BSデジタル放送利用状況調査

2001 年 4 月 3 日
株式会社 博報堂
第1回「BSデジタル放送利用状況調査」
結 果 報 告 書
BSデジタル放送が開始され約4ヶ月がたちました。
博報堂では、BSデジタル放送受信機器を保有している世帯をパネル化し、12月放送開
始直後の予備調査に引き続き第1回目の調査を2月に行ないました。今回は70世帯188人
に対して調査したものです。
この調査でBSデジタル放送視聴者の実際の視聴実態が明らかになってきました。BS
デジタル視聴者においては視聴習慣が根付いているようです。
●BSデジタル放送保有世帯の【日常視聴者】は、約74%。
●BSデジタル放送の機能認知No1は、
【高画質】No2は、
【データ放送】
。
利用経験者の満足度は、
【双方向利用】86%【高画質画像】78%。
●BSデジタル放送視聴時間は、1日平均1時間23分。メディア接触時間の
増減では、
【テレビを見る総時間が増えた】と思う人は約2割。
●今後、最も見たいジャンルは、
【映画】
【音楽】
【旅行情報】
。
人気番組は、
【視聴者参加番組】
【ドキュメンタリ-・紀行】
。
●利用した番組表は、EPGがトップで90%。
1
1. BSデジタル放送利用状況
BSデジタル保有世帯の【日常視聴者】は74%。
BSデジタル放送受信世帯における個人の視聴状況をみると、「いつも視聴している」のは13.8%と
約1割強。これに「たまに見ている」(60.1%)を加えた「日常視聴者」は73.9%、4人中3人は、BSデジ
タル放送を楽しんでいる。「1~2度は見たことがある」という視聴トライアル層(21.3%)が2割いる
点も特徴。層別ではT層、M2層、F2層での普段視聴者が8割を越えており高い。「見れない」理由は、
「見る時間がない」(66%)。
見い
てつ
いも
る
見た
てま
いに
る
~
視聴状況
1 見が
たあ
2 こる
度と
は
は見
なた
いこ
と
無
回
答
普
段
視
聴
者
(%)
3.7
合
計 ( N=188)
13.8
60.1
73.9
21.3
1.1
2
2. BSデジタル放送の機能・特徴認知・利用状況
BSデジタル放送の機能認知No1は【高画質】No2は【データ放送】
利用経験者の満足度は【双方向利用】86%【高画質な映像】78%。
● BSデジタル放送の機能・特徴認知状況をみると、認知率が高かったのは「デジタルハイビジョ
ン対応テレビでは高画質な映像を見ることができる」 (66.5%)、「TV番組の中でデータ放送を
利用できる」(62.2%)、「データ放送の中で双方向放送サービスが利用できる」(55.9%)等。逆に
認知率が低かったのは「CMの中でデータ放送が利用できる」(29.3%)で3割を下回った。
● 各機能の利用状況では、「EPG(電子番組ガイド)」の利用が37.8%で4割弱と突出して高い。
● 各機能の満足度をみると、満足度の高かったのは「双方向サービス」(満足している45.7%、や
や40.0%)、「高画質な画像」(満足している50.4%、やや27.2%)。
(N=188))
認知
知
知
B 送 見
回
S は
て
デ
ほ
ジ
い
と
タ
な
ル ん
答
放 ど い
っ
無
ら
て
な
い
る
い
利こ
用と
しが
たあ
る
満足度
(N=188))
利用経験
利こ
用と
しが
たな
い
無
B 送 見
満
足
回
S は
て
デ
ほ
ジ
い
と
タ
な
ル ん
答
放 ど い
(%)
デジタルハイビジョン対応テレビ
a) では高画質な映像を見る
ことができる
b)
c)
66.5
29.3
43.6
26.064
て
い
どい
ちえ
らな
とい
も
あし
まて
りい
満な
足い
全し
くて
満い
足な
い
無
36.7
6.4 22.9
回
る
答
(%)
50.4
12.8 26.064
(N=46)
26.064
(N=12)
25.0
28.7
26.064
(N=33)
24.2
25.0
26.064
(N=35)
25.7
18.6 26.064
(N=35)
44.7
満
足
計
27.2
41.3
34.8
25.0
1.6
13.6
5.6
1.6
77.6
4.3
6.5 2.2
76.1
10.9
- 25.0
25.0
-
50.0
1.1
BSデータ放送の
専門チャンネルがある
46.3
e)
BSデジタル・ラジオ放送が
ある
48.9
f)
データ放送の中で双方向
放送サービスが利用できる
EPG(電子番組ガイド)が
ある
24.5
1.6
d)
g)
26.064
し
(N=125)
26.064
10.1
62.2
や満
や足
し
て
い
る
(%)
0.5
TV番組の中でデータ放送
を利用できる
CMの中でデータ放送が
利用できる
6.9
(a) 機能・特徴認知者 その他) 機能利用者)
25.5
26.064
17.6
27.7
2.1
22.9
26.064
18.6
30.3
2.1
55.9
16.0 26.064
18.6
36.7
30.3
17.1
15.2
28.6
45.7
15.2 3.0 12.1
54.5
2.9
5.7
42.9
20.0
40.0
2.1
47.3
25.0
26.064
1.6
37.8
9.6 26.6
26.064
(N=71)
36.6
29.6
16.9
5.7 5.7
2.9 -
85.7
4.2
-
66.2
12.7
3
3.メディア接触状況
BSデジタル放送視聴時間は1日平均で1時間23分で
メディア接触時間の増減では、【テレビを見る総時間が増えたと思う人】は約2割。
●BSデジタル放送の視聴時間は、週平均で1時間23分/1日。地上波放送の視聴時間は2時間5分/1日。
(ビデオリサーチ調査の2月データでは 3時間52分/1日)
● BSデジタル放送を視聴するようになってからの、他メディアへの接触時間の増減状況についてみてみる
と、テレビを見る時間全体としては「増えたと思う」(20.2%)のは2割。
一方、「地上波」や「BSアナログ放送」への接触は2~3割「減ったと思う」と回答されており、BSデジタ
ルの登場による多チャンネル化の影響が既存チャンネルに現れた形となった。また、あまり変わらなか
ったのは「新聞」(63.8%)や「雑誌」(53.7%)などプリント媒体への接触となった。
増えたと思う …テレビを見る時間(全体として)
BS/CS/CATVの有料放送を見る時間
インターネットとする時間
減ったと思う …民放の地上放送を見る時間
NHK-BSアナログ放送を見る時間
NHK地上波放送を見る時間
感じた個人の構成比
20.2%
14.9%
12.2%
29.8%
22.3%
20.7%
4
4.人気番組・今後視聴したい番組ジャンル
今後、最も見たいジャンルは【映画】【音楽】【旅行情報】
人気番組は、【視聴者参加番組】【ドキュメンタリー・紀行】
BSデジタル放送視聴者は、やはり、双方向機能の番組映像の美しさが活きるドキュメンタリー・紀
行ものを好んで視聴しているようだ。このような番組の充実が今後の視聴者開拓のカギをにぎって
いるようだ。
●今後視聴したい番組ジャンルのトップ3は、1位「映画番組」(63.3%)、2位「音楽番組」(59.6%)、
3位「ニュース・天気予報」 (44.1%) となった。層別にみると、T層、M1層ではバラエティ系の番
組への意向が高い。またM3、F3層の高年齢層では「ニュース・天気予報」「旅行番組」への意向
が高い。
●最も見たい番組も今後見たい番組とトップ2は同じ。3位で「旅行番組」(23.9%)が挙げられた。
● 「いつも見る」と答えている人の中では、「映画」(76.9%)「旅行情報」(76.9%)が高い。
80
(%)
63.3
60
40
今後見たい
最も見たい(3つまで)
59.6
44.1
39.9
41.0 39.4
32.4 30.3 29.8
28.7 28.7 27.7
31.4
20.7
23.9
17.6
20
11.7 13.3
芸
能
情
報
番
組
ト
ク
バ
ラ
エ
テ
ィ
経マ
済ネ
・
株情
式報
・番
組
時
事
解
説
番
組
ト
レ
ン
ド
系
ド
ラ
マ
サド
スラ
ペマ
ン
ス
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時
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劇
そ 特ジ
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い
ャ
ホ バス
ラポ
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ラ
マ
ー
ア
ニ
メ
番
組
ー
バク
ライ
エズ
テ
ィ
バお
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エい
テ系
ー
音
楽
バ
ラ
エ
テ
ー
歴風
史俗
・情
文報
化番
・組
ィ
情
報
系
番
組
国
内大
ス会
ポ
番
ツ組
ー
ー
テ
イ
メ
ン
ト
海
外
ド
ラ
マ
ィ
エ
ン 娯
タ 楽
ィ
実生
用活
情・
報
番
組
)
国
際大
ス会
ポ
番
ツ組
)
ー
ド番 食グ
キ組 べル
物メ
メ
・情
ン
報
タ
番
リ
組
ー
旅
行
情
報
番
組
)
天ニ
気
予
報ス
ュ
音
楽
番
組
ュー
映
画
番
組
(
0
11.2
24.5 22.9 22.3
20.7 18.1
17.0 17.0 16.0 16.0 16.0 15.4 14.4
13.3 12.2
11.2
3.7
8.5
3.2
5.9 8.5 5.3 6.9 6.4
4.3 2.7 4.3 5.9 3.2 2.1
3.2
2.7 2.1
(
7.4
(
8.5
14.4
5
5. 利用した番組表
利用した番組表は、EPGがトップで90%
利用した番組表は、使い易さもあるのか「EPG」が89.9%とトップ。新聞は40.4%と半分にも満たな
い。
100
(%)
89.9
80
60
40.4
40
18.1
20
16.5
14.4
9.6
0.5
新
C
A
T
V
の
番
組
ガ
イ
ド
誌
B
S
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C
S
専
門
雑
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S
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ッ
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般
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番 G
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B
S
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ジ
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ル
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送
(
0
ト
6
調査設計
1)調査目的
:BSデジタル放送の視聴実態を把握する
2)調査方法
:郵送調査放送
3)調査エリア
:全 国
4)モニター募集方法:i M iネット、朝日新聞広告、読売新聞広告など
5)調査対象
:BSデジタル放送受信機器を保有している世帯における中学生以上の個人
6)調査スケジュール:発送=1月31日(水)
回収=2月16日(金)
※番組接触状況日記帳部分の調査期間は2月5日(月)~2月11日(日)
7)回収状況
:
世帯数
個人数
発送数
82
228
回収数
70
188
回収率
85.4%
82.5%
7