安全でうるおいのある生活環境づくり

第1次福智町
第4章
総 合計画
安全でうるおいのある生活環境づくり
基本方針
自然共生のもと、環境意識の向上や循環型社会の形成を目指すとともに、安全・安心のまちづくり
を推進し、快適な生活環境に囲まれたまちの形成を図ります。
施策体系
● 安全でうるおいのある生活環境づくり
1
自然環境の保全
2
水源の確保と環境衛生の充実
3
地域が一体となった循環型社会の形成
4
安全・安心なまちづくりの推進
95
第Ⅲ編
前期基本計画
1
自然環境の保全
現状と課題
本町は、中心部を貫流する2つの河川と四方の山々、それらに囲まれた田園、丘陵部など
豊かな自然環境に恵まれた地域です。
本町での環境を守る取組みとしては、学童が対象の「水辺教室」開催、定期的な河川の清
掃活動、また、地域活動として、年2回の町民一斉清掃活動を行っており、
「美しい町づくり、
住みやすい町づくり運動」として自然保全及び住環境の整備を図っています。
今後は、これらの取組みを継続、強化することにより、環境負荷が少ないライフスタイル
の普及、促進を図る必要があり、環境に配慮したまちづくりの推進が求められています。
96
第1次福智町
総 合計画
主要施策
●生態系に配慮した遊び心のある水辺の保全と活用
彦山川を本流とするその他の河川の良好な河川環境や地域環境を守り、育てていくため、
町民参加による美化活動や自然保護活動を推進するとともに、生活排水対策推進計画に基づ
き河川水質の改善に向けたライフスタイルの普及に努めます。
・生活雑排水等の適正処理による河川浄化の啓発
・関係機関との連携による河川水質検査及び水生生物調査等の実施
・学校・職場等における環境教育の推進
・癒しの場としての河川の活用の推進
・彦山川・遠賀川流域地域との連携と流域間交流の推進
・安全で治水・利水の調和のとれた河川改修の促進
・自然生態系に配慮した親水空間整備の推進
・関係団体等との連携による保全活動の推進と協働によるイベント等の開催
●環境美化活動の推進
環境美化条例の策定も念頭に、町民と協働で、ゴミの持ち帰り運動などのマナー運動の推
進、関連団体との連携による地域における環境美化活動を推進します。
・環境美化運動や啓発の徹底による環境保全等に対するモラルの向上
・地域の人の意識向上のための町内一斉清掃の開催充実
●豊かな森林の保全と活用
町の自然資源である森林については、多様な公益機能の維持対策を進め、荒廃の防止に努
めるとともに、環境に配慮した生産方法やツーリズム等による森林資源の活用への取組みを
支援します。
・森林資源の充実を図る除間伐の推進
・間伐材等の山林資源の有効活用の支援
・保水力を高める広葉樹植林の推進
・森林組合など関係団体との連携強化
白糸の滝
97
第Ⅲ編
前期基本計画
2
水源の確保と環境衛生の充実
現状と課題
【水資源】
本町の水源(原水)は、自己水源と田川地区水道企業団からの受水です。
自己水源は表流水、伏流水、井戸(浅井戸、深井戸)湖沼等様々ですが、渇水時(冬季)
には、水質悪化や取水困難に陥る水源もあります。
量的には、遠賀川水系(彦山川)に7,350㎥(旧金田町の2,410㎥を含む)の水利権を有し
ているほか浅井戸1,500㎥、深井戸600㎥となっています。
また、田川地区水道企業団からの暫定受水中の水量は、旧金田町区域3,500㎥(全面受水)
、
上野区域1,000㎥(一部受水)計4,500㎥であり、本格送水時には、本町の受水量は5,500㎥と
なる予定です。
浄水場は、町内に7箇所あり、原水に対応した浄水場ですが、浄水方式はそれぞれ異なっ
ています。今後は、水資源の有効利用のための計画的な施設整備等が求められています。
【上水道】
本町の水道事業は、一つの町に一つの水道事業の経営を目指し統廃合を行い、平成18年3
月6日福智町水道事業が創設されました。
水道施設の運用は旧事業体の施設を運用しているため運転管理、施設の監視装置等は、3
地区(旧事業体)の管理運用となっています。
今後は、給水の安定、清浄な水の供給のために経営基盤の確立が求められています。
【下水道】
田川市郡を含めた広域下水道事業計画が頓挫した今日、し尿を含めた生活排水処理は個別
の浄化槽を主体に推進し取組んでいます。
町営住宅や赤池ニュータウン(456戸)
、伊方東ケ丘分譲団地(102戸)は、コミュニティ
プラントでの一括した汚水処理施設を設けています。
今後は、地域の特性に応じた処理方法の導入を図るなど計画的な整備が必要となっていま
す。
98
第1次福智町
総 合計画
■上水道整備状況■
年度
給水人口(人) 給水戸数(戸)
年間配水量
(㎥)
年間給水量
(㎥)
1日平均
配水管
給水量(㎥) 総延長(m)
平成16年
25,643
10,018
2,935,040
2,344,410
6,423
181,890
平成17年
25,791
9,680
2,902,930
2,318,730
6,352
181,890
平成18年
25,756
9,670
2,907,800
2,384,010
6,531
181,890
資料:水道課
(人・戸)
30,000
25,643
25,791
25,756
20,000
10,018
10,000
0
平成16年
9,680
平成17年
給水人口
(人)
9,670
平成18年
給水戸数
(戸)
■合併処理浄化槽設置状況■
単位:台
年度
平成14年
平成15年
平成16年
平成17年
平成18年
年間
78
51
67
53
39
累計
351
402
469
522
561
(注)累計は、各年度末現在の補助事業による設置数累計
資料:住民課
99
第Ⅲ編
前期基本計画
主要施策
●安全・安心な飲料水の安定供給
上水道については、計画的な既存水源の改修、新しい水源の確保、計画的な老朽管布設替
え等を通して、安定供給に努めます。
・安定した、おいしい水の供給のための水源の確保
・水資源開発としての伊良原ダムの完成促進
・水源地等集中監視システムの整備
・水質監視体制の強化
・災害時に対応できる体制の整備
・職員や町民を対象にした水資源に関する専門家による講習など啓発活動の推進
●上水道事業の合理的運営の推進
上水道事業については、運営基盤の強化を推進するとともに、節水等に対する理解・啓発
のほか、水道に関する情報提供を行い、安心して利用できる上水道の整備に努めます。
・適正な料金の検討等健全な運営の推進
・上水道施設等の計画的な統廃合、改修、維持補修の実施
●適正な排水処理の推進
自然環境の保全の観点から計画的な合併処理浄化槽の整備による生活排水・し尿処理対策
の推進を図り、市街地周辺部における排水路の整備などを通して快適な都市環境の整備に努
めます。
・健全な財政計画や広域連携も含めた下水道整備計画の検討
・補助制度を利用した合併処理浄化槽の普及拡大
・地域の実情に応じた合併処理浄化槽、コミュニティプラント等の均衡ある整備
・下水汚染防止についてのキャンペーン・
PR活動の推進
・生徒・児童に対する下水道に関する環境学
習の実施
・農村地域における農業集落排水整備事業の
活用
・適正処理のための施設能力の増強推進
・資源化設備を備えた汚泥再生処理センター
の計画推進
100
第1次福智町
3
総 合計画
地域が一体となった循環型社会の形成
現状と課題
近年、車社会の進展や生活様式の変化とともに、ダイオキシン等による大気汚染や水質汚
濁など、環境問題も複雑多様化しています。
このように環境問題が問われている今日、住民の環境に対する意識も高まっており、自然
とのふれあいなどを通して自然環境を保全していくことの重要性を認識し、ごみ処理におい
てもリサイクルできるものはリサイクルするなど、環境に配慮した活動も増えています。
本町におけるごみ収集についても、容器包装リサイクル法に基づき、旧三町それぞれ平成
14年8月に分別収集計画を改定し、継続実施しています。
ごみの分別収集等は、田川地区衛生組合が運営主体となり、町が許可業者に委託し収集運
搬して、下田川塵芥センターで焼却、資源サイクル処理を行っています。
し尿及び浄化槽汚泥は、町の許可を受けた収集運搬及び浄化槽清掃業者によって収集運搬
され、下田川クリーンセンターで汚泥処理を行っていますが、し尿及び浄化槽汚泥の排出量
が年々増加傾向にあり、この対応と施設の老朽化による改良工事が必要となっています。
また、焼却残
は北九州市の処分場に処理を委託していますが、今後は町内独自の処理が
必要になっています。
さらに、不法投棄に対しては、美しい町づくり、住みやすい町づくりを目指して啓発活動
を一層強化していく必要があります。
■ごみ処理量の推移■
■し尿処理量の推移■
(g)
(t)
850
8,000
7,806
7,635
7,709
7,500
7,261
786
795
(kl)
23,000
22,500
7,302
809
800
22,014
22,000
21,343
21,500
7,000
750
760
21,903
20,816
21,000
746
20,500
6,500
平成14年
平成15年
処理量(t)
平成16年
平成17年
平成18年
700
20,000
20,202
平成14年
平成15年
平成16年
平成17年
平成18年
資料:住民課
1人1日平均排出量(g)
101
第Ⅲ編
前期基本計画
主要施策
●ごみの減量化・再資源化による循環型社会の形成促進
長期的かつ総合的視点で、ごみの減量・資源化や資源の有効活用の観点からの分別収集の
強化に努めるなど資源循環型社会の形成を促進します。
・ごみを出さないための住民運動の推進
・再資源化の処理システム整備のためリサイクルプラザや最終処分場を含めた新ごみ処
理施設建設の早期実現
・ごみの分別収集の強化
・地区別ゴミリサイクル用の回収ボックスの設置
・資源循環システム(生ゴミ・し尿等利用)の検討
・不法投棄に対する町全体での監視体制づくり
・地域、学校での美化運動、リサイクル意識啓発活動の推進
・
「*4R」施策に基づく適切なごみ処理・再資源化の推進
・「4R」施策に関する町民や企業に対する啓発活動の推進
*4R
「ごみとなるものをつくらない(リフーズ)
」
「減らす(リデュース)
」
「くり返し使う(リユーズ)
」
「再
生利用する(リサイクル)
」をさす。
●地球温暖化対策の推進
地球温暖化防止対策基本計画の策定を通し
て、公共機関における温暖化防止対策を推進す
るとともに、自然と地球環境にやさしい生活を
実現するために、町民や企業等に対して、省資
源・省エネルギーの普及促進に努めます。
102
第1次福智町
4
総 合計画
安全・安心なまちづくりの推進
現状と課題
【防災】
平成7年の阪神・淡路大震災、平成17年の福岡西方沖地震などを契機として、本町でも災
害に対する危機意識は高まっています。
旧三町では地域防災計画に基づき、計画的に防災への対策を進めていましたが、今後も引
き続き、取組みを進めていくことが重要です。
また、高齢者や子どもなど自分の身を自分で守ることが困難な住民の災害による被害を最
小限にとどめるには、行政のみならず町民一人ひとりの適切な行動が必要とされるため、外
国からの直接攻撃等への対応も含め平常時からの地域活動の活性化が求められています。
【消防】
現在、本町の消防団は、15分団、条例定数595名となっています。そのほか、任意の団体
として消防団以外に女性消防隊があります。
消防車両は20年以上と耐用年数の超過した消防車両が8台あり、車両の入替等が課題とな
っているとともに、消防設備の充実や消防団員など人材の育成も必要となっています。
【交通安全】
近年、高齢者や幼児を中心に交通事故が多発しています。
本町では、「福智町交通安全推進協議会」を設置し、行政、学校、保育所、旧三町の交通
安全協会支部と交通安全について協議し統一行動を実施しています。
今後も、交通安全対策や交通安全施設の充実、整備が必要となっています。
【防犯】
近年、児童生徒に対する犯罪、外国人犯罪等が多発傾向にあります。本町においても児童
に対する下校途中の犯罪や凶悪な暴力事件が発生しています。
今後は、警察等と連携し、安全なまちづくりに取組む必要があります。
【消費者保護】
消費活動に関しては、クレジットなど多様なサービスが提供され、消費者の利便性はかな
り向上していますが、一方で専門知識を必要とする各種の金銭トラブルが発生しています。
今後は、消費者の安全と利益を守るための体制づくりが必要です。
103
第Ⅲ編
前期基本計画
■火災発生件数■
(単位:件)
内訳
年度
平成14年
平成15年
平成16年
平成17年
平成18年
総数
35
22
12
21
24
建物
14
10
6
8
6
林野
7
1
2
1
0
3
2
2
3
3
11
9
2
9
15
車両
その他
資料:田川地区消防本部
■交通事故発生件数■
(人)
(件)
200
190
180
170
160
150
140
130
120
110
100
196
320
190
178
179
270
160
249
240
230
240
220
212
170
平成14年
総件数
平成15年
平成16年
負傷者
平成17年
平成18年
120
資料:総務課
出初め式
104
第1次福智町
総 合計画
主要施策
●迅速に対応できる消防・防災体制づくり
消防・防災体制の活性化のため、人材確保・育成、消防設備の充実および地域防災計画に
基づき、防災体制の確立を図ります。
・武力攻撃事態等が発生した場合における国民保護計画に基づいた国、県及び関係団体
と連携した町民保護の推進
・福智町地域防災計画に基づく防災機材の整備、防災訓練による初動体制の強化及び自
助、公助、共助の防災意識の向上
・ハザードマップの作成による危険箇所、浸水想定範囲、避難場所等の周知
・防災行政無線による災害の発生状況、非難等の情報伝達の推進
・自主防災組織の育成強化
・災害時の広域による相互応援体制の確立
・訓練と研鑽の積み重ねによる消防力の向上と防火意識の高揚
・消防車両や防火水槽・消火栓等の消防設備の充実
・消防団員の確保・育成
・自動体外式除細動器(AED)及び講習会用の資機材の整備
・砂防、急傾斜地等の危険区域の点検と整備
・治山・治水対策や浸水対策事業の推進
・地震予知のためのシステム体制づくり
●地域と一体となった交通安全対策と防犯対策
警察や交通安全協会、学校その他関係機関との連携強化による交通安全意識の高揚や交通
安全施設の整備等を通して交通安全対策の推進を図ります。
また、福智町生活安全推進条例に基づき、犯罪の未然防止と安全で安心な生活の確保に努
め、暴力のないまちづくりを進めます。
・職場、地域での交通安全教室・講習会の開催や交通安全指導の充実
・広報・啓発活動やキャンペーン等による交通事故防止運動の推進
・通学路マップの作成検討
・防犯活動の組織づくり
・青色防犯パトロールカーの配置による防犯パトロールの実施
・地域での防犯声かけ運動等による防犯活動促進
・防犯対策や犯罪対処に関する広報活動実施
・防犯灯や街灯の整備促進
・暴力追放キャンペーン等の充実強化
105
第Ⅲ編
前期基本計画
●消費者保護の充実
県の消費生活センターと連携して新たな手口による振り込め詐欺対策や正しい消費の知識と
情報の提供に努めます。併せて、消費生活相談を充実させます。
・町民に対する広報等を通した消費生活センターの存在の周知徹底
・町や消費生活センターへの消費生活相談に対する啓発
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