エアバス、航空機価格を引き上げ、ドル安・金属価格高騰に対応

2008 年 4 月 23 日
GDM27 /2008R
エアバス、航空機価格を引き上げ、ドル安・金属価格高騰に対応
欧州を代表する航空機メーカー、エアバス(本社:仏トゥールーズ、社長兼 CEO:トム・エンダー
ス)は 22 日(現地時間)、航空機価格を引き上げることを発表した。2007 年度分の標準的な価格上
昇(2.74%)に加え、単通路型機 1 機あたり 200 万米ドル、長距離広胴型および A380 ファミリー1
機あたり 400 万米ドルの値上げ幅となる。この価格改定は 5 月 1 日より実施される。
航空機価格の引き上げは、主にドル安と世界的な材料価格(特に金属価格)の高騰によるもの。エア
バスが通常の価格調整に加えて値上げに踏み切るのは 2003 年以来初めて。
米ドルはこの 20 年間で最安値を更新している。ここ 12 ヶ月間のユーロ対米ドルの為替相場は 1.35
から約 1.60 まで上昇し、15%以上の平価切下げとなっている。金属製品価格(アルミニウム板、ス
テンレス鋼など)は少なくとも 6.5%まで値上がりし、ユーロ圏の産業製品価格は 2007 年を通じ 5%
まで値上がりした。チタニウム、スチール、アルミニウム、アルミニウムリチウムは現在、機体重量
の少なくとも 40%に使用されている。
エアバスのジョン・リーヒー顧客担当最高業務責任者(COO)は「我々は世界市場の価格の動向に大き
く左右されながらも、利益を確保する必要がある。燃料価格が運航コストの最大 40%を占める現在、
環境への影響を抑えながら価値を高めることのできる航空機として業界標準を確立したエアバスの航
空機は、顧客に高い経済性を提供することができるだろう」と語った。
エアバスの航空機群は 107 座席から 525 座席まで装備する 5 つのファミリーで構成される。単通路型
の A320 ファミリー(A318、A319、A320、A321)、ワイドボディ双発機の A300/A310 ファミリー、長
距離用の A330/A340、次世代機 A350 XWB ファミリー、そして大型機の A380 ファミリーである。これ
らの航空機群は各機種間で高い共通性を備えている。機体構造、搭載システム、コックピット仕様、
操縦性能などが共通化され、運航コストを大幅に削減し、航空会社に多大なメリットを提供する。
2008 年 3 月末時点でエアバスは、1974 年の初号機引き渡し以来 370 社以上から 8,800 機以上の受注
を獲得。5,100 機以上を引き渡している。受注残は 3,700 機を超え、これは今後引き渡しに 6 年を要
する機数である。
エアバスは 100 座席から 525 座席以上を装備する最新旅客機を製造する航空機メーカー。フランス、
ドイツ、英国、スペインに設計・製造センターを持つ他、日本、米国、中国に現地法人を置く。本社
は仏トゥールーズ。EADS が 100%出資する。
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