九州成長戦略アクションプラン3ヶ年の実績と主な成果(PDF:2396KB)

表紙
(2010∼2012年度)
九州成長戦略アクションプラン
3ヶ年の実績と主な成果
∼アジアパワーを取り込み成長する九州∼
2013年3月
九州成長戦略アクションプラン(目次)
<総括>
Ⅰ.アジア
①アジアをパートナーとして捉え、成長につなげる・・・・・・・・・・・・・・・・P.
1
Ⅱ.環境・エネルギー
②アジアの環境・エネルギー問題を解決し、成長につなげる・・・・・・・・・・・・P.
2
Ⅲ.次世代産業
③最新鋭量産・もの作り拠点を極めつつ、ソフト力を持つ・・・・・・・・・・・・・P.
3
Ⅳ.観光
④観光立国の実現に大きく貢献する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.
4
Ⅴ.農業・地域型産業
⑤農業の成長産業化、ライフイノベーションを先導する・・・・・・・・・・・・・・P.
5
Ⅵ.中小企業
⑥優れた経営力・技術力を持つ中小企業が集積し、足腰を強化する・・・・・・・・・P.
6
Ⅶ.基盤
⑦アジア展開を担う人材の育成及び新卒者の雇用と女性の活躍の場をつくる・・・・・P.
7
⑧九州の強みを創出するイノベーションと人材育成の拠点を構築する・・・・・・・・P.
8
⑨九州の魅力向上と内外からの立地・投資を促進する・・・・・・・・・・・・・・・P.
9
⑩九州人・モノの交流促進と九州の交通拠点及び高速交通体系を整備する・・・・・・P.10
<個票>
Ⅰ.アジア
①アジアをパートナーとして捉え、成長につなげる
1
環黄海地域等東アジアとの経済交流の強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.11
2
ASEAN等との経済産業交流の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.12
3
アジアビジネス戦略研究会の設置と戦略推進体制の検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.13
4
総合特区の実現化・相互連動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.14
5
中小企業のアジア等海外展開支援体制の設置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.15
6
グローバル産業人材育成・活用(国内人材と留学生)プログラムの構築・・・・・・・・・・・P.16
Ⅱ.環境・エネルギー
②アジアの環境・エネルギー問題を解決し、成長につなげる
7
グリーン九州プロジェクトの推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.17
7−2 海洋エネルギー開発の検討と海洋産業の活性化による離島振興・・・・・・・・・・・・・・・P.18
8
九州ソーラークラスターの推進 ∼ソーラーアイランド九州∼ ・・・・・・・・・・・・・・・P.19
9
水素エネルギーの技術開発、利用社会形成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.20
10
未利用バイオマス資源の事業化推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.21
11
クリーン・コール・テクノロジー(CCT)実証・人材育成の推進・・・・・・・・・・・・・P.22
12
環黄海環境経済圏の形成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.23
13
環境関連産業におけるアジア向けビジネスモデルの構築・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.24
14
スマートコミュニティの推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.25
15
国内クレジット制度の活用促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.26
16
九州省エネルギー推進プログラムによる対策強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.27
Ⅲ.次世代産業
③最新鋭量産・もの作り拠点を極めつつ、ソフト力を持つ
17
産業クラスターの新展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.28
18
半導体の環境・エネルギー等新分野への取組強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.29
18−2 IT融合による新産業の創出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.30
19
次世代自動車への取組強化と多方面への展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.31
20
製造業(ものづくり)の基盤強化、人材の育成・確保・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.32
Ⅳ.観光
④観光立国の実現に大きく貢献する
21
第3次九州観光戦略の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.33
22
九州アジア観光戦略特区の実現への取り組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.34
23
海外からの誘致戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.35
24
交流人口による地域の再生・活性化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.36
25
新たな観光の魅力の発見・発信・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.37
26
休暇改革の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.38
27
産業観光の推進と九州・山口の近代化産業遺産群の活用・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.39
Ⅴ.農業・地域型産業
⑤農業の成長産業化、ライフイノベーションを先導する
28
連携3事業の活用による地域型新事業創出とバイヤーズネットワークの形成・・・・・・・・・P.40
29
農商工連携による農業の成長産業化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.41
29−2 農商工連携による輸出拡大及び植物工場の普及拡大・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.42
30
農山漁村・農林漁業者の6次産業化による新産業の創出・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.43
31
地域おこし会社の形成に向けた環境整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.44
32
ソーシャルビジネス、コミュニティビジネスの育成と経営力の強化・・・・・・・・・・・・・P.45
32−2
33
34
35
36
36−2
37
38
クリエイティブ産業(クールジャパン等)の振興・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.46
地域コミュニティ機能を重視したまちなか再生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.47
地域公共交通の確保・維持・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.49
医療・医療機器産業の振興及び医工連携の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.50
健康関連サービス産業分野の振興・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.51
健康・医療・介護分野でのソーシャルビジネスキーパーソンの連携・・・・・・・・・・・・・・P.52
フード・健康アイランド九州の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.53
サービス産業の生産性向上モデル普及啓発、ネットワーク化・・・・・・・・・・・・・・・・P.54
Ⅵ.中小企業
⑥優れた経営力・技術力を持つ中小企業が集積し、足腰を強化する
5
中小企業のアジア等海外展開支援体制の設置 (再掲)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.15
29
農商工連携による農業の成長産業化 (再掲)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.41
39
中小企業の経営力の強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.55
40
中小企業の技術力アップと事業化の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.56
43
長期職場実習による中小企業の新卒者雇用の拡充・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.59
49
九州金融連携プログラムの推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.65
Ⅶ.基盤
⑦アジア展開を担う人材の育成及び新卒者の雇用と女性の活躍の場をつくる
6
グローバル産業人材育成・活用(国内人材と留学生)プログラムの構築 (再掲)・・・・・・・P.16
41
キーパーソン及びプロデュース人材のネットワーク化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.57
42
新卒者等に対する雇用対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.58
43
長期職場実習による中小企業の新卒者雇用の拡充 (再掲)・・・・・・・・・・・・・・・・・P.59
44
子育てする女性等に対する雇用対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.60
45
女性がいきいきと働き、活躍できる環境づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.61
⑧九州の強みを創出するイノベーションと人材育成の拠点を構築する
46
イノベーション力の強化 (旧九州産学官連携院構想)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.62
47
新規創業の強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.63
48
知的財産の創造・保護・活用による産業競争力強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.64
49
九州金融連携プログラムの推進 (再掲)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.65
50
地域金融と協調した成長産業の支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.66
51
中小企業の海外展開や農商工連携等の金融支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.67
52
九州発新興企業の成長を促すための域内資金循環の拡大・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.68
53
九州、アジア間の資本交流の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.69
⑨九州の魅力向上と内外からの立地・投資を促進する
54
九州への立地・投資の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.70
55
海外からの国内投資の促進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.71
⑩九州人・モノの交流促進と九州の交通拠点及び高速交通体系を整備する
56
東アジア交流圏の形成と物流等の準国内化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.72
57
経済・地域を結ぶ循環型高速交通体系の構築によるネットワークの形成・・・・・・・・・・・P.73
58
安全で安心なゆとりある暮らしを実現する地域づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.74
59
地域の魅力を充実させる交通拠点等の環境整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.75
60
多様な活動主体の参画による創造性豊かな地域づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.76
<九州成長戦略アクションプラン推進協議会>
構成機関一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.77
九州成長戦略アクションプラン
3ヶ年の実績と主な成果
(総括)
Ⅰ.アジア
<1>アジアをパートナーとして捉え、成長につなげる(AP1∼6)
【実績と成果】
(1)推進体制・環境等の整備
ü 環黄海会議のプラットフォームにおける活動など中国、韓国、ASEAN(タイ、インドネシ
ア等)における経済交流を強化・推進。
ü 九州の中小企業の海外展開を支援するため、九州地域中小企業海外展開支援会議
を設置。
ü グローバル産業人材の育成・活用のプラットフォームとして、九州グローバル産業人
材協議会を設立。
環黄海経済・技術交流会議
(2)具体的な取り組み・活動
ü 政府関係者を交えた産学官の経済技術交流会議をはじめ、各種セミナー、民間企業
によるビジネス交流事業等を 3ヵ年で計44回開催(参加総数3,494名)。
ü グローバル人材交流プログラムを構築し、これまでに 2回のマッチングとインターン
シップ事業を実施。
(3)成果
ü 九州と各国の公的機関、産業支援機関、民間団体等との間で経済交流に係る12件
のMOU締結を実現し、アジア諸国でのパートナーシップを着実に推進。
ü グローバル産業人材と九州全域での企業のマッチングとインターンシップを実現。こう
した取り組みを通じて、各自治体や大学、関係機関の取組みも活性化。
【トピックス】
ü 中国、韓国、ASEANにおける計10回の展示会・商談会等では、参加企業総数が延
べ427社を数え、1,605件の商談、92件の成約を実現。こうした中、(株)エコファクト
リーが中国企業と合弁会社設立。
ü 海外からのインターンシップでは、延べで受入企業44社・受入学生91名、うち2社で
計3名の就職が2012年度において内定。経済団体や各県からも取組を評価。
インドネシア投資調整庁との
MOU調印
九州グローバル産業人材協議会
設立総会
1
Ⅱ.環境・エネルギー
<2>アジアの環境・エネルギー課題を解決し、成長につなげる(AP7∼16)
【実績と成果】
(1)推進体制・環境等の整備
ü グリーン九州の形成促進を目指し、九州ソーラーネットワーク(SONEQ)等のプラットホームを新設。また、水素
エネルギー分野では、水素エネルギー製品研究試験センターや世界最大規模の水素タウン等を活用した各種
研究開発・実証試験等の実施環境を整備。
ü 国際経済交流の合意づくりに向けた取り組みを行うとともに、国際的なビジネス交流の過程で発生した企業間
等での懸案を解決することを目的とした環境産業交流会議を設置し、円滑な国際的なビジネスの支援体制を
構築。
(2)具体的な取り組み・活動
ü 環境・省エネ分野における九州のポテンシャルや先進性等を強化するため、各種の普及啓発事業や研究開
発・実証試験等を実施。
ü 水素エネルギー分野では、国の助成金等を活用した研究開発(15件)のほか、水素タウンや水素ステーション
による実用化に向けた各種の実証試験や人材育成事業を行いつつ、水素先端世界フォーラム(参加:20ヵ国・
500名/年)等を開催。
ü 中国、韓国、ASEAN諸国等において、環境関連産業の展開支援やビジネスモデルの
構築を図るため、環境クラスターの中核的推進組織であるK-RIPを中心に官民一体と
なった環境ビジネスミッション等を実施。
(3)成果
ü 中国・韓国・ASEAN等における9回の環境ビジネスミッション等により、経済交流に係
る10件のMOU締結を実現。こうした中で、九州企業による中国等での新規事業展開
件数は、3ヵ年で17件に達した。
【トピックス】
ü 9回の環境ビジネスミッション等では、延べ117社の企業が参加。商談件数は794件。
ü 環境産業交流会議では、中国・遼寧省での懸案1件を解決。
九州企業と山東省企業
によるMOU締結
2
Ⅲ.次世代産業
<3>最新鋭量産・もの作り拠点を極めつつ、ソフト力を持つ (AP17∼20)
【実績と成果】
(1)推進体制・環境等の整備
ü 半導体・エレクトロニクス・IT分野のプラットフォームとして、九州7県188市町村
の行政機関と産業支援機関等による九州広域地域産業活性化協議会を新設。
ü 成長産業分野におけるIT融合ビジネスの拡大を目指し、その推進組織として
九州IT融合システム協議会(旧九州地域組込みシステム協議会)を設立。
ü 産業クラスターの新展開に向け、九州次世代自動車産業研究会や医工連携
推進研究会等を設立するとともに、産業クラスター連携・交流会議を新設。
(2)具体的な取り組み・活動
ü 環境、半導体、バイオクラスターにおいては、中国、韓国、ASEAN諸国に加え、
ヨーロッパにおけるビジネスの可能性調査や交流事業等を実施。
ü 半導体・エレクトロニクス分野の新たな展開として、環境・エネルギー分野や
医療分野、農業分野への新規事業への取り組みを推進。
ü 次世代自動車分野では、九州次世代自動車研究会を立ち上げ、九州次世
代自動車産業戦略を策定。
(3)成果
ü 環境及びバイオクラスターにおいては、それぞれ中国における環境分野及び
フランスにおける食品分野でのMOU締結を実現。
ü 半導体クラスターにおいてもベトナムでのMOU締結に向けた動きが進行中。
さらに、半導体分野の新たな応用展開では、20件の新事業を創出。
【バイオC】フランス・F2CとのMOU締結
(パリ・リュクサンブール宮殿にて)
【半導体C】ベトナムミッション
【トピックス】
ü IT融合による新社会システムの開発・実証事業として、4件のNEDOプロジェクトがスタート。
ü 民間・地域主導によるモデル事業として、福岡スマートハウスコンソーシアム、九州ITS利活用研究会、
長崎スマートソサエティ等が進められている。
3
Ⅳ.観光
<4>観光立国の実現に大きく貢献する (AP21∼27)
【実績と成果】
(1)推進体制・環境等の整備
ü 言語バリアフリー化事業により、福岡市、長崎市、別府市、鹿児島市において交通拠点から観光地までの案内
表示を多言語化。
ü 2011年から2012年において、延べ231名の九州在住留学生を活用したサポーター派遣事業を実施し、外国人
観光客に対するインフラ及びソフト機能等を整備。
(2)具体的な取り組み・活動
ü 九州における既存の観光地の魅力向上や観光人材育成等に取り組み、観光資
源・インフラ・ソフト機能等の充実を図るとともに、ニューツーリズム等の新たな観光
コンテンツを発掘。ビジットジャパン事業をはじめとする各種の情報発信事業により、
国内外へのプロモーションや広報活動を展開。
ü 外国人観光客に向けた留学生を活用したサポーター派遣事業やクルーズ船誘致
活動など、海外からの誘客拡大に向けた取り組みも強化。
韓国・ソウルでの街頭PR
(東日本大震災直後)
(3)成果
ü 九州での国内宿泊者数については、2011年度に3,600万人を超え、2013年度目標の3,370万人をクリア。
外国人入国者数は、リーマンショック後の2010年に過去最高となる100万人を突破した後、震災等の影響で
2011年度は落ち込んだものの、2012年度は2010年度を上回るペースで推移。
【トピックス】
ü クルーズ船の入港回数において、博多、長崎、鹿児島、別府が全国ベスト10入り。九州全体の寄港回数も
2010年:152回、2011年:55回、2012年:220回と、震災後の風評被害等を払拭してV字回復。
ü 震災後、韓国で圧倒的な認知度を有する「済州オルレ」と提携し、4コースの「九州オルレ」をオープン。
4
Ⅴ.農業・地域型産業
<5>農業の成長産業化、ライフイノベーションを先導する(AP28∼38)
【実績と成果】
(1)推進体制・環境等の整備
ü 農業分野では、九州の経済界や商工団体、農業関係団体、行政機関等による成長産業化の推進組織として
九州農業成長産業化連携協議会を設立。24年度から輸出、外食、IT、物流の4部会を設置し、推進体制を整備。
ü 農業の6次産業化を支援するサポートセンターを設置し、農業の成長産業化を推進。
ü バイオクラスターにおける機能性食品等での海外展開の取り組み強化に加え、新たに九州医療関連産業推進
フォーラム(約130社・機関等)等を設置し、医療・健康関連産業への展開を促進。
(2)具体的な取り組み・活動
ü 農業の成長産業化を目指し、連携3事業を活用した新事業創出支援のほか、農商工連携及び6次産業化に関
するフォーラムや植物工場導入促進フェア、食品産業への展開に向けたバイヤーとの商談会及び香港経済交
流ミッション等を実施。
ü 価値創造モデルによる九州のポテンシャル活用と競争力向上
に向け、クリエイティブ九州研究会を実施。
ü 食品分野では、フランス及び韓国でのビジネス連携・交流事業
等を実施。
九州・香港ラウンドテーブル
(3)成果
(九州側)
(香港側)
ü 農業分野では、農商工連携及び6次産業化や輸出拡大の取り組みなど、成長産業化への枠組みを構築。
ü クリエイティブ関連では、価値創造のクリエイティブモデルを提示するとともに、ネットワークを形成。
【トピックス】
ü 連携3事業では、3ヵ年で計60件の事業認定。これら認定事業者を中心にしたバイヤーとのマッチング事業では、
延べ71社で49件の商談を実現。
ü 東九州メディカルバレー構想特区に指定。大分大学において「臨床医工学講座」開設。県立延岡高校において
「メディカルサイエンス科」設置。
5
Ⅵ.中小企業
<6>優れた経営力・技術力を持つ中小企業が集積し、足腰を強化する (AP39∼40)
【実績と成果】
(1)推進体制・環境等の整備
ü 金融機関を含む415の中小企業支援機関等による中小企業支援ネットワークを構築し、121名の巡回アドバイ
ザーを活用した支援体制を強化。
ü 中小経営力強化支援法に基づき、410の経営革新等支援機関を認定し、中小企業の経営力強化体制を整備。
ü 中小企業の事業化支援を行う「お助け隊」に加え、「事業化プロデューサー」を創設し、商品企画、研究開発から
事業化までの取り組みを一貫支援。
(2)具体的な取り組み・活動
ü 中小企業経営力強化セミナー等を九州各地で開催し、経営者層への意識
啓発・情報提供等を図るとともに、中小企業の経営課題に応じた相談対応、
専門家派遣を実施。
ü 国の提案公募型研究開発事業により、3ヵ年で延べ85件の研究開発事業
を支援。
中小企業経営力強化セミナー
(3)成果
ü 中小企業の経営課題に対応した相談対応及び専門家派遣は、 3ヵ年で
それぞれ延べ38,981件及び17,880件を数え、経営力強化セミナー等での
取り組みを含め、中小企業個々の経営力強化に寄与。
ü 産学連携による実用化技術開発及び実証研究等に加え、専門家派遣や
ビジネスマッチング等による事業化支援事業等を通じて、中小企業の技術
力向上及び研究開発成果の事業化を促進。
【トピックス】
ü これまでに国の助成事業を活用して研究開発を実施した企業について、
331社をフォローし、うち26社についてサポイン事業や事業化支援事業
等による継続的な支援を実施。
サポイン事業による研究開発事例
【自動車部品向け次世代型多軸精密制御プレス機】
6
Ⅶ.基盤
<7>アジア展開を担う人材の育成及び新卒者の雇用と女性の活躍の場をつくる (AP41∼45)
【実績と成果】
(1)推進体制・環境等の整備
ü 地域の中小企業支援を取り組みの柱とした弁護士や会計士等の士業ネットワークによる九州志士の会を結成。
ü 雇用対策では、国や地方公共団体、教育機関、事業主団体等による福岡新卒者就職応援本部を設置するとと
もに、福岡市内等のハローワークに新卒応援コーナー及びマザーズコーナー等を設置し、新卒者や子育て女性
に対する窓口機能等を充実。
ü さらに、福岡労働局では、北九州若者ジョブステーションの開設やジョブサポーターの大幅増員(2010年度36名
→ 2012年度83名)を行い、新卒者等への就職支援に係る対応力を強化。
(2)具体的な取り組み・活動
ü 各分野のキーパーソンや九州志士の会と地域及び中小企業の活性化等に取り
組む者等とのネットワーク構築・連携に向けたフォーラム等を3ヵ年で計17回開催。
ü 高卒・大卒等の新卒者を対象とした就職面談会を 3ヵ年で計19回開催。
ü 女性向けの取り組みとして、女性起業家塾や女性活躍フォーラム in 福岡等を開
催する一方、子育て応援求人の開拓やマザーズハローワークでの担当者による
就職実現プランの策定・提示、実践支援等の取り組みを実施。
企業と学生の魅力発見フォーラム
(3)成果
ü 就職面談会については、高卒向け・大卒向けの双方を含め、3ヵ年で参加企業数延べ911社、内定者数1,170名
(ただし、2012年度の内定者数は一部集計中)を実現。また、マザーズハローワークでは、3ヵ年で計43,268人の
新規求職者に対応。そのうち、担当者による個別就職支援では、計8,873人を支援し、8,168人の就職を実現。
【トピックス】
ü 2011年4月に任意団体として発足した九州志士の会が、翌5月に一般社団法人化(正式名称:一般社団法人
九州地域中小企業等支援専門家連絡協議会)。さらに、同年6月には、九州地区の活性化と中小企業者支援
等の促進を目的として、日本政策金融公庫(九州17支店)と「業務連携・協力に関する覚書」を締結。
7
Ⅶ.基盤
<8>九州の強みを創出するイノベーションと人材育成の拠点を構築する (AP46∼53)
【実績と成果】
(1)推進体制・環境等の整備
ü 大学・公設試・支援機関等で構成された九州イノベーション創出戦略会議を母体に全国組織等と連携した仕組
みとして、オープン・イノベーションプラットフォームを形成し、地域企業等における技術課題に対するワンストッ
プサービスを提供。
ü アジア企業の九州進出を促進することを目的に、自治体や地元経済界等によるアジア企業福証上場サポート
ネットワークを組成。
(2)具体的な取り組み・活動
ü マッチングサイトの開設や九州における新規創業の強化に向けた各種ビジネス
プラン発表会等の開催により、起業家人材の育成や新規創業者等とメンターとの
マッチングを推進。
ü 中小企業・金融機関・専門家三位一体による金融連携モデル事業のほか、金融
支援の観点から農商工連携や地域活性化の推進に向けた各種セミナー、商談会
等を3ヵ年で計269回実施。
ü 九州における資金循環の拡大等に向けた九州IPO挑戦隊事業等により域内企業
等の上場支援活動を展開。
【しんきん合同商談会】
(3)成果
ü 中小企業の知財戦略及び地域ブランド戦略の策定支援事業については、それぞれ3ヵ年で 21社・20組合等を支
援。また、中小企業の外国出願については、3ヵ年で21社を支援。
ü 九州における金融支援等の取り組みに関しては、日本澱粉工業(株)ほか3社に対して日本元気プログラムに
基づく融資を実施したほか、政策性の高い創業資金・海外展開資金融資等について3ヵ年で12,726件を実施。
【トピックス】
ü 福証において、2010∼2012年度に九州の5社が新規上場(重複4社、福証単独1社)。
ü 九州IPO挑戦隊事業により、2社が上場(福証外)。
8
Ⅶ.基盤
<9>九州の魅力向上と内外からの立地・投資を促進する (AP54∼55)
【実績と成果】
(1)推進体制・環境等の整備
ü九州における立地・投資促進を図ることを目的に国内投資促進
九州本部を設置。
(2)具体的な取り組み・活動
ü 九州における企業集積の促進や設備投資の活性化等を目的として、
産業クラスター的な取り組みや民間企業における低炭素型製造設備
等の導入に対する助成事業を実施。
ü 外国企業誘致支援事業では、地方自治体の実務担当者向け研修会
や外国企業誘致推進セミナー等を開催。
ü 外国企業等に対する九州の情報発信の機能強化の取り組みを
実施。
(3)成果
ü 国内投資促進九州本部において、工場立地手続きの迅速化、体制整
備等の取り組みを実施。また、助成事業では、成長産業企業立地補助金
や低炭素立地補助事業など、全体で117件の補助事業を採択。
国内投資促進九州本部(第2回会合)
外国企業誘致研修会
【トピックス】
ü 国内立地推進事業等により、約870人の雇用を創出。
ü 外国企業等に対する情報発信ツールとして、4カ国語版(日・英・中・韓)
のHP及び広報冊子(九州のビジネス環境)を作成。
九州のビジネス環境(4カ国語版)
9
Ⅶ.基盤
<10>九州人・モノの交流促進と九州の交通拠点及び高速交通体系を整備する (AP56∼60)
【実績と成果】
(1)推進体制・環境等の整備
ü 国際物流の促進に向けた環境整備を図るため、北東アジアにおける物流資材の標準化や東アジアとの複合
一貫輸送の効率化に向けた技術開発等を推進。
ü 福岡空港においては、滑走路の増設事業に係る環境影響評価に着手。
ü 東日本大震災をはじめとする大規模災害に対応出来る地域づくりを目指し、国と
自治体等との連携強化を図り、九州防災連絡会を設置。
(2)具体的な取り組み・活動
ü 九州における人流・物流の要となる主要交通拠点について、
福岡空港や長崎港等の設備改修や旅客・物流ターミナルの
整備事業等に加え、九州新幹線の開業に併せた博多駅前広場等
の整備事業や市街地再開発事業を実施。
ü 高速交通体系については、高規格幹線道路及び地域高規
格道路の整備を推進。
(3)成果
ü 福岡空港等において、施設の更新・改良等による機能強化を図り、
人流・物流等に対する国内・国際需要に対応。
ü 福岡空港については、構想・施設計画検討協議会において
抜本的な空港能力向上方策に関する考えがとりまとめられた。
ü 博多港や長崎港等では、国際物流ターミナルや国際旅客
ターミナル等の整備により、アジアへのゲートウェイ機能が強化。
福岡空港
長崎港国際旅客ターミナル
東九州道 門川∼日向
【博多駅博多口前広場事業】
【トピックス】
ü 北九州港では、新若戸道路の整備により高速交通体系と直結し、 臨海部からのアクセス性が向上。
ü 高規格幹線道路(鞍手IC等を含む)及び地域高規格道路について、計119kmの共用を開始。
10
九州成長戦略アクションプラン
3ヶ年の実績と主な成果
(個票)
【Action 1】 環黄海地域等東アジアとの経済交流の強化
機密性○
評価区分:
S
世界有数の生産・消費市場である環黄海地域において、環境・エネルギーをはじめとする九州・韓国・中国の政府、自治体、
経済団体、大学等の活発な経済交流を通じ、九州と東アジアとの貿易・投資、人材交流を拡大する。
(推進組織:九州経済産業局、(社)九州経済連合会、自治体、大学 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)環黄海経済圏の形成
①(環黄海会議)
◇北九州市(2010年)、韓国大田広域市(2011年)で計2回開催。
(※2012年は中国連雲港市での開催を予定していたが順延)
◇それぞれ「環境」、「産業構造高度化」をメインテーマに設定し、各国が
協力提案を行う「本会議」の他、「三国局長会議」、4つのフォーラムを
開催。
◇日韓中の産学官関係者延べ 1250人が参加。
②日韓中環境ビジネス交流会
◇2010年から、毎年エコテクノに併せて商談会を実施。
(2)韓国、中国との経済交流拡大
①九州・韓国経済交流会議(九韓会議)
◇北九州市(2010年)、韓国大田広域市(2011年)、鹿児島県指宿市
(2012年11月)で計3回、毎年開催。
◇鹿児島会合では、ビジネス成果創出を目指し、二つの分科会(バ
イオ、エネルギー)、交流・商談会を併催。日韓の産学官関係者
約130人が参加。
主な成果
2011年の九州の中国・韓国との貿易額は、2001年からそれぞれ3.0倍、
1.5倍に拡大。特に両国への輸出割合は33.3%(全国27.7%)と高い。環黄
海経済圏との経済交流強化はさらに重要性を増している。
(1)環黄海経済圏の形成
①環黄海会議は産学官交流のプラットフォームとして、 環境、エネルギー
をはじめとした自治体、クラスター、大学間などの多様な交流を促進。
日中韓サミット( 2012年5月北京 )で地方レベルの取組みとして奨励さ
れるなど認知度、役割とも益々向上。
◇民間ベースの環境・エネルギー等の産業交流を三国政府当局で支援
していくことを議長総括文書等で確認。
◇北九州市の本会議における協力提案により低炭素化センターと北京
環境交易所が協力交流促進に関するMOUを締結。
②日韓中環境ビジネス交流会(計3回)に延べ177社が参加し、312件の商
談に結びつけるなど環境ビジネスの交流が拡大。
(2)韓国、中国との経済交流拡大
①九韓会議で3ヶ年で約 50件(九州:33、韓国:17)の協力案件が形成され
るなど、日韓の自治体、公的機関、民間団体等の産業技術や地域間
交流が促進。
◇日韓の共同技術開発事業(九工大1件、佐賀大1件)を実現。
②九韓ビジネス連携推進事業(超広域経済連携事業)
◇九州日韓経済交流会と韓日産業・技術協力財団等と技術・経済協力
◇九韓のニーズの高い環境、IT、バイオに分野において、それぞれ毎年、
に関するMOUを締結し、両国企業間の交流が拡大。
相互ミッションを派遣(展示会出展、セミナー開催、商談会開催等)。
②超広域経済連携事業で、環境、IT、バイオ分野の釜山等の企業・団体
③中国国際工業博覧会へのブース出展(中国上海市)
を中心とした交流が開始され、新たなネットワークを構築。
◇中国最大級の工業見本市「中国国際工業博覧会」
◇環境分野では九州K-RIPと韓国U-RIPの関係企業・機関間で、環境
へ九州ブースとして出展。
関連技術の交流促進に関するMOUを締結。
2010年11月9∼13日
出展企業数 10社
◇IT分野では九州のKLIC(北九州国際ITビジネス推進会)が韓国のIT関
2011年10月31日∼11月2日
〃
17社
係機関と共同技術開発等に関するMOUを締結し、共同で第三国進
2012年11月5∼10日
〃
10社
出を実現。
◇バイオ分野では、韓国有数のバイオ関連機関との交流を継続。
③中国国際工業博覧会に、3ヶ年間で延べ37社が出展し671件の商談に
【九韓会議(指宿市)】
結びつけるなど、中小企業の海外展開が促進。
11
機密性○
評価区分:S
【Action 2】ASEAN等との経済産業交流の推進
安定した成長を続けるASEAN地域との貿易・投資・人材交流を推進する。
(推進組織:九州経済国際化推進機構、九州経済産業局、(社)九州経済連合会、自治体、大学 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)ASEANを中心とした経済交流の促進
①九州ベトナム経済交流訪問団の派遣、九州・ベトナム交流セミナー
個別企業相談会等の開催
◇ベトナム政府計画投資省と九州経済国際化推進機構(以下、「機構」)との
経済交流に係る了解覚書(MOU)締結の具体化の一環として、九州ベト
ナム友好協会等と連携。「九州ベトナム訪問団」を派遣し、同計画投資省
との意見交換、セミナー、日系企業視察等を実施。延べ44名(32社・団体)
の参加。
◇ベトナム政府関係者を招へいし、ベトナムの投資環境や進出企業事例等
を紹介する「九州・ベトナム経済交流セミナー」及びベトナム政府関係者と
の個別企業相談会等を、2011年11月に福岡市及び北九州市において実施。
セミナーには145名(103社・団体)の参加。
◇2012年7月には、ベトナム政府機関の関係者等が来訪し、ベトナムの投資
環境や工業団地の概要を紹介する「九州・ベトナム経済交流セミナー」等を
福岡市において開催(参加者72名)。
②タイ・インドネシアとの経済交流等に係るMOUを締結
◇ASEAN諸国のうち、特に海外展開先として九州企業の関心が高いタイ及
びインドネシアとの経済交流を推進するため、両国政府機関と機構との間
において、経済交流等に係るMOUを2012年11月下旬にバンコク及びジャ
カルタにおいて締結。これはベトナムとのMOU締結に次ぐもの。
③ミャンマーとの経済交流等に係るMOUを締結
◇アジア最後のフロンティアと呼ばれるミャンマーとの経済交流を推進するた
め、九州経済連合会とミャンマー商工会議所(UMFCCI)との間で2013年2
月にMOUを締結。
(2)APEC中小企業CEOネットワーク拡大事業
◇ASEAN各国・地域の中小企業経営者と九州管内の中小企業経営者との
交流を促進し、ビジネスパートナー発掘と管内企業の海外展開を支援する
福岡県及び中小機構の取組を支援。
◇インドネシア、タイ、台湾及びベトナムとのビジネス交流を実施。
主な成果
(1)ASEANを中心とした経済交流の促進
① ベトナムとのMOU締結後、
ベトナム領事館の開設、福
岡・ハノイ直行便の新設の
ほか、福岡県をはじめ、管
内自治体のベトナムとの相
互訪問や友好協定の締結
等交流が拡大。
ベトナム計画投資省との協議
セミナーにおいて、ベトナム
の一般的な経済や投資及び工業団地に係る情報提供は
もとより、ベトナム政府機関高官に対し、管内事業者8社が個
別案件について相談する場を提供。うち、1社がベトナムへの
展開に向けて商談中。
② タイとインドネシアの投資担当省庁との経済交流等に係る
MOU締結の成果第1号案件として、飲料水事業のFS調査
実施に向け、インドネシア企業と
管内企業が提携。
③ミャンマー商工会議所とのMOU
締結を契機に今後の経済交流
促進に期待。
ミャンマー商工会議所とのMOU調印
(2)APEC中小企業者と管内事業者との提携促進
◇インドネシアやタイ・台湾・ベトナムの中小企業経営者と
九州管内企業とのビジネス交流の結果、相互の商談や
技術提携等を促進した。
12
【Action 3】 「アジアビジネス戦略研究会」の設置と戦略推進体制の検討
機密性○
評価区分:B
アジアへの展開に向けたビジネス戦略基盤を作り、各界における取り組みの連携強化などについて議論。
産学官の有識者からなる研究会メンバーのほか、論点となるテーマに沿ったゲストスピーカーを交え議論を行い、具体的
なアクションへ反映。
(推進組織:九州経済国際化推進機構、九州経済産業局、(社)九州経済連合会、大学 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)アジアビジネス戦略研究会
(1)アジアビジネス戦略への展開
①2011年3月、アジアへの展開に向けたビジネス戦略基盤を作り、各界にお
ける取り組みの連携などについて議論するため、産学官の有識者で構成した
「アジアビジネス戦略研究会」を設置。
・3月30日
・5月30日
・7月19日
・8月 8日
・9月26日
第1回(GNT企業のイノベーション戦略等)
第2回(福岡・アジア国際戦略特区構想等)
第3回(佐賀県国際化戦略等)
第4回(海外水ビジネスの取組)
第5回(環境産業のアジアビジネス戦略)
② 2012年3月中間報告を取りまとめ、公表。
(2)グローバルニッチトップ(GNT)企業分科会
①2011年7月、GNT企業の創出・発展について検討するため、研究会の下
にGNT企業分科会を設置。
②GNT企業の調査・分析・事例集作成
立命館アジア太平洋大学教授を中心メンバーとした
WGにより、GNT企業を調査・分析し、事例集を作成。
①アジアビジネス戦略研究会での九州企業のアジ
ア展開方策や、グローバル人材の育成・活用方策
などのテーマに沿ったゲストを交えた議論を中間
報告としてとりまとめ、関係するアクションプランへ
反映。
「アジアビジネス展開の促進に向けて(中間報告)」
1.九州企業によるアジア展開の現状と課題
2.「オール九州」による国際化に向けた取組み
3.海外展開の官民支援体制
4.グローバル経営の強化と人材の育成・活用
5.グリーンアジア国際戦略総合特区の推進
6.地域別アプローチ
7.戦略分野別アプローチ
②GNT企業の競争優位の源泉を経営戦略の観点
から体系的にまとめた中間報告及び事例集は、今
後の施策に反映するとともに、セミナー等で広く情
報提供することで、九州におけるGNT企業創出の
加速化のための環境を醸成。
・23∼24年度 計19社訪問
③2012年2月及び2013年3月中間報告とりまとめ
セミナー等を開催し、広く情報を提供。
(3)勉強会・セミナー
主な成果
【中間報告する立命館アジア
太平洋大学難波名誉教授】
①研究会活動の一部として農産物の輸出やBOP・PPP等のアジアビジネス
に関するテーマで意見交換会やセミナーを開催。
13
機密性○
評価区分:A
【Action 4】総合特区の実現化・相互連動
経済対策における地域活性化策の柱である総合特区法で指定を受けた「グリーンアジア国際戦略総合特区(福岡県・北九
州市・福岡市)」をはじめ、総合特区の事業を関係者が協力・連携し、円滑に実現し、その効果を九州全体へ波及することで、
アジアの産業拠点形成を促進する。
(推進組織:グリーンアジア国際戦略総合特区地域協議会、関係機関)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)総合特区法に係る情報提供の実施
地域活性化統合事務局からの情報提供と平行し、管内各県・
政令市の商工部局に対し、適宜、情報提供。
l 「総合特別区域法案」説明会(2011年4月13日、7月14日)
地域活性化統合事務局九州圏・沖縄県地方連絡室(事務局:九
州運輸局)と九州経済産業局が共同し地域活性化統合事務局
から職員を招き 「総合特別区域法案」の説明会を実施。
l 総合特区 勉強会
計画されている事業のうち、経済産業政策と関連する事業に
ついて、当該特区事務局から九州経済産業局に説明し、連携等
について意見交換を実施。
<勉強会>
üグリーンアジア国際戦略総合特区(2012年3月1日)
üながさき海洋・環境産業拠点特区(2012年10月17日)
主な成果
(1) 総合特区の指定
①第一次指定(2011年12月22日)
◇「グリーンアジア国際戦略総合特区」 ( 国際戦略総合特区)
福岡県、北九州市、福岡市を指定。都市の環境インフラなど、環境
関連技術や製品等の高度化及びアジア市場への展開に向けた取り
組みに着手。
◇「東九州メディカルバレー構想特区」(地域活性化総合特区)
大分県、宮崎県を指定。血液・血管分野を中心とした医療機器関連
産業創出のため、各種研究開発の促進、高度医療技術人材育成、企
業集積の取り組みに着手。
②第二次指定(2012年7月25日)
◇「椿による五島列島活性化特区」(地域活性化総合特区)
五島市、新上五島町、長崎県を指定。五島列島の地域資源である
椿を最大限に活用した地域密着型による6次産業化のモデルケース
構築に着手。
③第三次指定(2013年2月15日)
◇「九州アジア観光アイランド総合特区」(地域活性化総合特区)
九州7県及び福岡市を指定。アジアとの近接性、豊富な観光資源、
クルーズ船の活発な動きなど、地域の強みを活かして、アジアからの
観光客誘致の促進、ニューツーリズムの推進、クルーズ観光環境づく
りに着手。
◇「ながさき海洋・環境産業拠点特区」(地域活性化総合特区)
長崎県、長崎市、佐世保市、西海市を指定。CO2排出の少ない高付
加価値船・省エネ船の造船技術とそこから派生する省エネ・環境技術
を駆使した海洋環境産業の振興、洋上風力発電及び潮流発電のシス
テムの確立などに着手。
総合特区勉強会の様子
14
機密性○
評価区分:A
【Action 5】中小企業のアジア等海外展開支援体制の設置
海外の市場や法制度等の動向、パートナー発掘等に関する中小企業の海外展開の相談窓口を設置し、ワンストップで支
援するとともに、関係機関の連携による分野別海外展開を支援する。
(推進組織:九州経済産業局、JETRO、中小企業基盤整備機構九州本部、九州農政局、九州経済国際化推進機構等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)九州地域中小企業海外展開支援会議の設置等
◇2010年10月、九州経済産業局、JETRO、中小機構の3機関が一体となり中
小企業の海外展開支援のための相談窓口を設置。
◇2010年11月、九州地域における中小企業の海外展開を円滑に支援するた
め、関係省庁や支援機関の参加を得て、「九州地域中小企業海外展開支援
会議」を設置。
◇2012年1月に福岡県が福岡アジアビジネスセンター(略称:ABC)を開設。ま
た、2012年7月に九州経済連合会が国際ビジネス推進室(略称:IBC)を設置。
(2)海外ビジネス情報提供セミナー
◇九州各地の情報ニーズやトピックスに応じて、最新の海外現地情報や海外
展開支援施策等を紹介するセミナーを開催。
*3年間で計23回開催(一部予定)。
(3)海外向けバイヤーとの商談会
◇バイヤー招聘や海外展示会への出展等を通じて、具体的な商談・交流の機
会を提供。*3年間で計4回開催(一部予定)。
(4)中小企業の海外展開事例紹介
主な成果
(1)九州地域中小企業海外展開支援会議の設置等
◇九州経済産業局、JETRO、中小機構の3機関で、年間約1000
件の相談に対応。
◇「九州地域中小企業海外展開支援会議」を開催し、各機関が有
する海外展開支援施策の情報を共有。(第1回/2010年11月、
第2回/2011年7月、第3回/2012年5月)
◇本会議を契機として、各機関が一堂に会し支援施策を紹介する
「海外展開支援施策説明会」を九州全県で実施し、延べ700名
が参加。参加者の意識涵養に加え、課題抽出にも繋がった。
◇福岡アジアビジネスセンターや九州経済連合会国際ビジネス推
進室の設立により、中小企業の輸出や投資に関するワンストッ
プでの海外展開支援体制が構築。
(2)海外ビジネス情報提供セミナー
◇3年間で23回のセミナーを開催し、延べ1805名が参加。
◇各自治体と連携し、九州各地のニーズに応じたセミナーを実施す
ることで地場企業の海外展開を促進。
(3)海外向けバイヤーとの商談会
◇2011年6月、海外展開事例集(24社)を公表。
現在、海外展開事例集ver.3(40社)を公表中。
◇3年間で計4回のオール九州による食品関連の展示・商談会を開
催し、延べ213社が参加。600件以上の商談をセット。100件以上
の成約見込み。
(5)情報発信
◇海外展開支援施策やイベント等について、メールマガ
(4)中小企業の海外展開事例紹介
ジンによる情報発信を実施。
◇JETROや中小機構と連携し、九州地域の中小企業による海外
展開の先進的事例をホームページで公表。
◇セミナー等の機会を捉えて、海外展開に意欲を持った中小企業
に配布(2000部)することで、海外展開の機運を醸成。
(5)情報発信
◇週に1回程度、九州管内の企業、金融機関、自治体等1800名に
メールマガジンを配信。
九州地域中小企業海外展開支援会 (セミナー)海外展開支援施策説
明会の様子
議の様子
(展示商談会)九州∼東アジア
食の商談会の様子
15
【Action 6】 グローバル産業人材育成・活用(国内人材と留学生)プログラムの構築
機密性○
評価区分:S
語学力、グローバルビジネススキル等を持ち、企業のアジア展開を担うグローバル人材を育成するプログラムの開発と実
証を行うとともに、グローバル人材を育成・活用するため大学、経済団体等で構成する産学コンソーシアムを組織する。
(推進組織: 大学、自治体、経済界、九州経済産業局、九州経済国際化推進機構 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)グローバル産業人材交流拠点プログラム実証調査
2010年度は以下のような実践的プログラムの開発・実証事業を実施
①グローバル産業人材交流拠点化に向けた現状調査
◇企業が求めるグローバル産業人材、グローバル産業人材育成の
ための必要なプログラム 等。
②同プログラム開発実証事業
◇企業ニーズを踏まえた就職支援研修、インターンシップ、マッチン
グ機会拡大のための就職支援交流事業。
(2)九州グローバル産業人材協議会の設立
①設立総会の開催(2011年11月28日)
◇本プログラムを主体的に実施する九州の大学、経済界、支援機関
等からなるコンソーシアムを設立。設立時に43機関が参加。
現在182機関に増加
(内訳:経済団体13, 大学18, 行政12, 支援機関10, 企業129) 。
②総会・幹事会の開催。
◇年1回幹事会・総会を開催
(3)グローバル産業人材活用事業の実施
①企業ニーズに即したインターンシップ
◇2年間で2回実施。延べ(マッチング)企業44社、学生91名。
◇インターンシップ前研修、事後研修。
②就職支援のための九州企業と留学生等との交流フェア
◇長崎県、大分県、熊本県、鹿児島県、福岡県で開催。
③企業の気づき促進、採用拡大のための経営促進セミナー
◇北九州市、宮崎県で開催。
④大学と経営者との関係強化
◇協議会の会員大学において中小企業のトップが経営を熱く語る場
を設定(福岡大学をモデル校に2012年度実施) 。
⑤情報発信
◇協議会HP、メルマガ、ソーシャルメディアを活用した学生向け情報提供。
主な成果
企業ニーズに即した「グローバル産業人材」の戦略的育成・輩出を
通じて、九州企業の海外事業展開を人材面から支援する産学コン
ソーシアムを構築。九州経済の活性化に寄与するとともに、九州グ
ローバル産業人材協議会の取組が九州発のモデルとして、他地域へ
展開することを期待。
(1)「九州グローバル産業人材協議会」をプラットフォームとする
オール九州の取り組み
◇九州各地での取組を相互に連携。
◇オール九州でグローバル産業人材の活用・育成を図り、九州企業の
円滑なグローバル展開を支援。
(2)グローバル産業人材活用プログラムの着実な実施成果
◇各種事業実施により、自治体や大学、関係機関の取組がこれまで以
上に活性化。
◇企業や学生にとっては、マッチング機会の増大へと繋がり、また、各界
から本協議会の活動について高い評価を得た。
◇企業ニーズ即応型夏期インターンシップでは、学生の参加、受け入れ
企業ともに倍増。就職支援へと繋げた。
【九州グローバル産業人材協議会
設立総会】の様子2011年11月8日
【企業と留学生の交流フェア】の様子
2012年12月8日
16
機密性○
評価区分:A
【Action 7】グリーン九州プロジェクトの推進
2008年度から取り組んでいる「クール九州プロジェクト」を強化し、世界的な環境モデル拠点「グリーン九州」の形成を促
進する。
(推進組織:九州経済産業局、関係機関)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)準備期間(2010年度)
◇「エネルギー・環境問題への実践的な取組強化(2011∼2013年)」
に向けた準備期間と位置付け、関係機関との調整・意見交換、調
査、普及啓発活動等を実施。
l事前説明会の開催(九州ソーラーネットワーク)
l関係者ヒアリング、実態把握(省エネ推進協議会、スマートコミュニティ)
l各種調査、研究会、勉強会
l普及啓発、理解促進(エナコロジーマンス、グリーン九州シンポジウム)
(2)体制整備(2011年度)
◇上記「実践的な取組強化」に向けた取組の初年度として、拠点整備
に向けた①推進組織を順次発足。組織(ネ ットワーク)等の拡充を
図りつつ、②環境整備に向けた取り組みを継続。
①推進組織発足
l九州スマートコミュニティ連絡会(2011年5月)
l九州ソーラーネットワーク(2011年6月)
l九州省エネルギー推進協議会(2011年7月)
l K−RIP 環境エネルギー研究会(2011年8月)
l九州グリーンエネルギー産業推進協議会(2013年3月)
②環境整備、ネットワーク拡充
l水素・燃料電池、バイオマス、クリーン・コール・テクノロジー、
l国内クレジット活用等の推進
l普及啓発、理解促進(エナコロジーマンス、グリーン九州シンポジウム)
(3)実践的取組期間(2012年度∼)
◇上記の推進組織を母体に、各分野の状況に応じた実践的取組を
推進。
主な成果
(1)グリーン九州プロジェクトの強化
a)「エネルギー・環境関連産業の振興」をミッションに追加、取
組開始
◇「新エネ・省エネ先導地域の形成」を目指す『クール九州プ
ロジェクト』から取り組み強化。
(2) 「グリーン九州」の形成促進
a)推進体制の整備
◇再生可能エネルギー、環境・リサイクル、省エネルギーなど、
グリーン九州プロジェクトで取り組む全ての分野において、
産学官による推進体制を整備。
◇スマートコミュニティなど新領域を中心に、結節点として高
い評価
◇太陽光発電分野では、事業者の全量買取制度への迅速な
対応や事業化に向けた取組が可能になったと評価。
≪新設した推進組織≫
l九州スマートコミュニティ連絡会(構成員:33)
l九州ソーラーネットワーク(正会員:83)
l九州省エネルギー推進協議会(構成機関:24)
l K−RIP 環境エネルギー研究会(K-RIP内)
l九州グリーンエネルギー産業推進協議会(構成機関:62)
b)実践的取組の推進
(Action7−2,8,9,10,11,12,13,14,15,16 に記載)
c)普及啓発、理解促進
◇グリーン九州シンポジウム … 毎年150∼300名規模。先
進事例・取組紹介。「とても良い」「良い」が89.5%
◇エナコロジーマンス … 毎年10月。エコテクノ等を活用し、
イベントや啓発活動を集中実施。参加者から好評。
17
【Action 7-2】海洋エネルギー開発の検討と
海洋産業の活性化による離島振興
機密性○
評価区分:B
九州は、多くの離島を抱えており、多様なポテンシャルが存在。海洋エネルギー(洋上風力発電等)や地域エネルギーを活
用した海洋産業・地域振興、熱水鉱床等の海底資源、さらに、浮体構造物や海水淡水化等の海洋ビジネスを検討。また、離
島数が全国1位・2位の長崎県・鹿児島県は、独特の自然や文化を有し豊かな観光・特産品の振興促進を行う。
(推進組織:九州経済産業局、関係機関)
2011∼2012年度の2ヶ年の実績
(1)海洋エネルギーの活用及び海洋ビジネスの振興
◇「九州海洋経済研究会」の設置を念頭に、企業、自治体(長崎県)、
大学、関係機関等と協力して、以下の取組を実施。
①「海洋経済研究会(仮称)」事前勉強会 開催(2011年4月)
・産学官による少人数勉強会。
②「九州海洋経済研究会キックオフセミナー」開催(2012年3月)
・海洋エネルギー政策の現状と展望等の最新情報の発信、地元
大学や企業による取組紹介、及び、国際クルーズ船、港湾にお
ける海洋政策などの紹介など。
主な成果
(1)関係者間のネットワーク形成、現状・課題
の共有
◇事前勉強会(長崎市:16名出席)
・海洋エネルギーの研究・実証・取組状況に加え、EV-ITS
プロジェクトなど島嶼振興の取組が紹介。
・産学官の出席者で島嶼振興等についても活発な意見交
換が行われ、現状・政策課題を共有。
◇キックオフセミナー(佐世保市:参加130名超)
・幅広いテーマ設定を反映して多様な分野の関係者が参
加。ネットワーク・人脈形成に寄与。
(2)観光・特産品の振興
◇法定離島数が全国1位(長崎県)、2位(鹿児島県)をはじめとして、九
州は離島が全国に比べ非常に多く、独自の風土・文化を育み観
光・食等魅力的なコンテンツにあふれている。一方で情報発信力
の弱さ、人口減少等に直面し島の活性化が重要な課題となっている
ことから、離島にターゲットを絞った以下の取組を実施。
①「九州の島・魅力再発見 ∼キーパーソンin博多 離島編∼」と
題しセミナーを開催(2012年2月)
• 長崎(対馬、壱岐、五島) 鹿児島(甑島、口永良部島、奄美大
島、与論島)の観光・特産品の振興に関わる行政、民間キー
パーソン13名を招聘し、旅行社、雑誌社等の情報発信力を持
つ参加者を集めセミナーを開催。
(2)観光・特産品に係る情報発信力向上のための人脈
形成に寄与
◇キーパーソンin博多 離島編(博多:参加200名超)開催
• セミナーの開催により、地域振興に携わるキーパーソン
同士のネットワーク形成や、それらキーパーソンと旅行社、
雑誌社等との人脈形成に寄与。
• 具体的には、名刺交換会等を交え、観光・特産品ビジネ
スに係るキーパーソン13名とリクルート社及びマインド
シェア社をはじめとする10社の旅行社・雑誌社等との
マッチングを推進。
18
【Action 8】九州ソーラークラスターの推進∼ソーラーアイランド九州∼
機密性○
評価区分:S
九州に立地する太陽電池関連産業の裾野拡大とともに、住宅用・事業用の市場の拡大と多様化を図り、「ソーラーアイラン
ド九州」(①ソーラーパネル生産 ②普及 ③メガソーラーの先導地域)の実現を目指す。
(推進組織:九州ソーラーネットワーク(SONEQ))
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
「ソーラーアイランド九州」の実現を目指す推進組織を設立し、 (1)太陽光発電に関する広域ネットワークの構築
◇SONEQ立ち上げ後、正会員91、メルマガ会員514が参加す
九州の太陽光発電分野における産業振興と関連市場の拡
るネットワークに拡大、地方ブロック単位の太陽光発電関連
大・多角化を図る活動を実施。
(1)「九州ソーラーネットワーク」(Solar Network in Q-shu、
「SONEQ」)設立及び活動実績
①「九州ソーラーネットワーク」の立ち上げ
◇SONEQ設立総会及び設立記念セミナー等を開催(2011年10月)。
②「研究会」、「アイデアコンテスト」の開催(2011、2012年度)
◇「研究会」を立ち上げ、それぞれのテーマにおいて産学官関係者に
よる検討等を実施。
◇事業化に向けたアイデアのブラッシュアップを行うための、専門家
(関連企業、NEDO、大学関係者)が参画した「アイディアコンテス
ト」を実施。
③展示会への出展、セミナー等の開催
◇九州初の太陽光発電産業展示会「PV九州」や東京で開催された国
際展示会( 「PV-EXPO-国際太陽電池展-」 )に出展。
◇太陽光発電分野の知財戦略に関するセミナー(2011年、2012年)を
開催。
(2)固定価格買取制度の活用による太陽光発電の導入促進
○SONEQ活動を通して制度説明会の開催等、情報の提供
◇固定価格買取制度(以下「FIT]という)の説明会の開催やメルマガ
等による太陽光発電を含めた再生可能エネルギーの導入促進に
関する関連情報の提供。
産業に関する産学官連携組織としては国内最大規模(2013
年1月末現在)。
◇さらに、SONEQが九州グリーンエネルギー産業推進協議会
(2013年3月27日設立)に参画し、広域ネットワークの構築を
推進。
(2)FITを活用した太陽光発電の導入促進等
◇FITを活用した導入促進に向けた取り組みなどが功を奏し、
12月末現在の設備認定出力は、関東局、北海道局を抜き全
国最多となるとともに、域内地場企業などによるメガソーラー
事業への参入も相次ぐなど太陽光導入の先導地域としての
地位を確立(管内におけるメガソーラー計画による設備投資
額は約9200億円と推定 [2300MW×4億円/MW])。また、管
内の主要太陽電池パネル生産拠点での生産量も大幅に拡
大(全国生産に占める管内のシェアは約4割)。
(3)産業化の成果(「研究会」活動の成果事例)
◇研究会での産業用太陽光発電の工事施工に係る人材育成
カリキュラム策定を機に、地場会員企業が独自に施工に関
する人材育成の場(「メガソーラー学院」)を立ち上げ、成果
物をテキストとして活用。これまでに200名を超える受講生を
輩出。
◇地場会員企業とメインテナンス業者等による太陽電池診断
システムに関する研究会から、メガソーラー向け等の製品開
発・事業化に成功した事例を創出。
19
機密性○
評価区分:A
【Action 9】水素エネルギーの技術開発、利用社会形成
水素エネルギーの技術開発・実証・人材育成・インフラの世界トップ拠点、関連産業の育成支援、燃料電池自動車の広域
展開を目指す。
(推進組織:福岡水素エネルギー戦略会議、九州経済産業局)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)技術開発・人材育成・世界トップ拠点
①水素先端世界フォーラム
◇水素社会の実現に向けた国内外の取組や研究成果を広く産業界
へ普及させることを目的に毎年開催。
◇毎年約20ヵ国、約500名の参加。
②研究開発助成
◇3ヵ年で15件助成
③人材育成(経営者コース、技術者育成コース、高度人材育成コース)
毎年計約120名参加
(2)社会実証・産業育成等
①水素エネルギー製品研究試験センター
◇水素エネルギー新産業の育成・集積を図る中核拠点として、国内初
のセンターが2010年開所。水素タンク等の試験累計293件。
②福岡水素タウン、北九州水素タウン、水素ハイウエイ実証試験
◇150世帯の家庭用燃料電池の実証(世界最大規模の水素タウン)。
◇福岡・北九州2ヵ所の水素ステーション等の技術実証。
◇福岡∼熊本間の走行実証、燃料電池バスを利用した低炭素交通
システム実証
(3)水素利用の普及促進
①セミナー等の開催
◇ 毎年、水素エネルギー先端技術展&セミナーを開催。来場者
15,000人以上。
◇燃料電池自動車の普及拡大に関するセミナーを、2011年佐賀県内
で、2012年には熊本県内で開催。参加者は各約100名。
②燃料電池自動車・バス等の試乗会の開催。
◇毎年2回以上開催、参加者500名以上参加。
主な成果
(1)「北部九州燃料電池自動車普及促進構想」の
策定及びインフラ整備支援
◇2015年から4大都市圏を中心とした燃料電池自動
車の販売開始に向けたインフラ整備等の計画「北
部九州燃料電池自動車普及促進構想」を2011年度
策定(2015年までに福岡県を中心に19ヵ所、2020年
までに60ヵ所の水素ステーションを九州各県(山口
県含む)に配置しようとするもの) した際、行政・産
業界等関係者が今後のスケジュールや課題等につ
いて共通認識を持った。
(2)県域を越えた広域展開に向けた環境作り
◇局主催による燃料電池自動車の普及拡大に関する
セミナーを今年度熊本県で開催。また、福岡水素エ
ネルギー戦略会議等と連携し、セミナー参加者への
試乗会も同時開催する等関係者とのネットワークを
構築するとともにセミナー参加者への普及啓発が
図られた。
◇また、こうしたセミナー開催を契機に、水素ハイウエ
イ実証(燃料電池自動車の高速道路を利用した長
距離走行実証)エリアが、佐賀県、熊本県へと順次
拡大。
20
機密性○
評価区分:A
【Action 10】未利用バイオマス資源の事業化推進
農林畜産業や食品加工業が集積し、バイオマス関連事業が活発な九州のポテンシャルを活かした、未利用バイオマス資
源のエネルギー及びマテリアル利活用の事業化先進地域を目指す。
(推進組織:九州地域バイオマス関係機関連絡会議、九州地域環境・リサイクル産業交流プラザ(KーRIP) )
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)バイオマス施策の効果的な連携による九州地域の未利用バイ
オマス資源の事業化に向けた取り組みを拡充・継続して実施。
①九州地域バイオマス関係機関連絡会議(以下「連絡会議」という)の開催
◇本会議:3年間で延べ2回開催(2010年10月、2012年10月) 。
◇担当者会議:3年間で延べ2回開催(2010年7月、2012年3月) 。
②展示会・セミナーの開催
◇連絡会議主催により、環境見本市「エコテクノ」において、九州地域
のバイオマス利活用の促進に繋がる多様な最新の取り組み等を紹介。
◇2010年度「バイオマス・ニッポンin九州2010」開催、展示ブース出展。
・10月13∼15日(3日間)会場来場者数:延べ29,859名
・バイオマスin九州2010セミナー 参加者数:208名(定員200名)
◇2012年度「バイオマスin九州2012」開催 、展示ブース出展。
・10月11日∼13日(3日間)会場来場者数:延べ27,588名
・バイオマスin九州2012「バイオマスセミナー」参加者数:148名(定員150名)
③バイオマス事業化推進先進地視察会の開催
◇事業化にかかる知見の取得及び課題等の解決を目的に、先進地「おお
き循環センターくるるん」の視察会を2011年12月に開催。(13機関・27名
が参加) 。
(2)固定価格買取制度の活用による導入促進
説明会の開催や連絡会議等を通じた情報提供
◇固定価格買取制度の連説明会の開催や連絡会議主催による会議、イ
ベント時等におけるバイオマス発電を含めた再生可能エネルギーの導
入促進に関する情報提供(2011∼2012年)。
主な成果
(1)事業化推進プラットホームとしての役割定着
◇連絡会議による各種イベント、先進地視察等の実施
により、バイオマスに関する政策関連情報や先進事
例・成功事例のノウハウの共有化が図られるなど、
バイオマスに関する九州唯一の事業化推進プラット
ホームとしての役割が定着。
◇また、今年度、九州地域環境・リサイクル産業交流プ
ラザ(K−RIP)に設置された、「環境エネルギー戦略
会議」との緊密な連携を構築。
(2)固定価格買取制度を活用した成功事例創出
支援への期待
◇これまで、連絡会議の活動により、具体的な事業化等
の成果を創出することが出来なかったのが現状。
◇しかしながら、今後、固定価格買取制度を活用した事
例が増加し、これまでコスト等の問題で採算ラインに
届かなかったプロジェクト案件が事業化に至るケース
が増えてくることを想定。
◇現に、2012年10月に開催した「バイオマスセミナー」で
の固定価格買取制度に関する説明以降、個別の相談
案件が増えつつある状況。
◇こうしたなか、新規・復活案件発掘、ブラッシュアップ
等にあたって、事業化推進プラットホームとしての本
会議の役割は、従来にも増して重要性が高まってくる
ことが見込まれる。
21
【Action 11】 クリーン・コール・テクノロジー(CCT)実証・人材育成の推進
機密性○
評価区分:A
エネルギー安定供給及び地球環境問題への対応のため、CCTに関して産学の大きなポテンシャルを有する北部九州を中
心に、CCT実証事業の推進を図るとともに、国内外の人材育成ニーズに対応し、アジア等向けビジネスについて検討する。
(推進組織:九州低炭素システム研究会、九州大学炭素資源国際教育研究センター)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
(1)九州低炭素システム研究会の実施
n低炭素社会の早期実現に向けた取組に係る産学官の情報交流の場(プラット
ホーム)として、2008年9月に設置。(座長:持田勲 九州大学 特命教授)
n大学の学生をはじめ、企業、自治体等から延べ約330名が参加。
第5回
第6回
第7回
第8回
特別企画
第9回
開催日
2010年6月
2011年1月
2011年7月
2012年1月
2012年3月
2013年1月
参加者数
約30名
約90名
約70名
約50名
約40名
約50名
(2)クリーン・コール・テクノロジー関連セミナー、展示会等の実施
nCCT関係企業、研究機関、自治体等と連携し、学生、企業、自治体、一般市民
向けに、CCTを普及啓発するためのセミナー、展示会、公開講座等を実施。
2010年 (H22)
2011年 (H23)
2012年 (H24)
展示会
・エコテクノ2010
(2小間)
・エコテクノ2011
(2小間)
・エコテクノ2012
(2小間)
セミナー
・エコテクノ2010
(約100名参加)
・JCOALセミナー
(約250名参加)
・九大公開講座
(約190名参加)
・エコテクノ2012
(約90名参加)
その他
・石炭火力発電
所見学会
(約40名参加)
(1)実証事業及び人材育成事業の実施
n各実証事業は、豪州にて、褐炭等低品位炭有効活用技術
の実用化及び商用化に向けた研究会が進められた。
n九大を中心とする人材育成事業は、G-COEプログラム
(Global Center Of Excellence Program)等へ進展。
実
証
事
業
• 褐炭高効率利用基盤研究[豪州]
実施機関:九州電力㈱、九州大学
【研究期間:2010~2014年】
• 高効率熱分解石炭ガス化国際共同実証事業[豪
州]
実施機関:新日鉄住金エンジニアリング㈱
【研究期間: 2010~2015年】
• 高効率褐炭乾燥システム研究[豪州]
実施機関:三菱重工業㈱
【研究期間: 2010~2013年】
人
材
育
成
• 炭素資源コンソーシアム人材育成事業
実施機関:九州大学 【期間: 2010年∼ 】
・石炭等化石資源高度利用中核人材育成事業
・G-COEプログラム(国際的な視点で世界を
リードする創造的な若手研究人材育成を目
的とする事業)
(2)情報発信によるCCT普及啓発活動の実施
展示会の様子
セミナーの様子
n九州低炭素システム研究会及びCCTセミナーは、プラント
メーカー、資源開発商社など意欲的な企業及び学生等、
多数の参加者が集い、活発な意見交換が行われ、当局及
び九大のプラットホーム機能が高まった。
22
評価区分:A
【Action 12】環黄海環境経済圏の形成
環黄海地域における環境分野の経済、技術、人的交流を活性化させるため、官民一体となったアジア環境ビジネス支援モ
デルの構築により、九州企業のビジネス展開を促進し、環黄海環境経済圏の形成を目指す。
(推進組織: 九州経済産業局、九州地域環境・リサイクル産業交流プラザ(KーRIP)等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)中国遼寧省との交流事業
◇「九州−遼寧省環境ビジネスミッション」(2011年1/18-22)
・参加者:33団体(77名)、商談件数:203件。
・MOU(業務提携等の覚書):日本・中国企業間のMOU 4件。
(2)中国山東省との交流事業
◇「九州−山東省(青島)環境ビジネスミッション派遣」(2010年7/2-5)
・参加者:9団体、商談件数:245件。
・MOU(交流の覚書):K-RIPと山東省政府とのMOU 1件。
◇「青島市環境ビジネスミッション受入」(2011年10/10-15)
・訪日者:7団体(16名)、商談件数:22件
◇「九州−山東省(青島)環境ビジネスミッション派遣」(2011年3/2-5)
・参加者:25団体(34名)、商談件数:69件。
◇「九州−山東省(済南)環境ビジネスミッション派遣」(2011年12/14-17)
・参加者:16団体(31名)、商談件数:157件
・MOU(交流の覚書):K-RIPと山東省環境保護庁とのMOU 1件。
◇「九州−山東省(済南)環境ビジネスミッション派遣」(2012年8/29-9/2)
・参加者:17団体(35名)、商談件数:68件。
・MOU(業務提携等の覚書):日本・中国企業間のMOU 2件。
(3)韓国蔚山との交流事業
◇「K-RIP韓国環境ビジネスミッション in ENTECH2010」(2010年9/1-4)
・参加者:5団体(8名)、商談件数:30件(後日、日韓企業間MOU 2件) 。
◇「韓国蔚山環境産業発展協議会ミッション団受入」(2010年10/14-16)
・訪日者:18名。
主な成果
(1)官民一体による経済交流の拡大
九州-中国(遼寧省・山東省)および九州-韓国との間で
環境ビジネスミッションの相互派遣等を行った結果、中国・
韓国との間における官民の人的交流、ビジネス交流が拡
大し、地域企業の海外展開(商取引、共同研究、合弁企
業設立等)が進展。
◇中国遼寧省への事業展開件数;5件
・A社による下水道排水モニタリングシステムの受注、B
社による省エネ型冷暖房装置の合弁企業設立等。
◇中国山東省への事業展開件数;9件
・C社による下水汚泥処理システムに係る業務提携、D
社及びE社による重金属処理技術の実証事業等。
◇韓国への事業展開件数;3件
・F社によるリモナイトの用途開発に係る大学との共同
研究等。
◇留学生の採用状況;6社(22名)
(※事業展開件数は輸出入等取引も含む)
(2)交流にかかる懸案事項の協議スキーム確立
日本企業と中国企業等のビジネス交流の過程で発生し
た懸案を、両地域の関係省庁・企業で協議する場(環境
産業交流会議)を設置し、解決。
◇中国遼寧省;1件解決
23
【Action 13】環境関連産業におけるアジア向けビジネスモデルの構築
機密性○
評価区分:S
中国、ASEAN等の課題に対応した、九州企業のアジア向けの環境関連ビジネスモデル構築を支援。
(推進組織: 九州地域環境・リサイクル産業交流プラザ(KーRIP)、九州経済産業局、全国環境クラスター会議(経済産業省、九州経済産業局) )
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)課題対応型企業連合の構築・海外展開支援
◇連合体組成、課題解決策提案
l 企業連合体の組成(5チーム)。「水質」、「資源リサイクル」について、大連市・
青島市の企業等に課題解決策を提案(2010年度∼2012年度)。
◇途上国の環境市場参入に向けた支援モデル構築
l BOPビジネス研究会を設置し、挑戦する4社の取組を支援(2012年度)。
(2)官民一体交流スキーム構築による海外展開支援
◇環境市場調査、中国環境関連企業リストの整備
l 山東省(青島市)環境関連企業のリスト化(2010年度)
l 山東省の環境課題・事業機会にかかる市場調査(2011年度)
◇環境産業交流にかかるMOU締結
l K−RIPと山東省政府(2010年7月)、山東省環境産業保護庁(2011年1月)
とのMOU締結
l 企業による個別交流事業のMOU締結(6件)
◇環境産業交流会議
l K−RIP、九州経済産業局、近畿経済産業局と大連市の官民による課題・懸
案事項を協議(2010年度)
◇海外高度人材活用型アジア展開支援
l 九州環境ビジネス業界説明会(12社出展、学生40名参加)(2011年度)
l 九州企業・留学生交流フェア(19社出展、学生102名参加)(2012年度)
◇ASEAN地域への展開
l マレーシア環境産業交流調査ミッション実施(2012年12/9-13)
(3)エネルギー分野等への展開
l 環境エネルギー研究会(2011年度)、戦略会議(2012年度)による省エネビジ
ネスへの展開強化
主な成果
環境ビジネスの海外展開は、進出国・地域の環境関連規制、関
係省庁の政策動向、環境課題の正確な把握等が重要であり、地域
企業単体での進出は困難。このため、九州地域と中国遼寧省・山
東省との間で、両地域の官民が一体となって、交流スキーム構築、
産業交流プロセスのモデル化などを実現。
(1)課題対応型ビジネスモデル支援構築
l 環境改善資材の共同開発、製品化。
l 汚水処理のソリューションを共同で中国大連市の企業に提案。
l 汚泥処理のソリューションを共同で中国青島市の企業へ提案。
l 共同で重金属処理技術を中国(山東省)へ提案し、実証事
業を実現。
l 国連ハビタット、JETRO、JICA、NGO福岡ネットワーク、九経
連IBC、北九州市アジア低炭素化センター等のBOPビジネス
支援機関による地域連携型支援ネットワークの形成、BOP
ビジネスの認知度向上に寄与。
(2)官民一体型のアジア展開支援構築
l 山東省、大連市、環境企業団体等との連携による官民一体
の交流枠組みにより、現地市場ニーズ等の情報収集力の
強化、商談の効率化(ミスマッチの引き下げ)及び懸案事項
の解決スキームを構築。
l 下水道排水モニタリングシステムの受注、省エネ型冷暖房
装置の合弁企業設立等。
l 留学生の採用;6社(22名)
24
機密性○
評価区分:B
【Action 14】スマートコミュニティの推進
自治体、企業等によるスマートコミュニティ連絡会を設置し、各種情報の収集や提供により、九州におけるスマートコミュニ
ティを広域的に推進する。
(推進組織:九州スマートコミュニティ連絡会)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)九州スマートコミュニティ連絡会の設置
①実態把握
◇県・政令市を対象とする実態把握を実施(2010年度) 。
②九州スマートコミュニティ連絡会の設置
◇最新事例・施策情報の共有、関係者間のネットワーク強化、情報発
信、九州での実証拡大等を目的に設置(2011年5月)。
◇年2回、連絡会を開催。
◇先進地視察。
(2)情報発信、先進地視察
主な成果
1.九州スマートコミュニティ連絡会の設置
(1)ネットワーク形成、関連企業等の裾野拡大
◇複数の自治体で、本連絡会への参加を機に担当部署決定。
◇関係者間のネットワーク強化、企業等の裾野拡大に寄与。
(構成員:当初26 → 現33社・機関)
2.スマートコミュニティの広域的な推進
(1)情報発信
①連絡会・フォーラム開催を通じた認知拡大
◇スマートコミュニティ先進地域としての認知拡大(他地域から
の参加・視察要望) 。
2011年度フォーラム 158名(定員130名)
2012年度フォーラム 140名(
同上 )
①九州スマートコミュニティ・フォーラムの開催
◇毎年10月、エコテクノに併せて開催(九州の先進事例、最新の取組事
例等を紹介し、地場企業の参入を促す) 。
②先進地視察、施策情報の提供等
(2)案件発掘、形成支援
◇先進地視察:北九州市(東田地区)にて実施。
◇連絡会での施策情報提供、案件形成支援等の取組により、
◇施策情報の提供:事務局から随時、施策・公募等の最新情報を提供
下記事業での採択に貢献。
(電子メール) 。
①次世代エネルギー・技術実証事業(2件/全国8件採択)
(3)各地の案件発掘、形成支援
①経産省事業(技術実証、F/S調査)候補案件の発掘・ブラッシュアップ
②民主導プロジェクトとの連携
◇福岡/長崎スマートハウス・コンソーシアム。
③各種委員会等への参画(オブザーバー)
◇F/S委員会(2011年度策定分) 5件。
◇薩摩川内市次世代エネルギービジョン策定委員会。
◇日置市エネルギービジョン策定委員会等。
・長崎次世代エネルギーパークにおける技術実証(佐世保市)
・農山漁村地域における低炭素化コミュニティ技術実証(水俣市)
②スマートコミュニティ構想普及支援事業
2011年度 9件(全国48件)、2012年度 3件(同36件) 。
※うち2件(いちき串木野、雲仙西部)が実証など次のス
テップへ進展
⇒調査・委員会での助言、関係者の紹介等(結節点としての
役割)を通じて、事業化・案件形成に寄与。
25
機密性○
評価区分:B
【Action 15】国内クレジット制度の活用促進
国内クレジット制度の普及・啓発に取り組むとともに、 CO2排出削減事業案件を発掘し、中小企業等の省エネを推進する。
(推進組織:九州地域「国内クレジット制度ネットワーク連絡会議」 (九州各県、九州電力(株)、ふくおかフィナンシャルグループ等))
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)ネットワーク拡大事業
◇制度の普及・クレジット活用促進を図るためのネットワークを拡大。
◇3年間で計6回開催。地域密着型のネットワーク体制の構築へ向
け、メンバーを拡充し、現在、九州各県をはじめ、31機関が参画。
(2)普及事業
◇地方自治体、K−RIP、省エネ団体等と連携し、普及・啓発セミナー等
を毎年、各県で実施。
〔参加者総人数〕(22年度:574名/23年度:363名/24年度:299名)
◇また、平成25年度以降の新制度にかかる説明会を本年度、2回
(北部及び南部九州)開催予定。
(3)ソフト支援事業
◇国内クレジット制度の活用促進のため、ソフト支援事業実施機関
(A社)を通じて、排出削減事業計画の作成等、各種
支援を実施。
◇2010年度実績:排出削減診断(23件)、排出削減事業計画の作
成(13件)、排出削減事業計画の審査(7件) 。
◇2011年度実績:排出削減診断(24件)、排出削減事業計画の作
成(22件)、排出削減事業計画の審査(12件)、実績報告書の作
成(10件)、実績確認審査対応(10件) 。
◇2012年度実績(予定):排出削減診断(11件)、排出削減事業計
画の作成(10件)、排出削減事業計画の審査(17件)、実績報告
書の作成(15件)、実績確認審査対応(15件) 。
(4)九州管内の国内クレジット制度認証状況(第29回国内
クレジット認証委員会(2013年2月8日)終了時点)
◇認証件数 146件、認証国内クレジット量 75,418 t−CO2 。
(全国:認証件数 1,186件、認証国内クレジット量 652,343 t−CO2)
主な成果
(1)九州管内における認証国内クレジット量の増加
◇2009年度実績
認証件数8件、認証国内クレジット量4,821t−CO2
◇2010年度実績
認証件数30件、認証国内クレジット量19,040t−CO2
◇2011年度実績
認証件数56件、認証国内クレジット量25,935t−CO2
(2009年∼11年累計 件数94件、クレジット量49,797t−CO2)
◇2012年度実績(2013年2月8日(第29回認証委員会))時点
認証件数52件、認証国内クレジット量20,936t−CO2
【累計 件数146件、クレジット量652,343t−CO2】
(2)プラットホームとしての九州地域「国内クレジット
制度ネットワーク連絡会議」の拡充
◇国内クレジット制度の普及のため、2009年6月に、九州
地域「国内クレジット制度ネットワーク連絡会議」を設置
(17機関)。地域密着型のネットワーク体制の構築のた
め、同会議のメンバーを拡充し、現在、九州各県、政令市
をはじめ31機関が参画。
◇地域に密着した制度の普及・啓発を通じ、地域の中小企
業等における国内クレジット制度の活用促進を図り、認
証国内クレジットの創出(CO2排出削減事業の促進)を促
進。
◇地産地消型のカーボンオフセット事業の促進等、認証国
内クレジットの活用を促進。
26
【Action 16】九州省エネルギー推進プログラムによる対策強化
機密性○
評価区分:A
九州の産業部門や民生部門等について、規制(省エネ法等)と支援(技術開発や設備導入の支援等)の両面から、省エネ
対策を総合的に推進するプログラムを実施する。
(推進組織:九州省エネルギー推進協議会)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
(1)省エネ・節電支援ネットワークの拡大
(1)支援ネットワークの構築
①九州省エネルギー推進協議会
◇九州省エネルギー推進プログラムの中核的組織「九州省エネルギー推進協議
会」を2011年7月に発足。
◇関係機関が連携し、施策情報の共有等を通じた省エネ支援ネットワークを構
築。
◇幹事会(2011年10月、12月、2012年5月、11月)、総会(2012年3月)を開催。
(2)支援メニューの提供、各種イベントの実施、情報発信等を
通じた省エネ対策
①九州省エネキャラバンの開催
◇省エネ・節電の具体的方策や、省エネ支援施策等の説明、また、質問ブースを
設けて個別相談対応を実施。
◇九州各県で2回ずつ計14回開催。延べ約1700名の参加。
◇九州省エネルギー推進協議会の構成機関は、国、県・政
令市、金融機関、経済団体、支援機関、エネルギー関連
企業、省エネコンサル企業等、合計24者に拡大。
◇また、関係自治体との連携も強化(福岡県主催の省エネ
講座への講師派遣、宮崎県主催条例説明会とジョイント
した省エネセミナーの実施、北九州市等との意見交換会
等)。
◇更に、業界団体等からの個別要請に応じて出前講座を
開催するなど、きめ細かな取り組みも定着(福岡県中小
企業家同友会へ出前講座として「ミニ省エネキャラバン」
実施、機械金属系協同組合への出前講座実施)。
(2)省エネ・節電支援施策のPR推進
◇ 「九州・省エネ情報」メルマガは、これまで約70回を配
信。配信先は、約 600者まで拡大。 配信内容は、当局
の省エネ施策、節電情報に限らず、自治体や支援機関
からの掲載要望も受け、最新の情報を随時提供。
(3)省エネ・節電関連ビジネス支援
個別相談対応の様子
パネル展示の様子
②パネル展示の実施
◇省エネキャラバンの開催に併せて省エネ・新エネ関連ビジネスを進める企業等
のパネル展示を、K−RIPと連携して実施。
◇K−RIPとの連携により北九州地区省エネルギー委員会
の総会(会員企業約80社)等4地区会で、K−RIP会員
企業による省エネ機器に関するプレゼンを実施。その
後、参加企業から引き合いがありビジネスとして結実。
③「九州・省エネ情報」メルマガの配信
◇2011年5月から、九州管内の省エネ情報に特化したメールマガジンを配信。
27
機密性○
評価区分:S
【Action 17】産業クラスターの新展開
九州の3つのクラスター(環境(K-RIP))、半導体(SIIQ)、バイオ・機能性食品(バイオクラスター協議会)の新分野への展
開、国内外クラスター交流、アジアへの展開などの新展開を推進する。
(推進組織:九州経済産業局、九州地域環境・リサイクル産業交流プラザ(K-RIP)、九州半導体・エレクトロニクスイノベーション協議会(SIIQ)、
九州地域バイオクラスター推進協議会)、(社)九州経済連合会、自治体、大学 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)新分野への展開
◇環境エネルギー分野への展開を促進
◇半導体・IT産業振興ビジョン関連事業の策定
◇医療分野等との連携〈バイオ〉
(2)更なる連携・協働の推進
◇企業連合体の組成
l課題解決型企業連合体の現地調査(環境エネルギー)。
主な成果
(1)環境エネルギー産業
◇環境・エネルギー産業ネットワーク強化事業の展開
課題解決型企業連合体組成手法のモデル化。
◇環境・エネルギー産業アジア展開支援事業
中国を中心とした事業展開及び環境事業交流に係る
MOUの締結。
◇太陽光発電産業イノベーション創出支援事業
プラットホームとしてのSONEQの設立。
(2)次世代産業
◇九州域外・海外との連携の深化
◇半導体関連産業の強化・新分野展開支援事業
l企業内覧会(チャレンジマーケット)の実施。
環境・エネルギー、医療、農業、エレクトロニクスなど新分野
l京都工業会とのエグゼクティブ交流。
展開による新事業の創出。
l外国人留学生を対象としたテストマーケティング(バイオ食品)。 ◇次世代自動車産業化支援事業
lフランス食品クラスターとの交流(バイオ食品)。
次世代自動車産業研究会を開催し「九州次世代自動車産業
(3)アジアの成長取込
戦略」を作成。
◇東アジア市場の開拓、マッチングの推進
(3)バイオ・食品関連産業
l中国遼寧省・山東省等へのミッション派遣、ASEAN調査ミッション。 ◇フランス食品産業クラスターとのMOU締結、韓国食品クラス
ターとの相互ミッション派遣。
l半導体関連海外ビジネス支援、東アジアビジネス展開調査。
◇乳酸菌、新多糖類を活用した化粧品の開発等新事業
l韓国とのバイオビジネス交流。
(4)連携・交流体制の構築
◇産業クラスター連携・交流会議の新設
(事務局:九州地域産業活性化センター)
展開の推進。
◇医工連携推進研究会の設置により、ネットワークを形成。
(4)連携・交流体制の構築
◇産業クラスター連携・交流会議の新設。
28
【Action 18】半導体の環境・エネルギー等新分野への取組強化
機密性○
評価区分:A
九州は、各県、企業、支援機関等の密接な連携により、半導体の量産拠点(国内生産約30%)となっている。
一方、半導体関連産業はグローバル競争の激化等により、製造工場の再編や縮小の動きがある。業界、地域が抱える課題、社会情勢等を踏
まえ、半導体産業やIT産業の将来を見据えたビジョンとして、戦略的な事業を展開する。 また、九州シリコン・クラスター計画に基づき、半導体
関連産業の競争力の強化に向け、環境・エネルギーや新技術等の課題への対応を図るとともに、アジアとのアライアンス強化を図る。
(推進組織:九州半導体・エレクトロニクスイノベーション協議会(SIIQ)、九州経済産業局)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)新成長産業展開促進支援事業
①異業種連携による企業内覧会(チャレンジマーケット)
◇製品開発力、新市場投入の強化を図るためチャレンジマーケットを実施。
これまで4回開催し、延べ約80社の参加。約50件の商談・見積もり依
頼。
②他地域との連携を促進する経営者交流会
◇異なる分野や京都工業会等他地域の経営者間のネットワーク形成∼深
化を目的に実施。これまで4回開催し、延べ約130名の経営者が参加。
③新成長分野や他産業への事業展開促進を目指す研究会等の実施
◇LEDアプリケーション創出アライアンス研究会(5回)、有機EL分野技術創造研究
会(5回)、九州ブランド創出研究会(5回)、ミニマルファブ研究会(1回)。
(2)海外展開促進支援事業
①東アジア諸国等の海外市場調査
◇ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシアを対象国として九州地域の半導
体関連企業のビジネス可能性調査を実施。
②海外展開促進・アライアンス強化支援事業
◇インド(ムンバイ、バンガロール、チェンナイ)、ドイツ(ザクセン)、中国(上
海)へのミッション派遣、セミコン台湾へのブース出展(約100件の商
談)。
◇マレーシアでの商談会及び九州半導体産業PRセミナー。
主な成果
(1)環境エネルギー等新たなアプリケーション分野への展開
新たな新事業創出数:約20件、売上げ増加額:約6億円。
(新分野事例)
◇環境・エネルギー分野:(例)水中LED照明、有機EL 等
◇医療分野:(例)レーザー光抗ガン剤効果検査システム 等
◇農業分野:(例)プラズマ技術によるカット野菜滅菌、種子発
芽コントロール、土壌殺菌 等
◇エレクトロニクス分野: (例)スマートフォン関連製品 等
(2)アジアとのアライアンス強化、プラットフォームの構築
◇台湾電子設備協会と九州地域企業の相互交流が促進。
◇マレーシアでの商談会開催等へ展開。
◇ベトナム(ホーチミン半導体協会)とのMOU締結へ向けた取り組みへ進
展。
(3)九州地域における優秀な人材の確保
◇IKKAN受講生が、九州地域内の半導体関連企業に就職 等
(4)プラットホームとしての「九州広域地域産業活性化協議会」を設立、
九州全域での支援体制構築
◇企業立地促進法に基づき、九州7県188市町村及び産業支援機関等が
一体となって、半導体・エレクトロニクス産業の振興を目指すことを目的
に設置。成長産業・企業立地促進等事業費補助金を活用し、支援施策
を展開。
(3)次世代人材育成及び企業競争力強化事業
①IKKAN事業
◇優秀な人材育成を目的に中堅企業、IDMが連携して、半導体製造に係
る工程を一貫で受け入れる現場体験事業を実施。約50名が受講。
②技術経営(MOT)研修会
◇九州各県で実施し、延べ21会場、 約950名が受講。
(4)半導体・IT産業振興ビジョンの策定
◇各県、企業、支援機関等で構成される「半導体・IT産業振興ビジョン研
究会」の論議を通じて、九州の半導体・IT分野におけるビジョンを策定。
【有機EL研究会】の様子
【ベトナムでの意見交換】の
様子
【IKKAN】の様子
29
機密性○
評価区分:S
【Action 18-2】 IT融合による新産業の創出
九州は、グローバル展開を前提としたデジタル化・ネットワーク化の促進を通じ、IT融合による新たな産業創出に向けたIT
社会実証推進地域となることを目指す。 このため、各県、支援機関等の連携による九州ワイドでの推進体制を構築し、 「都
市交通」、「医療・健康」、 「農業」等成長産業分野とのIT融合による新産業の創出を推進する。
(推進組織:九州経済産業局、九州広域地域産業活性化協議会、九州IT融合システム協議会 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)オール九州による推進体制構築
○九州広域地域産業活性化協議会(会長:大分県知事)の設置
(2011年2月28日設立、参画機関:九州7県・市町村188機関等)
◇産業集積の形成及び活性化のため協議会を設置。
◇企業立地促進法に基づく広域立地計画の策定。
(2011年8月29日付けで国の同意)
◇2012年度IT融合分野への事業展開支援の実施。
主な成果
(1)成長産業とのIT融合による新ビジネス創出
① 九州広域地域産業活性化協議会事業により、都市交通、
医療、農業分野とIT関連分野とのネットワーク形成に寄与。
また、農業分野においてセンサーネットワークとソーシャル
メディアを融合した人材育成を推進。
(2)成長産業分野との融合推進
①九州組込みサミット(農業、エネルギー等をテーマとしたWS開催)
◇地域間連携強化のため開催。
◇計4回開催。延べ355名の参加。
【ITSシンポジウム】の様子
【農業SNSセミナー】の様子
②展示会・セミナー等
◇各種マッチング促進、情報発信の
② 九州地域組込みシステム協議会を九州IT融合システム協
ため開催・参加。
議会へ名称変更(2012年6月)し、IT融合の推進体制の強化
【九州組込みサミット】の様子
◇モノづくりフェア・情報通信セミナー
を図るとともに、成長産業分野への展開を促進。
に参加(2010年∼、福岡市) 。
(2)IT社会実証推進地域に向けた展開
◇地域情報化セミナーの開催。
①IT融合による新社会システムの開発・実証プロジェクト
(2010年∼、福岡市、熊本市)
◇2012年度∼2016年度までの5年間のプロジェクト(NEDO)
◇ET2011出展(2011年11月、横浜市)
◇九州管内で4プロジェクト採択・実施
◇スマートモビリティアジアに参加。
【モノづくりフェア・情報通信セミナー】の様子
(都市交通1件、ヘルスケア2件、農商工連携1件)
(2011年∼、福岡市)
◇九州IT融合セミナー(2013年3月、福岡市)
②民間主導・地域主導によるモデル事業の進展
◇福岡スマートハウスコンソーシアム(2010年6月発足)
③事業展開支援
◇九州ITS利活用研究会(QPITS)(2011年10月発足)
◇関係機関と連携した2012年度NEDO公募事業(IT融合による新
◇長崎スマートソサエティ(2012年7月発足)
社会システムの開発・実証プロジェクト)の周知及び提案に係る支
援等を実施。
30
【Action 19】次世代自動車への取組強化と多方面での連携強化
機密性○
評価区分:A
次世代自動車の開発・生産拠点として発展するため、九州経済産業局と自治体、完成車メーカー、大学、研究機関、経済
団体等が連携し「九州次世代自動車産業研究会」を設置し、地場企業の次世代自動車への対応に資する戦略を検討する。
また、中国地域の自動車産業等との連携を促進する。
(推進組織:九州次世代自動車産業研究会(九州経済産業局、(社)九州経済連合会、関係機関))
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)「九州次世代自動車産業研究会」の開催
完成車メーカー、1次サプライヤー、自治体、産業支援機関、学識経験
者等をメンバーとする研究会を開催。 「これから変わるクルマの将来像
を踏まえた九州の取り組み」、「九州地域の強みを生かしたクルマ作り
産業のあり方」をテーマに議論を行った。
l2010∼2011年度前半にかけて準備会合を3回開催
l2011年度後半からは研究会として4回実施
l2012年度には研究会を3回実施
(2)シーズ育成型事業の実施
次世代自動車産業関連企業の抱える技術課題への対応のため九州
イノベーション創出促進協議会(KICC)のネットワークを活かしたワンス
トップサービスやマッチングを実施。
①訪問型技術相談
研究開発型企業を訪問し、次世代自動車関連産業支援事業の紹介。
国のプロジェクト事業の紹介を行い、技術課題の発掘を行った。
② 技術相談
技術相談を46件実施。
③研究会活動を通じた技術開発力向上の支援
九州地域における次世代自動車関連産業分野を対象として、技術開
発力向上に結びつく共通的かつ広域的な技術課題で、R&Dの具体化
が期待される研究会事業を公募。
主な成果
(1)「九州次世代自動車産業戦略」の作成
研究会の意見を取りまとめ、「平成23年度九州次世代自動
車産業研究会」報告書として公表。 (2012年4月5日)
(2)シーズ育成型事業の実施
(1)訪問型技術相談
1件が平成23年度第3次補正サポインに採択。
テーマ:「自動車用軽量フロアカーペットのための高機能防
音材及びその製造技術の開発」
(株式会社フコク、九大他)
(2)技術相談
ⅰ)事務局内で調査検討後に回答・・・18件
ⅱ)コーディネータ調整会議
メンバー による調査検討・回答・・・14件
ⅲ)事務局による面談・・・・・・・・・・・・・ 2件
うち、2件が研究会のテーマや大学との共同研究に
発展。
(3)研究会活動を通じた技術開発力向上の支援
3つのテーマを採択し、これらの研究会活動を通じて共同
研究開発に向けた取り組みを実施。
(3)九州・中国地域合同有識者会議の開催
九州地域、中国地域の連携推進を目指し、連携可能な分野、技術に
ついて有識者による会議を福岡市と広島市にて実施。
第1回会議:広島市 (10月3日)、第2回会議:福岡市(1月)
31
【Action 20】 製造業(ものづくり)の基盤強化、人材の育成・確保
機密性○
評価区分:A
鉄鋼・化学・造船などの九州地域の既存製造業のポテンシャル(開発力・生産技術・人材力)を活かし、ものづくり企業の強
み連携による基盤技術の強化や新成長分野への展開を支援する。
また、今後の成長が期待される産業分野等において優秀な人材を確保するため、産学官の関係機関が連携して、成長分
野の高度なものづくり人材の育成、地元定着に資するシステムの構築を図る。
(推進組織:九州経済産業局、関係機関等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)基盤技術の強化、新成長分野への展開支援
①第4回ものづくり日本大賞
◇第4回ものづくり日本大賞の選定・表彰式等を通じ、企業のものづ
くり活動に対する啓発活動を実施。(表彰式 2012.3)
九州管内では、51件の応募に対して、経済産業大臣賞2件、
特別賞4件、優秀賞8件、九州経済産業局長賞7件が受賞。
◇受賞企業(団体)に対するフォローアップ(アンケート調査)を実施。
(2)学生、求職者や地域中小企業を対象とした座学・実習に
よる人材育成推進
◇高度IT人材キャリア形成
地場ITベンダの供給力強化等を図るため、九州各県において、ク
ラウドの最新技術や顧客サービス等に係る人材育成事業を九州7
県で計13回実施。
◇企業経営者による「経営を語る」講座の開催(2012.2∼3、計2回)。
(3)人材の地元定着支援
◇半導体関連産業の若手人材を育成するためのIKKAN事業
優秀な人材育成を目的に中堅企業、IDMが連携して、半導体製
造に係る工程を一貫で受け入れる現場体験事業を実施。約50名が
受講。
◇中小企業の人材確保・定着支援事業
インターンシップ、交流会等大学と企業の関係づくりから、マッチン
グ、従業員のスキルアップ研修など新卒者の採用・定着までを支
援。2012年度は全国26地域(うち九州3地域)で実施。
主な成果
(1)ものづくり企業の基盤技術の強化
◇受賞企業(団体)へのフォローアップの結果、企業の知名
度アップ、従業員のモチベーションアップ、人材確保に
繋がったなど、受賞による効果が現れている。
(2)学生、求職者や地域中小企業を対象とした
座学・実習による人材育成推進
◇情報サービス産業団体が自主事業として、クラウド等の
最新技術習得に係る研修等を継続。
◇企業経営者による経営者講座を通じ、地元企業と学生・
大学との産学連携を深化。
(3)人材の地元定着の促進
◇IKKAN受講生が、九州地域内の企業に就職するなど、
地元定着が図られている。
◇中小企業の人材確保・定着支援事業では、求人意欲の高
い中小企業と地元大学の学生が出会う場として、各種
フォーラムや企業見学会等を実施しており、企業と学生・
大学の関係づくりを拡充。
32
機密性○
評価区分:A
【Action 21】 第3次九州観光戦略の推進
「九州はひとつ」の理念の下、官民が連携して九州一体となった観光振興を図る。
(推進組織:九州観光推進機構 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
■KPI 数値目標
<国内市場>
〇延べ宿泊者数外国人除き(10人以上宿泊施設)
目標 2013年に3370万人泊
実績 2011年3603万人泊(2009年3002万人泊)
■第三次九州観光戦略の推進
戦略Ⅰ 九州の魅力を磨きブランド化する戦略
1 観光人材の育成・活用
2 観光インフラ等の整備
3 魅力ある観光地の形成
4 観光振興のための環境整備
<海外市場>
〇外国人入国者数
目標 2010年 100万人 2013年 150万人
実績 2010年 100.1万人 2011年72.6万人(2009年59.8万人)
■観光人材の育成・活用
ボランティアガイド大会は2012年大分で開催。500人を超える過去最
高の参加者に。
■海外からの誘客 韓国市場 対策
震災後の韓国市場対策として、韓国で圧倒的な認知度であるトレッ
キングコース「済州オルレ」との提携に成功。姉妹版として「九州オル
レ」を4コース2012年にオープン。
戦略Ⅱ 国内大都市圏などからの誘客戦略
1 プロモーション活動の強化
2 情報発信の強化
3 プレゼンテーション活動の強化
戦略Ⅲ 海外からの誘客戦略
1 国や各県との連携
2 海外でのPR
3 各国・地域の市場特性に応じた誘客
4 関係機関と連携した定期路線等の開発
国内市場
旅行イベント出展
海外メディアの招請
震災直後ソウルで
の街頭PR様子
震災直後韓国での
記者会見の様子
九州ボランティアガイド大会
33
機密性○
評価区分:A
【Action 22】 九州アジア観光戦略特区の実現への取り組み
九州の独自性・優位性を活かし、九州を「東アジアの観光客が気軽に何度でも訪れる国際観光地」とする国家戦略により、
東アジアの海外旅行客のボリュームゾーンを獲得し、日本の観光立国推進に貢献する。
(推進組織:九州観光推進機構 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
■現状認識と目指すヴィジョンを策定
観光アイランド九州として、成長するアジア市場からの誘客を促進し、
観光需要の喚起・消費拡大を通じて地域経済の活性化を図り、ひいて
は国家戦略である観光立国の推進に貢献する。
■2012年9月九州アジア観光アイランド総合
特区(地域活性化総合特区)を以下の内容で
内閣府に申請。
(現在ヒアリング対象。結果待ち)
アジアからの
インバウンド
広域観光
政策
課題
政策
課題
解決策
34
機密性○
評価区分:A
【Action 23】海外からの誘致戦略
観光立国の実現に向けVJ(ビジットジャパン)事業を推進するとともに、国内における外国人旅行者の移動、滞在、観光等
の利便性や快適性を向上させるため受け入れ体制の整備を図る。
(推進組織等:九州運輸局及び関係機関)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)VJ事業
①情報発信事業
◇現地旅行博への出展⇒3年間で17回実施。
◇海外での情報発信事業⇒3年間で13回実施。
◇海外メディア招請事業⇒3年間で43回実施。
②情報発信事業
◇説明会、商談会の開催⇒3年間で15回開催
◇海外旅行会社招請事業⇒3年間で36回実施。
◇旅行会社の広告支援⇒3年間で6回実施。
◇個別テーマによる交流促進3年間で22回実施。
(2)受入環境整備
◇外国人旅行者の移動容易化のための言語バリアフリー化調査
平成23年1月∼3月、24年1月∼3月
◇受入環境整備サポーター派遣事業
平成23年7月∼10月、平成24年10月∼12月 2回実施。
◇外客戦略拠点・地方拠点事業
(3)クルーズ船の誘致関連事業
◇シンガポールで開催された
「クルーズシッピングアジア2011」へ出展
◇上海で開催された
「オールアジア・クルーズコンベンション2012」へ出展
◇コスタクルーズ社、RIC社クルーズキーパーソン招請をVJ
事業として実施。
主な成果
(1)VJ事業
◇2010年については、リーマンショックから抜け出して、九州
への入国者数が100万人を突破し過去最高を記録。
2011年3月に発生した東日本大震災の影響や、2012年秋
以降の外交諸問題の発生等により訪日客の減少があっ
たが震災直後からのトップセールスや各種プロモーション
などに取り組んだ結果、九州を訪れる外国人観光客は、
過去最高を記録した2010年を上回るペースで推移して
いる。
(2)受入環境整備
◇2010年に福岡市、2011年は長崎市、別府市、鹿児島市に
おいて、言語バリアフリー化事業により交通拠点から観光
地までの案内表示等の多言語化を実施。 2011年100名、
2012年は131名の九州在住の留学生を活用したサポー
ター派遣事業を実施し、国内における外国人旅行者の移
動、滞在、観光等の受入環境整備の取組みが促進され
た。
(3)クルーズ船の誘致関連事業
◇外国クルーズ船の入港回数において全国ベスト10内に
博多、長崎、鹿児島、別府の4港が入るなどクルーズ出
展事業によるポートセールスの効果が現れている。また、
九州全体の寄港回数も2010年152回、2011年 55回
2012年220回と震災後の風評被害も払拭し回復している。
35
評価区分:A
【Action 24】交流人口による地域の再生・活性化
自立的な地域経済の確立を図るため、地域が連携した国際競争力の高い魅力ある観光地を形成するとと
もに、これらを担う観光人材の育成や地域の観光関係者が連携した観光地域づくりを推進する。
(推進組織等:各観光圏協議会及び九州運輸局)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)観光圏整備事業
地域が連携して2泊3日以上の滞在型観光を促進する「観光圏」
については、
① 阿蘇くじゅう観光圏 ② 新東九州観光圏 ③ 雲仙天草観光圏
④ 平戸・佐世保・西海ロングスティ観光圏
に加え2010年度に以下の2観光圏を認定。
⑤ 玄界灘観光圏 ⑥ 豊の国千年ロマン観光圏
(2)観光地域づくりプラットフォーム支援事業
地域が連携して2泊3日以上の滞在型観光を促進する「観光圏」に
おける観光地域づくりプラットフォーム支援については、
①設立準備段階
・玄界灘観光圏(2011年度)
・新東九州観光圏(2011年度)
・豊の国千年ロマン観光圏(2012年度)
②運営初期段階
・雲仙天草観光圏(2011年度、 2012年度)
・阿蘇くじゅう観光圏(2011年度、 2012年度)
・平戸・佐世保・西海ロングスティ観光圏(2011年度)
を補助事業として採択。
(3)観光人材育成事業
地域の自主的・自立的な観光地域づくり人材育成の取組みを促進
するため、シンポジウムやセミナーを開催。
① 「観光地域づくりプラットフォームシンポジウム2011 in 福岡」
の開催(平成23年10月13日、福岡市)
② まちあるき観光セミナーの開催。
(平成23年12月1日∼2日、鹿児島県さつま町)
主な成果
(1)観光圏整備事業
各観光圏においては、① 宿泊魅力向上事業 ②コンテンツ
充実事業 ③ 交通移動の利便向上事業 ④ 観光案内・
観光情報の提供事業 ⑤ 社会資本整備事業等との連携
等を実施し、観光人材の育成や観光関係者等が連携して観光
地域づくりを推進した。
(2)観光地域づくりプラットフォーム支援事業
各観光圏においては、 、観光市場との窓口機能等を担う
「観光地域づくりプラットフォーム」の形成を促進しつつ、着地
型旅行商品の企画・販売、人材育成等の取組みを推進した。
なお、(1)・(2)の事業は、2013年度より、「観光地域ブランド
確立支援事業」へ発展し、地域の「ブランド」の確立を通じた
日本の顔となる観光地域づくりに支援を実施する。
観光地域づくりプラットフォーム
を有する観光圏
ブランド
観光地域
(3)観光人材育成事業
支援
シンポジウムやセミナーを通して、各地域で観光地域づくり
に取り組もうとしている人材に対して、滞在交流型観光の
概念・啓発及び地域資源を生かした滞在プログラムづくりの
意義の啓発を図ることができた。
36
評価区分:A
【Action 25】新たな観光の魅力の発見・発信
旅行需要の拡大のため、これまでの観光資源に限らず、地域の資源や特徴などを活用した新たな観光資
源の発掘や、それを活用した旅行商品の創出や情報発信を推進する。
(推進組織等:九州運輸局及び関係機関)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
ニューツーリズム(NT)の推進
ニューツーリズム(NT)の推進
顧客満足型旅行商品推進事業
(1)新たな観光メニューの提供(2010年度)
「モニターツアーの造成によるニューツーリズムの推進に関する
調査事業」
・新たな旅行需要を喚起し、地域活性化に資するために試験的に
造成するモニターツアーを募集及び実施。
・実施(4地域)・・・大分県竹田市、長崎県小値賀町、宮崎県綾町、
熊本県阿蘇地区
(2)地域の観光資源の魅力を活かした顧客満足型旅行商品推進事業
(2011年度)
ニューツーリズムの取組・商品造成が行われているにもかかわら
ず、商品の内容、マーケティング、販売手法、PR手法等に課題を抱
え、成功事例とまでは言うことができない取組について支援し、底上
げを図る。
・実施(3地域)・・・長崎県小値賀町、波佐見町、大分県竹田市
顧客満足型旅行商品推進事業
2011年度∼2012年度NT育成重点地域
モニターツアーの造成によるニューツーリズムの顧客満足度調査
事業(2011年度)
地域の発案に基づき、観光需要を創出し、国内観光活性化に資
する旅行商品を試験的に造成し、合わせて、参加者や関係者への
アンケート等を実施することにより、再来訪の意向や消費額等の
経済効果を調査し、効果検証を行う。
・実施(4地域)・・・長崎県小値賀町、波佐見町、大分県竹田市、
佐賀県唐津市
長崎県小値賀町((株)小値賀観光まちづくり公社)
[エコツーリズム]
自然学校による自然体験、民泊による交流体験、地域ぐるみ
のエコツーリズム、PTP事業(アメリカ高校生交流事業)受け
入れ、インバウンド受け入れ、古民家再生による古民家ステイ
事業など、一貫して地域観光施策の中心にNTを位置付け。
長崎県波佐見町(NPO法人グリーンクラフトツーリズム研究会)
[グリーン・ツーリズム]
波佐見焼、美人の湯「波佐見温泉」、人形浄瑠璃などの地域
資源を活用した田舎暮らし体験事業を展開。
大分県竹田市(特定非営利活動法人竹田市観光ツーリズム
協会)[ヘルスツーリズム]
独自施策として「温泉療養保健システム」を計画。本モニター
ツアーをこのシステムの実証実験と位置付け、健康と温泉を
キーワードにした中長期滞在型観光地づくりを推進。
今後は、 2011年度に検討した各滞在プログラムを十分に理解したアド
バイザーの派遣(年3回∼4回)のもと、品質向上策の実証を行う。アド
バイザーは、特に滞在プログラムを旅行者に案内するポイントとなる
宿泊施設とのマッチングについてサポートを行う。
37
評価区分:A
【Action 26】休暇改革の推進
観光需要の創出、観光産業におけるサービス向上や雇用の安定化、これらを通じた地域経済の活性化の
効果が期待される、有給休暇取得の推進や休暇の分散化など、休暇のあり方について検討する。
(推進組織等:九州運輸局及び関係機関)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
休暇取得・分散化促進実証事業
休暇取得・分散化促進実証事業
(1)家族の時間づくりプロジェクト
各地域において独自の学校休業日を柔軟に設定し、大人(企業)と
子ども(学校)の休みのマッチングを行う事業。
地域のお祭りの日等に合わせて学校の休業日を設定したり、土日
に合わせて子どもの連休を創設することで、家族が一緒に過ごす時
間の増加、地域への外出が増えることによる地域活性化、さらには
旅行需要の創出を目指す。
(1)家族の時間づくりプロジェクト
【福岡市】
・アンケート調査、ヒアリング結果でも家族が一緒に過ごす
時間、地域への外出が増えているとの回答が多かった。
・3年連続で実施しており、定着してきている。
【人吉市】
・市内全小中学校での取組みとなった。
・中心行事である青井阿蘇神社の「おくんち」参加者が増え、
地域ぐるみの取組みとなった。
【奄美市】
・「あまみシマ」博覧会等の9つの体験プログラムに多数の
参加があった。
・地元メディアに取り上げられ、他地域への普及啓発の
一環となった。
■2010年度実施地域
・福岡市 10/ 8∼10/13 博多小学校
■2011年度実施地域
・福岡市 10/ 7∼10/11 博多小学校
10/13∼10/16 千代中学校
■2012年度実施地域
・福岡市 10/ 5∼10/ 9 博多小学校
10/11∼10/14 千代中学校
・人吉市 10/ 6∼10/ 9
市内の全小学校(6校)及び全中学校(3校)
・奄美市 11/22∼11/25
朝日小学校、朝日中学校、朝日小学校附属幼稚園
(2)ポジティブ・オフ運動
・休暇を取得して外出や旅行を楽しむことを積極的に促進し、休暇
(オフ)を前向きに(ポジティブ)にとらえて楽しもう、という運動。
・背景として、2010年夏季からの電力需給対策を契機とした、休暇の
取得と外出/旅行の促進。
・平成24年12月現在、全国252の企業・団体が賛同。
(2)ポジティブ・オフ運動
運動の主旨に賛同する企業・団体の数が増加する(運動
開始時の平成23年7月全国62団体→平成24年12月現在
全国252団体、九州においては九州運輸局外10団体)と
ともに、それら各企業・団体では休暇所得に係る様々な取組
みが行われており、震災以降、着実に国内・国外の旅行者
が増加している。
今後も、日本人のライフスタイルを変える「ライフスタイル・
イノベーション」につなげていくことを目指したい。
38
機密性○
評価区分:B
【Action 27】 産業観光の推進と九州・山口の近代化産業遺産群の活用
広域的モデルルートの開発等による産業観光ビジネスモデルを構築するとともに、九州・山口の近代化産業遺産群の世界
遺産登録への提案に向けた課題(保存管理等)に関する考えをまとめ、推進協議会に提案する。
(推進組織:九州産業観光研究会(九州経済産業局、関係自治体、経済界、関係機関等))
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
(1)関係機関との連携による推進
(1)九州・山口の近代化産業遺産群の世界遺産登
録への提案に向けた課題解決
①九州産業観光研究会の開催(2010年10月)
◇自治体、経済団体、関係機関等により構成。
◇海外専門家等を招き意見交換や今後の対応等について協議。
②世界遺産登録推進協議会(九山協)活動への支援
◇九山協及び関係自治体が主催する啓発事業への協力。
2011年2月 世界遺産シンポジウム・・・参加約500名
2011年8月 大牟田市世界遺産推進セミナー・・・参加約300名
2012年2月 世界遺産カフェ in Miike ・・・参加約200名
◇稼働資産に係る地元勉強会、現地調査等への協力。
2011年6月 北九州市八幡製鉄所の現地調査立会
2011年6月 長崎造船所との意見交換
2011年6月∼2012年2月 大牟田市三池港の地元勉強会
◇総会、幹事会への参加協力。
2012年1月、7月 九州運輸局、九州地方整備局、九州経済産業
局の3局が幹事会にオブザーバー参加
2012年7月 上記3局が総会にオブザーバー参加
◇九州・山口の近代化産業遺産の世界遺産登録に向け
て、稼働資産の保存管理という課題について、勉強会
の開催等を提案し、関係自治体と施設管理者等(民間
企業)との相互理解を促進。
<参考>
◇こうした地元の取り組み等を受け、政府は2012年5月の
閣議決定において、稼働中の産業遺産を世界遺産登
録に向けて推薦する場合の取り扱いを定めた。
◇上記閣議決定による新たな枠組みは、稼働資産を世界
遺産登録するための具体的道筋を示すものであり、今後
は、同枠組みに基づき、世界遺産登録へ向けた推薦手
続が着実に進展していく見込み。
【稼働資産】
長崎造船所
向島第三ドック
長崎造船所
ハンマーヘッド型起重機
三池港
八幡製鐵所
修繕工場
八幡製鐵所
遠賀川水源地ポンプ室
39
【Action 28】連携3事業の活用による地域型新事業創出と
バイヤーズネットワークの形成
機密性○
評価区分:A
連携3事業(*)の活用による新事業を創出するとともに、バイヤーズのネットワークを活用した国内外の販路開拓等の支
援強化を図る。
(推進組織:九州経済産業局、(独)中小企業基盤整備機構等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
1 連携3事業の活用による新事業創出
(1)事業計画認定に向けた案件発掘及びブラッシュアップ
①3事業施策の普及ハンドブック作成 (年1回)
②セミナー(説明会含む)等の開催
・農商工連携フォーラム等。
10fy:宮崎市、熊本市 540名参加
11fy:鹿児島市、大分市 460名参加
12fy:熊本市 100名参加予定
・施策説明会(飯塚市、宇佐市、人吉酒造メーカー、糸島市等)。
③中小機構と連携した案件発掘及びブラッシュアップ
(2)認定計画の事業化促進
①認定後のサポート会議(中小機構と連携:月1回)
②ビジネス相談会
・3事業交流会(10fy:福岡市)。
・農商工連携・地域資源活用セミナー及び個別相談会(11fy:宮崎市)。
③展示会等
・認定事業者、バイヤーが参加する展示会を開催。バイヤーの商品評価や
アドバイスにより、事業化を支援。
10fy:宮崎市(22社出展)・・・バイヤーとの商談21件
11fy福岡(49社出展)・・・・・・バイヤーとの商談28件
・補助事業により、事業者の展示会出展を支援。
2 バイヤーズネットワークの活用による販路開拓支援
(1)各種交流会や商談会などを通じたバイヤーズネットワークの拡大
(2)百貨店・スーパー・卸・商社等のバイヤーを対象に、認定事業の商品及び
関連のイベント情報等についてメルマガにて発信
送信実績:15 回
送 信 先 :151件
主な成果
1 連携3事業の活用による新事業創出
(1)連携3事業の認定
10fy
11fy
12fy
3カ年度計
(全国比)
累計
(全国比)
新連携
4
7
10
21(12.4%)
92(10.7%)
地域資源
6
5
13
24(8.1%)
120(10.9%)
農商工
7
6
2
15(7.7%)
56(10.0%)
・中小機構と連携したスクリーニング及びブラッシュアップを通して、より事業性、
モデル性の高い事業を認定。
・日本再生戦略の重点3分野(グリーン、ライフ、農業)に係る案件の発掘及びブ
ラッシュアップ。
(2)認定計画の事業化促進
・認定事業商品のバイヤー評価は高く、展示会出展等の支援が事業化促進に寄
与。
《認定事業計画の事業化事例》
a社:LED(発光ダイオード)照明器具を製造。屋外照明分野などのニッチ市場中
心に供給。
b社:期間限定「夏そば」の商品化。地域関係団体等と連携し、ブランド化を目指
す。
c社:牛の発情発見をインターネットを通じて各農家へ知らせるシステムを全国の
畜産農家へ納入。
2 バイヤーズネットワーク
・バイヤーへのメルマガ等による認定商品の情報発信は、個別の問い合わせ等
の反応があり、商談等のきっかけとして寄与。
・産地と消費地を結ぶ仲介役である地域プロデューサーの実証事業を支援。各
地域プロデューサーによる広域ネットワークを形成。
(流通ネットワーク強化)
40
評価区分:S
機密性○
【Action 29】農商工連携による農業の成長産業化
農商工連携推進の第2ステージとして、地域の生産拡大(地域連携により点から面へ)、企業と農業法人等との経営面の
連携(経営連携)、経営者の育成強化を図るとともに、地域における農商工連携の着実な推進を図る。
(推進組織:九州経済産業局、九州農政局、九州地域農商工連携促進協議会、 (独)中小企業基盤整備機構、(独)日本貿易振興機構、
(社)九州経済連合会、商工会、商工会議所、大学等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)農業と商工業の経営連携・経営力の向上
①啓発セミナー等の開催
◇農商工連携・農業版MOTシンポジウムの開催(300人参加)
◇農商工連携フォーラムの開催(毎年開催、計700人参加)
②農商工連携事業(補助金)の採択(2010∼2012年53事業採択)
◇鹿児島産野菜の旨みや成分を凝縮した、「乾燥野菜」を全国へ販売。ごぼう
茶はTVや雑誌等に掲載。
(2)経営連携促進に向けたプラットフォームの構築
①農業産業化支援懇談会
九経連、経済同友会、商工会議所、商工会、農業法人協会等をメンバーに勉
強会(座長:中村学園大学 甲斐学長)を開催(2011年2月から4回開催)。
②各県懇談会の開催
九州7県のJA、農業者と産業界が意見交換を実施(2011年9月∼12年3月。
◇①、②で得られたニーズ、シーズを踏まえ、オール九州での農業の成長産業
化推進のためのプラットフォームを立ち上げ(事務局:九経連、九州地域産業
活性化センター、九州農政局、九州経済産業局)。
◇香港経済交流ミッションの派遣
◇人材育成
・経営連携インターンシップ(2012年7月、農業生産法人(宮崎県)
・現場内覧会(熊本県(8月)、宮崎県(10月)) 教員等計24名参加
・経営ビジョン懇談会(10月、熊本農業高校) 教員・保護者250名参加
◇経営力向上・販路開拓
・経営体質強化セミナー(宮崎(10月)、久留米(2月)、農業法人等から40名参加)
・農業連携塾(12月から毎月開催)
・九州農業成長産業化フェア(2013年2月、福岡市)
農業生産法人、関係機関等120名参加。
6次産業化・農商工連携・地域資源の認定事業者18社による展示・事例紹介
主な成果
(1)農業と商工業の経営連携・経営力の向上
①農業の成長産業化・農商工連携の重要性と具体的な対応に係
る理解の浸透(シンポジウム等アンケート結果) 。
②新製品開発や連携体構築コーディネートによる化粧品の開発。
(2)経営連携促進に向けたプラットフォームの構築
①連携を通じた販路拡大・新製品開発・輸出による農業の成
長産業化を推進するため、300を超える農業者・食品製造業・
流通業・金融・自治体で構成する九州農業成長産業化連携協
議会を2012年3月に設置(共同事務局:九経連、九州地域産業
活性化センター、九州農政局、九州経産局)
②協議会は会員が提案した事業を会員に繋ぎ、提案の具体化
に向けた企画・情報収集を行う部会(輸出部会・外食部会・
IT部会・流通部会)を設置。
③人口減少化等に伴い、国内市場の拡大が難しい農業分野に
おいて、全国の2割を生産し、自動車・半導体に匹敵する生産
規模を有する戦略産業である九州の農業の生産拡大・高付加
価値化・輸出等の販路拡大の必要性や対応方法の共有認識
が深化。
農商工連携フォーラム
九州農業成長産業化連携協議会
設立総会(2012年3月)
41
【Action 29-2】農商工連携による輸出拡大及び植物工場の普及拡大
機密性○
評価区分:A
農商工連携推進による農林水産物の輸出促進並びに植物工場の普及拡大を通じた農業の成長産業化を推進する。
(推進組織:九州経済産業局、九州農政局、各県、九州地域農商工連携促進協議会、 (独)中小企業基盤整備機構、農業法人協会、(社)
日本食農連携機構、(独)日本貿易振興機構、(社)九州経済連合会、商工会、商工会議所、大学等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)農林水産物の輸出促進
①農業産業化支援懇談会(2011年2月から4回開催) 【再掲】
②各県懇談会の開催(2011年9月∼12年3月:九州全県)【再掲】
③「九州農業成長産業化連携協議会」の設立(2012年3月) 【再掲】
④香港への農産物・食の輸出促進
◇香港食品ミッションの九州受入(2011年12月)
◇香港経済交流ミッション派遣(2012年8月)
・「経済交流セミナー」、「九州・香港ラウンドテーブル」の開催
香港フードエキスポ2012開幕式
経済交流セミナー(日・香から70名参加)
(2)植物工場の普及拡大
①植物工場導入促進フェアの開催(2010年10月、北九州市)
・植物工場セミナー(基調講演、事例紹介):165名参加
・植物工場関連技術・商品展示会(九州内外11社・団体出展)
②植物工場研修
・最先端の植物工場に係る大学等の研究成果や事業者の取組について紹介
2011年11月10日 農研機構九州沖縄農業研究センター 80名参加
2012年11月1日
〃
120名参加
2013年3月15日
〃
開催予定
・植物工場の見学、農業成長産業化に関する経済産業省関連施策の講演
2013年11月20日 北九州市
40名参加
③農政局及び各関係機関との連携、情報共有
・管内における植物工場等の実証支援(12fy先端農業システム実証事業)
・関係自治体等への情報提供等
主な成果
(1)農林水産物の輸出促進
①九州農業成長産業化連携協議会を2012年3月に設置(共
同事務局:九経連・九州農政局・九州経産局・九州地域産業
活性化センター)【再掲】
◇九経連と香港中華総商会との「経済・学術交流に関する
覚書」を踏まえ、2011年11月、九経連と香港貿易発展局
が九州の農産物輸出について協議を開始。
◇輸出を含む農業の成長産業化を目指す九州農業成長
産業化連携協議会を設置し、農協・農業法人・商社等で
構成する輸出部会を設置。
◇8月に協議会が香港ミッションを派遣。協議会と香港中
華総商会との間でバイヤーの招聘、商談会の開催、物
流コストの削減の検討等について合意。
②九州食の交流会の開催(2012年11月、熊本市)
◇九州経済国際化推進機構の主催による国内外のバイ
ヤーとの交流事業による関係強化。
(2)植物工場の普及拡大
①普及・実証事業による課題の抽出と対応
◇植物工場の仕組み・重要性に加え、コスト・販売先・生産
計画などの課題を抽出。
◇農業研究機構において、有機ELを利用した低コスト化等の
研究開発を実証。
②実用化が期待できる植物工場の実証事業を展開
◇有機EL光と水溶性の肥料で低カリウムベビーリーフを栽培。
◇健康増進に寄与する栄養素を持った機能性食品を植物
工場で実証。
◇先端技術を活用した植物工場生産システムによる海外
市場獲得を目指すビジネスプランへの展開。
42
機密性○
分類区分:●
評価区分:
S
【Action 30】農山漁村・農林漁業者の6次産業化による新産業の創出
農山漁村は、農林水産物をはじめとした地域資源の宝庫です。この地域資源を活用し農林漁業の高付加価値化やバイオ
マスなどの促進を通じ、地域ビジネスの展開や新産業の創出を通じて、農山漁村の雇用の確保と所得の増大を図る。
( 推進組織等:九州農政局等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
○総合化事業計画の認定
(1)サポートセンターの設置
6次産業化の取組を総合的に支援するサポートセンターを各県
毎に設置、6次産業化プランナーを中心とした支援活動を展開。
2011年3月に施行された「6次産業化法」により認定した
事業計画は延べ171件( 2012年11月30日現在)である。
事業計画の延べ認定件数(2012年11月30日現在)
(2)推進会議及びフォーラム等の開催
◇九州地域6次産業化推進会議を3回開催
◇6次産業化フォーラムを2011年7月に熊本市で開催(300名参加)
◇食の発掘商談会を2012年1月熊本市で開催(98社参加)
◇九州食の展示商談会(2012年11月開催)に参画(2800名参加)
◇農林漁業成長産業化ファンド説明会を2012年12月開催(200名参加)
(3)九州農業成長産業化連携協議会の設置
農林漁業を成長産業化させるため、農業者・食品製造業・流通・
金融・地方自治体等で構成する九州農業成長産業化連携協議会
を2012年3月に九州経済産業局等とともに設置し、 2012年6月に
輸出部会、7月に外食部会を開催。
40
39
36
33
27
30
16
20
10
10
10
0
福岡
佐賀
長崎
熊本
大分
宮崎
鹿児島
○認定の事例
1 業務用「米粉」の新商品開発及び加工施設(米粉
工房)を利用した直売所販売事業 【福岡県】
2 ナス、トマトを利用した、ドレッシングやナス肉味
噌及び、「イクリ」(スモモ)を原料とした地サイダー
の新商品開発、販売事業 【熊本県】
3 地域資源の「発酵飼料」を活用した自家産卵及び
地域特産品を利用した、より付加価値の高いス
ウィーツ類の商品開発及び販売事業 【鹿児島県】
九州食の展示商談会・セミナー(熊本市)
牧場直営の農家レストラン(熊本県小国町)
43
機密性○
評価区分:B
【Action 31】地域おこし会社の形成に向けた環境整備
地域の社会的課題の解決に向けた活動を中核事業とし、地域経営の一端を担う『地域おこし会社』の展開
方策や支援のあり方を検討する。
(推進組織:地域おこし会社形成推進会議(仮称)(経済界、自治体、九州経済産業局等))
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)地域おこし会社形成のための環境整備
◇「調査研究委員会」の設置(2010年10月∼ 4回に渡る審議)
◇普及啓発のために「地域おこしセミナー」を開催(2011年2月)
・行政、NPO法人、大学など92名が参加。
◇「地域おこし会社事例集」の作成(2011年3月)
・地域おこし20選事例集を500部作成。
(2)「産地専門商社等創出セミナー」の開催
◇地域おこし会社の形態の一つである、地域の農産物等(地域
資源)の高付加価値化を目指す「産地専門商社」の創出に向け
たセミナー(2011年7月、10月、2012年1月)を鹿児島において
開催(行政、農業法人、食品、流通等からのべ100名が参加)。
主な成果
(1)地域おこし会社(注)の重要性・課題に係る問題意識
の共有
◇地域資源を活用した地域おこし会社への期待が高い鹿児島市
で3回のセミナーを開催。
◇セミナー参加者が地域おこし会社を目指したNPO法人(福岡
県朝倉市)を設立。また、鹿児島大・鹿児島銀行では地域資源
の循環方法等、具体的な検討が開始されるなど、様々な地域
おこし会社の理念の広がりを見せている。
(注) 地域の資源(農産物、技術、歴史・文化、人材等)を利用して、特産物・工芸
品、料理、観光ルートを提供する組織体。売り上げの一部は賃金や地域資源
の調達という形で還元する、いわば地域の資源を使って付加価値を生み出し、
その果実を地域に再投資する付加価値の再生産システム。
社会的課題の解決・地域経営
収益性
参画性
(2)九州農業成長産業化連携協議会の設立による地域お
こし会社の支援
組合せ
手段・・・
事業の
しくみ
(収益力)
地域ぐるみの
しくみ
(担い手)
◇地域資源活用事業・農商工連携事業・6次産業化事業を通じ、
地域おこし会社の設立や事業創出を支援するためのプラット
フォームとして、290の会員(農業法人・食品製造業・流通業・金
融・自治体)で構成する九州農業成長産業化連携協議会」を設
立。【再掲】
相互補完
公共性
目的・・・
社会的課題への対応
【地域おこし会社のイメージ】
【産地専門商社等創出セミナー】
(2011年7月27日、鹿児島大学)
44
【Action 32】ソーシャルビジネス(SB)、コミュニティビジネス(CB)の育成と経営力の強化
評価区分:A
九州ソーシャルビジネス促進協議会(Sofi)を中心として、全国の地域CB/SB推進協議会と連携し、地域の社会的課題に
応じたSB/CBの創出と商工団体等多様な主体の連携・協働による経営力の強化を図る。また、海外の社会的課題に取り
組むSBにも注目。
(推進組織:九州ソーシャルビジネス促進協議会(Sofi)、九州経済産業局)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
(1)SBベストプラクティスの新たな情報収集及び多様な情報発信
①2010年度にまとめた事例集を冊子及びHP等を用いて商工団体等に向
け情報発信。
②商工団体等が行う新たなSB取組事例の収集(12事例)。
③SB事業者が行う被災地支援事例集(全国版)に掲載(九州2事例)
(2)戦略分野の深化、金融機関との連携強化等新展開を推進
①SBセミナー・展示会( 2011年11月9日)
◇ 北部九州信用金庫協会主催の「しんきん合同商談会」のフェアinフェア
として開催。
② キーパーソン集会in筑後(2011年9月13日)
◇健康、医療、介護分野に焦点を当てた交流会を筑後市で開催。
③ 効果的な商標等の取得・活用
◇ソーシャルビジネスの担い手を対象に、真に強い地域のブランドの育成
を図るため、新ビジネスや産品について、効果的な商標等の取得・活用を
調査。
④キーパーソン日田ステージ(2012年6月)
⑤くまもとソーシャルビジネスミーティング(2012年11月29日)
⑥北九州ソーシャルビジネスメッセ(2013年2月10日)
(3)震災等復興支援事業の実施
①東日本大震災復興支援ウィークin宮崎
(2011年8月開催)
②東北3地域の実践グループを招聘し、軽トラ
市に係る研修会及び意見交換会を実施。
(2012年9月22日開催)
(1)九州地域外も含めた関係機関等との連
携・共同によるSB/CBの推進
◇Sofiを中心とした関係機関・SB事業者との連携・共
同によるSB拠点化の推進
◇ くまもとソーシャルビジネスサポートネット設立(2012
年11月29日)
◇北九州市政50周年記念・北九州ソーシャル
EXPO2013を共同実施(2013年2月10日)
(2)宮崎から口蹄疫被害克服のノウハウを
東北へ移転
◇口蹄疫再生ファンド事業の個々の支援メニュー情報
の提供等を通じて、東北と宮崎の交流が加速。毎月
の地元物産展での商品販売が定着。
◇ソーシャルビジネスノウハウ移転・支援事業等の活
用を通じて、東北の3つの地域で、川南軽トラ市のノ
ウハウを活かした軽トラ市が立ち上げ。
(3)SBベストプラクティスの新たな情報収集
及び多様な情報発信
◇商工団体が行う事例の他、課題解決型産業の事例
{①ソーシャルビジネスケースブック(九州12/全国
121)、②ソーシャルビジネス最前線の刊行(九州1
11の事例)}を収集し、情報発信。
【SB展示会】
45
機密性○
評価区分:S
【Action 32-2】 クリエイティブ産業(クール・ジャパン等)の振興
九州は自然、観光、文化、ものづくり、アジアへの近接性など優れたポテンシャルが存在しており、クリエイティブ(創造的)
な取組によって各地で産業が生まれ、地域産業の活性化(新事業創出、高付加価値化等)が図られる。
(推進組織:(一財)九州地域産業活性化センター、九州経済産業局)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)クリエイティブ九州の推進
クリエイティブ(価値創造)を軸とした地域産業の活性化(新事業創出・高付
加価値化等)を各地に浸透させるため以下の事業に取り組んだ。
①クリエイティブ九州研究会の設置・開催
◇平成24年9月に設置
◇全2回開催(2012年9月、2013年1月)
◇クリエイティブ(価値創造)や事業推進
等に関する方向性を示す。
主な成果
クリエイティブ九州の推進と共に次期以降の
推進体制の基礎を構築。多様な産業の需要創
出の切り口として「クリエイティブ(価値創造)」
に今後大きな期待。
(1)クリエイティブ九州の推進
【研究会開催の様子】
②クリエイティブ九州地域懇談会の開催
◇クリエイティブ九州の地域への波及を目的に開催。
◇鹿児島県、福岡県(2012年11月)、大分県(2012年
12月)の3カ所で開催。
◇企業経営者、地域振興に関わるキーパーソンを
中心に52名の参加。
③クリエイティブ九州ハンドブックの作成(2013年3月)
◇価値創造型事業創出の指針となるハンドブックを作成。
④クリエイティブ九州シンポジウムの開催(2013年3月)
【ハンドブック】
◇意識啓発を目的としたシンポジウムを開催。100名の参加。
(2)クールジャパンの推進
①クールジャパンセミナーの開催
◇2011年10月9日 聖福寺(福岡市)にて開催。参加者200名超。
◇外国人の視点による日本の魅力発見、伝統工芸品のブランド化
等の取組を紹介し日本のクールさを紹介。
(3)先進事例調査
① クリエイティブ、クールジャパン等の事例や事業に携わる地域のキーパーソ
ンを発掘。九州各地で先進事例を調査。
◇ 研究会・地域懇談会等を通じ「価値創造」による
事業モデルを分析・提示。
◇ 3回にわたる地域懇談会にてキーパーソン等の
発掘・ネットワークを構築。
◇ クリエイティブ九州シンポ
ジウムの開催により、「価
値創造」モデルを提示し、
企業関係者等へ普及・啓
発を実施し、取り組みへの
機運を醸成。
【シンポジウムの様子】
(2)推進体制の基礎を構築
◇ 地域振興に関わる企業、団体等への事業説明
等を通じてクリエイティブ九州に賛同するフォロー
ワーを獲得。
◇ 自治体、中小企業基盤整備機構、九州ニュービ
ジネス協議会、九州地域産業活性化センター等
の支援機関と事業推進体制等を協議し、具体的
連携・事業実施について次期推進体制の基礎を
構築。
46
機密性○
評価区分:A
【Action 33】地域コミュニティ機能を重視したまちなか再生①
医療、介護、子育てなど関係機関の連携(医商連携)や買い物弱者への対応の普及を図り、地域コミュニティ機能を重視し
た中心市街地・商店街の再生を図る。
(推進組織:商店街、まちづくり会社、九州経済産業局 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
(1)中心市街地・商店街の再生支援
(1)中心市街地・商店街の再生支援
・セミナー開催や関係者への普及啓発により、医商連携によるま
ちづくりを目指す動きが新たに創出。(飯塚市 2011F∼)
・買物弱者対策として、助成事業を創設する自治体が増加。
(H24年度/九州:6県、35市町村)(2010FY∼2012FY )
①次世代型まちづくりのあり方推進委員会の設置
◇商業者、街づくり専門家、研究者、NPO、行政等で構成する
委員会を設置し、医商連携によるまちづくり・買い物弱者の
支援の事例各20事例、展開方策を紹介するハンドブックを
作成。(2010FY)
◇自治体や商業関係者等への普及啓発を実施。
(2011FY∼2012FY)
【ハンドブック】
①支援パートナー活用による事業計画の認定
・㈱全国商店街支援センター派遣の支援パートナーを活用す
るなどし、地域商店街活性法の認定を受けた「商店街活性
化事業計画」を15件創出。 (2010FY∼2012FY)
②「次世代型まちづくり研究セミナー」の開催
◇委員会での検討結果等の普及啓発を目的とした
セミナーを管内3ヵ所(長崎、宮崎、福岡)で開催。
(参加者:260名) (2010FY)
◇福岡会場では買い物弱者対応相談会を実施。 (2010FY)
(2)モデル性の高い案件の発掘・創出
②買物弱者対策支援事業(主な活用事例)
【セミナー】
③自治体における支援関連制度調査・取りまとめ。 (2010FY∼2012FY)
④支援機関の連携促進(2010FY∼2012FY)
◇中活・商業担当者会議の開催、関係機関の会議等への参画。
(2)モデル性の高い案件の発掘・創出
①支援パートナー派遣事業打合会(2回/年開催) (2010FY∼2012FY)
◇支援パートナー( ㈱全国商店街支援センター)と連携し、高齢者対策など
モデル性の高い「商店街活性化事業計画」の策定を支援。:21件
②買い物弱者対策支援事業(補正予算事業)の実施(2010FY)
◇地域商業活性化補助金(買物弱者支援事業〔補正〕)により民間企業等
が実施する買物弱者対策の取組みを支援 :9件
③活力向上補助金の施策活用促進(2010FY∼2012FY)
◇活力補助金により少子高齢化、安心・安全、環境の課題に対応した商
店街の取組みを支援:49件
④地域商業再生補助金の施策活用促進(2012FY)
◇地域商業再生補助金により地域コミュニティの場としての商店街におけ
る取組を支援:5件
・JA熊本:熊本市内の旧郡部を中心に高齢者・子育て世帯を
対象に移動販売車で4コースを巡回し、平均約2百万円/月
の売上。 (2010FY∼2011FY 、2012FY自主事業で実施)
・スーパーみつい:熊本県高森町内を中心に自治体、老人
ホーム、社会福協議会等と連携し、高齢者世帯を対象に移
動販売車で巡回(平日4日/週)し、平均約2.2万円/日の売上。
(2010FY ∼2011FY 、2012FY自主事業で実施)
③活力向上補助金(主な活用事例)
・健軍商店街(振):交流スペース(よって館ね)を整備し、来街
者や近隣の市民へ開放(イベント等に活用)するとともに看
護士による健康相談を実施するなど高齢者等が安心して買
い物ができる空間を提供。また、買物した商品の配送をタク
シー会社と連携し実施。(300円/回)。H23FYの来街者(日曜
日)は前年度比2.75%増。 (2010FY∼2011FY 、2012FY自主事
業で実施)
④地域商業再生補助金(主な活用事例)
・北九州まちづくり応援団:来街者からのニーズが高かった「休
憩所」・「託児所」をまちづくり会社が商店街内に整備。周辺
の店舗では来街者・売上とも増加。(商工会議所から聞取り)
47
評価区分:A
【Action 33】地域コミュニティ機能を重視したまちなか再生②
コンパクトなまちづくりを推進し、地域コミュニティ機能を高める。
(推進組織:自治体、中心市街地活性化協議会、九州経済産業局 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)コンパクトなまちづくりによる地域コミュニティの活性化
主な成果
(1)コンパクトなまちづくりによる地域コミュニティの活性化
①中活基本計画の認定
①中心市街地活性化協議会交流会の開催
◇現在、17市19地区が事業推進中。※八代市は計画終了
中活協議会の横の連携を促進することを目的に、まちづくり関係者
◇延長認定:宮崎市 ◇新規認定:飯塚市
を対象とした、まちづくり会社の活用・収益事業や商店街の活性化な
◇第2期認定:豊後高田市、熊本市(熊本地区)
どをテーマに中小機構九州本部と連携し交流会を開催。
②戦略補助(主な活用事例)
◇2010年度
• 北九州商工会議所:黒崎地区の商店街の空店舗を改装し、
・第1回(10/4) :22地域、59名参加
スイーツのチャレンジショップ「96cafe」を整備。
・第2回(2/9): 18地域、45名参加
第1期チャレンジャー6名のうち4名が独立開業(うち2名が
◇2011年度
黒崎地区で開業)。第2期で4店舗が営業中。
・第1回(10/27) :22地域、59名参加
(2010FY∼2011FY、2012FY自主事業で実施)
・第2回(1/30): 18地域、45名参加
• 熊本城桜の馬場リテール㈱:熊本県内の地場産品を販売す
◇2012年度
【中心市街地活性化協議会交流会】
る店舗等を熊本城近くに整備。熊本城や中心市街地の商店
・第1回(12/12開催予定)
街等を周遊するバスの利用者が施設整備前に比べ約17倍
②中心市街地活性化シンポジウムの開催
(約17万人)になるなど、観光客が回遊し、商店街への来街
(テーマ:身近なところからはじまるまちづくり)
者増に寄与。 (2010FY)
◇114名参加 (2010年11月26日)
• 久留米商工会議所:活性化事業により、平成21年度に開催
③戦略補助金の交付(2010FY∼2012FY)
された「B-1グランプリ in 久留米」以後、毎年、食に関するイ
◇中心市街地活性化協議会事務局支援
ベントが開催され、平成23年度の「九州B−1グランプリ」で
事業(21件)
は、2日間で約18万人の集客があるなど、中心市街地の商
◇施設整備・活性化支援事業(17件)
【中心市街地活性化シンポジウム】
店街への来街者増に寄与。
(2)大型店の立地に対応した中心市街地活性化の推進
(2010FY∼2012FY自主事業で実施)
①大型店の立地に対応した中心市街地等活性化W・Gの開催
(2)大型店の立地に対応した中心市街地活性化の推進
(2011年9月9日、12月5日)
・地場百貨店が商店街と連携し、地域商業再生事業を活用し
◇自治体による大型店の地域貢献ガイドライン等の情報収集・分析。
たコミュニティ施設整備の方策を検討するなど大型店と商店
◇大型店と地域商店街との共存の在り方検討。
街との連携促進に寄与。 (2012FY)
②中心市街地活性化シンポジウムの開催
(2012年2月1日@熊本市で開催/参加者:約120名)
◇W・Gでの検討結果等を自治体や地域商業者等へ紹介。
48
機密性○
評価区分:A
【Action 34】地域公共交通の確保・維持
九州に数多く存在する離島地域や過疎地域などの生活の基盤の一つとして重要な役割を果たす地域公共交通について、
確保・維持を図る。
(推進組織等:地域公共団体・交通事業者等地域の関係者、九州運輸局等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
(1)地域公共交通活性化・総合事業(H22年度まで)
地域公共交通の活性化・再生に係る様々な取組みにつ
いて、当該取組みの計画段階・立ち上げ段階を支援。
(1)地域公共交通活性化・総合事業
78の協議会に対し支援。コミバスの実証
運行など幅広くこの制度で立ち上げを支援。
72の協議会で確保維持事業を活用した本
(2)地域公共交通確保維持改善事業(H23年度より)
格運行へ移行。
その地域にふさわしい地域公共交通ネットワークの構築
に向けた生活交通の確保やバリアフリー等の取組みを総 (2)地域公共交通確保維持改善事業
【出発式の様子】
合的に支援。
①7協議会330系統に対し支援。幹線バスの維持に貢献。
①地域間幹線系統確保維持費国庫補助
②57協議会116系統に対し支援。地域の交通手段の確保に貢献。
②地域内フィーダー系統確保維持費国庫補助
③18協議会46航路に対し支援。島民の生活に欠かせない航路維
③離島航路運営費等補助
持に貢献。
④地域公共交通調査事業 ほか
④33の協議会が活用。地域交通ネットワークの形成に関する計画
(3)地域公共交通に係る人材育成
地域公共交通に取り組む人材の育成のため地方整備
局・各県等と連携し、シンポジウムや研修を実施。
①地域公共交通に関するシンポジウムの開催
②地域公共交通研修の実施
③地域公共交通に関する県単位でのセミナーの開催
【コミュニティバスの導入】
【地域公共交通研修】
策定のための調査等に対して支援。
(3)地域公共交通に係る人材育成
①地域公共交通に関するシンポジウムを毎年開催。国や自治体の
取り組みの紹介のほか、有識者によるアドバイス等を情報発信・
共有し、地域にふさわしい地域公共交通の構築に向けた取組み
を促進。のべ831名が参加。
②自治体の交通担当者に対し地域公共交通の確保・維持・活性化
を推進するための研修を毎年実施。のべ148名が受講。
③県との協働で県内市町村の交通担当者に対し補助金の制度や
地域公共交通の確保に関するノウハウについてのセミナーを開
催。九州7県で毎年実施。
【シンポジウム】
49
機密性○
評価区分:A
【Action 35】 医療・医療機器産業の振興及び医工連携の促進
東九州メディカルバレー構想など全国的にも優位性の高い九州内の各構想や取組を連動させ、九州における医療機器産
業の振興及び医療技術・人材育成の拠点化の促進を図る。
(推進組織:九州経済産業局、関係機関 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)医療機器の開発・改良支援
九州の企業等に対し、国等の医療機器開発・改良プロジェクトの活用を
進め、医療機器における研究開発や産学連携等を促進。
◇活用した事業名:
・課題解決型医療機器の開発・改良に向けた病院・企業間の連携支援事業(2011
年度)
・公募件数 全国180件 九州15件/採択件数 全国 12件 九州 1件(※)
(九州の採択事業者 財団法人北九州産業学術推進機構)
・課題解決型医療機器等開発事業(2012年度)
・公募件数 全国146件 九州13件/採択件数 全国 28件 九州 3件(※)
(九州の採択事業者:つちやゴム㈱(熊本県)、角町歯科医院(長崎市)、長崎大学等)
(2)医療関連産業への参入促進、企業・関係機関の連携促進
医療分野への参入促進や、企業・関係機関等の連携促進を図るため
以下の取組を実施。
① 九州医療関連産業推進フォーラムキックオフシンポジウム、
◇開催日:2011年9月22日(キックオフシンポ)、
2012年10月2日(戦略セミナー)
◇参加者数:延べ約400名
(1)東九州メディカルバレー構想等の九州内の各構
想や取り組みの連動
◇東九州メディカルバレー構想が「総合特区」として2011年12
月に指定を受け、九州における医療機器産業を牽引。
◇ 2011年9月に発足した「九州医療関連産業推進フォーラ
ム」では、同構想と連携しオール九州での医療機器産業
振興を目指した取り組みを実施。九州内の他の取り組み
等との有機的な連動による、九州の医療・医療機器産業
振興の加速化が展開。
(2)九州における医療機器産業の振興、医療技術・
人材育成の拠点化
◇「九州医療関連産業推進フォーラム」により、九州域内の
医療機器・医薬品メーカー、販社、医療機関、製造事業者
等のネットワークを形成(約130社・機関等)。
◇ 関係者間での情報共有の促進や医療機関のニーズと企
業シーズとのマッチングを図る「医工連携推進研究会」の
開催により各地域でのビジネス化の促進に寄与。
② 「九州医療関連産業推進フォーラム」準備会合、
推進会議の開催
◇2011年7月の準備会合以降、5回の推進会議等
を開催
③「医工連携推進研究会」の開催
主な成果
九州医療関連産業推進フォーラム
◇ 概要:医療現場のニーズ発表を行い、そのニーズに
戦略セミナーの様子
対して地域企業が保有する技術等の活用
を検討し、企業・大学間等の連携を促進。
◇ 開催日(場所):2011年12月15日(福岡市)、2012年2月23日(北九州市)、
2012年11月12日(佐賀市)、2013年2月(熊本市)、2013年1月(鹿児島市)
◇ 医療技術・人材育成の拠点化については、大分大学医学
部を核とした産学官連携による「臨床医工学講座」の開設
や九州保健福祉大学における外国人研修生の受け入れ、
県立延岡高校の「メディカルサイエンス科」設置など、東九
州メディカルバレー構想における先進的取り組みが始動。
50
機密性○
評価区分:B
【Action 36】 健康関連サービス産業分野の振興
高い成長と雇用創出が見込める健康関連サービス産業を振興するため、九州健康関連産業連携会議を設置し、人材育成、
市場開拓及び健康ツーリズム、外国療養者の受入れ等の連携方策等を検討する。
(推進組織:九州健康関連産業連携会議(九州経済産業局、自治体、企業、大学、団体等))
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)健康関連産業分野における連携方策の検討
①九州健康関連産業連携会議の開催
◇2011年4月に鹿児島県指宿市のメディポリス指宿で開催
◇内容は、①自治体等の取り組み報告、②企業からのショートプレゼン、
③意見交換。
◇自治体、支援機関、企業、大学等から計69名参加。
◇併せて開催した一般公開形式のフォーラムには計223名が参加。
講演①:健康づくりによる地域活性化 (筑波大学大学院:久野教授)
講演②:市民とともに歩む医療産業都市「メディポリス指宿」
((財)メディポリス医学研究財団:永田理事長)
講演③アンチエイジングと地域資源
((株)クリエイティブ・ワイズ:三宅代表取締役)
②九州ヘルスケア産業創出シンポジウムの開催
◇2013年3月、ヘルスケア産業の創出をテーマに福岡市にて開催
主な成果
(1)九州健康関連産業連携会議の設置
◇九州健康関連産業連携会議の開催により、健康関連
サービス分野に係る自治体等の緩やかなネットワーク
を形成。
◇先進事例の共有等、ネットワーク間での連携を進めて
いるところ。
(2)健康関連サービス産業振興のための連携強化
◇ 第1回九州健康関連産業連携会議において、人材育
成、市場開拓、健康ツーリズム、外国人療養者受入れ
等について検討。
◇ 中でも健康まちづくり施策としてのSWC構想について、
自治体から高い関心が寄せられ、2回に亘る勉強会の
開催により、九州内の自治体におけるSWC構想への
理解を促進。
◇ 勉強会に参加した指宿市、飯塚市、直方市などでは、
SWC構想を取り入れたまちづくり計画の作成に着手。
(2)九州Smart Wellness City構想(仮)の推進
①九州SWC構想勉強会の開催
◇健康づくりで地域活性化という観点でSmart Wellness City構想
を提唱している筑波大学大学院久野教授の講演及び参加者と
の意見交換
◇2011年9月 飯塚市で開催 84名参加
◇2012年2月 福岡市で開催 63名参加
51
【Action 36-2】健康・医療・介護分野でのソーシャルビジネスキーパーソンの連携 評価区分:C
高齢化が進展する中、健康・医療・介護分野での社会的・地域的課題に取り組むソーシャルビジネスやキーパーソン等の
関係者の連携・人的ネットワークを拡大、関係分野の融合を進展させることにより、先進的な地域モデルの構築を推進する。
(推進組織:九州経産局等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)キーパーソン筑後ステージの開催
◇ 高齢者にやさしいまちづくり、在宅医療、介護、医 商連携等
、医療・介護・福祉の分野で活躍する全国、九州のキーパーソ
ン12組が集結。(参加者:330人)
◇ メーリングリストの構築等により、関係者間の人的ネットワーク
を拡大。
◇ 関係分野の融合が進展し、九州地域が本分野における先端
モデル地域として、有機的連携体制を構築。
主な成果
1.メーリングリスト・FBによる連携促進
キーパーソン筑後ステージやメーリングリス
ト等を拡充し、新たなメンバーも含めFBによ
る意見交換を促進。
2.先端的な取組間の連携・促進
メーリングリストに参加しているキーパーソ
ンが自主的に先進的介護施設や病院施設等
を相互訪問し、更なる連携を推進。
3.自立化
本事業が契機となり、NPO等の連携を通じ
て推進体制を構築。既に自主的な取組を開
始するなど、先進的な地域モデルとして自立
化が加速。
52
機密性○
評価区分:A
【Action 37】フード・健康アイランド九州の推進
九州地域バイオクラスター協議会として、九州の地域特性を活かし、アジア市場を睨んだ機能性食品等の研究開発・量産
化拠点を形成し、食料産業クラスターや予防医学関係者との連携により「フード(機能性食品)・健康アイランド九州」(2007年
9月∼)の構築を図る。
(推進組織:九州地域バイオクラスター推進協議会、九州経済産業局)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)事業化、商品開発等支援
主な成果
(1)アジア市場を睨んだ機能性食品等の研究開発・量
産化拠点の形成
①機能性飼料活用による商品開発プロジェクト
◇ フランス食品産業クラスター(F2C)と連携し、機能性飼料添加物
(OMEGA3)の活用による機能性商品の開発、実証事業を実施。
②ロゴマーク活用による製品価値向上事業
◇ 九州地域バイオクラスター計画オリジナルのロゴマークを開発・活用し、
協議会会員企業の製品価値向上や市場拡大を支援。
◇ 機能性飼料添加物(OMEGA3)を用いた機能性素材プロ
ジェクトがスタート。協議会発の商品化事業(機能性食品の
開発)として、健康増進等に寄与し、市場競争力のある商
品化に向けた取り組みが始動。
◇ 販売促進と商品価値の向上を目的とし、協議会ロゴマーク
の活用を推進中(※)。
(2)販路開拓支援
①アライアンスマッチング事業
◇ 大企業(大手販売会社、百貨店、化粧品会社等)との連携による協議会
会員企業の販路拡大を支援。
②テストマーケティング事業
◇ 開発支援した商品等の販路拡大やアジア等の海外市場を
視野に入れた市場展開が検討され始めたところ。
※(株)河久、一番食品(株)、(株)健康の森
◇ 立命館アジア太平洋大学と連携し、在籍の留学生を活用して海外におけ
る九州の機能性食品等の評価と市場調査を実施。
(3)海外展開支援
フランス食品産業クラスター(F2C)、韓国食品クラスターとの連携・
交流による九州企業の海外展開への支援
①フランス食品産業クラスター(F2C)とのMOU締結(2010年10月)
②フランス・韓国へのミッション団の派遣(両国に毎年実施)
(2)食料産業クラスターや予防医学関係者との連携に
よる「フード(機能性食品)・健康アイランド九州」の
構築
◇ 九州の食料産業クラスターである九州バイオリサーチネット
との産学官連携技術シーズセミナーの実施や福岡・熊本の
栄養士会との情報交換等を通じて、「食」の高度化や医療・
健康分野への水平展開など、着実に連携が深化。
◇ ヘルスケア産業の振興という観点を加え、関係機関等との
有機的な連携の拡大を図り、健康・サービス及び医療機器
産業分野までを視野に入れた「フード・健康アイランド九州」
の構築に向けた取り組みが進展。
【ロゴマーク:支援事実・ロゴ表示制度】
【F2CとのMOU締結式】
53
【Action 38】 サービス産業生産性向上モデルの普及啓発、ネットワーク化
機密性○
評価区分:A
サービス産業の生産性向上・経営革新に資する普及啓発、ネットワークの構築及び高付加価値化・効率化の両立を実現
するハイ・サービス企業の発掘、創出支援を図る。
(推進組織:九州経済産業局、自治体、(独)産業技術総合研究所、経済団体、支援機関 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)サービス産業の生産性向上に関する普及啓発
①関係機関が開催するセミナーや人材育成講座との連携・協力
◇天草観光セミナー(2011年6月)
◇経営革新ダントツ化プロジェクト(2011年度)
◇北部九州ハイサービスミーティング(2011年9月)
◇サービス産業革新セミナー(2012年1月)
◇サービス産業の収益力向上セミナー(2012年4月)
◇北九州サービス産業革新シンポジウム(2012年9月)
(2)ネットワークの構築
①九州地域サービス産業生産性向上推進会議の開催
◇サービス産業の生産性向上に資する各施策の実施主体である自
治体、経済団体、支援機関、金融機関、大学等に呼びかけ、2012年
1月と10月に開催。
◇第1回目は50名(32団体)、第2回目は35名(24団体)が参加。
◇内容は、サービス産業生産性向上に係る国の施策説明、各機関の
取り組み報告、先進事例の紹介等。
主な成果
(1)サービス産業の生産性向上に関する普及啓発
◇セミナー等の開催により、サービス産業の生産性向上の
重要性について、理解を示す企業や団体が少しずつで
はあるが増加。
◇一部には、具体的な取り組みを始めた企業等も散見。
(2)ネットワークの構築
◇九州地域サービス産業生産性向上推進会議の開催によ
り、サービス産業の生産性向上に取り組む関係機関の
緩やかなネットワークを形成。
◇先進事例の共有等、ネットワーク間での連携を推進。
(3)ハイ・サービス企業等の発掘
◇先駆的な取り組みを行うハイ・サービス企業を発掘し、そ
の具体的なモデルや実践的な取り組みを広く情報発信
できたことにより、サービス産業企業等における生産性
向上へ向けた普及啓発の取り組みが進展。
(3)ハイ・サービス企業等の発掘
◇生産性向上に取り組むサービス企業を訪問し、その手法についてヒ
アリングを行い、先進事例として普及を図った。
54
評価区分:A
【Action 39】 中小企業の経営力の強化
商工団体、中小企業支援機関、金融機関等との連携を強化し、中小企業憲章を踏まえ、中小企業経営力強化に向けた取
り組みを行う。
(推進組織:中小企業経営力強化連絡会議(九州経済産業局、関係機関等))
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)中小企業支援ネットワークの構築・支援体制の充実
①中小企業応援センター事業(2010年度)
主な成果
(1)中小企業支援ネットワークの構築・支援体制の充実
◇ 金融機関も含め、415支援機関を構成メンバーとするネッ
トワークを構築し、巡回アドバイザー(121名)を活用した相談
支援体制を構築。
◇ 中小企業応援センター事業、中小企業ネットワーク強化事業を
通じ、専門家派遣、相談対応等を行い、中小企業の経営力を強
化。
◇中小機構と連携した平成22年度中小企業応援センターコーディネーターレベルアップ研修
(2010年1月24日、宮崎市)
◇22年度:専門家派遣件数:九州管内6,814件(全国44,841件)
◇22年度:相談件数:九州管内19,236件(全国118,768件)
②中小企業支援ネットワーク強化事業(2011年度、2012年度)
金融機関も含め、415支援機関を構成メンバーとするネットワークを構築し、巡回アドバイザー
(121名)を活用した相談支援体制を強化。
◇中小機構と連携した支援機関指導員等連携研修会(2011年度は九州管内で計16回実施)
◇中小機構と連携した巡回アドバイザー着任講習会・レベルアップ講習会(2011年6月、12月)
◇23年度:相談件数 九州管内12,518件(全国80,706件)
24年度(4∼9月):相談件数 九州管内7,227件(全国37,842件)
◇23年度:専門家派遣件数 九州管内7,340件(全国44,290件)
24年度(4∼9月):専門家派遣件数 九州管内3,726件(全国18,002件)
③中小企業経営力強化支援法(2012年8月施行)
(2)中小企業金融円滑化への対応
◇ 「中小企業再生支援協議会」の機能・体制強化。
※佐賀、鹿児島については、人員等を増員。
◇ 「事業引継ぎ支援センター」を開設し支援体制を強化。
◇ 中小企業支援ネットワークの構築(各県)により、経営改善・事
業再生支援の環境を整備。
(3)中小企業経営力強化事業
◇九州財務局、福岡財務支局及び九州経済産業局において、
2012年11月5日に219機関(全国2,102機関)の経営革新等 (支援機関指導員等連携研修会の様子)
支援機関を第1号として認定。2013年2月1日現在、410機関認定。
(2)中小企業金融円滑化への対応
◇認定支援機関(商工会議所等)に「事業引継ぎ相談窓口」を開設(2011年7月1日)
◇福岡商工会議所(認定支援機関)に、「事業引継ぎ支援センター」を開設。(2012年2月10日)
◇地域金融機関や経営支援機関等で構成する「中小企業支援ネットワーク」を構築。(既設を含め九
州7県で構築済み)
(3)中小企業経営力強化事業( “ちいさな企業”未来会議地方会議、セミナー等)
◇法政大学大学院坂本教授を招聘したセミナー等を開催(22年度:九州管内20ケ所程度)
・九州大学ビジネススクール(QBS)・法政大学坂本ゼミ交流会 (2011年9月5日、福岡市)、等
◇中小企業経営力強化セミナー(第3回中小企業施策広め隊集会)
(2012年2月13日、福岡市 参加者:中小企業支援機関等約160名)
◇24年度:「“ちいさな企業”未来会議地方会議」を九州管内5カ所開催
(大分市(120名)、佐賀県有田町(65名)、福岡市(120名)、鹿児島市(100名)、長崎市(110名))
◇ 法政大学大学院坂本教授を招聘したセミナー等を通じ中小企業
の経営のあるべき姿についての理念を浸透。
◇ 中小企業施策広め隊を拡充(※)し、中小企業施策強化に関す
る情報提供することにより施策を周知。
※21年第1回配信(約200名)→24年第140回配信(約480名)
◇ 「“ちいさな企業”未来会議
地方会議」を九州管内5ヵ所
開催し、生声を収集。今後の
中小企業施策に反映させた。
(中小企業経営力強化セミナー)
55
機密性○
評価区分:A
【Action 40】中小企業の技術力アップと事業化の促進
中小企業の技術力向上及び知財戦略策定支援等研究開発から事業化までの一貫したシステムによる支援を通じた企業
等の競争力強化を図る。
(推進組織:九州経済産業局、関係機関等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)事業化促進のための実践的支援
(1)中小企業事業化支援(「お助け隊」)事業の実施
◇ ものづくり中小企業の事業化支援のため、専門家や知財アドバイザー等
を活用した「お助け隊」を設置し、実践的な事業化支援を実施。
(平成22年度:6社へ延べ90名/88回、平成23年度:9社へ延べ100名/50
回派遣、平成24年度:10社へ延べ100名派遣)
◇ 商品企画、研究開発から事業化まで一貫したプロデュース支援を行う
「事業化プロデューサー」を創設。(平成24年2月 30名)
(2)研究開発支援事業等の成果普及・ビジネスマッチング事業
① 実施企業等への出展支援を行い、各種支援制度や
成果の紹介・普及を目的として、「ものづくり中小企業
事業化・マッチングフェア」を開催。
② 事業化支援のノウハウや事例を紹介、支援のあり方
等を議論する「支援成果発表会」の開催。
(平成24年2月)
主な成果
ものづくり中小企業
事業化・マッチングフェア
◇研究開発成果の事業化促進のため、支援体制を構築。
製品開発、販路、資金、人材面等各社個別の経営課題
解決のため、事業化プロデューサー等の派遣による実践
的支援が図られた。
◇企業の研究開発レベル向上、研究開発人材の育成、意
識改革による組織の活性化等の効果が見られた。
(2)マッチング・発表会による成果普及
①各年度、8∼10社が出展。800社以上のブース訪問がな
される等、企業単独では困難な相手とのマッチングや成
果普及が実現された。
②産業支援機関、金融機関、企業等100名が参加し、継続
した事業化支援・フォローアップ体制の推進を確認。
(3)フォローアップ調査・企業訪問による支援展開
◇左記フォローアップ調査等の結果、(1)の事業化促進事
業や、サポイン事業、中小機構事業、知財基盤定着事業
①平成18∼21年度研究開発事業終了企業フォローアップ調査(平成22年度、143社)
※
等へと、厚みを持った実践的支援 が図られた。
②中小ものづくり高度化法認定企業等フォローアップ調査(平成23年度、140社)
※①H22FY7社、②H23FY6社、③H23FY8社、④H24FY5社
③産業支援機関等との企業訪問(平成23年度、28社)
④中小機構とのサポイン実施企業等フォローアッフ(平成24年度 20社程度)
(4)提案公募型研究開発事業の推進
(3)技術アドバイザーを活用した訪問型企業支援の実施
(4)提案公募型研究開発事業の推進
◇
◇
◇
◇
◇
◇
◇
戦略基盤技術高度化支援事業(新規28件、継続21件)
地域イノベーション創出研究開発実証事業(継続8件、新規9件)
新規産業創造技術開発費補助事業(新規6件)
地域イノベーション創出実証研究補助事業(新規3件)
グローバル技術連携・創業支援補助事業(新規1件)
グローバル技術連携支援事業(新規2件)
先端技術実証・評価設備整備等補助事業(新規7件)
◇個別の公募事業のそれぞれの目標である「産学連携によ
る実用化技術の開発」、「海外展開に向けた試作開発と販
路開拓」、「研究開発成果の事業化促進」等を支援し、個々
の取り組み推進に寄与した。
◇事業者及び関係者の意識改革、人材育成、戦略性の向上
等各経営資源のスキル・レベルアップを実現し、各種経営
課題解決に向けた取り組みを図ることができた。
56
【Action 41】キーパーソン及びプロデュース人材のネットワーク化
機密性○
評価区分:A
地域活性化の基盤的資源とするため、現場で優れた地域活性化の取組を行っている地域の担い手(キーパーソン)のネッ
トワーク化を図り、中小企業、士業、各種団体、地域全体及び産学官をはじめとした各種プラットフォームを支援する。
(推進組織:九州志士の会(一般社団法人九州地域中小企業支援専門家連絡協議会)、九州経済産業局)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
(1) キーパーソンネットワークを活用し地域
の自立的な新展開を推進
(1)キーパーソンネットワークを活用し地域の
自立的な新展開を推進
2011年1月開催したキーパーソン(KP)集会in博多で
全国と九州のキーパーソンが出会い、同年6月開催の
KPプレミアを経て、各地で開催。
◇KP筑後ステージ(同年9月)【医療・介護・健康】
【KP筑後ステージ】
◇KP大隅ステージ(同年9月)【食と農】
◇KP霧島再生プロジェクト会議12-1 (同年9月) 【観光と地域資源】
◇キーパーソン@産学連携 in博多(同年12月)
◇キーパーソン@九州の食 (2012年1月)
◇キーパーソンin博多“離島編” (2012年2月)
◇KP都城stage (2012年2月) 【農商工連携、観光・地域づくり】
◇KP有田 ステージ(2012年3月) 【有田焼の海外戦略】
◇キーパーソン日田【ソーシャルビジネス】(2012年6月)
◇キーパーソン薩摩川内、霧島、人吉【食と観光】(2012年12月、3月)
(2)九州志士の会との連携
2011年4月発足、5月法人化された「九州志士の会」
と連携し、地域支援、中小企業支援を推進。
◇真夏の大相談会 (2011年7月)
◇13信金との連携事業(2011年11月)
◇九州志士の会研修会(2011年12月)
◇会社経営に潜む課題解決セミナー(2012年9月)
◇太宰府ブランドフォーラム(2012年12月)
意欲がある地域や企業グループ等に対して最
適のキーパーソンを全国・九州から投入。地域に化
学反応がおき、地域の自主的な取組みが加速。
◇2010年度全国KP研究会
・5名のキーパーソンが集結。地域へモデル的
派遣事業を実施。
・九州の独自事業として、全国研究会のキーパーソ
ン8名ほか、海外、全国20を超える都道府県から、
300人のキーパーソンが博多へ集結(2011年1月、
KP集会in博多)。
◇2011年度 九州KPnetの構築とKP集会を連続
して開催。
◇2012年度 テーマを「食と観光」に深化。
「Local to Global」を意識した地域ブランドの高付
加価値化を支援。
(2)九州志士の会の設立
【九州志士の会設立総会】
九州において、高く、熱い志をもった士業等の専門家
の集まり。2012年4月4日正式設立、5月16日に一般
社団法人化。地域支援、中小企業支援を推進。(会員:
弁護士、会計士、診断士等100名超)
◇九州志士の会と日本政策金融公庫との覚書締
結(2012年6月)
57
【Action 42】新卒者等に対する雇用対策の推進
機密性○
評価区分:A
新卒者の就職環境が非常に厳しいことから、新卒者等に対するきめ細かな就職支援を集中的に実施し、将来ある新卒者
の就職の実現に取り組む。
(推進組織:福岡労働局、新卒応援ハローワーク 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)福岡新卒者就職応援本部の設置
平成22年9月24日に設置。国・地方公共団体・教育機関・事業主団体・
労働者団体等を構成機関として、相互に連携・協力し新卒者等の就職
支援を実施。
(2)新卒者等に対する就職支援の強化
主な成果
(1)新卒応援ハローワークによる就職支援の強化
◇福岡、小倉の新卒応援ハローワークの利用者数、就職者数
平成23年度
利用者数37,887人、就職者数2,703人
平成24年度(1月末) 利用者数35,441人、就職者数3,244人
大学等新卒者の就職支援の拠点として着実に業務を推進。
① 新卒応援ハローワークの設置
・ 大学等新卒者の就職支援を強化するため、平成22年9月24日、
福岡新卒応援ハローワークを設置(福岡市)。また、大学等が所在
するハローワーク(八幡・小倉・久留米・ 大牟田・飯塚)に新卒応援
コーナーを設置(平成22年11月1日∼平成23年1月20日)。
・ 平成22年12月1日、小倉新卒応援コーナーのジョブサポーターを
増員、小倉新卒応援ハローワークとして支援体制を強化、平成24
年1月16日、AIMビルに移転、若者ワークプラザ北九州(北九州市
設置)との一体的施設「北九州若者ジョブステーション」として業務
を開始。
② ジョブサポーターを大幅増員
新卒者等の就職支援を担当するジョブサポーターを新卒応援ハ
ローワークをはじめ全ハローワークに配置。平成22年度当初36
名から83名(平成24年度当初)に増員、就職支援体制を強化。
③ 求人開拓の推進
・福岡新卒者就職応援本部の各構成機関と連携し、事業所を訪問
のうえ、求人要請・求人開拓を実施。
・新卒応援ハローワーク・各ハローワークにおいて、年間を通じて
積極的に事業所を訪問し求人開拓を実施。
④ 就職面談会等の開催
大学・高校等の新卒者を対象とした就職面談会、合同会社説明
会を開催。
(2)ジョブサポーターによる就職支援の強化
◇ジョブサポーターによる相談件数、就職件数
平成23年度
相談件数45,773件、就職者数6,067人
平成24年度(1月末) 相談件数40,552件、就職者数6,017人
平成23年度当初74名から83名に増員、就職支援セミナーの開
催、担当者制によるきめ細かな就職支援を実施。
(3)求人開拓の推進
◇高卒求人、大卒求人の開拓状況
平成23年度
高卒求人4,076人、大卒求人2,375人
平成24年度(1月末) 高卒求人6,249人、大卒求人2,471人
ハローワーク等から事業所を訪問、求人開拓を推進。
(4)就職面談会等によるマッチングの推進
◇平成22年度∼24年度の面談会の開催状況
高卒対象:14回開催、参加企業381社、内定者数979人
大卒対象: 5回開催 参加企業530社、内定者数348人
※内定者数は、24年度開催分は一部集計中。
(就職内定率の状況)
高 校 21年度末92.1% → 23年度末95.4% (+3.3p)
大学等 21年度末82.5% → 23年度末85.4% (+2.9p)
58
【Action 43】長期職場実習による中小企業の新卒者雇用の拡充
機密性○
評価区分:A
求人意欲の高い中小企業と新卒者等の集中的なマッチングを促進し、中小企業と新卒者との雇用ミスマッチの解消を推進
する。
(推進組織:九州経済産業局、(社)福岡県中小企業経営者協会、各県中小企業団体中央会、関係機関 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
(1)雇用ミスマッチの解消推進
(1)新卒者就職応援プロジェクト
◇第1期〔2010(平成22)年4月∼12月〕
【全国】 職場実習成立人数; 4,988人
うち就職した者; 1,831人(就職率 37%)
【九州】 職場実習成立人数; 392人
うち就職した者; 149人(就職率 38%)
◇第2期〔2010(平成22)年10月∼2011(平成23)年12月〕
【全国】 職場実習成立人数; 9,342人
うち就職した者; 4,031人(就職率 43%)
*九州値未公表。
◇第3期〔2012(平成24)年1月∼〕は、東日本大震災の被災県で受入可
能中小企業を対象として実施。
(2)地域中小企業の人材確保・定着支援
◇中小企業の人材確保・定着支援事業
インターンシップ、交流会等大学と企業の関係づくりから、マッチン
グ、従業員のスキルアップ研修など新卒者の採用・定着までを支援。
2012年度は全国26地域(うち九州3地域)で事業実施。
◇企業と学生の魅力発見フォーラム(2011.11)
社会人と学生の対話を通じ、
学生が地域企業の魅力を実感
し、職業観や見る目を養っても
らうことを期待し開催。
学生80名、社会人30名が参加。
長期職場実習(いわゆるインターンシップ)を経験すること
により、実際に就職した後の自身の業務イメージを持つこと
ができることから、中小企業と新卒者との間における雇用ミ
スマッチの解消に寄与している。「新卒者就職応援プロジェ
クト」を通じて就職した者は約4割と、新卒者雇用に対する効
果を確認。
(2)中小企業と新卒者等のマッチング促進
求人意欲の高い中小企業と地元大学の学生が出会う場と
して、各種フォーラムや企業見学会等を実施し、企業と学
生・大学の関係づくりを拡充している。これら事業を通じ、地
元中小企業に学生が目を向けるきっかけとなるとともに、優
秀な人材の確保及び地元定着の促進に寄与。
(3)関係機関の連携強化
地元中小企業への人材定着・雇用支援などをテーマに、
各省庁、地方自治体、大学、支援機関など関係者が参集し
議論を重ねることにより、相互の連携強化を図っている。ま
た、各機関における取組状況や活用できる支援策等の情報
を共有するとともに、今後の支援あり方など具体的な施策
展開についても検討。
「企業と学生の魅力発見フォーラム」 の様子
59
【Action 44】子育てする女性等に対する雇用対策の推進
機密性○
評価区分:A
子育てする女性専用の「マザーズハローワーク」を設置し、子育てをしながら就職を希望する女性等に対して就職支援を積
極的に実施する。
(推進組織:福岡労働局、マザーズハローワーク 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)マザーズコーナーの拡充・強化
主な成果
(1)マザーズハローワーク等による就職支援
・平成22年度にハローワーク福岡西、平成23年度ハローワーク行橋に、
マザーズコーナーを新たに設置。
・マザーズハローワーク2箇所(福岡市・北九州市)、マザーズコーナー
8箇所(福岡東・福岡南・福岡西・八幡・行橋・久留米・飯塚・直方)、計
10箇所の拠点を中心に、子育て女性の就職支援を実施。
◇マザーズハローワーク等の利用状況
平成22年度
新規求職者数16,548人
平成23年度
新規求職者数15,845人
平成24年度(1月末) 新規求職者数13,195人
平成23年度以降、新規求職者数は微減の傾向。
(2)就職支援メニュー等の充実・強化
① 担当者制による就職までの一貫した支援
◇担当者制による就職支援
平成22年度
支援対象者数3,172人、就職件数2,892件
平成23年度
支援対象者数2,779人、就職件数2,708件
平成24年度(1月末) 支援対象者数3,477人、就職件数3,047件
個々の求職者の希望や状況に応じた「就職実現プラン」を策定し、
支援期間内(原則3ヶ月)の就職実現を目指し一貫した支援を実施。
② 多様なニーズに対応した就職支援セミナーを開催
ブランク等のある求職者の方を対象としたセミナー、ビジネスマナー、
メイクアップセミナー、応募書類(履歴書・職務歴書)の書き方、個別
添削のセミナー、模擬面接、パソコンセミナー等、就職活動のステー
ジ(段階)に合わせた多様なセミナーを開催。
支援対象者数9,428人、就職件数8,647件、就職率91.7%。
個々の求職者の希望や状況に応じたきめ細かな就職支援によ
り高い就職率を維持。
③ 関係機関との連携による保育関連情報の提供等
◇子育て応援求人の開拓
平成22年度
求人件数1,915件、求人数4,042人
平成23年度
求人件数2,079件、求人数4,265人
平成24年度(1月末) 求人件数1,673件、 求人数3,311人
地方公共団体等の保育所や子育て支援サービス等に関する情報を
相談窓口等で求職者に提供。
④ 子育て応援求人の開拓
求職者の希望やニーズ等を踏まえ、事業所訪問等を行って、仕
事と子育てが両立しやすい求人の開拓を実施。
⑤ 子供連れの求職者が利用しやすい環境の整備
託児付きキッズコーナー、授乳室等を整備し、安心して利用できる
環境を整備。
(3)子育て女性等の就職支援協議会の開催
,
子育て応援求人の開拓は、ほぼ同じ水準で推移。
(2)子育て女性等の就職支援協議会の開催
県内6地区で年1回開催。子育て女性に対する支援について
連携・協力して対象者に周知。就職面接会、セミナー等を共
催で開催し就職支援を実施。
地方自治体等の子育て女性を支援する機関を構成員とした就職支援協
議会を県内6地区で開催し、相互に連携を図りながら就職支援を実施。
60
機密性○
評価区分:A
【Action 45】女性がいきいきと働き、活躍できる環境づくり
企業・自治体等において、女性が働き易く、活躍できる環境づくりを行うとともに、産学官が連携して、起業等を目指す女性
を対象とした起業家塾や女性管理職のネットワークを構築し、女性が活躍する環境を整備する。
(推進組織: (社)九州ニュービジネス協議会(九州NBC)、男女共同参画センター、経済団体、 九州経済産業局 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)女性起業家の育成・輩出促進
(1)女性起業家育成の拡充
◇「九州女性起業フォーラム」の開催(2012.2.20、2013.2.1)
◇九州NBC女性起業家塾による女性起業家セミナー開催(2012.3∼5)
◇福岡市男女共同参画推進センター・アミカスによる女性の起業支援
セミナーの開催(2012.6∼7)
◇九州NBCウーマンズ・フォーラム委員会によるシンポジウム開催
(2)女性が活躍できる環境づくりの促進
◇女性活躍フォーラムin福岡の開催(2012.6.6)
◇ダイバーシティ経営100選(2013.3.22表彰式、全国43社(うち九州3社))
◇福岡ビジネス協議会によるWOMEN’S FORUM の開催
◇(株)ビジネスリファインによる女性リーダー研修プログラムの開催
(3)コンタクトセンター人材(女性)の育成
◇九州地域コンタクトセンター産業活性化連絡会(2011.7)
◇コンタクトセンター人材高度化に向けた自治体向け誘致セミナー
(2011.11)
◇コンタクトセンターセミナー(2011.12)
「女性活躍フォーラムin福岡」
の様子
主な成果
「九州地域コンタクトセンター
産業活性化連絡会」 の様子
女性起業家の育成・輩出のための環境整備の一環とし
て開催した「九州女性起業フォーラム」は、参加者の8割超
から好意的評価を得た。同フォーラムを機に、起業に必要
な恒常的なネットワーク構築の機運が醸成。
(2)女性の活躍促進
企業での女性の活躍を考えるため実施した「女性活躍
フォーラムin福岡」は、幅広い層から450名近くの参加を得、
女性の就業意欲向上のみならず企業側に気づきを与える
など大変好評を得た。
女性の活躍促進は国の重点施策の一つとして位置づけ
られ、関係省庁において各々具体的な施策展開を図って
いる。当省では、2012年度新規事業として「ダイバーシティ
経営100選」を実施し、想定を上回る数の企業から応募を
受けた。
(3)女性が働きやすい環境づくりの推進
女性の就業割合の高い職場としてコンタクトセンターをと
りあげ、企業や自治体に対し雇用人材としての「女性」の
重要性について理解促進を図った。あわせてコンタクトセ
ンターの企業誘致に係る情報共有も行い、立地に意欲あ
る自治体等にとって有益な機会となった。
61
機密性○
評価区分:A
【Action 46】イノベーション力の強化(旧九州産学官連携院構想)
オール九州で戦略的な観点から、地場企業が主体となって参画・活用するオープンイノベーションのプラットフォームを形
成。技術シーズ・ニーズを産業化につなげると共に、高度人材が活躍できる九州の実現に向けた仕組みをつくる。
(推進組織:九州イノベーション創出戦略会議(KICC))
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
(1)「九州産学官連携院構想」準備会合の開催
(1)オープンイノベ−ションマッチングサイトの活用
2010年度∼2011年度において産学官連携についての課題や取り組むべき内
容、方向性について議論。大学、TLO、産業支援機関等の有識者による意見交換
を行い、九州イノベーション創出促進会議(KICC)に連携院の機能を含めることと
なった。
・第1回(2011年3月23日)、第2回(6月22日)、第3回(8月5日)、
第4回(2012年3月12日)
オープンイノベ−ションマッチングサイトの開設により、技術開発に
必要な外部資源の導入を目的としたニーズ、シーズのマッチングが
可能となった。また、 (財)大阪産業推進機構、神戸商工会議所と連
携することで九州域内に加えて、近畿地方の企業とも広域でのマッ
チングが進んでいる。
(2)産業化加速型パイロット事業の実施
大学を中心とした技術シーズの産業化を促進するために、企業とのマッチング等
の事業を試行的に実施。
・KUMADAIマグネシウム合金の事業化
・固体酸化物形燃料電池(SOFC)による次世代燃料電池の実用化
・次世代電磁力応用機器開発技術の事業化
(3)オープン・イノベーションプラットフォームの形成
・連携院構想準備会合の結果を受け、KICCを母体とした全国組織・他地域組織
とも連携した仕組みを検討。オープン・イノベーションプラットフォームを形成した。
現在、技術課題のワンストップサービス等を提供。
・(財)大阪産業推進機構、神戸商工会議所と連携したオープンイノベ−ション
マッチングサイトを開設。(2012年10月15日)
(2)「ビジネスイノベーション研究会」活動を通じたビジネスモ
デル構築支援
技術開発のみでは市場獲得や事業化が困難となっている現状を
踏まえ、「技術開発」とともに「知財マネージメント」「国際標準化」を踏
まえたビジネスモデル構築が必要。有識者による委員会、講演会、
オープンなセミナーの開催を通じて、グローバルに活躍する中小企
業の創出環境の醸成が進んでいる。
(3)地域企業の技術課題解決のためのワンストップサービス
の推進
KICC事務局及び産総研九州センターのコーディネータとともに企
業訪問を含めた技術相談を実施。KICCのネットワークを活かした九
州管内の開発型企業の技術課題解決に向けた取り組みが進んでい
る。
(4)「九州イノベーション創出戦略会議(KICC)」の拡充
2012年度、「九州産学官連携院構想」準備会合の結果を受け、従来の技術課
題解決に資するワンストップサービスを継続するとともに、構成機関にビジネス創
出支援する機関の参加を得えるなど、「九州イノベーション創出促進会議(KICC)」
の体制を拡充。「ビジネスイノベーション研究会」活動を展開。
・KICC総会(2012年7月19日)
・ビジネスイノベーション研究会委員会(2012年5月30日、11月15日)
・講演会(2012年7月19日、10月18日)、知財経営塾(2012年9月13日)
・九州・沖縄産業技術オープンデー(2012年11月29日)
KICC総会
(2012年7月19日)
ビジネスイノベーション研究会講演会
(2012年10月18日)
62
評価区分:A
【Action 47】 新規創業の強化
新規創業や起業を促進するため、大学生等の起業家人材育成の推進、新規創業者等とメンター(士業、金融機関、行政
等)とのマッチング、創業支援機関等のネットワーク化等、九州の産学官金が一体となり創業支援を行う。
(推進組織:経済団体、(社)九州ニュービジネス協議会、大学、九州経済産業局等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
主な成果
(1)起業家人材育成の推進
(1)事業構想・起業段階
①「福岡サムライ・ベンチャー・サミット」の開催(2011年から3度実施)
②「大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテスト(VBPC)」の開催(毎年開催)
③「佐賀大学ビジネスプランコンテスト」の開催(毎年開催)
④九州大学QREC「チャレンジ&クリエイション」の開催(毎年開催)
⑤エンジェル税制の普及促進(2012年9月12日勉強会開催)
(2)事業初期段階
①「創業支援セミナー2011in熊本」の開催(2011年10月5日)
◇創業予定者及び創業者、支援機関等、105名参加
②「九州女性起業フォーラム」の開催(2012年2月20日)
◇(社)九州NBCウーマンズフォーラム委員会事業と連携、284名参加。
2013年2月に2回目のフォーラムを開催予定。
(3)事業成長(販路拡大・事業拡大)段階
◇各機関と連携のうえ、各種ビジネスプランコンテス
トの開催及び相互連携により起業家精神の醸造
を図った。特に大学生等の若年層をターゲットと
した大学発VBPCは、参加校が50校を超えるな
ど、九州地域における起業家輩出の土壌作りに
寄与。
◇女性起業支援団体・女性起業家等と連携し、女性
の起業支援の促進に繋げるためのフォーラム等
を開催し、女性起業家の輩出促進・連携強化に
寄与。
(2)新規創業者等とメンターとのマッチング
◇平成10年にスタートしたベンチャープラザは、福
岡から九州全域に広がり、約250回の開催、延
べ900社を超える企業が登壇するなど、切れ目
ないビジネスマッチングを展開中。
①「九州地域ベンチャー企業支援会議」 の開催(毎年開催)
◇九州管内各県・政令市、支援財団等、25機関出席
②新事業創出に向けて「ベンチャープラザ」等でのビジネス
プラン発表の推進(農業・医療・介護分野等)。
→各地域で約50回開催
(3)支援機関等とのネットワーク構築
◇九州地域ベンチャー起業支援会議との連携から
九州地域における創業支援施策・支援人材紹介
に特化したサイトを展開したことにより、支援機関
を中心とした幅広い層への活用を促進。
【創業支援セミナー2011in熊本】
【第11回大学発VBPC】
【九州女性起業フォーラム】
63
機密性○
評価区分:A
【Action 48】地域中小企業の知的財産の創造・保護・活用支援
知的財産の活用による企業等の競争力を強化するため、「九州知的財産推進計画」 (九州知的財産戦略協議会策定)に
基づく事業を実施する。また、産業財産権各制度及び中小企業向け知財施策等の周知を図る。
(推進組織:九州知的財産戦略協議会、九州経産局等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)知財総合支援窓口事業の設置
u アイデア段階から事業化段階に至るまで、支援担当者が、知財に関する相談
をその場で受け付け、ワンストップで解決する「知財総合支援窓口」を平成23
年4月より各県に設置。窓口での課題解決を図るとともに、必要に応じて弁理
士、弁護士、技術士、デザイナー、海外展開支援アドバイザー等の専門家派
遣事業を実施した。
(平成23年度:延べ 12,414件の相談受付、延べ 1,985回の専門家派遣、
平成24年度(12月末まで):延べ10,230件の相談受付、延べ 898回の専門家派遣)
(2)九州知的財産推進計画事業の策定及び実施
u 産学官の有識者から構成される「九州知的財産戦略協議会」を開催し、知的
財産の創造・保護・活用に関する年度計画である「九州知的財産推進計画」
を策定、当該計画に基づく各事業を実施。
u 主な事業:
l 中小企業知財戦略策定支援事業の実施
(平成22年度∼24年度で21社を支援)
l 地域ブランド戦略の策定支援事業の実施
(平成22年度∼24年度20組合等 を支援)
l 中小企業知財セミナーの実施(平成22年度∼24年度で214回実施)
l 中小企業の特許料及び審査料の減免制度利用の拡大
(平成22年度∼24年度(9月末まで)で延べ466社・団体の利用)
l 知的財産活用啓発キャラバンの実施
(平成22年度∼24年度(11月時点)で32回/3,405人の普及啓発等)
(3)海外へのビジネス展開の支援
u 中小企業外国出願支援の拡充・・・外国出願をする中小企業を支援するため、
出願費用の一部を助成する制度を実施。
u 商標等を活用した九州のブランド戦略の展開可能性調査・・・九州地域に対す
る諸外国等からのイメージの確認等を通じ、九州地域が一体となったブランド
創出のニーズ及びその手法について調査を行う(平成24年度実施)。
主な成果
(1)地域の知財活用支援環境の整備
u 各県に「知財総合支援窓口」を設置し、地域の中小企業
がいつでも知財の相談ができる環境を整備。
( 出張窓口を含め九州管内28ヶ所に設置)
(2)中小企業の技術開発・事業化を
知財面から支援
u 知財総合支援窓口の設置や中小企業知財戦略策定支
援事業、中小企業知財セミナーの実施、減免制度等を
実施することにより、地域中小企業の技術開発・事業化
を促進。
(3)地域の知財支援人材の育成
u 製造業・農業など業種別、知財経営・ブランドなど
テーマ別、初心者向け・実務者向けなど習熟度別等、
地域のニーズに応じた知財セミナー及び相談会を実施
することにより、地域の知財人材を育成。
【セミナーの様子】
【相談会の様子】
(4)中小企業の海外展開を知財面から支援
u 外国出願支援事業により各採択事業者の海外での特
許、商標、意匠などの権利化を促進。
(平成22年度∼24年度で21社を採択)
64
評価区分:A
【Action 49】九州金融連携プログラムの推進
産業支援金融プラットフォームをはじめとした地域金融機関等とのネットワークを通じ、九州金融連携プログラム (2010
年7月策定)を推進し、国等の施策の浸透と中小企業が抱える課題に対応するとともに、リレーションの強化を図る。
(推進組織:九州経済産業局、九州財務局、福岡財務支局、 (独)中小企業基盤整備機構九州本部、(一財)九州産業技術センター)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)地域金融機関の中小企業支援機能向上
(1)金融機関によるコンサルティング機能の強化
◇金融円滑法の最終延長終了後を見据えた金融
機関との戦略・ネットワークの共有。
(講演会・意見交換会等の随時開催)
◇金融機関や地方自治体等が行う事業に対する
連携・協力。
◇技術支援プラットフォームと金融プラットフォーム
との連携を通じた事業化支援。
◇銀行渉外マンを活用した施策普及体制構築に
向けた情報交流(例.肥後銀行:700名体制)
◇中小企業の経営力強化に向けた意見交換会
(2011年7月26日)
法政大学大学院の坂本教授による講演及び九
州地域の主要地銀等との意見交換を実施。
◇「しんきん合同商談会」への参画(2011年11月9日)
九州北部の13信用金庫が合同で開催した商談
会の中で、九州志士の会と連携した中小企業向け
の相談会や、Sofiと連携したSB認知度向上。
に向けた展示会・セミナーを実施。
◇中小企業・金融機関・専門家三位一体による
金融連携モデル事業(2012年3月9-10日)
中小企業大学校人吉校で、中小企業、地域
金融機関、専門家(九州志士の会)等が参加し
た合宿形式による交流事業を実施。
(2)九州の中小企業支援機関とのネットワークの充
実
【意見交換会】
(2)産業支援金融プラットフォームの推進
◇技術課題、事業化に関する相談対応。
◇メルマガ、施策関連資料送付等による各種
情報発信。
◇情報交換(2012年2月、11月連絡会開催)
(3)九州金融連携プログラムの充実
◇個別金融機関との業務提携、連携強化。
主な成果
◇士業、各種団体をはじめとした各種プラット
フォームの支援、キーパーソンネットワーク活用。
◇中小企業海外展開支援施策説明会の開催
(九州7県)。
(3)金融円滑化、事業再生等支援
【しんきん合同商談会】
◇「中小企業経営力強化支援法」による資金調達
の円滑化
◇「中小企業再生支援協議会」の強化」
◇中小企業の事業再生・業種転換支援等に係る実効性の
向上。
65
機密性○
評価区分:A
【Action 50】 地域金融と協調した成長産業の支援
「日本元気プログラム」: (株)日本政策投資銀行(DBJ)では、①地域・生活、②環境、③ものづくり、④インフラ(社会基
盤)、⑤海外・事業再編(M&A等)の5分野を対象として情報面・資金面から後押しする。
「地域元気プログラム」:DBJがこれまで地域で培った経験やネットワークを活かし、地域金融機関とも協調し、地域の強み
や潜在力を活かした成長を情報面・資金面から後押しする。
(推進組織:(株)日本政策投資銀行(DBJ))
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
【2010/7】
日本澱粉工業(株)(本社:鹿児島市)に対し、地域元気プログラム(『南九
州を「食・健康・環境」の先進地域へ』)に基づく融資を実行
地域の産品を活用した製品販売を全国に広く展開する当社を、当プロ
グラムの対象としたもの
【2010/11】
宮崎県口蹄疫復興中小企業応援ファンド事業に対し、地域元気プログ
ラム(『南九州を「食・健康・環境」の先進地域へ』)に基づく融資を実行
地域経済の復興・活性化に貢献する事業として、本ファンド事業を当プ
ログラムの対象としたもの
【2011/5】
福岡地所(株)(本社:福岡市)に対し、地域元気プログラム(「アジアの玄
関口・九州の地域力強化」)に基づく融資を実行
九州新幹線全線開業もふまえ、今後の来福者の福岡都心部の回遊性
向上に貢献するものとして、当プログラムの対象としたもの
主な成果
(1)九州の地域力強化
◇北部九州(九州支店エリア)においては、『アジアの玄関
口・九州の地域力強化』、南部九州(南九州支店エリ
ア)においては、「南九州を『食・健康・環境」の先進地
域へ』というテーマのもと、各種PRを通じて、テーマに
合致する投資案件を開拓。
(2)投資案件に対しての融資
◇各種PRを通じて発掘した投資案件について、投資内容
の精査や、コンサル、審査を経て各企業に対して融資
を実行した。
◇また、融資先各社について、関連情報提供やビジネス
マッチングを行い、投資案件の成功に向けたサポートを
行っている。
【2011/9】
DBJものづくり成長基盤強化プログラム
(日本元気プログラム)の九州第一号案件として、再生可能エネルギー
の普及拡大を背景に、太陽光発電用架台の生産設備を増設し、太陽光
発電関連事業の拡大を予定している日創プロニティ㈱へ融資を実行
66
機密性○
評価区分:A
【Action 51】 中小企業の海外展開や農商工連携等の金融支援
金融をはじめとする専門性やノウハウを生かし、中小企業等のアジア等の海外展開、農商工連携等を発掘、支援するとと
もに、劣後ローン等の取組を強化する。
(推進組織:日本政策金融公庫)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)ビジネスマッチングや農商工連携の推進
・農商工連携セミナー実施(11回)
・海外展開セミナー実施(18回)
・各種経営セミナー実施(42回)
・アグリフードEXPO及び全国ビジネス交流会等商談会への参加
(6回)
主な成果
(1)成長戦略分野等への重点的な資金の供給
◇ 中小企業の海外展開支援及び新事業、新規開業企
業への支援、資本性ローンの活用等を通じて地域活
性化に貢献
(2)地公体等と連携した地域活性化への取り組み
・県と連携した相談会、制度説明会等実施(75回)
・市町村及び大学と連携したセミナー等実施(8回)
・県と連携した商談会等実施(3回)
(3)関係団体との連携強化
・商工会議所等との連携セミナー等実施(35回)
・TKC及び税理士会との連携セミナー等実施(36回)
・弁護士会との連携セミナー等実施(3回)
・その他連携セミナー実施(22回)
・九州志士の会との連携(7回)
・地域金融機関との連携(3回)
(2)総合力を発揮した資金、情報面からの金融サー
ビスの強化
◇地公体との連携融資の増加
◇セミナー等の開催を通じてお客様のニーズに合致した
より質の高い情報及びマッチングサービスの提供
◇関係団体等との連携強化を通じて、幅広く中小企業
者への貸付制度等の周知を実現
(4)政策性の高い融資への取り組み
・創業資金
12,535件
・海外展開資金
74件
・資本性ローン
117件
67
【Action 52】九州発新興企業の成長を促すための域内資金循環の拡大
評価区分:A
九州地域の家計や企業が保有する資金が九州の地元で生まれた新興企業の成長・発展に必要な資金として円滑に供給
され、地域の資金で地域の企業を育む関係(「お金の地産地消」)を形成していくため、地元証券取引所の直接金融機能を
地域として最大限活用していくことに努める。
(推進組織:証券会員制法人福岡証券取引所、(財)福岡県産業・科学技術振興財団、
(社)九州ニュービジネス協議会、 (独)中小企業基盤整備機構九州支部)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)域内資金循環の拡大促進手段の検討・促進
①地域性のある上場商品(地域ファンド・ご当地ETF)の検討
◇域内資金循環の拡大のために、具体的手段として、地域ファンドやご当地E
TFの組成・上場を検討。
◇福証活性化推進協議会分科会を4回開催。
◇会員証券会社や地元VCの関係者と実現に向けた検討を継続。
(2)新興市場の新規上場の場の提供(IPO)
①上場候補先の開拓
◇地域の新興企業等の福証への上場促進のため、上場候補先企業の発掘活
動を実施、2012年度においては、地域の経済団体加盟企業へ上場候補の
紹介を「お願い」文書で依頼。
◇3年間で、上場候補企業を延べ683社へ訪問。
②「九州IPO挑戦隊」事業の推進
◇上場志向企業を効果的に支援するため、「九州IPO挑戦隊」にて、上場支援
活動を実施。
◇3年間で累計29社が入会。
◇2012年度からこの事業に新たに支援プログラム「チャレンジアカデミー」を追
加し、新規上場を促進している。
(3)上場株式の売買促進
①福証IRフェアの開催
◇地域の投資家へ企業情報を直接発信するため、福証上場会社の会社説明
会を開催。(福岡市:23回、北九州市:3回、大分:1回)
◇3年間で計27回開催。延べ4,123名の参加。
②「福証単独上場会社の会」の活動支援
◇福証単独上場会社の流動性向上のため、株式分割等の施策を支援。
◇3年間でセミナー4回開催、IR誌を3回(年1回)発刊。
③取引の利用促進を文書で依頼。
◇取引における福証市場の活用について、上場会社・会員証券会社に加え、
地域の経済団体の協力の下、その加盟企業に文書呼び掛けを行った。
主な成果
(1)域内資金循環の実現手段の追求
◇地域性のある上場商品について、引き続き検討していく。な
お、2012年度以降、金融機関関係を中心に新しいベンチャー
ファンドの組成が相次いでいることを歓迎。
(2)福証市場への新規上場の実現(単独、重複)
◇地域企業から、2010年度に1社(重複)、2011年度に1社(重
複)、2012年度には3社(単独1社・重複2社)が福証へ新規上
場。
◇全国的にIPOの環境が好転してきつつある中、九州地域企
業の上場促進に向けた活動の成果が着実に現れつつある。
(3)福証市場の活性化((1)とも関係)
◇2008年のリーマンショック以降、福証の取引額(売買代金)は
減少傾向であったが、2012年度になって新興市場銘柄を中心
に取引額は大幅に増加している。(2012年度の売買代金は前
年度比10倍、170億円に上る勢い。)
◇福証の利用促進の呼び掛けに呼応した取引も行われている。
◇成長過程にある新興市場銘柄にかかる取引額の増大は地
域マネーがその銘柄に投ぜられていることにほかならず、地
域経済のうえで域内資金の有効な活用という観点から大いに
評価できるものである。今後、市場関係者とも協力し、福証市
場銘柄の投資家啓発に一段と取り組んでいく。
68
機密性○
評価区分:A
【Action 53】九州、アジア間の資本交流の促進
九州が地域として自立的発展を目指すうえにアジアとの連携は不可欠であり、今後、ますますアジアとの事業交流、産業
交流を進めていく必要があるが、こうした実体経済の結びつきには必ず資金や資本の結びつきが伴うもの。
マネーの結びつきを仲介する手段として直接金融の役割は大きいが、この役割を地元に所在する証券取引所が担うことに
より効果は大きいものとなる。
福岡証券取引所は、2010年4月、アジア株式の上場(IPO)を認める措置を講じたところであり、今後、九州として同取引
所へのアジア株式の上場の実現を後押ししていく。
(推進組織:証券会員制法人福岡証券取引所、関係機関)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)上場誘致のための組織体制の整備
◇アジア株の上場誘致の企画、広報活動等を専担する組織を設置
(2)「アジア企業 福証上場サポートネット」の組成
◇アジア企業の九州進出情報や海外での広報活動等への助力を目
的に自治体や地元経済界などからなるネットワークを組成
(3)海外における上場誘致活動の展開
◇韓国・釜山広域市やタイ・バンコク市において外国株券等上場制
度を紹介
◇釜山広域市役所、釜山商工会議所及び韓国取引所等を訪問し現
地企業の情勢等を意見交換
(4)海外への情報発信の充実
◇外国語版ホームページやパンフレットによる本所PR活動等を通じ、
九州進出を志向する企業に対して、九州での多様な資金調達方
法について紹介
主な成果
(1)サポートネット登録先からの情報収集による外国
企業への誘致活動の進展
◇サポートネット登録先からの情報収集を通じ、日本での上
場志向企業や日本でのイベント参加企業等への本所PR活
動を展開
◇登録先による海外での諸活動にあわせ、本所PR及び上場
誘致活動への協力を依頼
◇上場候補先会社との折衝活動も進展
(2)関係先の協力を得て情報発信収集力の強化
◇福証ホームページにおける英語での制度概要等の情報発
信に加え、自治体(福岡市)ホームページにおいて福証の上
場誘致活動を韓国語で掲載し、韓国企業に対する情報発信
を実施
◇韓国企業向けのパンフレット作成に協力し、進出に際して
必要となる情報(会社設立、優遇制度)の提供に併せて、福
証の上場制度について掲載
69
機密性○
評価区分:B
【Action 54】九州への立地・投資の促進
九州の産業競争力、ものづくり力の強化、成長産業型企業の集積を図るため、自治体、国地方支分部局、経済団体等によ
るネットワークを構築等により、九州への立地・投資環境の整備を促進する。
(推進組織 国内投資促進九州本部、地域産業活性化協議会(県、市町村、経済団体、大学・研究機関等)、九州経済産業局)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)九州への立地・投資環境の整備促進
主な成果
(1)九州への立地・投資環境の整備促進
①国内投資促進九州本部
◇立地・投資促進を図るため、自治体、経済界等をメン
バーに設置(2011年1月24日)。
◇3年間で本部会議を2回(WG1回)開催し、工場立地
手続き上の課題、立地促進策等について議論。
①国内投資促進九州本部
◇工場立地手続き、体制整備等を見直し、処理を迅
速化。(立地法、部局内連携強化等)
◇規制緩和等について「国内投資促進円卓会議」
へ要望。
②産業クラスター的取組の支援
◇3年間で、2つの広域的基本計画を同意。
◇成長産業地域企業立地補助金(人材養成、振興・
発展対策)により支援。
②産業クラスター的取組の支援
◇成長産業企業立地補助金(人材養成:33件、振
興・発展対策:18件)等を活用し、広域的基本計
画等の取組が進展。
③国内立地推進事業等の活用
◇3年間で低炭素立地補助事業(4回)、国内立地推進
事業(1回)を実施。
③国内立地推進事業等の活用
◇低炭素立地補助事業(22件)、国内立地推進事
業(44件)を採択。これまで約870人(9事業)の
雇用創出。
④九州地域企業立地促進セミナー(2011年2月22日)
◇自治体、企業、金融機関など約110名が参加。
【国内投資促進九州本部 第2回会合】
70
機密性○
評価区分:A
【Action 55】海外からの国内投資の促進
日本国内投資プログラムと連動した取組として、投資・ビジネス環境情報の整備・発信や、産業立地促進施策の活用により、
アジア拠点構想を推進するとともに、海外からの国内投資の促進を図る。
(推進組織:九州経済国際化推進機構、九州経済産業局、JETRO、(社)九州経済連合会、自治体 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)アジア拠点化に向けた海外からの国内投資の促進
○国内投資促進九州本部と連動した取り組み
◇アジア拠点化立地補助金等インセンティブの活用も視野に外国
企業の国内立地に向け、自治体等に対し、情報提供など側面か
ら支援。
アジア拠点化構想の推進と海外からの投資の促進を
図るため、担当者向け研修会、セミナーを開催。また、
外国企業等に対する情報発信ツールとして、4カ国語
版広報冊子を作成。
(1)外国企業誘致研修会・セミナー
(2)外国企業誘致支援事業
①外国企業誘致研修会
◇地方自治体等の外国企業誘致実務担当者のスキル向上、外国
企業誘致推進に必要なノウハウ・情報の蓄積を図り、九州地域
への外国企業立地の促進に繋げるため、研修会を開催。
◇2010年9月17日、熊本市で開催。参加者40名
◇2011年8月30日、鳥栖市で開催。参加者50名
②外国企業誘致推進セミナー
◇「アジア拠点化法」施行を契機として、政府の外国企業誘致推
進施策の広報及び外国企業の進出事例などを紹介し、自治体
等担当者の意識向上のため、セミナーを実施。
◇2013年3月開催予定
③九州の投資・ビジネス環境情報の整備・発信
◇九州のビジネス環境情報を局HP上で、
4カ国語(日・英・中・韓)により紹介。
【外国企業誘致研修会】の様子
主な成果
【九州のビジネス環境】
4カ国語版
◇地方自治体等の外国企業誘致担当者を対象としたより効
果的で実践的な研修会を開催。
◇九州各県の外国企業誘致担当者等に必要とされるスキル
の向上や意識の向上に大きく貢献。
(2)九州の投資・ビジネス環境情報の整備・発信
◇アジアとの近接生、産業集積、研究開発などの投資先とし
ての九州のポテンシャルを広報冊子「九州のビジネス環境」
で紹介。
◇HP等での情報発信の他、外国からの政府要人・機関等来
訪時、あるいは海外での会議開催時に九州紹介用資料等
としての活用が拡大。
71
機密性○
評価区分:S
【Action 56】東アジア交流圏の形成と物流等の準国内化
増大する東アジア等との人・モノの交流を一層効率的かつ円滑化し、成長型・牽引型産業の国際競争力の強化や地域の
活性化等を図るため、空港・港湾機能を強化する。
(推進組織:九州地方整備局、関係機関等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)既存空港施設の更新・改良等
◇福岡空港等において空港施設の更新・改良を実施
◇福岡空港国内線旅客ターミナル地域の再編整備に着手(H24)
◇福岡空港滑走路増設事業に係る環境影響評価手続きを開始
(H24)
(2)国際交流・物流の拠点港の整備
◇長崎港松が枝地区で国際旅客ターミナルを整備(H22)
◇細島港国際物流ターミナル整備事業及び鹿児島港複合一貫
輸送ターミナル改良事業に着手。(H23.4)
(3)物流・交流の拠点港湾へのアクセス強化
◇北九州港の新若戸道路の供用(H24.9)
主な成果
(1)国際、国内需要等へ対応するため、福岡空港等において
空港施設の更新・改良を実施し、機能強化を図った。また、
福岡空港においては構想・施設計画検討協議会において
国と地域が連携・協力し、抜本的な空港能力向上方策に
関する考えをとりまとめた。
(2)博多港や長崎港の国際物流ターミナルや国際旅客ターミ
ナルが整備され、アジアへのゲートウェイ機能が強化され
た。
(3)北九州港では新若戸道路が整備され、高速交通体系と
直結し、臨海部からのアクセス性が向上された。
(4)船舶の大型化対応と航路の安全安心の確保
◇関門航路の暫定水深13m化に向けた航路整備
(5)多様な輸送手段の強化と物流・人流・情報交流の活発化
◇国際物流基幹ネットワークにおけるボトルネック解消
◇グリーン物流促進
◇北東アジアにおける物流資材の標準化
◇東アジアとの複合一貫輸送の効率化
に向けた技術開発
【福岡空港】
【長崎港国際旅客ターミナル】
【北九州港 新若戸道路】
72
【Action 57】経済・地域を結ぶ循環型高速交通体系の構築によるネットワークの形成
機密性○
評価区分:S
牽引型・成長型産業の機能強化や立地の拡大、地域の交流や新たな活動の展開などを図るために、広域交通ネットワー
クを形成する。
(推進組織:九州地方整備局、九州運輸局、関係機関等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)基幹ネットワーク、インターチェンジ、アクセス道路等の整備
◇高規格幹線道路等の供用
・東九州自動車道 高鍋∼西都 L=12km(H22.7.17)
・東九州自動車道 門川∼日向 L=14km(H22.12.4)
・九州自動車道 鞍手IC (H23.2.19)
・九州自動車道 宮田スマートIC(H23.3.26)
・西九州自動車道 佐々∼相浦中里 L=4km(H23.9.13)
・西九州自動車道 唐津∼唐津千々賀山田 L=5km
(H24.3.24)
・東九州自動車道 須美江∼延岡 L=19km(H24.12.15)
・東九州自動車道 都濃∼高鍋 L=13km(H24.12.22)
・東九州自動車道 蒲江∼北浦 L=14km(H24予定)
・東九州自動車道 清武JCT∼清武南 L=1km(H24予定)
・南九州西回り自動車道 薩摩川内水引∼薩摩川内高江
L=4km(H24予定)
◇地域高規格道路の供用
・有明海沿岸道路 L=3km(H24.9.9)
・西彼杵道路 L=3km (H23.6.2)
・島原道路 L=5km(H24.10.8)
・中津日田道路 L=5km(H24.3.31)
・南薩縦貫道 L=4km(H22.8.27)、L=3km(H24.8.8)
・都城志布志道路 L=3km(H23.4.19)、L=2km(H24.3.24)
・黒崎道路 L=3km(H24.3.30)、L=1km(H24.9.30)
・福岡高速道路 L=1km(H24.7.21) 等
主な成果
(1)主要都市間を連絡する東九州自動車道、西九州自
動車道、南九州西回り自動車道等の高規格幹線道
路、地域高規格道路等をはじめとする基幹ネット
ワークやその利便性を高めるインターチェンジの整
備及びアクセス道路の整備により、九州内外におけ
る人・物の円滑で迅速な移動を施し、地域経済の持
続的な発展を支援している。
【東九州道 門川∼日向】
【西九州道 佐々∼相浦中里】
【九州道 宮田スマートIC】
【西九州道 相浦中里IC】
73
機密性○
評価区分:S
【Action 58】 安全で安心なゆとりある暮らしを実現する地域づくり
都市の機能高度化や少子高齢化による地域防災力の低下、気候変動等増大する災害リスクに対する災害の未然防止や
被害の軽減を図るとともに、救援・救護、災害復旧等に対応するため広域的な防災・危機管理体制を強化する。
(推進組織:九州地方整備局、関係機関 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)自治体との連携支援
◇災害時に九州地方整備局の職員及び災害対策機器を派遣。
2010年度:奄美大島【奄美豪雨】、宮崎県・鹿児島県【霧島新燃岳】
南大隅町【土石流】、宮城県・岩手県【東日本大震災】
2011年度:和歌山県・奈良県【台風12号】、タイ洪水【国際緊急援助隊】
2012年度:鹿児島県【肝付町災害】、
福岡県、熊本県、大分県【九州北部豪雨】
主な成果
(1)東日本大震災(H23.3)、台風12号災害(H23.9)及
び九州北部豪雨(H24.7)等の災害において、九
州地方整備局の緊急災害対策派遣隊(TECFORCE)を派遣したほか、九州管内の市町村長と
九州地方整備局長との間で大規模災害時の応援
に関する協定を締結するなど、緊急時における防
災支援体制の強化が図られた。
(2)防災セミナー
◇ 自治体の首長への説明(2010年度から毎年実施)
(3)総合防災訓練への参加
◇ 県主催の訓練への参加
福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、
北九州市、熊本市
(2)ハザードマップを作成し、防災訓練等を実施した市
町村が増加し、防災教育の推進が図られた。
(ハザードマップを作成・公表し、防災訓練等を実
施した市町村の割合【洪水 4%(H19)→53%
(H23末)】)
(4)九州防災連絡会
◇ 九州内の行政・公共の機関が実施する災害対応に関する
意見交換等の場を設置(H22:15機関、H23:15機関)
(5)自治体との協定
◇ 九州7県、3政令市との協定に新たにリエゾンに関する事項
を追加
【自治体派遣されたリエゾン】
【TEC-FORCE活動状況】
74
機密性○
評価区分:S
【Action 59】 地域の魅力を充実させる交通拠点等の環境整備
産業や学術、観光の国際競争力を支えるために、交通拠点等の機能の充実や魅力の向上を図る。
(推進組織:九州地方整備局、九州運輸局、関係機関 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)空港・港湾等交通拠点の整備
◇福岡空港国内線旅客ターミナル地域の再編整備に着手(H24)
◇福岡空港滑走路増設事業に係る環境影響評価手続きを開始
(H24)
◇博多港須崎地区国際物流ターミナル(H23.6)
長崎港松が枝国際旅客ターミナル(H22.3)
(2)市街地形成に向けた整備
◇市街地再開発事業
・西小倉駅前第一地区(H23.3)
◇土地区画整理事業
・渡辺通駅北地区(H22.11)
・香椎副都心地区(H24.11)
(3)新幹線駅周辺の機能向上
・博多駅:博多駅博多口駅前広場事業(H23.3)
・久留米駅前第一街区市街地再開発事業(H22.3)
・熊本駅前東A地区市街地再開発事業(H24.3)
主な成果
(1)中国や韓国などを拠点とする外航旅客船が多い博多
港や長崎港では、国際物流・旅客ターミナルが整備され、
アジアへのゲートウェイ機能が強化されている。
(2)アジア規模の高度な知的拠点の形成と国際的に魅力
ある交流拠点の形成を支援するために良好な市街地が
形成されている。
(3)九州新幹線開業に併せて、博多駅前広場(福岡市)の
整備が完成し、主要交通結節点、交流拠点としての機能
強化が図られ、駅周辺の交通、移動の円滑化に寄与し
ている。また、駅周辺の整備として、JR久留米駅前第一
街区(福岡県)及び熊本駅前東A地区(熊本県)の再開
発により駅前の土地の高度利用と都市機能の更新が図
られた。
【博多駅博多口前広場事業】
【熊本駅前東A地区市街地再開発事業】
75
機密性○
評価区分:S
【Action 60】多様な活動主体の参画による創造性豊かな地域づくり
多様な活動主体の参画による「個性を活かした多様な地域」に向けて、地域の歴史・文化・伝統などを活用し魅力を高める
とともに、豊かな自然環境を保全・活用する。
(推進組織:九州地方整備局、関係機関 等)
2010∼2012年度の3ヶ年の実績
(1)風景街道の推進
◇年間優秀活動表彰制度を創設
◇日本風景街道だより発刊
(H22 年5回、H23年4回、H24年4回)
◇フォトコンテスト開催(H23.5)
(2)道守活動の取組支援
◇「みちづくしin九州 2010」開催(H22.11)
◇国道3号名島橋清掃(H23.8)
◇宮崎県内道守一斉活動(H23.10)
◇「みちづくしin佐賀 2011」開催(H23.11)
◇福岡国際マラソンに併せた一斉清掃(H24.12)
◇「みちづくしin熊本 2012」開催(H24.10)
(3)「通り名」での道案内
◇H22年度∼
・福岡市天神地区/西中洲・春吉・渡邉通り地区
/博多駅周辺地区
・久留米市中心市街地
・大分県竹田市地区
/湯布院市湯布地区
◇H23年度∼
・宮崎県高千穂町中心市街地
主な成果
(1)道守活動や日本風景街道などの取り組みが進め
られ、多様な活動主体の参画による地域づくりに
つながっている。
(2)九州の道守活動を行っている団体を一同に会す
る「みちづくし(交流会議)」を行政と協働して催すこ
とで、道守活動を広く一般の方に理解して頂くこと
ができた。
(3)観光地や中心市街地において、観光客等地域に
不慣れな人に対して「通りの名前」と、距離を表す
番号を表示した「地点標」で、わかりやすい道案内
を行い、回遊性の高いにぎわいのあるまちづくりに
つながっている。
【長崎市での植樹状況】
【通り名標識】
【日本風景街道活動】
76
九州成長戦略アクションプラン推進協議会
構成機関一覧
(社)九州経済連合会
九州経済同友会
九州経営者協会
九州商工会議所連合会
九州商工会連合会
九州中小企業団体中央会連合会
福岡県中小企業経営者協会連合会
(株)指宿ロイヤルホテル
NPO法人伊万里はちがめプラン
環境テクノス(株)
古賀マネージメント総研(株)
(株)テノ.コーポレーション
(株)都市経済研究所
日本銀行 福岡支店
(株)福岡銀行
(株)日本政策金融公庫
(株)日本政策投資銀行 九州支店
証券会員制法人福岡証券取引所
国立大学法人九州大学
国立大学法人九州工業大学
福岡大学
九州総合通信局
九州財務局
福岡財務支局
福岡労働局
九州農政局
九州経済産業局
九州地方整備局
九州運輸局
九州地方環境事務所
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
北九州市
福岡市
熊本市
(独)産業技術総合研究所 九州センター
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構九州支部
(独)中小企業基盤整備機構九州支部
(独)日本貿易振興機構 ジェトロ福岡貿易情報センター
(一財)九州地域産業活性化センター
(財)九州経済調査協会
九州観光推進機構
77
裏表紙
お問い合わせ先
九州成長戦略アクションプラン事務局
l 九州経済産業局
総務企画部企画課(℡:092-482-5414)
l (社)九州経済連合会
企画調査部(℡:092-761-4261)