「放射線治療システム」 仕様書

「放射線治療システム」
仕様書
東京逓信病院
1
目次
1
・・・
調達物品名及び構成内訳
2
・・・
技術的要件の概要
3
・・・
納入場所
4
・・・
納入期限
2
1
調達物品名及び構成内訳
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
2
治療用直線加速装置
治療計画用横断層撮影 X 線装置
治療計画用磁気共鳴装置
放射線治療計画システム
放射線治療情報管理システム
周辺機器
その他
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
技術的要件の概要
本件調達物品に係る性能、機能及び技術等(以下「性能等」という)の要求要件(以
下「技術的要件」という)は別紙に示すとおりである。
技術的要件には必須の要求要件と必須以外の要求要件とがある。
必須の要求要件は必要とする最低限の要求要件を示しており、入札機器の性能等
がこれを満たしていないとの判定がなされた場合には不合格となり、落札決定の対
象から除外する。
入札機器の性能等が技術的要件を満たしているか否かの判定は、当院において、
入札機器に係る技術仕様書、その他の入札説明書で求める提出資料の内容を審査し
て行う。
3
納入場所
東京逓信病院 放射線科
4
納入期限
****年*月**日
3
調達物品に備えるべき技術的要件
(性能・機能に関する要件)
1
治療用直線加速装置(以下「リニアック」という。)
リニアックは、リニアック本体、マルチリーフコリメータ、IGRT(イメージガイドシステム)及び
付属品から構成されること。
1-1 リニアックに関し、以下の要件を満たすこと。
1-1-1 基本構成は、以下の要件を満たすこと。
1-1-1-1 加速器は定在波型または進行波型の直線加速器であること。
1-1-1-2 電子銃の構造は、二極管またはグリット付三極管であること。
1-1-1-3 高周波電力発生源は、クライストロンまたはマグネトロンを採用していること。
(クライストロンを採用しているものは加点として評価する。
)
1-1-1-4 加速管は、電子銃との分離型であること。
1-1-1-5 緊急停止スイッチを治療台及びリニアック本体に備えること。
1-1-2 リニアック本体の駆動部は、以下の要件を満たすこと。
1-1-2-1 アイソセンターの高さは 130cm 以下で、アイソセンターからターゲットまでの距離は
100cm であること。
1-1-2-2 ガントリー回転範囲は、±180°以上であること。
1-1-2-3 ガントリー回転中心精度は、半径 1mm 以内であること。
(0.5mm 以内の場合には加点として評価する。
)
1-1-2-4 コリメータ回転範囲は、±160°以上であること。
1-1-2-5 コリメータ回転中心精度は、半径 1mm 以内であること。
(0.5mm 以内の場合には加点として評価する。
)
1-1-2-6 コリメータ開度は、非対称独立駆動機能を有し、12cm 以上のセンターオーバが可能な
こと。
1-1-3 リニアック本体の治療寝台は、以下の要件を満たすこと。
1-1-3-1 治療寝台の構造は、フロア型であること。
1-1-3-2 治療寝台の天板は、照射範囲がカーボンファイバー製で、背面照射・斜入照射・回転
照射において天板の交換をせずに、金属の影響を受けることなく照射できること。
1-1-3-3 治療寝台の前後方向の移動範囲は、100cm 以上で、電動及び手動駆動ができること。
(移動範囲が 140cm 以上のものは加点として評価する。
)
1-1-3-4 治療寝台の左右方向の移動範囲は、25cm 以上で、電動及び手動駆動ができること。
(移動範囲が 30cm 以上のものは加点として評価する。
)
1-1-3-5 治療寝台の上下方向の移動範囲は、90cm 以上で、電動駆動ができること。
(最低高が床から 65cm 以下のものは加点として評価する。
)
1-1-3-6 停電時等の緊急時に治療寝台を降下させる機能を有すること。
1-1-3-7 治療寝台アイソセンター軸回転の範囲は、±90°以上であること。
1-1-3-8 治療寝台回転中心精度は、半径 1mm 以内であること。
(0.5mm 以内の場合には加点として評価する。
)
1-1-3-9 ガントリー回転、コリメータ回転及び治療寝台のアイソセンター軸回転の 3 軸回転精
度は、半径 1mm 以内の球内であること。
(半径 0.75mm 以内の場合には加点として評価する。
)
1-1-3-10 CT 撮像原点からアイソセンターへ自動で移動する機能を有すること。
1-1-3-11 コントロールペンダントを 2 台有し、治療台の左右双方から操作が可能であること。
1-1-4 リニアック本体の線量モニタ部は、以下の要件を満たすこと。
1-1-4-1 線量モニタ検出部は平行平板型電離箱であること。
4
(密封型は加点として評価する。)
1-1-4-2 線量モニタ系は、独立した 2 系統であること。
1-1-4-3 停電時に積算線量を記録できる機能を有すること。
1-1-5 X 線出力は、以下の要件を満たすこと。
1-1-5-1 X 線エネルギーは、4MV、6MV 及び 10MV の 3 種類が出力できること。
1-1-5-2 エネルギーの切替時間は、10 秒以内であること。
1-1-5-3 最大線量率は、アイソセンターにおいて 4MV で 230MU/min、10MV で 500MU/min 以上で
あること。
(600MU/min 以上であるものは加点として評価する。
)
1-1-5-4 線量率切替方式は、ステップ方式であること。
1-1-5-5 照射野対称度は、3%以内であること。
(2%以内であるものは加点として評価する。
)
1-1-5-6 照射野平坦度は、3%以内であること。
(2%以内であるものは加点として評価する。
)
1-1-5-7 最大照射野サイズは、アイソセンターにおいて 40cm×40cm 以上であること。
1-1-5-8 仮想ウェッジ機能を有すること。
1-1-5-9 回転照射は、CW 及び CCW 双方向で可能であること。また、いずれのエネルギーにおい
ても 10MU/度以上の出力が可能であること。
1-1-5-10 1-2 項記載のマルチリーフコリメータを用いた原体照射ができること。
1-1-5-11 1-2 項記載のマルチリーフコリメータを用いて、スライディングウィンドウ方式及びス
テップアンドシュート方式の強度変調照射ができること。
1-1-5-12 1-2 項記載のマルチリーフコリメータを用いて、回転強度変調照射ができること。
1-1-5-13 呼吸モニタリングシステムの外部同期信号による間歇照射機能または 4D コーンビーム
CT を使用した呼吸同期再構成を使用し、ターゲットの把握をした照射ができること。
1-1-5-14 全身照射ができること。
1-1-5-15 頭頸部及び体幹部の定位放射線治療ができること。
1-1-6 電子線出力は、以下の要件を満たすこと。
1-1-6-1 電子線エネルギーは、
最高 15MeV 以上で 5 種類以上のエネルギーの出力が可能なこと。
1-1-6-2 電子線エネルギーの切替は 15 秒以内であること。
1-1-6-3 電子線の最大出力線量率は、アイソセンターにおいて 600MU/min 以上であること。
(800MU/min 以上であるものは加点として評価する。
)
1-1-6-4 照射野対称度は、3%以内であること。
(2%以内であるものは加点として評価する。
)
1-1-6-5 照射野対称度が、3%を超えた場合はインターロックが働き、ビーム出力を停止させる
安全機構を有すること。
1-1-6-6 照射野平坦度は、5%以内であること。
(3%以内であるものは加点として評価する。
)
1-1-6-7 照射野サイズは、アイソセンターにおいて 25cm×25cm 以上であること。
1-1-6-8 アプリケータサイズは、5 種類以上有すること。
(円形の 4cmφ以下のものを 3 種類以上追加で有するものは加点として評価する。)
1-1-6-9 回転照射は、CW 及び CCW 双方向で可能であること。また、いずれのエネルギーにおい
ても 10MU/度以上の出力が可能であること。
1-2 マルチリーフコリメータ(以下「MLC」という。)に関し、以下の要件を満たすこと。
1-2-1 MLC 幅は、1 ㎝以下であり、中心 20cm の範囲は、5mm 以下のリーフ幅を有すること。
1-2-2 各リーフ移動速度は、2.0cm/秒以上であること。
1-2-3 リーフ位置精度は、1mm 以下であること。
(0.5mm 以下の場合は加点として評価する。
)
5
1-2-4 X 線透過率は、1.6%以下であること。
(1%以下の場合は加点として評価する。
)
1-2-5 放射線治療計画装置で計画された治療計画に基づいた不整形照射野の開度データにより、
リーフ開度を設定できること。
1-3 IGRT(イメージガイドシステム)は、ポータルイメージングシステムと、kV イメージングシス
テムで構成されること。
1-3-1 ポータルイメージングシステムは、以下の要件を満たすこと。
1-3-1-1 フラットパネル画像検出器と支持アームで構成されていること。
1-3-1-2 画像検出器は、アモルファスシリコン製であること。
1-3-1-3 フラットパネル画像検出器は、有効画像領域が 400mm×300mm 以上であること。
1-3-1-4 フラットパネル画像検出器は、実空間分解能が 1.0mm×1.0mm 以下であること。
1-3-1-5 画像検出器は支持アームにより、リニアック本体のガントリ架台に取り付けられ、非
使用時は退避できる機構を有すること。
1-3-1-6 線源-検出器間距離が 105cm~180cm 以上の任意の位置に設定できる場合は加点として
評価する。
1-3-1-7 画像検出器は、前後左右に 10cm 以上オフセット移動して撮影できること。
1-3-1-8 4 項記載の放射線治療管理システムで設定した位置へ、自動設定できる場合は加点とし
て評価する。
1-3-1-9 収集画像の解像度は、1024×768 ドット以上で、10bit 以上であること。
1-3-1-10 ポートフィルムモードにおいて、リニアック照射開始と連動して画像収集を開始し、
画像収集後自動的にリニアックの照射を停止する機能またはリニアックの照射停止後
自動的に画像収集を終了する機能を有すること。
1-3-1-11 収集画像は自動で表示、保存されること。また、DICOM 出力できること。
1-3-1-12 ウィンドウ調整、拡大、白黒反転、ヒストグラム均等化表示などの画像処理機能を有
すること。
1-3-1-13 二重曝射による画像収集機能があり、照射位置の変動を解析する機能を有すること。
1-3-2 kV イメージングシステムは、以下の要件を満たすこと。
1-3-2-1 X 線管球、フラットパネル画像検出器及びその支持アームとワークステーションで構成
されていること。
1-3-2-2 X 線管球は、熱容量 600kHU 以上で、小焦点が 0.6mm 以下、大焦点が 1.2mm 以下である
こと。
1-3-2-3 X 線管球には、衝突検出機能を有すること。
1-3-2-4 フラットパネル画像検出器は、有効画像領域が 300mm×250mm 以上であること。
(400mm×400mm 以上のものは加点として評価する。
)
1-3-2-5 フラットパネル画像検出器は、衝突検出機能を有すること。
1-3-2-6 画像検出器は、アモルファスシリコン製であること。
1-3-2-7 デジタル透視画像取得時のフレームレートは、5fps 以上であること。
(15fps 以上の場合は加点として評価する。
)
1-3-2-8 デジタル透視画像解像度は、1024×1024 マトリックス以上で取得できること。
1-3-2-9 X 線管球及びフラットパネル画像検出器は、非使用時はガントリ両側に退避する機能を
有すること。
1-3-2-10 アームの駆動は全て電動で治療室内及び操作室コンソール双方から操作でき、あらか
じめ登録しておいた位置へオートセットアップできること。また、マニュアルでの操作
もできること。
1-3-2-11 X 線管球とフラットパネル画像検出器のアーム軸とガントリ回転軸は、半径 1.5mm 以内
の精度を有すること。
1-3-2-12 コーンビーム CT 撮像機能を有すること。
6
1-3-2-13 コーンビーム CT の再構成マトリックスは、128×128、256×256、512×512 の選択がで
き、スライス厚は 1~10mm で任意に設定できること。
1-3-2-14 コーンビーム CT の撮像範囲は、体軸方向に 15cm 以上であること。
(25cm 以上の場合は加点として評価する。)
1-3-2-15 コーンビーム CT の画像収集から再構成までの時間は、512×512 マトリックスでガント
リ回転開始から 70 秒以内であること。
1-3-2-16 kV イメージングシステムで取得した正面・側面のデジタルラジオグラフィと 4 項記載
の放射線治療計画装置で作成したデジタル再構成ラジオグラフィとの画像マッチング
処理により設定誤差を数値で表示すること。
(自動修正機能を有する場合は加点として評価する。
)
1-3-2-17 コーンビーム CT で撮像されたボリュームデータと 4 項記載の放射線治療計画装置で計
画時に使用された CT 画像とのボリュームデータの自動マッチング機能により、設定誤
差を数値で表示すること。
(自動修正機能を有する場合は加点として評価する。
)
1-3-2-18 4D コーンビーム CT によりターゲットの呼吸性移動による動態を配慮した位置誤差補正
が可能なものは加点として評価する。
1-4 定位放射線治療システムに関し、以下の要件を満たすこと。
1-4-1 ヘッドピンによる頭部固定ができる機能を有する場合は加点として評価する。
1-4-2 高い再現性を有するマスク固定による分割照射に対応できる機能を有すること。
1-4-3 2 項記載の治療計画用横断層撮影 X 線装置に固定し、撮影できる機能を有すること。
1-4-4 円筒形の定位放射線治療用コリメータを 4mmφ~40mmφより 11 種類選択できること。また
はアイソセンターにおいて 3mm 幅のマイクロマルチリーフコリメータシステムを有すること。
1-5 操作コンソールに関し、以下の要件を満たすこと。
1-5-1 コンソールモニタは、対角 20 インチ以上で、解像度 640×480 ドット以上の液晶モニタで
あること。
1-5-2 同一患者における複数の照射パラメータセットアップを自動シーケンスで作動する機能を
有すること。
1-5-3 装置の点検・保守パラメータ、ログファイルを記録、保管、参照できること。
1-5-4 安全確保のため緊急停止スイッチをコンソールに備えること。
1-6 リニアック本体付属品に関し、以下の要件を満たすこと。
1-6-1 X 線用メカニカルウェッジフィルタを有し、4 種類以上の角度に対応すること。
1-6-2 アイソセンターを幾何学的に計測するフロントポインタを有すること。
1-6-3 鉛ブロック装着用のシャドウトレイを有すること。
1-6-4 半切サイズまでのカセッテを保持できるポートフィルム撮影用カセッテホルダを有するこ
と。
1-6-5 当院既存のポートフィルム用カセッテに対応した大角、半切サイズの IP プレートを各 2 枚
ずつ有すること。
1-6-6 ポートフィルム撮影用グラティクルマーカを有すること。
1-6-7 赤外線カメラなどによる呼吸モニタリングシステムまたは 4D コーンビーム CT 機能を有す
ること。
1-7 周辺機器等に関し、以下の要件を満たすこと。
1-7-1 患者監視カメラは、25 万画素以上、光学式 3 倍以上のズーム、旋回機能を有する CCD カメ
ラを 3 式以上有すること。
1-7-2 患者監視モニタは、対角 14 インチ以上、解像度 680×480 ドット以上のカラー液晶モニタ
を 3 台以上有すること。
1-7-3 レーザポインタは、左右、正面、天井にレーザ発振波長が 515nm の緑色レーザを 6 台以上
有すること。
7
1-7-4
1-7-5
1-7-6
1-7-7
1-7-8
1-7-9
2
正面、天井のレーザポインタは、リモコンによる微調整が可能な機能を有し、耐久性に優
れたものであること。
左右のレーザポインタは、アイソセンターと手前低位に 2 組有し、アイソセンターのもの
は自動位置補正機能を有し、耐久性に優れたものであること。
レーザポインタは、衝突防止カバーを有すること。
治療室と操作室で双方向会話が可能なマイク、スピーカ機能を有すること。
電子線アプリケータ、固定具等を収納できる専用の収納ラックを用意すること。
操作卓用のラック、椅子を用意すること。
治療計画用横断層撮影 X 線装置(以下「CT 装置」という。)
CT 装置に関し、以下の要件を満たすこと。
2-1 CT 装置本体走査ガントリーに関し、以下の要件を満たすこと。
2-1-1 全身をスキャンできる機能を有するガントリーであること。
2-1-2 X 線管球と X 線複数列検出器が一体となって連続回転する第三世代方式で、1 回転で同時に
16 断面以上の撮影が可能であること。
2-1-3 ガントリ駆動方式は高速回転においてガントリのブレが少なく、かつ騒音を抑えた構造で
あること。
2-1-4 撮影方式はコンベンショナルスキャン及び螺旋状スキャンの両方が可能であること。
2-1-5 患者位置決め用投光器はレーザー投光器であること。
2-1-6 ガントリ開口径は直径 80cm 以上あること。
(直径 90cm 以上である場合には加点として評価する。)
2-1-7 画像再構成領域(最大撮影表示領域)は 65cm 以上であること。
2-1-8 最短フルスキャン(回転速度 sec/rot)は 0.5 秒以下であること。
2-1-9 最長フルスキャン(回転速度 sec/rot)は 1.0 秒以上であること。
(3.0 秒以上が可能の場合は加点として評価する。
)
2-1-10 ガントリー冷却機能を有すること。
2-1-11 ガントリー及びテーブルの操作を行うコントローラをガントリの前面 2 箇所に有すること。
(コントローラが前後面それぞれ 2 箇所ある場合には加点として評価する。)
2-2 X 線複数列検出器に関し、以下の要件を満たすこと。
2-2-1 X 線複数列検出器は X 線利用効率の高い固体検出器であること。
2-2-2 体軸方向 1 列あたりの検出器数(XY 方向)は、実チャンネル数で 900 チャンネル以上である
こと。
2-2-3 体軸方向の検出器列数は 24 列以上であること。
2-2-4 コンベンショナルスキャン及び螺旋状スキャンの両方で、1 回転あたり 16 スライス以上の
同時データ収集が可能であること。
(1 回転あたり 64 スライス以上であれば加点として評価する。)
2-2-5 最小撮影スライス厚 0.625mm 以下で 16 スライス以上の同時データ収集が可能であること。
2-2-6 3 種類以上の撮影スライス厚で 16 スライス以上の同時データ収集が可能であること。
2-2-7 X 線複数列検出構造は 1 回のスキャンデータから異なるスライス厚を構成できる構造である
こと。
2-2-8 データ収集速度(ビュー数)は、1800 ビュー/秒以上であること。
(2000 ビュー/秒以上の場合には加点として評価する。
)
2-2-9 空間分解能は、15lp/cm@0%MTF 以上であること。
2-2-10 密度分解能は、CATPHAN 標準ファントムにて 5.0mm/0.3%を担保すること。
2-3 X 線高電圧発生装置及び X 線管球に関し、以下の要件を満たすこと。
2-3-1 X 線高電圧発生装置の電圧制御方式は高周波インバータ方式であること。
2-3-2 X 線高電圧発生装置の定格出力は 70kW 以上で小型であること。
8
2-3-3 X 線管球の陽極蓄熱容量は 7.5MHU 相当以上であること。
2-3-4 X 線管球の陽極冷却率は、1,386kHU/分以上であること。
2-3-5 X 線管球焦点の焦点寸法は 1.6mm×1.4mm 以下であること。
(XYZ 方向に焦点電磁偏向機能を有する場合は加点として評価する。
)
2-3-6 最大 X 線管電圧は、135kV 以上であること。
2-3-7 X 線管電圧は 4 種類以上選択可能であること。
2-3-8 X 線管電流は、最大 600mA(120kV 使用時)以上であること。
2-3-9 X 線管電流は最少 20mA(120KV)以下が可能であること。
2-3-10 連続照射能力は、最長 50 秒間以上の連続照射が可能であること。
2-3-11 X 線管球側にコリメータを有すること。
2-3-12 被ばく低減のための付加フィルタを有すること。
2-3-13 被検者の体厚に応じて最適な X 線量となるように管電流が自動制御される機能を有するこ
と。
2-4 撮影寝台に関し、以下の要件を満たすこと。
2-4-1 撮影寝台には放射線治療装置本体に準じた、カーボン製フラット天板が装着可能であるこ
と。
2-4-2 カーボン製フラット天板には放射線治療用アクセサリーが装着可能であり、装着した状態
ですべてのスキャンが可能であること。
(ガントリーと寝台の間に放射線治療用患者固定具を作成、装着できる幅が確保できる場
合は加点として評価する。
)
2-4-3 撮影寝台の最低高は、カーボン製フラット天板装着時で 55cm 以下であること。
(50cm 以下の場合は加点として評価する。)
2-4-4 撮影天板の水平移動速度は、最大 125mm/秒以上であること。
2-4-5 撮影寝台の最大荷重は 205kg 以上であること。
2-4-6 撮影寝台移動再現性精度は、最大荷重において±0.25mm 以下であること。
2-4-7 スキャンの位置決め画像の撮影範囲は、160cm以上であること。
2-4-8 コンベンショナルスキャンの撮影範囲は、170cm以上であること。
2-4-9 螺旋状スキャンの撮影範囲は、160cm 以上であること。
2-4-10 螺旋状スキャンの天板送り速度は、最大 28mm/回転以上が選択できること。
2-4-11 寝台と撮影オプションの接続部分に金属等が使用されていないこと。
2-4-12 フットスイッチ一つでホームポジションへテーブル・ガントリを戻す機能を有すること。
2-5 本体コンピュータシステム及び操作コンソールに関し、以下の要件を満たすこと。
2-5-1 コンピュータシステムの CPU は 64bit 以上であること。
2-5-2 コンピュータシステムの OS は、安定性、拡張性、将来性、ウイルス対策を考慮した上で、
最適なものであること。
2-5-3 操作コンソールモニタは 19 インチ以上のカラー液晶モニタを有すること。
2-5-4 画像再構成マトリクスは最大 512×512 以上で、画像表示マトリクスは最大 1024×1024 以
上であること。
2-5-5 操作入力方式はマウス及びキーボードによるマルチウィンドウ方式もしくはタスクカード
方式であること。
2-5-6 撮影プロトコルはプリセットで 360 種以上設定できること。
2-5-7 撮影前に画像再構成領域中心及び撮影領域サイズ、画像再構成関数、スライス厚の任意設
定が 3 種類以上できること。
2-5-8 画像再構成関数の種類は 8 種類以上であること。
2-5-9 螺旋状スキャンにおいてピッチファクターの変更が可能であること。
2-5-10 逐次近似応用再構成によるノイズ対策ソフトを有すること。
2-5-11 被ばく低減アプリケーションを有すること。
9
2-5-12
2-5-13
2-5-14
2-5-15
金属アーチファクト低減ソフトを有すること。
撮影条件設定時に被曝線量(CTDIvol、DTP 等)の表示があること。
位置決め画像が、スキャンとリアルタイムでモニタに表示されること。
画像再構成時間は、最大 12 画像/秒以上であること。
(20 画像以上の場合は加点として評価する。
)
2-5-16 3 次元画像処理機能を有すること。また、3 次元画像処理機能は、ボリュームレンダリング
処理、MPR、CPR、最大値投影法、最小値投影法を有すること。
2-5-17 オートボイス機能を有すること。
2-5-18 患者モニタ用スピーカーから患者の声を常時聴取可能なこと。
2-5-19 生データを格納する磁気ディスク容量は、140GB 以上であること。
2-5-20 画像データを格納する磁気ディスク容量は、70GB 以上であること。
2-5-21 DVD に、生データの保存ができること。
2-5-22 DVD に DICOM 画像を、Viewer 付きで保存可能なこと。
2-5-23 DICOM MWM に対応し、RIS から患者属性情報を取得できること。
2-5-24 画像ネットワークの対応は DICOM3.0 規格に準じていること。
2-6 呼吸同期機能に関し、以下の要件を満たすこと。
2-6-1 呼吸同期撮影が可能であること。
2-6-2 呼吸同期撮影のための専用デバイスを用意すること。
2-6-3 呼吸同期撮影用プロトコールが設定可能であること。
2-6-4 複数の呼吸同期撮影方法が選択できること。
2-6-5 操作コンソール上で呼吸同期解析が可能であること。
2-7 総合医用画像情報システムに関し、以下の要件を満たすこと。
2-7-1 既存の放射線情報システム(RIS)に接続し MWM 通信を行うこと。必要であればバージョン
アップを行うこと。
2-7-2 CT 本体の画像を DICOM3.0 にて当院指定の DICOM 画像サーバ及び指定のモダリティに保存を
行うこと。
2-7-3 CT 本体の画像及び処理画像を当院電子カルテ端末で参照できること。
2-8 周辺機器等に関し、以下の要件を満たすこと。
2-8-1 患者監視カラーモニタ及びシステムを有すること。
2-8-2 治療計画用レーザポインタを正中、天井、左右の 4 台有すること。
2-8-3 正中はリモコンによる微調整が可能な機能を有し、耐久性に優れた緑色レーザポインタと
すること。
2-8-4 天井はリモコンによる微調整が可能な機能を有し、耐久性に優れた移動型緑色レーザポイ
ンタとすること。
2-8-5 左右は自動位置補正機能を有し、耐久性に優れた赤色レーザポインタ及び緑色レーザポイ
ンタの一対とすること。
2-8-6 左右のレーザポインタは、衝突防止カバーを有すること。
2-8-7 ヘッド部が天井懸垂型である造影剤自動注入器を有すること。
2-8-8 造影剤自動注入器は、シリンジタイプの造影剤がそのまま使用できる機能を有すること。
2-8-9 造影剤自動注入器は、圧力リミッタ機能を有すること。
2-8-10 電子密度補正用 CT ファントムを有すること。
2-8-11 被ばく線量管理ができる PC、ディスプレイ、プリンタを有すること。
(線量推定ソフトを含
む。
)
2-8-12 操作卓用の机、椅子(2 脚)を用意すること。
3
治療計画用磁気共鳴装置(以下「MRI」という。)
MRI に関し、以下の要件を満たすこと。
10
3-1 ガントリーシステムに関し、以下の要件を満たすこと。
3-1-1 マグネット及びガントリーに関し、以下の要件を満たすこと。
3-1-1-1 マグネットは超電導方式で、静磁場強度が 3T(テスラ)以上であること。
3-1-1-2 アクティブ方式の磁気シールドを装備していること。
3-1-1-3 漏洩磁場は 5 ガウスラインが 2.6×4.6m 以下であること。
3-1-1-4 静磁場の均一性は V-RMS 測定法によって 30cm 球状領域で 0.2ppm 以下であること。
3-1-1-5 静磁場の均一領域は、人体形状に合わせた円柱状領域であること。
3-1-1-6 磁場の均一度を向上させるシム機能及び患者毎の自動シム機能を有すること。
3-1-1-7 スキャン中の外部磁場変動をリアルタイム補正する機能を有すること。補正機能は、
マグネットシステムに内蔵している方式もしくは変動磁場キャンセラーコイルを MRI 検
査室に付帯工事として設置する方式のいずれかに該当していること。
3-1-1-8 マグネット長は 1,631mm 以下であること。
3-1-1-9 患者の快適性と検査におけるポジショニングの自由度を確保する為に、ガントリ内径
が 710mm 以上であること。
(ガントリーY 方向(寝台からガントリー天井部)が 530mm 以上の場合は加点として評
価する。
)
3-1-1-10 マグネットの重量は液体ヘリウムが約 70%注入時において、6.4t 以下であること。
3-1-1-11 液体ヘリウムの消費量は静止時で 0 リットル/h 以下であること。
3-1-1-12 ガントリ操作パネルは、ガントリ前面の左右両方に有すること。
3-1-1-13 生体波形(呼吸、心電、脈波など)の情報を表示できる液晶モニタをガントリ上に有
すること。
3-1-1-14 スキャンルーム内の患者さんを監視できるようにモニタを有し、操作室で確認できる
こと。
3-1-1-15 スキャンルーム内の酸素濃度をモニタできるように酸素濃度計を有すること。
3-1-1-16 エマージェンシーコール機能を有すること。
3-1-2 傾斜磁場コイルに関し、以下の要件を満たすこと。
3-1-2-1 傾斜磁場コイルは、渦電流の発生を抑えるため 2 重構造のアクティブシールド方式で
あること。
3-1-2-2 最大傾斜磁場強度は 1 軸あたり 30mT/m 以上であること。
(1 軸あたり 45mT/m 以上の場合は加点として評価する。
)
3-1-2-3 最大スリューレートは 1 軸あたり 200mT/m/ms 以上であること。
3-1-2-4 3 軸全てにおいて、最大傾斜磁場強度と最大スリューレートを同時に使用可能であるこ
と。
3-1-2-5 傾斜磁場デューティサイクルが 100%であること。
3-1-2-6 撮像効率を高めるため、傾斜磁場コイルの冷却は水冷方式であること。
3-1-2-7 患者乗せ替え時に寝台を下げると同時に自動的にシステムの消費電力を抑制する機能
を有すること。
3-1-3 RF システムに関して、以下の要件を満たすこと。
3-1-3-1 RF システムはデジタル方式で、RF 調整は自動チューニングであること。
3-1-3-2 最大 RF 出力は、36kW 以上であること。
3-1-3-3 RF 送信の均一化を高めるため、2 台の送信アンプで送信可能なこと。
3-1-3-4 RF 送信の均一化を高めるため、送信用ボディコイルへの給電点は 4 ポイント以上であ
ること。
3-1-3-5 RF 送信の位相や振幅の制御は、撮像部位や受信コイルの制限なく行うことができ、プ
リスキャンを行うことなく最適化されていること。
3-1-3-6 RF 受信バンド幅は 2MHz以上であること。
3-1-3-7 マルチコイルシステムにおける同時接続エレメントファクターは 128ch 以上であるこ
11
と。
広範囲撮像対応のため、頭部撮像用コイル、脊椎撮像用コイル及び体幹部撮像用コイ
ルを同時接続して使用できること。
3-1-3-9 撮像時に得られるコイル感度分布から、最適な受信コイルを自動的に選択する機能を
有すること。
3-1-4 RF コイルに関して、以下の要件を満たすこと。
3-1-4-1 全身用コイルは 16 エレメント以上のバードケージコイルで、QD もしくは CP 方式の送
受信型であること。
3-1-4-2 頭部全体をカバーする、パラレルイメージング撮像が可能な 16 エレメント以上からな
るコイルを有すること。
(本コイルがセパレートタイプで、前面部のコイルを外した状態でも撮像が可能である
場合は加点として評価する。)
3-1-4-3 3-1-4-2 項記載のコイルとは別に脳実質領域のみで 32 エレメント以上からなるコイル
を有すること。
(本コイルをチルトした状態で撮像できる場合は加点として評価する。
)
3-1-4-4 頭頸部撮像において、パラレルイメージング撮像が可能な 33 エレメント以上からなる
コイルで撮像できること。
3-1-4-5 全脊椎撮像において、パラレルイメージング撮像が可能な 40 エレメント以上からなる
コイルで撮像できること。
(本コイルが寝台固定式ではなく、位置をシフトできる機能を備える場合は加点とし
て評価する。)
3-1-4-6 頭頚部から全脊椎領域撮像において、パラレルイメージング撮像が可能な 56 エレメン
ト以上からなるコイルで撮像できること。
3-1-4-7 体幹部撮像において、パラレルイメージング撮像が可能な 36 エレメント以上からなる
コイルで撮像できること。
3-1-4-8 乳房撮像において、パラレルイメージング撮像が可能な 8 エレメント以上からなるコ
イルで撮像できること。
(本コイルが乳房の形状に合わせてコイルエレメント位置を上下、左右、前後、あら
ゆる方向に調整できる機能を有する場合は、加点として評価する。)
3-1-4-9 全下肢撮像において、コイル交換することなく撮像できる 72 エレメント以上からなる
コイルで撮像できること。
3-1-4-10 四肢関節撮像用のコイルは、パラレルイメージング撮像が可能な 16 エレメント以上の
コイルで、フレキシブルな巻きつけ型であること。本機能を有していない場合は、国内
で販売している各関節専用の最多エレメントコイル(膝、肩、肘、手首、足首など)を
全て用意すること。
3-1-4-11 納入する全てのコイルを収納できる棚を用意すること。
3-1-5 患者寝台・天板に関して、以下の要件を満たすこと。
3-1-5-1 患者テーブルは寝台は、床固定型または脱着可能なモービル型寝台であること。
3-1-5-2 天板水平位置精度は±0.5mm 以下であること。
3-1-5-3 患者安全性を考慮し、患者寝台の最低位置は 430mm 以下まで下がること。本機能を満
たさない場合は、患者乗せ替え回数を減らすため、モービル型寝台と 3-1-4-2 の頭部コ
イル、3-1-4-5 の脊椎コイルをもう一式用意すること。
3-1-5-4 患者安全性を考慮し、患者寝台の最高位置は 850mm 以上にならないこと。
3-1-5-5 患者寝台における最大耐荷重は、250kg 以上であること。
(上下動、水平動時とも 250kg 以上である場合は加点として評価する。)
3-1-5-6 寝台天板の幅は、520mm 以上であること。
3-1-5-7 寝台天板の長さは、2420mm 以上であること。
3-1-3-8
12
3-1-5-8 全身の撮像ができるよう患者テーブルの移動範囲は 2800mm 以上であること。
3-1-5-9 テーブル位置決めは、光学指示器により指定された位置が自動的に撮像領域の中心に
移動する機能を有すること。
3-1-5-10 寝台は緊急時において手動で引き出せる構造であること。
3-1-6 患者アメニティに関して、以下の要件を満たすこと。
3-1-6-1 患者の聴覚保護のため、全ての撮像条件における撮像騒音低減を目的として騒音発生
源である傾斜磁場コイルを真空封入していること。
3-1-6-2 装置に搭載可能な騒音抑制に効果のあるハードウェア、ソフトウェアは全て用意する
こと。
3-1-6-3 患者が快適に検査できるように、架台内に 3 段階以上の調節が可能な LED 間接照明を
装備していること。
3-1-6-4 患者が快適に検査できるように、3 段階以上の調節が可能な送風機構を装備しているこ
と。
3-1-6-5 患者とのコミュニケーションを可能とするために、インターフォンシステムを装備し
ていること。
3-1-6-6 造影剤等で注射を行なう際に使用できる患者腕置き台が患者寝台に内蔵されているこ
と。
3-2 制御処理システムに関し、以下の要件を満たすこと。
3-2-1 コンピューターシステムに関し、以下の要件を満たすこと。
3-2-1-1 オペレーションシステム(OS)は、Windows であること。
3-2-1-2 導入した装置が長期間使用できるようなメイン CPU であるために、周波数クロックは
2.4GHz 以上の Dual Core CPU 以上の CPU であること。
(6Core/Dual の 12CPU 以上である場合は加点として評価する。
)
3-2-1-3 メイン CPU のメモリ容量は 12GB 以上であること。
3-2-1-4 メイン CPU の HDD 容量(物理容量)は、900GB 以上であること。
(メイン CPU における画像保存枚数が、1,120,000 画像(256*256)以上である場合は、
加点として評価する。
)
3-2-1-5 導入した装置が長期間使用できるような再構成 CPU であるために、周波数クロックは
2.93GHz 以上の Dual Core CPU 以上の CPU であること。
(4Core/Dual の 8CPU 以上である場合は加点として評価する。)
3-2-1-6 再構成 CPU のメモリ容量は 24GB 以上であること。
3-2-1-7 再構成 CPU の HDD 容量(物理容量)は、1.3TB 以上であること。
3-2-1-8 再構成 CPU における画像再構成時間は、8,800image/sec(FFT)以上であること。
3-2-1-9 画像保存用として廉価で大容量の DVD が使用できること。
3-2-2 操作コンソールに関し、以下の要件を満たすこと。
3-2-2-1 操作はマウス・ウインド方式であること。
3-2-2-2 モニターサイズは、24.1 インチ以上のワイドカラー液晶ディスプレイであること。
3-2-2-3 表示マトリックスは、最大で 1920×1200 以上であること。
3-2-2-4 患者撮影画面以外にて、患者予約画面を有すること。
3-2-2-5 患者氏名の登録では、アルファベット以外に日本語(漢字、ひらがな、カタカナ)に
て行えること。
(フィルム出力においても日本語(漢字、ひらがな、カタカナ全て)で出力できる場
合は加点として評価する。
)
3-2-2-6 患者名の表記サイズは任意に変更できること。
(表記する色も選択できる場合は加点として評価する。
)
3-2-2-7 撮像シーケンスのスキャンコメントを変更でき、撮像終了後でも変更できること。
(日本語(漢字、ひらがな、カタカナ全て)が使用できる場合は加点として評価する。)
13
3-2-2-8 エラーメッセージも含め、表示言語は日本語・英語の双方が可能であること。
3-2-2-9 救急検査に迅速に対応できるよう夜間もコンソールの電源を落とす必要がなく、毎日
指定した時刻に自動的に再起動する設定が可能なこと。本機能を有しない場合は、迅速
な検査を補助するためゲート型磁性体探知機を用意すること。
3-2-3 データ管理及びネットワーク機能に関し、以下の要件を満たすこと。
3-2-3-1 DICOM Storage SCU に対応していること。
3-2-3-2 DICOM Print SCU に対応していること。
3-2-3-3 DICOM MWM SCU に対応していること。
3-2-3-4 当院のネットワークシステムに接続すること。
3-2-3-5 当院既存の放射線情報システム(RIS)と接続し、患者データを MWM 機能で入力可能な
こと。
3-2-3-6 画像データは当院既存の画像サーバ、及び画像処理ワークステーションに直接転送可
能なこと。
3-2-3-7 当院既存のドライイメージャに接続し、出力可能なこと。
3-2-3-8 撮像したシリーズを任意の順番に並び替えができること。
(転送先でも並び替えた順番で表示可能な場合は加点として評価する。
)
3-2-4 ユーティリティ機能に関し、以下の要件を満たすこと。
3-2-4-1 システム障害を未然に防ぐため、液体ヘリウムの残量表示機能を有すること。
3-2-4-2 品質管理機能として、品質管理用ファントムを撮像し、S/N 等を自動計測する機能を有
すること。
(得られた測定ログが本体コンソール内に保存され、過去データも参照できる場合は
加点として評価する。
)
3-2-4-3 エラーログ機能を有すること。
3-2-4-4 電話回線を利用した遠隔診断プログラムにて、リモート監視が可能であること。
3-3 撮像アプリケーションに関し、以下の要件を満たすこと。
3-3-1 一般的撮影法に関し、以下の要件を満たすこと。
3-3-1-1 撮影マトリックスは、補間を用いずに、64~1024 まで収集できること。
3-3-1-2 最小撮像視野は、5mm 以下であること。
3-3-1-3 最大撮像視野は、500mm 以上であること。
3-3-1-4 最大撮像領域は、2050mm 以上であること。
3-3-1-5 撮影領域の設定は、0.1cm 刻みで行えること。
3-3-1-6 最短エコー時間(TE)は、0.4ms 以下であること。
3-3-1-7 最短繰返し時間(TR)は、1.4ms 以下であること。
3-3-1-8 2 次元撮影法での最小スライス厚は、0.5mm 以下であること。
3-3-1-9 2 次元撮影法での最大スライス厚は、100mm 以上であること。
3-3-1-10 3 次元撮影法での最小スライス厚は、0.05mm 以下であること。
3-3-1-11 3 次元撮影法での最大スライス厚は、50mm 以上であること。
3-3-1-12 無線タイプによる呼吸同期の機能を有すること。
3-3-1-13 無線タイプによるベクトル型心電同期の機能を有すること。
3-3-1-14 無線タイプによる脈波同期の機能を有すること。
3-3-1-15 撮影時に患者さんに息止め等の指示が出せるようにインターフォンシステムを有する
こと。
3-3-1-16 オートボイス機能を有し、当院職員による音声登録及び編集が行えること。
(日本語含めた 13 ヶ国語以上から言語を選択できる場合は加点として評価する。
)
3-3-1-17 MTC パルスを印加することが可能であること。
(最大 10 個以上印加可能な場合は加点として評価する。
)
3-3-1-18 スペーシャルプリサチュレーションパルスが印加可能であること。
14
(スライス選択傾斜磁場の極性が判別可能なインターフェイスになっている場合は加
点として評価する。
)
3-3-1-19 スライス面内及びスライス方向においてゼロフィリングが可能であること。
3-3-1-20 位相エンコード方向を切り替えることができること。
(エンコード方向の極性を指定できる(例:左→右、右→左)場合は加点として評価
する。
)
3-3-1-21 撮像時の安全対策として、SAR 制限機能を有すること。
(SAR を 6 分間平均、10 秒間平均の双方を表示できる場合は加点として評価する)
3-3-1-22 撮像時の安全対策として、dB/dt 制限機能を有すること。
3-3-1-23 第一次水準管理モード移行時に、確認する機構を有すること。
3-3-1-24 撮像中のシーケンスを必要に応じて速やかに中断することができること。
(中断しての再撮像ではなく、一時停止して途中から撮像を再開することができる場
合は加点として評価する。
)
3-3-1-25 頭部領域、心臓領域の撮像位置決めアシスト機能を有すること。
3-3-1-26 心臓位置決めアシスト機能は、30 秒以下の撮像画像からポイント指定することなく、
自動で SCMR 推奨の 6 断面(Vertical long-axis View、Horizontal long-axis View、
Short-axis View、2-chamber View、3-chamber View、4-chamber View)を得られ、設
定された断面をマニュアル調整可能なこと。本機能を有していない場合は、3-1-4 のコ
イルとは別に心臓用の 32ch 以上のコイルを用意すること。
3-3-2 スピンエコー法とスピンエコー法における高速・超高速撮像法に関し、以下の要件を満た
すこと。
3-3-2-1 スピンエコー法では、積算回数を 0.1 刻みで設定が可能であること。
3-3-2-2 スピンエコー法にて、フリップアングルを変更できること。
3-3-2-3 高速スピンエコー法は、プロトン、T2 強調画像のダブルコントラストが 1 回で撮像で
きること。
3-3-2-4 高速スピンエコー法で、縦磁化を強制回復させる手法が可能であること。
3-3-2-5 1024 エコーファクター以上のシングルショット高速スピンエコー法またはハーフフー
リエ法を併用したシングルショット高速スピンエコー法を有していること。
3-3-2-6 高速インバージョンリカバリー法が可能であること。
(T1 強調を目的とした撮像で、Real 再構成が行える場合は加点として評価する。
)
3-3-2-7 高速スピンエコー法において、K-Space 上を回転させて撮像して体動補正を行う機能を
有し、コイルや部位、断面による制限無く撮像可能であること。
(撮像終了後、回転、並進の補正処理がコンソール上にて可能な場合は加点として評
価する。
)
3-3-2-8 心電同期と呼吸同期の同時併用撮像が可能であること。
3-3-2-9 3DFT 撮像法において、T2 ブラーの影響を抑制する目的でリフォーカスパルス(フロッ
プ角)のフリップアングルをエコーごとに変化させる手法が可能であること。
(2DFT 撮像法でも可能な場合は加点として評価する。
)
3-3-3 グラジエントエコー法とグラジエントエコー法における高速・超高速撮像法に関し、以下
の要件を満たすこと。
3-3-3-1 グラジエントエコー法において、ハーフフーリエ法を併用できること。
3-3-3-2 2DFT 法にて Dual-Echo 法が可能で、2 つの TE の合成成分を得た TE の画像を撮像する
ことが可能であること。
3-3-3-3 3DFT 法にて Dual-Echo 法が可能で、2 つの TE の合成成分を得た TE の画像を撮像する
ことが可能であること。
(微少な b ファクターを印加することが可能である場合は加点として評価する。
)
3-3-3-4 グラジエントエコー法において FID 成分、スピンエコー(SE)成分、スティムレイテ
15
ッドエコー(STE)成分を同時に収集できる手法を有すること。
3-3-4 EPI 法による撮像に関し、以下の要件を満たすこと。
3-3-4-1 スピンエコー(SE)
、グラジエントエコー(GRE)タイプの EPI 法が可能であること。
3-3-4-2 撮像マトリクスは 256*256 マトリクス以上が可能であること。
3-3-4-3 拡散強調画像(Diffusion-Imaging)をシングルショット EPI 法にて撮像できること。
3-3-4-4 拡散強調画像(Diffusion-Imaging)における b ファクターは、最大 10,000 以上であ
ること。
3-3-5 MR アンギオグラフィーの撮像に関し、以下の要件を満たすこと。
3-3-5-1 2 次元及び 3 次元タイムオブフライト(TOF)法及びフェイズシフト(PS)法が可能で
あること。
3-3-5-2 フェイズシフト(PS)法では、流速測定、位相画像作成が可能であること。
3-3-5-3 3 次元タイムオブフライト(TOF)法ではマルチスラブ法ができること。
3-3-5-4 3 次元タイムオブフライト(TOF)法ではマグネタイゼーション・トランスファー・コ
ントラスト(MTC)及び傾斜フリップアングルが併用できること。
3-3-5-5 3 次元タイムオブフライト(TOF)法における MTC パルスは、流入血液を抑制しないよ
うにオンレゾナンスパルスであること。
3-3-5-6 造影 3DMR アンギオグラフィーにおいて、コントラストを決定する k-spece 充填法が 4
種類以上の手法から任意に選択することが可能であること。
3-3-5-7 造影 3DMR アンギオグラフィーにおいて、関心領域への造影剤到達を目視してスキャン
が可能であること。
(造影剤の到達をより良く判断できるために、モニタスキャンに造影前後での差分表
示が可能な場合は加点として評価する。
)
3-3-5-8 造影 3DMR アンギオグラフィーにおいて、テーブルが自動移動して広範囲撮像が可能な
こと。
3-3-5-9 造影 3DMR アンギオグラフィーにおいて、κスペースを分割して低周波数部分を密にデ
ータ収集を行い、時間分解能を向上した高速 MRA 撮像が可能なこと。
3-3-5-10 胸腹部や四肢血管の動静脈分離画像を、心電同期もしくは脈派同期を併用したスピン
エコー法における高速・超高速撮像法により 3DFT で撮像することが可能であること。
(1 度の撮像で 2 つの R 波からのディレイ Time を同時収集し、自動でサブトラクショ
ンした画像を作成できる場合は加点として評価する。
)
3-3-5-11 3-3-5-10 において、最適な同期タイミングを得る為に、同一心周期より R 波をトリガ
ーとして 80msec 以下の間隔において連続収集することが可能であること。
3-3-5-12 3-3-5-10 において、プレスキャンを行わずに脈拍から自動的に最適ディレー時間を設
定できること。本機能を有していない場合は、造影剤使用のリスクがあるため、3TMRI
対応可能な心筋負荷専用シリンジポンプ、及び非磁性体の超音波モータを使用し 10~
50ml までのディスポシリンジが使用可能な 3TMRI 対応可能の輸液ポンプをそれぞれ一式
用意すること。
3-3-5-13 3-3-5-10 において、ディフェージングパルスを血流速度に合わせて選択印加できるこ
と。
(7 種類以上の強度から自由に選択できる場合は加点として評価する。
)
3-3-5-14 Spin labeling 法を利用して任意の方向からの流入血液を描出する方法により、非造影
下において指定した血管のみを選択し、3 次元描出できること。
(Spin labeling の印加位置は直行断面だけではなく、シングルオブリークやダブルオ
ブリークが可能である場合は加点として評価する。
)
3-3-5-15 3-3-5-13 において、Spin labeling 法の印加位置により目的の血管を、InFlowImage 及
び OutFlowImage として得られること。
(Spin labeling の強度を自由に変化させることが可能な場合は加点として評価する。
)
16
3-3-5-16 3-3-5-13 において、バランス型 FFE 法(SSFP 法)にて撮像可能なこと。
(シングルショット FSE 法にて撮像可能な場合は加点として評価する。
)
3-3-6 脂肪抑制法及び水選択励起法に関し、以下の要件を満たすこと。
3-3-6-1 インバージョンパルス印加後、脂肪信号がゼロになるタイミングで収集する方法を有
すること。
3-3-6-2 水、脂肪が Out of Phase のタイミングで収集する非対称 SE 法を有すること。
3-3-6-3 脂肪信号を選択的に抑制する脂肪抑制パルスを印加後収集する方法を有すること。
3-3-6-4 脂肪抑制パルスをスライスごとに最適化し、スライス方向の広い範囲で高い脂肪抑制
効果を得られる手法を有すること。
3-3-6-5 180 度の Adiabatic パルスにより脂肪信号を B1 ムラに関わらず反転させ、脂肪の Null
Point にてデータ収集する手法を有すること。
3-3-6-6 狭帯域の 90 度パルスで水信号を選択的に励起した後に、180 度パルス印加時に極性を
反転させた傾斜磁場パルスを印加して収集する手法を有すること。
(同手法の応用により、シリコンの周波数を励起することによりシリコンのみを画像
化できる場合は、加点として評価する。
)
3-3-6-7 複数回の脂肪抑制パルスを使用することにより、磁場均一性や RF パルスの不均一性の
影響を低減させることで、脂肪抑制効果の均一性を高め安定させることが出来る手法を
有すること。
3-3-7 パラレルイメージングに関し、以下の要件を満たすこと。
3-3-7-1 SENSE 法に代表されるパラレルイメージング法が可能であること。
3-3-7-2 高速化率の設定は、最大 6 倍速以上であること。
3-3-7-3 高速化率の設定は、0.1 刻みで行えること。
3-3-8 頭部領域イメージングに関し、以下の要件を満たすこと。
3-3-8-1 拡散強調画像を用いて、神経線維の方向を可視化する撮像法(いわゆるテンソル画像)
が可能であること。
3-3-8-2 拡散テンソル撮像が可能で、最大 48 軸以上の設定での撮像機能を有すること。
3-3-8-3 脳の血液の灌流状態(Perfusion-Imaging)をシングルショット EPI 法にて撮像するこ
とが可能であること。
3-3-8-4 非造影パフュージョンである Arterial Spin Labering(ASL)法が 2D、3D で可能であ
ること。
(歪みの大きい EPI 法以外の撮像法で可能な場合は加点として評価する。
)
3-3-8-5 脳機能画像(fMRI)をシングルショット EPI 法にて撮像できること。
3-3-8-6 微少出血や静脈性血管腫などの描出できる磁化率強調画像を有すること。
(弱い MPG パルスを印加することによる動脈描出にも優れた手法を有する場合は加点
として評価する。
)
3-3-8-7 磁化率強調画像は TOF 画像と同時データ収集が可能であること。本機能を有していな
い場合は、fMRI 用の刺激装置(視覚刺激(アイトラッキング含む)、聴覚刺激、運動刺激
に対応する各刺激装置及び解析用ワークステーション)一式を納入すること。
3-3-8-8 プロトンスペクトロスコピー撮像が可能で、スピンエコー法及びスティミュレイテッ
ドエコー法それぞれで行えること。
3-3-8-9 プロトンスペクトロスコピー撮像は、シングルボクセル及びマルチボクセルそれぞれ
で可能であること。
3-3-9 心臓領域イメージングに関し、以下の要件を満たすこと。
3-3-9-1 セグメント法による息止め心臓シネ撮像では、Prospective gating 法が可能であるこ
と。
3-3-9-2 セグメント法による息止め心臓シネ撮像では、Retrospective gating 法が可能である
こと。
17
3-3-9-3 同期トリガに関係なく心臓シネ撮像が息止めで可能であること。
3-3-9-4 T2 コントラストで心室内血液が低信号となるダークブラッドパルスを併用した高速 SE
法スキャンが一回の呼吸停止下で可能なこと。
3-3-9-5 虚血性心疾患を目的とした、心筋パフュージョンや遅延造影ができること。
3-3-9-6 2D 及び 3D 法による遅延造影撮像ができること。
(コントラスト決定のために TI の値を変えながら、同一スライスを連続的に 1 時相ず
つ撮像することが可能である場合は加点として評価する。)
3-3-9-7 セグメント法と脂肪抑制併用による一回息止め冠動脈撮像ができること。
3-3-9-8 冠動脈の評価を行うために、横隔膜ナビゲーションにより冠動脈を撮像することがで
きる機能を有すること。
(横隔膜ナビゲーションは、患者の呼吸変動に応じて自動追尾する機能と手動変更す
る機能の両方を有する場合は加点として評価する。
)
3-4 操作コンソールにおける画像処理アプリケーションに関し、以下の要件を満たすこと。
3-4-1 一般的な画像処理に関し、以下の要件を満たすこと。
3-4-1-1 画像表示は、1 シリーズを任意に表示する以外に、複数シリーズを同時に表示させ、同
一スライス位置の場合はシリーズが連動して画像表示可能なこと。
3-4-1-2 シネ表示が行えること。
(AVI などの汎用動画ファイルとして保存できる場合は加点として評価する。
)
3-4-1-3 アノテーション機能を有すること。
3-4-1-4 三次元機能として、SVR(シェーディッドボリュームレンダリング)機能を有すること。
3-4-1-5 三次元機能として、最大値投影(MaxIP)
、最小値投影(MinIP)及び平均値投影(AveIP)
が可能であること。
3-4-1-6 MPR 機能を有すること。
(任意の再構成スライス厚、スライス厚、スライス枚数を設定することが可能な場合
は加点として評価する。
)
3-4-1-7 フュージョン機能を有すること。
(使用できるカラーマップが 10 種類以上ある場合は加点として評価する。
)
3-4-1-8 シリーズの異なるデータ間において、加算、減算、乗算、除算など計算式により求め
ることが可能なこと。
(各シリーズに対し 1%以下で重み付けをすることが可能な場合は加点として評価す
る。
)
3-4-1-9 加算、減算、乗算、除算など計算式はデフォルトで登録されていること。
(作成した計算式を名前をつけて登録できる場合は加点として評価する。
)
3-4-1-10 本装置にて得られた画像に対して、イメージングフィルター処理が操作コンソール上
で行えること。
(後処理として行うフィルタ演算は Low-pass や High-pass など 45 種類以上から選択
できる場合は加点として評価する。
)
3-4-1-11 TIC(Time Intensity Curve)機能を有すること。
3-4-1-12 フェイズシフト(PS)法で得られたデータより、流速測定が可能であること。
3-4-2 拡散強調画像(Diffusion-Imaging)における画像処理に関し、以下の要件を満たすこと。
3-4-2-1 拡散強調画像(Diffusion-Imaging)において、Isotropic DWI 及び Isotropic ADC が
撮像終了後、自動的に操作コンソールに表示されること。
3-4-2-2 拡散強調画像(Diffusion-Imaging)において、b=PE 方向の ADC 画像、b=RO 方向の ADC
画像、b=SS 方向からの ADC 画像の 3 種類の画像を得られること。
(ADC 画像の信号閾値を設定でき、撮像後に閾値を変更した画像を再構成できる場合は
加点として評価する。
)
3-4-2-3 画像解析処理として、Isotropic DWI や Isotropic ADC 以外に、FA 画像、ColorMap 画
18
像、Lambda1、Lambda2、Lambda3 画像が得られること。
3-4-2-4 撮像していない b 値の拡散強調画像(cDWI)の計算が可能なこと。
(撮像に連動して自動で cDWI が作成される場合は加点として評価する。
)
3-4-3 灌流状態画像(Perfusion-Imaging)における画像処理に関し、以下の要件を満たすこと。
3-4-3-1 画像解析処理は、ASIST-japan が提供する解析ソフトウェア『PMA』に準拠するもので
あること。
3-4-3-2 得られた画像が左右非対称の場合、左右対称にデータを処理してから、画像解析処理
を行える機能を有すること。
3-4-3-3 解析結果は、ボリュームレンダリング画像との重ね合わせ表示が可能であること。
3-4-3-4 解析結果は、カラーマップによりカラー表示が可能であること。
3-4-4 脳機能画像(fMRI)における画像処理については、以下の要件を満たすこと。
3-4-4-1 患者動き補正として、特定時相の画像を参照画像として、他の時相の動きを平行移動
と回転移動により補正することが可能であること。
3-4-4-2 画像中の統計対象領域を制限するために、閾値を設定することが可能であること。
(各時相の信号(グラフ表示)を確認しながら、統計解析に使用するか設定可能であ
る場合は加点として評価する。
)
3-4-4-3 解析結果として、安静時の全平均画像と刺激時の全平均画像を求め、両平均画像につ
いて差分値と両母平均の標準誤差から t 検定を行い t-map を算出できること。
3-4-4-4 解析結果として、安静時の画像と刺激時の画像を同数準備してペアにし、ペアごとの
画素値の差分をとり t 検定を行い t-map を算出できること。
3-4-4-5 解析結果(BOLD 画像)と 2DFT 画像の重ね合わせが可能であること。
3-4-4-6 解析結果(BOLD 画像)は、カラーマップによりカラー表示が可能であること。
(タスクシーケンス実行中に撮像終了分までの解析結果をリアルタイムで表示可能な
場合は加点として評価する。)
3-4-5 スペクトロスコピーにおける画像処理に関し、以下の要件を満たすこと。
3-4-5-1 スペクトラムグラフにおいて、ベースライン補正を自動で行うことが可能であること。
3-4-5-2 スペクトラムグラフにおいて、ppm 幅を自由に選択することが可能であること。
3-4-5-3 スペクトラムグラフにおいて、時間軸データに適用するローパスフィルタのカットオ
フ周波数が設定できること。
3-4-5-4 カラーの CSI 表示では、ベース画像上に表示させた CSI データに対し、透明度(透過
度)を自由に設定することができること。
3-4-5-5 カラーの CSI 表示は、ボリュームレンダリング画像との重ね合わせ表示が可能である
こと。
3-4-5-6 外部ソフトウェア LCModel により処理が可能なファイル形式にデータを変換すること
が可能であること。
3-5 MRI 周辺機器に関し、以下の要件を満たすこと。
3-5-1 造影剤自動注入器に関し、以下の要件を満たすこと。
3-5-1-1 MRI 対応であり、ヘッド部は天井懸垂方式であること。または、床置き移動式であるこ
と。
3-5-1-2 注入方式はデュアルシリンジタイプであること。
3-5-1-3 シリンジタイプの造影剤がそのまま使用できること。
3-5-1-4 造影剤の注入量は、最大 60ml であり 1ml 単位で設定できること。
3-5-1-5 造影剤の注入速度は、0.1~10ml/sec の範囲で設定できること。
3-5-1-6 造影剤の5段階注入ができること。
3-5-1-7 検査部位ごとの造影剤注入レートが登録できること。
3-5-1-8 駆動部が超音波モーターを搭載していること。
3-5-2 画像処理ワークステーションに関し、以下の要件を満たすこと。
19
3-5-2-1
3-5-2-2
3-5-2-3
3-5-2-4
3-5-2-5
当院のネットワークシステムと接続すること。
カラープリンター及び既存のドライイメージャーに出力可能であること。
2台以上で3D 処理が可能なこと。
基本操作表示は、日本語表示対応であること。
2D 表示において、元画像・MIP・CPR・MPR 観察時2D フィルター機能を備え、スムー
ジング及びエンハンス表示が可能なこと。
3-5-2-6 2D・3D 表示において、VR・MIP 観察時、2D・3D フィルター機能を備え、更にフィル
ター強弱を無段階で調整可能なこと。
3-5-2-7 3DVR 画像において4つ以上の複数モダリティを重ねて表示し、加算したままリアルタ
イムに方向の変更・マスク処理が可能なマルチデーターフュージョン機能を有すること。
3-5-2-8 超四次元予測補間技術の PhyZiodynamics を応用したワーピング処理を行える機能を有
すること。
3-5-2-9 3DVR 画像においてグラジエント法を使った MIP 表示(グラジエント MIP)
機能を有し、
石灰化・ステントなどを元画像から除去することなく透過させ血管内腔の観察が MIP で
可能であること。
3-5-2-10 CT 冠動脈解析及び心機能解析、CT/SPECT 心臓フュージョンが可能であること。
3-5-2-11 CT 冠動脈解析ソフトはデータ展開後クリックせずに完全自動でアオルタ、
左右冠動脈、
心筋を分割抽出・加算表示し、RCA・4AV・4PD・LAD・D1・D2・HL・OM・LCX・SEP 等を
完全自動でラベリングすること。
3-5-2-12 CT 血流解析、ボリューム血流解析ができること。
3-5-2-13 CT 大腸解析ができること。
3-5-2-14 CT 肝臓体積測定ができること。
3-5-2-15 CT 体脂肪測定ができること。
3-5-2-16 CT 肺野・気管枝測定ができること。
3-5-2-17 MR 冠動脈解析及び、心機能解析、右心機能解析、心筋パーフュージョン解析、遅延造
影解析、心筋ストレイン解析、フロー解析が可能なこと。
3-5-2-18 MRトラクトグラフィーが可能なこと。
3-5-2-19 MR血流解析が可能なこと。
3-5-2-20 T1ρ、T2、T2*マッピングが可能なこと。
3-5-3 その他周辺機器に関し、以下の要件を満たすこと。
3-5-3-1 撮影室内を2方向以上から監視できるカメラ及びモニターを配備すること。
3-5-3-2 3T MRI 対応のストレッチャー及び車椅子を各1台配備すること。
3-5-3-3 患者管理用 PC については、以下の要件を満たすこと。
3-5-3-3-1 デスクトップ型及びノート型の PC を各1台配備すること。
3-5-3-3-2 デスクトップ型 PC においては、以下の要件を満たすこと。
3-5-3-3-3 当院ネットワークに接続すること。
3-5-3-3-4 CPU においては、第4世代の corei7 シリーズを有すること。
3-5-3-3-5 メインメモリは 8GB 以上であること。
3-5-3-3-6 内臓ハードディスクは 1TB 以上であること。
3-5-3-3-7 搭載 OS は WIndows8.1 以上であること。
3-5-3-3-8 搭載ソフトは Office Professional 2013 であること。
3-5-3-3-9 VSRAD ソフトを用いた解析が可能なこと。
3-5-3-3-10 ASIST-japan が提供する解析ソフトウェア『PMA』を使用可能であること。
3-5-3-3-11 ノート型 PC においては、以下の要件を満たすこと。
3-5-3-3-12 CPU においては、第4世代の corei7 シリーズを有すること。
3-5-3-3-13 メインメモリは 8GB 以上であること。
3-5-3-3-14 SSD は 512GB 以上であること。
20
3-5-3-3-15 搭載 OS は WIndows8.1 以上であること。
3-5-3-3-16 搭載ソフトは Office Home and Business 2013 であること。
3-5-3-3-17 液晶モニターサイズが 11.6 インチであること。
3-5-3-4 カンファレンス用に RGB 及び HDMI 入力端子搭載のプロジェクター配備すること。
3-5-3-5 患者用オーディオシステムを配備すること。
3-5-3-6 患者説明用 DVD 及び BD プレイヤーを配備すること。
3-5-3-7 MRI 室用パルスオキシメーターを配備し、以下の要件を満たすこと。
3-5-3-7-1 外部監視システムを有すること。
3-5-3-7-2 NIBP 測定ができること。
3-5-3-7-3 SPO2 測定プローブ及び NIBP 測定カフの成人、乳幼児の選択ができること。
3-5-3-8 ネットワーク対応プリンターを配備すること。
3-5-3-9 検査室内の MRI 対応天井レールシステムの点滴スタンドを配備すること。
3-5-3-10 ハンディ型の金属探知器を配備すること。
3-5-3-11 MRI 室用ストレッチャー及び車椅子を配備すること。
3-5-3-12 MRI 対応型患者固定具を配備すること
4
放射線治療計画システム
放射線治療計画システムは、コンピュータシステム、プリンタ、計画ソフトウェアから構成される
こと。
4-1 放射線治療計画システムのコンピュータシステムは、2 式を有し、以下の要件を満たすこと。
4-1-1 CPU は、Dual Quad Core Intel Xeon プロセッサ クロック周波数 2.4GHz相当以上である
こと。
4-1-2 主記憶容量は、12GB 以上であること。
4-1-3 物理容量 300GB 以上のハードウェアを有すること。
4-1-4 OS は、Microsoft 社製 Windows 7(64bit 版)相当以上の機能を有すること。
4-1-5 対角 20 インチ以上で、解像度 1280×1024 ドット以上のカラー液晶モニタを有すること。
4-1-6 キーボード及びマウスを備えていること。
4-1-7 1000Base T/TX または SX 対応の Ethernet インターフェイスを有すること。
4-2 放射線治療計画システムのプリンタに関し、以下の要件を満たすこと。
4-2-1 A3 まで対応のカラーレーザプリンタであること。
4-2-2 出力速度は、A4 横出力で、35 枚/分以上であること。
4-2-3 ポストスクリプト対応であること。
4-2-4 ネットワーク対応で、放射線治療システム内で発生し、管理されている画像及びテキスト
を出力することが可能であること。
4-3 放射線治療計画システムの計画ソフトウェアに関し、以下の要件を満たすこと。
4-3-1 DICOM3.0 規格 CT 画像をオンラインで取り込み、
治療計画に利用できる機能を有すること。
4-3-2 放射線治療計画データは、画像データとともにデータベースサーバにて一元管理できるこ
と。
4-3-3 CT 画像を用いた密度補正機能を有すること。
4-3-4 体輪郭、内部臓器輪郭がマニュアル入力及び自動抽出機能を有すること。
(矢状断像、前額断像を用いて輪郭入力が可能なものは加点として評価する。
)
4-3-5 当院既存の DICOM 画像サーバとオンラインで接続し、CT 画像及び MR 画像とのイメージフー
ジョン機能を有すること。
4-3-6 複数の光子線及び電子線に対応した治療計画ができる機能を有すること。
4-3-7 3 次元線量分布計算ができる機能を有すること。
4-3-8 光子線及び電子線の計算アルゴリズムは、ペンシルビーム法、コラスプドコーン法または
モンテカルロ法相当以上を使用していること。
21
4-3-9 光子線の不均質補正は、E-TAR 法、Batho-Power-Law 法、Superposition 法、コラスプドコ
ーン法またはモンテカルロ法相当以上の複数の計算アルゴリズムを選択できること。
4-3-10 固定多門照射、回転照射及びノンコプラナ照射の治療計画が作成できる機能を有すること。
4-3-11 MLC を用いた原体照射の治療計画が作成できる機能を有すること。
4-3-12 頭頸部及び体幹部定位放射線治療の治療計画ができる機能を有すること。
4-3-13 強度変調照射方式として、スライディングウィンドウ方式、ステップアンドシュート方式及
び回転方式に対応した治療計画が線量分布の最適化法(Inverse Planning)で作成できる機
能を有すること。
4-3-14 強度変調照射用の計算アルゴリズムとして Monte Carlo 方式相当のアルゴリズムを有するこ
と。
4-3-15 3 次元画像のリアルタイム表示ができること。
4-3-16 ビームズアイビュー及びデジタル再構成画像(DRR)による治療計画ができること。
4-3-17 3 次元線量容積ヒストグラム(DVH)が計算でき、線量分布の解析、出力ができる機能を有
すること。
4-3-18 複数の治療計画プランの線量容積ヒストグラムを同一グラフ上で比較可能な機能を有する
こと。
4-3-19 治療計画プラン照合・検証のため、ファントーム画像にプランを複写できる機能を有するこ
と。
4-3-20 6-8 項記載の MU 計算・線量計算システムに照射情報を転送する機能を有すること。
4-4 周辺機器等に関し、以下の要件を満たすこと。
4-4-1 作成した線量分布画像、DRR 等を当院既存の DICOM サーバに保存でき、DICOM Viewer 及び
電子カルテで参照できること。
4-4-2 操作卓用の机、椅子を用意すること。
5
放射線治療情報管理システム
放射線治療情報管理システムは、データベースサーバ、治療用ワークステーション、表示閲覧用ワ
ークステーションから構成されていること。
5-1 データベースサーバに関し、以下の要件を満たすこと。
5-1-1 放射線治療患者に関する患者基本情報、日程計画情報、治療計画情報及び治療実施情報を
一元管理するリレーショナルデータベースであること。
5-1-2 4 項記載の放射線治療計画装置の治療計画情報や 1-3 項記載の IGRT システムの画像データ
も一元管理する機能を有すること。
5-1-3 磁気ディスク容量は、2TB 以上であること。
5-1-4 データベースバックアップは、800GB 以上の記憶装置を有すること。
5-1-5 15 インチ以上の液晶モニタを有すること。
5-1-6 キーボード及びマウスを有すること。
5-1-7 当院既存の治療 RIS とオンライン接続し、患者基本情報及び放射線治療依頼情報を受信ま
たは共有できる機能を有すること。
5-1-8 照射実施情報を治療 RIS に送信し、治療 RIS で放射線治療実績が管理できる機能を有する
こと。
(リニアック本体から照射実施情報を送信する場合も当機能を有するものとする。)
5-1-9 サーバ設置用のラックを用意すること。
5-2 治療用ワークステーションに関し、以下の要件を満たすこと。
5-2-1 1-5 項記載の操作コンソールと接続し治療設定のパラメータの照合を行い、一致しない場合
はインターロックが作動する機能を有すること。
5-2-2 治療パラメータのオートセットアップ機能を有すること。
5-2-3 患者のセットアップ画像などの情報を取り込み表示する機能を有すること。
5-2-4 5-1 項記載のデータベースサーバへ治療計画情報及び治療実施情報を直接書き込みできる
22
こと。
5-2-5 1-2 項記載の MLC の開度データ、1-3-1 項記載のポータルイメージングシステムの画像及び
4 項記載の放射線治療計画システムの治療計画パラメータの同時表示が可能なこと。
5-2-6 1-2 項記載の MLC 及び 1-3-1 項記載のポータルイージングシステムの操作が行えること。
5-2-7 磁気ディスク容量は、500GB 以上であること。
5-2-8 1000Base T/TX 対応の Ethernet インタフェースを有すること。
5-2-9 20 インチ以上、解像度 1280×1024 ドット以上のカラー液晶モニタを有すること。
5-2-10 操作卓用のラック、椅子を用意すること。
5-3 表示閲覧用ワークステーションに関し、以下の要件を満たすこと。
5-3-1 患者の照射線量管理、治療実施パラメータの記録、管理機能を有すること。
5-3-2 登録された患者情報、診断情報、治療計画情報、治療実施情報の検索、参照ができること。
5-3-3 データベースサーバに登録された画像情報の閲覧、画像処理が行えること。
5-3-4 磁気ディスク容量は、500GB 以上であること。
5-3-5 1000Base T/TX 対応の Ethernet インタフェースを有すること。
5-3-6 20 インチ以上、解像度 1280×1024 ドット以上のカラー液晶モニタを有すること。
5-3-7 キーボード及びマウスを有すること。
5-3-8 操作卓用のラック、椅子を用意すること。
6
周辺機器
周辺機器に関し、以下の要件を満たすこと。
6-1 リファレンス線量計に関し、以下の要件を満たすこと。
6-1-1 X 線、γ線、電子線の測定機能を有すること。
6-1-2 積算線量、線量率、演算積算の測定ができること。
6-1-3 測定単位が、C/kg、Gy、Sv、R、A 及び C で表示する機能を有すること。
6-1-4 線量計の正確度は、指示値の±0.5%以内であること。
6-1-5 表示はデジタル表示であり、4 桁以上の表示機能を有すること。
6-1-6 印加電圧は、1V ステップで、0~±400V の範囲で可変であること。
6-1-7 外部コンピュータと接続でき、Microsoft Excel 上で線量計の測定操作、記録が可能であ
ること。
6-1-8 校正済みで校正証明書付の電離容積 0.6cc の防水 Farmer 型チェンバを有すること。
6-1-9 校正済みで校正証明書付の電離容積 0.35cc の防水平行平板型チェンバを有すること。
6-1-10 電離容積 0.016cc の 3D ピンポイントチェンバを有すること。
6-1-11 チェンバと測定器を接続するための延長ケーブルを有すること。
6-1-12 軸外の測定が可能なミニファントムを有すること。
6-1-13 校正済みのデジタル気圧計を有すること。
6-1-14 校正済みのデジタル温度計を有すること。
6-1-15 校正済みのデジタル水準器を有すること。
6-1-16 キャリングケースを有すること。
6-1-17 大型自動乾燥保管庫を有すること。
6-2 校正用水ファントムに関し、以下の要件を満たすこと。
6-2-1 1 軸駆動タイプで 240mm 以上の範囲を 0.1mm ピッチで駆動可能なこと。
6-2-2 6-1-8、6-1-9 及び 6-1-10 項記載の各チェンバを固定できるホルダを備えること。
6-3 3 次元水ファントムシステムに関し、以下の要件を満たすこと。
6-3-1 水ファントム、電動昇降台車、アンプ、測定用のイオンチェンバ、専用ソフトウェア(PC
を含む)で構成されていること。
6-3-2 測定範囲は 480mm(X 軸)×480mm(Y 軸)×400mm(Z 軸)以上であること。
6-3-3 駆動部は、モーターを使用していること。
23
6-3-4 水平機構は水ファントムと別に水平調整フレームで調節できること。
6-3-5 連続スキャンが可能な測定モードを備えていること。
6-3-6 治療計画装置へデータ転送するためのインタフェースソフトウェアを有すること。
6-3-7 水リザーバタンクを備えること。
6-3-8 TMR の実測が可能なシステムを備えること。
6-3-9 測定用の電離容積 0.13cc 以下の防水イオンチェンバを 2 本有すること。
6-3-10 実効検出エリアが 0.8mm×0.8mm の半導体検出器を備えること。
6-4 組織等価ファントムに関し、以下の要件を満たすこと。
6-4-1 300mm 角の水等価ファントムを厚さ 350mm 以上有すること。
6-4-2 6-1-8、6-1-9 及び 6-1-10 項記載の各チェンバが設置可能な穿孔加工されたファントムを有
すること。
6-4-3 ファントムがセットしやすいように、2~50mm の数種類の厚みのファントムを有すること。
6-4-4 300mm 角の肺等価ファントムを厚さ 20mm、30mm、50mm 各々2 枚ずつ有すること。
6-4-5 300mm 角の骨等価ファントムを厚さ 5mm、10mm、20mm 各々1 枚ずつ有すること。
6-5 精度管理ツールは、以下の要件を満たすこと。
6-5-1 幾何学的検証が可能で、フィルムを挟むことができる幾何学的検証ツールを有すること。
6-5-2 3D コーンビームレジストレーション、kV 及び MV システム一致性、kV 及び MV 投影画像、kV
及び MV 画像のスケーリング、レーザー・光照射野チェックなどの検証ができる IGRT 用ファ
ントムを有すること。また、解析用ソフトウェアを有すること。
6-6 日常管理用 QA 機器に関し、以下の要件を満たすこと。
6-6-1 250 個以上のイオンチェンバを有し、X 軸 Y 軸及び対角線 2 軸の 4 軸に配列されている測定
器を 1 台有すること。
6-6-2 6-6-1 項記載の測定器は、照射野サイズは 26cm×26cm 以上であること。
6-6-3 6-6-1 項記載の測定器は、MLC のリーフポジション検証が可能で、1mm の差異が検出可能な
機能を有すること。
6-6-4 6-6-1 項記載の測定器は、平坦度及び対称性の測定が可能な機能を有すること。
6-6-5 6-6-1 項記載の測定器は、仮想ウェッジのプロファイルを測定可能な機能を有すること。
6-6-6 6-6-1 項記載の測定器は、リニアックのアクセサリートレーホルダに取り付け可能で、検出
器がアイソセンタ位置に固定可能な測定用支持具を有すること。
6-6-7 ケーブル配線が必要ないバッテリ駆動で、連続測定可能なモーニングチェック用の線量計
を有すること。
6-6-8 6-6-7 項記載の測定器は、デジタルディスプレイ表示を有し、操作室モニタより数値が確認
できること。
6-6-9 フロントポインタを有していること。
6-7 サーベイメータ一式に関し、以下の条件を満たすこと。
6-7-1 ケース付きの高感度電離箱サーベイメータを 1 台有すること。
6-7-2 中性子線用サーベイメータを 1 台有すること。
6-7-3 各サーベイメータは、校正済みで校正証明書を有すること。
6-7-4 各サーベイメータは、線量率測定及び積算線量測定が可能な機能を有すること。
6-8 MU 計算・線量計算システムに関し、以下の要件を満たすこと。
6-8-1 4 項記載の治療計画装置とは独立したシステムであること。
6-8-2 X 線及び電子線の MU・ポイント線量検証が可能であること。
6-8-3 IMRT 治療計画に対応していること。
6-8-4 MLC 治療計画に対応していること。
6-8-5 治療計画装置より照射情報を取り込む機能を有すること。
6-9 回転照射ビーム検証システムに関し、以下の要件を満たすこと。
6-9-1 回転強度変調照射法の線量検証ができる機能を有すること。
24
6-9-2 線量偏差のヒストグラム解析、DTA(Distace to Agreement)解析及びガンマ解析による線
量検証ができる機能を有すること。
6-9-3 ビーム毎の線量検証ができる機能を有すること。
6-9-4 ファントムで実測したデータを元に、患者 CT 画像上で不均質を考慮した 3 次元線量分布の
表示及び解析ができる機能を有すること。
6-9-5 MLC 位置検証ができる機能を有すること。
6-9-6 DVH ができるソフトウェアを有すること。
6-10 IMRT 検証用 2 次元検出器を一式有し、以下の要件を満たすこと。
6-10-1 1500 個以上の検出器を備えること。
6-10-2 検出器サイズは 0.8mm×0.8mm 以下であること。
6-10-3 測定面積は 32cm×26cm 以上であること。
6-10-4 測定した線量フルエンスマップと治療計画装置からのフルエンスマップを取り込み、照合
するソフトウェアを有すること。
6-10-5 アーク照射の QA を行うためのファントムを有すること。
6-10-6 頭頸部領域、
体幹部領域の 2 種類の検証機能を備えた IMRT 評価用ファントムを有すること。
また、それはフィルムを挟んだ際に基準点情報をフィルム上に残せる機構を有すること。
6-11 フィルム・EPID を用いた QA のためのソフトウェアに関し、以下の要件を満たすこと。
6-11-1 AAPM TG-142 で推奨する品質管理項目についての解析ができること。
6-11-2 MV、kV 撮影装置の QA 及び解析ができ、そのためのファントムを有すること。
6-11-3 Winston-Lutz テストができ、そのためのファントムを有すること。
6-11-4 照射野サイズ QA とコンスタンシーテストができ、そのためのファントムを有すること。
6-12 フィルムドシメトリシステムに関し、以下の要件を満たすこと。
6-12-1 既存のフィルム線量解析システム(DDsystem)を最新のものにバージョンアップすること。
6-12-2 外側に水を充満できるファントムを1式有すること。
6-12-3 不均質モデルとそれを挿入できるファントムを一式有すること。
6-12-4 実測値を用いた MU の独立検証ソフトウェアを一式有すること。
6-12-5 専用の PC を有すること。また専用の PC ラックを用意すること。
6-12-6 フィルムを解析システムで使用できるように専用の PC に取り込むためのスキャナを有する
こと。
6-13 ガラス線量計システム一式を有すること。
6-14 アクリル製の胴体型円筒形ファントム内で円筒形のインサートを前後に動かし、体内臓器の呼
吸性移動をシミュレートできる構造のファントムを有すること。また、ソフトウェア上で波形パ
ターンを作成できること。
6-15 ボーラス材に関し、以下の要件を満たすこと。
6-15-1 30cm×30cm で厚さ 1cm、0.5cm を各々2 枚、15cm×15cm で厚さ 1cm、0.5cm を各々2 枚を有
すること。
6-16 患者固定具に関し、以下の要件を満たすこと。
6-16-1 頭頸部用固定具はカーボン製で、治療寝台に着脱可能なベースプレートと、治療計画用 CT
等に取付が出来る汎用ベースプレートをそれぞれ1式有すること。
6-16-2 6-15-1 項記載のベースプレート用、放射線の吸収の少ない枕を 2 式有すること。
6-16-3 6-15-1 項記載のベースプレート用、肩まで固定できるサーモプラスチックマスクを 10 枚
有すること。
6-16-4 6-15-1 項記載のベースプレート用、頭部用サーモプラスチックマスクを 10 枚有すること。
6-16-5 サーモプラスチックマスクに固定できるマウスピースを 10 個有すること。
6-16-6 サーモプラスチックマスクが入るサイズの加温器を有すること。
6-16-7 マウスピース用の加温器を有すること。
6-16-8 頭部用固定具はカーボン製のベースプレートを 2 式有すること。
25
6-16-9 6-15-8 項記載のベースプレート用、形状の違う 6 種類のヘッドネックサポートを 2 式有す
ること。
6-16-10 頭部用サーモプラスチックマスク、頭頸部用サーモプラスチックマスクを各々10 枚有する
こと。
6-16-11 150cm×75cm の吸引式クッションを 2 枚、100cm×70cmの吸引式クッションを 3 枚、70cm
×70cm の吸引式クッションを 3 枚、50cm×70cm の吸引式クッションを 6 枚有すること。
6-16-12 6-16-11 項記載の吸引式クッション用コンプレッサを 1 台有すること。
6-16-13 カーボンファイバー製のベースプレートに、ヘッドレスト、数種類のアームサポートを組
み合わせて使用できるアームサポートを 2 式有すること。
6-16-14 IPPS インデックス式カウチトップに対応したサーモプラスチック式の骨盤部固定具を 2
式有すること。
6-16-15 患者固定時に安定した姿勢を保持するための患者固定用クッションを 2 式有すること。
6-16-16 患者抑制用ベルトを 3 種類以上有すること。
6-17 患者固定具・管理ツール・組織等価ファントム等を収納できる専用の収納棚を有すること。
6-18 放射化物保管廃棄設備を設け、以下の要件を満たすこと。
6-18-1 保管廃棄設備は、1 項記載の治療用直線加速装置を設置する使用施設内に設置すること。
6-18-2 保管廃棄設備は、外部と区画された構造で扉、ふた等の外部に通じる部分には、かぎその
他の閉鎖のための設備または器具を有すること。
6-18-3 保管廃棄設備には、
アイソトープ協会の 50L ドラム缶に準ずる耐火性の容器を有すること。
(性能、機能以外に関する要件)
7
その他に関し、以下の要件を満たすこと。
7-1 設置条件に関し、以下の基本的要件を満たすこと。
7-1-1 納品される機器について、当院既存の装置設置場所に設置できること。
7-1-2 当院が用意する電源は既存の装置用電源であるので、この電源容量にて使用できるシステ
ムであること。その他必要な工事があれば全て納入業者負担にて行うこと。
7-1-3 装置・機器の搬入、据付け、配管、配線、調整及び既存装置・機器の搬出等(放射化物の
測定及び許可廃棄業者への引き渡し等を含む)は、当院職員と打ち合わせの上、行うこと。
7-1-4 強度変調照射等に対応するために必要な遮蔽工事を当院職員と打ち合わせの上、行うこと。
7-1-5 機器の廃棄、設置等に関して、関係省庁等への申請書類(遮蔽計算を含む)の作成、手続
き等を当院職員と打ち合わせの上、行うこと。
7-1-6 装置本体のシステム制御等、データ保管システム、バックアップドライブ等突然の停電時
に障害の発生が予見しうる装置には、安定した電源供給を行うため無停電電源装置を有する
こと。
7-1-7 治療室、CT シミュレータ室及び各操作室に空調機を設置すること。
7-1-8 患者さまに好感が持たれるような床、壁等の補修作業は、納入業者の負担において実施す
ること。
7-1-9 操作室は操作性に優れた環境とするため、レイアウト等に変更が必要な場合には当院職員
と打ち合わせの上、行うこと。
7-1-10 設置は納期、設置期間のスケジュールを事前打ち合わせの上、スケジュールに従い完了す
ること。
7-1-11 法令上必要な標識、注意事項等を用意し、当院職員と打ち合わせの上、適切な位置に設置
すること。
7-2 保守管理体制に関し、以下の要件を満たすこと。
7-2-1 障害発生時には治療・検査に支障をきたさぬよう即応できる体制が整っていること。
7-2-2 年間を通じて 24 時間体制で常時現場にサービスマンを派遣できること。
26
7-2-3
電話回線によるオンラインで故障情報を把握できるリモートメンテナンス機能を有し、患
者情報のセキュリティー管理がなされていること。
7-2-4 全ての納入装置、機器について装置納入後1年間は、通常の使用により故障した場合の無
償修理に応じること。
7-2-5 全ての納入装置、機器について装置納入後1年間は、無償にて定期点検および調整を行う
こと。
7-2-6 全ての納入装置、機器について基本ウェアおよびパッケージソフトウェアのバージョンア
ップについては、
納入後 1 年間は迅速かつ無償という条件が全てのソフトに適用できること。
8-3 装置の取扱い教育訓練に関し、以下の基本的要件を満たすこと。
8-3-1 機器の取り扱いについて、当院職員(医師、診療放射線技師等)に対し教育訓練を行うこ
と。
8-3-2 納入後1年間は随時対応すること。
8-3-3 全ての納入装置、機器について日本語版の操作マニュアルを 2 部用意すること。また、英
語版の操作マニュアルを有する場合は 2 部用意すること。
27