ニュースレター Vol.110 (2015年07月25日発行)

QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997年9月18日第三種郵便物承認
通巻5401号
OKINAWA DARC MESSAGE
2015年7月25日
Q S K
沖縄ダルクからのメッセージ
AKIRAによるライブ
発行(日刊)
No.110
2015年7月
開所のお祈り
初ミーティング
新デイケア
沖縄ダルク・「サントゥアリオ」
開所式
猛暑となりました。皆様お元気でお過ごしでしょうか?
沖縄ダルク開設から21回目の夏。新しい門出です。
良い出会いと導きと地域のご理解により、ようやく、新しくデイケアの拡張移転開所の運びとなりました。
これにより 、障害者支援法に基づいた 多機能型事業所 一般社団法人 沖縄ダルク サントゥアリオ(聖域の意)として八月より
新しく始まります。21年間数多くの回復の奇跡、軌跡、ドラマの舞台となった沖縄ダルク発祥の地、伊佐のデイケアセンターは、沖
縄ダルク・クレアドール(創造主、本家の意)として任意団体の拠点として続けてまいります。
自立準備ホームとしての カーサ イサ(宜野湾市伊佐)、カーサ コザ(沖縄市大里)、初期型ナイトケアのカーサ キン(金武町金武)
各地域での活動も受け入れられ安定してきました。
我々とともに、薬物やアルコールをやめたい と言う人ならどんな人でも受け入れて、手助けができるように整備を進めてきております。
これからも、未だ苦しむ依存症の仲間達が安全で安心な回復のための居場所となるよう、全身全霊で取り組んで参ります
すべてに感謝
平成27年7月1日
沖縄ダルク
代表 森 廣樹(かげとら)
◆もくじ◆
P1
P2
P3
P4
代表 森の挨拶
P5 活 動 予 定 、 報 告
仲間の体験談
P6 献 金 、 献 品 報 告
講演感想文、プログラム報告
新デイケア紹介
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発行元:
九州障害者定期刊行物協会
福岡県福岡市東区馬出2-2-18
編集:沖縄ダルク
QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997年9月18日第三種郵便物承認
過去と現在
通巻5401号
2015年7月25日
発行(日刊)
コウタ
私は現在、薬物依存症から回復する為に沖縄ダルクプログラムに取り組んでいる33歳です。
私が初めて薬物に手を出したのは、18歳の頃でした。友達が持っていた大麻を好奇心で使いました。その時は気持ちよ
くて今までと違った自分になれる刺激的な物だと思いました。最初の頃は、週末に使って遊ぶという感じで使っていた
のですが日を追うごとに平日でも使うようになり、常に持っていないと不安になったり持っていないと遊べないとか使っ
ていない時間が損だとか、自分に都合の良い理由をつけて毎日使っていました。
そのうちに他の薬物にも手をだすようになり、常に大麻を使いながらMDMAやLSDを使って遊ぶようになり、覚醒
剤も使うになりました。覚醒剤は他の薬よりも依存症が強く常用するようになるのに時間はかかりませんでした。常に
薬を使って自分をコントロールしている状態でした。眠る前には大麻を使い、起きたら覚醒剤を使い、遊ぶときにはM
DMA・LSDを使うといった感じでした。しかし、なかなかうまく使おうと思っていてもコントロールされていたと
言う方が正しいのかもしれません。薬物中心の生活で時間の感覚や生活のリズムも狂ってしまっていて、人間関係にお
いても薬物を使っている事など言えず、嘘を言い訳にして連絡や約束事等をぶっちぎったりしてしまう事もザラでした。
しかしそれでも薬物を止めようとは思いもしませんでした。
そんな生活を送っているうちに、28歳の時に覚醒剤と大麻で逮捕されてしまいました。その時は執行猶予の判決を受け
て釈放されました。釈放されてしばらく何か月間かは薬を使うのを止めていたのですが、なぜ使わないのか、今度は上
手く使える等、都合の良い理由をつけてまた再使用に至りました。それから常用するようになるのには時間は掛からず、
また薬物漬けの生活に戻っていました。
そして30歳の時にまた覚醒剤と大麻で2度目の逮捕となり、今度は刑務所に行く事になりました。まだ執行猶予中だっ
た為、1度目の分の刑と合わせて4年の刑を言い渡され、えらい事になってしまったなと相当落ち込んだのを覚えていま
す。この時になって改めて薬物の重さを考えさせられました。捕まっている時に、親がダルクの話を勧めてきました。
その時は正直今からまた刑務所で生活するのに、そのあとにまた施設に入らないといけないと考えると気が遠くなって
とても考えられませんでしたが、今まで何年間も薬物の事が原因で家族に迷惑や心配をかけ続けてきてしまった気持ち
と刑務所での生活が苦しくて、もうこんなところに来たくないし、薬を止めないと、変わらなければまた同じ事の繰り
返しになるのは嫌だという気持ちになり、出所後にダルクへ入寮する事を決意し、そしてダルクに手紙を書きました。
ダルクは快く引き受けてくれて、収監中に何度も手紙をくれたり、面会にも来てくれました。
そして刑務所で3年と少し務めた頃に仮釈放を貰い満期よりも早く出所する事ができました。これもダルクが引き受け
になってくれたお蔭だと思います。去年の12月に仮釈放され、出所後すぐにその足でその日の内に沖縄ダルクに繋がり、
現在6か月が過ぎました。
ダルクに来て最初は、刑務所に入っている間は薬物を使ってないし、止まっているから大丈夫なんじゃないかと思って
いましたが、薬物依存はいつ再発するかわからない病気なのだという事を受け入れ、今までは出所してすぐにダルクへ
来ていなかったら、また自分の都合の良い言い訳をして、使用していたかもしれないと思うようになりました。
沖縄での生活は、薬を使わない生き方を始める為の基盤作りで、今までとは全く違う考え、感じ方をできる自分に気付
かされる毎日です。
今までは薬を止めようとも思っていなかったし、うまく使えば大丈夫だとか自分にとって都合の良い理由を並べたりし
て、薬を使う事を正当化していたのだと気づけたのも大きな変化だと思います。
しかし、薬物依存の回復には終わりがなく一生回復を続けていかないといけないという事であり、今はその回復の道に
足を一歩踏みいれただけにすぎません。
まだ今も尚、仮釈放の期間中の身であり施設での生活もまだまだ続きますが新しい生き方をする為に、今日一日を精一
杯生きようと思います。
「サントゥアリオ」 オープンハウス
2 0 1 5 ・8 ・1 (土 )
PM 12:00~ PM 14:00
詳しくは、付録のチラシをご覧ください。
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通巻5401号
2015年7月25日
発行(日刊)
学校講演感想文
5月21日沖縄県立コザ高等学校に招かれ代表森、ボランティアスタッフのリョウセイでお話をさせて頂きました。生徒
の皆さんから感想文が届いてますので、抜粋して掲載します。
○僕は今日の薬物の話をしていただいて、実際の体験した話を聞いて、とても身にしみるものがありました。正直な泣
きそうになりました。自分はドラッグや覚醒剤をやっている人を狂っている人だか、危ない人だと思っていましたが今
日の話でその認識がわかりました。もし周りにそういう人がいたならちゃんと耳を傾けてあげようと思います。
(1年男子)
○やっぱりみんな「自分は大丈夫」とか思うんだなって思いました。周りにそういう人がいたなら止めてあげないとや
ばいと思いました。正直、今まで見捨ててました。こいつらはダメだなって。関わりたくないと思っていたけど、違うっ
てことを今日気づきました。まず謝りたいなと思いました。
(1年女子)
○今日二人の話を聞いて、とても痛い気持ちになりました。2人とも心の中でさみしかったり辛かったりしたことが薬
物を使う原因で、そういう気持ちは誰にでもあるものだから、こわいな、と思った。昔のイメージとは違って、今は簡
単に手に入るようになったものだし、使ったら本当に悪いことしかないという事に改めて知りました。周りの人がやっ
ていたとしてもちゃんと受け入れてあげて、一緒に考えてあげることが大切になんだと思いました。(1年女子)
○体験談ということで、とてもリアリティがあるというか、すごく心に響く話で少し怖かったです。やっぱり薬物は1
度やってしまうと、簡単には止められない、1度止められたと思ってもまたやってしまう。とても恐ろしい物だと再認
識できました。これから先、薬物に関わることがあっても、私は絶対にやらないと言えるし、周りの人が手を出しても
すぐに切り離したりせず、支えたいと思います。 (2年女子)
水納島キャンプ
昨年はインフルエンザ流行で行けなかった水納島キャンプに行ってきました!
エイサー演舞
客船「ボイジャー」の出航に伴い、エイサーを披露しながら、4000人のお見送りをさせて頂きました。
那覇クルーズターミナル
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通巻5401号
2015年7月25日
発行(日刊)
新デイケアの紹介
冒頭でもご紹介致しましたが、7月1日より法人事務所とデイケアを移転致しました。法人の事業は障害者総合支援法
に基づき自立訓練(生活訓練)を行っており、8月より就労継続支援B型を開始に伴い、多機能型事業所として事業開
始する予定です。21年間に渡り沖縄ダルクを支えてくれた宜野湾市伊佐のデイケアは、任意団体事業所として
「沖縄ダルク・クレアドール」と名を改め活動を継続致します。
外観
玄関
談話室、ダイニング
キッチン
祈りと黙想(STEP11)の部屋
ベランダからの景色
訓練室(生活訓練)
訓練室(就労継続支援B型)
事務所
相談室、執務室
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6月
通巻5401号
2015年7月25日
発行(日刊)
活 動 報 告
3日(水)
6日(土)
沖縄県薬物乱用防止講習会
森 講演
てだこホール
デイサービス竹園 エイサー演舞
デイサービス竹園
沖縄ダルク家族の会
沖縄ダルク・デイケア
6日(土)、7日(日)
NA RSC会議 森、松本、リョウセイ 参加
東京海員会館
12日(金)26日(金) 琉球病院 家族会 CRAFT 見学
琉球病院
16日(火) 沖縄ダルク家族教室
北谷町保健相談センター
沖縄女子学園 学習発表会
森 参加
沖縄女子学園
19(金)~21(日) 水納島キャンプ
コーラル・リーフ・イン・ミンナ
24日(水) 沖縄ダルク新デイケア開所式
ゲスト・AKIRA(歌手)
沖縄ダルク新デイケア
27日(土)28日(日) APARI WEST PRESENTS これからの回復支援
~ダルクの向かう未来~
仙台弁護士会館
7月
活 動 予 定
3日(金)
沖縄県立糸満中学校
森 講演
糸満中学校
沖縄県立泊高等学校定時制
森 講演
泊高校
6日(月) 南風原町社会福祉協議会 森 講話
恩納村リザンシーパークホテル
国立琉大付属中学校 森 講演
国立琉大付属中学校
10(金)
沖縄少年院 学習発表会 森 参加
沖縄少年院
沖縄県立金武中学校 森 講演
沖縄県立金武中学校
11日(土)沖縄ダルク家族の会セミナー 講師 岩井 喜代仁 氏(茨城ダルク代表) 沖縄ダルク・サントゥアリオ
19日(日)茨城ダルクフォーラム
森 参加
24(金)~25日(日) N.A リージョナルコンベンションin九州 参加
福岡国際会議場
25(日)デイサービス竹園
エイサー演舞
デイサービス竹園
28日
大型客船 出航式 エイサー演舞
那覇クルーズターミナル
31日(金)、8/1(土) 沖縄ダルク・サントゥアリオ オープンハウス
沖縄ダルク・サントゥアリオ
毎週火曜日 ヨーガプログラム
毎週金曜日 ボランティアの日 デイケアサービス竹園、特別養護老人ホーム森城(清掃)
金武バプテスト教会(清掃)那覇バプテスト教会(清掃)ミミズク農場(弁当作り)
デイサービス風雅(清掃)
デイケア移転のお知らせ
このたび、7月1日に法人事務所が移転となりました。法人の事業として自立訓練(生活訓練)と
就労継続支援B型(申請中)を行います。尚、今まで活動を支えて来た宜野湾市伊佐のデイケア事務所名は
沖縄ダルク・クレアドールに変更となり任意団体事業所として活動を継続致します。
何卒今後ともご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
新住所
多機能型事業所 一般社団法人
沖縄ダルク・「サントゥアリオ」
住所
沖縄県宜野湾市大謝名2丁目2番10号サンサン沖縄大謝名ビル4F
℡098-943-8774
FAX098-943-8281
沖縄ダルク・クレアドール
住所
沖縄県宜野湾市伊佐1丁目7-19
℡098-893-8406
FAX098-893-8406
編集後記
沖縄地方は梅雨が明け、本格的な夏が訪れました。夏というと海に遊びに行く人も多いと思いますが、沖縄は日差し
が強く、紫外線の影響もかなり強いです。男性は日焼けを好んでわざと焼く人もいると思いますが、沖縄では要注意で
す。日焼けを通り越してやけどの状態になり、ひどい時は全身水ぶくれ状態になってしまう人もいます。サーファーの
私も日焼け止めは必需品です。しかし、黒いです。しかし薬を使っていた頃の蒼い顔よりはイケてると思います。
スタッフ 佐藤 (ジャンボ)
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QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997年9月18日第三種郵便物承認
通巻5401号
2015年7月25日
発行(日刊)
支援者の皆様方へ
沖縄ダルクへの献金、献品を頂いた方々ありがとうございます。
心より感謝申し上げます
5月20日~6月20日到着分の献金
中村
綾子
中村
荻野
恵美子
澄子
藤沢
久江
ヒューバー
仲本
和恵
晴男
小田桐
加藤
稲村 幸子 引地 喜恵子
石川 清司
森下
金武町屋嘉区事務所
沖縄県青少年こども家庭課
聖マリアの汚れ無き御心のフランシスコ姉妹会
郁雄
美穂子
星
有江
幸子
文子
渡慶次
布施
米子
良子
杉岡
島袋
真澄美
幸子
岩井 喜代仁
ヨーガ・ニケタン
冨田
沖縄県薬物乱用防止協会 吉村正夫法律事務所
沖縄ダルク家族の会
開南修道院・宮城 涼子
㈱沖縄歯科器材
榮治
安世
㈲沖縄サンコースト
その他多数の匿名の方々(順不動 敬称略)
5月20日~6月20日到着分の献品
沖縄ダルク家族の会
井辺
郁美
納谷
政信
瀧本
晴男
その他多数の匿名の方々(順不動
敬称略)
5月20日~6月20日の献金合計\378,617発送作簡素化の為、郵便振替用紙は皆様全員に同封させて頂いております。ご理解
の程お願い致します。また、お手数ですが匿名希望の方は、その旨を通信欄にその
都度お書きくださるようお願い致します。
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メールアドレス、FAX番号、ホームページアドレスが変更になりました。
編集
沖縄ダルク
〒 901-2221
沖 縄 県 宜 野 湾 市 伊 佐 1-7-19
T E L ( 0 9 8 ) 8 9 3 - 8 40 6 F A X ( 0 9 8 ) 9 1 7 - 2 5 6 0
Eメール
d a y c a r e@ ok i d a r c . o r . j p
アドレス
h t t p : / /o ki d a r c . o r . j p
定価
100円(会費に含む)
郵便振替口座
01770-1-142380
発行:九州障害者定期刊行物協会
沖縄ダルクを支援する会
福岡県福岡市東区馬出2-2-18
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