患者さんへ～2010 年肺癌手術症例登録に対する登録研究利用に関するお願い～現在、本邦におけるがんの中で、原発性肺癌が死因の第 1 位となっています。治療成績は以前と比較して向上していますが、乳癌、大腸癌、胃癌などの固形がんと比較すると未だ十分な治療成績とは言えません。原発性肺癌に対する治療は、手術療法・放射線療法・抗癌化学療法・分子標的療法などを患者様の状態に応じて行っておりますが、更なる治療成績の向上が求められています。この中でも手術は根治を目指す上で重要な治療法です。今回、肺癌治療における手術適応や治療成績を把握し、今後の手術のあり方を検討する上で大規模なデータベースの構築が必要と考えられ、肺癌登録合同委員会を中心に全国で登録による研究が行われることとなりました。肺癌登録合同委員会は、日本肺癌学会、日本呼吸器学会、日本呼吸器外科学会、日本呼吸器内視鏡学会の 4 学会が合同で運営されており、大阪大学呼吸器外科が事務局となっております。本年、第 7 次事業として 2010 年の原発性肺癌の手術症例に対して後ろ向き登録を行うこととなり、登録症例を様々な観点から詳細に解析することにより、今後の原発性肺癌に対しする治療の改善に活用していく予定です。磐田市立総合病院呼吸器外科では、2010 年に手術を受けられた患者様の様々な診療情報を上記の調査研究に参加・登録し、本邦及び国際共同研究に貢献したいと思います。今回の肺癌手術症例の登録にあたり、個人情報は厳重に管理しますので、ご協力・ご理解を賜りたいと思います。ただし、今回の登録への参加を拒否される場合には、当科にご連絡下さい。拒否の申し出のあった患者様については、診療情報の登録は行いません。またその場合にも、診療上何ら不利が扱いを受けることもありません。上記内容に対しまして、ご不明な点やご質問がありましたら、ご遠慮なくお尋ね下さい。何卒、ご協力・ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。参照ホームページ；肺癌登録合同委員会 https://haigan-touroku.jp/ 2016 年 3 月 11 日お問い合わせ先磐田市立総合病院呼吸器外科松下晃三〒438-8550 静岡県磐田市大久保 512-3 電話；0538-38-5000（代） FAX；0538-38-5050