いわみの - 島根県立益田高等学校

いわみの
(益高だより)
平成26年1月24日
特別号③
島根県立益田高等学校
本校生徒部では、携帯電話やスマートフォン、パソコンなどによるトラブルを未然に
防ぐ一助とするために「いわみの特別号」を発行し情報提供をしています。
島根県教育委員会では学校ネットパトロール事業委託業者の協力で、ネットトラブル
予防のためのメールマガジンを各学校に配信しています。今回はこのメールマガジンの
記事を紹介します。
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ニュースで学ぶインターネットの危険な使い方
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昨年10月4日の毎日新聞に、大変ショッキングなニュースが掲載されていました。
16歳~17歳の男子高校生たちが、無料通話アプリで送ったメッセージを無視され
たことに腹を立て、無視した生徒に殴る蹴るの暴行を加えた後、両足を縛って川
に突き落とした、というものでした。
加害生徒は、殺人未遂容疑で逮捕されることとなりましたが、無料通話アプリの
利用で、何故このような問題が起きるのでしょうか。
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◎動機は既読無視
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無料通話アプリには、自分が送ったメッセージを相手が読んでくれたかどうかが
分かる、既読確認機能があります。
この機能は、自分の送ったメッセージが、無事相手の元に届いたかどうかが分か
る便利な機能ではありますが、「メッセージを読んでいるのに返事をくれない」とい
うことも分かってしまうため、トラブルになってしまうことがあります。
無料通話アプリの利用者の中には、「メッセージを読んだらすぐに返事をするの
は当たり前のこと」と考えている人物も少なくありません。少し返事を後回しにされ
ただけでも、「無視された」と思い込んでしまうのです。
彼らはこれを、「既読無視」「既読スルー(KS)」と呼び、重大なルール違反と考え
ています。
このニュースのように、殺人未遂にまで発展してしまう例はまれですが、いじめや
暴力事件の原因になってしまうことも、たびたびあります。
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◎学校や家庭等での指導が重要
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既読をめぐるトラブルは、誰の身にも起こりうる可能性があります。そのため、特
定の生徒に指導を行うだけでは、トラブルを防ぐことができません。無料通話アプ
リを使う上での注意点として、学校や各家庭等で指導を行っていくことが大切で
す。
指導を行う際には、
・メッセージを送った相手に返事を強要しない
・無理に返事をする必要はない
といった点を理解させ、子ども達自身にも、利用方法について考えさせると良いで
しょう。
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◎隠れインターネット機器を手に入れる機会が増大
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最近では、パソコンや携帯電話(スマートフォン)以外にも、インターネットを利用
できる機器がたくさんあります。
その中で、子ども達にとっても手に入れやすいのが、携帯ゲーム機(ニンテンドー
3DS、PSP など)や、携帯音楽プレーヤー(Walkman、iPod Touch など)。
これらの機器は、Wi-Fi(ワイファイ)を利用することで、パソコン等と同じようにイン
ターネットにつながります。
その一方で、購入時のフィルタリング加入義務がなく、自由に様々なサイトを閲覧
することができます。
このような機器を持たせる際にも、フィルタリングやペアレンタルコントロールを利
用する必要があります。
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Wi-Fi(ワイファイ)
無線LANの規格のこと
街中には、無料で提供しているところもある
ペアレンタルコントロール
保護者が利用制限をかけるための機能
インターネット機能を利用させないようにすることも可能