東京公演 大阪公演 瀬戸公演 主催:大阪男声合唱団 後援

東京公演
2010年7月19日(月・祝)
開場 13:30 開演 14:00
第一生命ホール
大阪公演
2010年7月31日(土)
開場 13:30 開演 14:00
ドーンセンター
瀬戸公演
2010年8月8日(日)
開場 13:30 開演 14:00
瀬戸市文化ホール
後援:瀬戸市文化協会(財)瀬戸市文化振興財団
主催:大阪男声合唱団
後援:大阪大学男声合唱団OB会
第9回定期演奏会(大阪)
撮影:アートファクトリー
ご
挨
拶
ご来場の皆さま、いつも変わらぬ当団へのご声援心から感謝申し上げます。お陰様で定演を始め
てから十年目、第10回という節目の定期演奏会を迎えることが出来ました。
今年は会場予約の都合で東京を皮切りにし、本拠大阪、私のふるさと瀬戸と三週間で回ります。
「十年一日」、「十年ひと昔」という対照的な言葉があります。齢は十年一日であって欲しい、進
歩は十年ひと昔ぶんでありたいとひそかに思っていましたが、なかなかそうも行かないなというのが喜寿を
迎えた私の感想です。
ただ振り返ってみると当団の定演史にはひと昔ぶんの大きな変化はありました。
その中で一番大きなものは第 6 回から始めたプロの皆さんの起用です。ハーモニーを楽しむための
基本は発声にあるとわかっていても、実現には正しい指導と訓練が必要です。平常の指導者に声楽
のプロを起用し、さらに定演直前からは歌う側にも起用しているのは外側と内側両方から団員にそれ
を感じてもらうこと、併せて年一回聴いていただく皆さまに少しでも楽しい時間をすごしていただきたいとい
う思いです。
さて、今日のプログラムの最初はアカペラの山田耕筰集、私たちの年代にとっては懐かしいものば
かりで、気楽に懐かしく歌います。
次の The Student Prince は当団定演では初めてのミュージカル作品です。歌い始めの
“Gaudeamus igitur”のメロディをラジオで聴きながら受験勉強したことを思い出しましたが、続くロマ
ンチックなドラマを日頃ドイツ語の多い私たちがいかに英語らしく歌えるかをお聴きください。
後半最初の「方舟」はピアノと合唱の融合した幻想的な美しい曲ですが、作曲者が芸大卒業後
合唱曲としては最初に作ったもので「難しい技巧をふんだんに使った」とのこと、現在の出版目録には
中級とされていますが、私たちの世代には難しい曲です。
五月、兵庫県立芸術文化センター大ホールでの初舞台では練習不足であやうく難破しかけまし
た。団員は名誉挽回と張り切っています。
最後のウインナワルツの「新しいウィーン」、シュトラウスがこの曲を作った19世紀の後半、古都ウィ
ーンに押し寄せた開発の波、拝金主義を皮肉った歌詞で、ことばが多く、ドイツ語得意のはずの当団
員も少々もてあまし気味、しかしワルツはワルツ、我がマドンナのピアノに乗って楽しんで振り、歌うつもり
です。おなじみのドナウとあわせお聴きください。
2010 年
夏
大阪男声合唱団団長
青山令道
プ ロ グ ラ ム
Ⅰ『山田耕筰作品集』より
指
増田 順平:編曲
北原 白秋:作詩
揮:三木 秀信
1.あわて床屋
2.砂山
3.すかんぽの咲くころ
4.かやの木山の
5.待ちぼうけ
Ⅱ『THE STUDENT PRINCE』(学生王子)
D.ドネリー:作詩
指
S.ロンバーク:作曲
揮:甲和 伸樹
北村 協一:編曲
ピアノ:武知 朋子
1.Golden
Days(輝かしき日々)
2.Drinking Song(乾杯の歌)
3.Deep in My Heart,Dear(こころの奥底深くで)
4.Student Life(学生生活)
5.Serenade(セレナーデ)
6.Student March Song(学生行進歌)
休 憩
Ⅲ 男声合唱組曲『方舟』
指
大岡
信:作詩
揮:萩原 寛明
木下 牧子:作曲
ピアノ:武知 朋子
すいていすいてき
1.水底吹笛
2.木馬
3.夏のおもひに
はこぶね
4.方舟
Ⅳ ヨハン・シュトラウス・ウィンナワルツ集
指
揮:青山 令道
ピアノ:武知 朋子
1.An der schönen blauen Donau
(美しく青きドナウ)
フランツ・フォン・ゲルネルト:作詩
2.Neu Wien
(新しいウィーン) ヨセフ・ワイル:作詩
【曲
目
解
説】
Ⅰ.『山田耕筰作品集』より
山田耕筰の作品の編曲に定評のある増田順平の作品より、黄金のコンビ北原白秋作詩を選曲。(解説:三木秀信)
1.「あわて床屋」
山田耕筰の病的な和音構成とは真逆のユーモラスな作品の一つ。カニの床屋が慌てて髪を刈る鋏の音を、擬音
で面白おかしく表現。曲想・テンポの緩急をつけて、長閑な浜辺が急転、あわて床屋の滑稽さを表現したい。
2.「砂山」
大正 11 年 6 月、白秋が新潟の師範学校で行われた童謡音楽会に出席した折、新潟の童謡を依頼され出来上が
ったもの。当時、白秋の住む小田原あたりの浜辺の風景とは全く異なり、北国の荒れた風景に触発された。
1 番は浜の風景 2 番は背後の砂山の風景 3 番では彼を最も驚かした砂山の茱萸原を掻き分けて帰る子供の情
景がそれぞれ描かれている。
3.「すかんぽの咲くころ」
童謡集「赤いブイ」収録。白秋の故郷、柳川の通学路にすかんぽの花がずらりと咲いていた。それがまるでジャワ
更紗のように美しく見えた。日本の古きよき時代の、明るく健康的な雰囲気、小学尋常科の子供たちの笑顔が、そ
して照りつける真夏の太陽の日差しが、声の音色で表現できるように。
4.「かやの木山の」
大正 7 年~15 年白秋が人生で最も穏やかに暮らした頃の作品。この時期、山田と組んだ「詩と音楽」を創刊し、そ
して数々の童謡の傑作を生み出す。白秋の愛した小田原の散歩道には、彼が名付けた「かやの木地蔵」が今もひ
っそりと佇む。
5.「待ちぼうけ」
この原曲の前奏をピアノが弾き始めると、思わず身を乗り出してしまう。それをこの編曲ではコーラスが愉しい歌詞
を付けて歌いだす。ある時はキビ畑の冷たい風のように、そして最後は間の抜けた主人公を笑い飛ばすかのように、
生き生きとした心情描写を描きだしたい。
増田順平(1933~)は山形県に生まれ、東京芸術大学声楽科卒業。
自らプロ合唱団のメンバーとして活躍後、指揮者となりクラシックからポピュラーまで、豊富な合唱経験を活かし生ま
れた編曲の数々は多くの合唱ファンを得て、親しまれている。
1
あわて床屋
春は早うから川邊の葦に、
蟹が店出し床屋でござる。
チョッキン、チョッキン、チョッキンナ。
チョッキン、チョッキン、チョッキンナ。
2
小蟹ぶつぶつ石鹸を溶し、
親爺自慢で鋏を鳴らす。
チョッキン、チョッキン、チョッキンナ。
暮れりゃ砂山、汐鳴(しおなり)ばかり、
すずめちりぢり、又風荒れる。
みんなちりぢり、もう誰も見えぬ。
そこへ兎がお客でござる、
どうぞ急いで髪刈つておくれ。
チョッキン、チョッキン、チョッキンナ。
兎ア氣がせく蟹ア慌てるし、
早く早くと客ア詰めこむし。
チョッキン、チョッキン、チョッキンナ。
かへろかへろよ。茱萸原(ぐみはら)わけて、
すずめさよなら、さよならあした、
海よさよなら、さよならあした。
3
すかんぽの咲くころ
土手のすかんぽ、ジャワ更紗(さらさ)
昼は蛍が、ねんねする
僕ら小学、尋常科
今朝も通って、またもどる
すかんぽ、すかんぽ、川のふち
夏が来た来た、ドレミファソ
4
かやの木山の
かやの木山の かやの実は
いつかこぼれて ひろわれて
邪魔なお耳はぴよこぴよこするし
そこで慌てゝチョンと切り落す。
チョッキン、チョッキン、チョッキンナ。
兎は怒るし蟹ア恥よかくし、
爲方なくなく穴へと逃げる。
チョッキン、チョッキン、チョッキンナ。
爲方なくなく穴へと逃げる。
砂山
海は荒海、向ふは佐渡よ、
すずめ啼け啼け、もう日はくれた。
みんな呼べ呼べ、お星さま出たぞ。
山家のお婆さは いろり端
粗朶たき 柴たき 燈つけ
かやの実 かやの実
それ 爆ぜた 今夜も雨だろ
お猿が啼くだで
5
兎ぶつかれ
もう寝よよ
木のねっこ
待ちぼうけ 待ちぼうけ
昨日鍬とり 畑仕事
今日は頬づえ 日向(ひなた)ぼこ
うまい伐(き)り株 木のねっこ
早よお眠よ
待ちぼうけ 待ちぼうけ
今日は今日はで 待ちぼうけ
明日は明日はで 森のそと
兎待ち待ち 木のねっこ
待ちぼうけ
待ちぼうけ 待ちぼうけ
ある日 せっせと 野良かせぎ
そこへ兎が飛んで出て
ころり ころげた 木のねっこ
待ちぼうけ 待ちぼうけ
もとは涼しい黍畑(きびばたけ)
いまは荒野の箒草(ほうきぐさ)
寒い北風 木のねっこ
待ちぼうけ 待ちぼうけ
しめた これから寝て待とか
待てば獲ものは 駆けて来る
Ⅱ.The Student Prince
『学生王子』
「The Student Prince(邦題:学生王子)」は、ジグムント・ロンバーグ(作曲)とドロシー・ドネリー(脚本・作詞)によって作ら
れたオペレッタ形式のミュージカルで、ウィルヘルム・マイヤーフェルスターによる戯曲「アルト・ハイデルベルク」をもと
にしています。
(アルト・ハイデルベルクとあらすじは良く似ていますが、王子・家庭教師などの名前は異なります)
アメリカのニューヨーク・ブロードウェイにおいて 1924 年 12 月 2 日の初演以来 608 公演を数え、以降も 1940 年代に
至るまでに 2 度のリバイバル公演がなされ、ロンバーグにとっては一番成功した作品の一つとなっています。
1928 年と 1954 年の 2 度にわたって映画化もなされ、2 度目の映画の公開時期には、日本ではちょうど皇太子殿下の
ご成婚のニュースで賑わっていたこともあり、「皇太子の初恋」という邦題にて公開されています。
「The Student Prince」の楽曲の一部は、日本で映画公開されたこともあり、「セレナーデ」を中心として現在も耳慣れた
BGM ナンバーになっています。
日本における男声合唱への編曲は北村協一が行い 1960 年に慶應ワグネルソサイエティ男声合唱団によって初演さ
れました。オリジナルのミュージカルの全編をとおしてのテーマは王子と学生下宿の娘とのラブロマンスですが、男声
合唱版においては、王子が青春を謳歌したハイデルベルクでの学生生活を描いた楽曲を軸として、男声合唱に造詣
の深かった北村協一ならではの重厚なハーモニーの合唱組曲に仕上がっています。なお、今回の演奏に際しての楽
譜の校閲を行なうにあたり、阪大男声第 25 回定演のピアニスト中西利果子さんに当時の手書き伴奏譜をご提供いた
だきました。深く感謝いたします。
あらすじ(本男声組曲の構成に合わせてあらすじは若干のアレンジを加えてあります)
舞台は 1860 年代のドイツザクセン地方のカールスブルグ公国のカール・フランツ王子が、そのお抱え教師エンゲル博
士と、ハイデルベルクに遊学するところから始まります。
ハイデルベルクはエンゲル博士が学生時代に学んだ地でもあり、学生たちの「ドイツ学生歌(Gaudeamus igitur)」の歌
声を聞き、若かりし頃を懐かしみ「輝かしき日々よ」と歌い上げます(Golden Days)。
カール・フランツ王子は、学生隊「ザクソン団」の一員となり、毎晩のように酒場に繰り出すようになります。(Drinking
Song) (Student March Song)
学生下宿の娘のケティーと知り合った王子は、次第に惹かれあい愛し合うようになります(Deep In My Heart, Dear)。
ある夜散歩をしていた王子は、窓辺にケティーの姿を見つけ、切々と我が心の内を歌い上げるのでした(Serenade)。
学生生活で青春を謳歌していた(Student Life)カール・フランツ王子のもとに、突然カールスベルク王の重病のしらせ
が届きます。王子はケティーには再会を誓いながらもハイデルベルクでの学生生活に別れを告げ、カールスベルクへ
と戻る事となりました。
ほどなく、王は亡くなり、カール・フランツが王位を継ぎ、マーガレット王女との婚約が決まりました。大学時代の仲間も
婚約式に呼ばれ、彼らから懐かしいハイデルベルクの様子を聞くと、仲間やケティーと過ごした楽しい日々への思いが
つのり、カール・フランツは今一度ハイデルベルクを訪れようと思い立ちます。
ハイデルベルクに戻ったカール・フランツは昔の仲間たちに大歓迎をうけ、ケティーとの再会も果たします。二人がお
互いを愛する気持ちに変わりは無いものの、お互いの進むべき道は異り、会えるのはこれで最後となるが、いつまでも
胸のうちにこの気持ちを忘れずにいようと誓い、舞台の幕をとじます。(Deep In My Heart, Dear)
「ドイツ学生歌」(Gaudeamus igitur)について
「学生王子」冒頭の、”Gaudiamus igitur”は、日本では「ドイツ学生歌」として紹介されていますが、現在でもドイツに限
らずヨーロッパ全土で良く歌われ親しまれている曲です。1287 年にラテン語の詩をもとにボローニャの司教ストラーダ
が作曲したこの曲は、18 世紀前半より学生達に歌われるようになり、1790 年ごろには詩・曲ともに現在の形になったよ
うです。
ヨーロッパ最古の大学といわれるボローニャ大学でヨーロッパ最初の校歌とされて以来、多くの大学の校歌・学生歌に
採用され、主に卒業式でよく歌われているようです。
この曲のメロディーはヨハネス・ブラームスの『大学祝典序曲』でも引用されている 4 つの学生歌の最後に現れるのがこ
の曲のため、日本でもなじみのある旋律となっています。
このメロディに岡本 敏明の以下の詩によって歌われることもありますが、原曲とはまったく意味の違うものとなっていま
す。(解説:甲和伸樹)
わが行く道は はるけき彼方
わが行く道は はるけき彼方
望みに わが胸 高鳴り躍るよ
わが行く道は はるけき彼方
わが行く道は はるけき彼方
嵐はたけるも ひるまじ若人
わが行く道は はるけき彼方
わが行く道は はるけき彼方
手をとれわが友 腕組めわが友
歌声高く 勇みて進め
歌声高く 勇みて進め
歌声高く 勇みて進め
1.Golden Days
Gaudeamus igitur, Juvenes dum sumus.
Post jucundam juventutem,
Post molestam senectutem,
Nos habebit humus.
Golden days in the sunshine of
our happy youth,
Golden days full of innocence
and full of truth,
In our hearts we remember
them all else above,
Golden days; days of youth and Love.
How we laughed with a gaiety
that had no sting,
Looking back through memory's haze,
We will know life has nothing sweeter
than its springtime;
Golden days when we're young,
Golden days.
2. Drinking Song
Drink ! Drink ! Drink !
to eyes that are Bright as stars
when they're shining on me !
Drink ! Drink ! Drink !
to lips that are Red and sweet
as the fruit on the tree !
Here's a hope that
those bright eyes will shine
Lovingly, longingly soon into mine !
May those lips that are red and sweet,
Tonight with joy my own lips meet !
Drink ! Drink ! Let the toast start,
1.黄金の日々
若いうちに 楽しもう、
楽しい青春時代のあとに、
困難な老年時代を迎え、
やがて大地に帰るのだから。
幸福な青春時代、まばゆく、
輝かしき日々よ
無邪気で誠実のかたまりであった、
輝かしき日々よ
それらは、われわれの
一番大切な思い出
若さと愛にすごした輝かしき日々
なんのためらいも無く
陽気に笑いあえたことだろう
おぼろげな記憶をたどれば
人生で青春時代が最高に
素晴らしいことに気づくだろう。
若かりし、
黄金の日々よ。
2.乾杯の歌
さあ、飲もう!
星のように光り輝く
瞳に乾杯!
さあ、飲もう!
果実のように赤くて
甘い唇に乾杯
光り輝く瞳は
愛とあこがれに
満ちて僕を見つめるだろう
今宵、赤くて甘い唇と
喜びに満ちて口づけをかわそう
さぁ飲もう!祝杯を上げよう!
May young hearts never part !
Drink ! Drink ! Drink !
Let ev’ry true lover salute his sweetheart.
若々しさを失うな!
さあ、飲もう!
本当に恋するものは 皆、愛しの人に敬礼!
Drink ! Drink ! Drink !
to arms that are White and warm
as a rose in the sun !
Drink ! Drink ! Drink !
to hearts that will Love one,
only when I am the one !
Here's a hope that those soft arms will twine
Tenderly, trustingly soon around mine !
May she give me a priceless boon,
Her love beneath the sweet May moon !
さあ、飲もう!
お日さまに照らされたバラのように
白く暖かい腕に乾杯!
さあ、飲もう!
僕を愛してくれる
人の心に乾杯!
やわらかい腕は、やさしくゆだねるように
我が腕にからむだろう
5 月の月夜の中、彼女の愛は
私に無上の恵みを与えてくれるだろう
Drink ! Drink ! Let the toast start,
May young hearts never part !
Drink ! Drink ! Drink !
Let ev’ry true lover salute
his sweetheart, Let's Drink !
さぁ飲もう!祝杯を上げよう!
若々しさを失うな!
さぁ飲もう!
本当に恋するものは皆、
愛しの人に敬礼! さぁ飲もう!
3. Deep In My Heart, Dear
Deep in my heart, dear,
I have a dream of you,
Fashioned of starlight,
Perfume of roses and dew.
Our paths may sever,
But I'll remember forever,
Deep in my heart, dear,
Always I'll dream of you !
4. Student Life
Student Life -, Our Life –
is as gay as drum and fife,
We are very bright all night until the early
in the morning they will greet
the early dawning with a yawn !
Student Life - Our Life –
Merry as a drum and fife,
And they never blink at drinking
when champagne is winking
in their gay Student life.
Youth is here today,
so seize it while we may,
For when our hair is gray,
we will remember
these hours with gladness.
Age is often sad;
If youth's full joy you've had
You won't have missed the bliss
3.こころの奥底深くで
こころの奥底深くで、
私はあなたを夢見る
星の光に照らされ、
バラや夜露の香る中で。
二人の行く道は違うけれど、
私は永遠に忘れない
こころの奥底深くで、
私はずっとあなたを夢見るだろう
4.学生生活
学生生活は、
鼓笛隊のように陽気だ。
夜通し元気良くして、
夜明けを
あくびしながらむかえるんだ。
学生生活は、
鼓笛隊のようなお祭り騒ぎだ。
陽気な学生生活に
シャンパンがあるかぎり、
飲んでる時に瞬きをする暇もないさ。
今の若さは、
やがて取り上げられてしまう
髪が白くなった時に、
この時を楽しく
思い出すだろう。
歳を取ることは、
若いときの楽しさに比べれば、寂しいものだ。
青春時代の熱狂が若者にもたらす
that the Springtime madness
brings to a lad.
Student Life - Our Life –
is as merry as a drum and fife,
We are very bright all night
until the day is dawning,
But at lectures how we'll
yawn tomorrow morning.
Student Life - Our Life –
is as merry as a drum and fife,
And we never blink at drinking
when champagne is winking
in our gay Student life.
We will go to down below
but we won't go to bed! yeah !
I must go to sleep! very sleepy.
Shut up! Good night
Student life Oh ! (snore)
5. Serenade
Overhead the moon is beaming
white as blossoms on the bough,
Nothing is heard but the song of bird,
filling all the air with dreaming,
Could my heart but still it’s beating,
only you can tell it how,
Beloved, from your window
give me greeting, hear my eternal vow !
Soft in the trees sigh the echo of my longing,
while all around you
my dreams of rapture throng.
Visions glowing around me thronging,
all my soul and my hope and longing,
all my joy and my hope and yearning,
My soul, my joy, my hope, my fear !
your heart must tell you that I am near,
Lean from above while
I pour out my love,
for you know through my life
you are love’d,
Oh, hear my longing cry,
oh, love me or I die !
I swear my eternal love !
6. Student March Song
To the Inn we're marching,
for our throats are parching,
Under fruit trees arching
in the month of May;
For there's no good fellow,
至福の時は
去ってしまうのだから。
学生生活は、
鼓笛隊のようなお祭り騒ぎだ。
夜が明けるまで
一晩中元気いっぱい
でも、明日の授業では
どれだけの欠伸をすることか
学生生活は、
鼓笛隊のようなお祭り騒ぎだ。
陽気な学生生活に
シャンパンがあるかぎり、
飲んでる時に瞬きをする暇もないさ。
下に降りても、
寝床には行かないぞ!
とても眠いから・・・寝なくては・・・
静かに!おやすみなさい
学生生活は・・・(Zzzz)
5.セレナーデ
月は、枝に咲く花のように
白く光り輝き
小鳥のさえずり以外は、何も聞こえず
夢見心地の雰囲気で満たされている。
この胸の鼓動をどうしたら抑えられるのか
できるのはあなただけ。
窓を開けて顔を見せ、
私の永遠の誓いを聞いておくれ
私の想いは、木々に優しくこだまし
大いなる歓喜への
希望があなたを取り囲む
私は空想にとりまかれ
すべての私の魂、希望、あこがれ
すべての私の歓喜、望み、熱望
私の魂、歓喜、望み、恐れ
私が近くにいることに気づいてほしい
私が愛を吐露している間、
窓辺に寄りかかっていておくれ。
いつまでもあなたを愛することを
知ってほしい。
私の想いを受け入れてくれぬなら、
死んでしまいたい。
私は永遠の愛を誓う
6.学生行進歌
喉が渇いたので
春の果実が実った
木々の下を
通って宿舎に戻ろう。
くつろいだ時にビールを
when he's feeling mellow,
to the beer so yellow would say nay,
All in step we're swinging
while we join in singing,
with our voices ringing in a merry rhyme,
There is joy, abounding
in our song resounding
while our steins are pounding all the time.
Cato, Plato, Cicero,
They all make me sickero.
All good students love the ladies,
Homer, Xerxes, Xenophon,
Twice as bad againophon,
All good teachers go to Hades,
Chemistry, advanced biology,
Do not merit an apology;
Higher math. Stirs up wrath;
Latin prose, thumb your nose,
Julius Caesar, he's a teaser,
History's a mystery
so come, boys, let's all be gay, boys,
For education should
be scientific play, boys,
Don't waste your time
with books, boys,
For every prudent student studies women’s looks.
When old professors prate, boys,
that we will flunk because
we're drunk, don't hesitate;
Though we get "D minus"
It isn't on account of shyness,
We cut their lectures
for their dryness, boys.
In drinking we will honor graduate.
断るようなやつは
仲間じゃない。
体を揺らしながら
陽気な詩を大声で歌い
歌を鳴り響かせ、
ジョッキを
打ち鳴らすことは
大いなる歓喜だ
カトー、プラトン、キケロ、
僕らを憂鬱にしてしまう。
優等生は女性が大好き
ホメロス、クセルクセス、クセノフォン、
さらに具合が悪くなる。
先生方は地獄行き
化学は生物よりさらにひどくて、
弁明の余地はない
高等数学には怒りを覚え、
ラテン語の文章には鼻をつまみたくなる
シーザーに悩まされ、
歴史はミステリー・・
だから、皆で陽気にやろう、
学問なんて
科学的な遊びであるべきなんだ
本で時間を
無駄にするな、
良識的な学生は女性の見栄えを学ぶんだ
老いぼれ教授に
酒を飲みすぎると
落第させるなんていわれても気にするな
たとえ落第点を取ったとしても、
恥ずかしくは無いさ
無味乾燥な
お説教は聞きたくは無い
飲むことだけは立派に卒業できるさ!
Ⅲ.男声合唱組曲『方舟』
「方舟」は木下牧子の初めての合唱組曲として大岡信の詩に作曲され 1980 年に初演された。木下牧子は作曲当時、
東京藝術大学の大学院生であり、また大岡信がこれらの詩を書いたのも 16 歳から 20 歳の頃であった。作曲家、詩人
ともに最も初期の時代のみずみずしい感性に満ちあふれた作品である。木下のオリジナリティにあふれた楽想により、
大岡の詩が織りなす豊かな色彩感や情感が見事に表現されている。(解説:萩原寛明)
1.水底吹笛(すいていすいてき)
湖の底に座って笛を吹くという幻想の世界。詩はすべて平仮名で書かれ、まるで透き通った冷たい水の中の情景
を表現しているかのようである。詩人はどのような未来を夢み、そしてどのような現実に失望したのだろうか。水の中
で鳴り響く笛の音にひそむ儚さ、虚しさ…。極めて美しいピアノ伴奏が印象的である。
2.木馬
まるで幻想的な絵画のようなメランコリックな作品である。夕暮れの空を木馬が渡っていく。原詩の冒頭には 20 世紀
フランスの詩人ポール・エリュアールの詩句が引用される。木馬とは寂しくさまよう女の心であろうか。
3.夏のおもひに
この詩は大岡信が 16 歳のときに書かれた。流れるようなピアノ伴奏の繊細なアルペジオにのせて、夕暮れどきの海
辺の情景が描き出される。波とともに打ち寄せる憂愁、そして失われた恋の回想が感傷的に歌われる。
4.方舟(はこぶね)
夜空の大海原に錨をあげる星座の船団。相対する地上の荒廃の意味するところは戦争であろうか。もしノアの方舟
に例えるなら荒廃しているのは人間そのものなのかもしれない。方舟とは絶望から未来へとつなぐ唯一の希望、よ
き未来への祈りではないだろうか。曲を通して速いテンポの 5 拍子が用いられ、壮大なスケールで描かれる。
1
水底吹笛
3
三月幻想詩
夏のおもひに
ひょうひょうとふえをふこうよ
このゆふべ海べの岩に身をもたれ。
くちびるをあおくぬらしてふえをふこうよ
ゆるく流れるしほの香に
みなぞこにすわればすなはほろほろくずれ
ゆふべの諧調は海をすべリ。
ゆきなずむみずにゆれるはきんぎょぐさ
いそぎんちゃくのかよわい触手はひそかに流れ。
からみあうみどりをわけてつとはしる
とほく東に愁ひに似てあまく光流れて。
ひめますのかげ―――
ひょうひょうとあれらにふえをきかそうよ
このゆふべ小魚の群のゑがく水脈に。
みあげれば
かすかなひかリの小皺みだれるをみ。
みずのおもてにゆれゆれる
いそぎんちゃくのかよわい触手はひそかに流れ。
やよいのそらの
かなしさ
あおさ
海の香と胸とろかすひびきにほほけて。
しんしんとみみにはみずもしみいって
むかしみたすいしょうきゅうのつめたいゆめが
とらはれの魚群をめぐるひとむれの鴎らに
きょうもぼくらをなかすのだが
西の陽のつめたさがくろく落ち。はなれてゆく
うっすらともれてくるひにいのろうよ
遊覧船のかたむきさへ
がらすざいくのゆめでもいい
愁ひをさそひ。
あたえてくれと
うしなったむすうののぞみのはかなさが
このゆふべ海辺の岩に身をもたれ。
とげられたわずかなのぞみのむなしさが
こころ開かぬままに別れしゆゑ
あすののぞみもむなしかろうと
ゆゑもなく慕はれるひとの面影を
ふえにひそんでうたっているが
夏のおもひにゑがきながら。
ひめますのまあるいひとみをみつめながら
ひとときのみどリのゆめをすなにうつし
4
方舟
ひょうひょうとふえをふこうよ
空を渡れ
錨をあげる星座の船団
くちびるをさあおにぬらしふえをふこうよ
灯火は地球に絶えた
悲愁は冷たく迅やかだ
湖水の風に羽を洗う鳥たちはむなしく探す
2
昨日の空にはためいていた見えない河原を
木馬
夜ごと夜ごと
女がひとリ
ひっそリと旅をしている
ひとよ
窓をあけて空を仰ごう
(ポール・エリュアール)
今宵ぼくらはさかさまになって空を歩こう
秘められた空
日の落ちかかる空の彼方
夜の海は鏡のように光るだろう
まこと水に映る森影は
森よりも美しいゆえ
私はさびしい木馬を見た
幻のように浮かびながら
夜の奥に胸を開いて歩み入れば
木馬は空を渡っていった
地球を彩る血の帯ははためくだろう
憎悪の暗い洞穴をゆさぶりながら
やさしいひとよ
窓をしめて
夜のしじまにしたたリながら
おらびながら
私の髪を撫でておくれ
木馬のような私の心を
この星がふるさとであるか
血は血を泛かベ
その金の輪のてのひらに
この星がふるさとであるか
河は涸れ・・・・・・
つないでおくれ
鳩たちが明るい林を去ってからすでに久しい
手錠のように
愛するものよ
おまえの手さえ失いがちに
Ⅳ ヨハン・シュトラウス・ウィンナワルツ集
1.An der schönen blauen Donau『美しく青きドナウ』
J.シュトラウスⅡに1865年7月初旬名高いウィーン男声合唱団から夏の合唱祭のための新しいワルツ作曲依頼と招待状
が送られてきた。少し予定より遅れたが彼は4曲のワルツにピアノ伴奏をつけて合唱曲を作った。作詞は曲に合わせて、詩
人で警察官のヨーゼフ・ヴァイルが作った。曲は1876年2月15日130人のウィーン男声合唱団とハノーヴァー公ゲオルグ
五世第42連隊楽団のオーケストラでこの「美しき青きドナウ」は初演され、諧謔的な歌詞は褒められなかったが、メロディ
ーが良かったから熱狂的な喝采を受け、すぐにアンコールさせられた。余り歌詞が適切ではなく愚劣だと考えていた J シュ
トラウスはフランツ・フォン・ゲルネルトに作詞を依頼し、静かな一度聞けば忘れられない序奏と後奏を持った今の形が完
成し、1890年7月2日シェーンブルン近くのドレーアー公園で行われたコンサートで初演された。そしてこの曲はウィーン
の賛美歌・第二の国歌にまで昇格され、世界中の人々から愛される事になる。この様なドナウ賛美の歌が続き、自由、忠誠
と団結を強調するのは、この王国が分裂しそうな予感があったからだ。(実際に第一次世界大戦後に分裂してしまう) オー
ケストラ版のこの曲は人々にこよなく愛されこの国にとっては無くてはならないものになっていった。(橋本聰一)
Walzer No.1
Donau so blau,
Durch Tal und Au
Wogst ruhig du hin,
Dich grüßt unser Wien,
Dein silbernes Band
Knüpft Land an Land,
Und fröhliche Herzen schlagen
An deinem schönen Strand.
Weit vom Schwarzwald her
Eilst du hin zum Meer,
Spendest Segen
Allerwegen
Ostwärts geht dein Lauf,
Nimmst viel Brüder auf:
Bild der Einigkeit
Für alle Zeit.
Alte Burgen seh'n
Nieder von den Höh'n,
Grüßen gerne
Dich von ferne
Und der Berge Kranz,
Hell vom Morgenglanz
Spiegelt sich in deiner Wellen Tanz.
Walzer No.2
Die Nixen auf dem Grund,
Die geben's flüsternd kund
Was alles du erschaut,
Seitdem über dir der Himmel blaut.
Drum schon in alter Zeit
Ward dir manch' Lied geweiht,
Und mit dem hellsten Klang
Preist immer auf's Neu' dich unser Sang.
Halt an deine Fluten bei Wien,
Es liebt dich ja so sehr
Du findest, wohin du magst zieh'n,
Ein zweites Wien nicht mehr.
Hier quillt aus voller Brust
Der Zauber heit'rer Lust,
ワルツ No.1
あくまでも青きドナウよ
谷や草地を抜けて
どこまでも 緩やかに流れる君に
僕たちのウィーンは 挨拶を送る
君の銀色のリボンは
国と国を結び付け
君の美しい河岸で
僕らの心は朗らかに鼓動する
遠い黒い森の中から出て
君はひたすら海へと急ぐ
いたるところで恵みを施し
君の歩みはどこまでも東に向かう
多くの兄弟達(支流)をその懐にかき抱くのは
団結の象徴
高みに聳える数々の古城は
幾多の時代を経て
遠くから 君に
高みから
なつかしげな挨拶を送ってきた
そして 朝の光に明るく輝く
連山は 君の沸き立つ波の面に
朝の輝きに明るい
影を映す
ワルツ No.2
天地創造のかなたより 水底のニンフ達は
君が見た総てのことを
囁きながら告げている
だから 古い過去から既に
幾つもの歌が君に捧げられてきた
そして 最も高らかな響きでもって
僕たちの歌は 繰り返し新たに 君を賞賛する
君の流れを ウィーンにしばしとどめよ
君をこんなにも愛している 街なのだから
君が気の向くまま 何処へ流れて行ったとて
第二のウィーンを見つけることはできないのだから
この街にこそ 朗らかな歓びの魔法が
心の深みから溢れているのだ
そして 忠誠なドイツの精神の種が
Und treuer deutscher Sinn
Streut aus seine Saat von hier weit hin.
ここから 遠方のあらゆる地に向かって
撒き散らされるのだ
Walzer No3
ワルツ No.3
Du kennst wohl gut deinen Bruder, den Rhein 君は 君の兄弟のラインを良く知っているだろう
An seinen Ufern wächst herrlicher Wein,
彼の河岸には素晴らしいワインが育ち
Dort auch steht bei Tag und bei Nacht,
彼は 昼も夜も 堅固で
Die feste treue Wacht.
忠実な見張りに守られている
Doch neid' ihm nicht jene himmlische Gab' でも この天然の恩恵を 君が羨むことはないのだ
Bei dir auch strömt reicher Segen herab,
君の上にも 豊かな恵みは降り注いでおり
Und es schützt die tapfere Hand
勇士達が
Auch unser Heimatland.
僕たちの故郷を守っているのだ
Drum laßt uns einig sein,
Schließt Brüder fest den Reig'n,
Froh auch in trüber Zeit,
Mut, wenn Gefahr uns dräut!
Heimat am Donaustrand,
Bist uns'rer Herzen Band;
Dir sei für alle Zeit
Gut und Blut geweiht!
Walzer No4
だから僕たちも団結しよう
兄弟達をしっかりと踊りの輪に組み入れよう
陰鬱な時代にあっても快活に振舞おうではないか
危険が僕たちを脅かしても勇気を持とう!
ドナウ河岸の故郷
ウィーンは僕たちの心の絆
僕達の命を
永遠に君に捧げよう!
ワルツ No.4
小舟は波の上を いとも穏やかに進んで行く
夜は静まり 目覚めているのは 愛だけ
自分の心は もうすっかり彼女のものだと
舟人は恋人の耳に囁く
この愛する者達に 天の恵みを
常に 人々を脅かす危険からお守りあれ!
いま 彼等は至福の安らぎの中を進んで行く
おお 小舟よ すみやかに進んでゆけ!
若き血潮 新鮮な気分
これら二つを併せ持つ者は
なんと幸せなことか!
愛と歓びが胸いっぱいに溢れれば
世界で最も大いなることは 成し遂げられたのだ
Das Schifflein fährt auf den Wellen so sacht,
Still ist die Nacht, die Liebe nur wacht,
Der Schiffer flüstert der Liebsten ins Ohr,
Daß längst schon sein Herz sie erkor.
O Himmel sei gnädig dem liebenden Paar,
Schütz' vor Gefahr es immerdar!
Nun fahren dahin sie in seliger Ruh
O Schifflein, fahr immer nur zu!
Junges Blut, frischer Mut,
O wie glücklich macht,
Dem vereint ihr lacht!
Lieb und Lust schwellt die Brust,
Hat das Größte in der Welt vollbracht.
Walzer No5
Nun singst ein fröhliches seliges Lied,
Das wie Jauchzen die Lüfte durchzieht,
Von den Herzen laut wiederklingt
Und ein festes Band um uns schlingt.
Frei und treu in Lied und Tat,
Bringt ein Hoch der Wienerstadt,
Die aufs Neu' erstand voller Pracht
Und die Herzen erobert mit Macht.
ワルツ No.5
今や君は 愉快で 幸せな歌を唱い
歌は歓呼のように大気の中に 広がって行き
幾多の心によって 高らかに響き返され
僕たちを 強い絆で結びつける
歌においても 行動においても自由で忠節であれ
ウィーンの街に 祝杯を挙げよ
それは豊かな輝きを持って 新しく甦り
人々の心を その偉大さで虜にする
Und zum Schluß bringt noch einen Gruß
Uns'rer lieben Donau, dem herrlichen Fluß!
Was der Tag uns auch bringen mag
Treu und Einigkeit
そして最後にもう一度 僕達の愛するドナウに
素晴らしい河に 挨拶を送ろう!
明日の日が僕達の上に
どのような運命をもたらそうと
Soll uns schützen zu jeglicher Zeit
Ja Treu und Einigkeit!
忠誠と団結が 僕達を守ってくれるように
そうだ 忠誠と団結!(Kimiyo Powils-Okano 訳)
2.NEU WIEN
『新しいウィーン』
ヨハン・シュトラウスのワルツ「酒・女・歌」1869 年Op.333 の大成功のあとシュトラウスと男声合唱団は次の新作の発表を強
く市民から求められていた。ウィーン市は旧市街が手狭になった事もあって、オスマン・トルコからウィーンを守ってくれた
城壁を取り壊して、旧市街と新市街の隔壁を取り除いてリング・ストリートにしたので市民の関心は専らその方に向いてい
た。ヨーゼフ・ヴェールはその点をとらえて作詞した。ヨハン・シュトラウスは瞬く間に何の苦もなくメロディーを頭に作り出し
て楽譜に仕上げた。それはオーケストラと男声合唱のためのワルツでありコーダは付けなかった。初演は 1870 年 2 月 3 日
ディアナバート・ザールでウィーン男声合唱協会の仮装舞踏会で行われた。嵐の様な拍手喝采で何度もアンコールに応
えて演奏しなければならなかった。ノイエ・フレムデン・ブラット新聞が 2 月 15 日に「魅惑的なメロディーが歓喜を湧き起こし
た」と報道した。これ以後ウィーンではこのワルツの人気は高まるばかりだった。このワルツのメロディーはオペレッタ「ウィー
ン気質」やアンタル・ドラティ編曲の「卒業舞踏会」でも誇り高く鳴り響いて使われています。(解説:橋本聰一)
Introduction
Es griff uns hübsch tief in die Tasche,
Die Stadterweiterungs-Kommission,
Und wie ein Phönix aus der Asche
Entstand Neu-Wien für uns zum Lohn.
Daß wir darüber harmlos scherzen,
Wird uns gewiß sehr gern verzieh'n,
Man weiß, es geht uns nicht vom Herzen,
Denn jeder Wiener liebt sein Wien.
Walzer No.1
Mein liebes Wien, du alte Stadt,
Die man so schön jetzt aufgeputzt hat,
Neu verjüngt und hübsch kokett,
Bist du jetzt wie ein Dockerl so nett!
Du hast uns wohl viel Geld gekost’,
Doch nur Papier, das war unser Trost.
Wegg'sprengt hab'n wir die Bastei
Und noch so mancherlei;
Der Himmel stand uns gnädig bei,
Wir sind jetzt endlich frei.
Es tönte der ersehnte edle Wahlspruch:
Es werde Licht!
Ja! Hell im rosigen Schein
Lacht die Sonne herein,
Und ihr Strahl zeigt uns klar
Vieles, was lange sehr dunkel uns war.
Und in kürzester Zeit
Wurden wir hübsch gescheit;
Unsere Meist'rin, die Not,
Hat eine rasche Method'.
Die Zeit ist um, drum fort zur Frist,
Was Eule heißt und Fledermaus ist:
Wien ist von Ruinen leer,
Hier gibt's für euch zum
Nisten nichts mehr.
Wir haben schon zu lang gepflegt
Manch' böses Ei, das ihr uns gelegt.
Jetzt strahlt hell der Sonne Glut,
Drum keimt uns frischer Mut.
Nur fort mit dir, der bösen Brut,
Dann wird noch alles gut!
イントロダクション
市の拡張委員会は、私たちに黙って
ポケットの中へ手を突っ込んだ。
そしてその見返りに、灰から一羽の不死鳥のような
新しいウィーンを作り出した。
新しいウィーンについて、私たちが悪気のない冗談を
言っても悦んで大目に見てくれるに違いない。
それが本気でないことを知っていて
ウィーン子たちはみんなウィーンを愛しているから。
ワルツ No.1
私の愛しいウィ一ン、お前は古い町、
今では大変きれいに塗りたてて
新しく若返り、美しく艶めかしくなり
お前は今や人形みたいに愛らしい。
お前は全くたくさんの金がかかるけれども
ただ証券だけが私たちの慰めだ。
私たちは私たちの城壁を爆破や
いろんな方法で取り除き、
天も慈悲深く私たちを支えたので
今では私たちはついに自由になった。
「光あれ」という待ち焦がれていた
貴族の格言が聞こえた。
本当に、バラ色の輝きの中で太陽がほほえみ、
あたりを明るくしてきた。
そして、その光線が、長い間非常に暗くて曖昧だった
多くのものをはっきりと見せるようになった。
そして、私たちは急に
物分りがよくなり、止むを得ず
手っ取り早い方法を見つけた。
時代はどんどん進み
フクロウと称するものや
コウモリがいる廃屋は
ウィーンでは見られなくなり、
お前たちのための巣箱は
最早ここには無くなった。
私たちは、お前たちが置いていた
たくさんの悪い卵を、永い間大事にしてきた。
今や太陽の強い光で明るくなり
私たちに新鮮な気分を起こさせる。
お前たちと一緒に悪い卵も消えうせろ。
そうすればすべて良くなるのだ。
Walzer No.2
Streng parlamentarisch muß
Alles jetzt sein,
Groß oder Klein, jeder red't drein,
Seitdem Dualismus wir eingeführt hab'n,
Herrschen die Ungarn
Und zahl'n tun die Schwab'n.
Wer sich auf der Börs'
Hat verdient a Million,
Wird gleich Baron, Moses zum Hohn,
Am Ring steh'n die Burgen
Der Ritter schon dicht,
Adelsdiplom ist der Kursbericht.
Muß das nicht d'Aristokraten pikieren?
O nein, die spekulieren
Selbst schon mit Wertpapieren.
Dreh'n sich die Ahnen
Im Grab denn nicht um?
'S jetzige Rittertum fragt da
Den Kuckuck d'rum,
Wann sein Herr Urahn auch
Da liegt auf'n Bauch.
Nicht wahr, die Tramway
Floriert täglich mehr?
Ja, doch die Aktionär,
Die lamentieren sehr.
'S ist ja nicht möglich
Bei solchem Verkehr!
D'Rösser gehen hin und her,
D'Wagen sind selten leer,
Aber wer Tramway kauft,
D'Haar sich ausrauft.
Und kaum steht ein Haus
Neu erbaut auf'n Fleck,
Sein schon fünf Stöck'
Im Augenblick weg,
Man hat's für zwölf Kaufleut'
Aus Lemberg aufg'hob'n,
Und ein Fotograf wohnt
Auf'n Dachboden ob'n.
Walzer No3
Und in Neu-Wien
Das schön're Geschlecht,
Na, das benüzt die Freiheit erst recht,
Ob jung, ob alt ein Fräulein jetzt sei,
Ist ganz einerlei, fühlt jede sich frei,
Es sieht schon, wer Toiletten studiert,
Daß Damen emanzipiert!
Von falscher Scham ist gar keine Spur,
Man kauft sich beim Fortmüller d'Frisur,
Je teurer der Chignon kommt zu steh'n,
Je mehr kaufen den,
Und finden ihn schön,
'S fallt keiner ein, da nach zu fragen,
ワルツ No.2
現在は何事も厳格な議会中心で
誰でもそこで議論しあう。
このとき以来、
私たちは二党分立を受け入れた。
ハンガリー人が支配し、
シュヴァーベン人が割りを食う。
株取引で百万儲けた人は
男爵同等になり、
モーゼを馬鹿にする。
環状道路の両わきに
騎士の城が密集しているし、
株式相場報告書が爵位の証明書だ。
これでは古来の貴族たちが気を悪くしないだろうか?
ああ、とんでもない、貴族たち自身が
株相場をやっている。
これでは先祖は
成仏できないのではないか?
現今の騎士道は
そんなことに気にかけない、
たとえご先祖が仰向けに
ひっくり返っても。
路面電車は、
日増しに繁盛しているだろうね?
そりゃそうだが株主は
おおいに嘆いている。
この程度の乗客数では
芳しくない。
馬があちらこちら行き来して、
空の馬車は稀なので、
電車の株を買った人は、
髪の毛をかきむしっている。
そして小さな土地にも
一軒の新しい家も建たず、
5階建てのほうは
瞬時のうちに
レンベルク出身の12の商人が
買い取ってしまった。
それで写真屋は、
上のほうの屋根裏部屋に住んでいる。
ワルツ No.3
そして新しいウィーンでは
まさに女性たちは、
自由を謳歌している。
若い人、お年寄り、娘さんなど年齢に関係なく
みんな同じように自由を味わっている。
化粧に関心のある人は誰でも、女性が
女らしさを失っていることを知っている。
恥じらいを装うそぶりも全く無く、
男はフォルトミュラーの店で頭髪を調え、
鬘は値段が高ければ高いほど値打ちが出てきて
ますますそれを買って、
素敵だと思っている。
以前その髪を誰が身に付けていたか
Wer früher ihr Haar hat' tragen.
Wann kohlschwarz eine war
Durch volle zwanzig Jahr'
Fallt's ihr auf einmal ein, '
S ist schön, Blondin' zu sein.
'S tritt schon am nächsten Tag
Ihr'n Freund beinah der Schlag,
Als dann der arme Tropf
Erblickt ihr'n holden Kopf
Mit zinnoberrotem Schopf.
Was das Kostüm betrifft,
Wird ein'm bang:
Heut trag'ns ein' Schlepp
Gleich zehn Ellen lang
Und morgen geh'n's wieder
Kurz g'schürzt umher,
Als ob unser Wien
Neu-Peking schon wär,
Und Maschen, wie
Ein Mühlstein so groß,
Tragen's rückwärts, das steht famos!
Walzer No4
Es geht Neu-Wien schon kein
Mensch mehr zu Fuß
Und wann er muß, macht's ihm Verdruß.
Die Bettler sogar sind jetzt
Auch schon so g'scheit,
Fahr'n jetzt, wann's betteln,
Und so spar'ns' viel Zeit.
Die Kräut(händ)lerin winkt
Gleich an Omnibus her,
Der Kondukteur die Butten schwer
Schupft sie gemütlich
Hinauf auf das Dach,
Hilft der Frau Nani beim
Einsteig'n hint' nach.
Es erschien in Neu-Wien rasch
Der Zeitgeist mit'n Hobel,
Wo man hinschaut ist's nobel,
Selbst das Volk tagt beim Zobel.
Und uns fehlt auf der Welt
Gar nichts mehr als viel' Gäste,
Die uns bringen das Beste,
Was fehlt, nämlich Geld.
Ja, viel Geld bring' uns her,
Wer als Gast gibt uns d'Ehr,
Denn uns ist's nicht Chimäre,
Wir erbau'n ihm Altäre,
Denn Geld hab'n wir kein's.
Gott sei Dank Bank an Bank
Sich in Wien etablieren,
Wo das Geld wir ver1ieren,
Aber krieg'n tun wir kein's.
So sind wir Neu-Wiener
訊ねることを思い付く人は居ない。
丸20年ずっと
真っ黒な髪だった女性が、
ある日突然
金髪がきれいだという思いに陥る。
翌日、彼女の友達は
天辺が朱色になった
頭をしている
彼女を見て驚き
かわいそうだと思う。
服装に関することも
気がかりで
今日10エルレもある
長い裾をひきずり、
明日再び短く
裾を捲り上げて歩き回る。
まるで私たちのウィーンが
新北京にでもなったようだ。
そして石臼のように
大きなネクタイを背後に
つけて歩くことも評判になっている。
ワルツ No.4
新ウィーンでは
歩いている人はもう居ない。
そして歩かなければならないと
機嫌が悪くなる。
今では乞食でさえ利口になって
物乞いするときは
電車で出かけるので
時間を節約する。
野菜商も乗合バスに
こっちへ来るよう合図を送ると
車掌は快く重い木の樽を
屋根に上げ、
ナーニ夫人が後ろの席へ
乗り込むのを手伝う。
新しいウィーンで
洗練された時代精神が現れ、
そこではみんな上品で、
黒豹の毛皮を着て会議を開いている。
そして私たちにこの世で足りないもの、
たくさんの客のようには多くないもの、
私たちにもっともうれしいもの
足りないも、それはまさしくお金だ。
本当に、たくさんのお金を持って来て、
私たちが客として尊敬する人たちは
私たちを幻滅させないで、
私たちはそのために祭壇を作ろう、
なにしろ私たちは貧乏だから。
有難いことに、ウィーンに
次々に銀行が開設されるが
そこで私たちはお金を失くしてしまう。
私たちは何も手にすることできない。
私たち新しいウィーン人だ、
Und bleib'n will's Gott, so
All 'weil froh Hundert Jahr no!
Und wann uns auch vieles
Jetzt anders erschien,
'S gibt nur a Kaiserstadt,
'S gibt Nur a Wien!
そしていついつまでも、いつまでも、
これから先も百年間いつも陽気でいよう!
私たちにどんなに
変わってみえても、
皇帝都市はただひとつ、
ウィーンの町はただひとつ。(訳詩:糟谷慶作)
大阪男声合唱団出演者
第1テノール
第2テノール
バ リ ト ン
*
関本
毅
*
仮谷川幹夫
近藤
毅
*
大野
堯
*
北村
栄史
橋本
名迫
行康
子安
一男
経澤
宏之
岡田伸太郎
*
*
バ
*
ス
待山
仁雄
聰一
大島
恵介
藤山
進
中野
洋介
今村
陽一
服部
道彦
青山
令道
*
辻
輝夫
岩崎
智實
*
奥村
幸正
山口
三樹
木村
正通
*
渕山
正樹
村田
洋一
中村
準
田口
孝人
野村
康雄
内田
裕樹
田村
坦之
桝田
征也
三瀬
高司
野上
貴弘
細谷
正純
荒木
正雄
木戸
啓喜
長谷川
寛
藤本
好司
片桐
知之
田嶋
克彦
松原
崇
*
宇野
肇
豊原
力
前川
洽治
E
秋本
靖仁
*
冨田
義人
鈴木
啓司
*
山邊
直基
E
越野
保宏
詠田
英夫
山田
雅朗
*
甲和
伸樹
E
黒川
智庸
高橋
宏明
長瀬
義大
菅原
啓祐
E
三木
秀信
E
坂本
晃一
E
津國
直樹
E
砂場
拓也
E
中村
征司
E
西尾
岳史
E
西村
明浩
E
萩原
寛明
*
*
*:東京メンバー
*
*
奥戸行一郎
E :賛 助 出 演
大阪男声合唱団の練習案内
■ 練習日程
原則として毎週土曜日
午後6時30分~9時
■ ヴォイス・トレーナー、合唱指導
萩原寛明
三木秀信
■ ピアニスト
武知朋子
【東京練習案内】
■ 練習日程
原則として第2,4土曜日 午後2時~4時
■ ヴォイス・トレーニング、合唱指導
甲和伸樹
■ ピアニスト 坂田百合子
■ 練習会場
クリオレミントンハウス明大前1101号室
東京都世田谷区松原3-39-25
交通:京王線または東急世田谷線下高井戸、
京王井の頭線明大前下車
プロフィール
あおやま
青山
よしみち
令道(団長・常任指揮者)
1957~1959年大阪大学男
声合唱団正・副指揮者として
活動、この間団のドイツ合唱
曲主体の伝統は維持しつつ
も、新しいレパートリの拡大に
意をそそぎ、団の発展に新し
い道筋を示した。その効果も
あり団員数は当時のピーク8
5名をマークしている。
1997年実業からリタイヤと同
時に大阪男声に入団、合唱
活動を再開、2000年からはOB会会長、大阪男声団長・常任
指揮者に就任した。また翌年から毎年大阪にて定期演奏会を
開催、これには新たに設立した東京支部からも多数のメンバ
ーが参加している。2007年からは東京公演、2008年からは
瀬戸公演とその活動範囲を広げるとともに、プロの指揮者・ヴ
ォイストレーナーを採用し、発声と音楽性の向上に努め、評価
の高い合唱団として年々成長している。
2003年には、大阪大学男声合唱団50周年の記念事業を成
功に導いた。
財団法人青山財団理事長、青山音楽賞審査員。
はぎわら
萩原
ひろあき
寛明(指揮者・ヴォイストレーナー)
京都市立芸術大学音楽学部
卒業。同大学院修了。ウィーン
国立音楽大学卒業。これまで
にオペラは「カルメン」のエスカ
ミーリョ役、「タンホイザー」のヴ
ォルフラム役をはじめ、「魔笛」
「椿姫」「ラ・ボエーム」「蝶々夫
人」等に多数出演。今秋には
関西二期会「ドン・ジョヴァン
ニ」での主演が決まっている。
また演奏会ではバッハ主要な
オラトリオやカンタータ、ヘンデル「メサイア」、ハイドン「四季」
「天地創造」、モーツァルト「レクイエム」、ベートーヴェン「第
九」等のソリストとしても定評があり、オーケストラとの共演も多
い。また合唱団の指揮者やヴォイストレーナーとしても活躍し
ている。関西二期会会員、日本シューベルト協会同人、ヴォ
ーカルアンサンブル Kyoto メンバー、兵庫県立西宮高等学校
音楽科講師。
み
き
三木
ひでのぶ
秀信(指揮者・ヴォイストレーナー)
作陽音楽大学声楽科卒業。
在学中、平井康三郎氏の公開
レッスンを受講、高い評価を得
る。1988年第6回兵庫県高等
学校独唱独奏コンクール声楽
部門入賞。1989年第7回同コ
ンクール声楽部門第2位受賞。
オペラ ビゼー「カルメン」ホセ、
マスネー「シンデレラ」儀典長 、
モーツァルト「魔笛」僧侶 等ミ
ュージカル ロイド・ウェーバー「オペラ座の怪人」ファントム、ラ
ウル。オラトリオ バッハ「クリスマス・オラトリオ」福音史家 、カ
ンタータ 、シューベルト 、ペルト等のテノール・ソロ。故菅谷
省三、西内玲 田原祥一郎、三井ツヤ子の各氏に師事。神戸
市混声合唱団団員、ザ・カレッジ・オペラハウス準団員、堺シ
ティオペラ会員。府立三国丘高等学校非常勤講師 和泉メサ
イヤ合唱団、和泉メールクワイアー、淀川混声合唱団ヴォイス
トレーナー。上方オペラ工房メンバー。
こ う わ
甲和
の ぶ き
伸樹(東京支部
指揮者)
1977年大阪大学工学部に入
学と同時に大阪大学男声合唱
団に入団。1981年ベースのパ
ートリーダ及び技術委員長を務
める。1981年阪大男声の技術
顧問であった故桜井吉明が率
いるコードリベットコールに入団
し後にパートトレーナ。1982年
から大阪男声合唱団にて副指
揮者。1985年にシステムコンサ
ルタント企業に就職し、しばらくは合唱から離れるが1996年
から合唱活動を再開。2001年大阪男声東京支部結成と同時
に東京支部の練習指導・指揮者を務める。2009年より松戸市
民コンサート合唱団インスペクタ。
た け ち
と も こ
武知 朋子(ピアニスト)
京都市立堀川高校音楽科、京
都市立芸術大学音楽学部ピア
ノ科卒業。ミュンヘンにてM.
シュリューター氏のピアノ、カー
ルスルーエにてW.ヤーン氏
の室内楽マスターコース修了。
第3回吹田音楽コンクールピア
ノデュオ部門第3位。1995年
友愛ドイツ歌曲コンクールに於
いて優秀伴奏者賞受賞。200
3年トスティ歌曲国際コンクー
ルに於いてトスティ・ピアノ賞受賞。第17回京都芸術祭に於い
て最優秀協演賞受賞。様々なジャンルの演奏家の伴奏などア
ンサンブルを中心に活動。声芸舎オペラのアンサンブルピア
ニストとして、2002年はフランス、ドイツの諸都市で2005年と
2007年には世界遺産ヴェッキオ宮殿(フィレンツェ)にて演
奏。
大阪男声合唱団
1954年、大阪大学男声合唱団のOB合唱団
として発足、1982年からは関西の国公立4大
学(大阪大、京都大、神戸大、大阪市立大)O
B男声合唱団と東京大OBの関西支部合唱団
からなる「五つのOB男声合唱の集い」演奏会
に毎年参加。2001年7月、大阪にて第1回定
期演奏会を開催。選曲はメンバー卒業当時の
伝統であったドイツ男声合唱曲、清水脩、多田
武彦などに始まり、鈴木憲夫、木下牧子、信長
貴富などの邦人曲、なかでも青山政雄の「梁
塵秘抄」連作は異色の作品である。2007年
から東京公演、2008年から瀬戸公演も実現
し、毎年定期演奏会を行っている。東京支部
合唱団は2001年、関東在住のOBで結成、
毎年何人かが大阪での定演に参加していた
が、2006年からは単独で「男声合唱フェステ
ィバル」に出演している。団員は原則大阪大学
男声合唱団のOBに限定、2010年7月現在
団員数は大阪34名、東京18名。関西合唱連
盟に加入している。
http://handaidanseiob.web.infoseek.co.jp/
[email protected]
阪大男声・大阪男声ライブラリー
http://handaidanseiob.nawok.com
演奏家と聴衆が一体となってつくり出せる
理想の音空間
バロックザール
(青山音楽記念館)
―200席の室内楽専用ホール―
●青山音楽賞〈総称〉 賞金総額 1,360万円
~青山音楽賞・新人賞・バロックザール賞~
毎年、青山音楽記念館で開催された演奏会のうち、財団が定める条件を満たした公演の中から選考し、
個人または団体に授与します。
●(財)青山財団助成公演
青山音楽記念館を使用し、当財団が定める条件を満たした公演に対してホール使用料の約3分の2を
助成し、公演開催を支援します。
●特別助成金制度(2008 年より新設)
若い研鑽中の音楽家のために、ご本人の経済的負担がほとんど無しにバロックザールで演奏会を開催
し、新人賞に応募して頂ける、特別助成金制度があります。
財団法人 青山財団(理事長:青山令道)
〒615-8282 京都市西京区松尾大利町 9-1
TEL 075-393-0011
受付時間 9:30~18:00(月曜日・火曜日休館)
http://www.h4.dion.ne.jp/~ammh/