東日本大震災 被災・支援活動記録

東 日 本 大 震 災
被災・支援活動記録
2014年
日本キリスト改革派教会
大会執事活動委員会編
田 浩 次
大会執事活動委員会 委員長 持
支援活動は、今も続いていますし、今後も現
動による多忙の中、執筆してくださいました
地の状況に応じて、形や内容を変えて継続し
ま え が き
二〇一一年三月一一日午後二時四六分一八
方々のご協力にも感謝申し上げます。
また、この地震により福島第一原子力発電
た。
地方の沿岸部に甚大な被害をもたらしまし
道南岸から千葉県東岸まで広がり、特に東北
の地震によって発生した巨大な津波は、北海
城県沖までの約五百キロメートルに及び、こ
震と呼ばれましたが、震源は岩手県沖から茨
発生しました。当初は、東北地方太平洋沖地
を震源とするマグニチュード九・〇の地震が
面した時にも役立てていただきたいという大
三に、のちの教会が災害に直面する前にも直
祈り・支援を続けていきたいということ。第
る皆様とより深く情報を共有し、これからも
して、今までも祈り・支援してくださってい
ておきたいということ。第二に、記録誌を通
記憶が薄れたり、記録が散逸する前にまとめ
いている被災・支援を三年が過ぎた現時点で、
動記録誌」出版の目的は、第一に、今なお続
さて、この「東日本大震災の被災・支援活
も感謝を申し上げます。
労してくださいました委員の福井召一長老に
この記録誌をまとめるために中心となって
めて記録に残していきたいと願っています。
か続編が出版されることがあれば、それら含
執事活動委員会にお送りください。いつの日
な情報や記録がございましたら、ぜひ、大会
柄もあることと思います。どうか、そのよう
この記録誌には、まだ記録されていない事
秒、仙台市の東方沖七〇キロメートルの海底
所での重大な事故やダムの決壊、茨城県や千
会執事活動委員会の願いからまとめられまし
ていきます。
葉県では液状化現象による被害などももたら
た。
大会の拡大委員会が出しました「支援の理
わったかのように思われることを恐れていま
よって、東日本大震災の被災・支援活動が終
けれども、この記録誌が出版されたことに
二〇一四年五月一〇日
あります。
が、東日本大震災援助会計募金窓口は開けて
動委員会では、第二期募金は締め切りました
ために、今後もお祈りください。大会執事活
最後に、東日本大震災の被災・支援活動の
して、それらをも含めて東日本大震災と呼ば
念」に基づいて、お祈りや、「第一期募金」
「第
す。今なお震災は終わっていませんし、原発
れるようになりました。
二期募金」を献げ、支援してくださいました
事故も収束まで何十年もかかることと予想さ
(三郷教会 牧師)
皆様のご協力に感謝申し上げます。また、こ
れています。ですから、東日本大震災の被災
の記録誌のために、今なお続いている支援活
−1−
17
16
15
4
1
目 次
坂本紀夫
白津景蔵
第 二 部 被 害 の 実 態
1.教会堂の被害
鳥井一夫
立石 彰
吉田 隆
吉田 隆
第 三 部 支 援 活 動 の 詳 細
1.大会的支援活動
⑴ 第一期募金と第二期募金の支援理念 と募金額決定まで ⑵ 募金会計報告
⑶ 広報体制 岩崎 謙
木村恭子
⑷ 大会執事活動委員会の活動 西 牧夫
⑸ 大会議長・常任書記等の動き 吉田 隆
岩崎謙・吉田実
杉山昌樹・福井召一
2.中会的活動 各中会・同執事活動委員会の動き
3.外国教会からの支援活動
⑴ 外国教会の支援状況概説 西堀則男
⑵ ミッションジャパン(南アフリカ改革
トビー・デベット 派教会) 43 40 30
北中山伝道所の被害
石巻伝道所の被害
東仙台教会の被害
仙台教会の被害
中村里子
48
持田浩次
2.教会員の住居被害
佐々木金光
54
3.放射能
4.被災信徒の声
24 24 23 22
ま え が き
25
第 一 部 初 動 活 動
1.緊急対策に関する経過年表&
被災者支援活動進行状況表
西 牧夫・福井召一
54
⑶ 正統長老教会による会堂修理 (OPC) 吉田 隆
−2−
2.緊急対策本部発足までと 遠山信和
25
28 26
その組織・役割
風間義信・西 牧夫
3.拡大委員会発足の経緯と その組織・役割&大会連携チーム
4.現地調査委員会発足の経緯と
西 牧夫
その組織・役割・活動報告 鳥井一夫
5.初動支援の実態と反省
57
58
60
19
⑷ のぞみセンター カミングス・カルヴィン
⑸ 北米キリスト改革派教会(CRC) の支援活動
ローレンス・スパーリンク
⑹ ミッション協力協議会 西堀則男
⑺ オランダの諸教会からの献金について (
Relief arm of the Gereformeerde
他) 芦田高之 Gemeenten
⑻ CRCメディア・ミニストリー報告 4.国内諸教派間の支援
吉田 隆
山下正雄
5.現地支援活動のきっかけと実態
立石 彰
⑴ 東仙台教会ボランティア活動報告 ⑵ 名古屋岩の上による亘理・山元町 浜松伝道所によるディアコニア 吉田 隆
豊川修司
李 根培
相馬伸郎 ⑶ 陸前高田仮設住宅支援活動について ⑷ 放射能汚染対策 ⑸ ボランティア 6.被災者・ボランティアの声、 支援の一コマ
第 四 部 写 真 ・ 各 種 資 料
1.震災直後の大会議長挨拶
2.支援組織一覧
3.緊急支援申請についてのお知らせ
兼申請書
4.①東日本大震災被災調査について
②被災調書
5.教会堂被災の実態と救済支給額一覧
6.信徒被災状況と救済金支給額一覧
①募金収入報告
②募金支出概要
7.募金会計報告
③募金支出詳細
④対策委員会活動費詳細 ⑤東日本大震災緊急募金献金者名
⑥第二期募金修正予算表&見通し
8.各支援団体会計報告
①のぞみセンター会計報告 ②のぞみセンター献金者リスト
③東仙台教会ボランティアセンター
収支決算報告
④東仙台教会自由募金者一覧 ⑤チーム陸前高田会計報告&献金者名 9.登録センターと東仙台ボランティア
センター関連系統図&派遣状況
福井召一
.救援物資に関するお知らせ(お願い) .写真 (教会堂建物の被害・ 現地の被災支援等のようす) 編集後記
−3−
99
100
104
117 116 115
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10
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113 111 111 110 109 109
114 114
61
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70
67
71
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82 81 79
84
第一部 初 動 活 動
14
13
12
11
時
出来事&大会関係の動き
分東北地方太平洋沖地震(のち東日本大震災と命名)発
2
作成:西 牧夫、福井 召一
中会関係やその他の動き
」( 大 会 執 事 活 動 委 福島第一原子力発電所の爆発が始まる
」(大会執事活動 吉 田 隆 東 北 中 会 議 長 か ら「 災 害 対 策 の た め の 緊 急 委 員 会 御 中 」の
メール
(夜) 東北中会の教師・宣教師全員の無事を確認(間接的伝聞情報
日(日) を含む)
「東北地方太平洋沖地震に関する被災情報№
委員会)
20
月
月
20
2
−4−
46
1.東日本大震災の緊急対策に関する経過年表 15
日(月) 吉 田 隆 大 会 議 長 か ら「 日 本 キ リ ス ト 改 革 派 教 会 の 皆 様 へ 」( 被 災 地
からの挨拶文)
カミングス宣教師(OPCJM)の息子ルカが所属する関東の宣教
グループが トントラック 台で救援物資運搬
仙 台 教 会 、東 仙 台 教 会 、仙 台 カ ナ ン 教 会( 石 巻 の 避 難 所 で は 折 り 合
いがつかず持ち帰る)へ
2
月 日(曜日)
3
「 大 会 執 事 活 動 委 員 会 委 員 と 大 会 議 長 書 記 団 と の 合 同 会 議 」( 東 京
教会)
*災害の緊急対策の働きが大会執事活動委員会に委ねられる。
日(火) 「大会執事活動委員会第 回委員会」(東京教会)
* 月 日に緊急援助募金の開始、被災地問安の計画、被災教会へ
のお見舞金 万円を決議
2
午後
日(金) 生
3
月
1
2
3
月
3
「東北地方太平洋沖地震に関する被災情報№
日(土) 員会)
3
月
3
第 1 部 初動活動
19
18
17
16
月
月
15
2
3
1
16
20
1
8
*被災教会の情報収集、物資運搬部隊(馬先生、宇都宮教会)への物 東部中会執事活動員会「緊急対策局」立ち上げ
資運搬と支援、緊急援助募金への呼びかけ
馬栄烈宣教師・古澤神学生(宇都宮教会)が救援物資を二台の車で、
仙台教会、と東仙台教会、東松島市避難所に運搬
緊急対策本部委員(持田)が東関東中会ひたちなか教会を問安
日(金)
(通称:
大 会 執 事 活 動 委 員 会 か ら の 依 頼 を 受 け て「 拡 大 緊 急 対 策 委 員 会 」 超教派「仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク」
( 決 議 機 関 )設 置 と「 緊 急 対 策 本 部 」組 織( 実 働 機 関 )再 編 の 決 議( 大 東北ヘルプ、代表:吉田隆)立ち上げ
会副議長、大会常任書記長、大会執事活動委員会)
中 部 中 会 執 事 活 動 委 員 会「 被 災 し た 信 徒 家 族 の 避 難 受 入 に つ い て
の協力のお願い」中会内公示
中 部 中 会「 ホ ス ト フ ァ ミ リ ー 、ボ ラ ン テ ィ ア の 募 集 」 ( 既 に 、多 治
見教会では避難家族 名を牧師家庭に受入支援中)
OPCJM第 回支援活動(指揮:ラウワ宣教師)仙台めぐみ伝道
所 、北 中 山 伝 道 所 、東 仙 台 教 会 、仙 台 教 会 の 会 員・ 求 道 者・ 近 所 の
人々へ
−5−
「東日本巨大地震被災救援のための『緊急対策本部』発足の御報告」
(大会執事活動委員会)
日(水) * 番 号 は な か っ た が 、『 緊 急 対 策 本 部 ニ ュ ー ス № 』( 日 ま で は 、
書記長より中会書記への連絡、中会書記より各個教会へ)
3
緊 急 対 策 本 部 よ り の 一 括 送 信 メ ー ル 開 通( 以 下 、『 緊 急 対 策 本 部
ニュース』は緊急対策本部発行)
拡大緊急対策委員会「募金趣意書」確定と「ボランティア登録」決議
(電話メール連絡)
『緊急対策本部ニュース№ 』
・
「東日本大震災による被災地支援のための組織再編のお知らせ」
(大会副議長、大会常任書記長、大会執事活動委員会)
・
「東日本大震災 被災者のための祈りの要請」(これのみ、大会常
日(土)
任書記団発行)
・
「東日本大震災緊急援助募金のお願い」
・
「ボランティア登録のお願い他」
・
「東日本大震災に関する被害情報№ 」
*福島原発事故の状況に留意
拡 大 緊 急 対 策 委 員 会「 東 北 地 方 の 教 会 伝 道 所 一 律 お 見 舞 金 万 円
配 布 」( 月 日 大 会 執 事 活 動 委 員 会 決 議 事 項 )」確 認( 電 話 メ ー ル
連絡)
3
月
3
月
3
大会執事活動委員会「緊急対策本部」から東部中会と中部中会の執
事活動委員会へ、中会的支援体制整備の依頼
日(木)
* 既 に 始 ま っ て い る 個 別 的 な 働 き( 宇 都 宮 教 会 の 馬 先 生 の 物 資 運
搬、中部中会の雀のお宿の避難所整備等)を整備しつつ
3
第 1 部 初動活動
23
22
21
20
月
月
10
午 前 、「 緊 急 対 策 本 部 」問 安 チ ー ム( 西 、唐 見 、吉 田 実 )は 石 巻 伝 道 所
(白津景蔵教師家族)を問安
午後、「緊急対策本部」問安チーム(西、唐見、吉田実、橋谷)は亘理伝
道所(林茂雄教師夫妻)を問安
日(火)
夜 、「 緊 急 対 策 本 部 」委 員 と 吉 田 隆 教 師 と 中 部 中 会 問 安 チ ー ム( 橋
谷、望月)との会合(仙台教会)
拡 大 緊 急 対 策 委 員 会「 ボ ラ ン テ ィ ア 参 加 規 定 」決 議( 電 話 メ ー ル 連
絡)
30
1
2
7
月
3
午 前 、「 緊 急 対 策 本 部 」問 安 チ ー ム( 西 、吉 田 実 、橋 谷 )は 盛 岡 伝 道 所 中 部 中 会 執 事 活 動 委 員 会「 緊 急 対 策 局 」 「 雀 の お 宿 ボ ラ ン テ ィ ア
急募」公示
(久保田証一教師)を問安
午 後 、「 緊 急 対 策 本 部 」問 安 チ ー ム( 西 、吉 田 実 、橋 谷 )は 八 戸 伝 道 所
日(水) (藤本千春教師夫妻)を問安
夜 、「 緊 急 対 策 本 部 」問 安 チ ー ム( 橋 谷 )は 青 森 伝 道 所 の 祈 祷 会 に 出
席
東仙台教会へのボランティア派遣活動開始
−6−
第一期募金開始。礼拝後、各教会で被災者のための祈祷会
日(日) 夜、緊急対策本部委員(吉田実、唐見、西)が東北中会問安出発
仙台市内全教師の会合
3
月
3
午後 時、
(合同派の災害援助チーム)代表者と吉田隆 中部中会「緊急災害対策拡大委員会」開催(犬山教会)
Happy
Now
先生との会合に陪席
*「緊急対策局」設置(統括:鳥井、書記:二宮、会計:伊豆倉)
午後 時半、仙台市内教会・伝道所問安
*「雀のお宿キリスト教会館」の緊急避難場所としての整備
*「ホームステイ先の中部中会信徒家庭の空き部屋」情報収集
仙台カナン教会(吉岡契典先生)、仙台教会(吉田隆先生)、北中山
伝道所(坂本紀夫先生)
*上記の働きのための「救援ボランティアの募集」
仙台めぐみ伝道所(魚本マーレー先生は留守)、東仙台教会(立石
彰先生)
日(月)
午後 時 分〜午後 時、仙台市内全牧師との会合(仙台教会)
地震後、仙台市内の全教師が初めて一同に会する
各教会の会員安否と被害状況報告、支援活動、大会への要望等に
ついて話し合う
東北中会諸教会現住会員全員の身体の無事を確認(諸教会の牧師・
長老を通して)
3
第 1 部 初動活動
3
3
29
28
27
26
25
24
OPCJM第2回支援活動(指揮:ラウワ宣教師) 仙台めぐみ伝
道所(教会員と津波被災親族)、北中山伝道所(教会員と知人友人)、
東仙台教会(石巻の避難所)、仙台教会と仙台栄光伝道所、仙台カナ
ン教会(石巻と女川の避難所)、亘理伝道所への救援物資運搬
3
29
31
月
拡 大 緊 急 対 策 委 員 会「 信 徒 へ の 緊 急 支 援 申 請 」制 度 を 決 議( 電 話 超教派「仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク」(通称:東北ヘ
ルプ、代表:吉田隆)ホームページ開設
メール連絡)
『緊急対策本部ニュース№ 』
・
「信徒への緊急支援申請のお知らせ」
「第 回問安レポート『東北中会』」
日(土) ・
・
「救援物資募集のお知らせ」
・
「東日本大震災におけるこれまでのOPCJMの『支援活動』報
告」
・
「ボランティア派遣状況」
日(日) 主日礼拝
31
月
「外国教会関係委員会(芦田)とミッション・ジャパン(デベット、ス 「東関東中会(三川、持田、潮田)とCRCメディアミニストリー(山
テファン、片岡)の問安」( 月 日〜 日)
下)の問安」( 月 日〜 日)
日(月) 「拡大緊急対策委員会」(神港教会)
日(火)
29
月
月
1
月
3
3
4
3
−7−
超 教 派「 仙 台 キ リ ス ト 教 連 合 被 災 支 援 ネ ッ ト ワ ー ク 」( 代 表: 吉 田
午前、「緊急対策本部」問安チーム(橋谷)は青森伝道所を問安
隆)第1回会議開催(於 エマオ:日本基督教団東北教区センター)
*六戸伝道所(松田献一委員)と橋谷委員が電話連絡
*山形伝道所(八重樫夫人)と吉田実委員が電話連絡
『緊急対策本部ニュース№ 』
「ボランティア参加規定」
日(木) ・
・
「『雀のお宿』を改革派信徒への避難所として提供します」
・
「物資に関して」(緊急対策本部)
・
「 東 部 中 会 有 志 に よ る 救 援 物 資 運 搬 の 記 録 」( フ ァ イ ル の 添 付:
文責は本部以外)
3
月
3
「緊急対策本部」問安チーム(橋谷)は白石契約伝道所と福島伝道所
を問安
日(金) *中部中会問安チーム(望月、國安、家山)同乗
・
「避難受け入れ先について情報を求めます」(緊急対策本部)
・
「国際飢餓対策機構とのミーティング報告」(緊急対策本部:杉山)
3
第 1 部 初動活動
月
4
月
4
月
4
月
4
月
4
月
3
11
10
9
8
5
4
3
2
1
31
8
東北中会議長書記団 吉田隆議長から「東北中会の皆様へ」挨拶文
東 北 中 会 議 長 書 記 団 「 今 後 の 中 会 運 営 に つ い て 」( 東 北 中 会 定 期
会を7月5日に延期することを決定)
71
−8−
「拡大緊急対策委員会」(新浦安教会)
名 へ の 増 員( 鳥
中部中会定期会第 回( 月 〜 日)
・
「『退職教師住宅資金補填及び緊急災害支援金』より緊急対策局
費用として 万円支出する提案」可決
・
「東北中会へ問安使派遣(予算 万円)の提案」可決
「ミッション・ジャパンの Dr.Gideon van der Watt
からの公式書簡」
4
『緊急対策本部ニュース№ 』
・
「会計報告」
「救援物資に関する感謝とお願い」
日(土) ・
・
「 東 仙 台 教 会 の ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 報 告 」( フ ァ イ ル の 添 付: 文 責
は本部以外)
拡 大 緊 急 対 策 委 員 会「 現 地 調 査 委 員 の 名 か ら
井、福井、貫洞)」決議(電話メール連絡)
日時点)」
3
日(日) 主日礼拝
日(月)
日(火)
日(金)
『緊急対策本部ニュース№ 』
「余震に関する被災報告( 月
日(土) ・
・
「ボランティア保険」
4
2
「 大 会 執 事 活 動 委 員 会 と 拡 大 緊 急 対 策 委 員 会 の 合 同 会 議 」( 支 援 理 西 部 中 会「 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 に よ る 被 災 者 と 被 災 教 会 を 覚 え
て合同祈祷会」(神港教会) 名出席
念の策定)(神港教会)
日(月)
東北中会議長書記団会議(仙台教会)
「拡大緊急対策委員会」(神港教会)
東仙台教会ボランティア活動のヒアリング(緊急対策本部:豊川)
日(日) 主日礼拝
5
25
1
60
拡大緊急対策委員会の岩崎委員と西委員が仙台入り
日(木) 夜、超教派「仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク」(代表:吉
田隆)第 回会議に参加
月
4
月
2
5
6
4
月
4
日(金)
4
月
4
第 1 部 初動活動
4
4
23
18
17
16
15
12
『緊急対策本部ニュース№
『緊急対策本部ニュース№
』
』
1.大会と各中会間の連携を深めて
2.ボランティア募集
日(土) 3.募金報告、他(海外からの励まし)
4.現地からの報告
5.現地調査委員会報告(東北中会)
6.各中会の支援活動の委員会組織
東北中会議長書記団と伝道委員会との合同会議(仙台教会)
西 部 中 会 定 期 会 第 回( 月 〜 日 )
・
「東日本大震災救援金
( 万円)の提案」可決
・
「東北中会諸教会・伝道所へ(信徒による)慰問団派遣の提案」可決
四国中会定期会第 回( 月 〜 日)
・
「中会執事活動委員会」新設
・
「東北中会問安使派遣の提案」可決
名 、任 期
年 )設
東部中会定期会第 回( 月 日〜 日)
・
「東日本大震災対策特別委員会( 名、任期 年)設置の提案」可決
・
「『 東 北 中 会 の 諸 教 会 と 教 会 員 の 皆 様 へ 』を 表 明 す る こ と の 提 案 」
可決
16
8
東関東中会定期会第 回( 月 日)
・
「 東 日 本 大 震 災 被 災 教 会 緊 急 支 援 特 別 委 員 会(
置の提案」可決
・
「東北中会問安使派遣の提案」可決
15
16
中 部 中 会 議 長 相 馬 、副 書 記 梶 浦 に よ る 宮 城 県 内 教 師 方 へ の 問 安
日〜 日
18
月
1.「支援募金の理念」確定
2.「東日本大震災緊急援助募金」の早期支給
日(土) 3.現地の被災支援調査予定
4.「東日本大震災緊急援助募金」の締切日の変更
5.各中会の取り組み
4
4
緊急対策本部・現地調査委員(鳥井、福井、貫洞)による東北中会の 東 関 東 中 会「 東 日 本 大 震 災 被 災 教 会 緊 急 支 援 特 別 委 員 会 」委 員( 三
川、芦田、関口、小峯)とCRJM(スパーリンク、ケン・リー、ヤング
日(月) 現地被災調査( 月 日〜 日)
宣教師)による仙台市とその周辺の問安視察( 月 日〜 日)
日(日) 棕櫚の主日
1
20
2
4
月
月
50
20
18
−9−
13
13
12
12
4
4
1
1
1
1
日(火)
4
月
10
18
7
21
8
4
月
4
日(金)
4
月
4
第 1 部 初動活動
月
月
5
5
月
5
月
4
4
4
4
8
7
6
5
4
2
1
30
27
25
24
東仙台教会ボランティア活動のヒアリング(緊急対策本部:豊川、
木村)
「被災支援委託金」(『緊急対策本部ニュース№
知らせ(東関東中会)
日(日) 復活の主日
月
5
日(水)
日(金)
緊 急 対 策 本 部・ 現 地 調 査 委 員( 鳥 井 、福 井 、案 内: 芦 田 )に よ る 東 関
東中会の現地被災調査
』)の申し込みのお
』)の申し込みのお
拡 大 緊 急 対 策 委 員 会「 ボ ラ ン テ ィ ア 参 加 規 定 」一 部 改 訂 決 議( 電 話
メール連絡)
30
月
26
『緊急対策本部ニュース№ 』
・会計報告(募金開始日から 月 日までの中間報告)
日(土)
・ボランティアについて(「ボランティア参加規定」の一部改訂)
・信徒の被災調査と見舞金の支給基準について
日(日) 主日礼拝
4
月
『緊急対策本部ニュース№ 』
・会計報告( 月 日現在)
日(土) ・東関東中会現地調査報告
「被災支援委託金」(『緊急対策本部ニュース№
知らせ(東北中会)
日(日) 主日礼拝
日(月)
4
「 東 日 本 大 震 災 調 査 に つ い て 」「 被 災 調 書 」( 被 災 信 徒 へ の ア ン ケ ー
日(木) ト)送付(現地調査委員会)、東仙台ボランティア活動のヒアリング
(豊川教師)
日(水)
7
7
9
10
−10−
月
月
5
「拡大緊急対策委員会」(大阪教会)
日(月) 「大会常任書記団会議」(大阪教会)に拡大緊急対策委員会委員の岩
崎と西が陪席
月
5
月
5
第 1 部 初動活動
5
5
5
5
5
28
26
22
21
15
14
12
11
10
月
月
月
月
日(日) 主日礼拝
千万円」を
『緊急対策本部ニュース№ 』
・東日本大震災緊急援助募金(第一期募金)について(締切:
末)
日(土) ・東仙台教会におけるボランティア募集について
・救援物資について
「 東 仙 台 教 会 ボ ラ ン テ ィ ア 体 験 者 、振 り 返 り の 会 」( 東 京 教 会 ) 名
参加
月
『緊急対策本部ニュース№ 』
日(土) ・東北中会とミッション関係者との話し合い( 月 日)
・第一期募金目標額(60,000,000円)の設定、支出予算案
OPC執事活動委員会調査チームとの会合(東京教会:拡大緊急対
日(木) 策委員会、大会執事活動委員会、外国教会関係委員会)
6
10
1.林茂雄教師(亘理伝道所)のお働きに関すること
2.日本国際飢餓対策機構(清家さん)からのお知らせ
日(日) 主日礼拝
日(木)
6
月
月
5
『緊急対策本部ニュース№ 』
・東日本大震災緊急援助募金について
(第一期募金、
締切: 月末)
日(土)
・
支
援
金
の
分
配
に
つ
い
て
・
「ボランティア体験者、
振り返りの会」
報告
(文責:豊川修司教師)
5
午後 東北中会議長書記団・伝道委員会と各外国教会ミッション
との協議会
夜、「東北中会協議会」(仙台教会)*震災後初めて、中会内教師が一
同に会する
"
−11−
日(火)
5
月
5
11
12
13
月
5
「拡大緊急対策委員会」(新浦安教会)
日(水) *現地調査委員会の報告に基づき「第一期募金目標額
設定、支出予算案の作成
5
月
5
第 1 部 初動活動
6
月
6
月
6
月
6
月
6
月
5
14
13
12
11
9
7
5
4
2
29
月予定)の中止決定
海 外 ミ ッ シ ョ ン「 サ ポ ー ト セ ン タ ー 設 立 準 備 委 員 会 」発 足( の ち の
ミッション協力協議会)
中部中会議長書記団主催 合同祈祷会開催
『緊急対策本部ニュース№ 』
・東日本大震災緊急援助募金について(第一期募金)報告
日(土) ・東仙台教会におけるボランティア報告(文責:立石彰教師 東
仙台教会牧師)
大会執事活動委員会内「原発問題対策検討部会」(東京恩寵教会)
日(日) 主日礼拝
『緊急対策本部ニュース№ 』
・東日本大震災緊急援助募金(第一期募金)報告
・収入について、支出(分配)について
日(火) 東日本大震災緊急援助募金(第一期募金)締切
日(木)
日(土)
月 日(日) 主日礼拝
月 日(月) 「原発問題と避難対策委員会」内に「「原発問題対策検討部会」設置
東北中会復興計画決議
東北中会役員懇談会
東北中会将来計画についての懇談会(拡大緊急対策委員会・大会執
事活動委員陪席)
中部中会第一回臨時会 東日本大震災ディアコニア支援委員会設
置の提案 可決
臨 時 大 会 拡 大 緊 急 対 策 委 員 会 よ り「 第 一 期 支 援 募 金 報 告 と 定 期 東北・東関東・東部の3中会合同修養会(
月 日(火) 大会までの
見通し」報告
日
7月4,5日
月
日
5
月
30
−12−
日(日) 主日礼拝
6
8
8
14
15
月
6
日(木) 「拡大緊急対策委員会」(神港教会)
6
月
6
8
第 1 部 初動活動
月
日
18
月
定 期 大 会「 東 日 本 大 震 災 緊 急 援 助 第 二 期 募 金 」( 目 標 6 ,0 0 0 万
円、2012.7まで)共同提案、中長期支援方針&活動の役割分担
(第二期募金による支援活動と拡大対策委員会の決議的働きを大
会執事活動委員会が引き継ぐ)
支 援 ニ ュ ー ス「 共 に 生 き る 」№
年からは偶数月に1回発行
発 行 以 後 毎 月 1 回 発 行 、2 0 1 3
16
「大会連携チーム」発足(ミッション協力協議会・大会常任書記長・
外国教会関係委員代表・大会執事活動委員代表)
日
2
2013年
月
2013年
月
2012年
月 日
2012年
月 日
日
月
11
周年特別号発行
5
支援ニュース震災
11
3
月
日
20
月
10
12
2014年
月
「サポートセンター設立準備委員会」土地建物(のちの「のぞみセン
ター」)購入
「サポートセンター設立準備委員会」東仙台サクラハウスの支援決
定
希望のことばコンサート①
のぞみセンター開設式
東 仙 台 教 会 、サ ク ラ ハ ウ ス の 土 地 の 賃 貸 開 始( そ れ ま で は 無 償 提
供)
希望のことばコンサート②
ミッション協力協議会2016年6月までの支援と新予算決定
希望のことばコンサート③
−13−
1
10
3
10
5
3
5
3
第 1 部 初動活動
2.緊急対策本部発足までとその組織・役割
近隣の教会でもありますので、相談して緊急
対策の具体的な働きを企画実行していただき
二〇一一年三月一一日に起こった東日本大
のため早急に委員の者が現地を訪問すること
とは、①被災地の正確な状況を把握する。こ
この会議の後執事活動委員会で確認したこ
の皆様が、多額の募金にご協力いただきまし
すが、このために、日本キリスト改革派教会
格的に支援活動が行われていくことになりま
このようにして緊急対策本部が作られ、本
たいという依頼をいたしました。
震災は、日本中の誰もが忘れることのできな
②改革派教会全体で支援活動をしていくため
たこと、また東仙台教会、のぞみセンターな
になりました(岩崎教師は欠席)。
い災害となることでしょう。
にニュースなどを出していくこと③諸教会に
どにおいても多くのボランティアの方々をお
遠山 信和
東北地方で大きな地震が起こったと聞き、
東日本大震災支援のための募金を呼びかける
東北地方の教会に電話をし安否を確認しよう
感謝いたします。また早い段階で、協力関係
送りいただき、主にある教会のために共に支
しかし、東北地方の場合、現地に行くにも
にあるCRC、OPC、南アフリカオランダ
こと③緊急対策の組織を作ることの必要性で
波による被害状況などが映し出されました。
物資を運ぶにも自動車が不可欠となります
改革派教会、韓国高神派の教会などからも、
と思いましたが通じませんでした。そうこう
甚大な被害がもたらされたことを覚えて、
が、その当時現地の状況を把握しようにも、
多額のご支援をいただきましたことを心より
援活動を行うことが出来ましたことを心より
他の執事活動委員会の者や大会議長、常任書
電話は通じない、道路は寸断され、許可を得
感謝いたします。
す。
記にお話しし、三月一五日に東京教会におい
た車しか現地に行くことができない、ガソリ
しているうちにテレビでは被災地の状況、津
て今後の対応について協議することにいたし
(二〇一一年度大会執事活動委員長)
ンや食料日用品など、あらゆる物資の不足、
ました。その時に私が召集したメンバーは、
という状況の中で、執事活動委員会において
また、大会全体が協力してことにあたるた
大会執事活動委員会に加えて、岩崎教師(大
委員会(林豊彦教師)、外国教会関係委員会
めにも執事活動委員会のメンバー以外の協力
は、支援物資、義捐金をもって被災地の教会
(芦田教師)、また阪神大震災緊急支援の実情
も不可欠であると考え、また阪神大震災の体
会副議長)、常任書記長(風間教師)、常任書
に詳しい鳥井教師でした。そこで話し合われ
験者でもあられる副議長の岩崎教師(神港教
に行くことを決めました。
た結果、この問題については大会執事活動委
会)、執事活動委員会の西教師(灘教会)に、
記の川杉教師、三野教師、東部中会執事活動
員会が中心となって対応していくということ
−15−
第 1 部 初動活動
3.拡大委員会発足の経緯とその組織・役割&大会連携チーム
高神派の各ミッションが、被災地での支援活
二〇一一年三月一一日の大震災発生時、私
執事活動委員会が実働機関となって、被災地
「拡大緊急対策委員会」の決議を受け、大会
議を行う機関として立てました。以後、この
記、東北出身の長老を構成員とし、必要な決
執事活動委員会書記と外国教会関係委員会書
任書記長を委員長とし、副議長が副委員長、
して取り扱う必要が生じた。
そこで十二月に、
えて、大会・中会・外国関係での事柄を一括
に伴い、従来の国内的執事活動の枠組みを超
に大会決議された『第二期募金』を実行する
ン協力協議会」を発足させた。さらに、十月
し、東北中会伝道委員会を加えた「ミッショ
するために、外国教会関係委員会を調整役と
動を協力して効率的に進める支援体制を構築
は大会の常任書記長を務めていました。出先
との連絡、諸教会への情報発信を進めていく
被災地支援活動において「東北中会伝道委員
(一)拡大委員会発足の経緯・役割
から徒歩で帰宅後、東北諸教会に電話をしま
こととなりました。
で、大会執事活動委員会に連絡し、被災情報
とか幾つかの状況を知ることが出来ましたの
ので、情報収集を依頼しました。その後、何
幌伝道所の貫洞賢次教師とは話が出来ました
組織や募金等の承認をしていただきました。
に臨時大会を開催することができ、後追いで
整えるしかありませんでした。その後、六月
急の対応を行っていくためには、このように
大会議長が被災地の只中におられる中、早
期募金』配分支出に関して協議して決定し、
「東北中会伝道委員会」との連携では『第二
者によって組織された。「大会連携チーム」
は、
外国教会関係委員会、執事活動委員会の代表
めの「大会連携チーム」が、大会常任書記長、
会」「ミッション協力協議会」と連携するた
間 義信
拡大緊急対策委員会委員長 風
したが、全く通じませんでした。それでも札
を一三日の主の日に間に合うように発行して
一連の活動にご理解、ご協力をいただけたこ
地における主に二つのセンター(サクラハウ
いただきました。
(江古田教会牧師 当時)
「ミッション協力協議会」との連携では被災
とを感謝します。
翌週、
一五日
(火)
に大会執事活動委員と大会
常任書記団の一部が東京教会で会合を持ちま
ス、のぞみセンター)の支援活動や運営に関
(二〇一一年度大会執事活動委員)
した。
この席 上 で大 会 執 事 活 動 委 員 会 が緊 急
する協議決定に加わった。
(二)大会連携チーム発足の経緯・役割
西 牧夫
二〇一一年六月、OPC・CRC・MJ・
対策の活動を担うことが確認され、
翌主の日の
二〇日から緊急援助募金も開始されました。
し か し、 未 曽 有 の 大 災 害 に 対 応 す る に あ
た っ て は、 大 会 の 一 委 員 会 で は 困 難 で あ る
との判断から、急遽、
「拡大緊急対策委員会」
を設置することになりました。これは大会常
−16−
第 1 部 初動活動
東松島市野蒜にある東仙台教会の信徒の家、
4.現地調査委員会発足の経緯とその組織・役割・活動報告
緊急対策本部 現地調査委員長
道所と筑波みことば伝道所の被災調査を面
談及び目視によって実施した。
いて、鳥井一夫、貫洞賢次、福井召一の三名
員会と拡大緊急対策委員会の合同会議」にお
し、訪問した教会・伝道所の牧師・宣教教師
で調査票に基づき面談及び目視によって実施
仙台カナン教会、仙台教会、福島伝道所の順
伝道所、六戸伝道所、盛岡伝道所、第四日目、
北中山伝道所、東仙台教会、第三日目、八戸
び避難している避難所、仙台めぐみ伝道所、
所二名の信徒の津波被災の家と米パン工房及
が多く現れることが懸念されたこと、阪神大
気質から考え、自己の判断において、辞退者
べてほしいという共助の精神が強い東北人の
が、より大きな被害の人に支援の手を差し伸
一番被害が大きかったのは、東北地方である
被害は、阪神大震災に比べると小さいこと、
と、津波被災を除くと、地震そのものによる
今 回 の 被 災 は、 地 理 的 に 広 範 囲 で あ る こ
(2)被災信徒への支援基準の作成
を委員とする現地被災調査委員会が組織され
に調査票を渡し、信徒の被災状況を把握した
震災の時に用いたような調書に経済的事情を
石巻伝道所、第二日目、亘理伝道所、同伝道
た。鳥井は阪神大震災の調査経験、福井は仙
上で送付するよう求めた。調査結果は対策本
聞く項目を加えるとさらに辞退者が増えそう
鳥井 一夫
台出身長老として、貫洞は東北出身かつ当時
部に報告した。
なこと、経済的に困窮している人、地震後色
東北中会議長という立場からであった。その
②東関東中会の教会・伝道所と信徒の被災調
家を訪問し、調査票に基づいた面談及び目視
会、千城台教会、ひたちなか教会、一信徒の
新浦安教会、花見川キリスト教会、勝田台教
浦 安 教 会 ) の 案 内 で、 鳥 井、 福 井 の 両 名 で、
二〇一一年四月二七日(水)、芦田教師(新
査の実施
べてが失われる特殊事情を考慮し、住居の損
害による場合、家屋だけではなく、持ち物す
の基準の大きな特徴は、同じ全壊でも津波被
う公平・公正な支援基準作りに努めた。今回
等々を考慮し、より広い範囲で支援できるよ
支援額であってもありがたいと思えること、
んな支出で困っている人にとっては、僅かな
二 〇 一 一 年 四 月 一 一 日、「 大 会 執 事 活 動 委
(1)現地被災調査の実施
によって調査を実施し、訪問した教会・伝道
失と物損を同じ評価で行い、支給基準を被害
二〇一一年四月一八日
(月)
から二一日
(木)
−17−
1.組織発足までと組織・任務
任務は被災の現状を把握し、被害教会・会員
①東北中会の教会と信徒の被災調査の実施
所の牧師・宣教教師に調査票を渡し、信徒の
額の一〇%程度に置き、基本的には一〇万円
への募金配分の詳細を決めることであった。
にかけて、鳥井、貫洞、福井の三名で、東北
被災状況を報告するよう求めた。
(1ポイント=
2.活動報告
中会の教会と信徒の被災調査を実施した。調
③二〇一一年五月二三日(火)、東洋宣教伝
万円)単位で、被災額に応
査は、第一日目、白石契約伝道所、津波被災
1
第 1 部 初動活動
失または使用不可等は一律一〇〇万円(一〇
は一律二〇万円(二ポイント)、車の津波流
三〇万円、ブロック(石)塀の倒壊について
は一〇〇万円、借家全壊及び半壊住居不可は
全壊は一五〇万円、被災時持家半壊住居不可
原則とし、認定結果・救済見舞金の支給額等
があった。調査は信徒のプライバシー保護を
同年六月三日締め切り、計二九名からの回答
の郵送による被災調査を実施した。調査は、
信地区を除く)の三中会の信徒に対し、調書
二〇一一年五月五日、
東北、
東関東、
東部
(甲
覧(見舞金)の表」を参照。」)
同じく「6.信徒被災状況と救済金支給額一
告 し た。( 第 四 部 資 料 編 の「 5. 教 会 堂 の
被災の実態と救済支給額一覧」の表および、
救済金(案)の表を作成し拡大委員会に報
城県建築士事務所協会に依頼した。
ポイント)、とそれぞれ評価することにした。
については、現地調査員、対策本部の一部関
ただしこの表の金額は当初のもので、後日
(3)東日本大震災被災調査の実施
物損の評価の上限は一〇〇〇万円(一〇〇ポ
係者、大会関係諸機関以外に公表されないこ
立てられた修築計画をにらみ、大会執事活動
じて加算する方式を取ったことである。持家
イント)とした。これらの評価を纏めると第
とを伝え実施した。救済見舞金の支給は、大
委員会復旧担当委員とも面談を重ねて、
石巻、
修 理 費 用 が 二 倍 近 い 差 が あ り、 財 力 の 差 に
瓦とするかとカラーベストにするかによって
*調査の実施後、屋根修理に関して、素材を
すること、その調査費用は、救済金を支給す
関に耐震診断及び耐震補修費用見積調査依頼
仙台教会、北中山伝道所と協議し、第三者機
伝道所の支援額案を纏めたが、特に大きい、
東部中会 三件
合 計 三八件あった。
東北中会 二七件
東関東中会 八件
ある。
なお、中会別信徒の被災状況は次の通りで
が上乗せされた。
(5)教会と被災信徒の救済金(見舞金)
四部資料編被災評価表となる。
会執事活動委員会から被災信徒と認定された
仙台、北中山、六戸、東仙台各教会の救済金
(4)第三 者 機 関 へ の 耐 震 診 断 と 耐 震 補 修 費
用見積調査依頼とその実施
方に個別に送金した。
被災評価及び支給額は、下記の通り行うこ
ととした。
家屋の被災ポイント+物損(家財)のポイ
ント=ポイント合計額に1万円を乗じた額
よって選択に違いが大きいことを考慮し、屋
る際に相殺することとし、対策本部で一時立
被災調査の結果、被害が大きかった教会・
根修理の評価の上限を一二〇万円、一二ポイ
て替え払いすることで合意し、調査を実施し
(見舞金額)
ントに変更した。
た。石巻伝道所についても、同じ方法で調査
を実施することに合意が得られ、二〇一一年
六月一八日に実施した。いずれの調査も、宮
−18−
第 1 部 初動活動
3.反省と課題
現地調査の実施は、震災発生後一〜二か月
後であったが、少し早かったのではないかと
いう思いがある。理由は、阪神大震災の時に
●初動支援の実態
客観的に自分の置かれた状況を正しく見るこ
害後一〇〇日でようやく自分を取り戻し冷静
い時期に行われる。その緊急災害対策は、概
なる大災害時の体制へと移行する極めて難し
大災害時の初動対応は、平常時とは全く異
と 連 絡 を 図 る。 十 二 日( 土 )、 十 四 日( 月 )、
け る 被 害 情 報 収 集 に 努 め、 大 会 常 任 書 記 長
震災直後から、執事活動委員会は各中会にお
日(土)福島第一原子力発電所事故発生。大
西 牧夫
5.初動支援の実態と反省
拡大緊急対策本部 書記 ①組織面
とができるようになるのだと、聞いていたか
略的に言えば、即断的、機動的な初動能力が、
十九日(土)「被害情報」のメール配信。
●はじめに
らである。百日と言えば約三か月が必要とい
①権限を行使する組織面と②具体的対応の実
三月十一日(金)東日本大震災発生。十二
うことで、調査のタイミングが少々早かった
践面の両面において、十分に発揮出来るかど
CRWRCの世界救済委員会から、人間は災
かもしれないと思う。事実、あとになって改
うかにかかっている。
になったという話をいくつか聞かされた。見
震 発 生 か ら 七 十 二 時 間 と さ れ る。「 黄 金 の
一般に、初動対応期間としての時間は、地
る。執事活動委員会では、緊急援助募金、被
の働きが執事活動委員会に一括して委ねられ
( 東 京 教 会 )、 東 日 本 大 震 災 の 支 援 活 動 全 般
長書記団と関係者による合同会議が行われ
舞い救済金を早く届けたいと焦るあまり、調
七十二時間」と呼ばれる災害発生後の三日間
三月十六日(水)大会執事活動委員会によ
三 月 十 七 日( 木 )「 緊 急 対 策 本 部 」 か ら 東
−19−
三月十五日(火)執事活動委員会と大会議
めて見積もりをしてもらったら、結構な金額
査やアンケートの実施時期を早まることは避
災地問安、被災教会へのお見舞い金配布の計
十 一 日、 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 の 三 月
る東日本大震災支援のための
「緊急対策本部」
画を立てる。
十二日からの約三週間の間になされた支援活
し か し、 こ こ で は、 東 日 本 大 震 災 の 三 月
は、
命を助ける限界期間として知られている。
(八事教会 牧師)
けるべきである、というのが今回の教訓であ
る。
が発足。「緊急対策本部ニュース№
」メー
動を、その後の支援体制の基礎を形造る「初
②実践面の両面から報告し、その反省として
部中会と中部中会の各執事活動委員会に、既
ル配信。
今後の検討すべき課題を指摘することとす
に始まっている個別的支援活動を取り込んだ
動支援」として捉え、その実態を①組織面と
る。
1
第 1 部 初動活動
中会的支援体制を整えることを依頼。
三月十八日(金)大震災と原発事故による
被災地の状況が刻々と変化する中で、迅速に
意志決定を行う必要から、緊急時の大会的意
の信徒家庭の空き部屋情報収集等。
急避難場所としての整備、ホームステイ先
な務めは「雀のお宿キリスト教会館」の緊
援物資運搬。
ク三台で仙台市内の諸教会と亘理伝道所に救
活動(指揮:ラウワ宣教師)。ニトン・トラッ
三月二十六日(土)救援物資の現地保管場
三月十五日(火)カミングス宣教師(OP
会に集めて現地へ、西部・四国は名古屋西福
確定。東関東・東部・中部は改革派宇都宮教
所(国際飢餓対策機構)の確保とそのルート
たる決議機関「拡大緊急対策委員会」を新た
CJM)の息子ルカが所属する関東の宣教グ
音自由教会に集めて現地へ。
②実践面
に設置し、情報収集と発信・募金の管理と分
ループが二トン・トラック二台で仙台市内の
志決定と教派を代表して国内外との連絡に当
配・具体的な支援の実行を行うための実働機
教会を中心に救援物資運搬。
JM第一回支援活動(指揮:ラウワ宣教師)。
三月 十 九 日( 土 )「 緊 急 対 策 本 部 ニ ュ ー ス
№2」メール配信(六月十八日まで毎週土
道所の問安、お見舞い金配布(六戸伝道所と
対策本部」委員による東北中会の各教会・伝
動対応では、限られた情報から被害推定を行
からも示されたが、災害発生後の最初期の初
一九九五年の阪神淡路大震災における経験
●反省と今後の課題
内「日本国際飢餓対策機構」に直接送付。
四月二日(土)救援物資は、仙台YMCA
ア)チームによる東北中会問安。
東中会問安チームとミッション・ジャパン
(南
三月二十九日(火)〜三十一日(木)東関
関「緊急対策本部」を再び整え直し、組織全
会)と古澤純人神学生(当時)が東松島市野
三月十八日(金)馬栄烈宣教師(宇都宮教
*被災地において超教派「仙台キリスト教連
蒜の避難所、東仙台教会に救援物資運搬。
体の再編を行う。
合 被 災 支 援 ネ ッ ト ワ ー ク 」( 愛 称『 東 北 ヘ
*東部中会執事活動委員会による「緊急対策
仙台市内の諸教会と亘理伝道所に救援物資運
三 月 十 八 日( 金 ) 〜 二 十 日( 月 ) O P C
局」立ち上げ。主な務めは、情報収集、物
搬。
ルプ』、代表:吉田隆)の立ち上げ。
資運搬部隊への支援、緊急援助募金。
曜日配信)。
「東日本大震災緊急援助募金の
山形伝道所は電話連絡)。仙台市内の全教師
い、迅速に的確な災害対応に関する意志決定
①初動体制の確立
お願い」「ボランティア登録のお願い」等
との会合(会員・会堂の被災情報、支援活動
三 月 二 十 日( 日 ) 〜 二 十 五 日( 金 )「 緊 急
をメール配信。
れてはいなかったため、大会的な決議機関と
立の必要性について、全体では十分に理解さ
合、そのような大会的な初動体制の早急な確
と判断を行う必要がある。しかし、今回の場
三月二十五日(金)OPCJM第二回支援
中会問安チームによる東北中会問安。
三月二十一日(月)〜二十五日(金)中部
の現状と課題、大会への要望要請等)。
*中部中会執事活動委員会「被災した信徒家
族の避難受入の協力のお願い」公示。
*三月二十一日(月)中部中会緊急災害対策
拡大委員会による「緊急対策局」設置。主
−20−
第 1 部 初動活動
と問い合わせの情報が、一箇所に集中して入
た。
今後の課題として、災害発生最初期の段階
しての「拡大緊急対策委員会」が設置される
今 後 の 課 題 と し て、 そ の よ う な 場 合 に は、
で、現地に調査員を派遣して、現地の視点か
り、眠る間もなく対応することに忙殺された
今後の課題として、先ず何より、初動を指
らの迅速に初動対応に備えることが出来る体
までは、現地における実質的な初動対応を、
専従で奉仕出来る相応しい人材を確保し、短
揮する大会的な決議機関を少人数で編成する
制の整備が求められる。さらに、集中的な情
そのような体制の準備ために、各中会が執
事例がある。
と共に、支援活動に関する実働機関に必要な
報収集・管理・発信の一元化のための、初動
事活動委員会を中心として検討し、被災地に
大会として行う事が出来なかった。
人材を確保して、
速やかに初動体制を確立し、
体制の恒常的な基地となる場所(教会)を確
相応しい人材(教師)を確保して派遣する場
中期的に外部から派遣できる体制の準備が求
迅速な意志決定・判断を行い、系統的に支援
保し、専従の奉仕者を数人備えて、関係機関
合には、短中期間無牧となる教会を中会的に
必要となる。
④各中会の執事活動委員会の連携
められる。
活動を実践する事が求められる。
と連携しながら、対応処理してゆくことが求
支えるための具体的な手立てを講じることが
②被害情報の収集・管理・発信
められる。
迅速な初動対応のためには、現地における
被害情報の収集が決定的に重要である。その
大な情報が混乱錯綜する中で、的確な情報を
たことは否めない。さらに、災害緊急時の厖
することが出来ず、具体的な初動対応が遅れ
回の場合、その最初期の段階で調査員を派遣
的に考えるに当たって必要となる。しかし今
情報を収集しておくことが、初動対応を具体
調査員を派遣して、
被災地の状況に直接触れ、
的な情報を収集し、迅速に支援要請内容を発
が常駐し、時々刻々と変化する被災地の具体
「現地対策本部」が設置され、専従の奉仕者
な対応が求められた。本来ならば、被災地に
刻々と変化する予測困難な状況の中での迅速
発事故による放射能問題が重なり、被災地の
被災地域ばかりでなく、それに加えて福島原
東日本大震災では、地震津波による広範な
れる。
中で支援できるようにしていくことが求めら
会的支援体制を整えて、大会的な相互連携の
取り組み、個別的支援活動をも取り込んだ中
について、各中会の執事活動委員会が事前に
今後の課題としては、災害時における対応
見分けながら、迅速に効率よく初動対応を行
信し、大会的支援組織との連携を図ることが
③被災地における「現地対策本部」の設置
うためには、集中的な被害情報の収集・管理・
望ましい。しかし、今回の場合は被災地での
ためには、災害発生から三日以内には現地に
発信の一元化が求められる。今回の最初期の
「現地対策本部」
を設置することが出来なかっ
(灘教会牧師)
場合、国内外から、二十四時間、厖大な連絡
−21−
第二部 被 害 の 実 態
1.教会堂の被害
りました。
たが、
やはり今一つ実感がありませんでした。
教会の中でもよく話題にものぼっておりまし
で宮城沖地震の発生が予想されていました。
内に七十%、3年以内にほぼ九十九%の確立
終わった直後の事でした。以前から、十年以
機会を得なかった方々との出会いが生まれ、
も確実に届けられました。これまで接触する
ちのみならず、教会を取り巻く隣人の手元へ
とを忘れることが出来ません。それらは私た
兄姉の皆様方が救援物資を運んで下さったこ
乱れ、余震の続く悪路の中を、全国の先生方、
また、地震直後からライフラインも大きく
そして、三月十一日午後二時四六分、宮城県
混乱の中、ささやかな思いやりを持って寄り
北中山伝道所の被害
忘れられない衝撃的な経験でした。ただこの
牡鹿半島の東南東一三〇キロの海底を震源と
添うことが出来たのではないかと思います。
こ の 大 震 災 は、 東 北 に 住 む 者 に と っ て は、
地震は、東北のみならず東日本の広い範囲に
する地震の規模はマグニチュード九・〇、こ
幸いにも外観には大きな損傷は見られず、
坂本 紀夫
大きな被害をもたらしました。
れは日本周辺における観測史上最大の地震で
し か し な が ら、 自 分 の こ と は さ て お い て、
のです。
のことを振り返りながら深い感謝を覚えるも
らって援助の手を差し伸べて下さったか、そ
さったか、さらにはどんなに大きな犠牲をは
た め に、 他 中 会 の 皆 様 が ど ん な に ご 心 配 下
がしばらく続きました。また、敷地と道路間
沈み込み、建具枠が歪んで閉まりにくい状態
所にわたって亀裂が生じ、それに伴って床が
る損傷を受けました。基礎部分には二十五箇
すべりの被害が発生し、教会は地盤沈下によ
この猛烈な揺れによって、教会周辺では地
こうして、新たな宣教の土台が築かれまし
く感謝するものです。
祈りなしには完成出来なかったことを思い深
外の主にある諸教会、兄姉方の尊い献金とお
よる地盤補強工事・建物耐震工事)は、国内
の大掛かりな改修工事(ダブルロック工法に
とで残すことが可能となりました。ただ、こ
手作りの愛着ある会堂・牧師館は改修するこ
二〇一一年三月十一日は金曜日でした。そ
の擁壁に隙間が生じ、余震のたびにその継ぎ
た。委ねられた地域に平和の福音を携え出て
した。
の二日前の九日(水)の昼頃、やや大きな地
目が広がり崩れてゆくことに不安を覚えてお
東北の教会のために、また被災された人々の
震がありました。ちょうど、午前の祈り会が
−22−
第 2 部 被害の実態
(北中山伝道所 宣教教師)
行くために、なおもこの小さな群れを覚えて
お祈り下さい。
石巻伝道所の被害
ンティアによりヘドロをかき出し、石灰等を
下全体にヘドロが流入した」。
(改革派のボラ
働きにより床板を新しく交換した)。②「床
水)した」。(改革派教会青年ボランティアの
①「 教 会 堂( 牧 師 館 ) 一 階 全 体 が 水 没( 冠
具体的な被害の概要(含、修復の実態)は
PCボランティアによってなされた)。
り除き梁が見える吹き抜けの状態にした(O
門会社にしてもらった。⑫礼拝堂の天井を取
備、フェンス、ポールとチェーンの設置を専
関口に準備した。⑪十字架、看板、駐車場整
ランティアの手により木製スロープを教会玄
椅子」で教会に来られる方のためにOPCボ
配線工事をし、付属設備を一新した)。⑩「車
用いて消毒した)。③「教会堂と牧師館の内
なりました。そんな中で当伝道所建物は津波
た地域の中では最大の犠牲者が出たところに
は約四千名弱で、残念乍ら結果的には被災し
全体の人的被害は死者と行方不明者の総合計
深く神に感謝を申し上げるものです。石巻市
いにも人的被害は免れることができ衷心より
まじいものであったが、神の守りによって幸
題)によって被った当伝道所の被害状況は凄
発 生 の 東 日 本 大 震 災( 地 震 と 津 波 と 原 発 問
去る二〇一一年三月一一日午後二時四六分
より牧師館一階屋根の廂に数箇所の穴があい
スに新しく取り替えた)。⑦「外壁の崩落に
(日本人大工と専門の業者によりシステムバ
レにした)。⑥「風呂が使用不能になった」。
とOPCボランティアにより簡易水洗式トイ
のトイレが使用不能になった」。
(日本人大工
残し新しく交換した)。⑤「教会堂と牧師館
PCのボランティアにより使用可能なものを
た)。④「ドアの多くに不具合が生じた」
。
(O
建材を使って全面的に大規模な補修がなされ
Cのボランティアによりサイディング等の新
なかなか開通せず、皆様方に多大な御迷惑を
数ヶ月間以上に亘って不通になった電話が
奉仕に対して深甚なる感謝を申し上げます。
教会伝道所に連なる主に在る皆様方の尊い御
まで運んでお助け頂いた仙台地区の改革派諸
OPCボランティアの皆様の昼食を作り石巻
厚い祈りと御支援、厳寒の最中、幾度となく
際飢餓対策機構、主にある他教派の皆様方の
ベース、多くのボランティアの皆様、日本国
サマリタンズパース、カリタスジャパン石巻
OPCミッション、CRCミッション、米国
白津 景蔵
による流出からはなんとか守られましたが、
た」。
(専門の塗装職人により修繕と教会堂と
かけたことを心よりお詫び致します。
石巻市役所からは大規模半壊(一階の床上冠
牧師館の屋根全体の塗装工事をした)。⑧「物
最 後 に 大 会 全 体( 含、 執 事 活 動 委 員 会 )、
水)の判定が下されました。震災直後の余震
置工事の足りなかった部分があった」。
(日本
壁と外壁にひびが入り崩落した」。
(米国OP
による牧師館二階のモルタル外壁崩落等の被
人大工により補修と追加工事をした)。⑨「建
(石巻伝道所 宣教教師)
害(自動車の後部の損傷)が加わり被害は甚
物全体の電気が断線した」。
(専門業者により
大なものに及びました。
−23−
第 2 部 被害の実態
東仙台教会の被害
立石 彰
幸いなことに、東仙台教会の会堂と牧師館
の建物そのものはそれほど大きなダメージを
受けませんでした。
しかし、地震の大きな揺れによって、本棚
やオルガンは倒れ、食器棚の食器は割れ、机
の中身は引き出しごと外に落ちてしまいまし
年)一月から六月にかけて行う予定です。
が少なくとも1㎝下がっているようにみえ
る。この部分以外、亀裂による建物の崩れは
見られない。
この工事が祝福され、新しい思いと決意を
もって伝道と教会形成の働きに仕えていくこ
の支柱に近づくのは困難なため、この点検は
裂はないように思われる。他の位置から床下
みて、建物の基となる壁においては深刻な亀
れらを支える礼拝堂床下の石造りの支柱から
・屋根の木梁と、床・天井を支える小梁、こ
(東仙台教会 牧師)
とができるようにお祈りください。
仙台教会の被害
通気口を通して行われた。どの支柱にも亀裂
やズレはみられなかった。
メートル程のブロック塀が崩れたり、礼拝室
て済んだ。しかし、四月七日の大きな余震を
地震による建造物の被害は、比較的少なく
つさなくスムーズに開閉する。壁も、きちん
あったが、ドアや窓はすべて過度の堅さやき
た石膏が剥がれ落ちているところが数カ所
の壁の石膏ボードに多数のひび割れが入った
始め、繰り返された余震によって、壁等の亀
と垂直で平行であるように思われる。
・礼拝堂内部の石膏壁に広範囲の亀裂、ま
り と い う 被 害 も あ り ま し た。 建 物 内 部 の 清
裂が拡がったり新たにできたりなど、最初の
・礼拝堂の駐車場側中ほどに向かって木の床
吉田 隆
掃・整頓の作業のために、多くのボランティ
一年間で徐々に弱体化した。
た。また、道路沿いに建てられていた高さ1
アが奉仕してくださったこと、とりわけ、T
ます。
さったことを感謝を込めて記させていただき
日もかけてすべての本を元どおりにしてくだ
・建物全体にわたり外壁の漆喰に広範囲の亀
た。
ば、仙台教会会堂の被害は以下の通りであっ
災地対策チームによる視察のレポートによれ
二〇一一年五月四日に行われたOPCの被
屋根裏の点検では天井の構造や屋根に損傷が
・天井には少しだけ亀裂があった。礼拝堂の
合していて動いた様子は見られなかった。
ものである。木の枠組みはすべてきちんと接
ので、自然にゆがみが生じてもおかしくない
なかった。木の床は五十年以上経っているも
に歪みがあったが、ひどい亀裂は特に見られ
ジを受けた会堂北側の柱交換と礼拝室の石膏
裂が入っている。特に窓の周りや2階部分の
ないことがわかった。
※
ボード入れ替えだけの工事を考えていました
亀裂がひどい。駐車場側の建物後方、窓の下
・新しく増築したと思われる会堂の入り口の
CU(東京キリスト教大学)の学生たちが何
が、この機会に会堂一階部分の全面改装を行
の部分の壁板は、片側が約2㎝、もう一方
東仙台教会では、
当初、
地震によってダメー
うことにしました。工事は、来年(2015
−24−
第 2 部 被害の実態
間にも損傷の様子はなかった。二階への階段
吹き抜けに続く玄関に羽目板の角が取れた板
があった。表面がでており地震の震動でその
角を突き抜けて釘が飛び出たようだった。
教会員の住居被害
2.教会員の住居被害
被災地教会の状況
3.放射能
土台がレンガであるため強くは無いこと、天
かかわらず、大きな被害はないこと。ただし、
教会の礼拝堂は築百年以上経過しているにも
建物の被災状況を調べてもらった結果、仙台
と判断した信徒の住居被災状況のあらましは
た。その結果、中会別の救済見舞金支給対象
ケート式の調査票での調査によって、把握し
よる目視と、第四部資料編にあるようなアン
教会員の住居被害については、現地調査に
た建屋の爆発と炉心溶融(メルトダウン)に
の事故による放射性物質の拡散であった。
化・深刻化させたのは福島第一原子力発電所
の震災による被災をきわめて複雑かつ長期
津波被害の甚大さもさることながら、今般
吉田 隆
井にかなりの亀裂が入っており将来的に落ち
次の通りである。
よって、福島を中心とする広範な地域が危機
現地調査委員会 鳥井 一夫
ない保障はないこと、建て増した教室部分の
東北中会 二七件
※
方が構造的には弱いこと、建物全体の重心が
的状況に陥った。
その他にも、
地元の業者に家屋耐震調査等、
二点に分かれているため将来的な大地震では
東関東中会 八件
(仙台教会牧師 当時)
実際はこれらの被害のほかにも、
遠慮してか、
別表
(一〇八ページ)
を参照してほしい。
なお、
合 計 三八件。
これらの詳細については、同じく第四部の
①福島伝道所
る限り、以下のような動きがあった。
みかねなかった。このような中で、筆者が知
動を取ることが著しく困難であり、混乱を生
ところが、限られた情報と原発事故に関す
譲り合いの精神からか、調査に応答しなかっ
方面に避難(三月一八日)。
る認識の多様性から、教会として統一した行
た被災信徒が多くいたことも事実である。
・爆発事故後、会員の親子が、仙台に支援物
資を届けに来た方の車に乗せてもらい東京
(八事教会 牧師)
・定住伝道者として働いていた栗原憲二教師
候補者一家が実家に避難(栗原兄のみ、そ
−25−
三月十二日から三度にわたって繰り返され
倒壊の危険もあること、等が指摘された。
東部中会 三件
地震の被害が残る仙台教会で行わ
れた、首都圏からの被災地訪問バ
スツァー参加者と被災地教会員と
の交流会(2011.8.17)
第 2 部 被害の実態
の後、帰福)。
を伝えた。
書を小会が通知。避難先が確保されたこと
分かれる災害の場合には、人命尊重を第一と
き加えるとすれば、放射能禍のように判断が
・これらによって(ある方々はそれ以前に自
主的に)市内諸教会から数家族が避難し
もないと、現地では情報と判断が錯綜し、教
速やかに出すことが望ましいと思われる。さ
②仙台栄光伝道所
・事故直後から、諸外国大使館は仙台在住の
外国人を国外退去させるために動いた。韓
た。その他にも教会関係者から避難の問い
して、被災地以外からの一時的な避難指示を
国大使館もまず子供たちを三月十四日から
会としての統一した理解に基づく行動が困難
ました。その時、一人の紳士が携帯電話で見
が全員そろうまで近くの家の車庫で待ってい
路に降りました。小雪が降る寒さの中、乗客
だからである。
合わせがあったが実現はしなかった。
※
今回の経験を踏まえ、今後のために一言書
4.被災信徒の声
東日本大震災・津波の体験に思うこと
(仙台教会牧師 当時)
避難させ始めたため、李根培宣教師のお子
さんたちも避難。
・続いて同宣教師の派遣団体GMSから退避
命令があったため、吉田がそれを許可。李
先生夫妻も帰国(三月一六日)。後に夫妻
のみ五月に帰仙。
・幸い山中恵一教師候補者がボランティアと
して来仙。板宿教会と西部中会の御厚意に
より、李宣教師夫妻の不在期間中の主日礼
ちょうど仙台に孫を迎えに行くために
全員集まるとすぐに、避難所になっている野
が仙台湾を襲ったことを知りました。乗客が
ていたニュースをのぞかせていただき、津波
乗った電車が、仙石線野蒜駅を午後二時四六
蒜小学校の体育館まで誘導されていきまし
東仙台教会 中村 里子
分発で動き出して間もなくのことでした。突
た。最初はどこを歩いているのか分かりませ
③その他の教会の動き
然の大きな揺れに、一瞬あの〝宮城県沖地震〟
んでしたが、そのうちに我が家の近くだった
拝説教と週日の集会を担当。また、東仙台
・爆発 直 後 か ら 避 難 を 考 え る 方 々 が 仙 台 で
も出始めたため、大会関係者と連絡を
かと思い、手すりにしがみつきました。揺れ
ことがわかり、何故かほっとして我が家を横
教会のボランティア活動もサポート。
取り、中部中会で「雀のお宿」と避難
はしばらく続きました。(中略)
目にして進み、迷わずに野蒜小学校の体育館
「下車するように」と指示があり、前の車両
あったので、かばんの中にビニール袋が入っ
体育館の入り口にはたくさんの靴が脱いで
に避難しました。
の入り口にはしごがかけられて、一人ずつ線
慌ただしく行き来していた車掌さんから
(ホームステイ)先を用意していただい
た。同時に市内諸教会で避難を考えている
方々を調査(三月一六日)。
・仙台教会では三月二十日(日)に教会員に
「他地域への一時避難について」という文
−26−
第 2 部 被害の実態
目指して二つの狭い階段を急いで駆け上りま
館の中に響き、皆さん一斉に二階のロビーを
なく「上に登って!」と悲痛な叫び声が体育
待ってください!」と言う声が聞こえ、間も
そこで指示を待っていたら、「もうしばらく
せて欲しい」と思い、入り口の所まで行き、
に立ちあがって「早く小学校の三階に避難さ
が来ている」と教えてくれました。私はすぐ
帯電話を見ていて、「宮戸の島に七mの津波
私が座ったところの隣にまた一人の青年が携
のか、何やら騒然としていました。ちょうど
いました。地震の恐ろしさを話し合っている
一〇時頃から移動が始まったのですが、小さ
時 間 を か け て 足 場 を 作 っ て く れ ま し た。 夜
に、消防の方々も自分たちのことを省みずに
人 が 多 か っ た の で、 小 学 校 に 移 動 す る た め
ら 離 れ る よ う 話 し 続 け て い た 先 生。 裸 足 の
の元気な声、暗い闇の中、余震のたびに窓か
人々。暗がりの中で声を掛け合う子どもたち
された人を助けるためにロープで引き上げる
校の先生方、若い人たちに声がけして車に残
シャツ一枚で救助に汗を流しておられた小学
人々や家族の絆、その使命からか、寒さの中
間見ることができました。子どもを救い出す
その悲惨な状況の中で、心温まる光景も垣
けるのを待っていました。朝方、近くに住ん
ものを感じつつ、その晩は立ったまま夜が明
に助け支えあっていた様子を見、何か温かな
がら配っていました。 (中略) 一人ひとり
が様々な状況の中で津波にあいながら、互い
さい子どもたちが皆に渡るように声をかけな
ライスパン一枚とお茶の差し入れがあり、小
若い婦人たちが見守っていました。夕食にス
てあり、その近くでは知らない子どもたちを
人か床で眠っていて、その足に手袋が履かせ
を待っている高齢の婦人たち、幼い子らも何
両親を気遣う青年、寒さで震えながら救急車
がよく聞かれました。教室には、ずぶぬれの
入り口は何度も開き、安否を気遣う家族の声
明かりもあり、いくらか暖かく、一人でも多
した。そのすばやい行動でたちまち体育館の
い子どもから、身体の弱っている人や高齢者
でいた親戚の者が迎えに来てくれ、野蒜小学
に、ただ「主よ、憐れみたまえ」と繰り返す
ロビーはいっぱいになりました。聞く所によ
と、弱い者から一人ずつ手を取っていただき
校から他の避難所に連れていかれました。
ているのを思い出し、靴をその中にいれまし
ると一五〇名余りの方がロビーに登っていた
ながら、まだ水の残る瓦礫をかきわけた狭い
く入れるように気を配っていました。教室の
と聞きました。足の悪い方や水の中から引き
通路を移動することができました。学校の入
人生の中でこんな出来事に出会うとは、誰
だけでした。
上げられた方、流されて水死された方など、
り口には車が突っ込まれていて入り口が狭く
も考えていなかったのではないでしょうか。
た。体育館の中には近所の方や知人も見えて
それは夢みているような混乱ぶりでした。
なっており、両手に荷物を持ったままでは入
多くの人たちが犠牲になりました。私自身は
私は二階のロビーから小学校の校庭を眺
れませんでした。
ました。一つの教室に入りましたが、中は人
やっと学校の三階の教室に移ることができ
れました。また、多くの温かな心のこもった
避難し、愛する家族や教会の交わりが与えら
四日目から東仙台教会、四月からは娘の家に
め、津波の様子を見ていました。外国の津波
生き物のように流されていました。そして、
でいっぱいで戸口に立つしかなく、それでも
のニュースそのまま、車、車、様々なものが
二階のロビーのすぐ下まで水かさが増す勢い
−27−
第 2 部 被害の実態
助けや親切を毎日与えられ、ある方に「わた
の家を含めて三軒です。周囲が田んぼで地盤
レビで若林区の津波の様子が全国、世界中に
日電話をかけてくれていたようです。彼女の
放映されていたようです。
あの時は店におりました。くだもの屋を経
中では、私は死んだ者でしたが、生きており
が弱い所です。私の家は柱が折れて、全体が
営しておりました。
棚の商品は全部床に落ち、
ました。
しは、何か得をしたみたい」とお礼のハガキ
店の中はめちゃめちゃ。早々に店から家へ。
町内会長のお話─三月一五日
一週間後
ローソクの灯火の下での私、家内、娘三名。
確定申告に備え税金の支払い用にタンス預
傾 き、 障 子、 サ ッ シ の ド ア が 動 か な い ま ま、
ラ ジ オ だ け が 頼 り、「 海 岸 に は 二 〇 〇 〜
金していたお金が流された人、一億円で建て
を出したほどです。また、早くから、近くか
三 〇 〇 の 遺 体、 津 波 が 押 し 寄 せ て 来 る。」 日
た自分の豪邸を、家の周りをぐるぐる回る津
電話が一本入りました。やっと電話が通じ
辺には広報車が「津波が来ます、高いところ
波にねじられるようにはぎ取られて流されて
二十二ヶ月約二年間このような家で生活し、
にただちに避難せよ」と走り回ります。私は
いったのを見ていた人、隣の人のジャンパー
ら遠くから、雪道の中を駆けつけてくださっ
とっさに創世記一八章一六節〜のアブラハム
をつかんで助けようとしたら、ジャンパーだ
ました、千葉の妹からでした。生きていた私
せてくださいました。あれから八ヶ月がたち
の祈りを我が祈りとしました。「この町には
け残して人が流されてしまった人等々の話を
今年(二〇一三年)一月やっと修築を終えま
ました。気持ちも落ち着きを取り戻してきま
少なくとも三人のあなたの民がおります、
私、
聞きました。マタイ六・一九、二〇節「地上に
た先生方、宣教師の方々、ボランティア活動
した。かげながら祈り続けてくださっている
家内、娘です。この日辺を滅ぼさないで下さ
宝を積んではならない。天国に積みなさい。」
の声に、死んだと思っていた彼女には言葉が
兄姉方、被災地のために援助物資やお見舞い
い」と叫んだ祈りでした。近くの広瀬川沿い
マタイ二四・三六〜四二「その日、その時は、
した。
など、本当に神様の恵みと憐れみとを新たに
の土手に日辺中の住民が上がって車の中で一
だれも知らない。……ただ、父だけがご存じ
のために来てくださった青年方の励ましやお
私は仙台市若林区日辺(にっぺ)字五郎屋
夜を過ごしました。後日配布された仙台市内
である。人の子が来るのは、ノアの時と同じ
ありませんでした。僅かの可能性を信じて毎
敷というところに住んでいます。周囲は田ん
津波到達マップをみると、津波は日辺を囲む
だからである。…人々は食べたり飲んだり、
三・一一津波当日
ぼ一面、今は稲穂が頭を垂れているようなと
かのように来ていたことが分かりました。私
…そして洪水が襲ってきて一人残らずさらう
交わりなど、主にある者の幸いを深く味わわ
ころです。その中に五郎屋敷があり、五軒の
たちには分からなかったのですが、この時テ
(支援ニュース№四)
仙台教会 佐々木 金光
一信徒から見た大震災
させられております。(中略)
家があります。二軒が全壊、大規模半壊が私
−28−
第 2 部 被害の実態
一ヶ月後
を思い浮かべました。
ば … 一 人 は 残 さ れ る。 …。」 と い う 聖 書 の 話
一人は残される。二人の女が臼を引いていれ
人の男がいれば、一人は連れて行かれ、もう
場合も、このようである。そのとき、畑に二
まで、何も気がつかなかった。人の子が来る
た来まーす」は、神様が言わせたのだという
まーす」と発言。後日の反省会の時、あの「ま
う気持ちでした。ところが金夫人は「また来
と李宣教師は今回だけで終わりにしようとい
七万本の松のうち一本だけが残りました。私
全体は壊滅状態、道もなく瓦礫の山でした。
る光景を目の当たりにしました。陸前高田市
船が転がり、ビルの五階に車が乗っかってい
のではないでしょうか?そう思う日々です。
を、永遠の命の希望を語らなければならない
といけないのではないでしょうか?聖書の光
る死を滅ぼし復活したという事実を伝えない
の愛の実践と共に、キリストが最後の敵であ
に、教会はキリストの十字架の死による無償
きるか?将来に希望を持てない人、孤独な人
選ばれて生かされた者、残された者がどう生
店を閉じ、三〇年経営した、くだもの屋の
校の同級生を李根培宣教師・金玉基婦人が見
四ヶ月後 ─ 我が家と、日辺仮設住宅の小学
の奉仕をいただきました。多くの方々の無償
的つながりの中からの献金・物資・イベント
訪問になりました。国内外諸教会から、個人
講演の一部を要約)
(二〇一三年九月二九日東部中会連合執事会
舞い、訪問をして下さいました。その後、ご
の愛のおかげで、今日まで続けることができ
(仙台教会 引退長老)
結論に至りました。
仕事を辞めました。今後何をなすべきか?人
生最大の問題「死」が目の前にありました。
夫妻から、陸前高田へ一緒に行きませんか?
ました。無償の愛は、宗教・政治・商売禁止
その後、二〇一三年八月まで実に三六回の
とお誘いをうけました。仙台市内の仮設は、
の三原則を乗り越えて進みます。社会福祉協
−29−
人生の目的をもう一度問いました。
宗教・政治・商売目的の訪問はできない状況
議会の理解のもと、私たちは活動できるよう
まで一五時間の労働になりますが、疲れない
でした。物資も豊富のようで、教会の者は訪
陸前高田の第一回の訪問は、二〇一一年八
のです。全員が「また来まーす」と行きたく
になりました。メンバーも八名に増え、朝七
月一九日でした。李先生ご夫妻と私の三名、
なるのです。仮設の人たちの精神状態は、「あ
問出来ませんでした。
国道四五号線沿いに四時間かけ、栄光伝道所
る日突然、
暗いトンネルに閉じこめられた魂」
時仙台を出発してから、夜一〇時に帰宅する
会員の職場の親戚のいる矢作町の諏訪仮設、
のようなもので、
外からの光を必要とします。
第一回訪問
米 崎 仮 設 を 訪 問 し ま し た。 途 中、 山 の 中 に
陸前高田チームの中学校仮設住宅訪問の様子
第二期募金は、定期大会以後に行われたも
て、大会執事活動委員会から要請があり、議
認を得られない緊急時における決議機関とし
大緊急対策委員会は、大会等の会議による承
西、会計・福井、副委員長・岩崎でした。拡
することに致しました。
で、第一期との関わりもあり、合わせて報告
期募金の提案文作成に協力いたしましたの
れました。当委員会は、大会に提出する第二
受けて、大会執事活動委員会の責任下でなさ
ので、東北中会臨時会決議、定期大会決議を
長・書記団により設置されたものです。
第三部 支 援 活 動 の 詳 細
1.大会的支援活動
⑴ 第一期募金と第二期募金の 支援理念と募金額決定まで
拡大緊急対策委員会 副委員長
対策委員会で練りました。この委員会は、書
第一期と第二期の募金の骨子は、拡大緊急
をもあげ、記します。
ことを、個人的な感想を交え、また、個人名
とを念頭に、募金理念作成上大切と思われる
に備えるという性格をもっています。そのこ
であり、同時に、今後に起こるであろうこと
この記録誌は、今回行われたことのまとめ
ていくなかで、当委員会の責任下において遂
が、拡大緊急対策委員会の役割が明確になっ
執事活動委員会の名前で始まった募金です
用います」と記されています。当初は、大会
者の支援や超教派的な支援のためにも多くを
改革派信徒の支援は勿論のこと、地域の被災
方々の生活支援を当面の目的としています。
月 末 日 と 区 切 っ た 第 一 期 募 金 で、 被 災 地 の
の で、 そ の 趣 意 書 に は、「 今 回 は、 期 間 を 六
委員会とによって、今回定める支援募金の理
の期間と目標額等は東北中会と大会執事活動
にし、今後の支援を行う。なお、第二期募金
既に行っているが、下記のように理念を明確
序 日本キリスト改革派教会は、緊急援助
募金(第一期:二〇一一年三月〜五月*)を
東日本大震災支援募金の理念 (二〇一一年四月一一日策定)
「第一期募金 記長・風間教師、執事活動委員会書記・西教
行されました。大会執事活動委員会と当委員
念 に 則 し て、 別 途 に 定 め る も の と す る。( *
第一期募金は、三月二〇日から始まったも
師、外国教会関係委員会書記・芦田教師、東
会の役割分担は、時間の経過のなかで調整さ
臨時大会開催に合わせ締切を六月末に変更)
岩崎 謙
北出身者・福井東京恩寵教会長老、副議長・
れていきました。
岩崎により構成され、委員長・風間、書記・
−30−
第 3 部 支援活動の詳細
会堂を奪った。よって、東日本大震災緊急援
命と家屋、また、その地に建てられていた教
は、
より困難な状態に直面すると推定される。
わけ自給伝道所の教師や、それを支える信徒
(2)自給伝道所並びに教師支援
今回の被災は広範囲にわたっており、とり
被災をもたらした。特に、津波は、多くの人
東北中会は、一九八三年に設立され、中会
助募金趣意書(第一期:二〇一一年三月〜五
1.東北中会支援
としての歩みを続けてきた。これは、神の恵
その影響下にある伝道所と教師の生活を、短
第一期募金の支出に関しては、緊急時の支
今回の被災により安全な場所で礼拝を守る
月)には、
「改革派信徒の支援は勿論のこと、
り、困難な伝道を強いられているなか、中会
出故に現時点での言明は困難であるが、2の
ことが困難な場合、礼拝場所を一時的に別の
みの御業に他ならない。そして、設立後二八
としての組織を運営している。また、自給伝
「超教派的支援と社会支援」を第一期募金総
場所に確保するか、早急な補修が必要である
期で支援する。
道を行っている宣教教師の後任を必要として
額の二五%程度を当てるという目安をもっ
ので、その支援を行う。
地域の被災者の支援や超教派的な支援のため
いる。
て、用いるものとする。また、1の「東北中
二.改革派教会外への支援
年となり、中会としての課題が明らかになっ
このような課題を既に抱えていた東北中会
会支援」のための支出に関しては、状況に応
にも多くを用います」と記されていた。
を、今回の被災が直撃した。よって、東北中
じて七月以後になされる同支援のためにも用
(1)超教派的支援
今回の津波の被害は、太平洋沿岸部に集中
てきた。現在は、設立時より教会数は一つ減
会への支援は、
単なる原状復帰にとどまらず、
いられるものとする。
(3)礼拝 場 所 確 保 並 び に 会 堂 の 補 修 の
ための支援
新たな将来計画を見据えつつなされるべきも
合わせ立案される将来計画は、短期間に作成
年月が必要であり、地域社会の復興と歩調を
立ち退きを余儀なくされている信徒に、緊急
(1)被災信徒支援
現在既に、家を失った改革派教会の信徒と
一、改革派教会内での支援
Ⅰ.緊急被災支援(短期)
奉仕しておられる。この団体に私たちの募金
この団体のなかで、大会議長の吉田隆教師が
徒への超教派的支援を模索している。また、
つ仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク
る再建が困難である。現在仙台に事務所をも
し、そこで被災した教会の多くは、自力によ
できるものではない。よって、支援は、緊急
支 援 を 行 っ て い る。 今 後、 広 く 調 査 を し て、
を届けることをもって、超教派でなされてい
のと考える。また、東北地方の復興には長い
性の高いものからはじめ、中・長期の視座を
必要に応じて、被災した信徒を支援する。な
る支援に参与する。
が、東北全体を視野にいれた被災教会及び信
もって継続的に行われる。
お、このための調査は、プライバシーを尊び、
(2)対社会支援
2.超教派的支援と社会支援
緊急対策本部現地調査委員会で行う。
今回の大震災は、広大な東北の地に甚大な
−31−
第 3 部 支援活動の詳細
係者で地域社会の中で支援を行う群れがあれ
を揺るがすものとなっている。改革派教会関
今回の被災は、一般市民の社会生活の根底
する。
て、大会執事活動委員会に申請するものと
る。なお、この手続きは、中会書記を通し
その際は、別途対応を講ずる。
東部中会・中部中会に拡大する恐れがある。
用する。また、原発事故などによる被災は
募金を届ける。なお、支援する団体に、北米
でも伝道は必要であるが、被災した東北で
2.東北中会でなされる伝道は、被災の痛み
を背負う方々への伝道である。日本中どこ
ださっている海外の諸教会と国内の必要を
係委員会が窓口となり、支援を申し出てく
な支援の申し出を受けている。外国教会関
ば、これを助け、また、キリスト教精神に基
キリスト改革派教会が関係している国際飢餓
あるからこそ今求められている福音宣教の
結びつける。
2.今回の被災に際し、関係する海外の諸教
会から、募金の協力だけでなく、さまざま
対策機構と岩手県で医療活動に従事する宗教
特別な使命があるので、東北中会の各個教
づいて社会支援を行っている団体に私たちの
法人
「在日本南プレスビテリアンミッション」
全な成長に資するように配慮して、行われ
の 支 援 事 業 は、 全 国 諸 教 会・ 伝 道 所 の 健
所の足腰が強められなければならない。こ
3.こ
こに記された理念に基づく募金を行う
ためには、何よりも全国の各個教会・伝道
会と伝道所が行う伝道活動を支援する。
Ⅲ.東北中会の将来計画とその実行支援
淀川キリスト教病院(伝道部長:田村英典改
革派教師)を、含めるものとする。
Ⅱ.東北中会の活性化及び伝道支援他
(長 期)
教会の移転・再建等、東北中会の将来計画
1.東北中会が、将来計画に着手するために
は、教師たちが精神的な意味での被災の痛
収入は、上記ⅠとⅡの支援への支出を除き、
確定に先行して行われる。よって、その募金
災害時の募金案は、通常、大会での正式な
(中期:いずれも期間限定)
手から癒され、復興に向けた協議の場を重
将来計画立案・実行まで留保されるものとす
承認を得ずに、議長と書記団からの委託とい
る。」
ねることが必要である。そのための中会会
る。なお、他者への援助の可能性を含め、将
う超法規的な手続きにより緊急で策定され、
作成には時間を要するため、募金は将来計画
議費(会議のための食費・交通費・宿泊費
来の緊急時に備え、資金として蓄えることも
公にされます。支援したいと願う国内と海外
な ど ) を 支 援 す る。 ま た、 東 北 中 会 の 教
ありえる。
【コメント】
会と伝道所が他中会から説教者等を招く場
の で す。 緊 急 災 害 支 援 の 予 算 を も っ て い る
の方々に、一刻も早く、支援の道筋を示すも
補足
合、その交通費などを支援する。また、教
師 だ け な く、 信 徒 の 交 わ り も 大 切 で あ り、
れる支出先の情報を待っておられます。多く
海外の教会は、それを提供してもよいと思わ
他中会が東北中会の教師や信徒を招いて集
1.緊急被災支援のⅠの(1)と(3)に関
しては、実情に合わせて東関東中会にも適
会等をもつ場合、支援を受けることができ
−32−
第 3 部 支援活動の詳細
上に、立案・実施されました。規模も被災の
今回の募金は、阪神淡路大震災時の体験の
もったプランであることが望ましいです。
かに行われ、翻訳しても伝わる論理的骨格を
には、第一期募金案策定は、できるだけ速や
の方々のご協力を得て確かな支援を行うため
用いるとしました。
社会支援」に第一期募金総額の二五%程度を
及 ぶ も の で あ り、 今 回 は、「 超 教 派 的 支 援 と
したが、この度の被災は東北の広大な範囲に
支援に募金総額の一〇%を充てることとしま
方策を考えました。また、前回は、対社会的
のお金がより直接的に被災者へと還元される
りませんでした。
部がどこにあるのかは、それほど明確ではあ
の支援体制の組織図はできましたが、対策本
れていました。そのような中で、大会として
含め、目まぐるしく変わる状況の対応に追わ
支援し、また、被災された方々に直接仕えて
の支援団体を通して被災した他教派の教会を
なっておられる「東北ヘルプ」という超教派
援することにしました。吉田大会議長が長に
教師の方々を覚え、信徒枠とは違う仕方で支
を思ってのことです。自給開拓しておられる
安全な場所で礼拝できるようにと、人のこと
置かれています。被災した教会堂の補修も、
援(短期)の中心理念は、人を助けることに
まず、人です。ですから、今回の緊急被災支
重要性を学びました。
短期支援の優先順位は、
に被災された地域の方々を助けること、この
を同じくする人を助けること、そして、同様
かを講義してくださいました。そこで、信仰
すぐ神戸においでなり、教会が何をするべき
CRWRCの世界救済委員会の方々が被災後
け れ ば、 今 回 の 立 案 は 不 可 能 で し た。 前 回、
した。執事活動委員会も同様で、原発問題も
と移り変わっていく現場での対応で手一杯で
吉田大会議長は、
被災の当事者であられ、
刻々
こから計画立案することが困難でした。
また、
況を把握し、それらの全体像を見渡して、そ
でした。現地における個々の個別な具体的状
り、対策本部を現地に置くことができません
被災地が広範囲に及び、また、人的要因もあ
現地から届けることができました。今回は、
被災地の中で、現地の声を募金理念として、
被災の全体像を把握できました。ですので、
た、被災地域が限定されており、足で回って、
学校の現地対策本部で奉仕を続けました。ま
なく、毎週神戸に通い、多くの方々と共に神
九州におり、自分の群れの心配をする必要も
回、岩崎は、西部中会執事活動委員会に属し、
一番大きな違いは、対策本部の場所です。前
前 回 と 今 回 と の 支 援 体 制 を 比 較 す る と き、
めるかに意味があると思ってのことです。西
名を出しますのは、どこで、どのようにまと
の内実をよく知っています。このような個人
教師も岩崎も阪神淡路大震災の被災と支援
会は車なら一〇分もかかりません。また、西
神港教会牧師の岩崎でした。灘教会と神港教
を手渡してこられた灘教会牧師の西教師と、
地に行き、執事活動委員会からのお見舞い金
は、大会執事活動委員として被災後すぐに現
この委員会内で募金理念の大筋を練ったの
た。
決めた最大の仕事は、第一期募金の骨格でし
う働きを担いました。そして、この委員会が
拡大緊急対策委員会は、それを決定するとい
即、決めねばならないことが多々あります。
を行いました。状況が変わる中で、その場で
が、緊密に連絡を取り、緊急時に重要な決定
名が一同に介する機会は限られていました
心となって、第一期募金案を練りました。五
そのような中で、拡大緊急対策委員会が中
種類も大きく異なりますが、前回の経験がな
おられる東仙台教会の働き等を支援し、募金
−33−
第 3 部 支援活動の詳細
係の大切さを改めて思いました。
す。また、様々な委員会を立ち上げ、支援体
成はできないのではないかと思わされていま
の被災調査に当たってくださいました。今回
とともに、東北の地を車で回り、信徒と会堂
福井長老は、この後、鳥井教師と貫洞教師
個別の分配額を承認し、中・長期支援に関す
月の臨時大会は、同理念の短期支援に関する
り募金配分のあり方を明らかにしました。六
大震災募金の理念」(四月一一日策定)によ
芦田教師と一緒に、
車で東京に向かいました。
制を用意しても、緊急時にそれが機能するか
の第一期募金において、理念だけを掲げ、募
る第二期募金を定期大会後に行うことを定め
教師がご自分の足で回られた現地の情報と執
は、誰がどこでそれに当たるかにより決まり
金金額の設定ができなかったのは、信徒の被
ました。その後、八月三〇日に開催された東
この帰り車中にて、大会議長の吉田教師から
ます。その際、現場感覚を共有した者が近い
災また会堂の被災の現状把握ができなかった
北中会第一回臨時会において、「東北中会復
事活動委員会の情報網から得られた情報をも
「第二期募金(全文)
場所に話し合えるという摂理的な導きに依り
ことによります。それの欠けを埋めたのが、
興計画」が策定されました。第二期募金は、
多くのご助言を頂きました。そして、新浦安
頼むことが、大切なように思われます。
現地調査委員会のお働きです。金額の最終決
これらを受けて、行われます。
とに、二人で練りました。二人が、遠く離れ
そして、
募金理念の文案の具体的な作成は、
定の責任は、拡大緊急対策委員会が担いまし
今回は、1.会堂復旧費、2.復興のため
教会に風間教師と福井長老が駆けつけてくだ
西教師と岩崎が一緒に仙台に行った道中で行
たが、この委員会の働きがなければ、募金の
の教会活動費、3.執事的奉仕による宣教費
た教会であったなら、協議は困難であったと
Ⅰ.第二期募金の経緯と主旨説明
われました。神戸から福島に飛び、車で仙台
有効活用はできませんでした。現地調査にあ
という三つの柱を立てて、総額六千万円の募
さり、拡大緊急対策会議を開き、そこで第一
に入りました。仙台に着くまえに用意してい
たった福井長老が拡大緊急対策委員会にいて
金を行います。第一期募金では、対社会的支
思われます。ネットや電話や様々な連絡手段
日本キリスト改革派教会は、この度の被災
た素案を、坂本教師・吉岡契典教師・尾形教
くださったことは、当委員会が判断をくだす
援に全体の約二五%を割きました。現在、臨
期募金理念の骨格が定められ、文案としてま
師など仙台の先生方に説明し、その妥当性を
上で、重要なことでした。また、鳥井教師と
時大会で紹介されたサポート・センター(仮
はありますが、現場を実際に見た方と顔を合
検討してもらい、また、現地においては実際
岩崎は神学校の同級生で、阪神淡路大震災時
称)の計画が進んでおり、第二期募金では、
に 際 し、 早 々 に 第 一 期 募 金 を 始 め、「 東 日 本
に何が必要とされているのかを直接、伺いま
に 現 地 調 査 等、 共 に 働 い た 間 柄 で す。 デ リ
この割合がより大きくなると思われます。
とまりました。
した。当時東北中会議長の貫洞教師には、作
ケートな対応が求められる緊急時の情報伝達
わせて語り合うことなしには、募金理念の作
成中の理念について、電話にてご報告しまし
では、その場で直言して語り合える、人間関
今回の募金とそれに伴う諸活動は、改革派
た。仙台からの帰りは、吉田教師と西教師と
−34−
第 3 部 支援活動の詳細
もしれません。
教会に新しい教会像をもたらす契機となるか
募金窓口:
募金主体:大会執事活動委員会
Shinagawa,Shinagawa-ku,Tokyo
二〇一二年七月三一日までとします。支援活
金の締切りは、今年度大会報告に合わせて、
的 な 募 金 額 は 二 千 五 百 万 円 と な り ま す。 募
られています大きな恵みの上に行われ、実質
円程あります。第二期募金は、もう既に与え
後の募金額は、九月末日現在で、三千五百万
が、臨時大会において承認されました。締切
以降のものを第二期募金に繰り入れること
募金」と明記してください。
【備考】通信欄に必ず「東日本大震災第二期
0614356
ふ じ み 野 支 店( 6 7 4) 普 通 教会」宛
振替 00210 4 65619
埼玉りそな銀行「(宗)日本キリスト改革派
ゆうちょ銀行「大会執事活動委員会」宛
ださい。
しませんが、必要な場合はメールでご連絡く
通信欄が使えない場合、芦田高之(外国教会
SWIFT BIC Code : CITIJPJT
【備考】通信欄に必ず「東日本大震災第二期
Bank Address-Country Name : JAPAN
動は、募金による資金をもとに、募金終了後
通 信 欄 が 使 え な い 場 合、 木 村 恭 子 smile-
も継続して行われます。募金に関するすべて
まで、ご連絡ください。
[email protected]
領収書は原則として発行しませんが、必要な
【国内】
の責任は、その配分も含め、大会執事活動委
場合はメールでご連絡ください。
第一期募金は六月七日で締め切られ、それ
員会が負うものとします。
【海外】
Account Name : NOBORU
関係委員) [email protected]
まで、その
旨ご連絡ください。領収書は原則として発行
Ⅲ.第二期募金の支出項目
1.会堂復旧費(大きく被災した会堂の復旧
費)
( 1) 石 巻 伝 道 所 金 額: 未 定( 第 一 期 募 金
分三五〇万円は、②のために保管)
Toyonakashi,Osakafu,JAPAN
Beneficiary Address:1-22-8 Uenosaka,
費や仮集会場確保の必要が生じた場合等)
仮住まい中の住宅関係費(教会の備品保管
①白津教師御一家の安全な生活を確保するた
めに、仮住居への引越に伴う諸費用、また、
②会堂の修理や当該地域への伝道計画等につ
ます。
は、公的な支援を二年間受けることができ
の援助を行います。仮住居の家賃に関して
Multimoney Account Number :
92575001
NOMURA
募金」と明記してください。
Ⅱ.第二期募金の概要
目標額:六〇〇〇万円(既に三五〇〇万円の
募金あり、実質目標額二五〇〇万円)
期間:二〇一一年大会年度
(送金は、二〇一一年一一月から二〇一二年
七月末日でお願いします)
Account Type : SAVINGS
Bank Name : CITIBANK JAPAN LIMITED
に基づく「東北中会復興計画」の実施、サポー
Bank
Address : 2-3-14Higashi-
目的:
『支援募金の理念』の「中期・長期支援」
-
ト・センターの活動の推進他
−35−
-
第 3 部 支援活動の詳細
いては、町の復興計画を勘案し、石巻周辺
の建築工事の状況を調べ、今後、検討を重
ねます。耐震検査に基づく耐震補強工事費
2. 復 興 の た め の 教 会 活 動 費 ( 教 会 活 動 が
より豊かに行われるための費用)
(1)協力伝道者派遣費 金額:未定
中会教師の働きを側面から支え、伝道所の
奉仕等
(3)大会会議費(交通費・食費・宿泊費等)
(二年)計二〇〇万円
・二〇一一年度 六月臨時大会と一〇月定期
大会
の見積もり額は、一〇四三万円です。
伝道力強化のために、必要に応じて、協力伝
(4)大会執事活動委員会活動費(二年間)
計 一 〇 〇 万 円。( 会 計 表 内 の 項 目 名 は、 通 常
道者(教師または信徒)を長期にわたり派遣
新たに派遣される人件費が計上されていま
の執事活動と区別するため、対策委員会費と
(2)北中山伝道所七五〇万円(第一期募金
性が明らかになりました。
す。 派 遣 に 際 し て は、 召 命 感 の あ る 相 応 し
してあります。注・編者)
・二〇一二年度 一〇月定期大会(一回につ
いて約六〇万円計上)
ボーリング検査結果(八月三〇日提出に基づ
い人材の確保を最優先事項とし、人選は東北
(5)伝道進展のための資金の積立
します。
いた地盤補強工事費の見積
中会の当該教会・伝道所の責任下でなされま
(伝道進展に必要な人件費・会堂関係費等の
五〇〇万円と合わせると、
合計一二五〇万円)
一階、二階の建物傾斜補正工事とリフォーム
す。このような人材がすぐに与えられない場
ための積立)
こ こ と、 下 記 の 3 の( 1) の ① に お い て、
工事(工程管理費含)約一二〇〇万円
合は、下記の「伝道進展のための資金の積立」
臨時大会後の調査により、地盤改良の必要
地盤調査費約三一万五千円(未支払い)、そ
(5)
に募金をプールし、
その実現を待ちます。
後5年間にわたる交通費を援助します。
めるために、以下の諸行事・活動のための今
復興に向かって中会内の一致と交わりを深
キリストの愛に促され、キリストの愛を表す
ことはできません。また、対社会的な活動は、
援という従来の分け方で、一括して区分する
今回の支援項目を、対教会支援と対社会支
3.執事的奉仕による宣教費(愛の執事的奉
・ 以下のとおり、補修工事がなされる予
定です。
・役員(長老・執事・委員)による中会会
教会の業です。ここでの活動は、愛の業であ
( 2) 中 会 内 の 交 わ り と 教 育 の 強 化( 五 年 )
の他 総額 約一二五〇万円
第一期(応急措置)工事は、OPCの支援に
議・懇談会・研修会等
る執事的奉仕により福音を証し、神の国の進
仕により福音を表す宣教費)
よって行われる予定です。
・連合婦人会・青年会・中高生会等の信徒相
展を願う宣教活動の一環として行われますの
計三〇〇万円
第二期(大規模)工事は、状況が整い次第取
互の交わりと研修
で、
「執事的奉仕による宣教費」としました。
(3)仙台教会 金額:未定(第二期工事費で、
第一期募金額七五〇万円を超える額)
り組む予定です。
・中会内外の教会・伝道所間の交わりや説教
−36−
第 3 部 支援活動の詳細
力協議会支援
(1)ボランティア活動支援とミッション協
中会と外国教会関係委員会と密接に連絡を
体)・在日高神宣教部より構成され、東北
ジャパン(四国中会と宣教協力をしてい
記載)は、OPC・CRC・ミッション
ではなく、活動の進捗状況に応じて、今
動の全体像は、この予算内で収まるもの
・協議会は、独自に五〇〇〇万円程の予算を
立て、支援する計画を用意しています。活
り積極的に関わります。
と連携して、日本キリスト改革派教会はよ
ては、これまでなされていたように、東仙
ンティア活動費全般に関わる支援に関し
ようにします。なお、東仙台教会のボラ
(伝道者)を一名、同教会に派遣できる
り、東仙台教会を支えるための専従奉仕者
継続して行われています。第二期募金よ
ティア活動は、同教会により九月以降も
C名義で購入しました(約五〇〇万円:亘
での活動のためには、既に中古住宅をOP
〜三年間継続して行う予定です。亘理地区
または借用して、専従者をおき、まずは二
す。それぞれにサポート・センターを購入
ニーズに合わせた多目的な救済支援で
た、亘理地区における地域住民の具体的
・協議 会 の 活 動 内 容 は 、 東 仙 台 教 会 が 中 心
となって行っている野蒜と東名地区、ま
(2)放射能対策
位置づけに関しては、現在検討中です。
責任の主体を明らかにするための制度上の
を 行 っ て い る 教 会( 伝 道 所 )と の 関 係 等 、
・協議会と東北中会、外国教会関係委員会と
大会執事活動委員会、並びにボランティア
る南アフリカの改革派教会による宣教団
ボランティア活動とミッション協力協議会
の活動は、同じ地区に関わるものです。
取り合ってきました。
① ボランティア活動支援
台教会からの直接の募金お願いに応ずる形
理郡山元町山寺字西頭無四三番八一)。
この働きを支援します。
派教会は、必要に応じて、第二期募金より
後、明らかになります。日本キリスト改革
で、東仙台教会の口座に直接お送りくださ
①放射能の線量測定を継続すると共に、必要
に応じまた適切な方法が見出された際に、
・東仙台教会:本年九月末までとしていた東
松島市の野蒜・東名地区におけるボラン
い。個々人の思いの表れとして、第二期募
除染作業を行います。
②上記作業は、福島伝道所・亘理伝道所・白
石契約伝道所等の他、東関東、東部等の必
事活動委員会がこれに携わり、また、上記
中会と外国教会関係委員会に加えて大会執
①キリスト教精神に基づき活動している他
(3)その他の支援
③緊急の状況に対応し、信徒たちのために避
難措置を講じます。
要な地域で実施します。
の場所で既に支援活動を行っている各中会
・協議会の救済支援活動は、これまで、宣教
師主導でなされてきました。今後は、東北
他
長期的・継続的な働き:地域住民の心のケア、
短期的な働き:必要な救援物資等の支給、泥
かき・瓦礫や解体作業、他
金とは別に取り扱います。また、同活動支
援は、下記のミッション協力協議会を通し
ても行われます。
・亘理伝道所:現在為されている被災者支援
活動を、ミッションの協力によりさらに強
化します。
② ミッション協力協議会支援
・ミッ シ ョ ン 協 力 協 議 会 ( 以 下 、 協 議 会 と
−37−
第 3 部 支援活動の詳細
短期の緊急被災支援を満たすための募金であ
と か ら、 成 り 立 っ て い ま す。 第 一 期 募 金 は、
東北中会の将来計画とその実行支援(長期)」
支援他(中期:いずれも期間限定)」と「Ⅲ.
(短期)」と「Ⅱ.東北中会の活性化及び伝道
年 四 月 一 一 日 策 定 ) は、「 Ⅰ. 緊 急 被 災 支 援
「東日本大震災支援募金の理念」
(二〇一一
③その他。」
②特別な支援を必要とする被災者や被災教会
を支援する場合があります。
する場合があります。
団体に対して、必要が示された場合は、支援
されたものです。現地の声を尊ぶという方向
金は現地の東北中会からの声によって生み出
地対策本部はありませんでしたが、第二期募
のです。第一期募金策定時には、東北には現
とは、東北中会の意向通りに盛り込まれたも
会 活 動 が よ り 豊 か に 行 わ れ る た め の 費 用 )」
旧費)」と「2.復興のための教会活動費(教
「1.会堂復旧費(大きく被災した会堂の復
大会に提出されました。
第二期募金において、
会とで策定し、
大会常任書記団の承認を得て、
て、大会執事活動委員会と拡大緊急対策委員
月三〇日)の「東北中会復興計画」に基づい
ばらく時間が必要でした。
東北中会が会議機能を取り戻すには、なおし
配分する役割もまた、執事活動委員会です。
会 で す。 そ し て、 こ の 第 二 期 募 金 を 実 施 し、
いて中心的役割を担ったのは、執事活動委員
ことが表していますように、第二期募金にお
大会への報告者が、執事活動委員会である
(神港教会)。
*九月一二日(月)拡大緊急対策委員会(風
間、岩崎、西)で「第二期募金案」を協議
定のための懇談会(仙台教会)。
策委員会(風間)とで「第二期募金案」策
執 事 活 動 委 員 会( 遠 山、 西 )・ 拡 大 緊 急 対
賢次教師・伝道委員会委員長吉田隆教師と
*八月三一日(水)臨時中会決議の「東北中
会復興計画」に基づき、東北中会議長貫洞
員会(風間義信教師)の陪席(仙台教会)。
活 動 委 員 会( 遠 山、 西 )・ 拡 大 緊 急 対 策 委
で、募金をしない時期が生じました。臨時大
つまり、六月臨時大会から一〇月定期大会ま
ですから、第一期募金から第二期募金まで、
次のように記されています。
期大会に提出された執事活動委員会報告に、
第二期募金案策定に至るまでの経緯は、定
組織的な安定したお働きが重要であり、それ
期募金に盛り込まれています。緊急時の臨機
事活動委員会がご検討くださり、それが第二
り、執事活動委員会として何をするのかを執
第二期募金は、東北中会の臨時会決議(八
り、第二期募金は、この中期と長期を満たす
性は、既に東日本大震災支援募金の理念にお
放射線の問題にも積極的に取り組んでくださ
【コメント】
ための募金です。
いて示されていたものです。
会で、第一期募金報告を受け、第二期募金審
*七月一九日(火)東北中会議長書記団・伝
道委員会と委員会(遠山、持田、西)との
を行える人材がこの大会において執事活動委
第二期募金は、
定期大会後に行われました。
議に入る可能性もありましたが、臨時大会に
「第二期募金案」作成に向けての懇談会(仙
員会に補充されました。
拡 大 緊 急 対 策 委 員 会 と し て は、 こ の 時 期、
応変の対応というよりも、執事活動委員会の
は第二期募金提案のためには準備が整いませ
台教会)。
*八月三〇日(火)東北中会臨時中会に執事
んでした。上記理念の中長期を考える当事者
は、 東 北 中 会 で す。 交 通 網 の 復 旧 や そ の 他、
−38−
第 3 部 支援活動の詳細
対策委員会に海外教会関係委員会書記の肩書
援が大きなものとなっていくなか、拡大緊急
守ってくださいました。また、海外からの支
て、 そ こ に 至 る ま で の 紆 余 曲 折 を 間 近 で 見
近い場所から、東北中会に寄り添うようにし
募金は策定されていくのですが、東北の地に
されました。東北中会決議に基づき、第二期
風間教師が江古田教会牧師である利点が活か
中会と東部中会とのこれまでの歴史も含め、
して、交通手段も回復されていくなか、東北
とも密接に連絡をとってくださいました。そ
や中会間の調整を行ってくださり、大会議長
た。風間教師は、書記長として様々な委員会
スムーズに連絡を取り合うことができまし
に入っていてくださったことで、両委員会は
活動委員会書記の西教師が、拡大緊急委員会
「充て職」の重要性が認識されました。執事
した。二〇一四年四月よりこの働きに従事す
遣できるようにします」という文言を加えま
の専従奉仕者(伝道者)を一名、同教会に派
「第二期募金より、東仙台教会を支えるため
この働きに献身する同教会を支えたく思い、
会に直接送金する道を開きました。同時に、
金をすることをせず、支えたい方が東仙台教
した。ですので、第二期募金でこのための募
教会に重圧を与えるのではないかと心配しま
第二期募金をもって応援することは、東仙台
りますが、
それを大会の働きとして位置づけ、
一教会の働きとなっていました。そうではあ
受け入れ体制も整い、
一教師の働きではなく、
きでしたが、この時期は、東仙台教会小会の
り扱いです。最初は、立石教師の個人的な働
によって行われているボランティア活動の取
員会として腐心しました一つは、東仙台教会
第二期募金策定において、拡大緊急対策委
ら直接キリストの名を語って、行う業ではあ
行われていますが、被災者の前で、こちらか
沈黙の祈りにおいてはキリストの名の下で
戸惑いをもって行われてきました。
や支援活動は、現地においては、さまざまな
の国の進展を促す業です。ボランティア活動
る宣教だけでなく、執事的奉仕そのものが神
を重ね、このようにまとめました。言葉によ
多くの方にご意見を聞き、メール等で協議
で、
「執事的奉仕による宣教費」としました。
展を願う宣教活動の一環として行われますの
る執事的奉仕により福音を証し、神の国の進
教会の業です。ここでの活動は、愛の業であ
キリストの愛に促され、キリストの愛を表す
ことはできません。また、対社会的な活動は、
援という従来の分け方で、一括して区分する
今回の支援項目を、対教会支援と対社会支
的奉仕により福音を表す宣教費)
きで入ってくださった芦田教師が大きな働き
りません。相手が聞いてくださったら喜んで
直接の目的にはしていません。このような働
る人材が備えられると聞いています。嬉しい
も う 一 つ は、「 1. 会 堂 復 旧 費 」 と「 2.
きを、教会の宣教の業と位置づけました。こ
を担ってくださいました。募金だけでなく、
復興のための教会活動費」
に続く、
ボランティ
れは、募金の一つの項目名ですが、すべての
伝えますが、キリストを言葉で伝えることを
献身的にご奉仕くださいました。芦田教師の
アやミッション協力や放射線対策等を束ねる
教会が、それぞれの場所で、同じく、執事的
ことです。
調整を経て、第二期募金において、海外から
「3」のネーミングです。
奉仕による宣教に召されているのではという
多くの人材が海外から与えられました。日本
の支援の熱意が
「ミッション協力協議会支援」
「3.執事的奉仕による宣教費」 (愛の執事
におられる宣教師の先生方が、現地に入り、
という項目に結実しました。
−39−
第 3 部 支援活動の詳細
思いを込め、
このネーミングに決定しました。
最 後 に、 二 〇 一 二 年 五 月 号 の「 ま じ わ り 」
に記した文章を引用いたします。
⑵ 募金会計報告
まとめた。第四部資料編 7.募金会計報告
の①募金収入報告の表を参照
(一〇九ページ)
東日本大震災の初動支援のため、緊急災害
木村 恭子
ただし、二〇一三年以降も震災募金は引き続
( logistics
:ロジスティクス)」です。被災地
を 後 方 か ら 支 援 す る 道 筋 を、 大 会 的 な 合 意
援 助 金( 当 初 約 一 九 九 〇 万 円 あ っ た ) か ら
*海外からの募金窓口は、大会外国関係委員
会の口座を使い、同委員の野村昇長老が担
き送られてきている。
のなかで誰でも参加できる広い道として開
一二一七万円(見舞金五百万、対策委員会費
当した。入金の管理と送金の実務は木村恭
1.緊急災害援助金の使用
くことができればと願っていました。被災地
二百万、原発部会費一七万、移行期間措置費
今 回、 心 に 宿 っ て い た 言 葉 は、「 後 方 支 援
の大変さを思うと、その道は細く、何をすべ
子執事が、外部からの献金に対する感謝状
・信徒住宅支援三八口
募金で集まったお金は、左記のように分配
された。
3.支援先
*献金者名リストは、最後の第四部資料編7
の⑤表を参照
なアドバイスをいただいた。
て、スパーリンク宣教師から、様々な貴重
を頂いた。また、海外とのやり取りに関し
成には東京恩寵教会執事大西利子姉の援助
当した。なお、英文の感謝状と領収書の作
と領収書の発送・内部監査は福井召一が担
五百万は二期募金へ繰り入れ)支出した。
2.東日本大震災支援募金について
きであったかと反省せざるを得ません。ロジ
スティクスとは、本来は戦争用語です。長期
戦になれば、後方支援がまさっている側が有
後方支援のあり方が整えられるように祈りま
・第一期募金 二〇一一年三月〜六月七日
利になります。復興の長い道のりに相応しい
す。
(神港教会牧師)
・第一期と第二期募金の間 二〇一一年六月
八日〜七月三一日
・
第二 期 募 金 二 〇 一 一 年 八 月 一 日 〜
二〇一二年七月三一日
・第二期募金終了後 二〇一二年八月一日〜
二〇一三年 七月三一日
大会では上記四分で募金報告をしているが、
それを二〇一一年七月三一日までを一期募金
分、それ以降を二期募金分とし、トータルで
−40−
第 3 部 支援活動の詳細
台めぐみ、八戸、六戸、白石契約、仙台栄
き市在住)の近隣の方々への食料品提供
〈被
災者支援〉盛岡伝道所他住会員の姉妹
た ち( 岩 手 県 大 船 渡 市 在 住、 福 島 県 い わ
①盛岡伝道所(東北中会)計二〇万円
合計一〇〇万円(四施設)
①「社会福祉法人いわき福音協会」二五万円
目的:孤児と障がいを持つ方々への支援
・教会 堂 復 旧 支 援 一 八 教 会( 仙 台 、北 中 山 、
石巻、仙台カナン、東仙台、亘理、OPC仙
光、宇都宮、花見川、千城台、勝田台、ひ
*福島県下のキリスト教社会福祉法人。原発
の不安の中、障害者のための様々な支援活
のため、乳児院、児童養護施設、情緒障が
*キリスト教児童養護施設として百年以上の
歴史。家族と共に生活できない子どもたち
②「社 会 福 祉 法 人 仙 台 キ リ ス ト 教 育 児 院 」
二五万円
動中。
五万円、
その他くじら館への寄付等六万円、
チへ献金 六 万円
②亘理伝道所(東北中会)計四〇万円
宮古コミュニティチャー
〈他 教派教会支援〉
物資購入等三万円
「三・一一いわて教会ネットワーク」関係の
たちなか、筑波みことば、東洋宣教)
・東北中会の諸活動と教師支援(大中会出席
援助、自給教師支援、中会内の交わりと教
育援助)
・他教派と対社会支援(東北ヘルプ、日本国
際飢餓対策機構、淀川キリスト教病院、
孤児・障碍者支援、のぞみセンター、陸
い児短期治療施設、地域小規模児童養護施
(東北ヘルプ)、NPO法人みやぎ発達障
ター、仙台キリスト教連合被災者ネット
ひたちなか市内超教派牧師会で市内教会の
被害程度を調査した結果、被害程度・修理
③ひたちなか教会(東関東中会)計四〇万円
*親の 養 育 放 棄 や 虐 待 な ど 様 々 な 事 情 に
よって、社会的養護の必要のある子どもた
幼稚園園児の六被災家族への支援(一家族
につき六〜七万円の支援)
害サポートネット、社会福祉法人仙台キリ
能力の有無を考慮して、次の二教会の支援
ちに、家庭を提供して成長を支え、自立支
前高田仮設訪問、東仙台ボランティアセン
スト教育児院、社会福祉法人いわき福音協
を 決 議。「 日 本 福 音 キ リ ス ト 教 会 連 合 大
洗 キ リ ス ト 教 会 」 三 〇 万 円、「 日 本 福 音 キ
援する里親の
「小規模住居型児童養育事業」
設等運営。
会、日本ファミリーホーム協議会、日本
リ ス ト 教 会 連 合 那 珂 湊 キ リ ス ト の 教 会 」
④新浦安教会(東関東中会)計一〇万円
(ファミリーホーム)としての働き。
詳しくは、第四部資料編7.②募金支出概
葉区花京院)
④「特定非営利活動法人 みやぎ発達障害サ
ポートネット」二五万円(宮城県仙台市青
 
《大会執事活動委員会分》
近隣の被害程度の大きかった「聖約浦安教
会」に支援。
議 会 会 長 は、 白 石 契 約 伝 道 所 会 員・ 卜
( 協
蔵康行〈ぼくら やすゆき〉兄)
③「日本ファミリーホーム協議会」二五万円
(大洗キリスト教会、那珂湊キリストの教
一〇万円
キリスト教会、日本福音キリスト教会連合
会 )、聖 約 浦 安 教 会 、岩 手 教 会 ネ ッ ト ワ ー
ク、宮古コミュニティーチャーチ、他)
《申請教会分》
目的:近隣の被災者と他教派教会への支援 合計一一〇万円(申請四教会)
−41−
第 3 部 支援活動の詳細
要並びに③の募金支出詳細を参照。
4.会計支出の意思決定とお金の流れの原則
募金会計の執行にあたっては、間違いが起
こらぬよう、次のような原則を立て、実行した。
Ⅰ.会堂復旧関係 (大会執事担当:豊川)
→ 教 師・ 教 師 候 補 者 の 場 合、「 教 師 の 働 き
当該教会・伝道所・センターでの計画に基
(3)仙台 教 会( 第 二 期 工 事 で、 第 一 期 募 金
額を超える額)
→財政計画(人件費等)について、事前に
→東北伝道委員会と大会連携チーム確認・
大会連携チームと相談
委員会」を経て、「東北中会」で承認
づき、「東北伝道委員会」で協議
仙台教会、第二期工事計画作成 → 計画
に基づき仙台・東北中会拡大伝道委員会・
大会連携チームで決定→ 大会執事から支
決定→大会執事から支払い
払い→ 拡大伝道委員会に入金
→拡大伝道委員会に入金
(2)ミッ
ション協力協議会によるボランティ
ア活動支援
Ⅱ.復興のための教会活動援助
(1)中会内の交わりと教育の強化(諸行事・
活動のための交通費など)
東北中会(伝道委員会)とミッション協力
(1)石巻伝道所
①白津教師一家の仮住居引っ越しに伴う諸
費用
大会連携チーム確認・決定 大会執事から
(大会執事担当:相馬)
ミッション協力協議会(OPC・CR
C・高神・大会連携チーム・東北中会
2.のぞみセンター
東仙台教会小会→ 改革派内外の自由
募金
1.東仙台ボランティアセンター(大会執
事担当:豊川)
議会
→大会執事から支払い→ミッション協力協
ムで支出額を協議・決定
「第二期募金」
状況を見ながら大会連携チー
協議会と大会連携チームとの協議の上
白津 → 拡大伝道委員会へ請求 → 大
支 払 い → 東 北 中 会 財 務 に 入 金(「 教 会 活
動復興援助費」としての項目立て)
(1)協力伝道者派遣
Ⅲ.執事的奉仕による宣教費(執事宣教費)
委員会
(3)大会執事活動委員会活動費
大会連携チーム確認・決定→大会執事活動
に入金
支払い→ 大会財務・大会開催準備委員会
(2)東北中会の大会会議費
大会連携チーム確認・決定→大会執事から
会連携チーム確認・決定→ 大会執事から
支払い → 東北中会拡大伝道委員会に入
金 → 白津
②会堂修理
石巻・拡大伝道委員会と協議・計画作成 → 計画に基づき石巻・東北中会拡大伝道
委員会・大会連携チームで決定 →大会執
事から支払い→ 拡大伝道委員会に入金
(2)北中山伝道所
北中山・拡大伝道委員会と協議・計画作成
→ 計画に基づき北中山・東北中会拡大伝
道委員会・大会連携チームで決定→ 大会
執事から支払い→ 拡大伝道委員会に入金
−42−
第 3 部 支援活動の詳細
3.陸前高田(大会執事担当:福井)
+亘理伝道所の助言)の協議
ても、とても我々だけでは、目標を達成する
三〇〇〇万円弱であった。その意味では、と
り 後 一 年 数 か 月 分 の 募 金 も 合 わ せ れ ば、 約
「緊急対策本部ニュース」
(緊急時の広報につ
⑶ 広報体制
仙台教会小会の監督のもと有志陸前高
緊急対策本部 広報担当 岩崎 謙
いて)
ちの思いをはるかに超えた内外の兄弟姉妹諸
教派からの多額の献金により、最終的に第一
岩崎の担当
期募金は目標を一九〇〇万円余超える募金
が、第二期は目標を数百万円超える募金が備
「緊急対策本部」
(三月一六日設置における配
くことの必要をも学んだ。そのためにも、緊
あり、その際すぐに使えるお金を準備してお
奉仕期間:三月一六日一〇月一五日定期大会
る広報担当
「拡大緊急対策委員会」
(三月一九日)におけ
信担当(ニュース等作成発信)
急災害援助金会計に二〇〇〇万円程度の積み
いる必要があると思う。さらに、このような
大会として海外送金に使える口座を持って
座開設は手続きが煩雑で時間がかかるため)。
で個人口座を準備し対応した(宗教法人の口
月 一 二 日 か ら、 被 災 地 の 情 報 を 収 集 し、「 東
す。大会執事活動委員会は、被災後翌日の三
会あるいは中会によって公にされた情報で
もしれませんが、個人的な発信ではなく、大
添付したニュース一覧には、漏れがあるか
発行内容:主として「緊急対策本部ニュース」
前)
また、今回は海外献金を受ける口座窓口が
立てが必要と思われる。
大きな災害の場合初動の援助活動が重要で
えられたことは、感謝にたえない。
ことは困難だったといえよう。しかし、私た
田チーム → 大会執事
4.放射能対策(大会執事担当:杉山)
当該教会・伝道所の必要に応じて、拡
大伝道委員会・大会執事(杉山)で協
議
→大会連携チームの確認・決定→大会
執事から支払い→拡大伝道委員会に入
金
※なお、募金の残金と今後の見通しを常時把
握し、計画的に使うため、次のような表を
作成し、活用した。
多額の献金を扱う場合、委員会の事業会計で
北地方・太平洋沖地震に関する被害情報」と
なかったため、急遽大会外国教会関係委員会
第一期・第二期とも募金目標額は六〇〇〇
は手に余るものがあり、大会財務等、会計に
してまとめ、配信してくださいました。また、
(第四部 第二期募金修正予算&見通しの
表を参照。)
万円であった。第一期募金で日本キリスト
明るい方が関わっていただけることが望まし
5.課題と反省
改革派教会から集まったのは、締め切りを第
葉の励ましの言葉を届けてくださり、一八日
吉田大会議長は、被災の最中の一四日に御言
(上福岡教会執事)
いと感じた。
二 期 募 金 直 前 ま で と す れ ば、 約 三 〇 〇 〇 万
円、 同 じ く 第 二 期 募 金 で は、 こ れ も 締 め 切
−43−
第 3 部 支援活動の詳細
急時は臨時大会までと思っていましたが、拡
た。岩崎が関わったのは、ここからです。緊
で、一八日の「募金のお願い」がなされまし
うな霊的なメッセージが届けられているなか
りの要請」の文書が届けられました。このよ
には、風間書記長により「被災地のための祈
した。
届けできない方にはFAXしてくださいま
全国に配信されました。また、メールでお
いました。神戸から宿毛に送り、宿毛から
酒井教師が、ニュース配信に間に合うよ
うに、全国一斉配信システムを構築くださ
の酒井教師)
れを配慮しての掲載がなされました。
特定多数の読者がアクセスしますので、そ
供されました。ニュースの配信と違い、不
の思いを支えるためには、毎週のニュース
ニュースが担っていた役割
発行は必要であり、それがブログとして提
大緊急対策委員会は定期大会まで継続されま
したので、この間の広報を担当しました。
→瞬時の翻訳による英語圏への配信(スパー
リンク宣教師)
今回の募金は、海外の教会により、豊か
な祝福を受けました。この背後に、スパー
2.ボランティア派遣要請、支援物資送付等
に 関 し て は、 そ こ で 必 要 と さ れ る 内 容 は、
1.改革派教会内の被災の情報、また、復旧
進捗状況を、できだけ早く、伝える。
緊急時の広報の役割分担
リンク宣教師の翻訳の労があります。海外
スは毎週土曜日に発行することとして、そ
日々、目まぐるしく変わっていく。ニュー
が責任をもって支援をしようとしているか
の都度、その都度の必要を、全国の改革派
の教会は、大口支援をする際に、その団体
どうかを、その広報活動によって判断しま
ニュースになる資料の提供
情報提供と情報収集ともども、多くの方々
が、
ニュースのためにご協力くださいました。
→ニュース原稿作成(岩崎)
教会に伝える。
会の取り組みは、逐次、外国の教会に届け
5.中会は、独自の支援を行うことができる
4.募金の経過報告を行い、募金の趣旨を説
明し、国内外に募金のお願いをする。
る。
会信徒と海外の祈ってくださる方々に伝え
地 の 方 々 に 伝 え、 ま た、 全 国 の 改 革 派 教
な支援活動をしようとしているかを、被災
3.支
援金申請の仕方や現地調査委員会のこ
となど、改革派教会が、この度、どのよう
す。翻訳されたニュースにより、改革派教
集 ま っ た 資 料 を、 神 戸 で ま と め ま し た。
現場感覚のズレがあったのではと案じてい
られました。
今回、若い人は、ブログで情報を入手し、
ブログから発信しました。
若い人にとって、
→ブログ掲載(高松教会の松田教師とメディ
アミニストリーの山下教師)
ますが、吉田大会議長をはじめ、現場の関
係者の方々が、忙しいなか、毎週、丁寧に
原稿をチェックしてくださいました。発信
えられません。原稿チェックにおいても多
更新されないサイトは、それを管理してい
直前でご指摘を受け、差し替えたことは数
くの協力があり、ニュース発行は、共同の
る団体が活動をしていないことを意味して
います。支援活動に若い人を巻き込み、そ
作業であることを実感しています。
→改革派教会内への全国一斉配信(宿毛教会
−44−
第 3 部 支援活動の詳細
によって発行されるニュースは必要です。
各中会の働きを連動させるためにも、大会
課 せ ら れ た 役 割 を 果 た す の で あ り、 ま た、
が、大会全体の大きな動きの中で、自らに
よってこのようなことができました。
拡 大 緊 急 対 策 委 員 会 で 管 轄 さ れ、 そ れ に
緊急時において、広報は、決議機能をもつ
て、それらが決まっていきました。今回の
とが山積しており、ニュース発行に合わせ
知らせるべきことを知らせるというだけで
と思っています。緊急時の広報は、緊急に
て、現場を混乱させたこともあったのでは
な っ て い ま し た。 記 し た こ と で、 か え っ
し て い る 人 に と っ て は、 傷 つ け る 言 葉 と
りました。そのために、現場で働いておら
それにより、情報提供を依頼したこともあ
を 知 ら せ る べ き か、 と い う 見 通 し を 持 ち、
す。
た。この場を借りて、お詫びを申し上げま
もっと細心の注意を払う必要がありまし
なく、通常とは異なる緊急の状況下に置か
れている方々に関わる記述であることに、
6.東北ヘルプの活動等、諸団体の働きを紹
介し、皆で覚え、祈り、支える。
2.情報提供を待っているだけでは、毎週の
発行は困難です。これから何が必要で、何
緊急時の広報に関する、この後の参考のた
めの覚え書き
反省もありますが、ニュース発行が毎週必
7.その他
1.
通 常時のニュースは、
起こったこと決まっ
たことが報告されますが、緊急時のニュー
要であると判断し、そうすることを決めま
〜№
まで毎週、発行され
れる方に、余分の労を強いたのではという
ス発行は、起こったことの報告に留まりま
したので、№
スを書きつつ、いろいろな方と相談し、で
告すること」
とが一体化しています。
ニュー
緊急時においては、「確定させること」
と
「報
に始まり、第一期募金終了でしばらくお休
ニュースは「募金のお願い」
(三月一八日)
と い う 思 い も あ り ま し た が、 岩 崎 担 当 の
3.№ から№ の間は、三ヶ月も空いてし
まいました。臨時大会報告で一段落付いた
二〇一 一 年 三 月 一 二 日( 土 )「 東 北 地 方・ 太
平洋沖地震に関する被害情報」№
大会執事活動委員会
二〇一 一 年 三 月 一 二 日( 土 )「 東 北 地 方・ 太
平洋沖地震に関する被害情報」№ 追加
分
二〇一 一 年 三 月 一 四 日( 月 )「 日 本 キ リ ス ト
改革派教会の皆様へ」 吉田隆大会議長
二〇一 一 年 三 月 一 四 日( 月 )「 東 北 地 方・ 太
平洋沖地震に関する被害情報」№
北地方・太平洋沖地震に関する被害情
「東
報」№ 訂正版
−45−
これまでのニュース一覧
せん。一例を挙げるなら、三月一八日の「募
きたニュースの文章を委員会で承認しても
みとなり、定期大会での第二期募金再開に
ました。
らうことによって、事柄が定まっていきま
向けて、再度始まりました。結果的にみれ
金のお願い」の文章は、この文章を記すこ
した。これは、ボランティア参加規定にお
ば、緊急時のニュース発行は、緊急時の募
と を も っ て、 募 金 の 性 格 が 定 ま り ま し た。
いても当てはまります。後から思えば、勇
金と密接に結ばれていました。
16
4.自 分 と し て は な に げ な い 表 記 が、 関 係
1
1
2
3
17
み足や不都合なこともあったかと思われま
すが、その都度、その都度、決めるべきこ
2
16
第 3 部 支援活動の詳細
二〇一一年三月一七日(木)東部中会・中
急対策本部」の設置
三月一六日(水)執事活動委員会による「緊
それに伴います支援の必要も予想されま
状況も予断をゆるさず、避難地域の拡大と
思われます。また、余震や原子力発電所の
理のための経済的支援が重要になるものと
大会執事活動委員会
部中会への支援に関する情報提供の依頼文
す。皆様のご加祷とご協力とを重ねてお願
今後、改革派を始めとする被害の大きい
太平洋沿岸諸教会の会堂と会員宅の損壊修
二〇一一年三月一八日(金)東部中会内連
いいたします。」
二〇一一年三月一八日(金)東日本大震災「被
災者のための祈りの要請」風間義信書記長
一期募金で、被災地の方々の生活支援を当
す。今回は、期間を6月末日と区切った第
に関する被害情報」№ 緊急対策本部
二〇一一年三月一九日(土)東日本大震災に
二〇一一年三月一九日(土)「東日本大震災
二〇一一年三月二五日(金)「避難受け入れ
先について情報を求めます」 緊急対策本
部
二 〇 一 一 年 三 月 二 六 日( 土 ) 緊 急 対 策 本 部
ニュース№4
二〇一一年四月二日
(土)
緊急対策本部ニュー
ス№5
二〇一一年四月九日
(土)
緊急対策本部ニュー
ス№
二 〇 一 一 年 四 月 一 六 日( 土 ) 緊 急 対 策 本 部
ニュース№
二 〇 一 一 年 五 月 二 一 日( 土 ) 緊 急 対 策 本 部
(五・一一)の報告
※ 第 一 期 募 金 目 標 額( 六 千 万 円 ) の 設 定
ニュース№
二 〇 一 一 年 五 月 一 四 日( 土 ) 緊 急 対 策 本 部
ス№
二〇一一年五月七日
(土)
緊急対策本部ニュー
ニュース№
二 〇 一 一 年 四 月 三 〇 日( 土 ) 緊 急 対 策 本 部
※各中会の取り組みの報告
ニュース№
二 〇 一 一 年 四 月 一 六 日( 土 ) 緊 急 対 策 本 部
報告
※「 支 援 募 金 の 理 念 」 の 確 定( 四・一 一 ) の
7
絡 東部中会執事活動委員会
「緊急対策局」
より
二 〇 一 一 年 三 月 一 八 日( 金 )「 東 日 本 大 震
三月一九日(土)拡大緊急対策委員会の設置
二〇一一年三月一九日(土)中部中会連絡 と緊急対策本部の再編
災緊急援助募金のお願い」緊急対策本部
「 大 会 執 事 活 動 委 員 会 は、 こ の 度 の 東 日
本大震災を受け、別紙の通り緊急対策本部
面の目的としています。改革派信徒の支援
よる被災地支援のための組織再編のお知ら
東北問安計画(中部中会)
は勿論のこと、多くを地域の被災者の支援
せ
を設置し、ただちに緊急援助募金を行いま
や超教派的な支援のために用います。
拡大緊急対策委員会
二 〇 一 一 年 三 月 二 四 日( 木 ) 緊 急 対 策 本 部
ニュース№
※ ボランティア参加規定作成・報告
−46−
6
10
3
8
9
11
なお、本格的な復興のための継続的な募
金の期間と規模につきましては、後日作成
いたします支援計画とあわせて、改めてお
知らせします。また、献金状況と支出報告
等につきましても、随時皆様にお伝えして
いく予定です。
3
第 3 部 支援活動の詳細
ニュース№
二 〇 一 一 年 五 月 二 八 日( 土 ) 緊 急 対 策 本 部
ニュース№
現地支援ニュース「共に生きる」の発行
地区の仮設住宅訪問活動、名古屋岩の上伝道
所の皆様による亘理・山元町地区の仮設住宅
訪問活動等の報告やアピール、祈祷課題など
十一月からはこの働きを大会執事活動委員会
を通してお届けいたしましたが、二〇一一年
は緊急対策本部発行の「緊急対策ニュース」
震災直後より東日本大震災関連のニュース
る方々と、お一人お一人の魂に仕え続ける現
とは限られていますが、それでも現地に生き
ただきました。限られた紙面で伝えられるこ
暮らす皆様の応答の声等も随時載せさせてい
や被災された教会員の方の証し、仮設住宅に
吉田 実
が 受 け 継 ぎ、「 共 に 生 き る 東 日 本 大 震 災 現
地の教会の兄弟姉妹の喜びや悲しみが、毎号
地支援ニュース 」としてメール配信する運
紙面にあふれていたと思います。また常に御
を中心に、各教会・伝道所の会堂復旧の様子
びとなり、
今日に至っています。「共に生きる」
言葉によって教えられ励まされたいと願い、
二〇一一年六月四日
(土)
緊急対策本部ニュー
というタイトルは、いつ終息するのか先の見
毎号巻末にはショートメッセージを載せまし
ス№
二 〇 一 一 年 六 月 一 八 日( 土 ) 緊 急 対 策 本 部
えないこの未曾有の大災害を体験され、計り
た。
ニュース№
報告
※東日本大震災緊急援助募金(第一期募金)
ニュース№
二 〇 一 一 年 六 月 一 一 日( 土 ) 緊 急 対 策 本 部
ニュース№ ※臨時大会報告
二 〇 一 一 年 九 月 二 四 日( 土 ) 緊 急 対 策 本 部
知れない痛み・悲しみを経験なさりながらも
当初は毎月月末の水曜日に配信し、二〇一三
たしたいとの願いを込めてつけられました。
族として「共に生きる」ためのパイプ役を果
ることなく、場所は離れていても主に在る家
懸命に主に仕えておられる方々のことを忘れ
などを紙面でアピールさせていただきました
センターで開かれるバザーのための品物募集
スマス会用のプレゼントのお願いや、のぞみ
や、東仙台教会が行うサクラハウスでのクリ
る手編みの靴下を仮設住宅の皆様に送る活動
名古屋岩の上伝道所の皆様の呼びかけによ
※東北中会第一回臨時会可決の「東北中会復
年からは偶数月の月末の水曜日に配信してい
折 に は、 全 国 の 皆 様 か ら の 沢 山 の 応 答 が あ
興計画」報告
以後:大会執事活動委員会による「東日本大
ます。東仙台教会で始まりました「サクラハ
ニュース№
二〇一一年一〇月一五日(土)緊急対策本部
ニュース№
二 〇 一 一 年 一 〇 月 一 日( 土 ) 緊 急 対 策 本 部
震災現地支援ニュース〜共に生きる〜」
(神戸長田教会牧師)
り、それぞれの活動に貢献することが出来ま
ウス」を中心としたにじいろ楽習会や仮設住
(神港教会 牧師)
活動、仙台栄光伝道所の皆様による陸前高田
によって始まりました「のぞみセンター」の
した。心から感謝いたします。
−
宅における訪問活動、ミッション協力協議会
18
19
−47−
12
13
15
16
17
−
14
第 3 部 支援活動の詳細
⑷ 大会執事活動委員会の活動
計担当長老(福井)の構成員によって新た
国 教 会 関 係 委 員 会( 芦 田 )、 仙 台 出 身 の 会
る東関東中会問安(三月十八日)と東北中
④「被災地問安」「緊急対策本部」委員によ
⑤「救援物資」最初期の海外ミッション、各
会問安・お見舞い金配布(三月二十一日〜
での働きと避難される方への対応との両面
中会有志による救援物資運搬活動の後、大
に設置する。また、情報収集と発信・募金
から方策の企画実行)を行うための実働機
会的に現地保管場所(国際飢餓対策機構)
同委員会書記 西 牧夫
Ⅰ 緊急 時 の 対 応: 東 日 本 大 震 災 発 生 か ら
一〇月定期大会まで
関「緊急対策本部」も人材を補強して、組
の 確 保 と ル ー ト を 確 定( 三 月 二 十 六 日 )、
( 一 ) 東 日 本 大 震 災 発 生 か ら「 第 一 期 募 金 」
織 全 体 の 再 編 を 行 う。 そ れ 以 後、「 拡 大 緊
後に仙台YMCA内「日本国際飢餓対策機
二十五日)
期間(二〇一一年三月一一日から六月臨時大
急対策委員会」
の指揮下で、「緊急対策本部」
の管理と分配・具体的な支援の実行(現地
会まで)
構」に直接送付(四月二日)
⑥『東日本大震災支援募金の理念』拡大緊急
は、以下の働きを実行した。
①
「東日本大震災緊急援助募金」(第一期募金、
対策委員会との合同会議で短期・中長期の
《「緊急対策本部」としての活動》
開始三月二〇日〜締切五月末)募金の開始
『支援募金の理念』を策定(四月十一日)
*「5.初動支援の実態と反省」(一九ページ)
を参照。
と管理運用(五月十一日「第一期募金」目
*その後「現地被災調査」結果を踏まえ、拡
大緊急対策委員会が『支援募金の理念』の
標額を六千万円に設定)
②「緊急対策本部ニュース」(三月十六日か
三月十五日(火)大会執事活動委員会と
大会議長書記団と関係者による合同会議で
(東京教会)、東日本大震災の支援活動全般
短期支援に関わる各項目の目標額と支出内
十八日(金)執事活動委員会からの要請で、
とする「緊急対策本部」を組織する。三月
を立てる。三月十六日(水)委員会を中心
問安、被災教会へのお見舞い金配布の計画
執事活動委員会は、緊急援助募金、被災地
定 」 決 議( 三 月 二 十 二 日 )、 東 仙 台 教 会 へ
始( 三 月 十 九 日 )、「 ボ ラ ン テ ィ ア 参 加 規
め る 必 要 が あ っ た。 ボ ラ ン テ ィ ア 登 録 開
あって当初から状況の推移を慎重に見きわ
た福島原発事故の放射能被害の影響下に
③「 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 」 三 月 十 二 日 に 起 き
(被災信徒の被災状況の調査書)の送付(五
月五日)
月二十七日)、「東日本大震災被災調書」
日 )、 東 関 東 中 会 の 現 地 被 災 調 査 実 施( 四
の現地被災調査実施(四月十八日〜二十一
⑦「 現 地 被 災 調 査( 教 会 と 信 徒 )」 東 北 中 会
ら六月十八日まで毎週発行)
緊急時の大会的意志決定と教派を代表して
のボランティア派遣開始(三月二十三日)、
⑧「原発問題と避難対策」委員会内に「原発
の働きの責任が委員会に委ねられる。大会
国内外との連絡に当たる決議機関「拡大緊
東仙台教会ボランティア活動のヒアリング
訳を順次定める。
急対策委員会」を大会常任書記長(風間)、
(四月十一日、五月五日)。
問題対策検討部会」設置(六月十三日)
副議長(岩崎)、執事活動委員会(西)、外
−48−
第 3 部 支援活動の詳細
六月臨時大会では拡大緊急対策委員会に
よ っ て「 東 日 本 大 震 災 支 援 募 金( 第 一 期 )
議論の推移を見守り、
東北中会議長書記団・
携して取り組むことになった。
拡大緊急対策委員会と大会執事活動委員
会 は 連 携 し つ つ、『 支 援 募 金 の 理 念 』 に 基
めるのではなく、現地で既に始まっている
下のことを定めた。①新たな支援活動を始
《中長期支援の基本方針》
づいた東北中会決議「東北中会復興計画」
自発的な支援活動(野蒜・東名地区ボラン
伝道委員会から大会への要望を時に応じて
の実現のために、関係諸委員会や海外ミッ
ティア、亘理・山元地区ボランティア、東
聴取した。
(二)
「第二期募金案」準備から十月定期大会
シ ョ ン の 助 言 も 参 考 に し て、「 第 二 期 募 金
北ヘルプ等)を支え、現地に即した「後方
報告と定期大会までの見通し」が報告され
決議まで(二〇一一年七月から十月まで)
案 」( 目 標 額 六 千 万 円、 二 〇 一 二 年 七 月 末
支援」を、全体を見渡しながら継続的に果
委員会は初めに「第二期募金」に関する
中長期的な支援活動の基本方針として、以
こ の 期 間 の 大 会 執 事 活 動 委 員 会 の 働 き
は、拡大緊急対策委員会の指揮下で緊急対
まで)を策定し、十月定期大会に共同提案
たす役割、
②被災地の情報を収集管理して、
た。
策本部としての活動を継続すると共に、十
して決議された。
必要に応じて大会に発信する「広報」の役
月定期大会に提案される「第二期募金案」
の作成準備の働きが加わった。
割、③現地で活動する諸団体間を調整する
懇 談 会 」 開 催( 七 月 四 日、 五 日 )、 東 北 中
第一回定期会で「中会将来計画についての
中心となって、東北中会教師会と東北中会
では、東北中会議長書記団と伝道委員会が
まえて策定される。そのために、東北中会
事活動委員会に全面的に託された。新しい
十 月 定 期 大 会 以 降、「 第 二 期 募 金 」 に 関
する中長期的な支援活動の責任が、大会執
から二〇一二年七月まで)
(一)
「第二期募金」期間(二〇一一年十一月
Ⅱ 中長 期 的 な 対 応:「 第 二 期 募 金 」 期 間 と
それ以降
ウス」)
(豊川)、ⅱ亘理・山元地区(ミッショ
ⅰ野蒜・東名地区(東仙台教会による東
松島のサポートセンター、後に「サクラハ
*「⑴ 第一期募金と第二期募金の支援理念
と募金額決定まで」(三〇ページ)参照。
会役員懇談会開催(八月五日)を経て、東
陣容になった委員会は、これまでの支援活
ン協力協議会による山元町のサポートセン
「調整」の役割。
北中会臨時中会第一回で「東北中会復興計
動 と 共 に、「 拡 大 緊 急 対 策 委 員 会 」 の 決 議
タ ー、 後 に「 の ぞ み セ ン タ ー」、 名 古 屋 岩
によると
「第二期募金」
『支援募金の理念』
は『支援募金の理念』の中長期支援の項目
画 」 が 決 議 さ れ た( 八 月 三 十 日 )。 そ れ ぞ
的働きを引き継ぎ、募金の実行と配分決定
の上伝道所の仮設訪問)(相馬)、後にⅲ陸
道所、仙台教会)(豊川)、②現地支援活動
照 )。 ① 会 堂 復 旧( 石 巻 伝 道 所、 北 中 山 伝
こ の 基 本 方 針 の 下 に、 活 動 の 役 割 分 担
を定め、実行していった(詳細は各報告参
《活動の役割分担》
れの会には、拡大緊急対策委員会と大会執
について、大会議長書記団・東北中会と連
を満たすために、東北中会自身の意向を踏
事活動委員会の委員が可能な限り陪席して
−49−
第 3 部 支援活動の詳細
二〇一三年からは隔月一回発行)(吉田実)
、
き る 』」( 二 〇 一 二 年 ま で は 毎 月 一 回 発 行、
「東日本大震災現地支援ニュース『共に生
井)、③放射能・避難対策(杉山)、④広報
師を中心とする有志による仮設訪問)(福
前高田地区(仙台栄光伝道所の李根培宣教
ン タ ー」 支 援 ) に 関 し て、「 ミ ッ シ ョ ン 協
ポートセンター」と「山元町のサポートセ
ボランティア活動支援(主に「東松島のサ
関係委員会、東北中会伝道委員会)による
高神派、ミッション・ジャパン、外国教会
「ミッション協力協議会」
(CRC、OPC、
その後、①「亘理郡山元町」のサポート
セ ン タ ー( 後 に「 の ぞ み セ ン タ ー」) を 拠
約を締結した(約五百万円)。
にサポートセンター用の土地建物購入の契
点を探り、二〇一一年九月に亘理郡山元町
上伝道所がボランティア活動中)に活動拠
的に支援する方針を決定し(二〇一一年十
点とする支援活動を「ミッション協力協議
《ミッション協力協議会》
力 協 議 会 」 の 協 議 決 定 に 加 わ り、「 第 二 期
ション協力協議会」との協議と連携が必要
活動支援等にまで支援の手を広げながら、
⑤募金の管理運用(木村・福井)
であった。そこで、日本側の大会執事活動
改 革 派 教 会 と 宣 教 協 力 関 係 に あ る 海 外
ミ ッ シ ョ ン( O P C、 C R C、 ミ ッ シ ョ
会」として新しく独自に行うこと、②東仙
委員会(持田、相馬)、大会常任書記長(川
ン・ジャパン、高神派)は、震災当初から
募金」
(「ミッション協力協議会支援」項目)
杉 )、 外 国 教 会 関 係 委 員 会( 芦 田 ) か ら な
物心両面から献身的な支援活動を展開して
《大会連携チーム》
る「大会連携チーム」を構成し、以下のよ
来た。二〇一一年六月、海外ミッションは、
ミッション協力協議会」参照。
台教会が既に行っている「野蒜・東名地区」
う な 働 き を 定 め( 二 〇 一 一 年 十 二 月 )、 実
外 国 教 会 関 係 委 員 会 を 調 整 役 と し て、 各
(六五ページ)
に関わる決議は、執事活動委員会が実行す
行していった。
ミッションが協力し、効率的で実行力のあ
(後に「サクラハウス」)の支援活動を全面
①東北中会との連携では、十一月七日の東北
る 支 援 を 行 う た め の「 サ ポ ー ト セ ン タ ー」
る。
中会第二回定期会で決議された「東北中会
を 設 立 す る た め、「 サ ポ ー ト セ ン タ ー 設 立
募 金 を 実 際 に 実 行 配 分 し て い く た め に
は、
東北中会と海外ミッションによる
「ミッ
復興計画実現のために〜意思決定とお金の
準 備 委 員 会 」( 後 の「 ミ ッ シ ョ ン 協 力 協 議
*詳細は「3.外国教会からの支援活動 ⑹
現在に至る。
月 )、 後 に は、 ③ 陸 前 高 田 地 区 の 仮 設 訪 問
流れについて」に基づいて、
「第二期募金」
会」)を発足させた。
郡(亘理伝道所と林茂雄教師、名古屋岩の
そ の 後、「 設 立 準 備 委 員 会 」 は 被 災 地 調
査を行い、支援の手薄な宮城県南部の亘理
に関する各項目の配分支出に関して、東北
中会(拡大伝道委員会)と協議決定し、執
事活動委員会が実行する。
②「ミッション協力協議会」との連携では、
−50−
第 3 部 支援活動の詳細
野蒜・東名
「サクラハウス」
(東仙台)
活動委員会
名古屋岩の上
・各ミッション
・東北中会伝道委員会
・大会連携チーム
(執事活動委員会)
山元「のぞみセンター」
(理事会)
(委員名・スタッフ名等は第四部資料編参照)
浜松
《「第二期募金」支出配分の「予算案」》
《支援活動の終結期限の目安》
(二)
「第二期募金」終了以降(二〇一二年八
訳a中会内の交わりと教育の強化(五年間
①「会堂復旧」(二千四百万円)、②「復
興のための教会活動」
(一千四百万円)
〈内
て(二〇一二年六月)、実行していった。
実際の支援状況を踏まえて予算案を作成し
の主な三つの柱とその優先順位を確認し、
ための教会活動」
「執事的奉仕による宣教」
仮設訪問」支援活動、東北ヘルプ「放射能
の支援活動の他に、新たに「陸前高田地区
年間)と山元町「のぞみセンター」
(三年間)
た( 五 月 三 一 日 )
。 こ れ は、 こ れ ま で 支 援
る支援計画のための「新予算案」を決議し
七月から二〇一六年六月までの三年間に亘
二〇一三年五月、ミッション協力協議会
は、今後の支援活動について、二〇一三年
月から二〇一三年十月まで)
(六千万円)の支出配分の
「第二期募金」
目安については、募金趣意書と「東北中会
三百万円)、b東北中会の大会会議(出席)
対策プロジェクト」、仙台教会改修工事支
(二千二百万円)
〈内訳aミッション協力協
費(百万円)〉、③「執事的奉仕による宣教」
二 期 募 金 」) も 含 め て、 二 〇 一 六 年 六 月 末
として、
「東日本大震災支援会計」(旧「第
大会執事活動委員会は、この決議を踏ま
えて、東日本大震災の後方支援活動の期間
復興計画」を踏まえ、
「会堂復旧」「復興の
費( 百 万 円 )、 c 協 力 伝 道 者 派 遣・ 伝 道 進
援を加えた計画である。
議 会 支 援( 一 千 八 百 万 円 )、 b そ の 他 の 支
を終結期限の目安とした(二〇一三年八月
し て い た 東 仙 台 教 会「 サ ク ラ ハ ウ ス 」( 三
展 の た め の 資 金 積 立( 八 百 万 円 )、 d 大 会
援( 三 百 万 円 )、 c 放 射 能 対 策 と 避 難 対 策
三〇日)。
執 事 活 動 委 員 会 活 動 費( 百 万 円 )、 e 予 備
(百万円)〉
震災支援会計」を常設し、東日本大震災支
宣 教 」 等 の 進 捗 や 新 た な 展 開 に 伴 い、 支
「復
その後の被災地における「会堂復旧」
興のための教会活動」「執事的奉仕による
《「第二募金」支出配分の「修正予算案」》
援関係の献金を継続して取り扱うこととし
出必要項目について東北中会伝道委員会と
二 〇 一 二 年 七 月 末 に「 第 二 期 募 金 」 は
終了したが、委員会事業会計で「東日本大
た。
−51−
大会執事
亘理
ミッション協力協議会
《現地支援活動図》
陸前高田
(仙台栄光)
(仙台教会)
(小会)
第 3 部 支援活動の詳細
一千九百万円、d六戸六十三万円〉
一千万円、b北中山八百五十万円、c仙台
①「会堂復旧」
(三千八百十三万円)
〈a石巻
(二〇一三年六月)、実行していった。
「修正予算案」
(総額七千四百万円)を立て
協議しながら「第二期募金」の支出配分の
後の課題としたい。
重要と考えられる幾つかの点を指摘して、今
感謝したい。その中で気付かされ学ばされた
ら、一歩一歩導かれて来たことを、先ず主に
与えられた経験から新たに学ばせられなが
淡路大震災の経験を踏まえながらも、そこで
としておくことが求められる。
急災害対策マニュアル」を作成し、共有財産
めるに留め、
実際の活用には幅を持たせた
「緊
かの要点の指摘と、支援の筋道を大まかに定
における対策について、最も必要される幾つ
(二)「緊急災害援助金」の確保
北 中 会 の 大 会 会 議 費( 百 万 円 )、 c 協 力
り と 教 育 の 強 化( 五 年 間 三 百 万 円 )、 b 東
( 一 千 六 百 三 十 七 万 円 )〈 a 中 会 内 の 交 わ
②「 復 興 の た め の 教 会 活 動 」
めて、この二回に亘る大災害時の被災と支援
東日本大震災と福島原発事故に遭遇して、改
しては継承して来なかった。しかし、今回の
震災の経験を、これまで大会的な共有財産と
委員会としては、一九九五年の阪神淡路大
で『 緊 急 災 害 援 助 規 則 』 を 改 正 し、「 大 災 害
ことが出来た。さらに、二〇一二年定期大会
たため、今回の支援活動の経費として用いる
委員会事業会計)が約二千万円備蓄されてい
のための「緊急災害援助金」(大会執事活動
震災時の募金残余を用いて始めた国内災害時
今回の場合には、一九九五年の阪神淡路大
伝 道 者 派 遣・ 伝 道 進 展 の た め の 資 金 積 立
活動の経験を踏まえて、今後の大災害時に備
緊急時には、現地支援活動「初動」のために、
(一)「緊急災害対策マニュアル」作成
(一千三十七万円)、d大会執事活動委員会
えた「初動」も含めた「緊急災害対策マニュ
可能な限り、大会執事活動委員会委員長と大
*二〇一三年十二月、e東仙台教会二百万
円が追加支出。
活動費(二百万円)〉
アル」作成の必要性を痛感している。
会議長・常任書記長・被災地中会議長との連
③「執事的奉仕による宣教」
(一千九百五十万
*「九.初動支援の実態と反省」を参照。
しかし「マニュアル」作成の際に注意すべ
金」から必要額の資金を運用できる」と、よ
絡と判断により、事業会計「緊急災害援助資
円 )〈 a ミ ッ シ ョ ン 協 力 協 議 会 支 援
きことは、災害時における被災の現実は個々
( 一 千 四 百 万 円 )、 b そ の 他 の 支 援( 陸 前
高田三百四十万円、東北ヘルプ百十万円)、
り迅速に必要額を運用できる規則とした。
今 後 も、 不 測 の 災 害 時 の 備 え と し て「 緊
に異なり、現実的に臨機応変に対応すべきこ
とにある。そこで最も重要なことは、被災地
急災害援助金」(現在約七百三十万円)を約
c放射能対策と避難対策(百万円)〉
の現場を直接知り、「現地に即した」、短期・
二千万円程度は確保しておく必要があろう。
を構築して、実際に行動できることを目的と
(三)内外との連携
中長期に亘る具体的な支援体制
(
「後方支援」
)
大会執事活動委員会は、今回の東日本大震
災と福島原発事故における新しい事態に、手
することである。その意味では、緊急災害時
Ⅲ 反省と今後の課題
探りしながら対応に努め、一九九五年の阪神
−52−
第 3 部 支援活動の詳細
今回、東北中会を中心とする被災地に対し
地に即した実質的な支援の働きの展開であ
の国内外の広範なネットワークを生かし、現
が、被災地で生まれた超教派「東北ヘルプ」
大きな課題である。
ある「私たちの教派」の対外関係の在り方が
情 報 を 共 有 し て、 そ れ ぞ れ の 働 き が 効 率 よ
委員会が、各中会の執事活動委員会の活動の
の対応に努めた。本来ならば、大会執事活動
執事活動委員会未組織)がいち早くその支援
ることが必須となる。そのためには、それぞ
行う行政との協力関係を早い時期から構築す
一般支援諸団体と幅広く連携し、公的支援を
な支援活動を進めて行く上で、
教派を超えて、
今後の課題として、被災地における実質的
非常に困難であったし、現在もそうであると
態を正確に認識し、実質的に対応することが
い不安と恐怖である。委員会として、この事
による放射能被害の予測のつかない、見えな
特異性を際立たせていたのは、福島原発事故
今回の東日本大震災当初から、この災害の
①中会間の連携
て、東部中会、中部中会、東関東中会の各執
る。
く実行出来るための調整役を果たすべきで
れの諸支援団体や行政との、協力や連携の仕
言わざるをえない(二〇一三年四月一日、委
(四)福島原発事故による放射能被害
事活動委員会(東関東中会は、この時点では
あったが、今回はそこまで出来なかった。
方を、具体的に学んで行く事が求められる。
員会として「東北ヘルプ」訪問、食品放射能
今後の課題としては、災害が起こった時点
③海外諸教会との連携
会の連絡連携のための調整役を果たす事が出
執事活動委員会が、各中会間の執事活動委員
前に整えておく必要があろう。その際、大会
各中会の執事活動委員会が実質的な意味で事
が直ぐに支援活動を起こせるような態勢を、
募金会計報告」参照。さらに宣教協力関係に
五二・九%)。*第四部(一〇九ページ)
「7.
期 募 金 の 大 き な 財 源 と な っ た( 全 体 の 約
七 四 五 〇 万 円 ) が 献 げ ら れ、 第 一 期・ 第 二
の 団 体・ 個 人 ) か ら の 多 く の 献 金( 総 額 約
今 回 の 大 震 災 に 対 し、 海 外 諸 教 会( 三 八
の教派」が、どのように受けとめていくのか
事柄として、日本社会の中に生きる「私たち
災者の現実を、「いのち」に関わる根源的な
的な放射能被害の下に置かれている福島の被
災者の現実と共に、福島原発事故による恒常
今後の課題として、東日本大震災による被
で、被災地中会の近隣中会の執事活動委員会
来るように、非常事態以前から、定期的に各
ある海外ミッションによる被災地での支援活
が問われていると考える。
計測所「いのり」視察)。
中会の執事活動委員会と互いの情報交換の場
動は大きな力となっている。今後も、海外諸
(灘教会牧師)
を持つことが必要であると考える。
教会との協力連携を維持していくためには、
窓口となる外国教会関係委員会の働きが重要
②超教派、支援諸団体、行政との連携
今回のような広範囲に亘る大災害の場合、
そ こ で 改 め て、「 内 外 の 連 携 」 を 考 え る に
となる。
留まるものではなく、超教派、社会一般、海
当たり、国際社会、日本社会の中に置かれて
その支援活動は、一中会、一教派の範囲内で
外にまでその射程は広がる。その典型的事例
−53−
第 3 部 支援活動の詳細
大会議長 吉田 隆
⑸ 大会議長・常任書記等の動き
震災後に当時の大会議長として果たした主
な働きは、以下のとおりである。
●「日本キリスト改革派教会の皆様へ」と題
した文章をまとめ、発信した(二〇一一年
三月一四日)(九九ページ参照)。
●拡大緊急対策委員会の風間義信委員長と適
● 南 ア フ リ カ 改 革 派 諸 教 会 を 訪 問 し、 各 地
で被災支援への感謝を述べた(二〇一二年
.中会的活動
(仙台教会牧師 当時)
二月二三〜三月七日。詳細な報告は別項参
照)。
かな輸送がなされたことは今後の緊急対応の
あり方を考えるうえで重要であろう。なお、
このトラックによる支援物資配送に、執事活
● 大 韓 イ エ ス 教 長 老 会・ 高 神 派 と 合 同 派 総
ついては最初期、執事活動委員会による初期
東部中会における東日本大震災後の活動に
不備、また、当時執事活動委員であったN元
委員会との連携も模索されたが、活動体制の
急対応について協議がなされ、大会執事活動
会( 二 〇 一 一 年 九 月 二 〇 日 ) に 風 間 義 信
活動、
東日本大震災特別委員会における活動、
教師の問題もあり、積極的な支援活動をなす
動委員として林豊彦教師が、また委員外では
あるが立石章三教師が同行し現地の様子を確
常任書記長と共に出席し、また正統長老教
そして、同委員会解散後の執事活動委員会に
には至らなかった。ただ、この時期、宇都宮
福井 召一
杉山 昌樹
各中会・同執事活動委員会の動き
大会執事活動委員
認している。
会(OPC)総会・北米キリスト改革派教
おける諸活動という期間的な区切りをするこ
1.東部中会の諸活動
会(CRCNA)大会(二〇一二年六月七
とができるので以下ではそれぞれに即して大
教会の馬 栄烈協力宣教師が、改革派全体の
支援物資受付窓口となり、煩瑣なとりまとめ
宜連絡を取って、対策にあたった。
〜一四)には川杉安美常任書記長と共に出
まかな活動内容を記したい。
その後、東部中会執事活動委員会では、緊
席 し、 被 災 支 援 へ の 感 謝 を 述 べ た。 ま た、
一 三 日 ) に は 出 席 し、 ま た 日 本 長 老 教 会
日本キリスト教会大会(二〇一一年一〇月
スチュワート宣教師による数回に及ぶ支援物
として、組織的な活動を行う以前に、ラウワ・
初動期においては東部中会執事活動委員会
では震災対応のため東日本大震災対策特別委
中会執事活動委員会の状況を受け東部中会
作業と共に、頻繁に被災地に赴き物資を届け
(二〇一一年一一月二二日)
には書簡によっ
資の購入手配と自らトラックを駆っての速や
続けたことは特筆されるべきだろう。
て被災支援への感謝を伝えた。
−54−
2
第 3 部 支援活動の詳細
支援資金を執事活動委員会にて使用すること
定期会では南ソウル老会からの献金を中心に
委員の増員を行い、さらに二〇一二年第一回
執事活動委員会による活動を再開するため、
活動を終了した。
これを受けて東部中会では、
く、同委員会は二〇一一年第二回定期会にて
東北中会において否決され実現することな
一時的合併を含む積極的なものであったが、
とめ、東北中会に提案した。これは、中会の
うえで、中長期にわたる東北中会支援策をま
教会や被災地を視察し、現地と協議を重ねた
員会が組織され、数次にわたり東北中会各個
「一信徒から見た震災後の陸前高田支援報告
報告および今後に向けて」=講師・浜田唯姉、
二九日に行っている(「のぞみセンター活動
月)。連合執事会も講演会を二〇一三年九月
被災信徒の証の会を開催した(二〇一二年五
復興における婦人ならではの働き」)および
会修養会で吉田隆教師による講演(「震災と
四月「震災から一年が過ぎて」)、同連合婦人
老会合同で立石彰教師の講演会(二〇一二年
石章三教師企画)、中会連合執事会・連合長
北中会訪問バスツァー(二〇一二年八月、立
すため、有志信徒によるものではあるが、東
この他東部中会では、被災地の教会を励ま
うな会を主催した。
よる被災支援活動をサポート、また以下のよ
などで、名古屋岩の上伝道所・浜松伝道所に
「ディアコニア」を発行(№一〜十一)する
ア支援委員会」(任期二年)を設置、広報紙
中部は、震災後「東日本大震災ディアコニ
で取り下げの提案が出され可決した。
出、決議されたが、二〇一四年第一回定期会
作成の設置」を二〇一二年第二回定期会に提
らにそれを運用するための「対応マニュアル
①「立石彰教師を囲むお手紙奉仕者のつど
3.中部中会の諸活動
を決議し、同年には宮城・福島の各個教会を
=講師・佐々木金光)。
い」(二〇一二年六月)、②中会信徒修養会の
プログラムの一つとして「ディアコニア支援
ターへの支援として現地訪問、センター諸活
ンティアの派遣を行うとともに、のぞみセン
会内の一部伝道所について教会案内配布ボラ
二〇一三年度は前年度に引き続き、東部中
ぞ み セ ン タ ー」 に お け る ボ ラ ン テ ィ ア 活 動
長 二〇一二年三月まで)、翌年四月からは
「東日本被災教会支援委員会」を設置し、
「の
教会緊急支援特別委員会」を設置(三川委員
東関東では、震災直後「東日本大震災被災
被災者を手紙で励ます奉仕は、二〇一三年
会に引き継がれている。
きは二〇一三年七月以降、中会執事活動委員
(活動報告=のぞみセンター浜田唯姉、浜松
「東日本大震災を覚えるための合同祈祷会」
2.東関東中会の諸活動
対象に、聖書、讃美歌の贈呈、教会案内の作
成と、配布ボランティアの派遣、教会ホーム
ページの作成、連合執事会による被災地訪問
動への参加の呼びかけと委員の派遣、連合執
などの支援を行っている。また、同執事活動
三月一日現在で、四八名、申し込み・登録者
活動の現状報告とアピール」(同年九月)、③
事会における報告会開催等を行っている。(こ
委員会は、
「緊急災害時における対策の指針」
は五二名を数えている。
を行った。
こまでは、杉山昌樹新座志木教会牧師記、こ
を作成、一二年定期会で承認されている。さ
教会松本直哉兄、二〇一三年三月)。この働
れ以降の文責は福井召一東京恩寵教会長老)
−55−
第 3 部 支援活動の詳細
ま た 仙 台 教 会 小 会 は、 福 島 原 発 の 事 故 が、
震災直後「被災者・被災教会を覚えての合同
西部では、常設の同中会執事活動委員会が
ンの共同プロジェクトとして、
トビー・デベッ
と南アフリカ改革派教会ミッション・ジャパ
四国では、執事活動委員会を新設し、中会
連の委員に配布している(災害時の危険・緊
員ならびに関心のあるかた、大会執事活動関
避難について」という呼びかけ文書を、教会
う現状認識のもと、「原子力災害による緊急
5.四国中会の諸活動
祈祷会」を開催、席上献金を緊急援助募金と
ト宣教師夫妻を被災地に派遣、日本人の琴線
急避難の方法と具体的避難場所・緊急避難の
4.西部中会の諸活動
して献げた。また、中会執事活動の基金から
にふれる、
心温まる奉仕が行われた
(二〇一一
「収束」とはほど遠い状態が続いているとい
東北中会へ献金し、東北中会諸教会・伝道所
ための備えを明記、二〇一三年九月一六日)。
て、また、現在は中部だが、阪神大震災の時
なった経験を生かして大会執事活動委員とし
び東仙台教会の東松島の被災者支援、亘理伝
台教会の有志による陸前高田の仮設訪問およ
被災地の東北中会では、栄光・仙台・東仙
した。
での儀式の執行に、市内教会の牧師達が協力
また、弔いのため、宗教者として、火葬場
年七〜九月、二〇一二年八〜一〇月)。
かのお見舞や訪問による支援が行われた。
以上どの中会からも、被災地教会への何ら
へ信徒による慰問団も派遣した(二〇一一年
七月)。
西部中会は阪神大震災の経験を持つ中会で
もあり、当時震災復興に奔走し、活躍した人
西部の教師として、現地調査の経験をした鳥
道所並びにのぞみセンターの亘理山元町地区
6.東北中会の諸活動
井一夫教師は、今回も現地調査の働きを担っ
への支援活動とは別に、二〇一二年三月一一
−56−
材の提供で、今回大きな貢献をした。岩崎謙
教師は緊急対策本部で、西教師は、当時神学
たことは、記憶に留めたい。これらの貴重な
日、二〇一三年三月九日、二〇一四年三月「希
生として避難所となった板宿教会で重責をに
経験は、様々な面でプラスに作用したことは
望のことばコンサート」
(同実行委員会主催)
に、東北諸教会の教師・会員が多数奉仕した。
摂理の恵みだったのではないか。
また、個別教会単位では、神港教会や伊丹
OPCの大工さんのボランティア活動にあ
たっては、仙台市内諸教会婦人有志が、その
教会等が、サクラハウスにケーキの献品を送
り続けている。
昼食の準備の奉仕をした。
東部中会連合執事会からサクラハウスに献品されたバ
スケットゴールで遊ぶ子供たち
第 3 部 支援活動の詳細
.外国教会からの支援活動
協 議 が 積 み 重 ね ら れ て き ま し た。「 仮 称・
1.東日本大震災発生直後から、地震、津波、
金窓口として、諸献金の受け入れと関係者
から二名が加えられました。海外からの献
の緊急拡大委員会に、外国教会関係委員会
災後に被災者救援のために設置された大会
3.海外からの支援に対応するために、大震
発信する勤めも担ってくださいました。
い、一般報道では伝えられていない情報を
リスト改革派教会が、信仰と使命とを同じ
6.今回の大震災を通して、改めて、日本キ
地区」での支援活動が継続されています。
クラハウス」
「のぞみセンター」
「陸前高田
やがて「ミッション協力協議会」となり「サ
を 設 置。 外 国 教 会 関 係 委 員 会 が 調 整 役 に。
の調査を行い、
「センター設立準備委員会」
/ カ ウ ン セ リ ン グ セ ン タ ー」 実 現 の た め
ミニストリー/ミッション/ボランティア
原発による被害は、一般の報道機関によっ
への送金事務の担当者。海外諸教会諸団体
くする海外の改革派、長老派の諸教会との
⑴ 外国教会の支援状況概説
て日本各地に、更に世界各国にも報道され
との連絡、問い合わせ、海外からの代表者
交わりに生かされている主からの大きな恵
た。ニュース速報で被災地の困難を知った
の被災地訪問、日程調整や受け入れの担当
み を 覚 え る 機 会 と な り ま し た。「 ミ ッ シ ョ
2.東日本の沿岸地域という広範囲であり、
伝えることは出来ませんでした。
からは、一般の報道を越えるような情報を
を案じての連絡でした。当初、私たちの方
た。被災地や、その地域にある教会のこと
リング、その他肉体的な奉仕、海外からの
ださったり、瓦礫撤去、泥かき、カウンセ
先して下さいました。支援物資を運んでく
東北中会内の諸教会伝道所の復興支援を優
師方は、各派遣教派の了解の下で、被災地
4.日本キリスト改革派教会と協力する宣教
教関係、友好関係、連絡関係)を越えて海
ることを覚えたい。
直接的な教会間関係
(宣
地からの継続的な祈り、支援に繋がってい
報を発信して下さっていることが、世界各
師が、迅速、誠実に、英語で世界各地に情
ン協力協議会」の書記のスパーリンク宣教
外国教会関係委員会委員長
海外の諸教会から、電話、電子メール、手
者。
西堀 則男
紙などの方法で安否を問う連絡が続きまし
そこに点在する教会、
伝道所の被害の状況、
(岐阜加納教会牧師)
外の他の諸教会にも伝えられていることは
ボランティアの受入、調整、現地でのお世
5.海外からの支援が単独でなされるのでな
信者家族などの被害状況は断片的にしか分
れている宣教師たちが、直後から被災地の
く、関係ミッションが一つとなり、より効
本当に幸いなことであると思います。
教会の支援を開始して下さいました。それ
果的に被災地の支援に役立つために、大震
話などしてくださいました。
と共に、被害の状況、求められている事な
災発生一ケ月後から、関係ミッションとの
かりませんでした。けれども日本に派遣さ
どを、改革派教会の責任者たちと確認しあ
−57−
3
第 3 部 支援活動の詳細
Jとの公式の協力関係の中で、私たちの宣教
も被害を受けた地域のいくつかを訪問し、そ
達はRCJ四国中会の正式な教師であり、R
その後、ミッションジャパンとRCJ四国
こでRCJの牧師達とも交わりました。
CJ四国中会宣教協力委員会とRCJ徳島教
中会への私達の報告は、特に直接影響を受け
の焦点はRCJ四国中会にあります。宣教師
東日本大震災に対する南アフリカオランダ改革
会の小会の監督のもとで働いています。(※
ている牧師たちや教会への実践的な支援、そ
⑵ ミッションジャパン
派教会ファミリーに連なる諸教会からの応答
RCJ:日本キリスト改革派教会)
応しました。大変なショックや悲しみの気持
を聞いて心からの思いやりや心配を持って反
リーに連なる諸教会は、東日本大震災のこと
南アフリカオランダ改革派教会ファミ
りの直接的な知識を持つ必要があるという事
事故を考慮しながら、この災害の影響や広が
災害の一つであるこの大震災、特に福島原発
ジャパン或いは母教会が、日本史上、最大の
私 た ち が 直 ぐ に 悟 っ た の は、 ミ ッ シ ョ ン
南アフリカの教会ならびに国の一般的なメ
る こ と に よ り 公 式 に 応 答 し ま し た。 そ し て
ミッションジャパンは、災害基金を設置す
薦するというものでした。
と四国の両方からの実践的な関わり合いを推
神的ケア(心のケア)に関連する南アフリカ
トビー、アナリー・デベット
ちでした。多くの教会では特別の祈祷会をや
です。私たちはまた、このことは日本の宣教
して精神的な支援、それと同様に犠牲者の精
り、日本にいる兄弟姉妹のために祈っていま
に対する南アフリカの教会へのさらなる挑戦
ディア(新聞 ラ
・ ジオ)において宣伝しまし
た。ミッションジャパンは、また公式に推薦
した。たくさんの牧師たちは説教のとき、こ
であるべきだと信じました。
し、精神的支援センターの設立のための支援
の大変な被災について真剣に反省して御言葉
のとき証をしました。今も日本の教会、被災
ベット、ステファンとカリーナ・ヴァン デ
ウェット)は、日本の東北から一〇〇〇キロ
革派教会の宣教師達(トビーとアナリー・デ
東日本大震災が起こったとき、オランダ改
ために、東北の教会を訪問し、私たちの支援
東北に行き、本当の状況と必要性を判断する
して徳島教会の牧師である片岡継先生が共に
た。そして全員が、トビーとステファン、そ
J四国中会の宣教協力委員会に相談しまし
たる態度を示しました。
のRCJ教会を通してなされるべきだと確固
てどんな世話(ケア)もその地域にある地元
RCJ教会へ直接に送るべきであると、そし
政援助は、その基金の分配を管理するために
ミッションジャパンは、同時に、全ての財
をしました。
メートル以上離れた四国、徳島にいました。
を伝えることを公式に同意してくれました。
だから、すぐにミッションジャパンとRC
ミッションジャパン(日本の宣教に対して
震 災 の 一 週 間 後 に、 私 た ち は、 東 北 に 行 き、
地の被害者を覚えています。
責任を持つ南アフリカ・オランダ改革派教会
その地域で三日間過ごしました。そして、最
RCJ四国中会とミッションジャパンは、
ファミリーに連なる諸教会の委員会)とRC
−58−
第 3 部 支援活動の詳細
野蒜町(東松島)で身体的な作業に集中しま
指導のもとで働きました。そして新東名町と
私たちは、RCJ東仙台教会と立石彰先生の
現地に派遣することを公式に決断しました。
から一〇月までの三ヶ月間、デベット夫妻を
教会に滞在し援助するため、二〇一一年七月
RCJ東北中会と相談して、被災地域にある
た。
愛と奉仕という驚くべき評価を作りあげまし
において、RCJ東仙台教会はその無条件の
そして非常に保守的でありつづけてきた地域
ということでした。
そこに一つの教会もない、
や野蒜町のコミュニティーに奉仕していたか
で、彼がいかに実践的で具体的方法で東名町
の引退牧師です)。私たちにとって、このこ
(トビーは日本キリスト改革派教会四国中会
いう比較的短い期間現地に派遣されました
によって被災地域で奉仕するため、六週間と
たちはミッションジャパンとRCJ四国中会
その後国に戻りましたが、二〇一三年、私
私 た ち は、 二 〇 一 一 年 の 終 わ り に 引 退 し、
と同時に、南アフリカ教会による被災地域に
げたりする別の機会となりました。またそれ
とは旧友に会ったり、私たちの関係を作り上
毎週末に私たちはRCJ東北中会の教会を
南アフリカへ戻りましたけれども、ミッショ
おける人々や教会のための愛、祈り、継続的
私たちにとって、それは多くの心的外傷を
−59−
した。
訪問しました。ミッションジャパンは、また
ンジャパンとRCJ四国中会との共同のプロ
て、被災地域における私たちの関わり合いを
与える話しに耳を傾けたり、人々の感情的な
(徳島教会協力宣教師 当時)
山元町における「のぞみセンター」の設立に
体験させていただきました。深く私たちに感
苦しみによって心動かされたり、これら二つ
な関心を確固たるものにするための別の機会
東仙台教会の救済センター)を援助するため
ジェクトで、
もう一度、
二〇一二年にもう三ヶ
それは、日本における宣教師としての私た
に現地へ行くように要請されました。今回、
おいてCRCとOPCと共に役割を果たしま
ちの最後の公式の伝道の年でした(二〇一一
私 た ち は、 災 害 の 被 災 者 が 来 て、 く つ ろ ぎ、
にもなったのです。
年 七 月 ト ビ ー は 六 五 歳 に な り、 ミ ッ シ ョ ン
彼らの気持ちをスタッフやお互い分かち合う
月間サクラハウス(新東名町におけるRCJ
ジャパンはDRCの規則に従って、彼は引退
した。
しなければならないと決定しました。)
こ と が で き る SAKURACAFE
を始めるため
に立石先生や彼の支援者であるのり子・ラウ
しかしながら、私たちは、日本における宣
銘を与えたことは、立石先生、東仙台教会に
の町の数人の人々と親しくなるための非常に
アさんを支援しました。
支えられ、そして日本中からも、又海外国や
貴重な機会でした。
教師としての二〇年間のクライマックスとし
教会からの多くのボランティアの支援と援助
被災地で祈るミッションジャパン・東関
東中会等の問安者ら(2011.3.29 メディ
アミニストリー山下正雄教師撮影)
第 3 部 支援活動の詳細
⑶ 正統長老教会による会堂修理
経験と自信になった。また、週日の給食サー
ト に よ り 無 事 に 成 し 遂 げ た こ と は、 大 き な
員を始めとする多くの教会員たちのサポー
工事価格が高騰したばかりか、業者や建築資
第三に、被災地における建築ラッシュゆえに
画を作成し実行する体制を整えた。
ところが、
そこで、小委員会はすでに復旧工事で優れ
吉田 隆
ないチームの方々と身振り手振りでコミュニ
た実績を示したOPCボランティアチームの
ケーションできたことも、国境を超えた主に
力を借りて可及的速やかに着手できるよう
材の確保が困難になりつつあった。
ある交わりの素晴らしさを実感できたのでは
に、二〇一二年四月に日本ミッションを通し
ビスや日曜毎の交わりを通して、言葉の通じ
正統長老教会(OPC)ボランティアチー
ないかと思う。この経験は次の石巻伝道所復
●仙台教会
ムによる礼拝堂の応急措置的な復旧工事は、
て正式に依頼した。
造を残してほぼ全面的に改装。駐車場・看板・
工事は同年九月から開始され、旧会堂の構
旧工事の際に活かされた。
●石巻伝道所
二〇一二年の二月下旬になって着手された。
しかし、この〝応急措置的〟工事は、想像を
超える真にプロフェッショナルな復旧工事と
まで、チームは東名のサクラハウスに宿泊、
十字架等も新しくした。十二月の完成に至る
石巻伝道所の復旧工事は、そこに至るまで
−60−
なった。
彼らがプロの大工だったからである。
当初、崩落した礼拝堂壁面の漆喰をすべて
(仙台教会牧師 当時)
食事は仙台から教会員有志が土日を除いて毎
と完成までに多くの時間を費やしたため、白
工事が遅れた理由は、第一に、石巻市自体
はがした上に新しくボードを張って完了のは
た礼拝堂の柱が、予想以上に傷んだり歪んだ
の復興計画が二〇一一年の秋口まで定まらな
日運んだ。
りしていることが明らかになったからであ
かったためである。計画によって、現在地が
津景蔵教師御一家には多くの御不自由と苦労
る。しかし、チームはそれら一つ一つの問題
居住地域であり続けること、教会至近の「蛇
ずであった工事は、思いがけない展開となっ
に迅速かつ適切に対処し、日曜を除いては休
田駅」の位置の変更もないことが明らかに
をおかけした。
みも観光もなく、教会に寝泊まりしながら、
なった。第二に、石巻伝道の将来についての
た。築百年のベールをはがされて露わになっ
わずか二週間半で礼拝堂を見事に再生させ
中会伝道委員会はこのために小委員会を設置
青写真がなかなか描けなかったためである。
工事開始と同時に牧師が(南ア諸教会訪問
し、白津教師と共に伝道所の伝道・修改築計
た。
のために)不在となったにもかかわらず、役
津波で駅ホームに乗り上げた車
(常磐線山下町駅)
第 3 部 支援活動の詳細
主の歯医者の方は手放すことを残念がられて
平米の大きさの土地に建っていました。持ち
バイフォー作りで床面積一七八平米、四一七
もとは歯科医院だった建物は、頑丈なツー
く大きな部屋を作り、さらにスタッフやボラ
た。地域の方々に使って頂けるよう、なるべ
て建物のリフォームプランが設計されまし
地を訪れたOPCの長老ジョン・ボスによっ
土地の所有権を得た後、五月と八月に被災
り壊されるものと決まっていました。
いましたが、地域のためにこの土地を使って
ンティアが使えるようにキッチンや宿泊ス
⑷ のぞみセンター
Nozomi Center-A Brief history, God's
ほしいと約五百万円で土地を売りに出されま
ペースも作りました。キッチンは地域のイベ
のぞみセンターの歩み、主による守り
Providence
した。
さらされた山元町に福音を伝える素晴らしい
神様は地震、津波、そして原発の事故にも
くださいました。OPC、CRCと韓国の高
とともに働くミッション団体を通して備えて
神様はこの土地を得るためのお金をRCJ
は 建 材 が 不 足 し て い ま し た し、 セ ン タ ー の
ということは大きな挑戦でした。当時日本で
材を揃えて購入し、シアトルから仙台に送る
ントを行うときにも欠かせないものです。建
ルビン・カミング
のぞみセンター主事 カ
機会を与えてくださいました。
神です。
は震災後地元を助け、教会を始めたいという
けました。AさんとIさんです。このお二人
が山元町にお住まいの二人の兄弟に洗礼を授
に入ったヘドロをかきだし、新しい材木やビ
かった壁や断熱材、床板をとりのぞき、床下
始めました。二番目三番目のチームも波に浸
ム が ア メ リ カ か ら 来 て、 そ の 土 地 の 掃 除 を
八月、一番最初のOPCボランティアチー
りました。
見込まれたので、アメリカから送ることにな
ていたため、大幅なコストダウンにもなると
ムしていた仙台教会も海外の建材を利用とし
ツーバイフォー設計、また同時期にリフォー
二〇一〇年一二月、亘理町で仕える林牧師
重荷を持っています。OPC、CRC そ
,し
て国際飢餓対策機構は山元町で支援活動を続
ニールをしきつめていきました。
二〇一一年一〇月一八日、土地の所有権は
き、修復の楽しい日々が始まりました。最初
電気工と左官のチームです)。二週間で仙台
の大工チームは素晴らしいチームでした(大
二〇一一年一一月一日、センターの目的と
教会とのぞみセンターの二カ所で働きまし
OPCの宗教法人の名義でOPC、CRCと
二〇一二年二月一九日、ようやく建材が届
けている数少ない団体の一部です。
のぞみセンターの建物について
さん宅のご近所で売りに出されている土地が
活動内容を記した正式な契約をそれぞれの
た。
仙台教会の礼拝堂を直し、
のぞみセンター
工のフランク・ボスと四人の息子たちとケン、
あるということがわかりました。JR山下駅
ミッション団体がサインしました。その後に
のメインホールと階段を直しました。驚くべ
高神の連合委員会に移りました。
から百メートルほど西にある土地で、そこも
RCJが理事会に加えられました。
二〇一一年五月、Aさんからの情報で、A
津波で二メートルほど波に浸かり、建物は取
−61−
第 3 部 支援活動の詳細
き仕事量です。のぞみセンターのメインホー
会、栄光教会、恵み教会のご婦人方に感謝を
長老ご夫妻とセンター主事のカミングス先
センターのウェブサイトが整えられ、セン
生)がそろいました。
二〇一二年五月、のぞみセンターは正式に
ターの略歴、スケジュールやイベント情報、
ささげます。
の ト ラ ッ ク と ホ ー ル の 天 井 を つ な い で、 ト
開所し、岩の上伝道所の相馬牧師が感謝礼拝
ボランティア申込方法などが載せられていま
ルの天井を剥がすのには、お向かいの工務店
ラックで引きはがすというかなり大胆な方法
をもってくださいました。
す。
を使いました!その後、床全体に断熱材を入
れ、二回の浴室と寝室のフレームを作りまし
クエスト、特に家や畑を掃除するニーズに応
八重樫モーリスくんは多くの地域からのリ
ンターにそれぞれのスタッフをおいてくだ
うことの責任の重さと光栄さを思います。セ
さった方々は数多く、センターで仕えるとい
のぞみセンターを通して神様が触れてくだ
えました。地元のNPOや地域の方々からの
さったのは神様です。日々たくさんの人々の
スタッフについて
サマリタンズ・パースのロン・キーガンは
要望でスタッフはいつも大忙し。CRCとO
人生に関わることができることに感謝いたし
た。その間にも電気工が仙台教会とセンター
人手の面でも、工事に必要な道具を揃える面
PCからのボランティアもたくさんの仕事を
ます。毎日八から一〇人の子どもたちがセン
の配線を行い、左官も上下水を配管してくれ
でも惜しみなく協力してくれました。コンプ
こなしてくれました。
くださいました。たくさんの恵みに本当に感
開所したときには、音響システムとテレビも
車まで提供してくれました。後にセンターが
さんも会計と傾聴の働きをなしてくださるた
仙台カナン教会の大野長老とその奥様の珠子
に浜田唯さんがスタッフに加えられました。
神様からの素晴らしい計らいにより、六月
ごやパプリカ農園手伝いなどを通して、地域
学童、カフェ、英会話クラス、草刈り、いち
ベキュー、子どもキャンプやスポーツデイ、
立ち寄られます。クラフト、コンサート、バー
ターに遊びに来ます。地域の方々も何気なく
ました。
レッサー、のこぎり各種、ジェネレーターに、
謝します。
め加えられました。
大工チームをもてなし、たくさんの食事を
きや畑の瓦礫ひろいを続けていました。
くんを筆頭にセンター周辺のお家のヘドロか
ターを建て直している間も、八重樫モーリス
横 の 倉 庫 の 仕 上 げ を し て く れ ま し た。 セ ン
に二チームCRCから訪れてセンターとその
恵美姉)、パートタイムスタッフ三名(大野
るフルタイムスタッフ二名(浜田唯姉と加藤
二〇一二年の終わりには現在のスタッフであ
一年働いた加藤恵美さんが加えられました。
まりました。一一月にクラッシュジャパンで
に 東 京 へ 移 り、 ス タ ッ フ の 必 要 性 が ま た 高
モーリスくんは教職を得たため七月中旬
れ、一五四日間そのボランティアさんたちと
ンターは約一一〇人のボランティアを受け入
二〇一三年の二月から八月の半年間で、セ
ています。
にある希望を分ち合う機会も数多く与えられ
くださっています。ことばと行いをもって主
の様々な年代の方と神様が交わりを持たせて
その後も大工チームが三チーム働き、さら
準備し続けてくださった仙台教会、カナン教
−62−
第 3 部 支援活動の詳細
佐野直史
1
2003/5/13
5
東関東中会
10
2003/11/13
3
白土恭子
1
3/19/13
2
小田島海
4
3/27/13
2
市川義則
1
4/24/13
0
伊豆山蓉子
2
4/26/13
2
坂野知子
1
4/27/13
1
服部先生
4
2005/5/13
1
岩の上
9
5/14/13
3
持田かおり
2
5/15/13
2
今枝光彦
2
5/25/13
1
服部先生
6
2006/7/13
2
Michigan Hope Collage
3
2006/7/13
2
山村先生
12
2006/9/13
7
Conor Livingstone
1
2006/11/13
3
林通子
4
Jun-13
10
長谷部まこと
1
06/25/2013
4
委先生
2
06/29/2013
1
三郷教会
6
06/29/2013
1
廣瀬優、吉田響
2
06/29/2013
4
熊田のぞみ
1
7/2/2013
4
大原くん
1
07/16/2013
15
八重樫モーリス
1
7/19/13
13
OPC team
10
7/30/13
3
村井麻土
2
08/03/2013
1
田口創
1
2008/6/13
1
足利工業高校
23
2008/6/13
3
東関東
10
2008/7/13
1
利府オアシス
4
08/10/2013
1
遠藤まゆみさん
1
08/20/2013
2
長澤久美
1
08/20/2013
3
小野慶子
1
08/22/2013
3
明峯淳子
1
08/23/2013
1
東住吉キリスト集会
10
08/24/2013
1
遠藤あきこ
1
08/24/2013
2
山中先生たち
3
累計
109
38
154
Total working day/person 16786
−63−
神様がのぞみセンターの働きを祝福してく
4
働きました。労働時間は実に一六七三四時間
2/26/13
ださいますように。
7
にのぼります。主がなしてくださったことで
三郷教会
国々の希望、私たちを絶望から救い、栄え
2
す。神様が私たちに知恵と大胆さを賜り、い
2/22/13
ある永遠の住まいへと導かれる唯一の方キリ
2
つでも私たちの内にある希望を語れる備えを
石川ご夫妻
ストの福音を証する場所を山元町に植えてく
4
なしてくださいますように。信仰は聞くこと
2002/12/13
ださいますように。
人数
により、聞くことは神の言葉を聞くことだと
氏名(グループ)
(OPC責任宣教師)
活動日数
開始
信じています。
2013 年 2 月から 8 月 のぞみセンターボランティアまとめ
第 3 部 支援活動の詳細
一九五九年に日本を襲った伊勢湾台風を機
会(CRCNA)のリスポンス
東日本大震災に対する北米キリスト改革派教
いして、被災された東京都練馬区にある東洋
た。また、幾つかの小さな助けをさらにお願
機構に支援金を送るようにWRに助言しまし
CJと良き信頼関係にある日本国際飢餓対策
で良く知られていたクラッシュジャパンとR
頂戴することになりました。宣教師たちの間
人と連絡をして、現地調査を進ませ、助言を
国災害時の対応責任者とカナダ責任者の二
した。WRの仲介で、国際飢餓対策機構の米
付を必要しないと確認したのでこれを断りま
まことに幸 いでした。W R は相 応 しい時 にプ
ナーが協同的に対応する結果となったことは
の角度から見る力や熱心と能力のあるパート
協議会はある程度形が見えて来た時に、多く
助 けの手 を伸 ばすことです。ミ ッシ ョン協 力
たされていないところがあれば、 特 にこれに
です。そしてもう一 つは、 やはりニ ーズが満
るグループを通して救済救援に取り組むこと
分の機関を立てるのではなく、協力関係にあ
CRCの基本的な立場を言うと、現地で自
議して対応の形がだんだんと見えて来ました。
⑸ 北米キリスト改革派教会(CRC)
の支援活動
に、キリスト改革派世界救済委員会(CRW
宣教伝道所の外壁の補修工事の資金の一部、
ロジェクト・マネジャーを任命して、そのス
派教会(RCJ)大会議長書記団および執事
宣教師たちは協力相手の日本キリスト改革
の段階に分けて、対応しました。
宣教師たちと連絡を取り合いながら、幾つか
にして、先ず、現地に駐在しているCRCの
手を伸ばすことができます。今回もそのよう
整っていますので、世界中どこへでも助けの
いろいろな機関と協同的に対応する体制が
動き出します。駐在スタッフがいなくても、
係にある他のミッションの宣教師たちにもい
つかの他 教 派 を訪 ねました。R C J と協 力 関
地に動いていた仙台キリスト教連合および幾
飢餓対策機構やサマリタンズパースや、被災
沿岸部の被災地を訪ね、上記のクラッシュや
る千葉県旭市、そして宮城県の諸教会および
めました。具体的に、東関東中会地域内にあ
作ると同時に、被災地訪問を重ねることに努
めに、大会設置緊急対策本部の資料の英訳を
最初の間は情報確保が大きな課題だったた
定 しました。さいわい、 北 米 キリスト改 革 派
とをWRが正式に後援してくださることを決
していたところ)で支援センターを起こすこ
古屋岩の上伝道所の方々がすでに活動を展開
助けの手がとても不十分だったと同時に、名
欲しいと願っていた)亘理郡山元町(そこは
( 亘 理 伝 道 所 宣 教 教 師 林 先 生 が是 非 関 わ って
島 市 野 蒜 東 名 地 区 の活 動 を支 援 することと
いた(東仙台教会VCが主導していた)東松
提 供 してくださいました。協 議 会 が検 討 して
立案といろいろな具体的な助言をプロとして
RC=WR)が設立されて以来、自然災害が
宣教師たちの災害対応のための交通費をお願
タッフを日本に派遣して、中長期的な計画の
活動委員会と会い、協議をした上で、WRの
ろいろ連絡し合い、緊急段階、そして中長期
教会世界宣教局も救済委員会と協力して、宣
ローレンス・スパーリンク
生じると献金を募り、調査を行い、被災地に
いしました。
世界災害対応部の責任者と協議をして、幾つ
段階の対応を検討して、WRのスタッフと協
緊急救済金および物資配布へとほぼ機械的に
かのレスポンスを考えました。緊急資金の送
−64−
第 3 部 支援活動の詳細
ンティアを派遣することもあります。ただの
WRのもう一つの対応は、救援活動のボラ
クトに割いて行く体制を承認してくれました。
教師たちの時間と労働力をこれらのプロジェ
によって我々宣教師たちも大いに励まされて
進んで、救援活動にも参与しています。これ
惜しまないで宣教活動を維持すると同時に、
本に対して深い関心がありますので、
むしろ、
⑹ ミッション協力協議会
外国教会関係委員会
西堀 則男
1.「ミッション協力協議会」を構成してい
るのは、日本キリスト改革派教会と宣教関
います。
幾 つ か の 小 さ な 支 援 も あ り ま す。 例 え ば、
係にある、北米キリスト改革派教会CRJ
労働者でも観光者でもなく、「仕えて学ぶこ
と」を目的とするボランティア派遣のこと
環境放射能測定器を八つ届けてくださいまし
大韓イエス教長老会(高神)の代表者たち
です。このようにして北米から七つぐらいの
支援活動は当分続きます。宣教局もWRも
です。RCJからは東北中会、大会外国教
M、正統長老教会OPCJM、南アフリカ
被災地で励んでいる働き人と被災者の方々の
引き続き後援し続けます。愛するRCJの皆
会関係委員会、大会執事活動委員会、議長
た。余震に対して、いつも見舞いのメールを
精神的支援のために、専門的な知識と経験が
様に仕えると同時に、無差別的に弱い立場に
書 記 団 の 代 表 者 た ち が 関 わ っ て ま す。 現
ティームを日本へ派遣しました。また、わた
あり、また、日本語もできるホーメス引退教
ある被災者に主の愛と憐れみを示すためで
在はRCJの「大会連携チーム」が「ミッ
の改革派教会のミッションジャパンMJ、
師 を 派 遣 し、「 傾 聴 」 を し な が ら、 そ の 大 切
す。あまり大きなことはできませんが、主が
ション協力協議会」の経済やその他の支援
送ってくださいます。
さを訴え、やり方を講習する働きに当たらせ
どうかわたしたちの思いを遥かに越えてご自
したち宣教師と仲間の支援として、および、
てくださいました。
活動の協議決定に加わり被災地の支援にあ
2.「ミッション協力協議会」が関わってい
分の栄光を現すために、お用いくださること
WRが持っているネットワークがあり、他
Chiristian
たっている。
と こ ろ で、 も と も と C R W R(
を願い続けます。
の教会や機関から評価されているので、この
類いの協力者が支援活動の一部を担うために
る被災地支援は、
主に以下の三カ所であり、
) と
Refomred World Relief Committee
呼んでいたのは二〇一二年のシノッドの
1 東
. 仙台教会が責任主体である東松島市
架け橋となって来ました。そのために幾つか
の海外の他の団体の支援が届くことになりま
決 議 に よ っ て 名 前 を 改 め て、 現 在 は W R
亘理郡山元町の活動。3 仙
. 台教会所属仙
台栄光伝道所が責任者である陸前高田地区
それぞれに活動資金の支援をしています。
した。
言うまでもないことでしょうけれども、C
野蒜・新東名地区の活動。2 亘
. 理伝道所
の近くでセンター理事会が責任主体である
また、活動には変わりありません。
( WorldRenew
)
(世界刷新)となっています。
名前が変わりましたが、信仰的立場と精神、
RCは教派を挙げて霊的なサポートを募り、
情報を提供して来ました。六〇年間日本の福
音宣教と教会形成を支援して来たCRCは日
−65−
第 3 部 支援活動の詳細
の活動(長・李根培宣教師)。さらにまた、
仙台教会の修改築の支援も、NPO東北ヘ
ルプの放射能汚染対策のプロジェクトも支
援しています。
3.「ミッション協力協議会」の経緯日程と
開催場所を中心に簡単に記します。
二〇一一年
三月一一日 東日本大震災発生
四月一八日 被災地視察と第一回目の協
議(OPCJM、CRJM、
東関東中会教師数名)
国教会関係の協議会」
五月一〇日 「 外
仙台教会。 初めて一同が
センターの性質・目的、場
所、 責 任 者、 経 済、 期 間、
会」。仙台教会
役割分担検討開始。
東仙台教会の活動、亘理伝
道所の働きへの支援の検
討。
「セ
ンター設立準備委員
八月 九日 会」仙台教会。七月から高
神も関わる
CJ協力ミッション連
「 R
合 規則案」の検討
八月二三日
ン タ ー 設 立 実 行 委 員
「 セ
会」。仙台教会
一〇月 四日 RCJとミッション関係者
新浦安教会。
東仙台松島と山元町(亘理
郡)でのボランティアの活
動の支援検討。
一〇月三一日 亘理伝道所とミッション協
議会 亘理伝道所。
以下、日程と場所のみ
一一月 一日・仙台教会
一二月一三日・新浦安教会。
二〇一二年
一月一三日・仙台教会。
三月一五日・仙台教会。
山元町センター、歯科医院
の使用可能性。東松島にお
九月 四日・仙台教会。
集まる。
東北中会の要望を知り、各
ミッションの提供できるこ
ける協力の可能性につい
四月一六日・のぞみセンター。
とを知り、どのような支援
て。
「セ
ン タ ー 設 立 実 行 委 員
九月一三日 会」仙台教会。
六月 一日・新浦安教会。
が可能か協議。
一二月 四日・仙台教会。
一二月二一日・新浦安教会。
ッ シ ョ ン 協 力 協 議 会 」。
六月 九日 「 ミ
仙台教会。センター設立準
一月二一日・東仙台教会(さくらハウス
について話し合い)。
二〇一三年
備委員会を設けることとす
山元町センターの件。東仙
台教会小会ボランティア活
る。
動継続、対策センター拠点
設立希望。全般的な予算検
討。
会のみ)。
二月二二日・仙台教会。五月七日・仙台
教会(のぞみセンター理事
ンター設立準備委員
六月一四日 「 セ
会」発足。カリアック。
ンター設立準備委員
七月一五日 「 セ
−66−
第 3 部 支援活動の詳細
(WR:以前は「CRWRC」
World Renew
と呼ばれていた「北米キリスト改革派世界
⑺ オランダの諸教会からの 献金について
を越えて、精神的・霊的な支援の大きさを
適切な支援がなされてきた。経済的な支援
地の必要を具体的に知り、それに基づいて
には被災地への度重なる訪問がなされ、現
議会」を通してなされている。会議の前後
対する継続的な支援が「ミッション協力協
4.以上、大震災直後から今日まで被災地に
入れについても大きな責任を担っている。
を中心に国の内外からのボランティア受け
である。正統長老教会は、のぞみセンター
ン・ジャパン、PCK 高
: 神教団)も誠実
忠実精力的に支援活動に当たっているから
(OPC 米
ミッショ
: 国正統長老教会、 MJ:
しているCRCNA以外のミッション団体
ある。また、ミッション協力協議会を構成
継続的に多額の支援を申し出ているからで
えることはできまい。しかし、このような悲
なる神は許されたのか。だれもそのことに答
なぜこのような災害が日本を襲うことを主
の方々にとって、ぬぐわれるものではない。
も、その悲しみ、苦しみは、数えきれない被災者
震、
津波、
福島原子力発電所の事故は、
大きな悲
二〇一一年三月一一日、
東日本を襲った大地
覚えたい。
ミッション・ジャパンは毎年一定期間、引
惨のただ中でも、
主なる神は、
被災された方々
五月三一日・仙台教会。
九月六日・東仙台教会。
当 初 の 支 援 活 動 は 二 つ の セ ン タ ー(「 の
ぞ み セ ン タ ー」「 東 仙 台 教 会 ボ ラ ン テ ィ ア
退宣教師であるデベット夫妻を東仙台ボラ
に対して御自身の愛、憐れみを示された。世
救済委員会」)やオランダの改革派教会が、
セ ン タ ー」) に 対 す る も の で あ っ た。 が、
ンティアセンターに派遣し、多くの人々に
界中の主にある兄弟姉妹の祈りと具体的な献
JCF Netherlands
二〇一一年
三月三〇日、 八九〇,〇九一円
わした愛のあかしを教派別、
時系列に記す。
表れの一つである。以下、オランダの教会があら
オランダの諸教会の祈りと献げ物もその愛の
しみと痛みを日本全体にもたらした。今に至る
芦田 高之
さ ら に 陸 前 高 田 地 域 や 東 北 ヘ ル プ、 ま た、
励ましと慰めを届けている。高神派は募金
げものをとおして、主は御自身の愛、憐れみ
仙台教会会堂修復にも支援の手は延ばされ
と共に、ミッション協力協議会での協議の
外国教会関係委員会
るようになった。
を具体的に示されたのである。
外国教会関係委員会からは、芦田高之委
員が諸外国との連絡、調整、現地への案内
いる。
場に誠実に参加し、貴重な助言を提供して
「 ミ ッ シ ョ ン 協 力 協 議 会 」 の 働 き は、 C
RCNA宣教師ローレンス・スパーリンク
各協力ミッションや友好外国教会の経済的
などの働きを、野村昇委員は、諸外国から
先 生 の 尽 力 に 負 う と こ ろ が 大 き い。 ま た、
支援によって二〇一六年六月まで諸活動を
の献金の受け入れ、関係者への送金の働き
に関わっている。
継続する道が開かれている。
こ の よ う に 長 期 に わ た る 支 援 の 道 が 開
か れ て い る の は、 北 米 キ リ ス ト 改 革 派 の
−67−
第 3 部 支援活動の詳細
四月十三日、 一八二,八三四円
Relief Arm Of the Gereformeerde
( RAGG
)
Gemeenten
二〇一一年
六月二十七日、 二,八五九,七五三円
二〇一二年
三月二十七日、 四,三九四,八〇一円
ランダの諸教会からの献金のみならず、世界
各地からの献金と諸々の支援を得られたの
は、このスパーリンク宣教師が、わが教会が
発信した様々な情報を英訳し、世界中の教派
教団に発信し続けてくださったからである。
Landelijk Kerkelijk Bureau
二〇一一年
八月四日、 一一五,五〇三円
八,八九二,〇一一円
七月三十一日、 四,三一三,七〇七円
十一月 八日、 四,〇二七,二〇三円
七,八〇一,〇三四円
( DVN
)オランダ改革派
De Verre Naasten
教会(解放派)「救済委員会」
六月二九日、 二〇一一年
二〇一三年
九月
二〇一四年
七,〇八三,五一二円
一月 *この教派は、その代表者たちを二〇一三年
⑻ CRCメディア・ミニストリー報告
CRCメディア・ミニストリー 山下 正雄
CRCメディア・ミニストリーでは、主に
七つの活動を行った。
① 本部への報告と連絡
震 災 当 日 夜 よ り、 B T G M I 本 部 に 被 害
状況等の連絡を電話およびメールにて行っ
た。その報告は即日、本部のホームページに
掲載され、北米キリスト改革派教会に情報が
提供された。その後、十数回にわたって危機
管理及び今後の救援活動について連絡を取り
合った。今回の場合、通信系統が無事であっ
に使われているかを彼らの目でじかに確かめ
災地の様子と彼らが献げた支援金がどのよう
六五〇,九二三円
十月五日、 *この教派もまた多くの献金を四回に分けて
二〇一二年
二月、直接、被災地に派遣した。そして、被
た。その結果、今後(二〇一四年以降)もミッ
送 っ て く だ さ っ た。 外 国 教 会 関 係 委 員 会 は
たので、このような迅速な対応が可能であっ
ション協力協議会を通しての被災地支援のた
二〇一四年三月、この教派の総会に代表者を
② 災害掲示板の設置
震災翌日からホームページ「ふくいんのな
七月十一日、 一九,五六八,五二〇円
十二月二二日、 五,一六六,一八四円
め、二十万ユーロ(約三千万円)の支援を約
送り、吉田隆大会議長の書簡を朗読し、我が
掲示板には最初の三ヶ月間で九千七百件のア
被害状況や救済活動の進捗を掲載した。この
の重要課題である。
たが、停電に見舞われたときの対策は、今後
束している。なお、この教派との連絡、献金
み」
に災害掲示板を設けて情報の収集に努め、
(新浦安教会 牧師)
教会全体の感謝の思いを告げた。
受け入れに当たっての一切の労苦を、ローレ
ンス・スパーリンク北米キリスト改革派教会
派遣日本宣教師が担ってくださっている。オ
−68−
第 3 部 支援活動の詳細
クセスがあり、最終的にはおよそ二万件にの
ぼるアクセスがあった。他のサイト、SNS
か ら の 人 員 協 力 を 得 て、 三 回 の 開 催 で 延 べ
情報量は膨大なものであり、有益な情報を迅
神大震災の時と比べ、インターネット時代の
組で、聖書が語る慰めと希望を中心に主題を
楽とメッセージからなる対話形式の一〇分番
ば」が放送開始された。番組は落ち着いた音
東 北 放 送 に よ っ て ラ ジ オ 番 組「 希 望 の こ と
⑤ ラジオ番組「希望のことば」の放送
六月五日より毎週日曜日午前六時十分から
によった。
眼に置いた。二回分の費用はすべて国内献金
共有し、キリスト教への信頼を得ることを主
道の場とはせず、被災された方たちと思いを
るようにした。コンサートは敢えて直接の伝
していただき、地元の方たちへの励ましとな
作するための視察であった。
千 六 百 人 近 い 人 た ち を 動 員 し た。 ま た 地 元
速に提供することができた。
選んだ。二〇一四年三月三〇日の最終回まで
ミッションスクールの合唱部にも友好出演を
③ リスナーの安否確認
震災の被害は東北から関東地方の広い範囲
に一四八本の番組を制作し提供した。
においても同様の試みが多数見られたが、阪
に及んだので、被災地域に住む番組リスナー
市若林区荒浜在住のリスナーからの返信は衝
ため、八月一五日から二泊で行われた有志に
⑥ 被災地訪問ツアーの協賛
現地の実情をより多くの人に知ってもらう
の安否確認を兼ね、三月下旬、郵便の回復を
撃的で、後述するラジオ番組「希望のことば」
よる被災地訪問ツアーを協賛した。
メディア・
れらの活動に対する理解を深めることは重要
特別番組はどの団体も手掛けていないことが
災発生前後の日に、新垣勉氏によるコンサー
⑦ 希望のことばコンサートの開催
二〇一二年から一四年にかけて、三月の震
−69−
待ってお見舞いカードを郵送した。特に仙台
を開始するきっかけとなった。
ミニストリーの活動を含め、今後続くことに
④ 被災地の視察
メディア・ミニストリーとして可能な救済
であると判断したからである。
なる様々な活動を支援する人々を啓蒙し、そ
活動を調査するため、三月二九日から三泊四
わかった。また五月十日から十二日にかけて
トを東北ヘルプとの共催で三回開催した。こ
日で被災地を視察した。当時直接的な救援活
スタッフとともに再度現地を訪問した。それ
のコンサートには仙台市内の改革派諸教会
動は各団体で始められていたが、キリスト教
はリスナーの具体的なニードに合う番組を制
被災地に入り聖書を贈呈する聖書協会の車
第 3 部 支援活動の詳細
.国内諸教派間の支援
吉田 隆
仙台には、二十年ほど前から、仙台圏のカ
という方々からの献金の窓口を一本化し、教
派を問わず被害状況に応じた配分をすること
と祈祷会、そして八・一五を記念しての平和
あった。この連合体は年に二回、新年の礼拝
やかな連合体である仙台キリスト教連合が
命取り組んでいるものの全体が見えない、需
もらう中で見えてきたことは、各々は一所懸
団体の活動の現状と課題をそれぞれ報告して
実際、集った代表者たち一人一人に、所属
幸いこれらの目的を遂行するための専従者
ことである。
の手の届かない所に教会が奉仕する、という
齢者や母子家庭、民間の福祉施設など、行政
た教会が拠点となって必要な物資を地域の高
によって、
とりわけ小さな教会を助けること。
祈祷集会を開催することが主な行事であっ
要と供給がうまくかみ合っていない、教会に
も与えられ、地震からわずか一週間で、現地
ちの会合となった。被災地の混乱した状況の
た。
対する支援だけでなく教会を通して地域の
における超教派的支援体制が作られた。これ
そして第三に、地域への奉仕。超教派の多種
吉田はこの世話人代表として二〇〇七年か
ニーズに応える必要がある、等々であった。
が「仙台キリスト教連合被災支援ネットワー
中で、東北の教会と直接つながりのない諸団
ら仕えていた。二〇〇九年からは、上記の定
話し合いの結果、私たちは大きく三つの柱
多様な教会的ネットワークを用いたミニスト
例集会の他に、世話人の学びを兼ねた公開学
を活動の基本に据えることにした。第一に、
体にとって、情報を共有できる唯一の場と考
習会を行うほどの結びつきが生まれていた。
支援体制の効率化。支援をしたい側・必要と
リーを様々に展開すると同時に、支援を受け
震災においてカトリックの世話人であった神
している側の情報を一元化するためにホー
えられたのかもしれない。
父が亡くなり、三月十五日(火)に通夜式が
ムページを立ち上げる。同時に、持て余して
トリックとプロテスタント教会からなる緩
営まれた。神父の通夜式に集まった世話人た
いる物資や続々と届く支援物資を一箇所に
(仙台教会牧師 当時)
ク(別名・東北ヘルプ)」の誕生である。
ちは皆、被害にあった小さな教会、大きな支
によって有効な支援体制を整えること。第二
集中させ、そこから必要な諸教会や避難所等
具体策を話し合うために再度集まった十八
に、超教派的献金の窓口の設置。東北に教派
援体制を持たない被災教会を超教派で助けよ
日。通常なら七〜八人の世話人会は、どこか
的なつながりのない国内外の教会・団体、あ
に配送してもらうという流通経路を作ること
ら伝え聞いたのか被災地救援のために仙台入
るいは東北の教会全体のために使ってほしい
うという思いを共有した。
りしていた三〜四十人の諸教会・団体代表た
−70−
4
第 3 部 支援活動の詳細
5.現地支援活動のきっかけと実態
⑴ 東仙台教会ボランティア活動報告
妹の皆様、東仙台教会の活動のためにも、執
覚えて、心からの感謝をお伝えいたします。
り成しの祈りを献げてくださっていることを
の中で、特に支援活動の内容と変遷について
私たちは今、
「祈られている」という事実と、
と支えと導きを与えてくださっているという
分かる部分を抜粋し、一部修正を加えたもの
いつか、支援活動の中で私自身が見てきた
事実を一日一日の歩みの中で実感し、皆様の
確かにイエス・キリストが祈りを聞いて慰め
こと、聞いてきたこと、そして一人のキリス
祈りに支えられ、「主は生きておられる」と
を転載させていただきます。
その時、私は教会の二階にいましたが、大
ト者として考えさせられてきたことを文章に
いう一つのことを心深くに教えられていま
きな揺れに恐怖しながら階段を駆け降り、外
して皆様に報告させていただきたいと願って
す。
立石 彰
の駐車場に逃げました。車にしがみつきなが
いますが、そのような報告はもう少し待って
東仙台教会
ら、波のように揺れる大地、次々に崩れ落ち
いただきたいと思います。
現在は、
避難所などに物資を届ける活動や、
る近所の家の屋根瓦、激しく横揺れするビル
るまで茫然としていました。次の日、教会員
『緊急対策本部ニュース NO.5』
員との奉仕によって行っています。
復旧作業などを、ボランティアの方々と教会
津波の被害を受けた石巻教会や教会員の家の
の安否を確認するために野蒜に向かい、そこ
(二〇一一年四月二日)
こちらの状況は、時間の経過と共に物凄い
『緊急対策本部ニュース NO.
あの日から始まった私と東仙台教会のボラ
や食糧を持ってきて下さい」と依頼があった
た。前日に「何でもいいから持っている物資
一四日から始まりました。その日に何人かの
動を行っています。この地域での活動は四月
(二〇一一年六月四日)
現在、東松島市新東名地域を中心にして活
−71−
やマンションを見ながら、ただ揺れがおさま
で見た津波被災地の景色と匂いは、いまだに
早さで変化しています。昨日と今日とでは状
』
記憶からなくなることはありません。
ンティア活動は、多くの方々の祈りと献金に
避難所に次の日に物資を届けると「もう十分
況がまるで違うということが何度もありまし
支えられ、そして、主イエス・キリストの御
青年たちと一緒に、一人で家のヘドロを出し
ませんか?」
と声をかけたのが始まりでした。
届いたので他の避難所に届けてください」と
このような変化とギャップの中で、それで
最初は、駐車場や側溝にたまったヘドロを
手に導かれ、今も継続されています。このよ
たく想像もできませんでした。今回の『震災
も、日々なすべきことと、それを行うための
取り出す作業などを頼まれましたが、数日後
ていたおじさんに「何か手伝えることはあり
記録』
では、
これまでに、『緊急対策本部ニュー
力が豊かに与えられています。愛する兄弟姉
いうこともよくあります。
ス』や『共に生きる』などに書いてきた文章
うな長期に亘る活動になるとは、当初はまっ
14
第 3 部 支援活動の詳細
⑥ 側溝(下水)に詰まったヘドロを取る。
⑤ コンパネ(板)で仮床や外壁を張る。
④ 床下に潜り込んでヘドロを取り出し、
③ 壁・畳・床板・フローリングをはずす。
内容は、だいたい以下のようになります。
様々な作業をしてきました。作業の具体的な
ていきました。これまでに三〇軒以上の家で
友人の家、
親戚の家と、
活動が少しずつ広がっ
た。そして、そのお宅の隣の家、向かいの家、
には家の中の作業も頼まれるようになりまし
ています。
でも寄り添っていくことができればと、願っ
日」や「明後日」に、少しでも、ほんの少し
になります。新東名の地域に住む方々の「明
たく違った鋭さをもって心に迫ってくるよう
出来事や、
今その方が生きている現実が、
まっ
なってくると、津波の日にその方が体験した
○さん」という名前を覚え、その方と親しく
いく中で、その方といろいろな話をして、
「○
数日間、数週間、同じ方の家で作業を続けて
体験、
現実」
でしかありませんでした。
しかし、
の方が今生きている現実も「一人の被災者の
一人」でした。その方が体験したことも、そ
ます。
めに今後さらに必要なことだろうと考えてい
子どもたちの心のケアとこれからの成長のた
い自然の中で数日間一緒に生活することは、
ます。そのような子どもたちと一緒に、美し
ぐことができず、大きなストレスを抱えてい
ん。仮設住宅に住んでいる子どもたちも、騒
もたちが走り回れるような場所がありませ
い瓦礫やガラスの破片が散乱しており、子ど
学校は、遊具がほとんど流され、今でも細か
て行ったりしています。この地域の公園や小
を開催したり、子どもたちをキャンプに連れ
良くなったことがきっかけで、スポーツ大会
ばいけないことが目の前に山ほどあるけど、
ればならないことも地獄です」、
「やらなけれ
生き残ってしまい、これから生きていかなけ
にも限界でした」
、「津波で死ぬのも地獄だが、
除をやり続けてきて、もう体力的にも精神的
が承認され、これまでに本当に多くの兄弟姉
で「ボランティア活動のための百万円募金」
月が過ぎようとしています。六月の臨時大会
(二〇一一年一〇月八日)
地震と津波が起こってから、もうすぐ七ヶ
『ボランティア活動報告』
なかなかできません。しかし、私たちキリス
ん。共に祈ることも、神様の話をすることも、
今は、直接聖書の福音を語ることはできませ
被災した方々の心の痛みを想うと、私には、
話をし、親しい関係を築いていくことです。
① 敷地内から瓦礫を外に出す。
② 家の中のヘドロを取り出す。
⑦ ヘドロに浸かった食器等を洗浄する。
「あの津波から一ヶ月以上も一人で家の掃
一人では何も手をつけることができなかっ
妹、教会・伝道所から尊い献金を送っていた
ト者との関係を深めていく中で、
いつの日か、
(中 略)
私自身が大切にしていることは、様々な活
た」というような言葉を聞きます。
だいたことを心から感謝いたします。
に、イエス・キリストから遣わされているん
する支援活動が始まりました。解体や泥だし
七月頃から、野蒜小学校の子どもたちに対
一六・一四)、この地域で出会った方々の心を
ディアの心を開いてくださったように(使徒
主イエス・キリストが、あの紫布を商う人リ
動や作業を通して、
この地域の方々と出会い、
『 今、 私 た ち は、 こ の 地 に、 こ の 人 の も と
だ』と素直に信じて活動を続けています。
の作業をする中で、その家の子どもたちと仲
最初、目の前にいる人は、単に「被災者の
−72−
第 3 部 支援活動の詳細
して、仮設住宅に暮らす方々にキリストの愛
聞くこともあります。今後も良き交わりを通
孤独は深まっており、自死の悲しい知らせを
時間がたつにつれ仮設住宅に暮らす方々の
けている子、愛する家族や幼い頃から一緒に
る人を見過ごし、その罪悪感をずっと抱え続
走って逃げる途中で倒れている人や溺れてい
で 人 が 死 ん で い く 光 景 を 見 た 子、 津 波 か ら
何とか助け出された子、自分のまさに目の前
開いてくださることを、祈り続けていきたい
を届けることが出来るようにお祈り下さい。
と思います。
『共に生きる NO.2』
いろ楽習会」という地域の子どもたちを対象
一二月五日から、このサクラハウスで「にじ
ます。
いる支援活動は、主に以下の三つに分けられ
(二〇一二年一二月一八日)
東仙台教会ボランティアセンターで行って
『サクラハウスでの支援活動について』
いものです。他人が触れることはできないど
ちには想像することすらできないほどに大き
子どもたちの心に刻まれている傷は、私た
援の手を差し伸べ続けたいと願っています。
の生まれ育った家や大切な思い出をすべて失
育ってきた親友を一瞬にして失った子、自分
(二〇一一年一二月二八日)
とした活動が始まりました。毎週、月・水・
①被災した子どもたちに対する支援
ころか、触れてはいけないとも感じることが
………
新東名で借りた家は、持ち主の桜井さんに
金曜日の午後二時半から六時まで、約三〇名
(にじいろ楽習会、キャンプ、ピクニック)
あります。彼らに対して私たちができること
は、彼らが元気に子どもらしく過ごせる時間
くしてしまった子たちに、私たちにできる支
の子どもたちが集まり、宿題をやったり、一
②仮設住宅入居者に対する支援(仮設住宅で
ちなんで「サクラハウス」と命名しました。
緒に遊んだりと、楽しい時を過ごしています
の食事会、温泉ツアー等の企画)
フェ、食事会、ワーク等)
で遊ぶこと。これが、今後、成長して大人に
す。同じ体験をした友人たちと日が暮れるま
と場所を提供し続けることだと考えていま
これらの活動のうち、特に①と③の活動の
なっていく子どもたちに何よりも必要なこと
③地域に戻った方々に対する支援(サクラカ
概要と、その活動の中で私自身が感じている
だと感じています。
『共に生きる NO.7』
………
仮設住宅の方々と毎月二回行っている「お
ことを記します。
(二〇一二年五月三〇日)
はなカフェ」では、熊田真介兄が中心となり、
………
また、私たちは、本当に人の心を癒すこと
毎回いろいろな食事を用意して集会を開いて
1.被災した子どもたちに対する支援
先生が「たこ焼き機」を持って応援に来てく
もあります。五月九日には金沢伝道所の漆崎
津波に遭いました。実際に津波にのみこまれ
もたちは、学校から帰ってくる時間に地震と
東松島市野蒜・新東名に暮らしていた子ど
子どもたちに個人伝道するわけでもなく、信
けであることを確信しています。私たちは、
のできる方は、心を造られた神様ただ一人だ
います。時には参加者が五〇名を超えること
ださり、楽しいひと時となりました。
−73−
第 3 部 支援活動の詳細
いる生けるキリストがその香りを子どもたち
人を学校や会社に送り出し、家事を終えた後
来客者の多くは主婦の方で、子どもやご主
ランティアセンターのスタッフとして立てら
方です。しかし、自分自身が今宮城にいてボ
の話を聞いていると悔しい思いは強くなる一
が起こったのか、なぜあれほど多くの人が亡
に届けてくださっていることを信じていま
に来てくださいます。
くの人々がいることにも、一つ一つに意味が
ラハウスの中には静かなクラシック音楽が流
す。私たちがなぜこの活動をしているのか、
………
私 自 身 も、 コ ー ヒ ー を 淹 れ な が ら 訪 れ た
あることを、
祈りを通して教えられています。
仰教育をするわけでもありませんが、
しかし、
私たちの目がどこを向いているのか、私たち
方々といろいろな話をします。津波の日のこ
■東仙台教会ボランティアセンター
くなったのか理解できません。被災した方々
が何を信じているのか、そのことを子どもた
とを聞くこともありますし、逆に教会や聖書
東仙台教会小会の下、立石彰先生を中心に
れています。
ちがいつの日か理解してくれることを祈らず
のことを聞かれることもあります。本当に自
活動しています。私を含め四名のスタッフが
必ず、私たちをあの地に遣わしてくださって
にはいられません。
然な形で、いろいろな話ができる貴重な場所
れていることにも、活動を通して関わった多
………
ついて語ることはそれほど多くありません。
クリスマス会やキャンプ以外では、聖書に
共にする、家族のような存在です。
活動前に共に祈り、意見を出し合い、食事を
おり、それぞれの役割を担っています。毎日
』
になっていると感じています。
『共に生きる NO.
(二〇一三年六月二六日、
え る こ と も あ り ま す。 こ れ ま で に、 合 計 で
ら、早くも一年が過ぎました。東松島市の東
タッフとして宮城県仙台市に移り住んでか
どの案内をポスティングしている時に、庭先
で受け入れてくださっています。イベントな
在を知り、私たちの小さな働きを本当に喜ん
紅茶も少し高額で美味しい茶葉を出していま
り寄せてカフェに来た人が自分で豆を挽き、
いうことです。未だに、なぜあの震災・津波
神様のご計画は本当に計り知れないものだと
こ れ ま で の 活 動 の 中 で 感 じ て い る こ と は、
ト教ってあんな人たちがいるところなんだ」
ています」と返してくださいます。「キリス
りがとうございます」、
「いつもお世話になっ
−74−
2.地域に戻った方々に対する支援
(1)サクラカフェ
この地域の方々のために、私たちはサクラ
ハ ウ ス で 毎 週 一 回、「 サ ク ラ カ フ ェ」 と い う
喫 茶 店 を 開 い て い ま す。 一 日 に 訪 れ る 方 は
一〇〇名以上の方が来てくれています。
名・野蒜の地に赴き、たくさんの方々と関わ
で出会った方々に「東仙台教会です」と言っ
けれども、地域の方々は「東仙台教会」の存
こ の カ フ ェ の た め に、 毎 週、 全 国 の 教 会
り活動できることを神様に感謝する日々で
文責・ラウワ憲子)
東仙台教会ボランティアセンターのス
の「ケーキ奉仕者」の方々から美味しいケー
す。
す。中古品ですが、音響設備も整えて、サク
て挨拶すると、殆どの方が「ああ、いつもあ
キが送られてきます。コーヒーは豆のまま取
二〇〜三〇名程です。多い時には五〇名を超
17
第 3 部 支援活動の詳細
導いてくださることを信じ、この活動を続け
の野蒜・東名の人々の心を主御自身のもとに
という思いから、いつの日か、イエス様がこ
スタッフの健康と毎日の生活が支えられます
動に参加してくれています。
ましたが、自分で仕事をしながら週二回、活
ト津田沼教会)は一二月末でスタッフは辞め
『共に生きる NO.
』
ようにお祈りください。
ていきたいと願っています。
引き続き、被災された方々のため、また私
たちの心身が支えられるようお祈りくだされ
ば幸いです。そして機会があれば、是非こち
らへ来て、目で見て、肌で感じて頂ければと
⑵ 名古屋岩の上による亘理町・山元町 浜松伝道所によるディアコニアに
ついて
名古屋岩の上伝道所宣教教師 相馬 伸郎
ディアコニア元年
定です。町には飲食店が一つもなく、住民の
兄がサクラハウスでラーメン屋を開店する予
必要があり、一一月からスタッフの熊田真介
■今後は「自給自足」で活動を継続していく
悟をもってこの地に、神の教会を、キリスト
単立自給開拓伝道いらい、確かに、必死の覚
く志が明らかにされています。一九九四年の
年という表記には、私どもの悔い改めに基づ
アコニア元年」という言葉を掲げました。元
名古屋岩の上伝道所は、
二〇〇六年に
「ディ
方々もお店が出来ることを切望してくれてい
だけを主と告白する慰めの共同体を形成する
(二〇一四年四月三〇日)
【祈祷課題】
………
最 近 は、 野 蒜 小 学 校 を 卒 業 し 仙 台 の ミ ッ
ます。この計画が祝福されて、これまでに親
ために献身してまいりました。しかし、そこ
思います。
ションスクールに進学した子どもが時々家族
しくなってきた方々との関係を継続していく
でいわば内向きの課題にのみ取り組むことで
』
そろって礼拝に来てくれるようになりまし
ことができるようにお祈りください。』
よしとしていた姿勢を示されたのでした。そ
(二〇一四年二月二六日)
た。また、お孫さんや親戚の方が野蒜に住ん
(二〇一四年四月三〇日)
(東仙台教会 牧師)
*東仙台ボランティア活動の会計報告は、第
いう主の御心を真剣に考え、教会のディアコ
よき隣人となるために存在させられていると
す」
と言って礼拝に来てくださる方もいます。
四部資料編の8.③収支決算表及び、④自由
続けて礼拝に出席できますように、どうぞお
祈りください。
ニアについての学びを始めたのでした。以降
とする「ディアコニア委員会」を組織しまし
の一つに高く掲げ、現住陪餐会員全員を委員
毎年、「ディアコニアに生きる教会」を標語
募金者一覧を参照。(一一五、一一六ページ)
の年から、
教会とは地域社会の人々のために、
でいるということで、「お世話になっていま
『共に生きる NO.
23
【祈りの課題】
■現在スタッフは熊田真介兄とラウワ憲子姉
(日本長老教会さがみのキリスト教会)の二
名となりました。砂田裕基兄(保守バプテス
−75−
21
第 3 部 支援活動の詳細
た。ただし、教会をあげてのディアコニア実
域の方々から支援物資をお預かりすることと
ませんでしたが、毎日のように面識のない地
なったのでした。
践には至りませんでした。
東北関東大震災ディアコニア支援室の開設
足らない現実を拝見したからです。
送付奉仕を重ねる中で、現地に出向いて奉
仕する必要性が語りあわれました。
こうして、
亘理伝道所の支援活動を支援するディアコニ
不調に終わりました。そうであれば、自分た
対応への協議を申し入れました。
残念ながら、
あり、すぐに集まれる委員会関係者に電話で
した。翌週、当時中会議長をしていたことも
初動をどのように起こすべきかということで
みでした。先ず考えたのは、中部中会として
可証を得、
教会から教師方へ支援物資も積み、
他を出来る限り軽減するためにも緊急車両許
九十万円が核となりました)を持ち、交通費
(高神派東釜山老会からの罹災者への見舞金
一八日、宮城県で伝道する教師方への見舞金
を派遣する提案が受け入れられました。四月
中会第一回定期会にて、東北中会に問安使
元町の被災者との出会いへと導かれたのでし
仮設入居者にお配りしました。こうして、山
た支援物資を、設置されたばかりの坂元中跡
民館でした。また亘理伝道所に保管されてい
示 さ れ た の は、 亘 理 町 の 南 隣 の 山 元 町 の 公
し、四名の者たちで伺いました。林牧師に指
き出し一〇〇食分やガスボンベ等を車に満載
五月一日、姉妹会が準備してくださった炊
アへと導かれたのでした。
ちでできる支援活動に取り組むべきことを示
北中山、石巻、亘理、仙台の各教師には、直
た。
中部中会問安使として
され、一九日土曜日、臨時伝道所委員会を開
接お渡しし、又お話を伺い、林牧師には亘理、
三月一一日、地震と津波の映像に見入るの
催し、「大震災ディアコニア支援室」が立ち
山元町の被災状況を案内して頂きました。
継続的支援への道
上げられました。目的、当面の活動等を規定
し、室長を牧師が担い、実務統括、会計、書
こ と。」 と の 一 文 を 加 え ま し た。 実 際 に、 当
助 け た い と 願 っ て い る、 そ の 受 け 皿 と な る
ま し た。 活 動 規 定 の 中 に、「 多 く の 日 本 人 が
ほぼ毎主日、午後に物資をまとめ、送付致し
ただちに集めることに致しました。
こうして、
影響や、メディアにも取り上げられないせい
なっている小学校があったこと。原発事故の
と。同伝道所のまさに目と鼻の先に避難所と
場を流されてしまった会員にお会いしたこ
れた理由は、亘理伝道所の会員の中にパン工
名古屋から亘理・山元町に赴くように導か
ンさんから頂いた大量の支援物資をお配り
九月の第三回の活動は、クラッシュジャパ
た。
続的な関わりをなすべきことが示されまし
旧館、坂元中跡の被災者の皆さんと深く、継
く、自分たちの伝道所の力量に見合った亘理
た。この活動によって、無制限な活動ではな
八月には第二回の被災地活動に赴きまし
時、探しに探したガソリン携行缶がみつから
で支援の手が遅れていることを伺ったからで
し ま し た。 一 軒 一 軒 お 訪 ね し な が ら、「 お 便
亘理町・山元町への支援の経緯
ず、ついに、地域に支援物資募集のチラシを
す。何よりも、被災地には奉仕者が絶対的に
記、諸担当等をふりわけ、必要な支援物資を
配布しました。残念ながら携行缶は寄せられ
−76−
第 3 部 支援活動の詳細
り」を差し上げました。「個別に物資のリク
エストにお応えしたいので、お便りをくださ
このようにほぼ三カ月に一度のペースで仮
キャンプといつもの個別訪問を行いました。
山元町に「のぞみセンター」が開設された
設入居者の皆さんを一軒一軒、お訪ねするこ
ではないことが鮮明になりました。
ことは、まさに驚くべきこと、摂理を覚えさ
とをベースにし、会員有志による個人的なお
被災地ディアコニアとは
せられた出来事でした。こうして、私どもの
便りや電話による被災者との交流もなされて
のぞみセンター開設
第四回の一二月の活動は、初めて当会員以
活動目的は、三つの仮設入居者への支援と交
ま い り ま し た。 最 初 は、 頻 繁 す る 余 震 の 中、
い」との申し出に、四〇通の応答がありまし
外の奉仕者とりわけ仙台カナン教会の大野雅
わりの他に、センターの後方支援が加わりま
奉仕者たちは相当の緊張感をもって二泊三日
た。こうして、この方々との会員による文通
良長老、珠子執事夫妻が加わって下さったこ
した。
導かれました。また坂元中跡仮設の集会室利
新たにナガワ工業団地の皆さまとの出会いも
できました。
総勢一八名もの奉仕者に恵まれ、
してくださり、コンサートを開催することが
知県立芸術大学の学生たちも呼びかけに応答
わって下さいました。また牧師が奉仕する愛
た に 横 浜 よ り 石 川 和 宏 長 老、 千 鶴 子 姉 も 加
翌一二年三月には、九名の会員以外に、新
キ ュ ー、 子 ど も た ち の た め の お 楽 し み コ ー
プ ロ の 福 音 歌 手 に よ る コ ン サ ー ト、 バ ー ベ
八 月 に は、 の ぞ み セ ン タ ー 夏 祭 り を 行 い、
でもらうデイキャンプを初めて行いました。
仮設の子どもたちに野外でおもいっきり遊ん
又このときには、前回訪問の折に示された
ご挨拶を頂いたことは、特別の喜びでした。
方々も多く出席してくださり、歓迎と感謝の
所式に合わせて行いました。坂元中跡仮設の
第六回の五月五日は、のぞみセンターの開
だいたことは数えきれません。
ありませんでした。玄関先で、祈らせていた
祈りを「してはならない」という自己規制も
れ、キリストを持ち運ぶ証人です。伝道やお
た。しかし、キリスト者は、キリストに担わ
しゃる方々の隣人となりたいということでし
的にするのではなく、ただ困窮の中にいらっ
も と づ く も の で あ り、 福 音 伝 道 を 第 一 の 目
折々の必要にわずかでも応えたいとの願いに
物資を配布していました。それは、被災者の
という限られた滞在時間の中で、必死に支援
のディアコニアも始まりました。
とによって、現地との大きなかけ橋が起こさ
用は極めて困難であったにもかかわらず、特
ナーなど一〇〇名余の方々が集って下さいま
第八回は、年末に三つの仮設集会室でのコ
あると思います。しかし、今回の悲しい災害
地区を例外として、困難を極めて来た歴史が
れました。
別に許可されました。既に、一年の歩みを経
した。
いう手ごたえをも覚えさせられ感謝致しまし
ンサートと説教、センター忘年会の活動も行
東北の地における伝道と教会形成は、仙台
て、被災者の皆さまに受け入れられていると
た。また、この奉仕からミッション協力協議
に よ っ て、「 キ リ ス ト 教 は 悪 く な い。 教 会 さ
んは自分たちを助けようとしてくれている良
いました。
第 九 回 の 五 月 は、 子 ど も 達 の た め の デ イ
会からの献金によっても支えられました。も
はや、この奉仕は、当伝道所だけによるもの
−77−
第 3 部 支援活動の詳細
い人々だ・・・」という肯定的なイメージを
す。
有の困窮にある人々に仕えたく願っていま
とりのボランティアの働きにするのではなく
はこれを伝道所委員会にて取り扱い、単にひ
教会のディアコニアとすべきことを進言し、
持って頂きつつあることを、
実感しています。
それは、働きの多くが自分たちの利益、つま
い、福音を証しさせていただきました。
仮設をお訪ねし、集会室でコンサート等を行
団の相馬教会を支援するという形で、二つの
いに第一〇回目の八月、日本同盟キリスト教
伸ばすことが出来ませんでした。しかし、つ
そこはフクシマです。しかし、これまで足を
中すべきことも確かです。しかし、キリスト
直後は、被災教会、キリスト者への支援に集
大切さは常識であると思います。また、被災
乱させ、疲弊させます。上意下達のあり方の
よがりな支援活動はかえって被災の現場を混
置されたのでした。確かに発災直後、ひとり
らに推し進める必要性を覚え、任期付きで設
員会がありますが、この大震災への支援をさ
とが挙げられます。中部中会には執事活動委
に、ディアコニア支援委員会が組織されたこ
このような働きが継続できた理由の一つ
浜松の地から、毎月、支援物資とお便りをお
えます。」と、目的や活動内容他を明文化し、
めて重要であり、現時点では必須のことと考
す。そのために、被災者の物質的な支援は極
被災者の新しい自立に仕えようと願うもので
ケーションを構築し、キリストの愛を証し、
は、仮設入居者と手紙を中心としたコミュニ
されました。「このディアコニアの主な目的
委 員 会 に お い て「 デ ィ ア コ ニ ア 室 」 が 組 織
の必要性が示されました。こうして、九月の
の奉仕の重要性と共に、仮設入居者への支援
八月の第二回目の派遣において、泥出し他
教会は、彼に献金を託して送り出しました。
そして第一一回の一一月もまた、フクシマ
者だからこそ担える、また担うべきすべての
届けするディアコニアが始まりました。この
中部中会ディアコニア支援委員会
にまいりました。そこは、亘理・山元町とは
被災者へのディアコニアがあります。今後、
働きで、
特に注目すべきことは、「お便り奉仕」
り布教のためでも、一時的なものでもない姿
違った特別の困窮の現実がありました。ペッ
特設委員会なしでも対応できる信仰の体制と
の働きです。会員の外、中会の有志(最多時、
を見て下さったからではないかと思います。
トボトルの飲料水がなお喜ばれるのです。そ
組織を整えるべきことは、一つの教訓と思い
四九名)が担い、仮設訪問も有志の協力を得
山元町から車でさらに数十分南下すれば、
フクシマへの召し
の厳しさがどれほど深いものなのか、想像を
ます。
て現在八回を数え、中会支援委員会も、集中
絶します。しかしそこに定住して奉仕するキ
リスト者、教会があります。私どもは、これ
この働きは、ひとりの伝道所委員が、大会
年には、ミッション協力協議会からの献金も
ディアコニアとなっていることです。(一二
的にこの活動に献金を投入して中会的被災地
切にしたいと思います。同時に、フクシマの
の東仙台教会ボランティア募集に応募する働
頂 き ま し た。) つ ま り、 浜 松 デ ィ ア コ ニ ア 室
浜松伝道所ディアコニア室
現実を見た者として、いよいよ皆さまの祈り
きから始まりました。代理宣教教師である私
からも亘理・山元町の皆さまとの交わりを大
と献金そして奉仕へのご参加によって、未曾
−78−
第 3 部 支援活動の詳細
は、中部の教会員たちの被災者支援の受け皿
として用いられています。何より、東仙台教
会の仮設入居者への働きの強力な後方支援と
なり、キリストにある絆を深めることができ
ています。震災ディアコニアの一つの有効な
李 根培 宣教師
⑶ 陸前高田仮設住宅支援活動に ついて (きっかけと実態、状況)
た。
この働きを続けるためには、あれも、これ
も、無くてはならないし、定まった支援団体
が無かった私は続けられないと思いました。
しかし、主なる神様は、大会執事活動委員会
援してくださり、又協力者も与えて下さり、
を通して、また、いろいろな団体を通して支
震災後、先輩宣教師の働きを手伝って、南
この働きが継続できるように導いて下さいま
働きの始まり
三陸に物資を運ぶ働きをしておりました。い
した。
あり方として、遠く離れた小さな伝道所のし
ろいろな物資を集めて、車にいっぱい積み、
かし大きな可能性を覚えさせられます。
(大 会執事活動委員・のぞみセンター理事長)
のぞみセンター会計報告については、第四部
南三陸にある仮設住宅を回りながら物資をお
ますか」という連絡でした。わたしは教会の
の親戚の所も訪問して、物資を届けてもらえ
いますが、先生が行くついでに、職場の同僚
入りました。「職場の同僚の親戚が南三陸に
れわたり、一人の会員から支援要請の連絡が
職員も犠牲になり、山間の小さな仮設住宅に
してみますと、市役所自体が仮設です。市の
米崎町の仮設住宅を訪れました。実際、訪問
も届いていない」との情報を得て、矢作町と
十九日でした。教会員から「陸前高田には何
私たちの活動の第一回目は二〇一一年八月
①実態と状況
会員に、「親戚が入っておられる仮設住宅の
は行政の手は届いておりませんでした。
届けする働きでした。私の働きが少しずつ知
連絡先をメールで教えてください」と言い、
連 絡 を 待 ち ま し た。 後 で、 連 絡 が 来 ま し た。
しかし、支援の要請が来ている以上、断るわ
高田市・・・」、最初はえっと、思いました。
た 瞬 間、 私 は 目 を 疑 い ま し た。「 住 所: 陸 前
トや、衣類、食料を提供していただきました。
た。この二つの支援団体から、電気カーペッ
の海外の支援団体が仙台で活動し始めまし
国際飢餓対策機構、サマリタンズ・パース
②本格的な活動の始まり。
けには行かない、それで、主なる神様は私を
矢作町の五つの仮設と米崎町の仮設、計六つ
メ ー ル を 開 き、 親 戚 が 入 っ て い る 住 所 を 見
南三陸から陸前高田へと導いてくださいまし
−79−
8.①②を参照。
津波の跡がくっきりと残る被災者宅(山元町) 第 3 部 支援活動の詳細
導きで、回を重ねる事ができました。協力者
第一回目は三人での訪問でしたが、神様の
た。
つの仮設住宅との交わりの基礎となりまし
仮設、中学校仮設、そして、米崎仮設、計6
の諏訪仮設、打越仮設、片地家仮設、小学校
ることの喜びを体験しました。現在、矢作町
者と共に、神様の御業に私たちも参加してい
派を越えて被災者のために活動するキリスト
ちの活動の土台となりました。国を超え、教
に電気カーペットをお届けしたことが、私た
の仮設・二〇〇世帯に北国の冬の暖房のため
社会福祉協議会のご理解の下で、活動できる
す。」と云い席を立たれました。このように、
は初めてです、これからも宜しくお願いしま
たちの活動をご覧になり、「この様な交わり
だめ、商売はだめ、三原則がある中、わたし
家仮設に同席しました。宗教はだめ、政治は
陸前高田市社会福祉協議会の職員の方が片地
四月二八日、第一三回目の訪問の時でした。
訪問でした。それから八ヶ月後の二〇一二年
未だ何も届いていない仮設住宅に第一回目の
き難い所、多くの人が行きたくないところ、
山沿いの小さな仮設、行政の手もなかなか届
から車で片道三〜四時間を要する所、
しかも、
日で、第三六回目の訪問となりますが、仙台
頭に記した言葉でした。二〇一三年八月一九
が出来ました」と。
くの方々に出会い、尊い真心に触れること
れど、震災があったからこそ、皆さんや多
た多くの人、家、店も流されてしまったけ
永田まき子様─
「震災で、
親も親戚も親しかっ
一七名がこたつを囲んでの交わりでした。
畳半の部屋を開放して下さり、多い時には
会場が無かった冬の交わりに、ご自宅の四
菅野寿(なか)様─初代の会長さんです。集
すと
す。中でも片地家仮設の人々の様子を記しま
人々の心も私たちに対して開きつつありま
物資訪問とイベントを繰り返す中、仮設の
⑥片地家仮設の人々
話し合いも出来る様に広がって来ました。
学校の校長先生、米崎保育所の園長さんとの
③チーム陸前高田
も 一 人、 二 人 と 与 え ら れ、 二 〇 一 三 年 八 月
様になりました。
佐々木のり子様─集会場に山野のお花を生け
一 九 日・ 第 三 六 回 目 の 訪 問 時 に は 八 名 の ス
タッフとなりました。八名の心を一つに結ぶ
のである。」(マタイ一八章二〇節)です。
思 っ て い た 矢 先、 大 会 執 事 活 動 委 員 会 よ り
な り、 私 た ち の 活 動 も そ ろ そ ろ 終 わ り か と
改革派教会内外の方々からの援助も少なく
海 外 の 支 援 団 体 が 仙 台 で の 活 動 を 終 了 し、
次第に表情が明るくなりました。
最近では、
の方でした。
交わりの会を重ねるに従って、
むいて、一言も話しをせず黙っているだけ
た。ご両親は津波で亡くなりました。うつ
小野寺けい子様─ご両親と三人暮らしでし
て私たちを待っていてくださいます。
「いつも私たちの中心に主が立ちたもう。」
二〇一二年六月から援助していただく事にな
私たちが訪問しますと、いつも笑顔のけい
⑤大会執事活動委員会からの援助
私たちのチームの基本理念です。
りました。お蔭様で、私たちの活動は矢作町
子さんです。私たちの似顔絵を描いて下さ
聖句は「二人または三人がわたしの名によっ
④狭い門から入りなさい
(マタイ7章一三節)
と米崎町の仮設住宅ばかりでなく、矢作町小
て集まるところには、わたしもその中にいる
この言葉は「陸前高田言行録その1」の冒
−80−
第 3 部 支援活動の詳細
る様になりました。
坂井勝様─七福ラーメン店を開きました。美
味しラーメンです。訪問時の私たちの夕食
はいつも七福ラーメン店行きとなりまし
⑷ 放射能汚染対策
吉田 隆
でに、CRCJMには米国への避難というこ
とも伝えたが、新潟から韓国への避難、ある
いは北海道への避難等、いくつかの可能性を
考えておく必要が(これは決して荒唐無稽な
話ではなく)ある。
革派教会のお客様との交わりの時です。「こ
荒木三枝子様─今年二月二〇日、オランダ改
らゆる情報が流れている。しかし、現地では
上で原発問題に関してはピンからキリまであ
「 第 一 に、 情 報 の 整 理。 現 在、 特 に ネ ッ ト
部を、当時のまま以下に記しておく。
を願い出た。その理由をしたためた文書の一
員会に「原発問題専門部会」(仮称)の設置
よって生じてしまうことです。そのため、一
に、情報と判断にそうとうの開きが個々人に
の影響についての記述が続く ]
原 発 問 題 の 難 し さ は、 目 に 見 え な い た め
筆者は、二〇一一年五月、大会執事活動委
のチームの方々は震災後、何度も私たちを
それらをいちいち開いて見る余裕がない。そ
致した行動が取りにくく、かつ一刻を争う状
た。
訪問してくれました。背後にキリスト様が
こで、①すでに公開されている情報のうち、
況にあります。こうした中で、信徒たちがバ
最後になぜ、このようなことを強く望むの
おられる、と思います」と。
特に改革派教会の所在地に関わる情報をでき
ラバラの行動を取ってしまいかねず、それに
以
[ 下、すでに本書別項で記した放射能被災
かを簡単に説明いたします。
陸前高田仮設住宅訪問チームの会計報告及び
る限り整理して知らせてほしい。②それらに
よって教会の中に亀裂が生じる可能性が大き
(仙台栄光伝道所協力宣教師)
献金者名は、第四部資料編の8.⑤の表を参
ついての判断につき、どういう可能性が考え
る事故を想定せずにはおれない。今度事故が
てほしい。事態が収束していない以上、次な
第二に、万が一に備え、避難対策を用意し
急事態に備え、万が一の時には避難のための
教会として一致してこの問題に取り組み、緊
況に任せる以外にありませんが、少なくとも
願っています。最終的には個々人の判断と状
−81−
照。(一一七ページ)
られるのかをできうる限り客観的に教えてほ
起これば、確実に仙台圏も避難対象になるで
対策を大会的に講じているとの安心感を教会
的行動の難しさを 一
] 度 経 験 し て い る 以 上、
同じことを次の時にも繰り返したくないと
あろうし、首都圏も対象になりかねない。す
図っていただければと願う。
り組んでいるので、できればそれらと連携を
しい。これらについては、すでに他教派も取
かったのです。 中
[略 ]
私は、もうすでに 事
[ 故当初の混乱と教会
陸前高田仮設での香り玉づくり講習
会
第 3 部 支援活動の詳細
に与えたいのです。
もう十分説明が長くなってしまいました。
こ の 問 題 を「 宣 教 と 社 会 問 題 」 と し て 取 り
⑸ ボランティア
ボランティア登録センター
豊
川 修司
大震災発生後、被災地には相当数のボラン
上げることも必要でしょうが、現状では「緊
急対策委員会」が無くなる以上、
「執事活動」
ティアが殺到し、現地の市町村も受入れ調整
②ボランティアのデータ・ベース管理
ボランティア登録者の情報と派遣日程の
データベース管理は、個人情報の流失防止
のため、ボランティア担当責任のもと厳重
に管理した。
教会の要請により、大会的に東松島市の震災
二〇一一年三月二四日(木)設定
①本規定は、東日本大震災に際してのボラン
の一環として考えていただくのがよろしいか
復旧のためのボランティア登録センター(東
ティアの派遣、および現地での活動への参
(2)ボランティア参加規定
以上はあくまでも今回の経験に基づいた個
京・高島平豊川修司教師と現地・東仙台教会
加希望登録および参加について定めたもの
が困難になるほどであった。そこで、東仙台
人的願いです。どうぞご審議いただき、ふさ
立石彰教師)を設置し、八一日間、両者間で
である。
と思います。
わしい措置が大会的に取られることを望みま
ボランティア派遣のコントロールを行った。
②ボランティアの派遣は、大会執事活動委員
インターネットで確認し、携帯電話で意志の
ボランティア登録にあたり、以下の項目を
することができる。
要件を満たすことを条件に参加希望登録を
③ボランティアを志願する者は、下記の登録
会「緊急対策本部」が行う。
確認を行った。
イ.参加希望登録をする者は、一八歳大学
(1)ボランティア登録のための手続き
①マッチング
地の必要性と合致しない場合は派遣されな
現 地 の 必 要 性 に 応 じ て、 参 加 登 録 者 か
ら人選するマッチング方式を採用した。現
てからは、保護者の同意があれば高校生
ることを前提としたため。事態が安定し
災の状況下、自ら責任をもって行動でき
生 以 上 で な け れ ば な ら な い。( 原 発 や 被
い。この方式は、ボランティアを派遣した
も可とした。)
承認を必要とする。
ロ.所属教会の小会(または宣教教師)の
ものの、働く場がないということを防止し
たり、また、受入側の負担を軽減する点で
効果があった。
−82−
す。皆様のお祈りと御支援に感謝しつつ。」
(仙台教会牧師・当時)
津波の被害者宅で活動する東仙台教会のベストを
着用したボランティアたち 第 3 部 支援活動の詳細
ハ.学生は、ボランティア参加規定に合意
している保護者の同意を必要とする。
④参加者心得
イ.
キリスト教会から派遣された者として、
キリストの愛を伝え、実践する奉仕であ
ることを覚え、
それができるように祈る。
ロ.自発性、善意性、無償性、先駆性、自
己犠牲を伴うことを自覚する。
ハ.緊急対策本部の指示、また、現地責任
者の指示に忠実に従う。
ニ.被災者のプライバシーを守る。
ホ. 災 害 時 に お け る ボ ラ ン テ ィ ア 支 援 マ
ニュアルを参考にする。
⑤参加者は、前記に基づき下記の点に合意し
なければならない。
ハ.登録しても、現地の必要性と合致しな
い場合は派遣されない。
(3)ボランティア会計運用基準(内規)
ボランティア活動を円滑に行うため、以下
の会計運用規則を定めた。
①会計運用
イ・会計責任者は、当該教会の牧師とする。
ロ、 社 会 人 で、 給 与 が 支 払 わ れ て い る 者
(アルバイトで生計を立てている者も含
む )、 学 生・ 社 会 人 に 関 わ ら ず、 辞 退 し
た者。
ハ.交通費援助額は、原則として往復バス
料金を基準とする。
ニ.物品購入基準(交通費 ガ
・ ソリン代を
除く)は、ガソリン代、ボランティア作
業のための物品(長靴 手
・ 袋・スコップ・・
等 )、 貸 し 布 団・ 道 具 な ど の レ ン タ ル、
必要に応じて、教会の執事が補佐する。
ロ.会計収入は募金を充当する。
ボランティアの食材などである。
イ. 被 災 地 へ 派 遣 さ れ る 登 録 者 の 交 通 費、
た、参加する者の共通の理解や募金で賄うた
ティア派遣を行う上で大変有益であった。ま
指揮する教会の混乱を防止し、適切なボラン
参加規程、ボランティア会計基準は、現地で
このボランティア登録制度、ボランティア
(4)今後のために
導の下で行ない、大会に報告する。以上
本会計は緊急対策本部会計担当の配下と指
④会計報告
本部と相談の上対処する。
の購入である。必要な場合は、緊急対策
贈る事、被災者の家財道具、電化製品等
ホ.支出できないものは、被災者に金銭を
ハ.会計支出基準を設け、ボランティア活
動科目を計上する。ボランティアの交通
ガ
・ ソリン代を
費支払いガイドを設ける。
ニ.物品購入基準(交通費
除く)を設ける。
日当、謝礼等は、原則として、一切支給
日当、謝礼等は、原則として、一切支給
②ボランティア交通費支払いガイド
されない。ただし、管轄する教会が、必
されない。ただし、管轄する教会が、必
イ. 被 災 地 へ 派 遣 さ れ る 登 録 者 の 交 通 費、
要と判断した場合、彼らを援助すること
要と判断した場合、彼らを援助すること
けた者。
イ.一切支給されない者とは、学生 社
・会
人を問わず、教会から交通費の援助を受
③具体的運用
はできる。(五月六日改訂)
はできる。(五月六日改訂)
ロ.被災地での事故(病気、被曝、交通事
故、盗難、過失による第三者への加害な
ど)に際し、自分の責任において対応す
る。よって、これらに対応できる保険に
加入していることが望ましい。
−83−
第 3 部 支援活動の詳細
めに、健全な会計運用は重要である。いち早
くボランティア管理体制を立ち上げたこと
は、
今後の対応に大いに用いられるであろう。
登録センターと東仙台ボランティアセン
した家に戻るそうですが、実は海を見るの
6.被災者・ボランティアの声、支援の一コマ
被災者・ボランティア経験者の声の中から、
も恐いそうです。) (陸前高田)
らめていたところ、三ヵ月後にDNA検査
千葉で焼かれました。見つからないとあき
③ 「 わ た し の 妻( の 遺 体 ) は 千 葉 で 見 つ か
りました。
こちらの斎場が一杯だったため、
(東松島)
支援ニュース等にのった、印象深いもの、参
(支援ニュース」等より)
考になりそうなものを選びました。 ( 編者)
被災者の声
によって判明しました。」 た が、 津 波 の 勢 い で 両 手 か ら 子 供 達 が 離
両手に一人ずつ手をつないで逃げようとし
⑤ 日中のボランティアでは明るく振舞って
い た 両 親 を 失 っ た 高 校 生 が、 夜 に な る と、
されて、テレビも見てられない。」(山元町)
④ 「 震 災 時 のニ ュ ース映 像 を見 るのがつら
い。見 たくないのに、 年 末 何 度 も何 度 も流
れてしまった。助かったのは、おんぶした
避難所の体育館の片隅でしくしく泣いてい
① の ぞ み セ ン タ ー す ぐ そ ば の 保 母 さ ん の
話。「 背 中 に( 子 供 を ) 一 人 お ん ぶ し て、
子 だ け だ っ た。 自 責 の 念 か ら、 辞 職 し た。
(山下正雄)
る光景が……。
(この保育園ではたくさんの子供が犠牲に
が来ていた。あちこちから「助けてー」
「助
聞いて逃げだしたが、もうそのときは津波
やっと、園児達は避難したという知らせを
② 地 震 の 後、 逃 げ た か っ た が、 孫 が 保 育
園から帰ってくるのでずっと待っていた。
の代表の方。最初は、支援物資を置いて立
にいることが心和むようです」と仮設住宅
思いになります。住民の人々も皆さんと共
の中に居ると、私たちの心が吸い込まれる
お断りしました。しかしあなた方のチーム
(山元町)
け て ー」 と い う 声 が 聞 こ え て き た が、 我
ち 去 る だ け で し た。 で も、「 何 も 持 っ て き
なった。)」 が身も危ない状況の中では何とも出来な
て く れ な く て 良 い か ら、 来 て ほ し い。」 と
⑥ 「 あ る 宗 教 の 団 体 が 来 ま し た、 一 方 的 に
しゃべりまくり住民から苦情が出ました、
か っ た。( こ の 方 は、 近 々 元 の 場 所 に 再 建
−84−
ター間連絡系統図は、第四部の9.の図を参
照(一一八ページ)
東仙台ボランティアセンターのボランティア
(2011,4 月)
第 3 部 支援活動の詳細
いわれるまでになりました。 ( 陸前高田)
⑦ 「 震 災 か ら 一 年 以 上 た っ た 今 で は、 食 事
の提供が自立を阻害することもあることを
ボランティアの声
だいてよろしいでしょうか。』とお尋ねしま
した。ただし、全戸にこのようにお尋ねする
ことはできませんでした。しかし、坂元中跡
編 み の 靴 下 を つ く ら せ て い た だ き ま し た。
「 私 に 出 来 る 小 さ な お 手 伝 い と し て、 手
聴いてくださったのか、知ることはできませ
た。どのような思いで、わたしどもの祈りを
必ずお尋ねしようと思い直し、お訪ねしまし
西部中会 K・S姉
三・一一の震災以来、胸を痛めておりました。
ん。しかし、私どもの究極の、率直な願いは、
支援ニュースを拝見し、私にも出来る奉仕が
キリストにあって新しい自立へ向かう助け手
仮設(七〇世帯余)では、お別れする時には
あると知って、嬉しく思い参加させて頂きま
とさせていただく事です。もとより「押しつ
(東松島)
⑧ 震災を受けた直後、支援していただいた
時は、ただただ感謝するのみで精一杯だっ
した。ニュース、ドキュメンタリー映像など
け」になれば、すべてが水泡に帰すことも、
知ってほしい」。
たのだけれども、ここのところ、支援を受
に接して東北の方々のふるさとを愛する気持
常に自覚しています。しかし、キリスト者と
けると、私も何かお返ししたいなという気
ち、
苦難にぐっと耐えながらくじけない姿に、
してできることは、
『金銀はわたしにはない。
⑩ 祈りの課題
(仙台若林区)
⑨ 「今回の地震は下(揺れ)からも 前
, (津
波)からも上(放射能)も襲ってきた」。
(山元町)
私たちが生きるエネルギーや勇気をいただき
しかし、わたしにあるものを・・・』との祝
持ちが出てきてね…」 ました。きびしい寒さから守られますように
だきました。まさに何と言葉をかけてさしあ
帰ってから、四名の方々からお便りをいた
福を分かつことだと思います・・・。
(支援ニュース№二)
と祈りつつ、感謝して編ませていただきまし
た。」
ご 年 配 の 男 性 で、 ご 家 族 や 仕 事 を 失 わ
れお酒に依存する方、ふさぎ込んで引きこ
もってしまう方が増えています。障害者の
げればよいのか・・・と、悩むお便りもあり
か た、 お 一 人 暮 ら し の か た、( 特 別 な 支 援
や保険制度が断ち切られることでかなりの
ました。半日を費やし、返信を差し上げまし
た。その後、指定された物資を教会からお届
金 銭 的、 精 神 的 負 担 が お 一 人 お 一 人 に か
かって来ます。不安を覚え、絶望感から「後
けしました。そろえられなかった電化製品だ
けは、『アマゾン』
を利用してお届けしました。
相馬 伸郎
「今回のディアコニアにおいて初めて個別
(インターネットを利用すれば誰でもできる
名古屋岩の上伝道所牧師
しゃいます。このような方々の上に、慰め
訪 問 の 玄 関 先 で、 お 祈 り を さ せ て 頂 き ま し
ディアコニアも、有効かもしれないと思いま
は死を待つだけ」と口にされる方もいらっ
と癒しがありますように。
た。 亘 理 旧 館 の 仮 設( 一 〇 〇 世 帯 余 ) で は、
し た。) 関 教 会 の ひ と り の 長 老 か ら は、 毛 布
(山元町のぞみセンター)
ドキドキしながら『祝福をお祈りさせていた
−85−
第 3 部 支援活動の詳細
(ディアコニア中部№四)
て 下 さ い ま し た。 記 し て、 感 謝 い た し ま す。
などの多くの物資を私どものところまで届け
を履いて下さる。そのうちすっかり打ち解け
ださいね。」などと話をしているうちに靴下
れた物ですよ。」
「手作りのケーキも食べてく
れたと、ご苦労に頭が下がります。
でもそうでした。本当によくここまで育てら
れるか、よくわかりました。にじいろ楽習会
「被災地再訪を感謝して(二〇一一年一二月
「ありがとう、うれしいわ。」という声に励
手をして次に行く。
祈りする。そして隣の人のことを聞いて、握
て、話が尽きたら祈っても良いか尋ねて、お
います。あとは、話されるままこちらは聞い
て、大抵の場合、生活の話などをしてくださ
も深く慰められ力づけられました。……
言葉は、私のようなただついて行くだけの者
くつもりのところに派遣されたという、この
え、育ててこられたのですね。主イェスが行
ましたが、ボランティアを始め、仕組みを整
自身のことを「先に遣わされた」者と言われ
最初の夜のミーティングで、松本さんはご
二八〜三〇日)」活動報告
まされて仮設住宅を一軒一軒まわり、そこで
生来話し下手で、初対面の方とお話するの
草野 誠
暮らす方々とゆっくりお交わりする機会が与
は得意ではありません。どのお宅をお訪ねす
「○○さん。キリスト教会から参りました。
えられました。このような機会を与えてくだ
恵那教会牧師
暖かい手編みの靴下を持ってきたのですが、
るのも、集会で輪の中に入ってお話しするの
思いながら、聞いておりました。内容が重く、
ような者にもこんなにお話して下さるのかと
宅に暮らしておられる方々が、どうして私の
害に遭い、大変な避難所の生活を経て仮設住
らず、深い感謝がありました。あれほどの災
も、ドキドキ緊張がありました。にもかかわ
さった主に感謝いたします。……
(ディアコニア中部№六)
ボランティア参加者感想
よ か っ た ら 使 っ て く だ さ い ま せ ん か。」 と、
外から声をかけますと、
「なんやったね。」と
中から顔を出してくださる。「寒いところす
みません。ちょっとでも暖かくなればと思っ
て、手編みの靴下を持ってきました。お好み
の色とかサイズとかあるので一度あててみて
く だ さ い。」 と 言 っ て 玄 関 の 中 に 入 り、 色 と
神様の大きな計らいにより、この度の東北
そしてどんなに口べたでも、どんなに臆して
ん、ただ聞くだけ、聞かせて頂くだけでした。
とても全部は理解できず、想像もしきれませ
お顔がぱっと明るくなるのが分かります。「こ
訪問に参加させて頂いたことを心より感謝し
も、主イェスは行けと言われているのかもし
市村 ケイ子(春日井教会会員)
ん な の ど う で す か。」「 私 は こ う い う の が 好
ます。現地での色々な活動を通して、仮設の
れない、と思いました。
き。」
「それは神戸の方が編んでくださった物
方々が、立石先生、松本さん、スタッフの方々
りどり、
デザインいろいろの靴下を見せると、
ですよ。」
「暖かそうやね。こういうのが欲し
にどれほど信頼を寄せ、親しみを持っておら
お手紙ボランティアの仕組みを作って下さ
かったのよ。」
「こちらは一〇一歳の方が編ま
−86−
第 3 部 支援活動の詳細
(ディアコニア中部№一〇、
二〇一二・九・一五)
日現地の教会で礼拝を守れて感謝でした。…
ずっとそのことを思っておりました。最後の
う 慰 め の こ と ば を 頂 い た の で す が、 今 回 は
活のイェスに出会いながら生きている」とい
前 に、 教 会 の 方 か ら、「 私 た ち は, 日 々、 復
るまで、心をこめて書かせて頂きます。出発
紙スタッフとして、仮設から皆さんが出られ
りありがとうございました。これから又お手
でき感謝でした。夏までに三回の全体懇談会
アの方々と共に、恵まれた礼拝を守ることが
支援物資の中ではありましたが、ボランティ
アの方々が集められました。会堂いっぱいの
山の支援物資が届けられ、多くのボランティ
ンターへの源流が生まれました。その後、沢
でしょう。ここに東仙台教会ボランティアセ
支援の気持ちを牧師の心の中に起こさせたの
光景は立石牧師の心を激しく揺さぶり、神は
尋ねて現地に向かい、そのときに見た悲惨な
を実践の中で教えられているような気がいた
い出すときに、福音伝道の基本的なことがら
た。しかし今、活動を振り返り、御言葉を思
道のため」という名目を掲げてきませんでし
私たちは、これまでの支援活動の中で、
「伝
は、奇跡としか思えないくらいでした。……
な教会をこのように大きく用いて下さること
飛躍していきました。神様が、私たちの小さ
ご協力下さったことで、活動がさらに大きく
えられ、加えて多くの支援団体の方々が共に
無事であったことが、立石彰牧師から伝えら
会員の皆さんが何らかの被災に遭ったものの
三月一三日(震災の翌々日)の礼拝の中で
かもしれません。……
思いで過ごしてきました。無我夢中であった
しました。私たちは、この一年をさまざまな
あの東日本大震災から一年と数ヶ月が経過
うことを改めて実感しました。その家は「サ
様が私たちの思いを聞いて下さっているとい
いましたので、とても大きな驚きでした。神
年一〇月までこの活動を続けることを決めて
ると言う話がありました。小会では二〇一三
井氏から、自宅を二年間無償で解放して下さ
地区の(野蒜の隣町)に自宅を持っていた桜
に差し掛かるころに、津波に被災した新東名
活動となり、より充実されていきました。秋
ま し た。 大 会 の 組 織 の 中 に 位 置 づ け ら れ た
や が て 流 れ は、 源 流 か ら 激 流 の 域 に 入 り
と言われた主イェスの言葉を信じて、進んで
後で、分かるようになる」(ヨハネ一三・七)
ていることは、今あなたには分かるまいが、
弟 子 た ち の 足 を 洗 い な が ら、「 わ た し の し
ためです。」
(Ⅰコリント九・一九、二二、二三)
れは、わたしが福音に共にあずかる者となる
めなら、わたしはどんなことでもします。そ
とかして何人かでも救うためです。福音のた
の人に対してすべてのものになりました。何
だけ多く多くの人を得るためです。…すべて
すべての人ひとの奴隷になりました。できる
「 わ た し は 誰 に 対 し て も 自 由 な 者 で す が、
します。
を開き、
今後のことについて話し合いました。
東仙台ボランティアセンターの歩み
れました。牧師の機敏な行動によって確かめ
クラハウス」と命名されました。また、立石
行ければと思います。
山崎 孝文(東仙台教会 長老)
られたことです。特に震災の翌日に大津波が
彰牧師の右腕となる優秀なスタッフたちが与
襲った野蒜(のびる)の中村里子姉の安否を
−87−
第 3 部 支援活動の詳細
(「エクレシア二〇一二・六月号」)
きさに触れました。陸前高田市矢作町の仮設
私たちは海外の主にある支援団体の愛の大
われました。神様は私たちの祈りを待ってい
二〇〇万円、三〇〇万円の小切手のように思
その時は、李根培宣教師の名刺があたかも
会・ 宣 教 師・ 李 根 培 」 の 一 枚 の 名 刺 で、 一
住宅の冬の準備をしたい、電気カーペットを
たかのように、六つの仮設住宅二〇〇世帯の
いた電気カーペットは、この地で今の時期に
お届けしたい、この願いを二つの海外の支援
冬の暖房を可能にしてくださいました。この
枚一〇、〇〇〇円、一五、〇〇〇円の電気カー
「二〇一一年一〇月一二日、第三回目の訪
団 体 は 快 く 引 き 受 け て く だ さ い ま し た。 風
事が今日この地の活動の土台となりました。
最も必要な品でした。私たちの思いを越えた
問の時でした。私たちは北国の冬の暖房の事
間先生がおっしゃいました、「本来私たちが
私たちが「この陸前高田の地に冬の暖房を願
ペットが二〇〇枚もが即座に手に渡されまし
を思い、仙台に開設中の国際飢餓対策機構を
個別にお届けしたいのですが、それを教会の
います」と神様に願う前に、もう既に神様は
所で、神様は品定めをしてくださいました。
訪れました。一〇〇個ほどのストーブが並ん
皆さんが代わってしてくださる、ありがたい
私たちの先々となって、働いておられること
た。
でありましたが、既に予約済みでした。仕方
ことです」と。私たちは愛の広さに触れまし
……
なく、電気カーペットを持参するしかありま
た。大きく広いキリストの無償の愛に触れま
を 感 じ る の で す。( 仙 台 教 会 引 退 長 老 栄 光
(陸前高田言行録№二一)
神様は先々となって働いて下さる
せんでした。電気カーペット三三枚を李根培
した。私たちは世界中の主にある兄弟姉妹方
佐々木 金光
先生の車に積み、李先生・玉基さんと私の三
と共にキリストの無償の愛をこの矢作町にお
人は、午後四時に仙台を出発して陸前高田に
届けしている事を教えられました。…「彼ら
「私に出来ることで」
伝道所担当) 向かいました。矢作町に着いたのは午後七時
が呼びかけるより先に、わたしは答え、まだ
語りかけている間に、聞き届ける。」(イザヤ
を過ぎておりました。
諏訪仮設の管野啓佑会長さんは、…「電気
す。二畳もので一万円、三畳で一万五千円で
毎週、電気カーペット届けに励んでおりまし
二年前の一〇月、一一月と私たちは夢中で
立っているのだろうか?」……東松島や山元
「こんなことが、本当に被災地の方の役に
福井 松枝(東京恩寵教会会員)
す。」「高齢者が多く、ある仮設住宅でストー
たが、今、このイザヤ書の御言葉を読みなが
町でやってきた手芸教室について、私は時々
ブの火が原因で火事が起きました。この仮設
ら、当時の事を振り返ってみますと、李根培
そんな思いを抱きながらも続けていました。
書六五章二四節)
では電気カーペットを使用することにしてお
先 生 の「 日 本 キ リ ス ト 改 革 派・ 仙 台 栄 光 教
カーペットのチラシを今、見ていたところで
り ま し た 」 と。 私 た ち が 止 む を 得 ず い た だ
−88−
第 3 部 支援活動の詳細
そんなとき、昨年十月十二日、サクラハウ
年生)
を引き取っているSさんから、
リフォー
「 隣 人 に な る こ と 」 の 大 切 さ を 語 ら れ ま す。
その中で先生は「悲しみに寄り添うこと」
ティアセンターが最初から継続して活動して
震災から一年が過ぎて、東仙台教会ボラン
いう誰もが抱える思いは、私にも少なからず
ムが完成したご自宅へお招きを受けました。
それは、被災地だから求められることではな
いる東松島市新東名・野蒜の地区の方々と、
祉と教会」(稲垣久和編)の中の吉田隆先生
Sさん宅は津波で一階部分と庭を流されてい
く、毎日生活している場でも当然求められる
様々なつながりを持てるようになってきまし
あり、具体的な道が示されてしまっては、抗
たのですが、一年半たって、やっと完成した
ことでしょう。ですから、私はこれからも被
た。……
の文章をよく読み返します。
のです。
災地での支援と、日常生活の場での支援とを
スで私が学習の個別指導をしていたY君(六
私はY君が津波でご両親と中学生のお兄
並行して「私にできることで」続けて行きた
ことがどれほどの悲しみなのか、想像しよう
ります。津波に流されてすべてを失うという
「何故なんだ」という問いが何度となくよぎ
願っています。
リアルな津波の話を聞く度に、
日の出来事を受け止められる日が来ることを
…この地域の方々が少しでも前を向いてあの
事会」
でも豊かな交わりが与えられています。
また、仮設住宅での「おはなカフェ」や「食
う余地はありませんでした。……
ちゃん、つまり家族全員を失って、親類であ
いと願っているのです。
(まじわり二〇一三年四月一日号)
被災地の方々と共に
るSさんに引き取られたことは聞いていまし
た。けれども、彼の口からそのことが語られ
たことは一回もなかったのです。
この日、Sさんはあの日のことを初めて詳
し く 語 っ て 下 さ い ま し た。 あ の 津 波 で、 姉
夫婦、妹、そして姉の娘一家(Y君の家族)、
つまり六人を一度に奪われていたこと、今も
Sさんが「私にも石鹸デコパージュ、教えて
かせてもらうことになりました。東仙台教会
会ボランティアセンターのスタッフとして働
今年(二〇一二年)の四月から、東仙台教
きる」とはどういう事なのか。その答えは今
と、 そ し て そ こ に 自 分 も い る こ と。「 共 に 生
は、目の前に辛い思いをしている人がいるこ
なにもかも解らない中で、分かっていること
にも、
想像しようとすることすら出来ません。
下さい」とおっしゃったのです。私は思わず
の立石彰牧師から昨年の秋頃、スタッフとし
のところ見つかりませんが、これからここで
熊田 真介(上福岡教会会員)
「もちろんです。でも、そんなことが慰めに
て仙台に来て欲しいとの要請があった時、い
過ごす私の毎日の大切なテーマにしたいと思
なるのでしょうか」と、問い返しました。S
ろいろと悩みはしましたが、迷いはありませ
います。
まだ二人が行方不明であること。………
さん、「それは、なります」と。………
んでした。頼まれたら断れないという性質も
そ し て、 い よ い よ お 暇 し よ う と し た と き、
私は被災地に通うようになってから、いの
ありますが、「何かできることはないか」と
昨 年 は、「 死 」 を 目 の 当 た り に す る 年 で し
ちのことば社のブックレット「これからの福
−89−
第 3 部 支援活動の詳細
に死と向き合わざるを得ませんでした。わけ
た。三月のとてつもない震災、……否応なし
を受けられつつも、現実を冷静に受け止めら
る事が判りました。お二人は大きなショック
東松島市から感謝状
立石 彰
カミングス主事、高瀬先生、八重樫先生が
「三月二三日(土)に東松島市主催の復興
な時、
当たり前のように生きているけれども、
何度も病室を訪ねられ、一二月二二日、カミ
感謝祭」が行われ、東松島で活動してきたボ
れ、祈ることを受け入れて下さいました。
実は「生きていることの方が不思議なのだ」
ングス主事の依頼により、亘理伝道所の林先
のわからぬ感情に悩まされもしました。そん
と、ある友人が教えてくれました。生きてい
…壇上で表彰されました。東名・野蒜の方々
ランティア団体に東松島市長から感謝状が渡
その前日には来日している米国リー大学の
が東仙台教会を表彰の対象にして欲しいと強
生によってご夫婦揃って洗礼を受けられまし
学生音楽チームが、のぞみセンターでのコン
く推薦して下さったそうです。大変名誉なこ
るのではなく、生かされていることを肝に命
サートを前に入院している病室を訪問し、ク
とであり、このように認められていることを
されました。東仙台ボランティアセンターも
リスマス・ソングをアカペラで歌い、ご夫婦
うれしく思います。」
た。ハレルヤ!
は勿論、その場に居合わせた皆が涙して聞き
(「 共に生きる」別冊二〇一三年四月一七日)
加藤 恵美(のぞみセンタースタッフ)
一二月のクリスマス会と感謝忘年会
のぞみセンター活動報告
入りました。その後、ナース・ステーション
じ、この地域の方々と、様々な活動を通して
共に生きていければと祈りつつ……。東仙台
(まじわり二〇一二年八月号)
ボランティアセンタースタッフ
のぞみセンター一二月の活動報告
の前でも入院患者の方々に歌を披露し、皆、
喜びを持って聞いて下さり、最後には患者の
と感謝の言葉を頂きました。皆様、どうかご
皆さん、医師、看護師の方々から大きな拍手
「一二月からは加藤恵美姉がスタッフとし
夫婦のためにお祈り下さい。」
大野 雅良(仙台カナン教会長老)
て加わり、大きな戦力としてセンター内部の
主にあって、感謝します。
様々な整備に力を発揮しています。
……現在、
(支援ニュース№一四)
のチームが来られ、三日間に渡って子どもの
二〇一二年のクリスマスは、米国からCRC
す。このご夫婦も津波の被害を受けた被災者
ためのクリスマス会をセンターと仮設で持つ
です。ご主人は車椅子の生活をされており、
ことが出来ました。センターでのクリスマス
濱田 唯スタッフは空いた時間をセンター近
くにご自宅のある老夫婦に付き添っていま
先日、たまたま受けた検診で末期のガンであ
−90−
第 3 部 支援活動の詳細
い、踊り、クラフト、それと地元の方々の協
会は、二〇人もの子どもたちと一緒に歌を歌
に
回ボランティアとして行きました。最初
台教会の立石彰先生に連絡をとり、私は現地
かき、家の主人が大事になさっているものの
めちゃくちゃにされてしまった家の清掃、泥
を感じて、本当に感謝に思います。
る子どもたちがいました。神様の愛とご臨在
ものを思い出して歌ったり踊ったりしてくれ
た。年が明けてからも、クリスマスに習った
本当に祝福と感謝に満ちたクリスマスでし
会からクリスマス絵本のプレゼントもあり、
力を得て、お餅つきをしました。日本聖書協
りました。
日ボランティアのメンバーで聖書を読み、祈
も考えずに活動を行い時間が過ぎました。毎
教会にサポートしにいったりと、その時は何
石巻の避難所に直接届けたり、仙台の各地の
皆さんから送られてくる物資を仕分けして、
で、近所にサポートとして行ったり、全国の
は仙台市内もまだ混乱の状況にありましたの
人とコミュニケーションをとり、何人かの人
中心となって、手助けしている地域の現地の
そのような中、東仙台教会の立石彰先生が
だきました。
ことでしたが、たくさんのことをさせていた
交流、キャンプなどすべてが私には初めての
会、イベント、サクラハウスの子供たちとの
整理、仮設住宅に移られた方の訪問、お食事
方々との出会いを感謝するひと時を持てたこ
機 会 を 持 っ て く だ さ り、 年 の 暮 れ に 地 元 の
事と岩の上伝道所牧師相馬先生が祈り、語る
感謝忘年会を開きました。……カミングス主
来てくださり、地域の方々をお呼びして年末
今ではなぜだかわからないのですが、とにか
リギリまで休み、仙台に行きました。それも
のような中で私は1か月に一度は授業をギ
参加し、忙しい日々を過ごしていました。そ
活のコーチもしていましたので練習や試合に
でした。週末はアルバイトがあり、高校の部
をやり、時には泊まらなくては終わりません
があり、終わったら製図室で終電頃まで課題
二年生から忙しくなりました。朝一から授業
な学科の中でも忙しいとされる学科で、特に
ていました。建築学というのは大学のいろん
で、東京に戻りました。私は建築学を専攻し
四月になり、通常通りに学校がはじまるの
い る 人 た ち を み て、 そ の あ ふ れ 出 た も の に
ふれ出てくると思います。現地で奉仕をして
たくさん受けて、吸収していると、それはあ
受けていると思います。その恵みを私たちが
ちは神様の恵みを日々の生活の中でたくさん
当の素晴らしさがそこにはありました。私た
見返りを求めず相手のために仕えることの本
うことなのではと考えるようになりました。
そのような働きを見て、神様の愛とはこうい
るという姿をみて、心を打たれました。私は
く、ただただ困難の内にある人のために仕え
キリスト教の勧誘を目的としているのではな
を見て、心をうたれました。手助けを通して
がボランティアとしてひたすら働いている姿
年末は、名古屋岩の上伝道所からチームが
とを幸いに思います。
くいって力になればと思い、現地に通いまし
よって現地の人が信頼してくれて、今でもコ
佐野 直史(東京恩寵教会)
東北ボランティアを通して感じたこと
(支援ニュース№一五)
私が大学一年生時の三月、東北で大震災が
た。現地では様々な活動をしました。津波で
起 こ り ま し た。 古 く か ら 面 識 の あ っ た 東 仙
−91−
23
第 3 部 支援活動の詳細
の よ う な 人 で あ る と い う の は、 理 論 で は わ
時わかりました。クリスチャンというのはそ
意味で人に伝わるんだなぁということがその
ます。その愛が少しでもあふれでて、本当の
愛されて、愛されて、愛され続けて生きてい
を見ました。私たちクリスチャンは神様から
とができる、話し合うことができている光景
れるためです。見えるところによってではな
ますが、それは神のいのちが私たちの中に現
…倒されますが、滅びません…』苦しんでい
ていますが、行き詰まることはありません。
すが、窮することはありません。途方に暮れ
電話 〇一七八─二八─九一三〇
『わたしたちは四方八方から苦しめられま
他 一同
牧師 藤本 千春
八戸市市川町尻引前山三一─一〇九四
日本キリスト改革派八戸教会
と言うのです。すかさず、山中先生が『僕は
また『なんでみんな、ここまでしてくれるの』
輪になると、
奥さんは
『本当にありがとう』
と、
みれのボランティアに届きました。みんなで
その泣き声は、縁の下で作業をしていた泥ま
してくれるの』としきりに訴えていました。
ると、奥さんが泣きながら『なんでここまで
の夫婦が、翌日、東京へ避難することになり
「ボランティアが何日も通って清掃した家
「なんでここまでしてくれるの」
かっていましたが、若い私は東北での経験を
く、神を信じて歩んで行きましょう。…皆様
牧師だし、みんなクリスチャンだから…とし
うぞ元気を出して下さい。皆様の上に神様
通して本当の意味ではっきりとわかりまし
の上に祝福がありますように。」
か 言 え ま せ ん け ど …』。 そ の 後、 山 中 先 生 が
ミュニケーションがとれていて、また時には
た。
私はこの四月より神学校に入学しますが、
(藤本先生が救援物資提供時につけた添え書
深いお祈りを献げると、奥さんは大泣きしな
の祝福を心からお祈りいたしております。
献身に至った一つのきっかけとなりました。
き)
が ら、『 震 災 後、 今 ま で 一 度 も 泣 い た こ と が
本気で腹を割って神様のことについて話すこ
伝道とは何かを考えさせられる機会となりま
(藤本先生は、この後四月一五日付けで、社
なかったのに、今日、心の底から泣きました』
ました。その前日、夕方まで作業を続けてい
豊川 修司
した。これからも東北の方々を覚えてお祈り
会福祉法人多賀福祉会と浜市川保育園から、
と。( こ こ は、 教 会 か ら 車 で 一 時 間、 東 松 島
しています。
前述の支援に対する感謝状を受領しておられ
市東名(とうな)地区です)。
(緊急対策本部ニュース№一三、ボランティ
支援活動のひとこま
ます)。
「 市 川 町( 八 戸 市 ) の 津 波 の 被 災 さ れ た
皆様へ、心からお見舞い申し上げます。
リスト教会牧師)
ア経験者座談会の記録より)(東京高島平キ
ここにお届けする物は、アメリカの教会
の皆さん方のささげものです。本当にわず
かなものですが、どうぞお使い下さい。ど
−92−
第 3 部 支援活動の詳細
に、多くの方々の支援、応援に前を見て生き
震災で心が折れて希望をなくしていたとき
なお便りをいただきました。『三月一一日の
「 一 昨 日、 ひ と り の ご 婦 人 か ら、 こ の よ う
楽習会参加者の保護者のメール)。
(支援ニュース№六、東仙台教会活動報告 ています。」
ような機会を与えて下さって、本当に感謝し
カーペットがこの陸前高田地区では大好評と
カーペットになったのでした。その後、電気
し ゃ っ て お ら れ ま し た。 …… 仕 方 な く 電 気
回、会長さんは電気カーペット以来、とおっ
て下さいました。冬の準備ができて、使って
先日、林様が私のリクエストの品物持って来
いとなりました。その内容を要約しますと。
したが……、会長さんと私たちだけの話し合
「先の小学校仮設で私たちは食事をとりま
たこ焼き大会
して私たちにも伝わります。
の方々の重苦しいお気持ちが、会長さん、そ
事が進められていると思った事でした。仮設
なりました。
大きな神様の摂理の御手の中で、
います。一個人のリクエストに準備して届け
『 今、 桜 の 季 節 だ か ら お 花 見 に 行 こ う、 と
る元気をいただき、
心より感謝申し上げます。
て下さったことにほんとうに感謝申し上げま
田研二長老はたこ焼き大会の話を持ち出しま
重苦しく、緊張した雰囲気の中、突然、松
す。助かった命、大切にもう一度生きてみよ
云っても出てこない、 ---からの傾聴ボラン
テ ィ ア が 来 た か ら 参 加 し て み ま せ ん か、 と
うと思えるようになったのも、皆様方のおか
いと言っていました。公園がなくなり、遊ぶ
んが、子供がこんなに、しあわせそうに楽し
にしています。水曜日しか楽習会に行けませ
帰りたくないというくらい、水曜日を楽しみ
「 い つ も あ り が と う ご ざ い ま す。 子 供 が、
山元地区の働きより)
(支援ニュース№一、名古屋岩の上伝道所の
とうにありがとうございました。……』」
て生きていこうと思っています。皆様方ほん
た 』、 と お っ し ゃ い ま し た。 そ れ な の に、 菅
まいました。……『他の宗教団体をお断りし
の事は三年後のことでしょう』と云われてし
会長さんに手渡しました。
この案内を見て
『こ
引っ込めざるを得ませんでした。一枚だけ、
会えば分かります ----------.
』と。私たちは出
し か け た、 李 先 生 の ラ ジ オ 放 送 の チ ラ シ を
う。既に二つの宗教団体をお断りしました。
体の申し込みもあります。布教が目的でしょ
る。皆さんの前で敢えて申しますが、宗教団
云 っ て も 三 人 だ け の 参 加 で す。 ど う せ -----を買わせるのが目的だろう、との不信感があ
チラシの文面の案を出しました。さて当日は
格は割り箸一本持参者」会長さんはこの様な
ペットの人々による、たこ焼き大会、参加資
います。私たちも同調します。
「あの電気カー
焼き大会の案内のチラシ作成に思いが走って
した。会長さんはもう既に仮設の方々にたこ
五月一〇日(木)午前一一時開催と決まりま
画です。……俄然、雰囲気が明るくなり、活
演し被災された方々に食べて頂く、と云う企
沢教会の漆崎英之先生が五月にたこ焼きを実
した。
のも大変な所です。勉強だけでなく、外で遊
原会長さんは何故私たちを相手にこの様にお
どのようなチラシとなるのでしょうか。
げです。いつも感謝の気持ち忘れずに前向い
べる楽しさが、
子供にとっては嬉しいようで、
話しくださるのだろうか、と思いました。前
気付きました。菅原会長さんも乗り気です。
前回私たちの活動に同行してくださった金
塾とは違う学び場所になっています。…この
−93−
第 3 部 支援活動の詳細
言 わ れ ま し た。『 皆 さ ん、 こ の 仮 設 の 人 々 の
原正治会長さんです。そして一言、ぽつりと
仮設の方々の重荷を一身に背負っている菅
も部屋から出て来るだろうと考えた様です。
…又、会長さんもたこ焼きならば住民の方々
い…』これほどうれしいことはありません。
設の友達を誘って、のぞみセンターに行きた
話 が あ り ま し た。『 こ れ か ら、 毎 日 で も、 仮
手となっている当伝道所の会員に喜びのお電
拍手がわき起こりました。その翌日、文通相
した。出席者の皆さんからは、大きな暖かな
教会に対する大変好意的な賛辞が述べられま
せて頂き、生まれて初めて聖書というものを
また、生まれて初めて教会という所に行か
きれいにして頂き、誠に感謝しています。
物資の調達や大変な泥出しなどこの新東名を
一緒に、うちやうちの周辺の片づけや清掃、
ましたね!たくさんのボランティアさん達と
石さんの「何か手伝いましょうか」で始まり
雰 囲 気 は 一 気 に 明 る く、 活 気 づ き ま し た。
重荷を持ち帰ってください、そしてイエス様
感謝しています。……また、今はこの辺りの
開いて、とても大事な事を聞けた事も心から
に背負って下さるように祈ってください』
と。
(支援ニュース№七 二〇一二年五月三〇日
号のぞみセンター開所式報告)
復活のイエス様にすべてを導いて頂きたく、
たします。…何よりも特筆すべき事は、山元
ちに挙行されました。お祈りを心から感謝い
およびオープンハウスが五月五日、恵みのう
通 り、『 の ぞ み セ ン タ ー』 の 開 設 感 謝 礼 拝 式
「支援ニュース第六号でお知らせしました
した」。
た』等、たくさんの感謝の言葉をいただきま
動した』、『来れて良かった』『心が楽になっ
でしたが、大変すばらしいコンサートで、
『感
ました。一五名の演奏家による管弦楽の演奏
しました。…約六〇名の方々が集って下さい
ド音楽大学管弦楽団の方々を迎えて開催いた
「六月一二日(火)にアメリカ・ジュリアー
方も。けれどもその裏には夜一人でいるのが
ます。中には夜なべをして作業に没頭される
なら!』とその意気込みには本当に励まされ
たちにも復興のために何かできることがある
クリルスポンジを編んでくれています。『私
「仮設ではご婦人達が集まって一生懸命ア
( 支援ニュース№八、東仙台教会活動報告)
申し上げます』」。
本当に頭が下がる思いです。…改めてお礼を
子供達に勉強まで教えて頂いているようで、
町にある坂元中学跡仮設入居者のご婦人方三
(支援ニュース№八、東仙台教会活動報告 お祈りします。」
名がご臨席下さったことです。司会者の指名
お花カフェの様子から)
(陸前高田言行録№八 二〇一二年五月)
によっておひとり、ご挨拶の言葉が述べられ
かし、ご主人と二人、命からがら救出された
親しい方々を津波によって喪われました。し
大震災直後から駆けつけて頂き本当にありが
だ き ま し た の で、 ご 紹 介 し ま す。『 こ の 度 は
「サクラハウス近隣の方からお手紙をいた
方の依頼に応じて民家や畑、又、NPO団体
ションチームが来て下さっています。地域の
ンターには、アメリカ・カナダ各地からミッ
う 理 由 が あ る の も 現 状。 …… こ こ の ぞ み セ
怖いという思いや、なかなか寝付けないと言
と の こ と で す。『 こ れ は、 イ ェ ス 様 の お か げ
とうございます。最初、うちの玄関の前で立
ました。このご婦人は、隣近所の一八名もの
ではないかと思います…』その他、キリスト
−94−
第 3 部 支援活動の詳細
の band
←→ aid
さんにご紹介頂いた地元の
農園に伺い、ビニールハウスの修復作業、草
刈りや石取りガレキ掃除、まとめると『頼ま
た。
バザー第一弾としてセンター近隣の方をお
招きしました。特に仮設住宅に入らず自宅で
生活されている目の不自由なご婦人には開館
まったお友達が居る事など、涙を流しながら
胸まで来ていたお孫さんを目の前で流してし
んも全部流されていったこと、又津波の水が
た。そのすぐ後に来た津波で家もおばあちゃ
も う い い よ 』 と 言 わ れ、 置 い て き て し ま っ
こまで皆に助けられて長く生きてきたから
を掛けた時、座敷の真ん中で手を合わせ『こ
えた『おばあちゃん』に一緒に逃げようと声
一一日の地震の時、すぐお隣りの九〇才を越
か ら、 お 話 を 伺 う 機 会 が あ り ま し た。 三 月
「内響の仮設住宅の八〇才を越えた老夫婦
(支
援ニュース№九 のぞみセンター活動報
告)
が溢れます。」
いを超え交流が生まれ、笑顔と互いへの感謝
動』を行っています。人種、国境、言語の違
時間が必要な事から、開催を一週間延長し、
設定していましたが、…その仕分けに多くの
した。当初、十一月一〇日にバザー開催日を
飛び、気持ちも新たに準備作業に取り組みま
下さった事を実感し、それまでの疲れも吹っ
被災地に対し我々と同じ思いで荷造りして
すると共に、主にある全国の兄弟・姉妹方が
一同そのお手紙を一つ一つ全員で読み、感謝
金が同封されたものもありました。スタッフ
でした。…皆様の心のこもったお手紙や、献
タッフ全員は余りの荷物の多さに驚くばかり
が セ ン タ ー の 部 屋 に 高 く 積 み 上 げ ら れ、 ス
た。……最終的に郵便小包も含め約百個の箱
が あ り、 驚 く 程 の 量 の 衣 類 提 供 を 頂 き ま し
さ れ て 以 降、 全 国 の 諸 教 会 か ら 大 き な 反 響
す。 … 定 期 大 会 で バ ザ ー の 開 催 が ア ピ ー ル
山の御支援を頂きまして有り難うございま
「センターの活動をいつもお祈り下さり沢
け出された子、自分のまさに目の前で人が死
いました。実際に津波にのみこまれ何とか助
たちは、学校から帰る時間に地震と津波に遭
「野蒜(のびる)
・新東名に暮らしていた子供
( 支 援 ニ ュ ー ス № 一 三 の ぞ み セ ン タ ー 活 動
た。
の方に心の温もりとなって伝わっていきまし
皆さんのお気持ちがバザーに来られた全て
持って帰ってもらいました。
勿 論、 そ の 事 を 知 っ た ス タ ッ フ が ズ ボ ン も
て婦人ものの暖かい靴下を袋に入れました。
わざ戻して、おばあちゃんにあげたいと言っ
六才の男の子は自分で選んだズボンをわざ
礼を言われました。
んで来られ、暖かい冬服を手にして何度も御
の仕事帰りのご婦人は、息を切らして駆け込
方々がセンターに来られました。ガレキ処理
( デ ィ ア コ ニ ア 中 部 一 〇 号 二 〇 一 二 年 九 月
一五日発行より 奉仕参加者の感想)
話されました。このように、多くの皆さんは、
一一月一七日開催となりました。衣類の仕分
んでいく光景を見た子、津波から走って逃げ
前に来て頂き、…ました。当日は…五〇名の
楽しい食事会・イベントでの交わりでは、笑
け作業には諸教会の兄弟・姉妹が関わって下
る途中で倒れている人や溺れている人を見過
れることは何でも喜んでするボランティア活
顔であっても、皆さん一人一人は心の奥底に
さり、…ご奉仕に心から感謝します。
報告)
大きな悲しみを持ってみえる事が分かりまし
−95−
第 3 部 支援活動の詳細
たいと心から願っています。……サクラハウ
に、私たちにできる支援の手を差し伸べ続け
切な思い出をすべてなくしてしまった子たち
親 友 を 一 瞬 に し て 失 っ た 子、 自 分 の 家 や 大
ごしたという罪悪感を抱えている子、家族や
日)
スでの活動について」二〇一二年一二月一二
(東仙台ボランティアセンター「サクラハウ
解したように思います。」
どういう事なのか、改めてほんの少しだけ理
私たちチーム全員で讃美歌をご披露しま
した。…仮設の方々も共に歌いました。厚
二.片地家仮設でクリスマス会
をしました。
讃美歌のファイルを記念としてプレゼント
できなかったと言っていました。あちらこち
供は、この叫び声を聞いてただ泣くことしか
日、新東名の家で一人で留守番をしていた子
レビのアナウンサーが叫んだ言葉です。その
ところに逃げて下さい』その日にラジオやテ
に急いで逃げて下さい』…『可能な限り高い
大震災を思い出して下さい』『命を守るため
『津波警報が宮城県に出ています』
『東日本
たそうです。
られ、泣きながらパニックになりながら逃げ
きな余震と津波の日、地域の方々は恐怖に駆
います。先日(二〇一二年一二月七日)の大
るしかなかった方々と関わる働き』と考えて
で地震と津波に怯えながらそれでも地元に戻
は『鉄道も商店も公園もなく空き地が続く中
は、地域の方々に対する支援です。……これ
れました。キリスト以前をBCその後の時
神の子・キリストが人間の歴史の中に生ま
ました。『み子とはイエス・キリストです。
ります。私はこのみ子について説明いたし
が良くご存知でした。歌詞の中にみ子とあ
した。一〇九番『きよしこの夜』は皆さん
と仮設住宅で讃美歌を歌うことが出来ま
ましょう』と。…訪問二年目にして、やっ
さ あ 何 で し ょ う か、 ---------私たちで讃美
歌を歌うことです。皆さんもご一緒に歌い
二つ目はクリスマスケーキです。三つ目は
し た。 一 つ は 餅、 あ ん こ、 醤 油 等 の 物 資、
ん、今日は三つのプレゼントをお持ちしま
が 集 ま り ま し た。 私 は 言 い ま し た『 皆 さ
今 回 は 二 つ の 仮 設 で ク リ ス マ ス 会 を 開
くことになりました。いつもの仮設の方々
「一、中学校の仮設でクリスマス会
この地域で、最近、瀬戸内寂聴氏の講演
会 が 開 か れ た と の 事、『 懺 悔 』 に つ い て お
も連ねてありました。
れています。その中に私たちのチームの名
会所の壁には信頼できる団体の名簿が貼ら
宅に多くのボランティア団体が関る中、集
米崎仮設にも今日の物資と子供たちへの
プレゼントをお届けしました。……仮設住
三、米崎仮設
仮設の皆さんでした。
た。部屋中を踊り回ります。 --------。帰り
には、再びはっぴに着替えて、踊りながら
田音頭を揃いのはっぴ姿で踊り出しまし
プから民謡風の音楽が聞こえます。陸前高
の方々全員が隣の部屋に移りました。テー
を挟んだファイルも、記念としてプレゼン
手の紙の台紙にこのクリスマス讃美歌四曲
らで車の事故が起こり、道路は渋滞し、皆車
代をADと区別しました。そして、今年は
話された様です。菅原会長さんが『皆さん
スを中心にして行っているもう一つの活動
を置いて全速力で高台に走ったそうです。高
主 の 二 〇 一 二 年 と な り ま す 』 と。 そ し て、
私たちをいつまでも見送って下さる片地家
トです。次は仮設からの出し物です。仮設
台ではなく、元の地域で暮らすと言うことが
−96−
第 3 部 支援活動の詳細
方は懺悔をどのようにお考えですか』と問
思っております、背後にキリスト様が居ら
惑いました。玉基さんが答えて下さいまし
①食前の祈り
「一、片地家(かたちけ)仮設住宅での交わり
した。仮設の方々は私たちの活動をこのよ
たちもこのようなお言葉を初めて耳にしま
前高田活動報告)
た。『 懺 悔 す る 人 の そ の 罪 を 赦 し て く だ さ
た。私たちは身の引き締まる思いと感謝の
れるように思います』と言われました。私
るお方がイエス・キリストです』と。
『懺悔』
オランダ改革派教会の四名のお客様とは
二組のご夫妻です。ブロック先生・奥様の
(支援ニュース№一六*二〇一三年二月陸前
われました。突然のこの質問に私たちは戸
という言葉が菅原会長さんと私たちとの接
一二時を過ぎておりましたので、昼食の時
高田支援活動報告)
思いに満たされました。
うに見ていて下さっていた事を知りまし
点となりました。
私たちチームの口から、
『イエス・キリスト』の言葉を語ることは
間となりました。
ペ ト ラ さ ん、 レ イ ン 様・ ヤ ニ ー 奥 様 で す。
今回が初めてです。この仮設の会長さんか
らの質問に答える形で、私たちは罪を赦し
る人は自分で自宅を確保することが出来
震災後一九ヶ月が経ちました。仮設に住
む人々の間にも個人差が出てきました。あ
で す、 奥 様 の ペ ト ラ 様 が 英 語 に 通 訳 で す。
たしました。低音のオランダ語の重厚な声
ご様子でしたが、ブロック先生にお願いい
りには、非常に慎重です。しばし戸惑いの
加しているイベントは数えるくらいしかな
住民のみんなが目を輝かせて楽しそうに参
に 来 て、 イ ベ ン ト を 開 い て い る。 し か し、
ま し た。『 い ろ い ろ な 団 体 が こ の 仮 設 住 宅
米崎仮設の菅原会長さんの次のようなコ
メントに感激し、思わず涙がこみ上げてき
「一.初参加者橋元研長老からのご感想
て、 仮 設 住 宅 か ら 移 る 人 が 出 て き ま し た。
今度はスパーリンク先生が日本語に訳して
い。見てください。あなたがたのイベント
私はスパーリンク先生に、どなたかお客
様の中から食前のお祈りをして欲しいと願
残された人々との間に格差が生じて来てい
下さいました。オランダ語から英語に、そ
には、こんなにたくさんの人たちが先を争
てくださるイエス・キリストを伝えること
ます。
反面、
格安でこの仮設に住めるメリッ
して日本語にと訳されました。この集会所
うように参加してきます。みんな楽しみに
いました。スパーリンク先生は仮設での祈
トを生かして、この仮設に住み続けると云
に集まった全員が心一つになり、その心を
待っているのです。』
が出来ました。……
う人も現れ始めました、とのことです。
天の父なる神様に向かわせました。
当に利益を求めずにわたしたちのことを
一目見て、分かるんです。その団体が、本
『わたしたちは、震災以来のこの二年間、
い ろ い ろ な 団 体 を 見 て き ま し た。 だ か ら、
②荒木副会長さんの奥様が、私たちのことに
『 チ ー ム の 皆 さ ん は 震 災 後 何 度 も 私 た
ちを訪問してくださり本当にありがたく
触れました。
正月を迎え、菅原正治会長さんから年賀
状が栄光教会に届きました。
添え書きに
『物
心両面において援助を頂きありがとうござ
います』と記されてありました。」
(支援ニュース№一五*二〇一二年一二月陸
−97−
第 3 部 支援活動の詳細
宗教団体が訪ねてきました。わたしは立ち
思って来ている団体なのか。先日も、ある
思って、それしか出来ねぇんだけど』と言
くれた人たちに対する、それが恩返しだと
(二〇一三年九月二九日 東部中会連合執事
う声も。」
た。下心が見え見えだったので、お引取り
話をしながら、その訪問目的を吟味しまし
願 い ま し た。 で も あ な た が た は 違 い ま す。
会 浜田 唯のぞみセンタースタッフ 講演
より)
自分たちの利益ではなく、本当にわたした
ちのためを思ってきてくれていることが。
こまで、信頼関係を築き、被災者の人たち
私 は 驚 き ま し た。『 チ ー ム 陸 前 高 田 』 が こ
ちのことをいうんだなと、思っています。』
からです」(Ⅱコリント四章一八節)
去りますが、見えないものは永遠に存続する
ないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ
「わたしたちは、見えるものではなく、見え
本 当 の 宗 教 者 と い う の は、 こ う い う 人 た
の懐の中にまで受け入れられているのだな
ということに。 ----------.
」
(仙台教会長老:陸前高田初参加の感想文か
ら一部抜粋)(支援ニュース№一八)
「 被 災 者 の 中 に は、 未 だ に 玄 関 に 布 団 を
敷いて寝ているおばあさんがいらっしゃい
ます『子供が流されるのをただ見ているし
かなかったことに罪悪感を感じている方も
いらっしゃいます』
。
子供たちは、『津波』『避
難』と言う言葉を聞いただけでしがみつい
て 恐 が り、 泣 い て く る の で す。 で も、
『私
たちまだ生きてますって、世界中のみなさ
んに伝えたいの。自腹で航空券払って来て
−98−
信仰の試練に立たされています。
活を長期にわたり覚悟せねばなりません。
未だ被害の全貌は不明です。不自由な生
して一人でも多くの命を救おうと昼夜を分
に、お祈りください。今この時も、何とか
被害をこうむった地にある諸教会のため
生も死も、すべては主の御手の中にある
この度の東北・関東巨大地震に際し、地
かなり大きな余震の可能性もあります。原
かたず懸命の努力を続けている人々のため
全く消息のわからない諸教会や兄弟姉妹た
震直後より多くの方々から安否確認やお励
発事故による目に見えない二次的被害は計
に(命が失われることは主の御心ではない
との信仰に堅く立ち続けることができます
ましのお電話やメール等を頂戴いたしまし
りしれません。
が故に)お祈りください。そして、生き残
ち、そして無数の犠牲者のことを思うにつ
太平洋沿岸における甚大な津波被害の故に
第四部 写 真 ・ 各 種 資 料
1.震災直後の大会議長挨拶
「日本キリスト改革派教会の皆様へ
私たちの主イエス・キリストにあって被
たこと、心より御礼申し上げます。
「地が姿を変え/山々が揺らいで海の中
ることを許された私たちが、この命をいよ
ように、お祈りください。とりわけ甚大な
ます東北中会におきましては、すべての牧
に移るとも/海の水が騒ぎ、沸き返り/そ
いよ主と隣人のために用いることができま
け、胸の裂ける思いです。
師家族を始め、知りうる限りほとんどの教
の高ぶるさまに山々が震えるとも」(詩編
すように祈ってまいりましょう。
災地より御挨拶を送ります。
会員の無事が確認されております。ひとえ
四六編三〜四節)という出来事が比喩では
でしたでしょうか。私のもとにニュースが
他方、関東一円の諸教会の皆様はいかが
散という異常事態に直面している時に、依
は詩人には思いも及ばなかった放射能の拡
なく事実として立ちはだかった時、さらに
うに。」
の恵みと平和が、皆様方と共にありますよ
私たちの父なる神と主イエス・キリスト
主の御許しにより、少なくとも私がおり
に主の憐みと受け止めております。
入っておりませんのでわかりませんが、被
然として「神はわたしたちの避けどころ…
大会議長 吉田隆(仙台教会牧師)
主の二〇一一年三月一四日
害にあわれた皆様には心からのお見舞いを
わたしたちは決して恐れない」(同四六編
二〜三節)と告白できるか。私たちはその
申し上げます。
ま た、 同 じ 主 に あ る 教 会 で あ り な が ら、
−99−
第 4 部 写真・各種資料
.支援組織一覧
震災発生時の大会常任書記団
風間義信(長)、三野孝一、禰津省一、
川杉安美、西田三郎、望月 信、山内恒美、
長田詠喜
震災発生時の大会執事活動委員会
遠山信和(長)、西 牧夫(書記)、杉山昌樹、
木村恭子(事業会計)、持田浩次、吉田 実、
月からの
唐見敏徳、末木宏昌
震災後2011年
大会執事活動委員会
「緊急対策本部」
(緊急対策ニュース「発足のお知らせ」より)
委員長 遠山信和(総括、大会議長書記団
との連絡他)
拡大緊急対策委員会( 組織再編のおしらせより)
委 員 長 風間義信(常任書記長、国内連
絡、議長との連絡)
副委員長 岩崎 謙(副議長、広報担当)
委 員 西 牧夫(大会執事活動委員会
書記、緊急対策本部書記) 福井召一( 東京恩寵教会長老、
書 記 西 牧夫(各部門との連絡他)
会 計 委員会会計 木村恭子
事業会計( 募金の窓口と管理、問い合わせ対応)
書記、海外連絡)
仙台教会出身) 芦田高之(外国教会関係委員会
国内からの募金 木村恭子
海外からの募金 外国教会関係委員会
(野村 昇)
国内関係:問い合わせ先 風間義信
外国連絡:問い合わせ先 芦田高之
Beneficiary Address : 1-22-8 Uenosak
【海外】
岩崎謙、英語翻訳L.スパーリンク
Multimoney Account Number :
情報収集( 安否、被害状況、必要なもの、問い合わせ先)
東北中会 貫洞賢次
西 牧夫(書記)、 杉山昌樹(放射能・避難対策)、 インターネット情報 山中恵一
海外教会対応 外国教会関係委員会
Account Type : SAVINGS
持田浩次(長)、
木村恭子(事業会計)、 吉田 実(支援ニュース)、 救 援 現地での活動:貫洞賢次、坂本紀夫、 立石 彰、吉岡契典
Bank Address : 2-3-14 Higashi-
LIMITED
Bank Name : CITIBANK JAPAN
92575001
a,Toyonakashi,Osakafu,JAPAN
Account Name : NOBORU NOMURA
相馬伸郎(亘理・山元地区担当)、 豊川修司(会堂復旧、野蒜・東名地区担当)、 東関東中会 持田浩次
配信(ニュース等作成発信)
福井召一(事業会計・陸前高田担当)
10
牧夫、唐見敏徳、 現地との連絡:西 鳥井一夫
救援物資とボランティアの窓口:吉田 実
Shinagawa,Shinagawa-ku,Tokyo
−100−
2
第 4 部 写真・各種資料
Bank Address-Country Name : JAPAN
被災者受け入れ対応:禰津省一
謝状等)
〈「大会連携チーム」三役〉
任務:募金の実行配分のための東北中会と
大会連携チーム:
貫洞賢次、福井召一)が設置されました。
後日、この他に現地調査委員会(鳥井一夫、
を開き、可能性を探ります。
芦田高之(外国教会関係委員会)
相馬伸郎(大会執事)、
持田浩次(大会執事)、
会 計:木村恭子
川杉安美(大会常任書記長)、
書 記:持田浩次
委員長:川杉安美、
ミッション協力協議会との連携
被災した改革派信徒の受け入れ等は、ま
だ具体化していませんが、情報収集の窓口
構成メンバー
SWIFT BIC Code : CITIJPJT
情 報 担当責任 岩崎 謙
中部中会 木下裕也
各中会の支援活動の委員会組織(緊急対策
収 集(各中会の支援状況、安否と被害状
況の情報管理、問い合わせ先)
西部中会 禰津省一
・執事活動委員会: 東関東中会 持田浩次
東部中会 千ヶ崎基
会緊急支援特別委員会」
委員長:三川栄二(中会議長)、
会 計:藤田千代子(執事)
持田浩次(常任書記・総務委員会)、
浅井信幸長老、
計
−101−
東北中会 貫洞賢次
四国中会 松田基教
配信(作成・発信) ニュース№ 2011.4. より)
〈東関東中会〉中会「東日本大震災被災教
豊川修司(東仙台担当)、 相馬伸郎(亘理、山元担当)、 西 牧夫(書記)
〈役割〉大会連携チームの総括、現地と
の連絡調整
小峯明(教育委員会)、
書 記:関口康(伝道委員会)、
・大会常任書記団:
中山明長老、
山浦裕子、
ケン・リー(
)、 CRJM
芦田高之(大会拡大緊急対策委員会)、
川杉安美(常任書記長)
〈役割〉大会的視野、大会議長との連絡、
大会諸委員会との連絡調整
新謙長老(財務委員会)、
木村恭子(会計)、 23
・外国教会関係委員会:
芦田高之
〈役割〉外国教会との連絡調整(募金感
名
持田浩次(委員長)、 ニュース等作成 岩崎謙
英語翻訳 L.スパーリンク
メール配信他 酒井啓介
支 援 担当責任 西 牧夫
現地取りまとめ:吉田 隆
( 現地での組織的な対応はこれからです)
現地連絡:西 牧夫、唐見敏徳、 鳥井一夫、橋谷英徳、 山中恵一
救援物資:吉田 実
ボランティア登録:豊川修司
現地に行くだけでなく、後方支援等のさ
まざまな働きがあります。
11
8
第 4 部 写真・各種資料
委員会費:別途提案
〈四国中会〉中会「執事活動委員会」
(新設)
事 業 会 計:芝明義長老、
長田詠喜、松田基教、 年、
に取り組む。
② 東日本大震災への対応とともに
四国中会の執事的働きに継続的
任務:① 中会における執事活動を主体的
に行う。
計5名
〈中部中会〉中会執事活動委員会内「緊急
対策局」
任務:① 主に東北・東関東中会を中心と
した東日本大震災被災教会の復
興に必要な、経済的・物的・人
計5名
委 員 長:牧田吉和、
書記・会計:久保浩文、
的支援。
書 記:二宮 創、
事業会計:伊豆倉明美執事
統 括:鳥井一夫、
を要する災害等にも対応し、
② 緊急
今後必要な対策を講じるため。
青山昭一郎長老、 鈴木章長老、
万円
任期:1年
(必要に応じて継続可能性あり)
、
予算:
〈東部中会〉中会「東日本大震災対策特別
任務:大会緊急対策本部からの要請事項を
優先して扱い、課題を整理し、対応
任期:
吉田 隆( 東北中会伝道委員長〜2014年3月まで)、
坂本紀夫(2014年 月〜)、
林 茂雄(亘理伝道所)、
相馬伸郎( 名古屋岩の上教会牧師・大会執事活動員)、
川杉安美(大会常任書記長)、
T.デベット( 南アフリカミッション・ジャパン)、
カミングス・C(正統長老教会)、
チョー・カンフン( 大韓イエス教長老会高神派)、
調整役:芦田高之( 外国教会関係委員会書記)、
L.スパーリンク( 北米キリスト改革派教会)、
ミッション協力協議会:
予算:3万円(事業会計は今後の取り組み
による)
1
委員会」
するため。
任期:規定なし、予算:緊急対策局経費と
して 万円
〈西部中会〉中会「執事活動委員会」
(常設)
委員長:西田三郎、
書 記:大田良隆長老、
会 計:高原由恵執事(委員会会計)・ 近藤和夫長老(事業会計)、
委 員:上山研介執事・禰津省一、計 6名
任務:中会の執事的働きと共に、東北中会
への救援金(見舞金)贈呈や慰問団
派遣の事業の実務等
任期: 年、
予算:委員会費5万円、
万円
−102−
委員長:鈴木牧雄(中会議長)、
計8名
書 記:川杉安美(伝道委員会委員長)、
会 計:塩田隆良(財務委員長)、
小堀 昇(常任書記)、
大場康司(伝道委員)、
片岡正雄(執事活動委員長)、
長石 肇(執事活動委員)、
鈴木半一郎(財務委員)、 任務:未曽有の東日本大震災に見舞われた
東北中会との連携を親密な関係にあ
る中会としてさらに強化し、被災し
60
事業会計(負担金):約
60
た諸教会や教会員に対する具体的な
支援について協議・立案・実行して
いくこと。
任期:2年(必要に応じて延長する)、
4
1
25
第 4 部 写真・各種資料
立石 彰(東仙台教会)、
持田浩次(大会執事活動委員長)
チーム陸前高田:(仙台教会小会の監督下)
長:李根培、金玉基、佐々木金光・京子、
佐々木和雄・仁子、松田研二・美智子、 月まで)、 月まで)
(北米キリスト改革派教会)、 カミングス・C(正統長老教会)、 吉田 隆( 〜2014年3月まで)、 坂本紀夫(2014年 月から)、 チョー・カンフン
専従スタッフ:浜田唯姉、加藤恵美姉 (〜2013年 月まで)、
(大韓イエス教長老会高神派)
4
オブザーバー:高瀬一夫引退教師
(2014年4月〜)
パートスタッフ:大野雅良・大野珠子 (会計&傾聴)、菅原智子
12
加藤冨美子
東仙台ボランティアセンター:(東仙台教会
小会の監督下)
長:立石彰教師、
−103−
スタッフ:ラウア憲子、熊田真介、 月まで)、 鈴木契太 (〜2013年
宮良杏子姉 (〜2012年
理 事:L.スパーリング
理事長:相馬伸郎(名古屋岩の上教会・大
会執事活動委員会)
主 事:カミングス・C(正統長老教会)
のぞみセンター:
月まで)、 砂田裕基兄 (〜2013年
10
萩原めぐみ (〜2012年
10
3
3
第 4 部 写真・各種資料
すでにニュースNo4でお伝えしました通り、緊急対策本部では、この度の被災で住む家を失った
方など、改革派信徒の中で被害にあわれた方に対して緊急に個別の支援をいたします。この度の被
災のゆえに現在住む家がない方に関して50万円、また、倒壊の危険のゆえに立ち退きを強いられて
いる方に25万をお渡しします。所属教会の牧師に4月24日(日)までにご連絡ください。申請が遅れ
た場合は、別途で対応いたします。なお、どなたにお渡ししたか等の申請者の個人情報に関しまし
ては、緊急対策本部のみが把握し一切公表は致しません。また、後日、詳細な被災調査を行い、今回
申請されなかった方々に対しても、必要に応じてご支援させていただきたいと思っております。
お申し込みの要領
・下 記申込書に必要事項をご記入の上、緊急対策本部、福井召一(送付先下記参照)まで郵送、
または FAX にてお送りください。
・申込書には、お名前、ご連絡先、所属教会名、所属教会牧師の署名・捺印、簡単な被災状況の説明、
援助金の使途、送金時期の緊急性の有無、受給方法のご希望を明記して下さい(申請人が教師
の場合にはお名前の欄は無記入で結構です)。
送付先:〒 215‐0021 川崎市麻生区上麻生 4−29−1
電話 /FAX 044−953-1872 福井召一 e‐mail [email protected]
緊急支援申請書
申請日 年 月 日
ご 本 人 お 名 前 ご 連 絡 先
所 属 教 会 名
日本キリスト改革派 印
所属教会牧師名(署名、捺印) ○
援 助 の 種 別(自宅損失援助 50 万円・立ち退き支援 25 万円)(○で囲んで下さい)
被 災 状 況(例、建物全壊、半壊、床上浸水など)
援 助 金 使 途(例、生活費、建物補修費など)
緊 急 性 の 有 無 大至急・近日中・1−2 週間以内・その他 (○で囲んで下さい)
受 給 方 法 口座振込(個人・教会)・現金書留・手渡し(要日数)(○で囲んで下さい)
(振込の場合のみ)
その他ご要望
銀行・ゆうちょ・農協・信金 支店 口座番号 −104−
3.緊急支援申請についてのお知らせ兼申請書
緊急支援申請についてのお知らせ兼申請書
第 4 部 写真・各種資料
主にあって被災お見舞い申し上げます。地震発生後2カ月になろうとしていますが、なお多くの困難な中でお過ご
しのことと拝察致します。皆様の上に主の励ましと力づけが、今まで以上に豊かにありますようにお祈り致します。
さて、私たち現地調査委員は、2011年4月18日(月)−21日(木)の日程で東北中会を、翌週4月27日(水)東関東中会
を、それぞれ被災教会を中心に一部被災信徒の家の被災状況などを調査致しました。しかし、東北中会をはじめ、多
くの被災信徒の方々の調査が十分におこなえていません。このため、再度、調書による調査を行い、救済見舞金の支
給にあたって、より公平・公正に行えるようにしたいと願っております。
この調査は、現地調査において面談による調査に応じていただいた人を含め、すべての被災された信徒の方に実
施するものです。被災信徒の救済は、この調査を基に行いますので、ご協力のほどよろしくお願い致します。必要に
応じて、電話などで確認させていただく場合もありますので、お含みおきください。
皆さまからいただいた調書を基に、見舞金が決まります。支援の基準は、被害額の10%程度に置いています。基本
的には10万円(1ポイント)単位で、被災額に応じて加算していく考えです。住居の損失と物損(家財)両方について
同じ評価で行います。これは、今回の地震の特殊事情(津波による被害)を考慮しての評価方法です。被災評価及び額
は、下記の表に基づき、次の通り行います。
家屋の被災ポイント+物損(家財)のポイント=ポイント合計額に1万円を乗じた額(見舞金額)
被災信徒の確定は6月下旬に行い、その結果については個別にお知らせ致します。
被害程度
評価額(万円) ポイント
被害程度
評価額(万円) ポイント
持家全壊
150
150 住修理60万円以下50万円以上
6
6
持家半壊住居不能
100
100 〃50万円以下40万円以上
5
5
借家全壊又は半壊住居不可
住居修理費900万円以上
30
30 〃40万円以下30万円以上
4
4
100
100 〃30万円以下20万円以上
3
3
〃900万円以下800万円以上
90
90 〃20万円以下10万円以上
2
2
〃800万円以下700万円以上
80
80 〃10万円以下
1
1
〃700万円以下600万円以上
70
70 物損500万円以上
60〜100
60〜100
〃600万円以下500万円以上
60
60 物損500万円以下400万円以上
50
50
〃500万円以下400万円以上
50
50 物損400万円以下300万円以上
40
40
〃400万円以下300万円以上
40
40 物損300万円以下250万円以上
30
30
〃300万円以下250万円以上
30
30 物損25万円以下200万円以上
25
25
〃250万円以下200万円以上
25
25 物損200万円以下150万円以上
20
20
〃200万円以下150万円以上
20
20 物損150万円以下100万円以上
15
15
〃150万円以下100万円以上
15
15 物損100万円以下90万円以上
〃100万円以下90万円以上
10
10 物損90万円以下(住居と同じ)
〃90万円以下80万円以上
9
9 ブロック(石)塀の倒壊
〃80万円以下70万円以上
8
8 車の津波流失または使用不可
〃70万円以下60万円以上
7
7
10
10
9〜1
9〜1
2
2
10
10
※ この調査は、信徒のプライバシー保護を原則としています。認定結果・救済見舞金の支給額等については、現地
調査員・対策本部の一部関係者・大会関係諸機関以外に公表されることはありません。
※ 救済見舞金の支給は、大会執事活動委員会から被災信徒と認定された方に個別に送金されることになっていま
す。
※ この調書の提出先および締め切り期日は下記の通りです。
提出先 〒466−0831 名古屋市昭和区花見通1丁目5−1 メゾン川原5B
鳥 井 一 夫 宛
提出期日 2011年6月3日(金)必着
問合せ先 ☎/FAX 052−751−8360(担当:鳥井)
2011年5月4日
日本キリスト改革派教会東日本大震災被災対策本部
現地調査委員会 鳥 井 一 夫
福 井 召 一
貫 洞 賢 次
−105−
.東日本大震災被災調査について
4
東日本大震災被災調査について
第 4 部 写真・各種資料
−106−
第 4 部 写真・各種資料
第一期分
第二期分
仙台
外壁サイディング及びモルタル塗装全般が浮き上がり、浸透水により崩落
の恐れあり、隣接の 2 階建て集会所は、元々一階建てのものを 2 階部分を
増築したらしく、増築による基礎部分の損傷や 1,2 階の境のモルタル全般
にわたって亀裂あり、会堂内壁崩落 5 箇所(危険度大)
、クラック数箇所
宮城県建築士事務所協会耐震診断及び補強工事の見積もりを依頼、調査費
用 16.8 万円は支援金と相殺する。
同協会の診断では、最低 3,702,000 円の耐震補強工事が必要という調査報
告がでている。
実際の改修工事を実施すれば、上記評価額に 2 倍以上の費用がかかると考
えられる。
7,500,000
19,000,000
北中山
地滑り、基礎部分及び擁壁数箇所亀裂、土台部分 7 センチ沈下、玄関ドア
開閉不可、白アリ被害により床部分踏み抜く危険あり、礼拝堂北基礎部分
10 数センチ沈み込み、擁壁及び基礎部分の沈下を放置すると建物全体の崩
壊の危険性あり、宮城県建築士事務所協会耐震診断及び補強工事の見積も
りを依頼、調査費用 16.8 万円は支援金と相殺する。
同協会の診断では、最低 2,417,415 円の耐震補強工事が必要という調査報
告がでている。建物の強度自体は十分あり、
補修すべき個所も多くはないが、
基礎部分の工事をより十分に行うには、上記評価の 2 倍の費用を見積もる
のが相当と考える。
5,000,000
8,500,000
石巻
外壁モルタル 2 か所崩落、床上浸水、家具一部損失。被害が拡大する恐れ
があるので早急に補強工事をお行う必要がある。
宮城県建築士事務所協会耐震診断及び補強工事の見積もりを依頼、調査費
用 16.8 万円は支援金と相殺する。
同協会による調査は 6 月 18 日(土)に実施し、
調査結果は 6 月末に出る予定。
その結果によっては、支援額の変更が生じる可能性がある。
3,500,000
7,240,000
仙台カナン
外壁小さなクラック 2 か所、会堂内、クロスに数ヵ所亀裂
300,000
0
東仙台
ブロック塀倒壊、フェンス損壊、蛍光灯落下危険あり
700,000
*2,000,000
亘理
牧師館の屋根瓦が崩落、現在防水シートで処置、壁も崩落し、一時的な隙
間埋め処置をしている。 山下集会所復興支援
500,000
0
100,000
0
OPC 仙台めぐみ
外壁クラック数箇所
200,000
0
八戸
外壁剥離及びひび割れ、土台亀裂
300,000
0
六戸
見舞金
50,000
630,000
白石契約
石垣倒壊撤去
200,000
0
仙台栄光
調査を行っていないが、周辺教会の被災状況を考えると右記額の支給が適
当と判断する
200,000
0
牧師館瓦損壊
宇都宮
見舞金
花見川
外壁クラック多数、基礎部分にも少々ダメージ有、食器などの物損有
50,000
0
1,000,000
0
千城台
外壁クラック多数、基礎部分にも少々ダメージ有、食器などの物損有 全体として被害程度は大きくない
500,000
0
勝田台
牧師館屋根一部損壊
200,000
0
ひたちなか
会堂天井付近のエアコン部分に天井パネルの剥れ等の被害あり、修理の見
積を取り寄せ中
300,000
0
50,000
0
湖北台
見舞金
筑波みことば
外壁及び室内にクラック数か所
稲毛海岸
見舞金
300,000
0
50,000
0
新浦安
見舞金
50,000
0
銚子栄光
見舞金
50,000
0
船橋高根
見舞金
50,000
0
松戸小金原
見舞金
50,000
0
三郷
見舞金
50,000
0
東洋宣教
外壁(玄関のまわり)にヒビがかなり入り、部分的にモルタルが剥落。建
物内には、小さいなヒビがボードの接合部にあり、
500,000
0
21,750,000
37,370,000
一階トイレ壁にもひび割れ。
合 計
*東仙台教会への第二期募金からの支出は、この時点では未払いである。
−107−
5.教会堂被災の実態と救済支給額一覧
教会堂被災の実態と救済金支給額一覧
第 4 部 写真・各種資料
No.
支給額
2011 年 10 月 1 日現在
被害状況
(単位万円)
1
200
津波全失(家屋流出 150、家財などの物損 50)
2
180
津波全失(家屋流出 150、家財などの物損 30)
3
150
持家半壊居住不可、津波 1.7 メートル浸水、1 階部分大破、自動車流失
4
140
持家半壊居住不可、津波 3 メートル浸水、1 階部分大破、物損被害大
5
130
借家津波で全壊、店舗の機器等被害損失甚大、自動車流失
6
100
持家マンション半壊居住不可、壁の亀裂被害甚大
7
83
持家半壊居住可、屋根損壊、家屋傾斜等被害甚大
8
80
持家半壊居住可、家傾斜、基礎大破
9
50
持家一部損壊、外壁倒壊
10
50
借家半壊居住不可、物損の他一次移住費負担大
11
45
借家半壊居住不可、津波浸水 8.0 メートル、家電・家具すべて使用不能、車流出
12
40
持家半壊住居可能 家全体にひび割れ
13
30
持家一部損壊、屋根瓦、屋内壁、風呂タイル、ブロック塀等亀裂・崩落
14
25
持家一部損壊、外壁補修工事 見積・請求書添付
15
20
持家一部損壊、屋根瓦補修工事 見積・請求書・領収証添付
16
15
持家一部損壊、修理費は建物とそれに関連する付属施設のため一体評価
17
12
持家一部損壊、瓦屋根・外壁塗装工事 見積・発注書有
18
10
持家一部損壊、津波浸水被害
19
10
持家一部損壊、屋根瓦破損・壁床などの破損修理
20
10
持家一部損壊、壁等の亀裂修理は自前で実施
21
10
持家一部損壊、限界開閉不能、家屋の 1/2 の床面傾斜歩行困難、風呂タイル、屋根損傷
22
10
持家一部損壊
23
10
持家一部損壊
24
10
持家一部損壊
25
10
持家一部損壊
26
10
持家一部損壊
27
9
持家一部損壊、屋根瓦一部落下、外壁・基礎・居間土壁等に亀裂、
28
8
持家一部損壊、屋根瓦補修工事 見積添付
29
6
持家一部損壊、屋根瓦損壊修理
30
5
持家一部損傷、内壁、外壁亀裂
31
5
求道者、津波浸水被害
32〜38
11
軽微な損壊被害、7 件
合計額
1484
中会別信徒の被災状況
東北中会 27 件 東関東中会 8 件 東部中会 3 件 合計 38 件
−108−
6
.信徒被災状況と救済金支給額一覧
信徒の被災状況と救済金(見舞金)支給額
第 4 部 写真・各種資料
① 募金収入報告
.募金会計報告
7
第 1 期 収 入(2011/3/11 〜 2011/7/31)
口 数
改革派教会(日本)
金 額
258
%
30,539,197
38.5
団 体
4
248,637
0.3
個 人
54
3,328,790
4.2
国内他教派
海 外
合 計
4
993,000
1.3
27
44,161,409
55.7
347
79,271,033
100
第 2 期以降 収 入(2011/8/1 〜 2014/4/30)
口 数
改革派教会(日本)
金 額
%
293
28,314,124
46.0
団 体
7
670,325
1.0
個 人
15
1,042,779
1.7
4
1,161,652
1.9
11
30,398,249
49.4
330
61,587,129
100
国内他教派
海 外
合 計
募金の収入総計 2014 年 4 月末現在
口 数
改革派教会(日本)
金 額
%
551
58,853,321
41.8
団 体
11
918,962
0.7
個 人
69
4,371,569
3.1
国内他教派
海 外
合 計
8
2,154,652
1.5
38
74,559,658
52.9
677
140,858,162
100
*この他に緊急災害からの繰り入れ 12,172,040 円も加わるので募金と合わせた総収入合計は 153,030,202 円
となります。
*オランダ改革派教会の使途指定献金(約 1,200 万円)は、海外分の中に含まれています。
*これとは別に、韓国の「Christian Ethic Movement」という、超教派的なグループからも約 600 万円の使途
指定献金をいただきました。
② 募金支出概要 (詳細は 110 ページの表を参照。)
第1期募金より
緊急災害援助金より
2014/4/30 現在
第2期募金より 今後の支出予定
合 計
割合 %
信徒住宅援助
14,840,000
0
0
14,840,000
10.0
会堂復旧援助
21,868,000
35,362,714
2,000,000
59,230,714
39.6
東北・東関東中会の諸活動と教師援助
他教派と社会的支援
2,518,821
5,000,000
8,665,030
5,450,000
21,633,851
14.5
14,400,000
172,040
21,810,124
10,905,966
47,288,130
31.6
2,000,000
2,193,802
1,306,198
5,500,000
3.6
2,226
997,774
1,000,000
0.7
68,033,896
20,659,938
149,492,695
100.0
対策委員会費
記録誌
計
53,626,821
7,172,040
*緊急災害援助金からの移行措置費 500 万円は、第 2 期募金に繰り込まれて支出されています。
(移行措置とは、第1期募金(臨時大会)から、第2期募金(定期大会)までの収入空白期間の支出に、緊急災害援助資
金から予算上の対応をしたもの。)
−109−
第 4 部 写真・各種資料
③ 募金支出詳細
2014.4月末現在
1期
会員住宅支援
信徒住宅援助
〃
合計
11,670,000
0
14,840,000
0
0
3,170,000
0
14,840,000
石巻
3,500,000
7,240,589
10,740,589
5,000,000
8,500,000
13,500,000
六戸
50,000
622,125
672,125
仙台
7,500,000
19,000,000
26,500,000
東仙台
小 計 ◆2
700,000
0
5,118,000
0
21,868,000
教会への見舞金 ◆3
3,000,000
3,700,000
5,118,000
0
35,362,714
5,000,000
0
5,000,000
3,000,000
60,230,714
1,844,500
東北中会会議援助
1,288,100
556,400
サマーデイズ援助
208,498
0
208,498
自給教師支援
500,000
0
500,000
現地対策費
522,223
0
522,223
3,000,000
3,000,000
東北中会交わりと教育費
南ア表敬訪問(立石彰)
188,630
188,630
協力伝道者 首藤
170,000
170,000
1,200,000
1,200,000
〃 高瀬
〃 山中
執事的奉仕による
宣教費
(他教派と社会的支
援)
支出予定
北中山
上記以外の会堂援助
復興のための
教会活動費
(東北・東関東中会
諸活動&教師 援
助)
2期
0
3,170,000
小 計 ◆1
会堂復旧援助
緊急災害援助金
11,670,000
5,450,000
9,000,000
8,665,030
5,450,000
21,633,851
2,518,821
被災支援委託 ◆4
1,100,000
0
1,100,000
東仙台ボランティアセンター
3,300,000
10,000,000
13,300,000
東北ヘルプ
6,000,000
1,100,000
7,100,000
国際飢餓対策機構
1,700,000
0
1,700,000
800,000
0
800,000
1,000,000
0
1,000,000
500,000
0
淀川キリスト教病院
孤児・障碍者支援 ◆5
日本キリスト教会
5,000,000
3,550,000
小 計
放射線対策
94,034
陸前高田
3,500,000
のぞみセンター
3,116,090
ミッション協議会
4,000,000
原発部会費
小 計
3,500,000
3,116,090
10,000,000
14,000,000
0
172,040
21,810,124
10,905,966
47,288,130
2,000,000
2,193,802
1,306,198
5,500,000
2,226
997,774
1,000,000
68,033,896
21,659,938
150,492,695
記録誌
53,626,821
1,000,000
172,040
14,400,000
対策委員会活動費 ◆6
合 計
500,000
905,966
7,172,040
172,040
◆1:第四部 資料編の「信徒の被災状況と救済金(見舞金)の一覧表を参照。
(P108)
◆2:第四部 資料編の「教会の被災状況と救済金(見舞金)の一覧表を参照。小計の118,000円の差は、石巻家賃分を含めたため。
(P107)
◆3:東北中会お見舞金 20万×12教会(仙台、東仙台,仙台カナン、仙台栄光、仙台めぐみ、 北中山、亘理、盛岡、八戸、福島、白石
契約、山形)=240万、石巻お見舞い金60万、東関東中会お見舞い金50万、東北中会教師へ10万円×15人=150万円
◆4:申請のあった4教会より、近隣教会・被災者へ110万(詳細は29ページ参照)
◆5:孤児・障碍施設への支援100万(宮城発達障碍サポートネット、仙台キリスト教育児院、日本ファミリー協会、いわき福音協会)
これも詳細は、41ページ参照。
*表中には、オランダ改革派教会からの対社会的支援使途指定献金より、東仙台ボランティアセンターへ1,000万円と、のぞみセン
ターへ2,735,711円の支出が含まれています。
*この他に、韓国の「Christian Ethic Movement」
からの使途指定献金約600万円のうち、
第1回セミナー(カウンセリング)に
1,530,000円、第2回セミナーに 360,600円、東北中会有志韓国の訪問に747,940円が支出され、
残金は3,347,060円あります。
◆6:対策委員会活動費の詳細は 第四部資料編111ぺージ④参照。
−110−
第 4 部 写真・各種資料
1,306,198
合 計
5,500,000
5,500,000
4,193,802
繰 越 金
合 計
215,398
オランダ改革派来日視察費
(第一期・第二期募金のみ:複数回は1回の
⑤ 東日本大震災緊急支援募金献金者名
桑名、恵那、犬山、高蔵寺、四日市、
関キリスト、岐阜加納、吉原富士見、金沢、
埼玉地区連合青年会、東部中会婦人会、
日の礼拝席上献金は、
み掲載)
なお、
2012年 月
上野緑ケ丘 、瑞浪、静岡、多治見、太田、
大垣、中津川、津島、那加、八事、尾張旭、
浜松、豊明、名古屋、名古屋岩の上、春日井、
【改革派教会】
甲子園、堺みくに、山本、滋賀摂理、小倉、
芦屋、伊丹、園田、大阪、熊本、恵泉、広島、
中部中会長老会、中部中会連合婦人会、
札幌、青森、山形、盛岡、八戸、六戸、仙台、
神戸長田、神港、西神、西谷、千里山、
那覇、西部中会合同祈祷会、
ひたちなか、稲毛海岸、花見川キリスト、
東関東中会青年会、
西部地区連合婦人会、
千里摂理、大屋、男山、忠海、長丘、東広島、灘、
いずみ、せんげん台、宇都宮、羽生栄光、
西部中会長老執事委員会、
湖北台、三郷、勝田台、新浦安、千城台、
横浜、横浜中央、花小金井、厚木、江古田、
岡山、岡山西、丸亀、久礼、芸陽、高松、
奈良、板宿、福井、平和の君、宝塚、
綱島、高島平キリスト、国立聖書、佐久、
高松東、坂出飯山、三本松、山田、宿毛、松山、
筑波みことば、銚子栄光、船橋高根、
坂戸、所沢ニューライフ、湘南恩寵、
新居浜、清水、善通寺、徳島、徳島西部、
北神戸キリスト、鈴蘭台、和歌山、和田山、
上諏訪湖畔、上福岡、新潟、新座志木、
南与力町、高知、南四国連合婦人会
大宮、秩父、長野、田無、東京、東京恩寵、
東川口、東洋宣教、南浦和、
周年記念信徒集会、
ナイトウユキコ、ハチヤハルコ、
【個 人】
オクヤマシン、ヨコテリョウコ、
新所沢、西鎌倉、青葉台キリスト、草加松原、
松戸小金原、東関東女性の会、
しておりません。
大会財務委員会扱いですので、ここには掲載
11
南越谷コイノニア、川越、山梨栄光、北沼津、
東部中会
ヨシマツユミ、サトウショウハチ、
−111−
3
埼玉西部地区伝道協議会、
65
収 入
項 目
小 計
5,500,000
小 計
支 出
項 目
④ 対策委員会活動費詳細(〜 2014/4/30)
1,215,796
緊急災害援助資金より
2,000,000
委員会開催関係費
第 2 期募金より
3,500,000
東北中会教会問安費
236,410
対外的会議費用
387,780
現地調査関係費
35,998
事務通信費
338,157
東北中会臨時会・伝道委員会陪席費
148,990
ミッション協力協議会出席費
901,788
会堂補修打ち合わせ
106,960
ボランティア関係視察他
65,000
2011 年度大会準備費
541,525
第 4 部 写真・各種資料
大韓イェス教長老会高神派、 正統長老教会(OPC)、 JCF Netherlands(オランダ)、
高麗神学大学 , 大学院学生・職員、 ロンドン日本語改革派キリスト教会、
南アフリカ・オランダ改革派教会(南アフリカ)、 Landelijk kerkelijk bureau、
SONG YONG GOO(KOREA)、 北米キリスト改革派教会世界救済委員会(CRWRC)
、
World Missions Project Trinity Presbyterian Church(USA)、
スラバヤ ホサナ教会(インドネシア)、 ワシントン日本人キリスト教会、
OPEN EYES MISSION(フィリピン)
、 Choi Do Youn (カンボジア)
、
Christian Reform Church Chin Christ Fellowship(CANADA)、
Bread From Heaven Community Church(フィリピン)、
Christian Ethics Movement(KOREA)、 欧州日本語キリスト者青年リトリート、
Mrs. Janis Downs Reformed Church INALA(オーストラリア)、
Woodlawn Church Grand Rapids(USA)、 James and Helena Horgen(イギリス)、
IAN MATHEW ZUTT(オーストラリア)、
Lardner C Moore,Mollie Moore(USA)、 Dienstenbureau CGK(オランダ)、
Relief arm of the Gereformeerde Gemeenten(オランダ)、De Verre Naasten(オランダ)、
St Paul's Anglican Church Kogarah(オーストラリア)
、
National Diaconate of the Reformed Bucklands Beachroad(ニュージーランド)、
EZRA Christian School(南アフリカ)、 ウェストミンスター日本人教会(USA)
−112−
ミズガキシゲル、ヒグチマサカズ・ジュンコ、
ハナダフミコ、トクチヤスオ、
キタハラミサコ、イシモリヨシフミ・ミヨ、
工藤昌樹、滝谷裕子、大西節子、平田幸也、
山田美子、中村満子、近藤周子、小川洋、
永沼沙綾香、吉野勝三郎、有山敏・教子、
平林善博、仁平美佳子、西俊一、山田祐美子、
柳谷ひさ子、柏原繁宣、上山堯碩、長嶺活吉、
常石召一・和美、村松仲子、高橋和美、
太田正紀、遠藤敦也、広野美徳、上原陽子、
勝本小夜子、水野雅之、石田善一、石本耕一、
山崎喜世子、相原功志、照屋守子、高橋智子、
門脇恭子、安藤真理、土谷正次・京子、
西川園美、佐藤崇文、横山信篤、近藤春樹
【団 体】
聖恵会(有志)、全国学生会
【国内他教派】
日本キリスト教会震災対策事務所、
日本長老教会、日本キリスト改革長老教会、
京都平和キリスト教会、
日本基督教団 砂町教会
【海外諸教会・個人】
第 4 部 写真・各種資料
⑥ 第2期募金修正予算&見通し(募金会計の管理のための略表で、すべてを網羅するものではありません)
2014/4/30 現在
大 項 目
小 項 目
第1期支出済
第2期
当初予算 修正予算
支出
支出予定
残高
石巻
350
未定
1000
724
276
0
北中山
500
750
850
850
0
0
仙台
会堂復旧費
六戸
当初予算 2400 万円
東仙台
750
未定
1900
1900
0
0
5
なし
63
63
0
0
70
なし
200
511
なし
2186
2400
4013
3537
476
200
a 中会内の交わりと教育の強化
300
300
300
0
0
b 東北中会の大会会議費
100
100
75
25
0
上記以外の会堂
小 計
200
800
1037
* 492
100
350
219
e 予備費
100
0
小 計
1400
1787
1069
701
a ミッション協議会支援
1800
1400
400
1000
陸前高田
東北ヘルプ
c 放射線対策と避難対策
その他
200 2013/12 支出承認
0
c協力伝道者派遣・伝道進展の
復興のための
ための資金積立
教会活動費
当初予算 1400 万円 d 対策委員会活動費
執事的奉仕による
b その他の支援
宣教費
当初予算 2200 万円
備 考
545 545 山中
131
* 17 首藤・120 高瀬・
355 山中
131
d大会執事活動委員
会活動費へ
676
協議会経由で東仙台
1000 VC、のぞみセンター、
陸前高田等へ
240
340
340
0
2012/6〜2013/10ま
で20万×17カ月
0
その後はオランダか
らの献金を充当
60
110
110
0
0
100
100
10
90
90
100
100
記録誌
100
小 計
2200
2050
860
1190
1190
合 計
6000
7850
5466
2367
2066
福島伝道所除染 確
保
この予算での現時点での、繰越金額予定(2014 年 4 月 30 日現在)は、2367−2066=301 万円 !
*表中には、オランダ改革派教会からの対社会的支援(使途指定献金)より、東仙台ボランティアセンターへ 1,000 万円とのぞ
みセンターへ 2,735,711 円の支出が含まれています。
*また、韓国「Christian Ethic Movement」という超教派団体から Stand by Japan の活動資金として約 600 万円の約使途献金
がありました。それは第 1 回セミナー(カウンセリング)に 1,530,000 円、第 2 回セミナーに 360,600 円、東北中会有の志
韓国訪問に 747,940 円が支出され、今現在の残金は 3,347,060 円です。
−113−
第 4 部 写真・各種資料
2012年4月〜12月
収入の部
活動費 ◆ 1
献金 ◆ 2
その他
計
2013年1月〜12月
8
合 計
3,850,000
1,157,478
256,715
5,264,193
10,185,711
1,154,941
284,192
11,624,844
14,035,711
2,312,419
540,907
16,889,037
2,357,228
9,415,893
11,773,121
7,621,421
21,040,737
28,662,158
支出の部
1)施設及び運営費
備品
維持費
水道光熱費
通信費
事務費
計
907,166
0
272,510
65,128
7,835
1,252,639
618,573
220,367
503,720
226,955
20,370
1,589,985
1,525,739
220,367
776,230
292,083
28,205
2,842,624
2)スタッフ関係費
給与
住居費
交通費
ボランティア援助費
その他
計
1,852,080
0
511,117
0
327,652
2,690,849
5,744,440
541,280
986,530
48,300
674,234
7,994,784
7,596,520
541,280
1,497,647
48,300
1,001,886
10,685,633
3)活動費
270,843
1,015,386
1,286,229
4)自動車関係費
189,975
1,071,968
1,261,943
0
401,074
401,074
4,404,306
3,217,115
7,621,421
12,073,197
8,967,540
21,040,737
16,477,503
12,184,655
28,662,158
前月繰越金
合 計
5)その他
計
次月繰越金
合 計
.各支援団体会計報告
① のぞみセンター会計報告
② のぞみセンター献金者リスト
稲毛海岸教会 江古田教会 高知教会
仙台カナン教会 園田教会 多治見教会
田無教会 松戸小金原教会 三郷教会
盛岡伝道所 山形伝道所 聖恵会
中部中会ディアコニア支援委員会
東京恩寵教会執事会 東部中会執事活動委員会
東関東中会 南浦和教会婦人会
山形伝道所婦人会 米国OPCシアトル教会
米国OPC教会 韓国高神田無教会
日本同盟基督教団古河教会
鳩山聖書バプテスト教会
滝山聖書バプテスト教会
−114−
大会執事活動委員会 サマリタンズパース
石丸豊・清美 イシカワカズヒロ 伊豆山蓉子
今枝光彦 鬼澤澄江 勝又荘蔵・富美子
河内常男 木村香 熊田のぞみ
クラタメグミ クリキケイ 小島聖也
坂部勇 斉藤正美 雀裕先
シャリンガー夫妻 スギヤママサキ 西村永湖
トビー・デヴェット 富本シズオ 袴田清子
橋元直子 村井麻土 藤本千春 本多千佳子
松井順子 松田好久 町田かおり 三輪澄子
宮崎啓一 案浦由美 山内照夫・英子
*多くの方から尊い献金を頂戴しましたが、事務処
理の不備によりまして献金を頂いたにも拘わらず
お名前を掲載出来ていない可能性があります。そ
の方には心よりお詫び申し上げます。なお、献金
いただいた方々には、個別に領収書を発行してお
ります。
横山陽子 渡辺ユリ ラウワ・ステューワート
(敬称略)
◆ 1: 内訳はミッション協議会より、11,300,000円 オランダ改革派の指定献金より(大会執事活動募金経由)2,735,711円です。
◆ 2: この中には、大会執事活動募金からの指定献金 3 口、計 380,379 が含まれています。
第 4 部 写真・各種資料
③ 東仙台教会ボランティアセンター 収支決算報告 2011年3月〜2013年12月
1. 諸団体からの献金
①ミッション協力協議会
②大会(拡大・執事活動・オランダ)
③クラッシュジャパン
④日本国際飢餓対策機構
⑤サマリタンズパース
⑥その他の団体
2. イベント参加費・月謝
①仮設住宅での集会
②サクラハウスでの食事会
③サクラカフェ
④にじいろ楽習会月謝・夕食会
⑤キャンプ・ピクニック
⑥温泉ツアー
⑦その他のイベント
3. 自由募金
4. その他
収入合計
前年度繰越金
合計
1. 人件費
①スタッフ給与・交通費
②大工給与・交通費
③ボランティア交通費(学生)
④ボランティア食費・入浴代
⑤アパート経費
2. イベント費
①仮設住宅での集会
②サクラハウスでの食事会
③サクラカフェ
④にじいろ楽習会月謝・夕食会
⑤キャンプ・ピクニック
⑥温泉ツアー
⑦その他のイベント
3. サクラハウス管理費
①高熱水費(灯油代含)
②修繕費・資材費
③サクラハウス用備品
④賃貸料
4. 活動費
①ガソリン・高速道・車両費
②工具・備品・日用品
③事務費、携帯、インク、切手等
④支援物資(仮設訪問費)
5. その他
支出合計
次年度繰越金
合計
※「2. イベント参加費・月謝」を
差し引いた支出⇒
収 入
2011 年
2012 年
5,107,842
18,492,300
0
9,000,000
3,300,000
8,000,000
588,342
398,800
619,500
348,000
600,000
615,500
0
130,000
2013 年
18,000,000
16,000,000
2,000,000
0
0
0
0
合計
41,600,142
25,000,000
13,300,000
987,142
967,500
1,215,500
130,000
155,600
0
52,500
0
0
92,000
0
11,100
2,346,775
78,600
71,600
91,500
396,230
1,301,000
407,845
0
3,735,700
138,200
41,000
326,800
527,300
2,124,000
513,000
65,400
6,238,075
216,800
165,100
418,300
923,530
3,517,000
920,845
76,500
6,076,525
3,393,701
1,553,990
11,024,216
0
233,083
22,905
255,988
11,339,967
24,465,859
-359,558
24,106,301
23,312,595
3,007,533
26,320,128
59,118,421
支 出
2011 年
2012 年
4,754,985
10,746,423
1,475,370
6,380,840
990,000
2,911,575
720,620
128,900
704,419
101,924
864,576
1,223,184
2013 年
9,578,878
8,268,674
0
25,520
0
1,284,684
11,339,967
59,118,421
合計
25,080,286
16,124,884
3,901,575
875,040
806,343
3,372,444 イベント収支
(支出 - 収入)
14,823,578
8,585,503
1,417,936
1,201,136
321,874
156,774
770,800
352,500
2,497,318
1,573,788
7,376,020
3,859,020
901,617
1,822,462
540,668
617,168
1,821,379
0
0
0
677,808
786,978
0
356,593
6,279,199
864,774
223,716
121,903
772,543
3,289,231
904,373
102,659
6,723,000
553,162
98,158
648,897
1,046,967
3,299,811
918,089
157,916
164,363
0
0
164,363
0
1,632,987
288,759
968,550
375,678
0
2,021,516
309,532
321,084
390,900
1,000,000
3,818,866
598,291
1,289,634
930,941
1,000,000
4,243,568
1,841,156
1,352,640
2,368,560
1,444,119
379,808
2,650,774
1,707,088
222,797
380,089
340,800
9,262,902
4,992,363
1,955,245
831,865
1,483,429
715,230
71,599
166,124
952,953
11,699,525
-359,558
11,339,967
21,098,768
3,007,533
24,106,301
21,140,292
5,179,836
26,320,128
53,938,585
5,179,836
59,118,421
11,543,925
18,751,993
17,404,592
47,700,510
211,651
838,121
240,125
304,508
−115−
第 4 部 写真・各種資料
太田京子、大西良嗣・美穂、大橋健太、岡田恭
雄 平、 魚 本・ マ ー レ ー、 内 田 義 彦・ 明 香【 2】
、
井ノ川春樹、井ノ川芽生・双葉、今井献、上原
伊豆山蓉子、伊藤美谷子、井上晶子、伊能悠貴、
青木理沙、有山敏、井川靖之、石森良文・美代、
①個人
三輪澄子【2】、武笠裕子、村田寿和、森田悦弘、
一郎、宮坂信章、宮﨑契一、宮崎誉、宮良杏子、
基教、松村俊夫【2】、三浦信、三野孝一、三宅
前 田 茂 己【 2】、 牧 田 吉 和【 2】、 増 井 幸、 松 田
廣瀬優、福井召一、藤沢節代、穂坂弘、堀瑛子、
原稔・しげ子【3】、橋本菜美、林朋美、原順子、
野 村( 千 里 山 教 会 )、 袴 田 康 裕、 萩 原 俊 一、 萩
美子、中林 撰、中村満子、中山悦子、中山奥行、
中山謙一、西牧夫・あゆみ、西川園美、庭野佳子、
デベット、富井悠夫、戸村三枝子【3】、中尾喜
学 校 )【 2】、 東 京 教 会【 8】、 東 部 中 会( 連 合
曜学校)
、東京恩寵教会【3】、東京教会(教会
銚子栄光教会【2】、津島教会、東京恩寵教会(日
教室)、千城台教会、中部中会(執事活動委員会)、
会【 2】、 多 治 見 教 会【 3】、 田 無 教 会( 韓 国 語
高島平キリスト教会、高松教会【2】、高松東教
【5】、千里山教会、園田教会、園田教会(有志)、
仙 台 教 会【 2】、 仙 台 栄 光 教 会、 千 里 摂 理 教 会
毛教会【2】、鈴蘭台教会、関キリスト教会【4】、
会【2】、札幌教会、滋賀摂理教会、静岡教会(教
④ 東仙台教会ボランティアセンター
子、岡田良雄、明松倍子、垣坂蓉子、風間義信、
矢内昭二、山口由紀子、山﨑光吾、山﨑喜世子、
執事会)、東部中会(連合婦人会)、東部中会(青
会学校)、清水教会、新浦安教会、神港教会、宿
片岡栄子、片桐耕治、兼松茂子、鎌田陽子、香
吉田謙、吉田実、頼高誠、リチャード・サンディ・
年会)、東北中会(連合婦人会)、所沢ニューラ
みほ、酒井敬子、酒井由起、酒井(多治見教会)
、
い ず み 教 会【 2】、 伊 丹 教 会、 板 宿 教 会、 稲 毛
②教会
原教会、松戸小金原教会(チャリティーコンサー
会)、広島教会、船橋高根教会【2】、松戸小金
東関東中会(女性の会)、東関東中会(連合女性
−116−
自由募金者一覧
味ちえ子、上山尭硯、カルヴィン・カミングス、
サ イ ツ マ【 2】、 ル ー カ ス、 渡 辺 ゆ り、 James
イフ教会、豊明教会、那加教会、長丘教会、長
野 教 会、 灘 教 会、 灘 教 会( 教 会 学 校 )
、灘教会
佐藤千穂、佐野結子【2】
、佐野蓉子、塩屋志園、
海岸教会(日曜学校)、稲毛海岸教会【2】、江
ト)、三郷教会、三郷教会(バザー委員会)、瑞
、 Masako Pfeifle
( Germany
)、匿名
Broughton
(仙台教会)【3】、匿名(八戸教会)
川村遥、喜多仁美、木村恭子、熊田のぞみ、熊
田雄二、桑原健次、小池園美、小池睦美、郡山
恵 太・ 遥【 3】
、 郡 山 祐 子、 児 島 ま つ 子【 2】
、
重田道秋、篠遠誠司・崔順花、島田悦子、島田
古 田 教 会( 女 性 会 有 志 )
、 大 垣 教 会( 婦 人 会 )
、
浪教会、南浦和教会、南浦和教会(婦人会)
【3】、
(有志)、新座志木教会(教会学校)、新居浜教会、
もえこ、清水茂雄、下郷晃、進士(上海)
、杉山緑、
大 垣 教 会【 2】、 太 田 教 会【 3】、 大 宮 教 会、 大
盛岡教会(教会学校)、盛岡教会【2】、八事教会、
小 清 水 千 恵、 小 林 光 子、 小 宮 道 子、 齋 藤 一 清・
鈴木牧子、鈴木雅也、鈴木みゆき、スチュアート・
屋 教 会、 春 日 井 教 会、 金 沢 教 会、 上 福 岡 教 会、
】、
ラウワ、砂田純子、角谷一子、高木努、高瀬一良、
吉原富士見教会、和歌山教会、和田山教会
山形教会、山田教会【2】、横浜中央教会【
神戸長田教会、湖北台教会、堺みくに教会、坂
岐阜加納教会【4】、恵泉教会、高蔵寺教会【3】
、
立原進一、田中悦子、ダフトン英子、田宮季奈、
出 飯 山 教 会( 婦 人 会 )、 坂 出 飯 山 教 会、 佐 久 教
高橋(教団愛川教会)
、高松みずき、田口恵太、
辻幸宏、続木俊介、寺内実和・岡美穂、トビー・
15
第 4 部 写真・各種資料
34,000
イベント費
1,867,519
1,759,163
合 計
6,301,508
*交通費には、マイクロバスレンタル代等も含む。
⑤ チーム陸前高田 会計報告&献金者名
8,710
③その他
運賃等
ウ ェ ス ト ミ ン ス タ ー 日 本 人 教 会( 武 田 恒 義 )
【4】、関西聖書学院、カンバーランド長老キリス
ト 教 会 、北 九 州 市 民 ク リ ス マ ス( 小 倉 教 会 )、ク
674,405
交通費
ラッシュジャパン【6】、ゴスペルチャーチ東京、
相模野キリスト教会、サマリタンズパース【2】、
献金者名 〜2014年
月まで
伊藤国雄、石井慶子、湊吏希子、佐々木信子、
カベナンター北米改革派教会、
南浦和教会婦人会、南浦和教会、佐々木和雄、
村瀬恭仁子、普久村浩子、笹沼光子、
島田祥子、大阪中央教会、川島利子、
庭野佳子、吉岡孝子、匿名氏 ( 名)
板橋晶子、改革長老東須磨教会婦人会、
ボランティアの方々、鳥井一夫、
アドラム宣教団、
東京恩寵教会、岩間節子、李ジオン・ジウン、
、ユヨンジェ宣教師、中林孝子、
seed japan
中部中会ディアコニア、太田教会、
5
シ オ ン・ キ リ ス ト 教 団 、昭 和 聖 書 教 会 、東 京 基 督
収 入
3
日本キリスト改革長老教会日本中会
−117−
教大学、東京聖書学院教会、日本基督教団 愛川
教会【2】、日本基督教団 祖師谷教会、日本基督
教 団 東 京 教 区 西 南 支 区 、日 本 国 際 飢 餓 対 策 機
構【 3 】、日 本 ホ ー リ ネ ス 教 団 、日 本 ホ ー リ ネ ス
教 団 鳩 山 の ぞ み 教 会【 2 】、沼 津 シ オ ン・ キ リ
ス ト 教 会( 萩 野 信 弘 )、ハ ー ベ ス ト・ タ イ ム ミ ニ
ス ト リ ー ズ 、福 音 交 友 会【 5 】、ホ ー プ チ ャ ー チ
(ニュージーランド)、ホープみやぎ(塩釜聖書バ
プ テ ス ト 教 会 )【 2 】、ヨ ン ド ゥ ン ポ・ バ プ テ ス ト
教会、ワシントン日本人キリスト教会(上原隆)、
【 3 】、A N I P C( オ ー ス ト ラ リ ア 国 際 長 老 教
会)、CRCメディア・ミニストリー【2】、OPC
4,542,345
繰越金
合 計
日本ミッション
【4】
*名前順
*敬称略
*【 】内の数字は献金回数
小計
6,301,508
86,298
6,301,508
24,251
雑収入 (利子等)
雑費
小計
事務費
608
復興支援費
34,000
イベント参加費
1,836,822
物資調達費
3,400,000
大会募金より
900,000
ミッション協議会より
10,340
援助金
通信費
1,966,900
献金
支 出
会計報告 (2012.6 〜 2014.3 月分)
第 4 部 写真・各種資料
ボランティア登録センター
被災地ボランティア・センター
被災者・被災地
地
参加希望者
ボランティア登録
登録セン タ ー管 理 者
被災地
豊川 修司
ボ ラ ンティ アセ ン ター責 任 者
[email protected]
(東仙台教 会 立 石彰教 師 )
数値に見るボランティア派遣状況
① ボランティア登録期間 3月23日∼6月11日 81日間
参加登録者延数(名)72名、派遣確定者数(名)62名、派遣無(名)10名
② 受入教会の状況
東仙台教会 62名、亘理伝道所 6名 合計 68名
③ 週間毎の派遣人員(各週・各日の最大)
3.20
派遣週
人数名最大
5
3.27
4.3
4.10
4.17
4.24
5.1
5.14
6
6
6
4
7
8
4
派遣週
5.1
5.22
5.29
6.5
人数名最大
8
7
8
4
実 際 、 東 仙 台 V C に は 、 登 録 派 遣 者 以外 に も 参 加 者 が あ り ま し た 。
④ 一日当りボランティア登録派遣人数
5.5人/日(延べ人数446人、延べ日数81日)
最大人数12/日(学生春休み、連休中 )、 最小人数2人/終了間際
⑤ 一人当たりボランティア平均日数/人 7.2日/人
⑥ ボランティア登録派遣者層
学生 24名、青年(社会人)19名、婦人 1名、シニア 4名、神学生 3名、
教師 6名、長老 1名、執事 2名、宣教師・外国人牧師 2名
⑦ ボランティア登録派遣者の年代別人数(名)
20代 32、30代 15、40代 5、50台 2、60代 3名、70代 2
−118−
9.登録センターと東仙台ボランティアセンター関連系統図&派遣状況
登録センターと東仙台ボランティアセンター間連絡系統図
第 4 部 写真・各種資料
(緊急対策ニュース№4 2011.
5.現在宅急便などで現地に直接送る事は困
てカイロ、歯ブラシ、割り箸、紙皿など。
.救援物資に関するお知らせ(お願い) 現地に救援物資を保管する場所が確保でき
ましたので皆様のご協力をお願いいたしま
す。以下の事を必ずお守り下さい。
難ですので、
以下の場所にお送りください。
東 関 東 中 会、 東 部 中 会、 中 部 中 会 の 皆 様 は、
1.出来る限り、同じ品物を一つの箱にまと
めてお詰めください。一つの箱に別々のも
改革派宇都宮教会へ
〒322 0002
のをばらばらに詰めないで下さい。
2.箱の中に何が入っているか、必ず明記し
てください。
栃木県鹿沼市千渡1256 6
宇都宮教会 馬栄烈先生
−
それに近いもの、生もの、開封した品物な
〒497 0001
自由教会へ
西部中会、四国中会の皆様は、名古屋西福音
どはご遠慮下さい。
4.特に送るべき品物のリクエストが届きま
したら随時お知らせいたしますが、一般的
には以下のようなものが役立つと思われま
す。
缶詰、レトルト食品、カップラーメン、飲
料水、米、ミルク、離乳食、紙おむつ、尿
取りパッド、生理用品、消毒用品、ティッ
シュ、ウエットティッシュ、下着、使い捨
愛知県海部郡七宝町沖之島間曽
皆様のご協力を、よろしくお願いいたします
名古屋西福音自由教会 服部真光先生
52
3.古着、中古品、賞味期限が過ぎた食品や
−
−
.
から)
−119−
10
3
26
第 4 部 写真・各種資料
被災した石巻伝道所の壁
崩れ落ちた仙台教会の壁
北中山伝道所の地盤沈下による擁壁のずれ
このため礼拝堂全体が傾いた
津波に襲われた東仙台教会員の自宅
倒壊した東仙台教会のブロック塀
−120−
.写真(教会堂建物の被害・現地の被災支援等のようす)
【教会堂・建物の被害】
倒壊した白石伝道所のブロック塀
11
第 4 部 写真・各種資料
【現地被災支援の様子】
東仙台教会で救援物資の
仕分けをするボランティア
津波で被災した石巻伝道所の
片づけをするボランティア
のぞみセンタースタッフと、後方支援中の
大会執事活動委員会との懇談会
東松島で泥出し中のボランティアと
訪問中の現地調査委員
東北ヘルプ本部で、放射能測定の様子を
見学する大会執事活動委員
山元町のイチゴハウスで奉仕する
アメリカのボランティア
−121−
第 4 部 写真・各種資料
韓国宣教チームによる陸前高田仮設住宅での
アクセサリー作り教室
チーム陸前高田と仮設住宅の方々
仙台教会を修理中のOPC大工さんボラン
ティア(地元紙に「トモダチ作戦」と掲載)
陸前高田の仮設を訪問した
オランダ改革派教会の2組の夫婦
名古屋岩の上教会と大学生による奉仕者コン
サート。この時、犬山教会、豊明教会、那加教会、
多治見教会、吉原富士見伝道所、太田伝道所、名
古屋岩の上伝道所、神戸長田教会から総計 194 枚
のエコバックを贈呈(亘理町)。
東仙台教会ボランティアセンタースタッフ
被災者でにぎわうサクラカフェ(東松島)
−122−
第 4 部 写真・各種資料
陸前高田仮設訪問チーム
震災直後の東仙台教会牧師室
仮設住宅を訪問し、韓国料理チジミの講習会
をする陸前高田チームと南浦和教会の人々
東松島にじいろ楽習会
後方の建物がサクラハウス
津波被害にあった歯科医院を入手、改装したのぞみセンター
のぞみセンターでの子供イベント
−123−
編 集 後 記
は、……初めから計画してやったことではあ
吉 田 隆 先 生 は、「 私 た ち 改 革 派 教 会 の 働 き
約でそのすべてをお伝えできていませんが。
えるかもしれません。残念ながら、紙面の制
しました。この記録誌に載っている支援者と
ちいさなひとつの答が与えられたような気が
震 災 が?」 と 自 問 自 答 し て い た 私 に と っ て、
の 講 演 で、 語 ら れ た も の で す。「 な ぜ こ ん な
唯姉が、二〇一三年九月東部中会連合執事会
この言葉は、のぞみセンタースタッフ浜田
さい、味わって下さい』と言いたいです。」
がなさっていることを、是非、見に来てくだ
と 言 っ て い ま し た が、 今 は 違 い ま す。『 神 様
「以前なら、『ボランティアに来てください』
県春日井教会から届きました青りんごケー
の 但 し 書 き も 印 象 的 で し た。 い わ く「 愛 知
を訪れた時、テーブルの上にあったメニュー
な が ら。 こ の 四 月 の 昼 食 時 に サ ク ラ ハ ウ ス
ちの被害なんか、大したことはない」といい
波で丸ごと流された人の被害に比べたら、う
う 事 実 は、 わ た し た ち の 胸 を 打 ち ま す。「 津
方々の多くが、ご自身が被災者でもあるとい
また、一生懸命被災者を支援しておられる
られます(まじわり二〇一二年一一月号)。
ただ、用いられただけなのです」と言ってお
ていった働きばかりなのです。わたしたちは
に神様に導かれ、道が備えられ、扉が開かれ
という事実、まして被災者の支援などかな
とや、教会堂修築費の調達ができなかった
金をぬきに、被災信徒へ見舞金をおくるこ
ちの教会はこれら外部からの多額の援助献
( 四 三、一 〇 九 ペ ー ジ )。 つ ま り、 わ た し た
よ っ て よ う や く、 達 成 で き た の で し た。
た。 内 外 の 姉 妹 教 会 か ら の 多 額 の 献 金 に
目標の半分程度しか達成できませんでし
日本キリスト改革派教会の募金だけでは、
1. 今 回 の 募 金 で は、 第 一 期、 第 二 期 と も
てなかったことが見えてきたという意味で。
ん。今まで、見えてなかったこと、自覚でき
くの課題が与えられている事実も見逃せませ
とはいえ、他方、わたしたちにはまた、多
りません。……働きの多くは、本当に不思議
被災者の交流の一言、一言、またさまざまな
キ、兵庫県伊丹教会からのチョコレートブラ
わなかったことをまず、直視すべきではな
変化
(生まれて初めて聖書を手に取った
【九四
ウニー、横浜の立石圭子さんより届きました
いかと思います。内外兄弟姉妹諸教会の支
大会執事活動委員 震災記録誌担当
ページ】、受洗した方【九〇ページ】、震災ボ
チーズケーキ、フランス料理のシェフ鈴木政
援を感謝しつつも。
の山崎長老の話【八七ページ】、被災者が礼
ちの祈りに応えて、神様が「奇跡としか思え
この記録誌はそういう意味でまさに、私た
か。そして、その分配比率はこれでよかっ
れるように、上手に管理できたのでしょう
る金額の支援金を、我々は、主からほめら
福井 召一
ランティアを機に献身に導かれた兄弟【九二
美(東仙台教会長老)のつくるサクラカフェ
拝に、聖書を学ぶ集会にぽつぽつと集まりつ
ない」(八七ページ)愛とご栄光を現わして
たのでしょうか?教会が誘惑に陥りやすい
ページ】、福音伝道の基本的なことを教えら
オリジナルランチ……」。
つあること【七五ページ】等)も、その答え
くださった出来事の数々を伝えている、と言
2.さらに、最終的にはその合計一億を超え
れているような気がするといわれた、東仙台
の一つといって良いかもしれません。
−124−
が被災者の要求に、
果たしてどこまで応え、
ティアの方が聞かされた言葉です。私たち
島の仮設住宅の方から、中部中会のボラン
知ってほしい」
(八五ページ)。これは東松
の提供が自立を阻害することもあることを
3.「 震 災 か ら 一 年 以 上 た っ た 今 で は、 食 事
史の教えるところです。
額の献金が寄せられた時だというのは、歴
のは、献金が足りないときより、むしろ多
きます。
うとるのか等々。問うては、自問自答が続
か。そして教会活動全体とのバランスをど
に、あらためて気づかされたのではないの
絶望に突き落としていた現実があったこと
波が、多くの人々に襲いかかり、悲しみと
の 周 り に は、「 死 」 と い う 目 に 見 え な い 津
のか?でも、予算的な裏付けは?我々の身
いのか、そして震災のような時だけでよい
教できたということが、今回の教訓ではな
ることも)。
整 備。( 国 内 外 か ら の 情 報 集 中 に 適 応 で き
し、被害情報の収集・管理・発信する体制
二、災害最初期の段階で現地に調査員を派遣
系統的に支援活動を実践する体制づくり。
数で編成し、迅速な意志決定・判断を行い、
一、初動を指揮する大会的な決議機関を少人
ページ)以下の四点です。
専従の奉仕者が常駐し、時々刻々と変化す
三、 被 災 地 に「 現 地 対 策 本 部 」 が 設 置 さ れ、
援助することが、彼らのためになることな
る被災地の具体的な情報を収集し、迅速に
ことのむずかしさ。人間にはプライドもあ
がままと、本当に必要な援助とを見分ける
いた言葉でもあります。そのような中でわ
いる一人のボランティアがわたしにつぶや
ろうね」とは、被災地に何度も足を運んで
て、お金があるところだと思われているだ
ンバーを載せたこと、募金会計報告を献金者
にわかるよう努めたこと、支援組織の構成メ
頼をしたこと等、様々な支援の様子が具体的
課題と反省を加えてくださいと言って原稿依
たこと、次の災害に備えるため、できるだけ
表を載せたこと、募金理念の策定過程をのせ
この記録誌の特徴は、初動期の詳しい経過
たに御礼申し上げます。貴重な写真を提供し
お忙しい中、原稿を寄せていただいた方が
す)。
た残高は二〇一三年末で七〇〇万円のみで
再積み立ても。(震災前二〇〇〇万円余だっ
そ し て 一 刻 も 早 い、 緊 急 災 害 援 助 資 金 の
のか。教会らしい援助とはなにか。
「教会っ
り、一方的に援助されるよりも人の役に立
名をあげて役員以外の信徒にも示したことが
て下さった、山下正雄先生にも感謝します。
少なくとも、西教師が指摘された次のこと
次々と練られていくけれど、心の回復には主
な い 生 活 が 戻 り つ つ あ り、 町 の 構 造 計 画 は
−125−
支援要請内容を発信する体制づくり。
ちたいという気持ちもあるので、なかなか
あげられます。果たしてその目的は達成でき
あれから3年。
支援ニュース№ (二〇一四
四、各中会の執事活動委員会の連携。
難しいところです。
たでしょうか。読者の皆さんの率直なお声を
4.教会の姿勢も問われているように思いま
による宣教」とは?従来から言われてきた
については早速実行あるいは基本原則の策定
の癒しが必要だと感じる」(のぞみセンター
年二月号)は「電気・ガス・水道には苦労し
慈善のわざとどこがどう違うのか、宣教し
が求められています。要約すると(九〜一〇
聞かせていただけると幸いです。
ない無償の愛による奉仕だったから逆に宣
す。今回初めてつかわれた「執事的な奉仕
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報告)と伝えております。被災された方々の
心の傷が、一日も早く癒されるように、また、
主がこの記録を用いて、この国に神の国のご
支 配 を、 一 層 拡 大・ 進 展 さ せ て 下 さ る よ う、
切に祈ります。
聞こえない人の耳が開く。 そのとき、歩けなかった人が鹿のよう に躍り上がる。 口のきけなかった人が喜び歌う。 荒れ野に水が湧きいで、 荒れ地に川が流れる。 ……… 主に贖われた人々は帰って来る。 とこしえの喜びを先頭に立てて 喜び歌いつつシオンに帰り着く。 喜びと楽しみが彼らを迎え
嘆きと悲しみは逃げ去る。」
(イザヤ書三五・五〜一〇)
(東京恩寵教会 長老)
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「そのとき、見えない人の目が開き
東北中会議長書記団・伝道委員会と各外国教会ミッション
との協議会 2011.5.10(仙台教会)