追加書面

財団法人 日本自動車査定協会の概要及び当協会が実施する査定について
『登録番号 品川501○
』の評価方法
1.財団法人 日本自動車査定協会
財団法人 日本自動車査定協会は、中古自動車の公正な価格、機能の査定等
を行うことにより、わが国における自動車産業の健全な発展と流通秩序の確立
を図るために、昭和41年6月に経済産業省、国土交通省の許可のもと設立さ
れました。全国に52支所を有する唯一の査定・評価をおこなう第三者機関で
あり、(1)一般の中古車の価格査定、(2)解約車両の評価、(以下にそれぞ
れの参考条文を掲載)(3)裁判所の命令による係争車両の鑑定評価、(4)中
古車価格ガイドブックの刊行等、諸事業を行っている公益法人です。
(1) 査定協会の査定約款第1条 「査定協会は、経済産業省、国土交通省の
許可のもとに設立された第三者機関であり、両省の指導、監督をうけて
公正な立場で、査定の依頼目的に応じて、査定時におけるその自動車の
客観的な評価額を査定します。」
(2) 自動車販売業界における割賦販売標準契約約款第11条 「乙が甲に引
き渡した自動車は、財団法人 日本自動車査定協会・その他公正な機関
による査定により評価するものとします。」
2.「中古自動車査定士」の資格
個別査定を実施する「中古自動車査定士」は、普通自動車運転免許以上を有し、
(大型車査定士にあっては大型1種運転免許以上)自動車の販売もしくは整備
に半年以上の経験を有することの条件を満たす者が、査定協会の定める「中古
自動車査定制度運営規定」の中古自動車査定士技能検定に関する条項に基づき
所定の研修を受け、小型車・大型車別にそれぞれの技能検定試験に合格した者
に付与される資格であります。
3.「事故減価額証明書」を作成するに当って適用する査定基準等
事故減価額の算定は事故現状車の場合、事故箇所とその程度を、事故復元車
の場合は復元後の状態、痕跡等を点検し、当協会の定める査定基準価格、中古
自動車査定基準及び細則〔II〕、加減点基準〔II〕、事故減価数値表、自動車整備
事業者が作成した修理見積書等、各種基準類を適用して評価いたします。
4.事故減価
査定協会の中古自動車査定基準〔II〕第28条には、次の様に定められてい
ます。
「交通事故やその他の災害によって、被査定車の外観や機能に欠陥を生じたも
の、若しくはその痕跡により商品価値の下落が見込まれるものについては、特
別な減価をすることができる。」
中古車は、その価格構成要因の中でも「事故歴の有無」は極めて重要な要素
とされており、事故歴があると商品としての価値下落に直結します。つまり、
中古車の購買者は、商品選択に際して事故の前歴のある自動車に対しては強い
忌避感を示すため、相応の価格差をつけなければ市場に流通しないのが通例で
す。勿論、この価格差の多寡は、事故の箇所、大きさ、復元修理の仕上り具合、
痕跡、事故歴のない同年製、同型式車の価格の高低によって異なります。これ
らを総合して、検討し、無事故車との商品価値差、つまり価格差をつけること
を「事故減価」と呼んでいます。
5.事故減価数値表
「事故減価数値表」は、昭和43年12月1日に作成され、事故減価額算出の
際に使用されてきたものです。その後、現在に至っては、新車価格と中古車市
場で流通する価格の上昇により、査定基準価格の数値が作成当時より高額なも
のが増加した為、電卓により計算されますが、その数式は同じものを使用して
おります。
6.査定基準価格
査定基準価格とは、個別査定を実施する時点(平成17年11月11日)での
基準となる小売価格です。この車両状態は、原則として標準仕様の中古車が定
期点検整備(12ケ月、24ケ月)を完了しており、外観、機能がその「年も
の」に見合うよう、充分整備された状態で一般小売市場において、概ね上位の
価格で流通し得るものであります。
「年もの」とは、個別査定を実施する「年」を基準として、例えばその年に被
査定車両が初度登録されたものを「当年もの」、その前の年に登録されたもの
は「1年もの」と表現いたします。
7.本件車両の評価
本件車両 品川501○
(C11−
)の評価は、平成
17年11月11日 当協会において、当支所査定職員(中古自動車査定士)
が実車査定を実施いたしました。
提出された自動車検査証及び提示のあった日産プリンス東京㈱池上店の復元
修理に係る見積書から、損傷部位の確認を実施し、加減点基準〔II〕に基づき
次の通りに評価いたしました。
査定基準価格(基準となる小売価格)
1,190千円
修理金額(日産プリンス東京(株)池上店の見積書)
383千円
事故減価ランク
Aランク
損傷や痕跡の状態および商品価値に及ぼす影響
中 1.3
事故減価額=√1190
電卓計算 1190
383
383=√
6.67
6.67
1.3
1.3=「131.58」
算出された数字を四捨五入し、13万2千円を事故減価額として証明しており
ます。
以上
平成18年10月25日
財団法人 日本自動車査定協会 東京都支所
査定長 印