装着型エアバッグの開発 - 都立産業技術高等専門学校

装着型エアバッグの開発
東京都立産業技術高等専門学校 医療福祉工学コース
准教授 吉村拓
吉村拓巳
はじめに
装着型エアバッグのブロック図
安心して生活できる高齢社会の実現
|
高齢者の生活の質向上
ねたきりの防止が重要
転倒・転落による外傷防止が有効
センサ
3軸加速度センサと1
軸のジ イ セ サ
軸のジャイロセンサ3
個で構成
CPU
z PICマイコンを使用
インフレータ
z
|
|
z
火薬を用いボンベを
開封
転倒検出センサ
従来の転倒予防装置
|
|
|
|
サイズ: 50×56×18mm
重量:50g
電源:単3電池3本
電池寿命:約200時間
まとめ
56 mm
50 mm
転倒を予防する機器
センサなどを用いた通報装
エアバッグの動作例
|
高齢者の転倒時の外傷を防止する装着型
エアバッグを開発した。
|
今後高齢者用として普及させるには、イン
フレータの交換コスト削減が課題である。
完全に転倒を防止することは
困難
転倒時の外傷を防止する機器
ヒッププロテクタなど
|
|
頭部を防護することは困難
装着が容易で確実に衝撃を軽減可能なシステム
をめざし開発
転倒検出センサ
|
|
|
装着型エアバッグのコンセプト
転倒を感知して衝撃前にエアバッグ
にて頭部・大腿部を防護
|
|
|
|
頭部打撲や大腿部頸部骨折を減少
させる
z 総重量:約1.1kg
z 膨張時間:0.1秒
z インフレータでエアバッグを動作
今後の展開
|
工事現場や林業作業者用のエアバッグへの
展開
|
激しい動きには反応せず、転倒・転落時だけ
にエアバッグが反応する
サイズ:125×25mm
重量:160g
ガス容量:15リッター
ガス種類:N220%、CO280%の
混合ガス
駆動電圧:3V
火薬の爆発によりボンベを開封
経済産業省,火薬類取締法の適
用除外申請の認可ずみ
反応しない例
(前方飛び降り)
エアバッグ
|
頭部用、臀部用一体構造
|
容量:約15リッター
|
素材:ナイロン製
|
シリコンコーティングにて
気密性を保持
|
再利用可能
死亡事故・ねたきりの防止
装着型エアバッグの外観
バックル内の磁気スイッチ
によりON,OFF
高齢者でも容易に操作可能
|
|
反応する例
(後方落下)
転倒検出アルゴリズム
謝辞
転倒の衝撃がある前に転倒の予兆を検出する必要
がある
本研究は株式会社プロップとの共同研究で行
加速度センサとジャイロセンサを用いて転倒の予兆
を検出
われている。また研究成果の一部は厚生労働
科学研究費長寿科学総合研究(18‐長寿‐30)、
科学研究費長寿科学総合研究( 長寿 )
平成18年度NEDO福祉用具実用化開発促進事
業、ならびに平成19,20年度厚生労働科学研究
|
動作前
動作後
|
96%の精度で転倒の予兆を検出可能
転倒の0.2秒前に検出し、0.1秒でエアバッグが膨張
費補助金(18153401)の補助によった。