第7号 2012年9月発行 - 学校法人 聖ドミニコ学院

ドミニコ
第 7 号
給食便り
三ツ星 ニュース
美味しいお話
さて、今回の『おいしいお話』は、お魚の下処理の話です。聖ド
ミニコ学院小学校だけではなく、公立の小学校でも給食で使うお魚
は冷凍のお魚がほとんどだと思います。解凍して調理するのです
が、解凍にもドミニコ給食はここでも手間を惜しみません。特に青
魚といわれる鯖や秋刀魚、鰯などは他の魚より生臭さが残りやすい
お魚です。種類により、下処理の仕方も変わりますが今回は特に生
臭さが残りやすい鯖の下処理をご紹介いたします。
給食用の鯖は中骨は勿論、腹骨、血合い骨まで処理されているた
め身が崩れやすいので流水で静かに解凍して水を切り、水に酒と塩
を加えた「酒塩」と言われるつけ汁に30分程浸します。
これである程度の臭みは取れますが、さらに鯖をザルの中にきれ
いに並べ、水を切り、そのまま80度のお湯に入れて表面の臭みを取
る「霜降り」という作業をします。すぐに冷水にとり余分な臭みを
洗い流す作業を三度程繰り返しますと、これでほとんどの臭みのな
い鯖の下処理の終了です。この下処理を終えて、ようやく煮物や蒸
し物の調理に入ります。
魚となるとなかなか手を出してくれなかった子どもも、今は徐々
に減りつつあり、少しずつチャレンジして残食も格段に少なくなり
ました。
今回の人気メニューは子ども
から要望の多かったトマトソー
スのレシピです。
お魚をいかに食べてもらう
か…?
そこで、ちょっとイタリアン風
にアレンジしてみました。
給食に出たメニューです。お魚嫌
いの子どもも、この料理方法のお
魚なら大丈夫。みんな喜んで、お
皿にとっていました。
聖ドミニコ学院小学校
調理責任者 松田 修二
夏休みも終わり、日焼けした子どもたちが一回り大きくなって
帰ってきました。2学期からの給食も全力投球でいきますので、保
護者の皆様、よろしくお願い致します。
あじのトマトソースがけ
発行日 2012.9.
下処理をした青魚を小麦粉と
片栗粉半々の粉を付けて、油で
揚げます。これに右記のトマト
ソースにかけると、あらイタリ
アンに変身です。このトマト
ソースは、その他の料理にもい
ろいろ使えます。
人気メニュー
トマトソース
<材料>
トマト水煮ホール 450g缶
ニンニク
1片
セロリ
50g
玉ねぎ
1/2個
トマトケチャップ
30g
白ワイン
50CC
固形ブイヨン
1個
ローリエ
1枚
オリーブ油
適量
バター
5g
乾燥バジル
少々
塩コショウ
少々
<作り方>
① トマト水煮をつぶし、皮や
芯の部分は取り除く。
② ニンニク、セロリをみじん
切りにする。
③ 玉ねぎは歯ごたえを残すた
め、ちょっと荒目のみじん
切りにする。
④ 鍋にニンニクとオリーブ油
を入れて熱し、弱火で炒め
る。
⑤ 香りが出たらセロリと玉ね
ぎを入れてじっくりと炒め
る。
⑥ 玉ねぎの甘みが出たら白ワ
インを加え、アルコールを
飛ばす。
⑦ トマト水煮、固形ブイヨ
ン、ローリエを加え15分ほ
どことこと煮込む。
⑧ 好みの濃度になったらトマ
トケチャップ、バター(好
みで抜いても良い)を加
え、塩・コショウで味を調
える。
⑨ 最後に香りつけのバジル
を入れて完成。