発表資料(PDF:407KB)

報道機関
提供資料
新美南吉記念館
問合わせ
26-4888
担当 遠山光嗣
平 成27年 7 月 13日
名
称
今年も踊ろう!南吉も踊った盆踊り「ションガイナー」
~生誕祭に向けて地元保存会が練習中~
練習日時
7月19日(日)19時30分~(本番前の練習はこれが最後です)
練習場所
岩滑コミュニティーセンター(半田市岩滑中町5-20)
主
岩滑盆踊唄保存会(会長
趣
(目
催
旨
的)
写真提供
メ
モ
前田羊一
℡090-5854-6586)
新美南吉記念館では、別添チラシの通り、「新美南吉生誕祭」を開
催します。そのメイン行事のひとつとして、8月1日(土)夜に「正
八ちゃんの宵祭り」を行い、新美南吉もよく踊った盆踊り「ションガ
イナー」などを踊ります。
「ションガイナー」は岩滑地区に昔から伝わる盆踊唄です。地元固
有の盆踊唄が珍しくなっている中、岩滑盆踊唄保存会の努力により、
現在もお盆に岩滑八幡社で踊られています。
ただ、岩滑地区以外ではほとんど知られていません。新美南吉記念
館では、そうした伝統の盆踊りが半田市に残っていること、南吉も盆
踊りが大好きでよく踊っていたことを多くの方に知って いただきた
いと考え、保存会の協力を得て、昨年から生誕祭の行事として盆踊り
を行っています。
保存会には、現在、子どもを含む約50名が在籍し、練習会には毎
回20名ほどが参加しています。次回は7月19日(日)に行われま
すので、ぜひ取材の上、ご紹介いただければ幸いです。
練習風景や昨年の盆踊りの写真をご提供できます。
本番の「正八ちゃんの宵祭り」(8月1日)にはどなたでも参加できます。
簡単な踊り方指導もあります。「ションガイナー」の他にも「れんげむら
さき」(昭和初期に半田で作られた盆踊唄)、「半田だし丸くん音頭」など
も踊ります。縁日も出ますのでご家族で楽しんでいただける行事です。
※資料があれば添付してください。
半田市広報広聴課
新美南吉の日記より(昭和8年・20歳)
・かつひことT君と三人で常福院の踊のけいこを見に行ったら、盛一君、吉兵ェ君にあった。
(8 月 16 日)
・小学校へ行って本多さんから新作盆踊りをおそわった。(8 月 17 日)
・夜順正寺へ行って新作盆踊りの歌を覚えて来た。(8 月 18 日)
・夜ごと夜ごと踊りに弟とゆくピエロの私。笑う人は笑え。そしる人はそしれ。芸術も何も解
らない、踊りの曲折にそうてゆくにはあまりに骨の固い人々を私はどうしてさげすみきらうこ
とが出来よう。…以下略 (8 月 22 日)
・遠藤先生の家へ午後から出かけて行って、…九時頃岩滑まで一しょに来て常福院の盆踊りを
見せた。…常福院で遠藤夫妻と三人いる時、咸子がじき近くに妹と母親と一しょにいて、自分
の方を時々大たんな目つきで見た。(8 月 25 日)
※常福院……岩滑にある浄土宗の寺院。当時は常福院の境内で盆踊りを踊っていた。
※咸子……木本咸子(みなこ)。南吉の初恋の女性で、当時、南吉と交際していた。
『やなべの歩み』(昭和60年・岩滑コミュニティ推進協議会)より
盆の十五日の夕方、青年たちが、現岩滑中町七丁目のシマヤの辻に集まり、ションガイナー
を踊ったあと、浄土宗の新仏のある家へ出かけていき、庭で供養のためにションガイナーを踊
った。しばらく踊ると、その家の人が仏壇に供えてある送りだんごや菓子、果物等をお礼に出
す。これを出さないと
「やれそれ送りだんごよこせ・・・」とはやしたてる踊りがはじまる。
子どもたちも、この踊りについて村々を廻り、おかざりの送りだんごであるおてっぽやトマ
ト、うりなどの果物をわけてもらうしきたりになっていた。
村をひと廻りすると常福院へ集まり、子どもや村の人たちも輪になって夜おそくまで踊りあ
かすことになっていた。
岩滑盆唄「ションガイナー」歌詞
ナーアー
盆が来たとてナー 何うれしかろ かさねかたびら 着るじゃなし
ションガイナー ああ盆だい 盆だい
ナーアー
踊り上手で 気前が良くて 仕事自慢の 嫁ほしや
ションガイナー ああ盆だい 盆だい
ナーアー
今年しゃ世が世で としょりが騒ぐ 吊るくし大根に 花が咲く
ションガイナー ああ盆だい 盆だい
ナーアー
二人仲良く 手すりにもたれ 見るも嬉しい 月見橋
ションガイナー ああ盆だい 盆だい ・・・・・(続く)
※歌詞はその時々に自由にアレンジして歌われていました。
岩滑コミュニティーセンターでの練習風景