課題 2 に対するヒント ヒントが遅れて申し訳ございませんでした。(MS

課題 2 に対するヒント
ヒントが遅れて申し訳ございませんでした。(MS)
応用問題
√
1. 生産関数 f (k) が 2 k ,減価償却率 δ が年率 5% の場合に,黄金律の資
本蓄積水準を算出しなさい。定常均衡の消費水準がゼロとなる資本蓄積水準
を求めなさい。
(答え)f ′ (k) =
√1
k
なので,資本の限界生産性が減価償却率に等しくなる
黄金律水準は, √1k = 0.05 を満たす k = 400 となる。定常状態の消費がゼロ
√
となる条件は c = f (k) − δk = 2 k − 0.05k = 0 なので,k = 1600 となる。
2. 設問 1 の想定に加えて時間選好率 ρ が年率 5% で,期間効用関数 u(c) が
ln c であると仮定する。この場合の第 t 期と第 t + 1 期の間のオイラー方程式
を導出しなさい。定常均衡となる場合の消費水準と資本蓄積水準をそれぞれ
導出しなさい。また,定常均衡では,粗投資と純投資はどのような水準にな
るか。
(答え)u′ (c) =
1
ct∗+1
1
c
であることから,オイラー方程式は c1t =
1+ √1 −0.05
k
1.05
1
ct+1
=
となる。定常状態で資本限界生産性は時間選好率と減価償却率の和に等
しいので,f ′ (k) = √1k = 0.05 + 0.05 = 0.1 を満たす k = 100 となる。消費水
√
準は c = 2 k − 0.05k = 15 となる。
3. 設問 2 で求めた定常均衡の資本蓄積の半分の水準にある場合,年間消費
成長率はいくらになるか。
(答え)資本水準が定常状態の半分で k = 50 となると,資本の限界生産
≈ 0.141 となる。したがって, ct+1
ct =
3.9% で消費が成長する。
性は
√1
50
1+0.141−0.05
1.05
= 1.039 で,約
4. 設問 1 で求めた黄金律の資本蓄積の倍の水準にある場合,資本財価格の
上昇率(キャピタル・ゲイン)が時間選好率をどの程度上回るか。また,資
本レンタル料(資本の限界生産性)から減価償却を控除した資本の純収益率
(インカム・ゲイン)がどの程度ゼロを下回るか。
(答え)資本水準が黄金律水準の倍で k = 800 となると,資本の限界生産
1
≈ 0.035 となる。資産価格上昇率は pt+1
≈ 1.066 で
pt = 1+0.035−−.05
1.05
時間選好率を 1.6% 上回っている。資本の純収益率は 0.035 − 0.015 = −0.015
性は
√1
800
となり −1.5% となる。
1