チェックバルブおよびプレフィルバルブ タイプ F

チェックバルブおよびプレフィルバルブ タイプ F
圧力p max = 400 bar
流量 Q max = 7000 l/min
1.
一般概要
1.1
概 要
このチェックバルブ(DIN ISO 1219-1)は,一方向には自由に油を
流し,反対方向は油の流れを遮断します。(1.4 項を参照)
プレフィルバルブ(パイロット操作チェックバルブ,DIN ISO
1219-1)は,プレスシリンダが急速移動する時のシリンダ内の
作動油の吸入と排出を行います。
閉止方向はノンリークです(プレート式シートバルブ)。
1.2
チェックバルブ
プレフィルバルブによる圧抜き機構(デコンプレッション)
プレフィルバルブは,サイズにより圧抜き機構なしで使用する
ことができます。圧抜き機構のない標準的なタイプは,オリフィ
スまたは絞り弁を通して方向切換バルブによりシリンダの完全
な減圧を行います。(6.1 項を参照)
圧抜き機構付プレフィルバルブは,自動的に減圧を行います。
(6.2 項を参照)
1.3
プレフィルバルブ
取付方法
シリンダへ直付けする場合,このバルブは,シリンダ面と溶接フ
ランジの間に固定されます。配管接続の場合,2個の溶接フラン
ジ間に位置されます。
シール径は,標準フランジの物を使用および2.2 項の許容圧力内
であれば,降伏点を上回らないように選定されています。
シールリングは,プレフィルバルブのサイズによりDIN 7603-Cu
(タイプ A )の銅パッキンまたはフランジシールが使用されます。
フランジ面の詳細については,2.2項を参照ください。
1.4
機能説明
タイプ
オリフィス
'
F 25-12 (V)
# 0,5
プレフィルバルブのダンパ機構
プレフィルバルブのパイロット部にはオリフィス(SOLEXキャブレターノズル M5)が取付けられ,バルブ内部部品へ
の機械的衝撃を和らげております。
このオリフィスは,作動油粘度 60 mm2/s の使用条件では,
バルブを閉止するのに計算値で約 0,2 〜 0,7s (サイズによ
る)の遅れを発生させます。
通常においては,プレス戻り動作時に発生することなので
問題にはなりません。
もし,この遅れ時間を解消したい場合には,パイロット部に
取り付いているオリフィスを取り外し,代わりに絞り付チェ
ックバルブ BC 1-0,6 (カタログNo. D 6969B)を取り付けて
ください(タイプ F 25 - 12 〜 F 160 - 76 に適用)。
F 32-16 (V)
F 40-20 (V)
オリフィス
絞り付
チェックバルブ
(本図の方向に
取付けて使用)
# 0,7
F 50-25 (V)
F 63-30 (V)
# 0,8
F 80 -36 (V)
# 1,0
F 100-45
# 1,2
F 125-60
# 1,5
F 160-76
# 1,5
F 200-100
#6
2.5
'
チェックバルブ(プレフィルバルブのサクション部も同様)
チェックバルブ(タイプ F...)を使用する場合,バルブの開放時に仕様を超える突発的な流量増加がないことを確認してください。
例えば,スプールバルブの切換時に配管中やアキュムレータに蓄圧された油が急激に流れることがあります。
パイロット操作バルブの場合,例として切換時間をあらかじめ決めることで解決することができます。
この主な目的は,定格最大流量で動いた場合,バルブプレートが急速にストローク端に移動することを防ぐためです。それゆえに
大きな慣性力によるダメージを抑えることができます。
許容できる加速時間は Q=0 → Q max ;約 250 ms (タイプ F 200 - 100 の場合,約 200 ms)です。
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D 6960
チェックバルブ及びプレフィルバルブ
Januar 2002-06
2
2.
仕
2.1
形式と主要データ
様
表示記号
チェック
バルブ
構
プレフィルバルブ
サイズ
流
量
プレフィルバルブ
パイロット比
質
量
(l/min)
(k)
パイロット
容積
(cm3)
25
100
4,3
0,45
1
1,1
32
160
3,6
1
1
1,2
F 40-20 V
40
250
3,9
2,1
1,4
1,7
F 50-25 V
50
400
4,2
4
2
2,4
F 63-30
F 63-30 V
63
630
4,2
7
2,8
3,4
F 80-36
F 80-36 V
80
1000
4,5
12,2
4,4
5,2
F 100-45
100
1600
4,3
25,4
9,9
11,7
F 125-60
125
2500
4,3
59,3
15,8
19,6
F 160
F 160-76
160
4000
4,3
113
43
50
F 200
F 200-100
200
7000
4,0
314
110
120
圧抜き機構
なし
圧抜き機構
付き
F 25
F 25-12
F 25-12 V
F 32
F 32-16
F 32-16 V
F 40
F 40-20
F 50
F 50-25
F 63
F 80
F 100
F 125
Qmax
バルブプレート
の開放は
シリンダ(プレス)
残圧による
pCyl Rest = pSt : k
約 (kg)
F..
F.. - ..(V)
プレート式シートバルブ,スプリングリターン式
造
取付姿勢
任
意(タイプ F 25.. 〜 F 80.. , F 200..の場合)
垂直方向(タイプ F 100.. 〜 F 160..の場合)
圧 力 p max
F 25.. 〜 F 160..: 400 bar; F 200..: 320 bar; 許容できる使用圧力は,一緒に取り付ける溶接フランジに
よります。ページ3 を参照願います。
クラッキング圧力 pÖ
約 0,11 〜 0,12 bar
パイロット圧力 p St
開放時 pSt max
圧抜き機構付 ppre-relief
開放保持時 pSt min
閉止時最低圧力
= 100 bar
= 0,2 pcyl + 7 bar
= 8 bar (戻り油)
2,5 bar 以下(リセット圧力)
作動油
DIN 51524 パート 1 〜 3相当の油圧作動油;ISO VG 10 〜 68 ,DIN 51519
最適粘度範囲: F 50 〜 F 200 10 〜 約 800 mm2/s
F 40
10 〜 約 400 mm2/s
F 32 , F 25
10 〜 約 200 mm2/s
2
粘度は, 4 〜 6 mm /s 以上 1500 mm2/s以内に制限されております。
F 32 , F 25 では, 500 mm2/s以下のこと。
HEPG(ポリエチレングリコール)やHEES(合成エステル)などの生分解性作動油でもご使用できます。
ただし,運転時の作動油温度は約 +70℃以下でお使いください。
温
周囲温度:約 -40 〜 +80°C
作動油: -25 〜 +80°C; ただし,粘度範囲に注意!
運転時の作動油温度が少なくとも20℃以上高くなるのであれば,始動時の温度は-40℃まで許容できます。
生分解性作動油:取扱は製造元の指示に従ってください。
パッキンの劣化等を考慮して作動油温度は+70℃を超えないようにしてください。
度
|p-Q-特性曲線
(基準値)
全開時通過抵抗
吸い込み抵抗 |p (bar)
吸い込み抵抗
Q
=
Qmax
通過抵抗 |p (bar)
D 6960
使用時実流量
上表の定格最大流量
測定時の作動油粘度 約 60 mm2/s
D 6960
3
取付方法などその他の仕様
2.2
吸い込み側
取付方法 2:
取付方法 1:
2a
F 63 以下のサイズで
は標準フランジを使用
F 63 以上では,
1c のような強度の
あるフランジを使用 1a
2a
1a
お客様の製品
に取付
1b
例:
シリンダベース 2b
に直接プレフィ
ルバルブを取付
1c
インライン配管接続
例:
チェックバルブ
または
1c
2b
シリンダ
フランジのバルブ側は,バルブプレート回りの流れを良くするように
テーパ形状にしてください。4 項を参照願います。
圧力側
1a
標準溶接フランジ ND 40 または 64 (バルブサイズによる)またはお客様で製作されたフランジ。
固定ボルトのスリーブによって,バルブをセンター位置に置くことができます。
1b
高圧クラスの標準フランジの場合,スペーサスリーブを用意しなければなりません(下表を参照)。
1c
お客様自身で強度のあるフランジを製作される場合には,スペーサがなくてもセンターに位置決めができるように設計願います。
2a および 2b バルブサイズと用途(チェックバルブまたはプレフィルバルブ)によります。
F 25 〜 F 50-25 V
F 63 〜 F 200 -100
チェックバルブまたは
プレフィルバルブとして使用
チェックバルブ
として使用
プレフィルバルブ
として使用
吸い込み側
通常の
表面精度
フランジまたは
シリンダ面は
機械公差がの要求
されています
2a
2b
2b
圧力側
タイプ 銅パッキン (DIN 7603-Cu-A..)
タイプ
F 25..
F 32..
F 40..
F 50..
2a KANTSIL- FK 343
シール
38x44x2
45x52x2
60x68x2,5
75x84x2,5
タイプ 取付
方法
F 32...
F 40...
F 50...
F 63...
F 80...
F 100..
1
400
2
400
1
350
2
400
1
250
2
350
1
250
2
350
1
400
2
400
1
250
2
250
1
400
2
400
2
2
F 125..
2
F 160..
2
F 200..
2
シール
許容圧力
pzul
(bar)
F 25...
2b Profil-
使用フランジ 1)
材質 C 22
F 63..
F 80..
F 100..
F 125..
F 160..
FK 349
FK 433
FK 441
FK 447
F 200
O-リング
290,00 x7,0 90Sh
+
6960 898 A 6960 898 B 6960 898 C 6960 898 D 6960 898 E バックアップリング
6960 221
スペーサスリーブ
必要寸法
1b
(mm)
D
d
h
固定ボルト
強度区分 8.8
3)
本数/サイズ
締付
トルク
MA
(Nm)
サクションパイプ 1
) タイプ F 50..以上
DIN 2448
を使用の場合で
シームレスパイプ
サージ圧力が予期
(非溶接)
される時には,
より強度のある
フランジ-ND-ク
ラスを使用する
ことが有益です。
4 / M 16x80
C 32x38
DIN 2635 (ND 40)
C 40x44,5
DIN 2635 (ND 40)
38x2,6
4 / M 16x65
4 / M 16x80
4 / M 16x70
4 / M 16x90
44,5x2,6
210
57x2,9
C 50x57
DIN 2635 (ND 40)
C 65x76,1
DIN 2635 (ND 40)
E 65x76,1
DIN 2636 (ND 64)
32
20,5
28,5
C 80x88,9
DIN 2635 (ND 40)
---
---
---
E 80x88,9
DIN 2636 (ND 64)
27
20,5
33
250
C 100x108
DIN 2635 (ND 40)
---
---
---
8 / M 20x90
410
400
E 100x108
DIN 2636 (ND 64)
31 2)
24,5
38
8 / M 24x110 2)
700 2)
300
E 125x133
DIN 2636 (ND 64)
---
---
---
8 / M 27x120
E 125x133
DIN 2637 (ND 100)
38
30,5
43,5
8 / M 30x130
1000
1100
133x4
400
250
E 150x159
DIN 2636 (ND 64)
---
---
---
8 / M 30x130
1400
159x4,5
400
E 150x159
DIN 2637 (ND 100)
42
30,5
49,5
12 / M 30x140
200
E 200x219,1 DIN 2636 (ND 64)
---
---
---
12 / M 33x160
630
300
E 200x219,1 DIN 2637 (ND 100)
50
33,5
68,5
12 / M 33x170
1300
400
E 200x219,1 DIN 2638 (ND 160)
50
33,5
68,5
12 / M 33x180
2000
320
4.3 項の例を参照
---
---
---
16 / M 36x300
2300
4 / M 16x75
2)
F 80...バルブに
DIN 2637-フラン
ジ (ND 100 )を
使用する場合は,
スリーブ
41x 27,5x38 と
固定ボルト
M 27x110 (8 本),
MA = 1000 Nm
を使用ください。
3)
お客様でフランジ
を製作する場合,
全体の力が同等
であるのならば
強度のある厚い
フランジに取り
付けるより,細い
固定ボルトで
本数を増やした
方が有益です。
8 / M 16x90
8 / M 16x75
8 / M 20x110
8 / M 20x90
8 / M 16x100
8 / M 16x80
8 / M 20x110
8 / M 20x90
76,1x2,9
380
210
88,9x3,2
380
108x36
219,1x5,9
273x6,3
標準フランジの使用方法
圧力側用フランジ及びパイプ
(シームレスを提案)
2.2 項の取付方法1 の圧力配管寸法は
安全を考慮して選定しております。
下記の標準が圧力配管として使用することができます:
DIN 2413-1, -2:
鋼管; 内圧に応じた肉厚を計算
DIN 2445-1, -2:
DIN 1629 (ISO 9329-1):
DIN 2448 (ISO 4200):
DIN 2391-1, -2:
動圧用シームレスパイプ
非合金シームレスパイプ
シームレスパイプ
シームレス精密鋼管
チェックバルブとして使用する場合は,両側とも圧力側として考えてください。
両側のフランジがしっかりと接続されていることを確認してください。
F 63...
F 80...
F 100..
F 125..
d1
35
43
54
73
88
(108)
(132)
(168)
(215) (275)
t
6
7
9
11
12
(15)
(25)
(30)
(40)
F 200..
F 50...
F 160..
F 40...
flange
タイプ
F 32...
F 63 〜 F 200
の場合,
F 25 〜 F 50
の場合,
DIN 2635および
DIN 2636に準拠
C 22 は,DIN 17200 の各種標準シートにおける溶接フランジ用
一般的な材質です。
F 25...
圧力
フランジ
55
F 80 以上のサイズの場合には,2.2 項の 1c のような強度のある
フランジを使用することを推奨します。
d i pipe < d i flange の場合
左記のような r 窪み加工を行う場合,内径の最も大きい箇所で肉厚
が1 〜 1,5 mm 残っていることを確認してください。
pipe
pipe
配管を軸方向に移動せずに横方向より組付ける場合
バルブ組込みに必要な配管軸方向移動スペース
プレフィルバルブ
(吸い込み側)
チェックバルブ
(圧力側)
スペーサリング(お客様でご用意願います)を取付けることで
取り外しを行うことができます。
リングの外径は,プレフィルバルブと同じ径にしてください。
吸い込み側
H 1)
F 80-36(V)
F 80
F 63-30(V)
F 63
F 50-25(V)
F 50
F 40-20(V)
F 40
F 32-16(V)
タイプ
加工面は,
左図を参照
F 32
F 25-12(V)
F 63 〜 F 200の
バルブボディ面
F 25 〜 F 50 の
場合,
DIN 2635および
DIN 2636に準拠
F 25
12 19 20 30 23 34 32 45 38 52 47 61
88
108
t1 * 0,1
1,2
1,2
1,7
1,7
4,0
4,3
0
1
1
1,5
1,5
1
t2
タイプ
H 1)
d1
t1
t2
*0,1
55 76
F 200-100
73
F 160-76
54
F 160
43
F 125-60
35
F 125
d1
F 100-45
3.
4
F 100
D 6960
168
215
275
5,8
5,8
5,6
5,5
1,5
1
0
2
F 25 〜
F 50-25 (V)
シール溝寸法の
詳細については
4.1項を参照
逃がし溝,内側の径:約 #da +4, 幅:1,5 〜 2 mm, 深さ:約 1,5 mm
溝は外側に向かい幅:約2 mm, 深さ:1 mm
78 106 115 165 155
132
“A”部詳細図
F 63 〜
F 200-100
1)
H=
最小寸法
(記載のない寸法は,
上記を参照ください)
D 6960
4.
5
外形寸法図
単位mm,第一角法,寸法は予告なく変更する場合があります!
4.1
チェックバルブ
F 25 〜 F 160
銅パッキンを取付
F 25-12(V) 〜 F 50-25(V):
フランジシールを取付
F 63-30(V)以上
フランジ側
1)
タイプ D 3
D4
H1
h
da
di
s 2) s1
F 25
83
26
36
26
44 +0,1
37,5 -0,1
5,5
5,5 1,2
0
F 32
93
32
45
27
52 +0,1
44,5 -0,1
7,5
7
1,2
1
+0,1
59,5 -0,1
10
9
1,7
1
74,5 -0,1
12
11 1,7
1
108
41,5 48,5 28
68
F 50
128
53
59
29
84 +0,1
F 63
143
64
69
33,5
104,3 +0,2 89 -0,2
14
12 4,0
1,5
F 80
169
77,5 83
38,5
123,8 +0,2 109,3 -0,3 17
15 4,3
1,5
F 100
212
95,5 97
44
152,6 +0,2 134,4 -0,3 22
22 5,8
1,5
F 125
248
127
127
51
190,6 +0,2 171 -0,3
30
30 5,8
1,5
F 160
310
163
182
70
241,2 +0,2 220 -0,3
37
37 5,6
1,5
2)
プレフィルバルブ
t ±0,1 t1
F 40
1)
4.2
フランジ面の精度は
3項のように仕上げ
られていること
バルブ側
シリンダ面またはフランジ面の穴径については,3項の #d1 を参照願います。
最大流量 Q max の約80 %以上で全開になります。
F 25-12. 〜 F 160-76
記載のない寸法は,4.1項を参照!
タイプ
接続口径
ISO 228/1
A 3)
F 25-12(V) G 1/4
H2
d2
a
G 1/4
43
23
54
b
x
14,5 60°
F 32-16(V) G 1/4
G 1/4
55
32
59
15,5 60°
F 40-20(V) G 1/4
G 1/4
60
39
67
16,5 60°
F 50-25(V) G 1/4
G 1/4
72
43
73
17,5 45°
F 63-30(V) G 1/4
G 1/4
83
50
85
22
45°
F 80-36(V) G 1/4
G 1/4
97,5 56
97
27
45°
F 100-45
G 3/8
G 1/4
118
69
--
32
--
F 125-60
G 3/8
G 1/4
155
88
--
39
--
F 160-76
G 1/2
G 1/4
233
120 --
52
--
3)
F 25-12V 〜
F 80-36V 用
圧抜き機構
Z
プラグを取り外せば,圧力ラインの取出ポートとして
使用できます。
D 6960
4.3
6
プレフィルバルブ F 200-100
ポートA, Z = G 1/2
例
サクションフランジ(シームレス)
1)
1)
吊用または
固定用穴
4x M12, 深 22
材質: St 52-3
5.
プレフィルバルブ タイプ F 63.. 〜 F 125..
ソフト鉄パッキン
(特殊仕様)
強度のある
フランジつば
(補足)
チェックバルブやプレフィルバルブ F 63.. 〜 F 125.. には,2.2 項
のようなシリンダ面またはフランジ面の面加工ができない場合,
特殊仕様としてソフト鉄パッキンを使用することができます。
標準の溶接には使用できません。
鉄パッキンを締め付けるためには,お客様自身で強度のあるフラン
ジを製作していただく必要があります。
固定ねじは,バルブボディがセンターに来るように配置します。
フランジシールの代わりとして使用される場合には,ご注文時に
はっきりとソフト鉄パッキンの部品番号(下表参照)を明記願います。
プレフィルバルブ
F 63 〜 F 125
シリンダ
タイプ
F 63..
F 80..
F 100..
F 125..
組付時の最低締付力
(トータル)
560 kN
752 kN
1117 kN
1688 kN
許容圧力
400
400
400
400
ソフト鉄パッキン
部品番号
6960 998 A
6960 998 B
6960 998 C
6960 998 D
寸法
公差
92x104x5
112,5x123x5,3
138x152,1x6,8
174x189,8x6,8
(bar)
#dI
#dA
板厚
+ 0,5
- 0,3
* 0,2
D 6960
トップラムプレスの典型的な回路図
6.
ここに示した簡略回路は,装置に取り付いたプレフィルバルブと関連油圧機器の動作を示した一例です。
6.1
圧抜き機構なしプレフィルバルブ
ZR
BC.. D 6969 B
RDF.. D 7540 4)
方向切換バルブブロック 3)
VB..
カタログ D 7302
BWN(H).. カタログ D 7470B/1
DG..
D 5440
ADM 1-... 6)
方向切換バルブ 3)
G 3-0 B
D 7300
WN1H/B 0,7 D 7470A/1
圧抜き機構
のない
プレフィル
バルブ
E1
ページ 7 の
脚注 5) を
参照ください
RD..
D 7540
異常昇圧用の安全バルブ
(例.動作1の時にバルブ m2 → 0:off )
設定圧力は,最大負荷圧力よりも
最低+30%高く設定してください。
動作
No.
動
作
0
運転準備
(ポンプアンロード)
1
急速下降
プレス開始
2
3
4
5
ポンプ
加圧保持
圧抜き
急速上昇
バルブ
m1
m2
m3
m4
m5
on
0
0
0
0
0
on
a
a
0
a
0
0
0
(a) 2)
0
off
(on)
on
on
0
0
(a) 1) (a) 2)
0
0
a
0
0
a
0
a
(0)
0
a
0
0
0
0
4) 5)
上昇端
SV 2
off
0
圧力スイッチ
DG
--設定圧力検知
で動作2 へ
備
考
--プレス加圧検知と同時に加圧時間用タイマを
スタートすることができます。
(タイマは ZR として表示)
(a) - DG.の接点信号の向きによって可能です。
ポンプモータは始動時の状態! 1)
---
タイマ ZR 4) およびポンプモータ起動
例えば,動作1からのタイマがアップした後
---
タイマZR によって,m1, m5 → a へ切換
---
E1 によってポンプ,バルブOFF
1)
例として,ポンプモータが起動してからタイマにより,バルブ m1 は a (on) します。 !- / - 起動の場合には, / 起動するまでは m1 = 0
(off)とします。
2)
(a) 例として,プレスされる材料に対し,プレス時間が一定でないため,圧力降下した場合には,圧力スイッチによってポンプがポンプが
再起動されます1)。圧力スイッチの復帰圧力については,カタログ No. D 5440 を参照願います。
3)
最大許容圧力について,注意をしてください!(各油圧機器のカタログを参照願います。)
4)
圧抜き時間のためのオリフィス径:シリンダ内の圧抜き開始時の流量がバルブ m3 の定格流量Qmax を超えないようにオリフィスは,
|p -Q -特性曲線を参照のうえ選定しなければなりません。圧抜き時間は,タイマ ZR でも充分に取らなければなりません。
バルブ m1 → a へは,シリンダ圧力が完全に抜けてから行わなければなりません。
例:方向切換バルブブロック m1 〜 m4 = VB 21AM-... カタログNo. D 7302, 定格流量 Qmax = 25 l/min. 最大シリンダ圧力 pcyl = 350 bar
(動作 2 を完了),オリフィス付チェックバルブは,カタログ No.D 7540 の |p-Q-特性曲線により 350 bar 用に適当なオリフィス径-# は,
約1,4 mm (Q = 20 l/min) となり, RDF 31/1,4を選定。圧抜き時間は, 50 l/min 容積のプレスシリンダで約 6 〜 7 秒と推定。
プレスシリンダ容積 V cyl (l) と RDF-バルブオリフィス径 #d(mm) の組合せによる圧抜き時間 t(s) の関係式は,
t ≈ 0,014 Vcyl ⋅ pcyl / d2 .
5)
ポンプモータが動作3 からタイマによって起動する場合,例として ! - / 起動で動作3 の圧抜時間の間に ! から/ に切り替える
または, ! / -接触器は,切替時間が長い場合, / に切り替わってからm1 → a にしなければなりません。
その時,タイマ ZR 必ずしも必要なわけではありません。
6)
ADM... (カタログNo. D 7458) によるパイロット圧力は, 100 bar 以下としてください(2.1 項)。急速上昇 ↑ (動作 4) の圧力が,100 bar
以上の場合に必要。
4)
。
7
D 6960
6.2
8
圧抜き機構付プレフィルバルブ
圧抜き機構付
プレフィルバルブ 3)
圧力スイッチ
DG..
カタログ D 5440
方向切換バルブ
G 3-0 B
D 7300
WN1H / B 0,7 D 7470A/1
ADM 1-..-
4)
SV 3
E1
5)
4)
100 bar以内 > pSt
例. MV 41E
D 7000/1
方向切換バルブブロック
VB カタログ D 7302
BWN(H)
SV 2
カタログD 7470 B/1
異常昇圧用の安全バルブ(例.動作1 の時にバルブ m2 → 0:off ),設定圧力は,最大負荷圧力よりも最低+ 30% 高く設定してください。
動作
No.
0
1
2
3
4
5
動
作
ポンプ
運転準備
(ポンプアンロード)
急速下降
プレス開始
バルブ
m1
m2
m3
m4
on
0
0
0
0
on
a
a
a
0
圧力スイッチ
DG
--設定圧力検知
で動作2 へ
備 考
(例)
--プレス加圧検知と同時に加圧時間用
タイマをスタートすることができます。
(a) - 圧力スイッチDG を直接接続することによって設定可能
です。ポンプモータ始動用に使用!
加圧保持
off
(on)
0
(a) 1)
0
(a)
0
(a)
0
圧抜き
on
a 1)
0
0
a
---
タイマ設定値経過による接点検出
ポンプモータ始動用に使用!2)
on
a
0
0
a
---
動作3 から自動的に移行
off
0
0
0
0
---
E1 によってポンプ,バルブOFF
急速上昇
上昇端
2)
1)
例として,ポンプモータが起動してからタイマにより,バルブ m1 は a(on) します。 ! - / - 起動の場合には, / 起動するまでは
m1 = 0(off) となります。
2)
プレフィルバルブのパイロットによる開放は,ポンプを起動し,バルブ m1 → a(on) の切換えによって始まります。
圧抜きの間,ポンプはSV 1 で設定された圧力で作動しています。プレフィルバルブの開放,すなわち動作 4 (急速上昇)は,シリ
ンダの圧力 pcyl = p st : k になった時,自動的に行われます。パイロット圧力 pSt は,2.1項で述べたように(100 bar 以下),少なく
とも ppre-relief 圧力と同等でなければなりません。例として,レデューシングバルブ ADM 1.. (カタログNo. D 7458 )または
ADM 11.. (カタログNo. D 7120 )による設定。
3)
圧抜き機構(F 25-12V 〜 F 80-36V )が作用した時,ある圧力 p (bar) まで降下する圧抜き時間 t(s)は,シリンダ容積 V cyl (l) により
概略計算できます。
t ≈ 0,0042 Vcyl ⋅
(p
cyl
)
− p .
4)
SV 3 の圧力は,pStよりもいくらか高くしなければなりません。なぜなら ADM... が誤動作によりSV 1 の設定圧力まで上昇した
場合の安全措置および急速上昇(動作 4) 時の戻り圧力が p St よりも高くなる場合の安全用です。
5)
非常に短いシーケンス時間において(動作5 → 1),プレフィルバルブのパイロット室の油を急速に抜くために,バイパスチェック
を利用する必要があります。ほとんどの場合,1.4項の BC1-ダンパを併用して使用できます。
タイプRK 1G (カタログNo. D 7445 )もバイパスチェックバルブとして適しております。