9月号

若松小だより
平成28年8月29日
た く ま し い 子
た
い子
子
深く
くま
考 し
え る
く 考 え る 子
思いやりのある子
(本年度第5号) 深
府中市立若松小学校
URL http://www.fuchu17s.fuchu-tokyo.ed.jp
夏休みを通して
校長
中西裕子
夏休みに入ったばかりの7月26日から28日までの2泊3日間、6年生が日光林間学校
を行いました。
初日は富弘美術館に行きました。絵も見事でしたが、ここでの子供たちの鑑賞態度もすば
らしかったです。ホテルに着いてから伝統工芸の「ふくべ細工」を体験しました。
2日目はハイキングと遊覧船、キャンプファイヤーが予定されていました。残念ながら遊
覧船は濃い霧のため運行中止となってしまったため、代わりに源泉と足湯に行きました。キ
ャンプファイヤーはこの霧が少し残っていて、とても幻想的な雰囲気になりました。実行委
員が積極的にプログラムを進め、心に残るキャンプファイヤーになりました。
3日目は東照宮に行きました。ガイドさんの話を熱心に聞き、国宝や重要文化財に触れま
した。そして家族の顔を思い浮かべながら、お土産を購入しました。
日光林間学校は、5年生の4泊5日のセカンドスクールに比べると2泊3日と短いのです
が、昨年度の経験を生かしながら、友達と協力することの大切さや、よりよく生活するため
に必要なこと等を、さらに深く学ぶことができました。出発前に「人のためになることを積
極的に行い、気持ちよく生活しよう」という話をしましたが、6年生はそれをしっかりと守
って行動することができました。今年も何をするに付けても常に5分前行動、先生 方から「早
くしなさい」「急ぎなさい」といった台詞は1度も聞かれませんでした。また、どの子もホ
テルの方やバスの方などに進んであいさつすることができました。そして、生活班や行動班
の係活動や役割を責任をもって行うことができました。これらは若小のよき伝統です。来年
度の6年生もきっと同様に行ってくれることと思います。詳しい生活の様子はホームページ
の校長ブログに載せてありますので、お時間があるときにご覧ください。
8月に入って、オリンピックが行われました。子供たちと一緒にご覧になった方も多くい
らっしゃることと思いま す。私も競技を通してたくさんの感動をもらいました。
レスリング女子53キロ級の決勝で、人類最強といわれた吉田選手が、アメリカのヘレン
・マルーリス選手にまさかの敗北、五輪4連覇を逃しました。試合後、両者ともマット上で
号泣する姿に、胸が熱くなりました。マルーリス選手は、7歳からレスリングを始め、12
歳の時にアテネ五輪での吉田選手の活躍を見てあこがれを抱いたそうです。レスリングを続
けることに反対だった両親を説得し、吉田選手と試合をすることを夢に見て、戦う準備をず
っと続けてきました。そして12年後のリオオリンピッ クで、見事、夢を実現させたのです。
試合後「吉田選手と戦うための練習をずっとしてきました。彼女は私のヒーローです。彼女
は最も名誉のあるレスリング選手で、彼女と試合ができたことは本当に光栄なことです。今
までの人生でずっと夢見てきました。」と語りました。一方、吉田選手は4連覇をかけ、き
っと考えられないくらいの重圧があったことと思 います。負けてしまったことは残念ですが、
マルーリス選手をはじめ、世界中の選手の目標であり、あこがれであり、夢だったことは間
違いありません。世界中のレスリング選手に影響を与えてきた吉田選手、 長年努力を続けて
夢を実現したマルーリス選手の姿から、子供たち も、きっと夢や感動等、多くのことを味わ
ったことと思います。202 0年は東京オリンピックが開催されます。今回のオリンピック
を通し、夢やあこがれをもった子供たちが、その実現に向けて努力してくれると嬉しいなと
思っています。