健康や食生活に気をつけている方に。 どちらがダイエットに効果がある

平成24年7月号
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健康や食生活に気をつけている方に。
∼その方法、効果は出ていますか?∼
今月は岩崎管理栄養士のお話です。
普段から健康や食生活に気をつけている方、たくさんいらっしゃると思います。ただし、せっかくの頑
張りがちょっとした勘違いで、効果につながりません。例えば・・・
クイズ その1
どちらがダイエットに効果があるでしょうか?
ちょっぴり太り気味の留夫さん。仕事の合間にコーヒーでも飲んで休憩しよう。留夫さんはいつも、
コーヒーには砂糖を入れて飲みます。その時、診療所の先生の「甘いものに気をつけて」という言葉が
浮かびました。そこで留夫さんは、
砂糖の量はいつも通りだが、いつもよりコーヒーをたっぷり入れて薄めにして全部飲んだ。
「薄くて砂糖の味があんまりしないから、太らないはず?!」
砂糖の量はいつもの半分。だけどコーヒーの量も半分なので、味はいつもと同じ。
「しまった!いつも通り甘いコーヒーを飲んじゃった?!」
クイズ その2
どちらが減塩に効果があるでしょうか?
血圧が高い都子さん。塩分には気を使っています。今日の夕飯の鮭。あら、ちょっとしょっぱいみた
い…。そこで都子さんは、
大根おろしをかけて味を薄め、全部食べた。
「薄味だから、安心、安心。」
とりあえず鮭を半分残した。
「しょっぱいけど、ご飯によく合う!」
都子
クイズ その1 答え
ダイエットの効果があるのは このクイズのポイントは、カロリーがある砂糖の量をどれだけ減らせられるか、です。砂糖の量だ
けを考えると、はいつもと同じ量を摂取しており、はいつもより減っています。
ダイエットの考え方として「甘いものは全然食べられない」
「甘さや
カロリー控えめなら、たくさん食べられる」と考えがちです。しかし
このコーヒーの例のように、甘さ控えめだからといって量を多く飲む
と効果はなく、逆に甘いものでも量を加減すればダイエットの効果は
ある、という事になります。
好みではない薄味のコーヒーでは満足が得られない方。いつも通り
の甘さのおいしいコーヒーを、量を減らしてどうぞ。
留夫
都子