家畜衛生だより 平成24年5月号

家畜衛生だより
平成24年5月号
紀北家畜保健衛生所
紀南家畜保健衛生所
東牟婁支所
℡ 073-462-0500
℡ 0739-47-0974
℡ 0735-58-1481
【口蹄疫発生を防ぐため飼養衛生管理基準を再確認しましょう】
平成22年4月20日に宮崎県で口蹄疫発生が確認されてから、先月で2年が経過し
ました。約30万頭の家畜の殺処分により国内では終息した口蹄疫ですが、日本の
近隣諸国では未だ発生が続いており、依然として国内へのウイルス侵入リスクは
高いと考えられます。家畜衛生だより 平成24年3月号外以降の近隣諸国での口蹄
疫の発生状況をお知らせします。
1.
ロシアでの発生について
2012年2月26日および3月4日に、ロシア極東の中国国境付近に位置するプリモル
スキー地区でO型の口蹄疫が発生しています。同地区は毎年ワクチン接種を行っ
ている緩衝地域で、同地区では初の発生となります。
遺伝子検査の結果から、カザフスタンと中国貴州省で発生したウイルスと近縁
であり、同地域からロシア極東に至る広範囲で同タイプのウイルスが拡がってい
ることが危惧されます。
ロシア(プリモルスキー地方 ウサチェフカ村)
2012 年 2 月 26 日(O 型) 牛・羊または山羊
2012 年 3 月 4 日(O 型) 牛
発生抑制およびまん延防止措置は実施済み
2.
台湾における発生について
家畜衛生だより3月号外でお伝えしたように、2011年3月~2012年2月18日までに
台湾本島、澎湖諸島および金門島で19件の口蹄疫が発生。以降も3件の豚農家で発
生が続いています。
発生場所
発生日
血清型
動物種
宜蘭県礁渓郷
3月1日
O型
豚
屏東県竹田郷
3月6日
O型
豚
彰化県二林郷
3 月 30 日
O型
豚
3. 口蹄疫の防疫対策について
我が国ではこれまで春期(平成12年3月、平成22年4月)に口蹄疫初発事例が見
られています。気候も暖かくなり大型連休などで人の移動も多くなるこの時期、
特に農場の防疫体制を整えるため、飼養衛生管理基準の再確認をお願いします。
○
ロープ・白線などで衛生管理区域と他の区域の境界を明確にしてください。
○
衛生管理区域内は定期的に清掃・消毒し、清潔な状態を確保してください。
○
立入禁止の看板や車両・人の消毒で、農場への病原体の侵入を防ぎましょう。
○
感染ルート早期特定のため、農場に立ち入った人の記録を保存してください。
○
餌槽、水おけに野生動物の排泄物が混入しないようにしてください。
○
埋却(または、焼却もしくは化製処理)の準備をしておきましょう。
○
家畜の健康観察は毎日行い、口蹄疫の特定症状(※)が見られた場合は
必ず速やかに最寄りの家畜保健衛生所に連絡してください。
※特定症状とは
牛・水牛・めん羊・山羊、豚およびいのしし
いずれかの家畜が…
①
ア
イ
39.0℃
以上の
発熱
泡沫性流涎、
跛行、起立不能、
泌乳量の大幅な低下
泌乳の停止
のいずれかの症状
ウ
口腔内、口唇、鼻腔内、
鼻部、蹄部、乳頭又は乳房
のいずれかに
水疱、びらん、潰瘍、瘢痕
を呈している
上記ア、イ、ウの全てにあてはまる
(鹿においてはア、ウにあてはまる)
② 同一の畜房内に口腔内等に水疱等を呈している家畜が複数頭存在している
③ 同一の畜房内の哺乳畜の半数以上が過去2日以内に死亡した
…上記①②③のいずれか1つ以上の症状を呈する場合のこと
○ご質問等がありましたら、最寄りの家畜保健衛生所にお尋ねください。