用語集(PDF:645.4KB)

環
境
用
語
集
【 あ 】
アイドリング
自動車は停止しているが、エンジンが動いている状態。不要なアイドリングは燃料が無駄に消費さ
れ、
大気汚染の原因となる。
エコドライブの1つとしてアイドリングストップが呼びかけられている。
亜 鉛(Zn)
亜鉛はセン亜鉛鉱、
黒鉱などの硫化鉱や菱亜鉱、
その他の鉱物として、
地殻中に広く分布している。
微量の亜鉛は生物体中にも広く分布し、その生理作用に及ぼす影響が大きい。亜鉛は金属材料として
利用され、各種の合金、メッキの主成分として用いられるばかりでなく、その他の工業原料(たとえ
ば塗料、ゴム、合成触媒、医療材料等)としても大量に消費される。
赤 潮
プランクトンの異常増殖により海水が着色する現象であり、
有害プランクトンや一時的に酸素消費
量が増大することによる酸素欠乏のため、魚介類のへい死などの漁業被害を伴うこともある。赤潮の
発生は閉鎖性水域で起こりやすく、窒素、リン等の栄養塩類の流入等による富栄養化の進行が基本的
発生原因とされているが、底質から海水への溶出及び降雨、河川水の大量流入による塩素量の低下な
どの原因も指摘されている。
石綿(アスベスト)
天然に産出する繊維状鉱物で高い張力と柔軟性を持つ。熱、摩擦、酸やアルカリにも強く、経済性
にも優れているため、建築資材など幅広く利用されていた。微細な繊維の状態で容易に大気中に浮遊
し、これを多量に吸い込むと肺がん、中皮腫などの健康被害を起こすことがある。大気汚染防止法、
大阪府条例等により、飛散防止のための規制基準や適正処理が定められている。
アルキル水銀(R-Hg)
有機水銀の一種で、このなかに含まれているメチル、エチル水銀は人間の神経をおかす。水俣病の
原因とされており、アルキル水銀を含む魚介類を長期に摂取すると、慢性中毒となり、知覚、聴力、
言語障害、視野の狭さく、手足のまひなどの中枢神経障害などを起こして死亡する場合もある。主な
発生源は化学工場等。
暗 騒 音
ある場所において特定の音を対象とする場合に、
対象の音がないときにもその場所に存在する騒音
を、対象の音に対して暗騒音という。
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【 い 】
硫黄酸化物(SOx)
硫黄分を含む燃料の燃焼により発生する。二酸化硫黄(SO2・亜硫酸ガス)、三酸化硫黄(SO
3・無水硫酸)など6種類ほどあり、そのうち大気汚染の主な原因と考えられているものは亜硫酸ガ
スである。いずれも刺激性が強く、1~10ppm程度で呼吸機能に影響を及ぼし、においを感じ、眼の
粘膜に刺激をあたえ流涙をきたす。
一酸化炭素(CO)
燃料の不完全燃焼や自動車の排ガスなどから発生する無色、無臭の気体。生理上極めて有毒で、血
液中のヘモグロビンと結合して酸素の供給を阻害し、ひどいときには窒息に至る。
一酸化窒素(NO)
酸化窒素ともいい、無色の気体で液化しにくく空気よりやや重い。空気又は酸素に触れると直ちに
赤褐色の二酸化窒素(NO2)に変わる。
一般粉じん(ヒューム、ミストを含む)
無害で、かつ、じん肺(珪肺、炭肺、鉄肺等)などの恐れのない粉じん(不活性な粉じん)の総称
である。このような物質でも、例えば人体に不可欠な食品でさえも、高濃度の粉じんとして吸入する
ことは明らかに有害であり、あるいは臨床的障害が起こる程度でなくても強い不快感、身体や衣服の
汚染等の悪影響を及ぼす。
陰イオン界面活性剤
合成洗剤の主成分であるABS(アルキルベンゼンスルホン酸塩)やLAS(直鎖型ABS)等を
指す。ABSの洗浄力は高いが微生物によって分解されにくく、河川の自浄作用の低下や泡立ちの原
因となる。このため現在では生分解性の良いLASが使われている。
【 う 】
上乗せ基準
ばい煙、汚濁物質等の排出の規制に関して、都道府県等が条例で定める基準であって、国が定める
基準より厳しいものをいう。
なお、いわゆる「上乗せ」は、基準値そのものを厳しくするもののほか、規制対象施設の範囲を拡
げるもの(「横だし」と呼ばれる。)等を含めて使われる場合がある。
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【 え 】
エコカー
低公害車をはじめとして、排出ガス性能に加え、地球温暖化防止の観点から二酸化炭素排出量の少
ない自動車をいい、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、グリーンディーゼル乗用車、天然
ガス自動車、超低燃費車などがある。
エコドライブ
おだやかなアクセル操作をしたり、自動車に不要な荷物を積まないなど、環境にやさしい運転のこ
と。自動車の燃料消費量を削減することで、大気汚染の原因となるNOX(窒素酸化物)やPM(粒
子状物質)、地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)の排出が抑制できる。
エコ・マーク
環境の改善に役立ったり、環境を汚さないように工夫された製品や商品に表示されるマーク。運営
主体は㈶日本環境協会で、幅広い商品を対象とし、商品の類型ごとに認定基準が設定されている。
エネルギー消費原単位
エネルギー効率を表す値。エネルギー使用量をエネルギーの使用量と密接な関係を持つ値で除し
たものをいい、一般に、省エネルギーの進捗状況をみる指標として使用される。
LPG車
液化石油ガスを燃料としてエンジンを駆動して走行する自動車。黒煙、NOx等の排出量が大幅に
少ない。
塩化水素(HCl)
常温では刺激臭の強い無色の気体であるが、空気中では水分を凝縮して白い霧となる。ガス状塩化
水素は粘膜を刺激し、結膜にも炎症を起こさせる。水に溶けやすく、水素イオン(H+)と塩化物イ
オン(Cl-)に電離する。一般には濃塩酸(塩化水素38%以上)、局方濃塩酸(25%以上)等の水
溶液として市販されている。
塩化ビニルモノマー(CH2=CHCl)
常温では無色の気体で、ポリ塩化ビニル樹脂の合成原料である。ポリ塩化ビニル(ポリマー)また
はその樹脂を塩化ビニル(塩ビ)と呼ぶ慣習があることから、混乱を避けるためにモノマーである塩
化ビニルは塩化ビニルモノマーと呼ばれることが多い。
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塩 素(Cl2)
常温では緑黄色の気体で特有の強い刺激臭をもち、水には容量で2~3倍溶解する(20℃で水の約
2.2倍)。容易に液化できるのでボンベ又は特殊タンクに入れて、取り扱われ、水の殺菌剤として用
いられるほか、プラスチック、染料、医薬、漂白剤などの原料としても多く用いられる。
【 お 】
オキシダント
全オキシダントとは、オゾン、二酸化窒素、PAN(パーオキシアシルナイトレート)、過酸化物等
の酸化性物質で、中性よう化カリウム溶液からよう素を遊離する物質の総称。全オキシダントから二
酸化窒素を除いたものが光化学オキシダントとされている。
オゾン層
大気中の酸素が紫外線の作用で光化学反応し、約30億年かけて形成されたものであり、地上約25km
を中心とした成層圏に存在する。オゾン層は生物に有害な紫外線を吸収するため、生物の生存には不
可欠なものであるが、近年フロンの放出等によるオゾン層破壊が確認されており、オゾン破壊性の強
いフロンに対する規制が世界的規模で進められている。
汚濁負荷量
BOD等で表される汚濁負荷量が水環境に排出される量のことをいい、
汚濁物質の濃度とこれを含
む排出量との積で表される。(例えばg/日)
温室効果ガス
地球温暖化の主原因とされる気体で、京都議定書では二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイド
ロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、六ふっ化硫黄の六物質が温室効果ガスとして削減対象
となっている。
【 か 】
化学的酸素要求量(COD)
海水等の汚れの度合いを示す指標で、水中の有機物などの汚濁源となる物質を、過マンガン酸カリ
ウム等の酸化剤で酸化するときに消費される酸素量で表したもの。単位はmg/Lで示し、数値が大きい
ほど水中の汚濁物質の量が多いことを意味する。
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活性汚泥法
汚泥中で曝気を続けると種々の好気性微生物からなるフロックができ、これを活性汚泥という。こ
の汚泥を曝気槽内で汚水に混ぜて曝気し、活性汚泥により有機物を無機化し、BODの低減をはかる
ものである。次に沈澱池で沈澱させ、上澄液を得る方法が活性汚泥法である。沈澱した汚泥の一部は
再び曝気槽に返送して利用される。
カドミウム(Cd)
カドミウムによる汚染は、カドミウム精錬所、メッキ工場や電気機器工場などの排出水が原因であ
る。
富山県神通川流域に発生した
「イタイイタイ病」
の原因物質はカドミウムであるといわれている。
大量のカドミウムが長期間にわたって体内に入ると慢性中毒となり、
機能低下を伴う肺障害
(気腫)
、
胃腸障害、腎臓障害を起こし、あるいは肝臓障害や血液変化(白血球・赤血球の減少)の起こること
もある。
環境アセスメント(環境影響評価)
環境アセスメントとは、一般的には、開発行為が環境に及ぼす影響の程度、その防止策、代替案の
比較検討など開発行為に関する総合的な事前評価をいい、
開発行為の環境に対する影響を事前に予知
し、その悪影響を防止、制御することを目的として実施するものである。
環境基準
環境基本法において、環境基準とは「大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染及び騒音に係る環境上
の条件についてそれぞれ人の健康を保護し、及び生活環境を保全する上で維持されることが望ましい
基準」と定義している。環境基準は行政上の目標基準であり、直接に工場等を規制するための規制基
準とは異なる。
環境ホルモン
正式名称は、「(外因性)内分泌かく乱化学物質」と言い、体内で作られるホルモンとは異な
り、環境中にあって体の各器官の働きを調整するホルモン(内分泌物質)を乱す化学物質。ダイ
オキシン、DDT、PCB、有機スズ化合物が代表的で約70種類の物質があげられている。
【 き 】
98%値(1日平均値の年間98%値)
1年間の濃度日平均値を、高い順に並べ、低いものから数えて98%にあたる数値。例えば365日分の
データがある場合には、低い方から358番目の値となる。
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規制基準
工場、事業場がばい煙、汚水等を発生させ又は排出する場合において遵守しなければならない許容
限度。
揮発性有機化合物(VOC)(Volatile Organic Compoundsの略)
常温で揮発しやすい有機化合物のことで、トルエン、トリクロロエチレン、ベンゼン、ホルム
アルデヒドなど100種類以上の物質がある。油脂類の溶解能力が高く、分解しにくく安定していて
燃えにくい性質があり、塗料や接着剤、インキ等に含有している。光化学オキシダント及び浮遊
粒子状物質(SPM )の原因の一つとされている。平成18年4月1日の改正大気汚染防止法施行
によりVOCを多量に排出する工場、事業所に届出書の提出、基準遵守及び排出ガス中のVOC
濃度の測定が義務付けられた。
【 く 】
グリーン購入
商品やサービスを購入する際に、価格、機能、品質だけでなく、環境への負荷ができるだけ少ない
ものを優先的に購入すること。平成13年4月に「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律
(グリーン購入法)」が施行され、国等の機関においては、環境物品等の調達が義務付けられるとと
もに、地方公共団体においても努力義務が課せられることになった。
【 こ 】
公 害
環境基本法(第2条)では7種類、つまり、事業活動その他の人の活動に伴って生ずる相当範囲に
わたる大気の汚染、
水質の汚濁
(水質以外の水の状態又は底質が悪化することを含む。)、
土壌の汚染、
騒音、振動、地盤の沈下及び悪臭という現象をとりあげ、これらによって人の健康又は生活環境に係
る被害が生ずることと定義している。
光化学スモッグ
光による化学変化でできたスモッグのことをいう。 大気中の二酸化窒素に太陽光線の中の紫外線
があたると原子状の酸素ができ、これが酸素と反応し、オゾンができる。オゾンが炭化水素と反応す
るとアルデヒドなどという刺激性のある物質をつくる。
更に一酸化窒素や二酸化窒素も加わりだんだ
ん複雑な化合物をつくってPAN(パーオキシアシルナイトレート:RCO3 NO2 )等の過酸化
物をつくる。オゾン、アルデヒド、PANを総称してオキシダントといい、これがスモッグの主成分
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である。光化学スモッグは、夏の日ざしが強くて風の弱い日に特に発生しやすく、その影響は、目が
チカチカする、のどが痛くなるという人体影響のほか、植物にある種の症状を与えるなど広範囲にわ
たる。
降下ばいじん
大気中から地面に雨水とともに降下したり、あるいは単独の形で降下するばいじんをいう。降下ば
いじんは、不溶解性物質(水に溶解しないもの)と溶解性物質に分かれ、不溶解性物質のタール分に
は発がん物質などの有害物質が含まれている。降下ばいじんは、簡易ばいじんびん、ダストジャー又
2
はデポジットゲージで測定し、その結果はトン/km /月で表す。
公共用水域
水質汚濁防止法では、河川、湖沼、港湾、沿岸海域その他公共の用に供される水域、及びこれに接
続する公共溝渠、かんがい用水路、その他公共の用に供される水路をいう。ただし、公共下水道、及
び流域下水道で終末処理場を設置しているものを除く。
COP(締約国会議)
Conference of the Parties のことで一般に使用されるが、ここでは「国連気候変動枠組条約締約
国会議」の意味で説明。締約国会議は毎年1回開催。1997年12月に第3回締約国会議が京都で開催さ
れ、温室効果ガスの削減目標を定める「京都議定書」が採択された。2012年の第18回締約国会議は
カタールのドーハで開催され、京都議定書の第2約束期間として、2020年末まで延長された。
【 さ 】
酸性雨
大気汚染物質やそれから生成した硫酸や硝酸などが溶けたpH5.6以下の雨のことで森林や農作物
に直接的に、あるいは土壌の変化を通じて間接的に被害を与えたり、湖や河川を酸性化させ、魚類や
その他の水棲生物に大きな影響を与えている。酸性雨による森林枯死の被害は、ヨーロッパや北アメ
リカで重大な問題になっており、最近、日本においても枯死が始まっているという調査結果が発表さ
れている。大阪府でも府下の各市と協力して、酸性雨調査を実施している。
【 し 】
シアン(CN)
水銀、銀、金などのシアン化物を赤熱するとできる無色、有毒の気体で特異な臭気をもち、これが
体内に入ると呼吸困難となり、人が数秒で死ぬほどの猛毒で、致死量0.06グラムといわれている。メ
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ッキ工場や鉱山などシアン化合物を使用する事業所からの廃液に含まれている。シアン化合物とは青
酸カリ(KCN)や青酸ソーダー(NaCN)等の総称。
1,4-ジオキサン
常温、常圧において無色透明の有機化合物である。エーテル類に分類され、有機溶媒や塩素系溶剤
の安定化剤として用いられる。環境中では分解しにくく、除去も困難とされている。
1,2-ジクロロエタン
塩化ビニルモノマー、ポリアミノ酸樹脂の原料、樹脂原料、溶剤や洗浄剤などに用いられる有機塩
素化合物。無色透明の油状液体で、揮発性があるが、他の揮発性有機塩素化合物と比べ小さい。蒸気
圧が高く、大気へ移行しやすい。水より重く、土壌吸着性は低いので地下に浸透する。生分解しにく
い。
1,1-ジクロロエチレン
塩化ビニリデンの原料に用いられる有機塩素化合物。無色または淡黄色の透明な液体で、芳香性が
ある。水に溶けにくく、水より重い。揮発性があり、また、酸化されやすく、酸素と接触して過酸化
物になる。水中では安定。土壌に吸着されにくい。
1,3-ジクロロプロペン
土壌くん蒸剤や殺線虫剤に用いられる。淡黄色の液体で、水に溶けにくく、揮発性がある。水より
重く、土壌吸着性は低いが、土壌中で生分解される。
ジクロロメタン
溶剤、ウレタン発泡剤、エアロゾルの噴射剤、冷媒や抽出溶媒などに用いられている有機塩素化合
物。無色透明の芳香のある液体で、燃えにくく、揮発性があるが、他の揮発性有機塩素化合物と比べ
小さい。水より重く、土壌吸着性は低い。湿気により加水分解するが、生分解性は低い。
シス-1,2-ジクロロエチレン
溶剤、染料抽出剤、香水やラッカーや熱可塑性樹脂の製造、有機合成原料などに用いられる有機塩
素化合物。無色透明の芳香臭のある液体で、水に溶けにくく、揮発性がある。土壌に吸着しにくく、
生分解性は低い。
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自動車排出ガス
自動車排出ガスには排出管から出る排出ガス、クランクケースから出るブローバイ・ガス、燃料供
給系統から出る蒸発ガスなどがあり、これらの排出ガス中には一酸化炭素、窒素酸化物、鉛化合物、
ディーゼル黒煙、炭化水素などの物質が含まれている。
シマジン(CAT)
トリアジン系除草剤(野菜、豆類、芝等)。白色の結晶で、水及び有機溶剤に溶けにくい。自然環
境中では比較的安定で、土壌中で移動・拡散はしにくい。
車種規制
車種規制とは、自動車NOX・PM法の対策地域に指定された地域内で、トラック・バス等(デ
ィーゼル車、ガソリン車、LPG車)及びディーゼル乗用車に関して特別の窒素酸化物排出基準及び
粒子状物質排出基準を定め、これに適合する排出量がより少ない車を使用してもらうための規制。こ
の規制は対策地域内に使用の本拠の位置を有する新車と現在使用している車について適用される。
大阪府では条例により平成21年1月から法の排出基準を満たさないトラック・バス等が府域の対策
地域を発着地として運行することを禁止する流入車規制を開始した。
振動レベル
振動の加速度をdBで表した加速度レベルに振動感覚補正を加えたもので、
単位はdB
(デシベル)
を用いる。通常、振動感覚補正回路をもつ公害用振動レベル計により測定した値である。地震の震度
の目安として人体に振動を感じない「震度ゼロ」は55dB以下であり、「震度1」が55~65dBに相
当する。
【 す 】
水 銀(Hg)
常温で唯一の液体の金属である。湿った空気中で酸化物になりやすく、有毒で一般粉じん中 0.1mg
3
/m が上限度である。神経系をおかし、手足のふるえを起こしたり、言語障害、食欲不振、聴力視
力の減退をもたらす。なお、水銀化合物の種類は多く、生体に対する作用のうえからは、無機水銀と
有機水銀に大別される。無機水銀化合物には金属水銀及び塩化第二水銀が主なものであり、その他、
硫化水銀、酸化水銀、硝酸水銀、雷酸水銀等がある。有機水銀化合物の種類は非常に多く、酢酸フェ
ニール水銀やアルキル水銀であるメチル水銀、エチル水銀、ジメチル水銀、ジエチル水銀等があり、
メチル水銀が「水俣病」の原因物質であることが知られている。
水素イオン濃度(pH)
溶液中の水素イオンの濃度をいい、溶液1L中の水素イオンのグラム当量数で表し、一般には、p
+
+
+
H=-log[H ]として定義される([H ]はH (水素イオン)のモル濃度(mol/L)である)。
pH=7で中性、pH<7で酸性、pH>7でアルカリ性であり、特殊な例(温泉など)を除いて河
川水等の表流水は中性付近のpHを示す。水道用水として望ましい水質はpH 6.5から8.5までの範
囲である。
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【 せ 】
生活騒音
一般家庭から生活に伴って発生する騒音。ピアノやクーラー、ペットの鳴き声、自動車のアイドリ
ング等がある。
生活排水
一般家庭の炊事や風呂からの排水を生活雑排水といい、
これにし尿を含めたものを生活排水と呼ん
でいる。現在、生活雑排水は河川や海域の大きい汚染源になっており、野放し状態だった生活雑排水
に歯止めをかけるため、環境省は国民の責務を明記し、自治体が生活排水対策の計画を定めるよう求
めた水質汚濁防止法を平成2年6月に改正し、同年9月に施行している。
生物化学的酸素要求量(BOD)
河川等の汚れの度合いを示す指標で、水中の有機汚染物質が、微生物によって分解(無機化・ガス
化)されるときに必要とされる酸素量のこと。単位は mg/Lで示し、数値が大きいほど水中に有機汚
濁物質が多いことを意味する。
生物指標
化学的酸素要求量(COD)のような理化学的な指標に対して、どのような生物が生息しているか
を調べることにより、水質の状況を知る指標。水質の状況を総合的に知る指標として特色がある。
セレン(Se)
セレン化合物としては、二酸化セレン、セレン化水素、有機セレン等がある。用途は整流器、ゼロ
グラフィー、光電池、顔料、ガラス着色剤、ゴム添加物など。有機セレンは、無機セレンよりも体内
の滞留時間が長い。また、経口摂取のセレンは、消化管から吸収され、肝臓、腎臓などに蓄積する。
急性中毒症状として嘔吐、頭痛、呼気ニンニク臭など、慢性中毒症状として顔面蒼白、呼気ニンニク
臭、皮膚・胃腸障害、精神神経症状等がある。また、セレンは、ヒ素、水銀、カドミウムなどと毒性
に関して相互作用があることが知られている。
【 そ 】
騒音レベル
騒音計の耳の感覚に似せた計器の回路(A補正回路)を使って測った値を騒音レベルといい、単位
はdB(A)で表される。日本ではdB(A)の代わりに「ホン」という単位が用いられていたが、これ
らは同じ単位である。
総水銀(T-Hg)
水銀による汚染状況を示す測定値の名称である。
検体に含まれる水銀又は水銀化合物の両者を合わ
せて、金属水銀の量としていくらあるかを分析したものを総水銀値(量)としている。
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総量規制
一定の地域内の汚染(濁)物質の排出総量を環境保全上許容できる限度にとどめるため、工場等に
対し汚染(濁)物質許容排出量を配分し、この量をもって規制する方法をいう。大気汚染、水質汚濁
に係る従来の規制方法は、工場等の排出ガスや排出水に含まれる汚染(濁)物質の濃度のみを対象と
していたが、この濃度規制では地域の望ましい環境を維持達成することが困難な場合に、総量規制が
行われる。
【 た 】
ダイオキシン類
ポリ塩化ジベンゾーパラ-ジオキシン(PCDD)・ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)とコプ
ラナーポリ塩化ビフェニール(コプラナーPCB)の総称。
除草剤等を製造する際に副産物として作ら
れたり、モノの燃焼に伴って非意図的に生成される有害な有機塩素化合物で、毒性が極めて強いこと
から、ダイオキシン類対策特別措置法等により規制されている。
耐容1日摂取量
一生涯にわたり毎日摂取しても健康への影響が許容される体重1Kgあたりの摂取量をいう。ダイオ
キシン類について、1998年5月、WHO欧州事務局においては1~4pg-TEQ/kg/日としている。わが
国では、1999年6月に当面の間、4pg-TEQ/kg/日が適当であると報告している。
大腸菌群数(Coli-G)
大腸菌の存在は、し尿の流入等を示すものであり、これが多ければ、赤痢菌、チフス菌などの病原
菌が存在する可能性があるので、水質汚濁の指標とされている。
WECPNL(Weighted Equivalent Continuous Perceived Noise Levelの略)
ある場所における1日あたりの航空機騒音の大きさを表す単位で、一機ごとの騒音レベルだけでな
く、飛来時間や機数をも考慮したものである。まず1日に飛来した航空機の騒音レベルをすべてdB
平均し、更に時間帯別機数について、同じ大きさの騒音でも昼と夜とでは、夜の方がうるさく感じら
れるので、夕方に飛来した機数を3倍、夜に飛来した機数を10倍にして計算する。なお、空港周辺地
では原則として、7日間連続のWECPNL値をdB平均したもので評価している。
炭化水素(HC)
炭素と水素からなる化合物の総称。
非メタン炭化水素は光化学オキシダントを生成する原因物質の
一つである。主な発生源は印刷インキ、塗料、クリーニング用溶剤、金属の脱脂、自動車排気ガスな
どである。すべて完全に酸化すれば水と二酸化炭素になる。
【 ち 】
チウラム
硫黄殺菌剤(種子、球根、芝等)で、農薬以外にゴムの硫黄加硫促進剤兼硫黄供与型加硫剤として
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の用途がある。白色の結晶で水に溶けにくい。土壌吸着性が高く、酸性条件では水及び土壌中で分解
される。
チオベンカルブ
チオールカーバメイト系除草剤(稲、野菜、豆類等)。無色から淡黄色の液体で水に溶けにくい。
土壌に吸着されやすい。塩素によって易しく分解する。
地球温暖化
大気中の二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスなどは、温室効果ガスと呼ばれており、
温室のガラスのように太陽光線のうち、光は通すが熱は逃がさない働きがある。このまま温室効果ガ
スが増え続けると、地球全体の気候が温暖化すると考えられている。その影響として、海水面の上昇
に伴う陸域の減少、豪雨や干ばつなどの異常気象の増加、砂漠化の進行による生態系の変化、農作物
への影響、マラリア等伝染病の増加などの可能性が指摘されている。このため大量の二酸化炭素の排
出国である先進国を中心に温室効果ガス排出量の抑制策や削減策について、
現在協議が続けられてい
る。
窒 素 (N)
肥料の三要素の一つ。リンとともに湖沼などの閉鎖性水域の富栄養化の原因で、汚濁の一指標であ
る。水中には、アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素、有機態窒素等いろいろな形態で存在
する。
窒素酸化物(NOx)
NO(一酸化窒素)、NO2(二酸化窒素)、N2O3(無水亜硝酸)、N2O(亜酸化窒素)、
N2O4(四・二酸化窒素)、N2O5(無水硝酸)、HNO3(硝酸ミスト)等をいう。窒素酸化物は主
として重油、ガソリン、石炭などの燃焼によって発生する。主な発生源は、自動車エンジン、ボイラ
ー、工場、家庭暖房等広範囲にわたっている。
【 て 】
低公害車
自動車排出ガスがない又はその量が相当程度少ない自動車をいう。具体的には、電気自動車、天然
ガス自動車、メタノール自動車、ハイブリッド自動車などをいう。
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低周波音
人の耳では聞き取りにくいような低い周波数の音。周波数が100HZ以下のものを低周波音、20HZ以
下を超低周波音という。発生原因としては工場機械、高速道路高架橋、新幹線トンネルなどがある。
低周波音はガラス窓や障子の振動、圧迫感等の影響が報告されているが、心理的影響は個人差が大き
く現在のところ規制基準がない。
鉄(Fe)
地球上に広く、かつ、多量に存在する元素の一つであって、酸素中で燃え、熱すれば水蒸気と作用
してともに四酸化三鉄(Fe3O4)となる。塩素、硫黄、リンと激しく作用し、炭素及び珪素とは
化合するが、窒素とは直接化合しない。稀薄酸には水素を発生して溶けるが濃硝酸によって不動態と
なる。鉄自身の毒性はほとんどなく、これによる障害は、第二次的なものとして皮膚障害、呼吸器刺
激(鉄肺)などがある。
テトラクロロエチレン(パークレン)(CCl2=CCl2)
有機塩素系化合物で、エーテル様の芳香ある無色透明の液体で不燃性である。水に不溶で、エーテ
ル、エタノールなどの有機溶剤と混和する。ドライクリーニング用の洗浄剤や金属の脱脂洗浄剤とし
て用いられている。目、鼻、のどを刺激し、皮膚に何度も接触すると皮膚炎をおこす。また、蒸気を
吸入すると、めまい、頭痛、吐き気、貧血、肝臓障害等をおこす。
【 と 】
銅(Cu)
銅自身にはほとんど毒性がないか、あるいは極めて少ない。しかし、銅粉末を生ずる作業を行うと
きの最高許容濃度は、1ppmとされ、極めて高濃度の銅粉により気道刺激が起こり、発汗、歯ぐきの
着色の起こることが報告されているが、慢性中毒になるかどうかは疑問とされている。また、化合物
についてはあまり問題は起こっていない。汚染源としては、自然界の岩石からの溶出、メッキ工場、
金属加工工場、化学工場、非鉄金属精錬所等からの鉱山排水、工場排水、農薬(ボルドー等)などが
ある。
導電率法
空気を一定の速度で過酸化水素中に吸収反応させ、
空気中の硫黄酸化物と化合生成した硫酸の濃度
により、
電気伝導度の変化を利用して硫黄酸化物の量を連続測定するもので、
その結果はppmで表す。
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透明度
直径30cmの白ペンキ塗りの円板(セッキー円板)をワイヤーの先につけ、海中に沈めて船上から見
ると、次第に円板が見えにくくなり、ついにまわりの水から反射してくる光と区別できなくなる。こ
のとき延ばしたワイヤーの長さをメートルで表したものが透明度である。
1,1,1-トリクロロエタン(CCl3-CH3)
有機塩素系化合物で、クロロホルム臭のある無色透明の液体で揮発性を有し、不燃性である。水に
難溶、エーテル、エタノールなどの有機溶剤に可溶。金属、機械部品等の脱脂・洗浄剤、ドライクリ
ーニング用洗浄剤、接着用溶剤等に用いられる。急性毒性は低いが、クロロホルムと同様な麻酔作用
があり肝臓、腎臓障害をおこす。また、オゾン層破壊の原因物質の一つとして、平成8年から原則、
製造、使用が禁止されている。
1,1,2-トリクロロエタン(CHCl2-CH2Cl)
溶剤、塩化ビニリデンの原料、粘着剤やラッカーなどの生産に用いられる有機塩素化合物。無色の
液体で、水に溶けにくく、揮発性がある。水より重く、土壌に吸着されにくい。生分解性は低い。
トリクロロエチレン(CHCl=CCl2)
有機塩素系化合物で、クロロホルム臭のある無色透明の液体で揮発性を有し、不燃性である。水に
難溶、エーテル、エタノールなどの有機溶剤と混和する。金属、機械部品等の脱脂・洗浄剤、一般溶
剤として用いられる。目、鼻、のどを刺激し、皮膚に何度も接触すると皮膚炎をおこす。また、蒸気
を吸入すると、めまい、頭痛、吐き気、貧血、肝臓障害等をおこす。
【 な 】
ナノグラム(ng)
重量の単位であって、1ng=(1/1,000)μg=(1/1,000,000)mg=(1/1,000,000,000)
gの重さである。
鉛(Pb)
鉛及び鉛化合物は有害物質として古くから知られている。
他の重金属と同じく原形質毒で造血機能
を営む骨ずい神経を害し、貧血、血液変化、神経障害、胃腸障害、身体の衰弱等を起こし、強度の中
毒では死亡する。金属鉛は常温では蒸発しないが粉じんとして吸入し、あるいは経口的に摂取する恐
れがある。
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【 に 】
二酸化硫黄(SO2)
燃料中の硫黄分が燃焼により酸化され、SO2として排出される。無色、刺激臭のある気体で、粘
膜質、特に気道に対する刺激作用が重視されている。
二酸化炭素(CO2)
空気中に1万分の3存在し、天然ガス、鉱泉中にも含まれることが多い。工業的には石灰石を強熱
して石灰とともに得るか、または石灰を燃やして出るガスを炭酸塩溶液に吸収させて、炭酸水素塩を
つくり、これを熱して純粋のものを得る。普通の状態では無色無臭の気体である。
二酸化窒素(NO2)
一酸化窒素(NO)とその2分の1体積の酸素との作用、あるいは硝酸鉛又は硝酸銅の固体を熱す
ると発生する。赤褐色、刺激性ガスとして最も特色がある。水に溶解しにくいので肺深部に達し、し
かも吸収時の苦痛があまり激しくないので、はなはだ危険で、急性中毒死の例が多く、作用は遅発性
で高濃度ガス吸収後数時間以上経過して突然強い症状が現れる。120~150ppmでは短時間でも危険で
ある。障害は一般に一過性であり、慢性中毒の有無についてはまだ明らかでない。
【 の 】
ノルマルヘキサン抽出物質(油分)
ノルマルヘキサン抽出物質とは、主として排水中に含まれる比較的揮発しにくい炭化水素、炭化水
素誘導体、グリース油状物質等を総称していう。通常、「油分」といわれており、鉱油および動植物
油等の油分の量をあらわす指標として使用されている。
N
ノルマル立法メートル毎時。温度が0℃、圧力が1気圧の状態に換算した1時間当たりの気体
の排出量などを表す単位。
【 は 】
廃棄物
廃掃法第2条によると「廃棄物」とは、ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃
アルカリ、動物の死体その他の汚物又は不要物であって、固形状又は液状のもの(放射性物質及びこ
れによって汚染されたものを除く。)をいい、産業廃棄物と一般廃棄物に分類される。産業廃棄物と
は事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥等法令で規定された20種類の廃棄物をいう。
また、一般廃棄物とは産業廃棄物以外の廃棄物のことをいい、ごみ、し尿等である。
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【 ひ 】
ピコグラム(pg)
重量の単位であって、
1pg=
(1/1,000)
ng=
(1/1,000,000)
μg=
(1/1,000,000,000)
mg=(1/1,000,000,000,000)gの重さである。
PCB(ポリ塩化ビフェニール)(Polychlorinated biphenylsの略)
PCBは、不燃性で化学的にも安定であり、熱安定性にも優れた物質でその使用範囲は、絶縁油、
潤滑油、ノーカーボン紙、インク等多数である。カネミ油症事件の原因物質で、新しい環境汚染物質
として注目され、大きな社会問題となったため、現在、製造は中止されている。
微小粒子状物質(PM2.5)
浮遊粒子状物質(SPM)のうち、粒径が2.5μm以下のものをいう。微小なため肺や気管等の深
部に沈着して高濃度で呼吸器に悪影響を及ぼすおそれがある。
ppm(parts per million の略)
百万分中の幾分であるかを示す分率であり、大気汚染物質の濃度を表示するのに繁用されている。
3
3
大気汚染では、1m の大気中に1cm の汚染物質が存在する場合の濃度を1ppmで示す。なお、1ppb
は10億分の1の量を表し、1ppmは1000ppbである。
ひ
そ
砒 素 (As)
金属光沢があり、灰色で、鶏冠石、石黄、硫砒鉄鉱などに硫化物として含有されている。砒酸鉛、
三酸化砒素などは殺虫剤として農薬に用いられる。砒素中毒になると全身発疹、高熱、食欲不振等の
症状を呈す。
【 ふ 】
富栄養化
水の出入の少ない閉鎖性水域では、工場排水、家庭排水、農業排水などにより、水中の栄養塩類で
ある窒素、リンなどが増えると藻類やプランクトンなどが太陽光線を受けて爆発的に増殖し、腐敗過
程で更に水中にリンや窒素が放出され、次第に栄養塩が蓄積される。この現象を富栄養化という。リ
ンや窒素の栄養塩類の増加つまり富栄養化は、必ずしも赤潮の原因とは断定できないが、少なくとも
基本的な要因とみなされている。
フェノール類
芳香族化合物の芳香環の水素が、水酸基で置換された化合物の総称。水質汚濁の指標である。フェ
ノールは特異臭をもつ無色の結晶で、消毒殺菌剤としても使われる。気性中毒症状は、頭痛、嘔吐、
耳鳴り等で、慢性的には、腎臓、肝臓障害を起こす。また、皮膚粘膜の腐食性も強い。その他。クレ
ゾール、クロロフェノール類等がある。化学工場排水等に含まれる。
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複合汚染
複合汚染とは、通常各種の汚染物質による汚染が重複して生ずる環境汚染形態をさし、単一汚染と
いう概念と対応するものである。例えば、古い型の汚染ともいうべきばいじんによる大気汚染と、新
しい型の汚染ともいうべき硫黄酸化物(SOX)や自動車排出ガス(NOX、CO等)による汚染と
が重なり合っているような場合であり、複合汚染による公害は、より深刻である。
ふっ素(F)
蛍石や氷晶石などに含まれ、水、空気、土壌等、自然界に広く存在する。工業用としては、ア
ルミニウム精錬業、窯業、鉄鋼業、ガラス工業等で使用される。冷媒、ふっ素樹脂、防腐剤、殺
虫剤等の原料でもある。適量の使用によっては虫歯予防にもなるとされているが、大量に摂取す
ると、斑状歯や骨硬化症を起こす。
浮遊物質量(SS)[Suspended Solid(懸濁物質の略)]
水中に浮遊している微細な固形物の量で、一定量の水をろ紙でこし、乾燥してその重量を測る。単
位はmg/ℓで示し、数値が大きいほど水質が汚濁していることを意味する。
浮遊粒子状物質(SPM)(Suspended Particulate Matterの略)
大気中に浮遊する粒子状の汚染物質で、
その粒径が10μm以下のもの。
主成分は二次生成塩、
砂塵、
海塩粒子など。粒径の小さいものは、気管、気管支、肺まで到達し、沈着するため、その影響が大き
い。そのなかで粒径2.5μm以下の小さなものを微小粒子状物質(PM2.5)と呼ぶ。
フロン類
メタン、
エタンなどの低級炭化水素の水素原子をフッ素を主体とするハロゲン原子で置換したもの
の総称でフルオロカーボンなどのことをいう。不燃性、耐熱性、化学的安定性、低毒性等優れた性質
があり、冷媒、発泡剤、洗浄剤、消火剤、噴霧剤等幅広く使われている。しかし、この物質が成層圏
オゾン層を破壊し、皮膚がんの増加をきたすため、使用が規制されている。
【 へ 】
ベンゼン
常温常圧では、無色の液体で、特有の臭いがある。かつては、有機溶剤として広く使用されていた
が、その有害性のため、現在ではほとんど他の有機溶剤に代替されている。自動車用ガソリンの中に
はわずかに存在し、自動車排ガスからも検出されることがある。最も顕著な毒性は、骨髄の造血機能
障害で、かつて溶剤として汎用されていた時期には、貧血、白血球減少症、白血病などの死亡例を含
むベンゼン中毒事件が多数起こった。
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【 ほ 】
ほう素(B)
自然界において様々な化合物の形で存在し、動植物にとって必須元素である。ガラスや陶器のエナ
メル合成、着火防止剤、燃料合成に用いられるほか、ほう酸として医薬品や防腐剤にも使用される。
ほう酸やほう砂として吸入する場合があり、大量に摂取すると嘔吐、下痢、循環機能の低下などを
引き起こす。
【 ま 】
マイクログラム(μg)
重量の単位であって、1μg=(1/1,000)mg=(1/1,000,000)gの重さである。
マニフェストシステム
産業廃棄物を排出する事業者が処理(収集・運搬又は処分)を他者に委託する際に、マニフェスト
(産業廃棄物管理票)を使用して、廃棄物の流れを自ら把握、管理して産業廃棄物が最後まで適正に
処理されたことを確認するための制度。
マンガン(Mn)
地殻中に存在する生物には必須元素の一種であるが、マンガンの製造、粉末マンガン塩類を製造す
るとき、マンガン鉱(褐石、MnO2)により中毒を起こすことがあり、慢性神経症(マンガン病)
になるが、マンガンによる職業的中毒の例は比較的少ない。マンガン塩による中毒については不明で
ある。
【 め 】
メタン(CH4)
無色の可燃性気体で、都市ガスの主成分である。有機物が水中で腐敗発酵する時に生じ、化石燃料
の採掘や、水田、湖沼、海洋などから発生する。地球温暖化の原因となる温室効果ガスの一つであり、
二酸化炭素の21倍の温室効果がある。
【 ゆ 】
有機塩素系化合物
炭素あるいは炭化水素を骨格として塩素が付加された化合物の総称。この化合物は、ほとんど人工
的に合成されたもので、一般に不燃性で、脂溶性に富んでいる。強い肝毒性があり、発がん性のある
ものもある。クロロホルム、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、
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四塩化炭素等の溶剤や、PCB、有機塩素系農薬(DDT、BHC、エンドリン、アルドリン、ディ
ルドリン)等を含む。
有機リン(Or-P)
パラチオン、EPN等有機リン化合物は毒性が強い。一般にはマラソン、スミチオン、クロルチオ
ン等の名で有機リン系殺虫剤として使用されている。毒性が強く、人間にも有害であり、浸透力が強
く、体についたり、吸入したりすると、頭痛が起きたり、手足がしびれたり、ひどい時には死に至る。
このため現在、強毒性殺虫剤の大部分は製造・使用が禁止されている。
【 よ 】
溶存酸素量(DO)(Dissolved Oxygenの略)
水中に溶けている酸素量のこと。単位はmg/Lで示し、数値が大きいほど酸素が多く含まれているこ
とを意味する。溶存酸素は水の自浄作用や水中の生物にとって必要不可欠なもので、魚の生息には5
mg/L以上が必要とされている。溶解量を左右するのは水温、気圧、塩分などで、水温が急激に上昇し
たり、藻類が著しく繁殖するときには過飽和状態となる。
【 り 】
硫化水素(H2S)
無色腐卵臭のある有毒な気体で水に溶けやすく、この水溶液を硫化水素水といい、弱酸性、空気中
で酸化され硫黄を遊離する。燃やすと青い炎をあげて燃え、二酸化硫黄と水になる。0.5ppm程度の濃
度でも感知できるが、数百ppmの高濃度では臭覚が麻痺して悪臭を強く感じなくなる。粘膜に対する
刺激作用と窒息性(呼吸中枢の麻痺)作用がある。眼、特に角膜に対する刺激は極めて特徴的であり、
高濃度では呼吸中枢の麻痺により窒息死を招く。600ppmでは、30分で致死、400ppmでは、30分でも死
の危険がある。低濃度長期吸入によっても、頭痛、気管支炎、めまい、消化障害、全身衰弱等の慢性
的症状を呈するといわれる。労働衛生上の環境抑制濃度は10ppmである。
硫化メチル(CH3SCH3)
不快臭をもつ液体で水に不溶で、メタノール、エーテルに可溶である。ヨウ化メチルと硫化カリウ
ムを縮合させてつくる。臭気認知閾値は0.001 ~0.01ppm で海草(海苔)のようなにおい、キャベ
ツの腐ったようなにおいがする。
リン (P)
肥料の三要素の一つ。窒素とともに湖沼などの閉鎖性水域の富栄養化の原因で、汚濁の一指標であ
る。通常水中ではリン酸性リン(PO4-P)のようなリン酸イオンの形で存在し、発生源として
は、し尿、鉄鋼等の工場排水、肥料、洗剤などが考えられる。
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【 ろ 】
六価クロム(Cr6+)
クロム化合物は空気及び湿気に対しては極めて安定で金属メッキや塗装の顔料等に利用されてい
る。
クロム化合物のうち三価クロムの毒性はほとんど無視できるが、
六価クロムの毒性は極めて強く、
皮膚や粘膜に触れると潰瘍を起こす。長期間の摂取では肺や肝臓、消化器にも障害を起こし、がんの
原因にもなる。
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貝 塚 の 環 境
平成 25年 3 月発行
編集・発行
貝塚市都市整備部環境政策課
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