東中生のみなさんへ

東中生のみなさんへ
「何事もスタートが肝心。スタートを大切に!」ということで平成26年度
がスタートしました。各学年、各クラス順調にスタートできたのではないかと
思っています。平成26年度がスタートしたばかりですが、中体連春季大会ま
で い よ い よ あ と 1 4 日 (土 ・日 も 含 む ) を 残 す の み と な り ま し た 。 3 年 生 に と っ
ては最後の春の大会です。1年生、2年生、3年生、みんなが心を合わせて全
力で優勝目指してがんばってほしいと思います。残り14日間を有意義に過ご
すために次のような話を紹介します。
「一日、数分間の努力の差が、勝利をもたらす。」
昔 か ら 、「 一 寸 の 光 陰 軽 ん ず べ か ら ず 」 と い わ れ て い る 。「 ほ ん の ち ょ っ と
の時間でも、無駄にしてはならない」という戒めである。
アメリカのガーフィールドは、まさに、寸暇を惜しんで勉学に励んだ人であ
る。幼い頃に父を亡くし、一家は、極端に貧しかった。学費を工面する余裕は
な い 。だ が 彼 は 、高 等 学 校 へ の 入 学 を 決 意 し た 。ま ず 、校 長 に 面 会 を 申 し 込 み 、
志 を 述 べ て い る 。「 私 は 、 高 校 で 勉 学 し た い の で す が 、 家 庭 の 事 情 で 、 親 か ら
1セントの学費ももらえません。はなはだ厚かましいお願いですが、私を業務
員に採用してもらえないでしょうか?その給料を授業料にあてさせてくださ
い 。」熱 意 に 打 た れ た 校 長 は 、即 座 に 受 け 入 れ て く れ た 。彼 は 、毎 朝 5 時 か ら 、
校内の掃除を始める。日中は授業に参加し、放課後、再び夜遅くまで全校舎の
掃除をするのが日課になった。厳しい労働の合間、わずかな時間を惜しんで彼
は、一心不乱に勉学を続けた。学生の中で、自由になる時間が一番少ないはず
なのに、ガーフィールドの成績は、常にトップであった。
大学へ進んでも、熱烈な勉学ぶりは変わらなかった。成績は抜群である。し
かし、どうしても数学は一番になれなかった。同じ寮で生活している友人に負
け て し ま う の で あ る 。「 全 力 を 尽 く し て い る の に 、 ど う し て だ ろ う ・ ・ ・ ・ 」
彼は思い悩んだ。
ある日、いつものように、寮の消灯時間が近づいたのでベッドに入ろうとし
たが、なんとなく、ライバルが気になる。友人の部屋の辺りに目をやると、ま
だ 明 か り が つ い て い る で は な い か 。「 や は り 、 僕 よ り も 長 く 勉 強 し て い た の だ
・・・・」彼は、明かりが消えるのを待った。しかし、それは、ほんの数分の
差 で し か な か っ た 。「 こ れ だ ! こ の わ ず か な 違 い が 、 原 因 だ っ た の だ 。」
次の晩から彼は、友人よりも数分間、遅く寝ることにした。その分だけ多く
勉強したのである。この結果は、まもなく成績の上に表れた。見事にライバル
を打ち破ったのである。
努力の積み重ねによって、ガーフィールドは、四十九歳の時に、アメリカ合
衆国第二十代大統領に就任した。
彼 は 、 学 生 時 代 を 回 想 し て 、 こ う 語 っ て い る 。「 数 学 の テ ス ト で 一 番 に な っ
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たことなど、些細なことだと笑われるかもしれない。しかし、私にとっては、
得難い体験だった。わずかな時間を活用することが、いかに大きな結果をもた
らすか。その証拠を眼前に突きつけられたのだ。私は、この時、いかな
る 種 類 の 戦 い に も 勝 利 を 得 る 秘 訣 を 知 っ た 。 そ れ は 、「 た と え
わずかな時間でも活用するぞ、という熱意」である。
「残り14日間」という与えられた時間はどの学校でも同じです。違いが
出るのは、この14日間をいかに過ごすかです。1年生、2年生は自分の役割
をしっかりと果たして3年生に協力してほしい。今の自分の行動は、未来の下
級生の行動である。しっかりと3年生を支える姿を見て、下級生はまねをし、
自分が3年生になったときに、しっかりと支えてもらえるのである。今いい加
減にやれば、来年は現2年生が、再来年は現1年生が下級生から同じことをさ
れるのである。
また、今頃になって部活動の人間関係や授業のことや生活態度などでガタガ
タするようなことがあるようでは、よい結果は期待出来ない。中体連に集中し
てほしい。友達といがみ合っている時間などないはずである。先生に生活態度
を注意されている暇などないはずである。十分な準備をして本番を迎えてほし
い。
残り14日間という短い時間を一人一人が自覚して活用してほしい。
みなさんの健闘を祈っている。
校長
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西澤
恭順