姶良っ子の 道徳性を育むために (第1次 提言)

道徳教育総合支援事業
姶良市モラリティ・インプルーブメント推進事業
姶良っ子の
道徳性を育むために
(第1次 提言)
平成26年4月
モラリティ・インプルーブメント・ミーティング
姶良市教育委員会
■
はじめに
姶良市が取り組んでいるモラリティ・インプルーブメント推進事業は、
平成25年に制定された「姶良市子育て基本条例」の具体化を図るもの
で、「確かな自立と公共に貢献する子供の育成」を目指し、学校におけ
る道徳教育や、家庭・学校・地域の三者協働による道徳教育の充実のた
めに取り組むものです。
その取組の一環として、モラリティ・インプルーブメント・ミーティ
ングでは、学校と家庭・地域の三者代表者による道徳性を育むための協
議会として、姶良市の子供たちの道徳性の現状と課題を踏まえて、目指
すべき子供の姿を提言したり、子供たちの道徳的実践を話題にしたりし
ていきます。
本年度、協議会では、姶良市の子供たちの実態や事例を基に話合いを
重ね、道徳性向上の指針となる提言をまとめました。この提言には、人
と人がつながり、支え合い、きまりを守ることを大切にし、自分たちが
生きる場所を愛し、そしてよりよい未来をみんなでつくっていきたいと
いう思いが託されています。
この提言を家庭・学校・地域が共有し、具体的に関わることができる
基本的な内容として、真に三者が協働して道徳的実践ができる子供を育
むことができればと願ってやみません。
そして、家庭・学校・地域の道徳教育が充実することは、子供たちの
道徳的実践が広がり、思いやりに満ちた家庭、子供が生き生きと学ぶ学
校、互いに支え合う地域づくり、「道徳のまち姶良市」の実現につなが
ると信じています。
1
■
「あいさつ」でつながるわたしたち
1 「あいさつ」は、人と人をつなぐ大切なものです。あいさ
つを交わすと笑顔になります。自分から進んで気持ちよいあ
いさつをしていくことを大切にしましょう。
姶良市では、気持ちよい挨拶をする子供をよく見かけます。
幼稚園に登園するときに、迎える先生方に元気よく挨拶をする園児。
横断歩道を渡るときに、停車してくれた運転手さんに振り向いて会釈
をする小・中学生。朝、学校周辺のごみ拾いをしながら、すれ違う人
たちに立ち止まって挨拶をする高校生。
その姿は、子供たちの道徳性のよさを実感するだけではなく、挨拶
を受けた人も、すがすがしい気持ちになるものです。
挨拶は、
「わたし」から「あなた」へと心を寄せる、人と人がつなが
る第一歩です。
不審者問題等もあり、誰にでも挨拶することは難しい時代になって
きましたが、わたしたちは、それを乗り越え、気持ちよい挨拶をし合
える人でありたいと思います。そのために、大人も子供も自分から進
んで挨拶をすることに心がけたいものです。
◆
時と場、相手によっても挨拶は変わりますが、まずは「おはようご
ざいます」
「こんにちは」
「さようなら」など基本的な挨拶を大切にし
しましょう。
◆
家庭や学校でできても、それ以外の場所ではなかなかできないのが
挨拶です。だからこそ、いつでも・どこでも・だれにでも、気持ちよ
い挨拶を進んでするよう心がけましょう。大人やお兄さん・お姉さん
が、まずは手本となるよう心がけましょう。
◆
明るい挨拶をすることで、自分も相手も元気になったり、すがすが
しい気持ちになったりすることを共に感じ合いましょう。
2
■
支えられて生きていることに感謝するわたしたち
2 今、わたしが生活できるのは、わたしを支えてくれる多く
の人がいるからです。感謝する心と反省する心を大切にし、
わたしの生き方を見つめ直しましょう。
当たり前のように過ごしている毎日の中で、どれだけの人に自分は
支えられているのでしょうか。「わたし」に近い人から遠い人まで、
感謝のアンテナの感度を上げていくと、自分が多くの人に支えられて
いることに気付き、心から「ありがとう」を伝えたくなります。
子供たちは、成長に応じて自分以外の人の存在のありがたさに気付
いていきます。そして、自分を諭してくれる人や注意をしてくれる人
のことも、自分のことを思ってくれる人として感謝する心をもってほ
しいものです。反省する心をもって人に向き合うと、言われたことが
心に響きます。相手も「自分を受け入れてくれたこと」に感謝の気持
ちが芽生えるでしょう。
私たちは、お互いを支え合うことで、成長していきます。感謝する
心と反省する心を大切にしたいものです。
◆
まずは、家庭の中で「ありがとう」と言ってみましょう。例えば、
手伝ってもらったとき、褒めることも大切です。「ありがとう」の言
葉で感謝の気持ちを伝えましょう。笑顔と握手・ハイタッチ・ハグな
どをプラスすることもいいでしょう。
◆
注意されたときに、素直に「ごめんなさい」「ありがとう」と言え
る人でありたいと思います。注意されると、不快になるときもありま
すが、まずは、一呼吸して自分を振り返りましょう。相手の思いやり
や優しさを感じることでしょう。
◆
自分を支えてくれている周りの人々に、感謝の気持ちを伝えましょ
う。家族や先生、友達、地域の方々のありがたさを感じることでしょ
う。
3
■
ルールやマナーを守るわたしたち
3 わたしたち一人一人が家庭・学校・地域のルールやマナー
の大切さを理解し、ルールやマナーをみんなで守り、暮らし
やすい家庭・学校・地域をつくりましょう。
わたしたちが安心して暮らせるのは、みんなが社会のルールやマナー
を守っているからです。わたしたちは、身の回りのことを自分でできる
ようになるとともに、社会の一員としてルールやマナーを進んで守る人
にならなければなりません。
子供たちが、ルールやマナーに最初に出会うのは家庭です。家庭で決
めたルールを家族みんなで守ること、守ろうと努めること、守れなかっ
たのはどうしてかを話し合うことなど、ルールやマナーを守る意識を高
めるには、成長に応じた丁寧な関わりが必要です。
学校・地域にルールやマナーがあるのは、自分だけがよければいいの
ではなく、みんながよりよく生活できるためです。
みんながルールやマナーを守ってはじめて、暮らしやすい社会が実現
するのです。もちろん、ルールやマナーは見直されることもありますが、
まずは、その目的を考えることを大切にしましょう。
◆ 家庭で守ることが難しいルールに、ゲーム機、パソコン、携帯電話
やスマートフォンの使い方があります。「使用時間、使用場所を決め
る」など家族で納得したルールを共有し、守っていきましょう。
◆
ルールやマナーを進んで守ることもあれば、守れないこともあるの
がわたしたちです。お互いに声を掛け合い共に守っていくように努め
るとともに、見届けも大切にしましょう。
◆
学校や地域という社会の中で、
「靴やスリッパを揃える」
「廊下を走
らない」など、ルールやマナーの必要性を理解し、守るべきことはみ
んなで守りましょう。
4
■
ふるさとを愛し、ふるさとに学ぶわたしたち
4 あなたとわたしが住んでいる姶良市は、私たちの心を育て
てくれるふるさとです。まずは、知ること、そして関わるこ
とから始めましょう。
姶良市は、歴史と文化、豊かな自然が多く、落ち着いた雰囲気を持つ
大変暮らしやすいまちです。また、交通の利便性も高く、今後も更に発
展していくことが期待されるまちです。
このような姶良市で暮らすわたしたちは、大変恵まれています。この
姶良市のよさを持続させ、そして、未来へとよりよく発展させていくの
は、ここで暮らし成長していく子供たちです。子供たちには、地域のよ
さを知り、もっと好きになること、よりよくしようと思うこと、世代を
超えた付き合いをすることなど、地域の一員として大切にしたいことを
自覚してほしいと思います。
子供たちは、地域の多様な体験を通して、進んで地域に関わろうとす
る人に成長していくことでしょう。そして、郷土を愛する心を、国を愛
する心へと発展させ、日本人としての誇りをもって、真の国際人として
自立していくことを願います。
◆
地域には、子供たちを見守ってくれる人がいます。感謝の気持ちを
忘れずに過ごしましょう。さらに、地域には、素晴らしい風景がたく
さんあります。価値ある伝統行事もあります。地域をもっと見つめて
みましょう。
◆
子供たちは、自ら計画し運営したり、大人と一緒になって活動した
りする行事を通して、多くのことを学び成長します。子供会の行事を、
よりよいものにしていきましょう。
◆
地域の活動へ参加しましょう。塾や習い事、少年団活動に部活動な
どもありますが、時間を見つけてみましょう。そして、参加回数を少
しでも増やす努力をしましょう。
5
■おわりに
平成25年度モラリティ・インプルーブメント・ミーティングにおい
て、社会の動向や子供たちの実態や事例を基に、数多くある道徳の内容
の中から、以下の4つの提言をまとめました。
1
挨拶に関すること
2
感謝と反省に関すること
3
規範意識や公徳心に関すること
4
郷土愛に関すること
協議を重ねる中で、「大人の姿から子供は学んでいる」という意見が
何度も出されました。この4つの提言も、子供のみならず、大人である
わたしたちにとっても道徳性を高めるための指針としたいものです。子
供も大人も、家庭も学校も地域もみんなが幸せになるために、一人一人
が道徳性を高めることに心がけたいものです。
姶良市のいろいろな場所で、挨拶を交わす姿、ありがとう・ごめんな
さいを伝え合う姿、ルールやマナーを守る姿、地域行事に参加する姿が
数多く見られることに期待し、本提言といたします。
(平成25年度モラリティ・インプルーブメント・ミーティング)
平成25年度モラリティ・インプルーブメント・ミーティング委員
清水哲也
姶良市立蒲生中学校 校長
柊原美恵
姶良市社会教育委員/地域代表者
佐藤秀正
姶良市立柁城小学校 校長
野村義文
鹿児島県立加治木高等学校 教頭
花田さつき
姶良市PTA連絡協議会副会長
平川克寛
姶良市立山田小学校 教頭
福田朋子
姶良市PTA連絡協議会副会長
和田幸一郎
前姶良市立建昌幼稚園 園長
(現志布志市教育委員会教育長)
50音順、敬称略、平成26年3月
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