(2012/9/24~2012/9/28)…OECD

ウィークリーレポート
インドネシア ベトナム
マレーシア 中国
タイ フィリピン シンガポール
2012年9月24日~2012年9月28日
ITCインベストメント・パートナーズ株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第387号
加入協会:(社)投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、日本証券業協会
<トピック>OECD、インドネシアに政策提言
9月27日、経済協力開発機構(OECD)は、インドネシアに関するレポートを発表し、過去十数年にわたる経済運営を高く評価する一方で、2025年まで
にGDP規模で世界のトップ10入りを果たすという同国の目標を達成するためには、改革を更に前進させる必要性があると指摘しました。ポイントの一
つは税収の増加で、社会保障システムやインフラ投資の拡充資金に充てるため、諸々の減税措置や免税期間を廃止することにより、GDPに占める
税収の比率を上げるべきとしています。また、同じく財政の圧迫要因になっているエネルギー支出に対する補助金の削減や、貧困の増加を防ぐため
に行われる現金給付プログラムの効率化などを目指すべきと指摘しています。尚、経済成長予測に関しては旺盛な民間消費と投資により、実質GDP
成長率で2012年に+6.0%、2013年には+6.2%の成長を見込んでおり、今年5月時点のOECDの予想をそれぞれ上方修正しました。
<経済指標トピック>(市場予想はブルームバーグデータ)
フィリピン
ベトナム
・7月の貿易収支は輸出が前年同月比+6.0%、輸入が同▲0.8%
となり、約2.4億米ドル(約187億円)の貿易赤字となりました
(1米ドル=77.9円で計算)。
・9月の消費者物価指数は前年同月比+6.48%と市場予想(同+5.15%)を上回り
ました。
・年初来(1月~9月)の小売売上高は前年同期比+17.3%となりました。
・9月の鉱工業生産は前年同月比+9.7%となりました。
・9月の貿易収支は約1億米ドル(約78億円)の貿易赤字となりました(1米ドル
=77.9円で計算)。
<来週の注目経済指標>
インドネシア
・消費者物価指数(9月)
・2012年第3四半期の実質GDP成長率は前年同期比+5.35%となりました。
・貿易収支(8月)
タイ
ベトナム
・8月の貿易収支は輸出が前年同月比▲5.1%、輸入が同▲11.0%となり、約
15.4億米ドル(約1,200億円)の貿易黒字となりました(1米ドル=77.9円で計
算)。
国内自動車販売台数(9月)
シンガポール
中国
・8月の消費者物価指数は前年同月比+3.9%と市場予想(同+3.8%)を上回りま
した。
・製造業PMI(9月)
・8月の鉱工業生産は前年同月比▲2.2%と市場予想(同+1.0%)を下回りました。
マレーシア
・貿易収支(8月)
・HSBC製造業PMI確報値(9月)
タイ
・消費者物価指数(9月)
フィリピン
・消費者物価指数(9月)
1
ウィークリーレポート<マーケット動向>
代表的株価指数(現地通貨ベース)
2012年9月28日時点
1週間
ジャカルタ総合指数
4週間
12週間
0.4%
5.0%
5.1%
▲0.7%
▲0.9%
▲5.5%
マレーシア総合指数
0.8%
▲0.6%
1.0%
MSCI China Small Cap指数
1.3%
4.4%
▲2.4%
タイSET指数
1.0%
5.8%
8.2%
フィリピン総合指数
1.0%
2.9%
▲0.3%
▲0.6%
1.2%
2.7%
ベトナムVN指数
シンガポールST指数
※マレーシアの4週間前は8月31日が休場のため8月30日時点で比較。
為替相場(対円)
2012年9月28日時点
1週間
4週間
12週間
インドネシアルピア
▲0.5%
▲1.0%
▲3.7%
ベトナムドン
▲0.3%
▲0.9%
▲2.2%
マレーシアリンギ
▲0.5%
1.6%
2.2%
香港ドル
▲0.3%
▲0.5%
▲2.1%
タイバーツ
▲0.3%
0.7%
0.7%
フィリピンペソ
▲0.4%
0.3%
▲1.7%
シンガポールドル
▲0.5%
1.1%
1.4%
<株式市場>
<株式市場>
アジア株式市場は総じて小動きとなりました。週初は、スペインが国際
アジア株式市場は総じて小動きとなりました。週初は、スペインが国際
支援要請を先送りするとの見方が浮上するなど、同国の債務問題を巡
支援要請を先送りするとの見方が浮上するなど、同国の債務問題を巡
る先行き不透明感を背景に上値の重い展開となりました。その後は、
る先行き不透明感を背景に上値の重い展開となりました。その後は、
中国政府による経済対策への期待感や、スペインが歳出削減に重点
中国政府による経済対策への期待感や、スペインが歳出削減に重点
を置いた2013年予算案を発表したことなどが相場の押し上げ材料とな
を置いた2013年予算案を発表したことなどが相場の押し上げ材料とな
り、週末にかけては底堅い推移となりました。
り、週末にかけては底堅い推移となりました。
中国では政策期待に加えて、中国人民銀行が短期金融市場に大量の
中国では政策期待に加えて、中国人民銀行が短期金融市場に大量の
資金供給を行ったことなどが好感されMSCI
資金供給を行ったことなどが好感されMSCI China
China Small
Small Cap指数が上
Cap指数が上
昇しました。またインドネシアでは、総合指数が終値ベースで史上最高
昇しました。またインドネシアでは、総合指数が終値ベースで史上最高
値を更新しました。一方ベトナムでは、9月の消費者物価指数の前年同
値を更新しました。一方ベトナムでは、9月の消費者物価指数の前年同
月比上昇率が約1年ぶりに前月を上回り、インフレ圧力により追加金融
月比上昇率が約1年ぶりに前月を上回り、インフレ圧力により追加金融
緩和の余地が限定されるとの懸念からVN指数が下落しました。また、
緩和の余地が限定されるとの懸念からVN指数が下落しました。また、
格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、ベトナムのソブ
格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、ベトナムのソブ
リン格付けを「B1」から「B2」に一段階引き下げたことも売り材料となりま
リン格付けを「B1」から「B2」に一段階引き下げたことも売り材料となりま
した。
した。
個別銘柄では、インドネシアの化学品販売会社AKRコーポリンドの株価
個別銘柄では、インドネシアの化学品販売会社AKRコーポリンドの株価
が上昇しました。同社は2012年上半期の決算を発表し、燃料や基礎化
が上昇しました。同社は2012年上半期の決算を発表し、燃料や基礎化
学製品の販売増などにより業績が好調であったことが買い材料となり
学製品の販売増などにより業績が好調であったことが買い材料となり
ました。
ました。
<為替動向>
<為替動向>
アジア通貨は、スペインの債務問題を巡る先行き不透明感などを背景
アジア通貨は、スペインの債務問題を巡る先行き不透明感などを背景
に上値の重い展開となりました。週末にかけて上昇したものの、結局総
に上値の重い展開となりました。週末にかけて上昇したものの、結局総
じて小幅安となりました。
じて小幅安となりました。
※騰落率がプラスの場合は現地通貨高、マイナスの場合は現地通貨安を表します。
ブルームバーグのデータを基にITCインベストメント・パートナーズ株式会社が作成。表中
の騰落率は小数点第2位以下を四捨五入しています。
2
投資信託の主なリスク
投資信託は、主に国内外の株式や債券、その他の有価証券等を投資対象としますので、組入有価証券等の価格の下落や、組入有価
証券等の発行会社の倒産や財務状況の悪化、また外貨建資産に投資する場合には為替の変動等の影響により、基準価額が下落し、
損失を被ることがあります。したがって、ご投資家の皆様の投資元本は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を
被り、投資元本を割り込むことがあります。
又、投資信託は、投資対象資産の種類や投資制限、投資市場、投資対象国などが異なることから、リスクの内容や性質が異なります
ので、ご投資に当たっては目論見書や契約締結前交付書面等をよくご覧下さい。
お客様にご負担いただく主な費用
ご投資いただくお客様には以下の費用をご負担いただきます。
 申込時に直接ご負担いただく費用・・・・・申込手数料 上限3.675%
※お申込金額=(お申込価額×ご購入口数)+申込手数料(税込)
【ご注意ください】例えば、お申込金額が100万円の場合、お申込金額の中から申込手数料(税込)をご負担いただきますので、
100万円全額が当該投資信託のご購入金額となるものではありません。
 換金時に直接ご負担いただく費用・・・・・信託財産留保額 上限0.5%
 投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用・・・・・信託報酬 上限2.31%
※一部のファンドについては、運用成果等に応じて実績報酬をご負担頂く場合があります。
 その他費用・・・・・上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。当該費用は運用状況等により変動しますので、
事前に料率、上限額等を示すことができません。
上記に記載しているリスクや費用項目は一般的な投資信託を想定しています。
費用の料率につきましては当社が運用するすべての投資信託のうち最高の料率を記載しています。手数料の合計額については、
投資家の皆様がファンドを保有される期間などに応じて異なりますので、表示することができません。投資信託に係るリスクや費用
は、各投資信託により異なりますので、ご投資に当たっては、目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。
当資料に関してご留意いただきたい事項
当資料はITCインベストメント・パートナーズ株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。当資料は、信頼
できると判断した情報に基づいて作成していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図
表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証す
るものではありません。
信託財産に生じた利益および損失は、すべて受益者の皆様に帰属します。投資信託の取得のお申込みに当たっては、販売会社から目論見書等
をお渡しいたしますので、必ず内容をご確認のうえ、お客様ご自身でご判断くださいますようお願い申し上げます。
投資信託は、預貯金や保険契約にはあたりませんので、預金保険・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
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