Vol.8 仲間づくり・集団づくり

Vol.8
平成 27 年度 かながわティーチャーズカレッジ
平成 27 年 11 月 16 日 発行
神奈川県立総合教育センター
かながわティーチャーズカレッジ事務局
(教育事業部教育人材育成課
若手教員育成班)
仲間づくり・集団づくり
平成 27 年 11 月 15 日(日)の午後、神奈川県立体育センタースポーツ
アリーナにて、第8回かながわ教育学講座を開講しました。今回のテー
マは、
「仲間づくり・集団づくり」です。
体育センター指導研究課の都丸利行課長をはじめ、12 名の指導主事を
講師に迎え、人間関係づくりのための体験的な活動を通して、指導者と
して望ましい集団を育成するために必要な指導や配慮の在り方を学びま
した。
受講者は、7つのコミュニケーションゲームとフォークダンスを体験
しました。実際に身体を動かしてやってみることで、児童・生徒の視点
から感じたこと、気付いたことも多かったと思います。また、
「自分が指
導者だったら、この活動をどのように運営するか」、「この活動をどのよ
うに児童・生徒の人間関係づくりに繋げることができるか」という視点
も持って取り組みました。
いつもの 13 グループを解体して6グループに分かれて活動したこと
で、新しい仲間との出会いもあり、新たな刺激を受けることができた様子でした。
白くまさんゲーム
風船バレー
サイコロを振って出た目の数で、
「①アザラシの出
5~6人のグループで、自己紹介をしながらの風船
る穴の数」
「②アザラシを食べることができる白くま
バレーを行いました。風船を叩くときに、名前と好き
の数」「③アザラシを食べられなかった白くまの数」
な食べ物や趣味などを言い合いました。さらに、グル
を考えるゲームです。その法則性を見つけようと考え
ープで手をつないで輪になり、風船を落とさないよう
るものの、わからなくていやになる子どもの気持ち、
にパスしていくレースを行いました。
また、疲れて考えたくなくなる子どもの気持ちなどを
味わうことができました。
フラフープおくり
急流渡りゲーム
グループで手をつないで輪を作り、手を離さずにフ
床を大きな川に見立て、飛び石に見立てた紙を置い
ラフープを回すゲームです。フラフープ2個を反対回
て、グループ全員で渡っていくゲームです。飛び石が
りにする、目をつぶるなどすると、難易度が上がりま
流されてなくならないように、かつ早く岸に辿り着け
す。いかに早く回せるかを考えながら、仲間と協力し
るように、グループで作戦を立て、協力して行いまし
て取り組みました。タイムレースで競い合ったこと
た。自分の意見は言わずとも、みんなの話を聞いて参
で、グループの仲間意識が増している様子でした。
加している人もおり、そのような子どもにも目を向け
てほしいとの話がありました。
文字合わせゲーム
言うこと一緒、やること一緒
ひらがなの書かれたカードを組み合わせて単語を
講師の「前」「後ろ」「右」「左」のかけ声に合わせ
作り、走っていってホワイトボードに貼ります。何の
て、声を出しながら身体を動かすゲームです。「言う
文字にでもできるオールマイティカードも使いなが
こと反対、やること一緒」など、難易度が徐々に上が
ら、どれだけ多く単語を作れるか、それを組み合わせ
っていき、間違う人が続出しました。グループで、
「間
て文にできるかを、グループで協力しながら競いまし
違わずにできるようになるための方法」を話し合った
た。まだあまり話したことのない人と打ち解けるのに
りもしました。結果だけではなく、できるようになる
有効なゲームであることがわかりました。
までの過程を大切にすることも学びました。
商店街ゲーム
フォークダンス「おおスザンナ」
均等に配られたカードに書かれた情報を、口頭でグ
全員でフォークダンス「おおスザンナ」を踊りまし
ループのメンバーに伝え、商店街の地図が描かれたワ
た。曲の途中で、講師の「○人」の声を聞いて、すば
ークシートの店の配置を考えるというゲームです。情
やくその人数のグループで円を作り、それを繰り返し
報を正しく伝えること、聞くことの大切さ、集めた情
ながら踊ります。やるうちに心もほぐれ、「ヘイ」と
報をまとめるために協力することの大切さを学ぶこ
いう掛け声も大きくなって、受講者が楽しんでいるこ
とができました。
とが伝わってきました。