Arup Newsletter 2014-08

Arup Newsletter
2014-08-19
アラップ東京事務所・発行
ムンバイ空港 ターミナル移転 その印象を決めるのは・・・?
ムンバイ国際空港のターミナル 2 が、今年 2 月オープンしました。設計は SOM。最新鋭の設備を備えつつも、
インドの伝統を重んじた設計は、どこか懐かしさも感じさせる柔らかい雰囲気です。樹木のように上部で広がる
柱、その合間から漏れるカラフルな光は国鳥のクジャクを想起し、蓮の花をイメージした照明器具が空間を照ら
しています。
アラップは、運営準備や移行をスムースに行う ORAT(Operational Readiness, Activation and Transition)という
協力をしています。24 時間運営の空港内で、40 の航空会社、14,500 人がトレーニングを受け、新しい IT シス
テムやバゲッジ・ハンドリング、セキュリティ・チェック、避難誘導等を習得しました。
包括的なマネジメントで新空港に息吹を吹き込みました。オープン当日は問題無く移行が叶ったようです▼
http://www.arup.com/Projects/New_T2_Mumbai_Airport.aspx?sc_lang=ja-JP
ケンプラッツにて詳細を紹介しています(アラップ トータル・デザインの舞台ウラ 21)▼
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/column/20140812/673569/
ロンドンのスカイラインを一新 リーデンホールビル
46 階建、高さ 224m でロンドン市内一の高さを誇るオフィスビルが竣工しました。セント・ポール大聖堂の景観
保護のため、空に向かって薄くなっていく形態が特徴的です。
主要な構造要素となっているのは、建物外周に網目状に表れた鉄骨メガフレーム。これにより、内部にコアは
なく、柱は最大でも 6 本と、自由度の高い平面が実現しました。超高層では類をみないほどのプレファブ化を
試み、全体の約 85%が工場組立てという施工方法も特徴の一つです。
意匠設計はロジャース・スターク・ハーバー・アンド・パートナーズ。アラップは構造設計、設備設計に加え、エ
レベーターなどの縦動線、音響、照明、セキュリティのコンサルティングを担当しました▼
http://www.arup.com/News/2014_07_July/29_July_The_Leadenhall_Building_reaches_Practical_Completion.asp
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米国内最高、122m のフラッグポールが完成
米国ウィスコンシン州・シェボイガン市にて除幕式を迎えたのは、星条旗を掲揚するフラッグポール。一見単純
な構造物ですが、シンプルな形態ゆえに、高さの追求には建築設計以上の工夫が求められました。
米国内最高の高さ・400 フィート(約 122m)実現するべく、アラップは技術面全体のアドバイザリーを行いました。
54m/s の風を想定した耐風圧・制振設計、-41 度の過酷な環境かつ 50 年の寿命に耐えうる材料エンジニアリ
ング、520m3 のコンクリート基礎設計、照明設計など、その範囲は多岐にわたります。
頂上にあるベアリングや、ポール中に仕込まれた 3 種の振り子型制振装置が設計の要となりました。リンクから
施工の様子もみることができます▼
http://www.arup.com/News/2014_07_July/10_July_Tallest_US_flagpole_dedicated
2050 年の鉄道って? 鉄道の未来
切符不要、自動制御の貨物列車、無人のメンテナンス車輌、車掌のいない高速鉄道…すでに日本では導入さ
れているような…?
都市への人口集中、局地的な天候の悪化、様々な技術開発 - これらが鉄道システムにどのような影響を与
えるかを予測し、2050 年の鉄道の姿をまとめた報告書、Future Rail of 2050 が完成しました。“鉄道の建設自
体も無人機器を遠隔で操作することになる”とか、“貨物は乗客とは別の高架・もしくはより深い地下に専用の線
路が設けられるのではないか”など、楽しい挿絵付きで紹介されています。
下記のリンク内から、報告書のダウンロードが可能です▼
http://www.arup.com/News/2014_06_June/24_June_Arup_Reveals_a_Vision_of_the_Future_of_Rail
Arup Journal 1/2014 できました!
Arup Journal 1/2014
http://publications.arup.com/Publications/T/The_Arup_Journal/2014/The_Arup_Journal_2014_Issue_1.aspx
今回は、ライトレールなど、交通関係のプロジェクトが盛りだくさんとなっています。その他にもイギリスのアリー
ナ、ニューヨークのフルトンセンターの改修工事、香港のゼロ・カーボン・ビルディングなどを紹介しています;
- ウルトラ・ヒースロー・システム
ロンドン、ヒースロー空港の第5ターミナルと駐車場を結ぶ、移動システム。コンパクトな形状で個々のニーズに
合わせて移動します。
- A30 モントリオールの高速道路
PPPのスキームで作られた、カナダ・ケベック州のバイパス。42㎞のプロジェクトには、橋なども含まれています。
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