優先区間の絞り込みに向けた検討 説明資料

資料-2
優先区間の絞り込みに向けた検討
説明資料
近畿地方整備局
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism Kinki Regional Development Bureau
近畿地方整備局
目
1.
1
2.
.
3.
4
4.
5.
6.
次
検討対象区間
播磨臨海地域の変遷
地域の現状と課題
道路交通の現状と課題
地域及び道路の現状(まとめ)
今後の進め方(予定)
1
1 検討対象区間
1.検討対象区間
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Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism Kinki Regional Development Bureau
2
近畿地方整備局
1.検討対象区間(播磨臨海地域)
播磨臨海地域は、兵庫県南西部に位置し、国道2号バイパスの沿線地域である姫路市、 高砂市、加古川市、明石市、
播磨町、稲美町、太子町の4市3町で構成
広域図
【凡例】
高速道路
有料道路
兵庫県
直轄国道
補助国道
主要地方道
播磨臨海地域
事業中
対象範囲
加古川市
稲美町
姫路市
神戸市
高砂市
たつの市
播磨町
明石市
太子町
播磨臨海地域道路
0km 1.0km
5.0km
10.0km
3
2 播磨臨海地域の変遷
2.播磨臨海地域の変遷
近畿地方整備局
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism Kinki Regional Development Bureau
4
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2.播磨臨海地域の変遷
昭和初期からインフラの整備とともに 臨海工業地域が急速に発展
昭和初期からインフラの整備とともに、臨海工業地域が急速に発展
年
代
1964年
(昭和39年)
臨海部の整備状況
臨海部航空写真(たつの市~高砂市)
播磨臨海部が
播磨工業整備特別地域に指定
広畑
1967年
(昭和42年)
須加
中島 妻鹿
姫路港が特定重要港湾に指定
(現:国際拠点港湾)
入船
1980年代
(昭和55年以降)
ひろはた
いりふね
す か
浜田・広畑・入船・須加・中島地区、
め が
妻鹿
妻鹿LNG基地の埋立開始
基地 埋立開始
広畑
妻鹿
須加
中島
浜田
あぼし
1990年代
(平成2年以降)
網干・網干沖・須加地区、
め が
ふくどまり
網干
妻鹿LNG基地・福泊地区が埋立整備
妻鹿
須加
網干沖
2000年代
(平成12年以降)
福泊
広畑地区外貿埠頭、
中島埠頭
中島埠頭コンテナヤード整備
テナヤ ド整備
広畑
中島
出典:姫路港50年のあゆみ(兵庫県)
5
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2.播磨臨海地域の変遷(道路整備の経緯)
さんよう
かこがわ
昭和45年の国道2号加古川バイパスから 山陽自動車道の開通など幹線道路が順次整備
昭和45年の国道2号加古川バイパスから、山陽自動車道の開通など幹線道路が順次整備
播磨臨海地域の発展とともに、幹線道路の交通需要が増大
【幹線道路の交通量の推移 】
【幹線道路整備の経緯 】
昭和45年:
12.2km
2⾞線開通
か こ がわ
加古川BP開通
か こ がわ
加古川BP
姫路バイパス
明姫幹線
加古川バイパス
昭和50年:
山陽自動車道
6.6km
2⾞線開通
ひめじ
姫路BP開通
1.1km
3⾞線開通
10.7km
4⾞線開通
ひめ じ
姫路BP
出典:道路交通センサス
平成2年以降:
昭和55年:
12.8km
2⾞線開通
3.9km
4⾞線開通
山陽自動車道開通
H3.3.28
12.9km
4⾞線開通
通
H8.11.14
H9.12.10 12.9km 4車線開通
さんよう
⼭陽⾃動⾞道
三木小野IC
6.0km
4⾞線開通
H2.7.31
11.2km
4⾞線開通
⾞線開通
山陽姫路東IC
明姫幹線開通
さんよう
山陽姫路西IC
めい き
27
27.7km
7k
4⾞線開通
(神⼾JCT)
めい き
明姫幹線
6
近畿地方整備局
2.播磨臨海地域の変遷(道路整備状況)
東西の幹線道路の交通容量が不足
【播磨臨海地域の道路整備状況】
凡 例
<車線数>
<道路種別>
断面③
高速道路
有料道路
一般国道(直轄)
一般国道(補助)
6車線区間
4車線区間
主要地方道・県道
(一部市道含む)
<南北道路>
6車線
4車線
2車線
暫定2車
事業中
未整備
6車線
4車線
車線
2車線
<播磨臨海地域>
断面②
4車線区間
4車線区間
断面①
4車線区間
2車線区間
2車線区間
【幹線道路の交通量と交通容量 】
断面③
(台/日)
20万
断面②
姫路市/太子町断面
断面①
加古川市断面
姫路市断面
(167,750台/日)
③
(163,921台/日)
②
118,038
(104,800台/日)
16,115
①
13,129
95,593 18,445
播磨臨海地域は
交通容量不足
49,883
20 468
20,468
10万
66,862 17,194
(114,000台/日)
(96,800台/日)
20,744
(断面交通容量)
(63,200台/日)
4車線区間
(断面交通量)
交通量
交通量
断面位置
0
6車線区間
4車線区間
路線名
(車線数)
R2バイパス R179 R250
(4)
(2) (2)
R2バイパス R2 R250 R250(飾磨バイパス) R2バイパス R2
(2) (2) (4)
(2)
(4)
(6)
R250(明姫幹線)
(4)
※交通量は、H22年度道路交通センサス
※交通容量は、道路構造令における1車線あたりの設計基準交通量を採用 国道2号バイパス : 第1種第3級(11,000台) 国道2号、国道250号 : 第4種第1級 2車線(9,600台)、多車線(7,200台)
7
3 地域の現状と課題
3.地域の現状と課題
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8
近畿地方整備局
3.地域の現状と課題(人口・企業立地)
播磨臨海地域の人口・面積比は 京都市や広島市の政令指定都市と同等規模
播磨臨海地域の人口・面積比は、京都市や広島市の政令指定都市と同等規模
製造品出荷額は、主要都市よりも多く、世界や国内のトップシェアを持つ企業の製造拠点が集積
【播磨臨海地域の製造品出荷額】
【播磨臨海地域の構成 】
出典:H24年経済センサス 総務省統計局
(千億円)
120
100
人口:約54万人
面積:約535k㎡
ものづくりの実力は、
政令指定都市を超える
5兆円規模
96.9
80
人口:約3万人
面積:約23k㎡
人口 約27万人
人口:約27万人
面積:約139k㎡
広域図
人口:約3万人
面積:約35k㎡
人口:約9万人
面積:約34k㎡
兵庫県
60
53.6
44.1 44.0 42.8 40.9
38.7 38.5
35.3
40
34.2
29.7
20
播磨灘
23.8 22.3 21.2
19.7 15.6
11.5 11.4 10.1 9.7
8.2 6.6
5.0
4.6
3.7
札
幌
市
仙
台
市
熊
本
市
0
播磨臨海地域
人口:約3万人
面積:約9k㎡
広域図
人口:約29万人
面積:約50k㎡
【播磨臨海地域の人口・面積比 】
凡例:
倉
敷
市
横
浜
市
市
原
市
川
崎
市
東
京
特
別
区
大
阪
市
堺
市
神
戸
市
京
都
市
ハマックス(株)
帝国電機製作所(株)
山陽自動車道
日本化薬(株)
フェニックス電機(株)
ショーワグローブ(株)
フジプレアム(株)
29
グローリー(株)
(株)岡常歯車製作所
池田電機(株)
アンビック(株)
三菱電機(株)
(株)テクノスジャパン
人口(
千人)
日本写真印刷(株)
浜
松
市
北
九
州
市
静
岡
市
相
模
原
市
新
潟
市
千
葉
市
岡
山
市
さ
い
た
ま
市
福
岡
市
2
ウシオ電機(株)
(株)ニチリン
世界シェア第1位企業名
(株)日本触媒
ウシオ電機(株)
(株)カネカ
(株)帝国電機製作所
旭硝子(株)
(株)神戸製鋼所
日本写真印刷(株)
虹技(株)
アンビック(株)
製造品種
高吸水性樹脂
露光用光源
塩ビ強化用樹脂、コエンザイムQ10
完全無漏洩ポンプ
フラットパネルディスプレイ用ガラス
特殊線材(自動車弁ばね用線材)
タッチパネル(中小型)
特殊黒鉛材KCカーボンセラミックス
ピアノ用ハンマーフェルト
電動パワーステアリングシステムオルタネーター、
三菱電機(株)姫路製作所
マイクロシーケンサー
フジプレアム(株)
プラズマディスプレイの光学フィルター貼合
日本化薬(株)
半導体封止材用エポキシ樹脂
(株)ダイセル
液晶表示向け光学フィルム用酢酸セルロース
濱中製鎖工業(株)
250
大阪ガス(株)
旭硝子(株)
関西電力(株)
(株)ダイセル
パナソニック(株) キッコーマン(株)
(株)日本触媒
黒崎播磨(株)
山陽特殊製鋼(株)
虹技(株)
三菱重工業(株)
JFEスチール(株)
西芝電機(株)
新日本製鐵(株)
住居系
工業系
世界シェア第1位企業
世界シェア第2位企業
国内シェア第1位企業
その他立地企業
ハリマ化成(株)
2
2
六甲バター(株)
250
サントリー(株)
(株)カネカ
【凡 例】
面積(km2)
出典:人口 H22年国勢調査
面積 平成22年全国都道府県市区町村別面積調による総面積
広
島
市
【播磨臨海地域に集積するトップシェアを持つ企業群】
播磨臨海地域
人口:1,286千人
面積:823km2
名
古
屋
市
播但
連絡
道路
※播磨臨海地域は、姫路市、高砂市、加古川市、明石市、
播磨町 稲美町 太子町の 市 町で構成
播磨町、稲美町、太子町の4市3町で構成
播
磨
臨
海
地
域
豊
田
市
(株)神戸製鋼所
(株)神戸製鋼所
川崎重工業(株)
三菱重工業(株)
(株)ノーリツ
川崎重工業(株)
(株)カネミツ
※各企業のシェアデータは、播磨臨海地域道路網協議会 (H23年6月調べ)
(姫路市・加古川市・明石市・高砂市・稲美町・播磨町・太子町) 資料を参考に作成
9
近畿地方整備局
3.地域の現状と課題(貨物車の発生集中量)
南側の臨海部工業地域で 貨物車の発生集中量が多い
南側の臨海部工業地域で、貨物車の発生集中量が多い
国道2号バイパス、播但連絡道路の周辺で、発生集中量が多い
【播磨臨海地域の大型車交通発生集中量 】
凡 例
<車線数>
<道路種別>
高速道路
有料道路
一般国道(直轄)
一般国道(補助)
主要地方道・県道
山陽自動車道
(一部市道含む)
<南北道路>
6車線
4車線
2車線
暫定2車
事業中
未整備
6車線
4車線
2車線
<播磨臨海地域>
臨海部工業地域
200台/km2日 未満
200 ~ 300台/km2日
300 ~ 400台/km2日
400 ~ 500台/km2 日
500台/km2 日以上
出典:平成22年道路交通センサス
10
3.地域の現状と課題(渋滞による企業活動への影響)
近畿地方整備局
国道2号バイパスを中心とした幹線道路の渋滞が著しく 企業活動に影響
国道2号バイパスを中心とした幹線道路の渋滞が著しく、企業活動に影響
輸送コストの増加等による競争力低下が懸念
【国道2号バイパス及びその周辺道路の渋滞状況】
国道2号バイパスの渋滞は、企業活動に影響を与えていますか?(企業種別選ばず)
175
2
2
写真①
250
写真②
250
250
2
2
2
凡 例
住居系・商業系地域
175
250
主な企業立地
工業系地域
出典:民間企業等との協働型道づくりに関するアンケート調査
(企業アンケート調査 662社)播磨臨海地域道路網建設促進協議会(H19年度)
その他/田畑/山地
具体的にどのような影響を与えていますか?(製造業対象)
至 岡山
写真②
写真①
至 国道2号BP
渋滞により材料の納品が遅れ 生産活動に影響が出ることがある
渋滞により材料の納品が遅れ、生産活動に影響が出ることがある
配達時間が遅くなり、荷下ろし先やドライバーの残業が生じる
入荷が遅れるリスクに対して別に倉庫を借り、
在庫をストックする必要がある
至 神戸
国道2号市川ランプ周辺の渋滞状況
撮影:平成25年6月6日
時間、燃料のロス、車輌の台数確保が必要
N=34
(県)国分寺白浜線 北行きの渋滞状況
撮影:平成25年6月4日
出典:播磨臨海地域の製造業社(73社)へのアンケート調査結果
(播磨臨海地域道路網協議会 H24年2月)
11
近畿地方整備局
3.地域の現状と課題(観光)
播磨臨海地域の観光消費額は 世界遺産姫路城などを中心に 兵庫県全体の約2割を占める年間1800億円以上
播磨臨海地域の観光消費額は、世界遺産姫路城などを中心に、兵庫県全体の約2割を占める年間1800億円以上
観光施設への移動の約5割が、自家用車やバスなどの車による移動
【播磨臨海地域の観光施設】
【観光入込客数の利用交通内訳(H21年度)】
太陽公園
29
175
写真②
その他
146
7%
姫路セントラルパーク
29 星の子館
たいしかみおお
た
福
田
R
片
吹
R
阿
曽
R
太
子
北
R
179
太子上太田JCT
太子
太田
姫路科学館
太た
子い
し
東ひ
Rが
し
2
姫ひ
め
路じ
西に
し
R
好古園
古園
中
地
R
姫ひ
め
路じ
南み
な
Rみ
自家用車
886
41%
写真①
市い
ち
川か
Rわ
姫ひ
め
路じ
東ひ
が
Rし
250
動 車道
姫路市立動物園
姫路城
手柄山遊園
2
山陽自
写真③
姫ひ
め
路じ
J
C
T
鹿嶋神社
別
所
R
高た
か
砂さ
西ご
に
Rし
250
鉄道・バス
1,009
46%
高た
か
砂さ
ご
北き
Rた
250
加か
こ
古が
川わ
に
西し
R
2
加か
こ
古が
川わ
に
西し
づ
詰め
R
加か
こ
古が
川わ
R
加
古
観光入込客数
合計2,183万人
単位:万人
貸切バス
142
6%
日岡神社
川
播磨臨海地域へは
播磨臨海地域
約5割が自動車で来訪
※東播磨+中播磨の合計
BP
加か
こ
古が
川わ
ひ
東が
し
R
加か
こ
古が
川わ
大中遺跡
【観光消費額】
2
明あ
か
石し
西に
し
IC
①姫路城
②姫路セントラルパーク
兵庫県内の消費額(H23年度)
第二神明道路
おおくぼ
大久保IC
地 域
2
い
し
が
た
に
JCT
250
175
神 戸 地 域
玉た
ま
津つ
IC
1,031
阪 神 北 地 域
1,199
東 播 磨 地 域
671
北 播 磨 地 域
908
中 播 磨 地 域
1,133
西 播 磨 地 域
495
但 馬 地 域
851
※図中観光施設は、「平成23年度 兵庫県観光客動態調査報告書」 丹 波 地 域
における主要観光施設
淡 路 地 域
818
明石公園
魚の棚商店街
大蔵海岸
③姫路市立動物園
H23年度入込客数:537千人
※掲載写真は、下記より転載
姫路城:姫路市HP 姫路フォトバンク
姫路セントラルパ ク 姫路市HP 姫路観光ナビひめのみち
姫路セントラルパーク:姫路市HP
姫路市立動物園:姫路市HP 姫路フォトバンク
H23年度入込客数:408千人
2,842
阪 神 南 地 域
柿本神社
H23年度入込客数:611千人
観光消費額(億円)
※東播磨地域: 明石市、加古川市、高砂市、稲美町、播磨町
※中播磨地域: 姫路市、福崎町、市川町、神河町
兵 庫 県 合 計
観光消費額の伸び率
1.50
326
1.42
1.29
1.01
1.27
1.26
1.00
0.99
0.92
0.90
1.00
0.95
1.01
兵庫県
中播磨地域
0.89
東播磨地域
0.50
H19年度
H20年度
H21年度
H22年度
H23年度
10,274
東・中播磨の観光消費額は
兵庫県全体の約2割
出典:兵庫県観光客動態調査(兵庫県)
12
近畿地方整備局
3.地域の現状と課題(老朽化対策に伴う社会的影響)
国道2号バイパスは 今後10年で 建設後50年以上を迎える橋梁が117橋に及ぶ
国道2号バイパスは、今後10年で、建設後50年以上を迎える橋梁が117橋に及ぶ
加えて国道2号バイパスは、約10万台/日の交通量があり、大型車交通量が多く、道路が受ける負担や損傷が大きい
現在建設中の加古川中央JCT工事に伴う1車線規制では、本線の渋滞に加え、迂回車両により周辺道路が渋滞
老朽化による大規模修繕のための交通規制や通行止めは、地域に及ぼす社会的影響が大きい
太子竜野BP
昭和60年供用開始
姫路バイパス
昭和48年供用開始
加古川バイパス
昭和45年供用開始
30〜40年:4橋
40年以上:0橋
30~40年:78橋
40年以上:43橋
40年以上 43橋
30~40年: 7橋
40年以上:74橋
40年以上 74橋
29
至 姫路
至 大阪
2
179
2
至 姫路
至 大阪
①国道2号BP明石西IC(下り線) ②国道2号BP加古川東ランプ(下り線)
平成25年10月26日(土)規制時 平成22年4月11日(日)規制時
加古川中央JCT
(工事中)
250
【国道2号BPランプ間別の老朽化橋梁数】
250
写真④
2
250
至 姫路
至 姫路
写真③
写真⑤
写真②
2 写真①
2
至 大阪
至 大阪
③国道2号BP加古川中央JCT周辺の本線渋滞状況
平成23年11月16日(日)
至 姫路
※1 写真①~⑤は、加古川中央JCT工事に伴う3日間昼夜連続1車線規制を実施した際の
加古川バイパス本線の状況と迂回車両による周辺道路の混雑状況を示す。
(H22年.4月・5月・7月、H23年9月・10月・11月、H25年10月・11月・12月実施)
至 姫路
至 神戸
至 神戸
④国道250号 竜山交差点(高砂市) ⑤国道2号 野口交差点(加古川市)
平成23年10月16日(日)規制時
13
平成22年7月10日(日)規制時
近畿地方整備局
3.地域の現状と課題(山崎断層)
中国自動車道や山陽自動車道などの交通の東西軸を分断する位置に 山崎断層帯が存在しており 地震の際には相
中国自動車道や山陽自動車道などの交通の東西軸を分断する位置に、山崎断層帯が存在しており、地震の際には相
当な被害が予想される
おおはら
ひじま
やすとみ
しゅぶ なんとう ぶ
【山崎断層帯大地震(大原・土万・安富・主部南東部)の震度分布】
【山崎断層大地震の被害想定】
震度
2
※震度および被害想定については、山崎断層帯(大原・土万・安富・主部南東部)が
同時に動いた場合を想定
市域
姫路市
加古川市
高砂市
震
たつの市
度
三木市
7
小野市
加西市
加東市
神戸市
明石市
震
稲美町
度
播磨町
6
宍粟市
強
太子町
佐用町
尼崎市
西宮市
芦屋市
震
伊丹市
度
宝塚市
6
川西市
強
福崎町
弱
相生市
赤穂市
淡路市
播磨臨海地域(計)
人的被害(人)
死者
負傷者
1,084
7,791
775
5,046
361
2,089
204
950
379
1,431
329
1,224
89
415
99
443
306
5,539
56
1,211
40
330
58
496
35
175
47
364
18
87
17
720
3
115
2
26
2
107
2
31
2
15
2
17
6
23
2
21
2
9
2,421
17,327
播磨臨海地域の想定被害
・死者
: 2,421人
・負傷者 : 17,327人
・全壊
全壊
: 39,647棟
39 647棟
・半壊
: 90,859棟
物的被害(棟)
全壊
半壊
17,922
39,431
12,547
25,677
5,783
10,519
3,286
7,757
6,129
8,060
5,240
8,407
1,430
4,040
1,545
4,008
5,577
20,352
1,105
7,417
648
2,750
896
2,392
550
2,372
746
2,673
266
1,561
850
4 519
4,519
351
726
86
180
68
582
35
217
18
133
27
226
83
335
100
271
29
125
39,647
90,859
※人的被害は早朝5時のケース
全壊は揺れのほか、崖崩れ、
液状化、火災による全焼も含む
出典:兵庫県HP 兵庫県の地震被害想定(2013年12月2日)
14
近畿地方整備局
3.地域の現状と課題(洪水浸水被害)
洪水時には 広範囲に渡る浸水が想定されており 住民生活や企業生産活動に影響
洪水時には、広範囲に渡る浸水が想定されており、住民生活や企業生産活動に影響
【播磨臨海地域
洪水浸水想定区域】
【播磨臨海地域の洪水浸水想定区域】
動車道
山陽自
たいしかみおおた
福
田
R
片
吹
R
阿
曽
R
太
子
北
R
太子上太田JCT
太た
子い
し
東ひ
Rが
し
姫ひ
め
路じ
西に
し
R
中ち
ゅ
地う
Rじ
姫ひ
め
路じ
南み
な
Rみ
台風18号由良川浸水被害(平成25年9月)
出典 福知山河川国道事務所
出典:福知山河川国道事務所
市い
ち
川か
Rわ
姫ひ
め
路じ
東ひ
が
Rし
姫ひ
め
路じ
J
C
T
①
別べ
っ
所し
Rょ
高た
か
砂さ
ご
西に
Rし
高た
か
砂さ
ご
北き
Rた
加か
こ
古が
川わ
に
西し
R
加か
こ
古が
川わ
に
西し
づ
詰め
R
加
市川
夢前川
由良川
加か
こ
古が
川わ
R
古
川
BP
加か
こ
古が
川わ
ひ
東が
し
R
揖保川
加古川
洪水浸水による道路寸断が想定される
明あ
か
石し
に
西し
IC
第二神明道路
おおくぼ
大久保IC
石い
し
ヶが
た
谷に
JCT
玉た
ま
津つ
IC
道路の浸水被害状況
京都府福知山市川北地区
(平成25年9月16日)
出典:兵庫県ハザードマップ(平成25年)
15
近畿地方整備局
3.地域の現状と課題(津波浸水被害)
東海・東南海・南海地震の発生時には、津波により一部の道路で浸水が懸念
海
海
海
津
道路
が 念
【播磨臨海地域の津波浸水想定区域】
東日本大震災で浸水した国道45号
出典:仙台河川国道事務所
津波浸水による道路寸断が想定される
宮城県塩竈市尾島町地内
宮城県松島町松島地内
出典: 「南海トラフの巨大地震による津波高・浸水域(第二次報告)及び被害想定(第一次報告)について」 H24.8.29 内閣府
16
4 道路交通の現状と課題
4.道路交通の現状と課題
近畿地方整備局
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism Kinki Regional Development Bureau
17
4.道路交通の現状と課題(交通渋滞)
近畿地方整備局
国道2号バイパスを中心に主要渋滞箇所が多数存在
国道2号バイパスは、明石西IC(明石市)から中地ランプ(姫路市)で、混雑時間帯には、平常時と比べて約13分
(約1.7倍)の遅れが発生
混雑時間帯(朝7時台)と平常時(昼間14時)との比較
旅行速度は、民間プローブデータ
※H23.9~H23.11(平日平均)
旅 速
プ
ブデ
【播磨臨海地域周辺の主要渋滞箇所 】
【凡
29
有料道路
直轄国道
補助国道、
県道、市道等
市川R
姫路南R
中地R
至 岡山
太子町
高速道路
姫路市
姫路西R
太子東R
上太田JCT
土地利用(住居系)
(県)国分寺白浜線
(工業系)
主要渋滞箇所
主要渋滞箇所(区間)
加古川R
250
〃
加古川西詰R
写真③
写真
③
加古川西R
姫路JCT
高砂北R
2
姫路東R
写真②
写真
②
高砂市
高砂西R
別所R
写真①
加古川市
出典:主要渋滞箇所及び区間は、
兵庫地区渋滞対策協議会(H24年度)
主要渋滞箇所(区間): 交差点等が連担するなど、
速度低下箇所が連続しており
速度低下箇所が連続しており、
複数の主要渋滞箇所を含む区間
加古川東R
渋滞は周辺道路にも影響
姫路東ランプ付近
稲美町
明石西IC
写真①
写真
①
例】
山陽自動車道
至 臨海部
250
2
【国道2号バイパスの交通状況】
岡山方面
写真③
写真
③
大阪方面
至 大阪
至 岡山
写真②
写真
②
●加古川西~加古川ランプ(平成25年6月4日)
神戸市
玉津IC
●姫路東~中地ランプ(平成25年6月6日)
(県)国分寺白浜線
大久保IC
播磨町
至 大阪
岡山方面
姫路バイパス
撮影:平成20年2月20日
大阪方面
交通量 118,818台/日
交通量 93,258台/日
18
4.道路交通の現状と課題(緊急輸送への影響)
近畿地方整備局
国道2号バイパスの出⼝ランプにおける渋滞は、本線交通に影響
出⼝ランプ路肩部分の⾞列により、緊急⾞両の通⾏を阻害
【出口ランプ部の渋滞による本線交通への影響】
【出口ランプ部の渋滞状況】
出口ランプ部の渋滞状況】
至神戸
ランプ渋滞
2車線幅に3台並列する状態は、
緊急車両の通行を阻害
本線
写真③:姫路BP姫路南上り出口ランプ
(平成24
(平成
24年
年9月撮影)
写真①:加古川BP
写真①:加古川
BP加古川上り出口ランプ
加古川上り出口ランプ
(平成23
(平成
23年
年12
12月撮影)
月撮影)
至姫路
【 道
【国道2号バイパスと救命救急センター】
救命救急
】
29 県立姫路
循環器センター
2
姫路市
写真③
本線
太子町
2
製鉄広畑記念
病院姫路救命
救急センター
加古川市
250
250
県立加古川
医療センター
2
写真①
写真②
高砂市
ランプ渋滞
2
写真②:加古川BP
写真②:加古川
BP加古川東上り出口ランプ
加古川東上り出口ランプ
(平成23
(平成
23年
年12
12月撮影)
月撮影)
「姫路南・中地ランプの利用が多いが、ランプの渋滞がひどく、
路肩も殆ど無いため、緊急車の通行に支障を来たしている。」
平成25年12月20日 姫路市消防局ヒアリングより
稲美町
救命救急センター
播磨町
明石市
2
19
4.道路交通の現状と課題(交通事故)
近畿地方整備局
国道2号バイパス 国道250号ともに 兵庫県内平均の約2倍以上の死傷事故率
国道2号バイパス、国道250号ともに、兵庫県内平均の約2倍以上の死傷事故率
渋滞が要因となり発生した観光バス追突事故は、朝のピーク時間帯と重なり約20kmの渋滞が発生(H24.1.27発生)
【加古川バイパス 観光バス追突事故】
【国道2号バイパスの平均死傷事故件数】
太子竜野BP
73件/年
29
姫路BP
加古川BP
198件/年
155件/年
175
2
観光バス事故発生
加古川西ランプ手前
2
250
250
250
2
写真①
2
③4車線
82件/年
2
⑥2車線
⑤4車線 ④2車線
②6車線
117件/年
65件/年 40件/年
160件/年
①4車線
175
250
252件/年
出典:毎日新聞
平成24年1月27日夕刊
国道250号
出典:ITARDAデータ
※事故件数は、H20年~23年の4年間の平均
【国道2号バイパスの死傷事故率】
【国道
号
死傷事故率】
【国道250号バイパスの死傷事故率】
(件/億台km)
写真①
(件/億台km)
50
至姫路
250
兵庫県内の自動車専用道路の
平均事故率の約2倍以上
40
「毎日新聞社許諾済み」
219.7
37.8
37.0
兵庫県内の幹線道路の
平均事故率の約2倍以上
200
153.1
30
150
155.1
143.8
154.4
124.3
27.1
20
100
10
50
兵庫県内の自動車専用道路 平均事故率
18.2件/億台km (全国平均:11.0件/億台km)
0
兵庫県内 幹線道路 平均事故率
兵庫県内の幹線道路
102.0件/億台km (全国平均:81.6件/億台km)
0
太子竜野BP
姫路BP
加古川BP
⑥2車線
⑤4車線
④2車線
③4車線
②6車線
①4車線
事故直後の下り線の渋滞状況
撮影:平成24年1月27日
20
5 地域及び道路の現状(まとめ)
5.地域及び道路の現状(まとめ)
近畿地方整備局
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism Kinki Regional Development Bureau
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5.地域及び道路の現状(まとめ)
近畿地方整備局
①播磨臨海地域の道路は 未だ東西の幹線道路の交通容量が不足
①播磨臨海地域の道路は、未だ東西の幹線道路の交通容量が不足
②国道2号バイパスを中心に、主要渋滞箇所が多数存在
③幹線道路の著しい渋滞により、企業の生産活動、物流コストに影響
④老朽化による大規模修繕のための交通規制や通行止めは、地域に及ぼす社会的影響
が大きい
⑤国道2号バイパスの出口ランプ部の渋滞は、本線交通に影響するとともに、緊急車両の
通行を阻害
⑥国道2号バイパス、国道250号ともに、兵庫県内平均の約2倍以上の高い死傷事故率
⑦中国自動車道や山陽自動車道など交通の東西軸を分断する位置に、山崎断層帯が存在
しており 地震の際には相当な被害が想定
しており、地震の際には相当な被害が想定
⑧洪水時には、広範囲に渡り浸水が予測
⑨東海・東南海・南海地震の発生時には、臨海部において津波により道路が浸水
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6 今後の進め方(予定)
6.今後の進め方(予定)
近畿地方整備局
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism Kinki Regional Development Bureau
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6.今後の進め方(予定)
近畿地方整備局
近畿地方小委員会(平成25年12月25日)
(審議事項) ○手続きの進め方
○地域 道路 交通状況と課題 等
○地域、道路、交通状況と課題
地
近畿地方小委員会
(審議事項) ○優先区間の絞り込みの観点
○地域の意見聴取の手法、内容 等
方
小委員会
地域の意見聴取
・・・
・沿線地域や企業等へのヒアリング、アンケート 等
近畿地方小委員会
(審議事項) ○優先整備区間(案)の検討、選定 等
優先区間の設定
24