2005年 天寿夏イベント

天寿酒造株式会社
2005年 天寿夏イベント
〒015-0411
秋田県由利本荘市矢島町城内字八森下117
TEL 0184-55-3165 FAX 0184-55-3167
http://www.tenju.co.jp
第35号
2005年7月号
鳥海山の大自然を体感してみませんか?
台湾日本酒事情
代表取締役社長 大井建史
清 々 し い 春 の 気 候 も 過 ぎ、六 月
半ばから矢島の里も大分暑くなっ
て参りました。
﹁落 語 と 天 寿 を 楽 し む 会﹂は 今 年
も 三 遊 亭 鳳 楽 師 匠 を お 迎 え し、満
席のお客様に最初から笑いの渦で
ご 満 足 を い た だ き、大 変 あ り が た
く、師 匠 に も ご 来 場 頂 い た お 客 様
にも、心から感謝申し上げます。
先 日、台 湾 の 取 引 先 で あ り ま す
﹁シ テ ィ・ス ー パ ー 台 湾﹂と 日 本
酒評論家の松崎晴雄氏の酒の会が
台 北 で 開 か れ 行 っ て 参 り ま し た。
世 界 最 高 の 1 0 1 ビ ル︵1 0 1 階
建 て︶の
市庁舎が
立 ち、パ
ソコン輸
出量世界
一等大き
く変化し
ている台
北 で す が、全 体 的 な 経 済 の 状 況 は
決 し て 良 く は な く、上 海 等 中 国 本
土への投資が続いてきたとの事で
し た。日 本 酒 の 消 費 量 は ア メ リ カ
に 次 ぎ 現 在 二 位 の 国 で す。こ れ ま
で大手メーカーの商品しか輸出が
許 さ れ ま せ ん で し た が、台 湾 が W
T O に 加 盟 し、一 挙 に 地 酒 メ ー
カーの取り扱いが増えたようで
す。松 崎 氏 の 会 へ 参 加 し た 日 本 の
メーカーはなんと 社に登りまし
た。
関税は %とかなりの高率であ
り、現 地 で は 日 本 国 内 価 格 の 三 倍
近 く と な り ま す が、日 本 人 の 経 営
店 だ け で な く、現 地 の 方 の 経 営 さ
れる和食レストランも相当なレベ
ル と な り、日 本 酒 も 品 質 を 吟 味 し
て使うお店が増えてきたとの事で
す。そ の 中 で、お 蔭 様 で 天 寿 も
やっと輸出が動き出した感を持て
る よ う に な り ま し た。選 ん で 頂 い
た 理 由 は、﹁高 く て も お 客 様 の 選
択 が、大 手 メ ー カ ー の も の よ り 多
か っ た か ら。﹂銘 柄 で 選 べ な い 現
40
水源探索・トレッキングのご案内
40
三井日式料理 黄総経理と
http://www.mitsuitaipei.com.tw
地 の 方 が 圧 倒 的 に 多 い お 店 で、一
合につき百円高いお酒の方が売れ
る か ら だ と い う の で す。感 動 し ま
した。
お燗の酒も良く飲まれるのだそ
う で す。日 本 で も お 燗 の 事 を﹁熱
燗﹂と 習 慣 だ け で 言 う 人 が 非 常 に
多 い わ け で す が、こ れ は 本 来 熱 い
燗 の 事 を 言 い ま す。海 外 で は 特 に
﹁ハ ッ と す る ほ ど 熱 い 酒﹂が 多
く、こ の 間 違 い を 正 す の は 大 変 で
す。﹁ Hot
﹂で は な く﹁ Warm
﹂な
の で す。普 通 は 度 か ら 度 の 間
で し ょ う。 度 を 超 え ま す と お 酒
が 焦 げ て き ま す。等 々 を 一 生 懸 命
お話をさせて頂きました。
皆 様 も、台 北 へ ご 旅 行 の 際 に 和
食 を 食 べ た く な り ま し た ら、是 非
お立ち寄りください。
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美酒「天寿」の仕込み水となる鳥海山の湧き水を求めて山歩き(ト
レッキング) ・ 温泉に入って美味しい酒と美味しい料理の【天寿
を楽しむ会】・アイガモとの出会い 無農薬田視察 ・ 美酒天寿
の酒蔵見学
美酒「天寿」の仕込み水となる「鳥海山自然水」は雄大な鳥海山によって育
まれた自然の恵みです。鳥海山に深く降り積もった雪は、静かに地下に浸透
し、長い年月を経て伏流水となり、蔵元の井戸に、或いは地表に湧き出てきま
す。 この豊かな恵みの仕込み水は蔵人の手によって日本酒へと生まれ変わ
り、また新たな感動を我々に与えてくれます。大自然溢れる鳥海山。そこから湧
き出る水を求めて心地よい汗をかいてみませんか?
●開催日 平成17年9月3日(土)∼4日(日)
●宿泊先 HOTEL フォレスタ鳥海
●会
費 宿泊・食事・【天寿を楽しむ会】会費
お一人様 17,000円 (税込)
※集合場所への交通費は含まれておりません。
●〆 切 日 平成17年8月31日(水)
※お申し込み・お問合せ先
天寿酒造株式会社
フリーダイヤル 0120-50-3165
=9月3日(土)=
9:40 J R 秋田駅東口集合
(J Rご利用の方・一般参加の方)
10:40 秋田空港到着ロビー集合(航空機ご利用方)
12:00 元滝見学・昼 食
13:00 水源探索・トレッキング
(鳥海山の麓 中島台 獅子ヶ鼻湿原)
16:30 ホテル着
(HOTEL フォレスタ鳥海)
18:00 【天寿を楽しむ会】
受付時間(月∼金曜日 8:00∼17:00)
E-メール [email protected] 24時間受付中
=9月4日(日)=
◆お部屋のご利用に関して
9:00 ホテル発
お客様2∼3名1室ご利用の場合、17,000円の会費 9:30 【法体の滝】散策(名滝100選)
ですが、お一人様1室(ツインルーム)ご利用の場合 11:00 原料米の田んぼ
22,000円となります。
(無農薬アイガモ水田等の見学)
11:30 天寿酒造(酒蔵見学)
※長靴または登山靴・雨具をご準備ください。
12:30 八森苑見学・昼 食
※先着40名限定(最少催行人数20名)
HOTEL フォレスタ鳥海 ホームページ
http://www.chokai.ne.jp/foresuta
40
15:30 J R 秋田駅東口着 (解散)
16:30 秋田空港着 (解散)
アクセス(参考)
時刻が変更になる事がありますのでご注意下さい。
航空機ご利用の方 (8月の時刻)
50
三井のディスプレー
天寿夏イベントスケジュール
行
き
ANA 873
東京発9:05
帰
り
秋田発 ANA (878) 18:10
JAL(1266) 17:10
J R ご利用の方
帰
り
新幹線「こまち」 24号 秋田発15:58
新幹線「こまち」 26号 秋田発17:06
NEWS
矢 島 の 里は 鳥 海 山 が雄 大 な 裾 野を
広げる北東の盆地、鳥海山に降り積
もった雪は万年雪となり、やがて永
い 年 月 を 経て 大 地 に 濾過 さ れ 湧 き出
る湧水や豊富な井水があり、水質も
酒造りに適していたので、藩政時代
から御用酒屋があり、院内銀山の盛
ん な頃は、笹 子の松ノ木 峠︵現在は
国 道 1 0 8号 で ト ン ネル が 通 っ てい
るが昔は難所だった︶を越えて運ば
れた記録がある。
清酒創業の二代目永吉は、政治手
腕 で お 城 の堀 か ら 直 接蔵 に 水 を 引い
て洗米や雑用水に用いたが、仕込水
は井水を使っていた。矢島に昔から
良 水 の湧 出す る 森 屋 と い われ る一
画 があり、五、六軒あっ た蔵元も殆
どその近辺に存在していた︵現存二
社 も 同︶。か っ て そ こに﹁そ う りん
じの井戸﹂と呼ばれた良い井戸があ
り、各蔵もそ の水を汲ん でいた。昔
は水汲みは難儀な仕事で、大きな水
桶を天秤棒で担ぐか、雪道は大きな
橇に積んで運んだものだった。造り
の 作 業 時 間が 大 体 同 じな の で 各 蔵の
水 汲 み の 時間 も 同 じ ころ に な っ てし
まう。造石数が増えてくると湧出量
に 限 度 が ある か ら 先 を争 う よ う にな
り、元気のいい若勢達故に喧嘩にな
ることもしばしばあったという。そ
こで話し合いの結果、湧出量を多く
す る に は 深く 掘 り 下 げれ ば い い と言
「
」
矢島小学校3年生
第二回アイガモ放鳥体験
うことになり早速掘り下げたとこ
ろ、すっかり水質が変わってしまい
酒 造 り に は使 え ぬ 水 にな っ て し まっ
た と い う 笑え ぬ 事 実 があ っ た こ とを
五代目から聞いている。
五代目はよく水脈の大切さを説
き、自 分 で も﹁森 屋﹂の 地 域 に 難 儀
を し て 土 地を 買 い 求 め三 つ の 井 戸を
掘 っ た。幸 い 質、量 共 に 良 い 井 戸
で、水 質 は 硬 度 ︱
/Lの軟
水 で秋田流の﹁低温長期 醸造﹂に適
しており、きめ細かくまろやかな旨
口の酒質を生んでいる。
五 代 目 は 醸造 用 水 の 面で も 大 き な功
績を残しているのである。
1和洋酒売場
◆◆◆◆ 試飲即売会 ◆◆◆◆
◎東急百貨店【東横店】
7/1日~6日
秋田竿灯期間中の試飲会
★蔵元通信(2ヶ月に1度奇数月に発行予定)希望の方は
ご連絡下さい。無料
昔の水汲み風景
★メールマガジン(天寿情報)希望の方は、E-mailで
ガモに手をたたいてよびましたが来
てくれませんでした。
虫を食べるところをよく見ると、
顔を上に上げて食べていました。
僕たちの放鳥したアイガモが、農
家の人たちの役に立って、秋にはよ
いお米がとれるといいと思います。
25
mg
B
★蔵見学希望の方は、準備等の都合がございますので事
前にご連絡下さい。
「」
1.490円(税込)
20
五代目永吉 そのⅧ
代表取締役会長
六代目 大井 永吉
720ml
10
●E-メールアドレス ・・・・・・ [email protected]
●ホームページアドレス・・・・http://www.tenju.co.jp
●フリーダイヤル ・・・・・・・・0120-50-3165
●F A X ・・・・・・・・・・ 0184-55-3167
清酒の醸造において、良質な原料
米を豊富に且つ容易に確保する事に
勝るとも劣らない必須条件は良質な
醸造用水を豊富に且つ容易に得るこ
とである。たとえ原料米は他県から
購入運搬するとしても、醸造用水を
多量に遠くから運ぶことは生産コス
トからみて困難で事実上不可能と
いっていい。従って旧藩時代におい
て、湯沢、六郷、矢島、新屋、増田
その他良水のよく湧出する所には酒
造業者が多かったことをみても、い
かに酒質と水とに密接な関係がある
かが察知されよう。
秋田、山形の日本海側県境にある
鳥海山、および秋田、山形、岩手と
の県境を走る奥羽山脈とこれを結び
起伏する出羽丘陵に水源を発して直
流または伏流して県内諸所に湧出す
る井水は清冽で、その水質は酒造に
好適である事が、本県に優れた酒が
多く生産された重要な要因である。
以(上秋田県酒造史 )
酒造りにとって水は命である。昔
から 良い酒をつくるな ら良い水を
探 せ と い わ れ て い て、全 国 に 良 水
探しの苦心談は枚挙に暇がないほど
である。
爽吟醸
8/4日~ 日
◎まるごと市場
ご意見、ご感想をおきかせください。
爽吟醸
新発売
6月7日午 後青空の下 で矢島小学 校
3年生の児童たちが、天寿酒米研究
会副会長の 佐藤近美氏 の田んぼに ア
イガモを放す体験をしました。
3年 小番 悠介
僕は、6月7日にアイガモ放鳥に
みんなと先生と一緒に行きました。
ついた後、先生の説明を聞いていよ
いよアイガモをだいて田んぼに入れ
る時にだいてみたら、うにゅうにゅ
して気持ち悪かったです。入れた
ら、ものすごいいきおいで泳いで、
田んぼにいる虫をはやぐいして食べ
ていました。そのころは、僕はアイ
日本酒についてもっと知りたい方、天寿についての情報
を知りたい方、ご連絡をお待ちしております。
7月1日新発売
(天寿酒米研究会産100%)
爽快な夏の吟醸酒。
米どころ秋田がその威信をかけ
て十五年の歳月をかけて開発した
酒造好適米﹁秋田酒こまち﹂を使用
し、東京農業大 学短期大学 部醸 造
学科でアベリアの花から分離され
た新清酒酵母で醸し上げました。
さわやかな香りと軽快な味わい
のお酒です。
お 近くの天寿 取扱 店、又は直 接
天寿酒造までお申し込みくださ
い。
+3.0∼+5.0
1.2∼1.4
1.0∼1.2
AB−2
14.0∼14.9
50%
秋田酒こまち
●日本酒度
●酸 度
●アミノ酸
●使用酵母
●アルコール分
●精米歩合
●原 料 米
130周年を迎える
天寿の歴史(四)ー8
お酒の