帽子(PDF:130KB)

帽子品質表示実施要領
1
表示すべき商品
帽子
2
適用範囲
ここで対象とする帽子は、家庭用品品質表示法施行令(昭和37年政令第390号)
別表第1号(1)に掲げられた糸を使用した織物製又は編物製の実用帽子で、その表面
積のうち織物又は編物の割合が50パーセント以上のものに限られる。
ここでいう実用帽子とは、日常的に使用される通園通学帽子、運動帽子、野球帽子・
テニス帽子・ゴルフ帽子等のスポーツ・レジャー用帽子、防暑防寒帽子、タウンハット、
その他これらに類する帽子をいう。特に装飾性の強い帽子及び業務用として用いられる
帽子は対象とならない。
なお、表面積のうち織物又は編物の割合が50パーセント以上のものとは、織物の割
合が50パーセント以上のもの、編物の割合が50パーセント以上のもの及び織物と編
物との合計の割合が50パーセント以上のものが含まれる。
3
表示すべき事項
表生地の繊維の組成
(2)
取扱方法
(3)
事業者の氏名又は名称
4
(1)
表示の方法等
(1)
表生地の繊維の組成
表生地とは、帽子の頭、つば、ひさし、つば裏、ひさし裏に使用する生地をい
う。両面が使用される帽子については、両面を表生地と見なす。
繊維の組成は、組成繊維中の混用率の大きいものから順に繊維の名称を示す用
語を表示すること。ただし、組成繊維が3種類以上の場合は、3番目以降のもの
を「その他」として一括して表示することができる。なお、混用率を示す数値を
併記することは義務付けていないが、可能な限り併記することが望ましい。
組成繊維、混用率及び繊維の名称を示す用語については、繊維製品品質表示規
程(平成9年通商産業省告示第558号)の規定に準ずるので、たとえば繊維の
名称は同規程の「指定用語」を使用することになる。
(2)
取扱方法
取扱方法は、洗い方(水洗い)を表示し、塩素漂白剤で漂白できないもの(白
物及び白地になせん加工をしたものに限る。)、アイロン掛けのできないもの又は
ドライクリーニングのできないものにあっては、できない旨を表示すること。
表示に際しては、日本工業規格L0001(繊維製品の取扱いに関する表示記
号及びその表示方法)に規定するところにより適正な表示をすること。
なお、取扱表示のみでは消費者に十分な取扱方法を伝えることができない場合
は、簡潔な文章を付記して表示を補足することができる。
(3)
事業者の氏名又は名称
ここで事業者とは、自己の責任において、本実施要領の3の表示すべき事項の
(1)及び(2)を表示する者をいう。
事業者の氏名又は名称は、商号を有する場合は商号、有さない場合は法人名、
個人名又は屋号を表示する。法人の種類を表わす文字は、これを省いても誤解を
生ずるおそれのないときは省略することができる。
(4)
取付方法
表示すべき事項は、帽子の見やすい箇所に見やすく、容易に剥がれない方法で
表示すること。また、一括して表示すること。ただし、一括表示が困難な場合は、
個々に表示することができる。
表示すべき事項の(2)の取扱方法の表示は、一般的には縫い付けによる。た
だし、両面使用の帽子及びミシンによる縫い付けが困難な帽子にあっては、貼り
付け又は下げ札によることができる。
5
表示義務者
この表示は、帽子を供給する事業者が行わなくてはならない。すなわち、製造業者、
発売元、卸売業者及び小売業者等がすべて帽子を消費者に供給する事業者として表示義
務を負うものである。
また、事業者団体も帽子の供給に関与するものとして、製造業者に代わって表示すべ
き事項を表示することができる。
6
実施年月日
昭和55年4月10日から実施する。
平成23年4月1日一部改正
平成28年12月1日一部改正