第4期南丹市障害福祉計画

第4期南丹市障害福祉計画
【平成 27~29 年度】
平成 27 年 3 月
南 丹 市
■「障がい」の表記について
1.南丹市における「障がい者」の表記について
南丹市においては、平成 18 年 11 月 17 日に開催された「第1回南丹市身体障害者福祉大会」に
おいて、
「障がい者」の表記について提言がなされ、
「障がい者」に対してより不快感を与えない
よう、
「害」を「がい」とひらがなで表記するよう改めるものとしました。
-------------------------------------------------------------------------------------□第1回南丹市身体障害者福祉大会の資料より
「障がい者」の表記について
「障害者の害の字が不快感を与えて好ましくない」という提言が全国的に広がっています。
一般的に「障がい者」の害の字には「悪くすること」
「わざわい」などの否定的な意味があり、
「障害」は本人の意思でない生来のものや、病気・事故などに起因するものであることから、そ
の人を表すとき害を用いることは、人権尊重の視点からも好ましくはないものと考えられます。
このような理由から、南丹市身体障害者福祉会が率先して、障がい者に対してより、不快感を
与えないように表記を改めることに取り組んでいきます。
--------------------------------------------------------------------------------------
2.表記の基準
①人を形容する場合はかな表記
「障害」という言葉が人を形容する場合は「障がい」と表記します。対象が人でない場合は「障
害」と表記します。
例:障害者→障がい者、身体障害→身体障がい、障害物→障害物など
②国の法律等、他の地方公共団体の条例等、法人・団体名等、固有名詞による表記
名称、固有名詞などは、変更せずに表記します。
例:身体障害者手帳、障害福祉、障害者福祉サービス事業所など
≪ 目 次 ≫
第1章 計画の策定にあたって.............................................. 1
1.計画策定の趣旨....................................................... 1
2.計画の位置づけと期間 ................................................. 2
3.策定の視点........................................................... 2
第2章 南丹市の現状 ..................................................... 3
1.障がいのある人を取り巻く現状 ......................................... 3
(1)人口の推移 ....................................................... 3
(2)身体障害者手帳所持者数の推移 ..................................... 5
(3)療育手帳所持者数の推移 ........................................... 8
(4)精神障害者保健福祉手帳所持者数の推移 ............................. 9
2.障がいのある方の福祉に関するアンケート調査 .......................... 10
(1)調査について .................................................... 10
(2)調査結果の見方 .................................................. 10
(3)調査結果の概要 .................................................. 11
3.関係団体などへのヒアリング調査 ...................................... 20
(1)調査について .................................................... 20
(2)関係団体調査結果の概要 .......................................... 21
(3)事業者・支援機関調査結果の概要 .................................. 22
第3章 計画の基本方向 .................................................. 28
1.計画の基本理念...................................................... 28
2.成果目標............................................................ 28
(1)福祉施設から地域生活への移行(継続) ............................ 28
(2)福祉施設から一般就労への移行(整理・拡充) ...................... 29
3.活動指標............................................................ 30
(1)訪問系サービス .................................................. 30
(2)日中活動系サービス .............................................. 32
(3)居住系サービス .................................................. 34
(4)相談支援 ........................................................ 35
(5)障がい児への支援 ................................................ 36
(6)地域生活支援事業 ................................................ 38
第4章 計画の推進体制 .................................................. 47
1.市民・事業者・地域などとの協働の推進 ................................ 47
2.障がい特性に沿ったきめ細やかな相談・支援体制の実施 .................. 47
3.計画の達成状況の点検及び評価 ........................................ 47
資料編 .................................................................. 48
1.南丹市地域自立支援協議会委員名簿 .................................... 48
2.計画策定経過........................................................ 49
第1章
計画の策定にあたって
1.計画策定の趣旨
○本市においては、平成 24 年3月に「障害者基本法」に基づく「南丹市障害者計画」と
「障害者自立支援法」に基づく「第3期南丹市障害福祉計画」を策定し、
「障がいのあ
る人もない人も
ともに安心して暮らせるユニバーサル社会のまち
南丹市」の基本
理念に基づき、障害福祉に関する施策を総合的に推進してきたところです。
○その間、国においては、
「障害者基本法」や「障害者総合支援法」及び「障害者差別解
消法」をはじめとする関連法の改正・制定等が行われ、障がいのある人への差別を禁
止する「障害者権利条約」の批准に必要な国内法が整備されたことにより、平成 26 年
1月 20 日に国連事務局に批准書が寄託され、同年2月 19 日に「障害者権利条約」が
発効となりました。平成 23 年8月に改正された「障害者基本法」で障がい者の定義を
見直したほか、平成 25 年4月に施行された「障害者総合支援法」では、制度の谷間の
ない支援をめざすとともに、法に基づく支援が地域社会における共生や社会的障壁の
除去に資することを目的とする基本理念を掲げ、平成 25 年6月に制定された「障害者
差別解消法」では、障がいを理由とする不当な差別的取り扱いを禁止し、障がいのあ
る人への必要な配慮を法的に義務づけるなど、障がいのある人を取り巻く環境は大き
く変化しています。
○この「第4期南丹市障害福祉計画」は、
「第3期南丹市障害福祉計画」の計画期間が平
成 26 年度で終了することから、引き続き「南丹市障害者計画」を実現するため、また
社会状況の変化を踏まえて、これまでの障害福祉施策の実績を評価・検証し、障がい
のある人やそのご家族のニーズの多様化に対応するとともに、障がいのある人が地域
の中で人格と個性を尊重され、障がいの有無にかかわらず互いに支え合い、安心して
充実した生活を送ることができる社会(共生社会)の実現に向け、平成 27 年度から平
成 29 年度までの3年間を計画期間として策定するものです。
1
2.計画の位置づけと期間
○「第4期南丹市障害福祉計画」は、「障害者総合支援法」第 88 条に基づく「市町村障
害福祉計画」として、障害福祉サービスの必要量及び必要量確保のための方策等を定
める計画です。また、障がいのある人の支援については、様々な分野の取り組みを総
合的・一体的に進める必要があることから、
「南丹市障害者計画」等の関連計画との調
和を図ったものとします。
障害者自立支援法(平成 24 年度まで)
障害者総合支援法(平成 25 年度から)
障害者基本法
整合
「南丹市障害者計画」
〈平成 24~29 年度〉
「第3期南丹市障害福祉計画」
〈平成 24~26 年度〉
※障害福祉サービスの実施計画
計画の推進
※障がい者施策の理念や基本方針
サービス見込量の見直し〈平成 26 年度〉
を定める計画
整合
「第4期南丹市障害福祉計画」
〈平成 27~29 年度〉
計画の推進
計画の推進
○本計画は、平成 27 年度から平成 29 年度までの3年間を計画期間とします。
3.策定の視点
○第3期南丹市障害福祉計画の分析・検証状況、障がいの手帳所持者等を対象に実施し
た「障がいのある方の福祉に関するアンケート調査」の集計結果を反映し、具体的な
方策を定めます。
2
第2章
南丹市の現状
1.障がいのある人を取り巻く現状
(1)人口の推移
○本市の人口は、平成 7 年度から 25 年度にかけて減少傾向にあります。年齢3区分別で
みると、65 歳以上の人口はやや増加傾向で推移している一方、0~14 歳、15~64 歳の
人口は減少傾向にあり、少子高齢化が進んでいることがうかがえます。
■人口の推移(全域)
(人)
45,000
40,000
35,000
37,612
37,841
36,693
8,087
6,782
9,249
36,736
35,214
10,133
30,000
10,410
25,000
20,000
23,679
23,918
15,000
23,119
22,047
20,632
10,000
5,000
6,219
5,834
5,244
4,544
3,955
H2年度
H7年度
H12年度
H17年度
H22年度
0
0~14歳
15~64歳
65歳以上
資料:国勢調査(旧4町の合算 各年度 10 月1日現在)
※総人口には年齢不詳も含む
(人)
45,000
40,000
35,000
30,000
34,146
33,987
33,610
10,318
10,547
10,732
19,890
19,558
19,148
3,938
3,882
3,730
H23年度
H24年度
H25年度
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
0~14歳
15~64歳
65歳以上
資料:住民基本台帳(各年度3月 31 日現在)
3
■人口の推移(園部町・八木町・日吉町・美山町)
園部町
(人)
20,000
15,000
16,177
16,287
16,257
4,052
4,172
4,291
9,898
9,916
9,856
2,227
2,199
2,110
H23年度
H24年度
H25年度
10,000
5,000
0
0~14歳
15~64歳
65歳以上
資料:住民基本台帳(各年度3月 31 日現在)
八木町
(人)
10,000
8,011
7,888
8,000
7,790
2,634
2,693
2,739
4,597
4,422
4,291
780
773
760
H23年度
H24年度
H25年度
6,000
4,000
2,000
0
0~14歳
15~64歳
65歳以上
資料:住民基本台帳(各年度3月 31 日現在)
4
(人)
6,000
日吉町
5,450
5,400
5,266
1,828
1,854
1,876
3,073
3,011
2,886
549
535
504
H23年度
H24年度
H25年度
4,000
2,000
0
0~14歳
15~64歳
65歳以上
資料:住民基本台帳(各年度3月 31 日現在)
(人)
5,000
美山町
4,508
4,412
4,297
1,804
1,828
1,826
2,322
2,209
2,115
382
375
356
H23年度
H24年度
H25年度
2,500
0
0~14歳
15~64歳
65歳以上
資料:住民基本台帳(各年度3月 31 日現在)
5
(2)身体障害者手帳所持者数の推移
○本市の身体障害者手帳所持者数は、ほぼ横ばいで推移しています。平成 25 年度は 2,709
人となっており、本市の人口 33,610 人に対して 8.06%を占めています。また年齢別に
みても、ほぼ横ばいの推移となっています。
○障がいの等級別でみると、平成 25 年度で4級が 915 人と最も多く、次いで1級が 605
人となっています。
○障がいの部位別でみると、平成 25 年度で肢体不自由が 1,410 人と最も多く、次いで内
部障害が 827 人となっています。
■年齢階層別身体障害者手帳所持者数の推移と総人口に占める割合
(人)
(人)
3,000
2,724
7.98%
2,704
7.96%
2,709
8.06%
2,724
2,704
2,709
8.00%
8.00%
2,500
6.00%
6.00%
2,000
1,500
2,179
2,184
2,166
4.00%
4.00%
1,000
2.00%
2.00%
500
529
520
10
16
0
H23年度
H23年度
18歳未満
18歳未満
16
18
H24年度
H24年度
18歳~64歳
18歳~64歳
65歳以上
65歳以上
505
505
23
20
0.00%
0.00%
H25年度
H25年度
総人口に占める割合
総人口に占める割合
資料:手帳所持者数/京都府資料より(各年度3月 31 日現在)
6
■障がいの等級別身体障害者手帳所持者数の推移
(人)
3,000
2,724
2,500
2,709
2,704
236
221
220
219
214
216
2,000
881
884
915
477
469
447
312
305
307
599
610
605
H23年度
H24年度
H25年度
1,500
1,000
500
0
1級
2級
3級
4級
6級
6級
5級
資料:京都府資料より(各年3月 31 日現在)
■障がいの部位別身体障害者手帳所持者数の推移
(人)
3,000
2,724
2,704
2,709
796
810
827
1,424
1,419
1,410
2,500
2,000
1,500
1,000
0
37
39
500
40
275
190
258
180
257
175
H23年度
H24年度
H25年度
視覚障害
聴覚・平衡機能障害
音声・言語障害
肢体不自由
内部障害
資料:京都府資料より(各年度3月 31 日現在)
7
(3)療育手帳所持者数の推移
○本市の療育手帳所持者数は、やや増加傾向にあり、平成 25 年度は 338 人と、本市の総
人口 33,610 人に対して 1.01%を占めています。また年齢別でみると、18 歳以上にお
いてやや増加傾向にあります。
○等級別でみると、平成 25 年度ではA(重度)が 127 人となっています。またB(軽度)
が 211 人となっています。
■療育手帳所持者数の推移と総人口に占める割合
(人)
500
1.01%
0.97%
0.96%
331
325
1.00%
400
338
300
200
0.60%
270
284
274
100
0
0.80%
0.40%
0.20%
61
51
54
H23年度
H24年度
H25年度
18歳未満
18歳以上
0.00%
総人口に占める割合
資料:手帳所持者数/京都府資料より(各年度3月 31 日現在)
総人口/住民基本台帳(各年度3月 31 日現在)
■等級別療育手帳所持者数の推移
(人)
400
331
325
209
202
211
122
123
127
H23年度
H24年度
H25年度
338
300
200
100
0
A(重度)
B(軽度)
資料:京都府資料より(各年度3月 31 日現在)
8
(4)精神障害者保健福祉手帳所持者数の推移
○本市の精神障害者保健福祉手帳所持者数は、ほぼ横ばいとなっています。平成 25 年度
は全体で 220 人と、本市の人口 33,610 人に対して 0.65%を占めています。
○等級別でみると、平成 23 年度から平成 25 年度にかけて2級が増加傾向にあります。
○精神通院医療受給者数をみると平成 23 年度から平成 25 年度にかけて増加傾向にあり
ます。
■等級別精神障害者保健福祉手帳所持者数の推移と総人口に占める割合
(人)
250
0.62%
0.64%
218
0.65%
220
212
0.60%
200
87
80
76
0.40%
150
100
102
111
121
29
25
19
H23年度
H24年度
H25年度
0.20%
50
0
1級
2級
3級
0.00%
総人口に占める割合
資料:手帳所持者数/京都府資料より(各年度3月 31 日現在)
総人口/住民基本台帳(各年度3月 31 日現在)
■精神通院医療受給者数の推移
(人)
400
300
200
376
312
337
H23年度
H24年度
100
0
H25年度
資料:京都府資料より(各年度3月 31 日現在)
9
2.障がいのある方の福祉に関するアンケート調査
(1)調査について
○本計画を策定するにあたり、障がいのある方の実情やニーズを把握し、計画策定の基
礎資料とすることを目的に実施しました。
障がいのある方の福祉に関するアンケート調査
調査対象者
配布数
調査方法
回収率
回答者の状況
調査期間
南丹市に住所のある身体障害者手帳・療育手帳・精神障害
者保健福祉手帳をお持ちの方を対象に、居住地域・障害区
分・年代・性別のバランスを考慮して抽出
1,017 通
郵送配布・郵送回収
47.2%(480 通)
身体障害者手帳所持者1
407 人
療育手帳所持者11111
40 人
精神障害者保健福祉手帳所持者135 人
※重複手帳所持者を含む
「身体」と表記
「知的」と表記
「精神」と表記
平成 26 年 10 月 8 日~平成 26 年 10 月 22 日
(2)調査結果の見方
○回答結果は小数点以下第2位で四捨五入したものです。そのため、単数回答であって
も合計値が 100.0%にならない場合があります。
○複数回答(複数の選択肢から2つ以上の選択肢を選ぶ方式)の設問の場合、回答は選
択肢ごとの有効回答数に対して、それぞれの割合を示しています。そのため、合計が
100.0%を超える場合があります。
○図表中において「不明・無回答」とあるものは、回答が示されていない、または回答
の判別が困難なものです。
○図表中の「N(number of case)」は、集計対象者総数(あるいは回答者限定設問の限
定条件に該当する人)を表しています。
○本文中の設問の選択肢は簡略化している場合があります。
○グラフ中の回答割合について、グラフが繁雑になる場合は省略しています。
○所持手帳別にクロス集計をかけており、重複手帳所持者がそれぞれの手帳所持者とし
て数えられて集計されています。
○身体障害者手帳所持者を「身体」、療育手帳所持者を「知的」、精神障害者保健福祉手
帳所持者を「精神」と表記しています。
10
(3)調査結果の概要
①回答者の属性
性別(SA)
全体では「男性」が 51.0%、
「女性」が 47.5%となっています。
0%
20%
40%
60%
80%
全体(N=480)
51.0
47.5
身体(N=407)
50.6
49.1
知的(N=40)
62.5
精神(N=35)
100%
1.5
0.2
37.5
57.1
0.0
42.9
男性
女性
0.0
不明・無回答
年齢(N)
全体では「80 歳代」が 26.7%で最も高く、次いで「70 歳代」が 25.2%、
「60 歳代」が 16.5%と
なっています。
所持手帳別にみると、身体では「80 歳代」が 30.7%、知的では「20 歳未満」が 25.0%、精神で
は「40 歳代」が 25.7%でそれぞれ最も高くなっています。
身体(N=407)
全体(N=480)
0%
25%
50%
0%
3.4
1.2
20歳代
3.5
2.0
30歳代
3.1
2.2
40歳代
50歳代
4.8
50% 0%
25%
20歳未満
知的(N=40)
25%
25.0
50% 0%
25%
2.9
14.3
5.0
25.7
15.0
6.6
22.9
5.0
60歳代
16.5
70歳代
80歳代
90歳以上
不明・無回答
17.4
28.7
26.7
30.7
6.9
2.3
17.1
5.0
25.2
50%
2.9
7.5
2.7
7.7
精神(N=35)
5.7
2.5
2.5
7.4
2.5
1.0
11
8.6
0.0
0.0
居住地区(SA)
全体では「園部地区」が 41.0%で最も高く、次いで「八木地区」が 23.5%、
「美山地区」が 17.1%、
「日吉地区」が 16.5%となっています。
0%
20%
40%
60%
80%
100%
全体(N=480)
41.0
23.5
16.5
17.1
1.9
身体(N=407)
40.8
24.8
15.5
18.2
0.7
知的(N=40)
60.0
精神(N=35)
15.0
42.9
20.0
園部地区
八木地区
美山地区
0%
2.5
7.5
8.6
22.9
日吉地区
身体障害者手帳の等級(SA)
15.0
5.7
不明
20%
40%
「4級」が 34.9%で最も高く、次いで「1 級」が 19.9%、
「3級」が 19.2%、
「2級」が 11.3%、
「5級」が 6.9%、
「6級」が 6.1%となっています。
0%
20%
40%
60%
80%
等級(N=407)
19.9
11.3
19.9
19.2
11.3
34.9
6.9
1級
1級
2級
100%
3級
4級
5級
2級
6級
19.2
6.1
1.7
3級
不明・無回答
療育手帳の等級(SA)
「A1」が 32.5%で最も高く、次いで「B1」が 30.0%、
「B2」が 10.0%、「A2」が 7.5%
となっています。
0%
等級(N=40)
20%
40%
32.5
A1
60%
7.5
A2
30.0
B1
12
80%
10.0
B2
100%
20.0
不明・無回答
4級
精神障害者保健福祉手帳の等級(SA)
「2級」、
「3級」が同じく 42.9%で最も高くなっています。「1級」が 5.7%となっています。
0%
等級(N=35)
20%
5.7
40%
60%
42.9
1級
80%
100%
42.9
2級
3級
8.6
不明・無回答
②普段一緒に暮らしている人(SA)
全体では「家族などと暮らしている」が 75.6%で最も高く、次いで「ひとりで暮らしている」が
9.2%、「施設やグループホームなどで暮らしている」が 9.0%となっています。
所持手帳別にみると、身体・知的・精神ともに「家族などと暮らしている」が最も高く、それぞ
れ 76.4%、77.5%、65.7%、次いで身体・精神では「ひとりで暮らしている」が 9.1%、17.1%と
続き、知的では「施設やグループホームなどで暮らしている」が 17.5%と続いています。
0%
20%
40%
全体(N=480)
60%
80%
75.6
100%
9.2
5.2
9.0
1.0
身体(N=407)
76.4
9.1
5.7
7.9
1.0
知的(N=40)
77.5
17.5
2.5
精神(N=35)
65.7
17.1
8.6
5.7
2.9
家族などと暮らしている
ひとりで暮らしている
施設やグループホームなどで暮らしている
その他
不明・無回答
13
2.5
0.0
③主な介助者(MA)
全体では「配偶者」が 42.5%で最も高く、次いで「子ども」が 29.4%、
「ヘルパーや施設職員」
が 15.8%となっています。
所持手帳別にみると、身体では「配偶者」が 46.9%で最も高く、次いで「子ども」が 33.4%、
「ヘ
ルパーや施設職員」が 13.5%となっています。知的では「母親」が 60.0%で最も高く、次いで「ヘ
ルパーや施設職員」が 35.0%となっています。精神では「母親」が 37.1%で最も高く、次いで「配
偶者」が 20.0%となっています。
身体(N=407)
全体(N=480)
0%
30%
配偶者
父親
0%
30%
46.9
2.9
33.4
9.2
10.3
祖父
0.4
0.2
祖母
1.9
0.2
11.0
ヘルパーや施設職員
15.8
0.0
0.0
0.0
0.0
17.5
2.9
17.5
11.4
2.5
5.7
35.0
13.5
0.2
0.0
頼める人がいない
1.3
1.2
0.0
2.5
3.4
13.8
37.1
0.0
0.2
不明・無回答
17.1
2.9
2.5
11.3
5.0
14.7
14
60%
20.0
5.0
2.9
3.8
30%
7.5
ボランティア
その他
0%
60.0
3.2
2.9
60%
32.5
29.4
兄弟・姉妹・孫・親せき
30%
6.4
11.5
子の配偶者(女性)
0%
2.7
5.4
子ども
友だち・知り合い・近所の人
60%
42.5
母親
子の配偶者(男性)
60%
精神(N=35)
知的(N=40)
14.3
0.0
2.9
8.6
11.4
④地震など災害時に困ること(MA)
全体では「特に困ることはない」が 38.5%で最も高く、次いで「避難場所まで行けない」が 24.6%、
「避難場所で医療ケアなどが受けられるか不安」が 18.5%となっています。
所持手帳別にみると、知的では「福祉避難所が利用できるかどうかわからない」が 32.5%で最も
高く、次いで「避難場所を知らない」が 30.0%、
「特に困ることはない」が 25.0%となっています。
全体(N=480)
0%
25%
特に困ることはない
11.9
避難場所まで行けない(坂や
階段がある、避難場所が遠い
など)
近所に頼れる人がいない
緊急時に情報を得る手段がな
い
7.7
5.6
20.0
25%
25.7
5.7
14.3
10.0
5.7
12.5
20.0
32.5
15.7
20.0
7.1
7.5
12.8
15
50%
31.4
12.5
18.9
16.0
0%
8.6
15.0
11.5
18.5
50%
25.0
26.5
5.2
12.9
25%
30.0
6.9
7.7
0%
9.3
11.3
福祉避難所が利用できるかど
うかわからない
不明・無回答
50%
39.8
24.6
避難場所で医療ケアなどが受
けられるか不安
その他
25%
38.5
避難場所を知らない
緊急時の介助者がいない
50% 0%
精神(N=35)
知的(N=40)
身体(N=407)
11.4
17.1
14.3
⑤外出の目的(SA)
全体では「病院への通院」が 25.6%で最も高く、次いで「買い物」が 19.4%、
「仕事」が 16.3%
となっています。
所持手帳別にみると、身体・精神では「病院への通院」がそれぞれ 26.8%、25.7%で最も高く、
知的では「通所施設の利用」が 27.5%で最も高くなっています。
0%
30%
仕事
60%
0%
30%
通所施設の利用
病院への通院
30%
0.7
役所や銀行等への用事
1.5
1.7
25.7
0.0
0.0
0.0
10.0
22.9
2.5
3.4
5.7
5.0
食事
0.6
0.2
旅行
0.0
0.0
0.0
0.0
0.5
0.0
0.0
1.0
0.0
サークル活動・グループ活動
友人とのつきあい
0.4
1.0
趣味・遊び・スポーツ
2.5
2.2
その他
2.1
2.2
不明・無回答
0.0
2.9
2.5
5.7
0.0
13.3
2.9
2.5
15.0
60%
11.4
7.5
20.1
3.8
30%
20.0
25.0
19.4
0%
27.5
26.8
2.3
60%
17.5
25.6
通学・通園
散歩
0%
9.6
11.3
買い物
60%
16.5
16.3
精神(N=35)
知的(N=40)
身体(N=407)
全体(N=480)
2.9
⑥外出時に困ること(SA)
全体では「階段等が不便、危険である」が 31.0%で最も高く、次いで「その他」が 12.9%、
「電
車やバスが利用しにくい」が 9.2%となっています。
身体(N=407)
全体(N=480)
0%
30%
階段等が不便、危険であ
る
60%
0%
30%
電車やバスが利用しにくい
4.8
人の目が気になる
2.7
1.7
家族以外の介助者が確保
できない
3.8
3.2
お店やレストランが利用し
にくい
その他
不明・無回答
0%
30%
25.0
5.7
7.1
7.5
5.7
5.7
20.0
2.5
28.5
16
22.9
5.7
7.5
12.0
27.7
30%
8.6
10.0
0.5
12.9
0%
2.9
2.5
4.7
0.8
60%
5.7
5.0
8.6
9.2
障がい者用のトイレが少な
い
人との会話などコミュニ
ケーションが難しい
60%
35.1
31.0
精神(N=35)
知的(N=40)
20.0
20.0
22.9
60%
⑦日中の生活をどのように過ごしているか(MA)
全体では「家庭内で過ごしている」が 31.9%で最も高く、次いで「常勤で仕事をしている」が
13.8%、「その他」が 10.4%となっています。
所持手帳別にみると、身体・精神では「家庭内で過ごしている」がそれぞれ 33.7%、37.1%で最
も高く、次いで、身体では「常勤で仕事をしている」が 15.2%、精神では「その他」が 17.1%で
続いています。知的では「施設などで作業をしている」が 30.0%で最も高くなっています。
全体(N=480)
0%
30%
常勤で仕事をしている(自営業を
含む)
4.6
施設などで作業をしている
4.2
介護保険の通所サービスに通っ
ている
学校に通っている
病院等のデイケアに通っている
同じ障がいのある人たち同士の
活動・集まりに通っている
家事・育児・介護
不明・無回答
0%
30%
4.7
0%
30%
5.0
5.7
5.0
33.7
2.9
12.5
10.0
10.1
23.1
0.0
0.0
5.2
10.4
11.4
0.0
31.9
2.9
0.0
1.2
4.6
8.6
2.9
20.0
5.2
24.1
17
60%
2.9
0.5
1.0
30%
5.7
2.5
7.6
5.2
0%
30.0
2.0
2.1
60%
5.0
1.0
6.9
精神(N=35)
知的(N=40)
60%
15.2
1.7
家庭内で過ごしている
その他
60%
13.8
パートタイムやアルバイト(内職
を含む)の仕事をしている
介護や訓練を受ける施設などに
通っている
身体(N=407)
12.5
37.1
17.1
11.4
⑧障がいのある人への就労支援として必要だと思うもの(MA)
全体では「企業等における障がい者雇用への理解」、
「職場の上司や同僚に障がいの理解があるこ
と」がともに 30.0%で最も高く、次いで「通勤手段の確保」が 29.6%となっています。
身体(N=407)
全体(N=480)
0%
30%
通勤手段の確保
60%
0%
30%
29.6
勤務場所におけるバリアフリー等
の配慮
職場の上司や同僚に障がいの理
解があること
30.0
28.0
16.9
15.7
就労後の相談・支援など職場と支
援機関の連携
16.7
15.7
12.5
その他
14.3
31.4
34.3
37.5
11.4
27.5
22.9
22.5
8.6
27.5
25.7
27.5
31.4
5.0
3.9
不明・無回答
28.6
47.5
19.4
4.2
17.1
37.5
17.7
21.3
47.9
60%
25.7
30.0
12.3
19.4
30%
7.5
29.2
職場で介助や援助等が受けられ
ること
0%
42.5
13.8
30.0
企業と障がい者の共通認識
60%
17.5
企業等における障がい者雇用へ
の理解
仕事についての職場外での相談
対応、支援
30%
19.2
13.3
企業ニーズに合った就労訓練
0%
21.9
19.6
在宅勤務の拡充
60%
精神(N=35)
29.0
21.7
短時間勤務や勤務日数等の配慮
知的(N=40)
8.6
32.5
49.6
34.3
⑨日常生活で差別や偏見を感じるか(SA)
全体では「ほとんど感じない」が 26.5%で最も高く、次いで「ときどき感じる」が 21.0%、
「ま
ったく感じない」が 19.6%となっています。
所持手帳別にみると、身体では「ほとんど感じない」が 28.0%で最も高く、次いで「まったく感
じない」が 21.6%となっています。対して、知的・精神では「ときどき感じる」が最も高く、それ
ぞれ 27.5%、40.0%となっています。
0%
全体(N=480)
身体(N=407)
20%
5.0
21.0
3.4
17.5
8.6
60%
26.5
18.4
知的(N=40)
精神(N=35)
40%
19.6
28.0
27.5
20.0
ときどき感じる
ほとんど感じない
18
28.5
7.5
22.9
100%
27.9
21.6
40.0
よく感じる
80%
27.5
5.7
まったく感じない
22.9
不明・無回答
⑩在宅で暮らす際、どのような支援があればいいか(MA)
全体では「在宅で医療ケアなどが適切に受けられること」が 47.9%で最も高く、次いで「経済的
な負担の軽減」が 41.6%、
「ホームヘルプなど、必要な居宅サービスが適切に利用できること」が
35.1%となっています。
所持手帳別にみると、知的・精神では、「経済的な負担の軽減」がそれぞれ 58.3%、45.8%と最
も高くなっています。
全体(N=305)
0%
身体(N=261)
30%
60%
在宅で医療ケアなどが適
切に受けられること
不明・無回答
12.8
16.7
16.7
41.7
20.8
58.3
45.8
12.5
14.6
33.3
37.5
6.9
0.0
0.0
4.2
13.4
19
60%
25.0
39.8
2.7
2.6
30%
25.0
6.1
5.2
0%
16.7
36.0
16.7
10.5
60%
12.5
41.6
地域住民等の理解
30%
5.0
7.2
相談支援等の充実
0%
21.1
35.1
経済的な負担の軽減
その他
60%
51.3
20.0
ホームヘルプなど、必要
な居宅サービスが適切に
利用できること
支援を必要としない
30%
47.9
障がいに対応した住居の
確保
生活訓練等の充実
0%
精神(N=24)
知的(N=24)
29.2
4.2
8.3
8.3
3.関係団体などへのヒアリング調査
(1)調査について
○本計画を策定するにあたり、障がいのある方を取り巻くサービスの現状や課題などに
関する意見を把握し、計画策定の基礎資料とすることを目的に実施しました。
調査対象
調査方法
関係団体
障がいのある方や関係者による団体
事業者・支援機関
障害福祉施設や支援・教育機関
郵送配布・郵送回収
○ご協力いただいた団体・事業所
京都府視覚障害者協会
関係団体
南丹京丹波支部
南丹市精神保健福祉推進家族会南丹つぼみ会
京都府立丹波支援学校 PTA
園部共同作業所
城山共同作業所
社会福祉法人
桜梅会
障害者施設
丹波桜梅園
社会福祉法人あけぼの学園 るりけい寮
事業者・支援機関
社会福祉法人京都太陽の園
京都太陽の園
社会福祉法人京都太陽の園
こひつじの苑
社会福祉法人京都太陽の園
園部まごころステーション
社会福祉法人京丹波福祉会
特定非営利活動法人はぴねすサポートセンター
一般社団法人あゆみ会
社会福祉法人
NPO 法人
花ノ木
花ノ木医療福祉センター
発達障害を考える会
ぶどうの木
社会福祉法人南丹市社会福祉協議会
なんたん障害者就業・生活支援センター
20
(2)関係団体調査結果の概要
各分野の現状や課題、貴団体として取り組めることについて
【日中活動系サービス】
視覚障がいは移動サービス(ガイドヘルパー)が一番必要なので、協会としてもガイドヘルプス
テーションを設置し、府全般に依頼をしています。これには地域の皆様の協力が一番で、行政に
は大変お世話になっています。
移動について、南丹・京丹波は行政や社会福祉協議会が年間を通して受け入れ態勢をしていただ
いていますので、集会などに多数参加ができて喜んでいます。
障がい者本人の辛い状況とともに、その家族が疲れ果てる実情を緩和することをモットーにして
いる家族会との連携を重視。
【施設・居住系サービス】
家族(親)の高齢化が進むにつれ、親亡き後の障がい者本人の暮らしや行く末が気がかり。よっ
て、利用しやすいグループホームなどの拡充。
南丹病院は地域中核総合病院として、精神科医の常勤また入院可能な病院としての充実を。
(24時間救急対応の拡充)
【地域生活を支援するサービス全般】
地域活動支援センターの体制拡充。
【障がい児支援全般】
保育園・幼稚園から就学前期での早期発見・早期対応。
保護者も隠蔽癖を払拭して、早期相談するような勉強をしてほしい。
【相談支援体制全般】
市民への重ね重ねの周知(制度の周知不足がないように)。これは高齢者福祉施策も同じ。
【南丹市の障害者施策の良い点・悪い点】
地域が広大なため、毎月2~3回の教室なども、各町順番に会場をお願いしています。各町内で
の移動について、色々な形で送迎していただいて喜んでいます。また、会場使用料も無料にして
いただき、ありがとうございます。
市合併9年目でやむを得ない面もあるが、市社協の福祉事業と他の福祉事業との調整が必要。
事業所の主体が社会福祉協議会で統一されている。社協が全体を把握されている。そのために現
状も問題点もこれから解決すべき方向性も、しっかり定めているところがよいと思う。
【重点的に取り組むべき課題】
福祉事業団体の指導育成。
【市の計画策定にあたってのご意見】
重度障がいの人が増えてきています。視覚障がい者でも他の障がいや病気になる人もいます。全
盲の人たちは、施設に入所しても何もできなくて困っていると聞いています。施設にもガイドヘ
ルパーを入れてもらうことが必要なので、そのような要望もしています。
21
(3)事業者・支援機関調査結果の概要
各分野の現状や課題、貴団体として取り組めることについて
【日中活動系サービス】
重度心身障がい者が利用できる生活介護事業所が少ない。
障がい特性上マンツーマン対応のため、事業運営や日々の支援で精一杯。近隣の生活介護事業所
との課題検討・調整会議を定例化→複数利用で利用者の活動の幅を広げる。事業者の質の向上に
つなげる。市の実態把握が必要。
生活介護事業では、看護師の確保が難しく、事業の立ち上げすら困難。地域の生活支援スキル向
上、連携をメインに地域支援体制を構築してほしい。生活介護は一気に多人数を受け入れられる
ものではなく、複数の事業者が相互連携して地域に取り込んでいかなければならない。
看護師確保のために補助などが必要ではないか。
施設入所で生活介護を週7日しても介護給付費で5日しか算定されない。補助がないものか。
施設入所の利用者が個人で外出する時、公的なサービスが利用できません。市町村事業の個別給
付が受けられないでしょうか(頻度は多くありません)。
南丹市には就労継続支援A型事業所がない。最低賃金保障の支援や施策を充実させることも法人
が事業を行う要因となる。市独自加算等(A型・B型は同じ給付費)ができないものか。
美山には就労継続支援A型や生活介護がない。
就労継続支援B型も、工賃を高くできるよう市・企業・事業所が交流・連携する場を増やしてほ
しい。小規模な事業所だと引き受けられる仕事が限定される。共同受注的なシステムは必要。
一般就労支援で、就労成果数だけでなく、続かなかったケースなども含めて、事業所・企業の課
題検討を行うなど、アフターへの取り組みを市が主体となって進めてほしい。
就労継続支援A型は、最低賃金の減額の特例外許可の説明、市の労働者賃金補助の有無など、市
が具体的指針を示し、指針に基づく事業者との連携で民間事業者を開拓する活動が必要。事業者
独自に進めるのではなく、連携があって市域の事業が活性化するので、とりまとめを願いたい。
施設として、より多くの地域の方に利用してもらいたいと考えている。地域の障がい者で、利用
希望者もあると思うが、大きな問題として、施設までの交通手段がない。個々の施設では限界も
あるので、地域全体の問題として、障がい者の移送システムの確立について検討してほしい。
交通の便が不便です。事業所は送迎体制がなく、来たくても来れない利用者がいます。
交通手段が整っていないので、地域活動支援センターがあっても利用しにくい。
地域活動支援センターが希望者の送迎をする。
地域活動支援センターは土日が休業なので、就労している障がい者が社会参加の場として参加し
たくてもできない。
地域活動支援センターも地域の中で大切な役割を担っていると思います。市はお金、地域住民は
交流、事業所・団体は事業実施ではないでしょうか。
地域活動支援センターは、市としてどういう位置づけにするのか、要綱だけでなく運用の指針を
はっきり示すべきであり、個々に自主活動を行うのは、効率面でも財務面でも大きな課題。
現場の職員は利用者の生活支援(介護)に追われており、日中活動の支援が不十分。定期的に余
暇活動の指導など、支援のボランティアがほしい。社会教育の一環として取り組んでほしい。
22
【訪問系サービス】
ヘルパー事業所の数、男性ヘルパーが少ない。
現在、居宅介護は希望者のニーズに応えられていない現状があります(事業所の数やヘルパーの
数等)。ヘルパー2級以上の有資格者の就業率が上がればと考えます。
居宅介護や外出支援は、事業者が限られているので使いにくい。頼んでも日程が合わない。
地域に密着する施設として近隣との関わりを大切にし、年2回施設開放のイベントも行っている
が、障がい者理解にはつながっていないと思うので、関わりが持てる取り組みを行ってほしい。
身体介護・家事援助については、定期的支援の形で訪問している。特に身体介護での支援者は複
数の事業所での支援のため、適時に調整会議がもたれ事業所間の支援共有ができている。
必要な人に適したサービスをいつでもどこでも提供することが大切。事業所はどうしたら支援で
きるか、実施することを常に考え、市や住民が物心両面で支えてもらえるとよい。多くの方がサ
ービスを受けられるようになってありがたいが、時間や人員にしばられることも多々ある。
同行援護は2名の定期利用があり、有資格者による支援ができている。まだ余裕はあるが新規申
込・問合せが全くない(市・関係機関からの問合せもない)。行動援護は年間3~4回ある程度。
有資格者は数名おり、十分余裕がある。
ヘルパーの支援のみ利用の場合、現状課題を事業所のみで全て抱えるのは限界があり、支援の核
となるところが不明で行き詰ることが多々あるので、明確化が望ましい。
【施設・居住系サービス】
現在、次世代担い手育成で小学生が来てくれている。忙しい中での受け入れで充分ではないかも
知れないが、とても大切な事だと考える。要請があればできるだけ受け入れさせていただく。
障害福祉サービスが報酬(利用料の日割り計算)となり、グループホームのように利用者の上限
が少人数の場合は1~2人の欠員でも運営全体を不安定にさせます。運営の安定化に向け基礎的
な費用+実績報酬とすべきと思います。
女子利用者への生活支援をしており、住民との関わりができるようになり、その地域の住民にな
っている。地域行事の参加が、時には利用者個人でできている。男子グループホームの必要性は
あるが、調整区域などのハードルが高い。職員確保・人員配置の面で経営的には難しい。
グループホーム利用を希望しても南丹市での受け入れ(特に八木・園部)は無理ではないか。グ
ループホームは最近の制度変更で運営が大変と聞いている。自立支援協議会でも重点的に検討し
てほしい。高齢化が進む中、自分でできることはやっていくためにもグループホームは必要。
施設利用者には、市外の人も多数あるが、個々の公的サービス(生活介護や健康保険等)の事務
手続きで、特に住民登録の有無により多少煩雑になることもあり、その点を指導してほしい。
空きアパート・空き家などを活用してグループホームの新設ができないものでしょうか。
利用者が設備面などで当施設での生活が困難となった場合、対応できる施設(老人ホームなど)に
移ってもらいたくても、介護認定を受けることも難しく、受け入れ先もなかなか見つからない。
障害者自立支援法の成立以降、障がい者と作業所を取り巻く環境は不景気もあり、厳しさを増し
安定した収入の確保が課題となっています。
【地域生活を支援するサービス全般】
地域には何も福祉サービスを受けていない障がい者がおられます。申請主義で待っているのでは
なく、アウトリサーチをもっとすべき。
23
【地域生活を支援するサービス全般】
日中一時(入浴のみ)で 17 歳以下の利用があり、放課後等デイサービスを検討しているが、事業
立ち上げには様々なハードル(人員確保・専門職員の配置等)があり、現時点では新たに取り組
めない。現在利用中の方のニーズには応えたいが、何か市独自サービスを考えてもらえないか。
日中一時支援・移動支援事業を利用されることで、将来「こうなりたい、こうなってほしい」と
いうビジョンがあって、支援につなげたいと考えている。各人の現状、そして将来の姿を支援計
画とまでは至らなくても持つべきと考える。
重度障がい者(特に精神)の登録が多く、何人もの職員で対応しています。予算上、職員配置を
増やせず、利用者からの要望(相談・日中活動イベント等)に応じられていません。
入浴での課題が多い。サービス提供の場が少ないこと以外に、障害特性・機能面など様々な理由
で保清ができなかったりするので、高齢事業者との連携で可能性を探ってほしい。
高齢化が進むなか、自己負担のある介護サービスへの移行に抵抗感のある利用者は少なくない。
移行の流れ、説明などの機会を検討願いたい。
高齢化で買い物支援などを事業所に頼る利用者も多く、事業所も対応できないことが多い。柔軟
なサービスの活用ができるよう考える必要がある。
就労できる作業所が少ない。
日常生活用具等給付事業は、手帳対象外の方も生活状態や実情を加味して利用可能なようにして
いただきたい。特に児童や未成年の方でハンディがあるにもかかわらず、制度が利用できないた
め、保護者に物心両面で負担が大きくなっているケースもあるのではないかと思われます。
通所だけでなく、病院受診や買い物等も含めた地域全体の移送ネットワークの確立が必要。
自家用車での移動が困難な方に対する公の移送サービスがあればいい。
事業開始 18 年から今日まで報酬についての見直しがない。以前はあった地域生活支援事業実施事
業所と市行政の調整会議を行なってほしい。
移動支援について、毎回課題となる市内一律から地域性を加味したルールにすべきでは。
福祉タクシーは事業所も増え、利用しやすくなっている。バスは依然、車椅子の利用が難しい。
地域移行を実施する上でのグループホーム建設に関わる地域住民の理解や、障がいのある方が住
みやすい町づくりを実現するためには、地域住民に向けた啓発活動に力を入れて頂きたい。
働く場所の確保も難しい。企業の障がい者雇用の拡大や障がい者を受け入れる従業員の理解など
も必要。そのためには、地域で障がい者が暮らしていくために必要なインフォーマルな部分が広
がっていくようなネットワーク体制を整えていく取り組みが必要。
南丹圏域の障がい者の一般就労と福祉的な就労も含めて支援しており、相談支援・教育・医療機
関や福祉事業所との連携を密に取り組んでいる。関係機関との連携は非常にスムーズで、協力的
に取り組めているのが圏域の財産だが、市内の福祉事業所間は必ずしも連携が取れているとは言
えないと思う。共同受注センターが事業所間の結びつきを強化していくことを期待している。
【障がい児支援全般】
放課後等デイサービスの意義について、子どもの障がい・発達段階に応じた利用を市・関係機関・
事業所で考えていくべき。
障がい児支援から障がい者支援へ、継続性のある発展的な支援体制の確立が求められている。
障がい児支援として希望の多い時間帯(放課後)のサービスの充実が望まれる。
24
【障がい児支援全般】
学校・保護者・関係機関や事業所間での情報交換、共有。
障がいへの理解・取り組みについて、支援方法等のスキルアップが必要(情報収集・研修等)。
障がい児童ともに保護者支援の必要がある。
障がいの種別・特性・程度の異なる児童に対し、同じ時間・場所で支援を行うことの難しさ。
専門的・個別的支援が必要な中、そのための人材や場所・資金などの不足。
児童支援が放課後等デイサービスだけでよいのか。本人の支援以上に母の就労支援などの利用に
は、例えば日中一時支援で対応をする方向では。
自閉症などの障害認定を医師から受けても、社会とのつながりの中で、本人の力が伸び世界が広
がるケースもある。しかし、保護者の都合だけで放課後等デイサービスを利用し続けると該当児
童の成長に大きな影響を与えることがあるかもしれない。
利用者が増え、住所地が広範囲に及ぶなか、美山にもつくし園の分所開設の検討が必要。
利用者1名1名のファイリングシステムを具現化してもらいたい。
南丹圏域として療育を捉える考え方も必要。親子療育や様々な活動、何よりも母親支援も主体業
務になっているものの、つくし園のキャパにも限界があり、複数事業所の開設も必要。
【相談支援体制全般】
地域自立支援協議会がまったく見えてこない。機能しているのでしょうか。形式的な組織はいら
ない。実質的な活動をしてください。
一番身近にいる事業所の従業員が相談に乗り、それを次につなげていくこと(どのように相談し
たらよいかわからない人が多い)。
法人として相談支援に出す職員は経験も豊富な中堅以上の職員ですが、そのスキルを正しく評価
してほしいと思います。
相談支援従事者が少なく、迅速な対応ができないことが多い。もう1名ほど市の相談員が必要。
内容が形骸化する危険を感じています。本人主体の相談援助になるように支援体制を整えてほし
い。介護保険同様、担当者会議開催による支援計画実施にしていけないものでしょうか。
計画相談が全国的に遅れている状況でやむを得ないこともあるが、課題のある利用者の支援が事
務に流されないように願う。
事業者にとって相談事業は採算がとれない以上、民間が請け負えるような体制は考えてほしい。
委託された相談員が相談支援全般に関わっているが、市としての動きが見えにくくなっている。
相談員とは情報共有できており、それに付随して市の状況も把握できるが、それは同業者として
のつながりから把握できている状態。もっと市行政として情報発信などしていく方が、存在が身
近に感じられる。以前は「ほっとネット」にも市担当者が出席して情報発信していた。
【南丹市の障害者施策の良い点・悪い点】
重度の児・者の受け入れをしている。障がいの重い利用者の事業所になっており、偏りすぎてい
る。受け入れることは、保護者のニーズもあるので可能にすべきと思うが、その分、加算などに
より事業所に対しても保障してほしい。
施設の数や定員数については、他自治体より充実している。
福祉専門職(市職員)の育成が不十分であると思います。
25
【南丹市の障害者施策の良い点・悪い点】
市福祉事業は、特定団体に集中して委託しているように思います。その結果、特定団体に依存的
になり、行政の主導権が弱くならざるを得ないのではないでしょうか。委託事業の分散化により
いい意味で切磋琢磨し競争する。そのことによってサービスが改善され費用対効果もよくなり税
金の有効な活用となるのではないでしょうか。
常に利用者側に立ち、きめ細やかなサービス提供に努めてこられたと思います。職員に接すると
熱意が感じられます。しかし、仕方のないこととはいえ、大規模な人事異動があると、積み上げ
てきた関係がまた一からになる気がして不満ではありませんが、がっかりすることがあります。
市としての中長期のビジョンをもってもらいたい。
施設・事業所従業者の現場の声を聞く機会を定期的にもってもらいたい。
事業所間のネットワークが八木と園部では定期的に行われ、情報が共有されている。
今年度に関しては施策や協議会の動きや開催が遅れている。
これまで困難事例に対する取り組みも迅速だったが、年々対応が遅くなっている。担当者が代わ
るたびに一から協議を重ねなければいけないのは、大きなロスである。
合併で広域になったが、それをカバーするために各旧4町でネットワーク会議を開催し、地域の
個別ケースを協議されていると訊く。よい取り組みだと思うが、各支所の個別ケースを本庁がど
こまで把握されているのか気になる。委託の相談員が中心に動かれていると思うが、市として積
極的な関わりをされているのか見えにくいように感じる。
【重点的に取り組むべき課題】
要望のないところに施策はないと言われるが、当事者団体(身体障害者福祉会・手をつなぐ親の
会・精神患者家族会)が高齢化とともに弱体化している。これら団体の支援体制を整備し、当事
者の意見を表出できるようすべき。福祉は社会運動、市民運動を通して発展してきたのだから。
空家の活用による社会資源を増やすこと。
障害者施策を考えると一部の特別なニーズを抱えた施策のようになります。障がい者の方が使い
やすいものは全ての人(子ども・老人・妊婦・一時的に怪我等で不自由な人)にとっても使いや
すいものです。そういう視点で進めてもらえたら嬉しく思います。
独自施策(日常生活用具給付事業、共同受注、性的被害・金銭的虐待への公的な対応・援助)。
現状を的確に把握するとともに、改善に向けたアクションを起せる人材の育成が必要。
福祉施策が市全域に浸透するようにしてほしい。
駅・公共施設でのエレベーターやスロープの充実。
障がい者への所得保障、仕事の確保。
人的パワーの確保(相談支援・行政)。
放課後等デイサービスにおける利用児童の障がい特性による加算・加配などの保障。
卒業生の受け皿に関して、進路は無論、サービスの複合化で対応する考え方も必要。
精神障がいで問題行動のある方には、医療連携が欠かせないが、更生施設など圏域にない面では、
圏域を超えた対応が必要。
市として雇用期間の定めがない障がい者雇用を実施されることを期待する。府が知的障がい者の
正規雇用をはじめてから2年目になるが、今後、各市町村も追随されれば、府内全域で障がい者
が働くことが市民に身近になっていくものと思う。
26
【市の計画策定にあたってのご意見】
市担当者の異動が多くある現状の改善と、福祉専門担当者が変わらずいるという姿を望みます。
住民や事業所の要望に応じていくことは難しいと思うが、必要なこと、迅速な対応が求められる
ことは後回しにならないようお願いする。事業所としてもできるかぎり協力する。
少子高齢化・人口減少社会にどう対応するのか。その中での障がい者施策について、長期的な視
点に立った計画策定をお願いします。
課題解決に向け、市からの働きかけをしてもらい、みんなの問題と受け止めていくべき。
差別禁止法や合理的配慮の視点で、学校・住民・商店の理解が深まる機会を増やしてほしい。
一時期対応していたように、困難事例の対応を自立支援協議会が行う流れを周知徹底すべき。せ
っかく多くの経験則を持っている委員の集まりなので、意味が全くない。
市の福祉行政については、当事者に寄り添う形で進められてきていると思う。今後とも、市民に
身近な福祉行政を進めて行かれることを期待している。
27
第3章
計画の基本方向
1.計画の基本理念
『障がいのある人もない人も ともに安心して
暮らせるユニバーサル社会のまち
南丹市』
○前期計画を引き継ぎ、
「リハビリテーション」と「ノーマライゼーション」の理念のもと、
障がいのある人の「自立と社会参加」を目標に、障がいのある人もない人も、地域にお
いて安心して暮らせるユニバーサルデザインの社会の実現をめざします。
2.成果目標
○障がいのある人の地域生活や一般就労への移行に関する目標について、平成 29 年度を最
終目標年度として設定しています。
(1)福祉施設から地域生活への移行(継続)
○平成 25 年度末時点の施設入所者の 12%以上を地域生活へ移行。
○平成 25 年度末時点から施設入所者数を 4%以上削減。
国の指針
○平成 26 年度末において、第3期障害福祉計画で定めた目標が達成されないと
見込まれる場合は、未達成割合を平成 29 年度末における地域生活移行者の増
加及び施設入所者の削減割合の目標値に加えた割合以上を目標値とする。
■成果目標
項目
平成 25 年度末時点の施設入所者(A)
【目標】地域生活移行者の増加
【目標】施設入所者の削減(B)
平成 29 年度末時点の施設入所者
数値
考え方
52 人 平成 25 年度末時点の施設入所者数
7 人 (A)のうち、平成 29 年度末までに地域生活に
13.4 % 移行する人員の増加目標値
3 人 (A)のうち、平成 29 年度末までの施設入所者
5.7 % の削減目標値
49 人 平成 29 年度末の利用人員見込み
○第4期計画では平成 25 年度末時点の施設入所者数 52 人を基準とし、平成 29 年度末ま
でに地域生活に移行する人員の増加目標値を7人、平成 29 年度末までの施設入所者の
削減目標値を3人とします。
○平成 29 年度末時点の施設入所者の見込みを 49 人とします。
28
■成果目標達成に向けた取り組み
○市独自の助成制度により、事業者によるグループホームの整備・拡充を支援します。
○地域生活に移行した後の生活に対する支援・相談体制の充実に努めます。
○障がいのある人に対する地域の理解を深めるための取り組みを進めます。
(2)福祉施設から一般就労への移行(整理・拡充)
○平成 29 年度において福祉施設から一般就労への移行者数を、平成 24 年度実
国の指針
績の2倍以上とする。
○平成 29 年度末において就労移行支援事業所の利用者数を、平成 25 年度末の
利用者から6割以上増加する。
■成果目標
項目
平成 24 年度の一般就労への移行者
【目標】一般就労への移行者の増加
平成 25 年度末時点の就労移行支援事業
所の利用者〈新規〉
【目標】就労移行支援事業所の利用者の増
加〈新規〉
数値
3人
考え方
平成 24 年度中に福祉施設から一般就労した
人員数
6 人 平成 29 年度中に福祉施設から一般就労に移
2 倍 行する人員の目標値
4 人
平成 25 年度末時点の就労移行支援事業所の
利用者数
7 人 平成 29 年度末時点の就労移行支援事業所の
7.5 割 利用者
○平成 24 年度の一般就労への移行者数3人を基準とし、平成 29 年度の一般就労への移
行者数の目標値を6人とします。
○平成 25 年度末時点の就労移行支援事業所の利用者数4人を基準とし、平成 29 年度末
の就労移行支援事業所の利用者数の目標値を7人とします。
■成果目標達成に向けた取り組み
○就労移行支援施設・就労継続支援施設や障害者就業・生活支援センター、ハローワー
ク・商工会・企業等との連携を強化します。
○障害者雇用促進法の周知を図り、障害のある人の就労に対する企業などの理解を深め
ることで一般就労の拡大をめざします。
29
3.活動指標
(1)訪問系サービス
■内容
サービス名
内容
居宅介護(ホームヘルプ)
自宅で入浴・排せつ・食事などの介護、洗濯・掃除などの家事援助な
対象:障がい児・者
重度訪問介護
どを行います。
重度の肢体不自由で常に介護を必要とする人に、自宅で、入浴・排せ
対象:障がい者
つ・食事などの介護、外出時の移動支援などを総合的に行います。
同行援護
重度の視覚障がいのある人の外出時に、移動に必要な情報提供(代筆・
対象:障がい児・者
行動援護
代読含む)や移動の援護などを行います。
知的障がいや精神障がいで自己判断能力が制限されている人の行動時
対象:障がい児・者
重度障害者等包括支援
対象:障がい児・者
に、危険を回避するための援護や外出支援などを行います。
介護の必要性がとても高い人に、居宅介護など複数のサービスを包括
的に行います。
■見込み量
年度
H24
サービス名
計画
H25
実績
計画
H26
実績
計画
H27
H28
H29
見込
見込
見込
見込
利用時間
-
1,642
-
1,601
-
1,624
1,647
1,670
1,693
利用者数
-
77
-
81
-
82
83
84
86
利用時間
-
0
-
0
-
240
240
240
240
利用者数
-
0
-
0
-
1
1
1
1
利用時間
-
104
-
135
-
147
160
172
184
利用者数
-
14
-
11
-
12
13
14
15
利用時間
-
0
-
4
-
8
12
16
20
利用者数
-
0
-
1
-
2
3
4
5
重度障害者等
利用時間
-
0
-
0
-
240
240
240
240
包括支援
利用者数
-
0
-
0
-
1
1
1
1
利用時間
1,600
1,746
1,650
1,740
1,700
2,259
2,299
2,338
2,377
利用者数
80
91
85
93
90
98
101
104
108
居宅介護
重度訪問介護
同行援護
行動援護
合計
※利用時間:毎年度3月の述べ利用時間(時間/月)
※利用者数:毎年度3月の実利用者数(人/月)
30
■第3期計画における計画値と実績からの分析
○居宅介護は、平成 24 年度から 25 年度にかけて、利用時間は減少していますが、利用
者数は微増しています。26 年度以降は、徐々に利用が増加すると見込んでいます。
○重度訪問介護は、平成 24 年度・25 年度とも利用はありませんが、26 年度以降の利用
者数を1人と見込んでいます。
○同行援護は、平成 24 年度から 25 年度にかけて、利用量が増加しています。26 年度以
降は、徐々に利用量が増加すると見込んでいます。
○行動援護は、平成 24 年度から 25 年度にかけて、利用量が増加しています。26 年度以
降は、徐々に利用量が増加すると見込んでいます。
○重度障害者等包括支援は、平成 24 年度・25 年度とも利用はありませんが、26 年度以
降の利用者数は1人と見込んでいます。
○訪問系サービスの合計は、平成 24 年度から 25 年度にかけて、利用量が計画値を上回
っています。
■確保のための方策
○利用者本位のサービスを提供するため、重度訪問介護・行動援護・重度障害者等包括
支援など新しいサービスに関する情報提供など、広報活動の充実に努めることで、支
援が必要な人に対する制度の周知を図ります。
○精神障がいのある人の利用が増加する見込みを踏まえ、周辺市町と連携し、市内及び
圏域内において、身体・知的・精神の3障害に対応する訪問系サービスに対する新規
事業者や介護保険サービス事業者の参入を働きかけます。
31
(2)日中活動系サービス
■内容
サービス名
内容
生活介護
対象:障がい者
常に介護を必要とする人に、昼間、入浴・排せつ・食事の介護などを
行うとともに、創作的活動や生産活動の機会を提供します。
自立訓練(機能訓練)
対象:障がい者
身体障がいのある人などに、自立した生活ができるよう、一定期間、
身体機能の維持・向上のために必要な訓練・支援を行います。
自立訓練(生活訓練)
対象:障がい者
知的障がいや精神障がいのある人に、自立した生活ができるよう、一
定期間、生活能力の維持・向上のために必要な訓練・支援を行います。
就労移行支援
対象:障がい者
65 歳未満の一般就労などを希望する人に、一定期間、就労する機会を
提供し、知識及び能力の向上のために必要な訓練を行います。
就労継続支援(A 型)
対象:障がい者
一般就労が困難な人に、雇用して就労する機会を提供し、知識及び能
力の向上のために必要な訓練を行います。
就労継続支援(B 型)
対象:障がい者
一般就労が困難な人に、生産活動などの機会を提供し、知識及び能力
の向上のために必要な訓練を行います。
療養介護
対象:障がい者
医療と常時介護を必要とする人に、医療機関において機能訓練や療養
上の管理・看護・介護及び日常生活の援助を行います。
短期入所(ショートステイ)
対象:障がい児・者
自宅で介護する人が病気の場合などに、短期間、夜間も含めて、施設
で入浴・排せつ・食事の介護などを行います。
■見込み量
年度
H24
サービス名
H25
H26
H27
H28
H29
計画
実績
計画
実績
計画
見込
見込
見込
見込
利用日数
1,980
1,777
2,024
1,780
2,046
1,816
1,853
1,889
1,925
利用者数
90
96
92
97
93
99
101
103
105
自立訓練
(機能訓練)
利用日数
44
0
44
0
44
13
13
13
13
利用者数
2
0
2
0
2
1
1
1
1
自立訓練
(生活訓練)
利用日数
88
54
88
0
88
13
13
13
13
利用者数
4
3
4
0
4
1
1
1
1
利用日数
20
19
20
46
40
53
61
68
75
利用者数
1
1
1
4
2
5
5
6
7
就労継続支援
(A 型)
利用日数
44
102
44
96
44
123
150
177
203
利用者数
2
6
2
6
2
8
9
11
13
就労継続支援
(B 型)
利用日数
2,266
1,601
2,332
1,716
2,398
1,745
1,774
1,803
1,831
利用者数
115
107
116
107
120
109
111
112
114
療育介護
利用者数
5
9
5
11
5
11
12
12
13
利用日数
63
97
63
58
63
66
75
83
91
利用者数
8
13
8
7
8
8
9
10
11
生活介護
就労移行支援
短期入所
※利用日数:毎年度3月の述べ利用日数(人日/月)
※利用者数:毎年度3月の実利用者数(人/月)
32
■第3期計画における計画値と実績からの分析
○生活介護は、平成 24 年度から 25 年度にかけて、利用日数が計画値を下回っています
が、利用者数は計画値を上回っています。26 年度以降は、徐々に利用量が増加すると
見込んでいます。
○自立訓練(機能訓練)は、平成 24 年度・25 年度とも利用はありませんが、26 年度以
降の利用者数は1人と見込んでいます。
○自立訓練(生活訓練)は、平成 24 年度の利用量は計画値を下回っており、25 年度も利
用はありませんが、26 年度以降の利用者数は1人と見込んでいます。
○就労移行支援は、平成 24 年度の利用量はほぼ計画値どおりですが、25 年度の利用量は
計画値を大きく上回っています。26 年度以降は、徐々に利用量が増加すると見込んで
います。
○就労継続支援(A型)は、平成 24 年度から 25 年度にかけて、利用量が計画値を大き
く上回っています。26 年度以降は、徐々に利用量が増加すると見込んでいます。
○就労継続支援(B型)は、平成 24 年度から 25 年度にかけて、利用量が計画値を下回
っています。26 年度以降は、徐々に利用量が増加すると見込んでいます。
○療養介護は、平成 24 年度から 25 年度にかけて、利用量が計画値を上回っています。
26 年度以降は、やや利用量が増加すると見込んでいます。
○短期入所は、平成 24 年度の利用量は計画値を上回っていますが、25 年度の利用量はほ
ぼ計画値どおりです。26 年度以降は、徐々に利用量が増加すると見込んでいます。
■確保のための方策
○生活介護においては、地域生活への移行に伴い、利用者の増加が見込まれるため、サ
ービス提供事業者と連携して、利用ニーズに応じたサービス量の提供体制を確保する
ことに努めます。
○自立訓練(機能訓練・生活訓練)においては、事業者に対して、利用者の動向やサー
ビス内容などに関する情報提供を行い、新規事業者の参入を促進します。
○就労移行支援においては、一般就労などを希望する人に対して、相談支援事業などを
活用して適切なサービスを提供することで、就業面及び生活面での一体的な支援を行
います。
○就労継続支援(A型・B型)においては、事業者のネットワークを確立して、利用者
の工賃アップや就労の場の確保に向けた取り組みを進めるとともに、新規事業者の参
入を促進します。さらに支援学校や障害者就業・生活支援センター、ハローワーク・
商工会・企業等と連携し、一般就労も視野に入れた支援に努めます。
○療養介護においては、事業者に対して、利用者の動向やサービス内容などに関する情
報提供を行い、新規事業者の参入を促進します。
○短期入所においては、精神障がいのある人の利用が増加すると見込まれるため、サー
ビス提供事業者や周辺市町と連携し、利用ニーズに応じたサービス量の提供体制を確
保することに努めます。
33
(3)居住系サービス
■内容
サービス名
内容
共同生活援助(グループホーム)
共同生活を行う住居で、夜間や休日、相談や日常生活の援助、入
対象:障がい者
浴・排せつ・食事の介護などを行います。
施設入所支援
単身での生活が困難などの理由で施設に入所する人に、夜間や休
対象:障がい者
日、入浴・排せつ・食事の介護などを行います。
■見込み量
年度
H24
サービス名
H25
H26
H27
H28
H29
計画
実績
計画
実績
計画
見込
見込
見込
見込
利用者数
-
4
-
6
-
40
55
55
55
利用者数
-
19
-
31
-
-
-
-
-
共同生活援助合計
利用者数
21
23
22
37
22
40
55
55
55
施設入所支援
利用者数
60
51
55
52
50
52
51
50
49
共同生活援助
(グループホーム)
共同生活介護
(ケアホーム)
※利用者数:毎年度3月の実利用者数(人/月)
※共同生活介護は、平成 26 年4月に共同生活援助に一元化されました。
■第3期計画における計画値と実績からの分析
○共同生活援助は、平成 24 年度の利用量はほぼ計画値どおりですが、新規施設の開設に
より、25 年度の利用量は計画値を大きく上回っています。26 年度の利用量は微増程度
の見込みですが、27 年度以降は、新規施設の開設が予定されていることから、さらに
利用量が増加すると見込んでいます。
○施設入所支援は、平成 24 年度から 25 年度にかけて、利用量が計画値を下回っていま
す。26 年度以降は、やや利用量が減少すると見込んでいます。
■確保のための方策
○市独自の助成制度により、事業者によるグループホームの整備・拡充を支援します。
○地域生活に移行した後の生活に対する支援・相談体制の充実に努めます。
○障がいのある人に対する地域の理解を深めるための取り組みを進めます。
34
(4)相談支援
■内容
サービス名
内容
障がいのある人の課題の解決や適切なサービス利用のため、サービ
計画相談支援
ス等利用計画の作成を行います。また、一定期間ごとに計画内容の
対象:障がい者
見直しも行います。
障害者支援施設や精神科病院に入所・入院している障がいのある人
地域移行支援
に、地域移行支援計画の作成・相談による不安解消・外出時の同行
対象:障がい者
支援・住居確保・関係機関との調整などを行います。
地域定着支援
居宅において単身で生活している障がいのある人などを対象に、常
対象:障がい者
時の連絡体制を確保し、緊急時には必要な支援を行います。
■見込み量
年度
H24
サービス名
H25
H26
H27
H28
H29
計画
実績
計画
実績
計画
見込
見込
見込
見込
計画相談支援
利用者数
25
0
40
0
50
20
20
20
20
地域移行支援
利用者数
2
0
3
1
4
1
1
1
1
地域定着支援
利用者数
1
0
2
0
2
1
1
1
1
※利用者数:毎年度 12 ヶ月平均の実利用者数(人/月)
■第3期計画における計画値と実績からの分析
○計画相談支援は、平成 24 年度・25 年度とも利用はありませんが、24 年度から順次、
障害福祉サービス等を利用する人について、指定相談支援事業者が作成するサービス
等利用計画の作成(セルフプランでの代替も可)を進めていることから、26 年度以降
の利用量を多く設定しています。
○地域移行支援・地域定着支援は、平成 24 年度から個別給付化されましたが、これまで
のほとんど利用がなく、26 年度以降の利用者数も各1人と見込んでいます。
■確保のための方策
○障害福祉サービス等の利用を希望する人が、適切に組み合わされたサービスを受けら
れるよう、利用計画を作成する相談支援専門員の質と量の拡充に努めます。
○周辺市町と連携し、相談支援事業に対する新規事業者の参入を促進します。
○施設や病院から地域生活への移行を希望する人が、円滑に移行できるように相談支援
事業者・施設・医療機関など関係機関の連携を強化します。
35
(5)障がい児への支援
■内容
児童発達支援
障がいのある児童に、日常生活における基本的な動作の指導・知識
対象:障がい児(未就学児)
放課後等デイサービス
対象:障がい児(学齢児)
保育所等訪問支援〈新規〉
対象:障がい児
技能の付与・集団生活の適応訓練などを行います。
通学中の障がいのある児童に、放課後や夏休みなど長期休暇中、生
活能力向上のための訓練などを継続的に実施し、放課後などの居場
所を提供します。
障がいのある児童や保育所などのスタッフに、障害児施設で指導経
験のある児童指導員や保育士が保育所などを訪問し、集団生活に適
応するための訓練や支援方法の指導などを行います。
医療型児童発達支援〈新規〉
対象:障がい児
障がいのある児童に日常生活における基本的な動作の指導・知識技
能の付与・集団生活の適応訓練などに加え、治療を行います。
障害児相談支援〈新規〉
対象:障がい児
上記4つのサービスを利用する児童に、支給決定または支給決定の
変更前に障害児支援利用計画を作成するとともに、一定期間ごとに
モニタリングを行います。
■見込み量
年度
H24
サービス名
H25
H26
H27
H28
H29
計画
実績
計画
実績
計画
見込
見込
見込
見込
利用日数
120
179
125
164
130
169
175
180
186
利用者数
26
38
28
34
30
35
36
37
38
放課後等
利用日数
60
87
65
66
68
377
424
471
519
デイサービス
利用者数
10
13
12
7
15
40
45
50
55
利用日数
-
0
-
0
-
10
14
18
22
利用者数
-
0
-
0
-
5
7
9
11
医療型
利用日数
-
0
-
0
-
5
5
5
5
児童発達支援
利用者数
-
0
-
0
-
1
1
1
1
障害児相談支援
利用者数
-
-
-
1
-
5
10
10
10
児童発達支援
保育所等訪問支援
※利用日数:毎年度3月の述べ利用日数(人日/月)
※利用者数:毎年度3月の実利用者数(人/月)
※障害児相談支援の利用者数:毎年度 12 ヶ月の実利用者数(人/月)
※保育所等訪問支援・医療型児童発達支援・障害児相談支援は、第4期計画から新規に項目設定
した事業です。
36
■第3期計画における計画値と実績からの分析
○障がいのある児童に対するサービスは、児童福祉法の改正により、平成 24 年度から障
害種別で分かれていた体系が一元化されました。さらに、放課後等デイサービスや保
育所等訪問支援といった新たなサービスが創設され、支援体制が強化されました。
○児童発達支援は、平成 24 年度から 25 年度にかけて、利用量が計画値を上回っていま
す。26 年度以降は、徐々に利用量が増加すると見込んでいます。
○放課後等デイサービスは、平成 24 年度から 25 年度にかけて、利用量が計画値を上回
っています。26 年度に日中一時支援事業からの移行が進んだことから、今後の利用量
は大幅に増加すると見込んでいます。
■確保のための方策
○支援が必要な児童が、身近な地域で適切な療育が受けられる場の確保に努めます。ま
た、子育て担当部局と連携し、障がいのある児童の家庭をサポートします。
○子育て発達支援センターの専門職による保育所・乳幼児健診などへの巡回訪問を通じ
て、障がいの早期発見・早期療育に努め、保育士や保護者などへの指導助言を行うこ
とにより、一人ひとりの成長段階に応じた適切な支援プログラムを実現します。
○放課後等デイサービスにおいては、利用状況の伸びが見込まれることから、新規事業
者の参入を促進するとともに、事業者と連携して、障がい特性や成長段階に応じて支
援できるスタッフの養成に努めます。
○障害児相談支援においては、周辺市町と連携し、障害児相談支援事業に対する新規事
業者の参入を促進するとともに、事業者と連携して、成長段階に応じた個別支援計画
の作成に努めます。
37
(6)地域生活支援事業
【必須事業】
①相談支援事業
■内容
サービス名
内容
障がい者施策の中核的な役割を果たす協議の場であり、地域の障害
地域自立支援協議会
福祉に携わる様々な立場の人を委員として構成します。ユニバーサ
ル社会の実現に向け、施策全般にわたる検証や提言を行います。
障害者相談支援事業
基幹相談支援センター〈新規〉
障がいのある人などからの相談に応じ、情報提供や援助を行うとと
もに、地域移行や地域での生活を支援します。
総合的な相談や困難事例への対応、成年後見制度利用支援事業など
を実施し、地域の相談支援の中核的な役割を担います。
基幹相談支援センター等機能 専門職員を配置し、相談支援事業者への指導・助言、人材育成の支
援、地域移行に向けた取り組みなどを実施します。
強化事業〈新規〉
住宅入居等支援事業〈新規〉
成年後見制度利用支援事業
一般賃貸住宅への入居に支援が必要な人などに、入居手続きの支援
や生活上の課題に必要な支援が受けられるよう調整を行います。
障がいのある人に、成年後見制度の利用についての必要な情報提供
や助言などの支援を行います。
■見込み量
年度
H24
サービス名
H25
H26
H27
H28
H29
計画 実績 計画 実績 計画 見込 見込 見込 見込
地域自立支援協議会
設置有無
-
有
-
有
-
有
有
有
有
障害者相談支援事業
実施か所
8
5
10
5
10
6
6
7
7
基幹相談支援センター
設置有無
-
無
-
無
-
有
有
有
有
基幹相談支援センター等機能強化事業
実施有無
-
(有)
-
(有)
-
有
有
有
有
住居入居等支援事業
利用者数
-
1
-
1
-
2
2
2
2
成年後見制度利用支援事業
利用者数
-
0
-
0
-
2
3
5
5
※利用者数:毎年度の実利用者数(人/年度)
※地域自立支援協議会の単位は、第4期計画で実施か所から設置有無に変更しました。
※成年後見制度利用支援事業の単位は、第4期計画で実施か所から利用者数に変更しました。
※基幹相談支援センター・基幹相談支援センター等機能強化事業・住居入居等支援事業は、第4
期計画から新規に項目設定した事業です。
※第3期計画で設定していた市町村相談支援機能強化事業は、第4期計画で基幹相談支援センタ
ー等機能強化事業に統合し、平成 26 年度から同事業として実施しています。
38
■第3期計画における計画値と実績からの分析
○障害者相談支援事業は、平成 24 年度から 26 年度にかけて、計画値を下回っています。
○住居入居等支援事業は、平成 24 年度・25 年度の利用者数は1人でしたが、26 年度以
降の利用者数は2人と見込んでいます。
○成年後見制度利用支援事業は、平成 24 年度・25 年度とも利用はありませんが、26 年
度以降は、徐々に利用量が増加すると見込んでいます。
■確保のための方策
○障がいのある人やその家族が住み慣れた地域で安心して自立した生活を営めるよう、
自立支援協議会等と連携して、ライフステ-ジに応じた支援が受けられる相談支援体
制を構築し、専門的な相談対応と地域の実情に根ざした情報提供に努めます。
○社会福祉協議会等と連携して、成年後見制度に関する普及・啓発を行い、法人後見支
援や市民後見人の養成など成年後見体制の充実と体制強化に努めます。
②意思疎通支援事業
■内容
サービス名
手話通訳者・要約筆記者
派遣事業
手話通訳者設置事業
内容
聴覚や音声・言語機能に障がいのある人がコミュニケーションをとりや
すくするため、手話通訳者や要約筆記者を派遣します。
聴覚や音声・言語機能に障がいのある人がコミュニケーションをとりや
すくするため、手話通訳者を聴覚言語障害センターに設置します。
■見込み量
年度
サービス名
要約筆記者派遣事業
手話通訳者派遣事業
手話通訳者設置事業
述べ件数
述べ件数
設置者数
H24
計画 実績
20
17
37
35
3
H25
計画 実績
20
18
37
30
4
H26
計画 見込
20
18
37
33
4
H27
見込
19
33
4
H28
見込
19
33
4
H29
見込
19
33
4
※述べ件数:毎年度の述べ派遣件(回)数(件/年度)
※設置者数:毎年度の実設置者数(人/年度)
※手話通訳者設置事業の単位は、第4期計画で述べ件数から設置者数に変更しました。
■第3期計画における計画値と実績からの分析
○要約筆記者派遣事業・手話通訳者派遣事業は、平成 24 年度から 25 年度にかけて、実
績が計画値を下回っています。26 年度以降は、現状の維持を見込んでいます。
■確保のための方策
○市民ボランティアとの連携を図りながら、要約筆記奉仕員・手話奉仕員養成研修を実
施するとともに、要約筆記者・手話通訳者養成研修への受講につなげ、ニーズに応え
られる派遣体制の構築に努めます。
39
③日常生活用具給付等事業
■内容
サービス名
日常生活用具給付等事業
対象:障がい児・者
介護・訓練支援用具
自立生活支援用具
在宅療養等支援用具
情報・意思疎通支援用具
排せつ管理支援用具
住宅改修費
内容
障がいのある人に、日常生活上の便宜を図るための用具などを給付
します。
特殊寝台・特殊マット・訓練用いす・訓練用ベッドなど
入浴補助用具・特殊便器・聴覚障害者用屋内信号装置など
透析液加湿器・電気式たん吸引器・盲人用体温計など
点字器・人工喉頭・聴覚障害者用情報受信装置など
ストマ装具・紙おむつ・収尿器
移動を円滑にする用具などで、設置に小規模な住宅改修を伴うもの
■見込み量
年度
サービス名
介護・訓練支援用具
自立生活支援用具
在宅療養等支援用具
情報・意思疎通支援用具
排せつ管理支援用具
住宅改修費
述べ件数
述べ件数
述べ件数
述べ件数
述べ件数
述べ件数
H24
計画 実績
4
8
11
9
5
5
6
14
919
2
5
H25
計画 実績
5
4
11
8
6
7
7
7
945
2
0
H26
計画 見込
5
6
12
7
6
6
7
11
983
3
6
H27
見込
6
7
6
11
1,023
3
H28
見込
6
7
6
11
1,064
3
H29
見込
6
7
6
11
1,107
3
※述べ件数:毎年度の述べ件(給付)数(件/年度)
※排せつ管理支援用具の単位は、第4期計画で申請数(1申請を1件)から給付数(1ヶ月分を
1件)に変更しました。
■第3期計画における計画値と実績からの分析
○介護・訓練支援用具は、平成 24 年度に計画値を上回っていますが、25 年度は計画値を
下回っています。
○自立生活支援用具は、平成 24 年度から 25 年度にかけて、計画値を下回っています。
○在宅療養等支援用具は、平成 24 年度から 25 年度にかけて、ほぼ計画値どおりです。
○情報・意思疎通支援用具は、平成 24 年度に計画値を上回っていますが、25 年度は計画
値どおりです。
○排せつ管理支援用具は、平成 24 年度から 25 年度にかけて増加しており、26 年度以降
も増加すると見込んでいます。
○在宅改修費は、平成 24 年度に計画値を上回っていますが、25 年度は実績なしです。
○排せつ管理支援用具以外は、長期間使用できるため、定期的な給付ではありません。
■確保のための方策
○利用者のニーズを把握するとともに、制度の周知や日常生活用具に関する情報提供の
充実を図ります。
○障がいの状態に応じた適切な日常生活用具の給付を行います。
40
④移動支援事業
■内容
サービス名
内容
移動支援事業
屋外での移動が困難な障がいのある人に、社会参加など生活上不可
対象:障がい児・者
欠な外出や余暇活動などのための外出を支援します。
■見込み量
年度
H24
サービス名
移動支援事業
H25
H26
H27
H28
H29
計画
実績
計画
実績
計画
見込
見込
見込
見込
実施か所
-
10
-
11
-
13
13
13
13
利用時間
3,000
1,780
3,100
1,623
3,200
1,580
1,471
1,394
1,316
利用者数
-
44
-
42
-
40
38
36
34
※利用時間:毎年度の述べ利用時間(時間/年度)
※利用者数:毎年度の実利用者数(人/年度)
※利用者数は、第4期計画で月間実利用者数の合計から年間実利用者数の合計に変更しました。
※実施か所は、第4期計画から新規に項目設定した単位です。
■第3期計画における計画値と実績からの分析
○実施か所は、平成 24 年度から 26 年度にかけて、増加しています。
○重度視覚障がいのある人の同行援護への移行が進んだことから、平成 24 年度から 25
年度にかけて、利用量が計画値を大幅に下回っています。26 年度以降は、徐々に利用
量が減少すると見込んでいます。
■確保のための方策
○サービス提供事業者に対して、障がい特性を理解したヘルパーの確保及びその質の向
上を図るよう働きかけるとともに、サービス提供事業者の参入促進に努めます。
⑤地域活動支援センター事業
■内容
サービス名
内容
地域活動支援センター
障がいのある人に、創作的活動または生産活動機会の提供、社会との交流
対象:障がい者
の促進などを行います。
※Ⅰ型:専門職員を配置し、社会基盤との連携、ボランティア育成、普及啓発なども実施。
※Ⅱ型:機能訓練・社会適応訓練・入浴などのサービスも実施。
※Ⅲ型:利用者 10 人以上・概ね 5 年以上の実績・法人格等の要件を満たす小規模事業者。
41
■見込み量
年度
H24
サービス名
Ⅲ型
H25
H26
H27
H28
H29
計画
実績
計画
実績
計画
見込
見込
見込
見込
実施か所
4
4
4
4
4
4
4
4
4
利用回数
-
6,736
-
7,317
-
7,902
8,534
9,216
9,953
利用者数
-
103
-
117
-
126
136
147
159
※利用回数:毎年度の述べ利用回数(回/年度)
※利用者数:毎年度の実利用者数(人/年度)
※利用回数・利用者数は、第4期計画から新規に項目設定した単位です。
■第3期計画における計画値と実績からの分析
○実施か所は、各旧町に1か所の合計4か所で実施しています。
○平成 24 年度から 25 年度にかけて、利用量が増加しています。26 年度以降は、徐々に
利用量が増加すると見込んでいます。
■確保のための方策
○障がいのある人の自立や社会参加を促進するため、地域活動支援センターの周知や利
用啓発に努めるとともに、センター間や他の日中活動系事業者・グループワーク事業
との連携・情報交換により、活動の質の向上や多様な支援手段の確保を図ります。
⑥手話奉仕員養成研修事業
■内容
サービス名
内容
手話奉仕員養成研修事業
聴覚に障がいのある人の交流活動の促進のため、手話奉仕員(日常
〈新規〉
会話程度の手話表現技術取得者)の養成研修を行います。
■見込み量
年度
H24
サービス名
手話奉仕員養成研修事業
修了者数
H25
H26
H27
H28
H29
計画
実績
計画
実績
計画
見込
見込
見込
見込
-
3
-
3
-
4
4
4
4
※第4期計画から新規に項目設定した事業です。
■確保のための方策
○市民ボランティアとの連携を図りながら、手話奉仕員養成研修を継続的に開催すると
ともに、本研修受講者を手話通訳者養成研修への受講につなげ、手話奉仕員・手話通
訳者の人材確保に努めます。
42
【任意事業】
①要約筆記奉仕員養成研修事業
■内容
サービス名
内容
要約筆記奉仕員養成研修事
業〈新規〉
聴覚に障がいのある人の交流活動の促進のため、要約筆記奉仕員
(話し手の話を速く、正しく、分かりやすく文字化することにより
伝えることが可能なレベル)の養成研修を行います。
■見込み量
年度
H24
サービス名
要約筆記奉仕員養成
研修事業
修了者数
H25
H26
H27
H28
H29
計画
実績
計画
実績
計画
見込
見込
見込
見込
-
2
-
3
-
1
3
3
3
※第4期計画から新規に項目設定した事業です。
■確保のための方策
○市民ボランティアとの連携を図りながら、要約筆記奉仕員養成研修を継続的に開催す
るとともに、本研修受講者を要約筆記者養成研修への受講につなげ、要約筆記奉仕員・
要約筆記者の人材確保に努めます。
②日中一時支援事業
■内容
サービス名
日中一時支援事業
対象:障がい者
内容
見守りなどが必要な障がいのある人などに、日中の活動の場を提供し、見
守りや社会に適応するための日常的な生活訓練を行います。
■見込み量
年度
H24
サービス名
日中一時支援事業
H25
H26
H27
H28
H29
計画
実績
計画
実績
計画
見込
見込
見込
見込
実施か所
-
5
-
4
-
6
6
6
6
利用回数
3,750
3,547
3,800
3,856
3850
3,276
3,058
2,912
2,767
54
-
53
-
45
42
40
38
利用者数
-
※利用回数:毎年度の述べ利用回数(回/年度)
※利用者数:毎年度の実利用者数(人/年度)
※利用者数は、第4期計画で月間実利用者数の合計から年間実利用者数の合計に変更しました。
※実施か所は、第4期計画から新規に項目設定した単位です。
43
■第3期計画における計画値と実績からの分析
○実施か所は、平成 24 年度から 26 年度にかけて、増加しています。
○平成 24 年度の利用量は計画値を下回っていますが、25 年度の利用量は、ほぼ計画値ど
おりです。26 年度に放課後等デイサービスへの移行が進んだことから、今後の利用量
は大幅に減少すると見込んでいます。
■確保のための方策
○障がいのある人の自立に向けた支援を充実させるため、日中における活動の場を確保
するとともに、広報活動の充実に努めることで、支援が必要な人に対する制度の周知
を図ります。
③生活サポート事業
■内容
サービス名
生活サポート事業
対象:障がい児・者
内容
見守りなどが必要な障がいのある人などに、自宅や自宅周辺で日常
生活に関する支援や見守り・声かけなどを行います。
■見込み量
年度
H24
サービス名
生活サポート事業
H25
H26
H27
H28
H29
計画
実績
計画
実績
計画
見込
見込
見込
見込
実施か所
3
2
3
4
3
4
4
4
4
利用回数
180
170
190
155
200
200
240
240
280
利用者数
-
3
-
5
-
5
6
6
7
※利用回数:毎年度の述べ利用回数(回/年度)
※利用者数:毎年度の実利用者数(人/年度)
※利用者数は、第4期計画で月間実利用者数の合計から年間実利用者数の合計に変更しました。
※実施か所は、第4期計画から新規に項目設定した単位です。
■第3期計画における計画値と実績からの分析
○実施か所は、平成 24 年度から 26 年度にかけて、増加しています。
○平成 24 年度の利用量はほぼ計画値どおりですが、25 年度の利用量は計画値を下回って
います。26 年度以降は、徐々に利用量が増加すると見込んでいます。
■確保のための方策
○障がいのある人の自立に向けた支援を充実させるため、利用ニーズの把握に努め、サ
ービス提供体制の充実を図ります。また、広報活動の充実に努めることで、支援が必
要な人に対する制度の周知を図ります。
44
④社会参加促進事業
■内容
サービス名
社会参加促進事業
内容
障がいのある人のスポーツ・芸術文化活動や精神に障がいのある人のグル
ープワーク活動などを行うことにより、社会参加を促進します。
■見込み量
年度
H24
サービス名
H25
H26
H27
H28
H29
計画
実績
計画
実績
計画
見込
見込
見込
見込
スポーツ活動
開催回数
-
4
-
3
-
5
5
5
5
(ふれあい広場等)
参加者数
-
128
-
105
-
170
170
170
170
芸術文化活動
開催回数
-
1
-
1
-
1
1
1
1
(福祉大会)
参加者数
-
74
-
74
-
70
70
70
70
開催回数
-
55
-
24
-
12
15
15
15
参加者数
-
202
-
100
-
55
80
80
80
開催回数
58
60
60
28
60
18
21
21
21
参加者数
287
404
290
276
300
295
320
320
320
グループワーク
合計
※開催回数:毎年度の述べ開催回数(回/年度)
※参加者数:毎年度の述べ参加者数(人/年度)
■第3期計画における計画値と実績からの分析
○スポーツ活動は、平成 25 年度に開催回数・参加者数とも減少していますが、2つの大
会が雨天中止となったことによるものです。
○芸術文化活動は、平成 24 年度から 25 年度にかけて、ほぼ横ばいの参加状況です。
○グループワークは、平成 24 年度から 25 年度にかけて、開催回数・参加者数とも減少
しています。
○社会参加促進事業の合計では、平成 24 年度は計画値を上回っていますが、25 年度は計
画値を下回っています。
■確保のための方策
○今後も継続して障がいのある人の交流の場を確保するとともに、広報活動の充実に努
めることで、参加者数の増加をめざします。
45
⑤重度重複障害者等移動支援事業
■内容
サービス名
内容
重度重複障害者等移動支援事業〈新規〉
在宅の重度障がいを2つ以上持つ人に、移送用車両によ
対象:障がい児・者
る自宅から病院との間の移送サービスを提供します。
■見込み量
年度
H24
サービス名
H25
H26
H27
H28
H29
計画
実績
計画
実績
計画
見込
見込
見込
見込
重度重複障害者等
利用回数
-
0
-
0
-
36
72
120
120
移動支援事業
利用者数
-
0
-
0
-
3
3
5
5
※利用回数:毎年度の述べ利用回数(回/年度)
※利用者数:毎年度の実利用者数(人/年度)
※第4期計画から新規に項目設定した事業です。
■確保のための方策
○自立生活が困難な人に対する支援策であり、広報活動の充実に努めることで支援が必
要な人に対する制度の周知を図ります。
⑥訪問入浴サービス事業
■内容
サービス名
内容
訪問入浴サービス事業〈新規〉
家族などの介助のみでは入浴が困難な身体障がいのある人に、移動入
対象:障がい児・者
浴車による自宅での入浴サービスを提供します。
■見込み量
年度
H24
サービス名
計画
H25
H26
H27
H28
H29
実績
計画
実績
計画
見込
見込
見込
見込
訪問入浴サービス
利用回数
-
0
-
0
-
54
180
252
360
事業
利用者数
-
0
-
0
-
3
5
7
10
※利用回数:毎年度の述べ利用回数(回/年度)
※利用者数:毎年度の実利用者数(人/年度)
※第4期計画から新規に項目設定した事業です。
■確保のための方策
○自立生活が困難な人に対する支援策であり、広報活動の充実に努めることで支援が必
要な人に対する制度の周知を図ります。
46
第4章
計画の推進体制
1.市民・事業者・地域などとの協働の推進
○障がい者団体やボランティアグループ、地域組織、教育機関、サービス提供事業者、
保健・医療機関、NPOなど、様々な団体との協働体制の強化に取り組み、障がいの
ある人にとって暮らしやすいまちづくりの推進を図ります。
2.障がい特性に沿ったきめ細やかな相談・支援体制の実施
○障がいのある人への理解の促進に努め、地域で支えていく基盤づくりや社会参加の促
進、安心・安全の支援体制などの充実を図っていきます。
3.計画の達成状況の点検及び評価
○各施策の実施状況などについて、南丹市地域自立支援協議会などに随時意見を聴きな
がら、計画の進捗管理を行っていきます。
・南丹市地域
自立支援協議会
・庁内関係各課
・随時施策に反映
見直し 計画策定
(Action) (Plan)
評価 推進
(Do)
(Check)
・庁内関係各課や関係
機関との連携による
事業展開
・南丹市地域
自立支援協議会
47
資料編
資料編
1.南丹市地域自立支援協議会委員名簿
(敬称略)
役職
氏名
所属役職
会長
德 川 輝 尚
社会福祉法人京都太陽の園理事
副会長
吉 野
隆
南丹市身体障害者福祉会長
委員
岡 﨑 祐 司
佛教大学社会福祉学部教授
委員
仲
絹 枝
南丹市議会厚生常任委員会副委員長
委員
南
清
委員
小 関 裕 美
南丹市社会福祉協議会あじさい園施設長
委員
澤 田 房 代
口丹心身障害児者父母の会連合会役員
委員
南丹市民生児童委員協議会副会長
南丹市精神保健福祉推進家族会南丹つぼみ会代表
委員
田中美優貴
京都府視覚障害者協会南丹京丹波支部事務局長
委員
高 向 一 統
特定非営利活動法人城山共同作業所施設長
委員
小 西
NPO法人はぴねすサポートセンター代表
委員
奥 村 研 也
社会福祉法人あけぼの学園るりけい寮長
委員
加 藤 貴 雄
ふない聴覚言語障害センター
委員
細 見 康 弘
京都西陣公共職業安定所園部出張所産業雇用情報官
委員
小 林
なんたん障害者就業・生活支援センター長
委員
西村佳志子
京都府立丹波支援学校長
委員
國府諭史朗
公立南丹病院事務局長
委員
塔 下
稔
京都府南丹保健所福祉室副室長
委員
高 雄
明
花ノ木医療福祉センター地域支援部相談支援専門員
勉
仁
委員
合計
障害者生活支援センターこひつじ副所長
20 名
48
2.計画策定経過
日
程
行
程
内
容
H26.09.24 第 4 期障害福祉計画策定 ■市長職務代理者から自立支援協議会長に諮問
に関する諮問
H26.09.24 第 1 回自立支援協議会
■会長・副会長選出
■第 4 期障害福祉計画策定に関する協議
□計画第 3 期実績・第 4 期目標
□策定スケジュール
□市民に対するアンケート調査
□事業者等に対するヒアリング調査
H26.10.08 市民に対するアンケート ■配布数:1,017 通
~
調査
■回収数:480 通
H26.10.22
■回収率:47.2%
H26.10.08 事業者等に対するヒアリ ■配布数:28 通(22 事業者・6 団体)
~
ング調査
■回収数:17 通(14 事業者・3 団体)
H26.10.22
■回収率:60.7%(事業者 63.6%・団体 50.0%)
H26.12.16 第 2 回自立支援協議会
■第 4 期障害福祉計画策定に関する協議
□障害福祉計画中間案
□パブリックコメント募集
□策定スケジュール
H27.01.07 パブリックコメント募集 ■意見提出者数:4 名
~
H27.01.28
H27.01.07 自立支援協議会委員意見 ■意見提出者数:4 名
~
募集
H27.01.28
H27.03.09 第 3 回自立支援協議会
■第 4 期障害福祉計画策定に関する協議
□パブリックコメント等意見
□障害福祉計画案
□障害福祉計画に関する答申案
H27.03.25 第 4 期障害福祉計画策定 ■自立支援協議会長から市長に答申
に関する答申
H27.03.30 第 4 期障害福祉計画策定
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