創世記15・16章 - 神のしもべ長崎教会

創世記 第 15 回 テラの歴史
創世記 第 16 回 わたしが示す地
「テラは、その息子アブラムと、ハランの子で自分の孫のロトと、その息子
「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしの示す
のアブラハムの妻である嫁のサライを伴い、彼らはカナンの地に行くため
地へいきなさい」
創世記12:1
に、カルデヤ人のウルからいっしょに出かけた。しかし、彼らはカランまで
来て、そこに住みついた」
創世記11:31
主はアブラムに「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出
て、わたしの示す地へいきなさい」と仰せられました。もちろん、神のことば
ノアはアダムから 10 代目の子孫でした。ノアの子どもであるセムの子孫
に従った時には報いがあります。アブラムには 7 つの重要な報いが語れま
にテラの子のアブラムが生まれましたが、アブラムはセムから数えて 10 代
した。ノアの時は、すべての肉なるものが滅ぼされるので、箱舟を作って、
目の子孫です。10 代目は神の計画のポイントの子孫です。
入りなさい。動物も二匹づつは箱舟に入りなさいというものでしたが、ノア
テラは、アブラム、ナホル、ハランを生み、ハランはロトを生みました。ハ
ランは、理由は分りませんがなくなりました。テラの一家は南メソポタミア
(現在のイラク)のウルという大きな都市に住んでいましたが、そして、テラ
は他の神々に仕えていたので、祭司だったのでしょう。
はすべて命じられとおりにしました。神様が語られた通りにすることが重要
なのです。神のことばに従うことが信仰です。
アブラムは、神のことばを信じ、神に従いました。この時、何故アブラム
なのかと思われますが、選ぶのは神様です。しかし、神のことばを受け取
しかし、テラの一家は、カナンの地にいくために出かけることになりまし
るのは自分です。神のことばを聞いても従わなければ、神のことばを成就
た。ウルから、カナンまでは距離がありますので、テラがカナンを知ってい
しません。もちろん、神様が与えてくださる恵みも受けることができません。
たとは思われません。神様から語られ出かけたのだと思われます。まこと
アブラムは、安定した環境を捨て、神の約束のことばに従って出発しま
の神の召命により、偶像崇拝の地から去ることになったのです。しかし、ナ
した。カナンの地はどんなところか知りません。行ったこともありませんし、
ホルはウルに残留しましたので、テラとアブラムとその妻サライ、無くなっ
見たこともありませんでした。しかし、行く先に何があるか分りませんが、
たハランの子のロトだけですから、4 人で出かけました。テラの妻の名があ
神に信頼して歩んだのです。アブラハムは信仰の父ですから、見習う必要
りませんし、サライは不妊の女ですから、テラの一家はどちらかといえば、
があります。アブラハムの信仰の歩みは、神のことばが羅針盤です。神の
不安定な面があったと思われます。
ことばがなければ、自分の考えと努力で、行く先も羅針盤もなく船を動かし
ところが、カナンに着く前のカランという、これもウルと同様に月神信仰
の中心地で、そこに住み着きました。そして、テラはカランで亡くなりました。
ているようなものです。神のことばに従うのは祝福の基です。
この時、アブラムへの約束は、アブラハムが偉大になると共に、アブラ
父のテラは神の計画に従っていませんから、カナンの地に行くのを神に召
ハムの子孫が祝福され、また、全世界の人類が祝福されるという神の計
されたのは、子のアブラムだったように思われます。 TLCCC 厚木教会
画を現しています。従うことは、神の計画の成就です。TLCCC 厚木教会