CobraNet の用語集

Networking & CobraNet Terms
CobraNet の用語集
100BASE-T
「ファスト Ethernet」の項参照。
1000BASE-T
「ギガビット Ethernet」の項参照。
CAT5 ケーブル
「カテゴリ 5 ケーブル」の項参照。
CobraNet®
CobraNet はハードウェア、ソフトウェア、プロトコルを組み合わせたものの名称で、多チャンネルのデジタル音声をファ
スト Ethernet 上で分配するもの。CobraNet は Ethernet のスイッチングネットワークとリピーターネットワークのどちらにも
対応する。リピーターネットワークの場合、CobraNet はコリジョンを排除してネットワークのフルバンドワイズを有効活用す
る。CobraNet では標準の Ethernet パケットとネットワークインターフェースを使用している。
CobraNet デバイス (CobraNet Device)
デジタル音声や関連するサンプルクロックの送信や受信について、CobraNet の仕様に適用した機器。
DTE
データ端末装置 (Data Terminal Equipment) の略。データを生成または消費する機器を指す。CobraNet デバイスはす
べて DTE。
Ethernet
ローカルエリアネットワーク (LAN) のプロトコル。コンピューター間で 10Mbps( メガビット / 秒 ) の速度で情報を伝達する。
最も広く使われている LAN 規格の 1 つ。
Mbps
メガビット / 秒。データ伝送速度の単位。
NIC
ネットワークカード (Network Interface Card)。パソコンに挿入する拡張カードでコンピューターネットワークに接続するた
めに使うもの。一般的に NIC は特定のネットワークやメディアに対応するよう設計されているが、中には複数のネットワー
クに対応するものもある。
オートネゴシエーション (Auto-negotiation)
1 つの機器が他の機器にフルデュプレックスまたはハーフデュプレックス、10MB または 100MB のいずれに対応してい
るか、ビット数の少ない通信で宣言すること。
音声チャンネル (Audio channnels)
CobraNet 上の音声チャンネルはサンプリング周波数 48kHz で分解能は 16、20、24 bitのいずれか。複数の音声チャ
ンネルが「バンドル」で伝送される。
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カテゴリ 5 ケーブル (Category 5 Cable ; CAT5 Cable)
CobraNet では CAT5 を安価なシールドしていないツイストペアケーブル (UTP) としている。どこにでもある電話線に
よく似ているが、さらにしっかりツイストされている。CAT5 ケーブルは信号の放射や減衰を考慮して 100 mまでに制限さ
れている。また 100m を超えると電磁干渉を受けやすくなる。ちなみに CAT5 がすべて UTP ではない。シールドされた
CAT5 も存在するが数は少なく高価で、長さの制限も UTP に比べて短い。
環状
環状 (Ring)
ネットワークトポロジーの一種で、全てのノードが閉じた輪の状態に接続されているも
のを指す。
ギガビット Ethernet
Ethernet のさらに新しいバージョンで 1000BASE-T としても知られる。データ伝送速
度は 1000Mbps( メガビット / 秒 ; 1000 メガビット / 秒 =1 ギガビット / 秒 )。
クロスケーブル (Crossover Cable)
2 台のネットワーク機器同士を直接接続するときに使うケーブル。
コンダクタ (Conductor)
ネットワーク上にあってマスタークロックを提供する CobraNet デバイス。コンダクタは調停作業を請け負う存在で、常
に 1 つのネットワーク上に 1 台しか存在しない。
シングルモードファイバー (Single Mode Fiber)
1 種類のガラスで作られた光ファイバーケーブル。レーザーで生成されたコヒーレントな光の中が通るケーブル。シン
グルモードケーブルはマルチモードケーブルとほぼ同額だが受送信する機器はマルチモードに比べて高額。しかしながら
シングルモードはマルチモードよりはるかに長い距離を伝送できる。Ethernet でシングルモードを使う際の公式な規格は
ない。シングルモードファイバーにはそれぞれケーブル長の制限があるが、いずれも 2km を超える。システムによって
は 100km 以上の伝送距離に対応するものもある。
スイッチ (Switch)
「スイッチングハブ」の項参照。
スイッチングハブ (Switching Hub)
単に「スイッチ」と呼ばれることもある。ポートに到達したデータのアドレスフィールドを全てチェックし、そこに書かれ
ているアドレス用のポートに直接データを送信しようとするハブ。データはスイッチングハブ内部にバッファされ、
リピーター
ハブで見られるコリジョンを回避している。スイッチングハブを利用したネットワークは全体でのバンドワイズがより広くな
り、当時に複数のポートでデータを受信してもコンフリクトしない。スイッチングハブはフルデュプレックス。スイッチング
ハブで接続されているネットワークをスイッチングネットワークと呼ぶ。
スター
スター (Star)
ネットワークトポロジーの 1 つで、全てのノードが中央にあるスイッチングハブなどの
ネットワーク機器から接続されている。
スパニングツリープロトコル (Spanning Tree Protocol)
IEEE(802.1D) 準拠のプロトコルで、Ethernet ネットワーク中でループを検知して排除
するもの。管理機能を持つスイッチングハブのほとんどが対応している。
トランキング (Trunking)
「リンクアグリゲーション」の項参照。
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ネットワーク直径 (Network Diameter)
ネットワーク上で 2 台のデータ端末装置を接続するケーブルの中で最長のものの長さ。
ネットワークトポロジー (Network Topology)
ネットワークにおけるノード同士の物理的、論理的な関係。ネットワークには一般的にスター、環状、ツリー、バスといっ
たトポロジーがあり、組み合わせて使うこともある。
ノード (Node)
処理する場所。パソコンであったりスイッチングハブであったり、CobraNet 機器など独自のネットワークアドレスを持つ
機器。
ハーフデュプレックス (Half Duplex)
一度にデータを送信または受信しかできないこと。または一度にデータを送信または受信しかできない機器。
ハブ (Hub)
リピーターハブまたはスイッチングハブを指すが、技術的には混乱を招く単語。
バンドル (Bundle)
CobraNet で伝送する際の基本になる単位。1 バンドルで 8 チャンネルまでの音声を伝送することができる。
ファスト Ethernet (Fast Ethernet)
Ethernet のより新しいバージョンで 100BASE-T としても知られる。データ伝送速度は 100Mbps( メガビット / 秒 )。
CobraNet はこのファスト Ethernet で機能する。
フルデュプレックス (Full Duplex)
データの送信と受信を同時に行えること。
ブロードキャストアドレス (Broadcast Addressing)
ブロードキャストはマルチキャスティングの特殊なケースを指す。マルチキャストデータを受け取る機器を決めることが
可能な場合もあるが、ブロードキャストのデータはネットワークドメイン内のあらゆる DTE で無条件に受信される。
マルチキャストアドレス (Multicast Addressing)
マルチキャストアドレスが付いたデータは 1 つのグループ、あるいはすべての DTE に送信される。すべての DTE はマ
ルチキャストデータを受信し個々にそのデータが自らに関係するものかどうかを決める。スイッチングハブでも一般的にマ
ルチキャストデータの行先をポートで指定することができないため、リピーターハブと同様すべてのデータをすべてのポー
トに同時に送信する。マルチキャストでの送信はできるだけ避けるように設定するがこれには 2 つの理由がある。まずマ
ルチキャストがネットワーク全体でバンドワイズを消費するため、次にすべての DTE に自らとの関連性を確認する負担を
かけてしまうため。
マルチキャストバンドル (Multicast Bundle)
ネットワーク上で音声のルーティングを 1 対多でサポートするもの。マルチキャストバンドルを伝送するために Ethernet
のマルチキャストアドレスが付けられている。マルチキャストバンドルはネットワーク全体でバンドワイズを消費するため、
スイッチングネットワークで割り当てなければならない。
マルチモードファイバー (Multimode Fiber)
一般的にデータ通信に使われている光ファイバーで、データ通信や比較的距離の短い電話・電信に使われる 2 種類の
ガラスでできた同軸タイプのケーブル。データ通信には 62.5/125 μ m、電話・電信には 50/100 μ m の種類が主に使
われている。62.5/125 μ m のマルチモードファイバーを使って 100M ビットの Ethernet で通信する規格を 100BASE-FX
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と呼ぶ。マルチモードファイバーケーブルや関連する通信機はやや経済的。100BASE-FX には接続距離に 2km の制限が
ある。
未管理トラフィック (Unregulated Traffic)
CobraNet に対応していない機器からネットワーク上に送信されたデータ。未管理トラフィックは特にリピーターネットワー
クにおいては攻撃的で、CobraNet のコリジョン回避メカニズムを干渉するため音声信号が欠落する原因になる。スイッチ
ングネットワークで未管理トラフィックが問題になるのは、その量が増えたときにネットワークが過負荷になる場合のみ。
メッシング (Meshing)
スパニングツリープロトコルとリンクアグリゲーションを組み合わせたもの。相互に接続された ( メッシュ化された ) スイッ
チングハブの中でループを排除しながら、許容力を高めて異常や故障に強いリンクを構成する。メッシングは HP のスイッ
チングハブ ProCurve だけで構成可能。
メディアコンバーター (Media Converter)
一般的には 2 ポートの機器で、一方のポートである種のメディア、もう一方のポートで他の種類のメディアに対応でき
るものを指す。Ethernet で一般的なものはツイストペアと、マルチモードやシングルモードのファイバーを変換するもの。
リピーターハブやスイッチングハブによってはプラグインモジュールオプションがあり、さまざまなメディアを変換できるも
のがある。
ユニキャストアドレス (Unicast Addressing)
特定の DTE だけに向けられるデータに付けられるアドレス。スイッチングハブはデータのユニキャストアドレスフィール
ドをチェックして、行先に指定された DTE が接続されているポートを探してデータを直接送る。たとえば電子メールには
ユニキャストデータアドレスが付いている。
ユニキャストバンドル (Unicast Bundle)
ネットワークで音声を 1 対 1 でルーティングするバンドル。Ethernet のユニキャストアドレスはユニキャストバンドルを使っ
て送信される。Ethernet スイッチングハブの負担を減らすため、可能な限りユニキャストバンドルで音声を伝送する。
リピーターハブ (Repeater Hub)
Ethernet 対応で複数のポートを持ち、リピーターネットワークに対応するハブ。ポートに到達したデータは電気的に
再発振され、他のすべてのポートに出力される。リピーターハブにはバッファ機能や通過する信号の通訳機能はない。
Ethernet ネットワークは一般的にスター接続されハブがその中心にある。ハブには 4 から 24 のポートがある。ファスト
Ethernet にはクラス 1 とクラス 2 という 2 つのグレードがある。クラス 2 のハブはクラス 1 に比べて特性が高い。今日製
造されているリピーターハブはほとんどクラス 2。ネットワーク上の全ての機器がハーフデュプレックスの場合はリピーター
ハブが必要。
リンクアグリゲーション (Link Aggrigation)
複数の Ethernet でリンクから許容量がより大きく故障や異常に強い 1 つのリンクを構成すること。トランキングとも呼ば
れる。
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