vol.60 - 関西国際大学

60
2013
vol.
Apr-Jun
Contents
02 新1年生を迎えて ― 2013年度入学式∼フレッシュマンウィーク
(FMW)
特集
■新設の保健医療学部看護学科には地域の期待を担い一期生が入学 ■FMW・学長講話、科目履修や大学生活ガイダンス、学生会歓迎行事
●尼崎キャンパスにもラーニングコモンズスペース
03
04
06
07
■FMW支える学生メンター/三木ウォーカー、尼崎ウォーカー ■保健医療学部看護学科開設のごあいさつ(佐藤禮子副学長・学部長)
■2013年度新任教員紹介
■保健医療学部看護学科開設記念シンポジウムを6月に開催 ●三木市議会議員の皆さんをお招きして見学会
■1年生からのサービスラーニング(SL)取組いろいろ ●3年目のグローバルスタディ
「文化・教育における多様性理解」をテーマに18プログラム
Campus Community
地域連携 News Close Up
08
●地域貢献を目的に三木市活性化プロジェクト準備会がスタート
(人間心理学科・桐生教授ゼミ)
学 内
●2012年度末リフレクション・デイ/学生が沖縄戦の証言をまとめた手作り絵本を完成
●2012年度学位記授与式/2013年度教育懇談会
大学院
● 犯罪心理学コース
2年連続の快挙! 日本応用心理学会「優秀大会発表賞」
クラブ活動 ●硬式野球部・阪神大学野球春季リーグ戦が開幕
教育
初年次
温かなサポートを受けて大学生活がスタート
授業開始に向けての準備期間、必要な情報を提供
フレッシュマンウィーク
(FMW)
4/1-5
新入生を迎えて4月1日
(月)から5日
(金)
まで(2日
(火)の入学式を挟んで)三
木と尼崎の各キャンパスで「フレッシュマンウィーク
(FMW)」を開催しました。
本学では、新入生が学習面だけでなく対人関係においても高校から大学への
移行をスムーズに行えるように、入学直後から講義が始まるまでの期間を「フ
レッシュマンウィーク」に設定。初年次教育の一環として歓迎行事のみならず
大学生活を始めるにあたっての必要な情報の提供、ゼミでの人間関係づくり
などを目的とするプログラムを通して、新入生は教職員、上級生から温かなサ
ポートを受けながら本格的な授業の開始に向けて準備を進めていきます。
学長講話、
ガイダンス、学生会歓迎行事などを実施
学長式辞
「未来に向けて主体的に考え、行動する人間に」
新設の保健医療学部看護学科には地域からの期待を担い一期生が入学
2013年度入学式
4/2
4月2日
(火)に、新設の保健医療学部看護学科一期生104名をはじめシ
ニア学生2名、大学院10名、中国、韓国、
タイ、台湾からの交換留学生13名
を含む569名の新入生を迎えて、2013年度の入学式を神戸国際会館こく
さいホール(神戸市中央区)
で盛大に行いました。
式典では濱名篤学長の入学許可宣言により、学科長の呼名で新入生が
一人ひとり壇上に上がり、濱名学長と握手を交わしました(写真)
。式辞で
学長は「年齢、地域、国籍を問わず本学へ入学してくださることは日本社
会が直面するグローバル化への大きな流れであり、大学の財産。本学の
門戸を叩いていただいたことを光栄に思います」
とあいさつ。
「本学には
『世界で学び、社会で活かす。
』
、つまりグローバルな意味での世界、
そして
期間中、FMWの趣旨、ゼミ紹介、学歌
練習に始まり、科目履修や大学生活に
関わるガイダンス、上級生から選ばれ
たメンター学生によるキャンパスツ
アー、メンターズアワーやカフェ、学生
会の歓迎行事やクラブ紹介、兵庫県警
による薬物教育などのプログラムが盛
り込まれ、1日目の学部長講話では、本
学の建学の精神、教育理念、学修ベン
チマーク、学部規則、教育目標などの説明がありました。
また3日目の学長講話
(写真)
では、濱名篤学長より直接、
『大学ランキング』(朝日新聞社出版刊)での
ランキングや、文部科学省の教育改革推進事業での採択実績などにみる本学
に対する社会的評価、卒業生や課外活動、教職員とともに教育活動を支える
客員教授の先生方について、
さらには戦後の焼け跡から
「以愛為園」
を掲げ幼
稚園教育をスタートさせた本学の設置母体である
「濱名学院」の今日に至る
歴史についても映像による紹介がありました。
専門分野、地域社会の3つの『世界』で、皆さんの成長を助ける仕組みが
数多くあります。学生が『成長できる大学』、大学としても
『成長する大学』
を目指しています」
とお話されるとともに、マーチン・ルーサー・キング・Jr.
牧師の言葉「悪いジンクスは自分自身がこしらえた心の障害物であり、
そ
れを取り除けるのは、
それを作ったあなたしかいない」
、学歌の歌詞「心の
地図から境界線が消えてなくなる」
を引用して
「自分で限界や壁を作って
しまったり、諦めたりせず、未来に向けて自分で主体的に考え、行動する人
間になってくださることを心から期待しています」
との新入生へ励ましの
言葉を贈られました。
三木キャンパスに新設の保健医療学部看護学科については、地元三木
市、三木・小野の両市が設立された北播磨総合医療センター企業団から
の強い新設に対する要請と財政的支援に対して謝辞を述べるとともに、
「国際大学としてのグローバルな視点と、三木市や尼崎市を中心とする地
域コミュニティの課題を共に考え、共に解決していくということを目指す
ローカルな視点、
この二つの眼差しを併せ持った大学であることが本学
の使命であり、地域コミュニティの高度医療を支える看護専門職者を育
成する保健医療学部は、
その使命をより明確にし、一つの新しい時代を創
り出す存在になると確信しています」
とお話されました。
新入生あいさつ
「この大学で学び、誰をも愛し、誰からも愛される看護師」が目標
式では、在学生代表として学生会会長の教育学部教育福祉学科こども学
専攻4年・山本景太さんから
「主体的、積極的態度で様々なものに挑戦し、一
つでも多くの経験を積み重ねてほしい。大学生活でより多くの出会いを通し
て自分の可能性をますます広げられ、関西国際大学生としての誇りを持って
4年間過ごされんことを願っています」
との歓迎の言葉を受けて、新入生代表
として保健医療学部看護学科の菅原麻実さんが「三木市に生まれ育ち、地元
の高校を卒業して保健医療学部看護学
科に入学します。学校法人濱名学院の
建学の精神『以愛為園』を、具現化した
看護教育が実施されるこの大学で学
び、誰をも愛し、誰からも愛される看護
師を目標に、精一杯努力していきたい」
とあいさつ(写真)、続く学歌斉唱の後、
閉式となりました。
02
KUIS Campus NEWS vol.60
ラーニングコモンズスペース
尼崎キャンパス
能動的、主体的に学ぶ環境を充実
3階打ち合わせコーナー、5階505・506演習室を使用変更
1月の三木キャンパス4号館
1階のラーニングコモンズス
ペースの 開 設 に続き、尼 崎
キャンパスでも3階打ち合わ
せコーナー、5階505・506演習
室が、それぞれラーニングコ
モンズスペースとして改装さ
れました。
3月28日(木)には、
リニュー
アルされた3階ラーニングコモンズスペース
(写真)
で、学生への案内をかねて
オープニングセレモニーが行われ、濱名篤学長はあいさつの中で「本学では、
皆さんにキャンパス内で能動的、主体的に学んでもらえる環境の充実に努めて
います。
クラブやサークルの活動などにも使っていただき、いつも空いているこ
とがなく私たちがもっと増やさなくてはいけない状態ができるよう、率先して利
用していただけると嬉しいです。ぜひラーニング(学び)のコモンズ(共有の場)
として上手く使っていってもらいたい」
とお話されました。
この「ラーニングコモンズスペース」は、teaching(教員が教えること)
ではな
くlearning(学生が主体的に学ぶこと)
を目指す共有スペースで、本学が代表校
として事業を推進している
「大学間連携共同教育推進事業・主体的な学びのた
めの教学マネジメントの構築」の一環として開設されたもの。無線対応プレゼ
ンテーションシステム「wivia2」を使って、
ノートパソコンを活用したプレゼン
テーションの練習やグループワークなどにも利用できます。
専門職者として良き人生のスタート台に
立てるよう努力してまいります
保健医療学部看護学科開設のごあいさつ
この4月1日
(月)
、関西国際大学保健医療学部は、104名
の看護学科一期生を迎えました。当大学保健医療学部は、
三木市、小野市及び各市民病院をはじめとして、周辺の保
健・医療・福祉機関、
また秋に開設予定の北播磨総合医療
センターの全面的なご支援を受け運営してまいります。
看護学教育の道程は1年次・2年次・3年次と続き、4年後には学士(看護学)が授与さ
れると同時に、保健師・助産師・看護師の国家試験の受験資格を取得します。4年後に
専門職者として良き人生のスタート台に立てるよう、教員は学生1人ひとりに寄り添
い、学習を支援するよう一丸となって努力してまいります。
学生の保護者の皆様、地域の皆様方には今後とも当学部と学生の看護学教育への
継続的なご支援とご協力をお願い申し上げます。
また看護専門職を進路の選択肢として考えておられる高校生、社会人の皆様、是非
一度当大学保健医療学部の見学にお出で下さい。お待ちしています。
関西国際大学副学長・保健医療学部学部長 佐藤 禮子
*略歴と社会活動*
香川県高松高等学校出身。ニューヨーク大学がん看護コース、
メリーランド州立大学病院交換看護師、青山
学院大学大学院(心理学専攻)修了。千葉大学教授・同看護学部長、千葉大学大学院看護学研究科長、放送
大学教授、兵庫医療大学副学長を経て本学着任。NPOキャンサーリボンズ理事、ホスピスケア研究会監事。
学生メンター
1年生にとって
FMWを支える頼りになる存在
フレッシュマンウィークとは、本学の初年次
教育の一つで、新入生対象にさまざまなプログラムが実施されます。
このフレッシュ
マンウィークを強力に支えてくれているのが学生メンターです(写真)。
学生メンターとは、新入生の円滑な移行の支援を行うために、2年生以上の上級
生の中から一定以上の成績を収め、
コミュニケーション能力に優れ、
リーダーシップ
をとれる素養を持った学生の中から選ばれた学生のことです。積極的に新入生に働
きかけ、細やかな心配りをしてくれるので、新入生のみならず教職員にとっても、頼り
になる大きな存在です。
これから春学期の間、学生メンターたちは新入生対象の初年次教育科目のサ
ポートに尽力してくれます。学生メンターたちの生き生きとした姿が脳裏に焼きつく
でしょう。毎年、多数の新2年生が学生メンターに立候補してくれます。
(初年次教育部門長、人間科学部人間心理学科講師 田中亜裕子)
学生メンターにとって
1年生のサポートを通じて自らの成長が実感できる機会
新入生の皆さんも友人ができ、徐々に大学生活に慣れつつあります。
そのサポート
の担い手として、学生メンターが多方面で大活躍しています。
4月に入り、ゼミでのグループワークを行ったり、履修
相談にのったりしてくれました(写真)。また、部活の情
報、食堂やコンビニの利用法、
スクールバス情報なども
教えてくれます。
さらに、新入生にとって、大学生としての
ロールモデル(行動の規範となる存在)になっています。
学生メンターの名尾麻子さん(人間心理学科犯罪科
学専攻2年生)は「メンターはとてもやりがいのある仕事です。担当しているゼミの子
だけでなく、様々な1年生と触れ合うことによって、私自身も成長していると思います」
。
また、仁田凪沙さん(同臨床心理学専攻2年生)は「自らメンターに志願したとあって、
とても充実しながらも責任感を感じながら仕事をさせていただいています。多くの1
年生と交流を持てるのも魅力の一つです!」
と学生メンターとして1年生のサポートを
通して、
自らの成長を実感できることを語ってくれています。
(人間科学部人間心理学科 教授 広沢俊宗)
メンター学生が進行や準備を担当
新入生親睦行事「Cultural Night」
英語教育学科
英語教育学科では、新入生同士、新入生と上
級 生 や 教 員との 親 睦 を 深 めるた め の 行 事
「Cultural Night」を4月10日(水)に実施しました
(写真)。
この行事では、新入生の面倒をいろいろとみてくれる
「メンター」
と呼ばれる
2年生リーダーたちが進行や準備などを担当しました。今年度は、新入生がグループ
ごとに分かれて楽しいパフォーマンスを行い、大いに盛り上がりました。
フレッシュマンウィークの恒例行事「神戸ウォーカー」
「三木ウォーカー」
「尼崎ウォーカー」。残念ながら濱名篤学長の案内による「神戸ウォー
カー」が雨のため中止になりましたが、
「三木ウォーカー」
「尼崎ウォー
カー」は行われました。
三木の歴史と文化にふれた1日でした 三木ウォーカー
4月13日(土)に予定されていた「三木ウォーカー」は、淡路島を震源と
する強い地震の発生のため、4月20日
(土)に順延して実施しました。当
日は「金物のまち三木をもっと知ろう」をキャッチフレーズに、13時から
神戸電鉄「恵比須」駅でプログラムをスタート、学生17名、山下泰生副学
長を含む教職員11名の総勢28名
が参加して行われました
(写真)
。
冒頭、三木市の井上茂利理事か
らごあいさついただき、ガイドボ
ランティアさんの案内で、有馬温
泉へ通じる道として名高い「湯の
山街道」を散策、途中、ギャラリー
湯の山みち、稲見酒造、湯の山街
道茶屋、三木城祉等を見学。金物資料館では「肥後守」の使い方を実体
験しました。
天気はあいにくの小雨でしたが、ガイドさんの詳しい案内のおかげ
で、三木の歴史と文化にふれることができました。
尼崎の新たな魅力を発見した1日となりました 尼崎ウォーカー
4月20日
(土)には、教職員・学生
25人が参加して
「尼崎ウォーカー」
も実施しました。参加者は、阪神・
尼崎駅からの中央商店街を抜け、
江戸時代から今に残る静かな佇
まいの寺町11か寺を通り
(写真)、
三和商店街の「メイドインアマガ
サキ」の食品や工業製品を置くア
ンテナショップで、尼崎のものづくりについて説明を受けたり、
さらには
「尼っこリンリンロード」
を一路南下し、尼崎南部の工場群と水辺の風景
が共存する運河から市民の命を守る尼崎閘門(尼ロック)
、芝生広場や、
巨大遊具のある元浜緑地までの約5㎞の途を、3時間かけてウォーキン
グしました。実施にあたっては、尼崎港管理事務所の職員の方からは
「21世紀の森構想」や運河について講義いただいたり、尼崎市など関係
団体のご協力をいただきました。
尼崎キャンパスのある尼崎市は「歴史と文化の街」
であり、
「環境を大
切にしたものづくりの街」
であることを体験し、参加者にとっては尼崎の
新たな魅力を発見した1日となりました。
目指せ「文武両道」
フレッシュマンアスリートミーティング
経営学科・人間心理学科1年生部員対象に開催
人間科学部経営学科、人間心理学科では、4月22日(月)に硬式野球部、
サッカー部、硬式テニス部の強化3部所属の新1年生部員を対象に、
「KUISアスリートフォーラム2013」
と称して
「フレッシュマンアスリートミー
ティング」
を開催しました。
ミーティングでは、硬式テニス部副顧問の経営学科・佐藤由夫教授か
ら「10のメッセージ」と題して4年間の「部活」と「学び」に関するレク
チャーを受けた後、硬式野球部、サッカー部の先輩部員3人が登壇しまし
た。先輩らは、厳しい練習を続けながら如何に勉強と取り組み、成績を維
持するかなど、実体験をもとにその秘訣を公開してくれました(写真)
。
さらに、
グローバルスタディやインターンシップ等への積極的な参加
の必要について、太田裕彦人間科学部長からお話があり、最後に硬式野
球部監督の鈴木英之准教授、
サッカー部監督の松山博明
講師からエールが送られまし
た。このミーティングを通じ
て、新1年生はチームの一員
としての活躍のみならず、
「学
び」や「キャンパスライフ」に
関しても積極的に取り組み、
真の「文武両道」を目指すこ
とを確認し合いました。
KUIS Campus NEWS vol.60
03
2 0 1 3 年 度 新 任 教員紹 介
共通教育機構
教授 北岡
教育学部 教育福祉学科
孝統 Takanori Kitaoka
①担当科目はありません
②地域政策、国際社会学
③美味しい食べ物探し、素敵なキャフェやレストラン探し、
読書、田舎の風景探訪など
【自己紹介&メッセージ】
兵庫県総合計画、国際交流担当や震災復興担当(フェニックスプラン)
策定などを経て県ワシントン州事務所所長として16年間米国シアトルで勤務。実践的英語や海外
サバイバルスキル、海外留学やインターンシップなどに興味がある学生、興味がない学生も常に大
歓迎です。
どのような時代でも、
また、社会でも新しい活力は皆さんのような若い人によって創られ
ます。
自分のため、人のため、
まだ見ないものを少しでも多く見て、大いに遊び、学んでください。
講師 伊藤
創 Hajime Ito
①総合日本語B、
日本語作文Ⅰ、
日本事情Ⅰ ②日本語学、
日本語教育、言語学
③サッカー/ギター(どちらも下手の横好き)
【自己紹介&メッセージ】
はじめまして。留学生の日本語科目を担当しています。普段は暇があれば、
サッカーで走り回って、家ではヘタクソなギターをかき鳴らしています。音楽の話、スポーツの話、恋愛の
話、何の話題でも良いです。一緒にたくさん話しましょう。話せば話すほど日本語は良くなる。上手くなる。
文法の勉強は自分の国で、家でできる。
とにかくoutputしましょう。ぜひ研究室にも遊びに来て下さい。
人間科学部 人間心理学科
教授 西岡
敏成 Toshinari Nishioka
①犯罪学概論(刑法・刑訴法含む)
②危機管理対応
③武道・キャラクター絵
【自己紹介&メッセージ】
警察官から教授へ。未知世界に挑戦です。私は物おじしない小心者です。
声は大きくにこにこ明るく元気で、
ちょっぴり知性があれば大概のことはうまくいくの精神で頑張りましょう。
助手 西浦
太郎 Taro Nishiura
①担当科目はありません(心理臨床センター)
②臨床心理学(海外帰国生のアイデンティティの研究)
③サッカー・映画鑑賞・動物と遊ぶこと
【自己紹介&メッセージ】
はじめまして。専門は臨床心理学でプレイセラピーやカウンセリング
をやってきました。今は、一般の市民の方々に開かれた心理相談機関である大学の心理臨床セン
ターで働いています。大学では自分が少しでも興味を持ったことを深めることが大事だと思います
ので、何よりも自分の興味を大切にして大学生活を送ってください。
人間科学部 経営学科
准教授 東條
伸一 Shinichi Tojo
①フードビジネス、
フードビジネス特論、
インターンシップⅠ・Ⅱ、サービス企画論、
食品管理論、総合マネジメント演習Ⅰ、業界研究実習
②飲食店の開業と既存店の活性化、
社員教育と教育の仕組みづくり、道の駅開業と活性化
③ジョギング、町歩き、旅行、鉄道
【自己紹介&メッセージ】
私は小さいころから地図を見るのが好きでした。大学3年を終えた時、1年間休学しヨーロッパを
列車とヒッチハイクで回ったのでした。人生を形造る貴重な体験だったように思います。大学生活
はこれまでの学校生活より自由な時間があります。将来も見据えながら、
自分のやりたいこと、やる
べきことを明確にして、懸命に取り組んでください、いい経験をたくさんしてください。たくさんの
本を読み、多くの人と知り合いになってください。
准教授 布袋
正樹 Masaki Hotei
①経済学概論、国際経済論、ビジネス経済学、
地域マネジメント特論Ⅰ・Ⅲ、総合マネジメント演習Ⅲ、
マネジメント専門演習、初年次セミナー、サービスラーニング、基礎演習
②国際課税と企業行動、研究開発優遇税制とイノベーション
③映画・ドラマ観賞
【自己紹介&メッセージ】
専門は経済学(公共経済学)
です。地域マネジメントコースを担当します。例えば、地域マネジメ
ント特論では、経済学の視点から、地域の経済成長メカニズム、地域間格差の要因、地域における
地方自治体の役割等について考えます。大学の4年間は想像以上に短くそして貴重な時間です。
しっかりと自己管理をし、
目標に向かって努力してください。
04
新たに本学へ着任された先生方をご紹介します。
(①担当科目、②研究テーマ、③特技・趣味、
【自己紹介&メッセージ】)
KUIS Campus NEWS vol.60
教授 吉村
啓子 Keiko Yoshimura
①心理学概論、発達心理学、教育心理学、保育原理、
保育内容・言葉、保育実習等
②保育者資質、記憶の発達、
情報の内容に及ぼすメディアの効果
③テニス、料理
【自己紹介&メッセージ】
前任校(短期大学)の卒業生が、
『2年間で学んだこと』
という冊子の中で、
「努力は必ず報われる
ということです」
と書いていました。
その記述を読み、多くの課題を出し、頑張らせたことが無駄で
はなかったのだな、
と思いました。
「努力」なんてかっこ悪いように思われるかもしれませんが、人
生にとって、
とても大切なのではないでしょうか。
准教授 岡
修一 Shuichi Oka
①初年次セミナー、サービスラーニング、学習技術、
特別教育活動、教職関係科目
②特別教育活動の理論と実践、初等教育論、教職への道
③音楽(合唱)、古都散策 、読書
【自己紹介&メッセージ】
私は38年間、小学校教員を勤め退職後、6年間他大学で教員を目指す
学生のサポートをし、縁あって本大学に勤務することになりました。皆さんに少しでも
「教師のやり
がい、喜び」等、現場の様子を生き生きと伝えながら
「教師になる夢」
を叶えるお手伝いができたら
と強く思っています。何事も
「継続は力なり」
この言葉をモットーに頑張りましょう。
教育学部 英語教育学科
准教授 マッコーリ・マイルス MacAuley Myles
①インテンシブ・ライティングI、アカデミック・リスニングI、
専門演習I、
リーディングIII、インテンシブ・ライティングII、
アカデミック・リーディングII、専門演習II、アカデミック・リーディングIV
②教材制作、語彙教授法と学習について
③スポーツ観戦、映画鑑賞、海外旅行
【自己紹介&メッセージ】
イギリスのコッツウォルズから来ました。
日本に来る前に香港で英語を教えました。
日本に来て
以来、私は東京,熊本,名古屋、神戸に住んでいます。
イギリス人なのでサッカーを観るのが大好き
です。
これからの社会では、外国語でのコミュニケーションが重要です。
この大学の英語のクラス
で英語の能力を高めて下さい。
それから、思い出をたくさん作って、大学生活を楽しんで下さい。
保健医療学部 看護学科
副学長・学部長・教授 佐藤
禮子 Reiko Sato
①基礎看護学概論
②がん看護学の実践的研究が中心テーマで、現在は特に
外来通院がん患者のQOL向上を課題としている
③ショパンに癒され、推理小説、特に大沢在昌に元気をもらう
【自己紹介&メッセージ】
気に入っている言葉は、明日を思いわずらうな、1日の労苦はその日1日で
充分である。今日1日を充分に生きよ、
というものです。進んだ現代社会を生き抜くには、若者を知ること
が第一と考えている昨今です。大学生活第一歩の皆様、それぞれのゴールに向かって、
ご一緒に楽しく
有意義に歩んで行きましょう。4年間の道程は少々険しいかもしれませんが、
しっかり後押しします。
教授 小柴
順子 Yoriko Koshiba
①初年次セミナー、基礎演習、精神健康看護概論、
精神看護援助論、精神看護実習、看護研究方法、
実践看護学特演、総合看護実習、卒業研究
②精神障碍者の社会参加への援助
③落語を聴くこと
【自己紹介&メッセージ】
人は一人ひとり皆違いますが、皆大切なお互いです。お互いを大切にしながら自分の考えや思
いを伝えあい、刺激し合いながら成長していきましょう。大学の中だけでなく、様々な場で学ぶこと
があります。
自分の気持ち次第で生涯が学びの場となります。
教授 前田
惠利 Eri Maeda
①老年健康看護学概論、老年看護援助論、老年看護学実習、
実践看護学特演、卒業研究等
②高齢者の療養支援、看護学生の老人観
③ウォーキング、温泉
【自己紹介&メッセージ】
老年看護学を担当しています。日本は世界の高齢化社会の先頭を
走っています。
どのようなシステムを構築していくのか、課題は山積みであり、
まだ課題すら見えて
いない分野もあると思います。一緒に勉強していきましょう。
学科長・准教授 清水
玲子 Reiko Shimizu
①初年次セミナー、基礎演習
②腎移植患者のエンパワメントを促進する看護、
救命救急領域で家族を亡くした遺族の心理・看護
③観葉植物の手入れ、
トレッキング
【自己紹介&メッセージ】
専門は成人看護学です。大学生活で様々な人々と語らうこともまた貴
重な体験です。多様な価値感や信念に触れ、他者の中での自分や自分が他者に与える影響につ
いて感じる心が磨かれます。
よく学び、
よく遊び、充実した時間を過ごして下さい。
准教授 今野
理恵 Rie Konno
①学習技術、人間学 ②Evidence Based Health Care、Systematic Review、
認知症 ③旅行、猫と遊ぶ
【自己紹介&メッセージ】
ご入学おめでとうございます。希望を胸に大学生の仲間入りをした
今の気持ちを忘れずに、4年間を過ごしてください。私の実家は津波で有名になった気仙沼にあ
ります。今年のはじめにはこちらの学生さんと先生がボランティアとして訪問してくださったそう
で、
ありがとうございました。何か不思議なご縁のようなものを感じます。
准教授 新谷
奈苗 Nanae Shintani
①学習技術、公衆衛生看護学
②がん患者の治療と仕事の両立に関する研究、
職業性ストレスの研究
③料理
【自己紹介&メッセージ】
新しく開設された看護学科で、一期生の皆さんと一緒に看護学科の
歴史を築いていきたいと思っています。私の研究室からは満開の桜の花が見え、八重桜のつぼみ
も膨らみはじめました。皆さんと過ごす四季折々を楽しく過ごしたいと思います。
准教授 山口
有美 Yumi Yamaguchi
①基礎看護技術、基礎看護学実習Ⅰ、基礎看護学全般
②看護教育工学、看護師のVDT環境
③料理、お菓子作り
【自己紹介&メッセージ】
基礎看護学を担当する山口です。A型のてんびん座です。好きな言葉は、
「暗いと不平を言う前にすすんで明かりをつけましょう」
です。
これからよろしくお願いいたします。
准教授 山下
裕紀 Yuki Yamashita
①基礎看護学概論、基礎看護方法論、
基礎看護技術Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、基礎看護学実習Ⅰ・Ⅱ
②脳卒中看護に関する研究
③早寝早起き、愛犬との散歩
【自己紹介&メッセージ】
看護学科1∼2年次開講科目である基礎看護学に関する科目を担
当します。講義・演習・実習を通して、
「看護とは何か」
「よりよいケアは何か」を学びます。看護を
待っている人を想い、失敗しながらも成長していきましょう。期待しています。
講師 伊東
愛 Ai Ito
①初年次セミナー、基礎演習、在宅看護学実習、
公衆衛生看護活動展開演習、公衆衛生看護管理論、
公衆衛生看護学実習
②介護予防における保健師活動、保健師教育、災害看護と保健師活動
③パズルや手芸などコツコツとした作業
【自己紹介&メッセージ】
人と話をすることが好きです。保健師として働いている時も、
じっくり話を聞いてしまい毎日あっ
という間に時間が過ぎていました。皆さんも人に関心を持ち、分からないことや不安に思うことも
周りの人と話をしてみてください。
そして可能性を信じていろんなことにチャレンジできたら素敵
ですね。楽しく明るく前向きな大学生活でありますように!
講師 谷川
裕子 Yuko Tanikawa
① 初年時セミナー、基礎演習、母性看護援助論、
母性看護学実習、助産診断技術学
② 産後女性の健康支援、
ドゥーラによる妊産褥婦および
育児期女性の支援、先天異常児をもつ家族の支援
③ フリークライミング、家庭菜園
【自己紹介&メッセージ】
はじめまして。助産師です。
「女性と子ども、
その家族が健康で幸せに暮らせるために…」
をモッ
トーにありたいと日々研鑽中です。緑豊かなキャンパスで四季を感じながら、学生さんや教員そし
て地域の人々との出会いを大切に、相互に刺激しあってゆきたいと思います。
講師 林
愛子 Aiko Hayashi
①新入生セミナー、小児看護学実習
②研究テーマ「自閉性障害児をもつ両親の心理変容」
「小児における療養環境」
③食べること
(特に甘味)、
ゴルフ、
カメラ
【自己紹介&メッセージ】
小児の成長・発達を理解していく中で、入院中もその世界をキラキラ輝くものにしたいと思う
ようになりました。
これからの4年間で自分の目指す姿に向かって、積極的にチャレンジしてい
きましょう。
助教 梶村
郁子 Ayako Kajimura
①基礎看護実習Ⅱ、
急性・慢性看護技術演習、急性看護学実習
②看護情報・周手術期看護
③ドライブ
【自己紹介&メッセージ】
大学の4年間は学べることがいろいろあると思います。また、看護は常に自己
学習していくことが求められる分野です。自主的に何をどのように学ぶのかを模索しながら、主体的に学ん
でいって下さい。自分に合った学習方法を見つけることも大切な勉強だと思います。頑張ってください。
助教 神宮寺
陽子 Yoko Jinguji
①基盤看護学
②看護基礎教育における学習者の学習過程を支援する
教育のあり方の検討
③読書(主に歴史)
【自己紹介&メッセージ】
「看護」
を受ける側も提供する側も生活している人間です。お互いが意思を持っています。表面で
見えることで良い悪いと判断するのではなく、
その人が生きてきた歴史に目を向けることが大切だ
と思っています。
自信をもって自分の想いを表現し、学習と共に自分自身の成長を感じてください。
助教 立川
茂樹 Shigeki Tatsukawa
①生活支援看護学 ②海外赴任者の健康維持に関する調査、
在宅酸素療法のシステムに関する調査
③読書
【自己紹介&メッセージ】
はじめまして、立川です。私は臨床での看護師経験に加え、一般企業で
産業保健の分野に携わってまいりました。
また、国際搬送などの仕事もしておりました。新しい生
活の始まりは不安もあることでしょう。いろいろなことを一緒に解決していき、楽しい学生生活にな
れればと思っております。
助教 平岡
玲子 Reiko Hiraoka
①初年次セミナー、基礎演習、急性・重症看護援助論、
がん看護援助論(含む終末期)、
急性・慢性看護技術演習、急性看護学実習
②がんの痛みを抱えて生活する患者の看護、
看護学生に対するシミュレーション教育方法
③映画鑑賞、音楽鑑賞
【自己紹介&メッセージ】
私は、看護師として16年間働き、5年前から教育に携わることになりました。新たな場所で、皆さ
んに看護の良さを感じてもらえるような講義や演習ができればと思っています。4年間は、
あっとい
う間です。毎日を大切に、有意義に過ごしていきましょう。
助手 牛越
幸子 Yukiko Ushigoe
①担当科目はありません(専門領域は母性看護学) ②妊産褥へのケア方法の開発、看護教育方法
③ランニング、読書
【自己紹介&メッセージ】
妊娠出産は女性のライフサイクルの中の一コマになります。将来の自分やパートナーを想像し
ながら学んで欲しいと思います。
助手 髙垣
麻衣 Mai Takagaki
①担当科目はありません(専門領域は助産学・母性看護学)
②助産外来における超音波診断装置の活用について、
医療安全について
③音楽鑑賞、バレーボール
【自己紹介&メッセージ】
これまで7年間、大学病院と診療所で働いていました。教育の場で働くのは初めてのことなの
で、私も学生さんと一緒に学ばせていただきたいと思っています。看護学科の大学生活は大変だ
とは思いますが、かけがえのないものになると思うので、心と体を大事に楽しみましょう。
KUIS Campus NEWS vol.60
05
Campus Community
[学内の動き、国際交流、地域連携活動、学生会、
クラブ活動など]
「社会で培う看護専門職者の実践力∼地域交流学の創成を視野に∼」
保健医療学部看護学科開設記念シンポジウムを開催
6/15
三木市議会議員の皆さんをお招きして 見学会
5号館・看護学実習棟
保健医療学部看護学科の開設を記念して、6月15日
(土)にシンポジウムを公益
地域からの熱い期待を受
社団法人・兵庫県看護協会「ハーモニーホール」
(神戸市中央区)にて開催(時間
けて4月に開設した保健医療
13:00∼15:45)
します。
シンポジウムのテーマは「社会で培う看護専門職者の実
学部看護学科ですが、お披露
践力∼地域交流学の創成を視野に∼」
、当日は①式典、②基調講演(佐藤禮子副
目を兼ねて三木市議会議員
学長・保健医療学部長)、③シンポジウム(出席者:大森綏子兵庫県看護協会会
の方々などをお招きして4月4
長、横野浩一北播磨総合医療センター病院長(内定者)
・神戸大学名誉教授、濱名
日
(木)
、5号館・看護学実習棟
篤学長)が行われます。
の見学会を催しました。
参加を希望される方は、6月10日
(月)
までに、総務課までお電話またはファック
見学会では、濱名篤学長から
「三木市をはじめ地域の皆さまの
ス
(TEL:0794-85-2288/FAX:0794-85-1102)にてお申込みください(定員になり
ご支援のもと看護学実習棟が完成しました。大学として地域との
次第締め切らせていただきます)
。
結びつきを一層強め、教育研究活動と地域人材育成に取り組み、
●三木市民対象に5号館・看護学実習棟見学会も実施 貢献していきたい」
とのあいさつがあり、保健医療学部看護学科の
6/22
6月22日
(土)には、三木市民を対象に、三木キャンパス5号館・看護学実習棟見
学会(10:00∼11:30)
も実施します。
こちらは申し込み不要です。
中丸弘子准教授、今野理恵准教授、山下裕紀准教授の案内・説明
で施設を巡りました。見学後は質疑応答、そして佐藤禮子副学長
(保健医療学部長、写真)
のあいさつで日程終了となりました。
1年生からのサービスラーニング(SL) 取 組 い ろ い ろ
教育福祉学科こども学専攻
尼崎の「魅力」
と
「課題」について特別講義
「環境」や「ものづくり」への取組を紹介
こども学専攻1年生の
「顧客満足」の視点から地元「道の駅みき」
で現地実習
「サービスラーニング」
「サービスラーニング」の
の今年度の活動目標は
授業(1年生)
で、地元「道
「地域課題の発見と、解
の駅みき」
(三木市)の大
決 に 向 け た 取り組 み
西裕駅長を外部講師とし
を、社会貢献につなげ
て招聘し、講演会を開催
る」ことです。4月18日
しました(写真)。講演で
(木)の第2回の授業で
は、道の駅みきの設立経
は、
「 尼崎ってどんなと
緯や運営管理の現状、お
こ?」
と題して尼崎市企画財政局の都市魅力創造発信課・吉田淳史課長を
よび抱えている課題等について、
わかりやすく講義いただきました。
お招きして特別講義を行いました
(写真)
。
今回の講演会は、5月18日(土)・19日(日)に「道の駅みき」
を中心としたSL
人口45万人、面積50k㎡、2016年には市制100年を迎える中核市である
活動を行う、同学科の現地実習の事前学習の一環として行われたもので
尼崎市は、かつて大気汚染などで「公害の街」のイメージもありましたが、
す。
このような機会で得られた事前知識をもとに、
「顧客満足」の視点から
今では環境モデル都市として環境を大切にした「ものづくりの街」
である
「道の駅みき」の観察、聞き取り調査を通じて問題点を発見し、
「三木ホース
とともに、
「近松門左衛門」や「菅原道真公」縁の地がある、文化都市として
ランドパーク」
でグループワークを行うなどの活動を行いました。
知られます。
その尼崎の「魅力」
と
「課題」
を、学生たちに向けて吉田課長は
1年生は、大学内での学修活動と学外(地域等)
での奉仕活動を通じて、
わかりやすくお話しくださり、
「皆さんが『アマ(尼崎)
を好き』になって、将
自己発見と人間関係調整力を向上させるとともに、体験と知識を総合化す
来にわたって住み続けていただければ」
と講演を締めくくられました。
る方法を学ぶことが目的であるSLを通じて、有益な2日間を過ごしました。
教育福祉学科福祉学専攻
「生活する」
ことの意味について理解を深める
入門活動として清掃活動と福祉体験
4月27日
(土)
、福祉学専攻1年生のサービスラーニン
グを実施しました。
「生活する」
ことの意味について、理
解を深めることを目的とし、専攻で取り組む一連のサー
ビスラーニングの入門として毎年行っています。
このSL
は、
チームワークおよびマナーの習得、生活の意義や個
別性への理解を目指したもので、西宮浜の清掃活動
(写
真)
、認知症家族支援団体への訪問を行いました。
企画のコーディネート役、つながりの会代表の粟野真造さん等の先導で、夙川沿いを歩
き、野鳥や木々を観察する自然散策をしながら環境保護について学ぶことができました。
ま
た西宮浜(御前浜)の炭ゴミを袋に集める作業の後に、ペアで目隠し体験(体感で周囲を感じ
ること、人に体を委ねること、人を誘うこと)を行いました。震災についての話や、福祉と自然
はつながっているという話も伺うことができました。最後に「つどい場さくらちゃん」
(認知症
家族を支援する団体)
を訪問し、制度外の地域の共生の力でお互いを支える
「つどい場」の大
切さを学びました。
この活動が1年生にとって、次のSL活動である田植え活動や、インターン
シップの高齢者体験、
そして、
グローバルスタディの学びにつながることを期待しています。
(教育学部教育福祉学科 准教授 木下隆志)
06
経営学科
事前学習として駅長を招いて講演会
5月7日
(火)、経営学科
KUIS Campus NEWS vol.60
「文化・教育における多様性理解」
を
テーマに18プログラム
3年目のグローバルスタディ
2013年度説明会がスタート
4月11日
(木)から三木、尼崎キャンパスでグローバル
スタディ説明会がスタートしました(写真は三木キャン
パス)
。本学がグローバルスタディを導入して3年目、
「文
化・教育における多様性理解」をテーマに、今年度のグ
ローバルスタディは、ベトナム、
タイ、
フィリピン、カンボ
ジ ア、韓 国 、中
国、台湾、
アメリ
カ、
オーストラリ
ア等で 1 8プ ロ
グラムが実施さ
れる予定です。
お問い合わせ
は国際交流セ
ンターまで。
Campus Community
[学内の動き、国際交流、地域連携活動、学生会、
クラブ活動など]
News Close Up
桐生教授ゼミ
地
域貢献を目的に
三木市活性化プロジェクト準備会がスタート
フィールドワークなどの実施により地域課題と向き合う
周辺の状況をお聞きした
後、犯罪や事故などのリス
ク評価を行い、三木市の活
4月9日(火)、人間科学
部人間心理学科の桐生
性化を検討するため、駅前
正幸教授のゼミ生20名
をモデルケースにしてアイ
デアを出し合ったところ、
による三木市活性化プ
ロジェクトの準備会が
「月1回のペースで、学生に
発足しました(写真左)
。
よる駅前フリーマーケット
三木キャンパスと三
などのイベントを開催して
木市との連携の一層の
はどうか」
「駅前の植え込みを花壇にして、花文字を作ってはどうか」
「三木
強化を目指して、学生が三木を学び、地域とのつながりを深めていくこと
の町の、手作り観光案内板を掲げてはどうか」など、学生が主体となって行
で、地域貢献を目的として地域課題と向き合って様々な試みをプロジェク
える提案がありました。
トとして展開、解決策を見出していこうという取組です。
また、
5月7日
(火)
、
8日
(水)
には、
保健医療学部看護学科1年生が
「基礎看
第1回目となる同日は、三木市から2名の市役所職員の方をお招きし、学
護学概論」
の授業で、
緑が丘駅前にて
「地域車いす体験」
を実施するにあた
生は同市に対する感想を一緒に述べ合いました。
そして、同市に関する紹
り、学生準備会では第3回のフィールドワークの結果をもとに、看護学科学
介パンフレットなどから市の特色を抽出しました。第2回目の16日
(火)に
生が安全な車いす体験ができるようサポートもしています
(写真上)
。
は、前回抽出した特色から、三木市の問題点と今後の改善点を各人が考
今後は、三木市でのこうしたフィールド
えた後、2グループに分かれブレインストーミングを行い、概略図の作成に
ワークなどを実施しながら、同市以外で
着手し、各グループの検討結果は、中間報告として参加いただいた三木市
行われている
「まち起こし」や「地域活性」
職員の方にもお伝えしました。
の資料を収集し、同市の活性化のための
第3回目となる30日(火)には、神戸電鉄・緑が丘駅前にてフィールドワー
具体案を考え
(写真左)
、
実施プロジェクト
クを実施しました。三木防犯協会・細田英一緑が丘支部長をお招きし、駅
の仕組み作りを行っていく予定です。
「なりたいと思う自分に近づくための時間であってほしい」
可能性を切り開くのは皆さんの責任、
この1年は将来への投資の1年
2012年度末 リフレクション・デイ
新年度を控えて学長講話
4月8日(月)からの新学期を控
卒業を前に濱名学長に完成報告
学生が沖縄戦の証言をまとめた手作り絵本
ちゅ
しま
おも
美ら島ぬ思い
えて新2∼4年生を対象に、三木・
「1000(いち
尼崎両キャンパスでリフレクショ
まるまるまる)
ン(Reflection)
・デイが、3月28日
千(せん)の会」
(木)、29日(金)の2日間行われま
の学生たちによ
した。28日(木)3限には、三木・尼
る 手 作り絵 本
崎両キャンパスを遠隔会議システ
『美(ちゅ)ら島
ムで結び、就職活動の時期を控え
(しま)ぬ思(お
た人間科学部、教育学部の新3年
生に向けて尼崎キャンパスの濱名篤学長から講話がありました(写真)
。
も)い』
(B5判、28ページ)が完成、3月13日
(水)に会を代表し
て藤本進太郎さん(教育学部教育福祉学科こども学専攻、
講話では、①これからの社会(予測困難な時代に生きる)、②計画的な学びのた
2012年度卒業、写真中)
、城間彦幸さん(同、写真左)が絵本を
めの本学の具体的対応、③学生諸君に求めること
(主体的で自律的学習者としての
持って尼崎キャンパスの学長室を訪ね、濱名篤学長に完成の
成長への期待)
を内容とするメッセージ、
「リフレクション・デイで伝えたいこと」
をも
報告をしました。
とに濱名学長からお話がありました。社会のグローバル化が進展する中、各国の失
濱名学長は「これに満足するのではなく、出版社で正式に
業率やニートの割合といった若年雇用問題などを話題として、2年前の入学式のあ
刊行するとか、さらにこの成果を発展させるようにしてほし
いさつでふれた「KUIS学修ベンチマーク」
と
「ポートフォリオへの記録」について、
い」
と労いと励ましを送られました。
「この2年間で身につくようやってきましたか?」
と学生に問いかけるとともに、ベン
この絵本は2010年度と2012年度の二度にわたるKUISチャ
チマークの「自律性」=自己管理能力が社会では問われるとして、大学として学生が
レンジプログラム採択を経て、その成果として制作されたも
計画的な学びができるよう課題マップの作成、シラバス上での教室外学修時間の
の。同プログラムの研究奨励金を利用して、沖縄・座間味村を
明示、
グローバルスタディといった学外プログラムの早期提示などに取り組んでい
4年間繰り返して訪問、沖縄戦を生き延びたお年寄りから聞き
るとの紹介がありました。
取った体験談について証言を集めてきました。そこで得た証
「本学の教育は、能動的学修をふんだんに取り入れ、教室外のプログラムもたく
言をもとに、沖縄の絵本作家で、教員の金城明子さんの助言
さんあるとの評価を他大学から受けています。何よりも大切なのは能動的な学びに
もいただきながら、17人のメンバーが絵や文章をそれぞれ担
より皆さんがどれだけ力を伸ばしたか。3年生の皆さんにとって自分の進みたい進
当して制作を進めてきました。物語は「おじー」が孫の少年に
路に就けるかどうかは、
この1年の活動に関わってきます。
自分の可能性を切り開く
語る形で話は進められています。
のは皆さんの責任であり、将来に対する投資の1年であることを忘れないでほしい。
また、3月16日
(土)に一行は、聞き取りにご協力いただいた
皆さんにとってこの時間が次のステップに進んでいく、そして、なりたいと思う自分
お年寄りの方々のもとを訪れ、念願の絵本をお渡しすること
に近づくための時間でぜひあってほしい」
と濱名学長は講話を締めくくりました。
ができました。
KUIS Campus NEWS vol.60
07
Campus Community
[学内の動き、国際交流、地域連携活動、学生会、
クラブ活動など]
人生の航海へと船出する卒業生へ贈る言葉は「不易流行」
基礎を守りながら新しいものを追及する姿勢を忘れずに
祝辞を受けて卒
業生代表として教育
2012年度学位記授与式 3/14
こども学専攻・大上
ホール(神戸市中央区)にて実施され、大学院6名を含む377名が卒業しまし
晴香さんから
「この4
年間で『学ぶ』
という
アカデミックガウンを身にまとい、学位記授与式に臨みました。
ことの意味、自律性、
濱名学長は祝辞で、卒業生へ向けてガウンは「学位を持つ者のみ着用が
自己責任感の重要
許される。皆さんの4年間の学びの終着点」の象徴と話し、東日本大震災は
性を知りました。社
じめ様々なことが起きた時期に学生生活を送った卒業生へ「不易流行」
と
会では、大学で培っ
いう言葉を贈られました。
この言葉は松尾芭蕉が『奥の細道』の旅で体得し
た経験、知識を基に様々な壁を乗り越えていこうと思います。4年前の入学
た概念で、学長は「基礎をきっちり守りながら新しいものを追及していくこ
式で濱名学長と握手したことを昨日のように感じます。自分の殻を破り、1
と。人間の生き方として
『不易流行』…常に自分を振り返ること、そして能動
歩踏み出してみるとそこには沢山の人がいて素晴らしい出会いが待ってい
的に新しいものを探し求める姿勢を忘れないで」
とお話されるとともに、
ました。社会の中で必要な人間関係の築き方が身に付き、多くの人の支え
「皆さんにとって本学はいつでも戻ってくることができる 不易 の港。
これか
で今の私がここにいるのだと改めて気付かされ、感謝の気持ちで一杯で
らの人生がワクワク、
ドキドキする 流行 を自ら発見し、不易な ものを大切
す。諸先生方、友人たちと密な関係を築き、様々な人々と関わることができ
にし、能動的に人生の航海へと船出されることを心から願います。皆さんの
たことが私の誇りです」
との答辞があり、学歌を全員で合唱して、学位記授
将来に幸多からんことをお祈りします」
と結びました。
与式の幕を閉じました。
硬式野球部
阪神大学野球春季リーグ戦が開幕
保護者の皆さんへ
阪神大学野球春季リーグ戦は、春の嵐により開幕が1日延
2013年度教育懇談会は6月下旬からスタートします
本学では、保護者の皆さんを対象に、毎年6月から7月中
びて4月7日(日)に開幕、本学硬式野球部も関西外国語大学と
旬(沖縄地区は2月)にかけて、本学会場(三木・尼崎)をは
の初戦(万博記念公園野球場)を4対3で勝利を飾り、幸先の良
じめ地方会場で教育懇談会を実施しています。教育懇談会
いスタートを切りました(5月22日
(水)現在、7勝5敗で第3位)。
は、学長による講演、保護者向けガイダンス
(写真、2012年度三木キャンパス)
、
アドバ
また、4月27日
(土)から29日
(月・祝)には「ほっともっとフィー
イザー教員等との個別面談、懇親会というプログラム内容となっています。学業や学
ルド神戸」
(神戸総合運動公園)にて天理大学との試合が行わ
生生活、将来の進路等について意見交換をしていただく、本学の教育活動について
れ、27日(土)、28日(日)には兵庫県内での唯一の開催とあっ
理解を深めていただくには大変よい機会でもあります。
て、濱名篤学長はじめ学生、教職員ら有志が球場へ応援に駆
保護者の皆さんには、学生課よりご案内を送付いたします。
けつけました(27日(土)には三木・尼崎両キャンパスよりバス
なお、2013年度の開催月日・場所は、下記の予定です。
を運行)。その甲斐あって27日(土)は4対3で勝利しましたが、
翌28日(日)は0対7で残念ながら勝利を手中に収めることがで
きませんでした。
大学野球日本一に向
けて、熱い戦いを繰り広
げる硬式野球部の面々
を、今年度も応援してく
ださい。
サッカー部
一部リーグ昇格後、2013年度第91回関西学生リーグを
迎えた本学サッカー部ですが、4月6日
(土)の阪南大学と
の開幕戦(堺グリーンフィールド)
を残念ながら0-8と黒星
でスタートを切ることになりました。5月11日
(土)第7節終
了時点の成績は1勝4敗2引き分け、勝点5と12大学中第9
位と今後の健闘が期待されるところです。
硬式テニス部
平成25年度関西学生春季テニストーナメント予選が4
● 6月22日
(土) 本学三木キャンパス
(10時10分受付、保護者会総会も開催)
● 6月29日
(土) 本学尼崎キャンパス
(12時30分受付)
● 7月20日
(土) 松山(ホテルクラウンヒルズ松山、12時30分受付)
● 7月21日
(日) 岡山(TKP岡山カンファレンスセンター、12時30分受付)
2年連続の快挙! 本学大学院院生が受賞
日本応用心理学会「優秀大会発表賞」
大学院犯罪心理学コース
3月4日
(月)、
日本応用心理学会から2012年度(第79回大会)優秀大会発表賞受賞者の
発表があり、昨年9月22日
(土)∼23日
(日)に北星学園大学(北海道)
で開催された同学会
において発表した本学大学院犯罪心理学コースの院生、谷本郁子さん(当時)の研究が
優秀大会発表賞を受賞しました。
本学大学院院生の受賞は、第78回大会での田山充俊さんに続き2年連続となり、表彰
式は9月14日
(土)に日本体育大学(東京・世田谷キャンパス)で開催される日本応用心理
学会第80回大会懇親会で行われる予定です。
今回の快挙は、本学大学院犯罪心理学コースの研究が高いレベルで定着したことの
証左であり、今後のさらなる研究の成果が期待されます。
なお、対象となった研究は、以下の通りです。
■研究タイトル:
「ボンド理論における4要素の検討―犯罪心理学の観点からの再構築」
■発表者:谷本郁子(2012年度本学大学院人間行動学研究科犯罪心理学コース修士課程修了)・
永瀬彩(同)・桐生正幸(本学大学院教授)
月27日
(土)∼5月7日
(火)に開催され、本学硬式テニス部
2013年度 学年暦 春学期(6月∼7月)
も出場しました。シングルス部門では、萱野敬祐選手(人
6月 1日(土)創立記念日
(平常授業)
6月15日(土)保健医療学部看護学科開設記念シンポジウム
6月22日(土)教育懇談会(三木)
6月29日(土)教育懇談会(尼崎)
7月2日(火)∼4日(木)履修変更期間
7月15日(月・祝)平常授業
7月16日(火)∼18日(木)春学期補講日
7月20日(土)教育懇談会(松山)
7月21日(日)教育懇談会(岡山)
7月29日(月)春学期授業終了
7月30日(火)春学期定期試験日
間科学部ビジネス行動学科スポーツマネジメント専攻4
年)が惜しくも第5回戦で敗退しました。
ダブルス部門で
は、第3回戦に萓野・伊藤大(同人間心理学科スポーツ心
理学専攻1年)、寺園和斗(同経営学科2年)
・中野章(同人
間心理学科スポーツ心理学専攻2年)ペアが勝ち進み、健
闘しましたが第4回戦で敗退しました。なお、関西学生テ
ニス選手権大会・予選は8月2日
(金)から開催されます。
KUIS Campus NEWS vol.60
Vol.60 2013年4-6月 関西国際大学
た。当日は三木と尼崎の2キャンパス体制となって、初めて入学した学生が
4.27-28 「ほっともっとフィールド神戸」へ応援
08
学部教育福祉学科
「2012年度学位記授与式」
(写真)が3月14日(木)、神戸国際会館こくさい