28年度10月号 - 泰日協会学校 バンコク日本人学校

平成28年度
学校だより
泰日協会学校(バンコク日本人学校)
Thai Japanese Association School
長子配布
-10月号
小学部第1職員室 02-314-7334
小学部第2職員室 02-369-2750
中 学 部 職 員 室 02-314-7335
ハートフルでスマートな子どもたち
泰日協会学校 第2小学部教頭 水上 芳範
もうすぐ体育祭・運動会です。練習にも力が入ります。子どもたちに声を掛けても、振り返ること
なく行ってしまうくらい熱中しています。練習は大変ですが、これを乗り越えたときにはまた大きく
成 長 し て い る だ ろ う と 思 い ま す 。 熱 心 な 練 習 の 合 間 に は 、「 給 水 し て 下 さ い 。」 と 指 示 が 入 り 、 お い
しそうにごくごく水を飲む姿が見られます。
9月号で校長先生が触れていましたが、第2グランドの全面芝生化によって景色が変わりました。
あ る 日 の 地 表 の 温 度 を 測 っ て み る と 砂 の 部 分 43.5℃ 、 芝 生 の 上 34℃ で し た 。 砂 と 芝 生 で は 光 の 反 射 が
かなり違います。子どもたちが芝生を楽しんでくれるとうれしいですね。今年度当初から、芝生化に
取り組んできました。校内に生えている芝生を砂地に植えてみました。1週間ぐらいで発根し、1か
月ぐらいで新しい芽を伸ばし、2か月ぐらいで芝生が繁茂します。校庭の数カ所に一本一本植えまし
た 。 通 り か か っ た 児 童 ・ 生 徒 が 作 業 し て い る 私 に 聞 き ま す 。「 先 生 、 何 し て い る ん で す か 。」「 校 庭 に
芝 生 を 増 や そ う と 思 っ て 。」「 増 え ま す か 。」「 頑 張 り ま す 。」 初 め の う ち は 半 信 半 疑 の 表 情 で し た 。 し
ば ら く た っ て 、作 業 し て い る 私 の こ と を じ っ と 見 つ め て い る 児 童 が い ま し た 。
「 ど う し ま し た か 。」
「先
生 、 本 当 に 芝 生 が 生 え ま す か 。」「 そ う し た い ね 。 君 は ど う 思 う 。」「 生 え た ら 、 う れ し い で す 。」「 そ
れ を 聞 い て 、 先 生 も う れ し い ね 。」「 手 伝 い ま し ょ う か 。」 休 み 時 間 が 終 わ る 時 刻 で し た が 、 手 伝 い た
い と い う 気 持 ち が 全 身 か ら 伝 わ っ て き ま す 。「 今 は 授 業 が 始 ま る か ら 来 週 、 月 曜 の 休 み 時 間 に 来 ら れ
る 。 そ う し た ら 、 一 緒 に 、 植 え よ う ね 。 で も 忙 し か っ た ら 、 い い よ 。」 次 の 月 曜 日 に 友 達 も 連 れ て き
てくれて、植えました。汗びっしょりなのに、楽しそうでした。道具も片付けてくれました。作業が
終 わ っ て「 先 生 、私 日 本 に 帰 り ま す 。芝 生 の こ と 友 達 に 聞 き ま す 。頑 張 っ て く だ さ い 。」別 の 日 に は 、
中 学 生 の 5 ~ 6 人 が や っ て 来 ま し た 。「 先 生 、 芝 生 に す る っ て 本 当 で す か 。」「 今 、 頑 張 っ て い る ね 。
芝 生 に な っ た ら ど う 。」「 い い っ す ね 。」 他 の 子 が 「 あ り が と う ご ざ い ま す だ ろ う 。」「 あ っ 、 あ り が と
う ご ざ い ま す 。 手 伝 い ま し ょ う か 。」 と 、 話 し て く れ ま し た 。 体 育 の 授 業 が 終 わ っ て 教 室 に 戻 る 中 学
生 が 友 達 に 、「 芝 生 を よ け て 歩 け よ 。」 と 声 を 掛 け て い ま し た 。「 芝 生 は 踏 む 方 が 強 く な る よ 。」 と 言
う と 「 あ り が と う ご ざ い ま す 。」 と 返 っ て き ま す 。 ど の 子 も 自 分 た ち の た め に や っ て く れ て い る 。 う
れしいと感じてくれている。本当にすばらしい子どもたちだと思います。用務員さんも、暑い中、自
分 た ち で 考 え 、水 遣 り や 肥 料 ま き な ど 頑 張 っ て く れ ま し た 。タ イ の 事 務 の 方 ま で「 手 伝 い ま し ょ う か 。」
と言ってくれました。一緒に夢を見ているような気になりました。
一方で、雨の後の水溜まりに芝生で気付かず、靴やズボンが濡れてしまうことがあったり、ドッジ
ボールのコートがかけな
かったりすることもある
ようです。少しずつ解決
していきたいと思いま
す。2学期も全力で頑張
りたいと思います。
中学部の体育祭、小学部の運動会に向
けた取組が始まりました。本番で子ども
たちの輝く姿をお見せできるように練習
に取り組んでいきます。
日
曜
行 事 等
1
土
2
日
3
月
【小3】校外学習 【小学】委員会活動⑥
4
火
【小3】校外学習
5
水
【小学】個別面談
【小学】TV朝会
6
木
【小学】個別面談
7
金
【小学】個別面談
【中学】体育祭係会①
8
9
土
日
10
月
【小学】個別面談
11
火
【小学】個別面談
12
水
13
木
14
金
【小学】音楽朝会
15
土
【小4以上】登校日 【小4】授業参観
【中学】体育祭係会②
16
日
17
月
18
火
19
水
20
木
21
金
【中学】体育祭係会③
22
23
24
土
日
月
チュラロンコンデー
25
火
【中学】体育祭予行
26
水
室内音楽コンサート
27
木
28
金
【中3】保護者会
29
土
【中学】登校日 体育祭準備
11:30 M1-3
30
日
【中学】体育祭
15:50 M1-3
31
月
【中学】体育祭振替休業日
【小学】委員会活動⑦
14:40 P1.2
15:50 P3-6
【小6以上】登校日 【小2】授業参観
【中3】アジア実力テスト
【小学】クラブ活動④
【小5】授業参観
下校バス
10:30 P2
11:30 P6 M1-3
14:40
15:50
14:40
15:50
13:30
15:50
13:30
15:50
13:30
15:50
P1.2
P3-6 M1-3
P1
P2-6 M1-3
P1-6
M1-3
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M1-3
P1-6
M1-3
13:30
15:50
13:30
15:50
14:40
15:50
14:40
15:50
14:40
15:50
10:30
11:30
P1-6
M1-3
P1-6
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P1.2
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P1
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M1-3
P4
P5.6 M1-3
14:40
15:50
14:40
15:50
14:40
15:50
14:40
15:50
14:40
15:50
P1.2
P3-6 M1-3
P1
P2-6 M1-3
P1.2.5
P3.4.6 M1-3
P1
P2-6 M1-3
P1-6
M1-3
14:40
15:50
14:40
15:50
14:40
15:50
14:40
15:50
P1
P2-6 M1-3
P1.2
P3-6 M1-3
P1
P2-6 M1-3
P1-6
M1-3
振替休日
9月6日(火)にバンコクのラジャマンガラスタジアムにて開催
された「FIFAワールドカップロシア
TM
アジア最終予選」サッカ
ー日本代表対タイ代表の一戦を前に、日本代表を直接応援する機会
をいただきました。今回のサッカー日本代表への応援が、児童生徒
一人一人が日本人としての在り方や良さを自覚し、泰日友好促進の
絶好の機会となることを希望しています。バンコク日本人学校を代
表して、日本代表の長谷部キャプテンに中学2年生の長島丈一朗君
が手渡した歓迎の言葉を以下に掲載します。
僕 が こ こ バ ン コ ク で 暮 ら し 始 め て 1年 6ヶ 月 が 過 ぎ ま し た 。 初 め は 慣 れ な い こ と も 多 く 、 戸 惑 う こ
とばかりでしたが、今ではすっかり、タイの気候や文化、おいしい食べ物に優しい人々のことが、
心から大好きになりました。ただ、同時に、僕自身は日本人としてどうなのだろう?僕は日本人と
して周りからどう見られているのだろう?僕は日本の代表になれているのだろうか?…と考えるよ
うにもなりました。
僕 は 、 あ の 「 ド ー ハ の 悲 劇 」 も 、「 ジ ョ ホ ー ル バ ル の 歓 喜 」 も 詳 し く は 知 り ま せ ん 。 い つ も 目 の
前にあったのは、常に勝利を追い求める、強くて、頼もしい、ここにいらっしゃる代表の皆さんの
姿だけです。だからこそ、そんな皆さんに質問があります。日本を代表するって、どういうことで
すか?仲間を信頼するってどうすればできますか?自らの力を存分に発揮するためには何が必要で
すか?目標を追い求めることで何が得られますか?
そのヒントを、今日、つかんで帰りたいと思います。その答
え は 、 6日 の 試 合 を 通 し て 得 た い と 思 い ま す 。 ど う か 、 素 晴 ら し
い試合をしてください。どうか、清々しいプレーで、必ず勝利
を収めてください。僕も日本代表の一人としての自覚をもち、
精一杯の声援を送りたいと思いますし、僕の学校の仲間たち、2
700人 が 、 こ こ タ イ で 暮 ら す 僕 ら の 父 母 や 企 業 関 係 者 の 方 々 な ど
67,000人 が 力 一 杯 応 援 し て い ま す 。 が ん ば れ 日 本 ! つ か め ワ ー
ルドカップ出場!心から応援しています!
バンコク日本人学校代表 中学部2年
長島 丈一朗
小学部では、タイの現地校との交流学習会を行いました。今年度
は、カセサート大学付属小学校、ダラカーム小学校、シーナカリン
大学付属小学校を本校がホスト校として迎え、取組を進めてきまし
た。本番ではどの学年も、スポーツ交流や文化交流を通してタイの
子どもたちとの心の距離を縮め、笑顔が花咲く交流となりました。
これからの国際社会を生きる子どもにとって、このような体験を積み重ねることが、他者との違い
を認め、尊重し、自然に関わることができる力、すなわち「豊かな国際性」を育むことにつながるの
ではないでしょうか。子どもたちの心の中にいつまでもタイの「友達」がいることを願っています。
ぼくが、交流学習会を通して分かったことは、みんな心がつながっているということです。な
ぜかというと、つな引きの時、みんなの心が一つになって、団結しているなと感じることができ
たからです。国がちがっても、言葉がちがっても、心はつながって友達になれることが分かりま
した。日本で経験できないことができてよかったです。
小学部4年1組 秋山達哉
23日(金)に中学部で行われた合唱コンクールは、どの生徒も集中
力、団結心をもって臨み、成功のうちに終了することができました。1
学期の終わりから実行委員を中心に準備や練習を始め、どのクラスも最
優秀賞を目標に様々な困難を乗り越え、本番を迎えました。ベストを尽
くした演奏後の生徒たちには、達成感・満足感が満ちあふれており、うれしく思いました。特に、3
年生は中学校最後の合唱コンクールということもあり、心を一つにした迫力のある合唱・ステージマ
ナーが後輩の良い手本となりました。
合唱コンクールは、賞をとることも目標ですが、何より大切なことは、合唱を通じて仲間の良さを
認め合い、お互いに高め合い、励まし合い、協力し合ってみんなで一つのハーモニーを創り出すこと
に目的があります。賞がとれた、とれなかったではなく、多くの学級で仲間同士の絆が深まり、感動
体験を共有できたことに意義を感じます。今後も合唱コンクールで得た成果を学校生活に生かして、
より良い学級・学年・学校づくりに取り組んでいくことを期待しています。
“9月23日合唱コンクール”私たち1年3組はこの日のために練習に励んできまし
た。5月のクラスマッチでは良い成績を残す事ができませんでした。そのリベンジで
挑んだ合唱コンクールで「最優秀賞」をとることができて心からうれしく思います。こ
の賞がとれたのは、クラス一人一人の協力と、指揮者、伴奏者、パートリーダー
の見えない所での努力があったからだと思います。
私は、人前で話すことが苦手です。しかし、クラスのみんなが楽しそうに練習する
姿を見て、私もクラスの代表として、合唱コンクールを成功させて、笑顔で終われ
るようにしたいと思い、勇気を出して舞台へ上がりました。この合唱コンクールで、
私自身も成長し、1年3組の団結力も深まり、協力してくださった明貝先生や中澤
先生と私たち1年3組の絆は強く結ばれたと思います。審査結果発表では喜びの涙だけでなく、悔しい涙を流すクラスもありまし
たが、全てのクラスが練習の成果を出し切り、一人一人が全力で挑んだ最高のコンクールだったと思います。この気持ちを忘
れず、合唱コンクールで作った団結力を、次は体育祭で生かしていきたいです。
中学部1年3組 松原明莉
「最優秀賞」まさか私たちがとれるとは思いませんでした。
私たちが歌う曲が「予感」と決まったとき、私は賞を獲ることができるのか、本番
にしっかりと歌うことができるだろうかと、とても心配でした。今、振り返ってみるとあの
緊張感は良い思い出です。
2学期からクラス練習が始まりました。なかなか音程が覚えられなかったり、男
子と女子のバランスが悪かったりと、うまくいかないことがたくさんありました。しかし、
こつこつと音取り練習を頑張り、「表情を明るく」「声を大きく」「強弱をつけて、歌詞
を伝える」などたくさんの課題を克服するために練習を重ねてきました。最初は、私
なんかが実行委員をやっていいのかなと思いましたが、練習が始まり、パートリーダ
ーやクラスのみんなと改善点を考えるなど、2年6組の合唱を創っていくにつれて、私が実行委員として合唱に関われるのが嬉
しいと感じるようになりました。毎日のクラス練習でみんなの絆も深まったと思います。この絆を、これからの体育祭や普段の学校
生活に生かしてもっと深めていきたいと思います。
中学部2年6組 山中怜
中学校生活の中で初めて最優秀賞をとれたのでとてもうれしいです。私が実行
委員になった理由は最優秀賞をとりたかったからなので、目標を達成できて良かっ
たです。
1回目のリハーサルでは、3組の声が一番出ていて優位だと思っていましたが、
2回目のリハーサルでは他のクラスがどんどん上手になっていて余裕がなくなってき
ました。そんな中で私たちは、伸ばす拍数をそろえたり、強弱をつける練習を繰り返
したりしながら練習を重ねました。また、最後の音が全くそろわず不安でしたが、本
番ではきれいに歌ことができました。私は実行委員としてあまり力になれませんでし
たが、指揮者、伴奏者、パートリーダーの人たちが意見を出し合い、練習するたび
にうまくなっていきました。今回の合唱を通して、一人だけが頑張るのではなく、みんなの心を一つにして歌うことの大切さを知るこ
とができました。力不足な私を助けて協力してくれたクラスのみんなに感謝しています。
中学部3年3組 三浦友美