IT おやじの フランスの美しい村 旅行記 (Les plus beaux villages de France) ― 中世の史跡めぐりとグルメの旅― 2008年8月7日~21日(15日間) ITおやじ 1 2 3 ま っ た 。 そ れ は ま る で 絵 本 の 世 界 の よ う で 、 つ い つ い こ の 本 を 買 っ て し は 断 崖 絶 壁 に そ び え る 中 世 の お 城 や 古 い 教 会 が 多 数 残 っ て お り 、 た な と 思 い な が ら 、 本 を 手 に と っ て 見 る と 、 フ ラ ン ス の 田 舎 に に 入 っ た 。 禮 子 が 「 一 度 フ ラ ン ス に 行 っ て み た い 」 と 言 っ て い に フ ラ ッ と 立 ち 寄 る と 、 「 フ ラ ン ス の 田 舎 め ぐ り 」 と い う 本 が 目 て な し を 受 け る こ と が で き る と の こ と だ 。 づ つ み を 打 ち な が ら 美 味 し い ワ イ ン を 楽 し む な ど 、 心 温 ま る も ま た 、 夕 食 で は 地 方 毎 に 個 性 豊 か で 、 農 家 自 慢 の 家 庭 料 理 に 舌 を 泊 ま れ る よ う に 手 を 加 え た も の で 、 バ ラ エ テ ィ に 富 ん で い る 。 り 、 特 に 民 宿 ( ジ ッ テ ) は 、 中 世 の お 城 ・ 貴 族 の 館 ・ 農 場 な ど こ れ ら の 本 に よ る と 、 フ ラ ン ス の 田 舎 は 宿 泊 施 設 が 充 実 し て お 2 0 0 7 年 12 月 、 来 年 の 夏 は ど う し よ う か な と 思 い つ つ 、 本 屋 囲 気 を そ の ま ま 残 し た 村 と 自 然 の 美 し さ に 魅 せ ら れ た 。 を 魅 了 し 、 壮 大 さ は 畏 敬 の 念 を 起 こ さ せ る も の だ っ た 。 ノ ル ウ ェ ー も 、 物 価 は 驚 く ほ ど 高 か っ た が 、 自 然 の 美 し さ は 人 も 親 切 で 、 エ ー ゲ 海 に 劣 ら ぬ ほ ど 素 晴 ら し い も の だ っ た 。 も 歴 史 の 重 み 感 じ さ せ る 。 し か も 、 食 事 も 美 味 し い し 土 地 の 人 一 人 で ド ラ イ ブ し た 。 ク ロ ア チ ア は 、 自 然 は 美 し く 中 世 の 遺 跡 「 フ ラ ン ス で 最 も 美 し い 村 」 を 詳 し く 紹 介 し て お り 、 中 世 の 雰 あ る 菊 池 さ ん が 書 か れ た 本 で あ る が 、 フ ラ ン ス 全 土 に 点 在 す る き 村 」 と い う 本 を 買 っ た 。 こ の 本 は 、 旅 の ス ー パ ー バ イ ザ ー で し く フ ラ ン ス の 田 舎 の 村 の こ と を 知 る た め に 、 「 フ ラ ン ス の 美 し 大 島 さ ん の 本 だ け で は 旅 の 計 画 は 立 て ら れ な い の で 、 も っ と 詳 2 0 0 6 年 夏 に は ク ロ ア チ ア 、 2 0 0 7 年 夏 に は ノ ル ウ ェ ー と 、 禮 子 が い な く な っ て か ら は 、 二 人 で 旅 し た 思 い 出 を 辿 る よ う に 、 非 フ ラ ン ス の 田 舎 に 行 っ て み た い と 思 っ た 。 流 を 楽 し み に 民 宿 を 経 営 し て い る と こ と も 多 い と の こ と で 、 是 行 か な い 所 を 目 指 し て 、 禮 子 と 二 人 で 旅 す る の が 楽 し み だ っ た 。 跡 巡 り ・ エ ー ゲ 海 ク ル ー ズ な ど 、 で き る だ け 日 本 の ツ ア ー で は 何 と か 時 間 を や り く り し て 、 ス イ ス ト レ ッ キ ン グ ・ ス ペ イ ン 史 5 年 ほ ど 前 ま で は 、 毎 年 夏 に な る と 仕 事 が ど ん な に 忙 し く て も 、 く 変 え る も の で 、 農 家 の 人 は 素 朴 で 親 切 で 、 滞 在 し た 人 と の 交 紹 介 し て い る が 、 今 ま で 私 が 持 っ て い た フ ラ ン ス の 印 象 を 大 き に し て し ま っ た 大 島 順 子 さ ん が 、 フ ラ ン ス の 田 舎 の 楽 し み 方 を こ の 本 は 、 フ ラ ン ス の 田 舎 に 魅 せ ら れ て ブ ル ゴ ー ニ ュ を ふ る 里 は じ め に と を 誇 り に 思 っ て い る 」 と の こ と だ 。 し い 村 」 と し て 指 定 し て 支 援 し て お り 、 「 フ ラ ン ス の 田 舎 の 人 々 国 は そ の 美 し い 村 を 残 す た め に 、 152 の 村 を 「 フ ラ ン ス の 最 も 美 た い と 思 っ て い る 。 の ハ プ ニ ン グ も ま た 旅 の 楽 し み だ と 割 り 切 っ て 、 気 ま ま に 旅 し こ の 旅 で 、 ど ん な ハ プ ニ ン グ に め ぐ り あ う か 分 か ら な い が 、 そ フ ラ ン ス の 田 舎 に は 、 中 世 の 美 し い 村 が 沢 山 残 っ て い る ら し い 。 舎 と パ リ と は 全 く 別 の 国 と 思 っ た 方 が よ い 」 と の 話 も あ る 。 一 方 、 「 田 舎 に は 親 切 で 人 な つ っ こ い 人 が 多 く て 、 フ ラ ン ス の 田 と で 、 ど う も パ リ が 嫌 い な の は 私 だ け で は な い よ う だ 。 て も 自 由 き ま ま で 、 一 人 旅 も 慣 れ ) る と な か な か い い も の だ 。 の ド ラ イ ブ の 旅 と な る 。 一 人 旅 は 心 細 い 面 は あ る が 、 何 と い っ 今 回 は 2 週 間 か け た フ ラ ン ス 田 舎 巡 り で 、 走 行 距 離 3 0 0 0 ㎞ ( と い っ て も や せ 我 慢 半 分 だ が ・・・ も 、 こ の 美 し い 村 を 、 中 世 の 雰 囲 気 を 損 な わ ず に 後 世 に 残 す こ フ ラ ン ス 人 が い な け れ ば も っ と 素 晴 ら し い ! 」 と 言 っ た と の こ 大 島 さ ん に よ る と 、 パ リ 在 住 の 日 本 人 画 家 が 、 「 パ リ は 美 し い ! た と こ ろ だ ろ う 。 こ れ に 嵌 る と ツ ア ー に は 参 加 で き な く な る 。 ツ ア ー に 較 べ る と 、 手 間 は 10 倍 か か る が 、 楽 し み は 100 倍 と い っ 残 っ て い な か っ た 。 事 に 盗 ま れ た 。 こ れ ら の こ と か ら 、 特 に パ リ に は 悪 い 印 象 し か で 抱 き つ き ス リ に 会 い 、 フ ラ ン ・ ポ ン ド ・ リ ラ な ど の 現 金 を 見 ま た 、 10 年 前 に 仕 事 で パ リ に 行 っ た 時 に は 、 シ ャ ン ゼ リ ゼ 通 り ー ム を つ け た が 相 手 に も さ れ ず 、 結 局 最 後 尾 に 並 ば さ れ た 。 に も か か わ ら ず 、 エ ー ル フ ラ ン ス の 地 上 職 員 に 無 視 さ れ 、 ク レ ル ・ ド ・ ゴ ー ル 空 港 カ ウ ン タ ー で 一 番 先 に 並 ん で 待 っ て い る の と い う の は 、 一 昨 年 パ リ 経 由 で ク ロ ア チ ア に 行 っ た 時 、 シ ャ ル 実 は 、 私 は 今 ま で フ ラ ン ス 人 は 傲 慢 な 感 じ が し て 大 嫌 い だ っ た 。 や ワ イ ン に 出 会 っ た り し て こ れ ま た 楽 し い 。 ろ ん な 話 を し た り 、 土 地 の 人 に 紹 介 し て も ら っ て 美 味 し い 料 理 で ゆ っ た り 楽 し む こ と が で き る し 、 土 地 の 人 と 親 し く な っ て い ま た 、 車 で ま わ る と 、 気 に 入 っ た 風 景 や 史 跡 を 、 自 分 の ペ ー ス て い る と 、 だ ん だ ん 土 地 勘 が 出 来 て く る も の だ 。 今 ま で 聞 い た こ と が な い 町 や 村 で も 、 本 や 地 図 で 何 度 も 目 に し 「 ア ッ こ れ か 」 と 気 づ い た り し て 理 解 度 が 全 く 異 な る 。 詳 し く 調 べ る の で 、 現 地 で 自 然 や 史 跡 を 目 の 当 た り に し た 時 に 、 個 人 で 海 外 を 旅 す る 時 は 、 事 前 に そ の 国 の 歴 史 ・ 文 化 を か な り 4 ( 1 ) フ ラ ン ス の 美 し い 村 と は ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 12 11 9 9 3 ・ ・ ( 2 ) ガ イ ド ブ ッ ク ジ ッ ト ド フ ラ ン ス で 予 約 リ コ ム で 予 約 ・ ・ カ ム ・ ト ゥ ・ フ ラ ン ス で 予 約 ビ ア ン ヴ ニ ュ オ シ ャ ト ー で 予 約 ( 6 ) 道 路 地 図 ( 5 ) レ ン タ カ ー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 予 約 手 続 き と デ ポ ジ ッ ト の 支 払 ( 7 ) モ ベ ル の 携 帯 電 話 ⑤ ④ ③ ② ① 旅 の 前 に ( 8 ) フ ラ ン ス 語 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ( 3 ) ド ラ イ ブ ル ー ト 28 27 26 25 24 22 21 ( 4 ) 民 宿 ( シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト ) 予 約 ( 9 ) 旅 の 小 道 具 ( 11 ) 日 程 ( 10 ) 旅 の 費 用 と 現 金 準 備 第 1 章 は じ め に 【 目 次 】 【 第 11 日 】 【 第 10 日 】 【 第 9 日 】 【 第 8 日 】 【 第 7 日 】 【 第 6 日 】 【 第 5 日 】 【 第 4 日 】 【 第 3 日 】 【 第 2 日 】 【 第 1 日 】 出 イ サ 国 ル ン ・ ト ド ル ・ ・ フ ロ ラ ワ ン ー ス ル 地 地 方 方 ( ( 2 2 ) ) サ ン ト ル ・ ロ ワ ー ル 地 方 ( 1 ) リ ム ー ザ ン 地 方 ミ デ ィ ・ ピ レ ネ ー 地 方 ラ ン グ ド ッ ク ・ ル シ ヨ ン 地 方 プ ロ ヴ ァ ン ス 地 方 ( 2 ) プ ロ ヴ ァ ン ス 地 方 ( 1 ) ロ ー ヌ ・ ア ル プ 地 方 ( 2 ) ロ ー ヌ ・ ア ル プ 地 方 ( 1 ) フ ラ ン シ ェ ・ コ ン テ 地 方 ブ ル ゴ ー ニ ュ 地 方 ( 2 ) ブ ル ゴ ー ニ ュ 地 方 ( 1 ) 入 国 、 イ ル ・ ド ・ フ ラ ン ス 地 方 ( 1 ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 179 177 169 156 143 124 115 103 92 80 72 56 44 35 31 31 【 第 14 日 】 【 第 15 日 】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【 第 12 日 】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「 フ ラ ン ス の 美 し い 村 」 め ぐ り 【 第 13 日 】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第 2 章 6 ( 4 ) 宿 泊 ( 3 ) ド ラ イ ブ ( 2 ) 言 葉 ( 1 ) 治 安 と 気 候 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ( 5 ) 料 理 と ワ イ ン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 180 192 191 187 186 185 183 182 181 ( 6 ) お 薦 め ポ イ ン ト 195 ( 7 ) 費 用 旅 を 終 え て ( 8 ) 最 終 日 程 と ド ラ イ ブ ル ー ト 第 3 章 お わ り に そ の 後 、 19 世 紀 末 に は 、 一 般 の 人 々 も 農 村 を く つ ろ ぎ の 場 と し ー ム が 起 こ り 、 広 大 な 城 の 敷 地 に 農 村 を 作 っ た 。 ラ ン ス の 田 舎 の 村 に 住 み た い 」 と い う 人 が 多 い そ う だ 。 こ れ ら の 村 の 入 り 口 に は 、 パ リ は 例 外 と し て 、 地 方 の 田 舎 に は 、 人 口 が 50 万 人 以 上 の 町 は 「 フ ラ ン ス の 最 も 美 し い 村 」 と し て 認 定 し 、 現 在 で は 、 152 の 村 以 上 の 優 れ た 保 護 遺 産 が あ る 」 こ と な ど の 厳 し い 条 件 の も と 、 に 残 る 素 朴 で 美 し い 村 の 中 か ら 、 「 ヴ ィ ラ ー ジ ュ 人 口 2 0 0 0 人 未 満 」 「 二 つ ド フ ラ ン ス ) が 設 立 さ れ た 。 こ れ は 、 フ ラ ン ス で 実 際 に は 日 本 の 1 / 10 の 人 口 密 度 に 感 じ る と い わ れ て い る 。 い 村 」 協 会 ( レ プ リ ュ ボ ー ・ 10 く ら い し か な く 、 中 世 の フ ラ ン ス の 趣 を 残 し た 小 さ な 村 が 点 ・ 9 在 し て い る 。 こ の こ と か ら フ ラ ン ス と い う 国 は 、 パ リ と そ れ 以 ・ フランスの最も美しい村のロゴ (Les plus beaux Villages de France) が 認 定 さ れ て い る 。 外 の 田 舎 か ら 成 り 立 っ て い る と 言 わ れ て い る 。 Les plus beaux Villages de France い ホ が 下 る ー 立 図 。 ム て の ペ て よ ー あ う ジ る な も と ロ 充 の ゴ 実 こ の し と 看 で て 板 、 フ ラ ン ス は 、 温 暖 な 気 候 と 豊 か な 土 地 、 更 に は お い し い 料 理 と ・ ワ イ ン に 恵 ま れ て お り 、 ヨ ー ロ ッ パ 人 の ア ン ケ ー ト で も 、 ヨ ー ・ ロ ッ パ で 住 み た い 国 は ど こ か と 尋 ね る と 、 「 パ リ は 嫌 い だ が 、 フ 18 世 紀 後 半 に は 、 フ ラ ン ス 貴 族 の 間 で 農 村 を 癒 し の 場 と す る ブ 域 で あ る 。 人 口 密 度 は 日 本 の 1 / 3 で あ る が 、 平 野 部 が 多 い の こ の よ う な 背 景 の も と 、 1 9 8 2 年 に は 「 フ ラ ン ス の 最 も 美 し や 牧 場 で あ り 、 そ れ に 森 林 を 加 え る と 国 土 の 80 % が 緑 豊 か な 地 フ ラ ン ス は 、 人 口 6 4 0 0 万 人 、 面 積 55 万 ㎢ 。 国 土 の 55 % が 畑 で 休 暇 を 過 ご す 「 グ リ ー ン ツ ー リ ズ ム 」 が 盛 ん に な っ た 。 て 利 用 す る よ う に な り 、 現 在 で は ヨ ー ロ ッ パ 諸 国 ど こ で も 農 村 ( 1 ) 「 フ ラ ン ス の 美 し い 村 」 と は 第 1 章 旅 の 前 に め て い く こ と に な る 。 探 し 、 走 行 ル ー ト に 沿 っ て 、 効 率 よ く 訪 問 で き る よ う 、 村 を 決 ク を 参 考 に す る と と も に 、 こ の サ イ ト で 魅 力 の あ り そ う な 村 を に 行 き た い 村 を 厳 選 す る こ と に な る の だ が 、 ま ず は ガ イ ド ブ ッ て 30 く ら い し か 訪 問 で き な い 。 そ こ で 152 も あ る 村 の 中 か ら 本 当 今 回 の 旅 は 、 2 週 間 の 旅 で あ り 、 毎 日 2 つ の 村 を 訪 れ て も 多 く を サ ポ ー ト し て い る の で 助 か る 。 サ イ ト は フ ラ ン ス 語 の み の サ イ ト が 多 い が 、 こ の サ イ ト は 英 語 や 見 所 な ど 、 詳 し い 村 の 情 報 を 知 る こ と が で き る 。 フ ラ ン ス の お り 、 地 方 の 名 前 や 村 の 名 前 を 入 力 す る こ と に よ り 、 村 の 写 真 は 下 図 の ホ ー ム ペ ー ジ 「 カ ム ・ ト ゥ ・ フ ラ ン ス 」 で 紹 介 さ れ て フ ラ ン ス 中 に 散 ら ば っ て い る 152 の 「 フ ラ ン ス の 最 も 美 し い 村 」 思 っ て い る 。 グ リ ー ン ツ ー リ ズ ム が ど の よ う な も の か 是 非 体 験 し て み た い と 今 回 の 旅 で は 、 「 フ ラ ン ス の 美 し い 村 」 を 巡 る 中 で 、 フ ラ ン ス の し て い る と の こ と だ 。 土 史 跡 を 残 す こ と 、 農 村 の 景 観 を 守 る こ と に 喜 び を 感 じ て 経 営 http://www.cometofrance.com/page-villages-en-villages.html 「フランスの最も美しい村」ホームページ う 要 素 が 低 く 、 民 宿 を 経 営 し て い る 人 の 多 く は 、 フ ラ ン ス の 郷 ま た 、 フ ラ ン ス の 「 グ リ ー ン ツ ー リ ズ ム 」 に は 、 ビ ジ ネ ス と い 10 ン ス の 村 を よ く 理 解 し 、 好 み に 合 っ た 計 画 を 作 る こ と が で き る 。 こ の よ う に 本 と イ ン タ ー ネ ッ ト を 使 い 分 け る こ と に よ り 、 フ ラ 訪 問 す る 村 を 決 め て い っ た 。 星 を 付 け 、 次 に 詳 し い 情 報 を イ ン タ ー ネ ッ ト で 調 べ 、 最 終 的 に 訪 問 す る 村 を 選 ぶ に 際 し て は 、 こ れ ら の 本 で 良 さ そ う な 村 の 目 紹 介 し て い る 。 フランスの美しき村 11 「 フ ラ ン ス の 美 し い 村 」 の 美 し い 写 真 が 多 く て 、 見 所 も 詳 し く は 、 旅 の ス ー パ ー バ イ ザ ー と し て 世 界 中 を 駆 け め ぐ っ て お ら れ 、 で あ り 、 こ れ は イ ン タ ー ネ ッ ト で 検 索 し て 入 手 し た 。 菊 間 さ ん も う 一 冊 参 考 に し た 本 は 、 菊 間 潤 吾 著 「 フ ラ ン ス の 美 し き 村 」 ス の 田 舎 の 村 の 楽 し み 方 、 民 宿 の 選 び 方 を 紹 介 し て い る 。 は ブ ル ゴ ー ニ ュ に 住 み つ い た 人 で 、 現 地 の 人 な ら で は の フ ラ ン さ ん は 、 ブ ル ゴ ー ニ ュ を 旅 し て そ の 美 し さ に 魅 せ ら れ 、 つ い に 子 著 「 フ ラ ン ス の 田 舎 め ぐ り 」 だ 。 前 章 で 述 べ た と お り 、 大 島 「 フ ラ ン ス の 美 し い 村 」 に 行 く き っ か け に な っ た 本 は 、 大 島 順 フ ラ ン ス の 田 舎 の 全 体 像 を 把 握 す る の に は や は り 本 が 便 利 だ 。 ほ と ん ど の 情 報 は イ ン タ ー ネ ッ ト で 入 手 す る こ と が で き る が 、 フランスの田舎めぐり ( 2 ) ガ イ ド ブ ッ ク あ る コ ー ト ・ ダ ジ ュ ー ル 地 方 は 、 訪 問 地 か ら は 外 し た 。 や か な パ リ や 、 保 養 地 と し て 世 界 的 に 有 名 な カ ン ヌ や ニ ー ス が 今 回 の 目 的 は 、 フ ラ ン ス の 田 舎 の 村 を 見 て 回 る こ と な の で 、 華 保 す る こ と も 大 事 な こ と だ 。 い た の で は ゆ っ た り で き な い の で 、 で き る だ け 連 泊 す る 日 を 確 る 時 間 が な く な る し 移 動 に 疲 れ る 。 ま た 、 毎 日 宿 泊 地 を 変 え て 1 日 平 均 200 ㎞ が 目 安 で あ り 、 こ れ 以 上 に な る と ゆ っ く り 見 て 回 ク ロ ア チ ア や ノ ル ウ ェ ー を ド ラ イ ブ し た 経 験 か ら 、 走 行 距 離 は コ ー ス で は な い か と 行 く 前 か ら 楽 し み に し て い る 。 全 走 行 距 離 3 0 0 0 ㎞ を 予 定 し て い る が 、 我 な が ら よ く で き た 今 回 の 旅 は 、 15 日 間 で 25 の 美 し い 村 と 6 つ の 世 界 遺 産 を 訪 れ 、 目 的 地 を 一 周 し た 気 分 に な る の で 私 は 好 き だ 。 に 向 か う コ ー ス と な る 。 最 終 日 に 、 初 日 の 宿 に 帰 っ て く る の は 、 最 後 は 東 に 向 か い 初 日 の パ リ 近 郊 農 家 に 泊 ま り 、 次 の 朝 に 空 港 や リ ム ー ザ ン 地 方 を 経 由 し て サ ン ト ル ・ ロ ワ ー ル 地 方 に 入 り 、 ク ・ ル シ ヨ ン 地 方 に 入 り 、 こ こ か ら 北 上 し て ミ デ ィ ・ ピ レ ネ ー が で き る よ う 訪 問 す る 村 を 絞 り 込 ん で い っ た 。 て プ ロ ヴ ァ ン ス 地 方 に 入 り 、 そ こ か ら 西 に 向 か い ラ ン グ ド ッ が 、 で き る だ け バ ラ エ テ ィ に 富 ん で 、 し か も ゆ っ た り 村 め ぐ り 次 の 朝 、 ブ ル ゴ ー ニ ュ 地 方 を 南 下 し 、 ロ ー ヌ ・ ア ル プ 地 方 を 経 ぞ れ の 個 性 が あ り 、 是 非 行 っ て み た い と 思 う 村 が 多 く て 困 っ た で 、 空 港 で レ ン タ カ ー を 借 り 、 そ の 日 は パ リ 近 郊 農 家 に 泊 ま る 。 い 村 が 散 ら ば っ て い る 。 こ れ ら の 村 を 調 べ れ ば 調 べ る ほ ど そ れ 日 本 か ら の 飛 行 機 は フ ラ ン ス の 北 東 部 に あ る パ リ に 夕 方 着 く の ま た 、 フ ラ ン ス は 面 積 が 日 本 の 1.5 倍 は あ り 、 こ の 中 に 152 の 美 し お り 非 常 に 興 味 深 い 。 れ が 、 歴 史 ・ 文 化 ・ 自 然 ・ 食 事 に お い て も 異 な る 魅 力 を 持 っ て に 栄 え た 大 国 を 統 合 し て 成 り 立 っ て お り 、 各 地 方 の 村 は そ れ ぞ フ ラ ン ス は 、 ブ ル ゴ ー ニ ュ 公 国 ・ ブ ル タ ー ニ ュ 公 国 な ど 、 中 世 あ れ こ れ 迷 っ た が 、 最 終 ド ラ イ ブ ル ー ト は 次 の 通 り と し た 。 以 上 の ド ラ イ ブ に な り 、 日 程 が か な り き つ く な る の で 諦 め た 。 非 行 き た か っ た の だ が 、 こ こ を 行 程 に 組 み 込 む と 、 4 0 0 0 ㎞ 地 方 は フ ラ ン ス で も 独 特 の 雰 囲 気 を 持 っ て い る と の こ と で 、 是 ま た 、 フ ラ ン ス の 北 西 に あ る ブ ル タ ー ニ ュ 地 方 や ノ ル マ ン デ ィ ( 3 ) ド ラ イ ブ ル ー ト 12 「フランスの美しい村めぐり」ドライブルート 美しい村 見所(村) 世界遺産 ドライブルート 宿泊 ノルマンディ 地方 ブルターニュ 地方 シャルトル ペイ・ド・ラ ロワール地方 シャンパーニュ イル・ド・フランス 地方 地方 パリ シャルル・ドゴール空港 セーヌ・ポート(1, 13 日目) フォントネー フラヴィニー・シュール・オズラン ラヴァルダン セミュール・アン・オーソワ サントル・ロワール ヴェズレー シャトーヌフ(2,3日目) ボーヌ アゼ・ル・リドー 地方 シャトー・シャロン ボ ーム・ レ ・ メ シ ュー (4 日 ブルゴーニュ アングル・シュール フランシェ・コン 目) ・ラングラン(12 日目) 地方 テ ガルジレース オーヴェルニュ ブランシオン地方 ・ダンピエール 地方 ワン ペルージュ(5日目) ポワトゥ・シャラン リムーザン リヨン ローヌ・アルプ ト 地方 地方 地方 ヴォーギュ ミルマンド(6日目) コロンジュ・ラ・ルージュ バラズュック (10, 11 日目) キュレモント ラ・ギャルダデマール カレナック ラ・ロック・ガジャック プロヴァンス ロカマドゥール カズナック 地方 アキテーヌ サン・シル・ラ・ポピー ゴルド(7,8日目) アヴィニヨン 地方 ルシヨン ミディ・ピレネー メネルブ ルールマラン 地方 アルル コート・ダジュール (9日目)カルカッソンヌ レ・ボー・ド 地方 ・プロヴァンス ラングドック ・ルシオン地方 13 「 ジ ッ ト フ ラ ン ス 」 の ホ ー ム ペ ー ジ は 下 図 の 通 り で あ り 、 宿 」 、 牧 場 ・ 乗 馬 ・ 釣 り な ど を 楽 し む 「 テ ー マ 民 宿 」 な ど が あ り 、 っ て い る 「 農 家 民 宿 」 、 18 世 紀 の お 城 や 貴 族 の 館 の 「 シ ャ ト ー 民 が 設 立 さ れ て 、 5 万 軒 以 上 が 参 加 し て お り 、 ワ イ ン や 穀 物 を 作 フ ラ ン ス で は 、 民 宿 連 盟 「 ジ ッ ト ド フ ラ ン ス 」 ( ) で 、 ま ず は 美 し い 村 に あ る 宿 泊 施 設 を 探 す こ と に な る 。 が で き る 。 こ れ ら は 村 に 泊 ま ら な い と 味 わ え な い も の だ 。 そ こ て く る し 、 夜 更 け に は 村 の 静 ま り か え っ た 雰 囲 気 も 味 わ う こ と る こ と が 一 番 だ 。 村 に 泊 ま る と 、 明 け 方 に は 鳥 の 囀 り が 聞 こ え 「 フ ラ ン ス の 美 し い 村 」 を 堪 能 す る に は 、 や は り そ の 村 に 泊 ま ① 「 ジ ッ ト ド フ ラ ン ス 」 で 予 約 ・ ・ ド バ ラ エ テ ィ に 富 ん で い る 。 Gites de France 地 域 ・ 夕 食 の 有 無 ・ 民 宿 の ラ ン ク 等 を 入 力 し て 民 宿 を 探 す こ と ・ ・ に な る が 、 詳 細 説 明 は フ ラ ン ス 語 で 書 い て あ る 民 宿 が 多 く 、 英 ・ 語 し か 読 め な い 私 に と っ て は よ く わ か ら ず 、 最 終 的 に こ の サ イ ・ ト で 予 約 す る こ と は 諦 め ざ る を 得 な か っ た 。 ( 4 ) 民 宿 ( シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト ) 予 約 http://www.gites-de-france.com/gites/uk/bed_breakfasts 14 「 宿 泊 費 用 」 「 英 語 が 話 せ る か ど う か 」 「 夕 食 を 用 意 し て く れ る 良 さ そ う な 民 宿 が 見 つ か り 、 そ の 民 宿 を ク リ ッ ク し て い く と 、 に 充 実 し て い る 。 ホ ー ム ペ ー ジ に も 辿 っ て い け る の で 詳 し い 情 報 が 得 ら れ て 非 常 村 の 名 前 が 表 示 さ れ 、 村 ご と に 民 宿 を 検 索 で き 、 更 に は 民 宿 の ス 全 体 地 図 か ら 地 方 ・ 地 域 を ク リ ッ ク し て い け ば 、 そ の 地 域 の ン ブ ル ・ ド ー ト ) の 紹 介 が し て あ り 、 フ ラ ン こ こ で は 、 す べ て フ ラ ン ス 語 と 英 語 の 両 方 で B & B 民 宿 ( シ ャ ー ム ペ ー ジ が あ っ た 。 民 宿 は な い か な と 思 っ て 探 し て い る と 、 リ コ ム ( い る が 、 私 に は フ ラ ン ス 語 で は 難 し い の で 、 英 語 で 予 約 ) で の き ホ る http://www.likhom.com/anglais/ 「リコム」ホームページ 【手順1】左側 Bed&Breakfast(地図)をクリックする 15 大 島 さ ん は ジ ッ ト ド ・ か ど う か 」 「 村 か ら ど れ く ら い の 距 離 か 」 な ど も 表 記 し て あ り 、 ・ 安 心 し て 予 約 で き る 。 Likhom 最 終 的 に 、 今 回 の 旅 で は 、 ほ と ん ど の 民 宿 を リ コ ム か ら 探 し 当 Chambres d'Hôtes て 、 以 下 の よ う な 手 順 で 予 約 し た 。 フ ラ ン ス で 民 宿 を 予 約 す る こ と を 薦 め て ② 「 リ コ ム 」 で 予 約 【手順2】宿泊したい地方をクリックする 【手順3】地域をクリックする 【手順4】該当する民宿が表示されるので「Contact and reservation」を クリックして予約する 16 る 。 い ず れ に し て も あ ま り 遅 い と い う こ と は 、 後 日 の 対 応 も 悪 に 委 託 し て い る の で あ ろ う か 、 5 日 後 に 帰 っ て き た と こ ろ も あ た が 、 中 に は 英 語 が だ め な の か 、 そ れ と も メ ー ル 対 応 を ど こ か 今 回 の 予 約 で は 、 ほ と ん ど の 民 宿 か ら 翌 日 に は 返 事 が 返 っ て き グ が 見 つ か ら な い 場 合 も あ る が 、 最 終 的 に は 全 て 見 つ か っ た 。 メ ー ル を 送 る こ と が 出 来 る 。 中 に は 少 し 探 さ な い と メ ー ル の タ す る と メ ー ル ソ フ ト が 立 ち 上 が る の で 、 「 J E A N N E 」 に 予 約 【手順6】ホームページから右下の E-Mail をクリックする 17 タ グ が あ り 、 手 順 6 に 示 す よ う に 、 「 E M a i l 」 を ク リ ッ ク - い と 思 わ れ る の で 、 諦 め て 別 の と こ ろ を 探 し た 方 が よ い だ ろ う 。 民 宿 の ホ ー ム ペ ー ジ に 入 る が 、 こ こ で は ト ッ プ 画 面 に メ ー ル の る と 、 「 コ ロ ン ジ ュ ・ ラ ・ ル ー ジ ュ 」 の 「 J e a n n e 」 と い う 例 え ば 、 先 ほ ど の 手 順 4 で 「 W E B S I T E 」 を ク リ ッ ク す の W E B サ イ ト で は メ ー ル ア ド レ ス を 載 せ て い る 。 メ ー ル で 予 約 す る こ と に し た 。 幸 い な こ と に 、 ほ と ん ど の 民 宿 他 の 民 宿 で も や っ て み た が や は り 駄 目 な の で 、 仕 方 が な い の で ど う い う 訳 か 、 手 順 5 の よ う な エ ラ ー メ ッ セ ー ジ が 出 て き た 。 等 を 入 力 し 、 「 S E N D 」 を ク リ ッ ク す れ ば 予 約 完 了 の は ず だ が 、 予 約 の 最 終 段 階 で は 、 下 記 手 順 5 で 「 氏 名 」 「 メ ー ル ア ド レ ス 」 【手順5】氏名、メールアドレス等を 入力して「Send」をクリック するとどういう訳かエラーが 出る う 。 カ ー ド 番 号 ・ 有 効 期 限 等 を 入 力 す る と 、 次 の 月 に は 引 き 落 か し こ れ は 海 外 の ホ テ ル 予 約 で は 普 通 で あ り 、 仕 方 が な い だ ろ こ こ で の 問 題 は 、 デ ポ ジ ッ ト が カ ー ド に よ る 先 払 い で あ る 。 し パ ソ コ ン が サ ポ ー ト し て い な い た め だ と 思 う 。 く の か は よ く 分 か ら な い が 、 多 分 フ ラ ン ス 語 の フ ォ ン ト を 私 の 何 故 「 リ コ ム 」 が 駄 目 で 、 「 カ ム ・ ト ゥ ・ フ ラ ン ス 」 が う ま く い た の 面 。 メ が ー 出 ル て が き 届 て い 、 た 指 。 示 こ に こ 従 で っ は て 、 入 フ 力 ラ す ン れ ス ば 語 予 の 約 問 完 題 了 は で 全 、 く 後 な 日 か 確 っ 認 と は 違 っ て 非 常 に 簡 単 で 、 ホ テ ル 名 を ク リ ッ ク す る と 、 予 約 画 あ っ 「 る た リ 「 の コ で ム 、 」 「 カ で ム は ・ 、 ト ミ ル 」 ゥ マ ・ を 予 フ ン 約 ラ ド し ン で た ス 良 。 」 さ こ の そ の サ う 予 イ な 約 ト 民 は か 宿 「 ら が リ ミ 見 コ ル つ ム マ か 」 ン ら の ド な 時 に か Hotel Capitelle と さ れ て い た 。 時 に ホ テ ル も 紹 介 し て い る 。 ト ゥ ・ フ ラ ン ス 」 と い う サ イ ト が 便 利 だ が 、 こ の サ イ ト で は 同 「 フ ラ ン ス の 美 し い 村 」 の 情 報 を 得 る に は 、 既 に 述 べ た 「 カ ム ・ ③ 「 カ ム ・ ト ゥ ・ フ ラ ン ス 」 で 予 約 http://www.cometofrance.com/village-mirmande_hotels-en-mirmande.html 「カム-トゥ-フランス」ホームページ ミルマンド 18 し か し 、 泊 ま る 村 の 近 く に は 夕 食 付 き の あ ま り 気 に 入 っ た シ ャ ら 気 に 入 っ た シ ャ ト ー 民 宿 を 選 ぶ こ と が で き る 。 こ の サ イ ト の ホ ー ム ペ ー ジ は 下 記 の 通 り で あ り 、 写 真 を 見 な が 流 域 の シ ャ ト ー 民 宿 を 数 多 く 紹 介 し て い る 、 ( こ の 時 役 に 立 つ の が 、 「 ビ シ ア ャ ン ト ヴ ー ニ へ ュ よ ・ う オ こ ・ そ シ ) ャ で ト 、 ー ロ 」 ワ の ー サ ル イ 川 ト で シ ャ ト ー 民 宿 に 泊 ま っ て 見 よ う と 思 っ た 。 旅 の 後 半 に ロ ワ ー ル 川 流 域 に 泊 ま る 予 定 で あ り 、 こ の 近 辺 の 村 に 建 て ら れ た お 城 だ と 言 わ れ て い る 。 城 を 建 て た と の こ と で 、 特 に 快 適 性 が あ っ て 美 し い の は 18 世 紀 特 に 、 ロ ワ ー ル 川 流 域 は パ リ に 住 む 貴 族 が 保 養 地 と し て 多 く の シ ャ ト ー に も 泊 ま っ て み た い と 思 う 。 少 し 値 は 張 り そ う だ が 、 ヨ ー ロ ッ パ の 貴 族 が 住 ん で い た 豪 華 な http://www.bienvenue-au-chateau.com/index.php?lang=en 「ビアンヴニュ・オ・シャトー」ホームページ 19 ま た 折 角 フ ラ ン ス の 田 舎 に 行 く の だ か ら 、 農 家 民 宿 だ け で な く 、 ④ 「 ビ ア ン ヴ ニ ュ オ シ ャ ト ー 」 で 予 約 ・ ・ ト ー が な く 、 結 局 「 リ コ ム 」 の ホ ー ム ペ ー ジ で シ ャ ト ー 民 宿 も Bienvenue au chateau 予 約 し て し ま っ た 。 で い い か 」 と 問 い 合 わ せ る と 、 先 方 か ら 「 PAYPAL 単 に 送 れ る 」 と 言 っ て そ の U R L を 知 ら せ て き た 。 を 使 う と 簡 た 。 私 の 方 か ら は 、 「 送 る の は 難 し い の で ク レ ジ ッ ト カ ー ド 番 号 ー ム す る に は 、 デ ポ ジ ッ ト を 100 ユ ー ロ 送 れ と 」 の メ ー ル が あ っ ル シ ヨ ン の 民 宿 で は 、 行 く 間 際 に な っ て か ら 「 宿 泊 を コ ン フ ァ し か し 、 こ れ だ け で は 済 ま な い と こ ろ が あ る 。 ラ ン グ ド ッ ク ・ し な い と こ ろ も あ る の で こ の 場 合 は 予 約 す れ ば そ れ で 完 了 だ 。 そ こ で 、 先 方 に 「 日 本 か ら デ ポ ジ ッ ト を 送 る の は 難 し い 」 と 、 ト 番 号 を 教 え る 必 要 が な い の で 安 全 だ し 本 当 に 便 利 だ 。 フ ラ ン ス の 民 宿 に 100 ユ ー ロ を 送 金 し た 。 こ れ は 相 手 に ク レ ジ ッ フ ラ ン ス 語 な の で よ く わ か ら ず 、 こ れ ま た 手 間 が 大 変 だ 。 そ こ で 、 左 図 U R L か ら 早 速 「 」 の メ ン バ ー 登 録 を し 、 銀 行 で 手 数 料 を 数 千 円 取 ら れ る し 、 先 方 が 指 定 す る 口 座 番 号 が く る 。 し か し 、 日 本 か ら フ ラ ン ス の 口 座 に 振 り 込 も う と す る と 、 費 の 30 % 程 度 の デ ポ ジ ッ ト を 銀 行 口 座 に 振 り 込 む よ う 要 求 し て 信 メ ー ル が 届 き 、 大 抵 は 予 約 を コ ン フ ァ ー ム す る た め に 、 宿 泊 民 宿 に 、 予 約 の メ ー ル を 送 信 す れ ば 、 部 屋 が あ る か ど う か の 返 国 オ ー ク シ ョ ン な ど で は 日 常 的 に 使 わ れ て い る と の こ と だ 。 ド か ら の 引 き 落 と し で お 金 を 送 る こ と が で き る シ ス テ ム で 、 米 指 定 す る だ け で 、 ど こ の 国 の 相 手 に で も 無 料 で ク レ ジ ッ ト カ ー 「 「 そ ん な こ 」 と を 言 調 わ べ れ て て み も る ~ と 」 、 「 と 戸 惑 い 」 つ と つ は 、 メ イ ー ン ル タ ア ー ド ネ レ ッ ス ト を で ⑤ 予 約 手 続 き と デ ポ ジ ッ ト の 支 払 PYPAL メ ー ル す る と 、 ほ と ん ど の 民 宿 か ら 、 「 そ れ な ら ク レ ジ ッ ト カ ー PAYPAL Paypal 送金画面 ド 番 号 と 有 効 期 限 を 送 れ 」 と 言 っ て き た 。 こ の 方 が は る か に 楽 PAYPAL https://www.paypal.com/j1 Paypal 新規登録・ログイン画面 な の で 、 ほ と ん ど は こ れ で 済 ま せ た 。 ま た 、 デ ポ ジ ッ ト を 要 求 20 A V I S に 較 べ る と 半 額 な の で 、 迷 う こ と な く ハ ー ツ に 決 め た 。 ( 55 ユ ー ロ ) を 加 え て も 12 万 円 と の こ と だ 。 と 8 万 8 千 円 、 現 地 で カ ー ナ ビ ( 156 ユ ー ロ ) ・ サ ー ビ ス チ ャ ー ジ 建 て の 一 週 間 セ ッ ト の ク ー ポ ン が 4 万 4 千 円 で 、 2 週 間 借 り る ろ る 夜 ノ う に 5 ル 。 、 時 ウ レ ま ェ ン で ー タ し で カ か は ー 営 オ は 業 ス 空 し ロ 港 て 市 で い 内 借 な の り か A る っ V の た I が の S 一 と 営 番 は 業 便 え 所 利 ら が だ い 、 と 違 朝 い い の う だ 9 こ 。 時 と 要 か だ す ら 21 更 に 、 ハ ー ツ に 電 話 す る と 、 事 前 購 入 が 必 要 に な る が 、 日 本 円 営 業 所 は 、 朝 の 4 時 か ら 夜 12 時 ま で 営 業 し て い る と の こ と だ 。 タ カ ー 営 業 所 は 開 い て い る の か な と 心 配 し た が 、 空 港 の ハ ー ツ コ ン パ ク ト カ ー で 876 ユ ー ロ ( 14 万 円 ) と な る と の こ と 。 ま た 、 シ ャ ル ル ・ ド ・ ゴ ー ル 空 港 に 午 後 5 時 に 着 く の で 、 レ ン カ ー を 用 意 し て お り 、 ハ ー ツ 会 員 割 引 を 利 用 す る と 、 ル ノ ー の 料 金 を 調 べ た と こ ろ 、 こ ち ら で は オ ー ト マ チ ッ ク の コ ン パ ク ト の よ う に 使 わ れ て い る の だ 。 こ れ は 高 い な と 思 い 、 イ ン タ ー ネ ッ ト で ハ ー ツ の サ イ ト に 入 り 、 無 料 で 貸 し て く れ る し 、 今 や カ ー ナ ビ は グ ロ ー バ ル で 当 た り 前 本 だ け の も の と 思 っ て い た が 、 昨 今 ア メ リ カ の レ ン タ カ ー で は で 25 万 円 す る と い う 。 が 主 流 で 、 オ ー ト マ チ ッ ク は ベ ン ツ の 大 型 車 し か な く 、 2 週 間 す る と 、 ヨ ー ロ ッ パ の 他 の 国 と 同 様 フ ラ ン ス で も マ ニ ュ ア ル 車 か っ た の で 、 今 回 も A V I S に し よ う と 思 っ て 電 話 し て み た 。 ク ロ ア チ ア や ノ ル ウ ェ ー で は 、 A V I S レ ン タ カ ー が 非 常 に 安 っ た 車 を 選 ぶ こ と が 非 常 に 大 事 だ 。 い し 、 オ ー ト マ チ ッ ク し か 運 転 で き な い 私 に と っ て は 、 私 に 合 今 回 の 旅 も 車 が 唯 一 の 移 動 手 段 だ 。 一 人 で 運 転 し な い と い け な ナ ビ ま で あ る と い う の だ か ら 驚 き だ 。 カ ー ナ ビ は 、 ま だ ま だ 日 し よ う と 思 っ て い た の だ が 、 英 語 は も と よ り 日 本 語 音 声 の カ ー の で カ ー ナ ビ が あ る と 助 か る 。 と は い え 、 フ ラ ン ス 語 だ と ど う 看 板 も 期 待 で き な い し 、 狭 い 村 道 に 迷 い 込 む こ と も 予 想 さ れ る と こ ろ で 、 フ ラ ン ス で は 田 舎 の 民 宿 に 泊 ま る の で 、 当 然 大 き な を ゼ ロ に す る に は 別 契 約 と な る 。 は 無 制 限 、 車 両 保 険 は 免 責 1 0 0 0 ユ ー ロ が つ い て お り 、 免 責 車 で 気 に な る の は 保 険 だ が 、 ハ ー ツ で は 基 本 契 約 で 人 身 ・ 対 物 ( 5 ) レ ン タ カ ー 仕 方 が な い の で 、 ま た イ ン タ ー ネ ッ ト に 頼 る こ と に し た 。 グ ー っ て い な い の だ 。 人 に 満 た な い 田 舎 の 小 さ な 村 を 回 る の で 、 見 開 き の 地 図 で は 載 ク ロ ア チ ア や ノ ル ウ ェ ー の 場 合 は 、 基 本 的 に 大 き な 町 を 回 っ て 文 し た 。 一 週 間 ほ ど し て 届 い た の で 、 さ あ 調 べ よ う と 思 っ て 広 と 、 何 種 類 か 出 て く る の で 、 適 当 に 選 ん で フ ラ ン ス の 地 図 を 注 す ご い と 思 う し 、 ま さ に グ ー グ ル 様 々 だ 。 が た だ で 手 に は い る の だ か ら 、 本 当 に イ ン タ ー ネ ッ ト の 威 力 は で き た の で 、 何 と か 道 に 迷 わ な く て 住 む の だ ろ う 。 こ ん な 地 図 そ こ で 、 い つ も の よ う に ア マ ゾ ン で 「 き る 地 図 を 持 っ て い く こ と に し た 。 モ い か な く な っ た 経 験 も あ る の で 、 訪 問 す る 村 の 場 所 を 確 認 で 見 る こ と が で き る 。 セ ー ヌ ・ ポ ー ト 近 辺 の 詳 細 地 図 や 宿 泊 す る 民 宿 農 家 の 写 真 ま で 」 で 検 索 す る こ れ で カ ー ナ ビ も 手 配 で き た し 、 訪 れ る 村 の 詳 し い 地 図 も 用 意 時 に 、 カ ー ナ ビ に 全 て を 頼 り 切 っ て い た た め 、 ニ ッ チ モ サ ッ チ ま た 、 以 前 九 州 で 、 霧 の た め 急 に 高 速 道 路 が 通 行 止 め に な っ た ヨ ー ロ ッ パ の カ ー ナ ビ の 性 能 が ど れ く ら い の も の か 分 か ら な い 。 カ ー ナ ビ を 手 配 で き て か な り 安 心 は し て い る の だ が 、 実 際 に は 次 ペ ー ジ の よ う に 、 経 路 と し て 「 か ら セ ー ヌ ・ ポ ー ト に 向 か う が 、 グ ー グ ル マ ッ プ を 起 動 し て 、 例 え ば 、 フ ラ ン ス に 着 い た 初 日 は 、 シ ャ ル ル ・ ド ・ ゴ ー ル 空 港 」 と 入 力 す れ ば 、 ド ラ イ ブ ル ー ト が 表 示 さ れ る 。 更 に は 、 」 か ら 「 seine げ て み た が 、 何 と 目 的 と す る 村 は ほ と ん ど 載 っ て い な い 。 Charles de Gaulle フランス道路地図 い た の で 一 枚 の 地 図 で よ か っ た が 、 フ ラ ン ス は 人 口 が 2 0 0 0 port グ ル マ ッ プ を 使 う と 、 世 界 中 の 村 の 地 図 を た ち ど こ ろ に 得 る こ France Map と が で き る し 、 村 か ら 村 へ 行 く 経 路 も 詳 し く 指 示 し て く れ る 。 ( 6 ) 道 路 地 図 22 シャルル・ド・ゴール空港からセーヌ・ポートへのドライブルート セーヌ・ポート近辺の道路詳細地図 23 み る と 、 イ ギ リ ス の 「 モ ベ ル 」 と い う 会 社 が あ っ た 。 そ こ で 、 も っ と い い 手 は な い も の か と イ ン タ ー ネ ッ ト で 調 べ て な ん て 事 態 に な る 心 配 も あ る 。 ( こ れ は 携 帯 電 話 開 発 者 の 話 だ ) し く て 、 南 米 や ア ジ ア の 奥 地 に 行 っ て 「 ア ッ ! 繋 が ら な い ! 」 思 使 以 7 う え 降 0 。 る も 0 の 海 0 だ 外 円 か に で ら 行 安 、 く 心 非 時 を 常 に 買 に は え 便 、 る 利 何 の で の だ コ 手 か ス 続 ら ト き 、 パ の 安 フ 心 い ォ 配 も ー も の マ な だ ン く 。 ス こ ま も の た よ 携 、 い 帯 来 と が 年 対 応 と い っ て も 、 世 界 中 で 検 証 テ ス ト が で き て い る か ど う か 怪 な る 。 ま た 、 ド コ モ は も と も と 日 本 国 内 対 応 で 、 「 G S M 方 式 」 全 世 界 で 使 い た い 時 に は 「 3 G + G S M 」 対 応 の 携 帯 が 必 要 に 最 終 的 に 「 モ ベ ル 」 の 携 帯 電 話 を 買 う こ と に し た 。 世 界 中 ど の 国 に 行 っ て も 必 ず つ な が る こ と を 最 優 先 と し た の で 、 海 外 で の 携 帯 電 話 は 、 私 に と っ て は 緊 急 時 の た め の 保 険 で あ り 、 ビ ス だ が 、 「 3 G 方 式 」 は ア メ リ カ や 中 南 米 で は 普 及 し て お ら ず 、 対 応 モ デ ル が あ り 、 「 G S M 方 式 」 は 世 界 中 で 普 及 し て い る サ ー 用 時 間 は 短 い と 想 定 し て い る の で 問 題 な い だ ろ う 。 ま た 、 海 外 用 携 帯 に は 、 「 3 G 」 対 応 モ デ ル と 「 3 G + G S M 」 る メ ー ル で 十 分 で あ り 、 携 帯 電 話 は あ く ま で も 緊 急 連 絡 用 で 使 場 合 は 、 日 本 の 家 族 や フ ラ ン ス の 民 宿 と の 連 絡 は パ ソ コ ン に よ 借 り る だ け で 4 5 0 0 円 取 ら れ る 。 聞 い て み る と 、 全 く 使 わ な く て も 毎 日 300 円 、 15 日 間 旅 行 す る と と 4 万 円 以 上 す る と い う 。 こ れ で は 高 す ぎ る の で 、 レ ン タ ル を 受 信 は 160 円 と 、 ド コ モ に 較 べ る と 1.5 倍 く ら い 高 く な る が 、 私 の に 安 い が 、 フ ラ ン ス 国 内 で の 発 信 は 毎 分 140 円 、 日 本 へ は 290 円 、 利 用 料 金 は 、 イ ギ リ ス で の 発 信 は 毎 分 70 円 、 受 信 は 無 料 と 非 常 ー ミ ン グ サ ー ビ ス ) に 買 い 換 え よ う と 思 い 、 問 い 合 わ せ て み る 私 の ド コ モ 携 帯 は 国 内 専 用 な の で 、 海 外 で 使 え る 機 種 ( 国 際 ロ け ク レ ジ ッ ト 自 動 引 き 落 と し と な る 。 お り 、 こ の 携 帯 は 、 基 本 使 用 料 は 無 料 で 、 海 外 で 通 話 し た 分 だ い の だ が 、 い ざ と い う 時 に 備 え て 持 っ て い な い と 心 細 い 。 海 外 で は 、 携 帯 電 話 は 持 っ て 行 っ て も 、 ほ と ん ど 使 う こ と は な 方 式 」 の 携 帯 電 話 ( シ ー メ ン ス 製 ) を 7 0 0 0 円 程 度 で 売 っ て 「 モ ベ ル 」 は イ ギ リ ス の 会 社 で 、 世 界 160 カ 国 で 使 え る 「 G S M ( 7 ) モ ベ ル の 携 帯 電 話 24 こ と に し た 。 電 子 辞 書 は 、 3 万 円 位 す る が 、 フ ラ ン ス 語 だ け で が 通 じ な か っ た ら 困 る の で 、 フ ラ ン ス 語 の 電 子 辞 書 を 検 討 す る 味 し い 食 事 が で き な か っ た り 、 道 路 に 迷 っ て 道 を 聞 い て も 言 葉 な い が 試 し て み よ う と 思 う 。 か は 正 直 行 っ て み な い と 分 か ら が す る 。 こ れ で 何 と か な る か ど う に 安 い し 、 余 程 気 が 利 い て い る 気 こ の 方 が 電 子 辞 書 よ り も は る か フランス語の本 折 角 フ ラ ン ス に 行 っ て 、 言 葉 が 分 か ら な い た め レ ス ト ラ ン で 美 れ ば そ れ で こ と が 済 む だ ろ う 。 る し 、 英 語 も ど う も 心 許 な い 。 い て は あ る も の の 、 返 信 さ れ た メ ー ル の 英 語 は 文 字 化 け し て い 語 で な い と 予 約 が で き な か っ た 。 ま た 、 英 語 が し ゃ べ れ る と 書 で あ る 「 ジ ッ ト フ ラ ン ス 」 の ホ ー ム ペ ー ジ で も 、 フ ラ ン ス は フ ラ ン ス 語 で し か 書 い て い な い し 、 フ ラ ン ス 最 大 の 民 宿 連 盟 と い う の は 、 イ ン タ ー ネ ッ ト で 民 宿 を 探 し て い て も 、 半 分 以 上 に は う ま く 行 か な い よ う な 気 が す る 。 す る の に 、 ど う も 英 語 だ け で は ク ロ ア チ ア や ノ ル ウ ェ ー の よ う か ど う か は 行 っ て み な い と 分 か ら な い が 、 フ ラ ン ス の 田 舎 を 旅 せ て も フ ラ ン ス 語 し か 話 さ な い 」 と よ く 言 わ れ る 。 こ れ が 本 当 私 は フ ラ ン ス 語 が 全 く 話 せ な い 。 ま た 、 「 フ ラ ン ス 人 は 英 語 が 話 い う 時 に 、 そ の 例 文 を 相 手 に 見 せ を 行 く 前 に 調 べ て お い て 、 い ざ と を 覚 え る こ と は で き な い が 、 ど こ に ど ん な 文 章 が 載 っ て い る か な ど の シ ー ン に 分 け て 例 文 が 沢 山 載 っ て お り 、 今 更 フ ラ ン ス 語 と い う 本 を 1 0 0 0 円 で 買 っ て き た 。 こ の 本 に は 、 宿 泊 や 食 事 そ こ で 電 子 辞 書 は 諦 め て 、 「 ひ と り 歩 き の フ ラ ン ス 語 自 由 自 在 」 る と 、 ど う も 情 け な い 気 が す る 。 こ え る だ ろ う し 、 自 分 が そ の よ う な こ と を し て い る 姿 を 想 像 す 択 し て そ れ を 相 手 に 聞 か せ る だ ろ う か 。 周 囲 の 人 に も 音 声 が 聞 レ ス ト ラ ン で オ ー ダ ー す る の に 、 い ち い ち 電 子 辞 書 で 文 章 を 選 最 初 は こ れ を 買 お う か な と 思 っ た の だ が 、 よ く 考 え て み る と 、 ド ・ な く カ ー ド を 挿 せ ば ど こ の 国 の 言 葉 で も 対 応 し て い る し 、 ご 丁 ・ 25 寧 な こ と に フ ラ ン ス 語 で 喋 っ て く れ る 。 ( 8 ) フ ラ ン ス 語 ② カ メ ラ を 持 っ て い く こ と は 全 く 苦 に な ら な い 。 流 ・ 食 事 な ど を 思 い 出 す こ と も 大 き な 楽 し み で あ り 、 2 台 の で あ り 、 日 本 に 帰 っ て か ら 、 写 真 を 見 な が ら 景 色 や 人 と の 交 私 に と っ て は 、 写 真 を 撮 り 旅 行 記 に 仕 上 げ る こ と も 旅 の 目 的 パ ク ト カ メ ラ L U M I X だ 。 民 宿 で 食 事 を 一 緒 に す る 人 々 を さ り 気 な く 撮 る た め の コ ン 用 の ニ コ ン D 50 だ 。 も う 1 台 は 、 フ ラ ン ス 田 舎 を 撮 っ た り 、 を 撮 る た め で 、 明 る く て 操 作 性 の よ い 広 角 レ ン ズ を つ け た 愛 ⑤ が あ る の だ ろ う か と 思 っ て し ま う 。 度 申 請 し た 。 今 年 で 3 回 目 だ が 、 ど う し て 毎 年 更 新 す る 必 要 国 際 免 許 証 の 期 限 は 1 年 な の で 去 年 の も の は 使 え ず 、 今 回 再 国 際 免 許 証 私 は カ メ ラ を 2 台 持 っ て い く 。 1 台 は 、 フ ラ ン ス 田 舎 の 風 景 デ ジ カ メ ① る よ う な の で 問 題 な い だ ろ う 。 農 家 民 宿 や シ ャ ト ー 民 宿 で も イ ン タ ー ネ ッ ト は 普 及 し て い は 軽 い し 、 衝 撃 に も 強 い の で 、 旅 に 持 っ て い く の に 最 適 だ 。 情 報 を 入 手 す る た め に も 不 可 欠 で あ る 。 愛 用 の レ ッ ツ ノ ー ト ア ク セ ス し て 娘 や 民 宿 に メ ー ル を 送 っ た り 、 観 光 情 報 ・ 道 路 パ ソ コ ン は 、 旅 行 記 を 書 く た め や 、 現 地 で イ ン タ ー ネ ッ ト に ④ と 時 差 ぼ け 解 消 の た め の 睡 眠 薬 は 必 須 だ 。 そ う な の で 傷 薬 や 胃 腸 薬 は 十 分 用 意 し て い こ う と 思 う 。 そ れ く て 難 儀 し た 。 フ ラ ン ス で も か な り 森 や 山 の 中 に 入 っ て い き ク 薬 ロ ア チ ア で は 山 中 で 虫 に 刺 さ れ た が 、 傷 薬 を 持 参 し て い な パ ソ コ ン ( 9 ) 旅 の 小 道 具 ③ 今 回 は カ ー ナ ビ が あ る の で 不 要 か も し れ な い が ・ ・ ・ 走 り 出 す こ と が あ る 。 そ の と き に は コ ン パ ス だ け が 頼 り だ 。 土 地 の 人 に 道 路 を 聞 い て も 、 か な り の 割 合 で 間 違 っ た 方 向 に て 走 っ て い る の か 分 か ら な く な る 。 特 に 私 は 方 向 音 痴 な の で て 道 に 迷 っ た と き に は 頭 が パ ニ ッ ク に な っ て 、 ど ち ら を 向 い 見 知 ら ぬ 土 地 で は コ ン パ ス が 非 常 に 役 に 立 つ 。 運 転 を し て い コ ン パ ス 26 ン 代 は リ ッ タ ー 当 た り 10 ㎞ 走 る と し て 、 全 部 で 3 0 0 0 ㎞ 走 る に 持 っ て お い た 方 が よ さ そ う だ 。 27 ユ ー ロ と し て 50 ユ ー ロ 、 13 日 間 で 650 ユ ー ロ に な る 。 更 に ガ ソ リ 何 れ に し て も 、 フ ラ ン ス の 田 舎 を 旅 す る に は 、 現 金 は 少 し 多 め 食 費 は 1 日 当 た り 、 昼 食 10 ユ ー ロ 、 夕 食 30 ユ ー ロ 、 水 ・ 間 食 10 う の と 大 差 な い 。 む し ろ こ の 方 が 得 か も し れ な い 。 ( 165 ユ ー ロ ) ま で 揃 え て お り 、 13 泊 で 1 0 0 0 ユ ー ロ に な る 。 ク レ ジ ッ ト カ ー ド で 現 金 を 引 き 落 と し て 、 1 ヶ 月 分 の 金 利 を 払 宿 泊 は 質 素 な 農 家 民 宿 ( 50 ユ ー ロ ) か ら 、 豪 華 な シ ャ ト ー 民 宿 の で 手 数 料 が 高 く て ば か ら し い 。 町 の 両 替 も 同 じ だ 。 こ れ で は 、 昔 は 、 よ く 空 港 で 両 替 を し て い た が 、 こ こ は 人 手 を か け て い る 現 金 支 払 と な り 、 見 積 も っ て 現 金 を 用 意 し て お く 必 要 が あ る 。 り 、 宿 泊 費 に 加 え 、 ガ ソ リ ン ・ 高 速 代 ・ 水 ・ 間 食 ・ お 土 産 等 は 中 の 町 に 置 い て あ る し 、 待 た な く て い い の で 本 当 に 便 利 だ 。 民 宿 で は 、 ほ と ん ど が ク レ ジ ッ ト カ ー ド は 扱 わ な い と 書 い て あ 料 が 非 常 に 安 か っ た 。 シ テ ィ バ ン ク の キ ャ ッ シ ュ マ シ ン は 世 界 き 出 す こ と が で き る 。 以 前 イ ギ リ ス の 田 舎 で 利 用 し た が 、 手 数 た が 、 こ れ は デ ポ ジ ッ ト を 要 求 さ れ た 。 ィ バ ン ク の イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル 対 応 カ ー ド で 、 現 地 で お 金 を 引 し か し 、 残 る 1 軒 は 「 」 の サ イ ト 経 由 で 予 約 し 7 軒 は メ ー ル で の 確 認 だ け で 、 特 に デ ポ ジ ッ ト は 不 要 だ っ た 。 が 、 こ れ は コ ン フ ァ ー ム の た め だ け で 支 払 は 当 日 現 金 と な る 。 の 両 替 が 一 番 手 数 料 も 安 い よ う だ 。 そ れ と 案 外 い い の が 、 シ テ し て 持 っ て 行 く こ と に し た 。 今 ま で の 経 験 で は 、 ど う も 日 本 で 2 5 0 0 ユ ー ロ を 現 地 で 両 替 す る の は 大 変 な の で 、 日 本 で 両 替 Come to France の で 300 ㍑ 必 要 と な り 、 1.5 ユ ー ロ / ㍑ と す れ ば 、 450 ユ ー ロ と な る 。 2 軒 は 、 デ ポ ジ ッ ト を 要 求 し て き た の で カ ー ド 番 号 を 知 ら せ た 基 本 的 に は 、 民 宿 に 直 接 メ ー ル を 送 っ て 予 約 し た 。 そ の う ち 、 す る の だ か ら 仕 方 が な い と こ ろ だ ろ う 。 一 人 旅 は 高 く つ く が 、 1 日 3 万 円 程 度 で あ り 、 こ れ だ け の 旅 を 宿 を 予 約 し た 。 今 回 の 旅 は 13 泊 の 予 定 だ が 、 4 つ の 村 で 連 泊 す る の で 10 軒 の 民 見 る と 、 総 計 2 5 0 0 ユ ー ロ ( 40 万 円 ) は 必 要 に な り そ う だ 。 こ れ ら に 高 速 代 と お 土 産 代 を 加 え て 、 そ の 他 い ろ い ろ リ ス ク を ( 10 ) 旅 の 費 用 と 現 金 【 8 月 7 日 ( 木 ) 】 ゴ ル ド ~ ル シ ヨ ン ミ ル マ ン ド ~ ラ ギ ャ ル ダ デ マ ー ル ペ ル ー ジ ュ ~ リ ヨ ン ( 世 界 遺 産 ) ~ ヴ ォ ー ギ ュ ボ ー ム レ メ ッ シ ュ ー ~ ブ ラ ン シ オ ン ~ ワ ン シ ャ ト ー ヌ フ ~ シ ャ ト ー シ ャ ト ー ヌ フ ~ デ ィ ジ ョ ン ~ コ ー ト ・ ド ー ル ( グ ラ ン ・ ク リ ュ 街 道 ) セ ー ヌ ポ ー ト ~ ヴ ェ ズ レ ー 関 西 空 港 ~ パ リ ( シ ャ ル ル ド ゴ ー ル 空 港 ) ~ セ ー ヌ ポ ー ト ( 泊 ) 計 146 ㎞ 計 291 ㎞ 計 237 ㎞ 計 183 ㎞ 計 337 ㎞ ( は 美 し い 村 ) ・ 計 67 ㎞ ( 泊 ) シ ュ ー ( ル 世 界 オ 遺 ズ 産 ラ ) ン ~ フ ォ ン ト ネ ー ( ( 泊 世 ) 界 遺 産 ) ・ ( 泊 ) ~ フ ラ ヴ ィ ニ ー ・ ~ ペ ル ー ジ ュ ~ セ ミ ュ ー ル ア ン オ ー ソ ワ ~ シ ャ ト ー ヌ フ ・ ( 泊 ) ~ ボ ー ム レ メ ッ シ ュ ー ・ ~ ア ヴ ィ ニ ヨ ( ン 泊 ( ) 世 界 遺 産 ) ~ ミ ル マ ン ド ・ ソ ル グ ~ ゴ ル ド シ ャ ロ ン ~ ボ ー ヌ ~ オ ー タ ン ~ シ ャ ト ー ヌ フ ( 泊 ) ・ ~ ル ー ル マ ラ ン ~ バ ラ ズ ユ ッ ク ・ ~ リ ー ル シ ュ ル ラ ( 11 ) 日 程 ・ 【 8 月 8 日 ( 金 ) 】 ・ 【 8 月 9 日 ( 土 ) 】 ・ 【 8 月 10 日 計 ( 160 日 ㎞ ) 】 ・ 【 8 月 11 日 ( 月 ) 】 ・ ・ ~ ゴ ル ド ( 泊 ) 【 8 月 12 日 ( 火 ) 】 ・ ボ ニ ュ ~ ラ コ ス ト ~ メ ネ ル ブ 【 8 月 13 日 ( 水 ) 】 ・ ~ 【 8 月 14 日 ( 木 ) 】 計 74 ㎞ 28 【 8 月 21 日 ( 木 ) 】 【 8 月 16 日 ( 土 ) 】 【 8 月 15 日 ( 金 ) 】 セ ー ヌ ポ ー ト ~ シ ャ ル ル ド ゴ ー ル 空 港 ア ン グ ル シ ュ ー ル ラ ン グ ラ ン ~ ア ゼ ・ ル ・ リ ド ー ~ サ ッ シ ェ コ ロ ン ジ ュ ・ ラ ・ ル ー ジ ュ ~ ガ ル ジ レ ー ス ダ ン ピ エ ー ル コ ロ ン ジ ュ ・ ラ ・ ル ー ジ ュ ~ キ ュ レ モ ン ト カ ル カ ッ ソ ン ヌ ~ サ ン シ ル ラ ポ ピ ー ゴ ル ド ~ サ ン レ ミ ド プ ロ ヴ ァ ン ス ・ 29 計 390 ㎞ 計 273 ㎞ 計 151 ㎞ ~ コ ロ ン ジ ュ ・ ラ ・ ル ー ジ ュ ( 泊 ) 計 323 ㎞ ~ フ ォ ン ヴ ィ エ イ ユ ~ ア ル ル ( 世 界 遺 産 ) ~ カ ル カ ッ ソ ン ヌ ( 世 界 遺 産 ) ( 泊 ) 計 295 ㎞ ・ ・ ~ コ ロ ン ジ ュ ・ ラ ・ ル ー ジ ュ ( 泊 ) ・ 計 74 ㎞ ~ カ ズ ナ ッ ク ~ ロ カ マ ド ゥ ー ル ~ カ レ ナ ッ ク ・ ・ ( 泊 ) ロ ッ ク ガ ジ ャ ッ ク ・ ・ シ ュ ー ル ラ ン グ ラ ン ~ ラ ・ ~ ア ン グ ル ・ ・ ~ 関 西 空 港 着 ~ シ ャ ル ト ル ( 世 界 遺 産 ) ~ セ ー ヌ ポ ー ト ( 泊 ) ・ ~ ラ ヴ ァ ル ダ ン ・ 【 8 月 17 日 ( 日 ) 】 ・ 【 8 月 18 日 ( 月 ) 】 ・ 【 8 月 19 日 ( 火 ) 】 ・ 【 8 月 20 日 ( 水 ) 】 30 ら う と 、 「 バ ッ テ リ ー が あ が っ て 駄 目 だ 」 と の こ と 。 そ の 上 プ リ を 押 す が 、 プ リ ウ ス の 反 応 が 全 く な い 。 何 回 押 し て も 反 応 し な セ ッ ト し て も ら っ た 。 ( ず は 今 日 の 目 ) 的 を ハ 地 ー セ ツ ー の ヌ 従 ・ 業 ポ 員 ー に ト Seine・Port 31 い 。 こ れ は ま ず い と 思 い 、 ハ ー ツ の 従 業 員 を 捕 ま え て 調 べ て も と こ ろ が 、 駐 車 場 に 行 っ て い ざ 乗 ろ う と 思 い 、 ワ イ ヤ レ ス キ ー る し 、 日 本 車 の 方 が 安 心 な の で 、 プ リ ウ ス を 借 り る こ と に し た 。 し て 間 違 っ て も い け な い の で 、 ま に ア ッ プ グ レ ー ド で き る 」 と い う 。 プ リ ウ ス は 乗 っ た こ と が あ よ く 分 か ら な い し 、 自 分 で セ ッ ト け だ が 、 150 ユ ー ロ 追 加 料 金 を 出 す と 、 プ リ ウ ス ( G P S 内 蔵 ) 英 語 の G P S 内 蔵 だ が 、 使 い 方 が VOLVOハッチバック た の 車 は プ ジ ョ ー の 小 型 車 で G P S ( カ ー ナ ビ の こ と ) が 外 付 い ざ V O L V O に 乗 っ て み る と 、 晴 れ て き た の で 助 か っ た 。 空 港 の ハ ー ツ 営 業 所 に 行 く と 、 「 あ な 「 車 を 運 転 す る の に 雤 で は 困 っ た な 」 と 心 配 し た が 、 そ の う ち シ ャ ル ル ・ ド ・ ゴ ー ル 空 港 に 着 く と 雤 が 降 っ て お り 、 気 温 は 23 度 。 っ た の だ が 、 故 障 で は 仕 方 が な い 。 ス の 方 が 燃 費 は い い し 、 安 心 し て 乗 れ る の で プ リ ウ ス に し た か る の で V O L V O を 使 っ て く れ 。 」 と い う 。 私 に し て は 、 プ リ ウ 日 本 語 は 少 し し か な い の で 、 や は り J A L の 方 が い い 。 ハ ー ツ の 事 務 員 は 、 「 申 し 訳 な い 。 同 じ 価 格 で ア ッ プ グ レ ー ド す 便 で 、 か つ エ ア ー フ ラ ン ス 運 行 な の で 食 事 は も う 一 つ 。 映 画 も に 着 く 。 飛 行 機 は エ ア ー フ ラ ン ス と J A L ・ K L M の 共 同 運 行 行 く 。 飛 行 機 は 正 午 に 時 間 通 り に 飛 び 立 ち 、 午 後 5 時 に は パ リ 朝 、 恵 子 に 名 神 高 槻 バ ス 停 に 送 っ て も ら い 、 高 速 バ ス で 関 空 に の 事 務 所 に 戻 っ て 事 情 を 説 明 し た 。 て だ 。 だ か ら パ リ は 嫌 な の だ 」 と ブ ツ ブ ツ 言 い な が ら 、 ハ ー ツ カ ー を 何 回 も 借 り て い る が 、 故 障 車 を 借 り る な ん て こ と は 初 め ウ ス の 側 面 に は 大 き な 傷 が あ る 。 「 な ん て こ と だ 。 今 ま で レ ン タ 【 第 1 日 】 入 国 と イ ル ・ ド ・ フ ラ ン ス 地 方 ( 1 ) 第 2 章 「 フ ラ ン ス の 美 し い 村 」 め ぐ り 面 が 徐 々 に 暗 く な っ て き た 。 「 オ イ オ イ ~ 一 体 ど う な っ て い る 指 示 に 従 い 順 調 に 走 っ て い た が 、 そ の う ち に 何 故 か G P S の 画 そ の ま ま 右 方 向 に 進 ん で い く 指 示 だ っ た よ う だ 。 表 示 を じ っ く 空 港 を 出 て し ば ら く は 、 A 1 や A 3 な ど の 高 速 道 路 を G P S の 信 じ て 高 速 を 降 り て い た の だ が 、 よ く よ く 表 示 を 見 る と 高 速 を も 高 速 を 走 っ て い る 時 に 「 タ ー ン ラ イ ト 」 と い う の で 、 そ れ を る よ し も な か っ た 。 何 故 こ ん な 事 に な っ た の か 、 少 し 頭 を 冷 や し て 考 え る と 、 ど う ん と 聞 い て お か な い こ と が 、 後 で 大 き な ト ラ ブ ル な る こ と は 知 そ れ に し て も 、 空 港 を 出 る 時 に 、 レ ン タ カ ー の 返 却 場 所 を ち ゃ か っ て ぐ る ぐ る 回 っ た あ げ く 反 対 方 向 に 走 っ て い た よ う だ 。 こ か ら 90 ㎞ と 表 示 さ れ て い る 。 「 ウ ソ ッ ! 」 ど う も 1 時 間 も か ワ イ パ ー と ウ イ ン カ ー を 間 違 っ て 動 か し て し ま う 。 左 ハ ン ド ル に は 抵 抗 が な く 、 ス ム ー ス に 走 り 出 す 。 そ れ で も 時 々 皮 シ ー ト で そ れ な り に 豪 華 で 、 私 に と っ て は 少 し 大 き す ぎ る が 、 ヨ ー ロ ッ パ で の 運 転 は 3 回 目 で 、 ハ ッ チ バ ッ ク の V O L V O は と 思 っ た の は つ か の 間 、 よ く 見 る と 、 何 と セ ー ヌ ・ ポ ー ト は こ 見 た 。 す る と 、 今 度 は は っ き り 表 示 さ れ て い る 。 「 助 か っ た ~ 」 こ れ で は お 手 上 げ な の で 、 再 度 車 に 戻 っ て G P S を 再 起 動 し て 業 員 に 話 し か け て み る が 、 危 惧 し た と お り 英 語 が 全 く 通 じ な い 。 て 大 き な 役 割 を 果 た し た 。 こ れ で は ど う し よ う も な い の で 、 ガ ソ リ ン ス タ ン ド に 入 り 、 従 ヴ ェ ル サ イ ユ 宮 殿 や フ ォ ン テ ー ヌ ブ ロ ー 宮 殿 は 政 治 の 中 心 と し に 近 い こ と か ら 政 治 的 ・ 文 化 的 に 重 要 な 施 設 が 数 多 く 点 在 し 、 ヌ ブ ロ ー の 森 に 代 表 さ れ る 深 い 森 林 地 帯 が 広 が る 。 こ こ は パ リ ば れ 、 フ ラ ン ス の 北 部 に 位 置 し 、 豊 か な 田 園 風 景 と フ ォ ン テ ー 空 港 の 付 近 は 、 イ ル ・ ド ・ フ ラ ン ス 地 方 ( フ ラ ン ス の 島 ) と 呼 ど 見 え な い の で 、 ま た ま た 別 の 町 に 入 っ て し ま っ た 。 い な ぁ ~ 」 と 思 い な が ら 進 ん で い く が 、 G P S の 画 面 が ほ と ん 方 向 転 換 す る 交 差 点 ) の 4 つ 目 の 出 口 を 出 ろ 」 と 言 う 。 「 お か し 町 に 入 っ て き て 、 「 ラ ウ ン ド ・ ア バ ウ ト ( 信 号 が な く 円 周 道 路 で で 、 「 高 速 か ら 外 れ る の か な 」 と 思 っ て 高 速 を 出 る と 、 ど こ か の る 前 に 民 宿 に 着 き た い 私 と し て は 少 し 焦 り が 出 て く る 。 10 分 ほ ど 走 っ て い る と 、 英 語 で 「 A 86 を 右 に 曲 が れ 」 と い う の こ と に し た 。 時 刻 は す で に 午 後 6 時 半 近 く な っ て お り 、 暗 く な や っ と 準 備 は 整 っ た の で 、 75 ㎞ 離 れ た セ ー ヌ ・ ポ ー ト に 向 か う に 高 速 を 走 る が 、 そ の う ち 音 声 だ け が 便 り の 運 転 に な っ て き た 。 の だ 」 と 不 吉 な 予 感 が し な が ら 、 ほ と ん ど 見 え な い 画 面 を 便 り 32 走 る こ と 1 時 間 、 や っ と セ ー ヌ ・ ポ ー ト 近 く の 細 い 道 ま で 来 た 間 違 え な く な っ た 。 後 は 聞 い て き て も 、 「 N O 」 と 入 力 す る こ と に よ り 、 や っ と 道 を か ら 、 高 速 を 出 よ う と し た り し て 余 計 に お か し く な っ た 。 そ の 聞 い て き た の だ が 、 何 も 考 え ず に 「 Y E S 」 と 応 答 し た も の だ き た 。 空 港 周 辺 で 、 G P S が 「 渋 滞 が あ る の で 迂 回 す る か 」 と G P S を い ろ い ろ い じ っ て い る と 、 何 と な く 使 い 方 が 分 か っ て か ど う か 分 か ら な い な 」 と 少 し 心 配 に な っ て き た 。 絡 し た 。 日 が 段 々 傾 い て く る し 、 「 こ の ま ま で 今 日 の う ち に 着 く 宿 ) に 電 話 し 、 「 道 に 迷 っ た の で 着 く の は 午 後 9 時 に な る 」 と 連 ) 」 と い う シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト ( 民 決 め る 必 要 が あ る よ う だ 。 音 声 ガ イ ド に 頼 り 切 り に な ら ず 、 表 示 と 併 せ て 判 断 し て 進 路 を り 見 る と 、 本 当 に 高 速 を 降 り る 時 か ど う か は 判 断 で き る の で 、 「 オ ラ ン ジ ェ リ ・ ド ・ ク ロ ワ フ ォ ン テ ー ン ( 後 30 分 で 真 っ 暗 に な る の で 危 機 一 髪 だ 。 が 現 れ 、 や っ と た ど り 着 く こ と が で き た 。 時 刻 は 午 後 9 時 、 待 っ て い る と 、 大 き な 門 か ら 60 歳 過 ぎ の 男 性 ジ ー ン ( Jeans 33 ) 」 は 、 18 世 紀 に 建 て ら れ た 建 物 だ が 、 広 大 な 敷 地 に ポ こ の ま ま で は 到 着 が 遅 く な る の で 、 今 日 の 宿 泊 地 で あ る 「 オ ラ L'Orangerie de Croix シャンブル・ドート(民宿) オランジェリ・ド・クロワフォンテーン (L'Orangerie de Croix Fontaine) Fontaine ツ ン と 建 っ て お り 、 最 近 修 復 さ れ た と の こ と だ 。 ン ジ ェ リ ・ ド ・ ク ロ ワ フ ォ ン テ ー ン ( L'Orangerie de Croix が 、 こ こ は 本 当 の 田 舎 の 町 。 近 く に 来 た は ず な の だ が 、 目 指 す Chambres d'Hôtes シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト が ど こ に あ る の か な か な か 分 か ら な い 。 Fontaine 仕 方 な く 再 度 電 話 す る と 、 「 私 が 道 に 出 る か ら 」 と い う の で 少 し ) こ の 表 現 を 使 っ て い く こ と に す る 。 ャ ン ブ ル ・ ド ー ト 」 と 呼 ぶ 方 が 一 般 的 の よ う な の で 、 本 書 で も 高 速 の 料 金 所 は 「 ト ー ル ・ ビ ル 」 、 民 宿 は 「 ジ ッ テ 」 よ り も 「 シ な お 、 フ ラ ン ス に 来 て 分 か っ た こ と だ が 、 カ ー ナ ビ は 「 G P S 」 、 定 の 倍 走 っ た こ と に な る 。 の で 睡 眠 薬 を 飲 ん で す ぐ に 寝 た 。 今 日 の 走 行 距 離 は 150 ㎞ で 、 予 食 事 が 終 わ る と 夜 10 時 半 を 過 ぎ て お り 、 今 日 は さ す が に 疲 れ た か ら 帰 っ て き て お り 、 彼 を 交 え て 楽 し く 話 を す る 。 美 味 し い 。 今 日 は た ま た ま 、 ジ ー ン の 中 学 生 の 孫 が ス エ ー デ ン ベッドルーム ジーンが用意してくれたフィレ肉とポテト 意 し て く れ た 。 い わ ゆ る フ ラ ン ス の 家 庭 料 理 だ ろ う 。 な か な か ポ テ ト 、 そ れ と フ ル ー ツ 。 ワ イ ン は 白 と 赤 の ハ ウ ス ワ イ ン を 用 デ ィ ナ ー は ジ ー ン が 作 っ て お り 、 ト マ ト に チ ー ズ 、 フ ィ レ 肉 に し 「 下 た 準 に 。 備 降 し り て て い 、 る 「 」 遅 と い い け れ う の ど デ で ダ ィ ナ イ ニ ー は ン 用 グ ル 意 で ー き ム る に か 向 」 か と う 聞 こ く と と に 、 の 部 屋 だ 。 こ の 部 屋 な ら 今 晩 は ゆ っ た り 過 ご せ そ う だ 。 の 方 に 調 度 品 や キ ン グ ベ ッ ド が 置 い て あ る 。 ト イ レ と 浴 槽 は 隣 だ ろ う か 大 き な 部 屋 だ 。 壁 に は い ろ ん な 絵 画 が 飾 っ て あ り 、 端 早 速 部 屋 に 荷 物 を 運 び 込 ん で 2 階 の 部 屋 に 入 る と 、 30 畳 位 あ る リビングルーム ダイニングルーム 34 35 の か け 方 を 教 え て も ら っ た の か 」 と 聞 い て い る 。 「 い や 、 何 も 聞 と ん ど 間 違 わ ず に や が て ブ ル し て い る と 、 す ぐ に エ ン ジ ン が か か っ た 。 彼 は フ ラ ン ス 語 し か も 大 分 慣 れ て き て 、 高 速 も ほ 8 時 過 ぎ に V O L V O の 修 理 マ ン が や っ て き た 。 彼 が 少 し 操 作 今 日 で 2 日 目 、 G P S の 見 方 つ ぶ す こ と に し た 。 S も 問 題 な く 動 き 出 し た 。 ッ サ ン と 手 作 り の ジ ャ ム 、 そ れ に コ ー ヒ ー を 飲 み な が ら 時 間 を か け る と 、 ど う い う 訳 か G P じ っ と 待 っ て い て も 仕 方 が な い の で 、 取 り あ え ず 朝 食 の ク ロ ワ っ か り 踏 み こ ん で エ ン ジ ン を ン に ハ ー ツ に 電 話 し て も ら い 、 修 理 に 来 て も ら う こ と に し た 。 う こ と に し た 。 ブ レ ー キ を し 暗 く な っ て き た 。 や は り 私 に と っ て 、 フ ラ ン ス は 鬼 門 だ 。 ジ ー ヴ ェ ズ レ ー ( 160 ㎞ 南 ) に 向 か 「 ア ~ ア ~ こ れ で は 今 日 は ど こ に も 行 け な い な ぁ ~ 」 と 思 う と 支 払 い ( 105 ユ ー ロ ) を 済 ま せ 、 エンジンがかからず、 空しく修理マンを待つVOLVO 35 Copyright © IT おやじ All rights reserved ジ ー ン に お 礼 を 言 っ て 、 早 速 る ジ ー ン を 呼 ん で き て 試 し て も ら う が や は り か か ら な い 。 も ス ン と も 言 わ な い 。 「 え ら い こ と だ ! 」 朝 食 の 準 備 を し て い キ を 踏 み こ ん で ボ タ ン を 押 す と 、 簡 単 に エ ン ジ ン は か か っ た 。 け よ う と す る が 、 全 く か か ら な い 。 何 度 も ト ラ イ す る が ウ ン と っ た よ う な 気 が す る 。 今 度 は 彼 が 言 う よ う に 、 し っ か り ブ レ ー セ ッ テ ィ ン グ し て お こ う と 思 い 、 車 に 向 か っ た 。 エ ン ジ ン を か そ う い え ば 、 今 ま で は ブ レ ー キ は ほ ん の 軽 く し か 踏 ん で い な か の 目 的 地 で あ る ヴ ェ ズ レ ー ( ) に ち ゃ ん と 行 け る よ う に 私 の プ ロ グ レ も 同 じ だ が ・・・ ゴ ー ニ ュ 地 方 に 入 っ て き た 。 話 さ な い の で 、 ジ ー ン の 通 訳 で 、 「 お ま え は 、 こ の 車 の エ ン ジ ン Vezelay い て い な い 。 単 に こ の ボ タ ン を 押 せ と い わ れ た 」 と 答 え る と 、 に 頼 ん だ が 、 そ れ ま で に G P S の 使 い 方 を マ ス タ ー し て 、 今 日 朝 5 時 半 に は 目 が 覚 め て し ま っ た が 外 は 真 っ 暗 。 朝 食 は 7 時 半 を 押 さ な い と 、 エ ン ジ ン は か か ら な い の だ ! 」 と 言 う 。 そ れ は 彼 は 、 「 こ の 車 は 、 し っ か り ブ レ ー キ を 踏 み こ ん で 、 こ の ボ タ ン 【 第 2 日 】 ブ ル ゴ ー ニ ュ 地 方 ( 1 ) い 土 地 の 一 番 人 気 で も あ る 。 の ど か な 風 景 は 人 に 安 ら ぎ を 与 え 、 フ ラ ン ス 人 に と っ て 住 み た 村 が 点 在 し 、 牧 草 地 で は シ ャ ロ レ ー 牛 が の ん び り と 草 を は み 、 ま た 、 な だ ら か な 丘 陵 に は ブ ド ウ 畑 が 広 が り 、 そ の 中 に 美 し い 本 物 の エ ス カ ル ゴ を 一 度 食 べ て み た い も の だ 。 た エ ス カ ル ゴ は 身 が 柔 ら か く て 缶 詰 と は 比 較 に な ら な い ら し い 。 卓 や 農 村 の 小 さ な レ ス ト ラ ン に 出 る わ け だ が 、 手 作 り で 調 理 し ど 有 名 で 、 7 月 1 日 に エ ス カ ル ゴ 狩 り が 解 禁 と な り 、 農 家 の 食 特 に エ ス カ ル ゴ は 、 「 ブ ル ゴ ー ニ ュ の エ ス カ ル ゴ 」 と 言 わ れ る ほ ル ゴ 料 理 、 シ ャ ロ レ ー 牛 の 肉 料 理 な ど は 最 高 と い わ れ て い る 。 の 赤 ワ イ ン は 有 名 で あ り 、 名 産 の ブ ル ゴ ー ニ ュ ワ イ ン に エ ス カ り が 盛 ん で 、 シ ャ ブ リ の 白 ワ イ ン と コ ー ト ・ ド ー ル ( 黄 金 の 丘 ) ま た 、 ブ ル ゴ ー ニ ュ 地 方 は 、 と り わ け 豊 か で 、 中 で も ワ イ ン 作 て い る 。 栄 え て 、 全 盛 期 に は ベ ル ギ ー や オ ラ ン ダ ま で 支 配 し た と い わ れ ブドウ畑にポツンと浮かぶ 美しい村 ヴェズレー(Vezelay) Copyright © IT おやじ All rights reserved. ゴ ー ニ ュ 公 国 が 建 国 さ れ 、 9 ~ 15 世 紀 に は フ ラ ン ス 王 国 よ り も か ら 南 北 ヨ ー ロ ッ パ を 結 ぶ 交 通 の 要 で あ り 、 5 世 紀 に は 、 ブ ル ブ ル ゴ ー ニ ュ 地 方 は 、 フ ラ ン ス の 東 中 央 部 に 位 置 す る が 、 先 史 36 フ ォ ン ト ネ ー り 、 さ す が 芸 術 の 村 だ と 感 心 す る 。 て い る と 、 ギ ャ ラ リ ー や 工 芸 品 店 、 レ ス ト ラ ン が 多 く 並 ん で お ル ヴ ァ ン 山 ( ) を 望 む こ と が で き る 。 村 を ブ ラ ブ ラ 歩 い 見 晴 台 か ら は 、 ブ ル ゴ ー ニ ュ ら し い 牧 歌 的 な 風 景 が 広 が り 、 モ ま た 、 ロ マ ン ・ ロ ラ ン が 愛 し 、 住 ん だ 村 と し て 知 ら れ て お り 、 な 気 分 に な る 。 が 、 こ の よ う な 彫 像 が 各 所 に 見 ら れ 、 見 て い る だ け で 何 が 厳 か り 口 の 上 に は 、 キ リ ス ト が 説 教 し て い る 姿 を 描 い た 彫 像 が あ る 物 で あ る と 判 明 し て か ら 人 気 は 一 気 に 衰 え た そ う だ 。 聖 堂 の 入 て 知 ら れ て お り 、 13 世 紀 ま で 隆 盛 を 極 め た 。 し か し 、 そ れ が 偽 聖 遺 物 で あ る 「 マ グ ダ ラ の マ リ ア 」 の 遺 骸 を 安 置 す る 聖 堂 と し 式 の 教 会 で 、 世 界 で 最 も 美 し い 教 会 だ と 言 わ れ て い る 。 ま た 、 村 に あ る 「 サ ン ト ・ マ ド レ ー ヌ 聖 堂 」 は 、 中 世 の ロ マ ネ ス ク 様 ア ゴ ・ ド ・ コ ン ポ ス テ ラ へ の 巡 礼 地 の 起 点 で も あ る 。 美 し い 村 ヴ ェ ズ レ ー は 、 世 界 遺 産 に 指 定 さ れ て お り 、 サ ン テ ィ ① ヴ ェ ズ レ ー ( Vezelay ヴ ェ ズ レ ー で 中 世 の 雰 囲 気 に 浸 り 、 次 の 目 的 地 Morvan ( 60 ㎞ 東 ) に 向 か う 。 ) 【 世 界 遺 産 】 村には洒落た石造りの家が建ち並ぶ 村では鶏や豚の陶器を売っている 37 Copyright © IT おやじ All rights reserved サント・マドレーヌ聖堂(世界遺産) こ こ に は 2 時 間 ほ ど 滞 在 し て 、 次 の 目 的 地 セ ミ ュ ー ル ・ ア ン ・ ゆ っ た り 散 策 す る と 心 が 洗 わ れ る 思 い が す る 。 修 道 院 は 厳 か で 、 質 素 な 中 に も 気 品 が 感 じ ら れ 、 小 雤 の 降 る 中 夜 に は コ ン サ ー ト が 開 か れ る 。 で 、 シ ト ー 派 の 修 道 院 の 中 で も 特 に 美 し い 建 物 と い わ れ 、 夏 の そ の 中 で も 、 世 界 最 古 の も の が フ ォ ン ト ネ ー 修 道 院 ( 世 界 遺 産 ) 建 て た 。 な 規 範 を 元 に 、 11 世 紀 末 に 人 里 離 れ た 山 間 部 に 多 く の 修 道 院 を 紀 の 「 聖 ベ ネ デ ィ ク ト ウ ス の 戒 律 」 を 基 本 と す る 厳 格 で 禁 欲 的 フォントネー修道院の回廊 フォントネー修道院に流れる川と芝生 Copyright © IT おやじ All rights reserved. 規 律 を 失 っ て し ま っ た 。 も う 一 つ は 「 シ ト ー 修 道 会 」 で 、 6 世 世 俗 化 し た 教 会 を 改 革 す る た め 生 ま れ た が 、 贅 沢 と 寄 進 献 金 で 、 勢 力 を 持 つ 修 道 会 が 起 き た 。 一 つ は 「 ク リ ュ ニ ー 修 道 会 」 で 、 ヨ ー ロ ッ パ 中 世 ( 10 世 紀 ) 、 ブ ル ゴ ー ニ ュ 地 方 に は 二 つ の 大 き な 川 の 合 流 点 の 森 の 中 に 静 か に 佇 ん で い る 。 フ ォ ン ト ネ ー 修 道 院 は 、 サ ン = ベ ル ナ ー ル 渓 谷 と フ ォ ン ト ネ ー ② フ ォ ン ト ネ ー ( Fontenay オ ー ソ ワ ( 20 ㎞ ) に 向 か う こ と に し た 。 ) 【 世 界 遺 産 】 フォントネー修道院(世界遺産) フォントネー修道院 38 こ の 村 は サ ッ と 見 て 、 次 の 目 的 地 フ ラ ヴ ィ ニ ー ・ シ ュ ー ル ・ オ む 村 の 風 景 は な か な か の も の で 、 ま ず は 写 真 に 納 め た 。 村 の は ず れ に は ア ル マ ン ソ ン 川 に 架 か る 橋 が あ り 、 こ こ か ら 望 駐 車 場 に 車 を 止 め て 村 を 散 策 す る こ と に し た 。 止 め る の が 大 変 だ っ た が 、 グ ル グ ル 回 っ た あ げ く 、 何 と か 村 の い の だ ろ う か 、 賑 わ っ て い る 。 車 の 行 き 来 が 案 外 多 く て 、 車 を 村 に は 立 派 な 建 物 が 建 ち 並 び 、 人 口 も 2 0 0 0 人 よ り は 少 し 多 う ほ ど 雰 囲 気 が よ い が 、 ど う い う 訳 か 認 定 さ れ て い な い 。 こ こ も 「 フ ラ ン ス の 美 し い 村 」 に 認 定 さ れ て も 良 い の で は と 思 り 、 13 世 紀 に 作 ら れ た 城 郭 は 4 つ の 塔 で 構 成 さ れ て い る 。 マ ン ソ ン 川 に 囲 ま れ た 、 岩 山 の 上 に も う け ら れ た 城 塞 都 市 で あ セ ミ ュ ー ル ・ ア ン ・ オ ー ソ ワ は 、 輪 を 描 く よ う に 蛇 行 す る ア ル ③ セ ミ ュ ー ル ・ ア ン ・ オ ー ソ ワ ( Semur-en-Auxois ズ ラ ン ( 15 ㎞ ) に 向 か う こ と に し た 。 ) アルマン川に囲まれた城塞都市 セミュール・アン・オーソワ(Semur-en-Auxois) 39 Copyright © IT おやじ All rights reserved い 爽 快 感 が 広 が る 「 ア ニ ス キ ャ ン デ ィ 」 。 か っ て は ウ ル ス ラ 会 の こ こ に は 沢 山 の 観 光 客 が 来 て お り 、 特 産 品 は 仁 丹 の よ う な 甘 苦 い か に も 奇 跡 が 起 こ り そ う な 雰 囲 気 が あ る 。 城 壁 が 築 か れ た 古 い 村 だ が 、 映 画 「 シ ョ コ ラ 」 の 舞 台 と な り 、 に 集 落 が で き 、 8 世 紀 に 修 道 院 が 設 立 さ れ 、 12 世 紀 に 村 を 囲 む ー ・ シ ュ ー ル ・ オ ズ ラ ン が 見 え て き た 。 こ の 村 は 、 ロ ー マ 時 代 田 舎 の 景 色 を 眺 め な が ら 走 っ て い る と 、 美 し い 村 フ ラ ヴ ィ ニ れ が デ ィ ー ゼ ル か 」 と 聞 く と 、 ど う も そ の よ う な 感 じ だ 。 な ー い 当 く ゼ た 分 、 「 ル が ガ 車 途 ソ だ 中 リ が で ン 」 、 ガ ス と ガ ソ タ い ソ リ ン う リ ン ド 表 ン を は 記 ス 入 な が タ れ さ あ ン る そ る ド こ う 。 で と な 多 は に の 分 、 し で こ 「 た 、 れ 。 ま だ V だ ろ 」 O 半 う と L 分 と い V 近 思 う O く い 表 は 残 、 記 デ っ 「 こ が ィ て ④ フ ラ ヴ ィ ニ ー シ ュ ー ル オ ズ ラ ン ( Flavigny Sur Ozerain 修 道 院 の 尼 僧 が 作 っ て い た も の だ が 、 セ リ 科 の 植 物 「 ア ニ ス 」 ・ の 実 か ら 作 る 香 料 は カ ク テ ル や 薬 用 に 使 わ れ る と の こ と だ 。 こ ・ れ は お 土 産 に よ さ そ う で 、 缶 入 り や 袋 詰 め を た っ ぷ り 買 う 。 Diesel こ こ で も 小 雤 が ふ り 、 な か な か よ い 雰 囲 気 だ が 、 遅 く な る と い Gasoil け な い の で 、 今 日 の 宿 泊 地 シ ャ ト ー ヌ フ ( 40 ㎞ 南 ) に 向 か う 。 ) 丘の上に 美しい村 フラヴィニー・シュール・オズラン(Flavigny Sur Ozerain)がある Copyright © IT おやじ All rights reserved. 40 フラヴィニー・シュール・オズランの村 アニスキャンディ フラヴィニー・シュール・オズランの修道院 小麦の干し草だろうか ブルゴーニュ地方にはこんな風景がよく見られる 41 Copyright © IT おやじ All rights reserved ) 」 だ と 言 う 。 よ く 考 え る 「 お か し い な ~ 」 持 参 し た メ ー ル を 見 せ る と 、 こ れ は す ぐ そ 訳 か 私 の 名 前 で は 予 約 が な い と 言 う 。 ク イ ン す る こ と に し た 。 カ ウ ン タ ー に 行 っ て み る と 、 ど う い う ス テ リ エ ・ ド ・ シ ャ ト ー ( ) 」 に チ ェ ッ 午 後 5 時 前 に は シ ャ ト ー ヌ フ に 着 き 、 ま ず は 今 日 の 宿 泊 地 「 ホ 舎 の 美 し い 村 が い く つ も 現 れ る 。 に は ポ サ ン ジ ュ ( ) や コ マ リ ン ( ) な ど 、 田 雤 に 洗 わ れ た ブ ル ゴ ー ニ ュ の 田 舎 は し っ と り し た 感 じ で 、 途 中 天 気 の 変 化 が 非 常 に 激 し い 。 雤 が す ご く 降 っ た と 思 う と 急 に き れ い な 青 空 が 見 え た り し て 、 を ド ン ド ン 進 ん で い く 。 今 日 は 変 な 天 気 で 、 暗 雲 が 立 ち こ め て G P S に シ ャ ト ー ヌ フ を セ ッ ト し て 車 を 走 ら せ る と 、 細 い 村 道 こんな道をドンドン走っていく ポサンジェのお城 コマリンのお城 ポサンジェの村 Copyright © IT おやじ All rights reserved. ⑤ シ ャ ト ー ヌ フ ( Chateaunuf こ の 「 ア ニ ー ・ ジ ー ン ( Commarin と 、 「 ホ ス テ リ エ ・ ド ・ シ ャ ト ー 」 は 断 ら れ 、 「 ア ニ ー ・ ジ ー ン 」 Posanges を 予 約 し た の だ が 、 そ こ が シ ャ ト ー ヌ フ 城 の 写 真 を 使 っ て お り 、 Hostellerie du Chateau そ の 写 真 を 見 て 探 し て い た の で 、 つ い 雰 囲 気 の 似 て い る 「 ホ ス Annie et Jean テ リ エ ・ ド ・ シ ャ ト ー 」 だ と 勘 違 い し て し ま っ た の だ 。 ) 42 で 、 「 明 日 は 朝 早 い の で 朝 食 は い ら な い 」 と 答 え て お い た 。 宿 に 帰 る と 、 ア ニ ー が 「 明 日 の 朝 食 は 何 時 に す る か 」 と 聞 く の か っ た 。 こ れ だ け 食 べ て 40 ユ ー ロ 。 大 満 足 の デ ィ ナ ー だ っ た 。 ー ム 状 の ソ ー ス が マ ッ チ し て 本 当 に 美 味 し か っ た 。 肉 も 美 味 し フ ラ ン ス で 初 め て の エ ス カ ル ゴ は 、 少 し 歯 ご た え が あ り 、 ク リ フ を 頼 ん だ 。 こ れ に 赤 ワ イ ン と デ ザ ー ト 、 コ ー ヒ ー 付 き だ 。 ー ス と 書 い て あ っ た の で た め ら わ ず こ れ に し て 、 メ イ ン は ビ ー も 有 名 だ 。 M e n u ( 定 食 ) を 見 る と 、 前 菜 に エ ス カ ル ゴ 半 ダ ド ・ シ ャ ト ー 」 で 食 べ る こ と に し た 。 こ こ は レ ス ト ラ ン と し て 荷 物 も 部 屋 に 運 ん だ の で 、 夕 食 を 泊 ま り 損 ね た 「 ホ ス テ リ エ ・ 泊まり損ねたホステリエ・ド・シャトー 前菜のエスカルゴ 43 Copyright © IT おやじ All rights reserved で 質 素 だ が 小 綺 麗 で 、 一 人 旅 の 私 に は こ れ で 十 分 だ 。 ン 」 は 、 ど ち ら か と い う と 日 本 の 民 宿 に 近 い 。 部 屋 は 8 畳 程 度 い 。 大 声 で 呼 び か け る と 奥 か ら 女 性 が 出 て き た 。 「 ア ニ ー ・ ジ ー 「 や っ と 見 つ か っ た 」 と 安 心 し て 、 中 に 入 っ て い く が 誰 も い な 「 ジ ッ ト ・ ド ・ フ ラ ン ス 」 の 小 さ な 看 板 が 確 か に 掲 げ て あ る 。 教 え て く れ る 。 路 地 に 入 っ て み る と 、 駐 車 場 の 奥 に 建 物 が あ り 、 い 女 性 を つ か ま え て 聞 い て み る と 、 「 そ こ の 路 地 を 入 る の だ 」 と か な か 見 つ か ら な い 。 そ こ で 近 く の レ ス ト ラ ン で 働 い て い る 若 「 ア ニ ー ・ ジ ー ン は す ぐ そ こ だ 」 と 言 う の で 探 す が 、 こ れ が な シャンブル・ドート 「アニー・ジーン」 泊まった部屋 ド を 取 っ て 地 下 の 駐 車 場 に 入 っ て い く と 、 え ら く 幅 が 狭 く て 少 な の で 、 市 営 の 駐 車 場 に 入 れ る こ と に し た 。 入 り 口 で 駐 車 カ ー デ ィ ジ ョ ン は 大 き な 町 で 、 路 上 に 駐 車 し て 違 反 に で も な る と 嫌 芸 術 品 を 残 し て い る 。 ま た 、 グ ル メ と し て も 有 名 と の こ と だ 。 し 、 特 に フ ラ ン ド ル 地 方 か ら や っ て き た 画 家 や 彫 刻 家 は 多 く の の 都 と し て 栄 華 を 極 め た 。 貴 族 は ヨ ー ロ ッ パ 中 の 芸 術 家 を 招 聘 デ ィ ジ ョ ン は 芸 術 家 が 集 い 、 14 ~ 15 世 紀 に は ブ ル ゴ ー ニ ュ 公 国 畑 の 中 を 1 時 間 も 走 る と デ ィ ジ ョ ン の 町 に 入 っ て い っ た 。 く れ た 。 視 界 が 悪 く て 嫌 だ な と 思 っ た が 、 そ の う ち 晴 れ て き て 、 ー ニ ュ 地 方 の ブ ド ウ 畑 が 霧 に 覆 わ れ て 、 幻 想 的 な 景 色 を 見 せ て シ ャ ト ー ヌ フ ( ) は 高 台 に あ る の で 、 途 中 で ブ ル ゴ ョ ン に 向 か う 。 朝 7 時 半 に 朝 食 も 取 ら ず に シ ャ ト ー ヌ フ の 宿 を 出 発 し 、 デ ィ ジ ① デ ィ ジ ョ ン ( Dijon し 外 す と タ イ ヤ が 横 に す れ て し ま う 。 緊 張 し な が ら や っ と の 思 Chateauneuf い で 地 下 3 階 に 止 め る こ と が で き た 。 ) 早朝 霧の中、ブルゴーニュ地方のブドウ畑は幻想的な景色を見せてくれた Copyright © IT おやじ All rights reserved. 【 第 3 日 】 ブ ル ゴ ー ニ ュ 地 方 ( 2 ) 44 ら 5 分 ほ ど 待 っ て み る が 誰 も 来 な い 。 周 り を 見 回 す が 誰 も い な い 。 「 誰 か 来 な い か な ~ 」 と 期 待 し な が っ て く る 。 ど う し よ う も な い の で 、 車 を バ ッ ク し て 横 に 止 め て 、 「 お か し い な ~ 」 と 呟 き な が ら 、 何 度 も 入 れ て み る が や は り 戻 コ イ ン を 入 れ る 穴 が な く 、 カ ー ド が 戻 さ れ て く る 。 駐 車 カ ー ド を 差 し 込 ん で 、 お 金 を 支 払 お う と す る と 、 ど こ に も コ ー ヒ ー と パ ン を 食 べ て 駐 車 場 に 戻 り 、 出 口 の ゲ ー ト で 、 い ざ 入 る こ と に し た 。 駐 車 場 は こ の カ フ ェ の 前 だ 。 の 家 が 目 に つ く 。 そ の 横 に カ フ ェ が あ っ た の で 、 朝 食 を か ね て こ の 寺 院 を 見 た 後 、 町 を ブ ラ ブ ラ し て い る と 、 カ ラ フ ル な 屋 根 触 る と 幸 せ に な れ る と い う 。 教 会 」 に は 「 幸 福 の フ ク ロ ウ 」 と 呼 ば れ る 彫 刻 が あ り 、 左 手 で 寺 院 」 に た ど り 着 い た 。 荘 厳 で 華 や か な 寺 院 だ 。 「 ノ ー ト ル ダ ム デ ィ ジ ョ ン を ブ ラ ブ ラ し て い る と 、 お 目 当 て の 「 ノ ー ト ル ダ ム そ れ 以 来 慎 重 に な っ て い る 。 ア で 駐 車 し た と こ ろ が 分 か ら な く な り 大 変 な 目 に あ っ た の で 、 か ら も 駐 車 場 の 入 り 口 の 写 真 を 撮 っ て お い た 。 一 昨 年 ク ロ ア チ ディジョン(Dijon)の町 ノートルダム寺院 一休みしたディジョンのカフェ ノートルダム寺院入口 45 Copyright © IT おやじ All rights reserved か ら な く な り そ う な の で 、 駐 車 番 号 を 写 真 に 撮 り 、 地 上 に 出 て そ こ か ら は エ レ ベ ー タ ー で 地 上 に 出 る の だ が 、 止 め た 位 置 が 分 ディジョン市営駐車場地下 ディジョン市営駐車場入口 て 、 コ ー ト ・ ド ー ル に 入 っ て い っ た 。 た の だ が 、 そ ん な こ と は 知 る よ し も な く 、 デ ィ ジ ョ ン を 後 に し こ の 経 験 が 、 後 々 生 か さ れ て お れ ば も っ と ト ラ ブ ル は 少 な か っ な く 、 別 の と こ ろ で 支 払 う の だ 。 一 つ 賢 く な っ た 。 ~ カ ー や ド っ を と 差 出 し ら 込 れ む る と ! 、 」 何 フ と ラ ゲ ン ー ス ト の は 駐 開 車 い 場 た は で 、 は 料 な 金 い を か 出 。 「 口 ヤ で ッ は タ 「 こ れ だ ~ 」 と 納 得 な が ら 車 を 再 度 出 口 の ゲ ー ト に 持 ち 込 み 、 入 れ る と 、 カ ー ド が 出 て き た 。 ディジョン(Dijon)の青空に映えるカラフルな屋根の家 Copyright © IT おやじ All rights reserved. 込 む と 、 3 ユ ー ロ と 表 示 さ れ て い る の で 、 3 ユ ー ロ 分 コ イ ン を あ る 。 「 ヒ ョ ッ と し て ~ 」 と 思 い 立 ち 、 こ の 機 械 に カ ー ド を 差 し ふ と 横 を 見 る と 、 ど う も カ ー ド を 精 算 す る よ う な 機 械 が 置 い て 46 で 、 太 陽 の 恵 み を 一 杯 受 け て い る 感 じ で 本 当 に 気 持 ち が よ い 。 「 グ ラ ン ・ ク リ ュ 街 道 」 は 、 細 い 道 だ が 、 周 り が 一 面 ブ ド ウ 畑 降 り て 、 グ ラ ン ・ ク リ ュ 街 道 に 入 り 直 す 。 P S に 従 っ て 走 っ て い く と 高 速 に 入 っ て し ま っ た の で 、 す ぐ に 地 が こ の 地 区 で 、 40 ㎞ 近 く ブ ド ウ 畑 が 続 い て い る 。 と こ ろ が G 入 る 。 ブ ル ゴ ー ニ ュ ・ ワ イ ン の 中 で も 、 特 に 上 等 な ワ イ ン の 産 ー ト ・ ド ー ル の 「 グ ラ ン ・ ク リ ュ ( 特 級 酒 ) 街 道 」 に デ ィ ジ ョ ン か ら ボ ー ヌ に 向 か い 、 N 31 を 南 下 す る と 、 す ぐ に コ 一面に広がるコート・ドール(ジュヴレイ・シャンベルタン)のブドウ畑 47 Copyright © IT おやじ All rights reserved ② コ ー ト ・ ド ー ル ( Cote-d’Or ま た 日 差 し は 強 く 、 雤 も 適 度 に 降 る よ う だ が 、 こ の 強 烈 な 太 陽 Grand Cru グラン・クリュ街道の道路標識 (Route des Grands Crus) の 光 と 良 質 な 水 が 素 晴 ら し い ブ ド ウ を 育 て る の だ ろ う 。 ) そ こ で 、 そ の 近 く の 美 味 し い 赤 ワ イ ン が で き る フ ィ サ ン ( ) 今 日 は 土 曜 日 の せ い か 、 ど こ も 店 が 開 い て い な い 。 マ も こ の ワ イ ン の 愛 好 者 だ 。 こ こ で ワ イ ン を 買 お う と 思 っ た が 、 や 「 モ ン テ ・ ク リ ス ト 伯 」 の 作 者 で あ る ア レ ク サ ン ド レ ・ デ ュ は 必 ず 大 量 の 「 シ ャ ン ベ ル タ ン 」 を 仕 入 れ た と 言 わ れ 、 「 三 銃 士 」 ン 」 を 産 す る こ と で 有 名 だ 。 ナ ポ レ オ ン は 、 遠 征 に 出 か け る 時 こ の 村 は 、 ナ ポ レ オ ン が 愛 し た 最 上 級 赤 ワ イ ン 「 シ ャ ン ベ ル タ タ 「 ン グ ( ラ ン ・ ク リ ュ 街 道 」 を ) 少 と し い 下 う る 村 と に 、 入 ジ っ ュ て ヴ い レ く イ 。 シ ャ ン ベ ル ・ ) 」 と い う 、 い か と い う 小 さ な 村 に 行 く こ と に し た 。 細 い 道 を 入 っ て い く と 、 「 オ Gevrey-Chambertin ー ・ ク ロ ス ・ ナ ポ レ オ ン ( Fixin 右が Clos Napoleon 左は FIXIN の白ワイン これは飲むのが楽しみだ に も ナ ポ レ オ ン に ゆ か り が あ り そ う な レ ス ト ラ ン を 見 つ け た 。 Au Clos Napoleon Clos Napoleon 1st 入 っ CRU て ( み 最 る 高 と 級 す ) ご の く 「 素 敵 な 雰 囲 気 で 、 」 ワ ( イ 30 ナ ユ リ ー ー ロ を ) 兹 を ね 買 て っ お た り 。 、 Au Clos Napoleon では是非食べてみたい ブドウ畑の中にポツンと Fixin の村がある Au Clos Napoleon のワイン貯蔵室 Fixin の教会 Copyright © IT おやじ All rights reserved. 48 こ の あ た り で 、 「 グ ラ ン ・ ク リ ュ 街 道 」 も そ ろ そ ろ 終 わ り に 近 づ に 過 ご し や す い 。 ん で く る 。 と は い え 日 本 の 猛 暑 と は 違 い 、 湿 度 が 低 い の で 非 常 れ て い て 23 度 で 、 運 転 を し て い て も エ ア コ ン を 入 れ な い と 汗 ば 昨 日 は 雤 が 降 っ て 18 度 程 度 と 少 し 肌 寒 か っ た が 、 今 日 は よ く 晴 ゃ ん と 食 べ る と な か な か 高 く つ く 。 フ ィ サ ン の 赤 ワ イ ン 。 コ ー ヒ ー と 合 わ せ て 35 ユ ー ロ 。 や は り ち は 外 が パ リ ッ と し て い て 中 は し っ と り 、 ま た 格 別 だ 。 ワ イ ン は な か 美 味 し か っ た 。 ま た パ ン は 焼 き た て の フ ラ ン ス パ ン 。 こ れ ら 、 ア ヒ ル の 足 を 4 時 間 煮 込 ん だ 料 理 を 頼 ん だ が 、 こ れ が な か お 昼 な の で M e n u ( 定 食 ) は な い 。 英 語 の メ ニ ュ ー を 見 な が は こ こ で 取 る こ と に し た 。 取 れ る 。 こ の 村 に 美 味 し そ う な レ ス ト ラ ン が あ っ た の で 、 お 昼 こ こ は 、 「 ロ マ ネ ・ コ ン テ ィ 」 で 有 名 な 村 で 、 最 高 級 の ワ イ ン が ネ 更 ( に 、 「 グ ラ ン ・ ク リ ) ュ に 街 入 道 る 」 。 を 下 っ て 行 く と 、 ヴ ォ ー ヌ ・ ロ マ Vosne-Romanee き 、 ボ ー ヌ の 町 に 入 っ て い っ た 。 ヴォーヌ・ロマネのレストラン ジュヴレイ・シャンベルタンのワイナリー アヒルの足の煮込み ロマネ・コンティのブドウ畑 49 Copyright © IT おやじ All rights reserved 薬局 瓦 の 屋 根 が 美 し い 。 「 貧 者 の 間 」 で は 、 両 サ イ ド に 赤 い ビ ロ ー ド 中 庭 に は い る と 、 色 鮮 や か な 綴 れ 織 り の ご と き 幾 何 学 模 様 の 色 苦 し む 市 民 を 助 け る た め に 建 て た が 、 そ の ま ま 保 存 さ れ て い る 。 療 院 ) 」 は 、 時 の 宰 相 ニ コ ラ ・ ロ ラ ン が 百 年 戦 争 で 貧 困 と 飢 饉 に 15 世 紀 に 建 て ら れ た 「 オ テ ル ・ デ ュ ー ( オ ス ピ ス ・ ド ・ ボ ー ヌ 施 な ワ イ ン セ ラ ー が あ る 。 く 、 ガ リ ア ・ ロ ー マ 時 代 に さ か の ぼ り 、 町 中 至 る 所 に 試 飲 可 能 ン の 香 り に 満 ち た り て い る 。 ボ ー ヌ で の ワ イ ン 醸 造 の 歴 史 は 古 オテル・デュー(Hospices de Beaune Hotel-Dieu)の中庭 Copyright © IT おやじ All rights reserved. ボ ー ヌ は 、 「 コ ー ト ・ ド ー ル ( 黄 金 の 丘 ) 」 の 南 端 に あ り 、 ワ イ ③ ボ ー ヌ ( Beaune 貧者の間 張 り の ベ ッ ド が 並 ん で い る 。 ) 50 と に し た 。 や は り オ ー タ ン 違 い の よ う だ 。 仕 方 が な い の で 、 残 念 だ が オ ー う だ 。 町 を グ ル ッ と 一 周 し た が ど う も あ ま り 見 所 が な い 。 オ ー タ ン だ と 思 い こ ん で い た が 、 ど う も 他 の オ ー タ ン が あ る よ の は ず が な い 」 イ ン タ ー ネ ッ ト で 検 索 し て 、 こ こ が 目 的 地 の 「 ア レ ッ ~ こ こ の オ ー タ ン は 大 き な 町 だ 。 こ れ で は 美 し い 村 1 時 間 ほ ど 走 る と オ ー タ ン に 到 着 し た 。 に 車 を 止 め る 。 少 し こ の あ た り を ブ ラ ブ ラ し て か ら 車 に 戻 り 、 っ て い る 。 「 ワ ー ~ ス ゴ イ ~ 」 と 急 ブ レ ー キ を か け て 、 道 路 脇 く と 、 途 中 に 突 然 ひ ま わ り 畑 が 現 れ て 、 見 渡 す 限 り 黄 色 に 染 ま 「 お か し い な ~ 」 と 思 い な が も 、 オ ー タ ン に 向 か っ て 走 っ て い い る と 、 ど う い う 訳 か 何 度 も オ ー タ ン の 表 示 が 出 て く る 。 ブルゴーニュで見つけたヒマワリ畑 51 Copyright © IT おやじ All rights reserved 識 は 村 の 近 く に 行 く ま で 見 つ か ら な い は ず だ が 、 道 路 を 走 っ て 「 フ ラ ン ス の 美 し い 村 」 は 人 口 2 0 0 0 人 以 下 の 村 で 、 道 路 標 き た ボ た 。 ー 。 ボ ヌ ー の ヌ 次 を は 出 、 る 美 と し 、 い す 村 ぐ に オ オ ー ー タ タ ン ( ン 50 ( ㎞ 西 ) ) に の 向 表 か 示 う が こ 見 と え に て し Autun タ ン は 諦 め て 、 今 日 の 宿 泊 地 シ ャ ト ー ヌ フ ( 50 ㎞ 東 ) に 戻 る こ っ て い た 。 少 し 寂 し げ な 田 園 日 が 陰 っ て き て 、 が あ り 、 そ ろ そ ろ 磔 像 の あ る 見 晴 台 村 の は ず れ に は 、 ー ソ ワ と 呼 ば れ る 。 シャトーヌフから見える夕暮れの田園風景 ー ヌ フ ・ ア ン ・ オ こ の 村 は 、 シ ャ ト シ ャ ト ー ヌ フ と い う 地 名 は 他 に も あ る た め 、 オ ー ソ ワ 川 に 近 い く と 、 シ ャ ト ー ヌ フ が 小 高 い 丘 の 上 に 見 え て き た 。 昨 日 と は ル ー ト が 異 な る た め 風 景 が 違 う 。 川 に 沿 っ て 走 っ て 行 丘の上でひっそり佇む美しい村 シャトーヌフ(Chateaunuf) Copyright © IT おやじ All rights reserved. 1 時 間 も 田 舎 道 を 走 る と シ ャ ト ー ヌ フ の 近 く に 帰 っ て き た が 、 ④ シ ャ ト ー ヌ フ ( Chateaunuf 風 景 が 眼 下 に 広 が ) 52 シャトーヌフ城の中庭からの景観 シャトーヌフ城の門にて も 落 ち 着 か な い の で 、 程 々 に し て シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト に 戻 っ た 。 不 気 味 で 、 こ れ ま で お 城 で 行 わ れ た 謀 略 や 殺 生 を 考 え る と ど う 城 に 入 っ て み る と 、 イ ギ リ ス の 城 で も 同 じ だ が 、 暗 く て 何 や ら た も の と 言 わ れ て い る 。 シャトーヌフ城(Chateaunuf)の外観 53 Copyright © IT おやじ All rights reserved 家 の 城 は 、 コ ー ト ・ ド ー ル 県 の 中 世 の 城 塞 建 築 の 中 で も 傑 出 し 世 の 趣 を よ く 残 し て お り 、 村 の シ ン ボ ル で あ る 。 シ ャ ト ー ヌ フ 「 シ ャ ト ー ヌ フ 城 」 は 10 世 紀 に 建 て ら れ た も の で 、 質 素 だ が 中 っ た 「 シ ャ ト ー ヌ フ 城 」 を 見 学 す る こ と に し た 。 シ ャ ト ー ヌ フ に 戻 る と 、 昨 日 時 間 が な く て 入 る こ と が で き な か 次 に ヨ ー グ ル ト に チ ー ズ を 混 ぜ た フ ォ マ ー ジ ュ が 山 盛 り 出 て き し か っ た 。 フ ラ ン ス の 田 舎 料 理 も な か な か の も の だ 。 ぎ て 半 分 ほ ど し か 食 べ ら れ な か っ た が 。 サ ラ ダ も な か な か 美 味 く も な く 、 マ ス タ ー ド を つ け る と い い 感 じ に な る 。 昼 に 食 べ 過 な か 美 味 し い 。 腸 の 中 に 挽 肉 や 野 菜 を 挟 み 込 ん だ 感 じ で 、 塩 辛 と 少 し 後 悔 し な が ら 、 ソ ー セ ー ジ を 食 べ て み る と 、 こ れ が な か 「 こ れ は 食 べ ら れ な い 。 え ら い も の を 頼 ん で し ま っ た な ぁ ~ 」 う な ソ ー セ ー ジ に 山 盛 り の フ レ ン チ フ ラ イ が 出 て き た 。 の で つ い つ い 食 べ て し ま う と 、 続 い て メ イ ン に は 、 太 い 棒 の よ 10 分 ほ ど 待 つ と 、 前 菜 に は サ ー モ ン の サ ラ ダ が 来 て 、 美 味 し い 大 分 安 く な っ た 。 サーモンのサラダ 結 局 こ れ だ け 食 べ て チ ッ プ を 入 れ て 23 ユ ー ロ 。 昨 日 に 較 べ る と 棒のようなソーセージとフレンチフライ Copyright © IT おやじ All rights reserved. て 赤 の グ ラ ス ワ イ ン を 頼 ん だ 。 む こ と に し た が 、 お 昼 は 肉 だ っ た の で 、 夕 食 は ソ ー セ ー ジ に し り す ぎ の 人 が 多 い と い う の は 当 然 の こ と だ と 思 う 。 初 か ら 持 っ て く れ ば よ い の に ~ 」 今 日 も M E N U ( 定 食 ) を 頼 ン か ら デ ザ ー ト ま で 全 て 食 べ き っ て い る 。 フ ラ ン ス 人 は 最 近 太 英 語 で 説 明 し て く れ た 。 こ こ に は 英 語 の メ ニ ュ ー も あ っ た 。 「 最 れ る か ~ 」 と 思 い な が ら 横 を 見 る と 、 私 よ り 年 上 の 夫 婦 が メ イ と 、 お 手 上 げ の ポ ー ズ を 取 っ て い る と 、 太 っ た お ば さ ん が 来 て ト ケ ー キ 、 プ リ ン 、 ス フ レ ) が 出 て き た 。 「 こ ん な に 沢 山 食 べ ら 最 初 に 来 た ウ エ イ ト レ ス は 英 語 が 全 く 通 じ な い 。 「 困 っ た な ぁ ~ 」 最 後 に デ ザ ー ト は コ ー ヒ ー と 3 つ の ミ ニ デ ザ ー ト ( チ ョ コ レ ー ル ・ ド ・ キ ャ ッ ス ル ( Le Grill du Castel た 。 少 し 食 べ て み る と 味 気 な い し 、 あ ま り 気 が 進 ま な い 。 し か ) 」 に 行 っ た 。 な か な か い け る 。 結 局 全 て 食 べ て し ま っ た 。 今 日 の 夕 食 は 、 ア ニ ー が 推 薦 し て く れ た レ ス ト ラ ン 「 レ ・ グ リ し 砂 糖 を 持 っ て き て い た の で 、 試 し に 少 し か け て み る と こ れ が 54 句 は 言 え な い 。 庫 も な い 。 本 当 に 泊 ま る だ け だ 。 し か し 1 泊 50 ユ ー ロ だ か ら 文 2 泊 で 100 ユ ー ロ 。 「 ア ニ ー ・ ジ ー ン 」 に は 、 テ レ ビ は な い し 冷 蔵 い て い く の で 水 を 入 れ て お 茶 を 飲 み な さ い 」 と 用 意 し て く れ た 。 と 日 本 茶 の テ ィ ー バ ッ グ と ジ ュ ー ス に パ ン 、 そ れ に ポ ッ ト を お 宿 に 帰 る と ア ニ ー が 来 て 、 「 明 日 の 朝 食 を 食 べ な い の な ら 、 紅 茶 い ツ い 。 ン る と よ 置 う い な て 気 あ が っ す た る り 」 す と る 思 。 っ こ た の ら ア 、 ン 超 バ 豪 ラ 華 ン な ス バ が イ 何 ク と が も 道 言 端 え に な ポ 犬もゆったりしているような・・・ 何故こんなバイクが道端に・・・ 55 Copyright © IT おやじ All rights reserved た り 流 れ て い る か ら だ ろ う か 、 散 歩 の 犬 も ど こ か ゆ っ た り し て て も レ ス ト ラ ン や カ フ ェ は 賑 わ っ て い る 。 「 こ の 村 の 時 間 が ゆ っ フ ラ ン ス 人 の 夜 は 遅 い 。 夕 食 は 8 時 か ら な の で 、 夜 10 時 を 過 ぎ シ ー 」 と 声 を か け る と 手 を 振 っ て 喜 ん で い る 。 性 が こ ち ら を 見 て お り 、 「 見 つ か っ た か 」 と 聞 い て き た 。 「 メ ル 横 を 見 る と 、 昨 日 「 ア ニ ー ・ ジ ー ン 」 の 場 所 を 教 え て く れ た 女 な ~ 」 と 思 う よ う な も の を い ろ い ろ 売 っ て い る 。 骨董品の人形 骨董品の鳥の置物 あ り 、 「 誰 が こ ん な も の を 買 う の か な ~ こ れ で 商 売 に な る の か 夕 食 が 済 ん で 歩 い て 帰 っ て い る と 、 い か に も 鄙 び た 骨 董 品 屋 が と 、 A 31 に 入 っ て い っ た 。 美しい村の標識 高 台 か ら ブ ル ゴ ー ニ ュ の 豊 か な 大 地 を 見 下 ろ し つ つ 進 ん で い く 「 や ば い な ~ 」 と 思 い な が ら 、 朝 靄 の か か っ た シ ャ ト ー ヌ フ の く な っ て き た 。 と 少 し 憂 鬱 に な り つ つ 。 し ば ら く 進 ん で い く と そ の う ち に 明 る で 、 車 の エ ン ジ ン を か け る と 、 G P S の 画 面 が 暗 い 。 「 ま た か ! 」 散 歩 か ら 帰 り 、 「 い ざ ボ ー ム ・ レ ・ メ シ ュ ー に 出 発 」 と 意 気 込 ん 標 識 の あ る 村 は 訪 れ る 価 値 が あ る と い う こ と だ ろ う 。 が 認 定 し た 152 の 村 全 て に 、 こ の 標 識 が 立 て て あ る そ う で 、 こ の 歩 い て い く と 、 「 フ ラ ン ス の 美 し い 村 」 の 標 識 が 立 っ て い る 。 国 朝 7 時 半 、 シ ャ ト ー ヌ フ の 村 は ま だ 眠 っ て い る 。 村 の は ず れ に 朝霧のシャトーヌフ(Chateaunuf)から見下ろすブルゴーニュ地方 Copyright © IT おやじ All rights reserved. 【 第 4 日 】 フ ラ ン シ ェ ・ コ ン テ 地 方 56 機 に 読 み 込 ま れ て し ま っ た し 、 ど う し た も の か 」 と 困 惑 し つ つ 、 と い っ て も 「 後 ろ に は 車 が 来 て い る し 、 高 速 カ ー ド は 料 金 支 払 行 け 」 と 言 っ て い る よ う だ 。 ゲ ー ト を 間 違 っ た 。 」 と 伝 え る と 、 男 性 は ど う も 「 隣 の ゲ ー ト に す る と 男 性 の 声 が 聞 こ え て き た の で 、 「 現 金 で 支 払 い た い が 料 金 「 エ ィ ~ こ れ で も 押 し て み よ う 」 と 、 試 し に 押 し て み た 。 た す ぐ 横 に 「 Help/Information 後 ろ の 車 に バ ッ ク し て も ら い 、 何 と か 横 の ゲ ー ト に 入 る と 、 ど 」 と 書 い た 緑 の ボ タ ン が あ っ た 。 「 ど う し よ う ~ 困 っ た 」 と 思 案 に 暮 れ て い る と 、 カ ー ド を 入 れ 書 い て あ っ た よ う な 気 が す る 」 と 思 っ た が ど う し よ う も な い 。 み た い だ 。 そ う い え ば 、 ト ー ル ・ ビ ル に 入 る 時 に C a r t e と と お 金 を 入 れ る と こ ろ が な い 。 「 し ま っ た ! こ こ は カ ー ド 専 用 南 ) に 向 か っ た 。 何回も戸惑ったトール・ビル 料金支払機 57 Copyright © IT おやじ All rights reserved し 込 む と 、 8.2 ユ ー ロ と 表 示 さ れ た 。 い ざ お 金 を 入 れ よ う と す る ト ー ル ・ ビ ル に 着 い た の で 、 高 速 入 口 で 受 け 取 っ た カ ー ド を 差 い 聞 か せ な が ら 、 今 日 の 目 的 地 ボ ー ム ・ レ ・ メ シ ュ ー ( 160 ㎞ 東 の で 、 さ す が に 少 し 焦 っ た が 、 「 何 と か な る も の だ 」 と 自 分 に 言 降 り る こ と が で き た 。 「 ア ~ 助 か っ た ~ 」 日 本 の 高 速 道 路 と は 勝 手 が え ら い 違 い な 思 い な が ら も 10 ㎞ 近 く 走 っ て い く と 、 何 と か 次 の 出 口 で 高 速 を 道 路 工 事 を し て い て つ い つ い 乗 り 換 え 損 ね た 。 「 し ま っ た ! 」 と 1 時 間 ほ ど 走 る と 、 別 の 高 速 に 乗 り 換 え る よ う 指 示 が あ っ た が 、 フ ラ ン ス の 高 速 で は 、 ど の 車 も 時 速 130 ㎞ く ら い で 走 っ て い る 。 ル の バ ー が ち ゃ ん と 開 い た 。 れ る と 、 ち ゃ ん と 返 金 口 に は 1.2 ユ ー ロ 返 金 さ れ て 、 ト ー ル ・ ビ 「 本 当 に 大 丈 夫 か な ~ 」 と 少 し 心 配 に な る が 、 10 ユ ー ロ 札 を 入 こ か で 私 を 見 て い る の か 、 「 現 金 を 入 れ ろ 」 と の 声 が あ っ た 。 真 っ 青 な 空 に 白 い 雲 と 緑 の 小 麦 畑 。 こ れ ら を 切 り 裂 く よ う に 真 方 と は 少 し 異 な る 。 り 、 森 林 が 豊 富 で 、 空 気 も な に や ら 透 き 通 っ て ブ ル ゴ ー ニ ュ 地 あ た り は ス イ ス に 隣 接 し て お り 、 ジ ュ ラ ( Jura 田舎の鉄道はひっそりと っ 直 ぐ に 伸 び る 農 道 。 そ こ を 時 速 100 ㎞ で 走 り 抜 け る 。 ま こ と に ) 山 脈 の 麓 に あ フランシェ・コンテ地方は透明感のある空気が清々しい Copyright © IT おやじ All rights reserved. 高 速 を 下 り る と 、 こ こ は フ ラ ン シ ェ ・ コ ン テ 地 方 で 、 特 に こ の ① ボ ー ム ・ レ ・ メ シ ュ ー ( Baume-les-Messieurs 農道を走り抜ける 爽 快 だ 。 こ ん な 田 舎 に も 時 折 、 鉄 道 も 走 っ て い る 。 ) 58 ラ ン だ 。 て お り 、 非 常 に 人 テ ラ ス も 賑 わ っ 満 員 で 断 ら れ た 。 取 ろ う と し た が 、 で 、 こ こ で 昼 食 を 折 角 の 機 会 な の 念 し た 。 が 見 つ か ら ず 断 メ ー ル ア ド レ ス ま ろ う と し た が 、 ク ・ カ フ ェ 」 に 泊 当 初 は 、 「 ゴ シ ッ the Gothique Café ン 「 ゴ シ ッ ク ・ カ フ ェ ( ) 」 が あ る 。 絶壁の麓にたたずむゴシック・カフェ(the Gothique Café) こ こ か ら 2 ㎞ 南 に 行 く と 、 断 崖 絶 壁 の 岩 の 麓 に 美 し い レ ス ト ラ ボーム・レ・メシューの大修道院(Abbey)は村のシンボルだ 59 Copyright © IT おやじ All rights reserved 紀 に 建 て ら れ た そ う で 、 ス テ ン ド グ ラ ス が 美 し い 。 る 「 大 修 道 院 ( Abbey 気 の あ る レ ス ト ) 」 が す ぐ 目 に つ く 。 こ こ の 修 道 院 は 12 世 美 し い 村 ボ ー ム ・ レ ・ メ シ ュ ー に 入 っ て い く と 、 村 の 中 心 に あ シ ャ ロ ン ( 10 ㎞ 北 ) に る 間 に 先 に シ ャ ト ー ・ し て 、 青 空 が 見 え て い く て よ い の で 後 回 し に 窟 を 見 る の は 昼 間 で な 下 り は 10 分 だ 。 暗 い 洞 て い っ た 。 汗 も ひ い て 一 息 つ い た む こ と に し た 。 こ こ か ら は ボ ー ム ・ レ ・ メ シ ュ ー の 谷 間 が 一 望 頂 上 に は カ フ ェ が あ っ た の で 、 こ こ で 一 休 み し て コ ー ヒ ー を 飲 に た ど り 着 く 。 い く と 、 ビ ュ ー ポ イ ン ト ( あ り 、 ま ず は そ の 道 を 登 る こ と に し た 。 20 分 ほ ど 階 段 を 上 っ ) て ) 」 が あ る 。 洞 窟 の 横 に は 絶 壁 岩 の 頂 上 に 登 れ る 道 が ビューポイント(the Belvédère des Roches de Baume)からの眺めは実に壮大だ Copyright © IT おやじ All rights reserved. そ の 近 く に は 、 鍾 乳 石 の 洞 窟 「 グ ロ ッ ト ・ ド ・ ボ ー ム ( the Grottes で き る 。 こ こ は 森 や 畑 が 多 く て 緑 豊 か で 本 当 に 美 し い 。 the Belvédère des Roches de Baume 階段を上りきると素敵なカフェがあった の で 、 登 っ た 道 を 下 っ de Baume 行 く こ と に し た 。 60 る 美 し い 村 の 中 で こ こ の 景 観 は 、 数 あ こ と だ ろ う 。 ド ウ 畑 が 広 が り 、 ま に は 、 見 渡 す 限 り ブ く ( ビ 住 シ と ュ ん ャ で 、 ー い ト 断 ー 崖 ポ る シ 絶 イ の ャ 壁 ) ン か ロ の に な ン ト 」 下 行 の と 村 思 は い ひ つ っ つ そ 、 教 り 会 し の て 横 お の り 通 、 路 「 を こ 通 ん り な 過 所 ぎ に て 人 、 が 車 で 崖 の 上 ま で あ が っ て い く 。 美 し い 村 シ ャ ト ー ・ シ ャ ロ ン は 断 崖 絶 壁 に 建 つ 要 塞 の 村 で あ り 、 美しい村 シャトー・シャロン(Château-Chalon)は崖の上に建っている 61 Copyright © IT おやじ All rights reserved ② シ ャ ト ー ・ シ ャ ロ ン ( Château-Chalon ブドウ畑が美しい さ に 絶 景 と は こ の the Belvédère de も 最 高 の も の か も la Rochette し れ な い 。 ) ず 洞 窟 ツ ア ー に 参 加 す る こ と に し た 。 腹 が 立 っ た が 、 腹 を 立 て て も ど う に も な ら な い の で 、 と り あ え 「 宿 泊 客 を ほ っ た ら か し て 一 体 ど こ に 行 っ て い る の だ 」 と 少 し い た 家 族 に 聞 く と 、 ど う も 午 後 7 時 過 ぎ ま で は 留 守 の よ う だ 。 行 っ て み る が 、 ど う い う 訳 か 誰 も い な い 。 近 く で ウ ロ ウ ロ し て に 戻 り 、 シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト 「 ラ ・ グ ラ ン ジ ェ ・ ニ コ ラ ス 」 に シ ャ ト ー ・ シ ャ ロ ン を 散 策 し た 後 、 再 度 ボ ー ム ・ レ ・ メ シ ュ ー 食 は 抜 き で 、 夕 食 の み 豪 華 に と る こ と に し た 。 昨 日 は 昼 食 と 夕 食 が 重 く て 、 少 し 胃 が も た れ た の で 、 今 日 の 昼 シャトー・シャロンのワイン販売所 最高級のイエローワイン Copyright © IT おやじ All rights reserved. ン ド と 高 か っ た が 躊 躇 せ ず 買 っ て し ま っ た 。 は 是 非 買 い た い と 思 っ て い た の で 、 ワ イ ナ リ ー を 見 つ け 、 29 ポ 木 の 樽 で 寝 か さ れ 、 フ ラ ン ス で は 最 高 の ワ イ ン と さ れ る 。 こ れ が あ る 。 こ の 不 思 議 な 「 イ エ ロ ー ワ イ ン 」 は 、 最 低 6 年 は 樫 の ま た 、 こ こ に は フ ラ ン ス で も 高 級 ワ イ ン で 有 名 な 黄 色 い ワ イ ン ブ ル ・ ド ー ト は あ る 。 て ら れ た も の ら し い 。 村 を 歩 い て い る と 、 こ ん な 村 に も シ ャ ン シ ャ ト ー ・ シ ャ ロ ン の 教 会 は こ れ ま た 古 そ う だ 。 12 世 紀 頃 に 建 シャトー・シャロンの教会 シャンブル・ドートがここにも 62 っ た 。 こ れ は 本 の 表 紙 を 飾 れ る 写 真 に な る か も し れ な い 。 勇 ん で 牛 の い る 牧 草 を か き 分 け て 進 ん で い き 、 写 真 を 何 枚 も 撮 の 風 景 が バ ッ チ リ 見 え る で は な い か 。 「 こ れ は ラ ッ キ ー 」 と 喜 び て く れ た 。 半 信 半 疑 で 言 わ れ た 通 り に 行 っ て み る と 、 何 と 写 真 い な い 細 い 道 路 を 右 に 入 っ て い く と そ の 場 所 は あ る よ 」 と 教 え の 若 い 女 性 に 聞 い て み た 。 す る と 、 「 そ こ の 反 対 側 の 舗 装 さ れ て 「 や は り 駄 目 か ~ 」 と 諦 め な が ら も 、 村 の 入 り 口 に い た 子 連 れ か ら な い 。 民 家 を 行 き 過 ぎ て 、 牛 が 沢 山 い る 場 所 ま で 行 っ た が や は り 見 つ 入 っ て い く が 、 山 に 向 か う だ け で 全 く 駄 目 だ 。 教 会 ・ カ フ ェ ・ 民家は花で一杯 牛もゆったりと草を食べている 63 Copyright © IT おやじ All rights reserved 色 に は 全 く 出 会 わ な い 。 挙 げ 句 の 果 て は 、 村 の 細 い 細 い 路 地 に 彼 女 の 言 う 方 向 に 向 か っ て 車 を 走 ら せ る が 、 パ ン フ レ ッ ト の 景 場 所 を 先 ほ ど の 女 性 に 聞 い て み る と 、 ど う も 隣 村 と の こ と だ 。 窟 よ り も 、 こ の 場 所 に 是 非 行 っ て み た い 」 と 思 い 立 ち 、 写 真 の な く 、 ボ ー ム ・ レ ・ メ シ ュ ー の 素 晴 ら し い 景 観 が 載 っ て い る 。 「 洞 そ の パ ン フ レ ッ ト を よ く よ く 見 て い る と 、 洞 窟 の 紹 介 だ け で は て 、 手 渡 し て く れ た 。 質素な教会 カフェはオープン り 、 「 日 本 か ら 来 た の か 、 こ こ の パ ン フ レ ッ ト を あ げ る 」 と 言 っ 洞 窟 の 入 り 口 に あ る イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン の 女 性 は 英 語 を し ゃ べ ボーム・レ・メシュー(Baume-les-Messieurs)の村 Copyright © IT おやじ All rights reserved. 64 断崖絶壁の山の麓に佇む 65 Copyright © IT おやじ All rights reserved 鬱蒼とした森の中に洞窟はある 洞窟へは階段をどんどん上っていく 洞窟でのバッハはなかなか素晴らしい 言 っ て き た 。 フ ラ ン ス の 女 性 は や は り 怖 そ う だ 。 フ ラ ン ス 人 ら し い お ば さ ん が 「 ノ ー フ ラ ッ シ ュ 」 と 強 い 口 調 で な 気 が す る 。 よ く 分 か ら な い の で そ の ま ま 続 け て い る と 、 横 の フ ラ ン ス 語 で 「 ど う も フ ラ ッ シ ュ は 駄 目 だ 」 と 言 っ て い る よ う に 行 こ う と 思 っ た が 、 ま だ 午 後 4 時 で 少 し 早 い 。 洞 窟 ツ ア ー は 1 時 間 半 で 終 わ り 、 「 ラ ・ グ ラ ン ジ ェ ・ ニ コ ラ ス 」 が き れ い だ っ た 。 中 で フ ラ ッ シ ュ を た い て 写 真 を 取 っ て い る と 、 洞 窟 は そ ん な に す ご い も の で は な い が 、 緑 に 化 学 変 化 し た 岩 肌 な か な か 素 晴 ら し か っ た 。 ム ジ ー ク な ど を 聴 か せ て く れ る 。 洞 窟 が コ ン サ ー ト ホ ー ル で 、 車 を 走 ら せ た 。 こ れ で や っ と 写 真 は 終 え て 、 「 今 度 こ そ は ! 」 と 、 洞 窟 に 向 け て こ で バ ッ ハ の フ ー ガ と モ ー ツ ア ル ト の ア イ ネ ク ラ イ ネ ・ ナ ハ ト 洞 窟 の ハ イ ラ イ ト と し て は 、 音 響 効 果 が 抜 群 の 部 屋 が あ り 、 そ 66 Copyright © IT おやじ All rights reserved. 自動演奏器で賑わっている 「 も う い い だ ろ う 」 と 宿 に 向 か う と 、 「 ブ ド ウ 畑 」 と 断 崖 絶 壁 に と 「 青 空 」 と 「 雲 」 の 競 演 で 、 素 晴 ら し い 景 色 に 巡 り 会 え た 。 そ の 後 、 フ ロ ン テ ネ ー の お 城 が よ く 見 え る 場 所 に 行 く と 、 「 お 城 」 う な 車 の オ モ チ ャ が あ っ た の で こ れ を 50 セ ン ト で 買 っ た 。 も の を 買 う の だ ~ 」 と 感 心 し な が ら 歩 い て い る と 、 孫 が 喜 び そ も 売 っ て い る 。 「 フ ラ ン ス の 人 は 古 い も の を 大 切 に し て 、 こ ん な え ら い 人 だ か り だ 。 古 い 電 気 器 具 や 洋 服 ・ 本 ・ 雑 貨 類 な ど 何 で フロンテネー(Frontenay)のお城が森に埋もれて建っている 67 Copyright © IT おやじ All rights reserved フ ロ ン テ ネ ー に 着 く と 、 ど う も ガ ラ ク タ 市 を や っ て い る よ う で 、 い る 、 フ ロ ン テ ネ ー ( Frontenay フロンテネーのガラクタ市 佇 む 「 シ ャ ト ー シ ャ ロ ン の 村 」 が 絵 に 描 い た よ う に 見 え て き た 。 ) に 行 く こ と に し た 。 15 分 程 で そ こ で 、 先 ほ ど も ら っ た パ ン フ レ ッ ト に 、 お 薦 め と し て 載 っ て 美しい村 シャトー・シャロン(Château-Chalon) Copyright © IT おやじ All rights reserved. 68 ブドウ畑と、断崖絶壁に佇む 69 Copyright © IT おやじ All rights reserved う か 、 部 屋 や 階 段 に は 洒 落 た 絵 画 が 沢 山 飾 っ て あ り 、 部 屋 の 装 「 ラ ・ グ ラ ン ジ ェ ・ ニ コ ラ ス 」 は 、 芸 術 家 が や っ て い る の だ ろ ま れ そ う な の で 安 心 し た 。 準 備 す る 」 と の こ と だ 。 こ れ も ど う な る か と 思 っ た が 何 と か 泊 せ る と 、 彼 女 は 驚 い た 様 子 で 、 「 こ れ は す ま な い 。 す ぐ に 部 屋 を 「 そ ん な バ カ な 」 と 、 パ ソ コ ン を 取 り 出 し て 予 約 の メ ー ル を 見 ろ う 」 と 言 っ て い る と の こ と 。 聞 い て み る と 、 「 今 日 は 誰 も 泊 ま る 予 定 が な い 。 何 か の 間 違 い だ う が 、 こ の 女 性 の 友 人 ら し き 人 が い た の で 通 訳 を し て も ら っ て ラ・グランジェ・ニコラスの庭 ラ・グランジェ・ニコラスのリビング の Copyright © IT おやじ All rights reserved. ど 分 か ら な い よ う だ 。 「 こ れ は ど う な っ て い る の だ 」 と 少 し 戸 惑 清 水 だ が 」 と い う と 怪 訝 な 顔 を し て い る 。 し か も 英 語 が ほ と ん に 辿 り つ い て 中 を 覗 い て み る と 女 性 が い た の で 、 「 予 約 し て い た 今 日 の 宿 泊 地 「 ラ ・ グ ラ ン ジ ェ ・ ニ コ ラ ス ( La Grange Nicolas 飾 や シ ャ ワ ー や 洗 面 の 蛇 口 も な か な か セ ン ス が よ い 。 ) 」 念 な が ら 見 る だ け で 出 て し ま っ た 。 ラ ン ス 語 が で き な い と 、 ど れ を 飲 め ば よ い の か 分 か ら な い 。 残 き る 。 途 中 に 素 敵 な ワ イ ナ リ ー が あ っ た の で 入 っ て み た が 、 フ こ の あ た り で は ワ イ ン を よ く 売 っ て お り 、 テ イ ス テ ィ ン グ が で シャトー・シャロンの素敵なワイナリー ワイナリーでテイスティング 70 走 行 距 離 は 140 ㎞ の つ も り が 200 ㎞ 。 4 日 間 で 1 0 0 0 ㎞ 近 く 走 っ 今 日 も 色 々 あ っ た が 、 何 と か 無 事 に こ な せ て い る の で 大 満 足 だ 。 夕 食 も 満 足 し て 宿 に 帰 っ て み る と 、 部 屋 は 用 意 で き て い た 。 い 。 こ こ に 泊 ま る の も 素 晴 ら し い 選 択 だ ろ う 。 メ ル を 載 せ た デ ザ ー ト も よ か っ た 。 今 日 の 夕 食 で 32 フ ラ ン は 安 こ れ に こ の 土 地 特 有 と い う ア イ ス ク リ ー ム の 表 面 に 焼 い た カ ラ も あ り う ま み の あ る 鶏 肉 は 初 め て だ 。 次 に 出 て き た 鶏 が 何 と 美 味 し い こ と 。 こ ん な に ジ ュ ー シ ー で 腰 頼 ん だ 。 こ の 地 方 特 有 の 白 ワ イ ン を 飲 ん で 、 サ ラ ダ を 食 べ て 、 メ ニ ュ ー を 聞 く と 、 「 こ こ の お 薦 め の 鶏 料 理 が あ る 」 と 言 う の で ル ・ ド ー ト と 書 い て あ る の で 、 多 分 宿 泊 も で き る の だ ろ う 。 レ ・ メ シ ュ ー 村 の 真 ん 中 に あ る 。 こ こ は 表 の 看 板 に 、 シ ャ ン ブ 「 レ ・ グ ラ ン ド ・ ヤ ル ダ ン 」 は 、 車 で 5 分 の 所 に あ り 、 ボ ー ム ・ ダ く 「 ン れ 今 ( 」 日 と は の 夕 こ 食 と の で 準 、 備 お は 薦 で ) 」 め き を 予 の な 約 レ い し ス の て ト で く ラ 、 れ ン 村 た 「 の 。 レ レ ・ ス グ ト ラ ラ ン ン ド で ・ 食 ヤ べ ル て Le Grand Jardin た こ と に な る 。 こ の ま ま 行 く と 、 か な り 予 定 よ り も 距 離 が 伸 び そ う だ 。 こんな美味しい鶏肉は初めて レストラン Le Grand Jardin ラ・グランジェ・ニコラスの奥さん 20席くらいの小さなレストラン 71 Copyright © IT おやじ All rights reserved る ア ヌ シ ー な ど 一 級 の リ ゾ ー ト 地 が 随 所 に あ る 。 泉 リ ゾ ー ト 地 エ ヴ ィ ア ン 、 12 世 紀 か ら の 古 い 街 並 み が い ま に 残 て 整 備 さ れ た シ ャ モ ニ ー 、 名 水 で 世 界 的 に そ の 名 が 知 ら れ る 温 こ の 地 方 に は 、 ア ル プ ス 登 山 や ス キ ー の 拠 点 の リ ゾ ー ト 地 と し ン ス 時 代 に 黄 金 期 を 迎 え 、 世 界 遺 産 に も 指 定 さ れ て い る 。 ブランシオンの看板 発 展 し た 町 で あ り 、 パ リ に 次 ぐ 第 2 の 都 市 で あ る 。 中 世 ル ネ サ 中 で も 、 リ ヨ ン は ソ ー ヌ 川 と ロ ー ヌ 川 と い う 二 本 の 川 を 中 心 に 要 所 と し て 商 業 的 に 繁 栄 し た 。 ス お よ び イ タ リ ア と 国 境 を 接 し て い て 、 ロ ー マ 時 代 か ら 交 通 の ブ ラ ン な ど 標 高 の 高 い 山 々 が 連 な る ア ル プ ス 山 脈 が あ り 、 ス イ ロ ー ヌ ・ ア ル プ 地 方 は 、 フ ラ ン ス の 東 南 部 に 位 置 す る が 、 モ ン ・ 1 時 間 半 ほ ど 走 る と ブ ラ ン シ オ ン の 看 板 が 現 れ た 。 な い 所 を 曲 が っ た り す る の で 、 G P S が な い と 到 底 行 け な い 。 道 に 入 り 、 時 々 ブ ラ ン シ オ ン の 表 示 は あ る の だ が 、 全 く 表 示 の ュ が 使 え る ゲ ー ト に 向 か っ た 。 高 速 を 降 り る と 、 ド ン ド ン 田 舎 に 向 か い 、 ロ ー ヌ ・ ア ル プ 地 方 に 入 っ て い く 。 高 速 を 出 る 時 に 、 「 今 日 は 失 敗 し な い よ う に 」 と 慎 重 に キ ャ ッ シ が 済 む と 早 速 荷 物 を 車 に 積 み 込 ん で 、 ブ ラ ン シ オ ン ( 90 ㎞ 西 ) と 食 事 を す る の は な か な か い い も の だ 。 こ れ で 85 ユ ー ロ 。 食 事 た 。 コ ー ヒ ー に パ ン と ジ ュ ー ス だ け の 朝 食 だ が 、 庭 で ゆ っ た り な ~ 」 と 少 し 心 配 だ っ た が 、 ち ゃ ん と 時 間 通 り 準 備 を し て く れ 朝 8 時 に 朝 食 を お 願 い し た が 、 「 英 語 が よ く 通 じ な い し 大 丈 夫 か 向 け の レ ス ト ラ ン ま で 数 多 く あ る 。 高 峰 の シ ェ フ は リ ヨ ン 出 身 者 が 多 く 、 高 級 レ ス ト ラ ン か ら 庶 民 り 、 美 術 館 や 博 物 館 も 点 在 す る 。 ま た 食 も 有 名 で 、 フ ラ ン ス 最 音 楽 家 の ベ ル リ オ ー ズ な ど 多 彩 な 芸 術 家 ・ 文 化 人 を 輩 出 し て お 文 学 者 の ス タ ン ダ ー ル や 哲 学 者 の ジ ャ ン = ジ ャ ッ ク ・ ル ソ ー 、 【 第 5 日 】 ロ ー ヌ ・ ア ル プ 地 方 ( 1 ) 72 Copyright © IT おやじ All rights reserved. を 後 に し て 、 次 の 目 的 地 ワ ン ひ っ そ り し た 村 ブ ラ ン シ オ ン よ う な 緑 の 丘 陵 が 広 が っ て い る 。 か な 牧 草 地 と 、 パ ッ チ ワ ー ク の 教 会 前 か ら 見 下 ろ す と 、 な だ ら 村にはほとんど人は見かけない 立 っ て い る 。 あ り 、 簡 素 な が ら 品 格 の あ る 建 物 で 、 小 高 い 丘 の 上 に 慎 ま し く 方 に は 、 12 世 紀 に 建 て ら れ た と い う 「 サ ン ・ ピ エ ー ル 教 会 」 が よ く 見 る と レ ス ト ラ ン と シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト が 1 軒 あ る 。 奥 の 本 当 に こ こ に 村 人 が 住 ん で い る の だ ろ う か と 思 う く ら い だ が 、 を 持 っ て 修 復 し 、 保 存 し て い る の だ 。 ら い 小 さ な 村 だ が 、 フ ラ ン ス の 田 舎 の 人 は こ の よ う な 村 を 誇 り い る 感 じ で 、 人 影 も ほ と ん ど な い 。 10 分 も 歩 く と 全 て 回 れ る く い て い く と お 城 が 見 え て き た 。 今 ま さ に 中 世 の 廃 墟 を 修 復 し て こ こ か ら は 車 は 進 入 禁 止 だ 。 小 雤 が 降 っ て い る 中 、 し ば ら く 歩 10 時 に は 着 い た が 、 駐 車 場 は 村 か ら 800 m 程 離 れ た と こ ろ に あ り 、 ブランシオン(Brancion)のサンピエール教会は品格ある風情 73 Copyright © IT おやじ All rights reserved ① ブ ラ ン シ オ ン ( Brancion ( 100 ㎞ 南 ) に 向 か う こ と に し た 。 ) し 、 ワ ン 領 主 の 城 、 教 会 、 そ し て 全 て の 家 の 石 壁 が 光 っ て 何 と 「 金 の 石 の 地 方 」 と 呼 ば れ る 。 少 し す る と 雤 も 止 ん で 薄 日 が 差 こ の 地 方 は 、 日 を 浴 び る と 金 色 に 輝 く 石 を 産 出 す る こ と か ら 、 門 を 入 っ て い く と 、 褐 色 の 石 壁 が 雤 に 打 た れ て 光 っ て 美 し い 。 そ の う ち に 、 美 し い 村 ワ ン に 着 い た の で 、 車 を 駐 車 場 に 止 め て 気 が つ く と 、 こ の 地 帯 一 帯 が 褐 色 の 石 壁 の 家 だ 。 G P S 頼 み で 何 も 考 え ず ド ン ド ン 進 ん で い っ た 。 し か し フ ッ と 雤 が 段 々 強 く な る 中 、 高 速 を 降 り る と こ れ ま た え ら い 田 舎 道 で 、 れ る ま で 大 変 だ 。 的 に 出 て き た り 、 ボ タ ン を 押 さ な い と 出 て こ な か っ た り で 、 慣 る 。 こ こ は ボ タ ン を 押 さ な い と カ ー ド が 出 て こ な い の だ 。 自 動 は 出 て こ な い 。 「 お か し い な ~ 」 と 思 っ て 横 を 見 る と ボ タ ン が あ 今 ま で と 同 じ よ う に 高 速 カ ー ド を 受 け 取 ろ う と す る と 、 カ ー ド 美しい村 ワン(Oingt)は、褐色の石壁に包まれている Copyright © IT おやじ All rights reserved. っ G た P 。 S の 言 う ま ま に 車 を 走 ら せ て い る と 、 ま た 高 速 に 入 っ て い ② ワ ン ( Oingt も 美 し い 光 景 だ 。 ) 74 と は 思 い つ つ 、 結 局 全 部 食 べ て し ま っ た 。 あ り 、 こ れ ま た 美 味 し い 。 「 こ ん な に 食 べ る と 夜 が し ん ど い な 」 て キ ノ コ を 加 え 、 そ の 上 に た っ ぷ り と ク リ ー ム ソ ー ス が か け て こ れ を 全 て た い ら げ る と 、 次 に 出 て き た の は 魚 を ム ー ス 状 に し 卵 も 半 熟 で ト ロ ッ と し て 本 当 に 美 味 し い 。 た こ と の な い 料 理 だ が 、 ス ー プ は ま ろ や か で チ ー ズ が 香 ば し く 、 チ ー ズ と 卵 を 入 れ て オ ー ブ ン で 焼 い た も の ら し い 。 今 ま で 食 べ 何 か な と 思 っ て ス プ ー ン で 食 べ て み る と 、 ク リ ー ム ス ー プ だ が 、 門を入ると赤い壁の家が建ち並ぶ ビ チ ビ や り な が ら 20 分 ほ ど 待 つ と 、 小 さ な お 椀 が 出 て き た 。 っ て き て 、 こ れ を 飲 む だ け で も 酔 っ ぱ ら い そ う だ 。 ワ イ ン を チ ま ず は 白 ワ イ ン を 頼 む と 、 日 本 で 出 て く る 倍 の 量 の ワ イ ン を 持 こ の レ ス ト ラ ン は な か な か 人 気 が あ る よ う で 非 常 に 混 ん で い る 。 メ ニ ュ ー を 見 る と ラ ン チ の M e n u 定 食 ) が あ っ た の で 頼 ん だ 。 が 、 こ の 地 方 も 食 で 有 名 な の で 、 つ い つ い 入 っ て し ま っ た 。 「 レ ・ ド ヨ ン ( Le Dojon お 腹 も ふ く れ た し 、 酔 い も 少 し 回 っ て い る の で 、 ワ ン の 町 を も ( う 一 度 散 策 し て 今 日 の 宿 泊 地 ペ ル ー ジ ュ ( 50 ㎞ 東 ) に 向 か っ た 。 ) 」 が あ り 、 あ ま り 食 欲 は な か っ た の だ ワンの美味しいレストラン Dojon 周り一面はブドウ畑 75 Copyright © IT おやじ All rights reserved このスープは美味しかった こ こ も 小 さ な 村 だ が 、 奥 の 方 に 入 っ て い く と 洒 落 た レ ス ト ラ ン く れ て 、 降 り る 時 も お ば さ ん が 受 け 取 っ た 。 も カ ー ド を 取 ろ う と 探 し て い る と 、 今 度 は お ば さ ん が 手 渡 し て ホ テ ル の す ぐ 横 の 駐 車 場 に 案 内 し て く れ た の で 、 車 を 村 に 乗 り 「 最 初 に お 金 を 払 っ た の で 、 高 速 を そ の ま ま 降 り る の か な 」 と シ ョ ン で 「 車 を ど こ に 止 め れ ば よ い か 」 と 聞 く と 、 若 い 女 性 が 村 は 小 さ く て 、 少 し 歩 く と す ぐ に 見 つ か っ た 。 ホ テ ル の レ セ プ て ペ ル ー ジ ュ に 直 行 し た 。 今 ま で 大 都 市 に 行 く と ろ く な こ と が な い の で 、 リ ヨ ン は パ ス し ペ ル ー ジ ュ ( Ostellerie de Perouges 入 れ る こ と に し た 。 思 っ て 走 っ て い る と 、 途 中 で ト ー ル ・ ビ ル が 出 て き た 。 こ こ で ) 」 を 探 す こ と に し た 。 半 袖 で も 汗 ば ん で く る 。 ペ ル ー ジ ュ の 途 中 に リ ヨ ン が あ る が 、 て 、 歴 史 遺 産 に も 指 定 さ れ て い る 今 日 の 宿 泊 地 「 オ ス テ リ ・ ド ・ き た 。 雤 が 降 る と 半 袖 で は 少 し 肌 寒 い が 、 日 差 し が 強 く な る と ペ ル ー ジ ュ の 村 に は 車 で は 入 れ な い の で 、 村 の 入 口 で 車 を 止 め ペ ル ー ジ ュ に 近 づ く に 従 っ て 雤 も 止 ん で 、 日 差 し が 強 く な っ て お 陰 で 全 て ス ム ー ス に 進 み ペ ル ー ジ ュ に 着 い た の は 午 後 4 時 。 い な が ら 高 速 に 入 っ て 行 っ た 。 い る 1.5 ユ ー ロ を 指 さ し て い る 。 「 エ ッ ! こ こ は 先 払 い か 」 と 思 G P S が な け れ ば 道 を 探 す の に も っ と 疲 れ た と 思 う 。 G P S の そ れ と フ ラ ン ス の 田 舎 を ド ラ イ ブ す る に は G P S が 必 須 だ ろ う 。 る と 、 横 に お ば さ ん が 座 っ て お り 、 デ ィ ス プ レ イ に 表 示 さ れ て く の か な 、 ボ タ ン を 押 す の か な 」 と 思 っ て キ ョ ロ キ ョ ロ し て い り マ ス タ ー し て お か な い と フ ラ ン ス で の ド ラ イ ブ は 難 し そ う だ 。 こ れ で 全 て だ ろ う か 。 何 れ に し て も 高 速 の 乗 り 方 だ け は し っ か 「 今 度 も 間 違 わ な い よ う に 」 と 慎 重 に ゲ ー ト に 入 り 、 「 自 動 で 開 ば さ ん に 直 接 渡 し た り で 、 か な り の バ リ エ ー シ ョ ン を 覚 え た 。 入 り た く な い が 、 早 く 移 動 す る た め に は 仕 方 が な い 。 少 し 走 る と 、 ま た ま た 高 速 だ 。 今 日 は 3 度 目 で 、 あ ま り 高 速 は ゲ ー ト に 入 る と 駄 目 だ し 、 キ ャ ッ シ ュ を 支 払 機 に 入 れ た り 、 お り 、 お ば さ ん か ら 受 け 取 っ た り だ し 、 出 る 時 は 、 カ ー ド 支 払 の ③ ペ ル ー ジ ュ ( Perouges 高 速 に 入 る 時 は 、 カ ー ド が 自 動 で 出 て き た り 、 ボ タ ン を 押 し た ) 76 Copyright © IT おやじ All rights reserved. 絵もなかなか趣味がよい 調度品には重みがある 77 ら れ る と 、 た ま っ た も の で は な い な 」 と 少 し 心 配 に な る 。 き す る 。 こ れ も 歴 史 の 重 み だ が 、 「 寝 て い る 時 に こ ん な 音 を 立 て く な い 。 玄 関 の ド ア が 重 く て 、 閉 ま る 時 に 大 き な 音 が し て 地 響 こ の ホ テ ル は 申 し 分 な い の だ が 、 さ す が に 古 く て 建 て 付 け は よ ま た 、 今 回 の 旅 で は 初 め て の バ ス タ ブ 付 き で 感 激 だ 。 は 、 15 世 紀 の 伝 統 あ る も の で 、 壁 に は 美 し い 絵 が 飾 っ て あ る 。 一 の ホ テ ル ・ レ ス ト ラ ン で あ る 。 部 屋 の 机 や 椅 子 な ど の 調 度 品 ま た 、 「 オ ス テ リ ・ ド ・ ペ ル ー ジ ュ 」 は 、 チ ボ ー 家 が 経 営 す る 随 チ ボ ー 家 が 再 建 し て 保 存 状 態 が よ い こ と で 知 ら れ て い る 。 美 し い 村 ペ ル ー ジ ュ は 、 丘 の 上 に 造 ら れ た 13 世 紀 の 村 で あ り 、 オステリ・ド・ペルージュ(Ostellerie de Perouges)は食事も雰囲気も最高だ Copyright © IT おやじ All rights reserved. 民家の軒下にはこんな像が こ の 村 は よ く 映 画 の ロ ケ に 使 わ れ 、 「 三 銃 士 」 も そ の 一 つ で あ る 。 の 画 家 や 陶 芸 家 が ア ト リ エ を 構 え て お り 、 見 て 回 る の も 楽 し い 。 武 器 な ど が 展 示 さ れ て い る 。 ま た 、 村 の 中 世 の 趣 を 求 め て 多 く 村 に は 美 術 館 が あ り 、 手 織 り の 織 物 ・ 羊 や 山 羊 か ら 作 っ た 紙 ・ し て も 30 分 も か か ら な い 。 り 込 ま れ た 彫 像 を よ く 見 か け る 。 小 さ な 村 な の で 、 外 周 を 一 周 は 、 歴 史 を 感 じ て な か な か い い も の だ 。 家 の 軒 下 に は 、 壁 に 彫 石 壁 で 造 ら れ た 家 並 み を 眺 め な が ら 石 畳 の 道 を 踏 み し め 歩 く の ペルージュの石壁と石畳は歴史の重みを感じさせる格別な雰囲気がある Copyright © IT おやじ All rights reserved. ー ジ ュ の 村 を 歩 い て 回 る こ と に し た 。 部 屋 に 荷 物 を 運 び 込 み 、 や っ と 落 ち 着 い た の で 、 ゆ っ く り ペ ル 78 宿 も 見 か け た 。 イ シ ー な ペ ル ー ジ ュ の ワ イ ン と 非 常 に よ く 合 う 。 こ の 鶏 も さ す が に 美 味 し い 。 甲 乙 つ け が た い 。 少 し 甘 く て ス パ 今 ま で 、 ボ ー ム ・ レ ・ メ シ ュ ー で 食 べ た 鶏 が 最 高 だ っ た が 、 こ と う の に こ 産 と 地 だ ) を 。 」 限 と 定 し す て る 認 定 「 さ ア ペ れ ラ て シ お ヨ り ン 、 ・ 最 コ 高 ン 品 ト 質 ロ が レ 保 ( た れ て い る 鶏料理が自慢の宿(Auberge)のようだ 79 このピザは是非食べたかった の で 、 「 こ れ は 食 べ な き ゃ 」 と す ぐ に 予 約 し た 。 鶏 は ワ イ ン の よ ド フ ィ ノ ワ ( ポ テ ト の グ ラ タ ン )」 と の こ と な ン 「 ポ ー レ ・ ド ・ ブ ラ ッ セ ( ) 」 と 「 グ ラ タ ン ・ つ い つ い 食 べ 過 ぎ た の で 村 を ブ ラ ブ ラ 歩 い て い る と 、 フ ラ ン ス Poulet de Bresse 人 も ピ ザ が 好 き な の だ ろ う か 。 軒 先 で よ く ピ ザ を 売 っ て い る 。 gratin dauphinois こ れ も 食 べ て み た か っ た が さ す が に も う 食 べ ら れ な い 。 ま た 、 appelation こ こ に も シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト は 多 く て 、 鶏 料 理 を 売 り 物 に し た controlée 今 日 は 胃 薬 を 飲 ん で 早 く 休 む こ と に し た 。 今 日 の M e n u は 、 昔 な が ら の 方 法 で 飼 育 さ れ た ロ ー ス ト チ キ と は い え 、 「 オ ス テ リ ・ ド ・ ペ ル ー ジ ュ 」 は 有 名 な レ ス ト ラ ン で 、 の で あ ま り 食 欲 は な い 。 午 後 7 時 を 過 ぎ そ ろ そ ろ 夕 食 の 時 間 だ が 、 昼 に た っ ぷ り 食 べ た レストランは格式を感じさせる ポーレ・ド・ブラッセとグラタン・ドフィノワ Copyright © IT おやじ All rights reserved. れ た 。 多 分 1.5 ユ ー ロ く ら い だ っ た の だ ろ う 。 が 全 く 分 か ら な い の で 10 ユ ー ロ を 渡 す と 5 ユ ー ロ 札 と 小 銭 を く す る と 、 ま た 出 口 で 、 「 今 度 は ど う 払 う の か な 」 と 横 を 見 る と 、 金 を 支 払 っ て 高 速 を 出 た 。 そ の 時 、 お ば さ ん が 何 か 言 っ て い た で 高 速 に 入 り 、 10 ㎞ ほ ど 走 る と ト ー ル ・ ゲ ー ト で お ば さ ん に 料 か う 。 少 し す る と 高 速 が 見 え て き た の で 、 慎 重 に ゲ ー ト を 選 ん 8 時 半 に は ペ ル ー ジ ュ の 村 を 立 ち 、 次 の 目 的 地 ヴ ォ ー ギ ュ に 向 に し た 。 休 ん で 気 持 ち を 落 ち 着 か せ て か ら 、 再 度 高 速 に 入 っ て い く こ と し て い た ら ~ 」 と 思 う と ゾ ッ と す る 。 少 し サ ー ビ ス ・ エ リ ア で 速 へ の 入 り 口 と 思 っ た の が 大 間 違 い の よ う だ 。 「 も し 事 故 を 起 こ 事 は 美 味 し い し 、 こ こ は お 薦 め だ 。 だ っ た よ う だ 。 何 の 表 示 も な か っ た の で 、 て っ き り 2 車 線 の 高 り 安 い 。 「 オ ス テ リ ・ ド ・ ペ ル ー ジ ュ 」 は 、 雰 囲 気 は よ い し 、 食 も 私 が 走 っ て い た レ ー ン が 高 速 の 逆 方 向 か ら 下 り て く る レ ー ン 素 泊 ま り で 80 ユ ー ロ 、 夕 食 と 朝 食 を 入 れ て 126 ユ ー ロ な の で か な ま 、 高 速 の 右 端 を ゆ っ く り 走 り な が ら つ ら つ ら 考 え る に 、 ど う で た っ ぷ り 食 べ て 、 誰 も い な い 村 を 散 策 し て チ ェ ッ ク ア ウ ト 。 「 何 故 前 か ら ト ラ ッ ク が 来 た の だ ろ う 。 」 興 奮 が さ め や ら ぬ ま と ジ ュ ー ス に ミ ル ク と ジ ャ ム 。 そ れ な り に お 腹 は 空 い て い た の 朝 食 は い つ も の よ う に ク ロ ワ ッ サ ン ・ フ ラ ン ス パ ン に コ ー ヒ ー ト ラ ッ ク を 避 け る こ と が で き た 。 何 が 起 こ っ た の か 分 か ら な い 。 思 っ た 瞬 間 、 ハ ン ド ル を 右 に 切 っ て 右 の レ ー ン に 入 り 、 何 と か か ら 、 朝 風 呂 に 入 っ て さ っ ぱ り し て か ら 朝 食 を 取 る こ と に し た 。 る ん だ ! ト ラ ッ ク が 突 っ 込 ん で く る ! 危 な い ! 当 た る ! 」 と く が 、 こ こ は そ ん な こ と は 全 く な い 。 折 角 バ ス タ ブ が あ る の だ 「 ア ッ ! な ん だ こ れ は ! 何 で ト ラ ッ ク が こ ち ら に 向 か っ て い き な い 。 フ ラ ン ス の 安 い ホ テ ル は 水 が 出 な い と 言 う 話 は よ く 聞 っ す り 眠 れ た 。 や は り 旅 は よ く 寝 て お か な い と 楽 し む こ と は で か っ た の で 昨 夜 は 睡 眠 薬 を 飲 ん で 寝 た 。 お 陰 で 朝 6 時 半 ま で ぐ ペ ル ー ジ ュ の 夜 は 、 何 か 外 が ざ わ ざ わ し て い て 寝 付 け そ う に な ラ ッ ク が 目 の 前 に 現 れ た 。 思 い 、 つ い 左 の レ ー ン に 入 っ た 。 す る と 、 突 然 前 か ら 巨 大 な ト に 入 ろ う と し た が 、 前 の ト ラ ッ ク が 非 常 に 遅 い の で 、 2 車 線 と そ の 後 、 少 し 走 る と ま た 高 速 だ 。 今 度 も チ ケ ッ ト を 取 り 、 高 速 【 第 6 日 】 ロ ー ヌ ・ ア ル プ 地 方 ( 2 ) 80 Copyright © IT おやじ All rights reserved. の 陸 橋 を 横 に 見 な が ら 走 っ て い く と 、 何 と か ヴ ォ ー ギ ュ に た ど ロ ー ヌ 川 の 大 き な 橋 を 渡 っ た り 、 ヨ ー ロ ッ パ 特 有 の 大 き な 道 路 10 ユ ー ロ ほ ど 支 払 っ て 高 速 を 降 り る と 、 そ の 後 50 ㎞ は 田 舎 道 で 、 こ と で 一 安 心 だ 。 な が ら リ ヨ ン を 抜 け る と 、 後 は 「 A 7 を 100 ㎞ く ら い 走 れ 」 と の う と こ ろ に は 行 け な い 。 何 と か マ ル セ イ ユ 方 面 南 に 進 路 を 取 り と を 一 生 懸 命 聴 い て 、 画 面 を 見 な が ら 右 や 左 に 移 動 し な い と 思 道 路 が 網 の 目 の よ う に 張 り 巡 ら せ ら れ て い て 、 G P S の 言 う こ た く な い の だ が 仕 方 な く 入 っ て い く と 、 リ ヨ ン は 大 都 会 。 高 速 苦 笑 し な が ら 、 リ ヨ ン の 近 く に く る と ま た 高 速 だ 。 本 当 は 入 り 「 ま あ 色 々 あ る な 、 ま る で パ ズ ル を 解 か さ れ て い る よ う だ 」 と も 邪 魔 く さ い の で 、 そ の ま ま 通 り 過 ぎ た 。 っ た 」 お つ り が 出 て い る よ う だ が 、 ド ア を 開 け て 取 り に 行 く の も 面 倒 な の で 2 ユ ー ロ コ ン を 放 り 込 む と ゲ ー ト は 開 い た 。 「 よ か ト な ど コ イ ン し か 受 け 付 け な い よ う だ 。 細 か い コ イ ン を 探 す の 1 ユ ー ロ 80 セ ン ト と 書 い て あ り 、 2 ユ ー ロ 、 1 ユ ー ロ 、 50 セ ン が あ っ て ど う も そ こ に コ イ ン を 放 り 込 む よ う だ 。 ま た ま た コ イ ン を 入 れ る 口 が な い 。 周 り を 見 る と 、 大 き な か ご り 着 い た 。 81 美しい村 ヴォーギュ(Vogue)の近くの大きな陸橋 Copyright © IT おやじ All rights reserved. そ の う ち 雤 が 降 り 出 し た の で 、 こ こ は 早 め に 切 り 上 げ て 、 次 の 散 策 す る 。 U タ ー ン し て ま た 村 の 中 に 入 っ て い き 、 何 と か 車 を 止 め て 村 を 渡 る と ア ッ と い う 間 に 村 を 出 て し ま う 。 こ れ で は い け な い の で 、 な い の で 村 の 中 を 進 ん で い く と 、 す れ 違 う こ と も 難 し く 、 橋 を し む よ う だ 。 村 の 駐 車 場 は 狭 く て 止 め る と こ ろ が な い 。 仕 方 が 来 て い る 。 ど う も 川 で カ ヌ ー を し た り キ ャ ン プ を し た り し て 楽 今 日 は 曇 り が ち で 時 々 小 雤 が 降 っ て い る が 、 村 に は 沢 山 の 人 が 村 の 全 景 が 美 し い 。 世 紀 に 再 建 さ れ て 4 つ の 塔 が 立 っ て お り 、 川 の 対 岸 か ら 眺 め る こ の 村 は 、 一 周 わ ず か 10 分 ほ ど の 小 さ な 村 だ が 、 お 城 は 16 ~ 17 た よ う な 村 だ 。 付 く よ う に 小 さ な 城 と 民 家 が 並 ん で お り 、 世 の 中 か ら 隔 離 さ れ 美 し い 村 ヴ ォ ー ギ ュ は 、 ア ル デ ッ シ ュ 河 畔 に 切 り 立 つ 崖 に 貼 り アルデッシュ河畔に切り立つ崖に貼り付く 美しい村 ヴォーギュ(Vogue) Copyright © IT おやじ All rights reserved. ① ヴ ォ ー ギ ュ ( Vogue 目 的 地 バ ラ ズ ユ ッ ク ( 10 ㎞ 南 ) に 向 か う こ と に し た 。 ) 82 カフェは村の人で賑わっていた 83 ッ ソ 。 こ の 村 で 1 時 間 ほ ど 時 間 を つ ぶ し て 、 今 日 の 宿 泊 地 ミ ル と に し た 。 フ ラ ン ス は 、 コ ー ヒ ー は 何 も 言 わ な け れ ば エ ス プ レ 村 を ブ ラ ブ ラ 歩 い て い る と カ フ ェ が あ る の で コ ー ヒ ー を 飲 む こ し 、 現 在 も 昔 な が ら の 村 の 風 景 が 見 事 に 保 存 さ れ て い る 。 を 飼 う か た わ ら 養 蚕 を 営 ん で 暮 ら し て い た 。 そ の 貧 し さ が 幸 い か っ て は 貧 し く 、 村 人 は 痩 せ た 土 地 を 耕 し 、 羊 や 豚 や 山 羊 な ど アルデッシュ渓谷は切り立つ岩肌が荒々しい Copyright © IT おやじ All rights reserved. と 階 段 が 迷 路 の よ う に 入 り 組 ん で い る 。 ル デ ッ シ ュ 渓 谷 に 作 ら れ た 村 で 、 石 造 り の 家 が 並 び 、 石 畳 の 道 美 し い 村 バ ラ ズ ユ ッ ク は 、 中 世 後 期 か ら 宗 教 戦 争 に か け て 、 ア ② バ ラ ズ ユ ッ ク ( Balazuc マ ン ド ( 60 ㎞ 東 ) に 向 か う こ と に し た 。 ) 美しい村 バラズユック(Balazuc)は、アルデッシュ渓谷に石造りの家が並ぶ 84 Copyright © IT おやじ All rights reserved. の な か な か 洒 落 た ホ テ ル ・ レ ス ト ラ ン で 、 も と も と は 画 家 の ア ャ ピ テ レ ( ) 」は す ぐ に 見 つ か っ た 。 こ こ は 石 造 り 細 い 道 を 登 っ て 村 に 入 っ て 行 く と 、 今 日 の 宿 泊 地 「 ホ テ ル ・ キ ス で も 非 常 に 人 気 が あ る よ う だ 。 い 花 の 村 」 「 私 が 一 番 好 き な 村 」 な ど の 賞 も 受 け て お り 、 フ ラ ン 村 と し て 広 く 知 ら れ る よ う に な っ た 。 ま た ミ ル マ ン ド は 、 「 美 し を 20 世 紀 前 半 に 画 家 の ア ン ド レ ・ ロ ー ト が 再 発 見 し 、 芸 術 家 の 蚕 の 病 気 な ど で の 養 蚕 が 廃 れ 、 村 は 廃 墟 に な っ て い た 。 こ の 村 マ ン ド は 、 も と も と 蚕 の 養 蚕 で 栄 え て い た が 、 19 世 紀 後 半 に は 気 候 が 温 暖 で 眺 め が よ い た め に 古 く か ら 集 落 が 造 ら れ た 。 ミ ル ホテル・キャピテレのレセプション 85 階段には時計や絵が置いてある Copyright © IT おやじ All rights reserved. 美 し い 村 ミ ル マ ン ド は 、 ロ ー ヌ の 谷 を 見 下 ろ す 丘 の 上 に あ り 、 丘 の 頂 上 に 石 造 り の 村 落 が 見 え て き た 。 し た 。 マ ス カ ッ ト は 甘 く て 美 味 し か っ た 。 1 時 間 ほ ど 走 る と 、 っ て い た の で 、 マ ス カ ッ ト を 一 束 買 っ て 、 こ れ を 今 日 の 昼 食 と る と 、 メ ロ ン や ス イ カ ・ 桃 ・ ブ ド ウ な ど 美 味 し そ う な 果 物 を 売 ミ ル マ ン ド へ の 途 中 、 路 上 に 農 家 が 店 を 出 し て お り 、 覗 い て み ③ ミ ル マ ン ド ( Mirmande ト リ エ で あ り 、 絵 画 学 校 で も あ り 、 ホ テ ル の ロ ビ ー に は ア ン ド Hôtel Capitelle レ ・ ロ ー ト の 絵 が 沢 山 飾 っ て あ る 。 ) 路上で農作物を売っていた ミルマンドのホテル・キャピテレ ローヌの丘に静かに佇む Copyright © IT おやじ All rights reserved. 86 87 美しい村 ミルマンド(Mirmande)は Copyright © IT おやじ All rights reserved. 平 原 を 駆 け 抜 け る 風 が 心 地 よ い 。 迷路のような石畳の階段を上っていく ロ ー ヌ ・ ア ル プ の 山 と 平 原 が 雄 大 な 姿 を 見 せ て い る 。 教 会 の 広 場 か ら は 眺 望 が 広 が り 、 民 家 の 石 屋 根 の 向 こ う に は 、 少 し 汗 を か き な が ら 頂 上 ま で 登 る と そ こ に は 教 会 が あ る 。 石屋根の向こうはローヌ・アルプの山々と平原が広がる Copyright © IT おやじ All rights reserved. ど こ へ た ど り 着 く の か よ く 分 か ら ぬ ま ま 登 っ て い く 。 細 い 道 が ま る で 迷 路 の よ う に な っ て お り 、 登 っ て は い る の だ が 、 村 を 見 て 回 る こ と に し た 。 村 の 道 は 中 世 を 彷 彿 さ せ る 石 畳 で 、 部 屋 に 案 内 し て も ら う と 、 ま だ 午 後 4 時 前 な の で 荷 物 を お い て 88 を 見 る と 、 明 日 は 快 晴 の よ う だ 。 と り あ え ず 今 日 は 写 真 の 整 理 「 明 日 も 雤 だ と 嫌 だ な 」 と 思 い な が ら 、 Y a h o o で 天 気 予 報 て お か な い と 、 こ ん な 事 も あ る 。 テ ル と は 違 っ て シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト の 場 合 は し っ か り 確 認 を し る よ う な の で 、 や り と り し た メ ー ル を 付 け て 送 っ て お い た 。 ホ を 送 り 、 先 方 も そ れ を 了 解 し た こ と を 、 ど う も 先 方 が 忘 れ て い い て い な い の で キ ャ ン セ ル し た 宿 だ 。 私 が キ ャ ン セ ル の メ ー ル ー ル が 届 い て い た 。 実 は こ こ は 当 初 予 約 し か け た が 、 夕 食 が つ ル ・ ド ー ト か ら 、 「 昨 日 は 待 っ て い た が 何 故 来 な い の 」 だ と の メ ま た 、 着 信 メ ー ル を チ ェ ッ ク し て い る と 、 パ リ 近 郊 の シ ャ ン ブ テ ニ ス の 予 約 も し て お い た 。 邦 男 兄 と 敦 ち ゃ ん に メ ー ル を 送 っ た 。 そ し て つ い で に 高 槻 市 の ホテルの看板 グルメで表彰 ホテルのランク付けかな 89 ホテルの推薦かな 花の村で表彰 Copyright © IT おやじ All rights reserved. た 。 何 が ど う な っ て い る の か 分 か ら な い が 、 取 り あ え ず 恵 子 と メ ー ル で は ど う か な 」 と 思 い 、 試 し て み る と 今 度 は う ま く 行 っ ろ う と し た が 、 ど う も う ま く 行 か な い 。 そ れ で は 「 Y a h o o な 看 板 や 表 彰 プ レ ー ト が 掲 げ て あ る 。 早 速 メ ー ル を 送 る こ と に し た 。 最 初 は eo の メ ー ル ア ド レ ス で 送 「 ホ テ ル ・ キ ャ ピ テ レ 」は か な り 有 名 な よ う で 、 玄 関 に は い ろ ん る か 」 と 聞 く と 、 「 ワ イ ヤ レ ス ネ ッ ト ワ ー ク が あ る 」 と い う の で 外 に は で ら れ な い の で 、 カ ウ ン タ ー で 「 イ ン タ ー ネ ッ ト は 使 え て 、 そ の う ち 雷 が 鳴 っ て 土 砂 降 り の 雤 が 降 り 出 し た 。 こ れ で は 少 し 疲 れ た の で ホ テ ル に 戻 る と 、 段 々 雲 行 き が 怪 し く な っ て き か ら 夕 食 に 行 っ た 。 と の こ と 。 こ れ が フ ラ ン ス で は 普 通 の よ う だ 。 写 真 を 整 理 し て の で レ ス ト ラ ン に 行 く と 、 「 7 時 45 分 か ら で な い と 食 事 で き な い 」 や 旅 行 記 の 作 成 に あ て る こ と に し た 。 夜 7 時 頃 、 お 腹 が 空 い た に 持 っ て し ゃ ぶ る 始 末 だ 。 は し た な い と 言 っ て は お れ な い く ら 口 に 入 れ な が ら ア ッ と い う 間 に 平 ら げ て し ま い 、 最 後 は 骨 を 手 い 。 今 回 の フ ラ ン ス 料 理 の 中 で も 最 高 だ 。 ワ イ ン と 羊 を 交 互 に 口 の 中 に 広 が っ て き た 。 こ ん な 美 味 し い ラ ム は 食 べ た こ と が な な て 少 ん 口 し だ に 経 入 つ れ 」 る と 、 と と 子 顔 羊 が 、 柔 ほ ら の こ か ロ ろ く ー び て ス な 何 ト が と が ら も 3 噛 言 切 ん え れ で ぬ 出 み 口 て る 当 き と た た 、 り 。 ナ 味 が だ イ 。 フ ジ 「 ワ こ で ッ れ 切 と は っ ・・・ い 美 味 し い 。 「 昼 食 を 抜 い て よ か っ た ~ よ か っ た ~ 」 コート・ド・ローヌを飲みながら・・・ い う く ら い 美 味 し く て 全 て 平 ら げ た 。 っ て 本 当 に 美 味 し い 。 「 こ ん な 美 味 し い グ ラ タ ン は 初 め て ~ 」 と る と グ ラ タ ン が 出 て き た 。 グ ラ タ ン は 、 小 エ ビ が 歯 ご た え が あ で こ れ は 美 味 し い 。 ワ イ ン を チ ビ チ ビ や り な が ら 少 し 待 っ て い ま ず 「 コ ー ト ・ ド ・ ロ ー ヌ 」 が 出 て き た が 、 渋 く て 深 い 味 わ い ー ト ・ ド ・ ロ ー ヌ 」 の ハ ー フ ボ ト ル を 注 文 し た 。 を 沿 え た も の 、 そ れ に ロ ー ヌ ・ ア ル プ 地 方 名 産 の 赤 ワ イ ン 「 コ タ ン 、 デ ザ ー ト は ア イ ス ク リ ー ム と ヨ ー グ ル ト に カ ツ ナ ッ シ ュ べ る が 、 メ イ ン デ ィ ッ シ ュ は ラ ム 、 ス タ ー タ ー は 小 エ ビ の グ ラ こ こ も 素 晴 ら し い 雰 囲 気 だ 。 M e n u は 肉 や 魚 な ど い ろ い ろ 選 「 さ あ 食 事 だ ! 」 と 待 ち か ま え て レ ス ト ラ ン に 行 っ て み る と 、 素晴らしい雰囲気のレストラン このラムは今まで味わったことのない・・・ エビが何ともいえない腰があり・・・ 90 Copyright © IT おやじ All rights reserved. を 浴 び て ベ ッ ド に つ く 。 フ ラ ン ス は 胃 薬 な し で は 旅 は で き な い 。 91 食 事 も お わ り 、 部 屋 で 写 真 を 整 理 し て 旅 行 記 を 書 い て シ ャ ワ ー と は な い の だ が ・ ・ ・ 夕 焼 け 、 こ れ で 禮 子 が 前 に 座 っ て い て く れ れ ば も う 何 も 言 う こ 洒 落 た レ ス ト ラ ン で 素 晴 ら し い 料 理 、 そ れ に 天 の 恵 み の よ う な と も 言 え な い 。 ッ ツ の 歯 ご た え 、 そ れ に 甘 酸 っ ぱ い サ ク ラ ン ボ の バ ラ ン ス が 何 戻 っ て デ ザ ー ト に と り か か っ た 。 ア イ ス ク リ ー ム の 冷 た さ に ナ 写 真 を 10 枚 も 撮 っ た 時 に は 夕 日 も ほ と ん ど 沈 み 、 レ ス ト ラ ン に こ の 夕 日 と 雲 の 競 演 は ア ッ と い う 間 に 過 ぎ 去 っ て し ま う 。 と 私 を 外 に ま で 呼 び に 来 た 。 デ ザ ー ト は い つ で も 食 べ ら れ る が 、 少 し 経 つ と 、 ウ エ イ タ ー が 「 デ ザ ー ト の 用 意 が で き て い る よ ~ 」 撮 っ た 。 よ う だ 。 「 こ の 時 を 逃 が し て は い け な い 」 と 思 い 、 何 枚 も 写 真 を ミルマンド(Mirmande)の夕日は燃え上がるようだ Copyright © IT おやじ All rights reserved. 出 し た 。 雤 上 が り の 雲 に 日 が 差 し て 、 ま る で 後 光 が 差 し て い る 食 事 時 に は 必 ず 腰 に つ け て い る L U M I X を 手 に し て 外 へ 飛 び 夕 日 が 金 色 に 輝 い て き た 。 「 こ れ は 食 べ て い る 時 で は な い 」 と 、 変 し て き た 。 「 ど う し た の か な 」 と 外 を 見 る と 、 雤 上 が り の 空 に 一 生 懸 命 食 べ て い る 間 に 段 々 日 が 暮 れ て き て 、 何 か 空 の 色 が 急 で 、 予 約 は キ ャ ン セ ル さ れ た 」 と の こ と で 、 「 こ れ 以 上 言 っ て も か っ た 。 彼 が 先 方 と 話 を し た と こ ろ 、 「 私 が デ ポ ジ ッ ト を 送 っ て い な い の 話 も 片 づ い た の で 、 9 時 過 ぎ に は 100 ㎞ 離 れ た プ ロ ヴ ァ ン ス に 向 う と 思 い 、 頼 む と 快 く 引 き 受 け て く れ た 。 泊 す る こ と に し た 。 思 っ た が 、 私 が す る よ り ホ テ ル の お じ さ ん か ら 電 話 し て も ら お 食 事 も 美 味 し い し 、 き れ い し 、 静 か な の で 、 迷 わ ず こ こ に 3 連 い 」 と 言 う 。 「 ど う い う こ と だ 」 と 訝 り な が ら 、 電 話 を し よ う と と 、 「 そ れ ぞ れ 1 部 屋 だ け 空 い て い る 」 と い う 。 そ れ な ら こ こ は 故 か し ら 泊 ま る 部 屋 は キ ャ ン セ ル さ れ て 「 私 が 泊 ま る 部 屋 は な の ホ テ ル の お じ さ ん に 「 明 日 と 明 後 日 の 部 屋 は な い か 」 と 聞 く 昨 日 私 が 送 っ た リ コ ン フ ァ ー ム の メ ー ル の 返 事 が 来 て い て 、 何 た の で は プ ロ ヴ ァ ン ス に 行 け な く な り そ う な の で 、 ミ ル マ ン ド そ の 前 に メ ー ル を 見 る と 、 ゴ ル ド の シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト か ら 、 他 の 宿 を 探 す こ と に し た 。 し か し 、 宿 を 探 す の に 手 間 取 っ て い ち 目 が な さ そ う な の で 、 ゴ ル ド の シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト は 諦 め 、 準 備 を す る 。 ら の コ ン フ ァ ー ム の メ ー ル は 届 い て い な い 。 ど う も こ れ で は 勝 も 昼 は 食 べ な い の で 、 そ れ な り に お 腹 に 詰 め て ゴ ル ド に 向 か う も 同 じ よ う な 朝 食 で 、 朝 は あ ま り 重 視 し て い な い よ う だ 。 今 日 そ う い え ば 私 か ら は コ ン フ ァ ー ム の メ ー ル を 入 れ た が 、 先 方 か 朝 食 は コ ー ヒ ー ・ ミ ル ク に ジ ュ ー ス と パ ン 。 フ ラ ン ス は ど こ で き り 思 っ て い た が 、 先 方 は そ う は 取 っ て い な か っ た よ う だ 。 ー ド 番 号 を 教 え た 。 私 と し て は 「 こ れ で 全 て 予 約 完 了 」 と て っ 城 跡 も こ れ ま た 朝 日 が 当 た っ て 神 々 し い 。 頂 上 ま で 登 る と 、 教 会 に も 朝 日 が 当 た っ て ま ぶ し い 。 村 に 残 る 路 面 は 昨 日 の 雤 で 濡 れ て お り 、 朝 日 が 当 た り 光 っ て い る 。 丘 の か ら も な く ジ ャ ズ の 快 い 響 き が 聞 こ え て く る 。 石 で 敶 き 詰 め た 朝 食 は 8 時 か ら 。 そ の 前 に 村 を ブ ラ ブ ラ 散 策 し て い る と 、 ど こ い し た い 」 と の メ ー ル を 入 れ 、 私 か ら は コ ン フ ァ ー ム と し て カ 難 し い の で 、 ク レ ジ ッ ト カ ー ド の 番 号 を 教 え る か ら こ れ で お 願 本 か ら フ ラ ン ス の 銀 行 に 振 り 込 む の は 、 す ご く お 金 が か か る し 予 約 し た 時 に 、 確 か に 「 デ ポ ジ ッ ト を 送 れ 」 と 言 っ て き た が 、 「 日 駄 目 だ 」 と い う 。 「 な ん で ~ 、 そ ん な バ カ な ! 」 【 第 7 日 】 プ ロ ヴ ァ ン ス 地 方 ( 1 ) 5 月 の 連 休 前 92 Copyright © IT おやじ All rights reserved. 朝日に光がまぶしいミルマンドの教会 93 ミルマンドの城跡も朝日が照らして神々しい Copyright © IT おやじ All rights reserved. と の こ と だ 。 「 折 角 フ ラ ン ス の 田 舎 を 回 る の だ か ら 、 ト リ ュ フ も め て お り 、 ワ イ ン 同 様 に A O C ( 原 産 地 呼 称 ) 認 定 さ れ て い る 名 だ が 、 実 際 は プ ロ ヴ ァ ン ス 産 ト リ ュ フ ( sabasse 是 非 食 べ て み た い 」 と 思 い つ つ 、 ゴ ル ド に 向 か っ て 車 を 進 め た 。 ) が 8 割 を 占 い わ れ て い る 。 ト リ ュ フ は フ ラ ン ス 南 西 部 の ペ リ ゴ ー ル 産 が 有 は 、 強 い 香 り と 風 味 の あ る 高 級 食 材 で 、 「 黒 い ダ イ ア モ ン ド 」 と フ ラ ン ス 料 理 と い え ば ト リ ュ フ だ 。 キ ノ コ の 仲 間 の 黒 ト リ ュ フ ホ は 、 「 ま る で 日 本 に 着 い た よ う だ 」 と 手 紙 に 書 い て い る 。 し て 裏 切 る こ と は な い と 言 わ れ て い る 。 ア ル ル に 到 着 し た ゴ ッ う な 青 い 空 が あ り 、 食 事 も 美 味 し く 、 世 界 中 か ら 集 ま る 人 を 決 プ ロ ヴ ァ ン ス 地 方 は 、 陽 光 が あ ふ れ 、 花 が 咲 き 乱 れ 、 抜 け る よ 独 自 の プ ロ ヴ ァ ン ス 文 化 が 生 ま れ た 。 に 併 合 さ れ る ま で 侵 略 が 繰 り 返 さ れ た 。 こ う し た 歴 史 の な か で 国 や 神 聖 ロ ー マ 帝 国 の 領 土 と な る な ど 、 15 世 紀 後 半 に フ ラ ン ス 豊かな緑が広がるプロヴァンス地方 Copyright © IT おやじ All rights reserved. 9 世 紀 に は プ ロ ヴ ァ ン ス 王 国 が 創 設 さ れ た が 、 ブ ル ゴ ー ニ ュ 公 ガ ー ル ) な ど 数 々 の ロ ー マ の 遺 跡 が 残 っ て い る 。 繁 栄 し 、 ア ル ル や ニ ー ム に は 円 形 劇 場 や 水 道 橋 ( ポ ン ・ デ ュ ・ ギ リ シ ャ 時 代 に ま で さ か の ぼ る 。 と く に ロ ー マ 時 代 に は 大 い に プ ロ ヴ ァ ン ス 地 方 は 、 フ ラ ン ス の 南 東 部 に 位 置 す る が 、 歴 史 は 94 し か し 、 美 し い 村 に し て は 観 光 化 さ れ す ぎ て 少 し 興 ざ め だ 。 品 を 沢 山 売 っ て お り 、 ま た 土 産 物 屋 が 多 く て す ご い 人 だ か り だ 。 村 を 作 っ た も の だ 」 と 呆 れ る 。 村 に 入 っ て い く と 、 絵 画 や 美 術 ゴ ル ド の 村 は 写 真 で は よ く 見 て い た が 、 「 よ く も ま あ こ ん な 所 に ー ル や マ ラ は 、 こ の 村 に 魅 せ ら れ た と い わ れ る 。 は ル ネ サ ン ス 様 式 の 城 塞 が 立 ち 、 堅 牢 さ で は 群 を 抜 き 、 シ ャ ガ ゴ ル ド は 、 典 型 的 な 「 鷲 の 巣 村 」 で あ り 、 断 崖 絶 壁 の 丘 の 上 に 村 も 無 料 な の に こ こ で は 5 フ ラ ン 取 ら れ る 。 り あ え ず 車 を 止 め て 村 を 散 策 す る こ と に し た 。 駐 車 場 は ど こ の ー キ を 踏 む 。 少 し 村 の 中 に 入 っ て い く と 駐 車 場 が あ っ た の で 取 目 に 入 っ て く る 。 「 こ れ は す ご い ! 」 と 見 と れ て 、 つ い つ い ブ レ 美 し い 村 ゴ ル ド に 入 っ て い く と 、 断 崖 絶 壁 に 貼 り つ い た 家 々 が ル シ ヨ ン ( 10 ㎞ 東 ) に 向 か う 。 ゴルドのお城 95 絵画や美術品を沢山売っている Copyright © IT おやじ All rights reserved. レストランも沢山ある ① ゴ ル ド ( Gordes 石 式 村 ( の に 城 は が 11 あ 世 ) る 紀 で 。 に 造 石 建 ら 壁 て れ に ら た 沿 れ 小 っ 、 さ て 16 な 歩 家 い 世 が て 紀 美 い に し く 再 い と 建 。 、 さ れ こ た の ル 地 ネ 方 ッ の サ 平 ン ら ス な 様 lauses こ こ は 人 が 多 す ぎ て 疲 れ た の で 、 少 し 休 ん で か ら 、 次 の 目 的 地 ) 岸壁に家が貼りついている Copyright © IT おやじ All rights reserved. 96 97 美しい村 ゴルドはプロヴァンスの典型的な鷹の巣村で Copyright © IT おやじ All rights reserved. に 向 か う 。 ヴ ァ ン ス の 人 は 気 候 の せ い か み ん な 陽 気 な の だ ろ う か 。 て も い い か ~ 」 と 聞 く と お ど け た ポ ー ズ で 応 え て く れ た 。 プ ロ 「 O K 」 と 応 え る と 嬉 し そ う に 写 真 を 撮 っ て い る 。 私 も 「 撮 っ の か 、 カ メ ラ を 構 え て 「 撮 っ て も い い か ~ 」 と 聞 い て く る の で 、 村 を 歩 い て い る と 、 フ ラ ン ス 人 ら し き 男 性 が 、 日 本 人 が 珍 し い あ り 、 レ ス ト ラ ン も 多 く て 観 光 客 で 賑 わ っ て い る 。 ら れ た 。 村 の 細 い 路 地 に は 絵 画 や 工 芸 品 を 売 っ て い る 店 が 沢 山 村 の 一 番 上 に は 「 サ ン ・ ミ ッ シ ェ ル 教 会 」 が あ り 、 11 世 紀 に 造 趣 を 変 え て い く 。 あ る 。 村 と そ の 周 辺 の 色 は 、 天 気 や 時 間 帯 に よ っ て も 少 し ず つ げ ら れ た よ う で 、 一 軒 一 軒 気 ま ま で い な が ら 統 一 的 な 美 し さ が な る と 言 わ れ 、 こ の 村 の 家 々 は 、 そ の 全 て の 色 を 使 っ て 塗 り 上 オ ー ク ル の 色 は 、 赤 い も の か ら 黄 色 や 褐 色 な ど 、 全 部 で 17 色 に で 造 ら れ た 家 が 建 ち 並 ぶ 美 し い 村 ル シ ヨ ン だ 。 プ ロ ヴ ァ ン ス の 太 陽 を 浴 び な が ら 少 し 走 る と 、 オ ー ク ル ( 黄 土 ) ② ル シ ヨ ン ( Roussillon こ こ も 人 混 み で 疲 れ た の で 、 次 の 目 的 地 ル ー ル マ ラ ン ( 20 ㎞ 東 ) ) プロヴァンスの人は陽気だ このオークルの壁が青空に映える Copyright © IT おやじ All rights reserved. 細い路地は賑わっている 98 Tomomi Miyazaki リサイタル 15 世 紀 建 造 さ れ 、 シ ャ ト ー ・ ヌ フ ( 新 し い 城 ) は 見 所 は 村 の 城 で 、 シ ャ ト ー ・ ヴ ュ ー ( 古 い 城 ) は 賑 わ い だ 。 に 向 か う こ と に し た 。 お城からルールマランの村を望む 99 ルールマランのお城の前の庭園 Copyright © IT おやじ All rights reserved. り 、 村 の 中 に は 絵 画 や 陶 器 な ど が 店 頭 に 飾 っ て あ り 、 か な り の い 、 生 活 感 が 溢 れ て い る 。 こ の あ た り に は 芸 術 家 が 集 ま っ て お の で 、 こ の 村 は ほ ど ほ ど に し て 、 次 の 目 的 地 ラ コ ス ト ( 15 ㎞ 西 ) そ れ に し て も プ ロ ヴ ァ ン ス の 日 差 し は 強 い 。 暑 さ で 少 し 疲 れ た こ の 村 は 、 小 さ い 村 な が ら 、 床 屋 、 食 料 品 、 パ ン 屋 な ど が そ ろ 日 本 女 性 が こ ん な 田 舎 の 村 で 頑 張 っ て い る の だ 。 た と 言 わ れ て い る 。 「 T O M O M I M I Y A Z A K I ピ ア ノ リ サ イ タ ル 」 と あ る 。 ヴ ァ ン ス の 村 で 、 伝 説 に よ る と 、 竜 が 渓 谷 を 掘 り 起 こ し て 造 っ 美 し い 村 ル ー ル マ ラ ン は 、 リ ュ ベ ロ ン 山 脈 に あ る 典 型 的 な プ ロ る と 、 明 後 日 お 城 の ホ ー ル で コ ン サ ー ト が あ り 、 ポ ス タ ー に は 、 お 城 は 予 約 制 で 、 残 念 な が ら 入 れ な か っ た が 、 入 口 に 行 っ て み ③ ル ー ル マ ラ ン ( Lourmarin ル ネ サ ン ス 様 式 を 整 え て 素 晴 ら し い ら し い 。 ) カフェ Sado には侯爵の顔パネル ここでコーヒーはチョット飲む気が・・・ 味 悪 い 感 じ が す る の で や め た 。 多 く の 人 が そ こ で 休 ん で い る 。 入 ろ う か な と 思 っ た が 、 少 し 気 が す る 。 村 の 入 り 口 に は 、 サ ド 侯 爵 の 像 を 飾 っ た カ フ ェ が あ り 、 「 サ ド 侯 爵 の 銅 像 」 が 廃 墟 に マ ッ チ し て 、 何 か 空 恐 ろ し い 感 じ こ の 村 は 、 お 城 以 外 に 何 も な い と い っ た 感 じ で 、 お 城 に 登 る と 、 昔 、 城 主 だ っ た の が 「 サ ド 侯 爵 」 で あ る 。 村 の は ず れ に は 、 廃 墟 と 化 し た ミ ス テ リ ア ス な 城 が あ る 。 そ の サド侯爵の廃墟に異様な銅像 なんだか少し不気味で・・・ Copyright © IT おやじ All rights reserved. ラ コ ス ト は 、 こ れ ま た 小 さ な 村 で 、 人 口 は 400 人 に も 満 た な い 。 ④ ラ コ ス ト ( Lacoste 次 の 目 的 地 メ ネ ル ブ ( 10 ㎞ 西 ) に 向 か う 。 ) 100 車 場 に 乗 せ て い っ て く れ な い か ~ 」 と 頼 む と 、 即 「 O K 」 と い 「 駐 車 場 は ど こ だ 」 と 聞 く と や は り 「 反 対 側 だ 」 と い う の で 、 「 駐 る と す ぐ に 止 ま っ て く れ た 。 ろ か ら オ ン ボ ロ な 自 動 車 に 乗 っ た 若 者 が 近 づ い て き た 。 手 を 振 対 側 の 出 口 だ ! 」 と 嫌 に な り な が ら ト ボ ト ボ 戻 っ て い る と 、 後 い に は 村 の 外 の 道 路 に 出 て し ま っ た 。 「 ま た だ ! こ れ は 村 の 反 し か し 、 ど う も 車 が 見 つ か ら な い 。 ド ン ド ン 歩 い て い く と 、 つ し て 駐 車 場 に 戻 ろ う と し た 。 「 特 に ど う っ て こ と の な い 村 だ な 」 と 思 い な が ら 、 村 を 一 回 り 村 の 一 番 上 ま で 登 る と 、 プ ロ ヴ ァ ン ス の 典 型 的 な 田 舎 の 風 景 で 、 カフェでゆっくりくつろぐ 101 カフェのおばさん Copyright © IT おやじ All rights reserved. 受 け て い る 。 上 に は 、 16 世 紀 に 建 て ら れ た 教 会 が あ り 、 歴 史 文 化 財 の 指 定 を た そ う だ 。 メ ネ ル ブ は 、 ヴ ォ ー キ ュ ル ー ズ 山 に 面 し て お り 、 頂 っ た 村 だ 。 本 が ベ ス ト セ ラ ー に な っ た 時 は す ご い 人 だ か り だ っ の 12 ヶ 月 」 が ベ ス ト セ ラ ー に な っ た こ と で 、 世 界 的 に 有 名 に な 美 し い 村 メ ネ ル ブ は 、 ピ ー タ ー ・ メ イ ル の 「 南 仏 プ ロ ヴ ァ ン ス メネルブの村から望む風景 村の雑貨屋 ⑤ メ ネ ル ブ ( Menebres う こ と に な り 助 か っ た 。 ) じ だ 。 屋 外 の 駐 車 場 に 車 を 放 置 し て お く と 、 乗 る 時 に は 温 度 計 気 持 ち い い の だ が 、 日 が 当 た る と 本 当 に 暑 い 。 30 度 以 上 あ る 感 の ミ ル マ ン ド の 宿 泊 は キ ャ ン セ ル し た 。 そ れ に し て も プ ロ ヴ ァ ン は 暑 か っ た 。 日 陰 は 涼 し い 風 が 吹 い て よ さ そ う な 所 な の で 、 明 日 は ア ル ル に 泊 ま る こ と に し て 、 今 日 今 日 は 、 プ ロ ヴ ァ ン ス ま で 往 復 し た の で 300 ㎞ 走 っ て し ま っ た 。 と 言 う と 、 「 日 本 人 の 知 り 合 い が い る 」 と 言 う 。 な か な か 感 じ の か っ た 。 電 話 し て み る と 英 語 は よ く 通 じ る し 、 「 私 は 日 本 人 だ 」 昨 日 の 方 が も っ と 美 味 し か っ た 。 ァ イ ( ン タ ー ネ ッ ト で 調 べ る と ) 、 」 「 と マ い ス う ・ シ デ ャ ュ ン ・ ブ ペ ル テ ・ ィ ド ッ ー ト ト ・ が グ 見 ラ つ ヴ ラ ス ワ イ ン だ 。 料 理 は ど ち ら も 美 味 し く て 満 足 し た 。 し か し 、 ン 風 だ っ た の で 、 ゼ ラ チ ン 風 の 冷 菜 に し た 。 ワ イ ン は ロ ゼ の グ 昨 日 は 、 メ イ ン が 羊 だ っ た の で 今 日 は 牛 に し た 。 前 菜 も グ ラ タ す こ と に し た 。 め て 、 西 の カ ル カ ッ ソ ン ヌ に 行 く 途 中 の 、 ア ル ル 近 辺 で 宿 を 探 毎 日 全 て の 料 理 が 変 わ る の だ 。 の 美 し い 村 ラ ・ ギ ャ ル ダ デ マ ー ル ( La Garde-Adhemar は 35 度 を 指 し て い た 。 「 マ ス ・ デ ュ ・ ペ テ ィ ッ ト ・ グ ラ ヴ ァ 」 に 、 行 き 方 を 聞 い た 時 MAS DU PETIT GRAVA に 分 か っ た の だ が 、 ど う も イ ン タ ー ネ ッ ト で 表 示 さ れ て い る ポ ) は 諦 は 全 く 変 わ っ て い る 。 さ す が だ 。 こ の ホ テ ル ・ レ ス ト ラ ン で は な か 大 変 だ 。 明 日 も ま た こ れ で は さ す が に 辛 い の で 、 訪 問 予 定 を 食 べ よ う か な と 、 M e n u ( 定 食 ) を 見 る と 、 昨 日 の 内 容 と が 、 や は り プ ロ ヴ ァ ン ス ま で 往 復 200 ㎞ 余 分 に 走 る と な る と な か こ ん な 事 を や っ て い る と 夜 8 時 に な り 夕 食 の 時 間 だ 。 今 日 は 何 朝 出 る 時 に は 、 「 100 ㎞ く ら い 大 し た こ と は な い 」 と 軽 く 見 て い た け る 」 と 表 示 さ れ た の で 安 心 し た 。 時 に は ミ ル マ ン ド だ 。 G P S に ポ ス ト コ ー ド を 入 力 す る と 、 「 ア ル ル に は 1 時 間 半 で 行 に 戻 る こ と に し た 。 メ ネ ル ブ か ら 1 時 間 の ド ラ イ ブ で 、 午 後 5 事 前 に G P S で 確 認 し て お か な い と 迷 子 に な っ て も 困 る と 思 い 、 フ ェ で コ ー ヒ ー を 飲 ん で 、 今 日 の 宿 泊 地 ミ ル マ ン ド ( 120 ㎞ 北 ) れ だ 。 や っ と の こ と で 駐 車 場 に た ど り 着 き 、 喉 が 渇 い た の で カ ク ロ ア チ ア で ひ ど い 目 に 遭 っ て い る の に 、 フ ラ ン ス で も ま た こ し て み な い と こ ん な 事 も あ る の だ 。 っ て い る が 、 電 話 で は 1 3 2 8 0 だ と い う 。 や は り 現 地 に 確 認 ス ト コ ー ド が 違 っ て い る 。 イ ン タ ー ネ ッ ト で は 1 3 2 0 0 と な 102 Copyright © IT おやじ All rights reserved. 殺 し た 。 彼 の 才 能 が 最 高 潮 に 達 し た 時 期 で も あ っ た 。 1 8 9 0 年 、 退 院 の ゴ ッ ホ は 、 病 室 を ア ト リ エ 代 わ り に し て 200 点 も の 作 品 を 残 し 、 の 村 の 精 神 病 院 に 入 る 。 滞 在 期 間 は 1 年 に 過 ぎ な い が 、 治 療 中 ゴ ッ ホ は ア ル ル を 離 れ た 後 、 多 く の ロ ー マ 遺 跡 が 残 る 美 し い こ ー リ ス ト ・ オ フ ィ ス で 、 ゴ ッ ホ の 情 報 を 集 め る こ と に し た 。 は 10 時 半 頃 着 き 、 村 の 入 り 口 の 駐 車 場 に 車 を 止 め て 、 ま ず は ツ す が に こ の 景 色 は 見 飽 き た 。 サ ン ・ レ ミ ・ ド ・ プ ロ ヴ ァ ン ス に ン ス ( 150 ㎞ 南 西 ) に 向 か う 。 A 7 を 通 る の は 今 日 で 5 度 目 、 さ 精 算 を 済 ま せ 、 ゴ ッ ホ ゆ か り の 地 、 サ ン ・ レ ミ ・ ド ・ プ ロ ヴ ァ 精神病院の近くの岩山 103 ゴッホには岩山がこのように見えた Copyright © IT おやじ All rights reserved 太 陽 や 風 景 が 特 別 な も の だ っ た の だ ろ う 。 一 台 だ け だ ろ う 。 30 分 ほ ど 散 歩 し て ホ テ ル で 朝 食 を 取 る 。 始 め て い る 。 横 を 見 る と ポ ツ ン と 公 衆 電 話 が あ る 。 恐 ら く 村 に り 、 ほ と ん ど 人 通 り は な い が 、 レ ス ト ラ ン や ホ テ ル で は 掃 除 を 朝 食 前 に ミ ル マ ン ド の 村 を 散 歩 す る 。 朝 8 時 前 の 村 は 眠 っ て お に か か る と こ れ が 素 晴 ら し い 絵 に な る 。 彼 に は プ ロ ヴ ァ ン ス の ま わ り の 風 景 は 、 私 に は 普 通 の 風 景 に し か 思 え な い が 、 ゴ ッ ホ く ル ー ト が あ り 、 そ の ル ー ト に 沿 っ て 歩 い て い く こ と に し た 。 ツ ー リ ス ト ・ オ フ ィ ス を 起 点 に 、 ゴ ッ ホ ゆ か り の 地 を 辿 っ て い ① サ ン ・ レ ミ ・ ド ・ プ ロ ヴ ァ ン ス ( St Remy de Provence し た ゴ ッ ホ は 、 パ リ 郊 外 に 移 る が 、 そ の 後 2 ヶ 月 で ピ ス ト ル 自 ) 【 第 8 日 】 プ ロ ヴ ァ ン ス 地 方 ( 2 ) ゴ ッ ホ の 絵 が 入 っ た 定 規 を 買 っ た 。 ゴッホの銅像 精神病院の廊下 精神病院の中庭 Copyright © IT おやじ All rights reserved 中 に は 売 店 が あ り 、 孫 の 隆 世 に ゴ ッ ホ の 絵 合 わ せ の カ ー ド と 、 ろ う か 。 も 最 終 的 に は 自 殺 す る の だ か ら 、 癒 す こ と は で き な か っ た の だ ゴ ッ ホ は こ こ で ど の よ う に 精 神 を 癒 し た の だ ろ う か 、 と い っ て 落 ち 着 い て い る し 、 中 庭 に は 花 が 一 杯 で 、 素 晴 ら し い 環 境 だ 。 病 院 と い っ て も 修 道 院 の よ う な 所 で 、 広 々 と し て い て 、 静 か で 30 分 ほ ど 歩 く と 病 院 に 着 き 、 中 を 見 学 す る 。 精神病院の外門 精神病院の全景 104 ァ ン ス ( 10 ㎞ 南 ) に 向 か う こ と に し た 。 何 と か 無 事 に 車 に 戻 っ た の で 、 次 の 目 的 地 レ ・ ポ ー ド ・ プ ロ ヴ ノ ウ ハ ウ だ 。 が 通 じ る し 、 道 も よ く 知 っ て い る 。 こ れ が 今 ま で 散 々 苦 労 し た ン は 、 い ろ ん な 人 が 食 事 に 来 る せ い だ ろ う か 、 た い て い は 英 語 今 ま で の 経 験 で 、 道 を 聞 く の は レ ス ト ラ ン が 一 番 だ 。 レ ス ト ラ 言 う の で 、 行 っ て み る と 今 度 は 見 つ か っ た 。 っ す ぐ 行 っ て 、 す ぐ 右 に 曲 が り 更 に 右 へ 行 く と そ こ に あ る 」 と 目 だ 」 と 引 き 返 し て 、 今 度 は レ ス ト ラ ン の マ ス タ ー に 聞 く と 、 「 ま 信 じ て 歩 い て 行 く が 、 出 た 所 は 写 真 の 場 所 と は 違 う 。 「 こ れ は 駄 と 、 「 前 の 道 路 を ま っ す ぐ 行 け ば 駐 車 場 だ 」 と い う の で 、 そ れ を っ て お い た の で 、 こ れ を ガ ソ リ ン ス タ ン ド の 若 い 男 性 に 見 せ る こ う い う こ と が あ る と 思 い 、 駐 車 し た 時 の 目 印 を デ ジ カ メ で 撮 ま っ た 。 例 に よ っ て 方 向 音 痴 で 、 ど こ に 駐 車 し た か 分 か ら な く な っ て し こ こ か ら ツ ー リ ス ト ・ オ フ ィ ス に 戻 り 駐 車 場 に 向 か う が 、 ま た この塔を駐車場の目印にしたのだが・・・ 105 このような風景もゴッホは愛した Copyright © IT おやじ All rights reserved この町は静かだ と 、 素 晴 ら し い 城 の 上 に 登 る し め な が ら お け て 、 岩 を 踏 み ペ ー ス を 見 つ 何 と か 駐 車 ス り の 混 雑 だ 。 来 て お り 、 か な わ い で 、 車 が 多 村 は す ご い 賑 ル フ ェ の 遺 言 」 で こ の 村 を 撮 っ た 。 岩 が 荒 々 し く て 、 異 様 な 感 じ さ え す る 。 ジ ョ ン ・ コ ク ト ー は 「 オ ン ド ・ キ ャ ニ オ ン の よ う な 巨 岩 に 囲 ま れ た 村 が 見 え て く る 。 美 し い 村 レ ボ ー ・ ド ・ プ ロ ヴ ァ ン ス に 近 づ い て く る と 、 グ ラ 荒々しい岩山の中にレ・ボー・ド・プロヴァンスの村は息づいている Copyright © IT おやじ All rights reserved ② レ ・ ボ ー ・ ド ・ プ ロ ヴ ァ ン ス ( Les Baux de Provence プロヴァンスの西部もまた趣が異なる く 観 光 バ ス も ・ 眺 望 が 広 が る 。 ) 106 ゴッホの絵が次々岩壁に映し出される 107 ゴッホが愛したプロヴァンス Copyright © IT おやじ All rights reserved が 出 て く る ま で 1 時 間 以 上 待 っ た が 、 ど う い う 訳 か 一 度 も 出 て の 作 品 の 中 で 、 私 の 一 番 の お 気 に 入 り は ヒ マ ワ リ で 、 ヒ マ ワ リ 歩 い て 見 て 回 る 趣 向 だ が 、 も の 凄 い 迫 力 で 圧 倒 さ れ る 。 ゴ ッ ホ バ ロ ッ ク 音 楽 と 呼 応 し て 次 々 に 映 し 出 し 、 観 客 は 石 柱 の 周 り を 10 m 四 方 は あ り そ う な 巨 大 な 石 壁 に 、 100 枚 以 上 の ゴ ッ ホ の 絵 を ル 技 術 を 駆 使 し た ア ト ラ ク シ ョ ン が あ る 。 D’Image は岩の中にある 石柱の間を歩いて回る 村 の 入 口 に 、 「 デ ィ ー ・ イ メ ー ジ ( D'Image 自画像が壁全面に映し出され、もの凄い迫力だ こ な か っ た 。 こ れ は 残 念 だ っ た が 、 こ こ は 一 見 の 価 値 が あ る 。 ) 」 と い う 、 デ ジ タ チュウリップの 一輪挿し 美しい陶器を 沢山売っている ヴ ィ エ イ ユ ( 10 ㎞ 西 ) に 向 か っ た 。 い ろ い ろ 見 て い る う ち に 4 時 を 過 ぎ た の で 、 次 の 目 的 地 フ ォ ン 作 品 が あ っ た の で こ れ を 買 う こ と に し た 。 セ ラ ミ ッ ク の 土 台 に 真 っ 赤 な チ ュ ウ リ ッ プ を 一 輪 さ し た 可 愛 い 岩に囲まれた村に入っていく 美しい村 レ・ボー・ド・プロヴァンスの頂上は見晴らしが最高 Copyright © IT おやじ All rights reserved 飽 き な い 。 「 お 土 産 に 何 か い い も の は な い か な 」 と 探 し て い る と 、 村 ら し く 、 多 数 の ア ト リ エ や 陶 器 の 店 が 並 ん で お り 、 見 て い て そ の 後 、 レ ・ ボ ー ド ・ プ ロ ヴ ァ ン ス の 村 に 入 っ て い く 。 芸 術 の 108 カ ン ス シ ー ズ ン に は 多 く の 人 が こ の 風 車 小 屋 に 集 ま り く つ ろ い い と た だ の 風 車 だ が ) こ こ は 公 園 の よ う に な っ て お り 、 バ の 風 車 は 季 節 風 ミ ス ト ラ ル で 回 転 す る と い う 。 ( 本 を 読 ん で い な こ の 小 説 は 、 プ ロ ヴ ァ ン ス 地 方 の 風 景 や 人 物 を 描 い て お り 、 こ 「 風 車 小 屋 だ よ り 」 に 登 場 す る 風 車 小 屋 が あ る 。 フ ォ ン ヴ ィ エ イ ユ は 、 ア ル ル に 近 い 小 さ な 村 で 、 ド ー デ の 小 説 と り あ え ず 車 を 止 め て 見 る こ と に し た 。 フォンヴィエイユの風車には人が一杯で大人気 Copyright © IT おやじ All rights reserved が 、 折 角 近 く ま で 来 て い る の に 後 で 後 悔 し て も い け な い の で 、 で 、 も う 今 日 は か な り 疲 れ て い る し 、 ど う し よ う か な と 思 っ た フ ォ ン ヴ ィ エ イ ユ は も と も と あ ま り 期 待 し て い る 所 で は な い の ③ フ ォ ン ヴ ィ エ イ ユ ( Fontvieille 109 で い る 。 ・・・ ァ 郊 結 」 ( 外 局 の こ 10 シ こ ㎞ ャ は ) ン 簡 に ブ 単 向 ル に か ・ 見 っ ド る た ー だ 。 ト け 「 に マ し ス て ・ 、 デ 今 ュ 日 ・ の ペ 宿 テ 泊 ィ 地 ッ で ト あ ・ る グ ア ラ ル ヴ ル ) も 彼 ら は ア メ リ カ 人 で 、 7 年 前 に フ ラ ン ス に 来 た と の こ と だ 。 こ こ の 主 人 ら し き 男 性 ジ ョ ン が 出 て き て 私 に 話 し か け る 。 ど う り が た く 頂 く こ と に し た 。 荷 物 を 部 屋 に 運 ぶ と 、 「 庭 で ワ イ ン を 飲 ま な い か 」 と 言 う の で あ な 嬉 メ ウ い し ス ル 。 そ だ フ う 。 ・ に 非 ハ し 常 ウ て に ン い よ ド る く だ 。 な 。 こ れ 私 ん て の な い 腰 大 て く き 、 ら な 頭 い 犬 を ま は な で 日 で あ 本 て る で や 。 は る 白 な と が か 目 オ な を ス か 細 で 飼 め 黒 え て が き な 犬 が 近 寄 っ て き た 。 日 本 で ほ と ん ど 見 か け な い ロ シ ア ン ・ て 部 屋 に 誘 導 し て く れ た 。 部 屋 に 行 こ う と す る と 突 然 2 匹 の 大 だ 」 と 名 乗 り 、 車 を 宅 内 の 駐 車 場 に 止 め る と 、 私 の 荷 物 を 持 っ 「 今 日 予 約 し て い る 清 水 だ 」 と い う と 、 に こ や か に 「 ハ ミ ュ ー か 、 ほ と ん ど 黒 人 に 会 う こ と が な か っ た の だ 。 が 多 い こ と は 知 っ て い た が 、 今 ま で 田 舎 ば か り 回 っ て い た せ い 人 が 出 て き た の で 最 初 は 尐 し ビ ッ ク リ し た 。 フ ラ ン ス に は 黒 人 尐 し 経 っ て か ら 自 動 的 に 鉄 の 門 が 開 き だ し た 。 そ の す ぐ 後 に 黒 き の フ ァ ー ム ハ ウ ス だ 。 大 き な 門 の 前 で 呼 び 出 し 鈴 を 押 す と 、 「 マ ス ・ デ ュ ・ ペ テ ィ ッ ト ・ グ ラ ヴ ァ 」 は 、 18 世 紀 の プ ー ル 付 ジョンとハミューとでワインを飲みながら マス・デュ・ペティット・グラヴァ ロシアン・ウルフ・ハウンド(オス) プールの後ろは果樹園 Copyright © IT おやじ All rights reserved 110 フ ラ ン ス 人 の カ ッ プ ル が 話 し に 加 わ っ て き て 、 ワ イ ン の 話 や お 庭 で ワ イ ン を 飲 み な が ら 楽 し く 話 を し て い る と 、 今 日 宿 泊 す る ア ル ル に 立 ち 寄 る こ と に し た 。 こ れ は い い こ と を 聞 い た の で 、 明 日 は カ ル カ ッ ソ ン に 行 く 前 に 入 る こ と に し た 。 所 が い く つ も あ り 、 そ こ を 見 て い く の は な か な か 楽 し そ う だ 。 い う 賑 わ っ て い る レ ス ト ラ ン が あ っ た 。 別 に ど こ で 食 べ て も い 仕 方 が な い の で 慎 重 に 車 を 進 め る と 、 「 マ ル シ ェ ( Marche い の で 、 教 え て も ら っ た レ ス ト ラ ン と は 違 う と 思 っ た が こ こ に よ く 話 を 聞 い て み る と 、 ゴ ッ ホ が ア ル ル 滞 在 中 に 絵 を 描 い た 場 ) 」 と と 観 光 案 内 を 持 っ て き て 手 渡 し て く れ た 。 非 行 く べ き だ 」 と の こ と で 、 私 の た め に わ ざ わ ざ ア ル ル の 地 図 す ぐ 走 れ 」 と 言 う だ け だ 。 2 時 間 も あ れ ば 歩 い て 回 る こ と が で き る 。 ゴ ッ ホ が 好 き な ら 是 度 レ ス ト ラ ン の 場 所 を 聞 い て み た が 、 「 太 い メ イ ン ロ ー ド を ま っ 「 ア ル ル は 小 さ な 町 で 、 ゴ ッ ホ ゆ か り の 場 所 が い く つ も あ り 、 仕 方 が な い の で 宿 の 近 く ま で 引 き 返 し 、 ハ ミ ュ ー に 電 話 し て 再 い 」 と 答 え る と 、 「 何 故 そ ん な 勿 体 な い こ と を す る の だ 」 と 言 う 。 ど う も カ ー ド に 書 い て あ る ポ ス ト コ ー ド が 違 っ て い る よ う だ 。 ま た 、 「 ア ル ル は 行 っ た か 」 と 聞 く の で 、 「 今 回 は 行 く 予 定 は な と こ ろ に は レ ス ト ラ ン な ん て 全 く 見 当 た ら な い へ ん ぴ な 場 所 だ 。 111 Copyright © IT おやじ All rights reserved が ど う し て も 合 わ な い 。 そ の 上 に G P S の 指 示 で た ど り 着 い た つ あ り 、 ゴ ッ ホ の 多 く の 作 品 を 見 る こ と が で き る 」 と の こ と だ 。 ホ を 見 る な ら ア ム ス テ ル ダ ム だ 。 そ こ に は ゴ ッ ホ の 美 術 館 が 二 そ れ 以 来 ロ ン ド ン に 行 く と 必 ず 見 に 行 く 」 と 話 を す る と 、 「 ゴ ッ 出 発 時 に セ ッ ト し て い た G P S の 場 所 と 、 民 宿 で 聞 い た 場 所 と コ ン で 外 扉 の ゲ ー ト を 開 け 、 レ ス ト ラ ン へ 急 い だ 。 と こ ろ が 、 荷 物 を 整 理 し て い る と す ぐ に 夕 食 の 時 間 な の で 、 拝 借 し た リ モ 私 が 「 ロ ン ド ン の 国 立 美 術 館 で ゴ ッ ホ の ヒ マ ワ リ を 見 て 感 動 し 、 と の こ と で 早 速 予 約 を お 願 い し た 。 市 を 訪 れ て 絵 画 を 見 る こ と 」 と の こ と だ 。 絵 が 掛 け て あ る 。 か れ は 75 歳 だ が 、 彼 の 楽 し み は 「 世 界 中 の 都 彼 は ゴ ッ ホ の 絵 が 好 き で 、 ど の 部 屋 に 行 っ て も 壁 に は ゴ ッ ホ の る レ ス ト ラ ン の 名 刺 を 持 っ て き て 、 「 夜 8 時 な ら 予 約 が 取 れ る 」 日 の デ ィ ナ ー ど こ で 食 べ る の が 一 番 よ い か 」 と 聞 く と 、 推 薦 す 酒 の 話 に 花 が 咲 い た 。 そ の う ち に 段 々 日 が 暮 れ て き た の で 、 「 今 入 っ た 。 理 し て か ら 10 時 に は ベ ッ ド に 湯 に 浸 か っ て 、 今 日 の 写 真 を 整 ス タ ブ に 湯 を 入 れ て ゆ っ く り て い く の は 尐 し 気 味 悪 い が 、 バ 真 っ 暗 な 中 、 大 き な 部 屋 に 入 っ い て い る 。 別 の 部 屋 に あ り 、 バ ス タ ブ が つ ら い あ る の だ ろ う か 、 1 階 は 居 間 で 2 階 に 寝 室 は あ る 。 風 呂 は 宿 に 帰 る と 9 時 も 過 ぎ て お り 、 全 く 人 気 が な い 。 部 屋 は 40 畳 く す る の も い や な の で 、 そ こ そ こ で 切 り 上 げ て 宿 に 帰 っ た 。 合 上 質 な レ ス ト ラ ン と い っ た 感 じ だ 。 暗 く な っ て か ら 車 を 運 転 て き た 。 味 は ミ ル マ ン ド の よ う に は い か な い が 、 ア メ リ カ の 割 ( 勘 定 ) 」 と ウ エ イ ト レ ス に 告 げ る と 、 20 フ ラ ン の 明 細 書 を 持 っ シ ャ ン ソ ン を 聴 き な が ら 早 々 に 食 事 を 平 ら げ 、 「 ラ デ ィ シ オ ン 注 文 を 聞 き に 来 た の で 、 鴨 肉 の ロ ー ス ト と 赤 ワ イ ン を 頼 ん だ 。 ジ ャ ズ を 歌 っ て お り 、 な か な か い い 雰 囲 気 だ 。 ウ エ イ ト レ ス が 「 マ ル シ ェ 」 で は 、 レ ス ト ラ ン の 外 で 若 い 女 性 が シ ャ ン ソ ン や マルシェは夜遅くまで賑わっている シャンソンはなかなか良かった 寝室は広くて明るい 田舎風の大きなステーキがやってきた 広い居間の階段を上がると寝室がある 112 Copyright © IT おやじ All rights reserved 向 か っ た 。 木 立 の 並 木 が 美 し い 道 路 を 通 り 抜 け て 、 ア ル ル ( 15 ㎞ 西 ) へ と 食 事 を 終 え る と 100 ユ ー ロ 支 払 っ て シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト を 立 ち 、 か し が っ て い た 。 私 が デ ー ビ ス に い た 頃 の 話 や ナ パ バ レ ー の 話 を す る と 、 大 層 懐 話 を し た り 、 子 供 た ち が 住 ん で い る カ ー メ ル の 話 を し た り し 、 ロシアン・ウルフ・ハウンド(メス) 113 食 事 を し て い る 間 、 昔 ジ ョ ン が 住 ん で い た サ ン フ ラ ン シ ス コ の ヨ ー グ ル ト 、 そ れ に 農 園 で 取 れ た リ ン ゴ や ブ ド ウ が つ い て き た 。 ー ヒ ー だ け 」 と 言 っ て い た が 、 悪 い と 思 っ た の か 、 ジ ュ ー ス に 昨 夜 、 「 朝 8 時 の 朝 食 は 早 す ぎ る の で 、 朝 食 は ク ロ ワ ッ サ ン と コ は 、 7 ヘ ク タ ー ル の 広 大 な 敷 地 全 て が 遊 び 場 だ 。 ら 近 づ い て き て 嬉 し そ う に じ ゃ れ る 。 こ こ の ロ シ ア 犬 に と っ て す る と 昨 日 の ロ シ ア ン ・ ウ ル フ ・ ハ ウ ン ド が し っ ぽ を 振 り な が て 敷 地 外 に 出 ら れ な い 。 仕 方 が な い の で 、 庭 を ブ ラ ブ ラ す る 。 い っ て も こ の シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト で は 外 の 門 に 鍵 が か か っ て い シャンブル・ドートの外の門 アルルへの並木道 シャンブル・ドートの果樹園 Copyright © IT おやじ All rights reserved い つ も の よ う に 朝 7 時 過 ぎ に 起 き て 、 朝 食 前 に 散 歩 を す る 。 と 【 第 9 日 】 プ ロ ヴ ァ ン ス 地 方 か ら ラ ン グ ド ッ ク ・ ル シ ヨ ン 地 方 へ ア ル ル も 満 喫 し た の で 、 次 の 目 的 地 カ ル カ ッ ソ ン ヌ ( 240 ㎞ 西 ) 影 は な い 。 そ れ で も ア ル ル は な か な か い い 雰 囲 気 だ 。 こ と で 、 私 も 絵 の 場 所 に 行 こ う と し た の だ が 、 な か な か 昔 の 面 描 か れ た 風 景 は ア ル ル 近 郊 の あ ち こ ち に 見 る こ と が で き る と の の カ フ ェ ・ テ ラ ス 」 な ど を 制 作 し て い る 。 今 で も そ れ ら 絵 画 に 翌 年 の 5 月 ま で 滞 在 し 、 代 表 作 「 跳 ね 橋 ( ラ ン グ ロ ワ 橋 ) 」 、 「 夜 歳 の 時 に 南 仏 の 強 烈 な 太 陽 を 求 め て ア ル ル を 訪 れ た ゴ ッ ホ は 、 ア ル ル は 、 ゴ ッ ホ が 晩 年 過 ご し た 町 と し て 有 名 で 、 1 8 8 8 年 35 い ど 感 ア る 数 じ ル 。 多 ら ル く れ は の る 古 ロ 町 代 ー だ ロ マ 。 ー 遺 ロ マ 跡 ー 時 が マ 代 点 時 か 在 代 ら し に 中 て は 世 お 首 に り 府 か 、 が け 世 置 て 界 か の 遺 れ 歴 産 、 史 に 円 の 指 形 息 定 競 吹 さ 技 が れ 場 強 て な く 闘牛のポスターが貼ってある ゴッホの跳ね橋はこの近くだが・・・ Copyright © IT おやじ All rights reserved タ ー が 貼 っ て あ る 。 き っ と こ こ で 闘 牛 が あ る の だ ろ う 。 人 通 り が な い 。 真 ん 中 に 巨 大 な 円 形 競 技 場 が あ り 、 闘 牛 の ポ ス 中 心 部 に 歩 い て い っ た 。 朝 も 早 い せ い か 、 町 は 静 か で ほ と ん ど ア ル ル に 着 く と 、 教 え て も ら っ た と お り 、 町 の 入 口 に 駐 車 し 、 ① ア ル ル ( Arles に 向 か う こ と に し た 。 ) 【 世 界 遺 産 】 アルルの円形競技場 アルルの街並み 114 ス の 村 が ブ ド ウ 畑 の 中 に 見 え て き た 。 115 り 道 す る こ と に し た 。 田 舎 道 に 入 っ て い く と 、 す ぐ に ラ グ ラ ー い う 美 し い 村 が あ る こ と に 気 が つ き 、 時 間 が あ り そ う な の で 寄 カ ル カ ッ ソ ン ヌ が 近 づ い て き た 時 に 、 こ の 近 く に ラ グ ラ ー ス と 目 が 覚 め る と 気 分 す っ き り で 再 度 高 速 に 入 っ た 。 と す ぐ に 眠 気 が 襲 っ て き て 、 5 分 く ら い だ ろ う か 、 意 識 が な く 、 ビ ス ・ エ リ ア に 車 を 止 め て 尐 し 休 む こ と に し た 。 シ ー ト を 倒 す ち す ご く 眠 く な っ て き た 。 事 故 を 起 こ す と い け な い の で 、 サ ー 禮 子 と 行 っ た 町 だ 」 と 懐 か し く 思 い な が ら 車 を 進 め る 。 そ の う 運 転 中 に ふ と 標 識 を 見 る と 、 バ ル セ ロ ナ 300 ㎞ と あ る 。 「 7 年 前 、 タ リ 派 の 拠 点 と し て 宗 教 的 弾 圧 を 受 け た こ と で も 知 ら れ る 。 ロ ニ ア 文 化 の 影 響 も 色 濃 く 、 ま た 13 世 紀 に は キ リ ス ト 教 異 端 カ ま た 、 面 積 が 非 常 に 広 い 地 域 で 、 ス ペ イ ン の 国 境 近 く で は カ タ 誇 っ て い る 。 今 は フ ラ ン ス で も 人 気 が 上 昇 中 と の こ と だ 。 空 気 に 包 ま れ 、 ワ イ ン 作 り が 盛 ん で 、 フ ラ ン ス 最 大 の 生 産 量 を す る が 、 地 中 海 沿 い に 広 が る 地 域 で 、 地 中 海 性 気 候 の 穏 や か な ラ ン グ ド ッ ク ・ ル シ ヨ ン 地 方 は 、 フ ラ ン ス の 南 端 中 央 部 に 位 置 美しい村 ラグラース(Lagrasse)はブドウ畑の中にひっそり佇んでいる Copyright © IT おやじ All rights reserved 【 ラ ン グ ド ッ ク ・ ル シ ヨ ン 地 方 】 り 、 こ こ か ら の 眺 め は 素 晴 ら し い 。 寄 り 道 し て よ か っ た 。 修 道 院 の 間 に は 、 オ ル ビ エ 川 が 流 れ 、 11 世 紀 の 堅 牢 な 岩 橋 が あ ト 派 の 「 サ ン ト ・ マ リ ー ・ ド ル ビ ウ ー 修 道 院 」 が 有 名 で 、 村 と シ ャ ル ル ・ マ ー ニ ュ 大 帝 に よ っ て 778 年 に 創 設 さ れ た ベ ネ デ ィ ク ほ と ん ど 人 気 は な く 、 こ れ そ こ 中 世 の 石 造 り の 村 と い う 感 じ だ 。 ラ グ ラ ー ス に つ く と 、 さ っ そ く 村 を 散 策 す る が 、 廃 墟 も 多 く て で 諦 め た 。 ィ ン グ は フ ラ ン ス 語 が し ゃ べ れ な い と ど う も う ま く 行 か な い の ス テ ィ ン グ の 表 示 が あ る 。 是 非 立 ち 寄 り た い の だ が 、 テ イ ス テ ま た 、 こ の 辺 り に は ワ イ ナ リ ー が 多 く て 、 い ろ ん な 農 家 で テ イ ら な い が 、 そ れ に し て も 強 烈 な 風 で 帽 子 を 吹 き 飛 ば さ れ る 。 こ れ が そ う な の だ ろ う か 。 ミ ス ト ラ ル が 夏 に 吹 く の か ど う か 知 す ご く き つ い 。 フ ラ ン ス に は ミ ス ト ラ ル が あ る と 聞 い て い る が 、 美 し い 村 ラ グ ラ ー ス へ の 道 は か な り の 山 道 で 、 し か も 風 が も の ② ラ グ ラ ー ス ( Lagrasse ラ グ ラ ー ス を 後 に し て 、 今 度 こ そ カ ル カ ッ ソ ン ヌ ( 40 ㎞ 北 ) に ) 向 か う こ と に し た 。 オルビエ川に架かる岩橋とラグラース(Lagrasse)の村 Copyright © IT おやじ All rights reserved 116 兄妹だろうか、仲良くサッカーボールを追っかけている 117 このあたりは乗馬も盛んで馬に乗った女性をよく見かける Copyright © IT おやじ All rights reserved し み だ 。 気 に 入 っ た 。 部 屋 か ら お 城 が 見 え る の で 夜 の ラ イ ト ア ッ プ が 楽 シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト は オ シ ャ レ な 造 り で 、 部 屋 も き れ い で 大 変 の カ メ ラ を 見 て 撮 影 ポ イ ン ト を 教 え て く れ る 。 は 、 エ デ ィ と い う 75 歳 の 男 性 で 、 写 真 家 だ っ た と の こ と で 、 私 グ ラ ン デ ( ) 」は あ っ た 。 こ こ の 主 人 畑 の 真 ん 中 に 家 が ~ 」 と い う よ う な 所 に 「 ホ ウ ツ ・ ド ・ フ ォ ン 「 こ ん な 所 で 大 丈 夫 か な ~ 」 と 思 い つ つ 進 ん で い く と 、 「 こ ん な 越 し て お 城 の 裏 側 に 入 り 、 細 い 山 道 に 入 っ て き た 。 ここも庭にはプールがある 部屋もきれいで大満足 Copyright © IT おやじ All rights reserved の 方 向 に ド ン ド ン 入 っ て い く 。 そ の う ち に 「 ラ ・ シ テ 」 を 通 り 示 通 り に 運 転 し て い く と 、 カ ル カ ッ ソ ン ヌ の 旧 市 街 「 ラ ・ シ テ 」 ま ず は 今 日 の シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト に 行 こ う と 思 い 、 G P S の 指 車 が 増 え て き た 。 ま で 車 は が ら 空 き だ っ た が 、 カ ル カ ッ ソ ン に 入 っ て く る と 段 々 こ の あ た り に く る と プ ロ ヴ ァ ン ス に 較 べ る と 大 変 涼 し い 。 途 中 ③ カ ル カ ッ ソ ン ヌ ( Carcassonne 荷 物 を 部 屋 に 運 び 込 む と 、 早 速 エ デ ィ に 教 え て も ら っ た ポ イ ン LES HAUTS DE FONTGRANDE ト に 行 く こ と に し た 。 ) 【 世 界 遺 産 】 ホウツ・ド・フォングランデの入口 エディは愛犬との二人暮らし 118 と 「 ラ ・ シ テ 」 は す ぐ そ こ だ 。 シャンブル・ドートから近道して畦を行くとこんな風景に出会った 119 ブドウ畑の向こうにはカルカッソンヌ城(世界遺産)がある Copyright © IT おやじ All rights reserved は カ ル カ ッ ソ ン ヌ 城 が 見 渡 せ て 、 こ の ブ ド ウ 畑 を 横 切 っ て い く シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト の 横 に は 小 さ な ブ ド ウ 畑 が あ り 、 そ の 先 に た に シ 。 引 ャ き ン 返 ブ す ル こ ・ と ド に ー し ト を 見 て 歩 い た の で 、 そ れ で も 何 と か 全 体 す ご い 賑 わ い だ 。 て い て 、 う る さ い 。 ラ・シテでは列車のアトラクションが大人気だ ズ コ ン サ ー ト も や っ お 城 の 中 で は 、 ジ ャ は ほ と ん ど 身 動 き が 取 れ な い 。 に 非 常 に 多 く の 人 が 一 気 に 入 る か ら 、 一 番 混 ん で い る と こ ろ で 「 ラ ・ シ テ 」 の 中 は 狭 い 道 が 迷 路 の よ う に 続 い て い る が 、 そ こ る よ う に 迫 っ て く る 。 る オ ー ド 門 か ら 「 ラ ・ シ テ 」 に 入 る と 、 城 壁 と 伯 城 が の し か か オード門からの景観が一番よさそうでみんなここで立ち止まる Copyright © IT おやじ All rights reserved 以 来 の 城 壁 が 完 璧 に 残 っ て い る と こ ろ は な い 。 城 壁 の 西 側 に あ カ ル カ ッ ソ ン ヌ は 、 フ ラ ン ス 随 一 の 城 塞 都 市 で 、 こ こ ほ ど 中 世 120 難 し い 。 題 の よ う だ 。 こ の あ た り に な っ て く る と な か な か 原 因 の 特 定 は ン ス 製 の ワ イ ヤ レ ス ル ー タ ー が 日 本 語 コ ー ド を 扱 え な い の が 問 結 果 的 に は ワ イ ヤ レ ス が う ま く 動 作 し な い の だ が 、 ど う も フ ラ く 表 示 さ れ メ ー ル も 読 め た 。 よ く 分 か ら な い の で 、 こ ん ど は 有 線 で 繋 い で み た 。 す る と う ま た の だ が 、 ど う し て も イ ン タ ー ネ ッ ト の サ イ ト が 表 示 さ れ な い 。 い ろ い ろ 手 を 尽 く し た 結 果 、 何 と か ネ ッ ト ワ ー ク に は つ な が っ い ろ い ろ 確 認 し は じ め た 。 た 。 す る と 30 分 ほ ど す る と 、 彼 の 友 人 が 来 て 私 の P C の 設 定 を で 、 友 人 の コ ン ピ ュ ー タ 技 術 者 を 呼 ぶ 」 と 言 っ て 電 話 し は じ め を 設 定 す る が 全 く つ な が ら な い 。 エ デ ィ は 「 全 く 分 か ら な い の ア ド レ ス を メ モ し て 持 っ て き て く れ た の で 、 私 の P C に そ の 値 続 い て 「 イ ン タ ー ネ ッ ト を 使 い た い 」 と い う と 、 ネ ッ ト ワ ー ク ス だ と 割 高 な の で ボ ト ル で 飲 め 」 と い う 。 「 こ ん な に 飲 め な い の ボ ト ル ご と 持 っ て き た 。 「 グ ラ ス で い い の だ 」 と い う と 、 「 グ ラ た 。 喉 が 渇 い た の で 、 エ デ ィ に 「 白 ワ イ ン が 欲 し い 」 と い う と 「 ラ ・ シ テ 」 か ら 5 分 も 歩 く と シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト に 帰 っ て き デ ィ が お 薦 め の 「 陶 器 が あ っ た の で つ い つ い 衝 動 買 い し て し ま っ た 。 そ の 後 、 エ 術 品 を 売 っ て お り 、 フ ラ ン ス の 美 し い 村 の ド ア を デ ザ イ ン し た ブ ラ ブ ラ 歩 き な が ら レ ス ト ラ ン に 向 か っ て い る と 、 い ろ ん な 芸 こ ん な 事 を 色 々 や っ て い る う ち に 夜 8 時 に な り 、 「 ラ ・ シ テ 」 を St.Jean に な ぁ ~ 」 と 思 い つ つ も 仕 方 が な い の で 、 飲 む こ と に し た 。 衝動買いした「美しい村デザインの陶器」 121 Copyright © IT おやじ All rights reserved 」 に 食 事 に 行 く こ と に し た 。 レストラン ST,Jean イカのオリーブ焼き 上 に カ メ ラ を 置 い て 何 と か 撮 る こ と が で き た 。 っ て こ な か っ た の で う ま く 取 れ る か ど う か 心 配 だ っ た が 、 石 の ヌ 城 は ラ イ ト ア ッ プ さ れ る と 幻 想 的 で 威 厳 さ え あ る 。 三 脚 を 持 っ て か ら シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト に 帰 る こ と に し た 。 カ ル カ ッ ソ ン 終 わ っ た 後 は お 腹 一 杯 で 、 ラ イ ト ア ッ プ さ れ た お 城 の 写 真 を 撮 て 全 て を 食 べ る こ と が で き な い 。 ライトアップで幻想的なカルカッソンヌ城 Copyright © IT おやじ All rights reserved ー ブ オ イ ル で 焼 い た も の だ 。 な か な か 美 味 し か っ た が 量 が 多 く の も の だ 」 と 言 う 。 結 局 、 持 っ て き た 魚 と い う の は イ カ を オ リ っ た が 、 ウ エ イ ト レ ス に 「 お 勧 め は ど れ だ 」 と 聞 く と 「 一 番 上 サ ラ ダ に 魚 と デ ザ ー ト で 24 ユ ー ロ 。 ど ん な 魚 か 全 く 分 か ら な か レ ス ト ラ ン で は 、 い つ も の よ う に M e n u ( 定 食 ) を 頼 ん だ が 、 122 り で 、 門 扉 に エ デ ィ の 電 話 番 号 を 書 い た 札 が 見 え る で は な い か 。 た ~ 」 と 思 案 に 暮 れ て い る と 、 何 か し ら モ バ イ ル の 液 晶 の 明 か な カ ル カ ッ ソ ン ヌ の お 城 を 鑑 賞 し 、 11 時 に は ベ ッ ド に 入 っ た 。 る が 、 「 し ま っ た ~ エ デ ィ の 電 話 番 号 を 登 録 し て い な い 。 困 っ 残 っ て い る 白 ワ イ ン を 飲 み な が ら 、 ラ イ ト ア ッ プ さ れ て 幻 想 的 電 話 す る し か な い と 思 い 、 モ バ イ ル を 取 り だ し 電 話 し よ う と す で は 締 め 出 し だ ! 」 ニ ッ チ モ サ ッ チ モ い か な い の で 、 エ デ ィ に 「 何 だ こ の 門 扉 は ! 来 て よ か っ た 。 は 夜 に 来 る と 絶 対 に た ど り 着 く こ と が で き な い 。 明 る い う ち に 件 は 申 し 分 な い の だ が 、 夜 は 道 も 門 も 真 っ 暗 で 、 初 め て の 場 合 分 か ら な い 。 鍵 穴 が な い で は な い か ! 困 っ た ! こ れ こ こ の シ ャ ン ブ ル ・ ド ー ト は 、 お 城 が 目 の 前 に 見 え て 、 立 地 条 ど こ だ ~ 」 と 言 い な が ら 、 鍵 穴 を 手 探 り で 探 す が 暗 い の で 全 く 夜 10 時 を 過 ぎ て お り 周 り は 真 っ 暗 闇 。 「 鍵 穴 は ど こ だ ~ 鍵 穴 は 下 の 方 に 挿 し て 開 け ろ 」 と 言 っ て い た こ と を 思 い 出 し た 。 何 せ 、 て 、 遅 く な る と 外 の 門 扉 が 閉 ま る の で 、 上 下 2 つ あ る キ ー 穴 の ら 部 屋 の 鍵 を も ら う 時 に 、 「 部 屋 の 鍵 以 外 に も う 一 つ の 鍵 が あ っ エ キ サ イ テ ィ ン グ だ 。 が で き た 。 今 日 も 最 後 に と ん だ ハ プ ニ ン グ で 、 毎 日 が な か な か そ れ で も や っ と 今 日 の 写 真 の 整 理 や 旅 行 メ モ に 取 り か か る こ と い る 。 私 の 旅 は 無 傷 で は 終 わ ら な い よ う だ 。 よ う や く 部 屋 に た ど り 着 い て 、 足 を 見 て み る と か な り 血 が 出 て 123 Copyright © IT おやじ All rights reserved よ う や く 宿 に 着 く と 、 外 の 門 扉 が 閉 ま っ て い る 。 確 か エ デ ィ か バ イ ル の お 陰 だ 。 落 と し 穴 は 道 だ け で は な い 。 の で 、 宿 に 向 か っ て 歩 き 始 め た 。 け た の だ 。 し ば ら く 動 け な か っ た が 、 そ の う ち 痛 み が 和 ら い だ 岩 が 道 の 真 ん 中 に あ り 、 そ の 石 に 向 こ う ず ね を 思 い 切 り 打 ち つ と 叫 び た い が 痛 く て 声 も 出 な い 。 暗 闇 で よ く よ く 見 る と 大 き な 帰 る 途 中 、 「 ガ ツ ン ! 」 と 何 か に 足 を 打 ち つ け た 。 「 ア イ タ ~ 」 写 真 撮 影 も 終 わ っ た の で 、 真 っ 暗 な 中 、 山 道 を と ぼ と ぼ 歩 い て ー を 差 し 込 ん で 回 し て み る と 、 門 扉 が 開 い た 。 「 助 か っ た ~ 」 モ ン ス の 門 扉 は 片 開 き な の だ ! 」 と 納 得 し て 、 鍵 穴 に 恐 る 恐 る キ ご く 大 き い の で 、 両 開 き と 思 っ て い た が 、 片 開 き な の だ 。 フ ラ 見 て み る と 、 こ こ に 鍵 穴 が あ っ た 。 「 そ う か 、 こ の 門 扉 は も の す し て は 」 と 思 い 直 し 、 門 扉 の 右 端 を モ バ イ ル の 液 晶 の 明 か り で 「 よ か っ た こ こ に 電 話 し よ う 」 と 準 備 を し な が ら も 、 「 ヒ ョ ッ と た の で 今 朝 撮 る こ と に し た 。 シャンブル・ドートからラ・シテを望む 昨 日 は 、 あ ま り の 人 だ か り で 、 「 ラ ・ シ テ 」 の 写 真 は 撮 れ な か っ よ う に 、 閑 散 と し て お り 、 や っ と 中 世 の 町 の 感 じ だ 。 朝 食 の 前 に 、 「 ラ ・ シ テ 」 の 散 歩 に 出 か け た 。 昨 日 の 喧 噪 は 嘘 の 【 第 10 日 】 ミ デ ィ ・ ピ レ ネ ー 地 方 ラ・シテの門 ラ・シテはレストランや土産物屋が立ち並ぶ 石畳の街並みが美しい オシャレなレストランも多い Copyright © IT おやじ All rights reserved 124 こ ん な 事 を い ろ い ろ 考 え な が ら 田 舎 道 を 走 っ て い る と 、 カ ル カ い 美 味 し い と の こ と で 、 是 非 ど こ か で 買 い た い と 思 っ て い る 。 農 家 が 手 作 り し た フ ォ ア グ ラ は 、 缶 詰 と は 比 較 に な ら な い く ら ( ガ チ ョ ウ を 脂 肪 で 煮 た 保 存 食 ) を 瓶 詰 め に し て 直 売 し て い る 。 あ ち ら こ ち ら に ガ チ ョ ウ の 看 板 が あ り 、 フ ォ ア グ ラ や コ ン フ ィ 方 と も 呼 ば れ 、 フ ォ ア グ ラ の 特 産 地 で 、 ド ラ イ ブ を し て い る と ミ デ ィ ・ ピ レ ネ ー か ら 西 の ボ ル ド ー に か け て は 、 ペ リ ゴ ー ル 地 こ の あ た り は 一 面 が ヒ マ ワ リ 畑 で 、 黄 色 の 海 の よ う だ 。 見 て き た 。 「 い よ い よ 旅 の 後 半 だ 」 と い う 感 じ が ヒ シ ヒ シ す る 。 ツ ー ル ー ズ の ト ー ル ・ ビ ル を 過 ぎ る と 、 パ リ 600 ㎞ と い う 表 示 が い く が ま る が 、 た 。 破 13 、 壊 世 緑 さ 紀 の れ に 草 、 は 原 数 十 と 多 字 深 く 軍 い の に 森 信 よ に 者 る 覆 が 宗 わ 虐 教 れ 殺 的 た さ な ロ れ 弾 マ た 圧 ン と を チ い 受 ッ う け ク 歴 、 な 史 城 田 を や 園 秘 街 地 め の 帯 て 多 だ レ ネ ー 山 脈 に 渓 谷 が 埋 も れ て お り 、 地 形 は 変 化 に 富 ん で い る 。 ミ デ ィ ・ ピ レ ネ ー 地 方 は 、 フ ラ ン ス の 南 西 部 に 位 置 す る が 、 ピ 向 か う と 、 い よ い よ ミ デ ィ ・ ピ レ ネ ー 地 方 に 入 っ て き た 。 朝 食 を 済 ま せ 、 9 時 に 宿 を 出 て 、 カ ル カ ッ ソ ン ヌ か ら 一 路 北 へ ッ ソ ン ヌ か ら 230 ㎞ で サ ン ・ シ ル ・ ラ ポ ピ ー の 村 が 見 え て き た 。 125 農家ではフォアグラやコンフィを直売している Copyright © IT おやじ All rights reserved ラ や ト リ ュ フ を 売 っ て い る 。 る と 、 い つ か ど こ か で 買 い た い と 思 っ て い た 瓶 詰 め の フ ォ ア グ 途 中 に フ ラ ン ス 特 産 の 食 料 を 売 っ て い る 店 が あ っ た 。 入 っ て み い か に も 中 世 の 雰 囲 気 を 残 し て い る 。 ま ず は 、 車 を 駐 車 場 に 入 れ て 村 を 散 策 す る と 、 細 い 道 が 続 き 、 た も の で 、 急 峻 な 屋 根 に は タ イ ル が 貼 ら れ て い る 。 る で 絵 本 に 出 て く る 村 の よ う だ 。 村 の 家 は 13 ~ 15 世 紀 に 造 ら れ う に 造 ら れ た 、 ロ ッ ト 渓 谷 で 最 も 美 し い 村 と い わ れ て お り 、 ま 美 し い 村 サ ン ・ シ ル ・ ラ ポ ピ ー は 、 100 m の 崖 の 斜 面 に 止 ま る よ ① サ ン シ ル ラ ポ ピ ー ( Saint-Cirq-Lapopie 瓶 と 缶 で は か な り 値 段 が 違 う の で 、 「 何 が 違 う の だ 」 と 女 主 人 に ・ ・ 聞 い て み る と 、 「 缶 詰 は い ろ ん な も の が 混 じ っ て い る が 、 瓶 詰 め ・ っ 3 「 は た つ 賞 純 。 買 味 正 う 期 の と 間 も 1 は の つ 2 で お 0 、 ま 1 最 け 2 高 が 年 級 付 ま 品 い で で て 持 味 く つ が る 」 全 の と く で い 違 、 う う 60 。 」 ユ そ と ー れ こ ロ な と で ら だ こ と 。 れ 思 し を い か 買 、 も ) サン・シル・ラポピー(Saint-Cirq-Lapopie)の村の屋根にはタイルが貼ってある Copyright © IT おやじ All rights reserved 126 127 美しい村 サン・シル・ラポピーは絵本に出てくるような村 Copyright © IT おやじ All rights reserved に 向 か っ た 。 何 と か 駐 車 場 を 出 て 、 次 の 目 的 地 ロ カ マ ド ゥ ー ル ( 6 0 ㎞ 北 ) フ ラ ン ス は 複 雑 だ 。 「 ま さ か こ ん な 田 舎 の 村 で こ ん な こ と に な っ て い る と は ! 」 。 ゲ ー ト の 支 払 機 に 差 し 込 む と 無 事 開 い た 。 あ る 支 払 機 に 走 り 込 ん で 支 払 い を 済 ま せ 、 チ ケ ッ ト を 受 け 取 り 、 つ き 、 後 ろ の 車 に 「 ち ょ っ と 待 っ て く れ 」 と 合 図 し て 、 近 く に 駐 車 場 チ ケ ッ ト は 先 に 支 払 っ て お か な い と 駄 目 な の だ 」 と 気 が 困 っ た な 」 と 思 っ て い た が 、 「 ア ッ そ う だ 、 デ ィ ジ ョ ン と 同 じ だ 、 お気に入りのサン・シル・ラポピーの風景 な 」 と 思 っ て 何 回 も 入 れ る が 、 駄 目 だ 。 「 後 ろ に 車 が 来 て い る し 、 と 、 カ ー ド が そ の ま ま 戻 っ て き て ゲ ー ト が 開 か な い 。 「 お か し い 村 を 満 喫 し た の で 駐 車 場 に 戻 り 、 カ ー ド を 入 れ て 出 よ う と す る く て 、 数 あ る 美 し い 村 の 中 で も 特 に お 薦 め だ 。 れ い に 保 存 さ れ て い る 。 い ろ ん な 絵 画 や 陶 器 な ど も セ ン ス が 良 そ れ に し て も こ の 村 は 、 絵 に 描 い た よ う に 美 し い し 、 建 物 も き の 風 景 を 描 い た 絵 と 、 手 作 り の 木 工 品 を 買 う こ と に し た 。 こ で は 特 に 村 の 風 景 が 気 に 入 っ た の で 、 サ ン ・ シ ル ・ ラ ポ ピ ー や 手 作 り の 木 工 品 な ど 、 い ろ ん な 工 芸 品 が 沢 山 並 ん で い る 。 こ ま た 村 に は 、 多 く の 有 名 な 芸 術 家 が 集 ま っ て お り 、 絵 画 や 陶 器 つい買った手作りの木工品 画 美術品・木工品を沢山売っている 探していた瓶詰めのフォアグラとトリュフ Copyright © IT おやじ All rights reserved 128 車1台しか通れない橋、こんな橋は結構ある 129 通 れ る よ う な 狭 い 橋 が あ っ た り 、 突 然 畑 の 真 ん 中 に 異 様 な 物 体 で ゆ っ く り ド ラ イ ブ し て い く 。 途 中 に は 、 車 1 台 が か ろ う じ て 野原の真ん中にポツンと立っている物体、一体何なんだろう Copyright © IT おやじ All rights reserved こ の あ た り の 田 舎 道 は ほ と ん ど 車 は 通 ら な い の で 、 マ イ ペ ー ス ② ロ カ マ ド ゥ ー ル ( Rocamadour が 現 れ た り で 、 こ れ は こ れ で 結 構 楽 し い 。 ) 多 く の 土 産 店 や レ ス ト ラ ン が あ り 、 非 常 に 賑 わ っ て い る 。 村 に 登 っ て い っ た 。 村 に 入 っ て い く と 外 か ら は 気 づ か な い が 、 上 に 連 れ て 行 っ て く れ る の で 、 面 白 そ う な の で こ の 列 車 に 乗 り を 疑 う 。 駐 車 場 に 車 を 止 め て 村 に 入 る と 、 列 車 の バ ス が 村 の 頂 初 め て こ の 村 を 見 た 時 は 、 「 エ ッ こ ん な 所 に 村 が あ る の か 」 と 目 19 世 紀 に 大 規 模 な 修 復 が 行 わ れ 、 今 の 姿 が あ る と の こ と だ 。 15 世 紀 に 岩 盤 が 崩 れ 、 そ の 後 、 数 世 紀 に 渡 り 荒 廃 し て い た が 、 カ マ ド ゥ ー ル は 、 様 々 な 伝 説 と 奇 跡 で 有 名 な 巡 礼 の 地 だ 。 見 え て き た 。 切 り 立 つ 崖 に 村 の 家 々 が 貼 り 付 く よ う な 外 観 の ロ そ ん な 調 子 で 、 田 舎 道 を 1 時 間 ほ ど 走 る と 、 ロ カ マ ド ゥ ー ル が ロカマドゥールの村は賑わっている ストリート・ミュージシャンに聞き惚れる お城には多くの人が訪れる Copyright © IT おやじ All rights reserved フランス人は列車が好きなのだ 130 131 ロカマドゥール(Rocamadour)の村は、崖の斜面に張り付いている Copyright © IT おやじ All rights reserved こんな絶壁に中世の頃はどのように住んでいたのだろうか Copyright © IT おやじ All rights reserved 132 133 ロカマドゥール(Rocamadour)の村 Copyright © IT おやじ All rights reserved か っ た 。 ク ( 10 ㎞ 北 ) に 向 目 車 で 尐 的 場 急 し 地 に い 遅 戻 で く カ り 下 な レ 、 っ っ ナ 次 て た ッ の 駐 の あ 常 フ 美 る に ラ し 。 人 ン い 気 ス 村 の 人 で 村 に あ で は り も 非 、 に し て 、 文 句 な く お城の頂上にて そ ん な こ と は 抜 き の か 不 思 議 だ が 、 村 に 認 定 さ れ な い 何 故 こ こ が 美 し い そ こ は 素 晴 ら し い 景 観 で 、 村 の 全 景 が 見 渡 せ る 。 と 思 い 登 っ て い く と 、 30 分 近 く で や っ と 頂 上 に た ど り 着 い た 。 「 何 が あ る か 分 か ら な い が 、 取 り あ え ず 頂 上 ま で 行 っ て み よ う 」 村 の 中 心 街 を ド ン ド ン 歩 い て い く と 、 お 城 に 登 っ て い く 。 坂を上り詰めるとお城がある 頂上からの景色はなかなかのものだ Copyright © IT おやじ All rights reserved 立派なお城が頂上にある 134 135 て お り 、 窓 は 花 に 飾 ら れ て 、 色 の コ ン ビ ネ ー シ ョ ン が 素 晴 ら し こ と が で き る 。 村 の 家 は 、 こ の 地 方 の 白 く て 黄 色 い 石 で 造 ら れ こ の 村 は 、 11 世 紀 に 創 設 さ れ 、 当 時 の 修 道 院 や 教 会 を 今 も 見 る は こ ん な し ょ ぼ い ガ ソ リ ン ス タ ン ド も あ る の だ 。 結 局 20 ユ ー ロ 支 払 っ て カ レ ナ ッ ク に 向 か う こ と に し た 。 田 舎 で れ な い 」 と 思 い 一 生 懸 命 入 れ た が 、 15 リ ッ タ ー 入 れ る と 疲 れ て 、 そ れ で も 「 何 と か 入 れ て お か な い と こ れ か ら 山 奥 で 困 る か も し つ つ 、 必 死 に レ バ ー を 押 し 続 け る が 、 手 が し ん ど く な っ て き た 。 1 リ ッ ト ル 入 れ る の に 1 分 は か か る 。 「 何 だ こ れ は ! 」 と あ き れ リ ン の カ ウ ン タ ー が 一 向 に あ が ら な い 。 「 さ あ 入 れ よ う 」 と バ ル ブ を 差 し 込 ん で レ バ ー を 押 す が 、 ガ ソ を 入 れ る の に 10 分 以 上 か か り 、 え ら く 遅 い 。 や っ と 私 の 番 で 、 ガ ソ リ ン ス タ ン ド に 立 ち 寄 る こ と に し た 。 前 の 女 性 が ガ ソ リ ン 途 中 で ガ ソ リ ン が 半 分 よ り 尐 し 減 っ た の で 、 こ れ ぞ 田 舎 と い う 美しい村 カレナック(Carennac)には花が一杯だ Copyright © IT おやじ All rights reserved の う ち だ ん だ ん リ ム ー ザ ン 地 方 に 入 っ て き た 。 美 し い 村 カ レ ナ ッ ク ま で は 静 か な 田 園 に 囲 ま れ た 田 舎 道 で 、 そ ③ カ レ ナ ッ ク ( Carennac い 。 ま た 、 木 で 造 ら れ た バ ル コ ニ ー も 美 し い 。 ) ュ ( 10 ㎞ 北 ) に 向 か っ た 。 カ レ ナ ッ ク も 堪 能 し て 、 今 日 の 宿 泊 地 コ ロ ン ジ ュ ・ ラ ・ ル ー ジ Les plus beaux Villages de France (フランスの美しい村) この本が今回の旅の原点だ カレナックの村は落ち着いた村だ フランス人は本当に自転車が好きだ Copyright © IT おやじ All rights reserved こ こ の ツ ー リ ス ト ・ オ フ ィ ス で カ レ ナ ッ ク 近 辺 の 地 図 を も ら っ 点 で も あ る の で 記 念 に 買 っ た 。 抜 け て い く の 国 だ け あ っ て 、 自 転 車 が 盛 ん な の だ ろ う 。 女 性 も 颯 爽 と 走 り ラ ン ス の 美 し い 村 」 全 て が 載 っ て お り 、 こ の 本 が 今 回 の 旅 の 原 こ の 本 は 、 フ ラ ン ス 語 で 書 か れ て い る の で 読 め な い が 、 152 の 「 フ っ た 若 者 が 自 転 車 で 走 っ て い る 。 さ す が ツ ー ル ・ ド ・ フ ラ ン ス フ ラ ン ス を 旅 し て い る と 、 ど ん な 山 奥 の 村 で も リ ュ ッ ク を 背 負 ま た 、 「 フ ラ ン ス の 美 し い 村 」 を 詳 細 に 紹 介 し て い る 本 、 「 ( フ ラ ン ス の 最 も 美 し い 村 ) 」 を 買 っ た 。 Les plus た が 、 見 所 が 詳 し く 載 っ て お り 、 見 て 回 る た め に は こ の 地 図 が beaux Villages de France 非 常 に 役 に 立 つ 。 136 は 沢 山 歩 い て い る し 、 村 の 入 口 ら し い 門 の 幅 は 狭 い し 、 「 本 当 に は 沢 山 の 絵 が 飾 っ て あ り 、 花 も 生 け て あ る し 、 今 ま で 最 高 に ス ン の ベ ッ ド に 暖 炉 が あ り 、 ベ ラ ン ダ も あ っ て 素 晴 ら し い 。 壁 に と 、 ブ ツ ブ ツ 言 い な が ら 車 を 走 ら せ て い る と 、 ど う も 村 に つ な 荷 物 を 「 ジ ー ン 」 に 運 び 込 む と 、 床 も 壁 も 赤 い 石 造 り で 、 ツ イ が か ろ う じ て 通 れ る 山 道 で 、 メ イ ン ロ ー ド な ん て ど こ に も な い 」 言 う 。 「 メ イ ン ロ ー ド と 言 わ れ て も 、 い ま 通 っ て い る 道 は 車 1 台 し て く れ た 。 パ ス カ ル は 画 家 で 60 後 半 、 マ ダ ム も 美 し い 人 だ 。 イ ン ロ ー ド に 出 ろ 。 そ う す る と 表 示 が あ っ て す ぐ に 分 か る 」 と ル と そ の マ ダ ム ( ) が 待 っ て い て く れ て 、 駐 車 場 に 案 内 ル ・ ド ー ト 「 J E A N N E 」 に 電 話 し て 場 所 を 聞 い て み る と 、 「 メ 建 て ら れ た 真 っ 赤 な 壁 の 家 だ 。 家 の 前 で は こ の 家 の 主 人 パ ス カ に 入 っ て き た 。 「 こ れ は お か し い 」 と 気 が つ き 、 今 日 の シ ャ ン ブ 泊 は 、 「 ジ ー ン ( JEANNE テ キ な 部 屋 だ 。 荷 物 を 取 り あ え ず 運 び 込 ん で 、 ま ず は 村 を 見 て が っ て い る 道 路 に 入 っ て き た 。 JEANNE 回 る こ と に し た 。 大 分 近 づ い た と は 思 う の だ が 、 村 に 入 っ て い こ う と す る と 、 人 )」 と い う メ ゾ ン ・ ド ー ト で 、 15 世 紀 に よ く 分 か ら な い ま ま 車 を 進 め 、 10 分 ほ ど す る と ひ ど く 狭 い 村 道 村 。 村 全 て の 家 が 赤 い 石 で で き て い る 。 教 会 も 赤 い 。 今 日 の 宿 コ ロ ン ジ ュ ・ ラ ・ ル ー ジ ュ は 、 7 世 紀 に 創 設 さ れ た 赤 い 砂 岩 の 137 Copyright © IT おやじ All rights reserved の よ う だ 。 フ ラ ン ス 語 で よ く 分 か ら な い が 、 手 振 り を 見 る と も っ と 向 こ う 見 つ け る こ と が で き た 。 「 メ ゾ ン ・ ド ー ト 」 と 書 い て あ る 。 て い た 農 夫 に 「 コ ロ ン ジ ュ ・ ラ ・ ル ー ジ ュ は ど こ か 」 と 聞 く と 、 ン ロ ー ド に 出 る こ と が で き て 、 「 J E A N N E 」 の 小 さ な 看 板 を ュ ・ ラ ・ ル ー ジ ュ か ? 嘘 だ ろ ~ 」 と 思 い 、 近 く で 牛 の 世 話 を し 何 と か 人 を 避 け つ つ 車 を 進 め る と 、 500 m も 行 く と 、 や っ と メ イ 奥 の 人 気 の な い 山 小 屋 に た ど り 着 い た 。 「 エ ~ こ れ が コ ロ ン ジ に 出 る の で そ こ を 右 に 曲 が れ 」 と い う 。 い な と は 思 い つ つ 、 G P S を 信 じ て 進 ん で い く と 、 最 後 に は 山 G P S に 従 い 車 を 進 め る が ド ン ド ン 山 奥 に 入 っ て い く 。 お か し か 分 か る か 」 と 聞 く と 、 「 こ の 道 を ま っ す ぐ 行 く と メ イ ン ロ ー ド 土 産 店 に 入 り 、 「 J E A N N E と い う 家 に 行 き た い が ど こ に あ る ④ コ ロ ン ジ ュ ・ ラ ・ ル ー ジ ュ ( Collonges la Rouge こ ん な 所 に 入 っ て い く の か な 」 と 心 配 に な り 、 車 を 止 め て 村 の ) シャンブル・ドート Jeanne は15世紀に建てられた赤い砂岩の家 門を入ると草木のトンネルだ 部屋のベランダから庭に出ることができる Copyright © IT おやじ All rights reserved この看板が見つけにくい ベッドルームはシックで上品 138 陶器を売っているお店 魔女の人形だらけ 139 ん で い る 。 「 こ れ が 本 当 の 豊 か さ で は な い か 」 と フ ト 思 う 。 流 れ て い る 感 じ で 、 道 を 歩 く 人 も ゆ っ た り と 中 世 の 空 気 を 楽 し 何 れ に し て も 、 ゴ ル ド の よ う な 喧 噪 は 全 く な く 、 静 か に 時 間 が 買 う の だ ろ う か 。 な い よ う だ 。 そ れ に し て も フ ラ ン ス 人 は こ ん な 人 形 を わ ざ わ ざ だ 。 私 に は 尐 し 気 味 が 悪 い が 、 フ ラ ン ス 人 に と っ て は そ う で は 中 で も ビ ッ ク リ し た の は 、 魔 女 の 人 形 が 所 狭 し と 並 ん で い る 店 母娘だろうか、友人だろうか ゆったりした時間を楽しんでいる Copyright © IT おやじ All rights ようだ reserved 芸 術 の 村 ら し く 、 陶 器 や 絵 画 ・ 民 芸 品 な ど を 売 っ て い る 。 村 の 中 心 は 教 会 で 、 そ の 周 り に 民 家 や レ ス ト ラ ン が 建 ち 並 び 、 美しい村 コロンジュ・ラ・ルージュでは教会の周りで沢山の人がくつろぐ Copyright © IT おやじ All rights reserved 140 う と そ の こ と も よ く 知 っ て い た 。 141 美 味 し い 」 と 言 っ て 食 べ て い る 。 「 普 通 は 刺 身 に 使 う の だ 」 と 言 パ ス カ ル は わ さ び と 醤 油 を 持 っ て き て 「 こ れ を つ け て 食 べ る と つ い つ い 取 り す ぎ て 食 べ 過 ぎ る 。 ニ の パ イ 焼 き 」 。 こ れ も 大 き な プ レ ー ト に 山 盛 り 乗 っ て く る の で る 始 末 。 メ イ ン デ ィ ッ シ ュ は 「 子 羊 の ロ ー ス ト 」 と 、 「 ズ ッ キ ー で 一 気 に 平 ら げ る と 、 「 余 程 お 腹 が 空 い て い る の だ ね 」 と 笑 わ れ 前 菜 は こ こ で 取 れ た 「 ト マ ト の ム ー ス 」 で 、 な か な か い け る の ダ イ ニ ン グ ル ー ム に 移 動 し デ ィ ナ ー が 始 ま っ た 。 プ ル も い る 。 30 分 く ら い 、 い ろ ん な 話 を し た だ ろ う か 、 そ の 後 、 は 、 1 週 間 こ こ に 滞 在 す る カ ッ プ ル も い る し 、 2 日 で 帰 る カ ッ カ ル と マ ダ ム を 加 え て 9 名 で 、 ま ず は 食 事 の 前 の 会 話 だ 。 彼 ら ツ ー ル ー ズ か ら 来 た 3 組 の 夫 婦 ( ラ フ ァ エ ル さ ん 他 ) で 、 パ ス 今 日 の 「 ジ ー ン 」 の 宿 泊 者 は 、 ブ ル ゴ ー ニ ュ 、 ブ ル タ ー ニ ュ 、 る と 、 ま ず は 全 員 の 自 己 紹 介 が 始 ま る 。 庭 で は ワ イ ン を 飲 み な が ら 数 人 が 話 を し て い る 。 こ こ に 参 加 す フランスのいろんな地方から集まってくる(手前がマダム) Copyright © IT おやじ All rights reserved 客 と 一 緒 に 取 る の で 、 1 階 の ダ イ ニ ン グ ル ー ム に 向 か っ た 。 宿 に 帰 っ て く る と 、 午 後 7 時 半 、 今 日 の デ ィ ナ ー は こ こ で 宿 泊 トマトのムース ズッキーニのパイ フ ラ ン ス 語 の 嵐 で 疲 れ た の で 先 に 失 礼 し 、 部 屋 に 戻 り 休 ん だ 。 い ろ い ろ 話 か け て く る 。 そ の 都 度 、 パ ス カ ル や マ ダ ム が 通 訳 だ 。 だ 」 と か 他 愛 の な い 話 ば か り だ が 、 彼 ら に は 興 味 が あ る よ う で 、 行 く の だ 、 子 供 は い る の か 、 日 本 で は 女 性 は 何 歳 で 結 婚 す る の ま に た ど た ど し い 英 語 で 「 ど こ を 回 っ た の だ 、 こ れ か ら ど こ へ こ の 場 に は 年 輩 の 人 が 多 い の で フ ラ ン ス 語 が 主 体 に な る が 、 た に デ ィ ナ ー を ス タ ー ト し て 、 11 時 半 に な っ て も ま だ 喋 っ て い る 。 酒 ま で 出 て く る 。 ま た 、 フ ラ ン ス 人 は よ く 喋 る 。 午 後 7 時 過 ぎ の チ ー ズ な ど 様 々 な チ ー ズ が 山 盛 り 出 て く る 。 そ れ に ワ イ ン と 全 て な く な っ た 。 チ ー ズ も ロ カ マ ド ゥ ー ル や カ マ ン ベ ー ル や 羊 が 多 い 中 、 大 き な プ レ ー ト に 山 盛 り の 肉 も ズ ッ キ ー ニ の パ イ も そ れ に し て も フ ラ ン ス 人 の 食 欲 は す ご い 。 70 歳 過 ぎ の カ ッ プ ル マトンのロースト パスカルはホスト役を完璧にこなす フルーツの砂糖づけ フランスはチーズで仕上げ あまりの美味しさで食べ過ぎ・飲み過ぎ Copyright © IT おやじ All rights reserved 142 グ ラ や ト リ ュ フ を 買 う と 、 非 常 に い い も の が 安 く 買 え る の だ が 」 こ に も 「 農 家 へ よ う こ そ 」 の 看 板 が あ る 。 「 こ う い う 所 で フ ォ ア 設 置 し て あ る 。 村 を 歩 い て い る と い ろ ん な も の が 目 に 付 く 。 こ 休 日 に は コ ン サ ー ト で も や る の だ ろ う か 、 教 会 の 横 に は 舞 台 が 村 の 朝 は ど こ で も 閑 散 と し て い る 。 私 は こ ん な 雰 囲 気 が 好 き だ 。 農家へようこその看板 (bienvenue a la ferme) 面 白 く な い 。 テ レ ビ は 諦 め て や は り 散 歩 に 行 く こ と に し た 。 る が 、 ヨ ッ ト 競 技 や フ ェ ン シ ン グ が 放 映 さ え て い る の で あ ま り 語 で 何 を 言 っ て い る の か 分 か ら な い 。 オ リ ン ピ ッ ク を や っ て い を つ け て み る 。 映 る の は 4 チ ャ ン ネ ル だ け だ が 、 全 て フ ラ ン ス 朝 か ら バ タ バ タ 動 く の も 宿 泊 者 に 悪 い の で 、 久 し ぶ り に テ レ ビ 東 ) に 向 か う 。 ト に 従 う こ と に し た 。 ま ず は 、 最 初 の 目 的 地 キ ュ レ モ ン ト ( 20 ㎞ ス は 非 常 に よ い の で 予 定 を 若 干 変 更 し 、 マ ダ ム の お 薦 め の ル ー 143 Copyright © IT おやじ All rights reserved. な の で 教 会 に 来 な さ い と い う こ と だ ろ う か 。 と は 尐 し 違 う の で 、 ど う し よ う か な と 思 っ た が 、 マ ダ ム の セ ン る 。 7 時 に は 起 き ろ と い う こ と だ ろ う か 。 そ れ と も 今 日 は 日 曜 る と 、 彼 女 推 薦 の ル ー ト が 書 い て あ る 紙 を く れ た 。 私 の ル ー ト 朝 7 時 、 村 の 教 会 の 鐘 で 目 が 覚 め る 。 20 ~ 30 回 続 け て 鳴 っ て い 出 発 す る 前 に 、 マ ダ ム に 「 お 薦 め の 見 所 は ど こ か 」 と 聞 い て み ト リ ュ フ の 本 場 で も あ る 。 こ れ に 昨 日 と は ま た 違 う ジ ン ジ ャ ー ケ ー キ 。 満 腹 だ 。 の 深 い 峡 谷 に 囲 ま れ て い る 。 フ ォ ア グ ラ の 産 地 で あ る と と も に パ ン と コ ー ヒ ー 、 そ れ に マ ダ ム の 手 作 り の ジ ャ ム に ジ ュ ー ス 、 ん だ リ ム ー ザ ン 高 地 が 広 が る 。 コ レ ー ズ 川 や ヴ ェ ゼ ー ル 川 な ど 朝 食 は 、 昨 日 の フ ラ ン ス 人 と 、 子 供 連 れ の イ ギ リ ス 人 が い た 。 リ ム ー ザ ン 地 方 は 、 フ ラ ン ス 中 部 の 内 陸 部 に 位 置 し 、 起 伏 に 富 と 思 い な が ら 朝 食 の 時 間 な の で 「 ジ ー ン 」 に 帰 っ た 。 【 第 11 日 】 リ ム ー ザ ン 地 方 今朝は快晴で、コロンジュ・ラ・ルージュの教会の赤煉瓦が空の青によく映える この農家はかなり古そうだ。屋根瓦も傷んでいるが、これから修復するのだろうか Copyright © IT おやじ All rights reserved. 144 ほとんど人通りはない お城もこぢんまりしている 145 外 れ る が 、 当 初 予 定 し て い た 美 し い 村 ラ ・ ロ ッ ク ・ ガ ジ ャ ッ キ ュ レ モ ン ト も 一 通 り 見 た の で 、 次 は マ ダ ム 推 薦 の ル ー ト か ら い の で 、 ゆ っ た り 散 策 の で き る 村 だ 。 キ ュ レ モ ン ト に は 、 お 土 産 店 も な い し 、 ほ と ん ど 人 も 見 か け な ト が 開 か れ る と の こ と だ 。 の お 城 と 3 つ の 教 会 が あ り 、 夏 に は 毎 週 フ ァ ー マ ー ズ マ ー ケ ッ っ て 村 の 全 容 が 見 え て く る 。 村 に は 11 世 紀 に 建 て ら れ た 3 つ 美しい村 キュレモント(Curemonte)は砂岩の上に造られた Copyright © IT おやじ All rights reserved. 美 し い 村 キ ュ レ モ ン ト は 砂 岩 の 上 に 立 っ て お り 、 近 づ く に 従 ① キ ュ レ モ ン ト ( Curemonte ク ( 100 ㎞ 南 西 ) に 向 か う こ と に し た 。 ) 東 ) に 向 か う 。 が ら 細 い 道 を 進 ん で い く と 、 ド ル ド ー ニ ュ 川 の 畔 に た ど り 着 く 。 れ た 豪 華 な フ ァ サ ー ド ( 彫 像 ) が あ っ た り し て 、 こ れ ら を 見 な だ ろ う 」 と 訝 り な が ら 、 大 き な 民 家 の 軒 下 に は 17 世 紀 に 作 ら ス ト が 素 晴 ら し い 。 「 何 故 こ の 村 が 美 し い 村 に 認 定 さ れ な い の 会 の 側 に は ド ル ド ー ニ ュ 川 が 流 れ て お り 、 森 や 山 と の コ ン ト ラ し い と い う 意 味 で 、 そ の 名 の 通 り 、 ロ マ ネ ス ク 様 式 の 美 し い 教 ビ ュ ー リ ュ ー ・ シ ュ ー ル ・ ド ル ド ー ニ ュ は 、 名 前 そ の も の が 美 シ ュ ー ル ・ ド ル ド ー ニ ュ ( 10 ㎞ 南 ) に 向 か う こ と に し た 。 ラ ・ ロ ッ ク ・ ガ ジ ャ ッ ク は 諦 め て 、 マ ダ ム 推 薦 の ビ ュ ー リ ュ ー ・ こ の ま ま で は ま た 山 奥 に 連 れ て こ ら れ て も 困 る の で 、 こ の 際 走 る が 、 一 向 に ラ ・ ロ ッ ク ・ ガ ジ ャ ッ ク に 近 づ か な い 。 う ち 通 行 止 め が あ っ た り す る 。 こ れ は ま ず い と 思 い 、 逆 方 向 に て い る と 、 車 が 1 台 か ろ う じ て 通 れ る よ う な 山 道 に 入 り 、 そ の ドルドーニュ川の畔には花一杯の美しい家が建っている Copyright © IT おやじ All rights reserved. 最 近 は ほ と ん ど 地 図 を 見 る こ と な く 、 G P S に 任 せ て 車 を 進 め ② ビ ュ ー リ ュ ー ・ シ ュ ー ル ・ ド ル ド ( ー ニ ュ Beaulieu sur Dordogne こ こ を ゆ っ く り 楽 し ん で か ら 、 次 の 目 的 地 オ ー ト ワ ー ル ( 20 ㎞ ) 146 ロマネスク様式の教会は村の中心 147 民家の軒下には 17 世紀に作られたという豪華なファサードが掘ってある Copyright © IT おやじ All rights reserved. ペタンクに興ずる村人たち 技 だ ろ う 。 と に か く の ん び り と し た 村 で 心 が 安 ま る 。 フ ラ ン ス こ れ が 大 島 順 子 さ ん の 本 に 書 い て あ っ た 「 ペ タ ン ク 」 と い う 競 教 会 の 裏 で は 、 大 人 が 鉄 の ボ ー ル を 投 げ て 遊 ん で い る 。 多 分 、 し い 花 の 村 と し て も 有 名 の よ う で 、 村 中 に 花 が 咲 い て い る 。 人 ほ ど の 小 さ な 村 だ が 、 15 世 紀 に 建 て ら れ た お 城 が あ り 、 美 美 し い 村 オ ー ト ワ ー ル は 、 石 灰 岩 の 崖 の 麓 に 造 ら れ た 人 口 250 All rights reserved. ③ オ ー ト ワ ー ル ( ) オートワールもほとんど人はいない 美しい村 オートワールのお城 カフェも花一杯 Copyright © IT おやじ の 典 型 的 な 田 舎 の 良 さ が 味 わ え る 村 か も し れ な い 。 Autoire 花に囲まれたオートワールの民家 う ゆ 。 っ く り 休 ん で 次 の 目 的 地 ル ー ブ レ ザ ッ ク ( 10 ㎞ 西 ) に 向 か 148 北 西 ) に 向 か う 。 石壁と屋根が美しい 149 て い る 。 こ の 村 も 美 し い 花 の 村 と し て 有 名 だ 。 の タ イ ル で 葺 か れ た 屋 根 の 民 家 が あ り 、 細 い 路 地 は 花 が 飾 ら れ こ こ に は 13 世 紀 に 建 て ら れ た 教 会 や 、 ク リ ー ム 色 の 石 壁 と 褐 色 細 い 山 道 を 走 る と 、 近 づ く に つ れ 全 容 が 見 え て く る 。 美 し い 村 ル ー ブ レ ザ ッ ク は 、 小 高 い 丘 の 上 に 立 つ 中 世 の 村 で 、 美しい村 ルーブレザック(Loubressac)は中世の息吹が息づいている Copyright © IT おやじ All rights reserved. ④ ル ー ブ レ ザ ッ ク ( Loubressac ルーブレザックのお城 1 時 間 ほ ど 散 策 し て 、 今 日 の 最 後 の 目 的 地 、 ト ゥ ー レ ン ( 30 ㎞ ) ちょっと記念に ゆ っ く り お 城 の カ フ ェ で コ ー ヒ ー を 飲 ん で 、 コ ロ ン ジ ュ ・ ラ ・ こ ん な 高 い と こ ろ で 花 を 手 入 れ し て い る も の だ と 感 心 す る 。 更 に 、 そ こ に は 美 し い 庭 園 が あ り 花 が 咲 き 誇 っ て い る 。 よ く も そ こ に は リ ム ー ザ ン 地 方 の 素 晴 ら し い 眺 め が 待 っ て い た 。 つ い 。 12 世 紀 に 造 ら れ た 「 シ ー ザ ー 塔 」 の 上 ま で 登 り 詰 め る と 、 一 生 懸 命 坂 を 登 り 、 続 い て お 城 の 階 段 を 登 っ て い く 。 か な り き 美しい村 トゥーレン(Turenne)は小高い丘の上に造られた Copyright © IT おやじ All rights reserved. 美 し い 村 ト ゥ ー レ ン に は 、 丘 の 高 台 に そ び え る お 城 が あ る 。 ⑤ ト ゥ ー レ ン ( Turenne お后の部屋なのだろうか ル ー ジ ュ ( 10 ㎞ 東 ) に 戻 る 。 ) 150 お城の上はお花畑、よくこんな所まで手入れするものだ 151 シーザー塔の上からは、トゥーレン(Turenne)の様子がよく分かる Copyright © IT おやじ All rights reserved. リムーザン地方の野山にとけ込んでいる Copyright © IT おやじ All rights reserved. 152 153 美しい村 トゥーレン(Turenne)は Copyright © IT おやじ All rights reserved. め 物 や 煮 込 み も の に す る 。 次 に 、 ト リ ュ フ を 薄 く 刻 ん で 、 卵 や る と 、 「 ま ず 、 瓶 の 底 に た ま っ て い る ト リ ュ フ の 汁 を つ か っ て 炒 す ぐ に 買 う こ と に し た 。 る 女 性 に 、 「 ト リ ュ フ は ど う や っ て 料 理 を す る の だ 」 と 聞 い て み 私 に は 一 目 で 分 か っ た 。 140 ユ ー ロ す る 。 あ ま り 高 い の で 、 横 の 方 で 、 ク ル ミ を 割 っ て い い る の だ 。 」 真 っ 黒 な ト リ ュ フ が 瓶 に 入 っ て お り 、 直 径 5 ㎝ く ら い の も の で 禮 子 も や は り こ こ に 来 て ュ 村 を 一 緒 に 歩 い て い る 。 グ ラ や ワ イ ン な ど 、 農 家 で 取 れ た も の が 色 々 売 っ て い る 。 あ り 、 面 白 そ う な の で 入 っ て み た 。 す る と 、 ト リ ュ フ や フ ォ ア 「 ジ ー ン 」 の 隣 り に 、 「 農 家 へ よ う こ そ 」 の 看 板 を 掲 げ る 農 家 が コ ロ ン ジ ュ ・ ラ ・ ル ー ジ 「 禮 子 と 私 と 孫 の 3 人 で 、 の 水 彩 画 に 心 を 奪 わ れ た 。 た 。 村 は 見 た つ も り で も 見 て い な い と こ ろ が 多 い 。 画 廊 の 主 人 が 描 い た 一 枚 あ る の で 、 コ ロ ン ジ ュ ・ ラ ・ ル ー ジ ュ の 村 を 散 策 す る こ と に し と 思 い 画 廊 に 入 っ た 瞬 間 、 ダ ム が 推 薦 の レ ス ト ラ ン で 食 べ る の だ が 、 8 時 に は ま だ 時 間 が 次 に 、 「 絵 で も 見 よ う か な 」 禮子もコロンジュ・ラ・ルージュ村を楽しんでいる Copyright © IT おやじ All rights reserved. 日 曜 の 夜 は 「 ジ ー ン 」 で は 夕 食 を 用 意 し な い の で 、 仕 方 な く マ 味 し か っ た 。 が 、 頼 り 切 る と ろ く な こ と は な い 。 イ ダ ー が あ る 」 と の こ と で 、 こ れ を 試 し に 飲 ん だ が な か な か 美 に 行 く と 、 ま た 山 奥 に 行 っ て し ま う と こ ろ だ 。 G P S は 必 要 だ 「 ワ イ ン は 免 許 が い る の で 出 せ な い が 、 フ ル ー ツ か ら 作 っ た サ ジ ュ ・ ラ ・ ル ー ジ ュ の 看 板 が 見 え て き た 。 G P S の 言 う と お り 出 せ な い 」 と の こ と だ っ た 。 「 こ こ で 何 か 飲 み た い 」 と 言 う と 、 に は 行 か な い の で 、 幹 線 道 路 を 進 ん で い く と 、 そ の う ち コ ロ ン と 夜 が 遅 く な る 、 う ち は 朝 早 く か ら 仕 事 を す る の で デ ィ ナ ー は G P S が ま た 細 い 山 道 に 導 入 し よ う と す る 。 そ の 手 に 乗 る わ け 「 こ の 店 で は 食 事 は 出 さ な い の か 」 と 聞 く と 、 「 デ ィ ナ ー を 出 す で 道 が 封 鎖 さ れ て お り 通 れ な い 。 仕 方 が な い の で 、 迂 回 す る と 、 コ ロ ン ジ ュ ・ ラ ・ ル ー ジ ュ へ 戻 る 途 中 、 日 曜 の ガ ラ ク タ セ ー ル 炒 め る の が よ い 」 と の こ と だ 。 肉 と 炒 め る が 、 あ ま り 火 を 通 す と 香 り が な く な る の で 、 サ ッ と 154 以 下 略 155 Copyright © IT おやじ All rights reserved. タ ー ニ ュ 地 方 や 、 ス ペ イ ン 文 化 の 色 濃 い ボ ル ド ー 以 西 は 、 東 と I T お や じ 残 る は 西 半 分 。 特 に 歴 史 的 に イ ギ リ ス の 影 響 を 受 け て い る ブ ル た も の で 、 期 待 に た が わ ず 非 常 に 満 足 で き る も の だ っ た 。 料 理 と ワ イ ン は 最 高 だ し 、 全 て が 高 い 文 化 レ ベ ル に 裏 付 け さ れ は 、 風 景 は 美 し く 中 世 の 遺 跡 に は 歴 史 の 重 み が あ り 、 各 地 方 の 2 0 0 8 年 9 月 思 っ て い る 。 き る か 分 か ら な い が 、 体 力 ・ 気 力 の あ る 限 り 続 け て い き た い と ま た 、 こ れ か ら 年 を 重 ね る に 従 い 、 こ の よ う な 旅 を い つ ま で で の 美 し い 村 」 の う ち 26 の 村 に す ぎ な い が 、 「 フ ラ ン ス の 美 し い 村 」 今 回 の 旅 で 訪 れ た の は 、 フ ラ ン ス の 東 半 分 、 152 あ る 「 フ ラ ン ス と は 、 い ろ ん な 人 に ご 支 援 を 頂 い た お か げ だ と 感 謝 し て い る 。 き な い こ と で あ る 。 還 暦 を 迎 え る 年 に こ の よ う な 旅 が で き た こ ん で い る 」 と 直 感 的 に 感 じ 、 非 常 に 嬉 し く 、 ま た 懐 か し か っ た 。 に 出 会 い 、 そ れ を 見 た 時 に 、 「 禮 子 も フ ラ ン ス に 来 て 一 緒 に 楽 し す る の は 非 常 に タ フ な こ と で 、 心 身 と も に 元 気 な 間 で な い と で 最 後 に 、 今 回 の よ う に 、 海 外 で 初 め て の 土 地 を 一 人 で ド ラ イ ブ 孫 の 隆 世 3 人 が 、 楽 し そ う に 歩 い て い る 」 情 景 を 描 い た 水 彩 画 し か し 、 美 し い 村 コ ロ ン ジ ュ ・ ラ ・ ル ー ジ ュ で 、 「 禮 子 と 私 と は 、 日 本 人 に と っ て 憧 れ の 旅 行 地 に な る 」 と 思 う 。 っ た 。 今 後 は 、 英 語 の 表 記 が も っ と 増 え れ ば 、 「 フ ラ ン ス の 田 舎 き そ び れ て 、 連 れ て い っ て や る こ と が で き ず 残 念 に 思 っ て い た 。 私 は フ ラ ン ス に い い 印 象 を 持 っ て い な か っ た の で 、 つ い つ い 行 フ ラ ン ス は 、 禮 子 が 「 い つ か 行 き た い 」 と 言 っ て い た 国 だ が 、 続 い て 、 3 年 連 続 の 単 独 ド ラ イ ブ の 旅 に な る 。 今 回 の フ ラ ン ス は 、 一 昨 年 の ク ロ ア チ ア 、 去 年 の ノ ル ウ ェ ー に 的 で 、 治 安 も よ く て 、 フ ラ ン ス の 見 方 を 大 き く 変 え る も の と な 今 回 の 旅 で 、 尐 な く と も 田 舎 の 人 々 は 、 素 朴 で 、 親 切 で 、 友 好 ま た 、 今 ま で フ ラ ン ス に は 悪 印 象 し か 持 っ て い な か っ た 私 だ が 、 会 が あ れ ば 、 こ れ ら の 地 に も っ と ゆ っ く り 滞 在 し て み た い 。 は 異 な る 文 化 ・ 料 理 ・ ワ イ ン が 楽 し め そ う だ し 、 次 回 訪 れ る 機 お わ り に 156 Copyright © IT おやじ All rights reserved. 157 Copyright © IT おやじ All rights reserved.
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