この12号で今年最後となりました。また来年もいろいろお話しますのでお

平成27年12月24日
冷たい北風が園庭を吹きぬけていきます。今まで暖冬だったせいか、余計に寒さが身にしみますね。そんな寒さの中
でも子ども達は元気いっぱい。戸外で鬼ごっこやドッヂボールを楽しんでいて、四つ葉幼稚園には“元気な風の子”が
健在です。
2学期も今日の終業式で通常保育は終わりとなります。預かり保育を利用していただいている方もあと2日を残すだ
けとなりました。1年間の中でもっとも長い2学期、子ども達の笑顔や成長をたくさんみることができ、充実した教育
活動ができましたのも、保護者の皆さんのご協力やご支援があってのことと、感謝しております。ありがとうございま
した。来年もまた引き続きご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
さて、師走とはよく言ったものです。私も仕事に追われ走り続けているのですが、なぜかなかなかゆとりの時間がも
てません。そのような時いつも思い出す大好きな先生のお話があります。ご紹介します。
その方は観心寺保育園の園長を長年されていた「渡辺範子先生」です。渡辺先生はご長男が2歳の頃「筋ジストロフ
ィー」と診断されました。落胆し毎日泣いて暮らしていたのを救ってくれたのは、わが子(姉とその子)のあどけない
笑顔だったそうです。それから一念発起して子育てをしながら勉強し、保育資格を取って「観心寺保育園」を設立され
たそうです。年齢と共に筋肉が衰え、様々な障がいが体のあちこちに出てくる、そのような状態においても、息子さん
は前を向いて、明るく自分で決めた道を歩んでいかれたそうです。そんなわが子の姿から学ぶことが多かったとおっし
ゃっていました。
残念ながら息子さんは大学卒業後亡くなられたそうですが、渡邉先生のお話を聴くたびに、先生を通して息子さんが
生き続けておられる・・・そんな気がしました。保育園に通う子ども達を「やまのこ」と称し、自然の中で一人一人の違
いを受け止めながら、生きる喜びを心から感じとれる子どもを育てていらっしゃったのですが、残念ながら昨年息子さ
んの元へ旅立たれました。さて前置きが長くなりましたが、
しっかり抱きとめて、人のぬくもりを感じさせる。人を信頼できる人になる基盤を育てる。
「ごね」とは自我である。しっかりと自我に付き合ってあげることで、自分の欲求を出せる子に育つ。
欲求を言葉で表現できるようになる。欲求を受け止め満たしてあげる(自己実現)体験をさせてあげる。
聞いてきたことには本気で答える。自己実現の体験をしっかりさせてあげる。
先々、大人が言うと、経験を奪ってしまう。失敗すること、けんかすることなどの経験から子どもは多
くのことを学んでいく。
残念ながらこの先は聞けなかった(大きい組の皆さんごめんなさい)のですが、思い当たることありませんか?
子どもの特徴的な発達段階を知った上で、大人として
を使って子どもに答えていくことで、子ども
は自己決定しながら自立への階段を登っていくのだそうです。大声をあげて感情的におこって育てる(我が子の子育
て中に聴いたときは耳が痛かったです)のではないとのことでした。とは言ってもねぇ・・というお母さん達の気持ち
も分かるのですが、忙しい師走、ちょっと一息ついた時に、思い出してみてくださいね。
この12号で今年最後となりました。また来年もいろいろお話しますのでお付き合いくださいね。
どうぞよいお年をお迎えください。