第1章 計画の目的 第2章 構成と期間

第1章
計画の目的
甘楽町は、昭和34年に発足して新町基本計画を策定し、続いて昭和47年4月に農
工併進の「甘楽町総合計画」、昭和57年7月に歴史の香る文化とゆとりのある町をめ
ざす「甘楽町新総合計画」、平成4年6月には安心とやすらぎの町をめざして「第3次
総合計画」を策定し、甘楽町を住みたい町にするためにたゆみない努力を続けています。
今回、前総合計画の終了に伴い、21世紀の初頭を見据えた新時代にふさわしい町づ
くりを推進するため、今後10年間のまちづくりの総合指針として「心が通う元気あふ
れる町」をめざした「第4次総合計画」を策定するものです。
第2章
構成と期間
本計画は、10年間の町の方向を示す基本構想と基本構想を実現するための施策を示
す基本計画で構成します。基本計画を具体的に事業実施に移すための3年間の実施計画
は別に作成して毎年見直しを行います。
本計画の期間は、次のとおりです。
年
次
基基 準 準年 次
初 次年 次
計計画 画
初 年
平成12年(西暦2000年)
平成12年(西暦2000年)
平成14年(西暦2002年)
平成14年(西暦2002年)
目目 標 標年
平成23年(西暦2011年)
平成23年(西暦2011年)
年
次
次
3
第3章
1.現
計画の背景
況
1)自然条件
本町は、群馬県の南西部に位置し、東は吉井町、西と北は富岡市、南は藤岡市と下仁
田町に隣接しています。
地形は、南部が高く標高1,370m の稲含山から北に傾斜し、南部の山間地、中央
部の丘陵地、そして北部の平坦地と変化に富んでいます。
河川は、町の北部の富岡市との境界を鏑川が流れ、町内には南から北に雄川・白倉川・
天引川を主体に数本の中小河川が鏑川に注いでいます。
気候は、内陸性気候ですが比較的温暖で雪は少なく、地震や台風などの災害も少ない
安全で住みやすい町です。
町からは、上毛三山をはじめ上信越国境や浅間山が一望でき、自然に囲まれた風光明
媚な町です。歴史的にも古代から栄えた土地柄をしのばす史跡や文化財が多く残り、日
本名水百選の「雄川堰」が流れ、国指定名勝楽山園をはじめとする江戸時代の面影が漂
う城下町が現存する歴史の息づく町です。
位
位
標
標
置(役場)
置(役場)
高
高
東経138度55分30秒
東経138度55分30秒
115m∼1,370m
115m∼1,370m
面
面
積
積
2
58.57km
58.57km2
北緯36度14分23秒
北緯36度14分23秒
2)社会条件
1.交通環境
道路は、町の中央部を上信越自動車道が横断し、町北部には東西に国道254号線が
走り、現在国道254号バイパスや町の北部と中央部を縦断する都市計画道路の建設が
進められています。
また、関越自動車道高崎 JCT を起点に、群馬県と茨城県を結ぶ北関東自動車道の整
備も進められており、東北自動車道に接続すると東西南北いずれにも通じる高速道路網
が完成し利便性が向上します。
鉄道は、私鉄の上信電鉄が高崎市から下仁田町まで通じ、町内には上州新屋駅と上州
4
福島駅の2駅が設置されています。
町内からの通勤通学は、富岡市や高崎市が多く、自動車で町の中心部から富岡市へ1
0分、高崎市へ25分の距離にあります。
東京までの所要時間は、鉄道では高崎を経由し新幹線を利用して東京駅まで1時間3
0分、自動車では高速道路を利用して練馬 IC まで約1時間です。
北関東自動車道が全線開通すると、茨城県ひたちなか市までおよそ2時間で結ばれま
す。
5
2.人口と世帯数の推移
昭和 34 年の甘楽町発足当時は、人口15,426人、2,696世帯でした。人口
は、東京一極集中の影響で昭和45年頃まで減少しましたが、その後微増傾向にありま
す。
世帯数は、核家族化等の進展により人口に比べ高い伸び率で増加しています。近年は、
町の住宅団地造成等の積極的な施策により、町北部を中心に増加傾向にあります。
人口と世帯数の推移は、次のとおりです。
人口と世帯数の推移
世帯数
人口
16,000
14,000
14,758
14,522
14,055
13,937
13,762
13,615
15,094
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
3,298
3,359
3,540
4,173
3,077
3,825
2,849
昭和45年
昭和50年
昭和55年
昭和60年
平成 2年
平成 7年
平成12年
2,000
0
年度
一世帯当り人口の推移
一世帯当り人口
5.0
4.5
4.0
3.5
人数
3.0
平成12年
平成10年
平成 8年
平成 6年
6
平成 4年
平成 2年
昭和63年
昭和61年
昭和59年
昭和57年
昭和55年
昭和45年
年度
甘楽町年齢階層別人口
平成5年度
平成10年度
平成14年度
1500
1400
1300
1200
1100
1000
900
800
700
600
500
400
300
200
100
人数0
105∼110
100∼104
95∼99
90∼94
85∼89
80∼84
75∼79
70∼74
65∼69
60∼64
55∼59
50∼54
45∼49
40∼44
35∼39
30∼34
25∼29
20∼24
15∼19
10∼14
5∼9
0∼4
年齢
3.産業の推移
産業別就業者数は、農業の衰退とともに第1次産業が年々減少し、第2・3次産業へ
と移行しています。とりわけ第3次産業の伸びは著しく、サービス産業の多様化に伴い、
今後更に増加すると思われます。
産業別就業者数の推移は、次のとおりです。
産業別就業者数の推移
割合
100%
3,180
3,492
3,478
1,174
1,039
7
平成2年
第 2 次 産 業
3,083
0%
年度 昭和40年 昭和45年 昭和50年 昭和55年 昭和60年
1,653
2,171
2,735
3,120
10%
3,952
20%
4,342
30%
3,530
3,159
40%
2,565
2,184
50%
2,825
2,381
60%
2,359
1,880
70%
2,144
80%
1,861
1,567
1,308
90%
第 1 次 産 業
第 3 次 産 業
平成7年
平成12年
2.時代背景と展望
1)少子高齢社会
本町の平成12年における年少人口(14歳以下)の割合は15.3%で、高齢者
(65歳以上)の割合は20.6%になっており、全国平均を上回るスピードで少子高
齢社会を迎えつつあります。
子育て支援を充実して、子供達を元気で育てやすい町をめざすとともに、高齢者が
家庭や地域で経験を生かしながら生きがいを持って生き生きと暮らす町をめざしま
す。
年少人口
年少人口及び高齢者人口の推移
高齢者人口
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
人口(人)
1,000
年度 平成3年
平成5年
平成7年
平成9年
平成11年
平成13年
2)高度情報化社会
インターネットや携帯電話が急速に普及して暮らしの中に定着し、様々な情報がど
こにいても得られる情報社会を迎えております。
全国を結ぶ総合行政ネットワークシステム(LGWAN)や住民基本台帳ネットワ
ークシステムの構築も始まっており、時代に即応したシステムを整え、生活を支え便利
で迅速な情報発信の町をめざします。
3)循環型社会
地球環境を守ることは、今や世界共通の課題です。限りある資源の有効利用を図る、
人と地球にやさしい循環型社会が望まれています。
一人ひとりが環境を意識しリサイクルに取り組む循環型社会をめざし、人も風土も
安全な町をめざします。
8
4)地方分権時代
右肩上がりの時代が終わり、国と地方の役割りを見直す地方分権の時代を迎え、市
町村合併や自治のあり方が論議されています。
自己決定・自己責任の地方分権の時代を迎え、住民と共に考え共に歩む住民参加の
町づくりをめざします。
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