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▶ July Issue (June 30, 2016)
Audi News Letter
Audi Sport Special Issue
7
[CONTENTS]
Audi Sport
Audi Sport をサブブランドとして本格展開
この 7 月より 4 つの柱立てでスポーツ戦略を強化
Audi RS Models
究極のハイパフォーマンスモデルとして位置づける
Audi のスポーツスピリットを象徴する「RS モデル」
Audi Sport Training 2016
7 月より全国 24 店舗オープンする Audi Sport 店が
モータースポーツに特化したスタッフトレーニングを実施
Le Mans Race Weekend Hospitality
ルマン 24 時間レース会場で提供する
Audi 流の OMOTENASHI
■本件に関する報道関係の方のお問い合わせ:
アウディ ジャパン 広報部 丸田、小島、初村 Tel. 03-5475-6309
アウディ ジャパン 広報事務局(ピーアールコンビナート株式会社) 大島、覚張 Tel. 03-6385-4945 Fax. 03-3263-5623 E-mail. [email protected]
▶ July Issue (June 30, 2016)
(上)2000 年に初優勝して以来、これまでに 13 勝を果
たしているルマン 24 時間レース。写真は 13 勝全ての
優勝マシン(下・上段)1981 年に WRC 参戦をしたオ
リジナル クワトロ(下・中段)7 月より販売を開始す
る新世代 Audi R8 と GT3 マシン Audi R8 LMS(下・下段)
Audi Sport
Audi Sport をサブブランドとして本格展開
この 7 月より 4 つの柱立てでスポーツ戦略を強化
時代とともに変化してきた Audi Sport のブランドロゴ
「レースは技術の実験室である」これは Audi の創業者であるアウグスト・ホルヒの言葉です。
自らステアリングを握りモータースポーツに挑戦、その経験を元に技術を磨き上げてきた彼は、
1909 年のアウディ設立後も一貫してモータースポーツを技術開発の場として位置づけ積極的に
挑戦を続けました。Audi は 1930 年代にグランプリレース(現在の F1)、1980 年代には WRC(世
界ラリー選手権)にも挑戦し、数々の技術を産み出しました。
なかでも 1982 年から 1986 年に 6 つのタイトルを獲得した WRC では、Audi 独自のフルタイ
ム 4WD システム「quattro(クワトロ)」を開発、4WD でなければ WRC で勝てないという潮
流をつくりあげました。さらに 1999 年にはルマン 24 時間レースに挑戦の場を移し、直噴過給
ディーゼルエンジンやハイブリッドシステムの技術をモータースポーツへの挑戦を通して磨き続
け、これまでに通算 13 勝を挙げてきました。
極限の環境で競いあうモータースポーツの場で磨かれる技術はもちろん市販車に惜しみなく投
入。この 7 月から販売を開始する新世代の Audi R8 は Audi のスポーツスピリットを象徴するフ
ラッグシップモデルとして、最先端のテクノロジーを結集させたモデルです。Audi はこの Audi
R8 の販売開始とともに、よりスポーツ戦略を強化。その戦略は 4 つの柱によって構成します。
・コーポレートモータースポーツ:世界耐久選手権(WEC)とドイツツーリングカー選手権(DTM)への挑戦
・カスタマーレーシング活動:GT3 マシン Audi R8 LMS の世界各国での車両供給
・Audi R8 / RS モデルの販売
・マーチャンダイジング:Audi Sport ブランドのグッズ開発ならびに販売
モータースポーツ界の様々なカテゴリーに挑み数々の栄冠を勝ち取ってきた Audi Sport をサブ
ブランドとしてグローバル規模で本格展開し、国内では 7 月に Audi Sport 店を全国 24 店舗で
オープン、Audi が 100 年以上に渡り受け継いできた創業者の想いとそのスポーツスピリットを
お客様にダイレクトに伝えていきます。
▶ July Issue (June 30, 2016)
(上)現行モデルとなる Audi RS Q3 (下・上段)RS の
名を初めて冠した Audi RS2 Avant(下・中段)インター
ナショナル ・ エンジン ・ オブ ・ ザ ・ イヤーを獲得した
2.5ℓ TFSI エンジン(下・下段)サーキットゆかりの
地名が与えられたボディカラー
Audi RS Models
究極のハイパフォーマンスモデルとして位置づける
Audi のスポーツスピリットを象徴する「RS モデル」
Audi ブランドのスポーティなイメージを際立たせるラインナップである Audi の RS モデル。モデルシ
リーズの中で最強のエンジンを搭載した、究極のハイパフォーマンスモデルです。
RS モデルの「RS」とは、ドイツ語で Renn Sport(英語で Racing Sport)を由来としています。スポー
ツ性能とインテリジェンスの両立をコンセプトとし、洗練されたデザインながら、quattro を標準装備、
スポーツカー並みにその性能を高めたエンジンを搭載。Audi RS 3 Sportback に搭載している Audi 2.5ℓ
TFSI エンジンは「インターナショナル ・ エンジン ・ オブ ・ ザ ・ イヤー」で 7 年連続(2010 年〜 2016 年)
最優秀賞を受賞しており、他を圧倒する高い評価を獲得しています。
「RS」という呼称が初めて付けられたのは、1993 年に発表された Audi RS2 Avant。Audi 80 Avant を
ベースに、ポルシェと共同開発した Audi RS2 Avant は、315PS の 2.2ℓ直列 5 気筒ターボエンジンと
quattro フルタイム 4WD システムを搭載、0-100km/h 加速 5.4 秒、最高速 262km/h という、スーパー
スポーツカー並みの運動性能を実現しました。さらに、高性能な RS モデルを Avant ベースで開発する、
という Audi の伝統は、この頃から今日までなお続いています。
その Audi RS2 Avant の誕生 20 周年を記念して 2014 年に登場した Audi RS4 Avant Nogaro selection
は、当時フランスのツーリングカー選手権に参戦し、このサーキットで勝利したことに由来し、車名に
Nogaro(ノガロ)というフランス南西部にあるサーキットのある地名を付けたものです。
*1
*4
*2
*5
*3
*6
このように、レーシングフィールドとも近い関係を持つ RS モデルは、設定カラーにもこだわっていま
「
、デイトナグレーパールエフェクト *2」
「
、スズカグレーメタリッ
す。
「カタルーニャレッドメタリック *1」
「
、ミサノパールエフェクト *4」
「
、デイトナグレーマットエフェクト *5」
「
、セパンブルーパールエフェ
ク *3」
クト *6」など、サーキット地名をイメージソースに Audi が解釈したカラーを設定しています。
究極のパフォーマンス性能で、スポーツカー並みのポテンシャルを持ちながら、都市での使い勝手の高
さを兼ね備える RS シリーズは、Audi Sport 店で展開していきます。
▶ July Issue (June 30, 2016)
Audi Sport Training 2016
7 月より全国 24 店舗オープンする Audi Sport 店が
モータースポーツに特化したスタッフトレーニングを実施
Audi が新たに展開するサブブランド Audi Sport(アウディ スポーツ)において情報発信拠点となる
のが、全国 24 店舗でオープンする Audi Sport 店です。Audi のモータースポーツに関する世界感と、
新型 Audi R8 や RS Performance などのスペシャルなスポーツモデルを紹介、販売する拠点としてオー
プンする Audi Sport 店は、そのオープンに先立ち、モータースポーツの知識や Audi Sport の思想を
理解したスタッフの育成を目的に、
「Audi Sport アドバイザー」認定制度を導入、徹底したスタッフ
トレーニングを実施しています。
このトレーニングへの参加資格者は、Audi の販売店スタッフの中から求められた要件を満たした、モー
タースポーツに精通するスタッフのみ。厳選されたスタッフのトレーニング会場として選ばれたのは、
F1 開催でも知られるアブダビのヤス・マリーナサーキットと、日本の袖ヶ浦フォレストレースウェ
イの 2 ヵ所です。
参加したスタッフは「Audi Sport 360° Concept」というプログラムに則り、Audi Sport の歴史やコミュ
ニケーション、アフターセールスなどの講義や Audi R8 や RS シリーズの試乗体験など、Audi Sport
の世界観やモータースポーツ全域に関する知識やノウハウを徹底的に習得。さらに、アブダビではル
マン 24 時間レースで 5 度の優勝経験を誇る、Audi のレジェンドドライバーのひとりであるエマニュ
エル・ピロ氏、袖ヶ浦では SUPER GT 300 クラスドライバーの藤井誠暢氏がそれぞれインストラクター
を務め、スポーツドライビングやレースにおける心掛けなどについてもレクチャーを受けました。
モータースポーツに関する多岐に亘る講義を受け、最終日の認定試験をパスしたスタッフのみが「Audi
Sport アドバイザー」の資格認定を受けます。Audi Sport 店はこのような特別な体験によって Audi
がこだわるモータースポーツの重要性を理解したスタッフが、お客様ひとりひとりにその思想と魅力
(上・上段)袖ヶ浦フォレストレースウェイで行われた
スタッフトレーニングの模様。実際に Audi R8 のステ
を直接伝える拠点となります。
アリングを握り Audi のスポーツスピリットを体感する
(上・中段)Audi Sport の世界観を習得する座学も行わ
れる。講師を務めるのはネットワーク開発部トレーニン
このトレーニングを統括した、ネットワーク開発部トレーニング プロジェクトリーダーの鞆安祥之は
以下のように語ります。
グ プロジェクトリーダーの鞆安祥之(上・下段)イン
ストラクターにはエマニュエル・ピロ氏も参加している
(右)F1 も開催されるアブダビのヤス・マリーナサーキッ
トでのトレーニング風景
「新型車のトレーニングなどと異なり、モータースポーツの基本的な考え方を徹底的に体得させ、お
客様のご期待にきちんと対応できるようなプログラムで構成しました。特に、エマニュエル・ピロ氏
による講義の際は、サーキットの路面コンディションに応じたライン取りの違いや、それに伴う車の
挙動の変化、さらにはタイヤコンパウンドの違いなど、トップドライバーならではの領域での講義も
含まれており、モータースポーツ対する認識も変わったかと思います。Audi Sport アドバイザーの認
定を受けたスタッフはこれが終わりではなく、スタッフひとりひとりが Audi Sport のブランドアン
バサダーとしての使命を果たせるように、今後もレベルアップしていくプログラムを予定しています。
さらにお客様に対しても、ドライビングエクスペリエンスのプログラムを充実し、Audi Sport の世界
観を体験できる機会を提供していきたいと思っています」。
▶ July Issue (June 30, 2016)
Le Mans Race Weekend Hospitality
ルマン 24 時間レース会場で提供する
Audi 流の OMOTENASHI
Audi は 1999 年からルマン 24 時間レースに参戦、これまでに通算 13 勝という輝かしい戦績を
残して来ました。世界一過酷と言われるレースへの挑戦の傍ら、ゲストやファンへのホスピタリ
ティに対してもチャレンジしています。
Audi はレースが行われるサルテ・サーキットに、宿泊施設「Audi Racing Hotel」、観戦および飲
食スペース「Audi Arena」、
「Audi Racing Bar」、
「Audi Sky bar & restaurant」、ホスピタリティ
ガーデン「Audi Garden」、そしてメディアセンター「Audi Media Center」の各施設を提供して
います。それぞれが広大なサーキットの各所に点在するため、Audi は Audi Q7 等の最新モデルを
移動用のシャトルとして用意しています。
それぞれの会場でドリンクやフードを提供していますが、なかでもメイン拠点となる Audi Arena
のホスピタリティは特に充実しています。5 ヵ所のレストラン、カフェブース、カクテルなどの
ドリンクブースなど飲食サービスに加え、専用の床屋やフットマッサージ&フィッシュセラピー
(上・上段)世界中からサーキットに足を運ぶファンに
も用意。ゲストへのおもてなしを徹底しています。
Audi は様々なホスピタリティを提供(上・下段)モー
タースポーツを通じ、ファンに Audi が掲げる技術の先
進を伝え、
最高のウィークエンドを楽しんでもらう(下)
観戦エリアとなる Audi Arena からは Audi R18 LMP の
勇姿をすぐ目の前で見ることができる
また Audi Arena 内にある階段状のスペースではプレスカンファレンスが行われますが、会見後
はリラックスした雰囲気でレース観戦ができるスペースとなっています。あわせてバルコニーに
もドリンクバーと軽食ブースを完備し、ルマン 24 時間レース名物のひとつである観覧車や夕景
を眺めながら、ゆったりとした時間が楽しめるとあって人気を得ています。
Audi Racing Hotel は Audi 関係者しか宿泊できない施設ですが、2 棟あるホテルには最大 800
名まで宿泊することが可能。部屋自体はコンパクトですが、ゲストサイズのブルゾン、キャップ、
ワッフル生地のバスローブ、ホテル内用のビーチサンダルを用意。デスク上にはシャンプーやグ
ルーミング、コームなどのアメニティバッグ、Audi Magazine、プログラム要項などの資料、そ
して Audi Water と一輪の黄色のバラも飾り、ゲストへの心配りを忘れていません。
ホスピタリティは飲食や宿泊に留まらず、体験型アクティビティも充実させています。ヘリコプ
ターによる周遊、Audi のレーシングスーツをまとってのレーシングカート体験、さらにピットツ
アーなども用意し会場に足を運んだゲストやファンを楽しませています。
Audi にとってルマン 24 時間レースへの挑戦はモータースポーツとの深い係わりと技術の先進を
ファンに伝える場です。技術へのチャレンジを証明し製品改善につなげていくだけでなく、ここ
に集うゲストやファンに対してもそのフィロソフィを伝え、素晴らしいウィークエンドを楽しん
でいただくための大切な場所として位置づけています。これらのホスピテリティはまさに Audi の
想いを具現化し、ゲストとその想いを共有するものです。
▶ July Issue (June 30, 2016)
①
②
③
④
⑤
⑥
⑨
⑦
①宿泊される関係者をお迎えする Audi Racing Hotel のフロント
⑧
⑩
②アメニティやプログラムだけでなく黄色いバラでもゲストを暖
かくお迎えする③ Audi Racing Hotel のベッド上には宿泊される
ゲストのサイズに合わせた観戦ブルゾンなどを用意している④⑤
⑥ Audi Arena 内にあるフィッシュセラピー、フットマッサージ、
床屋の各施設⑦⑧ Audi Arena にあるレストランの様子⑨⑩ Audi
Arena 内の階段状のスペースはプレスカンファレンスやレース観
戦ができるスペースとなっている