新たな技術提案評価について

技術向上提案付加型(指定テーマ+技術向上提案)の試行
■発注工事の設計に関して、品質や機能の向上に資する技術を、施工者の視点から提案していた
だく。(技術向上提案)
この提案は、設計変更を伴うことから、履行義務を課さず、着目された技術力を評価する。
(なお、従来の施工上の技術に係る指定テーマでの提案についても求め、履行義務を課す)
当該提案技術の実施にあたっては、契約後に第三者委員会に諮り決定する。
・指定テーマは、工事内容に応じて1~2テーマを設定し、指定テーマに対する技術提案は、各テーマ毎に最大5
つとする。(従来と同じ)
・技術向上提案は発注者が示す「項目」について、技術向上の観点から企業独自の提案事項と対策案(概算費用含
む)を提案する。
⇒「項目」:①施工の確実性に資する事前調査方法の工夫
⇒トンネル、改良
②構造物の維持管理・長寿命化に資する設計上の工夫 ⇒トンネル、改良、PC
③点検・補修の効率化に資する設計上の工夫
⇒PC
④周辺環境対策に資する施工上の工夫(指定テーマで求めない場合) ⇒トンネル、改良
※上記①~④から現場条件もしくは目的物に応じて1項目設定
また、概算費用は上限額を設けるものとし、上限額を超えた場合は技術向上提案について評価しない。
(概算予定金額の10%程度を目安として公告に記載)
・配点について
①【SⅠ型】指定2テーマ+技術向上提案(1提案)
配点:34点
指定テーマ① 20点(4点×5提案)
指定テーマ② 10点(2点×5提案)
技術向上提案
4点(4点×1提案)
提案例)トンネル
項目
施工の確実性に資する事前調査
提案事項
②【SⅡ型】指定1テーマ+技術向上提案(1提案)
配点:36点
指定テーマ① 30点(6点×5提案)
技術向上提案
6点(6点×1提案)
対策(案)
概算費用(百万円)
1
技術向上提案付加型(指定テーマ+技術向上提案)の試行
・技術向上提案の評価方法について
評価については以下の基準により行う。
配点
4点
6点
評価基準
・重要
4点
6点
概算費用から見て将来的に標準仕様としていく検討に値するもの、もしく
は当該工事の特殊性からと概算費用から見て特に優れた対策と考えられる
もの
・概ね重要
2点
3点
【重要】、【標準】及び【設定項目対象外】に合致しないもの
・標準
・設定項目対象外
0点
0点
・標準と同等程度以下で、追加で実施するほどではないもの
・設定項目の分野外のもの
・対策の履行について
提案した対策案に履行義務はない。
対策を実施するか否かは、第三者委員会に諮ったうえで決定する。
採択は以下の条件に合致した場合にのみ行う。
ア)将来、他の工事においても標準的に摘要することとなる技術
イ)当該工事の現場条件の特殊性に適合した技術
●指定テーマは施工上の工夫であるが、技術向上提案は当初見込まれていない調査や目的物の設計上の工夫
を求めるもので、当該工事の仕様に関わるものである。
●従って、将来的に標準仕様にしていくもの、もしくは当該工事の特殊性に合致したものを採択するもので、
実施する場合は当該工事に本来含むものとして費用負担を伴うものとする。
●技術向上提案の評価は企業が入札する価格に直接関係するものではないことから、その結果は通知しない。
2
技術提案評価の見直しについて(技術力のより詳細な評価)
■総合評価方式も概ね10年が経過したことや透明性の確保から評価結果を通知する等の運用改善により
企業の分析が可能となり、「優」評価となる提案を行う者が増えてきている。
その結果、技術評価点が同点となることが多く発生してきている。
「優」評価が多者となった提案については、提案内容をより詳細に評価し、さらに配点に差をつける。
■審査手順
■詳細評価を行う提案技術
1)従来どおり、「優(◎)」「良(○)」「可
①参加資格者数が概ね20者以上の工事を対象
(△)」「標準と同等(-)】の4段階で評価
②「優」と評価した技術のなかで、参加資格者
2)「優」評価の技術のうち、参加資格者の半数以上
数の半数以上が「優」であった技術
の企業が提案しているものについて、提案内容をより
詳細に評価
3)評価に差がある場合には、劣る提案を減点
■配点
1提案当たりの配点
1提案当たりの配点
評価
「優」提案(◎)
満点30点
6
満点20点
4
満点10点
評価
満点30点
満点20点
満点10点
2
より効果の確実性が高い
優秀な提案
6
4
2
上記より劣る提案
4.5
3.0
1.5
「良」提案(○)
3
2
1
「可」提案(△)
1.5
1.0
0.5
標準と同等(-)
0
0
0
詳細に
評価
新たに設定
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