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学院通信
六甲中学校・高等学校
〒657-0015 神戸市灘区篠原伯母野山町2丁目4番1号
第 47 号
(2
0
1
3年度・2学期号)
発 行2
0
1
3年1
1月6日
TEL.
(078)
871-4161
(代表) FAX.
(078)
871-4688 http://www.rokko.ed.jp
心を大切に
学校長
松浦
引き取り遅刻は罰金
考えさせられる話があります。イス
ラエルのある地区の保育園では、午後
4時までに子どもを迎えに来るという
決まりを守らない保護者がいるため、
その対策として経済学者の提案を受け
て1
0分以上遅れた場合、毎回子ども一
人につき3ドルの罰金を科すことにし
たそうです。
その結果はどうだったでしょうか。
実は、親の遅刻は罰金制度が実施され
る前は週に8件ほどであったものが、
導入後は2
0件にも増えたそうです。
(
『ヤバい経済学』より)
なぜこうなったのか、考えてみれば
簡単な理屈です。今までは規則に違反
することに対して申し訳ないという気
持ち、良心の痛みを感じていたものが、
罰金制度が導入されたことでお金を払
えば遅刻が許されることになり、やま
しさがなくなり、大っぴらに遅れてく
ることになったわけです。
相手の良心に訴えても効果がない場
合、金銭的な対応に切り替えてルール
を守ってもらうことはやむを得ない方
策かもしれません。イスラエルの保育
園の場合、罰金の額を引き上げれば経
済的損得勘定から判断して、おそらく
引き取り遅刻は減ったことでしょう。
ですが、私はこのような倫理道徳的
感情を経済的損得勘定に置き換えて物
明生
事を解決しようとするやり方は、教育
現場にはそぐわないと思っています。
学校は人間の理性や倫理的判断力を磨
く場であるからです。
上述の本には献血の背後にある動機
について調べる研究の紹介もありまし
た。その研究でわかったことは、献血
をした人を褒めるかわりに彼らに少額
の奨励金を払うと、献血は減る傾向が
あるということでした。困っている人
のために犠牲をしようという善意がお
金のためという動機に切り換えられた
と思いこんで、献血に対する意欲が失
われたのでしょう。
私は、
「子どもの引き取りが遅れた
ため、勤務時間を超えて面倒を見てく
れていた保育士の方に対して申し訳な
い」とか、
「助けを必要としている人
のために何かしたい」という人間が基
本的に持っている相手を気遣う気持ち
を大切にしたいと思っています。この
気持が人間関係を温かいものにし、ま
た円滑なものにもします。
「おもてなし隊」
教育学者の杉本厚夫さんご自身の体
験談を紹介します。小学生の夏のキャ
ンプに関わった時のことです。杉本さ
んは子どもたちすべてに役割を与える
ために、依頼があると仕事を手伝う「頼
まれたい(隊)
」という班を作りまし
校長巻頭言…………………………………1
『心を大切に』
教務部から…………………………………2
201
3年度 夏期補習実施報告
高2進路の日
高1進路の日
宗教部から…………………………………4
ライフオリエンテーションプログラム報告
研修Bに参加して
夏の社会奉仕活動報告会
AED講習会
訓育部から…………………………………6
頭髪検査
夏の教職員研修会
行事報告……………………………………7
文化祭
生徒の声
久美浜キャンプ
生徒の声
立山キャンプ
生徒の声
夏期合宿報告−物理部・テニス部
テーブルマナー講習会
体育祭
クラブ活動
た。入隊希望は多く、皆も喜んで仕事
をするのですが、頼まれるまで何もし
なかったので、翌年はその反省から「ご
用聞き隊」と変え、
「何かすることあ
りませんか」と積極的に御用聞きにま
わるようにさせました。その結果、子
どもたちは積極的に聞きにまわるよう
になりましたが、それでもまだそこで
頼まれたことしかしませんでした。そ
こで、次の年は「おもてなし隊」と名
前を変えてやらせてみると、今度は初
めて相手の立場に立ってことを進める
姿勢が出てきて、その結果、本当に人
のことを思って行動するようになった
そうです。
最近流行語にもなっている「おもて
なし」の真髄は、相手の立場に立って
ことを進める姿勢(心)にあります。
韓国生まれの日本評論家として知られ
ている呉善花さんによると、ここでい
う相手とはもともと神様であったそう
です。神様をお迎えするのだから喜ん
でもらうよう念入りに準備して目いっ
ぱいもてなし、丁重に送り帰す、それ
が日本人の「もてなし」の原点だとい
うのです。
確かに、相手を神のような大事な存
在として見ることができれば、相手を
気遣う気持ち(心)
も育っていきます。
man for others につながるそ の
ような意味での「心」を六甲の生徒も
大切に持ってもらいたいものです。
学院の生活…………………………………12
保健室から
学習センターより
事務室から…………………………………13
事務室・会計室
母の会より
学院の動き…………………………………14
これからの予定
告知板
六甲会より
編集後記
1
教務部から
2
0
1
3年度
今年度も下表の通りに夏期補習が実
施されました。高校1年生以下の生徒
につきましては、数学・英語を中心に、
1学期末時点での成績面で不安が感じ
られる生徒たちを対象とした指名制
で、基本事項の徹底・復習といった内
容で実施されました。高校2年生・3
年生につきましては、例年通り大学受
験を意識した数多くの講座が開講され
ました。
ただ、こうした補習に参加したとい
うだけでは、必ずしも効果が現われる
わけではありません。普段の授業と同
様、参加する生徒自身の意識と自覚が
不可欠です。指名されてせっかく復習
する機会を与えてもらいながら自らの
判断でそのチャンスを手放してしまっ
たり、
「次回は指名されないように、
普段の授業や宿題の取り組み方を改め
よう!」といった意識も持たずに「仕
方なく参加」
したりしているようでは、
その意義は半減してしまいます。追試
験・補習は実施されるのが当たり前な
のではなく、生徒たち一人ひとりが真
剣に取り組んで本来の実力を発揮すれ
ば、その多くは必要なくなるのではな
いかと思います。そのために生徒たち
が、日常の授業・宿題・小テスト・定
期考査に対して真剣に計画的に取り組
み、各教員と協力して、より良いクラ
スや学年の雰囲気と学習環境を作り上
げていくことができればと考えていま
す。
(鍵山 浩三)
中1 数学は約6
5名を対象に8月7日
と2
6日、英語は約4
0名を対象に7月1
7
日、1
8日、2
0日に補習を行いました。
いずれも成績が芳しくない子どもを指
名しての補習で、参加者は全日とも熱
心に取り組んでいました。ただ双方と
もほんのわずかの人数ですが無断欠席
者がいたこと、またクラブの試合や合
宿等の理由で欠席した者がかなりの人
数いたのが残念でした。しっかり勉強
に取り組むよう引き続き指導をしてま
いります。
(酒井 泰輔)
中2 英語Ⅰ・数学1の補習を実施し
ました。通常の授業時間の2倍以上の
時間で行われましたが、充分に集中し
て頑張っていました。遅進者を対象と
していましたので、1学期に遅れた分
を取り返すべく真剣に取り組んでいま
2
夏期補習実施報告
した。補習に参加してから努力するの
ではなく、常日頃から計画的に取り組
めるように指導していきますので、ご
家庭でもご指導頂きますよう宜しくお
願い致します。
(江口 正芳)
中3 中3は8月2
7日 か ら3日 間、英
語Ⅰ・英語Ⅱ・古文・数学1の4科目
の指名補習を実施しました。補習では
1学期の授業内容の復習、夏期課題の
点検、課題考査の対策などを行いまし
た。家族旅行等で欠席する生徒以外は
出席し、概ね真剣に取り組み、9月の
課題考査では好成績を収めていまし
た。冬期補習は呼び出されないように
2
0
1
3年度 夏期補習一覧
学年
教科
中1
英語
英語
7/1
7・1
8・2
0
指名
数学
数学1
8/7・2
6
指名
英語
英語Ⅰ
8/1
9〜2
1
指名
数学
数学1
8/1
9〜2
1
指名
中2
中3
高1
高2
高3
科
目
期
日
対象者
英語
英語Ⅰ・英語Ⅱ
8/2
7〜2
9,8/2
7
指名
数学
数学1
8/2
8・2
9
指名
国語
古文
8/2
7・2
9
指名
指名
数学
数学1
7/2
0,8/2
8・2
9
数学
数学2
7/3
1,8/2
2・2
3
数学
共通数学(組合せ・確率)
8/1
7・1
9・2
0
指名
希望者
数学
文系数学(ベクトル)
8/2
0〜2
3
希望者
英語
読解(ハイレベル)・読解(スタンダード.)
8/2
1〜2
4
希望者
数学
理系数学
〃
希望者
理科
文系生物(C.
T.
)
・理系生物(2次対策)
〃
希望者
地歴
地理(論述)
〃
希望者
英語
C.
T.
英文法
数学
共通数学(図形と式)
〃
希望者
国語
古文(上級)
〃
希望者
理科
化学(酸・塩基実験)
〃
公民
倫理
8/2
6〜2
9
補充授業
補充授業
希望者
希望者
7/2
0・2
2
選択者全員
7/2
0・2
2〜2
4
選択者全員
理科
文系化学・理系生物
英語
英語C.
T.
演習
〃
希望者
理科
理系物理・理系化学
〃
希望者
地歴
文系地理・理系地理
〃
希望者
公民
政治・経済
〃
理科
文系化学
英語
読解(上級)
・英作文(上級)
〃
希望者
数学
理系数学
〃
希望者
国語
現代文(C.
T.
対策)
・漢文(C.
T.
対策)
〃
希望者
理科
理系物理・理系化学
〃
希望者
補充授業
理科
文系化学・理系化学
地歴
日本史
英語
数学
7/2
6・2
7・2
9・3
0
補充授業
補充授業
7/3
1〜8/3
希望者
選択者全員
選択者全員
〃
選択者全員
読解(中級)
・英作文(中級)
〃
希望者
数学演習(ベクトル)
〃
希望者
国語
現代文(評論2次対策)
〃
希望者
理科
文理物理(C.T.対策)
〃
希望者
数学
数学演習(確率)
国語
古文(2次対策)
理科
理系物理(標準&上級
地歴
日本史・文系世界史
地歴
日本史(2次対策)
7/2
9・8/2
1・2
3・2
6
理科
理系化学
8/2
6〜2
9
英語
読解(初級)
・英作文(初級)
〃
数学
理系数学・数学演習
〃
希望者
国語
古文・漢文・文系現代文・文系古文
〃
希望者
地歴
文系世界史(西欧近代史)
〃
希望者
8/2
1〜2
4
演習:波動)
補充授業
希望者
〃
希望者
〃
希望者
〃
希望者
希望者
選択者全員
希望者
2学期の学習に励んでほしいと願って
います。
(村上 智樹)
高1 高1の補習は数学の不振者を対
象に行いました。特に基礎からやり直
す必要がある生徒については少人数に
絞って、指数対数、数列、ベクトルの
基本の特訓を行いました。少人数で行
うと、集中力も続き、基礎的な内容は
理解できたと思います。不振者全体の
補習では課題考査で高得点をとること
を目標に行いました。課題考査では8
0
点以上とれた生徒も何人かいました。
これをきっかけに大学受験に向けて、
授業に集中してのぞみ、苦手分野を克
服していって欲しいと思います。
(森本 吉紀)
高2 高 校2年 は、英 語・数 学・古 文・
化学・生物・地理の補習を合計1
2講座
行いました。高校1年までは成績不振
生徒に対する指名者補習が主でした
が、高2以降はもっぱら意欲的な生徒
を対象とする希望者補習になります。
生徒たちは概ね意欲的に受講していま
したが、無断欠席が見られたことが残
念でした。
(宮脇 誠)
高3 今年も例年通り、5ターム・延
べ2
0日間に渡り高3の夏期補習を実施
しました。補充授業を含め、4
9コマ×
4日間の講座が開講され、延べ1
4
0
0人
あまりの生徒が参加しました。普段の
授業では扱えない高度な内容やセンタ
ー試験向けのものなど多様な講座が開
講されました。基本的な内容の補習に
おいても、高度な内容の補習において
も生徒たちはしっかり取り組んでいま
した。この努力が実り、1
0月下旬の模
擬試験では、努力の結果が成績に表れ
てくれればと期待しています。
(溝内 千尋)
高2進路の日
6月1
5日(土)に高校2年生対象の
「進路の日」を実施しました。
はじめに、進路主任から、卒業生の
進学実績と大学入試制度についての話
がありました。生徒の感想には「模試
の成績と実際の合否を対応させた表を
見て、模試に対する意識が高まった」
というものが多く見られました。
続いて、4月に受けた適性検査の結
果返却と解説がありました。生徒の感
想は様々でしたが、学年全体としては、
(1)進路への関心は高まっているが、
社会への関わりについての興味・関心
は依然低いこと、
(2)目標設定ので
きた生徒と進路選択に悩んでいる生徒
が二極に分かれていること、
(3)目
標設定のできた者ほど平日の学習時間
が長い傾向にあること、の3点が見ら
れました。
最後に、法学部・経済学部・人間科
学部・医学部・工学部・基礎工学部・
農学部に進学した7名の卒業生に、受
験勉強法、大学生活、研究内容、就職
などについて講義していただき、生徒
たちは各々2つを選択しました。感想
を見ると、受験勉強の話では「具体的
な話で参考になった」
、
「当たり前のこ
との重要性が分かった」
、という内容、
大学の話では「入学してからが大変
だ」
、
「イメージと違っていた」
、
「多様
な研究に魅力を感じた」という内容の
ものが複数見られました。
この学院通信が出る頃には文化祭か
ら1ヶ月以上が過ぎ、
「受験モード」も
本格化しつつあります。志望大学や学
科等、ご家庭でも引き続き話題にして
いただければと思います。
(宮脇 誠)
高1進路の日
5月2
5日(土)の中間考査最終日の
翌日に「進路の日」と題して、7
3期高
校1年生全員が合併教室に集まり、自
身の将来の職業や進路について考える
行事を行いました。
前半はベネッセの藤原様に来ていた
だき、4月初めに行った進路アドバイ
スシステムの結果返却とその説明、さ
らに大学受験におけるきちんとした生
活習慣の大切さについて、講演をして
頂きました。
また、後半の職業に関する講演会で
は、7
3期生の保護者の中から、弁護士、
新聞記者、土木工学専門の大学教授、
半導体メーカー技術開発職、脳神経外
科医の方々5名と、商社勤務の六甲
OB1名の方に講演者としてお越し頂
きました。生徒は各グループ3
0人ぐら
いずつに分かれて、興味のある職種の
講演を2つずつ選び、講演者の方々か
ら、現在の仕事につかれた動機、仕事
の内容、やりがいについて伺いました。
生徒は普段の授業よりも、さらに熱心
に講師の方々の話に耳を傾け、後日書
いた感想文では「仕事の楽しさややり
がいと同時に責任感や難しさを感じ
た」
、
「講演者の
学生時代の話を
聞いて自分も勉
強を頑張らない
といけないと思
った」
など、様々
な反応を返して
くれました。2
学期には文理選
択も控えている
ので、今後とも
彼らとよく話を
しながら、生徒
が自分の望む進
路に進んでいけ
るよう、教員一
同で協力や助言をしていければと考え
ています。講演者の方々にはお忙しい
中、子供達のために貴重な時間を割い
て下さり、心より感謝申し上げます。
(森本 吉紀)
3
宗教部から
ライフオリエンテーションプログラム報告
2
0
1
3年8月9日〜1
2日、東京の上石
神井黙想の家(無原罪聖母修道院)で
ライフオリエンテーションプログラム
(LOP)が施されました。LOPはイエ
ズス会の若い修道者が中心となり、イ
エズス会四校の高校生を対象に、自身
の生き方を見つめるためのプログラム
です。
初日はアイスブレイキングの後、自
分を知るプログラムが実施されまし
た。二日目は、超越への気づきを求め、
考えました。三日目は社会を知るプロ
グラムでした。班別に分かれ、東京の
街に出かけ、街をゆく人の様子を観察
し、黙想の家に戻ってから発表会を行
い、考察をしました。最後の夜は各班
別に歌ったり小さな劇をしたり楽しん
だあと、分かち合いを行いました。最
終日は、感謝のミサを行い、3泊4日
のLOPは終了しました。
六甲からは4名の生徒が参加し、栄
光学園・広島学院・上智福岡の生徒と
心の底から話し、分かち合い、これか
らの人生の道筋のヒントとなるものが
得られたものと思います。
(佐藤 雅孝)
研修Bに参加して
日本におけるイエズス会学校四校
は、かねてよりJSEC(イエズス会中
等教育推進委員会)による中堅教員を
対象にした研修会を実施してきまし
た。これを新任教員のための研修会(研
修A)
に対し、研修Bと呼んでいます。
今年度の研修は去る6月1
2日〜1
4日、
山中湖畔の「山中雪の聖母修道院研修
センター」で行われました。六甲から
はJSECのスタッフとして高橋先生、
その他一般の研修参加者として小林先
生、溝内先生そして蒲原の3名が参加
しました。
研修は「教員人生の振り返り」
「イ
エズス会学校の今後と展望」
「これか
らの私」の3部構成でした。そこで一
貫して問われていたのは、
「自分たち
が何のために奉職しているのか」とい
うことです。
六甲もイエズス会学校ですからミッ
ション(使命)を帯びて存在していま
す。そのミッションは一言で言えば「神
の国の実現」です。キリスト教の信者
でない方から見れば違和感を覚えるか
もしれませんが、神の国とは「あの世」
のことではなく、
「神の価値観が隅々
にまで行き渡り実現されているこの世
の世界」のことで、それは「小さくさ
れた人々が人間としてその存在を認め
4
られ大事にされる世の中」
のことです。
(ですから、マルコ福音書1章1
5節で
も「神の国の到来」について語られて
います)
「こういう世の中の実現」が
六甲にとってミッションなのだと受け
取れば、皆さんも宗教間の垣根を越え
て「ミッション」の序章を理解してい
ただけるのではないでしょうか。
(そ
してそのような世の中の実現に寄与す
るために日々研鑽を積むのが六甲生で
ある!お宅のご子息は日々研鑽を積ん
でいるでしょうか?)
。そして、われ
われはこのミッションに適う仕事をし
ているかを常日頃意識しながら過ごす
べきなのです。
日頃われわれは、生徒たちのために
なるようそれぞれの局面で知恵を絞
り、対処しているつもりですが、われ
われの仕事の成果は必ずしも「即効性」
のあるものではないので、自分たちの
採った方策が正しかったのかどうかを
確かめる術がありません。そして何よ
り、人間の知恵だけで事態を打開しよ
うと考えれば考えるほど、そこには
「神」の介在する余地がなくなってい
ることに気がつかなくなってしまいま
す。これではわれわれは、根を詰めて
仕事をすればするほどミッションから
遠ざかってしまうのではないでしょう
か。われわれの仕事の成果は決してわ
れわれの努力によるものではなく、す
べては神の意向によるものなのです。
そのような環境にあるわれわれにと
って、しばし学校の喧噪から離れて六
甲に奉職した年月を振り返り、各校教
員との討議を通じて自らのミッション
を再確認し、残された時間に意識すべ
き指針を明確にすることは有意義だっ
たといえます。
特に今回の研修においては、イエズ
ス会学校の将来像について前広島学院
中高等学校長の李聖一先生より踏み込
んだお話があり、
「すべてのものは過
ぎ去り消えてゆく」のが当然な世の中
にあって、イエズス会学校はどうあり
続けるべきかについて教職員一同がコ
ンセンサスを確認することが喫緊の課
題であることが紹介されました。六甲
が当面の5
0年、あり続けるか否かも結
局は神のみぞ知るところですが、あり
続けるとしたらどのような姿であり続
けるのか、或いはどのような姿であれ
ばそれを「六甲」と呼んでいいのか、
考えなければならない課題は2泊3日
では到底扱いきれないという想いを最
後に報告してこの原稿を終わりたいと
思います。
(蒲原 豊治)
夏の社会奉仕活動報告会
1
0月4日(金)6限に、本校講堂に
おいて「夏の社会奉仕活動報告会」が
行われました。中1から高2の全員が、
一時間にわたる報告に耳を傾けまし
た。
まず、
「東北ボランティア」では、
高1A白 井 君、高1C小 出 君、高1D
山上君が壇上に上がり、活動内容を詳
しく説明してくれました。様々な写真
を交えての報告に、生徒たちはたいへ
ん興味深く聞き、
考えていた様子です。
次が中3A北口君の「長島愛生園」、
中3C近藤君の「レーベンス・シュー
レ」の報告でした。ともに宿泊を伴う
奉仕活動ですが、7
4期中3からこのよ
うな活動に参加する生徒が多かったこ
ともあり、二人に発表してもらいまし
た。二人とも、活動の意義をしっかり
と理解しつつも、先輩、後輩とのつな
がりができる楽しさ、レクリエーショ
ン(切り出した竹を使った流しそうめ
ん、海水浴、花火大会など)での思い
出についても語ってくれ、後輩たちに
もこういった場所で活動する魅力がよ
く伝わったのではないでしょうか。
次は高1C高堂君の「カトリック六
甲教会・教会学校キャンプ」と「総合
福祉施設あかつき」での活動報告でし
た。特にキャンプリーダーの仕事のた
いへんさ、やりがいについて、具体的
なエピソードを交えつつ、堂々と大き
な声でとスピーチをしてくれました。
続いて、高2D浅野君の「宝塚市立
やまびこ学園」の報告でした。彼は自
分の育った環境を説明した後で、
「障
害は『確率』にすぎない。偶然、自分
がそうならなかっただけで、偶然、障
害を持って生まれた人を嫌悪するのは
愚かだ」と、単なる活動報告だけでな
く、とても迫力のあるメッセージを生
徒たちに語りかけてくれました。
最後は高2A大野君の「ドイツ短期
留学の報告」でした。パワーポイント
を交えながら、ドイツの発電、ゴミ処
理、節電意識などについて紹介し、彼
の上手なプレゼンテーションと豊富な
体験で、多くの後輩もドイツについて
関心を深めたのではないでしょうか。
(森嶋 亮)
AED講習会(救急救命講座)
去る1
0月8日、本校の小講堂にお
いて、高校1年生 を 対 象 にAED講
習会が開かれました。生徒1
7
5名と
新任教員3名が1
6班に分かれ、それ
ぞれの班で救命ボランティアスタッ
フから心肺蘇生法およびAEDの使
い方を実践的に学びました。
講習前半の心肺蘇生法の大声で救
援を頼む場面では「もしもし、大丈
夫ですか」
「呼吸がありません、救
急車の手配をお願いします」と、男
子校高校生らしい、恥ずかしがらな
いよく通る声が響いていました。
後半のAEDの実習では、普段目
にはするが、中を開けて見たことの
ないAEDを実際に作動させました。
負傷者に見立てた人形に装着させる
実習を行いました。AEDの電極を
はがすときは必ず片方ずつ
だとか、一度貼った電極は
医療行為のため剥がすこと
ができないなど、細かい点
に至るまで教えていた だ
き、生徒は真剣に聴き、実
践していました。
この実習はスタッフの親
切な指導の下、全員が残ら
ず実践を行いました。万が
一AEDを使う場 面 に 出 会
ったら、いち早くリーダー
シップを取って救命活動に従事でき
る人間へと育っていくことを願って
います。
(青木 光博)
5
訓育部から
頭髪検査
今年度の文化祭で行われた『六甲座
談会』という講堂プログラム。パンフ
レットに書かれた謳い文句は「便番?
中間体操? ふざけんな! そんな六
甲生たちの意見を校長先生と先生方に
ぶつける!!??」
。校長先生にけん
かを売るかのような謳い文句につられ
て、見に行きました。謳い文句に似合
わず、参加生徒4名はかなりまじめな
生徒たちで、日頃おかしいと感じるこ
とを先生方にぶつけてはみるものの、
すべて最後は大人の理屈で押し切られ
てしまうといった感じでした。
ぶつけられた不満の1つに頭髪検査
に関するものがあり、先生によって判
断がばらつくことと、前髪を押さえて
眉にかかるかどうかを見るような先生
がおられて、それはやり過ぎだろう、
というものでした。対する先生方の返
答の概要は、
「人がやることなので判
断のばらつきはなくならない。違いを
不満に思うのではなく、違いを楽しむ
くらいの心の余裕をもって欲しい。
」
というものでした。私は2
0
1
1年度より
頭髪検査のまとめ役をしており、この
やりとりを観客席から興味深く拝見し
ました。以下、この問題について私見
を述べます。
頭髪検査の長さに関する基準は、
眉・
耳・襟にかからないというものです。
ただ、それは、清楚な頭髪を保つため
の基準であり、1mm耳にかかってい
るから切ってこい(見た目の様子は変
わらないでしょう)というのは行き過
ぎだと私は感じます。逆に、基準を満
たせばいいだろうと言わんばかりに耳
の上だけくりぬいたような髪型にした
りする生徒もよろしくないと感じま
す。
「清楚」という主観要素では、そ
れこそ基準はばらついてしまうかもし
れませんが、そのくらいのやや緩やか
な基準がいいのではないかと私は思っ
ております。その中では、違いを楽し
む余裕も生まれてくるでしょう。
最後に、今年度の頭髪検査結果に関
して私が気になっていることを記しま
す。それは、1学期間に3回も4回も
引っかかる生徒が大変多かったという
ことです。格段に厳しい先生のクラス
になったとしてもさすがにおかしいで
しょう。何度も頭髪検査に引っかかる
生徒は、他に何か問題を抱えているこ
とが多く、後から問題が顕在化してく
ることをこれまで度々目にしてきまし
た。たかが頭髪、されど頭髪です。何
度も検査に引っかかったという手紙が
ご家庭に届きましたら、そこまではい
かなくとも何度も頭髪検査に引っかか
っているようならば、ご子息のご家庭
でのちょっとした変化に、より一層の
ご注意をいただけたらと思います。
(岡 岳志)
夏の教職員研修会
恒例の夏の研修会を8月末に2日
間実施しました。今年のテーマは学
力向上です。遅進生徒対策と大学入
試成績向上の観点から、学校全体で
の取り組みを強めるにはどうすれば
よいかを教員で話し合いました。
また、京都市立の平凡な進学校の
大学入試成績を「堀川の奇跡」と称
されるほど急成長させたことで有名
な堀川高校元校長の荒瀬克己先生に
「学校力」という演題で基調講演を
していただきました。堀川高校は受
験勉強だけではなく、むしろ学問の
探求や生徒主体の活動など人間教育
を大切にして学力を伸ばしました。
キリスト教に根差した人間教育と大
学入試成績の両立を目指していく
点、新校舎使用開始を期に新たな飛
躍を目指す点など本校と重なる部分
が多く、示唆に富む内容でした。
以下に講演の内容をまとめてみま
した。
(1)学校力とは教員個々の指導力の
集積であり、学校としての組織的
教育力を高める方向性をいう。
(2)組織にとって多様性は強みだ
が、つなぐこと、つながることが
6
重要である。
(3)堀川高校で大切にしているもの
(これらは堀川高校の改革のスタ
ートで教員たちが教員たち自身に
問いかけたことにはじまった)
① コミュニケーション能力
② 人間関係調整能力
③ 段取りを組む力
④ 批判的思考力
⑤ メタ認知能力(自分の思考や
行動を客観的に把握する能
力)
⑥ 折れない心
⑦ 構造化(構成要素を明らかに
することで、問題解決やコミ
ュニケーションに役立てる)
⑧ 学習意欲
(4)授業のあり方の転換
学力向上型を生徒参加型・主体
型に改めた。
「なぜか」
「どうする
のか」といった問いかけを生徒に
も教員自身にも行う。教員は、答
えを必ずしも言わない。自分たち
で考えさせる。定期考査でもこれ
を確認。長期的記憶は体験に基づ
かなければならない。
(5)大学入試に向けて
進路指導は、本当にやりたいこ
とをするために、行きたいところ
に行く手助けをするのが目的であ
る。少なくとも生徒の1
0年後を考
えてやっているかを常に自問して
いる。大学入試に合格する生徒は、
目的意識が明確である。弱点を把
握する自己管理力が身に付いてお
り、的確な予習をするというシミ
ュレーション能力にも長けてい
る。また、自分の思いを言語化す
ることができる。これは優れたチ
ームワークが可能であるというこ
とを示す。これらは堀川高校の目
指す人物像と合致している。人間
教育と学問的探求の王道を追究す
ることによって、同時に大学入試
成績を向上することもできた。
荒瀬克己先生には「奇跡と呼ばれ
た学校―国公立大合格者3
0倍のひみ
つ(朝日新書)
」というご著書があ
ります。興味をもたれた方はご一読
下さい。本校の目指す教育を考える
上で、多くの学ぶことがあると思い
ます。
(西本 忠夫)
行事報告
新時代の予兆と挑戦〜新校舎で初めての文化祭〜
2
0
1
3年度六甲学院文化祭(第7
4回文
化祭)が9月2
1日(土)
・2
2日(日)に
開催されました。
新校舎で初めての文化祭ということ
で一長一短ありました。新校舎見学自
体が展示の目玉になったというのが長
所です。学習センター見学では感嘆の
声も聞こえたそうです。
一方、新校舎ゆえの規制もありまし
た。テープ類や画鋲などの使用禁止で
す。教室や廊下の塗装を保護するため
の措置です。役員諸君は知恵を絞りま
した。掲示板やガラス窓への模造紙・
写真掲示もそうです。松浦校長から「幼
い子供も楽しめる展示が多かった」と
お褒めの言葉を賜りましたが、大人を
唸らせる研究発表や報告が少なかった
という声もあります。その一因として、
掲示環境の厳しさがあったかもしれま
生徒の声
せん。
テ ー マ「兆(き ざ し)
」の「兆」と
いう字は手偏を加えると「挑」になり
ます。
「兆」は新時代の幕開けの予兆
であると同時に新時代への挑戦でもあ
った訳です。段取りを滞りなく進める
など管理面において7
2期生は立派に指
導学年として大役を果たしました。中
内怜委員長をはじめ、役員諸君の努力
の賜物です。
(置村 公男)
新校舎初の文化祭
文化祭委員長
高2B組
中内
怜
僕たち7
2期生が先頭に立ち、つくってきた文化祭「兆(きざし)
」が無事終わりました。今回のテ
ーマ「兆」には、これまでの六甲を土台にしながらも、7
5周年を迎えて新校舎での新しい六甲が始ま
っていくんだ、というまえぶれをこの文化祭で見せたいという私たちの思いが込められていました。
今回の文化祭のかぎは、新校舎をどう使うか、だったと思います。なにせ初めてのことなので、何が起こるか予想も
つかず、また様々な制約がありました。しかし、それらの逆境をはねのけ、逆に新校舎の様々な利点を使いこなし、大
きな問題を発生させることはなく、成功を収めることができたと思っています。
内容については、講堂、ステージ、ライブでは例年よりはるかに多くの高1以下の生徒が出演してくれて、高2だけ
ではなく全学年で行う文化祭に近づけたと思います。また、展示では未来の六甲生をターゲットにした展示をより多く
取り入れ、小さな子供たちがより楽しめるものになっていました。
この文化祭でこれからの六甲の「兆」を少しでもみせることができたなら幸いです。ご協力してくださった保護者の
皆さまに深く感謝申し上げます。
7
行事報告
久美浜キャンプ
7
6期生の久美浜キャンプは、7月2
2
日〜2
5日にC・D組、2
5日〜2
8日にA・
B組の日程で行いました。ここ数年は、
宿舎に行く前に豊岡市にあるコウノト
リの郷公園に立ち寄り、自然と人間の
共生について学んでいます。また、今
年はボロ菊と呼ばれる外来植物の駆除
をするボランティア活動を地元の中学
校の生徒会と共に行いました。1日目
は指導員が企画してくれた久美浜オリ
ンピックで大いに盛り上がりました。
3日目のキャンプファイヤーでは、班
員と共に考えたスタンツ
を披露しました。今年の
スタンツは総じてレベル
が高く、アイデアの良さ、
配役のうまさ、演技力の
高さが光り、大きな笑い
が何度もおこりました。
久美浜キャンプの生活に
は神戸でのクーラーの効
いた快適さなどはありま
せんが、暇さえあれば仲
生徒の声
間とわいわい言いながら話したり、ト
ランプをしたり、外で走り回って遊ん
だりして楽しく過ごしました。水練は
海の状態が良かった為、順調に行うこ
とができました。砂の流れ止めのため
に沈められたテトラポッドを住処とす
る魚を見るために救命胴衣をつけて沖
まで泳いでいったりもしました。
久美浜を出発する直前に、1学期間
お世話になった中1指導員の先輩との
お別れをしました。別れの寂しさから
涙を流す子もいました。先輩から一人
一人手紙をもらい、大事そうに受け取
っていました。
「先輩がいなくても僕
たちはもう大丈夫です。
」
「六甲生とし
て先輩みたいになれるように頑張りま
す。
」言葉は違うけれども、それぞれ
のクラスの委員長が先輩に感謝の気持
ちを伝えました。キャンプを通じて、
朝早くから夜遅くまで中1を楽しませ
るために頑張ってくれていた7
2期と7
3
期の久美浜指導員と共に無事に神戸に
帰りました。
(深尾 孝道)
久美浜で学んだこと
中1A組
石井麟太郎
ぼくは久美浜でたくさんのことを学びました。その全てを伝えることはできないので、特に心に
残ったことを紹介します。
それは思いやりの心の大切さです。久美浜は学校とは違い、水練やキャンプファイアーなど、た
った一人が勝手なことをするだけで、命に関わるようなことがたくさんあります。僕自身、夜眠っ
ているときにテントのみんなとさわいでしまい、先生に「お前らのせいで眠れない奴がでて、明日水練で誰かが死んだ
らどうするねん。
」と叱られました。日常から一人一人が自分以外の人のことを思いやって考えて行動することが大切
だと思いました。
これからはもっと自分のことだけではなく、みんなのことを思いやって生活していきたいと思います。
久美浜で思いしらされたこと
中1C組
岡村
創大
ぼくはこの4日間で「一人で生きていくことの難しさ」と同時に「自分という存在の小ささ」を
痛感しました。いつも親とけんかをしたり、腹が立ったりしたときに「一人でもやっていけるさ」
「自分だけでも生きていけるさ」と心の中では思ってしまいます。しかし、いざ誰も代わりをする
人がいない中で洗濯をし、いろいろなことの準備や片付けをするとなると、普段何気なくこういっ
た家事や仕事をしてくれている家族の存在を思い知らされます。
また、そんな久美浜から帰ってぐうたら生活が始まると、あまり楽しくありません。そう思うと、忙しい中での楽し
みって大きいんだなあ、忙しいというのは幸せなんだなあ、と気づきました。
この4日間で普段は何気なくしていて、気がつかないことをたくさん感じることができ、新鮮な体験ができました。
そして、親ばかりに頼っていたことをへらして、自分にできることを増やす、そんな課題を胸に日々すごしたいと思い
ました。
8
立山キャンプ
今年度の立山キャンプは7月2
2日か
ら8月3日にかけて、例年通り、学年
を四つの班に分けて行われました。今
年度は天候に恵まれず、全山縦走を最
後まで歩ききった班はなく、途中別ル
ートで下山したり、雄山山頂から引き
返したり、また雄山までも行くことが
できなかったりと残念な結果に終わり
ました。また雄山で引き返した班も下
から吹き上げる強い雨風に苦しめられ
ながらの登山となりました。天候がよ
ければ富士山まで遠望できるような雄
大な大自然を味わうことはできません
でしたが、山岳警備隊の方からのお話
を伺い、自然はけっして甘く見てはい
生徒の声
けないということを実感できたという
点では、生徒たちにとっては貴重な体
験だったと思います。ヒュッテでは生
徒たちは思い思いに遊んだりして愉し
みました。スタンツ大会で
は意外な名優が現れま し
た。またいつもの食生活と
は違う山の食事にもすぐに
慣れてもりもり食べ、大き
く体調を崩したり、怪我を
したりすることもなく元気
に神戸に帰着いたしま し
た。こ れ か ら7
4期 生1
8
2名
は1
8
2通りの人生を歩んで
いくことになりますが、人
生のさまざまな折に触れて、この立山
での貴重な体験を思い起こして進んで
いってくれればと思います。
(小林 信三)
立山キャンプ日記
中3A組
北口慶一郎
7月2
8日、集合場所の六甲登山口。僕たちを乗せたバスは順調に走り出し、砂防博物館を見学後や
っと立山宿舎に着いた。バスから降りると、見上げた峰にはまだ雪が残っていた。宿舎では、キャン
プ中の注意や全体の予定などを聞き終えると翌日の準備をし、早々に就寝となった。
二日目。朝からの雨。予定では翌日の立山縦走のための「足慣らし」に出発するはずだったが天候
不良ということで中止になってしまった。
三日目「足慣らし」なしのぶっつけ本番。スタート地点の室堂から縦走開始。一時間半ほど歩き雄山頂上(標高3
0
0
3
m)に到着したところで雲行きが怪しくなり、ガイドの方が縦走中止を決定された。山小屋に戻り夕食後、スタンツ大
会が催された。各班の寸劇で盛り上がり、いい気分で三日目を終えた。
4日間を振り返ると、聳え立つ山肌や眼下に広がる雲海など立山連峰の壮大さも心に残ったが、一番印象的だったの
は二日目の大雨だった。宿舎が揺れるような勢いで降り続け立山連峰を覆い隠す大粒の雨には、雄大な自然の厳しさを
感じた。
9
行事報告
夏期合宿報告
物理部合宿
物理部では夏休みに、8月6日〜8
日の日程で合宿(見学旅行)を行いま
した。見学地はつくば学園都市の4箇
所の施設です。
最初の施設「地質標本館」
では、様々
な鉱石や化石の標本などを見学しまし
た。なかでも、実物を並べた元素の周
期表はすばらしく、ある生徒は、自分
もいろいろな元素のサンプルを集めて
いるがこんなに立派な周期表を見るこ
とができて感動したという感想を話し
てくれました。2つめは、産業技術研
究所の付属施設「サイエンス・スクエ
アつくば」です。写真に写っているの
「ロッコ〜〜ファイト!
は、アザラシ型のロボット「パロ」で
癒やしを体験する六甲生です。3つめ
の施設である筑波宇宙センターではH
2ロケットのメインエンジン
であるLE-7Aの実物の展示が
圧巻でした。最後の見学施設、
筑波実験植物園の見学を終え
て帰路につきました。
大阪に着く前に、緊急地震
速報が発令され、新幹線が停
車するというハプニングにも
見舞われましたが、2
0分程度
の遅れで無事帰り着くことが
できました。生徒たちは、こ
オーッ」−テニス部夏期合宿報告
高校テニス部は、合宿の企画から、
ホテル、施設の予約、練習メニューの
選定まで高校2年生に任せています。
そのため毎年高2の学年カラーが色濃
く合宿に出てきます。
今年は、高2、8名、高1、6名の
計1
4名が参加しました。3泊4日(7
月3
1日〜8月3日)で京都府の宮津の
ホテルに宿泊し、練習は近くの市民運
動公園内のテニスコートをお借りして
練習を行いました。予約が遅れ、宮津
まで行くことになりましたが、結果と
しては大成功でした。4日とも晴天が
続いたにもかかわらず、コートが小高
い丘にあったためそれほど暑さは感じ
ず、さわやかな風の中、最後まで空き
コートがない状態で集中できました。
7
2期の高2がしっかり企画運営してく
れたことで、7
3期も気合いを入れて練
習できました。ホテルの方が、今回の
高2企画担当者の働きに感動されて、
いつもはコートで食べるお昼のお弁当
を最終日は遊覧船でクルーズしながら
船上で食べられるように特別に取り計
らってくださいました。人の心をつか
むとは、六甲生、畏るべし。
合宿の目的は、
(1)自分の
テニスのレベルを1ランク上
げること、
(2)寝起きをとも
にすることで学年の壁をなく
し、チームとして一体感を持
つこと、
(3)団体戦メンバー
決定すること、と主に3つあ
ります。今回の合宿を通して
全てクリアーできたようで
す。新人戦個人では1名が本
の夏の経験から何かを見つけて、それ
を大きく育ててくれることと期待をし
ています。
(溝内 千尋)
戦に上がり、神戸市3部リーグ団体で
優勝することができました。そして何
より「心が一つ」になったことに感動
しました。このような機会を与えて下
さった保護者の方々に感謝いたしま
す。
「ロッコ〜〜ファイト! オーッ」
(石川 智之)
テーブルマナー講習会
平生は、家庭科授業にご理解とご協
力を賜り感謝しております。今年度、
1
0
家庭科授業で、成長した7
3期と再会し
ました。一生懸命取り組んでくれてお
ります。
さて、1
0月8日(火)
に、学 校 で のAED講
習の後、三宮のホテル
モントレー神戸・アマ
リーにて、テーブルマ
ナー講習会・ホテルス
テイマナー講習会(ホ
テルでの過ごし方のマ
ナーを学ぶ)を行いま
した。テーブルマナー
では、講師によるご指
導の下、実際にフランス料理のコース
をいただきながら実践しました。例年、
パンのお代わりの仕方が徐々に大胆に
なってくるグループも出てくるのです
が、今年度は、はにかみながら上品に
スタッフにお代わりを申し出ておりま
した。1
0名ほどでテーブルを囲み、歓
談しつつ楽しく学んでおりました。将
来、会社の新人歓迎会や冠婚葬祭など
で役立ってくれることを願っていま
す。より充実した講習会とするため、
保護者様のご意見もお待ちしておりま
す。
(岩井 あづさ)
2
0
1
3年体育祭報告
第7
2回六甲学院体育祭が、6月8日
(土)に行われました。全校生一丸と
なっての体育祭は六甲の伝統行事のひ
とつとなっており、この日にかける六
甲生の意気込み、特に中心となる高校
3年生の情熱は毎年心に響くすばらし
いものがあります。
今年のテーマは気性が強く勢いがは
げしいという意味を持つ「烈(いさみ)
」
としました。六甲は大きな節目7
5周年
を迎え、新校舎が完成し新しい六甲が
誕生しました。7
5年の伝統を大切にし
ながらこれからの六甲を力強く表現し
たいとの想いを込めて、体育祭委員長
岩淵智史君を中心とした役員総勢約
1
8
0名の指導の 下、
全校生が一丸となっ
て、体育祭に関わる
すべての方と一緒に
感動を共にするとの
想いで頑張りまし
た。
今 年 はNHK BS
プレミアム「千人の
力」の取材を受けま
した。
「ひとりひ と
りの力は小さくても、千人集まれば何
でもできる!」NHK史上最大の視聴
者参加番組の協力を得て、神戸から日
本全国へ六甲生の想いを発信すること
ができました。体育祭では目に見えな
いものを大切にしています。テレビで
映し出されるものがすべてではありま
せん。体育祭を創り上げていく過程の
中で目に見えないものをいかに大切に
し、想いを形にして伝えていくかに力
を入れました。体育祭を通じて六甲生
の想いが皆様の心に届いていれば幸い
です。
7
1期を中心とする体育祭役員は伝統
を引き継ぎ、見事体育祭を成功へと導
いてくれました。六甲生、教職員、母
の会の皆様、保護者の皆様、生徒の安
全を見守るドクター、卒業生がまさに
一体となる瞬間が体育祭には存在しま
す。それぞれの方が体育祭を想い、ご
協力を頂きましたことに心から感謝致
します。
(安達 英二)
クラブ活動
○クラブ活動の表彰(2
0
1
3年5月1
1日〜2
0
1
3年1
0月4日)
弓道部
全国中学生大会兵庫県予選会
団体優勝
中2 難波拓人 門芳敏 波多野遥太(全国大会出場権獲得)
近畿中学生弓道大会
個人優勝
中2 波多野遥太
団体2位
六甲A(中2 難波拓人 門芳敏 波多野遥太)
第1
0回全国中学生弓道大会
団体3位
中2 難波拓人 門芳敏 波多野遥太 中3 前田悠介
バドミントン部
第5
3回神戸市中学校バドミントン大会
団体
男子ダブルス
優 勝
優 勝
第3位
第3位
中3
中3
中3
古城輝樹
伊地知渉
上井智寛
小林晴弥
廣岡和真
中田拓己
○その他の表彰(2
0
1
3年5月1
1日〜2
0
1
3年1
0月4日)
特になし
今回、特筆すべきは、弓道部中学生の活躍ではないでしょうか。6月の兵庫県予選会、7月の近畿大会を勝ち抜き、見事、
8月の全国大会に出場しました。そして、全国大会でも、団体3位という素晴らしい成績をおさめました。全国大会での3
位ですから、そう簡単にできることではありませんし、何度も経験できるものでもありません。まさに大活躍の夏休みだっ
たと思います。メンバーも中学2年生が主体です。今後のさらなる活躍に期待したいと思います。おめでとうございました。
(塩見 博彦)
1
1
学院の生活
保健室から
保健室での様子
新校舎が完成して初めての1学期、
そして夏休みが終わりました。保健室
からは、生徒たちがのびのびとグラウ
ンドで活動する様子が見られます。第
二グラウンドが人工芝ということもあ
り、擦り傷が火傷のようになるケース
もありました。今年の夏はことのほか
暑く、軽い熱中症と思われるケースが
ありましたが、大事には至っていませ
ん。
グラフは2
0
1
1年度から2
0
1
3年度の同
時期(4月から9月)の来室状況(外
科的・内科的主訴)を比較してみまし
た。年度による大きな違いは見られま
せんでした。外科的主訴では打撲、擦
り傷、突き指が多くみられました。内
(人)
科的主訴では頭痛が圧倒的に多く、し
んどい、腹痛が2位3位となっていま
す。
外科的処置で、打撲や突き指、捻挫
では氷で冷やすことがほとんどです。
擦り傷の場合は水で洗ってから消毒す
る従来の方法か、湿潤法(ラップやキ
ズパワーパッド)による手当を行って
います。湿潤法では、傷口を水洗いす
ることが大切で、これがしっかりでき
ないと化膿することもあります。また、
この湿潤法では最長3日間ぐらい貼り
っぱなしにできますが、浸出液が外に
漏れたり、剥がれたりした場合は再度
傷口をきれいに洗い、同じ素材のもの
や普通のバンソウコウを貼りなおす必
外科的主訴2011年度〜2013年度
(4/1〜9/30)
比較
160
140
120
100
80
60
40
20
2011年度
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
2012年度
内科的主訴2011年度〜2013年度
(4/1〜9/30)
比較
その他
息苦しい
喘息
蕁麻疹
寒い
暑い
発熱
鼻水鼻づまり
風邪
咽頭痛
せき
頭痛
下痢
嘔吐
吐気
気分が悪い
腹痛
倦怠
しんどい
その他
再処置
歯牙損傷
火傷凍傷
筋肉痛
異物
︵とげ︶
鼻血
虫刺され
爪の損傷
関節痛
捻挫
突き指
刺傷
切傷
マメ
擦過傷
打撲
0
(人)
要があります。
内科的処置では内服ができませんの
で、体温を測って救急の症状がない場
合は、1時間ぐらい休養するくらいし
か対応ができません。と言ってもベッ
ドは3床のみで、訴えてくる子すべて
を休ませることはできません。よく頭
痛や腹痛を訴える子は、生活習慣を見
直したり、病院に相談して薬を処方し
てもらうなど、ご家庭でも対応を考え
てください。
保健室では、診断も治療もできませ
んので、帰宅後受診して骨折と分かる
ケースもたくさんあります。心配な症
状がありましたら病院に受診していた
だきますようお願いします。
(曽川 笑子)
2013年度
学習センターより
共有するよろこびを
学習センターでは、図書だけでなく
雑誌も3
0誌購入しています。
『DAYS
JAPAN』はドキュメンタリー写真を
掲載する雑誌です。9月号の表紙は上
半身裸の昔の海女さんでした。たくま
しい裸体をみんなで鑑賞していたよう
で、9月号は学習センターの片隅に隠
してありました。携帯小説や電子書籍
で誰にも何を読んでいるのか知られる
ことなく読書ができる世の中になりま
した。同じ本を一緒に見たり、読んだ
り、それについて話したりする、そん
な風景は学校図書館ならではです。
宗田理や星新一の作品は中学生を中
1
2
心に多くの生徒に読まれています。汚
損がはげしい本は買い替えています
が、べとべとになり手あかで黒くなっ
たものでも補修をしながら使っていま
す。年に1人ぐらいは使い込まれたフ
ァインマン物理学を借りる生徒がいま
す。いろいろな時代の中学生、高校生
がこれらの本を手に取ってきました。
当たり前のことですが、先輩たちの使
ったものを受け継ぎ、歴史を共有して
いるのです。
作家の井上ひさしは『聖母の道化師』
というエッセイのなかに自分の信仰に
ついて次のように書いています。
「カ
トリックの教えがわたしをとらえて離
さないのは仙台の孤児院の修道士や、
東北の港町の教会付きの神父や、わた
しの学んだ学校のP教授のような、心
のやさしい人たちがいるからである。
それらの聖職者たちを信じるが故に、
わたしは彼らの信じる神を信じるだけ
なのだ。
」学習センターと本を共有す
ることで、このような信頼関係が教職
員と生徒、生徒と生徒に生まれること
を願っています。私たちスタッフも
日々努力をしていきます。
(播磨 美奈)
事務室から
事務室 ――――――――
(1)通学定期券を紛失した場合の取り
扱いについて
通学定期券を紛失した場合、再発行
には学校発行の学生証と通学証が必要
になりますので、それらを定期券と一
緒に紛失した場合は学校事務室にて再
発行の申請を行ってください。また、
学校発行の通学証以外に旅客会社が指
定した書式の「通学証明書」が必要と
なる場合(主に阪急電鉄)
があります。
その場合は、定期券売り場にて紛失の
申告を行い、旅客会社指定の「通学証
明書」を受け取り、必要事項を記載の
上、学校事務室に提出して学校証明印
を受けてください。
な おPiTaPa定 期 券 及 びICOCA定
期券については、紛失時旅客会社の手
続きのみで定期券の再発行が可能(学
校での再証明は不要)ですので、詳細
は各旅客会社にお問い合わせくださ
い。
(2)制服等の販売について
制服・校内着・制鞄等は、毎週金曜
日(考査、家庭学習日、長期休暇時は
除く。また学校行事等により変更もあ
り得ます)のお昼休みにアトリウム(講
堂棟広場)
でお買い求めいただけます。
物品に関するお問い合わせ、交換・
修理等に関しては、直接指定業者へお
問い合わせください。
(3)忘れ物のお届けについて
最近、弁当や宿題等の提出物を忘れ
た際に、保護者の方が直接学校まで持
参され、学校事務室にお越しになられ
て、ご子息様に渡して欲しいという依
頼が増えております。学校事務室では
原則忘れ物を直接ご子息にお渡しする
ことは行っておりません。やむえない
事情で取り次ぐ場合は、必ず担任もし
くは訓育部を通じてご子息にお渡しす
ることとしておりますのでご諒承くだ
さい。
物品お問い合わせ業者
制服・校内着・制鞄
畑洋服(株)
(TEL:0
7
8−8
1
1−5
1
5
6)
※制鞄の販売元はディアー商会ですが、アトリウ
ムでは畑洋服(委託)が販売いたします。
※制 鞄 の 修 理 に 関 し て は 直 接 デ ィ ア ー 商 会
(TEL:0
6−6
3
5
1−7
8
2
6)
へお問合せください。
靴(白運動靴)
・トレーナー
塩谷スポーツ(TEL:0
7
8−5
7
6−0
8
7
0)
※販売時間はお昼休みの1
2時3
5分から1
3時1
5分まで。
但し、時間割その他の理由で変更もあり得ます。
会計室 ――――――――
(1)今後納入をしていただく納付金に
ついて
① 授業料
2
0
1
3年度第3期分授業料等(授業料・
諸費補填金・校友会費)の自動振替は
2
0
1
4年1月2
7日(月)に予定しており、
振替合計金額は中学生が1
4
2,
5
0
0円、
高校生が1
1
2,
8
0
0円となります。詳し
い案内は3学期の始業式にご子息を通
じて配布いたします。
なお、高校生につきましては国の高
等学校等就学支援金(年額1
1
8,
8
0
0円・
月額9,
9
0
0円)を控除した金額を振替
しております。
② 高校入学者(現中学3年生)
2
0
1
4年度に六甲中学校から六甲高等
学校へ入学者される方(7
4期生)は、
高等学校への入学金(1
2
5,
0
0
0円)の
納入が必要です。納入方法につきまし
ては2
0
1
4年3月2
7日(木)に授業料引
落口座より自動振替いたします。詳し
い案内は3学期の終業式頃に保護者宛
へ郵送いたします。
(2)授業料軽減補助・高等学校等就学
支援金加算支給について
今年度の申請受付は終了いたしまし
た。申請が認められますと授業料軽減
補助は1月、就学支援金加算支給は1
月と3月に授業料引落口座へ送金する
予定となっています。
母の会より
体育祭・バザー・文化祭のご報告
6月8日(土)の体育祭では、快晴の中、アイスクリーム、飲み物、サンドイッチ、おにぎり等の販売を致しました。
6月2
2日(土)
のバザーでは、前々日からの雨が嘘のように上がり、お天気に恵まれ、沢山のお客様にお越し頂きました。
寄贈品、手芸品の品々も年々減少傾向にあり、一抹の不安を抱えながらの準備でした。しかし、新校舎での初めてのバザー
ということもあり、多くのお客様で賑わい、無事完売することができました。準備から当日まで様々な方にご協力を頂き、
心より感謝申し上げます。
9月2
1日(土)
、2
2日(日)の文化祭では、実行役員との打合せを重ね、お弁当、飲み物、アイスクリーム、六甲グッズ
の販売を致しました。7
5期生の皆さんにもお手伝い頂きました。声をあげての販売に照れながらも一生懸命に取り組んで頂
き、とても盛況でした。本来の母の会の心を実践することができ、感謝致しますと共に、今後とも母の会へのご理解とご協
力をお願い申し上げます。
1
1月からは幹事長を7
2期井上眞樹さんに引き継いで頂きます。母の会の伝統を大切にしながら、時代に沿った活動を会員
の皆様と共に考えていきたいと思います。
(前幹事長 河部 宏美)
1
3
学院の動き
<これからの予定>
(金) 学校閉鎖
2
9〜1/3日
1
2〜1
5日
(土) 高1研修旅行
2
0
1
4年
(変更の可能性があります)
1
6日
(日) 中学合格者登校
1月3〜7日
(火) 中2スキー実習
11月
8日
(金) 校外学習
8日
(水) 始業式・頭髪検査・大掃
1
9日(火) MAGISの日
除
2
1日(木) 強歩大会(雨天順延)
・
1
8日
(土) 中学入試A
(家庭学習日)
2
2日(金) 公休(強歩大会予備日)
・
1
8・19日
(日) センター試験
高3家庭学習日
12月
2
8日
(金) 中3卒業式予行
3月5〜1
0日
(月) 期末考査
1
7日
(金) 午前中授業
高3家庭学習日
2
0日
(木) MAGISの日
2
0日
(月) 生命について考える日
1
3〜1
5日
(土) 午前中授業
2
0日
(木) 終業式・中学卒業式・大
掃除
2
1〜2
3日
(日) 巡礼・黙想
2
8日(木) 頭髪検査
(授業4
0分×6時間)
(火) ニューヨーク研修旅行
2
1〜4/1日
2日
(月) 創立記念講演会
高3センター試験自己採
24〜3
1日
(月) 追認考査
(授業4
0分×6時間)
2
7日
(木) 音楽部定期演奏会
点
3日
(火) 創立記念日(公休日)
2
2日
(水) 午前中授業
6〜11日(水) 期末考査
2
3日
(木) 中学入試B
(家庭学習日)
7日
(土) 高3保護者会(1
4時)
2
4日
(金) 家庭学習日・中1わくわ
14〜17日(火) 午前中授業
くオーケストラ(午後)
1
6日(月) 献血
3
1日
(金) 体育祭委員長選挙
2
1日(土) クリスマスメッセージ、
終業式
2月
6日
(木) 高3卒業式予行
7日
(金) 身分証明書写真撮影(中
2
3日(月) クリスマスの集い
2
5日(水) クリスマス(学校閉鎖)
1・中2・高1・高2)
8日
(土) 卒業式(1
0時)
告
知
板
化学部の事故報告
1
0月3日の化学部の事故につきまして報告いたします。けがを負った生徒は翌日より登校していますが、今しば
らくの通院が必要で、いろいろと不自由を強いられ、申し訳なく思います。生徒のことを考えますと、生死に関わ
るとか大きな後遺症が残るということではありませんが、たいした事故ではなかったとは言えないでしょう。けが
の程度からすれば、運が良かっただけで、一つ間違えれば大変なことになっていたことは否めないと思います。一
日も早く完治されることをお祈りします。
今後、事故の再発防止のために、関係者は危険物、劇物・毒物類の法的取り扱いを再度確認すること、化学部は
薬品類の管理体制を見直すこと、クラブなどで(自由)実験をおこなう生徒は、実験計画を作成し実験前に顧問の
指導を受ける体制をつくること、日頃より広くその分野の知識を蓄えることなどについて取り組んでもらうことに
します。また、他教科においても大きな事故につながるような事象を見落としていないか点検するようにお願いし
ます。
一方、これに懲りて「もう何もしない」ということにならないようにもお願いしたいと思います。
「絶対、事故
が起こらない」などと言うことはあり得ないことです。ただ事故を起こさないよう、考え得る最善を尽くさなけれ
ばならないということです。
恐れず、ひるまず前進!
(金田 隆)
六甲会 より
2
0
1
3年6月1
1日の保護者会において、六甲会定時総会を開催し、2
0
1
2
年度収支決算、2
0
1
3年度収支予算、2
0
1
3年度役員選任が承認可決されま
した。それにより、下記の方々が新役員になられましたので、ご報告申
し上げます。
(会長 潮 俊光)
理事
理事
理事
理事
1
4
北村
酒井
松田
山上
佳之
康成
康章
昌之
様(7
3期
様(7
5期
様(7
5期
様(7
5期
北村慎平君の保護者)
酒井優成君の保護者)
松田晃輝君の保護者)
山上侑真君の保護者)
編・集・後・記
今回の学院通信は原稿の締め切り間近で、
化学部の事故があり、関係機関との対応に忙
しく、残念ながら、十分に校正をせずじまい
の発行となってしまいました。誤字、脱字、
校正が十分でないため、読みづらいところが
あるかも知れませんがお許しください。
(金田 隆)