「川の道フットレース」520キロ 完走記 「ヘッドライト テールライト 旅はまだ

「川の道フットレース」520キロ 完 走 記
「ヘッドライト テールライト 旅はまだ終 わらない・・」
No69 椿
聡(カメリア)
バンバンネーム:ツバッキー
昨 年 、トランスエゾを走 った時 に、今 年 は「川 の道 」だ!と決 めていた。ワンステージ での大 会 は自
分なりに走 れるので、きっと自 分 には合 っているのだと思 っていた。ただし、ホントに走 りきれるか、そ
れは走 らないとわからない・・。練 習 も計 画 的 に自 分 なりに行 ってきたつもりだ。今 年 に入 って沖 縄
遠 征 2回 、湯 河 原 箱 根 ラン、伊 豆 大 島 100キロ。長 距 離 をこなしてきた。しかしだ、故 障 というアク
シデントが、そこに落 とし穴 としてぽっかりと口 を開 けていた。それでもチャレンジ精 神 だけは持 ち続
けて当 日 を迎 えることになった。トランスヨーロッパが開 催 されている。仲 間 が何 人 も出 ている。400
0キロ走 って、あと520キロってところで、この今 の自 分 の体 ならリタイヤするだろうか?しないはずだ。
そう思 うと、この距 離 を走 りきれるような気になってきた。ポジティブにいこう!前 向 きにだ!
520キロはホントに長 い・・長 すぎる。
この520キロの大 会 は、4つのステージになっていると考 えている。
第1ステージ 葛 西 臨 海 公 園 >中 津 川 峡 こまどり荘 (170キロ)
第2ステージ こまどり荘 >小 諸 グランドキャッスルホテル(95キロ)
第3ステージ 小 諸グランドキャッスルH>津 南 町 宮 之 原 温 泉 深 雪 会 館 (129キロ)
第4ステージ 深 雪 会 館 >新 潟 市 ホンマ健 康 ランド(126キロ)
スタート時 に預 けた荷 物 は、こまどり荘 >グランドキャッスルH>深 雪 会 館 >ホンマ健 康 ランドへと、
通 過 時 点 で 運 んでもらえるので便 利 だ。分 散 しておく必 要 はないのだ。ありがたいシステムだ。着
替 えを3セット袋にいれて、取 り出 しやすいように準 備 をしておいた。オフィシャルのCPチェック表 以
外 に、自 分 で細 かいチェック表 をステージ毎に作 成 した(別 添 )。
第1ステージ(葛 西 臨 海 公 園 >中 津 川 峡 こまどり荘 )170キロ
4月30日 、いいお天 気 だ。葛 西 臨 海 公 園 に到 着 すると、すでにサポーターのサンタが待 っていた。
自 転 車 はこのために昨 日 買 ったとのこと。今 日 一 日 付 き合 ってくれるということで、常 時 必 要 なもの
だけをリュックに入 れて、あとはサンタに持 ってもらう。準 備 をしているところに、バンバン仲 間 のかね
ちゃんがやってきた。おみやげにアミノバイタルをもらう。ありがたいプレゼントだ。スタート前 に目 頭
がウルウルしている。これから旅 立 つランナーの、無 事 を願 う母 親 のような気 持 ちなのだろうか。優 し
い気 持 ちにこちらもほろっとする。左 膝 には、血 が溜 まって瘤 のようなポニョがしっかりいる。一 緒 に
日 本 海 を目 指 すことになった。51人 のフル(520キロ)とハーフ22人 (265キロ)が記 念 撮 影 を済 ま
せて、9時 に出 発 。荒 川 に出 たところで、太 平 洋 をバックに再 度 撮 影 。この次 見 る海 は日 本 海 だ。
心 に決 める。先 導 が清 砂 大 橋 を渡 ったところで、いよいよマイペースに走 り出 す。おっと、トップにた
って走 っていたようだ・・。河 川 敷 は日 陰 がない。淡 々と走 り出 すと、速 い人 たちが次 々に抜 いてゆ
く。本 当 の走 りはじめだ。11時 くらいになるとお腹 が減 ってきた。サンタにおにぎりを注 文 すると、暫
くして袋 をぶら下 げて帰 ってきた。遠 くまで行 ってくれたのだろう・・感 謝 だ。元 気 も出 て、20キロの
戸 田 橋 を過 ぎ、笹 目 橋 (赤 い橋 )を渡 ると初 めて自 販 機 に巡 り会 えた。コーラがうまい!元 気 になっ
て、彩 湖まで頑 張 る。
CP1 彩 湖 畔 到 着 。13時13分 36キロ
素 麺 を2杯 、おにぎりを食 べて栄 養 をつけて、出 発 。まだ、元 気 だ。みんなからの激 励 メールが入 っ
てくる。彩 湖 を過 ぎると、サイクリングロードだ。44キロポイントに私 設 エイドがある。バンバン仲 間 の
みぃなと田 中 さんが待 っていてくれた。”頑 張 れツバッキー”の横 断 幕 を広 げてくれて、めいっぱい
応 援 をもらい、ついでにビールを一 口 。うまーい!みぃな特 製 おにぎりとタケノコの玉 子 炒 めを食 べ
ながら、ちょっと休 憩 。名 残 惜 しいが、先 を急 ぐことにする。
CP2 新 上 江 橋 東 側 到 着 15時29分 50キロ
単 調 なコースと暑さで嫌 気 がさすところだが、サンタがいるので気が紛 れる。
CP3 桜 堤 公 園 到 着 17時 35分 66キロ
ここにも食 べるものが置 いてあり、ビールとパイナップルのアイスをご馳 走 になる。サンタも一 緒 にビ
ールを貰 って、ご機 嫌 な感 じで先 を急 ぐ。少 し日 が傾 いてきて、走 りやすくなってきた。なんとか日
が落ちるまでに、CP4(大 芦 橋 )のサイクリングロードの終 了 まで行 きたいと思 い、頑 張 って走 る。単
調な河 川 敷 だが、サンタがいることで気 持 ちが切 れなかったのが良 かったのだろう。足 下 が見 えなく
なるギリギリだったが大 芦 橋 のたもとに到 着 した。
CP4 大 芦 橋 南 詰 到 着 18時 55分 75キロ
バンバン仲 間 たかちゃんが笑 顔 でお出 迎 え。どらやきとバナナをもらってこれからはロードだ。もうエ
イドはない。夜 の闇 の中 、街 灯 とヘッドライトの明 かりで出 発 する。橋 を渡 ると、コンビニのネオンが
光 っている。早 速 、ミルクプリンを購 入 。うまい!疲 れた体 にはこれが食 べやすくて栄 養 になる。弱
った胃 袋 にはこれが一 番 だ。元 気 を出 して、熊 谷 へ向 かう。熊 谷 駅 でサンタと別 れる予 定 だった。
最 後 にビールで乾 杯 をするためにコンビニを探 すが・・見あたらない。
CP5 熊 谷 警 察 署 前 国 道 17号、140号 交 差 点 通 過 20時 45分 87キロ
結 局 、熊 谷 警 察 署 を越 えて、90キロ付 近 まできたところで、時 間 も遅 くなったので、マックの前 でお
別 れをした。水 のペットボトルを受 け取 る。一 口 飲 んで、戻 す。水 杯 だ。サンタも一 口 飲 んで、おい
らに戻 す。笑 顔 で握 手 。ありがとうサンタ。感 謝 の気 持 ちで遠 ざかるサンタの背 中 を見 ながら、気 持
ちを新 たに、ひとり彩 甲 斐 街 道 を秩 父 を目 指 す。お腹 が減 ってきたので、黒 田 交 差 点 手 前 のコン
ビニに立 ち寄 り、車 止 めの縁 石 に座 って、おにぎりとバナナを食 べていると、青 のナンバーカードの
女 性 が立 ち止 まった(青 ゼッケンは、ハーフ265キロの選 手 )。夜 は怖 いので一 緒 に行 ってほしいと
言 うことだ。ちょっと前 に、男 性 と2人 で走 っていたのだが、ゆっくりペースなので、先 に走 っていたら、
どうやら男 性 の方 が潰 れたらしい。Aさん(30代 前 半 のすてきな女 性 だ)は、見 るからに山 系 のラン
ナー。武 蔵 ウルトラマラソンクラブとのこと。断 るメンズは誰 もいないだろう。こっちもサンタと別 れて、
寂 しい道 中 なので、ちょっとペースを落 として一 緒 に行くことにする。黒 田 交 差 点 からは旧 街 道 を走
る。途 中 無 いと思 っていたコンビニが2カ所 ほどあった。歩 道 が狭い。予 定 より1時 間 くらい早 く玉 淀
駅 に着いた。
CP6 玉 淀 駅 到 着 23時44分 103キロ
最 終 便 の前 なので明 かりが付 いていた駅 のベンチでひと休 み。駅 員 さんは、今 日 の大 会 を知 って
いるのだろう。朝 まで電 気 をつけておくからと、我 々のことを気 遣 ってくれた。ありがたい。次 の波 久
礼 駅 でトイレタイムをすると、何 人 かがベンチで寝 ている。やっぱりこの辺 りで休 むのがよいのかもし
れないが、最 初 のレストポイントまでこのまま走 り続 けることにしているので、頑 張 ることにするがAさ
んがちょっとふらふらだ。規 則 正 しい生 活 の人 は、徹 夜 走 行 は厳 しいのだ。真 っ暗 な長 瀞 を川 の流
れの音 だけを聞 きながら、上 流 に向 かう。眠 気 のピークになっているAさんを、コンビニを見 つけて
中 で少 しだけ寝 かせてもらう。外 では凍 えてしまいそうだ。その間 にカップラーメンを食 べる。やすみ
休 みの夜 間 走 で、秩 父 市 街 地 に入 った。もうすぐ夜 明 けだ。
CP7 大 野 町 交 差 点 到 着 4時20分 130キロ
136キロ地 点 のコンビニ(セーブオン)を目 指 して、朝 焼 けの秩 父 街 道 をゆっくり走 る。少 し行 くとセ
ーブオンが左 側 に見 えた。早 すぎるなぁ・・カウンターの店 員 さんに聞 いてみると、この先 にも1軒 あ
るとのこと。なにも買 わずに先 を急 ぐとカーブの処 にセブンイレブンもある。まあ、パスだ。緩 やかに
上 り坂 を上 がると、セーブオンの看 板 が見 えた。このコンビニを過 ぎると、236キロまでない。三 国 峠
越 えの夜 食 を準 備 する。重 くないように、パンを買 ったのだが・・これを食 べたのは、第 2レストポイン
トの10キロ手 前 だった・・まあ、ここで買 わなくてもよかったのだが、もしもの時 の非 常 食 。この時 点
ではわからなかったことだから、よしとしよう。次 第 に山の中 に入 ってゆく毎 に少 しずつ上 りとなるが、
上 りは歩 きで平 坦 なところと、下 りは走 ることにする。落 合 橋 の交 差 点 で右 折 し、バイパスに入 ると
暫 くして、大 滝 大 橋 が見 えてきた。大 きなループ橋 だ。滝 沢 ダムのアーチが背 景 にそびえ立 ち、圧
巻 だ。大 きく一 回 転 して、上 りきるといい眺 めが眼 下 に広 がった。トンネルを何 度 か通 りながら、上 り
下 りを繰 り返 して、やっと中 津 川 峡 への分 岐 点 に到 着 。
CP8 140号 旧 道 バイパス合 流 点 9時 42分 159キロ
残 り10キロちょっとで最 初 のレストポイント、こまどり荘 に到 着 する。渓 谷 は、秋 にはすばらしい紅 葉
を見 せるであろう新 緑 を今 に漂 わせ、春 風 がさわやかなところだ。いくつかのトンネルを越 えて、集
落 にはいると、2キロの看 板 が見 えた・・が、ここからの2キロはなぜか長 い道 のりだったが、Aさんの
おかげで楽 しくたどり着 けた。
CP9(第 1レストポイント)こまどり荘 到 着 5月 1日 11時50分 170キロ
第2ステージ(こまどり荘 >小 諸 グランドキャッスルホテル)95キロ
こまどり荘 にAさんと楽 しく到 着 して、まずはカレーとシチューをご馳 走 になり、出 発 は17時 として、
Aさんとまたまた一 緒 に山 越 えを決 める。ロッジは男 性 用 が3棟 あり、たまたま出 発 した方 のベッドが
空 いていたので、リビングの電 源 のあるベッドを占 拠 し、お風 呂 に向 かう。携 帯 を充 電 しながら目 覚
ましセット。温 泉 のある棟 まで、50メートルくらいサンダルで歩 くが、砂 利 道 は足 裏 に響 く。寝ないで
ここまで来 たので、温 泉 でさっぱりするのが何 ともたまらない。いい感 じだ。さっぱりしたところでベッ
ドに潜 り込 むと、速 攻 夢 の中 へ。3時 間 睡 眠 を取 り、16時 に起 きて支 度 をしていたところに、スタッ
フのやなぎさわけんいちさんが様 子 を見 に来 た。Aさんが準 備 完 了 で待 っているようだ。再 度 本 部
のあるロッジに向 かう。Aさんはすでに食 事 を済 ませて、元 気 はハツラツ!おいらもシチューご飯 を
ご馳 走 になり、おにぎりを1つもらって17時 17分 いざ出 発 。三 国 峠 までは砂 利 道 。最 初 は平 坦 で
あったが、走 らないで歩 くことにした。焦 らないでも大 丈 夫 だ。そのうち日 が暮 れてライトを点 灯 する
頃 に、後 ろから後 続 の男 性 が追 いつく。Wさんはハーフ最 高 齢 の68歳 とか。元 気 で若 々しい。3人
で行 くことにしたが、歩 く速 度 がおいらの方 が速 く、少 しずつ先 行 するかたちなる。だんだん傾 斜 が
きつくなってくるが、歩 きで丁 度 よい。半 袖 Tシャツにアームウォーマー、モンベルの薄 手 のウインド
ブレーカー、ロングタイツのいで立 ち。これで十 分 だった。Aさんは単 調 な上 りでまたもや睡 魔 にお
そわれている。語 りかけながらも、ちょっとふらふら。頑 張 りどころだ。たまに登 ってゆく車のヘッドライ
トを見 ながらコースを見 通 す。まだ、頂 上 は先 のようだ。スタートして約4時 間 、真 っ暗 な三 国 峠 (18
24メートル)に着 いた。
CP10 三 国 峠 21時 24分 189キロ
Aさんはしばし、看 板 の柱 に寄 りかかって仮 眠 。おいおいその後 ろは崖 だってば!でも、よく頑 張 り
ました。これからの下 りでの寒 さ対 策 として、ウインドブレーカーをさらに重 ね着して、持 ってきたおに
ぎりを食 べて、しっかり休 養 。トイレもあるが、真 っ暗 !(Aさんだけ入 りました)メンズはどこでもいい
からね。周 りは漆 黒 の闇 だ。ヘッドライトに照 らされて、野 生のテンの目が光 る。3人 の準 備が整 った
ところで、下 りのスピードの違 いを知 っているAさんは、大 丈 夫 だからと、おいらを先 に行 かせてくれ
た。Wさんがいてくれたので、名 残 惜 しいがここで別 れを告 げる。ちゃんと相 手 のことも考 えているナ
イスなAさん、とっても素 敵 な人 だ。と言 うことで、さてまたここからは一 人 旅 だ。真 っ暗 な道 を、スピ
ードを抑 えながら降 りて行 く。道 なりに下 ればよいのだが、脇 道 が何 カ所 か地 図 にあり、間 違 えない
ように下 りにはいる。膝 に爆 弾 (ポニョ)を持 っているので無 理 はしない。一 人 で降 りて行 くとホントに
怖 い。一 緒 に降 りればよかったと反 省 するがもう遅 い。テレサテンを聞 きながら、ひとりで歌 って気 を
紛 らわす。夜 中 は演 歌 がいい。道 全 体 に水 が溜 まっているところをばしゃばしゃ抜 けて、途 中 、千
曲 川 合 流 点 など音 だけを聞 きながら麓 の梓 山 の集 落 に入 った。街 灯 と民 家 が見 える手 前 の林 の
中 で光 る目 を見 た。止 まってライトを当 てるが全 体 が見 えない。動 かない・・こっちも動 けない・・ちょ
っと怖 くなって、振 り返 らず下 り坂 を集 落 に向 かって駆 け下 りた。カモシカかも・・それとも?街 に入
って何 人 か先 行 する人 たちに出 会 う。道 なりに県 道 68号 線 (梓 山 海 ノ口 線 )を下 っていると、正 面
から1台 のワンボックスが止 まる。深 夜 0時 30分 だ。市 川 マラソンクラブの方 々が、友 人 を応 援 来 て
いるとのこと。バンバン仲 間 の友 人 が話 をしてくれていたのだろう。バンバンの名 前 を出 すと、Wさん
と言 う女 性 が聞 いてますよ!椿 さんね!と声 を掛 けてくれた。こんな山 の中 で、お会 いした方 に名
前 を呼 ばれるなんてホントに感 激 した。暖 かいカップラーメンをご馳 走 になり、元 気 になり、なだらか
な下 りを一 人 走 り続 けることができた。途 中 、川 上 村 の小 学 校 のところにも、無 人 エイドを作 って置
いてくれていて、水 の補 給 と漬 け物 を頂 き、ホントに助 かった。感 謝 だ。午 前 0時 を過 ぎることになる
と、寒 さが厳 しくなり、ヘッドライトに自 分 の吐 く息 が白 くなる。見 上 げれば満 天 の星 空 。信 濃 川 上
駅 前 を過 ぎたところから、急 な上 り坂 となり、野 辺 山 の高 原 野 菜 の畑 が広 がる地 帯 にでた。手 袋 を
持 ってくればよかった。兎 に角 寒 い。放 射 冷 却 現 象 が起 きている。標 高 1000メートルのこの辺 りは、
0度 近 い気 温 だろう。Tシャツと薄 手 の2枚のウインドブレーカーでは、まったく暖 まらない。走 ってい
ても寒 さが筋 肉 を硬 直 させる。途 中 、暗 がりの中 、ワラを束 ねた雪 だるま君 の歓 迎 を受 ける。びっく
りだが、こんなことで気 分 を紛 らわす以 外 、他になにもない。
CP11 国 道 141号 線 市 場 交 差 点 到 着 5月 2日 2時 37分 218キロ
国 道 141号 線 に出 ると、大 型 トラックがノーブレーキでバンバン通 り過 ぎてゆく。歩 道 はあるが、未
整 地 状 態 だ。こんなところを歩 いている人 はいないだろう。しかもこんな 真 夜 中 に・・。下 り坂 とカー
ブが続 く。ゆっくり走 ったり歩 いたりすると、突 然 睡 魔 が襲 ってくる。ここで寝 たら凍 え死 にするかもし
れない・・。ふらふらで歩 くと、トラックの餌 食 ・・。それでも5分 ほど歩 道 に座 り込 んで体 を丸 くして休
んでみ るが、トラックの轟 音 で 目 が 覚 める。「ヘッ ドライト テールライト 旅 はまだ 終 わらない・・」
(中 島 みゆき)の曲 が、頭 の中 を何 度 もよぎる。長 いなぁ~・・また、歩 き出 す。海 尻 付 近 でようやく
夜 明 けを迎 える。5時 だ。役 場 の前 の桜 の花 が雪 国 に来 たことを教 えてくれている。小 海 町 に入 っ
て、やっとコンビニが見 つかった。(236キロ付 近 )先 行 の人 も、ここでカップラーメンを食 べていた。
作 ったものを外 で食 べるには、寒 すぎるがしかたがない。体 が温 まると、少 し元 気 が出 てきたが、足
裏 が痛 くて歩 きがはいる。今 履 いているサロマもかなり履 いてきた。もう限 界 だ。小 諸 で取 り替 えよう。
また睡 魔 が襲 ってくる。証 明 写 真 のボックスを見 つけて、中 に入 り、一 瞬 寝 た。が、寒 くて10分 程
度 だろう。それでも多 少 元 気 になったところで、一 路 小 諸 を目 指 す。日 が上 がってくると、それに伴
い気 温 も上 がり、8時 前 にはウインドブレーカーを脱 いで、半 袖 となる。佐 久 を過 ぎてまた眠 気 がく
るが、缶 コーヒーを飲 んで目 を覚 ます。臼 田 町 から朝 蓼 大 橋 まで、気 合 いの力 走 。キロ7分 で6キ
ロ・・しかしこれが精 一 杯 だ。250キロでこれくらいなら、よしとしよう。膝 のたまっているポニョは、鈍
痛 はあるが気 にしないことにした。痛 みが走 ったときは、歩 けばいい。橋 を渡 ると広 い道 になってい
た。新 幹 線 佐 久 平 駅 の近 くだ。お腹 が減 ったので、コンビニで500mlの牛 乳 を買 って、昨 夜 最 後
のコンビニで買 ったパンを食 べる。これなら、もって来なくてもよかったのかも・・
CP12 長 土 呂 東 交 差 点 到 着 9時48分 257キロ
ここからは、旧 道 の141号 線 を小 諸 市 内 に向 かう。歩 道が狭 い。歩 道 の小 刻 みなアップダウンは足
の疲 労 を倍 速 にする。目 指 す小 諸 グランドキャッスルは懐 古 園 の隣 にあり、ここも時 間 が有 れば見
に行 きたかったところなのだか、そのままゴール。とりあえず記 念 写 真 を撮 って、これでハーフ終 了
だ。兎に角 、ここまではなんとかやってきた。脇、背 中 、内 股 などすれたところはなし。足 裏 が異 常 に
痛 いがひとまず休 むことにしよう。うまく体 を持 ってきたって感 じだ。勝 負 はここからだ。
CP13 小 諸 グランドキャッスルホテル 5月2日 11時51分 到 着 265キロ
第3ステージ(小 諸 グランドキャッスルH>津 南 町 深 雪 会 館 )129キロ
小 諸 グランドキャッスルに到 着 して、控 え室 に荷 物 を取 りに行 くと、隣 は仮 眠 室 。ハーフの人 たちが
何 人 か寝 ていた。フルの人 は4階 の別 室 とのこと。お風 呂 の準 備 をして、温 泉 に浸 かり、ゆっくりと
汗 を流 す。さっぱりしたところでビールを飲 んで、休 もうと4階 に行 くと、まだ部 屋 は清 掃 中 。まあ、2
階 でも休 めると思 い、仮 眠 室 で座 布 団 を並 べてちょっとおやすみ。ところがぁ~大 声 を張 り上 げて
談 笑 しているKYなおじさんの声 がうるさくて、寝 ているところではない(お風 呂 の準 備 をしているとき
に、一 度 注 意 をしたのだが全 く意 に介 さず・・)。にぎやかおじさんとの 運 命 的 な出 会 いだ。4階 で
寝 直 すのも面 倒 なので、出 発 することで準 備 に取 りかかった。1時 間 半 ほどの睡 眠 となったが、まあ、
途 中 どうせ眠 くなるから、そうしたら休 めばいいと思 い、気 にしないことにした。荷 物 を取 りに行 くと、
Aさんが到 着 していた。さっぱりした笑 顔 で挨 拶 を交 わしたが、ちょっと足 が腫 れていた。勲 章 だね。
ハーフ総 合 4位 とは、すばらしい結 果 だ。お疲 れさま。この後 、スタッフとしてサポートしてくれるとの
ことで、次 の深 雪 会 館 に向 かう楽 しみができた。15時 17分 出 発 。元 気 に見 送 られて出 たのはいい
が、上 田 までの地 図 を忘 れたのを思 い出 し、すぐに戻 る(汗 )。気 を取 り直 して再 出 発 。部 屋 にいた
ときは風 が涼 しく感 じたが、やはり日 差 しはきつい。予 定 より早 めの出 発 なので、国 道 18号 に出 る
までゆっくり歩 く。小 諸 グランドキャッスルでは食 事 はでないので、国 道 に出 たところでラーメン屋 さ
んを捜 して、早 速 腹 ごなし。ラーメン大 学 って、この辺 ではメジャーなチェーン店 なんだろう。この先
も何 回 も看 板 を見 た。暑 いところで、味 噌 ラーメンを注 文 。まあちょっと薄 目 に感 じたのは、塩 分 を
ほしがっていた体 のせいかもしれない。走 る前 にしっかり汗 をかいた。膝に痛 みを感 じたので、トイレ
でテーピングして気 持 ちを新 たにスタート。国 道 18号 は北 国 街 道 と呼 ばれて、小 諸 から長 野 、上
越 に向 けて昔 からの歴 史 のある道 。GWの夕 方 は車 でいっぱいだ。少 し寝 て、ラーメンで元 気 をつ
けて、トイレもガソリンスタンド で済 ませて、あとは走 るだけだ。夕 方 の風 が心 地 よい。上 田 城 は、上
田 駅 を目 標 に行 けば、その右 の横 道 を道 なりに進 むと二の丸 入 口 の脇 にでる。
CP14 上 田 城 跡 入 り口 到 着 18時14分 284キロ
中 の方 まで入 って、城 門 のところで記 念 撮 影 をした。おなじみ真 田 十 勇 士 がパネルになって、写 真
に収 まるようになっている。かわいいキャラだ。のんびり散 策 するには時 間 がなかったので、城 壁 を
横 に見 ながら、ゆっくりと旧 18号 にでたところで夕 闇 も深 くなり、3回 目 の夜 間 走 に入 る準 備 だ。長
野 の善 光 寺 までは40キロ近 い。たぶん深 夜 の到 着 となるだろう・・北 国 街 道 を北 上 し、坂 城 大 橋 の
ところにきて、歩 道 が切 れた・・橋 になっている。車 の通 りは結 構 多 い。地 図 を見 ると道 なりだが、そ
のまま行 くと千 曲 川 を渡 ってしまいそうに見 える。手 前 に交 番 があり、そこでお巡 りさんに尋 ねると、
この橋 はどうやら坂 城 大 橋 ではないらしい。歩 道 がないので、右 側 の端 を渡 ってくださいと丁 寧 に
教 えてくれた。どこまで行 くの?って聞 かれたので、新 潟 の信 濃 川 河 口 までの話 をすると、当 たり前
のように、驚 いてくれた。優 しい人 だった。暗 い橋 を渡 りきると、左 手 に本 物 の坂 城 大 橋 が見 えた。
なるほど、千 曲 川 が左 に蛇 行 しているのが、イメージでわかる。地 図 と照 らし合 わせて納 得 。戸 倉 、
屋 代 の町 並 みを過 ぎるころには疲 れも見 えて、ファミレスを探 す。寝 よう・・。22時 までのモスバーガ
ーを見 つけて飛 び込 む。コーヒーとモスチーズバーガー。横 須 賀 のハニービーほどではないが、パ
テも牛 肉 を主 張 していて、やっぱりマックよりはるかにおいしい。見 直 しました。コーヒーは起 きてか
ら飲 むことにして、冷 たい水 で喉 を潤 しながら、30分 休 憩 。ガスターとロキソニン、アミノバイタル+
コーヒーの力 で復 活 。外 を眺 めていると、かなりのスピードで走 っているランナーを発 見 。まあ、おい
らはゆっくりゆくさ・・
CP15 篠 井 橋 北 詰 到 着 23時33分 308キロ
後 13キロで善 光 寺 だ。元 気 なところで、頑 張 って走 ろうと、6キロ先 のバイパスの高 架 線 をノンストッ
プで走 ってみる。ペースはキロ7分 30秒 。いい感 じで走 ることができた。自 分 のスピードの感 触 がほ
ぼあっている。まだ、頭 は大 丈 夫 だ。夜 間 のジャーニーでは目 標 物 が定 まらないので、自 分 のスピ
ードで地 図 上 の距 離 を割 り出 し、位 置 を確 認 するのだ。しかし、体 感 速 度 より、実 際 のスピードはで
ていないことの方 が多 い。そこで、たまにペース走 を行 い、自 分 の現 状 速 度 を把 握 するのだ。丹 波
島 橋 を渡 り、長 野 市 内 へ入 ると国 道 117号 線 となる。篠 井 橋 で抜 いてきたおしゃべりのにぎやかお
じさんが、追 いついてきた。結 構 実 力 はある方 なのだ。モスバーガーで見 たのは彼 だった。なんだ
か憎 めないおもろーな人 だった。ペースダウンしているので、先 に行 ってもらうことに。良 く仕 事 で行
っていた長 野 県 庁 を左 手 に見 ながら、さらに坂 を上 り、右 に曲 がると善 光 寺 の参 道 が見 えた。深 夜
にもかかわらず、何 人 かがふらふらと歩 いている。今 年 は、本 堂 ご開 帳 と重 なって、多 くの参 拝 者 が
訪 れているのだろう。こんな時 間 でなければ、すんなり本 堂 までは行 くことができないかもしれない。
旅 の安 全 を願 う。
CP16 善 光 寺 本 堂 到 着 5月 3日 1時53分 321キロ
参 道 を折 り返 して、ここからは、我 慢 のロードとなるが、またしても睡 魔 が襲 ってきたところで夜 食 タイ
ムとするために、ファミレス探 し。デニーズの黄 色 のネオンを見 つけて、ピットイン。まあ、そのあと道
なりに、マック、ガストと24時 間 系 仮 眠 所 ?が続 いてあり、この辺 はポイントだ。席 について、野 菜 カ
レーをオーダー。ふと前 を見 ると、川 の道 歴 戦 のエース、UMML仲 間 の坪 内 さんが、すでに仮 眠
を取 った後 で、出 発 準 備 をしていた。エールを交 わして、出 発 した彼 を見 ながら、真 夜 中 のカレー
を食 べて、携 帯 の目 覚 ましを3時 30分 にセット。20分 くらい休 んだところで、目 覚 ましでしっかり起
こされて、さて飯 山 に向 けて出 発 することにする。外 にでても、前 後 に走 っている人 は全 く見 えない
中 だが、元 気 が出 たところで、地 図 を見 ながら、更 に18号 線 を北 上 。4時 半 を過 ぎたところで、二
股 の交 差 点 が見 えた。何 となく右 側 を選 んで走 り抜 けたとき、足 が止 まった。待 てよ・・・・地 図 をみ
る。現 在 位 置 を確 認 。自 分 で作 成 したチェック表 には柳 原 北 交 差 点 (左 折 )と書 いてある。バックし
て、交 差 点 名 を確 認 。地 図 を見 ると、左 折 すると飯 山 方 面 とは思 えない方 向 に向 かってしまう。そ
の上 、左 折 すると大 きな陸 橋 になっていて、その先 は見 えない。暫 く考 え込 んで・・・・・やっぱり左
折 した。自 分 の書 いたチェック表 を信 じた。陸 橋 を登 るとその先 にネオンが見 えた。ガソリンスタンド
だ。入 っていっておじさんに地 図 を見 せて確 認 する。間 違 いない飯 山 はこっちで間 違 いない。が・・
おじさん曰 く、なんか地 図 が間 違 ってるぞ!?って変 なことを言 い出 す。何 となく地 図 とあってない
ような気 がして、スタンドを後 にする。まだ、不 安 だ。今 度 は、走 っている軽 トラを止 めて、ドライバー
の方 に聞 いてみることに(今 思 えば、よく止 まってくれたと思 う)。おばちゃんだった・・すでに夜 明 け
が来 て4回 目 の朝 を迎 えていた。地 図 を見 せて、現 在 位 置 を示 して、飯 山 方 面 の話 を聞 くと、ガソ
リンスタンドのおじさんと同 じことを言 う。工 事 中 の新 幹 線 の高 架 が左 側 にあるはず?がない?兎 に
角 、ここが18号 でまっすぐ行 けばいいのはわかったが、自 分 の位 置 がつかめない。地 図 上 では 、
右 手 に千 曲 川 が流 れているはずだが、リンゴ畑 ??暫 く直 線 を走 り続 けて、コンビニで再 度 確 認 。
地 図 を見 せて、今どこなのか確 認 。お兄さんの指 さしたところは、なんと、自 分 の想 定 していたところ
より5キロ以 上 手 前 の豊 野 の交 差 点 ・・やっと目 が覚 めた!左 折 した柳 原 北 交 差 点 の地 図 上 のポ
イントを間 違 えていたのだ・・。もらっている地 図 を、交 差 点 の手 前 でひっくり返 すところを、裏 のペ
ージにしたためにコースを飛 ばしたのだ・・反 省 。不 安 で走 りにも気 が乗 らないところだったために、
1時 間 近 くロスした感 じだったが、なによりコースアウトしていないのが幸 いした。
CP17 浅 野 交 差 点 到 着 6時 12分 336キロ
ここで右 折 117号 線 に入 る。この交 差 点 から、飯 山 まではアップダウン続 くなだらかな丘 陵 地 帯 。
眼 下 に雄 大 な千 曲 川 を右 手 に上 りは歩 き、下 りは走 る。足 の裏 が痛 くなり始 めて、スピードもなく、
たらたら状 態 。前 後 は勿 論 誰 もいない。一 人 旅 だ。右 手に千 曲 川 、左 上 には飯 山 線 の電 車 が走 る。
鉄 っちゃんが何 人 もショットを狙 っていた。古 牧 橋 交 差 点 を左 折 するところを直 進 して、砂 利 道 にな
り、間 違 えに気 づいて戻 る。100メートルくらいだ。千 曲 川 の看 板 を目 にしたが、そこには河 口 まで
193キロと書 いてあった。普 通 の人 になんの意 味 があるのか・・いい道 標 だと思 ったのは、この大 会
に参 加 している仲 間 だけだろう。道 を間 違 えていいものを発 見 した。上 信 越 自 動 車 道 のバイパスと
の合 流 地 点 からは、雰 囲 気 も一 転 。田 舎 道 が車 幅 の広 い郊 外 の国 道 のイメージ。歩 道 も広 い。飯
山 までは民 家 も多 く田 舎 とは思 えない雰 囲 気 だ。コンビニで休 憩 を取 りながら、飯 山 市 内 へ入 る。
青 看 板 で、市 街 は直 進 (左 側 )となっているのでわかりやすい。
CP18 飯 山 駅 到 着 8時49分 354キロ
駅 のトイレによって、用 をたすと・・・ん・・ちょっと赤 みがかかっている。いやな予 感 ・・去 年 の萩 往 還
を思 い出 す。血 尿 だ!やっぱり・・まだ薄 い赤 みがかった色 だが、間 違 いない。足の裏 がしびれるよ
うに痛 いので、なんとなく体 が壊 れてきているのがわかる。第 3レストポイントの深 雪 会 館 までも40キ
ロ近 くある。気 分 を変 えよう。まずは、寺 参 りでもしながらゆっくり歩 き出 す。飯 山 駅 から、北 飯 山 駅
までの間 は、趣 のあるたたずまいだ。左 手 に小 さなお寺 がずらりと並 ぶ。かわいらしい山 門 の中 に、
こじんまりとした庭 と庵 。アーケードも綺 麗 でいい雰 囲 気 だ。心 和 むひとときだ。北 飯 山 駅 手 前 を右
に曲 がって、再 び国 道 117号 線 に入 る。千 曲 川 沿 いのバイパスは菜 の花 街 道 。歩 きなれると眠 気
が差 してきて、道 の駅 の外 のベンチで足 を延 ばして横になる。20分 くらいで犬 の鳴 き声 で目 を覚 ま
す。もう少 し寝 たかったが、周 りが観 光 客 でいっぱいになってきているので、あきらめて先 を急 ぐこと
にした。血 尿 が出 だして以 来 、尿 意 が止 まらない。少し走 ると、すぐにもよおし・・その色 は次 第 に濃
くなるばかりだ。おまけに痛 みが走 る・・ほとんど完 熟 トマト状 態 のおしっこ??となってきた。多 少 横
になったので、睡 魔 はどこかに行 ったが、足 裏 が刺 すような 痛 みだ。おまけに血 のたまった左 膝 ま
でが痛 み出 す。さらに血 尿 。最 悪 ・・体 を揺 らさないように、足 を滑 らすように走 ったり歩 いたりを繰 り
返 す。そばでも食 べようと思 っていたが、郊 外 (田 舎 道 )には何 もない。七 ヶ巻 付 近 のコンビニで、う
どんを買 って食 べたが、ここを昨 日 の夜 に通 過 した女 性がいると聞 いてびっくり!(トップでゴールし
たFさんだった)頑 張 って走 っていると、舘 山 さんとAさんが車 で応 援 にやってきてくれた!泣 き言 を
言 うと、ここまで来 て普 通 の人 はいないよ!って当 たり前 のように言 われたが、二 人 の顔 を見 て、ま
た頑 張 る気 持 ちがわいてきた。と言 うより、早 くレストポイントに行 きたくなった。大 滝 ダムを13時 過
ぎに通 過 。その先 、横 倉 のトンネルを過 ぎて、さかえの道 に駅 で休 憩 。その間 、アイスをたべてみた
りしたが、尿 意 と足 裏 の痛 みとの戦 いだった。2キロに1度 くらいは痛 みをこらえながら、トマトジュー
スのようなおしっこ・・。クワハウス津 南 の大 きな建 物 と集 落 が見 えて、ここら辺 だと勘 違 いしたが、津
南 駅 は見 あたらず、舘 山 さんに電 話 で確 認 。もうひと山 越 えないとだめだ。何 とか踏 ん張 って、まだ
日 のある内に無 事 津 南 駅 に到 着 。その向 かえに深 雪 会 館 はあった。体はぼろぼろになっていた。
CP19 宮 野 原 温 泉 深 雪 会 館 到 着 16時35分 394キロ
第4ステージ 深 雪 会 館 >新 潟 市 ホンマ健 康 ランド(126キロ)
深 雪 会 館 に到 着 して2階 に上 がると、控 え室 ではくつろぎムード。Aさんが笑 顔 で出 迎 えてくれた。
ほっとする瞬 間 だ。食 事 の前 に、お風 呂 にはいることにする。なかなか渋 い温 泉 だ。しびれた足 を
水 で冷 やす。ゆっくり入 ってから缶 ビールを買 って、カレーとAさん特 製 のシチューを頂 く。うまい!
そのあと到 着 した中 村 さんもお風 呂 から上 がってきて、一 緒 にビールを飲 む。奥 さんが缶 ビールを
沢 山 買 ってきたので、さらに1本 頂 いた。これでよく眠 れるだろう。人 心 地 ついたところで、おやすみ
とする。Aさんに21時 に起 こしてもらうことをお願 いをした。これで安 心 して眠 れる。隣 の仮 眠 室 には
何 人 か寝 ていたが、一 番 奥 の端 の布 団 に潜 り込 んで夢 の中 へ。携 帯 の充 電 だけは忘 れない。21
時 に優 しくAさんに起 こされて、身 支 度 開 始 。ノンビリしかできない。仮 眠 している方 が何 人 かいる
ので暗 い中 、静 かに準 備 を行 う。トイレに行 ってみると、血 尿 は治 まっている。よかったぁ。カレーを
食 べて、こんな夜 中 にみんなに見 送 られて22時 30分 出 発。単 独 だ。何 分 か前 ににぎやかおじさん
がスタートしていた。まあ、速 いひとだから道 中 合 うことはないだろう。国 道 117号 線 にでるまでゆっ
くり歩 く。体 はまだ動 くようだ。途 中 、快 速 ランナー中 村 さんが抜 いてゆく。何 とか見 失 わないように、
付 いてゆこうとしたがダメだった。また一 人 ・・地 図 で位 置 を見 失 ったが、なんとか道 なりに国 道 117
号 線 にでた。ほっとして、おしっこすると、またしても血 尿 が始 まっていた。走 ると尿 意 をもよおし、こ
の日 何 十 回 出 しただろう・・膀 胱 炎 になっていたのかもしれない。新 潟 県 に入 り、警 察 のパトカーが
後 ろからやってきた。道 なりに走 ってはいるが不 安 になったので、地 図 を見 せてコースを確 認 する。
間 違 いないとのこと。何 をしているのか逆 に聞 かれたが、説 明 すると一 言 ”歩 道 を走 るように”とのこ
とで、やさしく理 解 を示 してくれた。住 宅 地 を過 ぎると、また闇 の中 で街 灯 が点 々と並 んでいる。いく
つかの街 を過 ぎて、コンビニで夜 食 タイム。むむっ?なんじゃこりゃ?焼 きそばの上 にミートソースが
かかっている。これが噂 の新 潟 名 物 イタリヤンってやつか!?電 子 レンジでチンして貰 って、早 速
食 べてみる。和 と洋 の融 合 だ。なかなかいいお味 。夜 食にはボリュームがあるが、走 っている我 々に
は元 気 のもとだ。元 気 にはなったが、足 裏 の痛 みが再 発 して、走 るにも痛 いし、血 尿 ですぐにストッ
プ!しぃーーー・・ホントに我 慢 ができない。夜 だからいいようなものの、この先 が不 安 だ。なんとか
十 日 町 市 街 に1時 50分 頃 到 着 。この時 間 なのでアーケード街 はひっそりとしている。酔 っぱらいの
おっちゃんと、飲 み屋 のあがったおねーさんがすれ違 いざまに変 な目 で見 る。まあ、当 たり前 だろ
う・・。市 街 地 を抜 けると、また郊 外 の街 となんもない暗 闇 の連 続 。街 灯 が点 々と道 路 の行 く先 を示
す。寒 さは2日 目 の野 辺 山 のほどではない。眠 くなってきたので、ちょっと店の前 の椅 子 に腰 掛 けて
寝 たのだが、首 が据 わらないのと、トラックがうるさいので寝 れない。新 聞 配 達 のおじさんのバイクと
一 緒 に移 動 する。なんか煩 わしい・・相 手 もそう思 っているだろうなぁ。国 道 の脇 に、屋 根 の付 いた
休 憩 所 が見 えてきた。ここで休 むとしよう。ベンチに体 を伸 ばして、しばし休 む。まだ暗 い。寒 さで目
が覚めるとうっすらと明 るくなっていた。時 計 を見 ると4時 20分。
強 烈 に寒 さが襲 う。筋 肉 が硬 直 しそうだ。寝 るときは気 が付 かなかったが、ゴーーーーっと言 う音 が
聞 こえる。起 きあがって、目 起 こらすと朝 靄 の中 、眼 下 に信 濃 川 が見 えた。暗 くてわからなかったが、
どうやら見 晴 台 のようなところで、寝 ていたのだろう。寒 いわけだ。走 りはじめると、夜 が明 けるのが
早 く、もうヘッドライトは必 要 なくなっていた。
CP20 魚 沼 橋 5時 到 着 427キロ
この橋 を渡 ったところで、後 ろからランナーが走 ってきた。川 の道 ベテランの坪 内 さんだ。UMML
仲 間 だ。1時 間 以 上 遅 れてスタートしたが、しっかり追 いつかれた。すこしでも付 いてゆこうと頑 張 っ
たが、インターまでの上 りの歩 きの速 いこと。超 長 距 離 は早 歩 きができるとかなり有 利 だ。長 い上 り
をあがった頃 には姿 は見 えなくなっていた。夜 中 走 っていると幻 覚 を沢 山 見 るようになったが、この
頃 になると、昼 間 も見 るようになった。インターを降 りたところのバス停 にキャスターバックを持 った黒
い服 の男 性 が立 っているのを遠 くから見 ていたのだが、その場 に来 ると誰 もいない・・まあ、5日 目 と
なると、このくらいは当 たり前 だろう。小 千 谷 市 内 に入 ると、コースは市 街 地 をぐるっと回 るバイパス
を通 る。ワンちゃんと散 歩 の人 とか、人 影 がちらほらいるので、ちょっと立 ちションってことができない。
トイレを我 慢 しながら、和 田 さんの私 設 エイドを目 指 す。何 とか無 事 に到 着 したのが7時 30分 くらい
だろうか。先 に坪 内 さんと中 村 さんが、和 田 さんと楽 しく談 笑 していた。結 構 飲 んでいるのか、和 気
藹 々でいい感 じだ。ビールを勧 められたが、血 尿 がでているのでコップ1杯 だけで、おにぎり、カップ
ラーメン、団 子 など沢 山 頂 いた。中 村 さんが、インターのコンビニでにぎやかおじさんが3分 くらい前
に出 ていったのに見 通 しのよいところで見 失 ったとのこと。坪 内 さんは、追 い越 されてないとのこと。
不 思 議 だ。捜 索 願 が出 て、和 田 さんが携 帯 電 話 の番 号 を聞 いて、連 絡 してみるが出 ない。走 るの
は速 い人 なので、あっという間 に行 ってしまったのだろう。和 田 さんのエイドに寄 らないで、行 ってし
まうとはもったいないことをしたものだ。1時 間 ほど滞 在 して、おいとますることにした。3人 でお礼 を
述 べて、元 気 に出 発 。速 い二 人 には付 いてゆけそうもなかったが、早 足 で歩 いてゆくようだ。それで
も、歩 きではすぐに間 があいてしまう。後 ろから付 いてゆくのも大 変 だが、なんとか次 のチェックポイ
ントに到 着 した。
CP21 越 の大 橋 到 着 9時 17分 445キロ
橋 の袂 のトイレによって、これからは、長 岡 市 内 を目 指 す1本 道 だ。日 が高 くなってきた。坪 内 さん
は、近 くのバス停 で休 憩 を取 るとのこと。いいところを見 つけたようだ。中 村 さんも眠 たそうだが、歩
いていると寝 てしまいそうなので一 緒 に走 ることにして、一 路 長 岡 を目 指 した。長 岡 手 前 の宮 内 っ
て駅 の反 対 側 に、おいしいラーメン屋 さん(青 島 食 堂 )があるとのことで、中 村 さんに誘 われたが、
和 田 さんのお宅 でカップラーメンを食 べたところで、気 持 ちも乗 らず、まだ時 間 も早 かったので、や
きもきしていると、へぎそばを食 べよう!と言 う提 案 をしてくれた。一 転 、大 喜 び。11時 30分 頃 、駅
前 通 に面 した老 舗 小 嶋 屋 さんに到 着 。すでに店 内 は満 席 状 態 。なんとなく場 違 いな雰 囲 気 の2人
だったが、そんなことお構 いなし。へぎそば大 盛 りを注 文 。ついでに中 村 さんはビールもオーダー。
一 杯 だけ頂 きました。そばつゆにつけて、ずずっとひとくち。うまい!いやー・・ホントにうまいです。
つるっとした喉 越 し、しゃきっとした噛 みごたえ。これがそばだ!って、目 の覚 めるような思 いでした。
越 後 の日 本 海 でとれた海 草 を練 り込 んであるので、緑 色 のおそばで、それを一 口 サイズに板 の上
に巻 いて乗 せてあり、食 べやすいようになっているところは、見 るからに涼 しげで食 欲 をそそります。
久 しぶりに美 味 しいおそばを頂 きました。中 村 さんに感 謝 です。12時 過 ぎにコースに戻 ると、これか
らが長 い道のり。燕 三 条 へ向 かう。天 気 がいい。
CP22 長 岡 駅 前 大 手 通 交 差 点 到 着 12時 47分 458キロ
この先 、前 回 、中 村 さんは間 違 って高 速 道 路 に乗 っかったとのこと・・。北 陸 道 中 之 島 見 附 ICが問
題 の場 所 らしい。国 道 8号 線 の左 側 の歩 道 を走 っているとどこをたどっていいものやら・・大 きく左 に
曲 がる道 の先 に高 速 に繋 がる誘 導 路 の下 をくぐるトンネルを発 見 。そこを過 ぎると、国 道 8号 の右
側 歩 道 に向 かう地 下 道 を見 つけて、そこをくぐってインタークリア。中 村 さんはここが不 安 だって、言
って一 緒 にここまで付 いてきてくれましたが、きっとおいらが迷 子 にならないように付 いてきてくれた
んだと、あとで気 づきました。ホントにいい人 です。これで安 心 できたのか、ペースが合 わないので、
先 に行 って貰 うことにしました。三 条 大 橋 でサンタが待 っているので、先 に行 ってその旨 伝 えてほし
いとお願 いをしました。安 心 したのか、睡 魔 が襲 ってきた。道 路 沿 いに、なぜかリクライニングの椅
子 がおいて有 るではないですか!したりとばかりに、早 速 日 向 ぼっこをしながら、国 道 沿 いでお昼
寝 。30分 くらい休 んだでしょうか、元 気 も出 たので薬 を飲 んでリスタートと思 い、ガスターとロキソニ
ンを飲 んだ?と思 いきや・・・ロキソニンじゃない!痛 み止 めのロキソニンの替 わりに、ガスターより強
烈 な胃 薬 タケプロンを飲 んでしまった!昨 夜 、真 っ暗 な布 団 の上 で準 備 をした際 に、ロキソニンと
間 違 えて持 ってきてしまったのだ・・足 裏 が焼 けるように痛 い。これは、第 2ステージで潰 れたアシッ
クスサロマを捨 てて、ゲルフェザーに変 更 したためだったのかも・・。実 際 に小 諸 でゲルフェザーを
履 いた際 に、すでに足 がむくんでいたので、いつものような 感 じではなく余 裕 のないパンパン状 態
だった(教 訓 ・・・ウルトラの交 代 用 の靴 は、いつものサイズより、ワンサイズ大 きいものを選 ぶべし)。
指 のところに、余 裕 のない詰 まった状 態 で長 くはき続 けたので、足 のしびれが起 きて、こんな状 態 に
なったのでしょう。人 差 し指 の爪 が死 んでました・・。頼 みのロキソニンもなしで、胃 袋 だけが丈 夫 な
感 じ・・。筋 肉 はすでに疲 労 困 憊 。長 いまっすぐな道 のりを一 人 淡 々と走 ります。炎 天 下 で頭 クラク
ラ、地 図 とチェック表 も対 応 できなくなり、距 離 を見 誤 ること度 々・・。それでも、どうにか三 条 大 橋 に
近 づいたところに、救 世 主 サンタとともちゃん(ともちゃんは、サンタの奥 さんで視 覚 障 害 の女 性 で
す)がやってきました。ともちゃんにマッサージをしてもらい、サンタからはミルクプリンの差 し入 れ!
元 気 百 倍 !これからゴールまで一 緒 に付 き合 って貰 うことになりました。それでも、残 り60キロくらい
あるのです。ウルトラバカップルはすごい!おまけにともちゃんは、チアガールの姿 に変 身 !これま
た、びっくり!このかっこで後 ろから追 いかけられれば、否 応 なしに頑 張 るしか有 りません。うれしは
ずかし応 援 団 です。
CP23 三 条 大 橋 16時36分 481キロ
市 街 地 に入 り、走 っては歩 きの繰 り返 し。連 続 で走 れる時 間 が10分くらい。市 街 地 が切 れた頃 に、
潮 風 ランナーズの仲 間 Sさんが車 で登 場 。コーラを差 し入 れして貰 い、息 をついて不 要 な荷 物 を車
に積 んで貰 いました。軽 くなったけど、一 番 重 い水 だけは持 たないと・・。新 潟 までは、長 い直 線 が
続 きます。その手 前 のところで、中 村 さんが休 憩 中 。眠 くて休 んでいたとのこと。我 々と一 緒 に行 く
ことになりました。やがて日 も暮 れて、足 下 が見 えなくなってきましたが、懐 中 電 灯 をSさんの車 に乗
せちゃったため、行 き来 する車 のヘッドライトが頼 りです。中 村 さんが明 るいヘッドライトを持 ってい
たので、一 緒 に走 ることでなんとかなりました。サンタにも手 持 ちの懐 中 電 灯 を貸 してくれて、何 とか
4人 で走 ることができました。道 路 の右 側 を走 っていたのですが、所 々歩 道 が無 くなり、伴 走 してい
るサンタとともちゃんが気 がかりでしたが、二 人 はこれで東 海 道 を走 った強 者 夫 婦 。まったく問 題 有
りませんでした。萩 往 還 を 走 っている 仲 間 からメ ールでみんな 完 踏 したことの連 絡 を 受 ける。やっ
た!140キロチャレンジのあぶなっかしいメンバーが無 事 にゴールした。力 を貰 った気 分 だ。新 潟
市 内 に入 るところで、一 人 のランナーがよろよろ歩 いていた。にぎやかおじさんでした。これまた、か
なり前 を走 っていたのでしょう。眠 たいとか言 いながらも、しっかりと一 緒 に付 いてきました。一 生 懸
命 走 っているつもりでしたが、時 間 だけが過 ぎて、なかなか道 の駅 まで到 着 できません。ホントにま
っすぐな道 路 は、暗 くなって車 のテールライトだけが見 えるだけで、まだ日 中 よりはよかったのかもし
れません。町 中 のネオンの集 まるところと、全 く光 のない、蛙 の合 唱 の田 圃 との繰 り返 しを何 度 とな
く越えて、やっとふるさと村 道 の駅にたどり着 きました。
CP24 ふるさと村 道 の駅 到 着 22時 23分 511キロ
サンタも荷 物 を担 いで、これからは河 川 敷 を一 路 日 本 海 を目 指 す。5キロ先 だ。土 手 の上 に上 がり、
途 中 に架 かってる橋 をくぐる。1本 目 、2本 目 は矢 印 で下 に降 りて、3本 目 は指 示 無 し・・まっすぐ行
ったら橋 で行 き止 まり。階 段 を下 りて、下 をくぐる。この後 の橋 は、すべてまっすぐ抜 けることができ
た。暗 闇 の中 、次 第 に近 づく日 本 海 。もう少 しだ。みんなのメールを思 い出 す。懐 中 電 灯 はもうほと
んど使 わない。自 分 は見 えない伴 走 ロープを握 っていた。みんなが伴 走 してくれている。安 心 して
暗 闇 に足 を出 すことができる。足 に力 が入 る。加 速 するぞ!暗 闇 の中 を兎 に角 走 り抜 けた。みんな
が背 中 を押してるんだ。見 えなくても走 ってるんだ。根 性 カメリア!ついに日 本 海 に到 着 した。
CP25 日 本 海 海 岸 (関 谷 水 路 口 )到 着 23時 16分 516キロ 残 り4キロ
フェンスのところで、漆 黒 の日 本 海 に向 かって大 声 で叫 ぶ。”やったぞぉぉぉーー!”ガッツポーズ
だ。力 が抜 けた・・頭 を下 げて、みんなありがとう!と、仲 間 への感 謝 の思 いを暗 闇 に向 かって言 葉
にした。うれしかった・・みんなのおかげだ。さて、あとは本 日 中 にゴールすることだ。中 村 さんは昨
年 走 っているので、コースを知 っている。間 違 えないでねって、他 力 本 願 だがエスコートをお願 いす
る。さっきほどのスピードはもうないが、ここからは時 間 との戦 いだ。萩 の仲 間 が全 員 今 日 中 にゴー
ルを決めたんだ。おいらも一 緒 だ。そんな思 いから、予 定 していた4日 23時 59分 までの完 走 。水 門
を越 えて、ネオンが見 えてきた。ボーリング場 の後 ろがどうやらゴールらしい。中 村 さん、元 気 なにぎ
やかおじさん、そしてカメリア ・・・・。5月 4日 23時 47分 42秒 、3人 でゴールテープを切 った。3人
で握 手 、サンタとともちゃんと握 手 。待 っていたSさんともがっちり握 手 。Aさんも出 迎 えてくれた。感
動 のハグ。主 催 の舘 山 さんとも満 面 の笑 みで握 手 。もう走 らなくてもいい・・。何 枚 か記 念 撮 影 をし
て、縁 石に座 り込 んだ。Sさんが冷たいビールを持 ってきてくれた。大 好 きなエビスだ!めでたいとき
はこれに限 る。ありがとうSさん。サンタと乾 杯 をして、ぐっと飲 み干 す。ともちゃんも一 口 。いい仲 間
に巡 り会 えた。伴 走 仲 間 からの何 百 通 もの応 援 メール。いろんなところで応 援 してくれた仲 間 たち。
一 緒 に走 ってくれたランナーのみなさん、そして大 会 のスタッフ。こんな支 えがなければ、ここまで力
は出なかっただろう。感 謝 感 謝 だ。みんなホントにありがとう!
記 録 110時 間 47分 42秒 6位
=追 記 =
ホンマ健 康 ランドで風 呂 に入 り、湯 船 で2度 ばかり意 識 を失 い掛 けておぼれるところでした。着 替 え
て更 衣 室 を出 たところで、ビールを開 けてバンバンの仲 間 にメール・・意 識 はここまで・・。朝 起 きた
ら、障 害 者 トイレの前 のフロアーに倒 れていました。
Sさんが迎 えに来 てくれて、スタッフのみんなとお別 れ。これからゴールする人 たちを待 ち受 けるスタ
ッフに頭 が下 がります。もう少 し話 をしていたかったが、Sさんの車 で昨 日 の日 本 海 のところに連 れ
て行 って貰 いました。快 晴 の空 、やや霞 がかった日 本 海 。CP25とかかれているポイント。今 でも仲
間 は走 っている。頑 張 れみんな!この海 を見 たとき、旅 はもうすぐ終 わる。それを喜 びと思 うか、名
残 惜 しいと思 うか・・走 ったものだけしか、味 わうことのできない心 の充 足 感 が生 まれるはずだ。 た
だ、本 当の旅 はまだ終 わらない・・・
川 の道 ホントに燃 え尽 きが、感 動 の余 韻 はいつまでも燃 え尽 きることはなかった。
= 完 =