コミュニティ開発支援無償

[ジックス・インフォ・パック]
October 2008
財団法人日本国際協力システム
SCHEME コミュニティ開発支援無償
コミュニティ開発支援無償とは…
コミュニティ開発支援無償は、2006年度に創設された無償資金協力で、貧困、飢餓、疫病など、人命や
安全な生活への脅威に直面するコミュニティの総合的能力開発の支援を目的とし、現地仕様・設計に基
づく施工や、現地業者・資機材の積極的活用により、コストの縮減を目指すものです。セネガル、ニジ
ェール、マダガスカルの学校建設案件を皮切りに、今後、コミュニティの発展に必要な道路や給水施設な
どの総合的な支援が想定されています。
JICSの役割
JICSは2006年度のこの無償
資金協力開始当初から、開発途
上国政府との契約に基づき、
調達監理を担当しています。
コミュニティ開発支援無償
は、現地事情に即した柔軟な
対応が可能となる一方、質の
確保のためにさまざまな配慮が
求められ、高度な調達監理能
力が必要となります。JICSは
調達機関として、円滑で効果
的な実施をサポートしていきま
す。
ニジェール̶支援対象地域の子どもたち
セネガル̶夏休み中は取り壊されている木の枝などで作る仮設教室
レソト̶支援対象地域
SCHEME コミュニティ開発支援無償
業務の流れ
開発途上国
からの要請
事前審査
予備審査
概略設計
調査
外務省の
最終審査
閣議決定
政府間
合意
調達監理
(調達代理方式)
完了
JICSの実施業務
事業実績(2006∼7年度)
■ 地域別実績(件数)
アジア
アフリカ
2
中南米
6
2
総計
ケース スタディ
10 件
小中学校教室建設計画(セネガル) 2006年度
●事業概要:セネガル西部5地域の小中学校68校で教室314、校長室56、トイレ棟288の建設・整備。
小中学校に314の教室をつくる
セネガル政府は、2007年までに中等教育就学率50%、2015年までに初等教育就
学率100%という目標を掲げています。この目標達成に向け、国家予算の30%以上
を教育分野に充てており、年間2500の小学校教室、500の中学校教室の建設を計
画しています。
しかし、財政的な問題により目標達成が困難な状況となっていたことから、日
本政府はセネガルに対するコミュニティ開発支援無償の実施を決定しました。
この支援では、セネガル西部の5地域、カオラック州、ルーガ州、ファティック州、
ダカール州、ティエス州の小中学校68校で、教室314、校長室56、トイレ棟288を
建設・整備し、児童1万6000人の学習環境が改善される予定です。
学校建設の工事
財団法人日本国際協力システム
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