平成18年9月30

第
93期中間
グローブ
GLOBE
日華化学の “いま”をダイレクトに伝える
営業のご報告
平成18年4月1日〜平成18年9月30日
NICCA CHALLENGE 1941〜2006
創立65周年
特別企画
開発最前線
デミ コスメティクス
艶のある綺麗な髪を創るヘアエステメニュー
「ポリサージュ グロスオン」
創立65周年を迎えて
4,010
S36(1961)年9月
55,580
S46(1971)年3月
創立65周年記念式典を9月に開催
105,913
S56(1981)年3月
782,155
1,920,164
2,043,234
2,131,860
年3月
H3(1991)
H13(2001)年3月
H18
(2006)年3月
0
10
50,000 100,000 500,000 1,000,000 2,000,000
経常利益
(単位:万円)
S26(1951)年11月
国での事業展開でも大きな貢献を果た
しました。ここで、来賓として出席した
しており、お二人の功績に対し深甚の
台湾日華の林知海常務董事と劉文雄
謝意を込めて、表彰いたしました。
資深副総経理を特別功労者として表
にとって初めての合弁会社である台湾
6,588
S56(1981)年3月
日華の立ち上げに尽力し、堅実な経営
101,70
113,852
102,352
年3月
H3(1991)
H13(2001)年3月
H18
(2006)年3月
59,553
10
社の海外合弁のモデルとなる一方、中
記念式典を福井市民福祉会館で開催
お二人は、昭和43(1968)
年、当社
1,055
S46(1971)年3月
-500 0
去る9月16日、当社の創立65周年
彰しました。
0,4
-417
S36(1961)年9月
1
社
是
6
S26(1951)年11月
S16(1941)年12月
に繁栄する
(単位:万円)
企業は需要家のために存在し社員ととも
売上高
S16(1941)年12月
われら工業人は限りなき技術の進歩と常
H6 (1994)年3月 2 ,898,545 に計画管理された製品を生産創造するこ
H3 (1991)年 3月 1
,588,545
100,000 S40(1965)年11月
とにより社会経済の向上発展に寄与し需
S38(1963)年9月
876,250 H2 (1990)年 3月 1
,008,750 要家のもとめに完ったときを期すること
50,000
75,000
S36(1961)年9月
483,000 H元(1989)年 3月
を至上命令とする
S59(1984)年3月
さればわれらは常に全社一体となり次の
S33(1958)年11月
員全員の力で、現在の業績と繁栄
を勝ち取ってまいりました。創立当
時から息づく、逆境を乗り越えるチ
ャレンジ精神、社員が一丸となった
強いチームワーク、そしてたゆまぬ
研究心から生まれる技術力が、われ
われの魂となっているからこそ得ら
れたものです。
今後もお客様の信頼、社員同士
の信頼、社会からの信頼をわれわ
れのものとし、その積み上げを個人
の成長、会社、グループの成長につ
なげ、大いに羽ばたいていく所存
です。
信条を実践する
S49(1974)年 9月
20,000
30,000 一、われらは需要家に奉仕する
S32(1957)年5月
250,000
350,000
一、われらは会社の繁栄に徹する
S28(1953)年11月
172,500 S47(1972)年 9月
一、われらは社員の幸福を願う
5,000 10,000
125,000 S45(1970)年 3月
社
訓
S23(1948)年12月
680
日々の誓い
一、我れ誠実にそむくこと無かりしか
S22(1947)年12月
(単位 千円)
S43(1968)年11月
180
一、我れ勤勉に欠くこと無かりしか
一、 我れ信用をそこなうこと無かりしか
S16(1941)年12月
今日も亦
世の為
人の為
真心を以て
尽くすことを誓います
■創立から現在までの資本金推移
代表取締役社長
代表取締役会長
NICCA CHALLENGE 1941〜2006
日華化学は今年、創立から65年
の節目を迎えました。これもひとえ
に、お客様、株主の皆様のご支援、
また諸先輩方のご苦労の賜物と深
く感謝申し上げます。
太平洋戦争勃 発の年、昭和 16
(1941)
年に日華化学は創立の産声
を上げました。奇跡的に空襲など
の戦禍をまぬがれ終戦を迎えたの
も束の間、
同 23
(1948)
年6月28日、
福井大地震が発生しました。当社
工場も全壊。再建を果たした後に
は市況の大暴落により経営危機に
陥り、創業者の江守清喜はやむな
く人員削減に踏み切りました。
「二
度とこのような思いはしたくない。
社員は家族同然」との思いが、今日
の社是社訓に反映されております。
その後の日華化学は、技術開発
力を基礎に急成長を遂げ、
「門から
外に不良品は絶対に出さない」とい
う品質に対する強いこだわり、需要
家に奉仕する現場密着型の営業、
そして徹底した技術フォローなど社
江守康昌
し得ません。進んでお客様のニー
ズを知り、それに従って技術を売る
営業の力があったからこそ65年の
歴史を積み重ねてこられたのだと、
社業の節目に改めて思い返してお
ります。
わが国ではいま、戦後最長の景
気回復が喧伝されていますが、まだ
まだ力強さに欠けています。突破口
は、やはり海外にあると考えるのが
当社創業者の江守清喜は、昭和 自然でしょう。これからは、着実な
16年の創立以降、数々の苦難に見 経済成長を続ける中国と高い技術
舞われながらも「技術で以て立つ」 力を持った日本がリーダーとなって、
という並々ならぬ意志で、当社を技 北米やヨーロッパと伍するアジア経
術中心の 会 社に育てあげました。 済圏を形成していくはずです。
1960 年代からは、技術力に営業力 過去の成功 体 験にしばられず、
も加わって車の両輪として機能し始 新しい時代、新しい市場にふさわ
め、新事業や海外展開に挑む「挑戦 しい日華 化学の「技術」と「営業」
と飛躍」の時代を迎えました。
を充実させ、新たなチャレンジをス
研究開発という、いわば匠の世 タートしてまいります。
界においていくら強くても、お客様 株主の皆様には、当社に対する
の問題解決のためにそれを用いる 一層のご理解を賜り、今後とも倍旧
提案力や企画力がなくては、いか のご支援、ご鞭撻をお願い申し上げ
に技術に優れた企業とて長く存続 ます。
江守幹男
1,000
5,000
10,000
50,000 100,000
手腕で操業1年目から着実に業績を上
げ、現在まで続く当社との深い信頼関
係を築いてきました。台湾日華は、当
台湾日華の林知海常務董事(写真左)
と劉
文雄資深副総経理(同右)
■創立から現在までの歩み
年号 西暦
日華化学 関係事項
主な日華の製品の誕生
S13
S14
S16
S17
S19
S20
S21
宮下精練剤工業所を取得
宮下精錬剤工業所を合資会社日華化学工業所に改称
日華化学工業株式会社に改組、現本社に移転/繊維油剤製造、軍需中央指定工場となる
アミノ酸の生産統制が強化され、石川、福井両県で1社(有限会社中部第二アミノ酸工業所)設立
鉄意 610 工場と改名、当時の軍需省燃料局に所属
福井大空襲、しかしながら災厄をまぬがれる
硝酸石灰、アミノ酸等の生産開始/特殊アニオン活性剤「デサイズ」を開発
1938
1939
1941
1942
1944
1945
1946
S23 1948 社歌制定/福井大震災及び大水害により倒壊、大被害を蒙ったが、年末より本格的操業再開
県知事、福井銀行市橋頭取ら来賓八十余名を迎え、工場の竣工式を挙行/大阪出張所を開設
S24 1949
S26 1951 朝鮮戦争終結、油脂大暴落により経営が極度に悪化
福井銀行重役、久保義隆氏社長に就任、江守清喜副社長として再建をはかる
S28 1953 名古屋駐在所を開設
S30 1955
S31 1956 東京駐在所を開設
S32 1957 江守清喜、社長就任/久保義隆、会長就任/研究所完成(現本社敷地内)
S33 1958
S34 1959 新潟駐在所を開設
S35 1960 久保義隆会長死去/社是社訓制定、
「日々の誓い」碑建立
S36 1961
S37 1962 家庭用品販売部門を独立し、サンレックス販売株式社を設立
S38 1963 北陸営業所を開設/京都駐在所を開設
S39 1964
S40 1965
S42 1967 研究所完成(現総合研究所北館)
S43 1968 台湾日華化学工業股扮有限公司を設立/高松宮殿下御夫妻の御巡視を受く
S44 1969
S45 1970 日華化学工業株式会社関東工場を設立/日華会(代理店会)発足/足利出張所を開設
S46 1971 韓国に合弁会社三慶日華化学株式会社を設立/大邸工場完成
S47 1972
S48 1973 日華スクール(代理店教育制度)発足
S49 1974 タイに合弁会社 SIAM TEXTILE CHEMICAL CO.
,LTD.
を設立(2004年に子会社化)
三慶日華化学株式会社の名称を韓国精密化学株式会社に改称(1995年に子会社化)
S50 1975 インドネシアに PT.INDONESIA NIKKACHEMICALS CO.,LTD.を設立(1994年に子会社化)
松根油の精製、切削油、潤滑油の生産開始
松根油からテレピン油を精製
ロート油と乳化油の生産開始
県商工課より化粧石鹸20万個の製造を委託される
福井県特殊肥料需給協議会(県農務課内)の委託により、肥料として硝酸石灰を生産
大豆油を水酸化し、代用ブレーキ油を生産
抹香鯨油の分解蒸溜による高級アルコールの生産開始
直接染料堅牢度増進剤「ネオフィックス」の生産開始
特殊仕上剤「サンソフターMS」、柔軟撥水剤「ネオプロテックス」/エステル型非イオン活性剤「ネオデターゼント」
非イオン活性剤の生産開始/両性活性剤「アミポールS」を開発、
「サンモール120」の市販開始
トリコット肌着用柔軟仕上剤「サンソフターAM-200」、柔軟仕上加工剤「AT-1500G」/高温高圧染色
用分散剤「ニッカサンソルト1200」
粒状及び液体洗剤の生産開始/家庭用複合石鹸「サンレックスブルー」
ポリエステル繊維用還元洗浄剤「サンモールRC」/ナイロン繊維用均染剤「ニューボンTS」
新コンクリート用分散剤「サンモールED」
セルロース繊維用防炎加工剤「EI-1500」
金属用洗浄剤「ニッカサンクリーン」シリーズ
一浴処理用ナイロンフィックス剤「サンライフTN」/製紙用消泡剤「フォームレックス」シリーズ
カチオン系柔軟剤「サンソフロン PXP」
「4.4’Dihydroxy Diphenyl Sulfone」の市販開始
加工糸用各種界面活性剤製品/ポリエステル用分散剤「ニッカサンソルト 7000」
ポリエステル用柔軟剤「サンソフロン TK-07」
捺染用ソーピング剤「リポトール」シリーズ
日本パーオキサイド㈱との共同開発により「ネオレート PH-900」/パークドライクリーニング用ソープ「ドライスタパーク」/綿用フィックス剤「ネオフイックス RP-70」
ポリエステル繊維用特殊均染剤「ニッカサンソルトLM-7」/HTスチーミング用濃染剤「サンフローレンHT」/ポリエステル用帯電防止剤「ナイスポール FL」
ポリエステル HTS 用濃染剤「サンフローレン SN」/製紙用剥離剤 「サントール KL」
カチオン染料捺染用濃染剤「サンフローレンPN-70」/過酸化水素漂白用安定剤「ネオレートPH」シリーズ
綿・TC用柔軟剤「サンソフター A-700」/ポリエステル用柔軟剤「ポリソフター N-180L」
ポリエステル繊維ラピッド染色用分散均染剤「ニッカサンソルトRX」シリーズ/製紙用湿潤紙力増強剤「トータス604」
S51 1976 大阪に新ビル完成
S52 1977 江守清喜、取締役会長就任/江守幹男、取締役社長就任/ PHILIPPINE NIKKA CHEMICALS シリコーン系柔軟仕上剤「ニッカシリコン EP」シリーズ/ナイロン用フィックス剤「サンライフ E - 27」
合成繊維用精練剤「サンモール BL- 500」/捺染用糊剤「ニッカガム」シリーズ
CORPORATION を設立(1988年に合弁契約を解消)/富士出張所を開設
起毛剤「シャーロン」シリーズ/アルカリ減量加工用浸透剤「ネオレート NA - 30」/合成繊維精練ソーピング剤「サンモール
S53 1978 全国 NK会(クリーニング業界の代理店会)
を設立
FL コンク」/製紙用脱墨剤「リポトール LHD」/消泡剤「フォームレックス 747」/油処理剤「ニッカサンクリーン E - 700」
台湾に徳亜樹脂股扮有限公司を設立
パークレンドライクリーニング用ソープ(ノンフィルター)「ハイパル」/缶体洗浄剤「サンモールDMC」/ナイロン用フィックス
S54 1979 剤「サンライフTA」シリーズ/フッ素系撥水撥油剤「NKガードFP」シリーズ/反応性染料用フィックス剤「ネオフィックスRS」
低浴比染色助剤「テキスポート」シリーズ/可縫性向上剤「サンマリナー」シリーズ/新規アルミサッシ用脱脂剤「ニッカサンク
リーンA」シリーズ/パークレンドライクリーニング用ソープ「テトラシルキィ」/塩化錫系防抜染剤「ディスペント」シリーズ
CMC系捺染糊剤「ニッカガムC」シリーズ/過酸化水素用安定剤「ネオレートPH-600」/エタンドライク
S55 1980
リーニング用ソープ「エタンシルキィ」/製紙用撥水剤「サントールWP」/シリコーン系柔軟仕上剤「ニッカ
シリコンAM」シリーズ/殺菌消毒剤「ニッカノンBZ」
カーシート用難燃剤「ニッカファイノンP」シリーズ/糸用帯電防止剤「アミポールAS」/ポリエステル繊維用
S56 1981 日華化学工業株式会社大阪工場を設立
分散均染剤「ニッカサンソルトRM-340」/浴中品質向上剤「テキスポートD-334」/ワンパック捺染用糊
デミ化粧品事業部を設立
剤「ニッカガムM」シリーズ
ジャン・モレル研究所(フランス)とL.P.P.の技術提携
ヘアケア化粧品「デミ」シリーズ/耐光向上剤「サンライフLP」/水溶性ウレタン樹脂「エバファノールN」シ
S57 1982 デミ化粧品製造所完成
リーズ/耐久性吸水加工剤「ナイスポールPR」シリーズ
反応性染料フィックス剤「ネオフィックスR-250」/皮革用脱脂剤「エルオルトMTS」/パーマ液「デミ
S58 1983
ウェーブ」/ビスフェノールSハイピュアの生産技術を確立
W.J.高速度織布用油剤「LAN」シリーズ/直接染料用含銅フィックス剤「ネオフィックスRP-70C」/ポリエステル樹脂系吸水柔軟
S59 1984 デミ毛髪科学研究所を設立
剤「エーポールES」/アルミダイカスト用離型剤「デルポンEX」/繊維用防黴剤「ニッカノンAF」/ドライフィルム用消泡剤 「W-
全国デミディーラー会(美容業界の代理店会)を設立/浜松駐在所を開設
2369」/ポリエステル用キレート分散剤「ネオクリスタル200」/ポリエステル・綿用浴中品質向上剤「テキスポートD-580」
チーズオイリング剤「リポオイルNT-12」/浴中品質向上剤「テキスポートDY」/リードフレーム用化学研磨剤「デルタライトCP」/綿用浸透均染剤「テキスポート DL-34」
S60 1985 アセプタ研究所(モナコ)と技術提携/鯖江工場第 1 期工事完成 ヘアカラー「デミカラー」各種/フッ素ドライクリーニング用ソープ「フローレンス120」/塗料用消泡剤「フォームレックスEP-
S61 1986 江守清喜会長死去/ CIBA - GEIGY(現 CIBA SPECIALTY CHEMIKALS)社と業務提携
30」/キレート分散剤「ネオクリスタルCG」シリーズ/脱気浸透剤「テキスポートCG」シリーズ/ポリエステル繊維用耐久防炎
剤「ニッカファイノンCG」シリーズ/養毛剤「エクリナール」発売/フッ素撥水剤併用帯電防止剤「ナイスポール FE-26」
ヘアカラー「デミアーバンカラー」各種/繊維用抗菌防臭剤「ニッカノンRB」/抗菌性クリーニング用薬剤「オーリス」シリーズ/抄紙用消泡
S62 1987 株式会社サンファイバーを設立
剤「フォームレックス770」/脱墨剤「リポトールLH-200」/アルミ用低温封孔剤「ハードウォール」シリーズ/非珪酸系過酸化水素安定剤
「ネオレートPLC-7000」/連続染色用均染剤「ネオテックスPD」シリーズ/人工皮革用溶剤型ウレタン樹脂「エバファノールALS-30」
ヘアケア化粧品「デミL.P.P.」シリーズ/表面サイズ剤「NCサイズ」シリーズ/熱間鍛造用潤滑剤 「ルブファインHT
S63 1988 アメリカに NICCA U.S.A.,INC. を設立/デミ化粧品事業部、東京テクニカルセンターを開設
香港に香港日華化学有限公司を設立/香港に UJT NIKKA CHEMICALS CO.,LTD.を設立 -1」/抵抗器用不燃保護塗料「スタークコート」シリーズ/顔料プリント用バインダー「ネオステッカーPB-1」/製織
用薬剤「NKワックス」シリーズ/ポリエステル繊維アルカリ染色用分散均染剤「ニッカサンソルトSD-07」アルカリ剤
デミ化粧品事業部第 1 工場完成/デミ化粧品事業部、福岡駐在所を開設/日華化学社員持
「ニッカサンソルトPA-10」/酸性、中性パーマ液「デミパーマAT・HP」/高機能性粉末剤「シロックW-600」
株会発足/エロキミカ社(ブラジル)と技術提携/日華化学株式会社に社名変更
ポリエステル繊維ミシン糸用オイリング剤「NK オイル SW - 804」/ポリエステル用精練剤「サンモールWX-9」/新合繊用精練剤「サ
H1 1989 関東工場、大阪工場を吸収合併/総合研究所完成
ンモール SX - 10」/ウール用フィックス剤「サンライフ FW」/シリコーン系柔軟剤「ニッカシリコン AMZ」/カーシート用難燃剤「ニッ
鯖江物流センターを開設(鯖江)
カファイノン P - 80」/難燃性接着剤「ニッカダイン NW - 50」/固定充填剤「ニッカボンド W - 200」/脱墨剤「リポトール LI」
東京研究室(かながわサイエンスパーク)開設
製紙用表面サイズ剤「NC サイズ C - 25」/ランドリー用ワンショット洗剤「ナウディ ST - 300」/染毛剤「デミカラー」シリーズ
生産技術センター完成
ウール用平滑剤「NKオイルWO-01」/浴中柔軟剤「テキスポートD-900」/ポリエステル繊維耐昇華型耐光向上剤「サンライフ
H2 1990 東京支店移転(墨田区江東橋)
LPS-700」/ウール、ナイロン用一浴精練均染剤「ニューボンSD-2」/缶体洗浄剤「ニッカサンクリナーCAN」/耐久吸水型柔軟
大阪工場閉鎖
剤「NCシリコンAQ-111」/シリコーン系柔軟剤「ニッカシリコンAMZ-3」/フッ素系SR加工剤「NKガードSR-70」/コンクリー
NICCA U.S.A.,INC. 工場オープン
ト混和時の消泡剤「ニコフィックス800」/高機能エステル型脱墨剤「リポトールLH-900」/プランジャー潤滑剤「ルブキャスター
LS-1」/フッソソープ「フロレンスJO-170」/殺菌剤・ソフター配合毛布用ウェット洗剤「モフモア」/強力バイオ液体洗剤「バイ
オスーパ」/ランドリー糊「スーパスキップ」/毛髪仕上剤「デミLPPフィニッシング」シリーズ/中性パーマ剤「デミパーマNR・SE」
一浴精錬染色用分散均染剤「ニッカサンソルト SN-100」/ポリエステルチーズ用耐光向上剤「サンライフLPX-3」/ポリエステルカーシート用防炎剤
H3 1991
「ニッカファイノン P-100」/金属加工用スプレー洗浄剤「ニッカサンクリーン SP-100」ウレタンフォーム用帯電防止剤「デートロン FC-21」/ランドリー
用抗菌吸水ソフター「エルモア」/ノンアルコール・パークドライ用複合ソープ「ドライシグマ P-35」/ヘアケア剤「キラリ、フワリ」/ 酸性ヘアマニキュ
ア剤「デミイオニックカラー」シリーズ/手あれ防止シャンプー剤「デミメディックシャンプー」/スキャルプケア剤「エクリナールスキャルプケア」シリーズ
年号 西暦
日華化学 関係事項
主な日華の製品の誕生
H4 1992
H5 1993
東京に江守日華アクアビル完成(1997年にアクアビルに改称)
札幌営業所を開設/中国・杭州電化総廠と技術提携
パキスタン BETA CHEMICALSと技術提携
東京研究室(かながわサイエンスパーク)閉鎖
ウエストペネトン社(カナダ)とライセンス契約
中国に広州日華化学有限公司を設立
日華バイオ研究所を開設
名古屋証券取引所第二部に上場
日華共栄会発足(取引先による当社株式保有制度)
反応染料用フィックス剤「ネオフイックスR-800」/フッ素系撥水撥油剤「NKガードFGN-700T」/綿フィックス糸用柔軟剤「リポオイ
ルTCF-208」/過酸化水素用安定剤「ネオレートPH-55F」/熱間鍛造潤滑剤「ルブキャスターF-1」/漁網用防汚剤「サンマリナー
F-550」/ラテックス用難燃剤「ニッカファイノンNH-10」/人工皮革用水系ウレタン樹脂「エバファノール AP-12」/リネン用有リ
ン酵素洗剤「シロックKR-401」/ランドリークリーニング用ワンショット洗剤「ナウディST-715」/リネン用ビルダー型粉末洗剤「ネオ
レートR-127」/ヘアケア剤「デミL.P.P.ヘアケア クリニキ」シリーズ/一人用パーマ剤「デミUVコンポ(VASパーマ)」
フッ素系撥水SR加工剤[NKガードSR-108」/合繊用精練剤「ピッチランL-100」/ポリエステルオリゴマー分散剤「エ
スクードNEO」/缶体洗浄剤「ピッチランSOP」/バックコーティング用防炎剤「ネオステッカー FRC-105」/ア
ルミダイカスト用水溶性離型剤「デルポンRS」/アルカリ現像型プリント配線板用UVレジスト樹脂「オプトコートHP-
100」/モップ用オイル「ララゾールMO-7」/コインランドリー用洗剤「ランテックW」/ヘアカラー剤「デミアルカンシェ
ル」シリーズ/スタイリング剤「デミ ピーウィ」シリーズ
綿ニット用耐久柔軟剤「エーポールG-2」/目詰め加工用ポリウレタン樹脂「エバファノールN-33」/綿連続用フィッ
クス剤「ネオフィックスCF-3」/ポリエステルアルカリ染色用アルカリ剤「ニッカサンソルトPA-85」/排水処理用消
泡剤「フォームレックス711」/高級感熱紙用顕色剤「BPS-24」/濯ぎ時酸浴剤「NCサワー」/リネン用無リン酵素
配合洗剤「シロックAN-170」/カーリング剤「VASカーリング」システム/スタイリング剤「デミピキュアス・フィニッ
シング」シリーズ/ヘアケア剤「エコルセヘアケア」シリーズ/アルカリヘアカラー剤「デミクオルトカラー」シリーズ
ポリエステル用分散均染剤[RM-EX」/ナイロン用フィックス剤「サンライフE-37」/ポリエステル用耐昇
華型耐光向上剤「サンライフLPS-855」/ポリエステルチーズ染色用分散均染剤「ニッカサンソルト KM
-1」/人工皮革用水系ウレタン樹脂「エバファノール APC-55」/綿連続反応染料染色用フィックス剤
「ネオフイックス CF-20」/重質油用洗浄剤「シトリクリーンHD」/歯科用器具防錆除菌洗浄剤「ニッ
カノンME-1」/パーク系ドライ用ソープ「ペルサP-3」/石油ドライ用ソープ「エスペロ7」/パーマ剤「デ
ミ クオルトパーマ」シリーズ/ミディトマト 「華クイン」
フッ素系撥水撥油剤「NKガードNDN-7」/綿用抗菌防臭加工剤「ニッカノンRB-7」/オリゴマー分散剤
「エスクードNEO-2」/振動バレル用研磨剤「ニッカサンクリーンBC-30」/感熱紙用増感剤「PMB-2」
移染防止洗浄剤「スカットール」/ウェット用防皺防縮剤「ソフシル」/蒸留機対応型石油型ドライ洗剤「エ
スペロTC」/石油ドライ用撥水撥油剤「セルティーガード35」
非イオン型脱気浸透剤「テキスポートSN-10」/浴中品質向上剤「テキスポートDY-300F」/ポリエステ
ルチーズ用分散均染剤「ニッカサンソルトHD-12」/ダイカスト用水溶性離型剤「デルポンEH-200」
ドライクリーニング用衣類の撥水剤「セルティガードSPECIAL」/水系、ドライ系衣料用防虫剤「オーリス
64」/石油ドライ用ソープ(オゾン発生機対応)
「ハイアリンO-3」/ポリエステル樹脂改質剤「SEO-2」
染毛料「デミライトニングアップイオニックカラー」シリーズ/弱酸性ヘアカラー剤「デミポリサージュ」シリー
ズ/中玉トマト 「華ホーム」、ミディ長トマト 「華ロマン」、ミニトマト 「華キュート」/種なし中玉スイカ「華燭」、小玉スイカ「華陽」/種間
雑種小玉カボチャ「華」ほまれ
ポリエステル繊維用耐昇華型耐光向上剤「サンライフ LPS-950」/綿連続用精練剤「サンモール CS-300」
ナイロン用均染剤「ニューボン PAO」/石油精製プラント用洗浄剤「HKS-101A」/金属用洗浄剤(準水系)「ケ
ミトロン LE-501/ガラスモールド用洗浄剤「ニッカサンクリーン AL-500」/高白色度用脱墨剤「リポブライ
ト DP-600」/粉末アルカリビルダー「ニッカミラクルビルダー」/ダブルクリーン洗浄システム用洗剤「ドライシ
グマー MW、Wクリーン」/水洗用合繊糊剤「プロスキップ」/全センサー・全溶剤対応石油用「ドライソープドライス
ター 5」/感熱紙用増感剤「BPS-DAE」/スタイリング剤「デミL.P.P.ヘアファンデーション」シリーズ
シリコーン系柔軟剤「ニッカシリコン AMO」/ポリエステル耐久吸水SR剤「ナイスポール PR-99」/ポ
リエステルブラック用濃色化剤「フロンテージ SGN-8」/スクイズキャスティング用離型剤「デルポン RK
-1」/ダイカスト用水溶性離型剤「デルポン AS」/抄紙用高級アルコール系エマルジョン型消泡剤「フォーム
レックス SAF-55」/RO膜対応粉末洗浄剤「エコマックス RO」/防皺防縮効果を有す液体洗剤「ウェット
ソープ」/ウエット・ランドリー用液体洗剤「エコマックスリキッド」/ヘアケア剤「デミクオルトヘアケア」シリーズ
ポリエステル用制菌加工剤「ニッカノン SKT」/パンスト用精練剤「サンモール PS-100」/ポリエステルパッド
用耐久防炎剤「ニッカファイノン TS-3」/綿連続用精練剤「ピッチラン L-130」/アルミニウム用切削油剤「サ
ンダッシュ AES」/乳幼児向けウエットティッシュ用含浸剤「ニッカノン AC」/シリコーンエマルジョン系KP用消
泡剤「フォームレックス E-610K」/ランドリー用粉末洗剤「ナウディ ホワイト 2000、カラー 2000」/布団等の寝
具類の抗菌、防かび、防ダニ加工剤「オーリス D-2」/液体酵素洗剤「ニューバイオスーパー」/アルカリヘアカラー剤
「ミレアム」シリーズ ファッションゾーン、グレイゾーン/弱酸性ヘアカラー剤「ミレアム フラット(♭)」シリーズ
弱酸性ヘアカラー剤「ミレアム ピアノ(P」シリーズ/酸性ヘアマニキュア剤 「デミ クオルトアシッド」シリーズ/ヘアケ
ア剤「デフィ ヘアケア」シリーズ/業務用ヘアケア剤「ミレアム シャンプー&コンディショナー」/脱色脱染剤「ミレアム
ブリーチパウダー」/アルカリヘアカラー剤「ミレアム X」シリーズ/ポリエステル用工程短縮 酸性還元洗浄剤「サン
モール MC-2000」/光触媒含有紙用コーティング剤「ネオステッカー PC-500」/編機用潤滑剤「ファミトン 22」/防錆型洗浄剤「ニッカサンクリーン SP-45」/フローテーション用脱墨剤「リポブライト DP-810」/水系撥
水撥油加工剤「バリガード」/ダストコントロール用液体洗剤「サンフレンド DC」/黄小玉スイカ 「華翔」
ポリエステル用耐水吸水SR剤「ナイスポール PRK-60」/パンスト用精練剤「サンモール PU-201」/ポリエステル用防炎
剤「ニッカファイノン P-207S」/綿タオル用吸水柔軟剤「エーポール AQ-88」/ノンシリコン系塗装用離型剤「デルポ
ン PG-10」/紙用嵩高剤「マスクート K-100」/オイルタイプKP用消泡剤「フォームレックスW-3000」/石油系ドライク
リーニング洗剤「アスティオンソープ」/PET・E/C用再汚染防止剤「ナイスポール SR」/ダストコントロール用液体洗剤「ド
ライバリガード」/感熱紙用顕色剤「BPS-MAE」/前後処理剤「サプリケア」シリーズ/卵殻膜配合カーリング剤「ウェーボ
サルファイト」シリーズ/卵殻膜配合パーマ剤「ウェーボ」シリーズ/ポリエステル用防炎剤「ニッカファイノン P-207S」
卵殻膜配合スタイリング剤「ウェーボ スタイリング」シリーズ/アルカリヘアカラー剤 「アソート」シリーズ/消臭加
工剤「キラクル DAB-35」/スパンデックス用精練剤「ピッチラン PU-252」/ウエット用柔軟仕上剤「ファミ
トン DX」/感熱紙用顕色剤「BPS-MAE」/リネン用シミ除去専用粉末洗剤「エコマックス GK」/ランドリー用
オールインワン粉末洗剤「ナウディ KN-10」/リネン用無リン粉末洗剤「エコマックス KB」/有色排水の凝集剤
「シルキア FP-10」/産業用消臭剤「クリースト AS」/ミディトマト 「華スィート」
色ブレ防止剤「テキスポート SKY」/制菌加工剤「ニッカノン NS-30」/非ハロゲン併用難燃剤
「ニッカファイノン HF-34」/浴中品質向上剤「テキスポート C-100」/手洗い用洗浄料「シトリク
リーナー CE」/ソリュブルタイプ水溶性切削油剤「サンダッシュ S-700」/花粉ガード加工剤「プライム
ガード 4」/ランドリー用合成糊剤「キラクルスキップ」/卵殻膜配合カーリング剤「ウェーボ コントルノ」シ
リーズ/一般向けボディ用化粧品「ソフラベルダ ボディケアシリーズ」/ヘアマスカラ剤「アソート ヘアマス
カラ」シリーズ/スタイリング剤「ウェーボ エアーカール/エアーループ」
ポリエステル用リン系耐久防炎剤「ニッカファイノン TF-03」/プロトン加工剤「ネオプロトン MAE」/カーシート用非ハロゲ
ン系難燃バッキング剤「ネオステッカー HF-680C」/アスファルト合材用付着防止剤「アーネス AZ」/低濃度高付着型 アルミ
ダイカスト用離型剤「デルポン EDI」/窓付封筒用透明化剤「ソシオ T-200」/インクジェット記録紙用耐水化剤「ネオフイックス
IJ-450,IJ-170」/環状シリコーン用ドライクリーニング洗剤「ニッカシルキィ サン」/リネン用コンパクト洗剤「エコマックス
CPパウダー」/スタイリング剤「ウェーボ エッセンス」シリーズ/アルカリヘアカラー剤「アソートBG/パール」シリーズ/ヘアケアシス
テム「サプリケア イズム」シリーズ/ボディ用化粧品「スポーツコスメ CADRAシリーズ」/ミディトマト 「華の鈴」
ポリエステル分散均染剤「ニッカサンソルト RX-39」/熱間鍛造用潤滑剤「ルブキャスター F-55」/ア
ルミダイカスト用離型剤「デルポン ERM」/紙用嵩高剤「マスクート K-390」/抄紙用消泡剤「フォーム
レックス 790」/石油用ソープ「ドライスター W パワー」/リネン用柔軟仕上剤「エコソフト」/疎水性コー
ティング剤「アデッソ WR」/パルッキー専用ストレート剤「ウェーボ ストレート フォー パルッキー」シ
リーズ/スタイリング剤「ウェーボ スタイリング エアーワッフル/エアーシフォン/メロウラテ」/弱酸性ヘア
カラー「ポリサージュ グロスオン」/パルッキー専用ウェーブ剤「ウェーボフォー パルッキー」シリーズ
H6 1994 本社ビル完成
H7 1995
中国に杭州日華化学有限公司を設立
ISO9001 審査登録
山田製薬株式会社の全株式を取得
H8
1996
東京に合弁会社ローヌ・プーラン日華株式会社を設立
H9
1997
PT.INDONESIA NIKKA CHEMICALS KARAWANG 工場オープン
H10 1998
ローヌ・プーラン日華株式会社をローディア日華株式会社に改称
オーガニック・キムヤ社(トルコ)と技術提携
H11 1999
H12 2000
鯖江工場が ISO14001 審査登録
H13 2001
江守康昌、代表取締役社長就任
H14 2002
H15 2003
韓国精密化学株式会社の名称を NICCA KOREA CO.,LTD. に改称/城西工場オープン
中国に日華化学技術諮詢(上海)有限公司を設立
中国に浙江日華化学有限公司を設立 東京にヘア サイエンス スクエアを開設/関東工場がISO14001審査登録
「デミ化粧品」を「デミ コスメティクス」に変更
化粧品製造所増床
UJT NIKKA CHEMICALS CO.,LTD.を整理し、香港日華化学有限公司に統合
浙江日華化学有限公司 工場オープン
新潟出張所、足利出張所を統合し北関東営業所を設置
H16 2004
ベトナムにNICCAVIETNAMCO.
,
LTD.
を設立
株式会社サンファイバーを解散
京都営業所閉鎖
H17 2005
本社サイト(本社、本社工業、研究開発本部)がISO14001 審査登録
H18 2006
杭州日華化学有限公司を清算し浙江日華に一本化
創立65周年
歴 史と思い出 の
写 真 アルバム
戦争、震災、全国展開、海外進出などさまざまな歴史と挑戦を積み重ねてきた当社の歩みを、
セピア色の懐かしい写真とカラー写真で綴ります。これらの貴重な体験が
日華化学の社業発展の原点となって、今に引き継がれています。
昭和32(1957)年の本社工場
昭和16(1941)
年、会社創立当時の社員と本社事務所
昭和23(19 4 8)
年、福井大震災の
激震が福井市内を襲う
昭和 43(1968)年、創立 30 周年記念式典での江守清喜会長(写真中央)
昭和45(1970)年、関東工場の操業をスタート
昭和43(1968)年、高松宮御夫妻が本社工場を御視察
昭和38(1963)
年、創立25周年を迎えあいさつ
する江守幹男常務(当時、現会長)
昭和58(1983)年、海外関連会社を集めた国際会議
昭和53
(1978)
年に開かれた社員のど自慢大会
昭和52(1977)
年、江守清喜社長が会長
に、江守幹男副社長が社長に就任
昭和58(1983)年、研究所前にてコスメティク
スのスタッフら
4
昭和63
(1988)
年、NICCA U.S.A.,INC.を設立
平成15(2003)
年、浙江日華化学有限公司竣工式
開発最前線
トレンドの中の日華化学
テキスタイルケミカル
カンパニー
スペシャリティケミカル
カンパニー
ライフケア
ハウスホールド
カンパニー
情報記録材料
事業部
事業部
デミ コスメティクス
カンパニー
エコロジー
事業部
● 艶のある綺麗な髪を創るヘアエステメニュー
「ポリサージュ グロスオン」
多くの女性が「自分の髪は傷んでいる」と感じていることから、新しい発想で、
艶とうるおいを手に入れるヘアエステメニューを9月に発売しました。
トリートメントとカラー(染毛)
を組み合わせ、
もっと艶のある上質で健康な髪を表現します。
トリートメントとカラーを
融合した新発想
「自分の髪は傷んでいる」と感じてい
る多くの女性は、髪の“艶”や“手ざわり”感
に悩みを感じています。美容分野の一般
消費者向けの市場では、業界大手メーカ
ーが女性向け高級ヘアケアを相次いで発
売し、市場を席巻しています。サロンの業
界でも、上質で健康的な髪を得るための
ワンランク上の提案が求められています。
当社の「ポリサージュ グロスオン」の
発売は、まさにそうしたニーズに応えたも
のです。
商品の特長は、①「手で感じる質感」
と「目で感じる艶感」を同時に表現・
「ポリサージュ グロスオン」の施術で使用されるベースメイク用のトリートメント剤やカラー剤
体感できる ②すべての薬剤にEMP
(卵殻膜=ケラチンタンパク)
とヒアルロン
酸を配合し、髪の内部から潤いを与える
③カラー剤は髪にストレスを与えない弱
酸性タイプ ④施術が容易…などです。
「トリートメントだけでもない、カラーリ
ングだけでもない、トリートメントとカラー
が融合したヘアエステメニュー」を商品コ
ンセプトとしており、施術(全体のプロセ
ス)が「ベースメイク」と「カラー」の2段階
ある点も特色です。
施術が2段階あると、一見、サロンにと
ベースメイク用のト
リートメント剤を研
究開発
5
っても利用者にとっても「面倒そう」「時
間がかかりそう」に見えます。しかし、
「ポ
施術後
施術前
「ポリサージュ グロスオン」の施術前
と施術後の違いが分かる頭髪モデル。
写真 右側は髪にぱさつきが見えます
が、左側はなめらかになっています
「ポリサージュ グロスオン」の開発では、デミ コスメティクス化粧品研究グループのサブリーダー渡邊亮介(写
真左から2人目)、為国浩史(同4人目)
ら6人の中堅・若手研究員が、実験・試作などの開発業務を担当しました
リサージュ グロスオン」の場合、ベースメ
を逃さないため、そこから半年後の9月に
のアイテムは、20代から30代を主要ターゲ
イクの前にあるプレシャンプーからカラー
は発売にこぎつけました。
ットにした鮮やかな色味のものが多いの
後のアフターシャンプー、ドライ&仕上げ
今回の商品開発では、当初は2名で行
で、今後はターゲットの年齢層を上げて、
までの一連の施術がトータルで30分で
っていましたが、最終的には異例の6人の
白髪染めのできるものも開発していく予
す。従来のトリートメントのみを行う場合
スタッフによる研究体制をつくりました。
定です」
(冨澤)。
に比べると、10分程度の時間をオンする
冨澤庫司朗グループリーダーは、
「当初
当社は、化粧品事業を立ち上げ、業界
だけで 、
トリートメントのみでは得られな
はカラー剤のみの商品開発を目指しました
の常識を覆し「髪を傷めずに弱酸性で
い手ざわりの良さだけではなく艶感まで
が、求められる質感の高さや興味を持って
染めるカラー」という概念を定着させまし
もが得られます。
もらえる提案型商品としての限界を感じま
た。創立65周年のこの年、また、幅広い
しかも、熟練を要さず経験の浅いアシ
した。そこで、皆で思案した結果生まれた
年齢層に利用されるヘアエステメニューと
スタントでも施術できることから、サロン
のが、カラーの前段階にベースメイクの段
して美容サロンに新風を吹き込むことを
の売上への貢献にもつながりやすく、サロ
階を設けたシステムです」と振り返ります。
期待しています。
ンからも高い評価を得ています。
美容サロン業界では、髪のトリートメン
新タイプの
ヘアエステメニューとして
サロン利用者にも好評
トを行うサービスや薬剤が飽和気味で、
市販の高級ヘアケアのヒットで髪の艶やし
なやかさに対するニーズがあるのは分か
っているのに、それをつかみきれない状
当社は、髪を傷めずに艶を出す酸性の
態でした。
カラー剤『ポリサージュ』で、昭和62年か
「ポリサージュ グロスオン」は、カラー
ら三年連続業界革新賞を受賞していま
剤+αの発想で理想の髪質に迫るアプロ
す。ロングセラーでもある『ポリサージュ』
ーチが目新しく、多くのサロンから歓迎さ
をどのようにグレードアップするかが課題
れています。先にも触れた通り、施術の時
でした。
間が短いという特長があることも手伝っ
開発を担当したのは、デミ コスメティク
て、サロン利用者の目にも、気軽でうれし
スの化粧品研究グループです。
いヘアエステメニューとして新鮮に映って
開発のスタートは昨年11月で、試作品
いるようです。
によるモニターの開始は2月末から。流行
「現在、ラインナップしているカラー剤
カラー剤を研究・開発
6
当中間連結会計期間(平成18年4月1日〜平成18年9月30日)
における当社グループは、中国市場へのさらなる
強化・深耕をはかるとともに、ベトナムの生産拠点を軌道に乗せるなど、特にアジア地区において積極的に事業
を推進しました。原油高による原材料費の高騰はあったものの、高付加価値製品の開発・販売に注力する一方、
生産効率の向上や経費の見直し等のコスト削減に努めた結果、売上高は過去最高の16,149百万円(前年同期比
5.6%増)、営業利益882百万円(同37.4%増)、経常利益824百万円(同24.5%増)、中間純利益426百万円(同
25.9%増)
となりました。
財務の状況
【連結】
●貸借対照表
(単位:百万円)
期別
科目
前中間期
平成17年9月30日現在
当中間期
平成18年9月30日現在
前期
平成18年3月31日現在
(資産の部)
流動資産
15,859
17,986
17,195
現金及び預金
2,580
2,887
3,246
受取手形及び売掛金
7,684
8,926
7,932
有価証券
187
100
139
たな卸資産 4,758
5,409
5,258
繰延税金資産
224
215
271
その他
488
494
388
貸倒引当金 △ 64
△ 46
△ 42
固定資産
14,975
15,117
15,232
有形固定資産
12,298
12,357
12,350
建物及び構築物
5,277
5,144
5,278
機械装置及び運搬具
1,452
1,497
1,429
土 地
5,109
5,171
5,169
その他
459
543
473
無形固定資産
236
306
306
投資その他の資産
2,440
2,453
2,575
投資有価証券
1,129
1,234
1,403
繰延税金資産
948
844
796
その他
438
387
389
貸倒引当金 △ 75
△ 12
△ 12
期別
科目
平成17年9月30日現在
30,835
33,104
●損益計算書
期別
科目
前中間期
平成17年4月1日〜平成17年9月30日
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外収益
営業外費用
経常利益
特別利益
特別損失
税金等調整前中間(当期)純利益
法人税等
少数株主利益
中間(当期)純利益
15,288
10,351
4,937
4,295
642
145
125
661
19
12
668
222
107
338
当中間期
平成18年4月1日〜平成18年9月30日
16,149
10,900
5,248
4,366
882
116
174
824
32
6
850
260
162
426
32,428
当中間期
平成18年9月30日現在
前期
平成18年3月31日現在
(負債の部)
流動負債
12,824
12,178
13,270
支払手形及び買掛金
3,381
3,733 3,778
短期借入金 7,535
6,295
7,385
未払金
588
656
845
賞与引当金 462
462 492
その他
855 1,030
768
固定負債
6,308
8,213
6,744
長期借入金 3,114
4,929
3,465
繰延税金負債
5
65
68
退職給付引当金
2,508
2,548
2,517
役員退職慰労引当金
195
174
200
その他
484
496
491
負債合計
19,132
少数株主持分
1,761
—
1,794
2,898
3,039
4,708
296
△ 968
△ 34
—
—
—
—
—
—
2,898
3,039
4,971
403
△ 660
△ 35
9,940
—
10,618
30,835
—
32,428
(資本の部)
資本金
資本剰余金
利益剰余金
その他有価証券評価差額金
為替換算調整勘定
自己株式
資本合計
資産合計
前中間期
負債、少数株主持分及び資本合計
20,391
20,015
※当中間期より(資本の部)は新会社法により(純資産の部)に変更。
(単位:百万円)
資本金 2,898 資本剰余金 3,039 利益剰余金 5,306 自己株式△ 37/ 株主資本合計 11,207
その他有価証券評価差額金 294 為替換算調整勘定△ 681/ 評価・換算差額等合計△ 386
前期
平成17年4月1日〜平成18年3月31日
少数株主持分 1,891/ 純資産合計 12,712 / 負債純資産合計 33,104
31,129
21,328
9,801
8,680
1,120
393
262
1,251
54
29
1,276
413
159
704
売上高(連 結)
東南アジア、特に中国、タイや昨年新拠点となったベトナムの増加に加え、情報記録紙用薬剤
が好調に推移した等により、過去最高の16,149百万円(前年同期比5.6%増)
となりました。
経常利益(連 結)
原油高による原料費高騰の影響や売上増に伴う販売活動費の増加がありましたが、高付加価
値製品の販売や販売数量増加の成果があらわれ、824百万円(同24.5%増)
となりました。
中間純利益(連 結)
経常利益の増加に加え、中国子会社の為替換算調整勘定の取崩し益が発生したこと
により、426百万円(同25.9%増)となりました。
発表事項
平成19 年2月1日より、当社のアグリ事業(部門別売上高では「その他」に含む)
を福井
県内の種苗生産・販売会社に事業譲渡します。当社のバイオテクノロジー技術を活用し、
さらなるアグリ事業の成長につなげていただけるものと考えています。
●部門別売上高
前中間期
7
平成17年4月1日〜
平成17年9月30日
当中間期
平成18年4月1日〜
平成18年9月30日
【単体】
●貸借対照表
(単位:百万円)
期別
科目
前中間期
平成17年9月30日現在
当中間期
平成18年9月30日現在
前 期
平成18年3月31日現在
(資産の部)
流動資産
9,855
11,062
10,620
現金及び預金
791
612
774
受取手形
1,314
1,374
1,098
売掛金
4,403
5,350
4,894
たな卸資産 2,597
2,902
2,898
繰延税金資産
170
193
202
その他
578
628
753
貸倒引当金 △ 1
—
△ 1
固定資産
15,739
15,329
15,851
有形固定資産
8,614
8,351
8,414
建物
3,318
3,145
3,226
機械及び装置
1,040
951
931
土 地
3,769
3,769
3,769
その他
485
484
487
無形固定資産
124
197
190
投資その他の資産
7,000
6,781
7,245
投資有価証券
950
1,058
1,235
関係会社株式
3,919
3,716
3,991
繰延税金資産
931
844
796
その他
1,274
1,167
1,229
貸倒引当金 △ 75
△ 6
△ 6
資産合計
25,594
26,391
●損益計算書
26,471
(単位:百万円)
期別
科目
前中間期
平成17年4月1日〜平成17年9月30日
売上高
10,589
売上原価
7,101
売上総利益
3,487
販売費及び一般管理費
3,238
営業利益
249 営業外収益
63
営業外費用
78
経常利益
233
特別利益 5
特別損失
12
税引前中間(当期)純利益
227
法人税等
120
中間(当期)純利益
106
前期繰越利益
517
中間配当額 —
中間(当期)未処分利益
624
当中間期
平成18年4月1日〜平成18年9月30日
前 期
平成17年4月1日〜平成18年3月31日
11,226
21,318
7,698
14,598
3,527
6,720
3,306
6,429
221
290
163
471
99
166
286
595
1
5
280
13
7
588
99
219
△ 92
368
ー
517
ー 88
ー
798
期別
科目
前中間期
平成17年9月30日現在
当中間期
平成18年9月30日現在
前 期
平成18年3月31日現在
(負債の部)
流動負債
9,848
8,867
10,055
支払手形及び買掛金
2,727
3,073
3,196
短期借入金 3,829
2,107
2,854
1 年以内返済予定の長期借入金
2,110
2,459
2,744
未払金
473 472
642
未払法人税等
69
71
57
賞与引当金 352 345
345
その他
285 337
271
固定負債
5,825
7,615
6,216
長期借入金 2,945
4,708
3,310
退職給付引当金
2,199
2,236
2,212
役員退職慰労引当金
195
174
200
その他
485
496
491
負債合計
15,673
16,482
16,271
2,898
3,039
3,722
294
△ 34
—
—
—
—
—
2,898
3,039
3,895
401
△ 35
資本合計
9,921
—
10,200
負債・資本合計
25,594
—
26,471
(資本の部)
資本金
資本剰余金
利益剰余金
その他有価証券評価差額金
自己株式
※当中間期より(資本の部)は新会社法により(純資産の部)に変更。
資本金 2,898 資本剰余金 3,039 利益剰余金 3,714 自己株式△ 37/ 株主資本合計 9,615
その他有価証券評価差額金 293 / 評価・換算差額等合計 293 / 純資産合計 9,909 / 負債純資産合計 26,391
売上高(単 体)
情報記録紙用薬剤の好調や輸出の増加により、前年同期比6.0%増の11,226
百万円となりました。
経常利益(単 体)
原料費高騰による影響があったものの、海外子会社からの受取配当金の増加等
により、前年同期比22.3%増の286百万円となりました。
中間純利益(単 体)
国内子会社の株式評価損274百万円を計上し、△92百万円となりました。
●部門別売上高
前中間期
平成17年4月1日〜
平成17年9月30日
当中間期
平成18年4月1日〜
平成18年9月30日
8
● 財務指標
株式の状況
(平成18年9月30日現在)
●所有者別分布状況
● 株価の推移
9
森
木
江守康昌の ヲ見テ ヲ見テ
世界の「日華」を結ぶ太い絆
「大家族主義」と「運命共同体意識」
アメリカの“日華社員”の葬儀に立ち会って
運んだ際には、時間を見つけては彼に会うようにしており、連
去る9月、アメリカ・サウスカロライナ州にある海外子会社
た」と聞いて驚いたことがあります。「現役時代に成功した証
のNICCA U.S.A.へ出張した折、近郊の街の教会で営まれた
だね。日華のおかげかな?」とまではさすがに申し上げていま
同社社員の葬儀に参列しました。亡くなったのは「ロイおじさ
せんが、いつも愉快な会話で楽しい時間を過ごします。世代
ん」と私が親愛を込めて呼んでいた古参の社員でした。
や仕事の関係を超えたお付き合いが今も続くこうした絆に、
私は以前、NICCA U.S.A.の役員として現地に赴任してい
うれしさとありがたさもひとしおです。
ましたが、現役社員の葬儀に参列するのは初めてでした。
荘厳な中にも親しみのあるゴスペルの歌声に静かに耳を傾
け、故人の冥福を祈りました。ロイおじさんは、製品のドラム
絡を取らないと後で叱られるくらいです。退職後に「山を買っ
海外パートナーと共存共栄するために
詰めの仕事一筋、業務の合間を見ては工場敷地内の草木の
当社の海外パートナーとして最も長いお付き合いがある、
手入れに精を出す人でした。自分の仕事と会社に誇りを持つ
台湾日華化学工業(常務董事)の林知海さんは、
「身体に“日
職人気質な人で、会社から精勤を表彰されたことが、葬儀の
華”の焼き印を押された跡がある」と日本語でユーモアを語る
際に配られた故人を紹介するリーフレットにも綴られており、
ほど、われわれとの信頼が厚い人物です。台湾日華は、当社
NICCA(日華)
と共に人生を歩んだくださった人が、このアメ
の海外進出の第1号となる会社で、昭和43(1968)
年に創立
リカにもいらっしゃると改めて実感し、当社の「大家族主義」
されました。林さんは、操業に先立って、日本で1年間研修を
が、海を渡って広がって
受けた経験があります。実はその工場研修中に火傷をしてし
いることを強く意識しまし
まったそうで、その跡が日華の焼き印というわけです。
た。
林さんは、「チームワーク」を重視します。「高度成長期の
同じ9月の出張の折、
日華本体の雰囲気が台湾日華に残っている」と評判になって
NICCA U.S.A.の取引先
いるのは、
「会社のために」という志を林さんが台湾日華の全
を引退して久しい方とゴ
社員に浸透させたからでしょう。台湾日華は、当社のグレー
ルフをご一緒にしました。
ターチャイナ構想の橋頭堡の役割を果たすとともに、現在は
NICCA U.S.A.で生産し
生産、営業、人材などさまざまな面で大陸での事業をバック
たカーシート用のケミカル
アップする存在となり、業績を伸ばしています。
助剤を販売していただい
社内・社外を問わず、同じボートに乗った「運命共同体」の
ていた方で、とても私を可
絆を結び、共に業績を上げて「Win-Win」の関係を築いてい
愛がってくださいました。
くことが、創立65周年を迎えた当社の、この先も事業を存続
サウスカロライナに足を
させ、拡大していくための真理であると確信しています。
写真上/ NICCA.U.S.A. の社員と。アメリカでも
「大家族主義」の絆が結ばれています。
写真下/ “ ロイおじさん ” こと、ロイ・アルバ
ート・ジョーンズさんの葬儀で配られた故人を
偲ぶリーフレットに、NICCA.U.S.A. での勤務に
ついて触れられていました。
10
先井市のフレンチレストランで開かれました。会社
日、ローディア日華の創立10周年を祝う会が福
【 関係会社レポート】
ローディア日 華株式会社
の設立とその成長に貢献した人たちが、東京や神戸、
さらにはシンガポール、米国からも駆けつけ、思い思
いに歓談したり、スクリーンに映し出された懐かしい
写真に歓声を上げたり見入ったりしました。数々のエ
ピソードやこの会社に寄せる想いが次々と披露されま
した。二次会では、ろうそくが飾られたケーキも用意
され、全員の声を合わせたバースディソングで満10歳
の誕生日を祝いました。このような形で祝福される幸
せな会社が、これまでどれくらいあったでしょうか。
ロ
ーディアの社名は9年前、1895年に創立されフ
ランスの国策会社であったローヌ・プーランから
繊維・特殊化学品部門が分離独立する形で誕生しま
した。現在は、約2万人の従業員を擁し、昨年の売上
高は51億ユーロ(日本円で約7700億円)、世界有数の
スペシャリティーケミカルス企業です。このような横顔
を持つ多国籍化学企業と福井に拠点を置く中堅化学
企業、全く異なる二つの会社の出会いによるユニーク
な合弁事業は1996年11月に、ローヌ・プーラン日華とし
て産声をあげました。途中からローディア日華にその
名は変わりましたが、対等の関係で進めていこうとい
う設立当時の精神は、今でも脈々と受け継がれていま
す(出資比率は、ローディアジャパン60%、日華化学
40%)。
ロ機能を持っており、本社が、ローディアジャパ
ーディア日華は、販売と研究開発のふたつの
ローディア日華取締役
副ゼネラルマネージャー
松田 光夫
ンの本拠地である東京都港区六本木に、応用開発
研究部門が福井の日華総合研究所内にあります。ロ
ーディアの有する7つのエンタープライズのうちのひ
とつ、Rhodia Novecareの日本拠点になっています。
パーソナルケア・オーラルケア・ホームケア・高分子加
工用薬剤・工業用薬剤・農薬製剤の各分野で、界面
活性剤や機能性化学品を展開しています。親会社の
持っている製品・技術を国内のニーズに合わせて改
良したり、新しい応用分野を開拓したり、顧客への
技術サービス等を行いながら、日本市場向けの製品
展開を図っています。ローディア日華で開発されたシ
ャンプー、消臭剤の組成物等がベストセラー商品に
採用されるようになりました。最近では、画像形成材
や電子材料など先端技術の一翼を担う原料の開発・
実用化にも成果を上げています。
設せんが、売上高は約3倍に成長してきました。
立してから従業員数はほとんど変わっていま
当初は、両親会社の援助のもと暗中模索の状態でス
タートしたこの合弁会社も、いくつかの試練を乗り越
え、しだいに自立して、なんとか安定した利益を上げ
られるようになりました。ローディアの製造技術のい
くつかが技術移転という形でローディア日華に導入
され、関東工場や鯖江工場との共同作業で改良さ
れて、大きな成果を収めています。日本で培ったその
改良技術がローディアに逆移転されるケースもでて
きました。
今での開催に次いで二度目となる「日華-ローディ
年の夏には、日華の総合研究所で前回のパリ
ア技術フォーラム」が、開催されました。両社のユニ
ークな技術や新製品を発表し合い、互いの市場開発
に結びつけてイノベーションを加速しようというのが
目的です。こうした様々な交流の芽もしだいに育ち始
めています。このままでいいのか、どう変えてゆくべ
きなのか、合弁事業を通してローディアと日華化学は
さらにどんな相乗効果を生み出していけるのか、10
周年の集いを機として、それぞれの思いはすでにこ
れからの10年へと向けられています。
誕生から10年。日仏の技術の融合と
新たな成長に期待。
写真右から、Serge Villatteローディア・ジャパン及びローディア日華代
東京都六本木にあるロー 福井市内にあるフレンチレストラン『ジャルダン』で開かれ 表取締役社長、当社江守社長、Michael DeRuosi Rhodia Novecare,
ディア日華本社
た創立10周年パーティー
President、木呂子和宏ローディア日華ゼネラルマネージャー
11
TOPICS
かさだか
当中間期
トピックス
嵩高剤など紙パルプ系技術を PR
トヨタ本社での商談会に参加
紙パルプ技術協会の平成18年度年次大会が10月11日か
ら2日間、福岡市の福岡国際会議場で開催されました。90
社の出展と64の新技術講演があり、期間中、約1000名の
来場を数えました。当社も論文発表、展示ブースの出展を
行い、最新の嵩高剤、透明化剤、
マイクロカプセル等の技
術について説明しました。
製紙メーカーや機械設備メーカーなど、どのお客様から
も、柔らかなティッシュペーパー、透明な封筒や名刺、厚み
の出る書籍など機能紙
に対する高い関心を寄
せていただきました。今
後の営業展開の弾みと
なりそうです。
福井県内企業の自動
車関連産業への参入・
販路拡大を目指す「福
井県新技術・新工法展
示商談会」が11月9日
と10日、愛知県豊田市
にあるトヨタ自動車本
社で開催されました。ト
トヨタ自動車の渡辺社長に当社社長
ヨタグループの600社を の江守が製品説明
超える企業から、2日間
で延べ2500人ほどの生産・技術関係者が来場し、会場は大
盛況でした。当社は、テキスタイルケミカル、スペシャリティケ
ミカル分野の技術を紹介したほか、車輌内装材の多機能化
等についてプレゼンテーションを実施しました。
当社ブースを訪れたトヨタ自動車の渡辺捷昭社長に、社長
の江守から直接、切削加工用の薬剤について説明しました。
今後の展開に期待を寄せています。
多くの来訪者から当社製品に
関する質問を受けました
インドの国際展示会に出展
インド で の 化 学 製 品 の 大 規 模 な 国 際 展 示 会
「INDDEIA CHIEM 2006」が11月8日から3日間、ムン
バイ市にあるボンベイ エキシビジョン センターで開催さ
れ、当社のテキスタイルケミカルカンパニーが出展しまし
た。同展示会はインドの化学製品産業における買い手と売
り手の交流の場として活況を呈しており、インド市場への
参入を目指して会社概要と繊維用薬剤を紹介しました。
期間中は、400名を
超えるブース来訪者
がありました。
いま最も市場の拡大
が期待されるインド
で当社の製品をアピ
ダイカスト展当社展示に前回比 2 倍の来場者
「2006年日本ダイカスト会議・展示会」が、11月9日から
11日までの3日間、横浜市にあるパシフィコ横浜にて開催
され、最先端の技術・研究論文の発表と最新の設備機
器、薬剤の展示が行われました。当社はスペシャリティケ
ミカルカンパニーが出展並びに論文発表を行いました。
当社の最新技術を目当てに、自動車メーカーや大手部
品メーカーの技術者が大
勢ブースを訪れてくださり、
前回の2倍以上の来場を
数えました。
日本ダイカスト会議・展示
会は、2年に一度開催され
る、業界最大のイベント
アジア最大のクリーニング総合展に出展
アジア最大のクリーニング総合展「クリーンライフビジョン21」が11月24日から26日まで、
東京ビッグサイトで開催されました。当社はハウスホールドカンパニーが出展し、
「人と暮ら
しにやさしい」をコンセプトに、環境負荷の低減、省エネ・省資源への貢献、付加価値の提
案を行いました。3日間の当社のブースへの来場者は1000人を数え、活発な商談が行われ
ました。また、ブースの一角で当社の研究員による撥水や防汚加工などの実演プレゼンテ
ーションを行い、多数の方に興味を持って見ていただきました。
実演プレゼンテーションで当社製
品をアピール
12
福井
歴史の群像
お
か
だ
◆ 第11 回 ◆
け い す け
「岡田啓介」
昭和9
(1934)
年7月、福井県出身者としては初めての総理大臣が誕生しました。海軍リベラル派の大物で、
のちに太平洋戦争の終結に陰で貢献する岡田啓介です。軍人でありながら米英との戦争回避をとなえ、
二・二六事件では命を狙われた岡田の政治姿勢は、戦後、高く称賛されるものでした。
岡田啓介は慶応
4(1868)年、福井
市 手 寄上 町 ( 現 在
の城東1丁目 )に福
井藩士の長男として
生まれました。旧制
福 井 中 学 校(現 在
の県立藤島高等学
校)から、東京の名
門共立学校(現在の
※福井市立郷土歴史博物館蔵
開成高等学校)
、そ
して海軍エリート養成校である海軍兵学校
へと進学。任官後は出世を続け、海軍大将
や海軍大臣を務めます。
よない
海軍のリベラル派として米 内光政、山本
い そ ろ く
しげよし
五十六、井上成 美が今も有名ですが、岡田
はその先駆けと言える人物で、そのスタン
スが 明確になったのは昭 和 5(1930 )年
のロンドン海軍軍縮会議でした。
同会議は、米・英・日の補助艦(巡洋艦・
駆逐艦など)の保有比率を定めるもので、
協定締結に強硬に反対意見をとなえる海
軍艦隊派を抑えたのが、軍事参議官として
参加していた岡田でした。彼には「国力の
劣る日本がアメリカやイギリスと戦えるは
ずもなく、どうせできないなら、なるべく
負担は軽くしておいた方がよい」との持論
があり、
「ロンドン軍縮のあと、私はさらに
軍縮をやるつもりだった」と後年、語って
います。
岡田の軍政に秀でた能力と北陸人らし
さいおんじきん
い粘り強い性格を見込んだ元老・西園寺公
もち
望らの要請により、岡田は昭和9(1934)
年7月8日、第31代内閣総 理 大臣となり
ます。しかし、就任してから約1年半後、岡
田を人生最大の危機が襲います。昭和11
(1936)年2月26日、東京で陸軍若手将
校によるクーデターが発生しました。二・
二六事件です。岡田は幸運にも難を免れ
ることができましたが、斉藤実内相や高橋
これきよ
是 清蔵相、秘書官で義弟でもあった松 尾
伝蔵らが殺されてしまいます。
主要閣僚を失った岡田は内閣を総辞職
し、政界の表舞台から退きます。その後、
昭和16(1941)年に日米開戦の火蓋が切
られます。国力に勝るアメリカが翌年には
攻勢に転じ、戦局は次第に悪化。岡田は米
内らと東條 英 機内閣の倒閣を画策し、こ
れに成功すると、続いて終戦工作に動きま
す。昭和20(1945)年に鈴木貫太郎内閣
さこみず
が成立すると、女婿の迫 水久常内閣書記官
長を通じて閣外から同首相を支援。ついに
戦争は終結します。
当時の新聞には「鈴木内閣即岡田内閣」
と書かれたほど、岡田啓介の役割は大きい
ものでした。そして昭和27(1952)年、日
本の平和を望んだ岡田啓介は86年の生涯
を閉じます。
彼の母校である藤島高校には今でも「自
じきょう や
彊不息」
(自彊息まず)と書かれた自筆の扁
額が残されています。
「自ら努めて励む」と
いう意味で、この言葉の通り、岡田は日本
の平和のために力を尽くしたのでした。
会長・社長を補佐し、信頼と成長のステージへ
取締役 専務執行役員
東郷 重左衛門
グレーターチャイナ戦略本部・品質保証本
部・社長補佐・アグリ事業部・環境を担当
しております。私のモットーは、
「信念と勇
気」。ビジョンを持つことと、それをやりぬ
く勇気を持つことです。
取締役 常務執行役員
上野 嘉藏
経営管理本部・財務・総務・法務・情報セキュ
リティ・営業業務・安全衛生・コンプライア
ンス総括を担当しております。畏敬をこめて、
「水のように」という言葉を大切にしています。
これからの企業のあり方も示唆してくれます。
取締役 執行役員
取締役 執行役員
研究開発本部・開発・知財・生産・エコロジー
事業部を担当しております。
「人には誠実
に接し」
、
「事象、現象は真摯に受け止める」
ことを心がけております。
経営企画・人事教育・業務改革・風土改革・
新規事業を担当しております。
「心に強く思っ
た夢は、必ず実現できる」をモットーに業務に
あたっています。
内田 重二
■編集後記
当社の歴史をテーマにした創立
65 周年記念号はいかがでしたで
しょうか。皆様から少しでも日華
化学がよく分かる、見える、ま
た身近に感じると思っていただ
けるような「営業報告書」にして
いきたいと思っています。
吉田 史朗
●本社・総合研究所・毛髪科学研究所・化粧品製造所/〒 910-8670 福井市文京 4 丁目 23-1 TEL(0776)24-0213(代)
●支店/大阪・東京・名古屋・北陸 ●営業所/福岡・札幌・富士・北関東 ●工場/本社・ 江・関東 ● 江物流センター ●日華バイオ研究所 ●デミ ヘア サイエンス スクエア
[国内関係会社]山田製薬株式会社 株式会社ニッコー化学研究所 江守エンジニアリング株式会社 ローディア日華株式会社
[海外関係会社]台湾日華化学工業股 有限公司 ニッカ KOREA CO., LTD. サイアム テキスタイルケミカル CO., LTD.
PT. インドネシアニッカケミカルズ NICCA U.S.A., INC. 香港日華化学有限公司 広州日華化学有限公司 日華化学技術諮詢(上海)
有限公司 浙江日華化学有限公司 ニッカ VIETNAM CO., LTD.
● 発行/日華化学株式会社 秘書広報グループ ● 発行月/平成18年12月 通巻11号(3000) ● 制作/ライターハウス
http://www.nicca.co.jp