ゲレンデ逆走マラソン「ばんだい×2 スキー場」レース

ゲレンデ逆走マラソン「ばんだい×2 スキー場」レース
大会レポート
2012 年 10 月 7 日(日)
本日開催された「ばんだい×2 スキー場レース」は、8 月 4 日以来 2 ヶ月ぶり 2 度目の登場。
5km がゲレンデ 2 周回、10km がゲレンデ 4 周回と言う特色を持つコースレイアウト。8 月 4 日のレー
スでは、逆走マラソン至上初の棄権者 5 名を出した侮れないコースだ。「もう登りたくない!」とアス
リートの心を折るこのコースは「周回のリトルモンスター」と命名された。
昨晩から降り始めた雨は願いも空しく、今朝もぐずついている。天気予報によると、レースがスター
トする 10 時頃には曇りとなるらしい。それを信じて設営が始まった。この「ばんだい×2」コースは、
ゲレンデを8の字で周回するシンプルなコースレイアウトのため、他のゲレンデに比べ格段に設営がス
ピーディだ。また、昨日のリステルレースに続き、頂上の給水所は軽トラによる移動給水所とした。ス
タッフの省エネ運営が功を奏し、約 1 時間半の設営で終了した。
選手のエントリーが始まったのは 8:30。先ほどまでの小雨がようやく止んだ。天は、まだ逆走を見放
していなかった。本日のエントリー数は 38 名。しかし、実際の参加者は 32 名(コース途中での棄権 2
名含む)。どうやら、悪天候によるキャンセルらしい。開会式の始まった 9:30 には青空が顔を出し始め
た。昨日に続いて森崎委員長の欠席が寂しいところだが、リピーターのアスリートが会場に集結し、和
やかな雰囲気の中で開かれた。集合写真撮影時には、アスリート全員に陽の光が差し、まるで「周回の
リトルモンスター」に立ち向かうアスリートを激励しているかのようだった。
集合写真では、選手に陽の光がそそいだ。
相変わらずゆるーい MC でスタート。
昨日に引き続き、塩沼委員長代理挨拶。
ばんだい×2 村井正太郎社長のご挨拶。
服部競技委員長代理よりコース説明。
選手宣誓は、富永貴行選手。見事 10km で 4 位入賞。 いよいよレーススタート!!
10:00 ジャスト。レースはオンタイムで始まった。勇猛果敢なアスリート達が“周回の魔物”に立ち
向かった。ばんだい×2 は、ほぼ全コースが、ゲレンデ下から見渡せる。今回も、アスリート達のカラ
フルなウェアが徐々に上へ上へと登っていく様が確認出来た。MC2 名は、そのゲレンデ下にある、周回
下部と、ゴールからアスリート達を励まし続けた。
アスリート達が、次々とゲレンデに吸い込まれて行く。
今回のレースでも、数々のドラマが待っていた。
ひとつは、10 歳の後藤しずく選手が何と 5km で優勝したことだ。昨日の渡部春雅選手(9 歳)に続く小
学生の優勝だ。そしてもうひとつは、逆走マラソン皆勤賞の森政信選手(57 歳)が、何と、12 戦目にし
て銀メダル(5km)に輝いたことだ。更にもうひとつ、五十嵐雅也選手が、10km レース参加後に、5km レ
ースへ参加。見事、両レースで入賞すると言う、とんでも無い快挙を達成したことだ。
←見事しずくちゃんが優勝。後藤親子のゴールシーン。
逆走マラソン皆勤賞の森選手。
←10km の後に 5km に挑む五十嵐選手。
この逆走マラソンを始めてから、参加アスリートに“逆走マラソンの楽しみ方”を学ぶことが多いが、
今回も同じように多くのことを教えてもらった大会だった。
レースの行方はと言うと、昨日ぶっちぎりの優勝を飾った 10km 男子エントリーの横山健二選手が 2
レース連続優勝。2 位に逆走マラソン愛好会を自認する国友洋志選手が入った。10km 女子は、昨日の銀
メダリスト小林美和子選手が見事優勝。しかも、最初から最後まで夫婦で走り続け、二人でゴールする
と言うアツアツランだった。5km 男子では、渡部正人選手が久しぶりの復活で、ぶっちぎりの優勝を果
たす。周りからもう 2 周走れとのヤジも飛んでいた。正に余裕のゴールとなった。そして、前述の 5km
女子は、10 歳の後藤しずく選手が優勝。
逆走三銃士、国友選手も負けていない。
前回覇者、飯土井選手より指名を受け登場した横山選手。
5km では、物足りなかった? 渡部選手ダントツの一位。
↑訳あって、10km 一位横山
選手とゴールした MC。
今回は、カップル参加が目立つ。
表彰式は、計 15km を走る五十嵐選手のゴールを待ってのスタートとなった。この頃から曇り空に変
わり、やや肌寒い感じとなっていたが、誰も文句を言うでもなく終始和やかな中で執り行われた。
10km 女子
1 位 小林美和子選手 2 位 伊藤明美選手
3 位 鈴木有美子選手
10km 男子
1 位 横山健二選手 2 位 国友洋志選手
3 位 大嶋利征選手
5km 女子
1 位 後藤しずく選手 2 位 大和田恵選手
特別賞
5km 男子
1 位 渡部正人選手 2 位 森政信選手 3 位 青山翔太選手
→
10km+5km の 15km
レースに出場した
五十嵐雅也選手には、
15kg のジャガイモ贈呈。
最後は、好例のジャンケン大会で終了。
レース中、心配された天候だったが、青空が広がる素晴らしい景色の中で展開されたのは幸運だった。
参加者数こそ寂しい結果だったが、棄権者も 2 名と大幅に減り、参加アスリートの皆さんに楽しんで
頂けたのでは無いかと思う。とても“アットホーム”で“逆走”らしい大会が開けたと思っている。
GAMBARUZO!ふくしま実行委員会
事務局
佐藤