第36回農業委員会議事録(平成23年6月30日)(PDF:248KB)

第36回入善町農業委員会議事録
平成23年6月30日午後3時30分から第36回入善町農業委員会が4F全員委員会室で開催された。
委員定数 18名
出席委員
1番
5番
9番
13 番
17 番
18名
米 山
舟 見
寺 崎
酒 井
若 島
委員現在数 18名
義 隆
友 憲
敏 明
良 博
せつ子
2番
6番
10 番
14 番
18 番
福
大
鍋
泉
福
島 信 子
井 博 史
嶋 太 郎
征 幸
澤 満 夫
3番
7番
11 番
15 番
鬼 原 征 彦
飛 島 久 明
小 澤 吉 孝
廣 川 正
4番
8番
12 番
16 番
上
長
小
澤
嶋
原
森
田
洋 一
曨
幸 久
正 一
欠席委員 なし
本会議に、議案の説明のため出席した者の職、氏名は次のとおり。
入善町農業委員会
入善町農業委員会
入善町農業委員会
入善町農業委員会
入善町農業委員会
事務局長
課長代理
主
事
主
事
主
事
竹
清
上
田
小
島
田
田
中
林
秀
和
安
優
和
浩
憲
彦
子
輝
議事日程及び本日の会議に付した案件は次のとおり
日程第1
日程第2
日程第3
日程第4
日程第5
日程第6
会期及び議事日程の件
議事録署名委員決定の件
議案第137号 農地法第4条の規定による意見進達について
議案第138号 農地法第5条の規定による意見進達について
議案第139号 農用地利用集積計画の決定について
議案第140号 入善農業振興地域整備計画変更案に意見を付す件
議長(鍋嶋 太郎)
皆さんお疲れ様です。夏らしく暑い日が続いております。入善町農業委員会も第36回を数え、今期最
後の委員会となりました。3年の間には、農地法が改正され、小作料が農地標準賃借料となり、政策面
では品目横断的経営安定対策が戸別所得補償制度となり、与党が自民党から民主党へと変わり、本当に
いろんなことが変わりました。農業委員会委員の選挙も近づき、皆さんの中には、交代される方もいる
かと思います。皆さん、今まで農業委員会の円滑な進行にご協力、ありがとうございました。
議長(鍋嶋 太郎)
それでは第36回入善町農業委員会を始めたいと思います。順序に従いまして日程第1、会期及び議事
日程の件を議題といたします。会期を本日1日限りとし、日程は第1より第6終了までといたしたいと
思いますが、ご異議ございませんか。
(全員 「異議なし」の発言あり)
議長(鍋嶋 太郎)
異議なしとの発言がありますので、会期を本日1日限りとし、日程は議事終了までと決定いたします。
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-- 議事録署名委員決定の件 --
議長(鍋嶋 太郎)
次に、日程第2、議事録署名委員決定の件を議題といたします。3番鬼原委員と5番舟見委員に決定
いたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
(全員 「異議なし」の発言あり)
議長(鍋嶋 太郎)
異議なしとの発言がありますので、ご両名に決定いたします。
議長(鍋嶋 太郎)
次に、日程第3、議案第137号、農地法第4条の規定による意見進達についてを議題といたします。事
務局から朗読と説明をお願いいたします。
事務局
議案第 137 号、農地法第4条の規定による意見進達について。次のとおり許可申請があったので審議
を求めます。今回は1件の申請です。
申請番号1番、申請地は、入善町神子沢○○、地目は田、面積は 625 ㎡です。申請者は入善町神子沢
○○番地の○○さんです。転用の目的は農家住宅敷地です。
申請者の○○さんは、現在、居住している住宅が建築後約 50 年を経過して老朽化が激しいので、住
宅を建て替えたいと考えています。
できれば現在生活している集落内での建て替えを希望していますが、現在の住んでいる場所は海岸か
ら近いため、波が高い時には家が揺れるし、新築しても塩害で家が早く傷むと思われるので、同一集落
内で海岸部から遠い地域への移転新築を計画したことから今回の申請となりました。
申請面積 625 ㎡のうち、住宅用利用部分が 460 ㎡、農業用利用部分が 165 ㎡ですが、住宅新築後も既
存宅地に所在する農業用施設の一部を使用する計画をしており、その敷地が 266 ㎡あることから、申請
地と併せると農業用利用部分が 431 ㎡となり、住宅用利用部分と農業用利用部分のいずれも 500 ㎡以内
であることから、面積要件を満たしています。
なお、既存宅地 1,015 ㎡のうち、農業用施設として継続使用する 266 ㎡を除いた 749 ㎡については、
農地に復元したいと考えています。
国が農地法の事務処理上の留意点等を示す技術的指導として制定した「農地法の運用について」の中
で示されている農地転用の許可基準に照らし合わせれば、申請地の農地の区分は、おおむね 10ha 以上
の規模の一団の農地の区域内にある農地であることから、良好な営農条件を備えている農地・第1種農
地であると判断します。
第1種農地の転用は原則不許可となっていますが、転用目的が農家住宅敷地であり、運用通知第2の
1の(1)のイの(イ)のcの(d)による、
「住宅その他申請に係る土地の周辺の地域において居住
する者の日常生活上必要な施設で集落に接続して設置されるもの」の項目に適合すると認められること
から、農地の区分と転用目的には問題がないと考えます。
用地の選定に当たっては、申請者が現在居住している集落内で、海岸から離れた地域で探してみまし
たが、申請地以外には申請地の周辺に当該目的を達成できそうな農地以外の土地や第2種農地、第3種
農地は存在しないことから、農地の代替性について申請地は適当であると考えます。
申請地は、平成 23 年6月 13 日に農振農用地から除外済みであり、隣接耕作者の同意書及び入善土地
改良区の同意内容での意見書も添付されていることから、本案件は許可すべきものと考えます。
以上1件です。よろしくお願いします。
議長(鍋嶋 太郎)
それでは、現地の確認を行った委員から補足説明をお願いします。
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小澤委員
事務局のお話のとおり、塩害のある土地です。県道から海側に新しく家を建てる人は、ほとんどいま
せん。よろしくお願いします。
議長(鍋嶋 太郎)
それでは、質疑、応答、討論を同時に行います。ご発言をお願いいたします。
私から一つ質問します。農振除外申請の時は、既存地は畑に戻すという計画ではなかったですか。
小澤委員
水を引いてくるのが難しい農地なので、畑にする計画です。農振除外の時と計画は変わっていません。
議長(鍋嶋 太郎)
農用地区域への編入はするのですか。
事務局
10ha以上の規模の集団的な農用地の一部になるため、編入する予定です。
小澤委員
既存地の農作業所には、乾燥機だけを残し、コンバインやトラクターは、新しい農作業所に移動する
ようです。
議長(鍋嶋 太郎)
他に意見がないようでしたら、以上1件について採決を行いたいと思いますが、ご異議ございません
か。
(全員「異議なし」の発言あり)
議長(鍋嶋 太郎)
異議なしの声によりまして、採決を行います。議案第137号、農地法第4条の規定による意見進達につ
いて、本案を原案どおり採決することに決定いたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
(全員「異議なし」の発言あり)
議長(鍋嶋 太郎)
全員異議なしの声によりまして、本案を原案どおり県知事に進達することに決定いたします。
議長(鍋嶋 太郎)
次に、日程第4、議案第138号、農地法第5条の規定による意見進達についてを議題といたします。事
務局から朗読と説明をお願いいたします。
事務局
議案第 138 号、農地法第5条の規定による意見進達について。次のとおり許可申請があったので審議
を求めます。今回は6件の申請です。
申請番号1番、申請地は、入善町青島○○、地目は田、面積は1,890㎡です。譲渡人は入善町青島○○
番地の○○さん、譲受人は同じく入善町青島○○番地の○○さんです。転用の目的は共同住宅敷地、転
用形態は使用賃借権の設定です。
本案件の申請地は、
平成 21 年 5 月 29 日付けで 2,653 ㎡の共同住宅敷地として転用許可済みでしたが、
その後の景気低迷の影響等により住宅需要が著しく低下したことから、平成 22 年6月 21 日付けで事業
規模を 747 ㎡に縮小する変更承認を受けた経過があり、今回は、その縮小した計画分を再度事業化する
ための申請です。
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申請者の○○さんは、父親の○○さんが高齢で農地の管理や農作業が困難なことから、申請地を借り
受けて共同住宅を建設する計画をしたことから今回の申請となりました。
申請地は国道8号線からも距離が近く、周辺には公共施設や大型ショッピングセンターがあり、保育
所、小学校、中学校への通所・通学の利便性も良いことから、共同住宅としては便利な立地条件である
と認められます。
また、申請地は、申請者が既に所有・経営している同類の共同住宅とも隣接しているため、これまで
の経営状況等から推測しても、かなりの入居者が見込まれることから、共同住宅の用地としては適して
いると考えられます。
共同住宅は2階建て8部屋の住宅棟が2棟で計 16 部屋と、それに付随した 29 台分の駐車場が整備さ
れる計画となっています。
国の転用許可基準に示されている許可要件としては、申請地の農地の区分は、都市計画法に規定する
用途地域内にある農地であることから第3種農地であり、運用通知第2の1の(1)のエの(イ)に規
定されている許可基準のとおり第3種農地の転用は許可することができることから、転用目的には問題
がないと考えます。
申請地は、用途地域内にあるため農振除外の手続きは不要であり、隣接耕作者、集落の代表者、隣接
地の所有者の他に送電線の関係で○○電力株式会社からの同意書、及び入善土地改良区の同意内容での
意見書も添付されています。
また、当該申請の資金計画では、建築費の全額を借入金で賄うことになっているため、その裏付けと
なる○○株式会社の融資証明書と同社の預金残高証明書も添付されていることから、本案件は許可すべ
きものと考えます。
申請番号2番と3番は、譲受人が同一であり、転用目的も同一なのでまとめて説明いたします。
申請番号2番、申請地は、入善町椚山○○、地目は田、面積は 2,791 ㎡です。譲渡人は京都府京都市
○○区○○番地○○○○号室の○○さん、譲受人は黒部市犬山○○番地の○○株式会社です。転用の目
的は注文住宅敷地、転用形態は所有権移転です。
申請番号3番、申請地は、入善町椚山○○、入善町椚山○○、地目はともに田、計2筆で、合計面積
は 3,280 ㎡です。譲渡人は入善町椚山○○、○○さん分○○さん、○○さん、○○さん、譲受人は同じ
く黒部市犬山○○番地の○○株式会社です。転用の目的は注文住宅敷地、転用形態は所有権移転です。
申請者の○○株式会社は、土木建築請負や宅地建物取引業などを行う業者で、現在、申請地に注文住
宅 14 区画の宅地造成を行なう開発行為を計画していることから、今回の申請となりました。
申請地は、国道8号線に程近いため交通の便がよく、近隣にはショッピングセンターや多くの商店が
立ち並び、また、○○小学校や入善警察署といった公共施設も近くにあるため、生活する上で大変利便
性が良く、住宅ニーズの高い場所であることから、入善町の中では、住宅開発やアパート経営をするの
に適した場所だと言えます。
国の転用許可基準に示されている許可要件としては、申請地の農地の区分は、おおむね 10ha 以上の
規模の一団の農地の区域内にある農地であることから、良好な営農条件を備えている農地・第1種農地
であると判断します。
第1種農地の転用は原則不許可となっていますが、転用目的が注文住宅敷地であり、運用通知第2の
1のイの(イ)のcの(d)による、「住宅その他申請に係る土地の周辺の地域において居住する者の
日常生活上必要な施設で集落に接続して設置されるもの」の項目に適合すると認められることから、農
地の区分と転用目的には問題がないと考えます。
用地の選定に当たっては、ショッピングセンター周辺の用途地域や農振農用地区域において住宅団地
を開発可能な規模の用地を探しましたが、遊休宅地は見当たらず、第2種・第3種農地では地権者等の
了承が得られなかったことから、以前から地権者が農地の売却を希望している申請地以外には、申請地
の周辺に当該目的を達成できそうな用地が存在しないことから、農地の代替性について申請地は適当で
あると考えます。
申請地は、平成9年2月 14 日、平成9年7月 24 日、平成 23 年3月7日に3筆がそれぞれ農振農用
地から除外済みであり、譲受人である開発業者の資金計画書、事業着手に関する取締役会議事録、開発
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行為許可申請書類の写し、排水計算書のほか、隣接耕作者の同意書及び入善土地改良区の同意内容での
意見書、地区総代、区長、生産組合長、土地改良区の地区担当理事の同意者、さらには申請地のうちの
一筆に所有権移転請求権が仮登記されているため、その権利者の同意書も添付されており、申請に必要
な書類と諸条件が全て整っていることから、本案件は許可すべきものと考えます。
申請番号4番、申請地は、入善町椚山○○、地目は田、面積は 450 ㎡です。譲渡人は入善町入膳○○
番地の○○さん、譲受人は入善町椚山○○番地○○の○○さんです。転用の目的は一般住宅敷地、転用
形態は所有権移転です。
申請者の○○さんは、現在、町営住宅に妻と子供の3人で住んでいますが、子供の成長に伴って手狭
になってきたため、母が所有する農地の一部を譲り受けて自己所有の一戸建て住宅に住む計画をしたこ
とから、今回の申請となりました。
国の転用許可基準に示されている許可要件としては、申請地の農地の区分は、おおむね 10ha 以上の
規模の一団の農地の区域内にある農地であることから、良好な営農条件を備えている農地・第1種農地
であると判断します。
第1種農地の転用は原則不許可となっていますが、転用目的が一般住宅敷地であり、運用通知第2の
1のイの(イ)のcの(d)による、「住宅その他申請に係る土地の周辺の地域において居住する者の
日常生活上必要な施設で集落に接続して設置されるもの」の項目に適合すると認められることから、農
地の区分と転用目的には問題がないと考えます。
申請者は、将来的には家を継いで農地を守っていきたいと考えていることから、用地の選定に当たっ
ては、母所有の農地の近隣で探してみましたが、分譲宅地は全て売却済みであり、それ以外には周辺に
当該目的を達成できそうな農地以外の土地や第2種・第3種農地は存在しないことから、実家の農地の
中から立地条件に恵まれた申請地を住宅用地として選択したところであり、農地の代替性について申請
地は適当であると考えます。
申請地は、平成 22 年 12 月9日に農振農用地から除外されており、隣接耕作者の同意書及び入善土地
改良区の同意内容での意見書も添付されていることから、本案件は許可すべきものと考えます。
申請番号5番、申請地は、入善町椚山○○、地目は田、面積は 176 ㎡です。譲渡人は富山市小杉○○
番地○○の○○さん、譲受人は入善町椚山○○番地の○○さんです。転用の目的は一般住宅敷地、転用
形態は所有権移転です。
申請者の○○さんは、現在、父が所有する実家に父母と妻と子供の5人で住んでいますが、生活スタ
イルの違いなどから親との同居に何かと不自由が生じているため、親から独立して新たに自己所有の新
居を建築する計画を立てたことから、今回の申請となりました。
申請者は、別居後も両親に子供の面倒を見てもらわなければならず、また、将来的には両親の老後の
世話をしたいとも考えているため、実家と日常的に行き来ができる距離での生活を希望していることか
ら、実家の敷地の一部を借り受けて新居を建設しようと思いましたが、それだけでは必要な面積を確保
できないことから、実家とJR線路敷との間に挟まった、農地としては狭くて不整形で管理や耕作が困
難な申請地を譲り受け、実家の敷地の一部と合わせた敷地で新居を立てる計画となっています。
国の転用許可基準に示されている許可要件としては、申請地の農地の区分は、おおむね 10ha 以上の
規模の一団の農地の区域内にある農地であることから、良好な営農条件を備えている農地・第1種農地
であると判断します。
第1種農地の転用は原則不許可となっていますが、転用目的が一般住宅敷地であり、運用通知第2の
1のイの(イ)のcの(d)による、「住宅その他申請に係る土地の周辺の地域において居住する者の
日常生活上必要な施設で集落に接続して設置されるもの」の項目に適合すると認められることから、農
地の区分と転用目的には問題がないと考えます。
用地の選定に当たっては、実家の近隣で探してみましたが、申請地以外には申請地の周辺に当該目的
を達成できそうな農地以外の土地や第2種農地、第3種農地は存在しないことから、農地の代替性につ
いて申請地は適当であると考えます。
申請地は、平成 17 年8月 31 日に農振農用地から除外されており、隣接農地はなく、入善土地改良区
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の同意内容での意見書も添付されていることから、本案件は許可すべきものと考えます。
申請番号6番、申請地は、入善町椚山○○、地目は畑、面積は 78 ㎡です。譲渡人は富山市小杉○○
番地○○の○○さん、譲受人は入善町椚山○○番地の○○さんです。転用の目的は鶏舎敷地、転用形態
は所有権移転です。
申請者の○○さんは、趣味と実益を兼ねて烏骨鶏の飼育販売を行なっていますが、鶏舎が建っている
場所に息子さんの新居を建設することになったため、現在の鶏舎を取り壊し、新たに申請地を譲り受け
て鶏舎を建て替える計画をしたことから、今回の申請となりました。
昼夜を問わずに烏骨鶏の世話をするためには、自宅と鶏舎が日常的に行き来ができる距離にあること
が望ましいため、自宅の敷地の一部に新しい鶏舎を建てようと思いましたが、それだけでは必要な面積
を確保できないことから、自宅に隣接し、自宅と公衆用道路との間に挟まった、農地としては狭くて不
整形で管理や耕作が困難な申請地を譲り受け、自宅の敷地の一部と合わせた敷地で鶏舎を立てる計画と
なっています。
国の転用許可基準に示されている許可要件としては、申請地の農地の区分は、おおむね 10ha 以上の
規模の一団の農地の区域内にある農地であることから、良好な営農条件を備えている農地・第1種農地
であると判断します。
第1種農地の転用は原則不許可となっていますが、転用目的が鶏舎敷地であり、運用通知第2の1の
イの(イ)のcの(d)による、「住宅その他申請に係る土地の周辺の地域において居住する者の日常
生活上必要な施設で集落に接続して設置されるもの」の項目に適合すると認められることから、農地の
区分と転用目的には問題がないと考えます。
用地の選定に当たっては、実家の近隣で探してみましたが、申請地以外には申請地の周辺に当該目的
を達成できそうな農地以外の土地や第2種農地、第3種農地は存在しないことから、農地の代替性につ
いて申請地は適当であると考えます。
申請地は、昭和 47 年2月 25 日に農振農用地から除外済みであり、隣接農地はなく、入善土地改良区
の同意内容での意見書も添付されていることから、本案件は許可すべきものと考えます。
なお、申請者が農地法を熟知していなかったため、農地転用許可を得ず、既に造成してしまったこと
から、始末書を添付しての申請となっています。
以上6件です。よろしくお願いします。
議長(鍋嶋 太郎)
それでは、現地の確認を行った委員から補足説明をお願いします。
澤田委員
申請番号1番です。○○さんは、アパートを建てる申請を平成21年4月に提出しました。しかし資金
繰りに行き詰まって平成22年5月に3分の1の規模に縮小しましたが、平成23年6月になって残りの3
分の2を建てることになり、今回の申請となりました。
議長(鍋嶋 太郎)
申請番号2番から6番は私が確認しました。
申請番号2番、3番は、以前から農振除外等でこの案件を扱っておりましたが、周辺住民の同意や相
続等いろいろありまして、ようやく転用申請となりました。
申請番号4番については、これも農振除外で扱った案件です。現在はお母さんの○○さん名義の土地
になっていますが、もともとは、ここも申請番号5番の譲渡人である○○さん所有の土地でした。○○
さんと○○さんは親戚関係にあるので、この椚山○○を○○さんが譲り受けたそうです。この田の一部
を利用して息子さんが住宅を建設するということです。
申請番号5番、6番ですが、この申請が出てきて、この土地が農地だと初めて知りました。道路が交
差する場所で石だらけの通れないような土地だったので、驚いています。○○さんは、糸魚川の出身で
す。現在の養鶏所では、烏骨鶏を140羽以上飼っています。これだけの規模の養鶏でも、近隣からの苦情
はないようです。
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では、質疑、応答、討論を同時に行います。ご発言をお願いいたします。
澤田委員
申請番号5番、6番の譲受人は、もともと○○地区に住んでいた方ですか。
議長(鍋嶋 太郎)
そうです。現在のスマートインターの東側で養鶏を営んでいました。今回の申請地のあたりは電車の
踏み切り等の音もあり、烏骨鶏の鳴き声に関しては、苦情は出ていません。
議長(鍋嶋 太郎)
他に意見がないようでしたら、以上6件について採決を行いたいと思いますが、ご異議ございません
か。
(全員「異議なし」の発言あり)
議長(鍋嶋 太郎)
異議なしの声によりまして、採決を行います。議案第138号、農地法第5条の規定による意見進達につ
いて、本案を原案どおり採決することに決定いたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
(全員「異議なし」の発言あり)
議長(鍋嶋 太郎)
全員異議なしの声によりまして、本案を原案どおり県知事に進達することに決定いたします。
議長(鍋嶋 太郎)
次に、日程第5、議案第139号、農用地利用集積計画の決定についてを議題といたします。事務局から
朗読と説明をお願いいたします。
事務局
議案第 139 号、農用地利用集積計画の決定について、入善町から提出になった農用地利用集積計画に
ついて、農業経営基盤強化促進法第 18 条第1項の規定により、その決定を求めます。平成 23 年6月
30 日提出、入善町農業委員会会長、鍋嶋太郎。今回は新規の設定のみで、計3件の申請です。
申請番号1番。上飯野○○、地目は田、計1筆で300㎡、貸付人は愛知県日進市○○の○○さん、財団
法人入善町農業公社を通して、借受人は入善町上飯野○○番地の○○さん、借賃は10aあたり14,300円
で期間は10年です。
申請番号2番。上飯野○○、地目は田、計1筆で102㎡、貸付人は入善町上飯野○○番地の○○さん、
財団法人入善町農業公社を通して、借受人は入善町上飯野○○番地の○○さん、借賃は10aあたり14,300
円で期間は10年です。
申請番号3番。神林○○、地目は田、計1筆で368㎡、貸付人は入善町神林○○番地の○○さん、借受
人は同じく入善町神林○○番地の○○さん、親子間の使用貸借権の設定で、期間は20年です。
続いて許可要件の確認です。
農業経営基盤強化促進法第18条第3項第1号については、以上の農用地利用集積計画は、入善町が定
めた農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想に適合していると認められるため、該当すると考
えます。
農業経営基盤強化促進法第18条第3項第2号については、全ての申請について、利用権の設定等を受
ける者は、農用地のすべてを効率的に利用して耕作し、かつ、耕作に必要な農作業に常時従事すると認
められるため、該当すると考えます。
農業経営基盤強化促進法第18条第3項第3号については、全ての申請について、利用権の設定等を受
ける者は、耕作に必要な農作業に常時従事すると認められるため、適用はありません。
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農業経営基盤強化促進法第18条第3項第4号については、全ての申請について、利用権の設定等を受
ける土地ごとに、利用権の設定等を受ける者並びに当該土地について所有権等の権利を有する者のすべ
ての同意が得られているため、該当すると考えます。
以上のことから、農用地利用集積計画は、農業経営基盤強化促進法第18条第3項の各要件のすべてを
満たしていると考えます。
以上、新規3件です。よろしくお願いします。
議長(鍋嶋 太郎)
それでは、質疑、応答、討論を同時に行います。ご発言をお願いいたします。
米山委員
今回は3件ですか。少ないですね。今の時期は農作業の最中でもあり、権利設定はあまり行われない
のですね。
議長(鍋嶋 太郎)
特に意見がないようでしたら、以上3件について採決を行いたいと思いますが、ご異議ございません
か。
(全員「異議なし」の発言あり)
議長(鍋嶋 太郎)
異議なしの声によりまして、採決を行います。議案第139号、農用地利用集積計画の決定について、本
案を原案どおり採決することに決定いたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
(全員「異議なし」の発言あり)
議長(鍋嶋 太郎)
全員異議なしの声によりまして、本案を原案どおり採択することに決定いたします。
議長(鍋嶋 太郎)
次に、日程第6、議案第140号、入善農業振興地域整備計画変更案に意見を付す件を議題といたします。
事務局から朗読と説明をお願いいたします。
事務局
議案第140号、入善農業振興地域整備計画変更案に意見を付す件。入善町から提出になった入善農業振
興地域整備計画変更案について、農業振興地域の整備に関する法律施行規則第3条の2の規定により、
意見を求めます。平成23年6月30日提出、入善町農業員会会長鍋嶋太郎。
農振除外は、3ヶ月に1度の受付であり、今回は平成23年6月15日受付分について、意見を求めるこ
とになります。今回は、除外申請が2件、編入申請が1件あります。
まずは農振除外の申請です。
受付番号1番。除外願出者は、入善町入膳○○番地の○○さん、譲受人は、入善町入膳○○番地の○
○さん、除外対象地は、入善地区入膳○○で、地目は田、面積は51㎡、除外後の用途は一般住宅敷地拡
張です。
まず、農用地区域からの除外理由についてですが、住宅の前面道路から車庫への進入路が必要となっ
たものであり、農業振興地域を取り巻く情勢の推移により農用地利用計画の変更が必要になったもので
あるため、農業振興地域の整備に関する法律第13条第1項に該当すると考えます。
なお、この「農業振興地域の整備に関する法律」は、以下、
「農振法」と略します。
次に、除外要件の確認ですが、農振法に規定する除外の要件は、5つあります。
まず、農振法第13条第2項第1号の要件について説明します。
譲受人の住宅は道路に直接面しておらず、これまで、隣接する弟の住宅敷地の一部を進入路として利
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用させてもらっていましたが、弟との不仲から利用できなくなったため、西側の町道に面する農地○○
を転用して、住宅への進入路と、駐車スペースを確保しました。
3月29日に転用許可され、駐車スペースとして利用していましたが、冬の降雪などを考えると、やは
り敷地の東側にある既存の車庫に車を保管したいと考えました。
既存の車庫へ入るには、住宅の南側を通ることになりますが、現在の敷地では車が通ることができる
ほどの幅がないため、申請地を農振除外、転用して、車庫への進入路を確保する計画です。
申請地は、車の進入路として必要最小限の面積であり、既存地に隣接するため一般住宅敷地の拡張に
当たりますが、除外後の面積が499.69㎡と500㎡以下であるため、基準を満たします。
また、既存住宅敷地内にある車庫への進入路であるため、既存地の隣接地でなければならず、農用地
区域外には適当な土地がありません。
以上のことから、当該変更に係る土地を農用地等以外の用途に供することが必要かつ適当であって、
農用地区域以外の区域内の土地をもって代えることが困難であると認められるため、第1号の要件を満
たすと考えます。
次に、農振法第13条第2項第2号の要件についてですが、申請地は一般住宅敷地全体として町道に面
し既存の宅地に隣接し、残地の営農について、取水排水がこれまでどおり確保され、引き続き農業用機
械による営農が可能であることから、農用地区域内における農用地の集団化、農作業の効率化その他土
地の農業上の効率的かつ総合的な利用に支障を及ぼすおそれはないと認められるため、要件を満たすと
考えます。
続いて、農振法第13条第2項第3号の要件については、申請地は、認定農業者等の効率的かつ安定的
な農業経営を営む者に対する農用地の利用集積が図られていないため、利用集積について支障を及ぼす
おそれがないと認められ、要件を満たすと考えます。
農振法第13条第2項第4号の要件については、申請地からの排水に関して、雨水排水は農業用用排水
路へ排水すること、農業用水路上を住宅敷地への進入路として利用しますが、農業用水路施設を破壊し
ない構造になっていることから、農用地区域内の水路等土地改良施設の有する機能に支障を及ぼすおそ
れがないと認められるため、要件を満たすと考えます。
最後に、農振法第13条第2項第5号の要件についてですが、申請地は、県営かんぱい事業等の実施済
地ですが、工事完了から8年を経過していることから要件を満たすと考えます。
以上のことから、農振法第13条第2項各号に掲げる要件のすべてを満たしており、問題ないと考えま
す。
続いて、受付番号2番。除外願出者は2名いるため、「入善町中沢○○番地、○○さん外1名」とな
っています。譲受人は入善町中沢○○番地の地縁団体、○○地区会、除外対象地は、1筆目が、野中地
区中沢○○、地目は田、面積は45㎡で、もう1筆が、中沢○○、地目は田、面積は257㎡で、計2筆、合
計面積は302㎡、除外後の用途は墓地拡張です。
まず、農用地区域からの除外理由についてですが、地縁団体が管理する共同墓地の駐車場が必要とな
ったものであり、農業振興地域を取り巻く情勢の推移により農用地利用計画の変更が必要になったもの
であるため、農振法第13条第1項に該当すると考えます。
次に、除外要件の確認ですが、まず、農振法第13条第2項第1号の要件について説明します。
野中の○○地区に、地区の住民が主に利用する共同墓地があり、現在約60のお墓が建っていますが、
付近に駐車場がないため、墓地の利用者は路上駐車をしている状態です。
お盆前の土曜日、日曜日などはお墓の清掃等に来られる方で特に混雑し、道幅もそれほど広くないた
め事故の危険性があります。
そこで、既存の墓地の隣接地に15台分の駐車場を整備して墓地を利用する住民の安全を確保し、墓地
を実際に管理している地縁団体である○○地区会が、墓地と一体的に管理することにしました。
申請地は、墓地の駐車場として必要最小限の面積であり、既存の墓地に隣接するため墓地拡張に当た
りますが、拡張する面積が既存面積の2分の1以内であることから基準を満たしています。
また、共同墓地の駐車場であるため、既存墓地に近接していなければならず、既存墓地から半径100
m以内の範囲において、農用地区域以外には適当な土地がありません。
以上のことから、当該変更に係る土地を農用地等以外の用途に供することが必要かつ適当であって、
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農用地区域以外の区域内の土地をもって代えることが困難であると認められるため、第1号の要件を満
たすと考えます。
次に、農振法第13条第2項第2号の要件についてですが、申請地は既存の墓地に隣接し、残地の営農
について、取水排水が確保され、引き続き農業用機械による営農が可能であることから、農用地区域内
における農用地の集団化、農作業の効率化その他土地の農業上の効率的かつ総合的な利用に支障を及ぼ
すおそれはないと認められるため、要件を満たすと考えます。
続いて、農振法第13条第2項第3号の要件については、申請地は、認定農業者等の効率的かつ安定的
な農業経営を営む者に対する農用地の利用集積が図られていないため、利用集積について支障を及ぼす
おそれがないと認められ、要件を満たすと考えます。
農振法第13条第2項第4号の要件については、申請地からの雨水排水は、農業用用排水路へ排水する
こととしており、新たに墓地敷地となる面積が302㎡と小規模であることから、農用地区域内の水路等
土地改良施設の有する機能に支障を及ぼすおそれがないと認められるため、要件を満たすと考えます。
最後に、農振法第13条第2項第5号の要件についてですが、申請地は、県営土地改良総合整備事業等
の実施済地ですが、工事完了から8年を経過していることから要件を満たすと考えます。
以上のことから、農振法第13条第2項各号に掲げる要件のすべてを満たしており、問題ないと考えま
す。
次に、編入の申請です。
除外は、田などの農地を農用地区域から外し、宅地などに利用できるようにすることですが、編入は
その逆で、宅地等を農用地区域に含め、農業上の用途に利用する申請です。
今回は、1件の申請があります。
受付番号1番、編入願出者は、入善町田中○○番地の○○さん、編入対象地は、1筆目が、入善地区
田中○○、地目は宅地、面積は62.79㎡、もう1筆は、田中○○、地目は宅地、面積は173.71㎡、計2
筆で236.50㎡、編入後の用途は田、編入する理由は、農地として利用する土地が、10ha以上の規模の集
団的に存在する農用地に該当するため、です。
申請地にはもともと農作業場が建っていましたが、
町道 ○○線の拡幅工事により道路用地に当たった
ため、道路から少し下がるような形で移転しました。
道路用地から外れた残地の部分について、農地に戻し、周囲の土地と合わせて田として利用する計画
です。
農地に戻すことで、10ha以上の規模の集団的な農用地の一部となることから、農振法第10条第3項第
1号に該当するため、農用地区域に編入します。
以上、除外が2件、編入が1件になります。よろしくお願いします。
議長(鍋嶋 太郎)
それでは、質疑、応答、討論を同時に行います。ご発言をお願いいたします。
私から1つ質問するのですが、除外申請番号1番の○○さんですが、山側の田んぼから除外部分を除
いても整形田になっていないように見えますね。農振除外する部分以外にも、農地のまま譲り受ける部
分があるのですか。
澤田委員
譲受人の○○さんは農家ではないため、農地のまま譲り受けることができません。ですから、申請部
分のみを譲り受けます。
議長(鍋嶋 太郎)
申請地を農振除外した後の残地は、整形田になるのですか。議案書の地図からは、整形田のようには
見えませんが。
事務局
整形田ではありません。○○さん宅の住宅敷地が、一般住宅敷地の上限である500㎡を超えてしまうた
め、田んぼの境界線までの敷地全てを譲り受けることはできませんでした。
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鬼原委員
除外申請番号2番の譲受人である○○地区会は、地縁団体ですか。
事務局
地縁団体です。
酒井委員
墓地は固定資産税の課税対象になるのですか。
事務局
墓地は課税されません。墓地駐車場については、公共用地として減免されることになります。
廣川委員
編入申請番号1番の土地には、水が入るのですか。
事務局
申請地にパイプを通すことによって、取水を確保します。排水については、拡幅された道路に沿って
側溝が整備されていますので、それを利用します。
議長(鍋嶋 太郎)
それでは、他に意見がないようでしたら採決を行いたいと思いますが、ご異議ございませんか。
(全員「異議なし」の発言あり)
議長(鍋嶋 太郎)
異議なしの声によりまして、採決を行います。議案第140号、入善農業振興地域整備計画変更案に意見
を付す件、本案を原案どおり採択することに決定いたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
(全員「異議なし」の発言あり)
議長(鍋嶋 太郎)
全員異議なしの声によりまして、本案を原案どおり採択することに決定いたします。
議長(鍋嶋 太郎)
以上で本日の議題は全て終了いたしましたが、その他のご意見はございますか。
事務局
事務局よりお知らせがあります。農業委員会委員選挙の今後の日程ですが、まず7月5日に告示が行
われます。7月10日に選挙があり、7月11日の午後2時半から、一般選挙で選ばれた委員の皆さんの当
選証書付与式が行われます。現在の農業委員さんで、今期で退任される方については、7月20日の午前
9時から役場の第3会議室で感謝状贈呈式があります。同じく7月20日午前9時から、推薦による委員
の方の選任書付与式をあわせて行います。そして、次回の農業委員会については、新任の農業委員の方
の研修会の後に行いたいと思いますので、午後3時から開催となりますのでよろしくお願いします。
議長(鍋嶋 太郎)
他にご意見がないようですので、これをもちまして第36回入善町農業委員会を閉会いたします。
次回は、8月1日、月曜日、午後3時から行います。
(閉会 午後4時40分)
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