クラウドベースアプリケーションの パフォーマンスを保証する

セキュリティを
ビジネスの力に
ホワイトペーパー
クラウドベースアプリケーションの
パフォーマンスを保証する方法
ここ4、5年の間にSaaS型アプリケーション(つまり、サービスの形で提供されるソフトウェア)が急速に出現したことで、収益向
上と運用コスト削減を謳うビジネスの機運が高まっています。Salesforce.com、NetSuite、WorkdayといったSaaS型アプリケー
ションが、多国籍企業から小規模企業まで、何千もの会社に導入されています。それらはCRM、ERP、経理、通信、人材育成
など、企業の中核的な職能を担うアプリケーションであるためにパフォーマンスと信頼性が特に重要視されます。
中核的なビジネスニーズ
SaaS型アプリケーション
必要帯域幅
継続的な人材育成
オンラインオーディオ/ビデオトレーニング(例:Taleo、SumTotal、SuccessFactors)
200Kbps – モバイルデバイス
400Kbps~1Mbps - デスクトップ
営業報告書(週間、月間、四半期)
データ照会、ダッシュボード、ビジネスインテリジェンス情報
(例:Salesforce.com、NetSuite、Workday)
200Kbps~1Mbps - デスクトップ
報告書、CADファイル、プレゼンテーションなどのラージドキュメント
ラージドキュメント転送(例:Office365、Box.net、Yousendit)
50Kbps~200Kbps
データ損失防止、災害後のデータの復旧
クラウドストレージ/バックアップ(例:eVault、CrashPlan、Mozy、Carbonite)
100Kbps~1Mbps
SaaS型アプリケーションの導入は簡単で短時間に完了します。しかし、それによって
新たな問題が生じます。SaaSのインフラ全体、すなわちアプリケーションサーバー、
ストレージ、ネットワーク接続が、企業のIT部門の管理の外に置かれるからです。中
核的なSaaS型アプリケーションへの不測のアクセスやパフォーマンス低下がビジネ
スに影響する例は枚挙にいとまがありません。代表的なものを以下に示します。
1.注文の受注が決算期限までに間に合わない
2.財務報告に不備がある
3.業界や法令で定められた人材育成規則を遵守できない
4.設計の最終決定や審査が停滞して建設プロジェクトが延期される
SaaSのパフォーマンスや信頼性の問題によって、IT部門にユーザーの苦情が集中す
ることにもなります。ユーザーはパフォーマンスやアクセスの問題をSalesforce.comや
Workdayに問い合わせることはなく、IT部門に問い合わせるからです。そのため、ト
ラブルチケットの取得、審査、報告といった業務がIT担当者への重圧となり、ビジネ
スサービスの拡大やコスト削減を本来の目的とするITプロジェクトに悪影響を及ぼし
ます。
典型的なSaaSトラフィック
当然のことながら、SaaS型アプリケーションも帯域幅を消費します。これには、デー
タベースの増分更新のようにわずかな帯域幅しか消費しないものもあれば、学習管
理システムのように非常に大きな動画をダウンロードするものもあります。
娯楽用途のトラフィックがSaaSのパフォーマンスに与える影響
SaaS型アプリケーションはインターネット接続を通じてビジネスネットワークに入っ
てきます。これらの接続は、社内のアプリケーションにアクセスするリモートユーザ
ーのVPNトラフィックとしても利用されます。一方で、社員は同じインターネットア
クセスポイントを娯楽用途でも使用しています。中核的なSaaS型アプリケーション
は、YouTube動画、オンラインゲーム、ディズニーランドに旅行した家族からの写真
のアップロードなどと帯域幅を競合しているのが現実なのです。
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娯楽用途のトラフィックで消費される帯域幅の例を次に示します。
娯楽活動
ネットワーク帯域幅への影響
YouTube動画の視聴
200Kbps – 携帯電話
400Kbps - タブレット
1Mbps~1.5Mbps – デスクトップ/ラップトップ
BYODのOSアップデート
サイズ50MB~920MB @ 500Kbps
50MB – 14分
920MB - 4.25時間
オンラインゲーム
50Kbps~100Kbps
50Kbps @ 30分 = 10.8MB
100Kbps @ 20分 = 14.4MB
1分間の子供の誕生パーティーの動画(230MB)
のアップロード
500Kbpsアップロード = 1時間4分
SaaS型アプリケーションのアクセスとパフォーマンスを保証
するための選択肢
SaaS型アプリケーションが帯域幅を他のアプリケーションと競合している場合、ネッ
トワークのパフォーマンスを管理するには、どのような選択肢があるのでしょうか。
一般的に次の5つの対策が考えられます。
1.追加的なインターネット帯域幅を購入する
IT部門が、社外のプロバイダーを利用してインターネットアクセスポイントを増やす
だけの方法です。
良い点: 帯域幅を簡単に増やすことができます。ベンダーは積極的に見積もりに応
じ、時間枠を提供してくれるでしょう。
悪い点: 容量を増やすとコストがかかります。また、増やした容量も業務外のアプリ
ケーションにすぐ消費されてしまいます。ほとんどのネットワークにはレイヤー7の可
視性がなく、帯域幅の消費を制御することもできないからです。必要な最適化(プロ
トコル最適化、圧縮、キャッシング)の措置を講じておかないと、BYODのOS(または
アプリケーション)アップデートのような冗長なトラフィックでネットワークの帯域幅が
相変わらず消費されることになります。
これでは、SaaSのパフォーマンスを改善するためにコストをかけて帯域幅を増やし
ても、その分だけ業務外のトラフィックが増えて帯域幅が消費されるという悪循環に
陥ります。
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2.ルーターのQoSを調節する
ネットワークルーターには、ポートを通じてやってくるネットワークトラフィックに対す
る基本的なQoSを維持する機能があります。
良い点: コマンドラインインターフェイス(CLI)のレベルで、ルーターの各ポートのQoS
構成を簡単に短時間でセットアップできます。この機能はすべてのルーターに組み
込まれており、ネットワーク管理者であれば、ルーターにログインしてQoSを構成する
やり方を知っているはずです。
悪い点: ルーターには、アプリケーションやコンテンツに関するインテリジェンスがない
のでQoSを有効に利用できません。ルーターはリスクを生むばかりで、入力QoSを管理
できません。インテリジェンスがあれば、Salesforce.com、Webex、NetSuite、Office365を
YouTube、BBC、ESPNと区別できます。しかし、ルーターにとって、これはいずれもポー
ト80のトラフィックでしかありません。たとえトラフィックを識別できたとしても、ルーター
に複雑なACLを設定するのは、多くの場合、運用的に危険な処置であると考えられて
います。ほとんどのネットワーク運用グループは、ルーターのQoSを制限してMPLSの
CoSクラスを設定する方法を採用しています。大規模な分散環境全体にわたって詳細
なACLを設定するのは非常に難しく、そのやり方ではルーターの中核的な機能の安定
性を損なうおそれがあるからです。なお、ルーターではQoSのためにキューイングが行
われます。これは出力トラフィックには有効ですが、競合が発生してから入力をキュー
に入れても効果はありません。
3.アプリケーションやコンテンツに関するQoSを実装する
IT部門は、可視性や制御(QoS)をアプリケーションやコンテンツごとに設定できるア
プライアンスまたは仮想アプライアンス(VA)をインストールして構成できます。
良い点: この方法を採用すると、ネットワーク管理者は個々のアプリケーションのビ
ジネス価値に応じてインターネット接続の帯域幅を割り当て、それに優先度を設定
できます。これで主要なSaaS型アプリケーションのインターネット帯域幅を保護しつ
つ、娯楽用途のトラフィックを一定量確保できるので、帯域幅を購入する悪循環に
陥らずに済みます。
悪い点: アプリケーションやコンテンツの可視性を設定するアプリケーションには、最適
化を利用してネットワーク上の冗長なデータフローを削減する仕組みがありません。
4.従来の対称WAN最適化を使用する
良い点: 従来のWAN最適化では、対称モデルに基づいてCIFS、FTP、TCP、iSCSIな
どの代表的なWANトラフィックが高速化されます。これにより、コンテンツが何千キロ
も離れた別の大陸に置かれていたとしても、ローカルコンテンツを使う感覚でアプリ
ケーションを使用でき、帯域幅が最大90%削減されます。
悪い点: 対称WAN最適化をSaaS型アプリケーションに適用するのは現実的であり
ません。最適化を有効にするためには、各SaaSベンダーのデータセンターにWAN最
適化ソリューションをアプライアンスまたは仮想アプライアンスの形で導入する必要
があり、管理とコストのどちらの面でも不利だからです。さらに、IT担当者がすべての
SaaSベンダーに出向いて、各ベンダーのインフラにWAN最適化ソリューションをイン
ストールすることを承諾してもらわなければなりません。セットアップ、保守、サポート
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の方法を交渉して取り決める必要があります。決してスケーラビリティが高い構成で
もなければ、繰り返して適用できる構成でもありません。さらに、WAN最適化設備の
QoSメカニズムはルーターとよく似ており、それほどきめ細かな管理ができず、アプリ
ケーションやコンテンツに関するインテリジェンスがなく、出力トラフィックにしか効果
を持ちません。
5.非対称キャッシング&分割を実装する
非対称キャッシング&分割は、特定のアプライアンスでデータを動的にキャッシング
し、それを必要に応じて分割して提供する方式です。一定期間以上アクセスされな
いコンテンツはキャッシュから取り除かれます。
良い点: 非対称キャッシングでは、繰り返しアクセスされる大量のWebコンテンツが
記憶されます。ライブ動画(CEOのWebキャストなど)については分配だけが行われ、
オンデマンド動画(YouTubeのミュージックビデオなど)はキャッシングして分配されま
す。企業のクラウドアプリケーションと一般的なインターネットトラフィックがともに最
適化され、必要な帯域幅が削減されます。
悪い点: 通常、非対称キャッシングが有効なのはHTTP、HTTPS、動画トラフィックだ
けです(レガシーなプロトコルやストレージプロトコルでは有効になりません)。この最
適化は、動画ファイル、ドキュメント、ダッシュボード要素など、特定のコンテンツ要素
が繰り返しアクセスされる場合にだけ効果を持ちます。
言うまでもなく、以上の選択肢では、SaaS型アプリケーションについて確実なアクセ
スやパフォーマンスを保証することはできません。それでは、SaaSのパフォーマンス
を保証する完璧なソリューションの能力を検討しましょう。ブルーコートはそれを提
供することができます。
SaaSのアクセスとパフォーマンスを保証するベストプラクティス
根本的な問題: ビジネスの目標に応じてネットワーク帯域幅が使われるように
するにはどうすればよいか。
インターネットのネットワーク容量を運用目標と比較するには、ネットワークのトラフィ
ックを可視化する必要があり、さらにトラフィックを制御して優先度を設定する仕組み
と、アプリケーションやプロトコルを高速化または最適化する手段が必要です。ブル
ーコートの提供する各種のツールによって効果的な戦略を実施することができます。
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1.重要なSaaS型アプリケーションのためにインターネット帯域幅を予約する
通常、クラウドアプリケーシ
ョンとSaaS型アプリケーシ
ョンは、インターネットのリ
ンクを通じてアクセスされま
す。それらのリンクでトラフ
ィックの急峻な増加(スパイ
ク)が発生すると競合が生
じ、クラウドアプリケーショ
ンの配信速度が低下するこ
とがあります。クラウドアプ
リケーションのために帯域
幅を予約すれば、パフォー
マンスの低下を防ぐ効果を
期待できます。ただし、これ
を行うためには、クラウドア
プリケーションを特定してポ
ート80/443を流れる他のト
ラフィックと区別できるだけ
のインテリジェンスを備えた
QoSシステムが必要です。
第1段階として、Blue Coat
PacketShaperというツール
を用いてアプリケーション
やコンテンツのレベルで見
たトラフィックを調べ、それ
に基づいてQoSポリシーを
決定します。例えば、これで次のようなことが可能になります。
•• インターネットのリンクをパーティションに分割して帯域幅の25%をクラウドアプリケ
ーションのために予約できます。
•• SaaS型アプリケーションの重要性に応じて優先度を設定することで、優先度に基
づき簡単に帯域幅を割り振ることができます。バースト可能なパーティションへの
アクセスを優先することもできます。
•• ダイナミック(動的)サブパーティションによって、リンク全体または特定のパーティ
ション内で、アクティブユーザーに帯域幅を公平に割り振ることができます。これ
でSaaS型アプリケーションのセッションや仮想デスクトップ環境を個別に優先する
ことができます。
•• アプリケーションベースのMPLSタギングによって、DiffServ、TOSビット、さらに
MPLSラベルもアプリケーションレベルで設定でき、複雑なルーターACLを使わな
くて済みます。
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2.競合的なアプリケーションを特別な非対称QoSで抑制する
動画トラフィック – YouTube、BBC、その他のメディア発信源 – では大量のビデオ
が作動していて、今日では全インターネット容量の80%がそこで消費されています。
ただでさえ毎日混雑しているところに有名人の訃報や災害、事件などでトラフィッ
クが跳ね上がると、SaaS型アプリケーションがはじき出されることがあります。加え
て、iPhone、iPad、Androidによるトラフィックも圧倒的です。アプリのダウンロード、コ
ンテンツのダウンロード、OSのダウンロード、動画や写真のアップロード、クラウドド
ライブ/バックアップシステムなど、ユーザー当たりのネットワークデータ負荷は20~
200GBにものぼります。
このトラフィックを抑制パーティションに封じ込めることができます。しかし、ほとんど
のQoSテクノロジーはキューの形で動作するので、トラフィックの氾濫源であるリモ
ートサーバーを制御することはできません。ブルーコートではアプリケーションレベ
ルのQoSと非対称TCPレート制御テクノロジーを組み合わせることによって、ウィン
ドウサイズやACKをインテリジェントに操作してリモートサーバーの送信速度を抑制
し、以下のQoSポリシーを効果的に実施することができます。
•• パーティションによって、娯楽用途のトラフィックを容量の10~20%に制限できます。
則)に基づいてパッシブ(受動的)に計算されます。これらはエンドユーザーの状況
を正確に見通すというよりも、パフォーマンスが悪化する徴候を知らせる意味があり
ます。主な統計データの1つに正規化ネットワーク遅延(Normalized Network Delay)
があります。これはネットワーク上のトランザクションの時間を追跡し、小さなデータ
セット(例えば、httpページの読み込み)から非常に大きなデータセットの転送(例え
ば、100MBのファイルのFTP)まで含めて、トランザクション全体を正規化したもので
す。ここでは次のような操作ができます。
•• 上位5件のSaaS型アプリケーションをトラフィックツリーに表示して分析する。
•• パフォーマンスの水準を監視して標準パフォーマンスのベースラインを決定し、レ
スポンスタイムの急峻な増加(スパイク)を記録する。
•• トータル遅延の閾値を1000ms(ベース)に設定する。正規化ネットワーク遅延の
ベースラインを300msに設定する。あるいは、RTT(ラウンドトリップタイム)をリン
ク遅延の期待値(例えば、国内のMPLSリンクでは60ms、インターネットリンクで
は150ms)に設定する。
•• この2つの閾値のどちらかを超えた場合にトリガーされるようにSNMPトラップを構
成する。
•• 余剰能力が少なくなると、娯楽用途のトラフィックにはバースト用の低い優先度に
従って追加的な帯域幅へのアクセスが与えられます。基幹系のクラウドアプリケ
ーションが帯域幅を必要とする場合は、バースト可能な帯域幅より優先度の高い
ものが効果を持つようになります。
•• アプリケーションベースのMPLSタギングによって、DiffServ、TOSビット、さらに
MPLSラベルもアプリケーションレベルで設定でき、複雑なルーターACLを使わな
くて済みます。
これらのポリシーはいずれもブルーコートによるトラフィックのアプリケーションレベ
ルでのビューに基づいて決定され、無条件で実施されます。有害なトラフィックの影
響を直ちに封じ込めて、主要なアプリケーションのための帯域幅を確保することが
できます。
3.レスポンスタイムの監視
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帯域幅を管理している間はインテリジェントなツールによって主要なアプリケーシ
ョンのレスポンスタイムがパッシブ(受動)監視されます。ネットワーク遅延、サー
バー遅延、トータル遅延を追跡することによって、パフォーマンスが期待の水準を
下回ったときに発せられる予防的な警報を設定できます(例えば、Salesforce.com
の正規化ネットワーク遅延が1000msを超えたときSNMPトラップを発する)。これで、
ユーザーからの苦情の電話が殺到しないうちに事態の悪化を知ることができます。
PacketShaperではレスポンスタイムに関するいくつかの統計データが提供されま
す。これらの統計データはTCPデータトランザクションのヒューリスティックス(経験
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4.非対称の高速化を利用したSaaSのパフォーマンス向上と帯域幅削減
帯域幅を削減してパフォーマンスを向上させるにはWAN最適化テクノロジーが使
われます。通常、この最適化はトランザクションの両サイドで何らかの処置を必要
とするので、ベンダーがこのタイプの最適化を行っていないSaaS型アプリケーショ
ンではほとんど役に立ちません。非対称キャッシングテクノロジー(アプライアンス
または仮想アプライアンスの形を取る)をブランチオフィスまたはインターネットへの
出口に導入することで、配信速度を大幅に向上させることができます。動画ファイ
ル、ダッシュボード照会、ビジネスインテリジェンス報告などを丸ごとインテリジェン
トな方法でキャッシングすれば、パフォーマンスを25倍、帯域幅を500倍拡大するこ
とも可能です。
Blue Coat ProxySG/MACH5アプライアンスのオブジェクトキャッシングによって、モ
バイルデバイスへの動画やアプリケーションのダウンロードの影響を最小化できま
す。ProxySG/MACH5では初回のダウンロードがキャッシングされます。それ以降の
ダウンロードリクエストへのサービスは、WANやインターネットではなく、ローカルア
プライアンスから直接提供されます。需要が無くなると、動画、ダウンロード、Webペ
ージビルドは、一定の時間が経過した後にキャッシュから取り除かれます。
企業活動への動画の影響を軽減するために、一般的な動画配信手法をすべてサ
ポートすることが重要です。ProxySG/MACH5は、一般的な動画フォーマットをすべ
てサポートしています。動画提供サーバーと通信して、そこから単一のストリームを
リクエストの発信源にまで引き下ろし、ローカルブランチのユーザーのリクエストに
応じて、それを必要な数だけリアルタイムストリームとして分配します。オンデマンド
動画の場合も基本的に同じ方式が使われますが、ProxySG/MACH5はユーザーが
後で閲覧するように指示されたとき(例えば、同僚から電子メールでURLを受け取っ
たとき)ユーザーのために動画をキャッシングします。
ProxySG(ProxyEditionまたはMACH5)では、以下の高速化と最適化が行われます。
•• SaaS型アプリのスクリーンビルドとアプリケーション:HTTPオブジェクト、スクリー
ンビルド、Java Applet、ビジネスインテリジェンスダッシュボード、ドキュメントなど
•• 動画(ニュース、YouTube、ソーシャルネットワーク、ケーブルテレビ):ネイティブ
および暗号化されたAdobe Flash(RTMP、RTMPe)、Microsoft Silverlight(HTTP/
RTSP)、HTML5、Apple QuickTime、HTTP/SSL
•• BYOD:iOSやAndroid OSのアップデート、アプリのダウンロードとアップデート、写
真や動画のアップロードとダウンロード
•• ソーシャルネットワーク:Webページスクリーンビルド、オンラインゲーム、写真や
動画のアップロードとダウンロード
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パフォーマンスを保証する方法
•• 動画、BIダッシュボード、ファイル、Web
コンテンツの全体をキャッシングする
•• キャッシュ内の新規コンテンツを正規
ユーザーに繰り返し配信する
•• パフォーマンスは25倍
•• 帯域幅は20~70%削減
®
インターネット
ブランチオフィス
WAN
5.インターネットトラフィックをリアルタイムできめ細かく確認することでネットワー
クリソースの使用状況を可視化する
ネットワークのアプリケーショントラフィックを管理するためには、トラフィックをきめ細
かく確認する必要があります。つまり、Webベースのアプリケーションやコンテンツを
区別できるだけの十分な粒度でトラフィックを確認しなければなりません。トラフィッ
クのポート番号(ポート80またはポート443)を知っただけでは、社内のアプリケーシ
ョンへの影響を判断できません。インターネットトラフィックを十分な粒度で可視化し
なければなりません。フローによって業務用か娯楽用途かをリアルタイムで判断す
る必要があり、それができればトラフィックの突発的な増大(バースト)が発生しても
迅速に対応して結果をすぐ確認できます。
問題は、大量のアプリケー
ションやWebサイトが存在す
るために、トラフィックを明
確に理解するのが非常に
難しいことです。Blue Coat
PacketShaperが数百のア
プリケーションと何百万もの
Webサイトのトラフィックをリ
アルタイムで分類し、その種
類ごとに利用状況とレスポ
ンスタイムを計測して多数
の統計データを記録するの
は、そのためです。
SAP 4%
リモートアクセス 2%
VoIP 2%
情報 10%
オンラインミーティング 2%
危険 5%
電子メール 10%
商業 5%
ファイルサービス 4%
レジャー 4%
健康 3%
バックアップ 4%
社会 2%
銀行 2%
Facebook動画 8%
BBC 5%
Facebookゲーム 7%
Facebook ウォール 2%
IM 1%
その他のマルチメディア 5%
YouTube 14%
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セキュリティを
ビジネスの力に
PacketShaperテクノロジーによって、以下の情報を分類して識別できるようになります。
•• 数百のエンタープライズアプリケーションと、Microsoft、SAP、Oracleなどの主要
アプリケーションについては、さらに細かい分類が可能
•• いくつもの手法を用いて発覚を免れるインターネットアプリケーション – P2P、IM、
ゲーム、Skype、プロキシー回避
•• 数千万のWebサイトを84のカテゴリーに分類
•• Facebookのような複雑なソーシャルメディアサイトのアプリケーションを、効果的
に区分または制御するためにさらに細かく分類する
このリアルタイムの可視性によって、ネットワークの現状を明確に理解し、トラフィッ
クを制御するための道筋が見えてきます。
現代のアプリケーションに合わせたネットワークの再構築
動画、BYOD、その他の娯楽用途のトラフィックだけでなく、クラウド/SaaSも社外か
らインターネットを通じて入ってきます。現在のところ、ネットワークはインターネット
アプリケーションに合わせて設計されており、インターネットアクセスはWANを通じて
バックホールされます。新しいクラウドセキュリティアーキテクチャーを採用すると、
ブランチオフィスをインターネットに安全に接続できます。適切な利用水準を維持し
ながらマルウェアからの保護を実現し、同時にネットワーキングのコストを67%削減
できます。さらに、データセンターを経由することで生じる「余分なホップ」による遅延
がなくなるので、クラウドのパフォーマンスが向上します。
•• ブランチアプライアンスによって、SaaSと娯楽用途のコンテンツがキャッシングさ
れ、WAMバックホールからトラフィックが取り除かれます。
•• 同じアプライアンスがトラフィックをクラウドセキュリティ(Cloud Security)に転送し
ます。
•• Cloud Securityはマルウェアを阻止し、Web利用ポリシーを実施し、詳細なロギン
グを提供します。
• • バックホールトラフィックの削減により、ネットワーク全体のコストが67%低下し
ます。
•• データセンターを経由することで生じる「余分なホップ」による遅延がなくなるの
で、クラウドアプリケーションが高速化され、WAN上での競合が減って、社内のア
プリケーションのパフォーマンスも向上します。
ブルーコートはSaaS型アプリケーションのパフォーマンスと信頼性を
保証する完全なソリューションを提供する
ブルーコートテクノロジーによって、企業はSaaS型トラフィックを可視化し、トラフィッ
クを適切に制御して最適化することができます。また、娯楽用途のトラフィックが企
業活動に及ぼす影響を最小限に抑えつつ、インターネットベースのSaaS型アプリケ
ーションに社員がアクセスできるようにします。さまざまな機能をうまく組み合わせて
ネットワークを再構築すれば、今後登場するアプリケーションにも対応することがで
きます。詳しくは、ブルーコートまでお問い合わせください。
娯楽用途
BYOD
動画
SaaS
インターネット
データセンター
Hosted
ホステッド
Reporting
レポート
Service
サービス
Webセキュリティ
Web
Security
Service
サービス
Mobile
Device
モバイルデバイス
Security
セキュリティ
Service
サービス
ブランチオフィス
ブルーコートクラウドサービス
Blue
Coat Cloud Service
クラウドベースアプリケーションの
パフォーマンスを保証する方法
WAN
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報は、発行日の時点で正確であり信頼できると判断したものですが、ブルーコートは
これを確約するものではありません。また、ブルーコートは発行日以降に提示される
いかなる情報の正確性も保証いたしません。このドキュメントは情報提供のみを目的
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ご利用になれる製品とサービスについては、国内のブルーコート販売代理店にお問
い合わせください。このドキュメントに記載したブルーコートの製品、技術サービス、そ
の他の技術データは、米国の輸出規制と制裁規定、法令と要件の適用対象です。ま
た、それ以外の国の輸出/輸入規制の適用対象となる場合があります。ユーザーは、
これらの法律、法令、要件を厳格に遵守することに同意し、ブルーコートからの提供
物の輸出、再輸出、国内での移譲、または輸入を行うために必要とされる場合はライ
センス、許可、またはその他の承認を得る責務を負うことに同意するものとします。ブ
ルーコートは、このドキュメントに記載した対象物に特許を保有する場合または特許
を出願中の場合があります。このドキュメントの提供によって、これらの特許のライセ
ンスが与えられるものではありません。Blue Coat、ProxySG、PacketShaper、Cache
Flow、IntelligenceCenter、BlueTouchは、Blue Coat Systems, Inc.の米国およびその
他の国の登録商標です。このドキュメントで言及するすべての商標は、それぞれの所
有者のものです。
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