ナチュラルオリーブオイルで作る シンプルラベンダー石鹸

ナチュラルオリーブオイルで作る
シンプルラベンダー石鹸
2011/04/02
bonosoap index
1. はじめに
2. 石けん作りの手順
3. オリーブオイルについて
4. 石けんでのシャンプーについて
5. 芳香蒸留水の作り方
1.はじめに
この度は、手作り石けんワークショップ「ナチュラルオリーブオイルで作るシンプルラベン
ダー石けん」へのご参加ありがとうございます。
新しい季節、春にぴったりなフレッシュで心地よい石けん作りをしたいと思います。
石けん作りが始めての方はワークショップでの石けん作りを通して、 石けん作りの楽しさ
を知って頂けたら光栄です。
何度も、石けんを作られている方は、エキストラ・ヴァージン・オリーブオイルを贅沢にも
92%配合した石けん作り、使い心地をお楽しみ下さい。
石けん作りは誰にも簡単に出来る楽しみですが、とても危険な薬剤も使います。十分気
をつけながら、楽しく石けんを一緒に作りましょう!
主催 boosoap 前田 千恵
2.石けん作りの手順
(1)道具
・鍋(湯煎用) ・ボウル(プラスチック(耐熱)・ステンレス・ガラス)
・泡だて器やへら
・蓋付プラスチックボトル
・温度計(200℃まで量れるもの)
・電子量り
・計量カップ・計量スプーン
・石けん型(牛乳パック二つで作ります)
・タオル
・防具(エプロン・ゴム手袋・ゴーグルやめがね)
・新聞紙
(2)材料・・・牛乳パック一本分(500バッチ)
・エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル ・・・ 460g(92%)
・みつろう ・・・ 15g(3%) ・ひまし油 ・・・ 15g(3%) ・ミリスチン酸 ・・・ 10g(2%) ・ラベンダーハーブ芳香蒸留水 ・・・ 150g(30%) ※水分は30~40% ・苛性ソーダ ・・・ ※64g(ディスカウント5%) ・エッセンシャルオイル(ラベンダー&ミント) ・・・ 適量
・ローズマリーエクストラクト ・・・ 10滴(0.01%)
※苛性ソーダの分量の計算
使う油脂のけん化価 × 分量 = 油脂が石けんになるのに必要な苛性ソーダ量
オリーブオイル:0.136 × 460 = 62.56
みつろう:0.065 × 15 = 1.75
みまし油:0.13 × 15 = 1.95
ミリスチン酸:0.175 × 10 = 0.65
⇒合計
× ディスカウント率(5~15%)
66.91 × 0.95(5%) = 63.5645
約64g
(3)手順
1. 苛性ソーダと芳香蒸留水を合わせて、苛性ソーダ水を作り、冷ましておきましょ
う。
2. 牛乳パックで型を作ります。
3. 香りを決めましょう。
4. オリーブオイルやひまし油をボウルに計量して下さい。
5. ボウルを湯煎にかけて、 65℃前後まで温めて下さい。
6. みつろう&ミリスチン酸を電子レンジで溶かして、ボウルの油脂とあわせます。
7. 苛性ソーダ水の温度を測り、65℃前後に調整して、ボウルの油脂をあわせます。
8. 様子を見ながら20分以上、トレースが出るという状態まで、頑張ってかき混ぜて
下さい。
9. トレースが出たら、型に流し込みます。
10. タオルで包んで、お持ち帰り。出来るだけ保温状態を保ってください。
11. 一週間以上置いてから、型から出します。上手く型からはがれない場合は、1~2
時間冷凍庫に入れてから、室温に戻すと、型から剥がれ易くなります。
12. (好みの大きさに切り分けて)冷暗所で、すのこなどの上で、型入れから一ヶ月以
上寝かせて出来上がりです。 3.オリーブオイルについて
オリーブオイルの種類と石けんの関係について、少々。
よく石けんづくりには、ピュアオリーブオイルがよいと言われますが、他のオリーブオイルと
の比較を、ちょっと調べました。
(1)オリーブオイルの種類とグレード 1.エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル
・・・化学的な方法や高熱での処理を行わず、他の性質の油を一切含んでいない。
風味・香りが完璧でオイルの新鮮さを表す「酸度」は0.8%以下と決められています。
2.(ピュア・)オリーブオイル
・・・ヴァージンオリーブオイルのうちで、風味などが問題があるものを精製(脱酸・脱臭・脱色など
の処理)し、酸度を1%以下にしたもの、すなわち精製オリーブオイルに風味付けの1.を加え
たもの。比率は、2%ほどと言われている。
3. オリーブ・ポマースオイル
・・・ヴァージンオリーブオイルを搾った後の残りカス(ポマース)に残留している油分を、「有機溶剤」
(ノルマルヘキサン)を使って抽出したオイル。
(2)石けんにした時の、メリット・デメリット
1.エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル
メリット・・・オリーブオイルの有効成分がそのまま残っている。
化学的に処理されていない。
オリーブの自然な風合いの香りと色の石鹸が出来る。
デメリット・・・有効成分と共に不純物も多く含まれるため、酸化されやすい。
オリーブの香り、色が残る。
2.(ピュア・)オリーブオイル
メリット・・・ 不純物が含まれないために、酸化しにくい。
真っ白な石鹸が出来る。
香りが邪魔をしない。
デメリット・・・精製の過程でもしかしたら有効成分も減ると思われる。
3.オリーブ・ポマースオイル
メリット・・・ ベンジンの主成分となる有機溶剤を用いているために 、
トレースが早く出ると思わ れる。
デメリット・・・ 灯油やガソリンなののような臭い。有機溶剤が含まれる。
4.石けんシャンプーについて
せっかく作った石けんを使い、心地よくシャンプーも出来たら、もっと嬉しいですね。
私も、そう思って今は石けんシャンプーをしていますが、慣れるまで大変でした。
石けんでのシャンプーは市販のシャンプーと大分変わります。
その、経験談をちょっとお話します。
5.蒸留水の作り方