演題:「ふらつき、食欲不振を主訴に来院した 70 歳男性の 1 例」

第 50 回奄美ブロック研修医勉強会
演題:「ふらつき、食欲不振を主訴に来院した 70 歳男性の 1 例」
名瀬徳洲会病院 初期研修医
湘南藤沢徳洲会病院二年次
宇田 裕史
抄録;
ADL 自立の男性が 1 週間前からのふらつき、食欲不振を主訴に来院。左口角下垂、左上
下肢筋力低下があったため頭部 MRI を撮影したものの優位な所見なし。採血で血清 Ca
18.0 と著明な高 Ca 血症を認めたため緊急入院。よくよく身体所見を取り直してみると
全身のリンパ節は硬く腫大し可動性なし。また末梢血で flower cell が見られた。入院 2
日目にリンパ節生険施行し ATL との診断。予後は厳しく積極的な治療を希望されな
かったため現在は電解質補正のみ行っている。なお、血清 Ca 値の正常化とともに左口
角下垂、左上下肢筋力低下は消失した。