SFC ORF2015『<アドビ システムズ 株式会社スポンサーワークショップ

[ 慶應義塾大学ワークショップ]
創 造 性を刺 激するワークショップで
未 来 の「もの づくり」を体 感
数々の先駆的な教育研究への取り組みで知られる、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)研究所。
その成果を広く社会に発
信するイベント
「慶應義塾大学 SFC Open Research Forum」において、SFCのデザイン系教員と学生が講師を務める、模擬授
業兼ワークショップの開催が決定いたしました。最新のクリエイティブ系ソフトウェアを活用し、様々なスタイルの「ものづくり」
体験を可能にする、本ワークショップの概要と狙いを担当教員と学生にうかがいました。
慶應義塾大学 SFC Open Research Forum 2015
プロジェクトベースの実践型研究やインターネット講義、AO入試な
ど、数々の 先 駆 的 な 研 究 教 育を行ってきた 慶 應 義 塾 大 学 S F C(湘 南 藤
沢キャンパス)研究所。その研究成果を一般に公開する「慶應義塾大学
SFC Open Research Forum」
( ORF)が、2015年も11月20日(金)
・21日
(土)の2日間にわたり東京ミッドタウンで開催されます。
SFCの創立25周年、ORFの開催第20回の節目にあたる今年は、公開内
容も一層充実。従来の展示やデモンストレーション、シンポジウムに加
え、昨年度初めて開催され好評を博したワークショップも、さらにレベル
アップして実施される予定です。このワークショップは、高校生を対象と
し、SFCのデザイン系教員と学生が講師となって、
「創る」
「体験する」を
キーワードに企画されるもの。写真やグラフィックを扱ういわゆるデザ
イン系の講座はもちろんのこと、
プログラミングやデジタルファブリケー
ションなど幅広いテーマの講座が登場。様々な角度から、デジタルとア
ナログ、情報と物質の融合する、未来の「ものづくり」が体験できます。
未来がすぐ近くにある感覚を体験してほしい
「ORF2015」のテーマは「次世紀の芽 〜25年目に100年後を考える
〜」。ORF2015実行委員長・慶應義塾大学 環境情報学部 准教授の中澤
仁氏は「現代を生きる私たちが直面している様々な課題を捉えて分析
し、新しい何かを作り出すことがORFの役割。本イベントでは、100年後
の未来の技術や制度、産業を支える人材が芽生えるきっかけをつくりた
など、巷で認識されている電子出版とはまったく別の発想から、出版の
新しい可能性についての研究をしています。永良さんがさまざまな媒体
への印刷例として示した本は、Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、
Adobe InDesignで制作したコンテンツを新聞紙やブルーシート、紙ヤス
リの裏などにプリントし、レーザーカッターで切断したアクリル板とネジ
で綴じたものでした。
「 紙に大量に印刷して流通させるという従来の出
版の形から、少量で多種多様な媒体がこれからの出版の潮流になってく
る。Adobeのデザインツールとデジタル工作機械を組み合わせて使うこ
とで、新しい印刷・出版の形が実現できるということをワークショップを
通して知ってほしい」。
また、現代の日常生活は多くの工業製品に囲まれ
ていると前置きした上で、
「 私たちのような若者世代は、欲しいものは買
えばよいという考えを持っている。そうではなく、デジタル工作機械を使
えば、自分たちのアイデアをそのまま生かしたモノが自分の手で作れる
ということを教えたい」とワークショップへの意気込みを語りました。 同じく講師を務める、慶應義塾大学 総合政策学部4年生の森川好美
さんは、デジタルファブリケーションを研究しています。デジタル工作機
械が自由に使えるSFCの施設「ファブスペース」で機材の使い方をサポー
トする「ファブコンサルタント」を務め、普段から在学生を対象とするワー
クショップを開 催している森 川さん。これまでに、レーザーカッターで
フェルトやアクリルを加工してオリジナルポーチを制作したり、3Dプリン
ターで作った土台とデジタル刺繍ミシンで縫った布地を組み合わせてブ
ローチを作るなどのプログラムを企画してきました。 い」と話します。 なかでも昨年から開催されたワークショップは、
その言葉通り、近未来
を予感させるような新しい「ものづくり」に触れられると、多くの参加者
で賑わいました。今年も数多くの講座が企画されるなか、新しく
「高校生
のためのデザイン講座」と題し、Adobeのクリエイティブソフトウェアを使
用する3つの講座が登場します。 そのなかでも特に注目したいのが、近年高い関心を集めているデジタ
ルファブリケーションをテーマにした「身の回りのモノをハックしてデザ
インしよう」です。
ここでは、様々な素材に印刷できるプリンターや3Dプリ
ンター、レーザーカッター、デジタル刺繍ミシンなど、コンピューターと接
続されたデジタル工作機械を使用してものづくりを行う
「デジタルファブ
リケーション」が体験できます。 本講座で講師の一人を務める、慶應義塾大学 環境情報学部3年生の
永良凌さんは、デジタル工作機械を用いて紙以外の媒体に印刷を行う
SFC Open Research Forum 2014での脇田氏によるワークショップ。PostScriptなど
を用いてグラフィックデザインを行った。
今では 多くの 学 生 のサポ ートにあ たる森 川さんですが 、そもそもデ
ジタルファブリケーションに出合ったのは、自身の入学年に開催された
ORFでのワークショップだったといいます。
「何もないところからコップな
どが作られていく3Dプリンターを会場で見て衝撃を受けた。SF映画の中
にしかないと思っていた現実が目の前にあった。そんな驚きと、未来が
すぐ近くにあるという感覚を経験してほしいと思っている」。 このように在学生たちがデジタル工作機械を使いこなし、発想を自在
に形にしていることに対して中澤氏は、
「デジタルと“ものづくり”がダイレ
クトに繋がっている」と述べ、
「 最新のデジタルツールを使えばどんなモ
ノが作れるのかを若い世代に示すことが、次世代のクリエイティビティ
の芽を育てる」と語り、ワークショップで具体的な“ものづくり”を体験する
ことの重要性を説きました。
SFC Open Research Forum 2014での水野氏によるワークショップ。Illustratorや
Photoshopを用いて服のデザインを行った。
研究生活で得た実体験を伝えることで、新しいものづくりがどのように
行われているかを知ってもらうことができる。時間内にはごく一部しか伝
えられないかもしれないが、それでも参加者にとっては、価値観が変わ
るような体験が待っているだろう」と語ります。
また中澤氏も「Adobeのソ
フトウェアやデジタル工作機械に実際に触れることで、自分の頭の中の
発想がそのまま形になるという体験ができる。
それが、ゲームやインター
ネット、スマホなどで情報をただ消費する側から、自らの考えを具現化
慶應義塾大学 環境情報学部3年生の永良
慶應義塾大学 総合政策学部4年生の森川
凌さん
好美さん
し、何かしらのモノを生み出す側に発想を転換するきっかけになれば嬉
しい」と述べました。
機械化と情報化によって「学び」や「スキル」の意味が変わり、あらゆる
分野でクリエイティビティが求められる現在。最新のクリエイティブソフ
トウェアと機器による新世代の「ものづくり」の現場を体感することは、学
びの最前線を知るだけでなく、創造的な能力を活かして社会に羽ばたく
ためのヒントとなるに違いありません。
開催されるワークショップ
「アドビのソフトウェアを組み合わせて服をデザインしよう」
11月21日(土)10:30〜12:30
慶應義塾大学 環境情報学部 准教授 水野大二郎氏
使用するソフトウェア:Adobe Photoshop、Adobe Illustrator など
慶應義塾大学 環境情報学部3年生の永良凌さんが制作した「本」。
ブルーシートの表紙
カバーには、デジタル刺繍ミシンでパターンを刺繍。ネジ留めを行い製本している。
価値観が変わるような、新しいものづくりに触れる
ワークショップではほかにも、昨年好評だった2つの講座が開催され
る予定です。 ORF顧問・慶應義塾大学 環境情報学部 教授の脇田玲氏の「プログラ
ミングでグラフィックデザインをしよう」では、
プログラミング言語である
募集人数:10名
「身の回りのモノをハックしてデザインしよう」
11月21日(土)14:30〜16:00
慶應義塾大学 総合政策学部4年生 森川好美さん
慶應義塾大学 環境情報学部3年生 永良凌さん
使用するソフトウェア:Adobe Photoshop、Adobe Illustrator
募集人数:5名
「プログラミングでグラフィックデザインをしよう」
PostScriptを用いてIllustratorを操作し、図形描画や変形・アレンジを行
11月21日(土)17:30〜19:30
います。
慶應義塾大学 環境情報学部 教授 脇田玲氏
ORF実行委員・慶應義塾大学 環境情報学部 准教授の水野大二郎氏が
使用するソフトウェア:Adobe Illustrator
担当する「アドビのソフトウェアを組み合わせて服をデザインしよう」で
募集人数:10名
は、複数のデジタルデザインツールを用いて、服の型紙や布の柄をデザ
※ワークショップ参加には事前登録が必要です。
インします。
脇田氏は、
「こうしたワークショップでは、私たち教員や学生が日々の
事前登録受付期間: 2015年10月6日〜31日
ワークショップの参加申込みは こちらをクリックしてください。
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