2007 年度 第 36 回 関西学生サッカー選手権大会 みどころ 近畿大学 VS

2007 年度 第 36 回 関西学生サッカー選手権大会 みどころ
決勝戦
14:00
KICK
OFF
近畿大学 VS 大阪体育大学
準決勝、春季リーグ優勝のびわこ成蹊スポーツ大学を相手に粘りの勝利を収め、13 年ぶり 2 回目と
なる総理大臣杯出場を決めた近畿大学。「蹴られたボールやセカンドボールの対応や、ロングボールの
出所をなくすことを徹底した」(塩谷良介コーチ)ことで、馬場賢治(4 年・MF)の 3 試合連続
4 ゴール目となる 1 点を守り切った。また「選手みんなが 1 つになって目標に向かっていた。(総理
大臣杯出場決定は)選手が結束して成長を見せた証」と塩谷コーチが話すように、チームの結束力は
高まっている。
リーグ戦で 5 位に甘んじた近畿大だけに関西制覇に懸ける思いは強い。
テレビ放映もある今日の試合。
馬場主将は「関西の代表として試合ができる。そこで勝てば本当に最高。沸かすプレーもしたい。
それと同時に関西代表としての責任感も持って恥ずかしくない試合をしたい」と闘志を燃やす。準決勝、
警告累積で出場停止だった苅田亮(3 年・MF)も戻ってくる。
「全員攻撃、全員守備」と田中幸雄監督
が話すようにチーム一丸となって関西王者の称号を奪いたい。
かたや大阪体育大学も準決勝で、桃山学院大学とPK戦に及ぶ死闘を制し、3 年ぶり 14 回目となる
総理大臣杯出場を決めた。教育実習の関係で練習中から 4 年生の数人が抜け、西谷良介(4 年・MF)
や山下芳充(4 年・MF)はベンチスタート。スタメンで出場していた川本翔一(4 年・GK)は
「下級生が意識を変えてチーム一丸となれたことが勝ちにつながった」と語る。また川本はPK戦で
勝利へ導く 2 本のセーブを見せたが、「2 回戦の桃山大のPK戦を撮ってくれたビデオも役立った。
試合を出てない人の力も大きい」とチーム全員での勝利を強調する。
だが得点力には課題が残る。連戦で疲れが見えた桃山大に終始攻め込みながら、なかなか得点が
できなかった。近畿大にはリーグ戦で 0-1 の完封負けを喫しているだけに、何が何でもゴールを
こじ開けたいところだ。
リーグ戦、あと一歩で優勝を逃した大体大。坂本康博総監督は「一戦一線、成長している。タイトル
を取って自信をつけさせてやりたい」と話す。川本も「タイトルから離れていたので、先輩の思いも
背負って決勝戦は絶対に勝ちたい」と気持ちを見せる。
関西の頂点を目指し、互いのプライドを懸けた激闘が期待される。
第 3 位決定戦
11:00
KICK
OFF
びわこ成蹊スポーツ大学
VS
桃山学院大学
びわこ成蹊スポーツ大学は、準決勝で近畿大学に破れ 3 位決定戦に回ることになった。松田保監督は
「無失点のプランだったが一瞬の隙をつかれた。後半はペースを掴んでおり、始めに取れていれば突き
放す運動量はあった」と悔しそうに振り返る。また創部 5 年目の若いチームだけに「こういう(トーナ
メント戦のような)舞台を経験していない選手が多く、焦ってしまった」と話す。
春季リーグ優勝のびわこ大、初の総理大臣杯出場のチャンスを逃したくない。ディフェンスラインを
統率する門岩敬太(4 年・DF)は「守備はある程度できている。取ってからしっかりとつなぎ、
イージーなパスミスは無くしていきたい。ゴール前でもしっかり決める」と準決勝での課題を、今日の
試合で立て直す構えだ。松田監督も「まだ終わったわけじゃない。次勝てば全国がある」と意気込む
ように、春の王者としての意地を見せ、全国大会を決めたいところだ。
対するは、準決勝で 2 戦連続となるPK戦に敗れた桃山学院大学。中 2 日での延長戦で疲労も否めな
い状況だったが、尾崎雄二主将(4 年・DF)は「(疲労に関しては)リーグの順位が関係すること
なので仕方のないこと。球際の局面でうちの方が甘かった。小さなミスが積み重なって、悪いリズムに
なってしまった。PK戦は運だけじゃなく、思いや実力が出るもの」と厳しく振り返る。しかし「前半、
大阪体育大学のペースにも関わらず、守備が踏ん張ってくれた」と松本直也監督が話すように、堅固な
守備はリーグ屈指の攻撃力を誇るびわこ大を相手にも十分に発揮されることだろう。
「準決勝を振り返って、個人・チームでできなかったことを理解して、3 位決定戦にピークを持って
いきたい」と尾崎主将は話す。5 年連続 6 回目の総理大臣杯出場が懸かる桃山大。
「自分たちの代で連続
出場を止めるわけにはいかない」と尾崎主将が意気込むように、全国大会の常連校としてのプライドを
胸に挑みたいところだ。
リーグ戦では引き分けに終わったこの対戦カード。総理大臣杯への最後の切符を懸け、互いにあと
1 勝となった。試合終了のホイッスルまで目の離せない好ゲームが繰り広げられることだろう。
(文:関西学生サッカー連盟 上田 理紗)
決勝戦は NHK 教育テレビにて 14:00 より生放送!!
*関西エリアのみ