とよおっ子に温かな交流が広がりました

とよおか学府一貫教育広報誌
NO.11
【とよおか学府ホームページ】
http://www.city.iwata.shizuoka.jp/school/toyooka-chu/
~豊岡から始まる未来への挑戦~
とよおか学府長より
豊岡北小
松井 文孝
磐田市では施策として中学校区ごとの小中一貫教育を推進しています。本年度は、城山・神明・竜洋
の各中学校区が試行に入り、市内すべての小中学校での実施となりました。とよおか学府の一貫教育は
市内の先駆けとして平成24年度からスタート致しました。構想に1年をかけ、平成25年度からはG
C科という特色ある教科を新設しての指導を始め、今年で3年目を迎えています。
GC科だけでなく、幼稚園・こども園も含めた中学校卒業までの12年間を見通し
た目標やカリキュラムを設定していることも他にない特色です。
3年目に入った節目として大切にしていきたいことが、3点あります。
1点目は、始まりに返ることです。
2点目は、子どもの成長をもとに、道のりを振り返ることです。
3点目は、実践を深めることです。
特色ある実践も時間が経つと形式的な実践に陥りがちです。とよおかの子につけたい「温かな人間関
係をつくり自己表現力の伸ばす」「グローバルな視点で物事を捉え、思いを伝え合う」力を育むことを
目指し、子どもの変容を見届けながら、実践を深め、積み上げ、子どもたちに確かな力をつけていきま
す。今後とも、御理解と御支援をお願い致します。
とよおかっ子に温かな交流が広がる
とよおか学府の小中交流会を実施
6月18日(木)に、豊岡中学校の生徒が、豊岡南小学校と豊岡北
小学校を訪問し、GC(グローバルコミュニケーション)科の人間関
係づくりの授業として、45分間児童と交流を行いました。この活
動も3年目とあって、小学生も中学生も積極的に交流を楽しもうと
する姿が見られ、生き生きとした笑顔があふれていました。中学生
からは「一生懸命考えた分だけ相手も喜んでくれるし、そうすると
自分まで楽しい。年が違ってもみんなで楽しく仲良くふれ合えるということを学んだ」
、小学生からは
「最後に中学生が中学校のことを教えてくれて、小学校と違うところがたくさんあり、おどろきました。
中学生が本当にすごくやさしかったので、早く中学に行きたいなと思いました」等の感想が寄せられ、
異世代とのコミュニケーションを通して、互いを認め、理解しようとするGC科の目的が果たされ、と
よおかっ子の絆が深まりました。
【とよおか学府】
豊岡南幼稚園(62-2544) 豊岡こども園(62-2545)
豊岡南小学校(62-2155) 豊岡北小学校(62-2036) 豊岡中学校(62-2085)
非常時に地域で支え合うために
豊岡中学校区の合同避難訓練を開催
5月1日(金)、とよおか学府のすべての園と学校が、一斉に避難訓練を開始しました。園児や小学生
は、震災発生時の引き渡し訓練として、保護者の方々に迎えに来ていただきました。中学生は、いざと
いうときに自らの命と安全を守る「自助」だけでなく、地域の一員として自分にできることで貢献する
「他助」も重要と考え、様々な訓練を行いました。その中には、豊岡こども園の引き渡し訓練の補助も
あり、園児とともに豊岡中学校の体育館に避難し、保護者が迎えに来るまで一緒に遊びました。炊き出
し訓練では地域のボランティア、救急救命法では消防署や赤十字の方々に御協力いただきました。
こども園引き渡し訓練補助
アルファ米の炊き出し
簡易トイレの組立
心肺蘇生法
とよおか学府合同研修会 開催
豊岡中学校で、6月10日に平成27年度第1回とよおか学府合同研修会が開催されました。2園、
2小学校、中学校の全教員70名余りが、幼小中一貫教育について意見を出し合い、研修を深めました。
中学校での各学級の授業を参観
当日は、5校時の授業の様子を、小学校や幼稚園・こども園の全教員
がそろって参観しました。中でも、GC科の授業では、オイスカ高校の
留学生25名にも参加してもらい、互いの国の伝統文化や豊岡の特産物
について対話しました。中学生は英語で、留学生は日本語と英語で、時
にはジェスチャーや図も交えての会話は大変盛り上がり、改めて自分達
の住む国や地域について見つめ直す機会にもなりました。その他の教科
でも、互いに自分の考えを伝え合ったり、教え合ったり等、人間関係づ
くりや言葉の活用を意識しながら学び合う姿が見られました。
参観した教員からは、
「学級の雰囲気が明るく、和やかさが感じられ、
生徒たちは、まじめに授業に参加し、自分なりの表現方法で、一生懸命
聞いたり、伝えたりしようとする意欲と姿勢が見られた」等の感想が寄
せられ、目指す生徒像を具体的な姿から共通理解することができました。
幼小中の全教員による全体研修会
授業参観後の全体研修会では、職員交流のゲームで和やかに親睦を深めた後、5つの部会に分かれ、
校種の垣根を越えて話し合いました。各部会では、それぞれの視点から子供達の良い表れや課題につい
て意見を出し合い、今後の取組の方向性について確認しました。
講師の鈴木仁之先生(磐田市教育委員会指導主事)からは、「幼稚園・こども園も参加しての合同研
修会は意義深く、豊岡の先生方のパワーを感じる。近年の豊岡地区の学校の不登校の少なさや、学力の
向上、子供達の学ぶ雰囲気の良さ等は、今まで行ってきたGC科の成果と考えられるのではないか。」
等、励ましの御言葉と御示唆をいただきました。